JP6214289B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、パンティーライナー(おりものシート)、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来より、表面シートと吸収体との間に、不織布からなる所謂セカンドシートが配されたパンティーライナー・生理用ナプキン等の吸収性物品が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の生理用ナプキンは、表面シートと吸収体との間に、セカンドシートとして導液用繊維層が配されているので、着用者の体液を表面シートから吸収体へ速やかに移行させることができる。
特開平7−328060号公報
しかし、特許文献1に記載の生理用ナプキンは、セカンドシートである導液用繊維層が吸収体の幅と略同じ幅に形成されている。その為、生理用ナプキンの長手方向に沿う側部においては、導液用繊維層の厚み及び吸収体の厚みからなる段差が形成され、着用時に該段差に起因して生理用ナプキンの側部の捲れや縦皺が発生してしまう。特に、パンティーライナーのように、厚みが薄い製品の場合に当該技術を採用した場合には、その問題が顕著となり易い。
したがって本発明は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シートと、裏面シートと、これら両シート間に配された厚さ2mm以下の吸収体とを具備し、該表面シート及び該吸収体の間に繊維シートを有する縦長の吸収性物品であって、前記繊維シートは、その密度が、前記表面シートの密度よりも低く、前記表面シート及び前記繊維シートは、それぞれ、前記吸収体の長手方向に沿う両側縁より外方に同幅で延出しており、前記表面シート及び前記繊維シートは、平面視して、圧搾部で描かれる縦長の斜め格子形状が、前記吸収性物品の全周縁部に接するように並んだパターンによって接合されており、前記表面シート、前記裏面シート及び前記繊維シートは、前記全周縁部にて一体に固着されており、前記全周縁部で囲まれた領域の面積は、各前記斜め格子形状で囲まれた領域の面積より大きい吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、着用時に吸収性物品の長手方向に沿う側部の捲れや縦皺が発生し難く、着用感が向上する。また、体液の横漏れ抑制が良好である。
図1は、本発明の一実施形態であるパンティーライナーを表面シート側から見た平面図である。 図2は、図1のI−I線断面図である。 図3は、図1のII−II線断面図である。 図4は、図1のIII−III線断面図である。 図5は、図1のIV−IV線断面図である。
以下本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本実施形態の吸収性物品は、パンティーライナーであり、本実施形態のパンティーライナー1(以下、「ライナー1」ともいう。)は、図1〜図2に示すように、表面シート2と、裏面シート3と、これら両シート2,3間に配された厚さ2mm以下の吸収体4とを具備し、表面シート2及び吸収体4の間に繊維シート5を有する縦長のものである。
本明細書において、「肌対向面」とは、ライナー1を構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、ライナー1を構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
また、各図に示す「Y方向」は、ライナー1の長手方向に延びる中心線CLに平行な方向である。また各図に示す「X方向」は、中心線CLに直交する方向であり、ライナー1の幅方向と同じ方向でもある。
本実施形態のライナー1は、図1〜図2に示すように、液透過性の表面シート2、液難透過性の裏面シート3、及びそれら2,3の間に配された液保持性の吸収体4を具備している。また、ライナー1は、表面シート2及び吸収体4の間に、着用者の体液を表面シート2から吸収体4へ速やかに移行させる繊維シート5を具備している。ライナー1Aは、着用者の液排出部(膣口等)に対向配置される領域である***部領域A、ライナー1Aの着用時に***部領域Aより着用者の腹側に配される前方領域B、及びライナー1Aの着用時に***部領域Aよりも着用者の背中側に配される後方領域Cを有している。ライナー1Aは、Y方向に長く、***部領域Aにおいて中心線CL側に括れた形状を有している。
