JP6217245B2 - 分断機構 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶パネル用の貼り合わせガラス基板その他の脆性材料基板を分断する機構に関し、特に脆性材料基板の端縁部を分断する機構に関する。
液晶パネルは、概略、2枚の矩形状のガラス基板の間に液晶を封入した構成の大面積の貼り合わせ基板(母基板)を所定のサイズに分断することにより作製される。液晶パネルの一方のガラス基板上には、それぞれが液晶素子を構成する複数のトランジスタがあらかじめ形成されてなる。ただし、それらのトランジスタは、静電気での絶縁破壊を防止すべく、母基板の段階では、外部接続用に該トランジスタより引き出した電極端子を介して、母基板の側端部(突き出し部)に設けられた短絡電極によって相互に短絡されてなる。液晶パネルの製造プロセスにおいて短絡電極が備わる母基板の側端部を分断除去する技術がすでに公知である(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、特許文献1には、矩形状の母基板の一のエッジから所定距離の分断位置に該エッジに平行にスクライブラインを形成した後、形成したスクライブラインに沿った分断を行うことで短絡電極が設けられていた側端部を除去し、さらに、分断後の母基板の端面を研磨するというプロセスが開示されている。
また、セラミック基板を挟持した挟持手段を回転軸周りで回転させることで、セラミック基板を分割する装置も既に公知である(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−197402号公報 特開平9−19918号公報
特許文献1に開示されている態様の場合、分断除去される部分に所定のトルクを与えることで分断を実現することとなる。ただし、分断除去される部分は、長手方向がスクライブラインの延在方向である一方、短手方向がスクライブラインの長さに比して幅狭である短冊状をなしているため、つまりは、スクライブラインと母基板のエッジとの間の距離がスクライブラインの長さに比して相対的に短いものであるため、分断に際しては距離でトルクを稼ぐことができない。それゆえ、分断を実現するには、スクライブラインとエッジの距離の短さをカバーするに十分な大きさの力を作用させる必要が生じる。しかしながら、作用させる力が大きいほど、分断位置において母基板の割れや欠け(ハマ欠けなど)が生じやすいという問題がある。また、そのような力を分断位置全般にわたって均一にかつ瞬時に与えることは難しいことから、作用する力の大きさに局所的な不均一があることが原因となって、母基板に割れやカケが生じる可能性もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、脆性材料基板の側端部を良好に分断することができる分断機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、あらかじめスクライブラインが形成されてなる基板の端縁部を前記スクライブラインに沿って分断する機構であって、前記端縁部を挟持する1対の挟持体と、前記1対の挟持体の姿勢を変更する姿勢変更機構と、を備え、前記姿勢変更機構が前記端縁部を挟持してなる前記1対の挟持体の姿勢を変更することによって前記端縁部の分断が行えるようになっており、かつ、前記1対の挟持体の一方が、前記端縁部に沿った長手方向の中央部分に突起部を有してなり、前記分断のために前記1対の挟持体が前記端縁部を挟持する際に、前記突起部を前記端縁部に接触させる、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の分断機構であって、前記1対の挟持体によって前記端縁部を挟持する際には、前記突起部を、前記端縁部のうち、前記スクライブラインが設けられてなる側の面に接触させる、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の分断機構であって、前記突起部は、平面視において前記スクライブラインに近い位置ほど先細な台形状に設けられる、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の分断機構であって、前記姿勢変更機構においては、前記1対の挟持体を保持する保持部が所定の回動軸周りで回動自在とされてなり、所定の昇降手段に昇降動作をさせることによって前記回動軸を円弧状の軌跡に沿って移動させることにより、前記1対の挟持体の姿勢を変更する、ことを特徴とする。
請求項1ないし請求項4の発明によれば、突起部が備わる側の挟持体において、分断すべき基板の端縁部に作用させる力を該突起部に集中させるようにすることで、割れやハマ欠けなどの生じない端縁部の分断を、安定的かつ確実に実現することが出来る。
