JP6220707B2 - 空気調和機および空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートショック抑制対策に有効な空気調和機および空気調和システムに関する。
過去に「冷房運転時に外気温度に基づいて設定温度を自動的に変更して、ビル等の入館時のヒートショックを抑制する大規模オフィスビル向け空気調和機」が提案されている(例えば、特開2005−061716号公報参照)。
特開2005−061716号公報
ところで、近年、一般家庭の家屋や小規模オフィス等でもヒートショック抑制対策が望まれている。そこで、上述のようなヒートショック抑制機能付きの空気調和機を一般家庭や小規模オフィス使用者等に販売することも考えられる。しかしながら、このようなオフィスビル向け空気調和機には手動設定機能が付属していないため、居住者が自由に設定を変更することができない。
本発明の課題は、一般家庭の家屋や小規模オフィス等の居住者に対するヒートショック抑制対策を行うことができる空気調和機および空気調和システムを提供することである。
本発明の第1局面にかかる空気調和機は、空気調和機構、存否判断部、室内環境情報取得部、外気環境情報取得部、第1情報記憶部および制御部を備える。なお、ここにいう空気調和機には、温度制御可能なもののみならず湿度制御可能なものも含まれ得る。空気調和機構は、特に限定されないが、例えば、圧縮機構および膨張機構を含むヒートポンプ式空気調和機構や、湿度調節機構などである。存否判断部は、対象物の存否を判断する。なお、ここにいう「対象物」とは、例えば、人やペット等の動物である。室内環境情報取得部は、室内環境指標値の情報を取得する。なお、ここにいう「室内環境指標値」とは、例えば、室内温度、室内湿度、室内体感温度、室内不快指数および室内PMV(Predicted Mean Vote)値などである。この室内環境指標値は、単一のパラメータ値であってもよいし、複数のパラメータ値から構成されてもよい。室内環境情報取得部は、室内環境指標値を室内機の室内温度センサから取得してもよいし、室内の他の機器からネットワーク経由等で取得してもよい。外気環境情報取得部は、外気環境指標値の情報を取得する。なお、ここにいう「外気環境指標値」とは、例えば、外気温度、外気湿度、室外体感温度、外気不快指数、外気PMV(Predicted Mean Vote)値等である。この外気環境指標値は、単一のパラメータ値であってもよいし、複数のパラメータ値から構成されてもよい。外気環境情報取得部は、外気環境指標値を室外機の外気温度センサから取得してもよいし、気象庁サーバ等からネットワーク経由等で取得してもよい。第1情報記憶部には、第1制御基準値の情報を記憶されている。制御部は、存否判断部によって対象物が不在であると判断された時点以降のいずれかの時点において第1制御を実行し、第1制御中において存否判断部によって対象物が存在すると判断された状態において外気環境指標値と室内環境指標値との差が第1制御基準値よりも大きい場合、第2制御を実行する。なお、制御部は、存否判断部によって対象物が不在であると判断された時点で直ちに第1制御を実行してもよい。第1制御では、室内環境指標値を外気環境指標値に近づけるように制御部が空気調和機構を制御する。また、第2制御では、室内環境指標値を段階的に外気環境指標値から遠ざけるように空気調和機構を制御する。なお、第2制御における最終的な室内環境指標値の目標値は、第1制御前のリモートコントローラ等のコントローラの設定値であってもよいし、既定の制御設定値であってもよいし、外気環境指標値から算出される値であってもよい。
本発明の第2局面にかかる空気調和機は、空気調和機構、存否判断部、室内環境情報取得部、外気環境情報取得部、運転モード選択部および制御部を備える。なお、ここにいう空気調和機には、温度制御可能なもののみならず湿度制御可能なものも含まれ得る。空気調和機構は、特に限定されないが、例えば、圧縮機構および膨張機構を含むヒートポンプ式空気調和機構や、湿度調節機構などである。存否判断部は、対象物の存否を判断する。なお、ここにいう「対象物」とは、例えば、人やペット等の動物である。室内環境情報取得部は、室内環境指標値の情報を取得する。なお、ここにいう「室内環境指標値」とは、例えば、室内温度、室内湿度、室内体感温度、室内不快指数および室内PMV(Predicted Mean Vote)値などである。この室内環境指標値は、単一のパラメータ値であってもよいし、複数のパラメータ値から構成されてもよい。室内環境情報取得部は、室内環境指標値を室内機の室内温度センサから取得してもよいし、室内の他の機器からネットワーク経由等で取得してもよい。外気環境情報取得部は、外気環境指標値の情報を取得する。なお、ここにいう「外気環境指標値」とは、例えば、外気温度、外気湿度、室外体感温度、外気不快指数、外気PMV(Predicted Mean Vote)値等である。この外気環境指標値は、単一のパラメータ値であってもよいし、複数のパラメータ値から構成されてもよい。外気環境情報取得部は、外気環境指標値を室外機の外気温度センサから取得してもよいし、気象庁サーバ等からネットワーク経由等で取得してもよい。運転モード選択部は、ユーザ(使用者)に対して、運転モードを選択させる。制御部は、運転モード選択部において特定の運転モードが選択された時点以降のいずれかの時点において第3制御を実行し、さらに存否判断部によって対象物が不在であると判断された場合、第4制御を実行する。なお、第3制御では、室内環境指標値を外気環境指標値に近づけるように空気調和機構を制御する。第4制御では、室内環境指標値をさらに外気環境指標値に近づけるように空気調和機構を制御する。なお、ここで「特定の運転モード」とは、例えば、自動運転モードや、ヒートショック抑制対策モード等である。また、運転モードの選択は、オン・オフ形式で行われてもよいし、候補選択形式で行われてもよい。
本発明の第局面にかかる空気調和システムは、空気調和機構、存否判断部、室内環境情報取得部、外気環境情報取得部、第11情報記憶部および制御部を備える。なお、この空気調和システムは、一つの筐体に収容されている必要はなく、別々の筐体に収容される機器が通信線等を介して通信接続されているものであってもよい。また、ここにいう空気調和システムには、複数種類の空気調和機機構が含まれていてもよい。存否判断部は、対象物の存否を判断する。室内環境情報取得部は、室内環境指標値の情報を取得する。なお、この室内環境情報取得部は、複数種類の室内環境指標値の情報を取得してもよい。外気環境情報取得部は、外気環境指標値の情報を取得する。なお、この外気環境情報取得部は、複数種類の外気環境指標値の情報を取得してもよい。第11情報記憶部には、第11制御基準値の情報を記憶されている。制御部は、存否判断部によって対象物が不在であると判断された時点以降のいずれかの時点において第11制御を実行し、第11制御中において存否判断部によって対象物が存在すると判断された状態において外気環境指標値と室内環境指標値との差が第11制御基準値よりも大きい場合、第12制御を実行する。なお、制御部は、存否判断部によって対象物が不在であると判断された時点で直ちに第11制御を実行してもよい。第11制御では、室内環境指標値を外気環境指標値に近づけるように制御部が空気調和機構を制御する。また、第12制御では、室内環境指標値を段階的に外気環境指標値から遠ざけるように空気調和機構を制御する。なお、第12制御における最終的な室内環境指標値の目標値は、第11制御前のリモートコントローラ等のコントローラの設定値であってもよいし、既定の制御設定値であってもよいし、外気環境指標値から算出される値であってもよい。
本発明の第4局面にかかる空気調和システムは、空気調和機構、存否判断部、室内環境情報取得部、外気環境情報取得部、運転モード選択部および制御部を備える。なお、この空気調和システムは、一つの筐体に収容されている必要はなく、別々の筐体に収容される機器が通信線等を介して通信接続されているものであってもよい。また、ここにいう空気調和システムには、複数種類の空気調和機機構が含まれていてもよい。存否判断部は、対象物の存否を判断する。室内環境情報取得部は、室内環境指標値の情報を取得する。なお、この室内環境情報取得部は、複数種類の室内環境指標値の情報を取得してもよい。外気環境情報取得部は、外気環境指標値の情報を取得する。なお、この外気環境情報取得部は、複数種類の外気環境指標値の情報を取得してもよい。運転モード選択部は、ユーザ(使用者)に対して、運転モードを選択させる。制御部は、運転モード選択部において特定の運転モードが選択された時点以降のいずれかの時点において第13制御を実行し、さらに存否判断部によって対象物が不在であると判断された場合、第14制御を実行する。なお、第13制御では、室内環境指標値を外気環境指標値に近づけるように空気調和機構を制御する。第14制御では、室内環境指標値をさらに外気環境指標値に近づけるように空気調和機構を制御する。なお、ここで「特定の運転モード」とは、例えば、自動運転モードや、ヒートショック抑制対策モード等である。また、運転モードの選択は、オン・オフ形式で行われてもよいし、候補選択形式で行われてもよい。
