JP6211912B2 - 光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置に関する。
従来、筐体内のイオン化ガスにレーザ光を照射し、プラズマ状態を維持して紫外線を発生させる光源装置がある。例えば特許文献1に記載の光源では、ガラス製の筐体内に配置した対向電極間に給電することで電極間の放電によるプラズマを発生させており、当該プラズマにレーザ光を継続して照射させることでプラズマ発光であるレーザ支持光を点灯・維持している。
特表2009−532829号公報
しかしながら、上述した従来の光源装置では、レーザが集光する微小範囲がレーザ支持光の発光領域となるため、レーザ支持光は、輝度が十分に得られるが、照度が得られにくいという問題があった。レーザ支持光の照度を確保するには発光領域を拡大する必要があるが、単純に発光領域を拡大すると、レーザ支持光の点灯・維持のためにレーザの高出力化が必要となることが考えられる。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、レーザ支持光の照度を十分に確保できる光源装置を提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明に係る光源装置は、レーザ光を出射するレーザ部と、内部空間に発光ガスが封入された発光封体を備えた光源と、レーザ光を発光封体内に集光させる光学系と、光学系によるレーザ光の集光領域をレーザ光の光軸方向又は光軸方向に交差する面内方向に拡張する集光拡張部と、を備えたことを特徴としている。
この光源装置では、集光拡張部により、発光封体内で集光するレーザ光の集光領域がレーザの光軸方向又は光軸方向に交差する面内方向に拡張する。これにより、光源となる発光封体内で点灯・維持されるレーザ支持光の発光領域を拡張することが可能となり、レーザ部を高出力化させることなくレーザ支持光の照度を十分に確保できる。
また、集光拡張部は、レーザ光の集光領域に複数の集光位置を形成する集光位置形成部を有していることが好ましい。この場合、複数の集光位置の形成によりレーザ光の集光領域を十分に拡張でき、レーザ支持光の照度を一層確保できる。
また、集光位置形成部は、レーザ光の一部分の光路長を他部分の集光位置に対してレーザ光の光軸方向に変化させる光路長調整板によって構成されていることが好ましい。このような光路長調整板を用いることにより、簡単な構成でレーザ光の集光領域に複数の集光位置を形成できる。
また、集光位置形成部は、光路長調整板を複数有し、複数の光路長調整板は、レーザ光に対する進出位置が互いに異なるようにレーザ光の光軸方向に配置されていることが好ましい。この場合、簡単な構成でレーザ光の集光領域に複数の集光位置を形成できる。
また、光路長調整板をレーザ光に対して駆動させる駆動部を有していることが好ましい。この場合、レーザ光の集光領域の拡張状態を可変にできる。
また、集光位置形成部は、レーザ光の光路長を光軸方向の軸回りに変化させる光路長調整板によって構成されていることが好ましい。このような光路長調整板を用いることにより、簡単な構成でレーザ光の集光領域に複数の集光位置を形成できる。
また、集光位置形成部は、レーザ光の光路長を光軸の径方向に変化させる光路長調整板によって構成されていることが好ましい。このような光路長調整板を用いることにより、簡単な構成でレーザ光の集光領域に複数の集光位置を形成できる。
また、集光位置形成部は、レンズアレイによって構成されていることが好ましい。この場合、レンズアレイによって容易にレーザ光の集光領域を拡大できる。
また、集光位置形成部は、光変調素子によって構成されていることが好ましい。この場合、光変調素子によって容易にレーザ光の集光領域を拡大できる。
また、集光拡張部は、レーザ光の集光領域における集光形状を光軸方向に交差する面内方向に延在させる集光形状調整部を有していることが好ましい。この場合、集光形状の延在によりレーザ光の集光領域を十分に拡張でき、レーザ支持光の照度を一層確保できる。
また、集光形状調整部は、シリンドリカルレンズによって構成されていることが好ましい。この場合、シリンドリカルレンズによって容易にレーザ光の集光形状を延在させることができる。
また、集光形状調整部は、光変調素子によって構成されていることが好ましい。この場合、光変調素子によって容易にレーザ光の集光形状を延在させることができる。
本発明に係る光源装置によれば、レーザ支持光の照度を十分に確保できる。
