JP6214980B2 - 陽極酸化処理装置および陽極酸化処理方法 - Google Patents

陽極酸化処理装置および陽極酸化処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、陽極酸化処理装置および陽極酸化処理方法に関し、特に、スクロールコンプレッサのスクロールを表面処理するときに利用される陽極酸化処理装置および陽極酸化処理方法に関する。
一対のスクロールを用いて気体を圧縮するスクロールコンプレッサが知られている。その一対のスクロールのうちの一方の旋回スクロールは、他方の固定スクロールと接触する面が陽極酸化処理されている。
特開平6−128791号公報 特開平6−330397号公報 特開平10−158888号公報
陽極酸化処理では、陽極酸化処理されている表面から気泡が発生することが知られている。陽極酸化処理される表面は、近傍にその気泡が滞留することにより、陽極酸化皮膜形成反応が進行しないで、膜厚不足が発生することがある(特許文献1〜3参照。)。スクロールコンプレッサのスクロールを適切に表面処理することが望まれている。
本発明の課題は、スクロールコンプレッサのスクロールを適切に表面処理する陽極酸化処理装置および陽極酸化処理方法を提供することにある。
本発明による陽極酸化処理装置は、スクロールコンプレッサに利用されるスクロールを、軸方向開口を下向きにして処理液に浸漬させることにより前記スクロールの表面を表面処理する陽極酸化処理装置本体と、前記スクロールのうちの渦巻き部の中心軸に平行である回転軸を中心に前記スクロールを回転させる回転装置とを備えている。
このような陽極酸化処理装置は、スクロールを回転させることにより、スクロールの表面の近傍に処理液の流れを形成し、スクロールの表面の近傍に気泡が滞留することを防止することができる。このような陽極酸化処理装置は、スクロールの表面の近傍に気泡が滞留することを防止することにより、スクロールの表面に処理液をより確実に接触させ、スクロールの表面を適切に表面処理することができる。
その回転装置は、その回転軸を含む平面のうちのその渦巻き部と交差する領域がその回転軸から遠ざかるようにそのスクロールを回転させる。
このような陽極酸化処理装置は、このような方向にスクロールを回転させることにより、渦巻き部の中心軸から外側に向かって流れる処理液の流れを形成することができる。このため、このような陽極酸化処理装置は、スクロールの表面の近傍に滞留する気泡を、渦巻き部に形成される外側向き開口から排出することができる。このような陽極酸化処理装置は、気泡を外側向き開口から排出することにより、スクロールの表面に処理液をより確実に接触させ、スクロールの表面を適切に表面処理することができる。
本発明による陽極酸化処理装置は、その渦巻き部のうちのその回転軸と交差する領域にその処理液を噴射するノズルをさらに備えている。
このような陽極酸化処理装置は、渦巻き部の中心軸から外側に向かって流れる処理液の流れを適切に形成することができ、スクロールの表面の近傍に滞留する気泡を外側向き開口から適切に排出することができる。このような陽極酸化処理装置は、気泡を外側向き開口から適切に排出することにより、スクロールの表面に処理液をより確実に接触させ、スクロールの表面を適切に表面処理することができる。
本発明による陽極酸化処理装置は、スクロールコンプレッサに利用されるスクロールを処理液に浸漬させることによりそのスクロールの表面を表面処理する陽極酸化処理装置本体と、そのスクロールに形成される軸方向開口と渦巻き部の外側に形成される外側向き開口のうち、外側向き開口に向けて前記処理液を噴射するノズルとを備えている。
このような陽極酸化処理装置は、スクロールに形成される軸方向開口と渦巻き部の外側に形成される外側向き開口のうち、その外側向き開口に向けて処理液を噴射することにより、渦巻き部の周面に沿って渦巻き部の外側から中心軸に向かって流れる処理液の流れを形成することができ、ロールの表面の近傍に気泡が滞留することを防止することができる。このような陽極酸化処理装置は、スクロールの表面の近傍に気泡が滞留することを防止することにより、スクロールの表面に処理液をより確実に接触させ、スクロールの表面を適切に表面処理することができる。
本発明による陽極酸化処理装置は、その処理液を冷却することにより冷却処理液を生成する冷却装置をさらに備えている。このとき、そのノズルは、その冷却処理液をその渦巻き部に噴射する。
このような陽極酸化処理装置は、冷却処理液を用いてスクロールを冷却することにより、表面処理中にスクロールが過熱することを防止し、スクロールの表面を適切に表面処理することができる。