本発明にかかる空気調和機では、上述の通り、存否判断部によって対象物が不在であると判断された時点以降のいずれかの時点において、制御部が第1制御すなわちヒートショック抑制制御を実行する。すなわち、人等が外出等した場合にヒートショック抑制対策を実行する。このため、この空気調和機は、一般家庭の家屋や小規模オフィス等の居住者に対するヒートショック抑制対策を行うことができる。
第1の実施の形態にかかる空気調和機の概略構成図である。なお、本図では、四路切換弁が冷房運転状態となっている。 第1の実施の形態にかかる空気調和機の概略構成図である。なお、本図では、四路切換弁が暖房運転状態となっている。 第1の実施の形態にかかる空気調和機のハードウェア構成を表わすブロック図である。 第1の実施の形態にかかる空気調和機のヒートショック抑制制御を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる空気調和機においてヒートショック抑制制御が実行された場合の時間−温度関係図である。 第1の実施の形態にかかる空気調和機においてヒートショック抑制制御が実行されなかった場合の時間−温度関係図である。 第2の実施の形態にかかる空気調和機のヒートショック抑制制御を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかる空気調和機のヒートショック抑制制御を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかる空気調和機においてヒートショック抑制制御が実行された場合の時間−温度関係図である。 第3の実施の形態にかかる空気調和機においてヒートショック抑制制御が実行されなかった場合の時間−温度関係図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
−第1の実施の形態−
<空気調和機の全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかる空気調和機1の全体構成と基本的な動作概要とについて説明する。
本実施の形態にかかる空気調和機1は、セパレート式の空気調和機であって、図1に示されるように、主に、室外機10、室内機30およびリモートコントローラ50(運転モード選択部)から構成されている。なお、図1に示されるように、空気調和機1は、室内機30と室外機10とが液側連絡配管41およびガス側連絡配管42を介して接続されることによって構成されている。以下、室外機10、室内機30、リモートコントローラ50、液側連絡配管41およびガス側連絡配管42について詳述する。
(1)室外機
室外機10は、図1に示されるように、主に、筐体11、圧縮機12、四路切換弁13、室外側熱交換器14、膨張弁15、室外側送風機16、液側冷媒配管17、ガス側冷媒配管18、二方弁19、三方弁20、室外側熱交換器温度検出器21、吐出温度検出器22、吸入温度検出器23、膨張弁近傍温度検出器24、外気温度検出器25(外気環境情報取得部)および室外側制御器29から構成されている。なお、この室外機10は、屋外に設置されている。
図1に示されるように、筐体11には、圧縮機12、四路切換弁13、室外側熱交換器14、膨張弁15、室外側送風機16、液側冷媒配管17、ガス側冷媒配管18、二方弁19、三方弁20、温度検出器21〜25および室外側制御器29等が収納されている。
圧縮機12は、図1に示されるように、吐出管12aおよび吸入管12bを有している。吐出管12aおよび吸入管12bは、それぞれ、四路切換弁13の異なる接続口に接続されている。また、圧縮機12は、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、室外側制御器29から送信される制御信号に従って動作する。圧縮機12は、運転時、吸入管12bから低圧の冷媒ガスを吸入し、その冷媒ガスを圧縮して高圧の冷媒ガスを生成した後、その高圧の冷媒ガスを吐出管12aから吐出する。なお、本実施の形態において、この圧縮機12の制御形式は、特に限定されず、定速式の圧縮機であってもよいし、インバータ式の圧縮機であってもよい。
四路切換弁13は、図1に示されるように、冷媒配管を介して圧縮機12の吐出管12aおよび吸入管12b、室外側熱交換器14ならびに室内側熱交換器32に接続されている。また、この四路切換弁13は、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、室外側制御器29から送信される制御信号に従って動作する。四路切換弁13は、運転時、室外側制御部29から送信される制御信号に従って、室外側制御器圧縮機12の吐出管12aを室外側熱交換器14に連結させると共に圧縮機12の吸入管12bを室内側熱交換器32に連結させる冷房運転状態(図1参照)と、室外側制御器圧縮機12の吐出管12aを室内側熱交換器32に連結させると共に圧縮機12の吸入管12bを室外側熱交換器14に連結させる暖房運転状態(図2参照)とに切り換わる。
室外側熱交換器14は、左右両端で複数回折り返された伝熱管(図示せず)に多数の放熱フィン(図示せず)が取り付けられたものであって、冷房運転時(図1参照)には凝縮器として機能し、暖房運転時(図2参照)には蒸発器として機能する。
膨張弁15は、開度制御の可能な電子膨張弁であって、液側冷媒配管17を介して二方弁19に接続されると共に、他の液側冷媒配管を介して室外側熱交換器14に接続されている。また、この膨張弁15は、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、室外側制御器29から送信される制御信号に従って動作する。膨張弁15は、運転時において、凝縮器(冷房時は室外側熱交換器14であり、暖房時は室内側熱交換器32である)から流出する高温高圧の液冷媒を蒸発しやすい状態に減圧すると共に、蒸発器(冷房時は室内側熱交換器32であり、暖房時は室外側熱交換器14である)への冷媒供給量を調節する役目を担っている。
室外側送風機16は、主に、プロペラファンおよびモータから構成されている。プロペラファンは、モータによって回転駆動され、屋外の外気を室外側熱交換器14に供給する。モータは、図1に示されるように、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、室外側制御器29から送信される制御信号に従って動作する。
液側冷媒配管17は、図1に示されるように、膨張弁15から二方弁19に向かって延びる配管である。ガス側冷媒配管18は、図1に示されるように、四路切換弁13から三方弁20に向かって延びる配管である。
二方弁19は、図1に示されるように、液側冷媒配管17の端部に配設されている。この二方弁19には、図1に示されるように、液側連絡配管41が接続される。なお、二方弁19は、室外機10から液側連絡配管41が取り外されるときに閉じられ、冷媒が室外機10から外部に漏れることを防ぐ。
三方弁20は、図1に示されるように、ガス側冷媒配管18の端部に配設されている。この三方弁20には、図1に示されるように、ガス側連絡配管42が接続される。なお、三方弁20は、室外機10からガス側連絡配管42が取り外されるときに閉じられ、冷媒が室外機10から外部に漏れることを防ぐ。また、室外機10から、あるいは室内機30を含めた冷凍サイクル全体から、冷媒を回収する必要があるときは、三方弁20を通じて冷媒の回収が行われる。
温度検出器21〜25は、サーミスタである。室外側熱交換器温度検出器21は室外側熱交換器14に配置されており、吐出温度検出器22は圧縮機12の吐出管12aに配置されており、吸入温度検出器23は圧縮機12の吸入管12bに配置されており、膨張弁近傍温度検出器24は膨張弁15と二方弁19との間の冷媒配管に配置されており、外気温度検出器25は外気温度測定用であって筐体11の内部の所定箇所に配置されている。これらの温度検出器21〜25は、図1に示されるように、全て、通信線を介して室外側制御器29に通信接続されており、計測温度情報を室外側制御器29に送信している。
室外側制御器29は、図3に示されるように、主に、中央処理演算部29b、記憶部29a(第1情報記憶部,第2情報記憶部,第3情報記憶部,第4情報記憶部)、タイマ29d(時間計測部)および通信部29cから構成されている。これらのコンポーネント29a〜29dは、相互にバス接続されている。また、室外側制御器29は、図1に示されるように通信線を介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張弁15、室外側送風機16および温度検出器21〜25に通信接続されている。中央処理演算部29bは、随時、温度検出器21〜25の出力情報や、記憶部29aに記憶される種々の制御パラメータ等を演算処理して適切な制御パラメータを導出し、その制御パラメータを、通信部29cを介して圧縮機12や、四路切換弁13、膨張弁15、室外側送風機16に送信する。また、中央処理演算部29bは、必要に応じて、通信部29cを介して制御パラメータ等を室内側制御器35に送信したり、受信したりする。記憶部29aには、制御パラメータ等が記憶されている。また、記憶部29aは、中央処理演算部29bの指令に従って、中央処理演算部29bから送信される制御パラメータ等を記憶する場合もある。タイマ29dは、中央処理演算部29bの指令に従って、時間を計測し、その計測信号を中央処理演算部29bや記憶部29aに送信する。なお、このタイマ29dは、ソフトウェアタイマであってもかまわない。この室外側制御器29は、通信部29c,35cを介して室内側制御器35に通信接続されており、室内側制御器35と共に1つの制御部60を構成しているとも言える。
