JP6218029B2 - ステッピングモータ駆動式の制御弁 - Google Patents

ステッピングモータ駆動式の制御弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6218029B2
JP6218029B2 JP2013248468A JP2013248468A JP6218029B2 JP 6218029 B2 JP6218029 B2 JP 6218029B2 JP 2013248468 A JP2013248468 A JP 2013248468A JP 2013248468 A JP2013248468 A JP 2013248468A JP 6218029 B2 JP6218029 B2 JP 6218029B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
rotor
operating rod
diameter portion
end side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013248468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015105715A (ja
Inventor
和司 高橋
和司 高橋
湯浅 智宏
智宏 湯浅
勇人 大江
勇人 大江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TGK Co Ltd
Original Assignee
TGK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TGK Co Ltd filed Critical TGK Co Ltd
Priority to JP2013248468A priority Critical patent/JP6218029B2/ja
Priority to KR1020140164265A priority patent/KR20150062965A/ko
Priority to CN201410689934.0A priority patent/CN104676067A/zh
Publication of JP2015105715A publication Critical patent/JP2015105715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6218029B2 publication Critical patent/JP6218029B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K1/00Lift valves or globe valves, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/04Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a motor
    • F16K31/047Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a motor characterised by mechanical means between the motor and the valve, e.g. lost motion means reducing backlash, clutches, brakes or return means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/44Mechanical actuating means
    • F16K31/53Mechanical actuating means with toothed gearing
    • F16K31/54Mechanical actuating means with toothed gearing with pinion and rack

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明はステッピングモータ駆動式の制御弁に関し、特に車両への搭載に好適な制御弁に関する。
車両用冷暖房装置は、圧縮機、室外熱交換器、蒸発器、室内熱交換器等を含む冷凍サイクルを有し、暖房運転時と冷房運転時とで室外熱交換器の機能が切り替えられる。暖房運転時においては室外熱交換器が蒸発器として機能する。その際、冷凍サイクルを冷媒が循環する過程で室内熱交換器が放熱し、その熱により車室内の空気が加熱される。一方、冷房運転時においては室外熱交換器が凝縮器として機能する。その際、室外熱交換器にて凝縮された冷媒が蒸発器にて蒸発し、その蒸発潜熱により車室内の空気が冷却される。その際、除湿も行われる。
このように冷凍サイクルの運転状態によって複数の蒸発器が機能する場合、各蒸発器を流れる冷媒流量の割合を調整する必要がある。複数の凝縮器が機能する場合も同様である。このため、冷媒循環通路の特定位置に弁開度を電気的に調整可能な制御弁を設けることがある。特に弁開度の精密な制御が必要となる場合には、住宅用冷暖房装置に多くみられるようなステッピングモータ駆動式の制御弁が用いられる。ステップ数(駆動パルス数)の設定により弁体の変位量、ひいては弁開度を正確に調整できるからである。
このような制御弁として、ロータの回転運動を駆動軸の並進運動に変換して弁体を弁部の開閉方向に駆動する作動変換機構を有するものがある。この作動変換機構としては、例えばリードねじ機構が採用される(例えば特許文献1参照)。制御弁のボディに雌ねじを形成する一方、ロータと一体のシャフトに雄ねじを形成し、そのシャフトの先端に弁体を支持するものである。ロータの回転によりシャフトを軸線方向に駆動し、弁体を並進させることができる。
特開2010−38219号公報
しかしながら、このような制御弁は、リードねじ機構そのものがロータの軸受機能を兼ねるものが多く、特に車両に搭載される場合など振動を受けやすい環境下において十分な耐久性を得られないといった問題がある。すなわち、このような制御弁は、ロータが質量の大きい磁石を保持した状態で比較的不安定な片持ち状に保持される構成であるとともに、ステータコイルの吸引力に多少の偏心が生じることも避けられない。このため、ロータの回転作動時にその軸受部に大きなモーメントが作用する可能性がある。特に車両に搭載される場合にはさらに外部からの振動を受けるため、ロータの慣性力による振れ回りが発生し易くなる。このため、リードねじが軸受として機能するときにねじ部に負荷される荷重が大きく、十分な耐久性が得られない可能性が高い。