本発明による陽極酸化処理方法は、スクロールコンプレッサに利用されるスクロールを、軸方向開口を下向きにして処理液に浸漬させることによりそのスクロールの表面を表面処理すること、その表面が表面処理されている最中に、そのスクロールのうちの渦巻き部の中心軸に平行である回転軸を中心にそのスクロールを回転させることとを備えている。
このような陽極酸化処理方法は、スクロールを回転させることにより、スクロールの表面の近傍に処理液の流れを形成し、スクロールの表面の近傍に気泡が滞留することを防止することができる。このような陽極酸化処理方法は、スクロールの表面の近傍に気泡が滞留することを防止することにより、スクロールの表面に処理液をより確実に接触させ、スクロールの表面を適切に表面処理することができる。
本発明による陽極酸化処理方法は、スクロールコンプレッサに利用されるスクロールを処理液に浸漬させることによりそのスクロールの表面を表面処理すること、その表面が表面処理されている最中に、そのロールに形成される軸方向開口と渦巻き部の外側に形成される外側向き開口のうち、該外側向き開口に向けて前記処理液を噴射することとを備えている。
このような陽極酸化処理方法は、スクロールに形成される軸方向開口と渦巻き部の外側に形成される外側向き開口のうち、その外側向き開口に向けて処理液を噴射することにより、渦巻き部の周面に沿って渦巻き部の外側から中心軸に向かって流れる処理液の流れを形成することができ、スクロールの表面の近傍に気泡が滞留することを防止することができる。このような陽極酸化処理方法は、スクロールの表面の近傍に気泡が滞留することを防止することにより、スクロールの表面に処理液をより確実に接触させ、スクロールの表面を適切に表面処理することができる。
本発明による陽極酸化処理装置および陽極酸化処理方法は、スクロールの表面の近傍に処理液の流れを生成することにより、スクロールの表面に気泡が滞留することを防止し、スクロールを適切に表面処理することができる。
陽極酸化処理装置を示す断面図である。 スクロールを示す斜視図である。 他の陽極酸化処理装置を示す断面図である。 スクロールの他の回転方向を示す斜視図である。 さらに他の陽極酸化処理装置を示す断面図である。 ノズルの位置を示す斜視図である。
図面を参照して、陽極酸化処理装置の実施の形態が以下に記載される。その陽極酸化処理装置1は、図1に示されているように、処理槽2とマスキングゴム3と回転装置5とを備えている。処理槽2は、貯留空間を形成し、その貯留空間に処理液を貯留する。その処理液は、電界質が溶解している電解液であり、希硫酸が例示される。
マスキングゴム3は、ゴムから形成されている。マスキングゴム3は、スクロール10を、軸方向開口を下向きにして保持する。マスキングゴム3は、さらに、スクロール10の一部を被覆している。回転装置5は、マスキングゴム3に保持されているスクロール10が回転軸6を中心に回転することができるように、マスキングゴム3を支持する。回転軸6は、鉛直方向に概ね平行である。回転装置5は、スクロール10を保持しているマスキングゴム3を支持しているときに、ユーザに操作されることにより、回転軸6を中心にスクロール10を回転させる。
陽極酸化処理装置1は、さらに、ポンプ7と冷却装置8とノズル11とを備えている。ポンプ7は、ユーザに操作されることにより、処理槽2に貯留されている処理液を取り込み、その処理液を冷却装置8に供給する。冷却装置8は、ポンプ7から供給される処理液を冷却する。冷却装置8は、ポンプ7から処理液が供給されることにより、その冷却された処理液をノズル11に供給する。
ノズル11は、回転軸6に重なるように処理槽2の貯留空間の底部に配置され、先端が鉛直上方に向くように配置されている。ノズル11は、冷却装置8から処理液が供給されることにより、処理液が回転軸6に沿って鉛直上向きに流れるように、処理槽2の貯留空間に処理液を噴射する。
陽極酸化処理装置1は、さらに、電源装置12を備え、図示されていない対極を備えている。その対極は、処理槽2の貯留空間に配置され、処理槽2に貯留される処理液に浸漬されている。電源装置12は、配線を介して、その対極に電気的に接続され、マスキングゴム3を介して回転装置5に支持されるスクロール10に電気的に接続されている。電源装置12は、ユーザに操作されることにより、その対極に対して所定の電圧をスクロール10に印加する。