本発明の第1実施形態に係る光源装置の概略を示す図である。 図1に示した光源装置におけるレーザ光の集光領域を示す図であり、(a)は単一の集光領域が形成される場合を示し、(b)は複数の集光領域が形成される場合を示す。 本発明の第2実施形態に係る光源装置の概略を示す図である。 光路長調整板の変形例を示す図であり、(a)は光路長調整板の構成を示し、(b)はレーザ光の集光領域を示す。 光路長調整板の別の変形例を示す図であり、(a)は光路長調整板の構成を示し、(b)はレーザ光の集光領域を示す。 本発明の第3実施形態に係る光源装置の概略を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る光源装置の概略を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る光源装置の概略を示す図であり、(a)は正面側から見た図を示し、(b)は側面側から見た図を示す。 本発明の第6実施形態に係る光源装置の概略を示す図であり、(a)は回折光学素子が集光形状調整部として用いられる場合を示し、(b)は回折光学素子が集光位置形成部として用いられる場合を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る光源装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る光源装置の概略を示す図である。同図に示すように、光源装置1は、レーザ光Lを発生させるレーザ部2と、レーザ部2からのレーザ光Lを導光する光学系3と、互いに対向する対向電極13,13を収容する発光封体11(光源7)とを含んで構成されている。この光源装置1では、対向電極13,13の間に放電を発生させ、その放電経路が発生する確率の高い領域である放電領域にレーザ光Lを照射することで、光源7である発光封体11内において、連続レーザ光Lの集光位置Fを含む所定の発光領域を有するプラズマ発光である高輝度のレーザ支持光を発生させることができる。発光封体11から取り出されたレーザ支持光は、例えば半導体検査用の光源や分光計測用の光として使用される。
レーザ部2は、例えばレーザダイオードである。レーザ部2は、連続レーザ及びパルスレーザのいずれであってもよいが、本実施形態では連続レーザが用いられている。レーザ部2からは、発光ガスGの吸収スペクトルに合わせ、例えば波長980nmのレーザ光Lが連続波で出射する。レーザ光Lの出力は、各種光学条件を踏まえて十分な強度が選択され、例えば30W程度となっている。レーザ部2から出射したレーザ光Lは、光ファイバ4によって光学系3に導光される。光学系3は、レーザ部2からのレーザ光Lを発光封体11に向けて集光する光学系である。光学系3は、例えば2つのレンズ5,6によって構成されている。光ファイバ4のヘッド4aから出射したレーザ光Lは、レンズ5によって平行光化した後、レンズ6によって光軸LAをもって発光封体11に向けて集光する。
発光封体11は、より具体的には、内部空間Sに発光ガスGが高圧に封入されたバルブ12と、内部空間S内で互いに対向する対向電極13,13とを含んで構成されている。バルブ12は、例えばガラスによって中空の球状に形成されている。バルブ12の内部空間Sには、発光ガスGとして例えばキセノンガスが高圧で封入されている。対向電極13,13は、例えばタングステン等の高融点金属によって棒状に形成されており、その先端側で互いに対向している。
対向電極13の基端側は、バルブ12の壁部を貫通してバルブ12の外部に引き出され、図示しない電源部に接続された給電部材14にそれぞれ接続されることで、電極間放電のための電力が対向電極13,13に供給されている。なお、対向電極13,13が直接バルブ12の壁部を貫通するのではなく、対向電極13,13と電気的に接続された導電部材がバルブ12の壁部を貫通してバルブ12の外部に引き出され、給電部材14にそれぞれ接続されていてもよい。
以上のような光源装置1では、給電部材14を介して対向電極13,13の間に高電圧を付加することにより、対向電極13,13の間に放電領域が形成され、放電によって内部空間S内の発光ガスGがイオン化及びプラズマ化される。この放電領域にレーザ光Lが照射されることで、高輝度のレーザ支持光が点灯し、レーザ支持光へのレーザ光Lの照射を継続させることで、対向電極13,13への電力供給が停止されても、レーザ光Lによるエネルギー供給を受けてレーザ支持光が維持される。なお、予めレーザ光Lを放電領域に集光させておき、その後、対向電極13,13間で放電領域を形成してもよい。さらに、レーザ支持光の点灯後は、対向電極13,13への給電を停止してもよく、給電を継続してもよい。
