JP6222904B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置に関し、特に、撮像装置の露出制御技術に関する。
液晶ディスプレイ(LCD)等の表示装置を備えるデジタルカメラ等の撮像装置が広く普及している。このような撮像装置では、一般的に、表示装置に映像がライブ表示されている状態でレリーズスイッチ(シャッタボタン)が半押しされると、オートフォーカス(以下「AF」と記す)処理等の撮影準備動作が行われる。そして、レリーズスイッチが全押しされると、本撮影から画像記録までの撮像動作が行われるようになっている。
ここで、AF処理方法の1つとして、CCD(電荷結合素子)等用いた撮像素子から得られる輝度信号の高域周波数成分が最大になるレンズ位置を合焦位置とする方式が知られている。そして、この方式の1つとして、AF範囲の全域にわたってレンズを移動させながら撮像素子から得られる輝度信号の高域周波数成分に基づく評価値をその都度記憶し、記憶した値のうちの最大値に対応するレンズ位置を合焦位置とするスキャン方式が知られている。
このようなAF処理の実行時(以下「AF時」と記す)の絞りに着目すると、絞り値を開放寄りにするにしたがって被写界深度が浅くなるため、レンズ位置に応じた評価値の変動が大きくなる。よって、絞り値を開放寄りに設定することによって、合焦位置となる評価値の最大値を高精度で取得することが可能になり、AF処理による合焦精度(以下「AF精度」と記す)を向上させることが可能になる。
一方、AF時や本撮影時のそれぞれにおいて最適な絞り値やシャッタ速度を制御する自動露出制御(以下「AE」と記す)処理において、絞り動作時間を抑制してレリーズタイムラグを短縮するために、AF時と本撮影時の絞り値を同一にする方法が知られている。例えば、撮影画像の記録準備又は記録が指示された時点から指示が解除されるまでの間、指示が行われた直前にライブ表示された画像の撮像に用いられた絞り値を維持する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−60409号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、AF時と本撮影時とにおいて絞り値を維持することができず、レリーズタイムラグの短縮が困難になる場合がある。
例えば、レリーズスイッチが半押し状態で保持されているときにAEロック(絞り値、シャッタ速度、感度を固定する操作)を実行し、半押し状態の解除中に露光量は変えずに絞り値とシャッタ値とを変更するプログラムシフト機能を使用するケースがある。このケースでは、プログラムシフト機能により本撮影時の絞り値を変える場合、レリーズスイッチの再度の半押し操作によるAF処理ではライブ表示中と同一の絞り値を、本撮影時ではプログラムシフトによりライブ表示中とは異なる絞り値を使用することになる。
また、AE処理により決定した露出条件に対して、ユーザが露光量を変更する露出補正機能を使用するケースがある。このケースでは、撮像素子から得られる輝度信号の高域周波数成分が最大になるレンズ位置を合焦位置とするAF方式において、AF処理時は周波数成分が取得しやすくなるように適正露出にすることが望ましい。その一方で、本撮影時には、露出補正によりユーザが意図して白飛びや黒潰れを発生させることがある。この場合、AF処理時と本撮影時とで露出条件に差が生じ、結果として絞り値に差が生じる可能性がある。また、記録準備時の絞りが小絞りの場合には、レリーズタイムラグの増加に加えて、AF精度が低下する。
本発明は、撮像装置でのAF処理から本撮影処理に至る露出制御において、AF精度を維持することができ、しかも、レリーズタイムラグを短縮することができる露出制御技術を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、被写体からの反射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子への入射光量を制御する絞りと、前記撮像素子が前記反射光を受けて電荷を蓄積する電荷蓄積時間を制御するシャッタと、ユーザからの、少なくともAE処理とAF処理を含む撮影スタンバイ動作の実行の指示を受け付ける第1の操作手段と、ユーザからの、前記絞りの値と前記シャッタの値によって定まる露光量を変えずに本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更するプログラムシフト指示を受け付ける第2の操作手段と、前記被写体に対する前記AF処理を実行するオートフォーカス手段と、前記AE処理として、被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を所定の組合せに基づいて設定する制御手段と、記絞りの値と前記シャッタの値によって定まる露光量を変えずに、前記本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更するシフト手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の操作手段により前記撮影スタンバイ動作の実行の指示を受けた場合に、前記オートフォーカス手段により前記AF処理が実行される前に、被