(2)室内機
室内機30は、図1に示されるように、主に、筐体31、室内側熱交換器32、室内側送風機33、フラップ36、室内側熱交換器温度検出器34、室内温度検出器37(室内環境情報取得部)および室内側制御器35から構成されている。なお、この室内機30は、室内に設置されている。
図1に示されるように、筐体31には、室内側熱交換器32、室内側送風機33、室内側熱交換器温度検出器34、室内温度検出器37および室内側制御器35等が収納されている。また、フラップ36は、筐体31の一部を構成している。
室内側熱交換器32は、図1に示されるように、3個の熱交換器32A、32B、32Cを、室内側送風機33を覆う屋根のように組み合わせたものである。なお、各熱交換器32A、32B、32Cは、左右両端で複数回折り返された伝熱管(図示せず)に多数の放熱フィン(図示せず)が取り付けられたものであって、冷房運転時(図1参照)には蒸発器として機能し、暖房運転時(図2参照)には凝縮器として機能する。
室内側送風機33は、主に、クロスフローファンおよびモータから構成されている。クロスフローファンは、モータによって回転駆動され、室内の空気を筐体31に吸い込んで室内側熱交換器32に供給すると共に、室内側熱交換器32で熱交換された空気を室内に送出する。モータは、図1に示されるように、通信線を介して室内側制御器35に通信接続されており、室内側制御器35から送信される制御信号に従って動作する。
フラップ36は、風向板およびモータから構成されている。フラップは、モータによって回動され、クロスフローファンによって室内に送出される空気の送出方向を調節する。モータは、図1に示されるように、通信線を介して室内側制御器35に通信接続されており、室内側制御器35から送信される制御信号に従って動作する。
温度検出器34,37は、サーミスタである。室内側熱交換器温度検出器34は室内側熱交換器32に配置されており、室内温度検出器37は、室内温度測定用であって筐体内の吸込口付近に配置されている。温度検出器34,37は、図1に示されるように、通信線を介して室内側制御器35に通信接続されており、計測温度情報を室内側制御器35に送信している。
室内側制御器35は、図1および図3に示されるように、主に、中央処理演算部35b、赤外線受光部35a、通信部35c、人検出部35dから構成されている。これらのコンポーネント35a〜35dは、相互にバス接続されている。また、室内側制御器35は、図1に示されるように、通信線を介して室内側送風機33、フラップ36および温度検出器34,37に通信接続されている。中央処理演算部35bは、随時、リモートコントローラ50からの制御信号や、温度検出器34,37の出力情報等を演算処理して適切な制御パラメータを導出し、その制御パラメータ等を、通信部35cを介して室内側送風機33や、フラップ36に送信する。また、中央処理演算部35bは、必要に応じて、通信部35cを介して制御パラメータ等を室外側制御器29に送信したり、受信したりする。赤外線受光部35aは、リモートコントローラ50から発生される点滅赤外線を受光するものである。この赤外線受光部35aは、点滅赤外線を信号化処理し、生成した信号を中央処理演算部35bに送信する。人検出部35dは、例えば、各種カメラや赤外線センサ等であって、室内機30の近傍空間において人の存否を検出する。
なお、図1に示されるように、室外機10の圧縮機12、四路切換弁13、室外側熱交換器14および膨張弁15、ならびに室内機30の室内側熱交換器32は、冷媒配管によって順次接続され、冷媒回路を構成している。本実施の形態において、この冷媒回路、室外側送風機16、室内側送風機33およびフラップ36を併せて空気調和機構と称し、図1および図2中において符号2で示す。
(3)リモートコントローラ
リモートコントローラ50は、点滅赤外線を利用してユーザの指令を室内機30の室内側制御器35に伝達するためのものであって、主に、赤外線発光部、表示パネル、運転停止ボタン、モード切換ボタン、温度上昇ボタン、温度下降ボタン、風量上昇ボタン、風量下降ボタン、風向調節ボタン、自動運転ボタン等から構成されている。
表示パネルには、設定温度や、風向、風量、運転モード等の情報が表示される。このため、ユーザは、表示パネルを確認にすることによって、現在の空気調和機1の運転状態を確認することができる。
運転停止ボタンは、運転中にユーザによって押圧されると、赤外線発光部に対して、空気調和機1を停止させる点滅パターンの赤外線を発光させ、停止中にユーザによって押圧されると、赤外線発光部に対して、空気調和機1を運転させる点滅パターンの赤外線を発光させる。
モード切換ボタンは、運転中にユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、順に、空気調和機1を冷房モードで運転する点滅パターンの赤外線、空気調和機1を除湿モードで運転する点滅パターンの赤外線、空気調和機1を暖房モードで運転する点滅パターンの赤外線、空気調和機1を送風モードで運転する点滅パターンの赤外線を発光させる。なお、この空気調和機1において、室外側制御器29の記憶部29aには、各運転モードの制御パターンが予め記憶されている。
温度上昇ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、設定温度を1℃上昇させる点滅パターンの赤外線を発光させる。また、温度下降ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、設定温度を1℃下降させる点滅パターンの赤外線を発光させる。
風量上昇ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、風量を1段階上のレベルまで上昇させる点滅パターンの赤外線を発光させる。また、風量下降ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、風量を一段階下のレベルまで下降させる点滅パターンの赤外線を発光させる。
風向調節ボタンは、ユーザによって押圧される度に、赤外線発光部に対して、風向板を段階的に上方に移動させる点滅パターンの赤外線を発光させる。なお、風向板が最高位に位置している場合にユーザによって風向調節ボタンが押圧されると、赤外線発光部は、風向板を最下位に移動させる点滅パターンの赤外線を発光する。
自動運転ボタンは、ユーザによって押圧されると、赤外線発光部に対して、空気調和機1を自動運転させる点滅パターンの赤外線を発光させる。
(4)液側連絡配管
液側連絡配管17はガス側連絡配管18よりも細い管であって、運転時、この液側連絡配管17には、液冷媒が流れる。なお、冷媒としては、例えば、HFC系のR410AやR32等が用いられる。
(5)ガス側連絡配管
ガス側連絡配管18は液側連絡配管17よりも太い管であって、運転時、このガス側連絡配管18には、ガス冷媒が流れる。
<空気調和機の基本的な動作>
以下、本実施の形態にかかる空気調和機1の冷房運転および暖房運転について詳述する。
(1)冷房運転
冷房運転では、四路切換弁13が図1に示される状態、すなわち、圧縮機12の吐出管12aが室外側熱交換器14に接続され、かつ、圧縮機12の吸入管12bが室内側熱交換器32に接続された状態となる。また、このとき、二方弁19および三方弁20は開状態とされている。この状態で、圧縮機12が起動されると、ガス冷媒が、圧縮機12に吸入され、圧縮された後、四路切換弁13を経由して室外側熱交換器14に送られ、室外側熱交換器14において冷却され、液冷媒となる。その後、この液冷媒は、膨張弁15に送られ、減圧されて気液二相状態となる。気液二相状態の冷媒は、二方弁19を経由して室内側熱交換器32に供給され、室内空気を冷却するとともに蒸発されてガス冷媒となる。最後に、そのガス冷媒は、三方弁20および四路切換弁13を経由して、再び、圧縮機12に吸入される。
(2)暖房運転