本発明の目的の一つは、ステッピングモータ駆動式の制御弁において、ロータの振れ回りを抑制して耐震性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の制御弁は、ステッピングモータ駆動式の制御弁において、上流側から流体を導入する導入ポートと、下流側へ流体を導出する導出ポートと、導入ポートと導出ポートとを連通する弁孔とを有するボディと、弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、弁体を弁部の開閉方向に駆動するためのロータを含むステッピングモータと、ロータに同軸状に設けられ、一端部にて弁体を支持する作動ロッドと、一端側がボディに固定されるようにして立設され、他端側が作動ロッドの軸受として機能する筒状のガイド部材と、ロータの軸線周りの回転運動を作動ロッドの軸線方向の並進運動に変換することにより弁体を弁部の開閉方向に駆動する作動変換機構と、を備える。
ロータは中空形状をなし、ボディは、ロータとの対向面に弁孔と同軸に設けられた嵌合部と、弁孔と嵌合部との間に弁孔と同軸に設けられた支持部とを有する。ガイド部材は、大径部と小径部とが軸線方向に同軸に一体成形された段付筒状をなし、大径部が嵌合部に挿通されるように嵌合してボディに固定され、小径部がロータの内部空間に延出し、作動ロッドは、ロータの内部空間を貫通するように設けられ、ボディの支持部を一端側の軸受とし、ガイド部材の小径部を他端側の軸受として回転可能に支持されている。
この態様によると、ボディにおいて弁孔との同軸度が確保された嵌合部に対し、段付筒状のガイド部材の大径部が嵌合される。それにより、ガイド部材と弁孔との同軸度が高精度に得られる。一方、ボディには弁孔との同軸度が確保された支持部がさらに設けられている。ガイド部材の小径部は、大径部との同軸度が確保されている。このため、作動ロッドの一端側の軸受となるボディの支持部と、他端側の軸受となるガイド部材の小径部との同軸度を高精度に得ることができる。また、ガイド部材の小径部がロータの内部空間に延出することで、その小径部と支持部との間隔、つまり軸受間隔を十分にとることができる。すなわち、ロータの回転軸となる作動ロッドを片持ちではなく両持ち状態にて支持することができ、しかも両軸受の同軸度を確保することができる。このため、仮に外部からの振動を受けたとしてもロータの振れ回りを防止又は抑制でき、その回転を安定に維持することができる。その結果、制御弁としての耐震性を高めることができる。
本発明によれば、ステッピングモータ駆動式の制御弁において、ロータの振れ回りを抑制して耐震性を向上させることができる。
実施形態に係る制御弁の構成を表す一断面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 制御弁の外観および内部構成を説明するために部分的に切り欠かれた状態を示す斜視図である。 ロータおよび作動ロッドの構成部品を表す分解斜視図である。 ロータコアの構成を詳細に示す図である。 ラックガイドの構成を詳細に示す図である。 ラックの構成を詳細に示す図である。 ストッパの構成を詳細に示す図である。 ラックの動作を模式的にに示す図である。 制御弁の動作を表す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る制御弁の構成を表す一断面図である。図2は、図1のA−A矢視断面図である。図3は、制御弁の外観および内部構成を説明するために部分的に切り欠かれた状態を示す斜視図である。
制御弁1は、例えば車両に搭載されるヒートポンプ式の冷暖房装置に適用される。この車両用冷暖房装置は、圧縮機、室内凝縮器、室外熱交換器、蒸発器およびアキュムレータを配管にて接続した冷凍サイクル(冷媒循環回路)を備える。冷媒が冷凍サイクル内を状態変化しながら循環する過程でなされる熱交換により車室内の空調が行われる。冷媒循環回路には冷暖房を適切に制御するための各種制御弁が配設されており、制御弁1はその一つを構成する。制御弁1は、その開度が設定開度に調整される比例弁として構成され、上流側から下流側へ流れる冷媒の流量を調整する。
図1に示すように、制御弁1は、ステッピングモータ駆動式の電動弁として構成され、弁本体2とモータユニット4とを組み付けて構成されている。弁本体2は、弁部を収容するボディ5を有する。モータユニット4は、ボディ5の上端開口部を封止するように取り付けられている。ボディ5は、角柱状の第1ボディ6の上半部に段付円筒状の第2ボディ8を組み付けて構成される。第1ボディ6はアルミニウム合金からなり、第2ボディ8は銅合金からなる。なお、変形例においては、第2ボディ8をステンレス鋼(以下「SUS」と表記する)にて構成してもよい。
第1ボディ6の一側面の上部には上流側から冷媒を導入する導入ポート10が設けられ、反対側面の下部には下流側へ冷媒を導出する導出ポート12が設けられている。第1ボディ6の中央には上下方向の接続通路14が形成され、その上流側通路16が導入ポート10に連通し、下流側通路18が導出ポート12に連通している。第1ボディ6の上半部には、上方に向けて段階的に拡径する段付円孔状の取付孔20が形成されている。接続通路14は、取付孔20の一部を構成する。
一方、第2ボディ8は、その外径および内径が下方に向けて段階的に縮径する段付円筒状をなし、取付孔20と相補形状の外形を有する。第2ボディ8は、第1ボディ6の上方から取付孔20に嵌合させるようにして取り付けられる。第1ボディ6と第2ボディ8との間には、接続通路14の位置にシール用のOリング22が介装されている。
第2ボディ8の下端部には弁孔24が設けられ、その上端開口部に弁座26が形成されている。第2ボディ8における導入ポート10との対向面には、内外を連通する連通孔28が設けられている。弁孔24は、この連通孔28を介して上流側通路16と連通する。また、連通孔28の外側には第2ボディ8を上下に貫通する連通路30が設けられ、上流側通路16の冷媒をモータユニット4側にも導入できるようにされている。
第2ボディ8の内方には、モータユニット4のロータ31から同軸状に延びる作動ロッド32(主軸)が挿通されている。作動ロッド32は、一端部(下端部)にニードル状の弁体34を支持している。弁体34が弁座26に上流側から着脱することにより弁部を開閉する。
第2ボディ8の軸線方向中段には円筒状の滑り軸受36が圧入され、その直上段には円筒状のガイド部材38(「円筒部材」として機能する)が圧入されている。本実施形態では滑り軸受36として、筒状の金属メッシュを芯材として補強した樹脂軸受を用いている。滑り軸受36は、その樹脂材としてポリテトラフルオロエチレン(以下「PTFE」と表記する)を用いた無給油軸受(自己潤滑性を有する軸受)である。滑り軸受36は、サイジング加工を施すことにより、内径の寸法精度および第2ボディ8との同軸性が高められている。このような工夫により、滑り軸受36の低摩擦および耐摩耗性を維持するとともに、耐荷重性能を高めている。なお、変形例においては、金属メッシュに代えて鋼板材を芯材としてもよい。