表面シート2及び繊維シート5は、それぞれ、図2に示すように、吸収体4の長手方向(Y方向)に沿う両側縁4s,4sより外方に同幅で延出している。具体的に、ライナー1Aの具備する表面シート2、裏面シート3及び繊維シート5は、何れも、図1に示すように、Y方向に長い縦長の形状を有しており、***部領域A、前方領域B及び後方領域Cそれぞれにおいて、ライナー1Aの本体の輪郭と一致する輪郭を有している。このように、表面シート2、裏面シート3及び繊維シート5は、ライナー1Aにおいては、互いに同形同大に形成されており、何れも、Y方向に長い、***部領域Aにおいて中心線CL側に括れた形状を有している。尚、ライナー1Aにおいては、表面シート2及び繊維シート5が、長手方向(Y方向)及び幅方向(X方向)の何れにおいても同じ大きさに形成され、互いに同形同大に形成されているが、少なくとも幅方向(X方向)において同じ幅に形成されていればよい。
そして、表面シート2、裏面シート3及び繊維シート5は、図2に示すように、全周縁部6にて一体に固着されている。具体的に、ライナー1Aにおいては、繊維シート5が長手方向(Y方向)に長い吸収体4の肌対向面を被覆し、更に表面シート2が、吸収体4の肌対向面を被覆する繊維シート5の肌対向面を被覆しており、裏面シート3が長手方向(Y方向)に長い吸収体4の非肌対向面を被覆しており、吸収体4の外周縁から延出するそれらの延出部分が、熱圧搾加工、超音波シール加工又はホットメルト等の接着剤等によって一体に固着されて、全周縁部6に周縁シール部を形成している。
表面シート2としては、通常、パンティーライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができる。具体的には、***された体液を速やかに吸収して吸収体4に伝達する吸収性の観点及び肌触りの良さの観点から、親水性のサーマルボンド不織布、エアースルー不織布、親水性のスパンレース織布等が好ましい。
裏面シート3としては、通常、パンティーライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、透湿性フィルム単独、又は透湿性フィルムと不織布との積層体、撥水性不織布等を用いることができる。パンティーライナー等の吸収性物品と身体との間にこもる湿度(いわゆる着装内湿度)を速やかに取り除く観点から、裏面シート3に透湿性を付与し、更に通気性を付与することが最も効果的である。
ここで「透湿性」とは、JIS Z0208やASTM E398に開示された概念の如く、気流移動を伴わず、熱力学の第二法則に従って、高湿度側から低湿度側に水蒸気拡散する性質であり、極微小の開孔を有する多孔フィルムや、水と相溶性の高い無孔フィルムで発現する性質である。一方「通気性」とは、文字通り通気する性質であり、典型的には各種布地のように気流が通る性質である。
繊維シート5の構成材料としては、通常、パンティーライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、エアースルー不織布を用いることができる。
繊維シート5は、厚み方向の圧縮回復性と体液吸液後の肌側への液戻り性の観点から、繊維シート5の厚みが、表面シート2の厚みよりも大きいことが好ましく、表面シート2の厚みの1.5倍以上4倍以下であることが更に好ましく、表面シート2の厚みの2倍以上3倍以下であることが特に好ましい。具体的には、繊維シート5の厚みは、0.4mm以上4mm以下であることが好ましく、0.6mm以上1.5mm以下であることが更に好ましい。また、表面シート2の厚みは、0.1mm以上1mm以下であることが好ましく、0.2mm以上0.5mm以下であることが更に好ましい。
また、繊維シート5は、その密度が、表面シート2の密度よりも低く、体液吸液後の肌側への液戻り性の観点から、表面シート2の密度の30%以上70%以下であることが好ましく、表面シート2の密度の40%以上60%以下であることが更に好ましい。具体的には、繊維シート5の密度は、0.03g/cm以上0.08g/cm以下であることが好ましく、0.04g/cm以上0.06g/cm以下であることが更に好ましい。また、表面シート2の密度は、0.07g/cm以上0.13g/cm以下であることが好ましく、0.08g/cm以上0.1g/cm以下であることが更に好ましい。
さらに、繊維シート5は、厚み方向の圧縮回復性の観点から、繊維シート5の構成繊維の繊維径が、表面シート2の構成繊維の繊維径よりも繊維径の大きいことが好ましく、表面シート2の構成繊維の繊維径の1.3倍以上4倍以下であることが好ましく、表面シート2の構成繊維の繊維径の1.5倍以上2.7倍以下であることが更に好ましい。具体的には、繊維シート5の構成繊維の繊維径は、3dtex以上10dtex以下であることが好ましく、4dtex以上8dtex以下であることが更に好ましい。また、表面シート2の構成繊維の繊維径は、1dtex以上3dtex以下であることが好ましく、1.2dtex以上2.4dtex以下であることが更に好ましい。
