JP6216690B2 - 新設管路の製造方法、及び管材 - Google Patents

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Description

本発明は、既設管路内に管材を挿入して新たな管路を構築するパイプインパイプ工法による新設管路の製造方法、及び、新設管路を構築する際に用いる管材に関する。
従来から、上下水道管路や農業用水道管路等の既設管路が老朽化した場合、既設管路内に新しい管材を挿入、配置して新たな管路(新設管路)を形成するパイプインパイプ工法が知られている。このパイプインパイプ工法では、例えば特許文献1に記載された運搬台車を用いて、新設管路を構築するための管材を既設管路内へ運搬している。
また特許文献1に開示されているように、新設管路を構築するための管材として、巻き込み鋼管が用いられる場合がある。このような巻き込み鋼管を用いることで通常の鋼管に比べて運搬時の外径を小さくすることができるため、通常の鋼管に比べて長さ寸法が大きくても既設管路の屈曲部を通過することが可能となり、新設管路に用いる管材の本数を削減することが可能である。
実開平03−55338号公報
しかしながら、特許文献1に開示された運搬方法では、新しい管材を一本ずつ運搬するため運搬効率が悪く、新しい管材として巻き込み鋼管を用いたとしても、運搬工程がボトルネックとなり、新設管路の構築に時間を要する。また、運搬の効率を上げるために高度で複雑な運搬機器を用いることも考えられるが、このような機器が既設管路内で故障等した場合には運搬作業が中断する可能性があり、高度で複雑な運搬機器を使用することは考えにくい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易な手法で、効率よく新設管路の構築が可能な新設管路の製造方法、及び、新設管路の構築に用いる管材を提供する。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、本発明の一の態様に係る新設管路の製造方法は、既設管路内に管材を挿入して、該既設管路内に新設管路を構築するパイプインパイプ工法による新設管路の製造方法であって、周方向の一部が未接合であり、未接合の部分で周方向の一方側の端縁部が他方側の端縁部の内側に巻き込まれてなる巻き込み管である内管を、外管の内側に挿入することでこれら外管及び内管から構成される前記管材を準備する管材準備工程と、前記既設管路の内側に前記管材を挿入する管材挿入工程と、前記既設管路の内側で、前記外管から前記内管を取り出す取出し工程と、前記外管から取り出された前記内管の未接合の部分の接合を行う接合工程と、前記外管と前記内管とを各々の軸線が一致するように突き合わせて、周方向接合を行う突き合わせ接合工程と、を含むことを特徴とする。
このような新設管路の製造方法によると、外管の内側に巻き込み管である内管を挿入した状態で既設管路内に挿入することができる。従って、特別な運搬装置等を用いることなく、外管の内側に内管を挿入するのみで、外管と内管とを同時に既設管路内に運搬、挿入することができ、外管と内管とを個別に既設管路内に挿入していく場合と比較して管材の運搬に要する手間を削減することができる。さらに、内管には巻き込み管を用いているため、外管の内側に、多重に外管と同径の内管を挿入したものを新設管路用の管材とすることも可能であり、この場合には、運搬に要する手間をさらに削減することができる。
また、前記管材準備工程では、前記外管として、周方向の一部が未接合であり、未接合の部分で周方向の一方側の端縁部が他方側の端縁部の内側に巻き込まれてなる巻き込み管を用いてもよい。
このように、外管も巻き込み管とすることで内管との製品の共通化を図ることができる。また外管及び内管での接合工程を共通化でき、工程の短縮につながる。
また、前記管材準備工程では、前記外管として前記未接合の部分の内面が無塗装面となった前記巻き込み管を用い、前記内管として外面が塗装面となった前記巻き込み管を用い、前記無塗装面上に前記外管の軸線方向に延びる帯状部材を配し、該帯状部材に前記内管を載置することで前記管材を準備してもよい。
このように巻き込み管では、最終的に、巻き込まれた未接合の部分の接合を行う必要があるため、この未接合の部分の内面は無塗装となっている場合がある。従って、内管を外管に挿入した際に、外管の無塗装面に内管の塗装面が接触すると、内管の塗装が剥離してしまう可能性がある。そこで、内管を載置する帯状部材を設けることで、外管の無塗装の面と内管の塗装面とが直接接触することが無くなり、運搬時の内管の塗装の剥離を抑制することができる。
また、前記管材準備工程では、前記管材として、前記外管と前記内管との間に緩衝部材を設けたものを準備してもよい。
このような緩衝部材を設けることで、外管と内管とが直接接触してしまうことがなくなり、外管と内管との間に隙間なく緩衝部材を設けることで管材運搬の際の外管と内管との相対変位を規制することができる。よって、運搬を容易にするとともに外管及び内管の傷つきを抑制することができる。
また、前記管材準備工程では、前記管材として、前記外管の軸線方向の寸法よりも、前記内管の軸線方向の寸法の方が小さくなっているものを準備してもよい。
このように内管の方が外管よりも軸線方向の寸法を小さくすることで、内管が外管に収容されることになる。このため、仮に既設管路に段差等が存在する場合であっても、管材の運搬時に内管がこのような段差に引っ掛かり、運搬作業に支障が出てしまうことを抑制できる。
本発明の一の態様に係る管材は、既設管路内に挿入されて、該既設管路内に新設管路を構築するパイプインパイプ工法に用いる管材であって、周方向の一部が未接合であり、未接合の部分で周方向の一方側の端縁部が他方側の端縁部の内側に巻き込まれてなる巻き込み管である内管と、前記内管を内側に収容した外管と、を備えることを特徴とする。
このように管材は外管の内側に内管を挿入した構成であるため、特別な運搬装置等を用いることなく外管と内管とを同時に既設管路内に運搬、挿入することができる。よって、外管と内管とを個別に既設管路内に挿入していく場合と比較して管材の運搬に要する手間を削減することができる。さらに、内管には巻き込み管を用いているため、外管の内側に、多重に外管と同径の内管を挿入することも可能であり、この場合には、運搬に要する手間をさらに削減することができる。
また、前記外管は、周方向の一部が未接合であり、未接合の部分で周方向の一方側の端縁部が他方側の端縁部の内側に巻き込まれてなる巻き込み管であってもよい。
このように外管も巻き込み管とすることで、内管との製品の共通化を図ることができる。また、外管及び内管の各々の未接合の部分を接合する工程を共通化でき、新設管路の製造効率をさらに向上することができる。
また、上記の管材では、前記外管は、前記未接合の部分の内面が無塗装面となっており、前記内管は、外面が塗装面となっており、上記の管材は、前記無塗装面上に配されて前記外管の軸線方向に延びるとともに、前記内管を載置する帯状部材をさらに備えていてもよい。
このように内管を載置する帯状部材を設けることで、外管の内面の無塗装面と内管の塗装面とが直接接触することが無くなり、運搬時の内管の塗装の剥離を抑制することができる。
また、上記の管材は、前記外管と前記内管との間に設けられた緩衝部材をさらに備えていてもよい。
このような緩衝部材を設けることで、外管と内管とが直接接触してしまうことがなくなる。また、外管と内管との間に隙間なく緩衝部材を設けることで、管材の運搬時の外管と内管との相対変位を規制することができ、運搬を容易にするとともに外管及び内管の傷つきを抑制することができる。
また、上記の管材は、前記外管の軸線方向の寸法よりも、前記内管の軸線方向の寸法の方が小さくなっていてもよい。
このように内管の方が外管よりも軸線方向の寸法を小さくなっていることで、内管が外管に収容されることになる。このため、仮に既設管路に段差等が存在する場合であっても、運搬の際に内管がこのような段差に引っ掛かり、運搬作業に支障が出てしまうことを抑制できる。
請求項1の新設管路の製造方法によると、外管の内側に内管を挿入した管材を用いることで、簡易な手法で、効率よく新設管路を構築できる。
また、請求項2の新設管路の製造方法によると、さらに効率よく新設管路の構築が可能である。
また、請求項3の新設管路の製造方法によると、内管の塗装の剥離を抑えることで、塗装の補修等が不要となり、さらに効率よく新設管路を構築することができる。
また、請求項4の新設管路の製造方法によると、外管及び内管の傷つきを抑制できることで、新設管路の信頼性を高めることができる。
また、請求項5の新設管路の製造方法によると、管材の運搬をさらに容易に行うことができる。
また、請求項6の管材を用いることで、この管材は外管の内側に内管を挿入したものであるため、簡易な手法で、効率よく新設管路を構築できる。
また、請求項7の管材を用いることで、さらに効率よく新設管路の構築が可能である。
また、請求項8の管材を用いることで、管材の運搬時に、内管の塗装の剥離を抑えることで、塗装の補修等が不要となり、さらに効率よく新設管路を構築することができる。
また、請求項9の管材を用いることで、管材の運搬時に、外管及び内管の傷つきを抑制できることで、新設管路の信頼性を高めることができる。
また、請求項10の管材を用いることで、管材の運搬をさらに容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る新設管路の製造方法で新設管路が構築される際の、既設管路の内側の様子を示す断面図であって、(a)は管材の運搬中を示し、(b)は新設管路を構築中の様子を示す。 本発明の実施形態に係る新設管路の製造方法で用いられる管材を示す横断面図である。 本発明の実施形態に係る新設管路の製造方法で用いられる管材を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る新設管路の製造方法の工程を示すフロー図である。
以下、本実施形態の新設管路200の製造方法について説明する。
図1に示すように、新設管路200の製造方法は、既設管路100内に新設管路200の材料となる管材1を挿入して、既設管路100内に新設管路200を構築するいわゆるパイプインパイプ工法によって新設管路200を構築する方法である。
既設管路100は、地中Uに埋設されて横方向(水平方向)に延びている。パイプインパイプ工法を実施する際には、この既設管路100に連通して既設管路100から地表面SFに向かって延びて表面SFに開口する立坑から、新設管路200を構築するための管材1を既設管路100内に挿入する。
ここで、新設管路200の製造方法に用いる管材1について説明する。
図2に示すように、管材1は、外管2と、外管2の内側に挿入されて外管2の内側に配された内管12と、外管2の下部の内面上に配されて内管12を載置可能とする帯状部材20と、外管2と内管12との間に設けられた緩衝部材21とを備えている。
外管2は、軸線O1を中心とした鋼管であって、周方向の一部が軸線O1の全域にわたって未接合であり、未接合の部分2aで周方向の一方側の端縁部3が他方側の端縁部4の内側に巻き込まれてなる巻き込み管となっている。
外管2の外面5には塗装が施されており、塗装面6となっている。一方で、未接合の部分2aで巻き込みがなされている周方向の領域で、即ち、一方側の端縁部3と他方側の端縁部4とが重なる周方向の領域で、一方側の端縁部3及び他方側の端縁部4における内面7には塗装が施されず、無塗装面8となっている。未接合の部分2aで巻き込みがなされている周方向の領域以外の領域では、外面5と同様に内面7には塗装が施されている。
本実施形態では、一方側の端縁部3の無塗装面8aの領域よりも他方側の端縁部4の無塗装面8bの領域の方が広く形成され、他方側の端縁部4の無塗装面8bが一方側の端縁部3の先端部分から周方向に離間する位置まで広がっている。
外管2の未接合の部分2aでは、周方向の一方側の端縁部3と他方側の端縁部4とが、例えば点付け溶接等によって固定されていることで、巻き込み管の状態が維持されている。
そしてこの外管2は、未接合の部分2aが接合されると、外径が既設管路100の内径と同等寸法の管形状となる。
接合には、例えばアーク溶接や摩擦撹拌接合が用いられる。
内管12は、外管2と同様に軸線O2を中心とした鋼管であって、巻き込み管となっている。また、外面15は塗装面16となっており、未接合の部分12aで巻き込みがなされている周方向の領域で内面17が無塗装面18となっている。未接合の部分12aで巻き込みがなされている周方向の領域以外の領域では、外面15と同様に内面17には塗装が施されている。
そして、内管12では、未接合の部分12aがアーク溶接や摩擦撹拌接合等によって接合されると、既設管路100の内径と同等寸法となり、外管2と同径の管形状となる。
一方で、未接合の部分12aを接合せず一方側の端縁部13が他方側の端縁部14に巻き込まれた状態では、内管12の方が外管2よりも巻き込み量、即ち、他方側の端縁部14が巻き込まれる周方向の長さ寸法が大きくなっている。
そして内管12及び外管2では、下部に未接合の部分2a、12aが位置するように配された状態で、内管12が外管2の内側に挿入されて配される。これにより、未接合の部分2a、12aが重ねられた状態で、二重管構造の管材1が形成されている。
さらに、図3に示すように、外管2の軸線O1方向の寸法よりも、内管12の軸線O2方向の寸法の方が小さくなっており、内管12が外管2の内側に挿入された状態では、内管12は軸線O1(O2)の方向に外管2から突出することがなく、外管2の内側に収容されている。
帯状部材20は、外管2の無塗装面8、即ち、周方向の一方側の端縁部3上に配されて、外管2の軸線O1に沿って延びる例えば帯鋼などである。本実施形態では、この帯状部材20は、周方向に等間隔で互いに離間して配置され、外管2の軸線O1方向の全域にわたって延びている。そして、この帯状部材20の上には、内管12の未接合の部分12a、即ち、周方向の他方側の端縁部14が載置されている。
さらに、図3に示すように、緩衝部材21は、内管12の軸線O2の方向の両端部の位置で、外管2と内管12との間の隙間を埋めるようにして挿入して設置された例えば樹脂等からなる部材である。
本実施形態では、この緩衝部材21は、外管2及び内管12における上部の1か所と、外管2及び内管12における高さ方向(上下方向)の真ん中の位置の2か所との、合計三か所で、互いに外管2及び内管12の周方向に離間して設けられている。
そして緩衝部材21の大きさは、外管2と内管12との間の隙間の大きさに応じて適宜調節可能である。
次に、図4を参照して、新設管路200の製造方法の手順について説明する。
まず、管材準備工程S1を実行する。即ち、外管2における未接合の部分2aの内面上に帯状部材20を配置し、この帯状部材20の上を滑らせるようにして、内管12を外管2の軸線O1の方向の一方側から外管2の内側に挿入する。その後、外管2の軸線O1の両側から緩衝部材21を外管2と内管12との間に押し込む。このようにして管材1を準備する。
次に、管材挿入工程S2を実行する。即ち、図1(a)に示すように、管材準備工程S1で準備した管材1を、立坑を通じて既設管路100の内側に挿入する。なお、管材1は、外管2を下方から支持する運搬台車110によって、既設管路100内を走行可能となっている。運搬台車110は、不図示のワイヤー及びウィンチ等を用いることで走行するようになっていてもよいし、運搬台車110自体が動力源を備えていてもよい。
その後、取出し工程S3を実行する。即ち、図1(b)に示すように、既設管路100内で管材1が所定の位置に配置された後、外管2から内管12を、帯状部材20の上を滑らせるようにして取出す。
次に、接合工程S4を実行する。即ち、外管2における未接合の部分2aを接合し、また、内管12における未接合の部分12aを接合し、外管2及び内管12のそれぞれを管形状に形成する。
そして、突き合わせ工程S5を実行する。即ち、外管2と内管12とを各々の軸線O1、O2同士が一致するように突き合わせ、周方向の接合を行う。
そして、立坑105からこのような二重管構造の管材1を順次、既設管路100内へ挿入し、各々の管材1について、上記の管材挿入工程S2、取出し工程S3、接合工程S4、突き合わせ工程S5を繰り返すとともに、管材1同士を突き合わせて周方向接合を行っていくことで、新設管路200を構築していく。
このような新設管路200の製造方法によると、既設管路100内に新設管路200を構築する際に、新設管路200の材料となる管材1、即ち、外管2の中に内管12を挿入したものを、既設管路100内に挿入していくことが可能である。よって、特別な運搬装置等を用いることなく外管2と内管12とを同時に既設管路100内に運搬、挿入することができる。従って、外管2と内管12とを個別に既設管路100内に挿入していく場合と比較して、管材1の運搬に要する手間を削減することができる。
さらに、内管12には巻き込み管を用いているため、外管2の内側に、多重に外管2と同径の内管12を挿入することも可能である。このような場合には、運搬に要する手間をさらに削減することができる。
そして、本実施形態では、外管2にも巻き込み管を用いているため、外管2と内管12との製品の共通化を図ることができる。また、外管2及び内管12の各々の未接合の部分2a、12aを接合する接合工程S4での作業を共通化できる。新設管路200の製造効率をさらに向上することができる。
また、管材1に帯状部材20を設けることで、外管2の内面7の無塗装面8と内管12の塗装面16とが直接接触することが無くなり、管材1の運搬時に内管12の塗装の剥離を抑制することができる。よって、塗装の補修等が不要となり、さらに効率よく新設管路200を構築することができる。
さらに、管材1に緩衝部材21を設けることで、外管2と内管12とが直接接触してしまうことを抑制することができる。また、外管2と内管12との間に隙間なく緩衝部材21を設けることで、管材1の運搬時の外管2と内管12との相対変位を規制することができ、運搬を容易にするとともに、外管2及び内管12の傷つきを抑制することができる。よって、新設管路200の製品としての信頼性を高めることができる。
さらに、内管12の軸線O2方向の寸法の方が、外管2の軸線O1方向の寸法よりも小さくなっていることで、内管12が外管2に収容されることになる。このため、仮に既設管路100に段差等が存在する場合であっても、管材1の運搬時に内管12がこのような段差に引っ掛かり、管材1の運搬作業に支障が出てしまうことを抑制できる。よって、管材1の運搬をさらに容易に行うことができる。
本実施形態の新設管路200の製造方法によれば、外管2の内側に内管12を挿入した管材1を用いることで、簡易な手法で、効率よく新設管路200を構築できる。
以上、本発明の新設管路の製造方法の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態で示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。
例えば、外管2は必ずしも巻き込み管でなくともよく、通常の鋼管であってもよい。また、外管2及び内管12は鋼製である場合に限定されない。
また、帯状部材20は帯鋼でなくともよい。即ち、鋼材ではなく樹脂等の材料よりなるものであってもよく、材質は限定されない。また、帯状部材20は軸線O1の方向の全域にわたって延びるものでなくともよく、軸線O1の方向に間隔をあけて複数が設けられていてもよい。
また、管材1では、内管12が一つの場合に限られず、内管12の内側にさらに巻き込み管である内管12が多重に設けられていてもよい。この場合、一回の運搬で同時により多くの新設管路200の材料(外管2、内管12)を運搬することが可能であり、新設管路200の構築に必要な全ての材料の運搬に要する時間、即ち、管材挿入工程S2に要する時間の短縮が可能である。しかしながら、このように内管12を多重とした場合には、取出し工程S3に時間を要するため、管材挿入工程S2と取出し工程S3とでの工数を考慮して内管12の数量を決定することが好ましい。従って、上述の実施形態のように外管2の内側に一つのみの内管12が設けられたものでは、多重に内管12が設けられて場合に比べて取出し工程S3に時間を要しないため、この点においてメリットがあるといえる。
1…管材
2…外管
2a…未接合の部分
3…一方側の端縁部
