JP6218658B2 - レーザー加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画された板状被加工物を分割予定ラインに沿ってレーザー加工するレーザー加工方法に関する。
板状の基板等の表面に格子状に形成されたストリートと呼ばれる複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にデバイス等が形成された半導体ウエーハ等の板状被加工物は、ストリートに沿って個々のデバイスに分割され、分割されたデバイスは携帯電話、パソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
近年、板状被加工物をストリートに沿って分割する方法として、パルスレーザービームをストリートに沿って照射することにより板状被加工物表面にレーザー加工溝を形成するか又は板状被加工物内部に改質層を形成し、板状被加工物に外力を付与することにより板状被加工物をレーザー加工溝や改質層に沿って割断する方法が提案されている(例えば、特開平10−305420号公報)。
板状被加工物は、その材質や用途によって様々な大きさのものが使用されており、その直径が50mm程度の比較的小さいものも存在する。一方、レーザー加工装置のチャックテーブルは、一般的に直径が200〜300mmの半導体ウエーハに対応する大きさに構成されている。
従って、チャックテーブルの保持面を有効に活用するため、環状のフレームに外周部が貼着された粘着テープであるダイシングテープに複数個の板状被加工物を貼着し、ダイシングテープに貼着された複数個の板状被加工物をチャックテーブルで吸引保持してレーザー加工を実施することにより生産性の向上を図っている。
従来のレーザー加工方法では、環状のフレームに装着されたダイシングテープに複数個の板状被加工物を貼着して加工する場合、例えば特開2009−146949号公報に開示されるように、板状被加工物毎に全てのストリートに対してレーザー加工を実施していた。
特開平10−305420号公報 特開2009−146949号公報
しかし、特許文献2に開示された従来のレーザー加工方法では、板状被加工物毎に全てのストリートに対してレーザー加工を行っているため、加工中は加工送り機構の加速、減速、停止及びチャックテーブルの回転を繰り返し行う必要があり、生産性の点では必ずしも満足のいくものではなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダイシングテープに貼着された複数個の板状被加工物をチャックテーブルで吸引保持してレーザー加工を実施する際の、加工送り機構の加速、減速、停止及びチャックテーブルの回転等の動作を減らし、ダイシングテープに貼着された複数個の板状被加工物をストリートに沿って効率的に分割可能なレーザー加工方法を提供することである。
請求項1記載の発明によると、表面に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画された板状被加工物を保持する保持面を有する保持手段と、該分割予定ラインを検出するアライメント手段と、該保持手段に保持された板状被加工物にレーザービームを照射するレーザー加工手段と、該レーザー加工手段と該保持手段とをX軸方向に相対的に移動させる加工送り手段と、該レーザー加工手段と該保持手段とをX軸方向と直交するY軸方向に相対的に移動させる割り出し送り手段と、該保持手段を該保持面に垂直な回転軸を中心として回転する回転手段と、を備えたレーザー加工装置を用いて、板状被加工物の該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射して板状被加工物をレーザー加工する板状被加工物のレーザー加工方法であって、環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に第1及び第2板状被加工物を含む複数の板状被加工物を貼着する板状被加工物支持工程と、該板状被加工物支持工程実施後、該複数の板状被加工物を該ダイシングテープを介して該保持手段上に載置して保持する保持工程と、該保持手段に保持された複数の板状被加工物の該分割予定ラインの位置を検出するアライメント工程と、該アライメント工程実施後、複数の板状被加工物の該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射するレーザー加工工程と、を備え、該アライメント工程は、該第1及び第2被加工物の該分割予定ラインの始点と終点の座標をそれぞれ検出して記憶する座標検出工程と、該レーザー加工工程において該分割予定ラインにレーザービームを照射して加工する際に該レーザー加工手段が該第1及び第2板状被加工物上を移動する軌跡と、X軸方向に延在して配設された該第1板状被加工物と該第2板状被加工物との間を該レーザー加工手段が移動する際の軌跡とを、該第1板状被加工物の該分割予定ラインの始点と終点の座標及び該第2板状被加工物の該分割予定ラインの始点と終点の座標から算出する軌跡算出工程と、を含み、該レーザー加工工程では、該軌跡算出工程で算出された軌跡に沿って該レーザー加工手段を移動させ、該加工送り手段による加工送りを止めることなく、該第1及び第2板状被加工物の加工送り方向に延在して配設された該分割予定ラインを連続してレーザー加工することを特徴とする板状被加工物のレーザー加工方法が提供される。
好ましくは、該アライメント工程は、該レーザー加工工程において先にレーザー加工が行われるX軸方向上流側に位置する第1板状被加工物に形成された該分割予定ラインがX軸方向と平行となる位置まで該保持手段を回転させる際の回転角度を算出する第1の回転角度算出工程と、該第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた後、X軸方向下流側に位置する第2板状被加工物に形成された該分割予定ラインがX軸方向と平行となる位置まで該保持手段を回転させる際の回転角度を算出する第2の回転角度算出工程と、を含み、該軌跡算出工程では、該第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた際の該第1板状被加工物上の該分割予定ラインの始点と終点の座標と、該第2の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた際の該第2板状被加工物上の該分割予定ラインの始点と終点の座標とに基づいて、該レーザー加工手段が移動する際の軌跡を算出し、該レーザー加工工程では、該第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた後、該軌跡算出工程で算出した軌跡に沿って該レーザー加工手段を移動させて、該第1板状被加物上に形成された該分割予定ラインをレーザー加工し、次いで、該第2の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた状態で、該軌跡算出工程で算出した軌跡に沿って該レーザー加工手段を移動させて、該第2板状被加工物上に形成された該分割予定ラインをレーザー加工する。
代替実施形態では、該アライメント工程は、該レーザー加工工程において先にレーザー加工が行われるX軸方向上流側に位置する第1板状被加工物に形成された該分割予定ラインがX軸方向と平行となる位置まで該保持手段を所定角度回転させる保持手段回転工程と、該保持手段回転工程を行った際に、X軸方向下流側に位置する第2板状被加工物に形成された該分割予定ラインがX軸方向に対して形成する角度(θ)を算出する角度算出工程と、該角度算出工程で求められた角度(θ)から該第2板状加工物上に形成された該分割予定ラインを表す一次方程式(y=tanθ・x)を求める補正式算出工程と、を含み、該軌跡算出工程では、該保持手段回転工程後の該第1板状被加工物に形成された該分割予定ラインの始点と終点の座標と、該第2板状被加工物に形成された該分割予定ラインの始点と終点の座標と、該補正式算出工程で算出された一次方程式(y=tanθ・x)と、に基づいて該レーザー加工手段が移動する際の軌跡を算出し、該レーザー加工工程では、該軌跡算出工程で算出した軌跡に沿って該レーザー加工手段を移動させて、該第1板状被加工物上に形成された該分割予定ラインをレーザー加工した後、該第2板状被加工物上に形成された該分割予定ラインのレーザー加工を行い、該第2板状被加工物をレーザー加工する際には、該補正式算出工程で算出された一次方程式(y=tanθ・x)に基づいて、該加工送り手段による加工送りに伴って該割り出し送り手段による割り出し送りを行いながら該分割予定ラインをレーザー加工する。
本発明のレーザー加工方法によると、レーザー加工工程では、軌跡算出工程で算出された軌跡に沿ってレーザー加工手段を移動させ、加工送り手段による加工送りを止めることなく、保持手段上においてX軸方向に隣接して保持された第1及び第2板状被加工物の分割予定ラインを連続してレーザー加工するため、複数の板状被加工物を分割予定ラインに沿って効率的に分割することができ、生産性の向上を図ることができる。
レーザー加工装置の斜視図である。 レーザービーム発生ユニットのブロック図である。 本発明のレーザー加工方法を説明する斜視図である。 図4(A)は4個の板状被加工物のダイシングテープ上での配置の一例を示す図、図4(B)は図4(A)に示すように配置された板状被加工物に対してのレーザー加工軌跡を示す図である。 板状被加工物に対するアライメント工程を説明する図である。 レーザー加工工程を説明する断面図である。 図7(A)は4個の板状被加工物のダイシングテープ上での配置の他の例を示す図、図7(B)は図7(A)に示すように配置された板状被加工物に対する第1実施形態のレーザー加工軌跡を示す図である。 図8(A)はダイシングテープ上での板状被加工物の図7(A)と同一の配置を示す図、図8(B)は本発明第2実施形態のレーザー加工軌跡を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明のレーザー加工方法を実施するのに適したレーザー加工装置2の斜視図が示されている。
レーザー加工装置2は、静止基台4上にY軸方向に移動可能に搭載された第1スライドブロック6を含んでいる。第1スライドブロック6は、ボールねじ8及びパルスモータ10から構成される割り出し送り機構(割り出し送り手段)12によりY軸方向に伸長する一対のガイドレール14に沿って割り出し送り方向、即ちY軸方向に移動される。
第1スライドブロック6上には第2スライドブロック16がX軸方向に移動可能に搭載されている。即ち、第2スライドブロック16は、ボールねじ18及びパルスモータ20から構成される加工送り機構(加工送り手段)22によりX軸方向に伸長する一対のガイドレール24に沿って加工送り方向、即ちX軸方向に移動される。
第2スライドブロック16上には円筒支持部材26を介してチャックテーブル28が搭載されている。チャックテーブル28は、回転可能であるとともに、割り出し送り機構12及び加工送り機構22によりY軸方向及びX軸方向に移動可能である。チャックテーブル28には、チャックテーブル28に吸引保持されたフレームユニットのフレームをクランプするクランプ30が設けられている。
静止基台4にはコラム32が立設されており、このコラム32にはZ軸スライドブロック(第3スライドブロック)34が、図示しないボールねじとパルスモータ35とから構成されるZ軸移動機構37により、コラム32に固定されたZ軸方向に伸長する一対のガイドレール39(1本のみ図示)に沿ってZ軸方向に移動可能に搭載されている。
Z軸移動ブロック34にはレーザービーム照射ユニット(レーザービーム照射手段)36が取り付けられている。レーザービーム照射ユニット36は、Z軸スライドブロック34に固定された円筒形状のケーシング38中に収容された図2に示すレーザービーム発生ユニット40と、ケーシング38の先端に取り付けられた集光器(レーザー加工手段)42とを含んでいる。
レーザービーム発生ユニット40は、図2に示すように、YAGパルスレーザー又はYVO4パルスレーザーを発振するレーザー発振器48と、繰り返し周波数設定手段50と、パルス幅調整手段52と、パワー調整手段54とを含んでいる。
レーザービーム発生ユニット40のパワー調整手段54により所定パワーに調整されたパルスレーザービームLBは、ケーシング38の先端に取り付けられた集光器42からチャックテーブル28に保持されている板状被加工物11に照射される。
レーザービーム照射ユニット36のケーシング38にはアライメントユニット44が取り付けられている。アライメントユニット44はレーザー加工すべき加工領域を撮像する撮像ユニット46を有している。撮像ユニット46は、可視光によって板状被加工物の加工領域を撮像する通常のCCD等の撮像素子を含んでいる。
撮像ユニット46は更に、板状被加工物に赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段によって照射された赤外線を捉える光学系と、この光学系によって捉えられた赤外線に対応した電気信号を出力する赤外線CCD等の赤外線撮像素子から構成される赤外線撮像手段を含んでおり、撮像した画像信号は図示しないコントローラ(制御手段)に送信される。
本発明実施形態のレーザー加工方法では、まず、環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に複数の板状被加工物を貼着する板状被加工物支持工程を実施する。即ち、板状被加工物支持工程では、図3に示すように、外周部が環状フレームFに貼着されたダイシングテープTの表面に複数の板状被加工物(本実施形態では、4個の板状被加工物11A〜11D)を貼着してフレームユニット17を形成する。
各板状被加工物11A〜11Dの表面には格子状に形成された複数の分割予定ライン13によって複数の領域15が区画されており、これらの領域15には例えば半導体デバイス等のデバイスが形成されるか、あるいはコンデンサー等の電子部品が形成されている。
板状被加工物支持工程を実施してフレームユニット17を形成した後、複数の板状被加工物11A〜11DをダイシングテープTを介してチャックテーブル(保持手段)28上に載置して保持する保持工程を実施する。次いで、チャックテーブル28に保持された複数の板状被加工物11A〜11Dの分割予定ライン13の位置を検出するアライメント工程を実施する。
このアライメント工程について、図4及び図5を参照して説明する。図4(A)では、4個の板状被加工物11A〜11DがX軸方向及びY軸方向に整列してダイシングテープTに貼着された状態が示されている。
アライメント工程では、フレームユニット17を吸引保持したチャックテーブル28を撮像ユニット46の直下に移動し、撮像ユニット46で4個の板状被加工物11A〜11Dを撮像する。1回の撮像で全ての板状被加工物11A〜11Dを撮像出来ない場合には、チャックテーブル28をX軸方向及びY軸方向に移動して複数回に分けて撮像する。
この撮像により、図5に示すように、板状被加工物11Aに形成された2個のアライメントマーク21a,21bを検出する。本実施形態では、2個のアライメントマーク21a,21bが交差する分割予定ライン13の交点に形成されているが、アライメントマークの位置はこれに限定されるものではなく、他の箇所に複数のアライメントマークを設けるようにしてもよい。
2個のアライメントマーク21a,21bを検出すると、これらのアライメントマーク21a,21bから板状被加工物11Aの第1の方向に伸長する各分割予定ライン13の始点13aまでの距離及び終点13bまでの距離は予め設計データから判明しているため、板状被加工物11Aの第1の方向に伸長する各分割予定ライン13の始点13aの座標位置及び終点13bの座標位置をそれぞれ検出して、コントローラのメモリに記憶する(座標検出工程)。
板状被加工物11B,11C,11Dについても撮像画像から2個のアライメントマーク21a,21bを検出し、同様に第1の方向に伸長する全ての分割予定ライン13の始点13aの座標位置及び終点13bの座標位置を検出して、コントローラのメモリに記憶する。
全ての板状被加工物11A〜11Dについての第1の方向に伸長する分割予定ライン13の始点13a及び終点13bの座標検出工程終了後、チャックテーブル28を90°回転してから、撮像ユニット46で4個の板状被加工物11A〜11Dを再度撮像し、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する全ての分割予定ライン13についてその始点位置13a及び終点位置13bの座標をそれぞれ検出してコントローラのメモリに記億する。
座標検出工程実施後、レーザー加工工程において分割予定ライン13にレーザービームLBを照射して加工する際にレーザー加工手段(集光器)42が板状被加工物11A及び板状被加工物11B上を移動する軌跡と、X軸方向に延在して配設された板状被加工物11Aと板状被加工物11Bとの間をレーザー加工手段(集光器)42が移動する際の軌跡とを、板状被加工物11Aの分割予定ライン13の始点13aと終点13bの座標及び板状被加工物11Bの分割予定ライン13の始点13aと終点13cの座標から算出する軌跡算出工程を実施する。
図4(A)に示した4個の板状被加工物11A〜11DはそれぞれX軸方向及びY軸方向に整列して配設され、分割予定ライン13はX軸及びY軸に平行となる状態にダイシングテープT上に貼着されている。
従って、この場合には、レーザー加工手段(集光器)42が移動する軌跡19は、図4(B)に示すように直線となる。よって、レーザー加工工程では、図4(B)及び図6に示すように、軌跡算出工程で算出された軌跡19に沿ってレーザー加工手段(集光器)42を移動させ、加工送り手段22による加工送りを止めることなく、板状被加工物11A,11Bの加工送り方向に延在して配設された分割予定ライン13を連続してレーザー加工する。なお、板状被加工物11Aの分割予定ライン13の終点13bと板状被加工物11Bの分割予定ライン13の始点との間では、レーザービームLBの照射を停止する。
次に、4個の板状被加工物11A〜11Dが図7(A)に示すような配置状態でダイシングテープTに貼着されている場合のレーザー加工方法について説明する。ここでは、板状被加工物11Aと板状被加工物11BはY軸方向にずれて配設されており、それぞれの分割予定ライン13はX軸方向及びY軸方向に平行であるものとする。
また、板状被加工物11Cの分割予定ライン13はX軸方向及びY軸方向に平行であり、板状被加工物11Dの分割予定ライン13はX軸方向及びY軸方向から角度θで配設されているものとする。
板状被加工物11A及び板状被加工物11Bを連続的にレーザー加工する場合には、板状被加工物11Aの分割予定ライン13の始点13aと終点13bの座標から、板状被加工物11Aをレーザー加工する軌跡19aがX軸方向に平行と算出され、板状被加工物11Bの分割予定ライン13の始点13aと終点13bの座標から、板状被加工物11Bをレーザー加工する際の軌跡19cがX軸方向に平行と算出される。そして、板状被加工物11Aと板状被加工物11Bの間の軌跡は、軌跡19aと軌跡19cを結んだ線分19bと算出される。
従って、板状被加工物11A,11Bのレーザー加工工程では、軌跡算出工程で算出された軌跡19a,19b,19cに沿ってレーザー加工手段(集光器)42を移動させ、加工送り手段22による加工送りを止めることなく、板状被加工物11A,11Bの加工送り方向に延在して配設された分割予定ライン13を連続してレーザー加工する。なお、軌跡19b移動中にはレーザービームLBの照射を停止する。
次に、板状被加工物11C,11Dを連続してレーザー加工する場合の第1実施形態のレーザー加工方法について説明する。図7(A)に示した状態では、板状被加工物11Cの分割予定ライン13はX軸方向及びY軸方向に平行となるように配設され、板状被加工物11Dの分割予定ライン13はX軸方向及びY軸方向に対して角度θだけ傾いて配設されている。
しかし、ここでは、より第1実施形態のレーザー加工方法を一般化するため、板状被加工物11C,11Dの分割予定ライン13のX軸に対する角度が不明な物として説明する。
第1実施形態のアライメント工程は、レーザー加工工程において先にレーザー加工が行われるX軸方向上流側に位置する板状被加工物11Cに形成された分割予定ライン13がX軸方向と平行となる位置までチャックテーブル28を所定角度回転させるチャックテーブル回転工程と、チャックテーブル回転工程を行った際に、X軸方向下流側に位置する板状被加工物11Dに形成された分割予定ライン13がX軸方向に対して形成する角度(θ)を算出する角度算出工程と、角度算出工程で求められた角度(θ)から板状被加工物11D上に形成された分割予定ライン13を表す一次方程式(y=tanθ・x)を求める補正式算出工程と、を含んでいる。
図7に示された例では、板状被加工物11Cの分割予定ライン13はX軸方向と平行となるように配設されているため、チャックテーブル回転工程で回転させる所定角度は0°となる。従って、板状被加工物11D上に形成された分割予定ライン13を表す一次方程式はy=tanθ・xとなる。
軌跡算出工程では、チャックテーブル回転工程後の板状被加工物11Cに形成された分割予定ライン13の始点13aと終点13bの座標と、板状被加工物11Dに形成された分割予定ライン13の始点13aと終点13bの座標と、補正式算出工程で算出された一次方程式(y=tanθ・x)と、に基づいてレーザー加工手段(集光器)42が移動する際の軌跡19a,19dを算出する。
軌跡算出工程を実施した後、レーザー加工工程では、軌跡算出工程で算出した軌跡19a,19dに沿ってレーザー加工手段(集光器)42を移動させて、板状被加工物11Cに形成された分割予定ライン13をレーザー加工した後、板状被加工物11D上に形成された分割予定ライン13をレーザー加工する。
ここで、板状被加工物11Dをレーザー加工する際には、補正式算出工程で算出された一次方程式(y=tanθ・x)に基づいて、加工送り手段22による加工送りと同時に割り出し送り手段12による割り出し送りを行いながら分割予定ライン13をレーザー加工する。板状被加工物11Cの分割予定ライン13の終点13bと板状被加工物11Dの分割予定ライン13の始点13aの間では、レーザービームの照射を停止する。
次に、図8を参照して、本発明第2実施形態のレーザー加工方法について説明する。本実施形態のアライメント工程は、レーザー加工工程において先にレーザー加工が行われるX軸方向上流側に位置する板状被加工物11Cに形成された分割予定ライン13がX軸方向と平行となる位置までチャックテーブル28を回転させる際の回転角度を算出する第1の回転角度算出工程と、第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によってチャックテーブル28を回転させた後、X軸方向下流側に位置する板状被加工物11Dに形成された分割予定ライン13がX軸方向と平行となる位置までチャックテーブル28を回転させる際の回転角度を算出する第2の回転角度算出工程とを含んでいる。
ここでは、レーザー加工が行われるX軸方向上流側に位置する板状被加工物11Cの分割予定ライン13がX軸方向と平行であるため、第1の回転角度算出工程で算出する角度は0°となる。従って、第2の回転角度算出工程で算出する回転角度はθとなる。
軌跡算出工程では、第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によってチャックテーブル28を回転させた際の板状被加工物11C上の分割予定ライン13の始点13aと終点13bの座標と、第2の回転角度算出工程で算出された回転角度によってチャックテーブル28を回転させた際の板状被加工物11D上の分割予定ライン13の始点13aと終点13bの座標とに基づいて、レーザー加工手段(集光器)42が移動する際の軌跡19a,19eを算出する。
そして、レーザー加工工程では、第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によってチャックテーブル28を回転させた後、軌跡算出工程で算出した軌跡19aに沿ってレーザー加工手段(集光器)42を移動させて、板状被加工物11C上に形成された分割予定ライン13をレーザー加工する。
次いで、第2の回転角度算出工程で算出された回転角度によってチャックテーブル28を回転させた状態で、軌跡算出工程で算出した軌跡19eに沿ってレーザー加工手段(集光器)42を移動させて、板状被加工物11D上に形成された分割予定ライン13をレーザー加工する。
本実施形態のレーザー加工工程では、板状被加工物11Cと板状被加工物11Dの間で加工送りを行いながら第2の回転角度算出工程で算出した回転角度によってチャックテーブル28を回転させる。板状被加工物11Cの分割予定ライン13の終点13bと板状被加工物11Dの分割予定ライン13の始点13aとの間ではレーザービームの照射を停止する。
図8に示された板状被加工物11C,11Dの配置状態では、板状被加工物11Cの分割予定ライン13はX軸方向と平行となっているため、第1の回転角度算出工程で算出する角度は0°である。従って、第2の回転角度算出工程で算出する角度はθとなるため、チャックテーブル28をθだけ回転させて板状被加工物11Dの分割予定ライン13がX軸方向と平行となるようにした後、軌跡算出工程で算出した軌跡19e(X軸方向と平行)に沿ってレーザー加工手段(集光器)42を移動させて、板状被加工物11D上に形成された分割予定ライン13をレーザー加工する。
11A〜11D 板状被加工物
12 割り出し送り機構(割り出し送り手段)
13 分割予定ライン
13a 始点
13b 終点
17 フレームユニット
19,19a〜19e 軌跡
21a,21b アライメントマーク
22 加工送り機構(加工送り手段)
28 チャックテーブル
36 レーザービーム照射ユニット(レーザービーム照射手段)
40 レーザービーム発生ユニット
42 集光器(レーザー加工手段)

Claims (3)

  1. 表面に格子状に形成された複数の分割予定ラインによって複数の領域が区画された板状被加工物を保持する保持面を有する保持手段と、該分割予定ラインを検出するアライメント手段と、該保持手段に保持された板状被加工物にレーザービームを照射するレーザー加工手段と、該レーザー加工手段と該保持手段とをX軸方向に相対的に移動させる加工送り手段と、該レーザー加工手段と該保持手段とをX軸方向と直交するY軸方向に相対的に移動させる割り出し送り手段と、該保持手段を該保持面に垂直な回転軸を中心として回転する回転手段と、を備えたレーザー加工装置を用いて、板状被加工物の該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射して板状被加工物をレーザー加工する板状被加工物のレーザー加工方法であって、
    環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に第1及び第2板状被加工物を含む複数の板状被加工物を貼着する板状被加工物支持工程と、
    該板状被加工物支持工程実施後、該複数の板状被加工物を該ダイシングテープを介して該保持手段上に載置して保持する保持工程と、
    該保持手段に保持された複数の板状被加工物の該分割予定ラインの位置を検出するアライメント工程と、
    該アライメント工程実施後、複数の板状被加工物の該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射するレーザー加工工程と、を備え、
    該アライメント工程は、該第1及び第2被加工物の該分割予定ラインの始点と終点の座標をそれぞれ検出して記憶する座標検出工程と、
    該レーザー加工工程において該分割予定ラインにレーザービームを照射して加工する際に該レーザー加工手段が該第1及び第2板状被加工物上を移動する軌跡と、X軸方向に延在して配設された該第1板状被加工物と該第2板状被加工物との間を該レーザー加工手段が移動する際の軌跡とを、該第1板状被加工物の該分割予定ラインの始点と終点の座標及び該第2板状被加工物の該分割予定ラインの始点と終点の座標から算出する軌跡算出工程と、を含み、
    該レーザー加工工程では、該軌跡算出工程で算出された軌跡に沿って該レーザー加工手段を移動させ、該加工送り手段による加工送りを止めることなく、該第1及び第2板状被加工物の加工送り方向に延在して配設された該分割予定ラインを連続してレーザー加工することを特徴とする板状被加工物のレーザー加工方法。
  2. 該アライメント工程は、該レーザー加工工程において先にレーザー加工が行われるX軸方向上流側に位置する第1板状被加工物に形成された該分割予定ラインがX軸方向と平行となる位置まで該保持手段を回転させる際の回転角度を算出する第1の回転角度算出工程と、
    該第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた後、X軸方向下流側に位置する第2板状被加工物に形成された該分割予定ラインがX軸方向と平行となる位置まで該保持手段を回転させる際の回転角度を算出する第2の回転角度算出工程と、を含み、
    該軌跡算出工程では、該第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた際の該第1板状被加工物上の該分割予定ラインの始点と終点の座標と、該第2の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた際の該第2板状被加工物上の該分割予定ラインの始点と終点の座標とに基づいて、該レーザー加工手段が移動する際の軌跡を算出し、
    該レーザー加工工程では、該第1の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた後、該軌跡算出工程で算出した軌跡に沿って該レーザー加工手段を移動させて、該第1板状被加物上に形成された該分割予定ラインをレーザー加工し、次いで、該第2の回転角度算出工程で算出された回転角度によって該保持手段を回転させた状態で、該軌跡算出工程で算出した軌跡に沿って該レーザー加工手段を移動させて、該第2板状被加工物上に形成された該分割予定ラインをレーザー加工することを特徴とする請求項1記載のレーザー加工方法。
  3. 該アライメント工程は、該レーザー加工工程において先にレーザー加工が行われるX軸方向上流側に位置する第1板状被加工物に形成された該分割予定ラインがX軸方向と平行となる位置まで該保持手段を所定角度回転させる保持手段回転工程と、
    該保持手段回転工程を行った際に、X軸方向下流側に位置する第2板状被加工物に形成された該分割予定ラインがX軸方向に対して形成する角度(θ)を算出する角度算出工程と、
    該角度算出工程で求められた角度(θ)から該第2板状加工物上に形成された該分割予定ラインを表す一次方程式(y=tanθ・x)を求める補正式算出工程と、を含み、
    該軌跡算出工程では、該保持手段回転工程後の該第1板状被加工物に形成された該分割予定ラインの始点と終点の座標と、該第2板状被加工物に形成された該分割予定ラインの始点と終点の座標と、該補正式算出工程で算出された一次方程式(y=tanθ・x)と、に基づいて該レーザー加工手段が移動する際の軌跡を算出し、
    該レーザー加工工程では、該軌跡算出工程で算出した軌跡に沿って該レーザー加工手段を移動させて、該第1板状被加工物上に形成された該分割予定ラインをレーザー加工した後、該第2板状被加工物上に形成された該分割予定ラインのレーザー加工を行い、
    該第2板状被加工物をレーザー加工する際には、該補正式算出工程で算出された一次方程式(y=tanθ・x)に基づいて、該加工送り手段による加工送りに伴って該割り出し送り手段による割り出し送りを行いながら該分割予定ラインをレーザー加工することを特徴とする請求項1記載のレーザー加工方法。
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