ここで、光源装置1では、光学系3によるレーザ光Lの集光領域を拡張する集光拡張部Kが設けられている。本実施形態では、集光拡張部Kは、レーザ光Lの集光領域に複数の集光位置を形成する集光位置形成部22となっている。より具体的には、集光位置形成部22は、図1に示すように、レーザ光Lに対して透過性を有する光路長調整板23と、光路長調整板23をレーザ光Lのレーザ光路に対して進退させるアクチュエータ(駆動部)24とによって構成されている。
光路長調整板23は、例えば合成石英ガラス等からなる厚さ1mm〜2mm程度の一律な厚みを有する平板状部材であって、発光封体11の外部におけるレーザ光路の雰囲気とは異なる光屈折率を有すると共に、レーザ光Lに対して十分な透過性を備えた透明媒体によって形成されている。光路長調整板23の基端側は、アクチュエータ24に固定されており、光路長調整板23は、アクチュエータ24の駆動によってレーザ光Lの光軸LAに略直交する方向に駆動するようになっている。アクチュエータ24は、レーザ光Lによってレーザ支持光の点灯を行う際、図1に示すように、光学系3、より詳細には、レンズ6と発光封体11との間のレーザ光路上において、レーザ光Lの略半分のみが光路長調整板23を通るように、つまり、レーザ光Lの光軸LAと垂直な方向におけるレーザ光Lの断面において、当該断面の略半分の領域を覆うように、光路長調整板23の先端側をレーザ光Lに対して進出させる。
光路長調整板23の進出により、レーザ光Lには、光路長調整板23を通過する成分と通過しない成分とが存在することになり、それぞれの成分において焦点位置が変化する。これにより、レーザ光Lは、光軸LA上において発光封体11内で2つの集光位置Fa,Fbを有する。光路長調整板23を通る成分の集光位置Faは、光路長調整板23を通らない成分の集光位置Fbに比べて、レーザ光Lの光軸LA方向の前方側(図1における下方側)に位置する。したがって、図2(a)に示すように、2つの集光位置Fa,Fbによってレーザ光Lの集光領域が光軸LA方向に拡張され、発光封体11内で点灯・維持されるレーザ支持光の発光領域Mを光軸LA方向に拡張することが可能となるので、レーザ部2を高出力化させることなくレーザ支持光の照度を十分に確保できる。
また、光路長調整板23の厚さを更に大きくした場合、集光位置Faと集光位置Fbとの間隔を更に大きくすることができる。この場合、図2(b)に示すように、発光封体11内で点灯・維持されるレーザ支持光の発光領域Mを分離することができる。この場合もレーザ支持光の照度を十分に確保できるほか、発光領域M,Mを輝点とするレーザ支持光をそれぞれ別々に用いることにより、検査対象物等の多点同時測定を実施することも可能となる。
また、光源装置1では、アクチュエータ24によって光路長調整板23をレーザ光Lに対して進退させることが可能となっており、レーザ光Lの集光領域の拡張状態が可変となっている。したがって、レーザ支持光の照度を必要とする場合に光路長調整板23をレーザ光Lに対して進出させ、レーザ支持光の輝度を必要とする場合に光路長調整板23をレーザ光Lから退避させることで、光源装置1を種々の使用態様に対応させることができる。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係る光源装置の概略を示す図である。同図に示すように、第2実施形態に係る光源装置31は、対向電極13,13に代えて、易電子放射物質を含む金属構造体(電子放射構造体)35を発光封体11内に備えて光源7としている点で第1実施形態と異なっている。この光源装置31では、金属構造体35に連続レーザ光Lを照射すると、金属構造体35の近傍における連続レーザ光Lの照射領域に、発光ガスGによるプラズマが発生する。なお、プラズマは、連続レーザ光Lの照射によって金属構造体35から放射された電子が発光ガスGをイオン化し、イオン化された発光ガスGに連続レーザ光Lが照射されることで発生していると推測される。そして、発生したプラズマに連続レーザ光Lを継続的に照射する(プラズマに対して継続的にレーザエネルギーを供給する)ことで、光源7である発光封体11内において、連続レーザ光Lの集光位置Fを含む所定の発光領域を有するプラズマ発光である高輝度のレーザ支持光を点灯・維持させることができる。また、この光源装置31は、光路長調整板23を複数用いている点で第1実施形態と異なっている。