4…他方側の端縁部
5…外面
6…塗装面
7…内面
8…無塗装面
12…内管
12a…未接合の部分
13…一方側の端縁部
14…他方側の端縁部
15…外面
16…塗装面
17…内面
18…無塗装面
20…帯状部材
21…緩衝部材
100…既設管路
105…立坑
110…運搬台車
200…新設管路
U…地中
SF…地表面
O1…軸線
O2…軸線
S1…管材準備工程
S2…管材挿入工程
S3…取出し工程
S4…接合工程
S5…突き合わせ工程

Claims (10)

  1. 既設管路内に管材を挿入して、該既設管路内に新設管路を構築するパイプインパイプ工法による新設管路の製造方法であって、
    周方向の一部が未接合であり、未接合の部分で周方向の一方側の端縁部が他方側の端縁部の内側に巻き込まれてなる巻き込み管である内管を、外管の内側に挿入することでこれら外管及び内管から構成される前記管材を準備する管材準備工程と、
    前記既設管路の内側に前記管材を挿入する管材挿入工程と、
    前記既設管路の内側で、前記外管から前記内管を取り出す取出し工程と、
    前記外管から取り出された前記内管の未接合の部分の接合を行う接合工程と、
    前記外管と前記内管とを各々の軸線が一致するように突き合わせて、周方向接合を行う突き合わせ工程と、
    を含むことを特徴とする新設管路の製造方法。
  2. 前記管材準備工程では、前記外管として、周方向の一部が未接合であり、未接合の部分で周方向の一方側の端縁部が他方側の端縁部の内側に巻き込まれてなる巻き込み管を用いることを特徴とする請求項1に記載の新設管路の製造方法。
  3. 前記管材準備工程では、前記外管として前記未接合の部分の内面が無塗装面となった前記巻き込み管を用い、
    前記内管として外面が塗装面となった前記巻き込み管を用い、
    前記無塗装面上に前記外管の軸線方向に延びる帯状部材を配し、該帯状部材に前記内管を載置することで前記管材を準備することを特徴とする請求項2に記載の新設管路の製造方法。
  4. 前記管材準備工程では、前記管材として、前記外管と前記内管との間に緩衝部材を設けたものを準備することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の新設管路の製造方法。
  5. 前記管材準備工程では、前記管材として、前記外管の軸線方向の寸法よりも、前記内管の軸線方向の寸法の方が小さくなっているものを準備することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の新設管路の製造方法。
  6. 既設管路内に挿入されて、該既設管路内に新設管路を構築するパイプインパイプ工法に用いる管材であって、
    周方向の一部が未接合であり、未接合の部分で周方向の一方側の端縁部が他方側の端縁部の内側に巻き込まれてなる巻き込み管である内管と、
    前記内管を内側に収容した外管と、
    を備えることを特徴とする管材。
  7. 前記外管は、周方向の一部が未接合であり、未接合の部分で周方向の一方側の端縁部が他方側の端縁部の内側に巻き込まれてなる巻き込み管であることを特徴とする請求項6に記載の管材。
  8. 前記外管は、前記未接合の部分の内面が無塗装面となっており、
    前記内管は、外面が塗装面となっており、
    前記無塗装面上に配されて前記外管の軸線方向に延びるとともに、前記内管を載置する帯状部材をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の管材。
  9. 前記外管と前記内管との間に設けられた緩衝部材をさらに備えることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の管材。
  10. 前記外管の軸線方向の寸法よりも、前記内管の軸線方向の寸法の方が小さくなっていることを特徴とする請求項6から9のいずれか一項に記載の管材。
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