暖房運転では、四路切換弁13が図2に示される状態、すなわち、圧縮機12の吐出管12aが室内側熱交換器32に接続され、かつ、圧縮機12の吸入管12bが室外側熱交換器14に接続された状態となる。また、このとき、二方弁19および三方弁20は開状態とされている。この状態で、圧縮機12が起動されると、ガス冷媒が、圧縮機12に吸入され、圧縮された後、四路切換弁13および三方弁20を経由して室内側熱交換器32に供給され、室内空気を加熱すると共に凝縮されて液冷媒となる。その後、この液冷媒は、三方弁19を経由して膨張弁15に送られ、減圧されて気液二相状態となる。気液二相状態の冷媒は、室外側熱交換器14に送られて、室外側熱交換器14において蒸発させられてガス冷媒となる。最後に、そのガス冷媒は、四路切換弁13を経由して、再び、圧縮機12に吸入される。
<ヒートショック抑制制御>
本実施の形態にかかる空気調和機1では、運転時、人検出部35dによって人の存在が検出されなくなると、ヒートショック抑制制御が実行される。以下、図4に基づいてこのヒートショック抑制制御について詳述する。
図4において、先ず、ステップS101では、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS102の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されていないと判断した場合(すなわち、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたと判断した場合)、中央処理演算部29bは、処理を終了する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、一定時間経過後に再度、ステップS101の処理を実行する。
ステップS102では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからその時点の運転モードの情報を読み出して、その運転モードが冷房モードであるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、運転モードが冷房モードであると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS103の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、運転モードが冷房モードでないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS111の処理に進む。
ステップS103では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1の情報を読み出して、室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1に設定する(なお、本処理は、図5の時間t1におけるユーザ設定温度Tuから入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1への設定変更に相当する。)。なお、このとき、中央処理演算部29bは、そのときのユーザ設定温度Tuを記憶部29aに記憶させる。
ステップS104では、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS105の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されていないと判断した場合すなわち通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS104の処理に戻る。
ステップS105では、中央処理演算部29bが、外気温度検出器25および室内温度検出器37それぞれからその時点の外気温度Toおよび室内温度Ti(室内環境指標値)の情報を受信すると共に記憶部29aから第1基準温度差ΔTr1(第4制御基準値)の情報を読み出した後、その外気温度Toから室内温度Ti(入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1であってもよい)を差し引いた値が第1基準温度差ΔTr1よりも大きいか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度To(外気環境指標値)から室内温度Tiを差し引いた値が第1基準温度差ΔTr1よりも大きいと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS106の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toから室内温度Tiを差し引いた値が第1基準温度差ΔTr1以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS107の処理に進む。
ステップS106では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから冷房時中間温度Tc2およびステップ103で記憶部29aに記憶されたユーザ設定温度Tuの情報を読み出して、室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1から冷房時中間温度Tc2(<Tc1)を経てユーザ設定温度Tu(<Tc2)に段階的に設定変更する(なお、本処理は、図5の時間t2以降における入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1から冷房時中間温度Tc2を経てユーザ設定温度Tuへの段階的な室内設定温度Tsの変更(実線部分参照)に相当する。また、図6には、図5の対比チャートとして、人検出部35dによって人が検出され続けられる状態において人が室内設定温度Tsを変更しないと仮定したときの室内設定温度Tsの時間的推移が示されている。かかる場合、もちろん、室内設定温度Tsは、図6の通り、ユーザ設定温度Tuのままである。)。このとき、中央処理演算部29bは、室内温度を室内設定温度Tsとすべく、室内温度検出器37の出力値を室内設定温度Tsに近づけるように、通信部29cを介して圧縮機12、膨張機15等に制御信号を送信する。
ステップS107では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからステップ103で記憶部29aに記憶されたユーザ設定温度Tuの情報を読み出して、室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1からユーザ設定温度Tu(<Tc1)に設定変更する(なお、本処理は、図5の時間t2’における入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1からユーザ設定温度Tuへの室内設定温度Tsの変更(一点短鎖線部分参照)に相当する。)。このとき、中央処理演算部29bは、室内温度を室内設定温度Tsとすべく、室内温度検出器37の出力値を室内設定温度Tsに近づけるように、通信部29cを介して圧縮機12、膨張機15、室外側送風機16等に制御信号を送信する。
ステップS111では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからその時点の運転モードの情報を読み出して、その運転モードが暖房モードであるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、運転モードが暖房モードであると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS112の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、運転モードが暖房モードでないと判断した場合、中央処理演算部29bは、処理を終了する。なお、この処理終了後、中央処理演算部29bは、一定時間経過後に再度、ステップS101の処理を実行する。
ステップS112では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから入出用暖房時ヒートショック抑制温度Tw1の情報を読み出して、室内設定温度Tsを入出用暖房時ヒートショック抑制温度Tw1に設定する。なお、このとき、中央処理演算部29bは、そのときのユーザ設定温度Tuを記憶部29aに記憶させる。
ステップS113では、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS114の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されていないと判断した場合すなわち通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS113の処理に戻る。