上述した表面シート2、裏面シート3及び繊維シート5は、ライナー1Aにおいては、熱融着繊維を含んで構成されている。特に、表面シート2及び繊維シート5は、捲縮が発現した潜在捲縮性の熱融着繊維を含んでいる。捲縮が発現した熱融着繊維はコイル状の捲縮状態となっている。潜在捲縮性の熱融着繊維としては、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維等が挙げられる。収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料の例としては、例えばエチレン−プロピレンランダム共重合体(EP)とポリプロピレン(PP)との組み合わせが好適に挙げられる。
吸収体4としては、通常、パンティーライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、各種公知のシート状の吸収性材料であるポリマーシート等を用いることができ、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアを、透水性の薄紙や不織布からなるコアラップシートで被覆したものを用いることができる。
ライナー1Aにおける吸収体4は、図1,図2に示すように、前方領域Bから後方領域Cに亘って延在しており、平面視して、長手方向(Y方向)に長い略長方形状を有している。尚、ライナー1Aにおいて、吸収体4は、ポリマーシートを用いて形成されており、該ポリマーシートを折り畳んで形成されている。具体的には、1枚の長手方向(Y方向)に長い長方形状のシートの長手方向(Y方向)に沿う両側部を、それぞれ非肌対向面側に折り返し、該両側部の側縁部どうしが重なり合うように折り畳んで、略長方形状の吸収体4が形成されている。
上述した繊維シート5は、吸収体の厚みに起因する段差による装着時の違和感を低減するという観点から、繊維シート5の厚みが、吸収体4の厚みよりも大きいことが好ましく、吸収体4の厚みの101%以上180%以下であることが好ましく、吸収体4の厚みの120%以上150%以下であることが更に好ましい。具体的には、吸収体4の厚みは、2mm以下であり、0.3mm以上2mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1.5mm以下であることが更に好ましい。尚、繊維シート5及び吸収体4の厚みは、それぞれ以下の方法で測定する。
<厚みの測定方法>
測定対象物である吸収体又は繊維シートを水平な場所にシワや折れ曲がりがないように静置し、5cN/cmの荷重下での厚みを測定する。本発明における厚みの測定には、厚み計 PEACOCK DIAL UPRIGHT GAUGES R5-C(OZAKI MFG.CO.LTD.製)を用いた。このとき、厚み計の先端部と測定対象物における測定部分との間に、平面視円形状又は正方形状のプレート(厚さ5mm程度のアクリル板)を配置して、荷重が5cN/cmとなるようにプレートの大きさを調整する。
表面シート2及び繊維シート5は、図1〜図2に示すように、平面視して、圧搾部71で描かれる、Y方向に縦長の斜め格子形状7が、ライナー1Aの全周縁部6に接するように並んだパターンによって接合されている。そして、圧搾部71は、熱融着繊維を含む表面シート2及び繊維シート5を熱圧搾することにより融着して形成されている。ライナー1Aにおいては、Y方向に長い縦長の各斜め格子形状7を形成する4辺それぞれが、複数のドット状の圧搾部71で形成されている。以下、具体的に説明する。ライナー1Aにおいては、複数個の均一な大きさの真円形の圧搾部71によりドット状の線状70を形成している。尚、圧搾部71は、その形状に特に制限はなく、例えば、連続線、ドット状の線状、間欠的な線状等であってもよく、特に複数個の圧搾部71によりドット状の線状又は間欠的な線状が形成されている場合には、各圧搾部71の形状は、真円形、楕円形、多角形等であってもよい。また、各圧搾部71の大きさは、均一であっても、不均一であってもよい。