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を所定の組合せに基づいて第1の組合せに設定し、前記オートフォーカス手段により前記AF処理が実行された後に、前記被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を前記第1の組合せとは異なる第2の組合せに設定し、前記シフト手段は、前記第2の組合せが設定された後に前記第2の操作手段によりプログラムシフト指示を受け付けた場合に、前記第2の組合せでの絞りの値とシャッタの値によって定まる露光量を変えずに、前記本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更し、前記制御手段は、前記第2の操作手段により前記プログラムシフト指示を受けた後に前記第1の操作手段により前記撮影スタンバイ動作の実行の指示を受けた場合に、前記第1の組合せの絞りの値ではなく、前記シフト手段により変更された絞りの値を優先して、前記オートフォーカス手段により前記AF処理が実行される前の絞りの値とシャッタの値を設定することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、被写体からの反射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子への入射光量を制御する絞りと、前記撮像素子が前記反射光を受けて電荷を蓄積する電荷蓄積時間を制御するシャッタと、撮影を実行する前に前記被写体に対するオートフォーカスを実行するオートフォーカス手段と、前記オートフォーカスを実行する際と、前記本撮影を実行する際のそれぞれにおいて、被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を設定する制御手段と、本撮影時の露出条件の補正を指示する露出補正手段とを備え、前記制御手段は、前記露出補正手段によって前記露出条件の補正が指示された場合には、前記オートフォーカスを実行する際に、前記絞りの値を所定の組合せに基づいて前記被写体輝度に応じて第1の組合せに設定し、前記本撮影を実行する際に、前記絞りの値を前記被写体輝度に応じて前記第1の組合せと異なる第2の組合せに設定し、前記露出補正手段によって前記露出条件の補正が指示されていない場合には、前記オートフォーカスを実行する際と前記本撮影を実行する際の両方において、前記絞りの値を前記被写体輝度に応じて前記第2の組合せに設定し、前記第1の組合せは、前記第2の組合せよりも、前記絞りの値として開放寄りの値を優先するものであることを特徴とする。
本発明によれば、AF処理から本撮影処理に至る露出制御において、AF精度を維持することができ、しかも、レリーズタイムラグを短縮することができる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図1のデジタルカメラにおいてカメラシステムに電源が投入されてから本撮影が行われるまでの第1実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 図1のデジタルカメラでの、プログラムシフト実行時の絞りとシャッタ速度の本撮影用及びAF処理用の各値を示す図である。 図1のデジタルカメラでのプログラムシフトの有無に応じたプログラム線図の設定方法を示すフローチャートである。 図1のデジタルカメラで用いられる本撮影時及びAF処理時の各種プログラム線図である。 図1のデジタルカメラにおいてシステムに電源が投入されてから本撮影が行われるまでの第2実施形態に係る動作を示すフローチャートである。 図1のデジタルカメラでの露出補正の有無に応じたプログラム線図の設定方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明の実施形態に係る撮像装置として、所謂、デジタルカメラを取り上げることとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
《第1実施形態》
<デジタルカメラの構成>
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。デジタルカメラは、撮影レンズ101と、絞り及びシャッタ102と、自動露出(AE)処理部103と、フォーカスレンズ104と、オートフォーカス(AF)処理部105と、撮像素子106と、A/D変換部107とを備える。
撮影レンズ101は、ズーム機構を有する。絞り及びシャッタ102は、AE処理部103からの指示に従って、被写体の反射光である入射光の撮像素子106への入射光量と電荷蓄積時間を制御する。AE処理部103は、絞り値、シャッタ速度、感度の関係を示すプログラム線図に基づいて、絞り及びシャッタ102の動作を制御すると共に、後述するA/D変換部107を制御する。フォーカスレンズ104は、AF処理部105からの制御信号にしたがって、撮像素子106の受光面上に焦点を合わせて光学像を結像させる。
撮像素子106は、受光面に結像した光学像をCCD素子或いはCMOS素子等の光電変換手段によって電気信号に変換してA/D変換部107へ出力する。A/D変換部107は、受信した電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。A/D変換部107は、受信した電気信号からノイズを除去するCDS回路や、受信した電気信号をデジタル信号に変換する前に非線形増幅するための非線形増幅回路を含む。