ステップS114では、中央処理演算部29bが、外気温度検出器25および室内温度検出器37それぞれからその時点の外気温度Toおよび室内温度Tiを受信すると共に記憶部29aから第2基準温度差ΔTr2(第4制御基準値)を読み出した後、その室内温度Ti(入室用暖房時ヒートショック抑制温度Tw1でもよい)から外気温度Toを差し引いた値が第2基準温度差ΔTr2よりも大きいか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、室内温度Tiから外気温度Toを差し引いた値が第2基準温度差ΔTr2よりも大きいと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS115の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、室内温度Tiから外気温度Toを差し引いた値が第2基準温度差ΔTr2以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS116の処理に進む。
ステップS115では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからステップ112で記憶部29aに記憶されたユーザ設定温度Tuの情報を読み出して、室内設定温度Tsを入出用暖房時ヒートショック抑制温度Tw1からユーザ設定温度Tu(>Tw1)に設定変更する。このとき、中央処理演算部29bは、室内温度を室内設定温度Tsとすべく、室内温度検出器37の出力値を室内設定温度Tsに近づけるように、通信部29cを介して圧縮機12、膨張機15等に制御信号を送信する。
ステップS116では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから暖房時中間温度Tw2およびステップ112で記憶部29aに記憶されたユーザ設定温度Tuの情報を読み出して、室内設定温度Tsを入出用暖房時ヒートショック抑制温度Tw1から暖房時中間温度Tw2(>Tw1)を経てユーザ設定温度Tu(>Tw2)に段階的に設定変更する。このとき、中央処理演算部29bは、室内温度を室内設定温度Tsとすべく、室内温度検出器37の出力値を室内設定温度Tsに近づけるように、通信部29cを介して圧縮機12、膨張機15等に制御信号を送信する。
なお、ステップS103やステップS112を実行した後、ステップS104やステップS113で人検出部35によって人が検出されるまでは風量を下げ、ステップS104やステップS113で人検出部35によって人が検出された後に風量を上げるようにしてもよい。また、ステップS103やステップS112を実行した後、ステップS104やステップS113で人検出部35によって人が検出されるまでは、壁や天井に向けて冷風や温風を吹出すようにしてもよい。そして、ステップS104やステップS113で人検出部35によって人が検出された後も壁や天井に向けて冷風や温風を吹出すことで、人に温風や冷風が直接当たらないようにするようにしてもよい。
<第1の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
(1)
本実施の形態にかかる空気調和機1では、人検出部35dによって人が存在していると判断された場合、ユーザに室内温度等の設定を委ね、人検出部35dによって人が不在であると判断された場合、中央処理演算部29bがヒートショック抑制制御を実行する。このため、この空気調和機1は、一般家庭の家屋や小規模オフィス等の居住者に対してストレスを与えることなくヒートショック抑制対策を行うことができる。
(2)
本実施の形態にかかる空気調和機1では、ヒートショック抑制制御中において人検出部35dによって人が存在していると判断された場合、外気温度Toから室内温度Tiを差し引いた値が第1基準温度差ΔTr1よりも大きいときに(冷房運転時)、中央処理演算部29bが、室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1から冷房時中間温度Tc2を経てユーザ設定温度Tuに段階的に設定変更する。また、この空気調和機1では、ヒートショック抑制制御中において人検出部35dによって人が存在していると判断された場合、室内温度Tiから外気温度Toを差し引いた値が第2基準温度差ΔTr2よりも大きいときに(暖房運転時)、中央処理演算部29bが、室内設定温度Tsを入出用暖房時ヒートショック抑制温度Tw1から暖房時中間温度Tw2を経てユーザ設定温度Tuに段階的に設定変更する。このため、この空気調和機1では、室内温度と外気温度Toとの差が著しい場合に、人は徐々に体を慣らしていくことができる。したがって、この空気調和機1では、入室時のヒートショックが抑制される。
−第2の実施の形態−
第2の実施の形態にかかる空気調和機は、第1の実施の形態にかかる空気調和機1とヒートショック抑制制御の態様で相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、ヒートショック抑制制御のみを説明する。
<ヒートショック抑制制御>
図7において、ステップS101〜107における中央処理演算部29bの処理は、第1の実施の形態にかかるヒートショック抑制制御を示すフローチャート(図4)におけるステップS101〜107と同じ処理である。このため、これらの処理についての詳細な説明は省略する。
また、図7では、ステップS111の次のステップからENDまでの流れを省略しているが、ステップS111の次のステップ以降の流れは、図7におけるステップS121以降からENDまでの流れと同様である。ただし、かかる流れにおいてステップS105の「To−Ti>ΔTr1?」は「Ti−To>ΔTr2?」に置換され、その他のステップにおける「Tc1」・「Tc2」はそれぞれ「Tw1」・「Tw2」に置換される。かかる場合、Tw1<Tw2の関係が成立することになる。
ステップS121では、中央処理演算部29bが、タイマ29dを動作させて時間計測を開始させる。
ステップS122では、中央処理演算部29bが、タイマ29dからカウント時間(経過時間)情報を受信する共に記憶部29aから第1基準時間ts1(第3制御基準値)を読み出して、カウント時間tが第1基準時間ts1に達したか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第1基準時間ts1に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS103の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第1基準時間ts1に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS122の処理に戻る。
ステップS123では、中央処理演算部29bが、タイマ29dからカウント時間情報を受信すると共に記憶部29aから第2基準時間ts2(第31制御基準値)を読み出した後、カウント時間tが第2基準時間ts2(>ts1)に達したか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第2基準時間ts2に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS124の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第2基準時間ts2に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS104の処理に戻る。
ステップS124では、中央処理演算部29bが、空気調和機1を停止状態とすべく、通信部29cを介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張機15、室外側送風機16、室内側送風機34、フラップ36等に制御信号を送信する。
<第2の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
(1)
本実施の形態にかかる空気調和機では、人検出部35dによって人が存在していると判断された時点から第1基準時間ts1が経過した後に中央処理演算部29bがヒートショック抑制制御を実行する。このため、この空気調和機1では、不在期間が短期間であれば、ヒートショック抑制制御が実行されず、ユーザにとって快適な空調空間を維持することができる。
(2)
本実施の形態にかかる空気調和機では、人検出部35dによって人が存在していると判断された時点から第2基準時間ts2が経過した後に中央処理演算部29bが空気調和機1を停止状態とする。このため、この空気調和機1は、省エネルギーに貢献することができる。
−第3の実施の形態−
第3の実施の形態にかかる空気調和機は、ヒートショック抑制制御の態様で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、ヒートショック抑制制御のみを説明する。
<ヒートショック抑制制御>
ユーザによってリモートコントローラ50の自動運転ボタンが押圧されると、空気調和機は、自動運転モードとなり、中央処理演算部29bが、図8のステップS131の処理を実行する。なお、ここで、空気調和機が自動運転モードに設定されたときの時間をtaとして表す(図9参照)。
