JP6210790B2 - 配管支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、給水管、給湯管、排水管等の建物の設備配管を支持する配管支持具に関するものである。
従来、この種の配管支持具として、排水管をコンクリートスラブに支持するための配管支持金具が知られている(特許文献1参照)。
この配管支持金具は、一対の固定孔を透設すると共に一対のナット部を設けたベースプレートと、ベースプレートのナット部に起立配設した一対のねじ杆と、一対のねじ杆の間にナット締着により高さ調整自在に架設配設した配管バンドと、を備えている。
コンクリートスラブに打ち込んだアンカーに、一対の固定孔を介してベースプレートを固定し、このベースプレートの一対のナット部に、一対のねじ杆を螺合起立させる。さらに、配管バンドにより排水管を挟着状にし、排水勾配を加味した高さ調整を行いつつ配管バンドをナット締着する。
このように、ベースプレートをコンクリートスラブに固定してから、一対のねじ杆を取り付けるようにしているため、アンカーの打ち込みの際に、ハンマーによりねじ杆を損傷することがなく、且つ全体をコンパクトに構成することができる。
特開平8−145240号公報
近年、共同住宅における設備配管の改修では、コストの低減を図るべく、既設の配管をそのまま残して新設の配管を施工し、これに非改修配管の繋ぎ換えを行う、いわゆる「盛替え」が行われる。「盛替え」では、既設の配管を逃げて、新設の配管を施工せざるを得ず、極めて狭い空間に配管を施工することとなる。一方、近年の新設の配管は、そのほとんどが可撓性を有する合成樹脂管(硬質塩化ビニル管、ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管)を用いるため、配管の支持箇所か増加する傾向にある。
このため、上記従来の配管支持金具では、既存の配管や障害物等が邪魔になって、設置スペースを確保できなくなる問題がある。すなわち、配管の設置スペースは確保できても、これを支持する配管支持金具の設置スペースは確保できず、樹脂管がグラついた状態に施工されてしまう問題がある。
本発明は、狭いスペースに一定の自由度をもって設置することができる配管支持具を提供することを課題としている。
本発明の配管支持具は、配管を保持するバンド部と、2本の支持ロッドを有し、バンド部を壁体に支持するバンド支持部と、を備えた配管支持具であって、バンド部は、配管を周方向に囲繞するバンド本体と、バンド本体の両端部からそれぞれ延在し、バンド本体を配管に緊結する2つの緊結部と、各緊結部から周方向に90°位置ズレすると共に180°点対称位置においてバンド本体の外周面に突設され、バンド支持部に固定するための2つの被支持片部と、を有し、2つの緊結部は、一方の緊結部がヒンジ部を構成し、他方の緊結部がバンド支持部に固定するための被支持部位を兼ね、他方の緊結部および2つの被支持片部の計3箇所のうちの選択した2箇所が、2本の支持ロッドにより支持可能であり、2つの被支持片部を支持する場合の2本の支持ロッドは、相互に平行に配設され、いずれか一方の被支持片部と他方の緊結部とを支持する2本の支持ロッドは、相互に直交して配設されることを特徴とする。
本発明の他の配管支持具は、配管を保持するバンド部と、2本の支持ロッドを有し、バンド部を壁体に支持するバンド支持部と、を備えた配管支持具であって、バンド部は、配管を周方向に囲繞するバンド本体と、バンド本体の両端部からそれぞれ延在し、バンド本体を配管に緊結する2つの緊結部と、いずれか一方の緊結部から周方向に90°位置ズレしたバンド本体の外周面に突設され、バンド支持部に固定するための1つの被支持片部と、を有し、2つの緊結部は、それぞれバンド支持部に固定するための被支持部位を兼ね、2つの緊結部および1つの被支持片部の計3箇所のうちの選択した2箇所が、2本の支持ロッドにより支持可能であり、2つの緊結部を支持する場合の2本の支持ロッドは、相互に平行に配設され、いずれか一方の緊結部と1つの被支持片部とを支持する場合の2本の支持ロッドは、相互に直交して配設されることを特徴とする。
さらに、被支持片部は、バンド本体の一部を外側に切起こして形成されていることが好ましい。
この構成によれば、プレス成形等により、被支持片部をバンド本体と一体に且つ簡単に形成することができる。したがって、被支持片部を設けることによるバンド部のコストアップを抑制することができる。
一方、バンド支持部は、2つの脚状支持部を備え、各脚状支持部は、持ロッドと、支持ロッドが基端部において螺合する支持ベースと、支持ベースを壁体に固定する固定部材と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、支持ロッド、支持ベースおよび固定部材を有する脚状支持部を、2つ備えているため、バンド支持部によるバンド部の支持形態に自由度を持たせることができる。すなわち、1の支持ロッドに1の支持ベースを対応させるようにしている。このため、バンド支持部の設置形態に自由度を持たせることができる。
この場合、各固定部材は、各支持ベースの長手方向の両端部を壁体に固定する、一対のコンクリートビスおよび心棒打込み式アンカーのいずれか一方で構成されていることが好ましい。
本発明では、1の支持ロッドに1の支持ベースが対応している。したがって、支持ベースの壁体への取付け強度は、比較的小さくて済む。すなわち、支持ベースを壁体に固定するコンクリートビスや心棒打込み式アンカーは、細径のものを用いることができる。このため、壁体への下穴の形成において、低騒音および低振動で作業を行うことができると共に、粉塵の発生を抑制することができる。
これらの場合、各脚状支持部は、支持ベースと壁体との間に介設される両面粘着テープを、更に有していることが好ましい。
この構成によれば、両面粘着テープにより、壁体に支持ベースを仮固定しておくことができ、仮固定した支持ベースをガイドにして、下穴を簡単に穿孔することができる。したがって、支持ベースの施工性を向上させることができる。
また、配管が、建物の立て管を構成する合成樹脂管であることが好ましい。
この構成によれば、可撓性に富む合成樹脂管を、自由度を持って支持することができるため、狭いスペースに設置される立て管であっても、これを適切に支持することができる。
第1実施形態に係る配管支持具の外観斜視図である。 第1実施形態に係る配管支持具の分解斜視図である。 バンド部の拡大斜視図である。 被支持片部の拡大斜視図である。 変形例に係るバンド部の斜視図である。 支持ベースの拡大斜視図である。 他の配管支持形態を表した配管支持具の外観斜視図である。 第2実施形態に係る配管支持具の外観斜視図である。 バンド部の拡大斜視図である。 他の配管支持形態を表した配管支持具の外観斜視図である。 第1実施形態の配管支持具を用いた盛替え工事の説明図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る配管支持具について説明する。この配管支持具は、既設、新設を問わず、主として合成樹脂管で構成された給水管、給湯管、排水管等の建物の設備配管を支持するものである。以下の実施形態では、ポリエチレン管(水道用ポリエチレン管)で構成された給水立て管(給水管)を支持する金属製の配管支持具(配管支持金具)について説明する。また、既設の共同住宅における給水立て管の盛替え工事を例に、配管支持具の使用形態について説明する。なお、以下の説明では、給水立て管について単に「配管」の語を用い、必要に応じて「給水立て管」の語を用いるものとする。
図1は、第1実施形態に係る配管支持具の外観斜視図であり、図2はその分解斜視図である。両図に示すように、配管支持具1は、配管P(給水立て管)を保持するバンド部2と、バンド部2をコンクリート壁W(壁体)に支持するバンド支持部3と、を備えている。また、バンド支持部3は、バンド部2を支持する支持ロッド5、および支持ロッド5を支持する支持ベース6を有する、一対(2つ)の脚状支持部4で構成されている。
図1ないし図3に示すように、バンド部2は、半円状の一対のバンド片12から成るバンド本体11と、各バンド片12の一方の端部からそれぞれ延在する一対の緊結片14から成る緊結部13と、両バンド片12の他方の端部から延在するヒンジ部15と、各バンド片12の外周面に突設された2つの被支持片部16と、を有している。被支持片部16は、支持ロッド5に固定される部位であり、また緊結部13は、支持ロッド5に固定される部位と、バンド本体11(一対のバンド片12)を配管Pに緊結する部位とを兼ねている(詳細は後述する)。
一対のバンド片12から成るバンド本体11は、その内径が、支持する配管Pの外径とほぼ同一(内径≦外径)となるように形成されている。バンド片12、緊結片14およびヒンジ部15(の半部)は、板金で一体に形成されており、この板金の2つを突合せ、これをヒンジ部15のヒンジピンにより連結することにより、バンド部2が構成されている(図3参照)。ヒンジ部15を中心に一対のバンド片12を広げ、これを配管Pに装着した後、一対の緊結片14を近づけるように締結することにより、バンド部2が配管Pに緊結される。
一対の緊結片14の締結は、締結ボルト17および締結ナット18により行われる。このため、各緊結片14には、締結ボルト17が挿通する挿通孔19が形成されている。詳細は後述するが、この緊結片14の挿通孔19に支持ロッド5を挿通し、バンド部2を支持ロッド5に支持することも可能である。なお、本実施形態は、挿通孔19を円形孔としたが、緊結片14の端から切り込んだ「U」字状の孔とすることも可能である(図4と同様の形態)。
2つの被支持片部16は、逆向きに配置するが同一の形状に形成されており、一方の被支持片部16は、一方のバンド片12の周方向中間位置に取り付けられ、他方の被支持片部16は、他方のバンド片12の周方向中間位置に取り付けられている。すなわち、2つの被支持片部16は、バンド本体11において、緊結部13から周方向に90°位置ズレすると共に相互に180°点対称位置に配設されている。
各被支持片部16は、バンド片12から径方向に突出する羽板片21と、バンド片12の外周面に添う取付け片22とから成り、取付け片22の部分でバンド片12に溶着されている。羽板片21には、支持ロッド5が挿通する貫通孔23が形成されている(図4(a)参照)。詳細は後述するが、支持ロッド5には、受けナット33および固定ナット34が螺合しており、羽板片21に支持ロッド5を挿通した状態で、羽板片21を受けナット33と固定ナット34とで挟持するようにしている。これにより、バンド部2が、被支持片部16を介して支持ロッド5に支持固定される。
このように、本実施形態のバンド部2は、緊結部13および2つの被支持片部16の計3か所において、支持ロッド5に固定可能に構成されている。なお、被支持片部16は、上記の羽板片21をバンド片12の外周面に溶着(すみ肉溶接)した形態であってもよい。また、本実施形態は、貫通孔23を円形孔としたが、羽板片21の端から切り込んだ「U」字状の切欠き孔24とすることも可能である(図4(b)参照)。これにより、被支持片部16と支持ロッド5との係合作業を簡単に行うことができる。
図5(a)は、バンド部2の変形例を表している。このバンド部2Aでは、その被支持片部16がバンド片12の一部を切起こすようにして形成した切起し片26により、構成されている。すなわち、このバンド部2Aは、上記のバンド部2に比して幅広に形成されており、上記の羽板片21に相当する部分(取付け片22は無し)が、バンド片12の一部を外側に切起こして形成した切起し片26で構成されている。この場合も、バンド片12、緊結片14、切起し片26およびヒンジ部15(の半部)は、板金で一体に形成され(プレス成型等)、この板金の2つを突合せ、これをヒンジ部15のヒンジピンにより連結することにより、バンド部2Aが構成されている。
図1、図2および図6に示すように、バンド支持部3を構成する各脚状支持部4は、バンド部2を支持する支持ロッド5と、支持ロッド5を支持する支持ベース6と、支持ベース6をコンクリート壁Wに固定する一対のコンクリートビス31(固定部材)と、支持ベース6とコンクリート壁Wとの間に介設される両面粘着テープ32と、を有している(図2参照)。また、支持ロッド5には、バンド部2を位置決めする受けナット33、および受けナット33と共にバンド部2を締結する固定ナット34が螺合している。
支持ロッド5は、いわゆる全ねじボルトで構成されている。支持ロッド5の先端側には、受けナット33および固定ナット34が螺合している。バンド部2の位置は、配管Pの位置に合致することになるため、バンド部2(被支持片部16)のコンクリート壁Wからの離間位置が、この受けナット33で調整され、バンド部2(被支持片部16)の固定が、受けナット33を受けとする固定ナット34の締め付けで行われる。
各支持ベース6は、矩形板状のベース本体35と、ベース本体35の中心部に設けたナット部材36と、を有している(図6(a)参照)。ベース本体35の長手方向の両端部には、一対のバカ孔37が形成されている。このバカ孔37を介して、コンクリート壁Wに打ち込んだ一対のコンクリートビス31により、支持ベース6がコンクリート壁Wに固定される。そして、コンクリートビス31のビス打ちは、コンクリート壁Wに穿孔した下穴H(図2参照)にねじ込むことにより、行われる。
なお、図示しないが、コンクリートビス31に代えて、心棒打込み式アンカーを用いることも可能である。この場合には、支持ベース6は、アンカリングされた心棒打込み式アンカーに対しナット締めすることにより、コンクリート壁Wに固定される。
ナット部材36は、内周面に雌ねじを形成して円筒状に形成され、支持ロッド5が強固に取り付けられるように所定の長さを有している。また、ナット部材36は、ベース本体35の中心部に形成した円形開口38に嵌合した状態で、ベース本体35に溶着或いは圧入されている。この場合、支持ロッド5は、その先端がコンクリート壁Wに当接する位置までナット部材36にねじ込まれることとなる。なお、ナット部材36は、六角の形状であってもよい(図6(b)参照)。
支持ベース6は、配管Pに装着したバンド部2の被支持片部16(羽板片21)が投影されるコンクリート壁Wの部分に設けられる。そして、このコンクリート壁Wの部分には、支持ベース6を仮固定するための両面粘着テープ32が貼着される(図2参照)。両面粘着テープ32は、フィルム状の樹脂テープの両面に粘着剤を塗着したものでもよいし、防振を考慮するのであれば、ウレタンテープの両面に粘着剤を塗着したものを用いる。
上述のように、支持ベース6を固定するコンクリートビス31は、コンクリート壁Wに穿孔した下穴Hに打ち込まれる。本実施形態では、両面粘着テープ32により、支持ベース6をコンクリート壁Wに仮固定し、この状態で支持ベース6のバカ孔37をガイドとして、コンクリートビス31用の下穴Hを穿孔するようにしている。これにより、墨出しを行う必要がなく、且つ下穴Hをミス無く形成することができる。
また上述のように、バンド部2は、緊結部13および2つの被支持片部16の計3か所において、各脚状支持部4(支持ロッド5)に固定可能に構成されている。このため、この計3か所のうち、どの2箇所を2つの脚状支持部4により支持するかにより、配管Pの支持形態を変更することができる。すなわち、本実施形態の配管支持具1では、配管Pとこれを支持するコンクリート壁Wとの位置関係等により、配管Pの支持形態を自在に変更することができる。
図1に示す配管支持形態は、通常の支持形態であり、2つの脚状支持部4を平行に配置し、2つの被支持片部16を利用してバンド部2(配管P)を支持している。
図7(a)に示す配管支持形態は、2つの脚状支持部4を直交するように配置し、緊結部13および一方の被支持片部16を利用してバンド部2(配管P)を支持している。この支持形態では、配管Pに対し2方向の支持力を発揮させることができ、配管Pを強固に支持することができる。
図7(b)に示す配管支持形態は、2つの脚状支持部4を直交するように配置し、緊結部13および他方の被支持片部16を利用してバンド部2(配管P)を支持している。この支持形態では、障害物等を逃げた状態で配管Pを適切に支持することができる。
なお、緊結部13および2つの被支持片部16の全てを利用してバンド部2(配管P)を、より強固に支持することも可能である(この場合には、脚状支持部4を3つ設ける)。
次に、図8および図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る配管支持具1Aについて説明する。この配管支持具1Aは、第1実施形態の配管支持具1に対しバンド部2が異なっている。したがって、主にバンド部2について説明する。
第2実施形態のバンド部2は、半円状の一対のバンド片12から成るバンド本体11と、各バンド片12の両端部からそれぞれ延在し、それぞれが一対の緊結片14から成る2つの緊結部13と、一方のバンド片12の外周面に突設された被支持片部16と、を有している。この場合も、被支持片部16は、支持ロッド5に固定される部位であり、また各緊結部13は、支持ロッド5に固定される部位と、バンド本体11(一対のバンド片12)を配管Pに緊結する部位とを兼ねている。
したがって、被支持片部16は、受けナット33および固定ナット34により、支持ロッド5に締結される。一方、各緊結部13は、受けナット33および固定ナット34により支持ロッド5に締結される場合と、締結ボルト17および締結ナット18により締結される場合とがある。この実施形態でも、バンド部2は、2つの緊結部13および1つの被支持片部16の計3か所において、各脚状支持部4(支持ロッド5)に固定可能に構成されている。なお、上記の変形例を第2実施形態に適用する場合には、板金の製造工程を容易にすべく、第1実施形態と同様に、切起し片26(被支持片部16)を2つ設けることが好ましい(図5(b)参照)。
このように、第2実施形態の配管支持具1Aにおいても、配管Pとこれを支持するコンクリート壁Wとの位置関係等により、配管Pの支持形態を自在に変更することができる。
図8に示す配管支持形態は、2つの脚状支持部4を平行に配置し、2つの緊結部13を利用してバンド部2(配管P)を支持している。
図10(a)に示す配管支持形態は、2つの脚状支持部4を直交するように配置し、2つの緊結部13および被支持片部16を利用してバンド部2(配管P)を支持している。この支持形態では、配管Pに対し2方向の支持力を発揮させることができ、配管Pを強固に支持することができる。
図10(b)に示す配管支持形態は、2つの脚状支持部4を直交するように配置し、図10(a)とはバンド部2の向きを変えて支持する形態である。この支持形態では、障害物等を逃げた状態で配管Pを適切に支持することができる。なおこの場合も、緊結部13および2つの被支持片部16の全てを利用してバンド部2を、より強固に支持することも可能である。
ここで、図1、図2および図11を参照して、既設の共同住宅における給水立て管Pの盛替え工事を例に、配管支持具1(第1実施形態のもの)の使用形態について説明する。図11(a)は、盛替え前の、各住戸のパイプシャフトPSを表しており、図11(b)は、盛替え後の、パイプシャフトPSを表している。図11(a)に示すように、盛替え前のパイプシャフトPS内には、既設給水管の立て管(給水立て管P)および既設ガス管の立て管(ガス立て管G)が配設されている。
給水立て管Pからは、スラブS上(うえ)略1.2mの位置から各住戸用の給水枝管51が分岐し、ガス立て管Gからは、スラブS上略0.3mの位置から各住戸用のガス枝管61が分岐している。給水立て管Pから分岐した給水枝管51は、立て管側ゲート弁52、水道メーター53、枝管側ゲート弁54を経て、スラブS上のころがし配管で住戸内に導かれている。同様に、ガス枝管61は、メーターコック62、ガスメーター63、試験口64、感震器65を経て、スラブS上のころがし配管で住戸内に導かれている。
このように構成された、既設のパイプシャフトPSにおいて、給水立て管Pの盛替え工事を実施する場合を想定する。この盛替え工事では、先ず各階に亘って直線的に配管する給水立て管P(新設)の位置を決定する。この場合、ガス枝管61やガスメーター63から外れた位置に、且つ検針等に支障が生じない位置に、給水立て管Pを配置する必要がある。実施形態では、既設の給水立て管Pの前方、すなわちパイプシャフトPS内の右手前に、盛替え用(新設)の給水立て管Pを配置することとする。また、給水立て管Pに鋼管を用いる場合には、スラブS上に立て管専用の支持金物を設置するが、合成樹脂管を用いる本実施形態では、加えて各階のスラブSの中間位置(例えば、分岐部分の上側)に、上記の配管支持具1を設けることとする。
最初に、既設の排水枝管51を、分岐部分から枝管側ゲート弁54の手前まで撤去する。なお、住戸を使用しながら盛替え工事を行う場合には、廊下(外廊下)の外側等に仮設の給水立て管Pを施工し、その分岐管を上記の枝管側ゲート弁54に接続しておく。次に、ホールソー等を用いて、各階のスラブSにおける給水立て管Pの配置位置に配管用貫通孔Saを形成する。ここで、この配管用貫通孔Saを利用して給水立て管Pを吊り下げた状態に施工すると共に、配管支持具1を設置する。
図1、図2および図11(b)に示すように、配管支持具1の設置では、給水立て管Pにバンド部2を仮固定し、これに支持ロッド5を宛がって、現場合せにより両面粘着テープ32を貼着する。実際には、支持ベース6側に予め両面粘着テープ32を貼着しておいて、この支持ベース6(2つ)をコンクリート壁W(パイプシャフトPSの側壁)に貼着する要領となる。各支持ベース6をコンクリート壁Wに貼着したら、そのバカ孔37を利用して、振動ドリル等によりコンクリート壁Wに下穴Hを穿孔する。そして、この下穴Hにコンクリートビス31を打ち込んで(螺合して)、各支持ベース6をコンクリート壁Wに本固定する。
次に、受けナット33を螺合した支持ボルト5を、被支持部材16の貫通孔23に通しておいて、支持ベース6にねじ込んで固定する。2本の支持ボルト5をそれぞれ支持ベース6に固定したら、バンド部2の位置を微調整した後、締結ボルト17および締結ナット18を本締めし、バンド部2を給水立て管Pに緊結する。ここで、各支持ボルト5に取り付けた受けナット33を移動させて、被支持部材16に裏側から突き当てるようにする。次に、各支持ボルト5に固定ナット34を螺合し、これを締め付けて、固定ナット34と受けナット33の間に被支持部材16を挟持する。これにより、バンド部2およびバンド支持部3を介して、給水立て管Pがコンクリート壁Wに支持固定された状態となる。
一方、この配管支持具1の施工と相前後して、スラブS上に立て管専用の支持金物を設置すると共に、配管用貫通孔Saの穴埋めを行う。このようにして、盛替え用の給水立て管Pを施工したら、新たに給水枝管51を設け、仮設の枝管との繋ぎ替えを行う。この場合、水道メーター53廻り(メーターユニット)も新品に交換する。
以上のように、本実施形態の配管支持具1.1Aによれば、バンド部2に、緊結部13に加えて支持ロッド5に固定可能な被支持片部16を設けるようにし、且つ1の支持ロッド5を1の支持ベース6に対応させた脚状支持部4を複数用いるようにしている。このため、脚状支持部4を、障害物を避けて配置し、或いは周囲のコンクリート壁Wの位置や向きに応じて配置することができる。したがって、配管P(給水立て管)を自由度を持って、且つ強固に支持することができる。
なお、本実施形態では、給水立て管Pを支持する配管支持具1,1Aについて説明したが、本発明の配管支持具1,1Aは、給水管に関しスラブS上の横架支持やスラブS下の吊下げ支持に適用することも可能である。また、給水管の他、給湯管、排水管等の建物の設備配管の支持にも適用可能である。また、合成樹脂管の他、鋼管(ライニング鋼管やコーティング鋼管)にも適用可能である。
1,1A 配管支持具、2,2A バンド部、3 バンド支持部、4 脚状支持部、5 支持ロッド、6 支持ベース、11 バンド本体、13 緊結部、15 ヒンジ部、16 被支持片部、21 羽板片、26 切起し片、31 コンクリートビス、32 両面粘着テープ、P 配管(給水立て管)、W コンクリート壁

Claims (7)

  1. 配管を保持するバンド部と、2本の支持ロッドを有し、前記バンド部を壁体に支持するバンド支持部と、を備えた配管支持具であって、
    前記バンド部は、
    前記配管を周方向に囲繞するバンド本体と、
    前記バンド本体の両端部からそれぞれ延在し、前記バンド本体を前記配管に緊結する2つの緊結部と、
    前記各緊結部から周方向に90°位置ズレすると共に180°点対称位置において前記バンド本体の外周面に突設され、前記バンド支持部に固定するための2つの被支持片部と、を有し、
    前記2つの緊結部は、一方の緊結部がヒンジ部を構成し、他方の緊結部が前記バンド支持部に固定するための被支持部位を兼ね、
    前記他方の緊結部および前記2つの被支持片部の計3箇所のうちの選択した2箇所が、前記2本の支持ロッドにより支持可能であり、
    前記2つの被支持片部を支持する場合の前記2本の支持ロッドは、相互に平行に配設され、
    いずれか一方の前記被支持片部と前記他方の緊結部とを支持する前記2本の支持ロッドは、相互に直交して配設されることを特徴とする配管支持具。
  2. 配管を保持するバンド部と、2本の支持ロッドを有し、前記バンド部を壁体に支持するバンド支持部と、を備えた配管支持具であって、
    前記バンド部は、
    前記配管を周方向に囲繞するバンド本体と、
    前記バンド本体の両端部からそれぞれ延在し、前記バンド本体を前記配管に緊結する2つの緊結部と、
    いずれか一方の前記緊結部から周方向に90°位置ズレした前記バンド本体の外周面に突設され、前記バンド支持部に固定するための1つの被支持片部と、を有し、
    前記2つの緊結部は、それぞれ前記バンド支持部に固定するための被支持部位を兼ね、
    前記2つの緊結部および前記1つの被支持片部の計3箇所のうちの選択した2箇所が、前記2本の支持ロッドにより支持可能であり、
    前記2つの緊結部を支持する場合の前記2本の支持ロッドは、相互に平行に配設され、
    いずれか一方の前記緊結部と前記1つの被支持片部とを支持する場合の前記2本の支持ロッドは、相互に直交して配設されることを特徴とする配管支持具。
  3. 前記被支持片部は、前記バンド本体の一部を外側に切起こして形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の配管支持具。
  4. 前記バンド支持部は、2つの脚状支持部を備え、
    前記各脚状支持部は、
    記支持ロッドと、
    前記支持ロッドが基端部において螺合する支持ベースと、
    前記支持ベースを前記壁体に固定する固定部材と、を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の配管支持具。
  5. 前記固定部材は、前記支持ベースの長手方向の両端部を前記壁体に固定する、一対のコンクリートビスおよび心棒打込み式アンカーのいずれか一方で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の配管支持具。
  6. 前記各脚状支持部は、前記支持ベースと前記壁体との間に介設される両面粘着テープを、更に有していることを特徴とする請求項4または5に記載の配管支持具。
  7. 前記配管が、建物の立て管を構成する合成樹脂管であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の配管支持具。
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