また、デジタルカメラは、画像処理部108と、フォーマット変換部109と、DRAM110とを備える。画像処理部108は、A/D変換部107から出力されたデジタル信号に対して所定の画素補間や画像縮小等のリサイズ処理と色変換処理とを行って、画像データを出力する。フォーマット変換部109は、画像データをDRAM110に記憶するために、画像処理部108で生成した画像データのフォーマット変換を行う。DRAM110は、高速な内蔵メモリの一例であり、画像データの一時的な記憶を司る高速バッファとして、或いは、画像データの圧縮/伸張処理における作業用メモリ等として使用される。
デジタルカメラは、画像記録部111と、システム制御部112と、VRAM113と、表示部114と、操作部115と、メインスイッチ(メインSW)116と、第1スイッチ(SW1)117と、第2スイッチ(SW2)118とを備える。
画像記録部111は、撮影画像(静止画、動画)を記録するメモリーカード等の記録媒体とそのインターフェースを有する。システム制御部112は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMの作業エリアに展開し、実行することにより、デジタルカメラの全体的な動作制御を行う。VRAM113は画像表示用のメモリである。表示部114は、例えば、LCD等であり、画像の表示や操作補助のための表示、カメラ状態の表示を行う他、撮影時には撮影画面とAF領域を表示する。
ユーザは、操作部115を操作することによりデジタルカメラを外部から操作する。操作部115は、例えば、露出補正や絞り値の設定、画像再生時の設定等の各種設定を行うメニュースイッチ、撮影レンズのズーム動作を指示するズームレバー、撮影モードと再生モードの動作モード切換えスイッチ等を有する。メインスイッチ116は、デジタルカメラのシステムに電源を投入するためのスイッチである。第1スイッチ117は、AE処理やAF処理等の撮影スタンバイ動作を行うためのスイッチであり、第2スイッチ118は、第1スイッチ117の操作後に、システム制御部112に対して撮影指示を行うスイッチである。
<第1実施形態でのデジタルカメラの動作>
図2は、デジタルカメラにおいて、カメラシステムに電源が投入されてから本撮影が行われるまでの動作を示すフローチャートである。図2のフローチャートに示される各処理は、システム制御部112のCPUが、ROMに格納された所定のプログラムをRAMの作業エリアに展開して実行することにより、デジタルカメラの各部の動作を制御することにより実現される。その結果、所定の処理は、例えば、システム制御部112からの指令を受けたAE処理部103やAF処理部105によって行われる。
ここでは、第1スイッチ117の保持中にAEロックを行い、第1スイッチ117の解除中に露光量を変えずに絞り値とシャッタ速度とを変更するプログラムシフト機能を使用した場合について説明する。なお、本実施形態では、AEロック操作とは、第1スイッチ117の保持中に、絞り値、シャッタ速度、感度を固定する操作とする。
最初に、ステップS201において、システム制御部112は、第1スイッチ117が操作されていないときに、AEロック操作がなされているか否かを判定する。システム制御部112は、AEロック操作がなされている場合(S201でYES)、処理をステップS202へ進め、AEロック操作がなされていない場合(S201でNO)、処理をステップS203へ進める。
ステップS202において、システム制御部112は、プログラムシフト指示を受け付ける。図3(a)は、プログラムシフト実行時の本撮影用の絞りとシャッタ速度の制御可能な値を示している。本撮影時の絞りとシャッタ速度が[F4.0,1/60秒]となるシーンでAEロックを実行した場合、プログラムシフトにより[F2.0,1/250秒]〜[F8.0,1/15秒]の範囲での制御が可能となる。このような組み合わせに制限することにより、露光量を変えずに絞りとシャッタ速度とを変更することが可能となる。なお、ここでは、絞りとシャッタ速度は1段刻みで変更可能であるとする。
システム制御部112は、プログラムシフトの指示を受け付けると、処理をステップS203へ進める。ステップS203において、システム制御部112は、第1スイッチ117がON操作されたか否かを判定する。システム制御部112は、第1スイッチ117がON操作されていない場合(S203でNO)、処理をステップS201へ戻し、第1スイッチ117がON操作された場合(S203でYES)、処理をステップS204へ進める。
ステップS204〜S206では、システム制御部112から指令を受けたAE処理部103とAF処理部105が、AE処理やAF処理等の撮影スタンバイ動作を行う。ここで、AE処理部103は、ステップS202でプログラムシフト指示を受け付けている場合には、指示された絞りとシャッタ速度になるようにAE処理を行う。具体的な手順として、先ず、ステップS204において、AE処理部103は、AF処理を実行する際の露出条件を設定する(第1の露出制御)。このAF処理を実行する際の露出条件の設定(AF処理前のAE処理)の詳細については、図4及び図5を参照して後述する。