ガイド部材38の内周面には雌ねじ39(「雌ねじ部」として機能する)が形成されている。ガイド部材38は、SUSからなる管材の内周面に雌ねじ39を切削加工して得られる。本実施形態では、雌ねじ39を推力が大きく耐摩耗に優れた台形ねじにて構成している。変形例においては、雌ねじ39を三角ねじにて構成してもよい。ガイド部材38の軸線方向中央には半径方向外向きに突出するフランジ部40が設けられ、そのフランジ部40の下面が第2ボディ8の段部に係止されることにより、その圧入量が規制されている。より詳細には、ガイド部材38は第2ボディ8に対して軽圧入されており、第2ボディ8の上端に締結される小径のリングねじ42によって上方から押さえられるように固定されている。なお、変形例においては、ガイド部材38を第2ボディ8に対して圧入のみにより固定してもよい。
図2にも示すように、第2ボディ8の上面にはラックガイド44(「ガイド部材」として機能する)が立設されている。ラックガイド44は、下半部が大径部46、上半部が小径部48とされており、下端部が第2ボディ8の上面に固定されている。より詳細には、第2ボディ8の上面に環状の嵌合溝50を成形することにより得られた円ボス部52にラックガイド44の下端部を外挿嵌合させ、第2ボディ8の上端に締結される大径のリングねじ54によって上方から押さえるように固定している。円ボス部52は、弁孔24と同軸に形成された「嵌合部」として機能する。なお、変形例においては、ラックガイド44を第2ボディ8に対して圧入又は加締めにより固定してもよい。
本実施形態では、第2ボディ8を旋盤による旋削加工により成形しているため、弁孔24(弁座26)、滑り軸受36が圧入される段部の嵌合孔、ガイド部材38が圧入される段部の嵌合孔、および円ボス部52が同軸となる。このため、滑り軸受36、ガイド部材38およびラックガイド44の弁孔24(弁座26)に対する同軸度が高い。滑り軸受36は、シャフト60の下端部を支持する「支持部」として機能する。
作動ロッド32は、シャフト60、ウォーム62およびストッパ64を組み付けて構成される。シャフト60は、SUSからなる棒材を切削加工して得られ、下半部が拡径されて円筒状に形成されており、その外周面に雄ねじ66が形成されている。本実施形態では、雄ねじ66を推力が大きく耐摩耗性に優れた台形ねじにて構成している。変形例においては、雄ねじ66を三角ねじにて構成してもよい。この雄ねじ66は、ガイド部材38の雌ねじ39と螺合する。すなわち、シャフト60の下半部が「雄ねじ部」として機能する。なお、本実施形態では、雄ねじ66および雌ねじ39に対してDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理を施してその耐荷重性能を高めている。なお、変形例においては、DLC処理に代えて耐荷重性能、耐摩耗性、摺動抵抗低減に優れた他の表面処理を採用してもよい。あるいは、析出硬化型のステンレスを採用してもよい。
シャフト60の上半部にストッパ64およびウォーム62が外挿されている。シャフト60の上半部の断面が非円形に構成され、ストッパ64およびウォーム62も同形状の挿通孔を有する。このため、ストッパ64およびウォーム62がシャフト60に挿通嵌合された後にそれらが相対変位することが防止されている。ストッパ64は、シャフト60の下半部とウォーム62との間に挟持されている。
シャフト60の下半部内方には、上方からスプリング63(「付勢部材」として機能する)、ばね受け65、弁体34が収容されている。シャフト60の下端開口部には、円筒状の圧入ブッシュ67が同心状に圧入され、弁体34を摺動可能に下方から支持する。弁体34はSUSからなり、ばね受け65および圧入ブッシュ67は銅合金からなる。
弁体34は、圧入ブッシュ67を貫通するが、その上端部に半径方向外向きに突出するフランジ部69を有する。そのフランジ部69の下面が圧入ブッシュ67の上面に係止されることにより、弁体34の下方への脱落が防止されている。ばね受け65は、スプリング63による下方(閉弁方向)への付勢力を弁体34に伝達する。なお、弁体34の上端は半球状の曲面となっており、ばね受け65の底面に点接触状態となる。このような構成により、ばね受け65が多少傾いたとしても弁体34の軸線方向の動きに影響が及ばないようにされている。また、弁体34は、弁座26に接触していない状態においては圧入ブッシュ67およびばね受け65と一体に回転するが、弁座26に接触した状態においては回転が規制される。弁体34の曲面形状は、このようなときにばね受け65との間に摩耗が発生することを抑制する。
図3にも示すように、ラックガイド44は、小径部48における周方向の1箇所が半径方向外向きに凹状に窪み、所定幅にて上下にフラットに延びるガイド部68となっている。ガイド部68は、ウォーム62の軸線と平行に延在し、小片状のラック70が収容されている。ラック70は角柱状の本体71を有する。その本体71は、ガイド部68と相補形状となる断面長方形状をなし、その内面側においてウォーム62と噛合する。ラック70は、ウォーム62の回転に伴ってガイド部68にガイドされつつ上下方向に並進する。本体71の上面にはラック70が上死点に位置したときに係止される係止部72が突設され、下面にはラック70が下死点に位置したときに係止される係止部74が突設されている。このラック70の構成および動作の詳細については後述する。
図1に示すように、ラックガイド44の大径部46と小径部48との境界である段部には、内外を連通する連通孔76が設けられている。また、ラックガイド44の下端部の内周面には、内外を連通するための連通溝77が形成されている。この連通溝77は、連通路30と連通し、上流側通路16の冷媒をモータユニット4側にも導入できるようにされている。大径部46は、ロータ31の下端部に小さなクリアランスをあけて挿通されている。そのクリアランスは、ロータ31の触れ回りを防止できる程度に設定されている。
一方、モータユニット4は、ロータ31とステータコイル33とを含むステッピングモータとして構成されている。モータユニット4は、有底円筒状のキャン35を有し、そのキャン35の内方にロータ31を配置し、外方にステータコイル33を配置して構成されている。キャン35は、弁体34およびその駆動機構が配置される空間を覆うとともにロータ31を内包する筒状部材であり、冷媒の圧力が作用する内方の圧力空間と作用しない外方の非圧力空間とを画定する。
キャン35は、非磁性である円筒状の本体80と、本体80の上端開口部を閉止する円板状の端部材82と、本体80の下端に連設された環状の接続部材84とを含む。接続部材84は、その下端部に雄ねじが形成されており、リングねじとしても機能する。第1ボディ6の上端部にはこの雄ねじと螺合可能な雌ねじが形成されており、接続部材84を第1ボディ6に螺合して締結することにより、モータユニット4をボディ5に対して固定することができる。図示のように、接続部材84は、第2ボディ8の上半部に外挿されるようにして組み付けられる。第1ボディ6の上端部と接続部材84との間にはシール用のOリング86が介装され、導入ポート10から導入された冷媒が、キャン35とボディ5との間を通って外部に漏洩することが防止されている。なお、変形例においては、キャン35(接続部材84)を第1ボディ6に対して圧入、加締め、溶接等により固定してもよい。
