JP6220363B2 - 車載運行データ記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載器として車両に搭載され、車両の走行速度(車速)などの運行データを自動的に記録する車載運行データ記録装置に関する。
例えば、タクシー、バス、トラック等の業務用車両を用いて運送業務を行う運送業者においては、社内の各乗務員に対して安全運転を促し、事故を未然に防止することが重要な課題となっている。
そこで、各乗務員が日常的に実際に安全運転を実施しているかどうかを、運送業者の社内等に配置される管理者が常時確認できるように、従来より、例えばデジタルタコグラフなどの車載運行データ記録装置が利用されている。
このデジタルタコグラフは、タクシー、バス、トラック等の車両毎に搭載され、一定時間(例えば0.5秒)毎に取得した速度やエンジン回転数等の情報をメモリーカードのような記憶装置に自動的に記録するものである。
したがって、その管理者はデジタルタコグラフが収集したデータを、例えば営業所に設置されたパーソナルコンピュータ内に搭載された分析プログラムを用いて、メモリーカードから読み出し、このデータを詳細に調べることにより、その車両の走行時間、走行距離、最高速度、平均速度、速度超過時間、速度超過回数や、エンジン回転数超過時間や回転数超過回数、急発進、急加速、急減速、アイドリング時間等を乗務員毎に把握することができ、この把握された結果に基づいて、乗務員毎に安全運転や経済的な運転を促すことが可能になる。
一方、一般的な車両においては、トランスミッションの出力軸の回動を検知する速度センサ(すなわち車速センサ)が設置されている。このような速度センサは、前記出力軸が所定量回動する毎にパルス信号を出力する。したがって、この速度センサが出力するパルス信号のパルス数に基づいて車両の移動距離を把握したり、一定時間内のパルス数、またはパルスの周期に基づいて車両の走行速度を把握することが可能である。
また、「運行記録計の技術基準」については、国土交通省による「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添89」で規定されている。すなわち、ディジタル式運行記録計には、単位走行距離あたりの入力パルス数またはその略式記号が明記してあることが必要とされる。また、入力パルス信号の仕様または接続可能な走行センサの形式名の一覧が明記してあることが必要とされる。
したがって、このような技術基準に適合するように、デジタルタコグラフ等の運行記録計を構成する必要がある。そのため、例えば特許文献1に示された運行データ記録システムにおいては、速度センサの出力するパルス信号を、デジタルタコグラフに入力するように構成してある。この場合、デジタルタコグラフは、入力されたパルス信号に基づいて、車両の走行距離や走行速度を把握できる。また、「単位走行距離あたりの入力パルス数」を把握できるので、技術基準に適合するように構成できる。
また、特許文献2に示された速度検出装置においては、パルス信号を検出し、パルス周期を計測すると共に、パルスカウント数に基づき平均パルス周期の算出や、走行速度の算出を行っている。
また、特許文献3は、車速センサと、運行記録計との間に接続される車速信号変換装置を示している。この車速信号変換装置は、駆動軸の減速比にかかわらず規定のパルス信号を運行記録計に入力するための信号変換を行うものである。
特開2013−137610号公報 特開2000−206132号公報 特開2003−149259号公報
デジタルタコグラフのように車速の運行データを記録する車載器には、通常は、上記の技術基準に適合するように、車速センサの出力する速度パルスを入力する必要がある。しかし、デジタルタコグラフに接続する車速センサに様々な種類があるため、使用する車速センサの種類に応じて、車両の単位走行距離あたりのパルス数が変化する。また、デジタルタコグラフを搭載する車両の種類の違いや、車両毎に、単位走行距離あたりのパルス数が変化する。
したがって、例えば特許文献3に示されるような車速信号変換装置を使用する場合がある。また、近年では、特別な調整用のソフトウェアを利用して、出荷前、或いは使用前のデジタルタコグラフに個別に調整を施すことにより、接続する車速センサの種類の違い、車種の違い、車両の違い等の変化を許容し、規定の計測結果が得られるようにデジタルタコグラフが構成されている。