図2は、スクロール10を示している。スクロール10は、金属アルミニウムから形成され、円盤部分21と渦巻き部22とを備えている。円盤部分21は、概ね円盤状に形成されている。渦巻き部22は、中心軸23に一方向に巻かれている帯状に形成されている。すなわち、渦巻き部22は、その帯の中心軸側端24が中心軸23の近傍に配置され、かつ、中心軸側端24の反対側の外側端25に近づくにつれ中心軸23から遠ざかるように形成されている。渦巻き部22は、その帯の一方の脇が、円盤部分21の一方の側に接合されている。スクロール10は、さらに、円盤部分21の渦巻き部22が接合されている面の反対側の面にベアリングハウジング部分(図示されていない)が形成されている。
スクロール10は、内底面27と内側周面28と外側周面29とが形成されている。内底面27は、円盤部分21のうちの渦巻き部22が接合されている側の面のうちの渦巻き部22に接合されていない領域である。内底面27は、中心軸23に垂直である。内側周面28は、渦巻き部22の表面のうちの中心軸23の側に向いている面である。外側周面29は、渦巻き部22の内側周面28の裏面である。内側周面28と外側周面29とは、中心軸23に平行である。
スクロール10は、さらに、外側向き開口31と軸方向開口32とが形成されている。外側向き開口31は、スクロール10の渦巻き部22の外側に形成され、渦巻き部22の外側端25と外側周面29とに挟まれた領域に形成されている。軸方向開口32は、渦巻き部22のうちの中心軸23と平行である方向に開口した領域であり渦巻き部22のうちの円盤部分21に接合されている脇の反対側の脇で囲まれた領域である。
陽極酸化処理方法の実施の形態は、陽極酸化処理装置1を用いて実行される。マスキングゴム3は、ベアリングハウジング部分と円盤部分21のうちのベアリングハウジング部分が形成されている面とを被覆し、スクロール10を、軸方向開口を下向きにして保持する。さらに、回転装置5は、マスキングゴム3がスクロール10を保持した後に、スクロール10の軸方向開口32が鉛直下側を向くように、かつ、処理槽2に貯留されている処理液にスクロール10が浸漬されるように、かつ、スクロール10の中心軸23が回転軸6に概ね重なるように、マスキングゴム3を介してスクロール10を支持する。
ポンプ7は、処理槽2に処理液が貯留されているときに、その処理液を吸引し、その処理液を冷却装置8に供給する。冷却装置8は、ポンプ7から供給される処理液を冷却し、その冷却された処理液をノズル11に供給する。ノズル11は、スクロール10が処理液に浸漬されているときに、スクロール10の軸方向開口32のうちの中心軸23の近傍に向けて処理液を噴射する。
電源装置12は、スクロール10が処理液に浸漬されているときに、その処理液に浸漬されている対極に対して所定の電圧をスクロール10に印加する。回転装置5は、スクロール10に所定の電圧が印加されているときに、回転軸6を含む平面のうちの渦巻き部22と交差する領域が回転軸6から遠ざかるように、図2に示されるように、回転軸6を中心にスクロール10をスクロール回転方向34に回転させる。電源装置12は、スクロール10の表面に所定の陽極酸化皮膜が形成されるまで、スクロール10に所定の電圧を印加し続ける。
スクロール10は、処理液に浸漬されているときに所定の電圧が印加されることにより、処理液に接触されている表面で陽極酸化反応が進行し、処理液に接触されている表面に陽極酸化皮膜が形成される。
スクロール10は、陽極酸化反応が進行することにより、さらに、処理液に接触されている表面で酸素が発生し、酸素の気泡が生成される。その酸素の気泡は、スクロール10のうちの処理液に接触されている表面(特に、内底面27)の近傍に滞留することがある。スクロール10は、その酸素の気泡が滞留することにより、その気泡が滞留している領域の近傍の表面に陽極酸化皮膜が形成されることが阻害され、その表面に形成される陽極酸化皮膜の厚さが薄くなることがある。
スクロール10の内側周面28と外側周面29とに挟まれた領域に配置された処理液は、スクロール10がスクロール回転方向34に回転されることにより、かつ、スクロール10の軸方向開口32のうちの中心軸23の近傍に処理液が供給されることにより、図2に示されるように、液流れ方向35に沿って流れる。スクロール10の内底面27と内側周面28と外側周面29との近傍に滞留している気泡は、処理液が液流れ方向35に流れることにより、その処理液の流れとともに移動し、外側向き開口31から排出される。スクロール10は、スクロール10の表面からその気泡が離れることにより、表面がより確実に処理液に接触することができる。スクロール10は、表面がより確実に処理液に接触することにより、適切に陽極酸化皮膜が形成されることができる。
すなわち、このような陽極酸化処理方法によれば、陽極酸化処理装置1は、スクロール10の表面に処理液をより確実に接触させ、スクロール10の表面に陽極酸化皮膜を適切に形成することができ、スクロール10を適切に表面処理することができる。