本実施形態では、バルブ12は、金属構造体35が位置すると共に球状の外径及び球状の内部空間Sを有する球状部分(本体部)12aと、球状部分12aの一部から円柱状に突出する突出部分(突出部)12bとを有している。また、金属構造体35は、バルブ12の内部空間Sにその全体が収容されると共に、例えばタングステンといった高融点金属によって形成され、易電子放射物質として例えばバリウムを含有する電子放射部35aと、電子放射部35aを支持する支持部35bとを有している。レーザ光Lが照射される電子放射部35aは、例えば細径の円柱状に形成され、レーザ光Lの入射部となる先端35cがバルブ12の頂部を向くようにして球状部分12aの内部に配置されている。なお、レーザ光Lのバルブ12への入射部は、バルブ12の上面部に限られず、バルブ12の側面部であってもよい。また、金属構造体35へのレーザ光Lの入射部も、先端35cに限られず、電子放射部35aの側面部であってもよい。
一方、支持部35bは、例えばモリブデンといった高融点金属によって円柱状に形成された棒状部材37を有している。支持部35bの先端側には、電子放射部35a(先端35c)が球状部分12a内の内部空間Sの所望の位置(ここでは後述する集光位置Fdに一致する位置)に配置されるように支持されており、支持部35bの基端側は、突出部分12b内の内部空間Sに配置されている。なお、電子放射部35aと支持部35bとは、必ずしも構成材料を変える必要はなく、電子放射部35aに用いる材料で支持部35bを一体に形成してもよい。また、同一の金属で基体を一体に形成し、電子放射部35aに相当する部分にのみ易電子放射物質を含有させてもよい。また、電子放射部35aや金属構造体35の全体が易電子放射物質自体で構成されていてもよい。さらに、電子放射構造体の基体は、タングステンやモリブデンといった金属(導電物)に限られず、セラミック等の絶縁物であってもよい。
また、発光封体11は、バルブ12の内部空間S内における金属構造体35の位置決め部36として、支持部35bである棒状部材37を把持する小径部38を有している。小径部38は、突出部分12bの内壁の一部を用いて設けられ、棒状部材37に当接するように突出部分12bの内径が他の部分よりも縮径された状態となっている。なお、小径部38は、棒状部材37の周面に接触しているだけであり、棒状部材37への融着はなされていない。また、小径部38は、図3に例示した位置よりも基端寄り(図面下側)に設けてもよく、先端側(図面上側)寄りに設けてもよい。さらに、小径部38を複数設けてもよい。
また、光源装置31では、レーザ光Lの光軸LAに沿って、例えば3枚の光路長調整板23A,23B,23Cがレーザ部2側から順に所定の間隔をもって配置されている。これらの光路長調整板23A,23B,23Cは、その先端側において、レーザ光Lの光軸LAと垂直な方向におけるレーザ光Lに対する進出位置が互いに異なるように支持部材32に取り付けられている。より具体的には、光路長調整板23A,23B,23Cのレーザ光Lに対する進出度合いは、光路長調整板23A、光路長調整板23B、光路長調整板23Cの順で大きくなっており、換言すれば、光路長調整板23A、光路長調整板23B、光路長調整板23Cの順で、その先端側とレーザ光Lの光軸LAとの間隔が大きくなっている。
このような光路長調整板23A,23B,23Cを用いることにより、レーザ光Lは、発光封体11内で、光路長調整板23A,23B,23Cのいずれも通らない成分による集光位置Fa、光路長調整板23Aのみを通る成分による集光位置Fb、光路長調整板23A,23Bを通る成分による集光位置Fc、及び光路長調整板23A,23B,23Cの全てを通る成分による集光位置Fdの4つの集光位置を光軸LA方向に有する。
したがって、光源装置31では、これら4つの集光位置Fa〜Fdによってレーザ光Lの集光領域が光軸LA方向に拡張され、発光封体11内で点灯・維持されるレーザ支持光の発光領域Mを光軸LA方向に拡張することが可能となるので、レーザ部2を高出力化させることなくレーザ支持光の照度を十分に確保できる。
なお、光路長調整板23A,23B,23Cは、その先端側において、レーザ光Lの光軸LAと垂直な方向におけるレーザ光Lに対する進出位置が互いに異なるように支持部材32に取り付けられていればよく、その順番は問わないし、求められる条件に応じてその数を変更してもよい。また、本実施形態においても、第1実施形態と同様に光路長調整板23A,23B,23Cの厚さを大きくし、発光封体11内で点灯・維持されるレーザ支持光の発光領域Mを分離してもよい。また、支持部材32をアクチュエータ24に取り付け、レーザ光Lの集光領域の拡張状態を可変としてもよい。