ステップS131では、中央処理演算部29bが、タイマ29dを動作させて時間計測を開始させる。
ステップS132では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからその時点の運転モードの情報を読み出して、その運転モードが冷房モードであるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、運転モードが冷房モードであると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS133の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、運転モードが冷房モードでないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS151の処理に進む。
ステップS133では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから自動運転設定温度Tc0の情報を読み出して、室内設定温度Tsを自動運転設定温度Tc0に設定する(なお、本処理は、図9の時間taにおけるユーザ設定温度Tuから自動運転設定温度Tc0への設定変更に相当する。)。
ステップS134では、中央処理演算部29bが、タイマ29dからカウント時間tの情報を受信する共に記憶部29aから第3基準時間ts3の情報を読み出した後、カウント時間tが第3基準時間ts3に達したか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第3基準時間ts3に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS135の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第3基準時間ts3に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS134の処理に戻る。
ステップS135では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3の情報を読み出して、室内設定温度Tsを退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3(>Tc0)に設定する(なお、本処理は、図9の時間ts3における自動運転設定温度Tc0から退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3への設定変更に相当する。)。
ステップS136では、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS137の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されていないと判断した場合、中央処理演算部29bは、処理を終了する。
ステップS137では、中央処理演算部29bが、外気温度検出器25からその時点の外気温度Toを受信する共に記憶部29aから基準外気温度Ta1(第1制御基準値)を読み出した後、その外気温度Toが基準外気温度Ta1よりも大きいか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toが基準外気温度Ta1よりも大きいと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS138の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toが基準外気温度Ta1以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS136の処理に戻る。
ステップS138では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6の情報を読み出して、室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6(>Tc3)に設定する(本処理は、図9の時間t6,t5’における退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3から入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6への設定変更に相当する。なお、中央処理演算部29bは、To≦Ta1となっている時間t5においてS137の処理を実行した場合、To>Ta1となった時間t6に、室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6(>Tc3)に設定する。一方、中央処理演算部29bは、To>Ta1となっている時間t5’においてS137の処理を実行した場合、即座に室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6に設定する。)。
ステップS139では、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS140の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されていないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS139の処理に戻る。
ステップS140では、中央処理演算部29bが、外気温度検出器25および室内温度検出器37それぞれからその時点の外気温度Toおよび室内温度Tiを受信すると共に記憶部29aから第3基準温度差ΔTr3(第4制御基準値)を読み出した後、その外気温度Toから室内温度Ti(入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6であってもよい)を差し引いた値が第3基準温度差ΔTr3よりも大きいか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toから室内温度Tiを差し引いた値が第3基準温度差ΔTr3よりも大きいと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS141の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toから室内温度Tiを差し引いた値が第3基準温度差ΔTr3以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS142の処理に進む。
ステップS141では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから第1冷房時中間温度Tc5、第2冷房時中間温度Tc4および退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3の情報を読み出して、室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6から第1冷房時中間温度Tc5(<Tc6)および第2冷房時中間温度Tc4(<Tc5)を順に経て退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3(<Tc4)に段階的に設定変更する(なお、本処理は、図9の時間t7以降における入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6から第1冷房時中間温度Tc5および第2冷房時中間温度Tc4を経て退出用冷房時ヒートショック抑制温度Tc0への段階的な室内設定温度Tsの変更(実線部分参照)に相当する。また、図10には、図9の対比チャートとして、人検出部35dによって人が検出され続けられる状態における室内設定温度Tsの時間的推移が示されている。かかる場合、もちろん、室内設定温度Tsは、図10の通り、時間ts3以降、退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3のままである。)。このとき、中央処理演算部29bは、室内温度を室内設定温度Tsとすべく、室内温度検出器37の出力値を室内設定温度Tsに近づけるように、通信部29cを介して圧縮機12、膨張機15等に制御信号を送信する。
ステップS142では、中央処理演算部29bが、記憶部29aから退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3の情報を読み出して、室内設定温度Tsを入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6から退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3に設定変更する(なお、本処理は、図9の時間t7’における入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc6から退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3への室内設定温度Tsの変更(一点短鎖線部分参照)に相当する。)。このとき、中央処理演算部29bは、室内温度を室内設定温度Tsとすべく、室内温度検出器37の出力値を室内設定温度Tsに近づけるように、通信部29cを介して圧縮機12、膨張機15等に制御信号を送信する。