陽極酸化処理装置1は、さらに、スクロール10を回転させる回転速度または処理液を噴射する速度を調整することにより、内側周面28と外側周面29とに挟まれた領域を処理液が流れる流速を調整することができる。陽極酸化処理装置1は、さらに、その流速を適切に調整することにより、内底面27に段差がある場合でも、内底面27から気泡を確実に離すことができる。このため、陽極酸化処理装置1は、内底面27に段差がある場合でも、内底面27から気泡を離すことにより、内底面27の表面に陽極酸化皮膜を適切に形成することができ、内底面27を適切に表面処理することができる。
スクロール10は、陽極酸化反応による反応熱により過熱されることがある。スクロール10は、過熱されることにより、陽極酸化皮膜が適切に形成されないことがある。陽極酸化処理装置1は、冷却装置8により冷却された処理液をスクロール10に噴射することにより、スクロール10を高効率に冷却することができる。陽極酸化処理装置1は、スクロール10を適切に冷却することにより、スクロール10が過熱されることを防止することができる。陽極酸化処理装置1は、スクロール10が過熱されることを防止することにより、スクロール10の表面に陽極酸化皮膜を適切に形成することができ、スクロール10を適切に表面処理することができる。
さらに、ノズル11は、スクロール10と形状(たとえば、径、巻き数)が異なる他のスクロールを表面処理するときにも、スクロール10を表面処理するときにノズル11が配置されていた位置に配置される。すなわち、陽極酸化処理装置1は、そのスクロールに応じてノズル11の位置を変更する必要がなく、スクロール10を容易に表面処理することができる。
なお、ノズル11は、スクロール10を回転させることのみによりスクロール10の表面から気泡を十分に離すことができるときに、中心軸23に近い位置と異なる領域に処理液を供給する他のノズルに置換されることができる。このようなノズルを備える陽極酸化処理装置も、既述の実施の形態における陽極酸化処理装置と同様にして、スクロール10の表面に処理液をより確実に接触させ、スクロール10を適切に表面処理することができる。
図3は、陽極酸化処理装置の実施の他の形態を示している。その陽極酸化処理装置41は、既述の実施の形態における陽極酸化処理装置1のノズル11が他のノズル42に置換されている。ノズル42は、処理槽2の貯留空間に配置される。ノズル42は、冷却装置8から供給される処理液を処理槽2の貯留空間に噴射する。ノズル42により処理液が噴射される領域は、軸方向開口32のうちの中心軸23の近傍の領域と異なり、たとえば、処理槽2の貯留空間のうちのスクロール10が配置されていない領域である。
陽極酸化処理装置41の回転装置5は、スクロール10に所定の電圧が印加されているときに、回転軸6を含む平面のうちの渦巻き部22と交差する領域が回転軸6に接近するように、図4に示されるように、回転軸6を中心にスクロール10をスクロール回転方向44に回転させる。
処理液は、スクロール10がスクロール回転方向44に回転されることにより、スクロール10の外側向き開口31から、スクロール10の内側周面28と外側周面29とに挟まれた領域に流入する。処理液は、さらに、図4に示されるように、スクロール10の内側周面28と外側周面29とに挟まれた領域を液流れ方向45に沿って流れ、軸方向開口32のうちの中心軸23の近傍の領域から排出される。スクロール10の内底面27と内側周面28と外側周面29との近傍に滞留している気泡は、処理液が液流れ方向45に流れることにより、その処理液の流れとともに移動し、軸方向開口32から排出される。
すなわち、陽極酸化処理装置41は、スクロール10をスクロール回転方向44に回転させることにより、既述の実施の形態における陽極酸化処理装置1と同様にして、スクロール10の表面に処理液をより確実に接触させ、スクロール10を適切に表面処理することができる。
なお、陽極酸化処理装置41の回転装置5は、回転軸6を中心にスクロール10を回転させる回転方向を反転することを周期的に繰り返すこともできる。処理液は、このような場合でも、スクロール10の内側周面28と外側周面29とに挟まれた領域を流れ、スクロール10の表面から気泡が離すことができる。このため、陽極酸化処理装置41は、このような場合でも、スクロール10の表面に処理液をより確実に接触させ、スクロール10を適切に表面処理することができる。