ステータコイル33は、励磁コイル88を収容し、キャン35の外周に配設されている。ステータコイル33は、ボディ5に対して固定されている。なお、ステータコイル33のボディ5に対する接続は、例えばねじ止めや溶接、蝋付け、カシメ等により行うことができる。ステータコイル33は、冷媒の圧力の影響を受けない大気中に配置されるため、制御弁1が適用される環境、例えば自動車搭載環境下での振動に耐え得る強度で固定されれば十分であり、耐圧固定が必要なキャン35ほどの固定強度は必要ない。
ロータ31は、シャフト60を軸線とする円筒状のロータコア90と、ロータコア90の外周に沿って設けられたマグネット92を備える。ロータコア90の内方にはそのほぼ全長にわたる内部空間が形成されている。ロータコア90の内周面には、軸線に平行に延びるガイド部94が周方向に45度おきに設けられている。ガイド部94は、軸線に平行に延びる突条(リブ)により構成されている。
複数のガイド部94の上端部が半径方向内向きに延出し、円筒軸96にて連結されている。この円筒軸96が、作動ロッド32(主軸)の上端部に同軸状に固定されている。この固定は、円筒軸96を作動ロッド32の上端部に嵌合させ、ナット98を締結することにより行われる。円筒軸96の所定箇所には、ラック70の上死点を規定するためのストッパ99が設けられている。
以上のような構成により、ロータ31は、その回転軸となる作動ロッド32がラックガイド44の小径部48と滑り軸受36とにより2点支持される。また、ラックガイド44の大径部46とガイド部94とのクリアランスがロータ31の振れを制限可能となるように設定されている。このため、制御弁1が車両に搭載されても、ロータ31は、振動の影響を受け難く、軸線周りに安定に回転することができる。なお、作動ロッド32は、ウォーム62の位置においてラックガイド44に軸支されることになるが、ウォーム62とラックガイド44とがいずれも自己潤滑性の樹脂材からなるため、両者間に摩耗の問題が生じることはない。
ロータ31の回転に伴ってラック70は上下に並進する。ロータ31の一方向への回転に伴ってラック70が上昇し、予め定める上死点に到達すると、ラック70とストッパ99とが互いを係止することによりシャフト60の回転を規制する。それにより、シャフト60の下方(閉弁方向)への変位が規制される。また、ロータ31の他方向(反対方向)への回転に伴ってラック70が下降し、予め定める下死点に到達すると、ラック70とストッパ64とが互いを係止することによりシャフト60の回転を規制する。それにより、シャフト60の上方(開弁方向)への変位が規制される。すなわち、本実施形態において、ストッパ99が「第1ストッパ」として機能し、ストッパ64が「第2ストッパ」として機能する。そして、ウォーム62、ラック70、ストッパ64およびストッパ99が、シャフト60の一方向および他方向への回転量を制限するための「ストッパ機構」として機能する。
次に、制御弁1を構成する各部の詳細について説明する。
図4は、ロータ31および作動ロッド32の構成部品を表す分解斜視図である。
図示のように、シャフト60は、下方から上方に向けて段階的に小径化する段付円柱状の概形を有する。シャフト60における雄ねじ66の直上段には、非円形の断面を有する(いわゆるDカット構造)嵌合部102が設けられている。シャフト60の上端部には雄ねじ104が形成されている。シャフト60の下端開口部からスプリング63、ばね受け65、弁体34が順次挿入され、これらが圧入ブッシュ67を圧入することによりシャフト60内に保持される。
作動ロッド32は、このシャフト60の上方からストッパ64、ウォーム62を順次挿通して組み付けられる。ストッパ64およびウォーム62は、それぞれガラス繊維を含有したポリフェニレンサルファイド(以下「PPS」と表記する)等の樹脂材(ガラス繊維強化樹脂)を射出成形することにより得られ、嵌合部102と相補形状の挿通孔が設けられている。このため、ストッパ64およびウォーム62は、シャフト60への組み付けと同時に位置決めがなされ、また組み付け後のずれが防止される。
制御弁1の組み付けの際には、図1に示したように、第2ボディ8に対して滑り軸受36およびガイド部材38が順次組み付けられ、リングねじ42により固定される。この状態から上記のように組み付けられた作動ロッド32をガイド部材38に螺合して同軸状に組み付ける。その後、ラック70をウォーム62に噛合させた状態でラックガイド44を上方から組み付ける。このとき、ラック70がガイド部68に収まるよう位置合わせをしながら、ラックガイド44の下端部を円ボス部52に嵌合させ、リングねじ54により第2ボディ8に固定する。この状態からロータコア90をラックガイド44に外挿させるようにして組み付け、ロータコア90から突出した雄ねじ104にナット98を締結することにより、ロータ31を作動ロッド32に固定する。なお、変形例においては、ロータコア90とシャフト60との固定を止め輪やプッシュナットによる接合としてもよい。
図5は、ロータコア90の構成を詳細に示す図である。(A)は斜視図であり、(B)は(A)を部分的に切り欠いた状態を示す図である。(C)は平面図であり、(D)は底面図である。(E)は(C)のB−B矢視断面図であり、(F)は(C)のC−C矢視断面図である。
ロータコア90は、PPS等の樹脂材を射出成形することにより得られ、自己潤滑性を有する。ロータコア90は、円筒状の本体106有し、その本体106の内周面に45度おきにガイド部94が突設されている。本体106の下端には半径方向外向きに突出したフランジ部108が設けられ、上端には外向きに突出した一対の爪部110が形成されている。このフランジ部108と爪部110との間に図示しないマグネット92を挟み込むようにして支持する。
ガイド部94は、ラックガイド44への挿入が容易となるよう、下端部がテーパ形状をなしている。複数のガイド部94の内周面を通る仮想円が、ラックガイド44の大径部46よりもやや大きくなるように構成されているが、両者のクリアランスは、ロータコア90の振れ回りが防止されるよう十分に小さく設定されている。ストッパ99は、複数のガイド部94のひとつに一体に設けられ、ロータコア90の一方の回転方向に面する係止面112(「第1被係止面」として機能する)を有する。
図6は、ラックガイド44の構成を詳細に示す図である。(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は平面図、(B)は底面図である。(E)は(B)のD−D矢視断面図である。
ラックガイド44は、ガラス繊維を含有したPPS等の樹脂材を射出成形することにより得られ、自己潤滑性を有する。ラックガイド44は、大径部46と小径部48との段部を上下に貫通するように3つの連通孔76が設けられている。また、大径部46の下端内周部には、所定深さの連通溝77が環状に形成されている。ガイド部68の一方の側壁の上端面には小突起からなる受圧部114が設けられ、ガイド部68の他方の側面の下端面には小突起からなる受圧部116が一体に設けられている。受圧部114は、ラック70が上死点にてロータコア90を係止する際にそのラック70を反対側から支えるものである。受圧部116は、ラック70が下死点にてストッパ64を係止する際にラック70を反対側から支えるものである。なお、ラック70による係止動作の詳細については後述する。