ステップS151では、中央処理演算部29bが、記憶部29aからその時点の運転モードの情報を読み出して、その運転モードが暖房モードであるか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、運転モードが暖房モードであると判断した場合、中央処理演算部29bは、次のステップの処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、運転モードが暖房モードでないと判断した場合、中央処理演算部29bは、処理を終了する。なお、次のステップ以降の流れは、図8におけるステップS133以降からENDまでの流れと同様である。ただし、かかる流れにおいてステップS140の「To−Ti>ΔTr3?」は「Ti−To>ΔTr4?」に置換され、その他のステップにおける「Tc0」・「Tc3」・「Tc4」・「Tc5」・「Tc6」はそれぞれ「Tw0」・「Tw3」・「Tw6」に置換される。かかる場合、Tw0>Tw3>Tw4>Tw5>Tw6の関係が成立することになる。
<第3の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
(1)
本実施の形態にかかる空気調和機ではユーザによってリモートコントローラ50の自動運転ボタンが押圧された後、人検出部35dによって人が存在していると判断され且つ外気温度Toが基準外気温度Ta1よりも大きい場合、中央処理演算部29bがヒートショック抑制制御を実行する。このため、空気調和機1では、ユーザの意思によってヒートショック抑制制御を実行させることができるだけでなく、外気温度Toが著しく高いまたは低いときに限ってヒートショック抑制制御を実行させることができる。
(2)
本実施の形態にかかる空気調和機ではユーザによってリモートコントローラ50の自動運転ボタンが押圧されると、室内設定温度Tsが自動運転設定温度Tc0に設定され、さらにタイマ29dのカウント時間tが第3基準時間ts3に達した時点で室内設定温度Tsが退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3(>Tc0)に設定される。このため、この空気調和機1では、人が再入室するときのヒートショック抑制対策のみならず人が退出するときのヒートショック抑制対策も行うことができる。
−第4の実施の形態−
第4の実施の形態にかかる空気調和機は、ヒートショック抑制制御の態様で第3の実施の形態にかかる空気調和機と相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、ヒートショック抑制制御のみを説明する。
<ヒートショック抑制制御>
本実施の形態にかかるヒートショック抑制制御のフローチャートは、図8のステップS137以外全て同一である。このため、ステップS137以外の各ステップの処理についての詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかるヒートショック抑制制御のフローチャートでは、図8のステップS137に代えて次のステップの処理が実行される。
中央処理演算部29bが、外気温度検出器25および室内温度検出器37それぞれからその時点の外気温度Toおよび室内温度Tiを受信すると共に記憶部29aから第5基準温度差ΔTr5を読み出した後、その外気温度Toから室内温度Ti(退室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc3であってもよい)を差し引いた値が第5基準温度差ΔTr5よりも大きいか否かを判断する。ここで、中央処理演算部29bが、外気温度Toから室内温度Tiを差し引いた値が第5基準温度差ΔTr5よりも大きいと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS138の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toから室内温度Tiを差し引いた値が第5基準温度差ΔTr5以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS137の処理に戻る。
<第4の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機では外気温度Toから室内温度Tiを差し引いた値が第5基準温度差ΔTr5よりも大きい場合、中央処理演算部29bがヒートショック抑制制御を実行する。このため、空気調和機1では、外気温度Toと室内温度Tiとの差が著しく高いまたは低いときに限ってヒートショック抑制制御を実行させることができる。
−第5の実施の形態−
第5の実施の形態にかかる空気調和機は、ヒートショック抑制制御の態様で第3の実施の形態にかかる空気調和機と相違する。このため、本実施の形態にかかる空気調和機については、ヒートショック抑制制御のみを説明する。
<ヒートショック抑制制御>
本実施の形態にかかるヒートショック抑制制御のフローチャートは、(i)図8のステップS136とステップS137との間に、図7のステップS121およびステップS122の部分が挿入される点、(ii)図8のステップS139が図7のステップS104、ステップS123およびステップS124に置き換えられる点を除いて全て同一である。以下に、上記(i)、(ii)の具体的な態様を説明する。
(1)(i)の具体的な態様
先ず、ステップS136において、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人非検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、図7のステップS121、ステップS122の処理に進む。次に、ステップS122において、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第1基準時間ts1に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS137の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第1基準時間ts1に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS122の処理に戻る。そして、ステップS137において、中央処理演算部29bが、外気温度Toが基準外気温度Ta1よりも大きいと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS138の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、外気温度Toが基準外気温度Ta1以下であると判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS137の処理に戻る。
(2)(ii)の具体的な態様
先ず、ステップS138の処理が完了すると、ステップS104の処理が実行される。ステップS104において、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されたと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS140の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、通信部29cにおいて人検出部35dから人検出信号が受信されていないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS123の処理に進む。次に、ステップS123において、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第2基準時間ts2に達したと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS124の処理に進む。一方、中央処理演算部29bが、カウント時間tが第2基準時間ts2に達していないと判断した場合、中央処理演算部29bは、ステップS104の処理に戻る。そして、ステップS124では、中央処理演算部29bが、空気調和機1を停止状態とすべく、通信部29cを介して圧縮機12、四路切換弁13、膨張機15、室外側送風機16、室内側送風機34、フラップ36等に制御信号を送信する。
−第6の実施の形態−