[光路長調整板の変形例]
上記実施形態では、一律な厚みを有する平板状の透明媒体からなる光路長調整板を例示したが、光路長調整板は種々の変形例をとり得る。図4(a)は、光路長調整板の変形例を示す図である。同図に示すように、変形例に係る光路長調整板33は、合成石英ガラス等の透明媒体によって円板状に形成されており、その中心Oをレーザ光Lの光軸LAが通過するように配置されている。この光路長調整板33は、中心Oを基準として例えば90°の位相角をもって周方向に厚さが異なる部分を有し、厚さが最大の第1の部分33aから時計回りに、厚さが二番目に大きい第2の部分33b、厚さが三番目に大きい第3の部分33c、及び厚さが最小の第4の部分33dとなっている。光路長調整板33は、例えばレンズ6と発光封体11との間でレーザ光Lの光軸LAと同軸に配置される。
このような光路長調整板33を用いる場合、図4(b)に示すように、レーザ光Lは、発光封体11内で、第1の部分33aを通る成分による集光位置Fa、第2の部分33bを通る成分による集光位置Fb、第3の部分33cを通る成分による集光位置Fc、及び第4の部分33dを通る成分による集光位置Fdの4つの集光位置を光軸LA方向に有する。したがって、これら4つの集光位置Fa〜Fdによってレーザ光Lの集光領域を光軸LA方向に拡張できる。なお、光路長調整板33において、厚さが最小の第4の部分33dを形成する代わりに、当該部分を厚さのない(透明媒体が存在しない)切欠部分としてもよい。
なお、光路長調整板33において、厚さの異なる部分が並ぶ順番は問わないし、求められる条件に応じて、その数(位相角)を変更してもよい。また、光路長調整板33において、厚さを変えるのではなく、光屈折率の異なる材料を同様に並べてもよく、厚さと材料の組み合わせによって同様の光透過条件を構成してもよい。また、所定の点を基準として位相角を設定するものであれば、その外形は円板状でなくてもよく、レーザ光Lの入射方向も図とは逆の方向であってもよい。
また、図5(a)は、光路長調整板の別の変形例を示す図である。同図に示すように、別の変形例に係る光路長調整板34は、合成石英ガラス等の透明媒体によって円板状に形成されており、その中心Oをレーザ光Lの光軸LAが通過するように配置されている。この光路長調整板34は、中心Oを基準として径方向に同心円状となるように厚さの異なる部分を有し、中心側から外側に向かって順に厚さが最小の第1の部分34a、二番目に厚さが大きい第2の部分34b、及び厚さが最大の第3の部分34cとなっている。光路長調整板34は、例えばレンズ6と発光封体11との間でレーザ光Lの光軸LAと同軸に配置される。
このような光路長調整板34を用いる場合、図5(b)に示すように、レーザ光Lは、発光封体11内で、第1の部分34aを通る部分による集光位置Fa、第2の部分34bを通る部分による集光位置Fb、及び第3の部分34cを通る部分による集光位置Fcの3つの集光位置を光軸LA方向に有する。したがって、これら4つの集光位置Fa〜Fcによってレーザ光Lの集光領域を光軸LA方向に拡張できる。なお、光路長調整板34において、厚さが最小の第1の部分34aを形成する代わりに、当該部分を厚さのない(透明媒体が存在しない)切抜部分としてもよい。
なお、光路長調整板34において、厚さの異なる部分が並ぶ順番は問わないし、求められる条件に応じて、その数を変更してもよい。また、光路長調整板34において、厚さを変えるのではなく、光屈折率の異なる材料を同様に並べてもよく、厚さと材料の組み合わせによって同様の光透過条件を構成してもよい。また、所定の点を基準として同心円を設定するものであれば、その外形は円板状でなくてもよく、レーザ光Lの入射方向も図とは逆の方向であってもよい。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態に係る光源装置の概略を示す図である。同図に示すように、第3実施形態に係る光源装置41は、集光拡張部Kである集光位置形成部42としてレンズアレイ43を用いている点で第1実施形態と異なっている。より具体的には、光源装置41では、例えば片凸レンズが配列されてなるレンズアレイ43がレンズ5,6間に配置されている。