図7は、ラック70の構成を詳細に示す図である。(A)はラック70を表す斜視図である。(B)はラック70がラックガイド44に取り付けられた状態を示す図である。
図7(A)に示すように、ラック70は、PPS等の樹脂材を射出成形することにより得られ、自己潤滑性を有する。ラック70は、角柱状の本体71の片側面に複数段の歯が形成されている。
本体71の上面の幅方向片側半部に係止部72が突設され、下面の幅方向片側半部に係止部74が突設されている。係止部72は、ロータ31の一方の回転方向に面し、ストッパ99に当接してロータコア90の回転を係止する係止面122(「第1係止面」として機能する)を有する。一方、係止部74は、ロータ31の他方の回転方向に面し、ストッパ64に当接して作動ロッド32の回転を係止する係止面124(「第2係止面」として機能する)を有する。係止面122,124は、ロータ31の回転方向に対して互いに反対向きに面している。
図7(B)に示すように、ラック70は、ガイド部68に嵌合し、長手方向(歯と交わる方向)への並進をガイドされる。ラック70の幅がガイド部68の開口幅とほぼ等しいため、ラック70はウォーム62の回転に伴って並進方向にのみ変位し、回転方向への変位は規制される。上死点においては、図示のように、係止部72が係止面122とは反対側面にて受圧部114と当接する。下死点においては、係止部74が係止面124とは反対側面にて受圧部116と当接する。
図8は、ストッパ64の構成を詳細に示す図である。(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は左側面図、(E)は平面図、(F)は底面図である。
ストッパ64は、PPS等の樹脂材を射出成形することにより得られ、環状の本体130を有する。本体130に形成された挿通孔132は、既に述べたように、シャフト60の切欠き102と嵌合可能な非円形に形成されている。
本体130の側面から半径方向外向きに突出するように係止部134が設けられている。係止部134は、ラック70と互いを係止して作動ロッド32の回転を停止させる部分である。係止部134には回転方向に面する係止面136(「第2被係止面」として機能する)が形成されている。本体130の上面には、ウォーム62と嵌合して互いを高精度に位置決めする嵌合突起138が設けられている。また、本体130の下面には、シャフト60と嵌合して互いを高精度に位置決めする嵌合突起140が設けられている。
図9は、ラック70の動作を模式的にに示す図である。(A)はラック70が上死点に到達したときの状態を示し、(B)はラック70が下死点に到達したときの状態を示す。なお、各図は、ラックガイド44の背面側(ガイド部68側)からみた図に相当する。
図9(A)に示すように、ロータ31の正転によりラック70が上死点に到達すると、係止部72の係止面122が、ストッパ99の係止面112と当接してこれを係止する。その結果、ロータ31の回転が停止され、弁体34の閉弁方向への駆動も停止される。このとき、ストッパ99が係止部72に当接すると同時に、受圧部114がストッパ99とは反対側から係止部72を受けるため、係止部72に作用する回転方向の力を圧縮力とすることができる。それにより、係止部72に剪断力による局部的な力が作用することを防止でき、その耐久性を維持することができる。
一方、図9(B)に示すように、ロータ31の逆転によりラック70が下死点に到達すると、係止部74の係止面124が、係止部134の係止面136と当接してこれを係止する。その結果、ロータ31の回転が停止され、弁体34の開弁方向への駆動も停止される。このとき、係止部134が係止部74に当接すると同時に、受圧部116が係止部134とは反対側から係止部74を受けるため、係止部74に作用する回転方向の力を圧縮力とすることができる。それにより、係止部74に剪断力による局部的な力が作用することを防止でき、その耐久性を維持することができる。
なお、本実施形態では、シャフト60およびガイド部材38による作動変換機構のねじピッチが0.5mmに設定されているのに対し、ウォーム62およびラック70によるストッパ機構のねじピッチは1.2mmとされている。すなわち、ストッパ機構のねじピッチが、作動変換機構のねじピッチよりも大きくされている。これにより、精密な弁開度調整を可能とする一方で、シャフト60の1回転あたりのラック70の並進量を大きくすることができる。それにより、係止部72とストッパ99との当接面、および係止部74とストッパ64との当接面を大きくとることができ、それらの係止力を十分に確保できるようにされている。
以上のように構成された制御弁1は、モータユニット4の駆動制御によってその弁開度を調整可能なステッピングモータ作動式の制御弁として機能する。以下、制御弁1の全体動作について説明する。図10は、制御弁の動作を表す断面図である。既に説明した図1は閉弁状態を示し、図10は全開状態を示している。
制御弁1の流量制御において、車両用冷暖房装置の図示しない制御部は、設定開度に応じたステッピングモータの駆動ステップ数を演算し、励磁コイル88に駆動電流(駆動パルス)を供給する。それによりロータ31が回転すると、それに伴ってシャフト60も回転する。このとき、シャフト60は、ガイド部材38との間のねじ機構により上下方向、つまり弁部の開閉方向に並進し、弁部の開度が設定開度に調整される。すなわち、このねじ機構は、ロータ31の軸線周りの回転運動をシャフト60(作動ロッド32)の軸線方向の並進運動(直進運動)に変換することにより弁体34を弁部の開閉方向に駆動する「作動変換機構」として機能する。
また、ラック70がガイド部68にそって駆動されることにより、弁体34の動作範囲は、図1に示される下死点と図10に示される上死点との範囲に規制される。すなわち、図1に示す閉弁状態からロータ31が一方向に回転駆動(正転)されることにより、弁体34が開弁状態となる。すなわち、ロータ31とともに回転するシャフト60がねじ機構によって上昇し、圧入ブッシュ67が弁体34を吊り上げるようにして開弁方向に変位させる。このとき、シャフト60と一体に上昇するウォーム62に対し、ラック70は反対方向(つまり下方)に並進する。ロータ31が一方向に回転されるにつれて弁部の開度が大きくなり、ラック70が下死点に到達すると、図10に示すように、ストッパ64ひいてはロータ31の回転が係止され、弁体34は全開位置に停止される。
一方、ロータ31が他方向(反対方向)に回転駆動(逆転)されると、弁部の開度は小さくなる。すなわち、ロータ31とともに逆回転するシャフト60がねじ機構によって下降し、弁体34が圧入ブッシュ67に支持されたまま閉弁方向に変位する。このとき、スプリング63の付勢力がばね受け65を介して弁体34に伝達されるため、弁体34は圧入ブッシュ67と一体に安定に変位する。このとき、シャフト60と一体に下降するウォーム62に対し、ラック70は反対方向(つまり上方)に並進する。それにより、ラック70が上死点に到達すると、図1に示すように、ストッパ99ひいてはロータ31の回転が係止され、弁体34は閉弁位置に停止される。なお、弁体34が弁座26に着座すると同時に圧入ブッシュ67との係合状態が解除されるため、弁体34と弁座26との間に過度な押圧力が作用することもない。