更に詳述すると、ライナー1Aのドット状の線状70は、図1に示すように、中心線CLに対して前方領域Bの右斜め前方から後方領域Cの左斜め後方に延びて交差する複数本のドット状の第1線状部70aと、中心線CLに対して前方領域Bの左斜め前方から後方領域Cの右斜め後方に延びて交差する複数本のドット状の第2線状部70bとから形成されている。複数本のドット状の線状70aと複数本のドット状の線状70bとの交差角度αは、50°以上であることが好ましく、55°以上であることが更に好ましく、そして70°以下であることが好ましく、65°以下であることが更に好ましく、具体的には、50°以上70°以下であることが好ましく、55°以上65°以下であることが更に好ましい。
隣り合うドット状の線状70a,70aどうしの間隔は、均等であっても不均等であってもよいが、ライナー1Aにおいては、均等に配されている。隣り合うドット状の線状70a,70aどうしの間隔は、7mm以上12mm以下であることが好ましく、8mm以上11mm以下であることが更に好ましい。隣り合うドット状の線状70b,70bどうしの間隔も、均等であっても不均等であってもよいが、ライナー1Aにおいては、均等に配されている。隣り合うドット状の線状70b,70bどうしの間隔は、7mm以上11mm以下であることが好ましく、8mm以上11mm以下であることが更に好ましい。
ライナー1Aにおいては、ドット状の線状70a,70bは、各圧搾部71が規則的に等間隔を空けて別個独立して設けられて形成されている。ライナー1Aの各圧搾部71は、真円形であり、ライナー1Aにおいては、各圧搾部71の直径と、同一のドット状の線状70a,70bを構成する隣り合う圧搾部71,71どうしの間隔とが、同じ大きさに形成されている。具体的には、各圧搾部71は、その直径が、0.5mm以上3mm以下であることが好ましく、1mm以上2mm以下であることが更に好ましい。また、同一のドット状の線状70a,70bを構成する隣り合う圧搾部71,71どうしの間隔が、0.5mm以上3mm以下であることが好ましく、1mm以上2mm以下であることが更に好ましい。
ライナー1Aにおいては、各圧搾部71が規則的に等間隔を空けて別個独立して設けられてなるドット状の線状70a,70bが、均一な鋭角の交差角度αで規則的に交差している。その為、平面視して、各縦長の斜め格子形状7が、同一のY方向に長い菱形に形成されており、該菱形の斜め格子形状7が、ライナー1Aの全周縁部6に接するように規則的に並んだパターンに配されている。従って、各斜め格子形状7の面積S1は、同一に形成されている。尚、斜め格子形状7の面積S1とは、斜め格子形状7を形成する4辺で囲まれた領域の面積を意味する。
各菱形の斜め格子形状7は、図3〜図5に示すように、融着して一体化された表面シート2及び繊維シート5からなる層を断面視して、肌対向面側に凸に***した形状に形成されている。斜め格子形状7の中心における前記層の高さh1(図3,図4参照)は、体液吸収拡散性の観点から、斜め格子形状7の4辺を形成するドット状の線状70a,70bを構成する隣り合うエンボス部71,71どうしの間の中間位置における前記層の高さh2(図5参照)よりも高くなっている。斜め格子形状7の中心における高さh1は、隣り合うエンボス部71,71どうしの間の中間位置における高さh2の1.1倍以上2倍以下であることが好ましく、1.2倍以上1.6倍以下であることが更に好ましい。具体的には、斜め格子形状7の中心における高さh1は、0.5mm以上2mm以下であることが好ましく、0.7mm以上1.5mm以下であることが更に好ましい。また、隣り合うエンボス部71,71どうしの間の中間位置における高さh2は、0.3mm以上1.2mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1mm以下であることが更に好ましい。尚、斜め格子形状7の中心における高さh1、及び隣り合うエンボス部71,71どうしの間の中間位置における高さh2は、一体化された表面シート2及び繊維シート5からなる層を、上述した吸収体及び繊維シートの厚みと同様にして測定する。
本発明において、全周縁部6で囲まれた領域の面積S2は、各斜め格子形状7の面積S1より大きく形成されている。具体的には、全周縁部6で囲まれた領域の面積S2における、1個の斜め格子形状7の面積の割合が、ヨレにくさ低減及び身体へのフィット性の向上の観点から、0.4%以上2%以下であることが好ましく、0.5%以上1%以下であることが更に好ましい。
ライナー1においては、裏面シート3の非肌対向面に、ライナー1を衣類に固定する固定用部材8が設けられている。固定用部材8は、接着剤を塗布して形成されている。固定用部材8は、ライナー1を裏面シート3側から平面視して、長手方向(Y方向)に長い長方形状に形成されている。