しかしながら、上記の調整作業については、車両毎に実際の走行状態で実施しなければならないので非常に手間がかかり、作業コストが嵩むことは避けられない。
また、規定の計測結果が得られるように事前に調整されたデジタルタコグラフであっても、デジタルタコグラフが検出した車速の計測値と、車両に標準的に搭載されている車速計(スピードメータ)の指示値(表示値)との間にずれが生じる。しかも、このずれ量には個体差があり、車種の違いや、上記の調整作業の内容の違いの影響によりばらつきが生じる。
通常は、車速計、デジタルタコグラフのいずれも、車両に搭載された共通の車速センサの出力する速度パルスを入力して計測を行う。したがって、両者の計測値のずれは、各々の車載器内部での信号処理、計算方法の違い、調整状態の違いなどによって生じる。
ところで、通常の車両においては、CAN(Controller Area Network)などの通信ネットワークを経由して様々な車載装置が互いに接続されている。また、この通信ネットワークを利用すれば、車速計の計測結果である走行速度の情報も取得することが可能である。しかし、前述の技術基準に適合するように構成するためには、デジタルタコグラフが「単位走行距離あたりの入力パルス数」を明示しなければならないので、仮に走行速度の情報を通信ネットワークから直接取得できたとしても、これを実際には利用できないという制約がある。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、技術基準に適合する構成を有し、調整作業にかかる負担の軽減や、車速計の出力する車速に対する計測値の相対的なずれ発生の抑制が可能な車載運行データ記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 車両に搭載され、前記車両の走行速度を含む運行データを自動的に記録する車載運行データ記録装置であって、
前記車両の走行に伴って発生する所定の速度パルスの信号を入力する速度パルスインタフェースと、
前記車両上に存在する通信ネットワークとの間でデータ通信する機能を有する通信インタフェースと、
前記通信ネットワークとの間でデータ通信を行う前記車両に搭載されたメータユニットの速度計が前記速度パルスの信号に基づいて計測した前記車両の現在の走行速度を表す速度情報を、前記通信インタフェースを介して前記通信ネットワークから取得する速度情報取得部と、
前記速度情報取得部が取得した前記速度情報と、前記速度パルスインタフェースに入力される前記速度パルスの信号とに基づいて、前記速度パルスの信号から走行速度を求めるための計算を行うことなく、単位走行距離あたりの入力パルス数であるパルス数情報を算出するパルス数情報算出部と、
前記パルス数情報を出力するパルス数情報出力部と、
前記速度情報取得部が取得した前記速度情報を、前記運行データに含まれる走行速度として記録する記録部と、
を備えたことを特徴とする。
この車載運行データ記録装置によれば、速度情報を、前記通信インタフェースを介して前記通信ネットワークから取得するので、この装置自体が運行データとして扱う速度の計測値が自車両の車速計と共通になり、相対的なずれが生じない。しかも、速度の計測値に関しては、速度パルスの信号を扱う必要がなく、計算も調整作業も不要になる。また、前記パルス数情報算出部が前記パルス数情報を算出し、このパルス数情報を前記パルス数情報出力部が出力するので、型式上、前述の「運行記録計の技術基準」に適合する構成とすることができる。
(2) 前記(1)に記載の車載運行データ記録装置において、
前記パルス数情報算出部は、前記速度パルスにおける信号の周期と、前記速度情報とに基づいて、前記パルス数情報を算出する、
ことを特徴とする。
この車載運行データ記録装置によれば、前記速度パルスの信号周期と、前記速度情報とを用いて計算を行うので、多数のパルスが出現するまで待たなくても、短時間で高精度の計算結果が得られる。
(3) 前記(1)に記載の車載運行データ記録装置において、
前記パルス数情報出力部は、前記パルス数情報の記録が必要か否かを自動的に識別し、必要な場合には、ユーザからの所定の入力操作を検出した後で、算出した前記パルス数情報を所定の記録領域に保存する、
ことを特徴とする。