このように、ロータ31の回転によりシャフト60とラック70とが軸線方向に対して互いに反対向きに並進するように構成され、ラック70がロータ31の内部空間に収まるように変位する。このため、制御弁1の内部機構全体としての軸線方向の並進ストロークを小さく抑えることができ、制御弁1をコンパクトに構成することができる。
ロータ31の回転数は制御指令値としての駆動ステップ数に対応するため、図示しない制御部は、制御弁1を任意の開度に制御することができる。本実施形態では、ロータ31の1回転あたり、弁体34が0.5mmストロークする。
以上に説明したように、本実施形態によれば、シャフト60の回転範囲を規制するストッパ機構にラック70を採用したことで、構造上十分な剛性を確保することができる。また、ボディ5(第2ボディ8)に一体に設けられたラックガイド44に沿ってラック70を並進方向にガイドするようにしたため、ラック70の挙動を安定に維持することができる。その結果、ストッパ機構を安定に機能させることができる。また、ウォーム62、ラック70およびラックガイド44を樹脂材にて構成したため、ウォーム62が回転方向および並進方向に動作する際の作動音や、ストッパ機構が機能したときの衝突音を小さく抑えることができる。また、これらの部品が樹脂材からなるため、振動を大きくするような共振点がないといったメリットもある。
また、ボディ5(第2ボディ8)において弁孔24との同軸度が確保された円ボス部52に対し、段付円筒状のラックガイド44の大径部46が嵌合される。それにより、ラックガイド44と弁孔24との同軸度が高精度に得られる。一方、ボディ5には弁孔24との同軸度が確保された滑り軸受36がさらに設けられている。ラックガイド44の小径部48は、大径部46との同軸度が確保されている。このため、作動ロッド32の一端側の軸受となる滑り軸受36と、他端側の軸受となる小径部48との同軸度を高精度に得ることができる。また、小径部48がロータ31の内部空間に延出することで、その小径部48と滑り軸受36との間隔、つまり軸受間隔を十分にとることができる。すなわち、ロータ31の回転軸となる作動ロッド32を片持ちではなく両持ち状態にて支持することができ、しかも両軸受の同軸度を確保することができる。このため、車両に搭載されて振動を受けたとしてもロータ31の振れ回りを防止又は抑制でき、その回転を安定に維持することができる。その結果、制御弁1としての耐震性を高めることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記実施形態では、制御弁を、1つの導入ポートに対して1つの導出ポートを有する二方弁として構成する例を示した。変形例においては、1つの導入ポートに対して2つの導出ポートを有する三方弁、あるいは2つの導入ポートに対して2つの導出ポートを有する四方弁として構成することもできる。
上記実施形態では、制御弁として弁座に着脱して弁部を開閉する構造を示したが、弁孔に挿抜されて弁部を開閉するものでもよい。また、上記実施形態では、制御弁として弁体を並進させて弁部を開閉する構造を示したが、弁体を軸線周りに回動させて弁部を開閉するバタフライ弁としてもよい。その場合、ロータの回転動作をシャフトの並進動作に変換する作動変換機構は省略される。
上記実施形態では、ストッパ機構として、ロータ側のストッパが回転方向に係止される構成(ストッパおよびラックの各係止面が回転方向に面する構成)について示したが、ラックが軸線方向に係止される構成(ストッパおよびラックの各係止面が軸線方向に面する構成)としてもよい。
上記実施形態では、作動変換機構のねじピッチとストッパ機構のねじピッチとを異ならせたが、これらを等しくしてもよい。
上記実施形態では、支持部として第2ボディ8に別部材としての滑り軸受36を圧入する構成を示したが、第2ボディ8に対して支持部としての支持孔を一体成形してもよい。その場合、その支持孔に対してDLC等の固体潤滑コーティングを施してもよい。
上記実施形態では、ボディ5を第1ボディ6と第2ボディ8とに分割して構成したが、一体に構成してもよい。その場合、ボディ5を旋盤にて旋削できるよう、円筒状に構成するのが好ましい。
上記実施形態では、制御弁を電気自動車の冷暖房装置に適用する例を示したが、内燃機関を搭載した自動車や、内燃機関と電動機を同載したハイブリッド式の自動車の冷暖房装置にも適用可能であることは言うまでもない。さらに、車両に限らず電気駆動弁を搭載する装置に適用可能であり、また、水やオイルなど冷媒以外の流体が流れる装置に適用可能であることはもちろんである。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 制御弁、 2 弁本体、 4 モータユニット、 5 ボディ、 6 第1ボディ、 8 第2ボディ、 10 導入ポート、 12 導出ポート、 20 取付孔、 24 弁孔、 26 弁座、 31 ロータ、 32 作動ロッド、 33 ステータコイル、 34 弁体、 35 キャン、 36 滑り軸受、 38 ガイド部材、 39 雌ねじ、 44 ラックガイド、 52 円ボス部、 60 シャフト、 62 ウォーム、 64 ストッパ、 66 雄ねじ、 67 圧入ブッシュ、 68 ガイド部、 70 ラック、 72,74 係止部、 99 ストッパ、 112 係止面、 114,116 受圧部、 122,124 係止面、 134 係止部、 136 係止面、 138,140 嵌合突起。

Claims (4)

  1. ステッピングモータ駆動式の制御弁において、
    上流側から流体を導入する導入ポートと、下流側へ流体を導出する導出ポートと、前記導入ポートと前記導出ポートとを連通する弁孔とを有するボディと、
    前記弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動するためのロータを含むステッピングモータと、
    前記ロータに同軸状に設けられ、一端部にて前記弁体を支持する作動ロッドと、
    一端側が前記ボディに固定されるようにして立設され、他端側が前記作動ロッドの軸受として機能する筒状のガイド部材と、
    前記ロータの軸線周りの回転運動を前記作動ロッドの軸線方向の並進運動に変換することにより前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動する作動変換機構と、
    を備え、
    前記ロータは中空形状をなし、
    前記ボディは、前記ロータとの対向面に前記弁孔と同軸に設けられた嵌合部と、前記弁孔と前記嵌合部との間に前記弁孔と同軸に設けられた支持部とを有し、
    前記ガイド部材は、大径部と小径部とが軸線方向に同軸に一体成形された段付筒状をなし、前記大径部が前記嵌合部に挿通されるように嵌合して前記ボディに固定され、前記小径部が前記ロータの内部空間に延出し、