固定用部材8を形成する接着剤としては、通常、パンティーライナー等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、ホットメルト接着剤を用いることができる。ホットメルト接着剤としては、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)等のブロックコポリマー系のホットメルト接着剤が挙げられる。
上述した本発明の実施形態のライナー1を使用した際の作用効果について説明する。
ライナー1においては、図1,図2に示すように、表面シート2及び繊維シート5それぞれが、同幅で、厚さ2mm以下の吸収体4の長手方向(Y方向)に沿う両側縁4s,4sより外方に延出している。また、繊維シート5は、その密度が、表面シート2の密度よりも低く形成されている。その為、ライナー1の長手方向(Y方向)に沿う側部においては、繊維シート5の厚み及び吸収体4の厚みからなる段差が形成され難く、着用時に該段差に起因する前記側部の捲れが発生し難い。特に、ライナー1においては、繊維シート5の厚みが吸収体4の厚みよりも大きいので、繊維シート5の厚み及び吸収体4の厚みからなる段差が更に形成され難く、着用時に該段差に起因する前記側部の捲れが更に発生し難い。このように側部の捲れが発生し難いと、体液の横漏れの抑制が良好となる。
また、ライナー1においては、図1に示すように、表面シート2及び繊維シート5が、全周縁部6にて一体に固着されており、平面視して、エンボス部71で描かれる縦長の斜め格子形状7が、全周縁部6に接するように並んだパターンによって接合されている。更に、全周縁部6で囲まれた領域の面積が各斜め格子形状7の面積より大きくなっている。その為、ライナー1の着用時に、表面シート2に縦皺が発生し難くなっている。このように縦皺が発生し難いと、体液の横漏れの抑制が良好となる。
また、ライナー1においては、図1に示すように、平面視して、縦長の斜め格子形状7が、複数本のドット状の線状70aと複数本のドット状の線状70bとが交差してから形成されており、斜め格子形状7がライナー1Aの全周縁部6に接するように並んだパターンで形成されている。その為、ライナー1の着用時に、複数本のドット状の線状70a及びドット状の線状70bに沿ってライナー1が曲がり易く、体の動きに沿い易い。また、長手方向(Y方向)に体液が拡散し易く横漏れが生じ難い。特に、ライナー1においては、ドット状の線状70a,70bが、複数個のエンボス部71が規則的に等間隔を空けて別個独立して設けられて形成されており、過度にドット状の線状70a,70bに沿ってライナー1が曲がってしまうことを防止しており、更に体の動きに沿い易くなっている。
また、ライナー1においては、図2に示すように、繊維シート5は、その密度が、表面シート2の密度よりも低く形成されており、繊維シート5の厚みが表面シート2の厚みよりも大きく形成されている。そして、全周縁部6で囲まれた領域の面積が各斜め格子形状7の面積より大きくなっている。その為、ライナー1の着用時に、各斜め格子形状7の部分の圧縮回復性が良好となると共に、体液の液戻りが発生し難く、ドライ感が向上し、使用感が向上する。また、繊維シート5の構成繊維の繊維径が表面シート2の構成繊維の繊維径よりも大きいので、ライナー1の着用時に、体液の液戻りが更に発生し難く、ドライ感が更に向上する。
また、ライナー1においては、図2に示すように、吸収体4シート状の吸収性材料を折り畳んで形成されているので、剛性が向上しており、ライナー1の着用時に、吸収体4によれが発生し難く、使用感が向上する。
本発明は、上述した実施形態に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上述したライナー1においては、図1に示すように、平面視して、縦長の斜め格子形状7が、ライナー1Aの全周縁部6に接するように並んだパターンで形成されているが、全周縁部6の領域においても、全周縁部6に重なって斜め格子形状7が並んで形成されていてもよい。
また、上述したライナー1においては、図1に示すように、複数個のエンボス部71が規則的に等間隔を空けて別個独立して設けられてドット状の線状70a,70bが形成されているが、エンボス部71が連続線であってもよい。その際、連続線からなるエンボス部71が、中心線CLに対して前方領域Bの右斜め前方から後方領域Cの左斜め後方に延びて交差する複数本の連続線と、中心線CLに対して前方領域Bの左斜め前方から後方領域Cの右斜め後方に延びて交差する複数本の連続線とからなり、それらの連続線が交差することによって、縦長の斜め格子形状7が規則的に並んだパターンに配されるようになる。