第6の実施の形態にかかる空気調和機は、リモートコントローラに自動運転ボタンとは別にヒートショック抑制対策ボタンが設けられ、ユーザによってリモートコントローラ50のヒートショック抑制対策ボタンが押圧されたときに、図8のフローチャートにかかる一連の処理が実行される点で第3の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、本実施の形態は、第4および第5の実施の形態にも適用することができる。
<第6の実施の形態にかかる空気調和機の特徴>
本実施の形態にかかる空気調和機ではリモートコントローラにヒートショック抑制対策ボタンが設けられる。このため、ユーザは、意識的にヒートショック抑制対策を行うことができる。
−第7の実施の形態−
第7の実施の形態にかかる空気調和機は、図4のフローチャートにおけるステップS103において室内設定温度Tsが入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1に固定的に設定されるのではなく、室内設定温度Tsが外気温度Toと一定の幅を有するように逐次変更される点で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、このような態様は、第2〜第6の実施の形態にも適用可能である。
この空気調和機では、人がいつ再入室しても温度差が一定となると共に省エネルギーも実現される。このため、ヒートショックの影響をより軽減することができると共に、地球環境の保全に貢献することができる。
−第8の実施の形態−
第8の実施の形態にかかる空気調和機は、図4のフローチャートにおけるステップS103において室内設定温度Tsが入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1に一段階で設定されるのではなく、室内設定温度Tsが入室用冷房時ヒートショック抑制温度Tc1まで多段階で設定される点で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、このような態様は、第2〜第7の実施の形態にも適用可能である。
−第9の実施の形態−
第9の実施の形態にかかる空気調和機は、セパレート式ではなく一体型の空気調和機(例えば、床置式や窓枠取付式)である点で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、このような態様は、第2〜第8の実施の形態にも適用可能である。
−第10の実施の形態−
第10の実施の形態にかかる空気調和機は、ヒートポンプ式ではなく他の形式(暖房機であればヒータ式暖房機、ガス暖房機、石油暖房機など。冷房機であればガス冷房機など)である点で第1の実施の形態にかかる空気調和機1と相違する。なお、このような態様は、第2〜第9の実施の形態にも適用可能である。
−第11の実施の形態−
第11の実施の形態は、第1〜10の実施の形態にかかる空気調和機と、屋内外のサーバや、スマート家電製品、スマートフォン等の携帯端末(以下「外部情報機器」と称する)とから構成される空気調和システムに関する点で第1の実施の形態と相違する。かかる場合、外部情報機器は、空気調和機の制御部60と通信接続され、その制御部60と共同してヒートショック抑制制御を実行する。例えば、外部情報機器が制御部60を介して空気調和機構2を遠隔制御するようにしてもよいし、外部情報機器に制御パラメータの情報を持たせ、その制御パラメータの情報を外部情報機器から制御部60に提供するようにしてもよい。また、かかる場合、外部情報機器は、空気調和機には常時接続されていてもよい。
−第12の実施の形態−
第12の実施の形態は、第1〜11の実施の形態にかかる空気調和機と、加湿機および除湿機の少なくとも一つの湿度調節機とから構成される空気調和システムに関する点で第1の実施の形態と相違する。
ここで、湿度調節機は、第1〜11の実施の形態にかかる空気調和機に組み込まれてもよいし、連動制御器や連動制御プログラムなどを介して第1〜11の実施の形態にかかる空気調和機に通信接続されてもよい。そして、かかる場合、第1〜11の実施の形態にかかる空気調和機によって室内温度Tiが制御されるだけでなく、湿度調節機によって室内湿度も制御される。室内湿度の制御ロジックは、第1〜8の実施の形態における室内温度の制御ロジックと同様である。また、かかる場合、少なくとも温度と湿度で規定されている体感温度や、不快指数、PMV値が利用されてもよい。さらに、かかる場合、外気湿度等の情報は、インターネット等を介して気象庁等政府機関のサーバから収集するようにしてもよい。
−その他の応用例−
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、本実施の形態では冷暖房可能な空気調和機にて本発明を説明したが、冷房運転に関係するものは冷房専用機器に適用することができ、暖房運転に関係するものは暖房専用機器に適用することができる。
1 :空気調和機
2 :空気調和機構
25 :外気温度検出器(外気環境情報取得部)
29a :記憶部(第1情報記憶部,第11情報記憶部)
29d :タイマ(時間計測部)
35d :人検出部(存否判断部)
37 :室内温度検出器(室内環境情報取得部)
50 :リモートコントローラ(運転モード選択部)
60 :制御部
t :カウント時間(経過時間
i :室内温度(室内環境指標値)
To :外気温度(外気環境指標値)
Tr1 :第1基準温度差(第制御基準値,第11制御基準値
Tr2 :第2基準温度差(第制御基準値,第11制御基準値
Tr3 :第3基準温度差(第制御基準値,第11制御基準値

Claims (4)

  1. 空気調和機構と、
    対象物の存否を判断する存否判断部と、
    室内環境指標値の情報を取得する室内環境情報取得部と、
    外気環境指標値の情報を取得する外気環境情報取得部と、
    第1制御基準値の情報を記憶する第1情報記憶部と、
    前記存否判断部によって前記対象物が不在であると判断された時点以降のいずれかの時点において、前記室内環境指標値を前記外気環境指標値に近づけるように前記空気調和機構を制御する第1制御を実行し、前記第1制御中において前記存否判断部によって前記対象物が存在すると判断された状態において前記外気環境指標値と前記室内環境指標値との差が前記第1制御基準値よりも大きい場合、前記室内環境指標値を段階的に前記外気環境指標値から遠ざけるように前記空気調和機構を制御する第2制御を実行する制御部と
    を備える、空気調和機。
  2. 空気調和機構と、
    対象物の存否を判断する存否判断部と、
    室内環境指標値の情報を取得する室内環境情報取得部と、
    外気環境指標値の情報を取得する外気環境情報取得部と、
    運転モードを選択する運転モード選択部と、
    前記運転モード選択部において特定の運転モードが選択された時点以降のいずれかの時点において、前記室内環境指標値を前記外気環境指標値に近づけるように前記空気調和機構を制御する第3制御を実行し、さらに前記存否判断部によって前記対象物が不在であると判断された場合、前記室内環境指標値をさらに前記外気環境指標値に近づけるように前記空気調和機構を制御する第4制御を実行する制御部と
    を備える、空気調和機。
  3. 空気調和機構と、
    対象物の存否を判断する存否判断部と、
    室内環境指標値の情報を取得する室内環境情報取得部と、
    外気環境指標値の情報を取得する外気環境情報取得部と、
    第11制御基準値の情報を記憶する第11情報記憶部と、
    前記存否判断部によって前記対象物が不在であると判断された時点以降のいずれかの時点において、前記室内環境指標値を前記外気環境指標値に近づけるように前記空気調和機構を制御する第11制御を実行し、前記第11制御中において前記存否判断部によって前記対象物が存在すると判断された状態において前記外気環境指標値と前記室内環境指標値との差が前記第11制御基準値よりも大きい場合、前記室内環境指標値を段階的に前記外気環境指標値から遠ざけるように前記空気調和機構を制御する第12制御を実行する制御部と
    を備える、空気調和システム。
  4. 空気調和機構と、
    対象物の存否を判断する存否判断部と、
    室内環境指標値の情報を取得する室内環境情報取得部と、
    外気環境指標値の情報を取得する外気環境情報取得部と、
    運転モードを選択する運転モード選択部と、
    前記運転モード選択部において特定の運転モードが選択された時点以降のいずれかの時点において、前記室内環境指標値を前記外気環境指標値に近づけるように前記空気調和機構を制御する第13制御を実行し、さらに前記存否判断部によって前記対象物が不在であると判断された場合、前記室内環境指標値をさらに前記外気環境指標値に近づけるように前記空気調和機構を制御する第14制御を実行する制御部と
    を備える、空気調和システム。
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