    前記作動ロッドは、前記ロータの内部空間を貫通するように設けられ、前記ボディの支持部を一端側の軸受とし、前記ガイド部材の小径部を他端側の軸受として回転可能に支持され
    前記ガイド部材の大径部が前記ロータの一端部に挿通され、
    前記大径部の外周面と前記ロータの内周面とのクリアランスが、前記ロータの振れを制限可能となるように設定されていることを特徴とする制御弁。
  2. ステッピングモータ駆動式の制御弁において、
    上流側から流体を導入する導入ポートと、下流側へ流体を導出する導出ポートと、前記導入ポートと前記導出ポートとを連通する弁孔とを有するボディと、
    前記弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動するためのロータを含むステッピングモータと、
    前記ロータに同軸状に設けられ、一端部にて前記弁体を支持する作動ロッドと、
    一端側が前記ボディに固定されるようにして立設され、他端側が前記作動ロッドの軸受として機能する筒状のガイド部材と、
    前記ロータの軸線周りの回転運動を前記作動ロッドの軸線方向の並進運動に変換することにより前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動する作動変換機構と、
    を備え、
    前記ロータは中空形状をなし、
    前記ボディは、前記ロータとの対向面に前記弁孔と同軸に設けられた嵌合部と、前記弁孔と前記嵌合部との間に前記弁孔と同軸に設けられた支持部とを有し、
    前記ガイド部材は、大径部と小径部とが軸線方向に同軸に一体成形された段付筒状をなし、前記大径部が前記嵌合部に挿通されるように嵌合して前記ボディに固定され、前記小径部が前記ロータの内部空間に延出し、
    前記作動ロッドは、前記ロータの内部空間を貫通するように設けられ、前記ボディの支持部を一端側の軸受とし、前記ガイド部材の小径部を他端側の軸受として回転可能に支持され、
    前記ボディが、前記導入ポートおよび前記導出ポートが形成された第1ボディに対し、前記弁孔が形成された第2ボディを組み付けて構成され、
    前記弁孔、前記嵌合部および前記支持部が、前記第2ボディに同軸に旋削加工された部分に設けられていることを特徴とする制御弁。
  3. 前記第2ボディに前記弁孔と同軸に旋削加工された嵌合孔に嵌合するように固定された円筒部材をさらに備え、
    前記作動変換機構は、前記一端側の軸受と前記他端側の軸受との間において前記作動ロッドに一体に設けられた雄ねじ部と、前記第2ボディに一体に設けられて前記雄ねじ部と噛合する雌ねじ部とを含み、
    前記雌ねじ部が、前記円筒部材の内周面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の制御弁。
  4. ステッピングモータ駆動式の制御弁において、
    上流側から流体を導入する導入ポートと、下流側へ流体を導出する導出ポートと、前記導入ポートと前記導出ポートとを連通する弁孔とを有するボディと、
    前記弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動するためのロータを含むステッピングモータと、
    前記ロータに同軸状に設けられ、一端部にて前記弁体を支持する作動ロッドと、
    一端側が前記ボディに固定されるようにして立設され、他端側が前記作動ロッドの軸受として機能する筒状のガイド部材と、
    前記ロータの軸線周りの回転運動を前記作動ロッドの軸線方向の並進運動に変換することにより前記弁体を前記弁部の開閉方向に駆動する作動変換機構と、
    を備え、
    前記ロータは中空形状をなし、
    前記ボディは、前記ロータとの対向面に前記弁孔と同軸に設けられた嵌合部と、前記弁孔と前記嵌合部との間に前記弁孔と同軸に設けられた支持部とを有し、
    前記ガイド部材は、大径部と小径部とが軸線方向に同軸に一体成形された段付筒状をなし、前記大径部が前記嵌合部に挿通されるように嵌合して前記ボディに固定され、前記小径部が前記ロータの内部空間に延出し、
    前記作動ロッドは、前記ロータの内部空間を貫通するように設けられ、前記ボディの支持部を一端側の軸受とし、前記ガイド部材の小径部を他端側の軸受として回転可能に支持され、
    前記作動ロッドの回転範囲を制限するためのストッパ機構をさらに備え、
    前記ストッパ機構は、
    前記作動ロッドに一体に設けられ、前記ガイド部材の小径部に支持されるウォームと、
    前記ウォームと噛合し、前記ウォームの軸線と平行に並進可能となるように前記ガイド部材にガイドされるラックと、
    前記ウォームの一端側にて前記作動ロッドと一体に設けられ、一方向に移動してきた前記ラックと互いを係止することにより前記作動ロッドの回転を規制する第1ストッパと、
    前記ウォームの他端側にて前記作動ロッドと一体に設けられ、他方向に移動してきた前記ラックと互いを係止することにより前記作動ロッドの回転を規制する第2ストッパと、
    を含み、
    前記ラックが前記ロータの内部空間において変位するように構成されていることを特徴とする制御弁。
JP2013248468A 2013-11-29 2013-11-29 ステッピングモータ駆動式の制御弁 Expired - Fee Related JP6218029B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013248468A JP6218029B2 (ja) 2013-11-29 2013-11-29 ステッピングモータ駆動式の制御弁
KR1020140164265A KR20150062965A (ko) 2013-11-29 2014-11-24 스테핑 모터 구동식 제어 밸브
CN201410689934.0A CN104676067A (zh) 2013-11-29 2014-11-25 步进电机驱动式的控制阀

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013248468A JP6218029B2 (ja) 2013-11-29 2013-11-29 ステッピングモータ駆動式の制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015105715A JP2015105715A (ja) 2015-06-08
JP6218029B2 true JP6218029B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=53311490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013248468A Expired - Fee Related JP6218029B2 (ja) 2013-11-29 2013-11-29 ステッピングモータ駆動式の制御弁