分断機構1の概略構成を示す一側面図である。 分断機構1の上面図である。 分断機構1をY軸方向正側からみた側面図である。 第1挟持体2をZ軸方向負側からみた平面図である。 基板Wを挟持した状態の分断機構1をY軸方向正側からみた側面図である。 分断機構1による基板Wの分断開始時の様子を示す透過平面図である。 分断機構1による基板Wの分断途中の様子を示す透過平面図である。 姿勢変更機構4の一の例示的態様と、当該態様における挟持部4aの回動動作を説明するための概要図である。 姿勢変更機構4の一の例示的態様と、当該態様における挟持部4aの回動動作を説明するための概要図である。 分断処理装置100の要部を示す斜視図である。 分断処理装置100の要部を示す側面図である。
<分断機構の概要>
図1は、本発明の実施の形態に係る分断機構1の概略構成を示す一側面図である。図2は、分断機構1の上面図である。本発明の実施の形態に係る分断機構1は、矩形状の(脆性材料基板(以下、単に基板)Wの端縁部を分断除去するものである。基板Wは、例えばガラス基板であり、液晶パネルの母基板である、2枚の矩形状のガラス基板の間に液晶を封入した構成の大面積の貼り合わせ基板などであってもよい。
分断機構1は、1対の挟持体をなすともに短冊状の第1挟持体2と第2挟持体3と、第1挟持体2と第2挟持体3とによる基板Wの挟持動作を実現する挟持部4aと、挟持部4aが回動動作する際の回動軸4bを主として備える。挟持部4aと回動軸4bとは、基板Wを挟持してなる状態の第1挟持体2と第2挟持体3の姿勢を一体的に変更する姿勢変更機構4を構成する。
分断機構1においては、概略、図示しない保持手段によって基板Wを保持した状態で、該基板Wの端縁部が、ともに平面視で短冊状であり、かつ水平姿勢である第1挟持体2と第2挟持体3との間で挟持される。そして、係る挟持状態において姿勢変更機構4が駆動されることによって第1挟持体2と第2挟持体3の姿勢が変更されることで、該端縁部に対しトルクが与えられる。係るトルクが作用した結果として、該端縁部が基板Wから分断されるようになっている。
なお、図1および図2においては、水平面内における第1挟持体2および第2挟持体3の延在方向(つまりは除去対象たる基板Wの端縁部の延在方向)をX軸方向とし、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向とし、垂直方向をZ軸方向とする右手系のXYZ座標を付している(以降の図においても同様)。ちなみに、図1は、分断機構1をX軸方向正側からみた側面図ということになる。また、図2においては、姿勢変更機構4が3箇所で第1挟持体2と第2挟持体3と接続された態様が示されているが、これはあくまで例示であって、姿勢変更機構4による第1挟持体2と第2挟持体3の支持態様はこれに限られない。
<分断機構の詳細および分断態様>
続いて、本実施の形態に係る分断機構1の詳細構成および分断機構1による基板Wの分断態様について説明する。
図3は、分断機構1をY軸方向正側からみた側面図である。図4は、第1挟持体2をZ軸方向負側からみた平面図である。図5は、基板Wを挟持した状態の分断機構1をY軸方向正側からみた側面図である。図6は、分断機構1による基板Wの分断開始時の様子を示す透過平面図である。図7は、分断機構1による基板Wの分断途中の様子を示す透過平面図である。
まず、図1および図6に示すように、基板Wの除去対象たる端縁部には、分断に先立ってあらかじめ、エッジより所定距離の位置にスクライブラインSLが形成されてなる。係るスクライブラインSLの形成は、ダイヤモンドポイントやカッターホイール等の公知のスクライブライン形成手段によって実現される。
係るスクライブラインSL形成済みの基板Wは、スクライブラインSLの形成された側を上面側(Z軸方向正側)とした状態で、姿勢変更機構4と反対の側から(Y軸方向正側から)第1挟持体2と第2挟持体3の間に介挿される。基板Wが介挿されると、姿勢変更機構4の挟持部4aは、係る基板WのエッジとスクライブラインSLの形成位置との間の部分を、第1挟持体2と第2挟持体3とによって挟持させる。係る挟持状態においては、第1挟持体2と第2挟持体3のそれぞれから、基板Wに対し所定の大きさの力(押圧力)が作用する。
なお、挟持部4aにおける挟持動作、すなわち、第1挟持体2と第2挟持体3の接近および離隔は、双方が同時に変位することで実現されていてもよいし、例えばZ軸方向正側に位置する一方のみ(図1の場合であれば第1挟持体2)が動作可能とされてなり、他方(図1の場合であれば第2挟持体3)は挟持部4aに対して固定的に設けられる構成によって実現されていてもよい。換言すれば、挟持部4aは、第1挟持体2と第2挟持体3とを、両者の間隙部分を開閉可能に保持する部位であるともいえる。