この車載運行データ記録装置によれば、算出した前記パルス数情報を保存して、いつでも読み出すことができる。したがって、前述の「運行記録計の技術基準」が必要とする「単位走行距離あたりの入力パルス数」を、車両の走行状態でなくても出力できる。また、ユーザの入力操作を検出することにより、適切なタイミングで前記パルス数情報を取得し保存することが可能になる。
(4) 前記(1)に記載の車載運行データ記録装置において、
前記パルス数情報出力部は、前記パルス数情報の内容を所定の表示器に出力する、
ことを特徴とする。
この車載運行データ記録装置によれば、前記パルス数情報の内容を表示できるので、前述の「運行記録計の技術基準」の要求を満たすことになる。
本発明の車載運行データ記録装置によれば、技術基準に適合する構成を有し、しかも調整作業にかかる負担の軽減や、車速計の出力する車速に対する計測値の相対的なずれ発生の抑制が可能になる。すなわち、速度情報を、前記通信インタフェースを介して前記通信ネットワークから取得するので、この装置自体が運行データとして扱う速度の計測値が自車両の車速計と共通になり、相対的なずれが生じない。しかも、速度の計測値に関しては、速度パルスの信号を扱う必要がなく、計算も調整作業も不要になる。また、前記パルス数情報算出部が前記パルス数情報を算出し、このパルス数情報を前記パルス数情報出力部が出力するので、型式上、前述の「運行記録計の技術基準」に適合する構成とすることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態における車載運行データ記録装置の構成を示すブロック図である。 図2は、車載システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態における車載運行データ記録装置の動作を示すフローチャートである。 図4は、速度パルス信号の信号波形の例を示す波形図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<車載システムの構成例>
本発明の車載運行データ記録装置を含む車載システムの構成例を図2に示す。図2においては、デジタルタコグラフ本体10が本発明の車載運行データ記録装置に相当する。
図2に示す構成例では、車両上に車載通信ネットワーク30および31が形成されている。また、これらの車載通信ネットワーク30、31の間はゲートウェイ35を介して互いに接続されている。車載通信ネットワーク30側には、デジタルタコグラフ本体10と、複数の車両搭載機器32、33、34が接続されている。
デジタルタコグラフ本体10は、車両の走行速度を含む様々な運行データを自動的に取得して記録する機能を有する車載器である。図2に示すように、車両に搭載されている速度センサ21の出力する速度パルス信号SG1がデジタルタコグラフ本体10に入力される。
速度センサ21は、車両のトランスミッションの出力軸の近傍に配置され、前記出力軸が所定量回動する毎にパルス信号を出力する。したがって、このパルス信号の周期やパルス数が、車両の走行速度や走行距離に応じて変化する。但し、速度センサ21の種類の違い、車種の違い、車両の違い(例えばタイヤの外径)などにより、パルス信号の周期、パルス数と、車両の実際の走行速度、走行距離との対応関係が変化する。
デジタルタコグラフ本体10は、運行データを不揮発性の記録媒体上にデジタルデータとして記録する。また、本実施形態のデジタルタコグラフ本体10は、車載通信ネットワーク30に接続するための通信機能を有している。
車両搭載機器32、33、34の1つとして、例えばメータユニットがある。メータユニットは、スピードメータ(速度計)、タコメータ(エンジン回転計)、走行距離計など、様々な計器を内蔵している。メータユニットの速度計は、前記速度センサ21が出力する速度パルス信号SG1に基づいて走行速度、すなわち1時間あたりの走行距離(km/h)を計測する。また、メータユニットは速度計の計測結果を速度情報として車載通信ネットワーク30に送出することができる。したがって、メータユニット以外の様々な車両搭載機器も、速度計の速度情報を参照することができる。また、デジタルタコグラフ本体10も通信機能を搭載しているので、メータユニットが送出する速度計の速度情報を参照することができる。
<デジタルタコグラフ本体10の構成>
本発明の実施形態における車載運行データ記録装置の構成を図1に示す。図1に示すように、デジタルタコグラフ本体10は、マイクロコンピュータ(CPU)11、不揮発性メモリ12、揮発性メモリ13、時計回路(RTC:リアルタイムクロック)14、EEPROM15、速度パルス入力インタフェース(I/F)16、電源部17、LCDコントローラ18、およびCANトランシーバ19を備えている。
マイクロコンピュータ(CPU)11は、EEPROM15上に保持されているプログラムを実行することにより、デジタルタコグラフ本体10を制御するために必要な処理を行う。主要な制御の内容として、マイクロコンピュータ11は車両の営業運行中に、運行状態を表す様々な情報を収集し、得られたデジタルデータを記録し保存する。それ以外の特徴的な制御については、後で詳細に説明する。
不揮発性メモリ12は、電源部17から供給される電源電力が遮断された時でも記憶された情報を保持することのできる記憶装置であり、情報の書き込み及び読み出しが可能である。不揮発性メモリ12は、デジタルタコグラフ本体10の動作に必要な情報、乗務員に関する登録情報、収集した運行データなどを保持するために利用される。不揮発性メモリ12は、例えばメモリカードのような形態で構成され、着脱自在な状態でデジタルタコグラフ本体10に接続される。
揮発性メモリ13は、情報の書き込み及び読み出しが可能な半導体メモリであり、電源部17から電源電力が供給されている時に、一時的に使用するデータの書き込み及び読み出しのためにマイクロコンピュータ11によってアクセスされる。
時計回路14は、周期が一定の所定のクロックパルスを常時計数しており、現在の日付および時刻を把握してその情報を出力することができる。
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)15は、マイクロコンピュータ11の動作に必要なプログラムやデータなどを予め保持している。マイクロコンピュータ11は、EEPROM15からプログラムやデータを読み出し、このプログラムに従い予め定めた動作を実行する。
速度パルス入力インタフェース(I/F)16は、速度センサ21が出力する速度パルス信号SG1を、マイクロコンピュータ11の信号入力に適した信号に成形するための信号処理を行う。
電源部17は、車両の電源回路(バッテリーの出力)の電圧をマイクロコンピュータ11が電源として利用可能な安定した所定の電圧(例えば+5[V])に変換するための電源回路である。
LCDコントローラ18は、液晶表示(LCD)デバイスにより構成される表示器22の表示内容を制御する機能を備えている。マイクロコンピュータ11は、LCDコントローラ18を介して、表示器22の表示内容を制御することができる。
CANトランシーバ19は、CAN(Controller Area Network)規格のデータ通信を行うためのインタフェースである。CANトランシーバ19は、図2に示した車載通信ネットワーク30と接続されている。マイクロコンピュータ11は、車載通信ネットワーク30およびCANトランシーバ19を経由して、他の車両搭載機器(32〜34のいずれか)から速度情報Dspを取得することができる。
操作部23は、ユーザが操作可能な複数の操作ボタンを有している。マイクロコンピュータ11は、操作部23の各操作ボタンの状態を監視することにより、ユーザの入力操作を読み取ることができる。
<デジタルタコグラフ本体10の動作>
デジタルタコグラフ本体10における特徴的な動作を図3に示す。すなわち、デジタルタコグラフ本体10内のマイクロコンピュータ11が図3の動作を実行する。また、この動作は、車両の陸送時、つまり、車両のユーザが使用する前の車両の走行状態において実施する。
マイクロコンピュータ11は、車両のイグニッションがオン(IGN−ON)になったことをステップS11で検知すると、次のステップS12に進む。
ステップS12では、マイクロコンピュータ11は、メータユニット等の車両搭載機器(32〜34のいずれか)が車載通信ネットワーク30に送出しているネットワーク情報の中から、速度情報DspをCANトランシーバ19を介して取得する。なお、速度情報Dspが車載通信ネットワーク30上に現れていない場合には、マイクロコンピュータ11がメータユニットに対して送出を要求し、速度情報Dspを取得する。この速度情報Dspは、メータユニット内の速度計が現在表示している走行速度[km/h]と同じ値の情報である。
ステップS13では、マイクロコンピュータ11は、「運行記録計の技術基準」において必要とされる、「単位走行距離あたりの入力パルス数」に相当する値の計算を実施する。具体的には、まず、速度センサ21の出力する速度パルス信号SG1を速度パルス入力インタフェース16を介してマイクロコンピュータ11に入力し、速度パルス周期Tsp[sec]を計測する。例えば、速度パルス信号SG1の電圧の低レベル(Lo)から高レベル(Hi)への立ち上がりタイミングを検知して、時間の計数を開始し、次の立ち上がりタイミングを検知した時までの経過時間を速度パルス周期Tspとする(図4参照)。
次に、速度情報Dspと速度パルス周期Tspとに基づいて速度パルス数Npを次式により算出する。
Np=3600/(Dsp・Tsp) ・・・(1)
したがって、例えば速度情報Dspが60[km/h]、速度パルス周期Tspが0.1[sec]の場合には、Np=600[パルス/km]になる。
ステップS14では、マイクロコンピュータ11は、速度パルス数Npの記録が必要か否かを識別する。例えば、不揮発性メモリ12上の所定の領域に速度パルス数Npが既に記録されているか否かを調べて、まだ記録されていなければ記録が必要とみなす。また、操作部23のボタン操作等によりデータの更新が指示された場合には、速度パルス数Npが既に記録されている場合であっても記録が必要とみなす。記録が不要な場合はS17に進み、記録が必要な場合はS15に進む。
ステップS15では、マイクロコンピュータ11は、操作部23の状態を監視して、操作部23に対する所定のボタン操作が行われるまで待機し、ボタン押下の検出により次のS16に進む。なお、S15で待機している間に、ステップS13と同じ処理を繰り返し実行し、速度パルス数Npを逐次更新してもよい。
ステップS16では、マイクロコンピュータ11は、S13で算出した速度パルス数Npのデータを不揮発性メモリ12に記録する。
ステップS17では、マイクロコンピュータ11は、S13で算出した速度パルス数Npのデータ、または不揮発性メモリ12に保持されている速度パルス数Npのデータを表示器22に表示する。この表示により、「運行記録計の技術基準」において必要とされる、「単位走行距離あたりの入力パルス数」を明示することになる。
一方、車両の通常の運行状態においては、ステップS12と同様に、速度情報Dspをマイクロコンピュータ11が車載通信ネットワーク30から取得し、この速度情報Dspを運行データの車速として不揮発性メモリ12上に記録する。
ここで、運行データとして記録する速度情報Dspと、同じ車両に搭載されているメータユニットの車速計が表示する車速とは共通の情報であるため、両者の間にずれが生じることはない。また、デジタルタコグラフ本体10の内部では速度パルス信号SG1から速度を求めるための計算を行っていないので、速度センサ21の種類、車両の種類、車両が変化しても、速度を補正するための調整作業をデジタルタコグラフ本体10に対して行う必要がない。したがって、作業のコストを低減でき、デジタルタコグラフ本体10毎に速度算出特性の個体差が生じる懸念もなくなる。
また、図3のステップS13において、速度パルス周期Tspに基づいて速度パルス数Npを算出しているので、多数のパルスを計数する必要がなく、短時間で高精度の速度パルス数Npを算出できる。なお、速度パルス周期Tspを複数周期についてそれぞれ計測し、それらの結果を平均化してから速度パルス数Npの計算を実施してもよい。
なお、図1の構成例においては、CANトランシーバ19を用いているが、接続先の車載通信ネットワーク30の通信仕様の変更に合わせて適切な通信インタフェースに変更することも考えられる。
なお、デジタルタコグラフ本体10に本発明を適用する場合を想定しているが、例えばデジタルタコグラフと同じような機能を有する車載器であるドライブレコーダに、デジタルタコグラフ本体10と同様の構成や動作を追加することも考えられる。また、車速情報以外の運行データについても、デジタルタコグラフ本体10が車載通信ネットワーク30から取得して記録することが可能である。
ここで、上述した本発明に係る車載運行データ記録装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両に搭載され、前記車両の走行速度を含む運行データを自動的に記録する車載運行データ記録装置であって、
前記車両の走行に伴って発生する所定の速度パルスの信号(速度パルス信号SG1)を入力する速度パルス入力インタフェース(16)と、
前記車両上に存在する通信ネットワーク(車載通信ネットワーク30)との間でデータ通信する機能を有する通信インタフェース(CANトランシーバ19)と、
前記車両の現在の走行速度を表す速度情報(Dsp)を、前記通信インタフェースを介して前記通信ネットワークから取得する速度情報取得部(マイクロコンピュータ11、S12)と、
前記速度情報取得部が取得した前記速度情報と、前記速度パルスインタフェースに入力される前記速度パルスの信号とに基づいて、パルス数情報(速度パルス数Np)を算出するパルス数情報算出部(マイクロコンピュータ11、S13)と、
前記パルス数情報を出力するパルス数情報出力部(マイクロコンピュータ11、S17)と、
を備えたことを特徴とする車載運行データ記録装置。
[2] 前記パルス数情報算出部は、前記速度パルスにおける信号の周期(Tsp)と、前記速度情報(Dsp)とに基づいて、前記パルス数情報(速度パルス数Np)を算出する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の車載運行データ記録装置。
[3] 前記パルス数情報出力部は、前記パルス数情報の記録が必要か否かを自動的に識別し(S14)、必要な場合には、ユーザからの所定の入力操作を検出(S15)した後で、算出した前記パルス数情報を所定の記録領域に保存する(S16)、
ことを特徴とする上記[1]に記載の車載運行データ記録装置。
[4] 前記パルス数情報出力部(S17)は、前記パルス数情報の内容を所定の表示器(22)に出力する、
ことを特徴とする上記[1]に記載の車載運行データ記録装置。
10 デジタルタコグラフ本体
11 マイクロコンピュータ(CPU)
12 不揮発性メモリ
13 揮発性メモリ
14 時計回路
15 EEPROM
16 速度パルス入力インタフェース
17 電源部
18 LCDコントローラ
19 CANトランシーバ
21 速度センサ
22 表示器
23 操作部
30,31 車載通信ネットワーク
32,33,34 車両搭載機器
35 ゲートウェイ
SG1 速度パルス信号
Dsp 速度情報
Np 速度パルス数

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、前記車両の走行速度を含む運行データを自動的に記録する車載運行データ記録装置であって、
    前記車両の走行に伴って発生する所定の速度パルスの信号を入力する速度パルスインタフェースと、
    前記車両上に存在する通信ネットワークとの間でデータ通信する機能を有する通信インタフェースと、
    前記通信ネットワークとの間でデータ通信を行う前記車両に搭載されたメータユニットの速度計が前記速度パルスの信号に基づいて計測した前記車両の現在の走行速度を表す速度情報を、前記通信インタフェースを介して前記通信ネットワークから取得する速度情報取得部と、
    前記速度情報取得部が取得した前記速度情報と、前記速度パルスインタフェースに入力される前記速度パルスの信号とに基づいて、前記速度パルスの信号から走行速度を求めるための計算を行うことなく、単位走行距離あたりの入力パルス数であるパルス数情報を算出するパルス数情報算出部と、
    前記パルス数情報を出力するパルス数情報出力部と、
    前記速度情報取得部が取得した前記速度情報を、前記運行データに含まれる走行速度として記録する記録部と、
    を備えたことを特徴とする車載運行データ記録装置。
  2. 前記パルス数情報算出部は、前記速度パルスにおける信号の周期と、前記速度情報とに基づいて、前記パルス数情報を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載運行データ記録装置。
  3. 前記パルス数情報出力部は、前記パルス数情報の記録が必要か否かを自動的に識別し、必要な場合には、ユーザからの所定の入力操作を検出した後で、算出した前記パルス数情報を所定の記録領域に保存する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載運行データ記録装置。
  4. 前記パルス数情報出力部は、前記パルス数情報の内容を所定の表示器に出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載運行データ記録装置。
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