本発明の吸収性物品は、パンティーライナー以外にも、例えば、生理用ナプキン、失禁者用パッド等に好適に用いることができる。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
表面シートと、裏面シートと、これら両シート間に配された厚さ2mm以下の吸収体とを具備し、該表面シート及び該吸収体の間に繊維シートを有する縦長の吸収性物品であって、前記繊維シートは、その密度が、前記表面シートの密度よりも低く、前記表面シート及び前記繊維シートは、それぞれ、前記吸収体の長手方向に沿う両側縁より外方に同幅で延出しており、前記表面シート及び前記繊維シートは、平面視して、圧搾部で描かれる、長手方向に縦長の斜め格子形状が、前記吸収性物品の全周縁部に接するように並んだパターンによって接合されており、前記表面シート、前記裏面シート及び前記繊維シートは、前記全周縁部にて一体に固着されており、前記全周縁部で囲まれた領域の面積は、各前記斜め格子形状の面積より大きい吸収性物品。
<2>
前記繊維シートは、その厚みが、前記表面シートの厚みよりも大きい前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記繊維シートの厚みは、前記表面シートの厚みの1.5倍以上4倍以下である、前記<2>記載の吸収性物品。
<4>
前記繊維シートは、その構成繊維の繊維径が、前記表面シートの構成繊維の繊維径よりも大きい前記<1>〜<3>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<5>
前記繊維シートの構成繊維の繊維径は、前記表面シートの構成繊維の繊維径の1.3倍以上4倍以下である前記<4>記載の吸収性物品。
<6>
前記繊維シートは、その厚みが、前記吸収体の厚みよりも大きい前記<1>〜<5>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<7>
前記繊維シートの厚みが、前記吸収体の厚みの101%以上180%以下である前記<6>に記載の吸収性物品。
<8>
前記表面シート及び前記繊維シートは、それぞれ、熱融着性繊維を含んで構成されており、前記圧搾部は、熱圧搾することにより形成されており、各前記斜め格子形状を形成する4辺それぞれが、複数のドット状の前記圧搾部で形成されている前記<1>〜<7>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<9>
前記斜め格子形状は、長手方向中心線に対して前方領域の右斜め前方から後方領域の左斜め後方に延びる複数本の第1線状部と、中心線に対して前方領域の左斜め前方から後方領域の右斜め後方に延びる複数本の第2線状部とが、各々交差することによって構成されており、前記第1線状部と前記第2線状部との交差角が50°以上70°以下である、前記<1>〜<8>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<10>
前記斜め格子の辺を構成している線状部は、隣り合う該線状部どうしの間隔が均等に配されている前記<1>〜<9>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<11>
前記吸収体は、シート状の吸収性材料を折り畳んで形成されている前記<1>〜<10>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<12>
各前記斜め格子形状の面積は、同一であり、前記全周縁部で囲まれた領域の面積における、1個の前記斜め格子形状の面積の割合は、0.4%以上2%以下である前記<1>〜<11>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<13>
同一の線状部を構成する隣り合った前記圧搾部どうしの間隔が0.5mm以上3mm以下である前記<1>〜<12>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<14>
前記圧搾部が真円形である、前記<1>〜<13>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<15>
前記斜め格子形状は、肌対向面側に凸に***している前記<1>〜<14>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<16>
前記斜め格子形状の中心における高さが、斜め格子形状の4辺を形成するドット状の線状を構成する隣り合うエンボス部どうしの間の中間位置における前記層の高さよりも高い、前記<15>記載の吸収性物品。
<17>
前記繊維シートの厚みは0.4mm以上4mm以下である前記<1>〜<16>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<18>
前記表面シートの厚みは0.1mm以上1mm以下である前記<1>〜<17>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<19>
前記吸収体の厚みは0.3mm以上2mm以下である前記<1>〜<18>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<20>
前記繊維シートの密度は前記表面シートの密度の30%以上70%以下である前記<1>〜<19>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<21>
前記繊維シートの密度は0.07g/cm以上0.13g/cm以下である前記<1>〜<20>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<22>
前記繊維シートの構成繊維の繊維径は、3dtex以上10dtex以下である前記<1>〜<22>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<23>
前記表面シートの構成繊維の繊維径は、1dtex以上3dtex以下である前記<1>〜<22>の何れか1つに記載の吸収性物品。
<24>
前記吸収性物品がパンティライナーである、前記<1>〜<23>の何れか1つに記載の吸収性物品。
1 パンティーライナー(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
吸収体の長手方向(Y方向)に沿う側縁
5 繊維シート
6 全周縁部
7 斜め格子形状
70,70a,70b ドット状の線状
71 エンボス部
8 固定用部材
A ***部領域
B 前方領域
C 後方領域
CL 長手方向に延びる中心線

Claims (7)

  1. 表面シートと、裏面シートと、これら両シート間に配された厚さ2mm以下の吸収体とを具備し、該表面シート及び該吸収体の間に繊維シートを有する縦長の吸収性物品であって、
    前記繊維シートは、その密度が、前記表面シートの密度よりも低く、
    前記表面シート及び前記繊維シートは、それぞれ、熱融着繊維を含んでおり、かつ、前記吸収体の長手方向に沿う両側縁より外方に同幅で延出しており、
    前記表面シート及び前記繊維シートは、平面視して、圧搾部で描かれる、長手方向に縦長の斜め格子形状が、前記吸収性物品の全周縁部に接するように並んだパターンによって接合されており、該圧搾部は前記吸収体まで及んでおらず、
    前記表面シート、前記裏面シート及び前記繊維シートは、前記全周縁部にて一体に固着されており、
    前記全周縁部で囲まれた領域の面積は、各前記斜め格子形状の面積より大きい吸収性物品。
  2. 前記繊維シートは、その厚みが、前記表面シートの厚みよりも大きい請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記繊維シートは、その構成繊維の繊維径が、前記表面シートの構成繊維の繊維径よりも大きい請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記繊維シートは、その厚みが、前記吸収体の厚みよりも大きい請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 記圧搾部は、熱圧搾することにより形成されており、
    各前記斜め格子形状を形成する4辺それぞれが、複数のドット状の前記圧搾部で形成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収体は、シート状の吸収性材料を折り畳んで形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 各前記斜め格子形状の面積は、同一であり、
    前記全周縁部で囲まれた領域の面積における、1個の前記斜め格子形状の面積の割合は、0.4%以上2%以下である請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
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