JP6207888B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は情報処理装置に関し、特に、複数の電気機器を含むシステムの稼働を模擬するためのシナリオを評価する情報処理装置に関する。
電力系統などのシステムの稼働を監視および制御する運転員については、監視制御システムの運転技術向上のため、訓練シミュレータを用いた訓練が実施されている。訓練シミュレータは、実運用に用いられる監視制御システムと同等な監視および制御機能、送電線および保護リレー等の電力系統設備、ならびに電圧および潮流等の系統状態を模擬する機能および訓練用のシナリオ(訓練シナリオともいう)を作成する機能を有する。
訓練シナリオは主にトレーナ(指導員)が作成するが、トレーナの負担軽減のために、事故シーケンスの模擬データの自動作成機能が特許文献1(特開2003−18747号公報の段落0019など)および特許文献2(特開平5−333764号公報の段落0005など)などに開示される。
特開2003−18747号公報の段落0019等 特開平5−333764号公報の段落0005等
運転員の訓練の質を高めるために事故シーケンスの模擬データである訓練シナリオを評価する機能の提供が望まれていたが、特許文献1では当該要望に応えることはできない。具体的には、特許文献1では、訓練用シミュレータはトレーナとトレーニ(訓練者)が操作し、トレーナが作成した訓練用の事故シーケンスデータに基づきトレーニの訓練が実施される。つまり、トレーナの持っている技術・ノウハウに依存して訓練が実施されるが、トレーナが作成した事故シーケンスデータを、客観的に評価する機能は提案されていない。
また特許文献2では、模擬された事故時の系統状態においてトレーニが行った復旧操作を定量的に評価する技術を提案するが、模擬された事故時の系統自体を定量的に評価するなど、模擬データを客観的に評価する機能は提案されていない。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、システムの稼働を模擬するためのシナリオを評価する情報処理装置を提供することである。
この発明のある局面に従う情報処理装置は、複数の電気機器を含むシステムの稼働を模擬する訓練用シミュレータのためのシナリオであって、稼働状態を第1状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の動作を示すシナリオを取得するシナリオ取得部と、取得されたシナリオが示す第1状態に遷移するために動作する電気機器の数を含む情報から、訓練の難易度を評価するシナリオ評価部と、シナリオ評価部による評価結果を表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
好ましくは、訓練の難易度は、稼働状態を第1状態に遷移させる原因の推定に係る難易度を含み、シナリオは、1つ以上の電気機器それぞれの動作内容を、稼働状態を第1状態に遷移させるための順番に従って並べたシーケンスデータを含み、動作内容の並びは、稼働状態を第1状態に遷移させる原因に対応した原因動作内容を含み、シナリオ評価部は、動作内容の並びにおいて、原因動作内容からみて一方の方向に並んだ動作内容に対応した一方電気機器の数および他方の方向に並んだ動作内容に対応した他方電気機器の数から、原因の推定に係る難易度を評価する原因推定評価部を含む。
好ましくは、原因推定評価部は、一方電気機器の数とシステムにおいて当該一方電気機器が設置された範囲の大きさおよび他方電気機器の数とシステムにおいて当該他方電気機器が設置された範囲の大きさから、原因の推定に係る難易度を評価する評価部を含む。
好ましくは、原因推定評価部は、行列方向に区切られた各階級により指定される配列要素として事故原因推定の難易度を有する2次元マトリックス表を含み、各階級は電気機器の数を示し、且つレンジが可変であり、原因推定評価部は、2次元マトリックス表から一方電気機器の数と他方電気機器の数との組に対応する事故原因推定の難易度を検索する。
好ましくは、各階級が示す電気機器の数のレンジを、システムが有する電気機器の総数に基づき変更する。
好ましくは、訓練の難易度は、稼働状態を状態遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に係る難易度を含む。情報処理装置は、稼働状態を、第1状態から第2状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に関する操作情報を取得する操作情報取得部を、さらに備え、シナリオ評価部は、操作情報が示す状態遷移させるための操作の数から、操作に係る難易度を評価する評価部を含む。