この光源装置41では、レーザ光Lがレンズアレイ43を通ることにより、レーザ光Lの集光位置Fa,Fb,Fcが光軸LAに直交する方向(光軸LAと垂直な方向におけるレーザ光Lの断面の面内方向)に形成される。したがって、これらの集光位置Fa〜Fcによってレーザ光Lの集光領域を光軸LAに直交する方向に拡張でき、レーザ支持光の発光領域を拡張できるので、レーザ部2を高出力化させることなくレーザ支持光の照度を十分に確保できる。
[第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態に係る光源装置を示す概略図である。同図に示すように、第4実施形態に係る光源装置51は、集光拡張部Kである集光位置形成部52として光変調素子である空間光変調器53を用いている点で第1実施形態と異なっている。
空間光変調器53は、光の波面を制御することによってレーザ光Lのパターン調整や収差補正を行う装置である。この空間光変調器53では、例えば平行配向されたネマティック液晶層液晶によって入射したレーザ光Lを位相変調して反射し、光強度や偏光方向を維持した状態で光の位相のみを変調する。液晶の状態(位相変調量)は、不図示のコントローラからの信号により画素ごとに制御される。
本実施形態では、空間光変調器53は、例えばレンズ5,6間に反射される。レンズ5,6の後段側には、更に2つのレンズ54,55が配置されている。光ファイバ4のヘッド4aから出射したレーザ光Lは、レンズ5,6間の空間光変調器53で反射した後、レンズ54によって平行光化された後、レンズ55によって発光封体11に向けて集光する。空間光変調器53で位相変調を受けたレーザ光Lは、光軸LAに直交する方向(光軸LAと垂直な方向におけるレーザ光Lの断面の面内方向)に例えば3つの集光位置Fa,Fb,Fcを形成する。したがって、これらの集光位置Fa〜Fcによってレーザ光Lの集光領域を光軸LAに直交する方向に拡張でき、レーザ支持光の発光領域を拡張できるので、レーザ部2を高出力化させることなくレーザ支持光の照度を十分に確保できる。
[第5実施形態]
図8は、本発明の第5実施形態に係る光源装置を示す概略図である。同図に示すように、第5実施形態に係る光源装置61は、集光位置形成部22に代えて、レーザ光Lの集光領域における集光形状を光軸LAに交差する面内方向に延在させる集光形状調整部62を集光拡張部Kとして有している点で第1実施形態と異なっている。
より具体的には、集光形状調整部62は、シリンドリカルレンズ63によって構成されている。シリンドリカルレンズ63は、例えばレンズ5,6間に配置されている。シリンドリカルレンズ63は、入射するレーザ光Lを1軸方向のみについて変化させ、レーザ光Lの集光形状を光軸LAに直交する方向(光軸LAと垂直な方向におけるレーザ光Lの断面の面内方向)について線状に変化させる。これにより、レーザ光Lは、光軸LA方向に第1の集光位置Faと第2の集光位置Fbとを有し、図8(a)に示すように、正面側から見た場合には、第1の集光位置Faで焦点を結ぶと共に第2の集光位置Fbで光軸LAに直交する方向に延在し、図8(b)に示すように、側面側から見た場合には、第1の集光位置Faで光軸LAに直交する方向に延在すると共に第2の集光位置Fbで焦点を結ぶ。
このような光源装置61においても、集光形状の延在によりレーザ光Lの集光領域を十分に拡張でき、レーザ支持光の発光領域を拡張できるので、レーザ部2を高出力化させることなくレーザ支持光の照度を十分に確保できる。なお、本実施形態では、レーザ光Lの第1の集光位置Fa及び第2の集光位置Fbのいずれか一方が発光封体11内に配置されるようにしてもよく、第1の集光位置Fa及び第2の集光位置Fbの双方が発光封体11内に配置されるようにしてもよい。
[第6実施形態]
図9は、本発明の第6実施形態に係る光源装置の概略を示す図である。同図に示すように、第6実施形態に係る光源装置71は、集光形状調整部73及び集光位置形成部74として光変調素子である回折光学素子75を有している点で第1実施形態と異なっている。
より具体的には、回折光学素子75は、例えばレンズ5,6間に配置されている。回折光学素子75は、その回折パターンに応じて、入射するレーザ光Lを1軸方向のみについて変化させる集光形状調整部73として機能し、図9(a)に示すように、レーザ光Lの集光形状を光軸LAに直交する方向(光軸LAと垂直な方向におけるレーザ光Lの断面の面内方向)について線状に変化させる。これにより、レーザ光Lが集光位置Faにおいて光軸LAに直交する方向に延在し、レーザ光Lの集光領域を十分に拡張できるので、レーザ支持光の照度を十分に確保できる。
また、回折光学素子75は、その回折パターンを変更することで集光位置形成部74として機能し、例えばレーザ光Lの集光位置Fa,Fb,Fcを光軸LAに直交する方向に形成する。したがって、これらの集光位置Fa〜Fcによってレーザ光Lの集光領域を光軸LAに直交する方向に拡張でき、レーザ部2を高出力化させることなくレーザ支持光の照度を十分に確保できる。なお、図9(a)及び図9(b)に示す形態において、レーザ光Lの集光位置をよりレーザ部2側から遠くにするために、図7に示したレンズ54,55のようなレンズ群をレンズ6の後段側に配置してもよい。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、集光位置形成部(光路長調整板)の厚みの変化は、平板部間の段差部によって形成されているが、なだらかな面で平板部をつないでもよく、さらに、一面がなだらかに厚みを連続的に変化させるような傾斜面を有していてもよい。また、レーザ支持光の発光領域Mは、それぞれ独立した複数のレーザ光Lの集光位置によって形成されるのみではなく、多数の集光位置が実質的に連続して配置されることで形成されてもよい。
1,31,41,51,61,71…光源装置、2…レーザ部、3…光学系、7…光源、11…発光封体、22,42,52,74…集光位置形成部、23,23A〜23C,33,34…光路長調整板、24…アクチュエータ(駆動部)、43…レンズアレイ、53…空間光変調器(光変調素子)、62,73…集光形状調整部、75…回折光学素子(光変調素子)、Fa〜Fd…集光位置、G…発光ガス、K…集光拡張部、L…レーザ光、LA…光軸、S…内部空間。

Claims (12)

  1. レーザ光を出射するレーザ部と、
    内部空間に発光ガスが封入された発光封体を備えた光源と、
    前記レーザ光を前記発光封体内に集光させる光学系と、
    前記光学系による前記レーザ光の集光領域を前記レーザ光の光軸方向又は前記光軸方向に交差する面内方向に拡張する集光拡張部と、を備えたことを特徴とする光源装置。
  2. 前記集光拡張部は、前記レーザ光の集光領域に複数の集光位置を形成する集光位置形成部を有していることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  3. 前記集光位置形成部は、前記レーザ光の一部分の光路長を他部分の集光位置に対して前記レーザ光の光軸方向に変化させる光路長調整板によって構成されていることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
  4. 前記集光位置形成部は、前記光路長調整板を複数有し、
    前記複数の光路長調整板は、前記レーザ光に対する進出位置が互いに異なるように前記レーザ光の光軸方向に配置されていることを特徴とする請求項3記載の光源装置。
  5. 前記光路長調整板を前記レーザ光に対して駆動させる駆動部を有していることを特徴とする請求項3又は4記載の光源装置。
  6. 前記集光位置形成部は、前記レーザ光の光路長を前記光軸方向の軸回りに変化させる光路長調整板によって構成されていることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
  7. 前記集光位置形成部は、前記レーザ光の光路長を前記光軸の径方向に変化させる光路長調整板によって構成されていることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
  8. 前記集光位置形成部は、レンズアレイによって構成されていることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
  9. 前記集光位置形成部は、光変調素子によって構成されていることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
  10. 前記集光拡張部は、前記レーザ光の集光領域における集光形状を前記光軸方向に交差する面内方向に延在させる集光形状調整部を有していることを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  11. 前記集光形状調整部は、シリンドリカルレンズによって構成されていることを特徴とする請求項10記載の光源装置。
  12. 前記集光形状調整部は、光変調素子によって構成されていることを特徴とする請求項10記載の光源装置。
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