図5は、陽極酸化処理装置の実施の他の形態を示している。その陽極酸化処理装置51は、既述の実施の形態における陽極酸化処理装置1の回転装置5が省略され、ノズル11が他のノズル52に置換されている。ノズル52は、処理槽2の貯留空間に配置される。ノズル52は、図6に示されるように、スクロール10に形成される軸方向開口32と渦巻き部の外側に形成される外側向き開口31のうち、外側向き開口31の近傍に配置され、先端が外側向き開口31に向けられて配置されている。
ノズル52は、スクロール10が処理液に浸漬されているときに、スクロール10の外側向き開口31に向けて処理液を噴射する。処理液は、スクロール10の外側向き開口31に向けて噴射されることにより、スクロール10の外側向き開口31から、スクロール10の内側周面28と外側周面29とに挟まれた領域に流入する。処理液は、さらに、スクロール10の内側周面28と外側周面29とに挟まれた領域を中心軸23に向かって流れ、軸方向開口32のうちの中心軸23の近傍の領域から排出される。スクロール10の内底面27と内側周面28と外側周面29との近傍に滞留している気泡は、内側周面28と外側周面29とに挟まれた領域を処理液が流れることにより、その処理液の流れとともに移動し、軸方向開口32から排出される。
すなわち、陽極酸化処理装置51は、外側向き開口31に向けて処理液を噴射することにより、既述の実施の形態における陽極酸化処理装置1と同様にして、スクロール10の表面に処理液をより確実に接触させ、スクロール10を適切に表面処理することができる。
なお、陽極酸化処理装置1、41、51は、スクロール10が過熱されない程度に十分に多量の処理液が貯留されているときに、冷却装置8を省略することができる。このとき、ポンプ7は、処理液をノズル11、42、52に供給する。ノズル11、42、52は、ポンプ7から供給された処理液を噴射する。冷却装置8が省略された陽極酸化処理装置も、既述の実施の形態における陽極酸化処理装置と同様にして、スクロール10の表面に処理液をより確実に接触させ、スクロール10を適切に表面処理することができる。
1 :陽極酸化処理装置
2 :処理槽
3 :マスキングゴム
5 :回転装置
6 :回転軸
7 :ポンプ
8 :冷却装置
10:スクロール
11:ノズル
21:円盤部分
22:渦巻き部
23:中心軸
24:中心軸側端
25:外側端
27:内底面
28:内側周面
29:外側周面
31:外側向き開口
32:軸方向開口
34:スクロール回転方向
35:液流れ方向
41:陽極酸化処理装置
42:ノズル
44:スクロール回転方向
45:液流れ方向
51:陽極酸化処理装置
52:ノズル

Claims (7)

  1. スクロールコンプレッサに利用されるスクロールを、軸方向開口を下向きにして処理液に浸漬させることにより前記スクロールの表面を表面処理する陽極酸化処理装置本体と、
    前記スクロールのうちの渦巻き部の中心軸に平行である回転軸を中心に前記スクロールを回転させる回転装置と
    を備える陽極酸化処理装置。
  2. 前記回転装置は、前記回転軸を含む平面のうちの前記渦巻き部と交差する領域が前記回転軸から遠ざかるように前記スクロールを回転させる請求項1に記載される陽極酸化処理装置。
  3. 前記渦巻き部のうちの前記回転軸と交差する領域に前記処理液を噴射するノズルをさらに備える請求項2に記載される陽極酸化処理装置。
  4. スクロールコンプレッサに利用されるスクロールを処理液に浸漬させることにより前記スクロールの表面を表面処理する陽極酸化処理装置本体と、
    前記スクロールに形成される軸方向開口と渦巻き部の外側に形成される外側向き開口のうち、該外側向き開口に向けて前記処理液を噴射するノズルと
    を備える陽極酸化処理装置。
  5. 前記処理液を冷却することにより冷却処理液を生成する冷却装置をさらに備え、
    前記ノズルは、前記冷却処理液を前記渦巻き部に噴射する請求項3〜請求項4のうちのいずれか一項に記載される陽極酸化処理装置。
  6. スクロールコンプレッサに利用されるスクロールを、軸方向開口を下向きにして処理液に浸漬させることにより前記スクロールの表面を表面処理すること、
    前記表面が表面処理されている最中に、前記スクロールのうちの渦巻き部の中心軸に平行である回転軸を中心に前記スクロールを回転させること
    とを備える陽極酸化処理方法。
  7. スクロールコンプレッサに利用されるスクロールを処理液に浸漬させることにより前記スクロールの表面を表面処理すること、
    前記表面が表面処理されている最中に、前記スクロールに形成される軸方向開口と渦巻き部の外側に形成される外側向き開口のうち、該外側向き開口に向けて前記処理液を噴射すること
    とを備える陽極酸化処理方法。
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