好ましくは、訓練の難易度は、稼働状態を状態遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に係る難易度を含む。情報処理装置は、稼働状態を、第1状態から第2状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に関する操作情報を取得する操作情報取得部を、さらに備え、シナリオ評価部は、操作情報が示す状態遷移させるための操作の数から、操作に係る難易度を評価する評価部を有し、原因の推定に係る難易度、および前記操作に係る難易度の組合わせから、訓練の難易度を評価する。
この発明の他の局面に従う情報処理装置は、複数の電気機器を含むシステムの稼働を模擬する訓練用シミュレータのためのシナリオであって、稼働状態を第1状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の動作を示すシナリオを取得するシナリオ取得部と、稼働状態を、第1状態から第2状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に関する操作情報を取得する操作情報取得部と、操作情報が示す状態遷移させるための操作の数を含む情報から、訓練の難易度を評価するシナリオ評価部と、シナリオ評価部による評価結果を表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
本発明によれば、システムの稼働を模擬するためのシナリオについて、当該シナリオに関連する情報から当該シナリオをシステムの運転訓練に用いる場合の難易度を評価する。
本発明の実施の形態に係る電力系統向け監視制御システム用の訓練シミュレータの構成図である。 本発明の実施の形態に係る訓練シナリオを評価するための情報処理装置の機能構成図である。 本発明の実施の形態に係る格納エリアのデータの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る模擬事故発生時の電力系統の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る訓練シナリオ作成のための処理フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る訓練シナリオ一覧表の表示画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る訓練シナリオ評価処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る訓練シナリオの評価パラメータを模式的に説明する図である。 本発明の実施の形態に係る事故原因推定のために用いるマトリックス表を示す図である。 本発明の実施の形態に係る事故復旧操作の難易度を評価するために用いる表を示す図である。 本発明の実施の形態に係る訓練シナリオの難易度を評価するために用いるマトリックス表を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
本実施の形態では、“訓練シナリオ”は、複数の電気機器を含む電力系統の稼働を模擬(シミュレート)するためのデータであって、当該電力系統を監視および制御する運転員の訓練に適用され得る。
本実施の形態では、説明を簡単にするために、訓練シナリオは、稼働状態を現在の状態から事故発生時の状態に遷移させるためのものを想定するが、遷移先の状態は事故発生時状態に限定されるものではない。
また、“操作情報”は、電気機器に動作を制御するためのユーザ(トレーナまたはトレーニ)操作内容を示す。具体的には、電力系統の稼働状態を上述の事故発生時の状態から、元の状態に復旧させるための操作内容を示す。なお、操作情報は、元の状態に復旧させるための操作内容に限定されるものではなく、事故発生時の状態から他の状態に遷移させるための操作内容であってもよい。
また、“電気機器”は、電力系統の保護のために設けられたリレーおよび遮断機などリレー関連の回路(以下、リレーと総称する)を含む。“電気機器の動作”とは電源ON/OFF、開閉、起動/停止などを含む。
本実施の形態では、監視制御対象のシステムを電力系統とするが、監視制御対象は電力系統に限定されず、たとえば発電系統および製造プラント系統などであってもよく、その場合でも同様に本実施の形態を適用することができる。また、本実施の形態では、電気機器の種類は電力系統の保護のためのリレーとしているが、これに限定されない。つまり、監視制御対象のシステムが異なれば、対象に応じて電気機器の種類もポンプ、弁、モータ、タービンなどに変わる。その場合であっても、同様に本実施の形態を適用することができる。
また、“訓練シナリオの難易度”は、訓練シナリオを上記の訓練シミュレータに適用した場合の訓練の難易度を示し、“難易度を評価する”とは、難易度の取得を示す。
(ハードウェア構成)
図1は、この発明の実施の形態に係る電力系統向け監視制御システム用の訓練シミュレータの構成図である。図1を参照して訓練シミュレータは、装置1および情報処理装置2を備え、両者は有線または無線の通信回線で接続される。装置1はユーザにより操作されるコンピュータに相当する。具体的には、MPU(Micro-Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの揮発性および不揮発性の各種記憶媒体を含む記憶部42、LED(Light Emitting Diode)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部43、情報処理装置2を含む外部装置と通信するための変調・復調回路などを有する通信I/F(インターフェイスの略)44、およびユーザからの操作を受付けるためのキー、ボタンおよびマウスなどからなる操作部45を含む。なお、装置1は、表示部43と操作部45とに代替して、これらを一体的に構成したタッチパネルを備えてもよい。
情報処理装置2は、MPU(Micro-Processing Unit)31、ROMおよびRAMなどの揮発性および不揮発性の各種記憶媒体を含む記憶部32、LEDまたはLCDなどからなるディスプレイ33、および装置1を含む外部装置と通信するための変調・復調回路などを有する通信I/F(インターフェイスの略)34を含む。
(機能構成)
図2は、本発明の実施の形態に係る訓練シナリオを評価するための情報処理装置2の機能構成図である。図2の機能の多くは、MPU31が実行するプログラムにより実現される。具体的には、各部に対応する機能は予めプログラムとして記憶部32に格納されて、MPU31が記憶部32からプログラムを読出し、実行することにより、その機能が実現される。なお、各機能は、プログラムのみならず回路とプログラムの組み合わせにより実現されてもよい。
図2では、説明のために、MPU31が有する機能に関連したデータを格納するための格納エリア23および各種設定データ格納エリア25も示される。格納エリア23は、訓練シナリオに関連する操作情報を格納するための操作情報格納エリア232および取得した訓練シナリオを格納するための訓練シナリオ格納エリア231を有する。各種設定データ格納エリア25は、訓練シナリオに基づき電力系統の稼働状態を模擬(シミュレート)する場合に参照され整定値などの各種パラメータが格納される。これら格納エリアは、記憶部32に設けられる。
図2を参照してMPU31は、訓練シナリオに関連する操作情報を取得するための操作情報取得部20、訓練シナリオを取得するための訓練シナリオ取得部21、訓練シナリオ難易度評価部22、訓練シナリオ格納エリア231から読出した訓練シナリオを実行することにより、電力系統システムの稼働を模擬するための訓練シナリオ模擬部24、および訓練シナリオ模擬部24の模擬結果に基づく電力系統図を表示するためのデータを生成する系統図表示データ生成部26を備える。訓練シナリオ難易度評価部22は、訓練シナリオの難易度を評価する。
操作情報取得部20は、稼働状態を元の状態に復旧させるための操作情報を作成する復旧操作作成部201を含む。復旧操作作成部201は、電力系統の稼働状態を訓練シナリオにより模擬した結果の稼働状態(例えば、第1状態ともいう)から元の稼働状態(例えば、第2状態ともいう)に復旧させるための電気機器の操作手順を作成する。また、訓練シナリオ難易度評価部22は、稼働状態を第1状態に遷移させる原因の推定に係る難易度を評価するための原因推定難易度評価部221を含む。
さらに、MPU31は、装置1から送信されたユーザ操作を受付けるための操作受付部27、訓練シナリオ難易度評価部22の評価結果を表示するためのデータを生成する評価表示データ生成部28、および表示部の表示動作を制御する表示制御部29を備える。表示制御部29は、評価表示データ生成部28および系統図表示データ生成部26からの表示データを入力し、入力した表示データに従って装置1に、表示部43に画像を表示させるための制御コマンドを送信する。
なお、本実施の形態では、操作受付部27が受付けるユーザ操作は、装置1の操作部45が入力したユーザ操作としているが、これに限定されない。例えば、情報処理装置2が操作部を備えて、当該操作部が入力したユーザ操作が含まれてもよい。また、評価表示データ生成部28および系統図表示データ生成部26からの表示データによる画像の表示先は、表示部43に限定されない。例えば、情報処理装置2が備えるディスプレイ33が含まれてもよい。
(格納データ)
図3は、本発明の実施の形態に係る格納エリア23のデータの一例を示す図である。図3の(A)を参照して、訓練シナリオ格納エリア231には、取得された訓練シナリオ60と、各訓練シナリオ60に関連するレコードRCとが格納される。操作情報格納エリア232には、取得された操作情報61が格納される。訓練シナリオ60にはレコードRCが例えばポインタなどで関連付けされ、また各訓練シナリオ60には操作情報61が同様にポインタなどで関連付けされる。
図3の(B)には訓練シナリオ60が例示される。訓練シナリオ60は、1つ以上のリレーの動作内容(ON→OFF,OFF→ONなど)を、稼働状態を事故発生時の状態(第1状態)に遷移させるための順番に従って、図中の矢印方向に並べたシーケンスデータを含む。動作内容の並びは、稼働状態を事故発生時の状態に遷移させる原因に対応した原因動作内容60Xを含む。
図3の(C)には操作情報61が例示される。操作情報61は、稼働状態を、訓練シナリオ60による事故発生時の状態(第1状態ともいう)から元の状態(第2状態ともいう)に遷移させて復旧させるためのユーザの操作内容であって、1つ以上のリレーを動作させるための操作内容を順番に従って、図中の矢印方向に並べたデータを含む。
本実施の形態では、レコードRCには、関連付けされた訓練シナリオ60を管理するためのデータが格納される。具体的には、当該訓練シナリオ60の識別子を示すデータD1、当該訓練シナリオ60から抽出される動作リレーの数を示すデータD21およびD22、復旧操作手順数を示すデータD3、および推定難易度のデータD41,操作難易度のデータD42およびシナリオ難易度のD43を含む。データD1は、ここでは、当該訓練シナリオ60により模擬される電力系統の事故の名称を示す。データD41は、訓練シナリオ60により模擬される事故発生原因を推定する難易度を示す。データD42は、稼働状態を、訓練シナリオ60により模擬された事故発生状態から元の状態に復旧させるための操作の難易度を示す。データD43は、訓練シナリオ60の難易度を示す。
データD21は訓練シナリオ60のシーケンスデータが示す並びのうち原因動作内容60Xよりも前の方向(一方の方向)に並んだ動作内容に対応したリレーの数を示し、データD22は、それよりも後ろの方向(他方の方向)に並んだ動作内容に対応したリレーの数を示す。また、データD3は、当該訓練シナリオ60に関連付けされた操作情報61から抽出される操作の数に対応する。
(訓練シナリオに基づく模擬)
情報処理装置2は、訓練シナリオ60による訓練シミュレータの機能も提供する。図4は、本発明の実施の形態に係る模擬事故発生時の電力系統の状態を示す図である。訓練シナリオ模擬部24が起動されると、訓練シナリオ模擬部24は、事前にトレーナにより設定された各種設定データ格納エリア25のデータに基づき、訓練シナリオ格納エリア231の訓練シナリオ60に従って模擬(シミュレート)処理を実行し、実行結果を系統図表示データ生成部26に出力する。系統図表示データ生成部26は実行結果から、訓練シナリオ60による事故発生時の電力系統の状態を表示するためのデータを生成し、表示制御部29に出力する。表示制御部29は、表示用データに従い表示制御コマンドを生成し、装置1に出力する。MPU41は、入力した表示制御コマンドに従って表示部43を制御する。表示部43には、例えば、事故発生個所を報知するための系統図30(図4)が表示される。系統図30では、事故発生個所は、アラームマークMが関連付けて表示されることで、健全な他の個所と区別してガイダンスされる。
トレーニは系統図30から事故設備の特定を行い、停電箇所の復旧操作を実施する。具体的には、操作部45を操作して復旧のためのリレーを動作させる指令を入力する。操作受付部27は、操作部45から操作内容(入力指令)を受付け、受付けた操作内容を訓練シナリオ模擬部24に出力する。訓練シナリオ模擬部24は、当該訓練シナリオ60に対応の操作情報61を操作情報格納エリア232から読出し、読出した操作情報61が示す操作内容と、トレーニが入力した操作内容とを比較し、結果を出力する。具体的には、系統図表示データ生成部26および表示制御部29は比較結果から、系統図30における事故発生個所の表示態様を変更する。つまり、比較結果が、操作情報61が示す操作内容と、トレーニが入力した操作内容とが一致していることを示す場合には、図4の系統図から全てのアラームマークMの表示が消去されて、訓練は成功したことが報知される。そうでない場合には、アラームマークMは残ったままで、訓練は失敗したことが報知される。
したがって、シミュレートされた訓練シナリオ60に対応の操作情報61が示す操作内容が複雑であるほど、すなわちリレーを動作させるための操作の数が多いほど、当該訓練シナリオ60に対応して要求される復旧操作は難しい傾向にある。
(訓練シナリオの作成)
図5は、本発明の実施の形態に係る訓練シナリオ作成のための処理フローチャートである。この処理フローチャートは、予めプログラムとして記憶部32に格納されており、MPU31は記憶部32からプログラムを読出し実行する。
訓練シナリオ作成部211は、操作受付部27から入力する操作内容に基づき、電力系統上にある任意の遮断機やリレーの動作を時系列に一機器ずつ入力し、訓練シナリオ60を作成する。
具体的には、まずMPU31の訓練シナリオ作成部211は、操作受付部27を介し、装置1からユーザ操作を入力し、入力した操作内容に基づき訓練シナリオ60(図3(B)を参照)を作成する(ステップS3、S5)。訓練シナリオ60のデータは、MPU31の図示しない作業用メモリで作成される。
訓練シナリオ作成部211は、ユーザ操作からシナリオ作成終了が指示されたか否かを判定する(ステップS7)。終了指示が入力されていないと判定されると(ステップS7でNO)、処理はステップS3に戻り、訓練シナリオ60の作成が継続する。
一方、終了と判定されると(ステップS7でYES)、訓練シナリオ作成部211は、生成した訓練シナリオ60を、作業用メモリから読出し、訓練シナリオ格納エリア231に格納する(ステップS9)。
また、ステップS9では、MPU31は、生成した訓練シナリオ60に関連付けてレコードRCを生成して訓練シナリオ格納エリア231に格納する。当該レコードRCには、ユーザ入力に基づき取得したデータD1と、算出したデータD21およびD22とが格納される。データD3とD41〜D43とは、この段階ではNULLデータを示す。
その後、処理は終了するが、複数の訓練シナリオ60を生成する場合には、図5の処理が繰り返される。
なお、図5はユーザ操作内容から訓練シナリオ60を作成したが、ユーザ操作内容によらず自動で作成されるとしてもよい。具体的には、ユーザが操作部45を介して指定する事故設備および事故様相を検出し、検出内容に基づき、想定される電気機器の動作を推定することにより、自動で訓練シナリオ60を作成するとしてもよい。訓練シナリオ60の自動作成は、周知の方法を適用することができる。
(操作情報の作成)
本実施の形態では、復旧操作作成部201は、操作受付部27からユーザの操作内容を入力し、入力した操作内容に基づき操作情報61(図3(C)を参照)を作成する。復旧操作作成部201は、操作情報61を図示しない作業用メモリで作成し、作成が終了すると、作業用メモリから読出して操作情報格納エリア232に、訓練シナリオ60に関連付けされる態様で、格納する。
なお、本実施の形態では、操作部45から入力するユーザ操作内容から操作情報61を作成したが、自動作成されるとしてもよい。例えば、本出願人による特開平6−327158号公報に記載の復旧手順作成方法を用いた自動作成を適用してもよい。
また、作成した訓練シナリオ60または操作情報61は、ユーザが操作部45を介して編集操作することで変更することができる。その場合には、関連付けされたレコードRCのデータも、変更後の訓練シナリオ60または操作情報61に従い変更される。
(表示画面)
図6は、本発明の実施の形態に係る訓練シナリオ一覧表46の表示画面の一例を示す図である。MPU31は、訓練シナリオ格納エリア231に格納された各訓練シナリオ60に関連付けされたレコードRCのデータD1とD4を読出し、読出したデータD1とD4が示す訓練シナリオ名と、各訓練シナリオ名に対応の難易度の一覧からなる訓練シナリオ一覧表46を生成し、表示制御部29を介してディスプレイ33(または表示部43)に表示する。
図6の画面では、ユーザが操作部45を介して訓練シナリオ一覧表46の訓練シナリオ名を指定操作し、続いてボタン51を操作すると、操作内容に従う指令によりMPU31は、訓練シナリオ模擬部24を起動し、訓練シナリオ模擬部24は指定された訓練シナリオ60によるシミュレーションを実行する。また、ボタン52が操作されると、操作内容に従う指令によりMPU31は、訓練シナリオ作成部211を起動する。起動した訓練シナリオ作成部211は上述したように訓練シナリオ60を生成する。ユーザが操作部45を介して訓練シナリオ一覧表46の訓練シナリオ名を指定操作し、続いてボタン53を操作すると、操作内容に従う指令によりMPU31は、訓練シナリオ難易度評価部22を起動し、訓練シナリオ難易度評価部22は指定された訓練シナリオ60に対応した操作の難易度を評価する。この詳細は後述する。
また、ユーザが操作部45を介して図6の画面のボタン54を操作すると、操作内容に従う指令によりMPU31は、訓練シナリオ一覧表46の表示を消去する。
なお、難易度の出力態様は、表示のみに限定されず、音声出力、印字出力などであってもよい。
(訓練シナリオ評価)
図7は、本発明の実施の形態に係る訓練シナリオ評価処理のフローチャートである。この処理フローチャートは、予めプログラムとして記憶部32に格納されており、MPU31は記憶部32からプログラムを読出し実行する。ここでは、図6の(A)の訓練シナリオ一覧表46の矢印ARで示す難易度未評価の訓練シナリオ60が、評価対象として指定されたと想定する。
まず、MPU31の訓練シナリオ難易度評価部22は、指定された訓練シナリオ60の動作リレーの数を取得する。本実施の形態では、訓練シナリオ60が作成される際には、原因動作内容60Xに関連付けて識別子が入力される。したがって、MPU31は、訓練シナリオ60の動作内容の並びから、識別子が関連付けされた動作内容(すなわち、原因動作内容60X)を検出することができる。そして、検出した原因動作内容60Xの前後に並ぶ動作内容から動作リレーを抽出して数をカウントし、データD21およびD22を算出する(ステップS11)。算出したデータD21およびデータD22は、当該訓練シナリオ60に関連付けされたレコードRCに格納される。
続いて、復旧操作作成部201は、操作情報格納エリア232から、当該訓練シナリオに関連付けられた操作情報61を読出す。そして、操作情報61を解析することにより操作の数をカウントし、データD3を算出する(ステップS13)。算出したデータD3は、当該訓練シナリオ60に関連付けされたレコードRCに格納される。
その後、原因推定難易度評価部221は、事故原因の推定の難易度を評価し、データD41を取得し(ステップS15)、訓練シナリオ難易度評価部22は、事故復旧操作の難易度を評価し、データD42を取得する(ステップS17)。これら評価処理の詳細は後述する。
ステップS15およびS17において難易度が評価されると、訓練シナリオ難易度評価部22は、訓練シナリオ60の難易度を評価し、評価結果を当該レコードRCにデータD43として格納する(ステップS19)。この詳細は後述する。
最後に、評価表示データ生成部28は、評価された難易度を訓練シナリオ一覧表46に表示するためのデータを生成し、表示制御部29に出力する。表示制御部29は、評価結果のデータを訓練シナリオ一覧表46に表示させる(ステップS21)。これにより、画面の訓練シナリオ一覧表46は図6の(A)から図6の(B)に変化する。図6の(B)では、評価対象であった訓練シナリオ60の難易度“5”のデータが追加されている。
(評価パラメータ)
図8は、本発明の実施の形態に係る訓練シナリオの評価に用いるパラメータを模式的に説明する図である。図8を参照して、訓練シナリオ60の評価に用いる評価パラメータ80は、事故原因推定パラメータ81と、事故復旧操作パラメータ82とを含む。事故原因推定パラメータ81は、図3の(A)で示したデータD21とD22の動作リレー数を含む。事故復旧操作パラメータ82は、図3の(A)で示したデータD3の操作手順数を含む。
(事故原因推定処理)
図9は、本発明の実施の形態に係る事故原因推定のために用いるマトリックス表を示す図である。図9を参照して、マトリックス表MT1は行列の2次元表により表現される。マトリックス表MT1では、行方向に示す動作リレー数(事故前)と列方向に示す動作リレー数(事故後)の2つのパラメータの組により規定されるマトリックス表MT1の値が事故原因推定の難易度として格納される。マトリックス表MT1は、記憶部32に予め格納される。
上記のステップS15では、原因推定難易度評価部221は、指定された訓練シナリオ60に関連付けされたレコードRCからデータD21およびD22を読出し、読出したデータD21とD22の動作リレー数の組により指示される値を、記憶部32のマトリックス表MT1から検索して読出す。読出した値は、事故原因推定の難易度を示す。例えば、データD21が“10”を示し、データD22が“50”を示す場合には、動作リレー数の組(10,50)に基づく図9のマトリックス表MT1の検索結果、事故原因推定の難易度“5”が読出される。
このように本実施の形態では、事故原因推定の難易度は、事故発生前の動作リレー数と事故発生から事故復旧操作開始前までの動作リレー数を基にマトリックス表MT1を検索することで難易度(評価点)を取得する。