ただし、図3および図4に示すように、あるいはさらに図1および図2においても破線にて示すように、第1挟持体2においては、第2挟持体3との対向面であって、X軸方向(長手方向)の中央部分かつY軸方向の正側の端縁部に、突起部5が設けられてなる。突起部5は、例えばゴムなどの弾性体によって形成されてなる。また、その厚み(Z軸方向のサイズ)は一様であればよいが、その平面形状(水平姿勢において平面視した場合の形状)は、矩形状であるよりはむしろ、Y軸方向の正側に向かう先端部が、スクライブラインSLに近い位置ほど先細となる台形状に設けられてなるのが好ましい。
一方、第2挟持体3においては、図1および図3に示すように、第1挟持体2との対向面の略全面に、樹脂シート6が付設されてなる。
それゆえ、厳密にいえば、本実施の形態に係る分断機構1における基板Wの挟持は、図5に示すように、第1挟持体2に設けられた突起部5と、第2挟持体3に設けられた樹脂シート6との間でなされている。
このとき、第2挟持体3の側から基板Wに作用する力、具体的には、樹脂シート6から基板Wに作用する押圧力は、樹脂シート6がX軸方向において一様に設けられてなることから、X軸方向において均一である。これに対して、第1挟持体2の側においては、基板Wに接触しているのは突起部5のみであるので、基板Wに対しては、突起部5のみから押圧力が作用することになる。このとき、第1挟持体2の側から基板Wに作用する押圧力は、突起部5のところに集中するので、図6に示すように、基板Wの、突起部5の先端側に近い領域REに、応力が集中した状態となっている。
分断機構1においては、係る態様にて押圧力が加えられた状態で基板Wを分断する。具体的には、姿勢変更機構4においては挟持部4aが回動軸4bの周りを回動可能に設けられてなり、図1に示す場合であれば矢印AR1にて示す方向に回動軸4bを移動させることによって挟持部4aを回動軸4b周りで回動させ、第1挟持体2および第2挟持体3の姿勢を水平姿勢から挟持部4aの存在するY軸方向負側ほど低くなる姿勢へと変化させる。これにより、基板Wの端縁部に対し、矢印AR1の向きにトルクが作用する。すると、該回動動作の開始とともに、応力が集中している領域REに存在する、スクライブラインSLの長手方向中央部分を起点に、スクライブラインSLに沿って亀裂が伸展し始める。同時に、当該起点部分から順次に、厚み方向に対しても亀裂が伸展する。これにより、図7に示すように、X軸正負両方向に向けて、スクライブラインSLに沿った基板Wの分断が進行する。
また、上述のように突起部5のY軸方向正側の先端部分が台形状であるのが好ましいのは、領域REに作用する応力をより強め、かつ、スクライブラインSLに沿った亀裂の進展を、より生じやすくさせるためである。
厚み方向における亀裂の進展が、スクライブラインSLの長手方向中央部分から両端部分までの全ての範囲でなされると、第1挟持体2と第2挟持体3とによって挟持された基板Wの端縁部が完全に基板Wから分断されたことになる。
係る態様による分断の場合、基板Wの端縁部に加えられたトルクが、突起部5に集中して作用することにより、スクライブラインSLからの亀裂伸展が、該突起部の近傍から順次に生じる。それゆえ、突起部5を設けず第1挟持体2の側にも第2挟持体3と同様に樹脂シートを均一に付設し、第1挟持体2の側からも端縁部全体にわたって均等に力を作用させる場合では分断が実現されないような、小さなトルクを作用させるのみであっても、基板Wに割れやハマ欠け等の生じることのない、確実な分断が実現される。これは、挟持に際して与える力の大きさが同じであれば、突起部5を設ける場合の方が、力が作用している箇所における圧力が大きくなるので、逆に、突起部5が備わっていれば、与える力が小さくとも、分断の実現に十分な圧力を作用させることができるからである。
また、中央部分から順次に亀裂を伸展させれば良いことから、基板Wの端縁部全体にわたって一度に強いエネルギーを作用させる必要がないので、上述の樹脂シートを設ける場合に比して、挟持部4aを回動軸4b周りで回動させる速度を遅くしたとしても、基板Wに割れやハマ欠け等の生じることのない、確実な分断が実現される。
なお、ここまでの説明は、スクライブラインSLの形成面を上面側とし、第1挟持体2が上方から基板Wに接近し、第2挟持体3が下方から基板Wに接近する態様にて、基板Wを挟持することを前提としているが、これは必須の態様ではない。本実施の形態においては、突起部5が備わる第1挟持体2が、スクライブラインSLの形成面の側に配置されていればよい。それゆえ、図1などとは反対に、分断機構1を、第1挟持体2を下側に、第2挟持体3を上側に有するように構成し、基板Wを、スクライブラインSLの形成面を下面側とした状態で、第1挟持体2と第2挟持体3の間に介挿して、分断を行う態様であってもよい。係る場合は、図1において矢印AR2にて示す方向に、回動軸4bを移動させるようにすればよい。
なお、図1等においては、第1挟持体2の、第2挟持体3との対向面であって、突起部5以外の部分にも、樹脂シート7が付設されてなる。これは、第1挟持体2の突起部5以外の箇所が基板Wと接触するなどして基板Wを傷つけることなどを避けるためであり、上述した態様での分断にとって必須の態様ではない。ただし、係る態様にて樹脂シート7を設ける場合は、突起部5の構成材料よりも軟らかい材料を使用し、突起部5よりも小さな厚みで設けるようにする。これは、突起部5の厚みが弾性によって小さくなり、結果として樹脂シート7もが基板Wと接触し得る状態となったとしても、基板Wを分断する際に基板Wに第1挟持体2の側から基板Wに加わる力を、突起部5に集中させるためである。
<姿勢変更機構>
上述した第1挟持体2と第2挟持体3の姿勢変更を担う姿勢変更機構4の具体的構成には、種々のものが考えられる。図8および図9は、姿勢変更機構4の一の例示的態様と、当該態様における挟持部4aの回動動作を説明するための概要図である。なお、図8および図9においては、第1挟持体2と第2挟持体3、挟持部4aなどの形状を図1等とは適宜変更しているが、これらの部位の機能はすべてこれまで説明したものと同様である。また、突起部5や樹脂シート6、7については、姿勢変更機構4の動作そのものとは無関係であるので、図示は省略している。
図8(a)に示す姿勢変更機構4は、上述した挟持部4aと回動軸4bとに加えて、動作変換部4cと、昇降部4dとを備える。昇降部4dは、たとえばエアシリンダーなど、鉛直方向(Z軸方向)において昇降自在とされた構成要素であり、動作変換部4cは、回動軸4bと昇降部4dの間を連結する構成要素であって、回動軸4bと昇降部4dに備わる図示しない回動軸のそれぞれに対して回動可能に設けられてなる。
係る構成を有する姿勢変更機構4においては、昇降部4dの鉛直方向における移動に伴い、動作変換部4cの姿勢が変化することで、回動軸4bが図8(b)に示す円弧A1上を移動するようになっている。すなわち、動作変換部4cは、昇降部4dの昇降動作を回動軸4bの円弧上の移動動作へと変換する役割を果たしている。上述のように、回動軸4bの移動はそのまま、挟持部4aと第1挟持体2および第2挟持体3の姿勢変化につながる。
そして、姿勢変更機構4における基板Wの分断は、姿勢変更機構4を図8(a)および図8(b)において実線にて示す状態から図8(b)において一点鎖線で示す状態へと変化させることで実現される。すなわち、第1挟持体2と第2挟持体3とによって基板Wを挟持した状態で昇降部4dを矢印AR3に示すように下降させると、動作変換部4cの姿勢変化とこれに伴う回動軸4bの円弧A1上における移動が生じ、第1挟持体2と第2挟持体3が、水平姿勢から挟持部4aの存在する側ほど低くなる姿勢へと変化する。これにより第1挟持体2と第2挟持体3とによって挟持されていた部分が分断される。
なお、姿勢変更機構4の各部の配置関係は、図8に示すものに限られない。例えば、図8(b)においては動作変換部4cが水平姿勢となっているが、これは必須の態様ではなく、回動軸4bが所定の円弧A1上を移動する構成であれば、必ずしも、第1挟持体2と第2挟持体3の姿勢変化の範囲内において動作変換部4cが水平姿勢を取らなくともよい。
また、図9は、図8に示す場合とは第1挟持体2と第2挟持体3との配置位置が逆転している場合の様子を示している。係る場合も、昇降部4dが昇降することで、回動軸4bは円弧A2上を移動可能となっている点は同様である。そして、姿勢変更機構4における基板Wの分断は、姿勢変更機構4を図9(a)および図9(b)において実線にて示す状態から図9(b)において一点鎖線で示す状態へと変化させることで実現される。すなわち、第1挟持体2と第2挟持体3とによって基板Wを挟持した状態で昇降部4dを矢印AR4に示すように上昇させると、動作変換部4cの姿勢変化とこれに伴う回動軸4bの円弧A2上における移動が生じ、第1挟持体2と第2挟持体3が、水平姿勢から挟持部4aの存在する側ほど高くなる姿勢へと変化する。これにより第1挟持体2と第2挟持体3とによって挟持されていた部分が分断される。
<分断処理装置の構成例>
図10および図11はそれぞれ、上述のような原理で基板Wの端縁部の分断を行う分断機構1を備えた分断処理装置100の要部を示す斜視図と側面図である。図10および図11においては、第1挟持体2が下側に、第2挟持体3が上側に備わるように構成された分断機構1を有する分断処理装置100を例示している。特に、図11は、姿勢変更機構4が分断実行時の状態にあるときの様子を例示している(ただし、基板Wは省略している)。
分断処理装置100は、分断機構1に加えて、基板Wを保持する基板保持部10と、分断された基板Wの端縁部を排出するための排出経路11とを備える。基板保持部10と排出経路11とはいずれも、分断機構1の延在方向に沿って設けられてなる。また、排出経路11は、分断後、第1挟持体2と第2挟持体3の間に挟持されたままの基板Wの端縁部が、係る挟持状態を解除されて排出される際に、使用される経路である。
また、図10においては図示の都合、分断機構1とその付随物である基板保持部10および排出経路11について、1組のみ示しているが、実際の分断処理装置100においては、2組(1対)の分断機構1が所定の間隔で対向配置されてなる。すなわち、分断処理装置100においては、互いに離間する2つの基板保持部10において基板Wを2箇所で支持した状態で、基板Wの対向する2箇所の端縁部を同時並行的に分断することが可能となっている。あるいはさらに、分断処理装置100は、水平面内で基板Wを90°回転させる機構を備え、矩形状の基板Wに2組存在する、対向する端縁部の組について順次に、分断する態様とされていてもよい。
分断処理装置100にはさらに、姿勢変更機構4の長手方向の端部近傍に、分断動作の際に姿勢変更機構4を案内するためのガイド板8が設けられてなる(ただし、図11においては図示省略)。より詳細には、ガイド板8には、円弧状の貫通孔が設けられてなる一方、姿勢変更機構4の長手方向端部には、2つのガイド体9が、該貫通孔から突出する態様にて設けられてなる。ガイド体9は、姿勢変更機構4が分断動作を行う際に、図11に矢印AR5にて示す円弧状の軌跡を描いて移動する。ガイド板8の貫通孔は、係るガイド体9の軌跡に合致するように形成されている。それゆえ、分断の際の姿勢変更機構4の動作範囲は、貫通孔におけるガイド体9の移動可能範囲に制限されてなる。これにより、分断処理装置100においては、安定的かつ再現性のある分断動作が実現される。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、あらかじめスクライブラインが形成されてなる基板の、スクライブラインよりもエッジ側の端縁部を挟持した状態で、該端縁部にトルクを作用させることによって該端縁部をスクライブラインに沿って基板から分断する機構において、1対の挟持体の一方の基板との接触部分に平面視台形状の突起部を設け、当該挟持体の側から基板に作用させる力を該突起部に集中させるようにすることで、割れやハマ欠けなどの生じない分断を、安定的かつ確実に実現することが出来る。
1 分断機構
2 第1挟持体
3 第2挟持体
4 姿勢変更機構
4a 挟持部
4b 回動軸
4c 動作変換部
4d 昇降部
5 突起部
6、7 樹脂シート
8 ガイド板
9 ガイド体
10 基板保持部
11 排出経路
100 分断処理装置
SL スクライブライン
W 基板

Claims (4)

  1. あらかじめスクライブラインが形成されてなる基板の端縁部を前記スクライブラインに沿って分断する機構であって、
    前記端縁部を挟持する1対の挟持体と、
    前記1対の挟持体の姿勢を変更する姿勢変更機構と、
    を備え、
    前記姿勢変更機構が前記端縁部を挟持してなる前記1対の挟持体の姿勢を変更することによって前記端縁部にトルクを作用させることにより前記端縁部の分断が行えるようになっており、
    かつ、
    前記1対の挟持体の一方が、前記端縁部に沿った長手方向の中央部分に突起部を有してなり、
    前記分断のために前記1対の挟持体が前記端縁部を挟持する際に、前記突起部を前記端縁部に接触させる、
    ことを特徴とする分断機構。
  2. 請求項1に記載の分断機構であって、
    前記1対の挟持体によって前記端縁部を挟持する際には、前記突起部を、前記端縁部のうち、前記スクライブラインが設けられてなる側の面に接触させる、
    ことを特徴とする分断機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の分断機構であって、
    前記突起部は、平面視において前記スクライブラインに近い位置ほど先細な台形状に設けられる、
    ことを特徴とする分断機構。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の分断機構であって、
    前記姿勢変更機構においては、前記1対の挟持体を保持する保持部が所定の回動軸周りで回動自在とされてなり、所定の昇降手段に昇降動作をさせることによって前記回動軸を円弧状の軌跡に沿って移動させることにより、前記1対の挟持体の姿勢を変更する、
    ことを特徴とする分断機構。
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