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6218029B2 (ja)
KR (1) KR20150062965A (ja)
CN (1) CN104676067A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6518910B2 (ja) * 2015-02-16 2019-05-29 株式会社テージーケー 電動弁
JP6240243B2 (ja) * 2016-03-07 2017-11-29 株式会社鷺宮製作所 電動弁及び電動弁の製造方法
CN107642927B (zh) * 2016-07-22 2022-03-08 浙江盾安人工环境股份有限公司 车用空调***电子膨胀阀
CN107763285B (zh) 2016-08-18 2021-02-02 杭州三花研究院有限公司 控制***以及控制方法
CN107956890A (zh) * 2016-10-14 2018-04-24 盾安环境技术有限公司 一种车用空调***电子膨胀阀
CN107975629A (zh) * 2016-10-25 2018-05-01 盾安环境技术有限公司 一种车用空调***电子膨胀阀
CN106679247B (zh) * 2016-12-12 2021-12-07 盾安环境技术有限公司 车用空调***电子膨胀阀
CN114483968B (zh) * 2016-12-13 2023-06-06 盾安环境技术有限公司 一种导阀和主阀体连接结构及方法
JP6944407B2 (ja) * 2018-04-27 2021-10-06 Kyb株式会社 電磁比例弁付きキャップ
CN111365479B (zh) * 2018-12-26 2022-08-26 浙江盾安禾田金属有限公司 电子膨胀阀
JP7175501B2 (ja) * 2019-02-14 2022-11-21 株式会社テージーケー 電動弁
JP7137219B2 (ja) * 2019-04-26 2022-09-14 株式会社テージーケー 電動弁
JP7137218B2 (ja) * 2019-04-26 2022-09-14 株式会社テージーケー 電動弁
JP7359711B2 (ja) * 2020-02-06 2023-10-11 株式会社鷺宮製作所 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP7453091B2 (ja) * 2020-08-18 2024-03-19 株式会社鷺宮製作所 電動弁および冷凍サイクルシステム
CN118149151A (zh) * 2024-05-09 2024-06-07 华能济南黄台发电有限公司 一种小流量防过载多阀笼调节阀

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4324939Y1 (ja) * 1964-12-21 1968-10-19
JPS5524253A (en) * 1978-08-11 1980-02-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Valve device
JP2003004160A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Fuji Koki Corp 電動弁
JP2003287151A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Fuji Koki Corp 電動弁
JP4812601B2 (ja) * 2006-01-05 2011-11-09 株式会社不二工機 電動弁
JP3145048U (ja) * 2008-07-11 2008-09-25 株式会社鷺宮製作所 電動膨張弁及び冷凍サイクル
JP4679613B2 (ja) * 2008-08-04 2011-04-27 株式会社鷺宮製作所 電動弁
JP5480753B2 (ja) * 2010-08-25 2014-04-23 株式会社鷺宮製作所 電動弁
JP5693900B2 (ja) * 2010-09-15 2015-04-01 株式会社不二工機 電動弁
CN103144243B (zh) * 2011-12-07 2015-09-23 株式会社鹭宫制作所 通过嵌入成形来使螺纹部件成为一体的嵌入成形方法
JP5658654B2 (ja) * 2011-12-27 2015-01-28 株式会社鷺宮製作所 制御弁
CN103291999B (zh) * 2012-02-28 2015-10-07 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 电子膨胀阀

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015105715A (ja) 2015-06-08
CN104676067A (zh) 2015-06-03
KR20150062965A (ko) 2015-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6218029B2 (ja) ステッピングモータ駆動式の制御弁
JP6175715B2 (ja) ステッピングモータ駆動式の制御弁
JP6481155B2 (ja) 電動弁
US9366353B2 (en) Control valve driven by stepping motor
JP3937029B2 (ja) 電動弁
JP5740586B2 (ja) ステッピングモータ駆動式の制御弁
JP2016151284A (ja) 電動弁
WO2017141782A1 (ja) 電動弁
JP7383774B2 (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP6528057B2 (ja) 電動膨張弁
JP2022095807A (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP2024096870A (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP7481562B2 (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
EP2677218A1 (en) Control valve
JP7105721B2 (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP2024010029A (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP2023094136A (ja) 電動弁および冷凍サイクルシステム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6218029

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees