JP6211450B2 - 航空機の脚構造、及び、航空機の脚構造の動作方法 - Google Patents

航空機の脚構造、及び、航空機の脚構造の動作方法 Download PDF

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Description

本発明は、航空機の脚構造、及び、航空機の脚構造の動作方法に関する。
航空機は、着地するために降着装置を備える。一般的な降着装置は、地上の滑走路を走行するための車輪を備えている。
特許第4460954号公報
Courtney E.Doyle,"AVIAN−INSPIRED PASSIVE LANDING MECHANISMS FOR PERCHING ROTORCRAFT",[online],ユタ大学,[平成26年3月20日検索],インターネット<URL:http://content.lib.utah.edu/utils/getfile/collection/etd3/id/131/filename/402.pdf>
本願発明の発明者等は、一般的な降着装置ではなく、鳥が枝に止まる(パーチング)ように、何らかの対象物に止まることができるパーチング機構の開発を行っている。パーチング機構は、特に、鳥を擬態して、翼をはばたかせる事によって飛行する無人機(鳥ロボット、オーニソプター)に適している。
鳥ロボットのような小型の無人機(UAV、Unmanned Aerial Vehicle)においては、軽量化が重要な課題となる。能力の高いモータやバッテリを用いてパーチング機構を実現すると、その重量が問題となる。そのため発明者等は、パーチングのための力をモータ等の駆動系に頼ることない降着装置の研究開発を進めている。
図1、図2は、モータ等の駆動系を使わずに、無人機の自重を利用して受動的にパーチングを可能とする技術の一例を示す。図1では、無人機101の胴体109の下部に、柔軟性のある素材によって形成された脚102が取り付けられる。脚102は、鳥の脚の構造を模擬したひざ関節106と足首関節107の2つの屈曲部を持つ。足首関節107の先に、木の枝のような略円筒形の対象物108をつかむことができる指103が設けられる。
このような脚102に、鳥の脚の腱を模擬する構造として、長さ方向に伸縮しないワイヤ104が取り付けられる。ワイヤ104の先端は、指103の内部(ワイヤ105)まで延長し、指103の先端において固定される。
図1に示す無人機101が対象物108にパーチングした状態を図2に示す。無人機101が対象物108の上に止まると、胴体109の自重によって、ひざ関節106と足首関節107が曲がる。その結果、脚102においてワイヤ104を通す経路の長さが伸びる。ワイヤ104の長さとワイヤ105の長さを足した総延長は一定であるため、指103に取り付けられたワイヤ104の長さは短くなる。そのため、指103を形成する部材をワイヤ104が引っ張り、指103が閉じる。指103が閉じて対象物108を把持することにより、パーチングが行われる。
上記のような機構により、鳥と同じような機構で、受動的にパーチングを実行することが可能である。また非特許文献1には、受動的なパーチング機構に関する技術の一例が開示されている。しかしながら発明者等は、このような機構には、以下のような点において、更に改善する余地があることに着目した。
(1)非パーチング時の指の開き具合は、指の関節部のばね定数に起因するため、調整が困難である。そのため平地への着地が難しい。
(2)パーチングの力をアシストするために胴体側に駆動系を取り付けると、関節模擬部(ひざ関節106、足首関節107)が立ち上がってしまい、力を付与できない。
(3)指の付け根には駆動系を取り付けるスペースが少なく、配線の取り回しも困難である。
従来とは異なる特性を有するパーチング機構が望まれる。
本発明の一側面において、航空機の脚構造は、航空機に取り付けられる脚部材を備える。脚部材は、下ブロックと、航空機の本体側に取り付けられ、下ブロックに対して脚部材が伸縮するように摺動をする上ブロックとを備える。航空機の脚構造は更に、下ブロックに取り付けられ、対象物を把持する把持姿勢と、対象物を放す開放姿勢とを取り得る指と、少なくとも1つの軸部材に第1線状部材を掛けることによって第1線状部材の一端に加わる力を他端に加わる力に変換する第1伝達機構とを備える。着地時に本体の自重により上ブロックが下ブロックに対して接地面側に摺動をする縮み動作が発生すると、第1伝達機構が摺動の力を指に伝達することにより、指が把持姿勢を取る。
本発明により、従来とは異なる特性を有するパーチング機構が提供される。
図1は、パーチング技術の一例を示す。 図2は、パーチング技術の一例を示す。 図3は、無人機を示す。 図4は、無人機の脚部を示す。 図5は、無人機の脚部を示す。 図6は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図7は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図8は、パーチング機構の上側の分解図である。 図9は、パーチング機構の下側の分解図である。 図10は、指のリンク機構を示す。 図11は、パーチング機構の動作の説明図である。 図12は、パーチング機構の動作の説明図である。 図13は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図14は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図15は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図16は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図17は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図18は、駆動系が備える制御部の動作について説明するための図である。 図19は、制御部の動作を示す。 図20は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図21は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図22は、パーチング機構を説明するための側面図である。 図23は、パーチング機構を説明するための側面図である。
[第1実施形態]
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図3は、本発明の第1実施形態におけるUAV(無人機)1を示す。UAV1として、鳥を模擬し、翼3を羽ばたかせることにより飛行する羽ばたき機が好適に例示されるが、例えば有人機や固定翼機など、どのようなタイプの飛行体でも以下の説明は適用できる。
UAV1の胴体2に、脚部4が取り付けられる。図4と図5は、脚部4のみを描いた斜視図である。図4は脚部4が備える3本の指7−1〜7−3が開いた状態を示し、図5はパーチング時に指7−1〜7−3が閉じた状態を示す。
脚部4は、固定部5、脚部材6、指7、及びかかと8を備える。固定部5は脚部4の基部となる部材であり、胴体2の内部に取り付けられる。固定部5に対して取付け用ねじ11によって脚部材6が取り付けられる。ナット10については後述する。固定部5を用いずに、脚部材6の上端部を直接に胴体2に固定してもよい。脚部材6は、鳥の脚(leg)に相当する部分であり、胴体2から概ね下側に伸びる。脚部材6の最下部に、かかと8が取り付けられる。かかと8に指7が取り付けられる。かかと8の下面と指7の下面は、着地時に接地する接地面を形成する。指7は、パーチング時に対象物9を把持する部材であり、少なくとも前方に一本の前指と、後方に一本の後指とを含む。図4、図5の例では、指7は二本の前指7−1、7−2と一本の後指7−3を備える。
本実施形態について最初に概略を説明する。脚部材6は、鳥の脚では膝上に相当する上ブロックと、膝下やかかとに相当する下ブロックを備える。下ブロックは、着地時に接地する接地面を有する。上ブロックは、UAV1の本体側に取り付けられ、下ブロックに対して脚部材6の長手方向(UAV1が水平飛行をしているときの概ね鉛直方向)に摺動をする。この摺動により、上ブロックと下ブロックからなる脚部材が上下方向に伸縮する。この摺動が、第1線状部材と軸部材(滑車やピン)を用いた第1伝達機構によって、指7の内部の第1線状部材に伝達される。第1線状部材が指7を引っ張ることにより、指を曲げて、図5のような把持姿勢とすることができる。更に、この摺動が、第2線状部材と軸部材を用いた第2伝達機構によって、指7の内部の第2線状部材に伝達される。第2線状部材が指7を引っ張ることにより、指を伸ばして、図4のような開放姿勢とすることができる。
なお、第1線状部材及び第2線状部材は、長尺で可撓性の伝達部材である。第1線状部材及び第2線状部材、すなわち、長尺で可撓性の伝達部材には、ワイヤ、ケーブル、糸、紐、ロープ、ピアノ線、鋼線、釣糸、ベルト、帯、リボン、鎖等が含まれる。第1線状部材及び第2線状部材、すなわち、長尺で可撓性の伝達部材は、長手方向の伸縮性が小さい材料で構成するのが好ましい。しかし、第1線状部材及び第2線状部材、すなわち、長尺で可撓性の伝達部材は、パーチング機構を作動可能な範囲において、伸縮性があっても構わない。なお、以下において、第1線状部材及び第2線状部材、すなわち、長尺で可撓性の伝達部材がワイヤである例を用いて、第1の実施形態を説明する。
次に、パーチング機構について、より詳細に説明する。図6、図7は、そのようなパーチング機構を説明するための側面図である。図8と図9は、それぞれパーチング機構の上側と下側の構造を示す分解図である。但し、図6と図7では、図面の簡略化のために、図8、図9に示す部品の一部が描かれていない。
脚部材6は、フレーム14、フレームカバー15、及び脚カバー43を備える。脚カバー43は、フレームカバー15の周囲を覆う円筒形の部材であり、固定部5に対して取付け用ねじ11で固定される。脚カバー43は下側で開口する。フレームカバー15は、その開口部から脚カバー43の内部に挿入され、固定部5に対して取付け用ねじ11で固定される。
フレームカバー15に対してロッド18−2が取り付けられる。ロッド18−2は、その長さ方向の全域に渡って雄ねじのねじ山が形成された全ねじロッドである。ロッド18−2の上端は、ナット10によってフレームカバー15に固定される。脚カバー43、フレームカバー15の上部には、ロッド18−2が貫通する穴が設けられる。それらの穴は、ロッド18−2の直径よりも大きく形成される。すなわち、ロッド18−2のねじと螺合しない通し穴である。ロッド18−2の上端近くに、ロッド18−2のねじと螺合するナット41が取り付けられる。固定部5側のナット10と、もう一方のナット41とが、フレームカバー15を間に挟むようにして締め付けられることにより、ロッド18−2がフレームカバー15に対して強固に位置固定される。
ロッド18−2のナット41よりも下の部分に、スプリング19が嵌められる。スプリング19は、典型的には圧縮コイルばねである。フレームカバー15は、下側に開口するキャビティ18−1を有する。フレーム14は、キャビティ18−1に嵌め込まれ、フレームカバー15に対して上下方向(脚部材6の長手方向)に摺動する。この摺動が、上ブロックと下ブロックとの間の摺動(フレームカバー15がフレーム14に対して摺動する縮み動作、又は、伸長動作)となる。
フレーム14の上部に設けられた穴32にロッド18−2が通される。穴32は、脚カバー43、フレームカバー15の穴と同様に、ロッド18−2の直径よりも大きく、ロッド18−2と螺合しない。そのためロッド18−2は穴32に対して自在に上下動できる。フレーム14は、下側に開口する空洞を有する。ロッド18−2の下端部は、そのフレーム14の空洞内(開口部)に突出する。
フレーム14の空洞(開口の内部)に、ブラケット16が配置される。ブラケット16は、フレーム14の開口と概ね同じ平面形状を有する板状部材であり、フレーム14に対して上下方向に摺動可能である。ブラケット16は、厚さ方向に貫通する穴31を有する。穴31の内壁に、ロッド18−2の雄ねじと螺合する雌ねじが形成される。フレーム14の空洞内(開口部)に突出したロッド18−2が穴31に取り付けられることにより、ブラケット16がフレームカバー15に対して位置固定される。ブラケット16が存在することにより、フレーム14はフレームカバー15の下側から外れることが無い。フレームカバー15とブラケット16は、上ブロックの部材として機能する。
スプリング19の弾性力により、フレーム14が下方側に付勢される。ブラケット16に対して面直方向、すなわちブラケット16がフレーム14に対して摺動する上下方向に延長するように、ブラケット16を形成する板状部材を貫通する貫通孔が設けられる。その貫通孔の内周に雌ねじが切られる。その雌ねじに、下側からテンション調整ねじ36が螺合しつつねじ込まれる。テンション調整ねじ36を回転することによって、ブラケット16の上面から突出するテンション調整ねじ36の長さが変化する。テンション調整ねじ36の上端は、フレーム14の上端を上側に押す。その結果、テンション調整ねじ36の回転によって、フレーム14とブラケット16との上下方向の相対的な位置を調整することができる。ブラケット16に対してフレーム14を上げ下げすることにより、スプリング19の長さが変わるため、スプリング19の張力を調整することができる。
フレーム14の下端は、ボルト33によってベース39に固定される。ベース39は、かかと8に相当する部位を構成する部品である。ベース39の下面に、樹脂製のシートであるかかと部材35が取り付けられる。フレーム14、ベース39、かかと部材35は、下ブロックの部材として機能する。
ベース39の前方と後方に、指7が取り付けられる。本実施形態においては、前方に二本の指7−1、7−2が取り付けられ、後方に一本の指7−3が取り付けられる。しかし、違う本数の指7を設けることも可能であり、対象物9を把持するためには、少なくとも一本の前指と一本の後指とが設けられればよい。
各指7は、ベース39に近い根元側から指先まで並ぶ複数のリンク12−1〜12−3によって構成される。複数のリンク12−1〜12−3のうちの互いに隣接するリンクは、ヒンジピン13によって、所定角度まで互いに回転可能であるように接続される。その回転軸は、指7の長さ方向に垂直であり、且つ、UAV1の飛行姿勢ないし着地姿勢が水平状態のとき、水平方向を向く。以下の説明において単に「幅方向」という用語を用いた場合には、この回転軸の方向を指すものとする。このヒンジピン13を中心とした回転により、各指7は水平方向に真っ直ぐに延びた開放姿勢(伸展姿勢)と、パーチング時に対象物9を把持する把持姿勢(屈曲姿勢)とを取ることができる。各リンク12−1〜12−3の下面に、パーチング時の衝撃を緩和し、把持力を向上するためのゴム等の樹脂製のシート34が取り付けられる。
フレーム14に滑車(又はガイドピン等)21、23が取り付けられる。ここで言う「滑車」とは、回転軸を中心に小さい摩擦力で自在に回転することができる構造部材である。滑車にワイヤWを掛けた状態でワイヤWを引っ張ると、滑車の外周部がワイヤWに引っ張られて回転する。その結果、ワイヤWを非常に小さい摩擦で牽引することができる。
パーチング機構の大きさやワイヤWの素材によっては、ワイヤWを掛ける部材として滑車を用いずに、回転しない固定ピンを用いることも可能である。
滑車21は、幅方向を長手方向とするピン状の部材であり、フレーム14の上端近くの両側面を幅方向に横断して、フレーム14に固定される。滑車21のフレーム14の内側の部分は、幅方向を回転軸とする滑車として機能する。滑車23は、幅方向を長手方向とするピン状の部材であり、フレーム14の下端近くの両側面を幅方向に横断して、フレーム14に固定される。滑車23のフレーム14の内側の部分は、幅方向を回転軸とする滑車として機能する。滑車21は、ブラケット16に対して上方に位置する。滑車23は、ブラケット16に対して下側に設けられる。滑車23は特に、開放姿勢における指7の内部の上側ワイヤ17と同じ高さに設けられることが好ましい。
図6、図7には更に、滑車23よりも低く、開放姿勢における指7の内部の下側ワイヤ18と同じ高さに設けられる滑車20が描かれている。図8では、この滑車20の図示が省略されている。
ブラケット16の幅方向の側面に、ボルト22が固定される。このボルト22は、指7の本数と同じ3本設けられる。
各指7の内部に、上側ワイヤ17と下側ワイヤ18が配置される。各指の上側ワイヤ17と下側ワイヤ18は、実際には一本のワイヤWの第1部分と第2部分である。図9では、3本の指7に対応するワイヤWがそれぞれワイヤ30−1、30−2、30−3として示されている。上側ワイヤ17と下側ワイヤ18は、引っ張り方向に柔軟性・伸縮性が小さい材料で形成される。そのため、以下の説明においては、これらのワイヤの長さは実質的に一定であるものとする。このようなワイヤとして、金属やナイロンなどを材料としたワイヤを採用することができる。しかし、これらの例に限られず、引っ張り力を伝達する線状部材であれば、本実施形態における上側ワイヤ17や下側ワイヤ18の役割を果たす部材として用いることができる。以下の説明で登場する他のワイヤについても同様である。
上側ワイヤ17は、少なくともヒンジピン13よりも上側に配置される。好ましくは上側ワイヤ17は、指7の上側面28の近くに設けられた経路を通るように配置される。上側ワイヤ17は、指7の根元(ベース39側)と指先とを結ぶ長手方向に沿って伸びるように配置される。上側ワイヤ17の一端は、指先の端部の第2固定部24において固定される。上側ワイヤ17のそれ以外の部分は、指7の内部でその経路に沿って指7に対して摺動可能である。
下側ワイヤ18は、少なくともヒンジピン13よりも下側に配置される。好ましくは下側ワイヤ18は、指7の下側面29(着地時に接地する面)の近くに設けられた経路を通るように配置される。下側ワイヤ18は、指7の根元と指先とを結ぶ長手方向に沿って伸びるように配置される。下側ワイヤ18の一端は、指先の端部の第1固定部25において固定される。下側ワイヤ18のそれ以外の部分は、指7の内部でその経路に沿って指7に対して摺動可能である。
上側ワイヤ17の指7の根元側からフレーム14の側に引き回されたワイヤWは、滑車23に下から掛けられて上方に向かい、ボルト22によってブラケット16に固定(クランプ)される。ワイヤWは、ボルト22の固定部から更に上方に引き回され、滑車21に上から掛けられて下方に向かう。ワイヤWは更に、滑車20に掛けられて指7の根元側に向かい、指7の内部に引き込まれて下側ワイヤ18となる。
指7は、切り欠きC4を有する。この切り欠きC4について、図10を参照して説明する。図10は、一本の指7を拡大した側面図である。指7を構成する複数のリンク12−1〜12−3は、指7が真っ直ぐに伸びた開放状態において、各ヒンジピン13の下側に、斜めの端面26によって構成された切り欠きC4を形成する。この切り欠きC4が設けられていることによって、指7はヒンジピン13の回転軸C3を中心とした回転により、下方に曲がることができる。
図10のリンク12−1とリンク12−2との間の切り欠きC4は、開放状態の指関節を示している。図10のリンク12−2とリンク12−3との関係は、指7が曲げられた把持状態の指関節を示している。把持状態においては、切り欠きC4を形成する両端面26の少なくとも一部が互いに接触することにより、指関節が曲げられた状態で安定した形状を保つ。この状態においては、上側面28側のリンク12−2とリンク12−3との間に隙間C5ができる。逆に、開放状態においては、隙間C5の両端面27の少なくとも一部が互いに接触することによって、指7が伸びた状態で安定する。
上側ワイヤ17と下側ワイヤ18は、指先の端面C2の第2固定部24、第1固定部25でそれぞれ固定されている。従って、指7の根元側の端面C1の側から上側ワイヤ17と下側ワイヤ18のいずれかを引っ張ることにより、指7の姿勢を制御することができる。下側ワイヤ18が引っ張られた場合、指7の内部での下側ワイヤ18の経路が短くなる方向に力が働く。従って、ヒンジピン13を中心に、各リンク12−1〜12−3の間の切り欠きC4が閉じる方向に回転することになる。逆に上側ワイヤ17が引っ張られた場合、指7の内部での上側ワイヤ17の経路が短くなる方向に力が働く。従って、ヒンジピン13を中心に、各リンク12−1〜12−3の間の隙間C5が閉じる方向に回転することになる。
次に、図6と図7を参照して、本実施形態におけるパーチング機構の動作を説明する。図6は、UAV1が対象物9の上にまだ着地していない状態を示す。図7は、UAV1が対象物9の上に着地した状態を示す。着地していない状態では、スプリング19がフレーム14を下方に付勢している。そのため、フレーム14の上面がフレームカバー15の上面に対して離れた位置にある。言い換えれば、脚部材6が比較的長く伸びた状態である。
脚部材6が伸びた状態においては、ブラケット16がフレーム14に対して比較的高い場所に位置する。そのため、ボルト22と滑車23の間の距離が大きくなる。ボルト22から第2固定部24までのワイヤWの距離は不変だから、この状態において、滑車23から第2固定部24までの上側ワイヤ17の距離は短くなる。従って、上側ワイヤ17が引っ張られ、上側面28の隙間C5(図10参照)が閉じられて、指7が開放状態となる。
一方、図7に示すようにUAV1がかかと8を対象物9の上に置いて着地したとき、UAV1の自重が脚部材6に対して上から掛かる。その結果、スプリング19が圧縮され、フレーム14に対してフレームカバー15が押し下げられる。ブラケット16の位置はフレームカバー15に対して固定されているから、ブラケット16に対してフレーム14の高さが押し上げられることになる。その結果、ブラケット16のボルト22で固定されたワイヤWの上側が、滑車21によって引き上げられる。その結果、ワイヤWのクランプ位置(ボルト22)から滑車20までの長さが大きくなる。クランプ位置から第1固定部25までのワイヤWの長さは不変だから、指7の内部における下側ワイヤ18の長さが短くなる。従って、下側ワイヤ18が引っ張られ、下側面29の切り欠きC4が閉じられて指7が曲がり、図7に示すような把持姿勢を取る。
次に、離陸時の動作を説明する。図7の状態からUAV1が離陸のために例えば羽ばたきを開始すると、パーチング機構に掛かる自重が軽くなる。その結果、下側ワイヤ18が緩むことによって対象物9を把持している把持力が弱くなり、指7が対象物9から外れる。更に、自重が掛からなくなることにより、スプリング19がフレーム14を押し下げる。その結果、パーチング機構が図6の状態に戻る。滑車23に対してブラケット16の位置が引き上げられることにより、上側ワイヤ17が引っ張られて、指7が開放姿勢となる。
以上の動作について、図11と図12を参照して、より詳細に説明する。図11は、開放状態におけるワイヤWの各部の長さの説明図である。図12は、把持状態におけるワイヤWの各部の長さの説明図である。滑車20から下側ワイヤ18の第1固定部25までのワイヤWを第1部分T1として示す。滑車20から滑車21までのワイヤWを第2部分T2として示す。滑車21からクランプ箇所(ボルト22)までのワイヤWを第3部分T3として示す。クランプ箇所から滑車23までのワイヤWを第4部分T4として示す。滑車23から上側ワイヤ17の第2固定部24までのワイヤWを第5部分T5として示す。
滑車20(第1軸部材)と、滑車21(第2軸部材)と、ボルト22と、それらに掛けられたワイヤの第1部分T1、第2部分T2、第3部分T3(これらを合わせて第1ワイヤと呼ぶ)は、上ブロックと下ブロックとの摺動を、指7を引っ張る力に替える第1伝達機構として機能する。ボルト22と、滑車23と、それらに掛けられたワイヤの第4部分T4、第5部分T5(これらを合わせて第2ワイヤと呼ぶ)は、上ブロックと下ブロックとの摺動を、指7を引っ張る力に替える第2伝達機構として機能する。
第1ワイヤの一端は、上ブロックの一部であるブラケット16に固定される。第1ワイヤの他端は、指先の第1固定部25に固定される。すなわち第1ワイヤは、指の下ブロックに近い側の端部である根元位置と、その反対側の端部である指先位置とを結ぶ長さ方向に沿って配置される。第1固定部25の位置は、必ずしも正確に指先の端部ではなくてもよい。指7の中で根元位置から見て2番目のリンク12−2以降の位置、すなわち2番目のリンク12−2から最も指先側のリンク12−3までの内部に設定される第1位置の第1固定部25に第1ワイヤの他端を固定すれば、指7を把持方向に曲げることができる。
第2ワイヤの一端は、上ブロックの一部であるブラケット16に固定される。第2ワイヤの他端は、指先の第2固定部24に固定される。この固定部の位置も、必ずしも正確に指先の端部ではなくてもよい。指7の長さ方向の位置において第1位置と同様に設定される第2位置の第2固定部24に第2ワイヤの他端を固定すれば、指7を開放方向に伸ばすことができる。
着地時にUAV1の本体の自重によって上ブロックが下ブロックに対して接地面(かかと8)側に摺動する縮み動作が発生すると、第1伝達機構によって第1固定部25における第1ワイヤが指7を引っ張ることにより、指7が把持姿勢を取る。
離陸時にスプリング19が上ブロックから下ブロックに対して接地面側に付勢力を与える。その付勢力により、下ブロックが上ブロックに対して押し下げられる伸長動作が発生する。その伸長動作に応じて、第2ワイヤが第2固定部24で指7を引っ張ることにより、指7が開放姿勢を取る。
図11の開放状態における高さ方向の距離L11、L12、L13を以下のように定義する。上側の滑車21からクランプ箇所までの距離をL11とする。クランプ箇所から滑車23までの距離をL12とする。滑車23から滑車20までの距離をL13とする。同様に、図12の把持状態における高さ方向の距離L21、L22、L23を以下のように定義する。上側の滑車21からクランプ箇所までの距離をL21とする。クランプ箇所から滑車23までの距離をL22とする。滑車23から滑車20までの距離をL23とする。但しL13=L23である。
UAV1が着地し、図11の開放状態が図12の把持状態になると、フレーム14に対してブラケット16の位置が相対的に下がるため、滑車21とクランプ箇所の距離がΔL=L21−L11長くなる。クランプ箇所と滑車23との間の距離は同じ距離ΔL=L12−L22短くなる。
第1部分T1、第2部分T2、第3部分T3のワイヤWの長さの和は一定である。また第4部分T4と第5部分T5のワイヤWの長さの和も一定である。開放状態から把持状態になると、第4部分T4の長さがΔL短くなるため、第5部分T5の長さがΔL長くなる。よって、第5部分T5にある上側ワイヤ17に、図10に示した隙間C5ができる余裕長さが発生する。
更に、第2部分T2と第3部分T3の長さの和は、開放状態で2×L11+L12+L13、把持状態で2×L21+L22+L23なので、開放状態から把持状態になったとき、第2部分T2と第3部分T3の長さの和は以下の長さ、長くなる。
(2×L21+L22+L23)−(2×L11+L12+L13)
=2×(L21−L11)+(L22−L12)
=2ΔL+(−ΔL)
=ΔL
すなわち、第2部分T2と第3部分T3の長さの和はΔL長くなる。従って、第1部分T1の長さはΔL短くなる。
すなわち、UAV1の着地によって下側ワイヤ18の長さはΔL短くなるため、ヒンジピン13に対して下側において指7が引っ張られ、各リンク12−1〜12−3の間の切り欠きC4が閉じる。その結果、指7が対象物9の方向に曲がり、把持状態となる。
逆にUAV1の離陸時には、下側ワイヤ18の長さがΔL長くなり、上側ワイヤ17の長さがΔL短くなるため、ヒンジピン13に対して上側において指7が引っ張られ、各リンク12−1〜12−3間の上側に空いた隙間C5が閉じる。その結果、指7が真っ直ぐに伸び、開放状態となる。
以上のような機構により、UAV1は平地に着地することもできる。開放状態においては、全ての指7の下側面29は概ね平坦な面上に位置する。この状態で着地すると、UAV1の自重がパーチング機構に掛かるが、その自重によって平坦な下側面29が平坦な地面に押し付けられるため、パーチング機構は把持状態とならず、開放状態を維持する。その結果、UAV1が平坦な地面に着地することが可能である。
本実施形態においては、各指7にワイヤWが導入される。以上の説明では、一本のワイヤWによって、上側ワイヤ17と下側ワイヤ18が形成された。しかしながら、このワイヤWの動作は、クランプ箇所を境として両側で独立である。従って、第1部分T1、第2部分T2、及び第3部分T3を第1ワイヤによって形成し、第4部分T4、及び第5部分T5を第1ワイヤとは異なる第2ワイヤによって形成することもできる。その場合、第1ワイヤと第2ワイヤをブラケット16上の異なる箇所にクランプしてもよい。但し、構造の単純性の面では、一本のワイヤWによって第1ワイヤと第2ワイヤの役割を兼ねるように構成することが望ましい。
以上の説明では、無人機(UAV1)を例として説明した。しかしながら、本実施形態におけるパーチング機構は、有人の航空機であっても同様に採用することができる。但し、有人機の場合には人の操作によってパーチングを行うことも考えられるが、本実施形態におけるパーチング機構は人の操作を必要としない点で、特に無人機に適している。
[第1変形例]
次に、本実施形態の第1変形例について説明する。図13は、本変形例におけるパーチング機構(開放状態)を示す。隣接するリンク12−1〜12−3の間の上側面28に、図10で示した下側面29の切り欠きC4と同様の形状の切り欠きC6が設けられている。このような切り欠きC6を設けることにより、ヒンジピン13を中心にして隣接するリンク12−1〜12−3が把持状態とは逆に、上向きに反る方向に回転することができる。このような構成により、着地する場所が窪みになっている場合に、その地形に応じて上向きに反るように指7が変形することができ、安定した着地が可能となる。
[第2変形例]
次に、本実施形態の第2変形例を説明する。図14と図15は、変形例におけるパーチング機構の開放状態と把持状態をそれぞれ示す。本変形例においては、図6と図7に比べて、各指7の内部に上側ワイヤ17が無く、下側ワイヤ18のみである点で異なっている。より正確には、図11及び図12と比較した場合、各ワイヤWの第4部分T4と第5部分T5が無い点で異なっている。更に、本変形例におけるワイヤWは、金属製のワイヤのような剛性のある素材で形成することが望ましい。
本変形例において、図14の開放姿勢から図15の把持姿勢へ変化する動作については第1実施形態と同様に行われるため、説明を省略する。以下に、把持姿勢から開放姿勢へ変化する動作について説明する。UAV1の離陸時に、スプリング19がフレーム14を押し下げる。その結果、図11と図12で説明したように、下側ワイヤ18の長さがΔL長くなる。この下側ワイヤ18が金属ワイヤなどのある程度の剛性を持った素材である場合、ΔL長くなった下側ワイヤ18が指7の内部に押し出され、第1固定部25を押すことにより、指7の下側が伸び、パーチング機構が開放姿勢に戻る。ワイヤWの剛性や、スプリング19のばね係数や、UAV1の自重等の条件によってこのような動作が可能である場合には、上側ワイヤ17は無くてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図16と図17は、本実施形態におけるパーチング機構の開放状態と把持状態とをそれぞれ示す。UAV1の全体図としては、図3と同様の構成を採用することができる。本実施形態では、所定の条件が満たされたとき(例えばパーチング姿勢が不安定など)、上ブロックと下ブロックが摺動して脚部材6が縮む縮み動作をアシストする駆動系が設けられる。このアシストにより、把持力を高めることができる。
本実施形態では、第1実施形態に比べて、駆動系50と、バッテリ(図示せず)と、ワイヤ51と、ボルト52が追加されている。駆動系50は、バッテリから供給される電力によって動力を発生する電動モータ等の動力源である。ボルト52は、ワイヤ51の一端をフレーム14に固定する。ワイヤ51の他端は、駆動系50に接続される。駆動系50は、所定の条件が満たされると、ワイヤ51を上方に牽引する。
ワイヤ51の上方牽引は、下側ワイヤ18を引っ張る力となるため、結果的に指7が対象物9を把持する力が増加する。従って、駆動系50により、第1実施形態における自重によって働くパーチング機構をアシストして把持力を増加することができる。パーチング機構の開閉動作は、基本的には第1実施形態と同様に、自重に基づいて受動的に行われる。従って駆動系50としては、完全にモータ動力によってパーチングを行うような能動的な機構に比べて、小型・軽量の機構を用いることができる。
次に、駆動系50を制御するためのUAV1の内部に搭載される制御部の動作について、図18、図19を用いて説明する。図18のようにUAV1が迎角(ないし仰角)θを持って対象物9に止まるときを考える。このような場合、UAV1の質量をm、地球の重力加速度をg、機体の前後軸方向における重心60と対象物9の距離をLとすると、自重mの脚部4の軸方向(長手方向)の成分がmg・cosθとなる。この成分により、パーチング時に対象物9の周りに発生するUAV1の回転モーメントM=mgLが発生する。この回転モーメントが大きいと、パーチング力が足りずに機体が回転してしまう可能性がある。受動的パーチングによって安定的に止まることができるトルクの上限値をMとする。そのときの迎角をθ´とする。迎角θが閾値θ´を超えたとき、駆動系50によるアシストが行われる。
本実施形態におけるUAV1の制御部は、例えばかかと8に取り付けた感圧センサ等のパーチング機構作動検出部を備え、UAV1が着地してパーチング機構が作動したことを検出することができる。制御部は更に、自機の迎角(ないし仰角)を検知する角度センサを備える。
図19は、駆動系50が備える制御部の制御フローである。UAV1が対象物9にパーチングするとき、かかと8が対象物9に載ってUAV1の自重が脚部4に掛かり、パーチング機構が受動的に作動する。感圧センサは、パーチング機構の作動を検出する(ステップS1)。
パーチング機構の作動検出に応答して、角度センサがUAV1の迎角θを検知する(ステップS2)。制御部は、検知された迎角θと、予め記憶装置に格納された迎角(閾値)θ´とを比較する(ステップS3)。比較の結果、θ≦θ´であった場合は、受動的にパーチングが行えると判断する。制御部は、パーチング機構が作動している間、迎角θの検出とθ´との比較を続ける(ステップS3no)。比較の結果、θ>θ´となった場合(ステップS3yes)、自重によるトルクが大きい状態なので、制御部は駆動系50を作動し、ワイヤ51を引き上げる(ステップS4)。その結果、自重による受動的なパーチングに加えて、駆動系50のアシストによって強い把持力が発生する。その結果、UAV1が迎角を取った状態であっても安定的にパーチングすることができる(ステップS5)。離陸する場合は、羽ばたき機構などのUAV1の飛行制御システムからの離陸開始を示す信号に応じて、駆動系50によるアシストが停止される。この場合、ワイヤ51は張力を発生しないフリーな状態となる。
以上の制御の他にも、例えば風速に基づく制御が考えられる。UAV1が風速計を搭載している場合、検出された風速が所定の速度を上回った場合に、駆動系50によるアシストを行ってもよい。
図16、図17では、駆動系50のワイヤ51はフレーム14の下部にボルト52でクランプされた。しかしながら、ワイヤ51を他の場所にクランプしてもよい。その例を図20、図21に示す。この例では、駆動系50が牽引するワイヤ51aの下端部が、フレーム14の上端にボルト52aでクランプされる。この位置でクランプすると、長さの短いワイヤ51aを用いることができる。この場合でも、図16、図17で説明した動作と同様の動作を行うことができる。
図22と図23は、第2実施形態の変形例を示す。図16と図17の構造では、駆動系50がワイヤ51によってフレームカバー15に対してフレーム14を引き上げた。それに対して図22と図23の構造では、フレーム14の側からフレームカバー15を引き下げることにより、同様のアシスト効果を得る。
フレーム14に、滑車53が取り付けられる。その高さ方向の位置は、把持状態のときのブラケット16よりも下(かかと8に近い側)である。駆動系50に接続され下方向に引き回されたワイヤ51bは、その滑車53に掛けられて上方向に向かい、ブラケット16に固定されたボルト22でクランプされる。
このようなアシスト機構も、図18と図19で説明したような制御に基づいて作動する。アシスト機構が作動すると、駆動系50がワイヤ51bを引き上げる。すると滑車53とボルト22の間に張られたワイヤ51bはブラケット16を引き下げ、図23の把持状態となる方向にパーチングをアシストする。
1 UAV
2 胴体
3 翼
4 脚部
5 固定部
6 脚部材
7 指
7−1、7−2 指(前指)
7−3 指(後指)
8 かかと
9 対象物
10 ナット
11 取付け用ねじ
12−1〜12−3 リンク
13 ヒンジピン
14 フレーム
15 フレームカバー
16 ブラケット
17 上側ワイヤ
18 下側ワイヤ
18−1 キャビティ
18−2 ロッド
19 スプリング
20 滑車
21 滑車
22 ボルト
23 滑車
24 第2固定部
25 第1固定部
26 端面
27 端面
28 上側面
29 下側面
30−1〜30−3 ワイヤ
31 穴
33 ボルト
35 かかと部材
36 テンション調整ねじ
39 ベース
41 ナット
42 フレームカバー
43 脚カバー
50 駆動系
51、51a、51b、51c ワイヤ
52、52a ボルト
53 滑車
60 重心
101 無人機
102 脚
103 指
104 ワイヤ
105 ワイヤ
106 ひざ関節
107 足首関節
108 対象物
109 胴体
C1 端面
C2 端面
C3 回転軸
C4 切り欠き
C5 隙間
T1 第1部分
T2 第2部分
T3 第3部分
T4 第4部分
T5 第5部分

Claims (14)

  1. 航空機に取り付けられる脚部材を具備し、
    前記脚部材は、下ブロックと、
    前記航空機の本体側に取り付けられ、前記下ブロックに対して前記脚部材が伸縮するように摺動をする上ブロックとを具備し、
    更に、前記下ブロックに取り付けられ、対象物を把持する把持姿勢と、対象物を放す開放姿勢とを取り得る指と、
    少なくとも1つの軸部材に第1線状部材を掛けることによって前記第1線状部材の一端に加わる力を他端に加わる力に変換する第1伝達機構とを具備し、
    着地時に前記本体の自重により前記上ブロックが前記下ブロックに対して接地面側に前記摺動をする縮み動作が発生すると、前記第1伝達機構が前記摺動の力を前記指に伝達することにより、前記指が前記把持姿勢を取る
    航空機の脚構造。
  2. 請求項1に記載された航空機の脚構造であって、
    前記第1線状部材の前記一端は前記上ブロックに取り付けられ、
    前記第1線状部材の前記他端は前記指の前記下ブロックに近い側の端部である根元位置とその反対側の端部である指先位置とを結ぶ長さ方向に沿って第1位置まで配置され、且つ前記第1位置の第1固定部において前記指に対して固定され、
    前記縮み動作が発生すると、前記第1伝達機構によって前記第1固定部における前記第1線状部材が前記指を引っ張ることにより、前記指が前記把持姿勢を取る
    航空機の脚構造。
  3. 請求項2に記載された航空機の脚構造であって、
    前記指は、前記長さ方向に並ぶ複数のリンクを具備し、前記複数のリンクのうちの互いに隣接するリンクは、前記長さ方向に垂直で且つ前記航空機が水平飛行をしているときに水平となる回転軸を中心に互いに所定角度まで回転可能に接続され、
    前記第1位置は、前記複数のリンクのうち、前記根元位置から見て2番目以降のリンクに設定される
    航空機の脚構造。
  4. 請求項2又は3に記載された航空機の脚構造であって、
    前記第1伝達機構は、前記一端よりも前記本体側において前記下ブロックに取り付けられた第1軸部材と、前記一端よりも前記接地面側において前記下ブロックに取り付けられた第2軸部材とを具備し、
    前記第1線状部材は、前記一端から見て、前記第1軸部材に掛けられて前記接地面側に向かい、次いで前記第2軸部材に掛けられて前記指の前記第1位置に向かう
    航空機の脚構造。
  5. 請求項4に記載された航空機の脚構造であって、
    更に、前記上ブロックから前記下ブロックに対して前記接地面側に付勢する付勢力を与えるばね
    を具備する航空機の脚構造。
  6. 請求項5に記載された航空機の脚構造であって、
    更に、少なくとも1つの軸部材に第2線状部材を掛けることによって前記第2線状部材の一端に加わる力を他端に加わる力に変換する第2伝達機構を具備し、
    前記第2線状部材の前記一端は前記上ブロックに取り付けられ、
    前記第2線状部材の前記他端は前記指の長手方向に沿って第2位置まで配置され、且つ前記第2位置の第2固定部において前記第2線状部材が前記指を引っ張ることにより、前記指が前記開放姿勢を取る
    航空機の脚構造。
  7. 請求項6に記載された航空機の脚構造であって、
    前記第1線状部材と前記第2線状部材とは、一本の線状部材の第1部分と第2部分によって実現される
    航空機の脚構造。
  8. 請求項6又は7に記載された航空機の脚構造であって、
    前記指は、前記着地時に、前記開放姿勢において、接地面の窪みに応じて上向きに反ることができる
    航空機の脚構造。
  9. 請求項5乃至8のいずれか一項に記載された航空機の脚構造であって、
    更に、前記開放姿勢における前記付勢力を調整するテンション調整ねじ
    を具備する航空機の脚構造。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載された航空機の脚構造であって、
    更に、所定の条件が満たされた場合、前記縮み動作をアシストする動力を供給するアシスト部
    を具備する航空機の脚構造。
  11. 請求項10に記載された航空機の脚構造であって、
    更に、前記航空機の飛行姿勢の傾きを検出する傾き検出部と、
    検出された前記傾きが所定の角度を超えたとき、前記アシスト部が前記動力を供給するように制御する制御部と
    を具備する航空機の脚構造。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載された航空機の脚構造と、
    前記本体と
    を具備する無人機。
  13. 航空機の脚構造の動作方法であって、
    前記脚構造は、航空機に取り付けられる脚部材を具備し、
    前記脚部材は、下ブロックと、
    前記航空機の本体側に取り付けられ、前記下ブロックに対して前記脚部材が伸縮するように摺動をする上ブロックとを具備し、
    更に、前記下ブロックに取り付けられ、対象物を把持する把持姿勢と、対象物を放す開放姿勢とを取り得る指と、
    少なくとも1つの軸部材に第1線状部材を掛けることによって前記第1線状部材の一端に加わる力を他端に加わる力に変換する第1伝達機構とを具備し、
    前記動作方法は、
    着地時に前記本体の自重により前記上ブロックが前記下ブロックに対して接地面側に前記摺動をする縮み動作が発生すると、前記第1伝達機構が前記摺動の力を前記指に伝達することにより、前記指が前記把持姿勢を取るステップと、
    所定の条件が満たされた場合、アシスト部が前記縮み動作をアシストする動力を供給するステップと
    を具備する動作方法。
  14. 請求項13に記載された航空機の脚構造の動作方法であって、
    更に、前記航空機の飛行姿勢の傾きを検出するステップと、
    検出された前記傾きが所定の角度を超えたとき、前記アシスト部が前記動力を供給するように制御するステップと
    を具備する動作方法。
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