ステップS204の後、ステップS205において、AF処理部105は、AF処理を行う。AF処理の方法としては、ここでは、撮像素子106から得られる輝度信号の高域周波数成分が最大になるレンズ位置を合焦位置とする方式を採用する。より具体的には、AF範囲の全域に亘ってフォーカスレンズ104を移動させて、撮像素子から得られる輝度信号の高域周波数成分に基づく評価値をその都度記憶し、記憶した値の最大値に対応するレンズ位置を合焦位置とするスキャン方式によるAF処理を行う。
ステップS205の後、ステップS206において、AE処理部105は、本撮影用の露出条件を設定する(第2の露出制御)。この本撮影用の露出条件の設定(本撮影用のAE処理)の詳細については、図5を参照して後述する。
ステップS206の終了により、第1スイッチ117の押下による本撮影用のAE処理が終了して撮影スタンバイ動作が完了すると、システム制御部112は、ステップS207において、第1スイッチ117のON状態が解除されたか否かを判定する。システム制御部112は、第1スイッチ117のON状態が解除された場合(S207でYES)、処理をステップS201へ戻し、第1スイッチ117のON状態が解除されていない場合(S207でNO)、処理をステップS208へ進める。
ステップS208において、システム制御部112は、第2スイッチ118がON操作されたか否かを判定する。システム制御部112は、第2スイッチ118がON操作されていない場合(S208でNO)、処理をステップS209へ進め、第2スイッチ118がON操作された場合(S208でYES)、処理をステップS210へ進める。
第2スイッチ118がON操作されていない場合には、第1スイッチ117のON状態が維持されていることになる。よって、システム制御部112は、第1スイッチ117の解除或いは第2スイッチの118のON操作を受け付け続けるが、第1スイッチ117がON状態に保持されている間は、ステップS209においてAEロック指示を受け付ける。AEロック指示を受け付けた場合、システム制御部112は、ステップS206で決定した本撮影用の絞り、シャッタ速度、感度の各値を、AE処理部103とAF処理部105に保持させる。
第2スイッチ118がON操作されると、ステップS210において、システム制御部112はAE処理部103とAF処理部105に撮影指示を出し、AE処理部103とAF処理部105は、本撮影処理を行う。この本撮影処理では、ステップS205〜S206によるAF処理結果及び露出条件(AE処理結果)が用いられる。
<プログラムシフト時のプログラム線図の選択>
図4のフローチャートを参照して、プログラムシフトの有無に応じたAE制御について説明する。図4は、プログラムシフトの有無に応じたプログラム線図の設定方法を示すフローチャートである。
先ず、ステップS401において、システム制御部112は、撮影前にユーザからプログラムシフト指示があったか否かを判定する。システム制御部112は、プログラムシフト指示があった場合(S401でYES)、処理をステップS402へ進め、プログラムシフト指示がない場合(S401でNO)、処理をステップS403へ進める。
ステップS402のAF処理前のAE処理では、AE処理部103は、本撮影時絞り優先AF線図に基づいて露出条件を設定する。図3(b)は、プログラムシフト実行時のAF処理用の絞りとシャッタ速度の制御可能な値を示している。例えば、本撮影時の絞りとシャッタ速度とが[F4.0,1/60秒]となるシーンで、AEロックを行ってプログラムシフトを行う場合に、変更された本撮影時の絞り値と同一の絞り値をAF時に使用することができるようにする。そのためには、絞り値の変動分だけシャッタ速度を変更することで露光量を変えずに適正露出を維持することができるように、[F2.0,1/250秒]〜[F5.6,1/30秒]の範囲でプログラムシフトを制御する。
ここで、図3(a)の場合とは異なり、[F8.0,1/15秒]を使用しないのは、AF時のシャッタ速度に制限を設けることでAF精度低下を防ぐことを目的としている。即ち、シャッタ速度が遅くなる(露光時間が長くなる)と、手ブレや被写体ブレによりAF時の周波数成分が取得し難くなるため、適正なシャッタ速度のみを使用できるようにしている。ここでは、一例として、AF処理を実施する際の撮像素子106のフレームレートを30fpsとし、フレームレートの逆数と同一又はより速い(露光時間が短い)シャッタ速度、つまり1/30秒以下を適正とする。
ステップS403では、プログラムシフトの指示がないため、AE処理部103は、AF時のAE処理で使用するプログラム線図を本撮影時絞り優先AF線図に設定する。これにより、AF時と本撮影時とで絞り値が同一となるため、レリーズタイムラグの短縮が可能になる。
<プログラム線図>
本実施形態に係るデジタルカメラで用いられるAF時と本撮影時のプログラム線図の特徴について、図5を参照して説明する。なお、プログラム線図は、システム制御部112が備えるROM又はRAMに格納されている。また、ここでは、本実施形態に係るデジタルカメラでは、絞り値をAv2〜6(F2.0〜F8.0)、シャッタ速度をTv0〜11(1秒〜1/2000秒)、ゲインアップ量をGain0〜4(ISO100〜ISO1600)で設定可能であるとする。ゲインアップ量の制御は、システム制御部112からの指令を受けたAE処理部103が行う。
図5は、本実施形態に係るデジタルカメラで用いられる本撮影時及びAF処理時の各種プログラム線図である。より詳しくは、図5(a)は本撮影用線図の一例であり、図5(b)はAF時に開放絞りを優先して使用する開放絞り優先AF線図の一例であり、図5(c)はAF時に本撮影と同じ絞りを優先して使用する本撮影時絞り優先AF線図の一例である。図5(d)は図5(a)〜(c)の絞り値のみを示した線図であり、図5(e)はAF時のシャッタ速度及びゲインアップ量を制限したときの本撮影時絞り優先AF線図の一例であり、図5(f)は図5(a),(b),(e)の絞り値のみを示した線図である。
図5の各図において、実線はAv(Aperture Value、絞り)値を、破線はTv(Time Value、シャッタ速度)値を、点線はGain値をそれぞれ示している。また、横軸は被写体輝度であり、横軸の右側に行くにしたがって高輝度となる。縦軸にはAv値、Tv値、Gain値が取られており、縦軸の上側に行くにしたがって大きい値を取る。なお、システム制御部112は、撮像素子106の出力信号と、絞り及びシャッタ102の絞り値及びシャッタ速度と、ゲインアップ量とから被写体輝度を算出する。
一般的に、被写体輝度が低くなるにしたがってAv値とTv値を小さくして、Gain値を大きくする。つまり、開放絞りとし、シャッタ速度を低速にして、ゲインアップ量を大きくすることで、暗いシーンに対して適正な画像を撮影可能となるようにしている。一方、輝度が高くなるにしたがってAv値とTv値を大きくして、Gain値を小さくする。つまり、小絞りとし、シャッタ速度を高速にして、ゲインアップ量を小さくする。
本実施形態では、AF線図におけるシャッタ速度は1/30秒以下に制限されている。これは、シャッタ速度が長くなると、手ブレや被写体ブレにより周波数成分が取得し難くなるためであり、この問題を回避するために、適正なシャッタ速度のみを使用できるようにしている。また、本実施形態では、AF時と本撮影時とで、絞り値、ゲインアップ量の上限及び下限を同一とするが、シャッタ速度と同様に、AF時と本撮影時のそれぞれにおいて適正な処理ができるように、上限及び下限をそれぞれ違う値としてもよい。
図5(a)の本撮影用線図において、領域[A1]は、低輝度時の挙動を表している。領域[A1]では、Tv値を輝度に応じて変更しており、シャッタ速度が遅くなる(露光時間が長くなる)にしたがって手ブレや被写体ブレが発生しやすくなるため、これを抑制するために輝度が高くなるにしたがってTv値が短くなるようにする。Tv値が閾値以上になる領域[B1]では、Gain値を変更する。ゲインアップ量が高くなるにしたがって撮影画像にノイズが多く発生して見栄えの悪いものになるため、手ブレや被写体ブレを抑制できるTv値の場合には、輝度が高くなるにしたがってシャッタ速度をより高速にするよりもゲインアップ量を小さくする。これにより、見栄えの良い画像の撮影が可能になる。
Gain値が最小になる輝度よりも明るい領域[C1]では、Av値を変更する。レンズの種類によっては、開放絞りよりも絞りをある程度絞る方が高解像な画像を撮影することが可能になる。そこで、手ブレや被写体ブレ、ノイズの抑制が可能な明るさならば、高解像な画像が撮影可能な絞り値になるようにする。高解像な画像を撮影可能な絞り値よりも明るい領域[D1]では、Tv値を変更する。一般的に、小絞りになりすぎると回折現象により解像感が低下してしまう。そのため、高輝度でもすぐには小絞りにせず、Tv値が設定可能な上限まで変更する。そして、Tv値が設定可能な上限よりも明るい領域[E1]では、Av値を変更する。なお、デジタルカメラにおいて撮影モードを複数設定できる場合には、撮影モード毎に本撮影用線図を変更してもよい。
図5(b)の開放絞り優先AF線図において、領域[A2]は低輝度時の挙動を表している。領域[A2]では、ここでは、Gain値を輝度に応じて変更している。Gain量が最小値となる輝度よりも明るい領域[B2]では、Tv値を変更している。そして、Tv値が最大値となる輝度よりも明るい領域[C2]では、Av値を小絞りに設定してから、再度、Tv値を変更するようにしている。
これは、次のような理由による。即ち、画像データのコントラストデータを用いて合焦位置を決定するAF処理では、一般にAv値とGain値が小さいシーンの方が性能は高いことが知られている。これは、Av値を小さくする(絞りを開放寄りにする)にしたがって被写界深度が浅くなり、ピントの合っている部分とそうでない部分との差がわかりやすくなるためである。つまり、絞りを開放寄りにするにしたがってコントラストデータのピーク値がわかりやすくなるため、正確な合焦が容易になる。一方、Gain値を大きくするということは、撮像素子106から出力される信号をより大きく増幅することであるが、このときノイズも増幅されてしまう。すると、ノイズのコントラストデータへの影響が大きくなり、コントラストデータのピーク値を誤判定し、AF性能の低下を招く可能性がある。以上の理由から、本撮影時には、AF精度を重視して、開放絞り、低感度優先のプログラム線図にする。
図5(c)の本撮影時絞り優先AF線図と図5(b)の開放絞り優先AF線図とは、プログラム線図の技術的思想を共通としているが、本撮影時絞り優先AF線図は、領域[C3]において絞り値を変えている点で、開放絞り優先AF線図と相違する。これは、図5(a)の本撮影用線図と同一の輝度で絞りを切り替えるようにするためである。そのため、図5(a)と図5(c)とを比較すると明らかな通り、本撮影用線図と本撮影時絞り優先AF線図とでは、絞り値がどの被写体輝度でも一致していることがわかる。
なお、AF時と本撮影時とで絞り値を同一にすることは、AF時のプログラム線図においてシャッタ速度とゲインアップ量とを調節することにより実現することができる。しかし、図3(b)の例で示したように、AF時と本撮影時とでシャッタ速度の上限/下限やゲインアップ量の上限/下限が異なる場合がある。この場合、AF時のシャッタ速度とゲインアップ量の制限範囲内において、できるだけ広い被写体輝度範囲で同一の絞り値を使用することができるプログラム線図にする。例えば、シャッタ速度が長くなると手ブレや被写体ブレによりAF時の周波数成分が取得し難くなるため、AF処理を実行する際の撮像素子106のフレームレートの逆数と同一又はより短いシャッタ速度に制限するものが挙げられる。また、ゲインアップによりAF精度が低下する可能性があるため、所定の値までしかゲインアップしないように制限するものであってもよい。
図5(e)に示す本撮影時絞り優先AF線図では、AF時のシャッタ速度をTv8〜11(1/250秒〜1/2000秒)、ゲインアップ量をGain0〜1(ISO100〜ISO200)に制限している。このような制限が設けられている場合、図5(f)に示すように、本撮影用線図と本撮影時絞り優先AF線図とで、絞り値が異なる被写体輝度領域が存在している。この場合、図5(e),(f)に示すように、シャッタ速度とゲインアップ量が制御可能な範囲内で、できるだけ広い被写体輝度範囲で同一の絞り値を使用することができるプログラム線図にする。
また、本撮影時と同一の絞り値をAF時に使用した場合に、絞り値によっては被写体深度が深くなってAF精度が低下するおそれがある。この問題に対処するために、AF精度が高精度を保証できる開放絞りから所定の範囲内の絞り値で、本撮影時とAF時とで絞り値が同一になるようなAF線図を設定してもよい。なお、撮影モードを複数設定できるデジタルカメラにおいては、各撮影モードで本撮影時絞り優先AF線図を変更して用いるようにしてもよい。
以上の方法により、第1実施形態によれば、AF時から本撮影時に至る露出制御において、プログラムシフトを行う場合でも、AF精度を維持することができると共にレリーズタイムラグを短縮することが可能になる。
《第2実施形態》
第2実施形態では、図1に示したデジタルカメラを用いて撮影を行う際に、ユーザが露出補正操作を行ったときのデジタルカメラの動作について説明する。
<第2実施形態でのデジタルカメラの動作>
図6は、デジタルカメラにおいて、カメラシステムに電源が投入されてから本撮影が行われるまでの動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示される各処理は、システム制御部112のCPUが、ROMに格納されたプログラムをRAMの作業エリアに展開して実行することにより、デジタルカメラの各部の動作を制御することにより実現される。その結果、所定の処理は、例えば、システム制御部112からの指令を受けたAE処理部103やAF処理部105によって行われる。
先ずステップS601において、システム制御部112は、デジタルカメラに電源が投入されてから第1スイッチ117の操作が行われるまでの間、ユーザからの本撮影における露出補正量の設定を受け付ける。デジタルカメラでは、例えば、適正露出を±0としたときに、1/3段刻みで±2段を上限とした露出補正の設定が可能となっている。
続いて、ステップS602において、システム制御部112は、ユーザにより第1スイッチ117がON操作されたか否かを判定する。システム制御部112は、第1スイッチ117がON操作された場合(S602でYES)、処理をステップS603に進め、第1スイッチ117がON操作されなければ(S602でNO)、処理をステップS601に戻し、露出補正指示を受け付ける。
ステップS603〜S605において、システム制御部112から指令を受けたAE処理部103とAF処理部105が、AE処理やAF処理等の撮影スタンバイ動作を行う。具体的な手順として、AE処理部103は、ステップS603においてAF時の露出条件を設定する。このAF時の露出条件の設定(AF処理前AE処理)の詳細については、図7を参照して後述する。
AF処理前AE処理が完了すると、AF処理部105は、ステップS604においてAF処理を実施する。ここでのAF処理は、図2に示したステップS205のAF処理について説明した方法と同じ方法を用いて行われるものとし、ここでの説明を省略する。但し、ステップS604のAF処理では、周波数成分が取得しやすくなるように適正露出にすることが望ましいため、ステップS601で露出補正指示がされた場合であっても、露出補正を適用しないようにする。
AF処理が完了すると、AF処理部105は、ステップS605において本撮影時の露出条件を設定する。本撮影時の露出条件を設定(つまり、本撮影時のAE処理)の方法は、図5を参照して説明したものと同様であるので、ここでの説明を省略する。
ステップS605の終了後のステップS606において、システム制御部112は、第1スイッチ117のON状態が解除されたか否かを判定する。システム制御部112は、第1スイッチ117のON状態が解除された場合(S606でYES)、処理をステップS601へ戻し、第1スイッチ117のON状態が解除されていない場合(S606でNO)、処理をステップS607へ進める。
ステップS607において、システム制御部112は、第2スイッチ118がON操作されたか否かを判定する。システム制御部112は、第2スイッチ118がON操作されていない場合(S607でNO)、処理をステップS606へ戻す。すなわち、第1スイッチ117のON状態が解除されず、第2スイッチ118のON操作もなされない場合には、第1スイッチ117のON状態が維持されているため、第1スイッチ117の解除又は第2スイッチ118のON操作を受け付ける。
第2スイッチ118がON操作されると(S607でYES)、システム制御部112は、処理をステップS608進める。ステップS608において、システム制御部112はAE処理部103とAF処理部105に撮影指示を出し、AE処理部103とAF処理部105は、本撮影処理を行う。この本撮影処理では、ステップS604〜S605によるAF処理結果及び露出条件(AE処理結果)が用いられる。
<露出補正時のプログラム線図の選択>
図7のフローチャートを参照して、露出補正の有無に応じたAE制御について説明する。図7は、露出補正の有無に応じたプログラム線図の設定方法を示すフローチャートである。
システム制御部112は、先ずステップS701において、撮影前にユーザから露出補正指示があったか否かを判定する。システム制御部112は、露出補正指示があった場合(S701でYES)、処理をステップS702へ進め、露出補正指示がない場合(S701でNO)、処理をステップS703へ進める。
ステップS702では、AE処理部103は、AF時のAE処理で使用するプログラム線図を開放絞り優先AF線図に設定する。これは、次の理由による。即ち、一般的に、AF時の絞りを開放寄りにするにしたがって被写界深度が浅くなり、ピントの合っている部分とそうでない部分の差がわかりやすくなり、その結果、AF精度が向上する。そのため、露出補正指示によりAF時と本撮影時の絞り値に差が生じることによって撮影時のレリーズタイムラグを短縮することができない可能性がある場合は、AF精度を重視して、開放絞りを優先したAF線図を使用する。
なお、ここでは、露出補正指示があった場合に開放絞り優先AF線図に設定するようにした。これに対して、露出補正適用による本撮影時の絞り値がAF処理前のAE処理の段階で把握できていれば、露出補正によりAF時と本撮影時の絞り値が変わる場合にのみ、開放絞り優先AF線図を使用するようにしてもよい。これにより、露出補正指示があった場合でも、レリーズタイムラグを短縮した撮影の頻度を増やすことが可能となる。
また、露出補正により本撮影時の露出条件が高輝度側に補正される場合にのみ、開放絞り優先AF線図を使用し、低輝度側に補正される場合には、本撮影時絞り優先AF線図を使用するようにしてもよい。露出条件が高輝度側に補正される場合には、絞り値がより開放側に設定されやすくなるため、本撮影により撮影された画像や動画では、ピントが合っている部分と合っていない部分の差が大きく見えるようになる。このとき、デジタルカメラを使用するユーザが所望する領域にピントが合っていなければ、ユーザは違和感を生じてしまう。そこで、このような場合には、AF精度を重視するために開放絞りを優先したAF線図を使用することで、ユーザが所望する領域にピントを合わせやすくする。
一方、ステップS703では、AE処理部103は、AF時のAE処理で使用するプログラム線図を本撮影時絞り優先AF線図に設定する。これにより、AF時と本撮影時の絞り値が同一となることで、レリーズタイムラグの短縮が可能になる。
以上の方法により、第2実施形態によれば、AF時から本撮影時に至る露出制御において、露出補正を行う場合でも、AF精度を維持することができると共にレリーズタイムラグを短縮することが可能になる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
101 撮影レンズ
102 絞り及びシャッタ
103 AE処理部
104 フォーカスレンズ
105 AF処理部
106 撮像素子
112 システム制御部
114 表示部
117 第1スイッチ(SW1)
118 第2スイッチ(SW2)

Claims (5)

  1. 被写体からの反射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、
    前記撮像素子への入射光量を制御する絞りと、
    前記撮像素子が前記反射光を受けて電荷を蓄積する電荷蓄積時間を制御するシャッタと、
    ユーザからの、少なくともAE処理とAF処理を含む撮影スタンバイ動作の実行の指示を受け付ける第1の操作手段と、
    ユーザからの、前記絞りの値と前記シャッタの値によって定まる露光量を変えずに本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更するプログラムシフト指示を受け付ける第2の操作手段と、
    記被写体に対する前記AF処理を実行するオートフォーカス手段と、
    前記AE処理として、被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を所定の組合せに基づいて設定する制御手段と、
    記絞りの値と前記シャッタの値によって定まる露光量を変えずに、前記本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更するシフト手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の操作手段により前記撮影スタンバイ動作の実行の指示を受けた場合に、前記オートフォーカス手段により前記AF処理が実行される前に、被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を所定の組合せに基づいて第1の組合せに設定し、前記オートフォーカス手段により前記AF処理が実行された後に、前記被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を前記第1の組合せとは異なる第2の組合せに設定し、
    前記シフト手段は、前記第2の組合せが設定された後に前記第2の操作手段によりプログラムシフト指示を受け付けた場合に、前記第2の組合せでの絞りの値とシャッタの値によって定まる露光量を変えずに、前記本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更し、
    前記制御手段は、前記第2の操作手段により前記プログラムシフト指示を受けた後に前記第1の操作手段により前記撮影スタンバイ動作の実行の指示を受けた場合に、前記第1の組合せの絞りの値ではなく、前記シフト手段により変更された絞りの値を優先して、前記オートフォーカス手段により前記AF処理が実行される前の絞りの値とシャッタの値を設定することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記シフト手段により前記絞りの値が変更された後に前記AF処理を行う場合には、変更された前記絞りの値の変動分だけ前記シャッタによるシャッタ速度を変更することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第1の組合せは、前記シャッタによるシャッタ速度を所定の範囲内で制限するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の組合せは、前記シャッタによるシャッタ速度を、前記AF処理を実行する際の前記撮像素子のフレームレートの逆数と同一の値、または、該逆数より短い値に制限することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 被写体からの反射光を電気信号に変換して出力する撮像素子と、前記撮像素子への入射光量を制御する絞りと、前記撮像素子が前記反射光を受けて電荷を蓄積する電荷蓄積時間を制御するシャッタと、を有する撮像装置の制御方法であって、
    ユーザからの、少なくともAE処理とAF処理を含む撮影スタンバイ動作の実行の指示を受け付ける第1の操作ステップと、
    ユーザからの、前記絞りの値と前記シャッタの値によって定まる露光量を変えずに本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更するプログラムシフト指示を受け付ける第2の操作ステップと、
    前記被写体に対する前記AF処理を実行するオートフォーカスステップと、
    前記AE処理として、被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を所定の組合せに基づいて設定する制御ステップと、
    記絞りの値と前記シャッタの値によって定まる露光量を変えずに、前記本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更するシフトステップとを備え、
    前記制御ステップでは、前記第1の操作ステップにより前記撮影スタンバイ動作の実行の指示を受けた場合に、前記オートフォーカスステップにより前記AF処理が実行される前に、被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を所定の組合せに基づいて第1の組合せに設定し、前記オートフォーカスステップにより前記AF処理が実行された後に、前記被写体輝度に応じて前記絞りの値と前記シャッタの値を前記第1の組合せとは異なる第2の組合せに設定し、
    前記シフトステップでは、前記第2の組合せが設定された後に前記第2の操作ステップによりプログラムシフト指示を受け付けた場合に、前記第2の組合せでの絞りの値とシャッタの値によって定まる露光量を変えずに、前記本撮影を実行する際の前記絞りの値を変更し、
    前記制御ステップでは、前記第2の操作ステップにより前記プログラムシフト指示を受けた後に前記第1の操作ステップにより前記撮影スタンバイ動作の実行の指示を受けた場合に、前記第1の組合せの絞りの値ではなく、前記シフトステップにより変更された絞りの値を優先して、前記オートフォーカスステップにより前記AF処理が実行される前の絞りの値とシャッタの値を設定することを特徴とする制御方法。
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