図9のマトリックス表MT1では、事故前の動作リレー数が少なく、且つ事故後の動作リレー数が多いほど、難易度は高くなるように予め設定されている。つまり、事故発生前の動作リレーは事故の予兆を表すものである事、および電力系統では比較的に広い範囲にわたってリレーが設置されている事等から、トレーニが事故発生箇所である事故設備(事故原因)を特定しようとする場合に、事故発生前に多数のリレーが動作する訓練シナリオ60よりも少数のリレーが動作する訓練シナリオ60の方が事故原因の特定は難しい傾向にある。したがって、マトリックス表MT1では、事故前の動作リレー数が少なく、且つ事故後の動作リレー数が多いほど、高い難易度が取得されるようにデータが設定される。
なお、マトリックス表MT1の難易度を示す値は、動作するリレーが設置された範囲の大きさに従って変更してもよい。つまり、事故発生前については、事故前の動作リレーは事故の予兆を表すものであり、電力系統の比較的に狭い範囲で多数のリレーが動作する訓練シナリオ60よりも、広範囲に渡って少数のリレーが動作する訓練シナリオ60の方が事故発生箇所である事故設備の特定が難しいため、事故前は事故対象の範囲が広いが動作リレー数が少ない訓練シナリオ60をより事故原因推定の難易度の高いものとして評価する。事故後については、事故後の動作リレー数が多いほど復旧操作が複雑になる傾向にあることから、事故後のリレー数が多いほど難易度が高いものとして評価する。
発明者は、経験的に、訓練シナリオ60により模擬される事故の種類により事故前後で動作するリレーが設置された範囲の大きさは相違するとの知見を得ている。この知見に基づき、各レコードRCのデータD1に関連付けて当該事故の種類に対応した難易度を登録したマトリックス表MT1を記憶部32に格納するとしてもよい。この場合には、より正確な難易度の評価が可能になる。
また、事故前および事故後の動作リレー数は対象とする電力系統の規模(電力系統の総リレー数)に依存することから、マトリックス表MT1における行列方向の各階級を決めるレンジの大きさは電力系統規模に合わせて可変である。具体的には、図9のマトリックス表MT1では、列方向では50毎のレンジで区切り、また行方向では10毎のレンジで区切っているが、各階級のレンジの大きさはこれに限定されない。具体的には、事故前および事故後の動作リレー数は対象とする電力系統の設備数に依存して変化するため、マトリックス表MT1における行方向および列方向の各階級のレンジの大きさは電力系統規模に合わせて調整可能としてもよい。
また、本実施の形態ではマトリックス表MT1を用いて事故原因推定の難易度を評価したが、評価方法はこれに限定されない。例えば、データD21とD22の2つのパラメータを用いて予め定めた評価関数から事故原因推定の難易度を算出することで、評価するとしてもよい。
(事故復旧操作の難易度評価)
図10は、本発明の実施の形態に係る事故復旧操作の難易度を評価するために用いる表を示す図である。図10を参照して、表TBには、事故復旧に係る操作数を示す復旧操作手順数TB1と、難易度の評価点TB2とが対応付けて登録される。図10の表TBは、記憶部32に予め格納される。
上記のステップS17では、訓練シナリオ難易度評価部22は、指定された訓練シナリオ60に関連付けされたレコードRCからデータD3を読出し、読出したデータD3の値に基づき記憶部32の表TBを検索する。検索結果、当該データD3の値に該当する復旧操作手順数TB1に対応する評価点TB2を読出す。読出した評価点TB2の値は、事故復旧操作の難易度を示す。
表TBでは、復旧操作手順数TB1の階級を50毎のレンジで区切っているが、階級のレンジの大きさはこれに限定されない。つまり、上述の動作リレー数と同様に復旧操作手順数も対象とする電力系統の総リレー数に依存するため、階級のレンジの大きさは電力系統規模(総リレー数等)に合わせて可変である。
また、本実施の形態では表TBを用いて事故復旧操作の難易度を取得したが、取得方法はこれに限定されない。例えば、データD3をパラメータとして用いて予め定めた評価関数から事故復旧操作の難易度を算出することで、評価してもよい。
(訓練シナリオの難易度評価)
図11は、本発明の実施の形態に係る訓練シナリオの難易度を評価するために用いるマトリックス表MT2を示す図である。
訓練時には、トレーニは図4の表示画像などから事故原因を推定し、推定に基づき、操作部45から復旧のための操作内容を入力し、且つ事故後の動作リレー数が多いほど復旧操作が複雑になる傾向がある。したがって、本実施の形態では、訓練シナリオ60の難易度は、事故原因を推定の難易度により示すことができ、また、事故復旧操作の難易度により示すこともできる。
また、本実施の形態では、図11に示すように、事故原因推定の難易度と事故復旧操作の難易度とをパラメータにして、すなわち両方の難易度の組合わせから訓練シナリオ60の難易度を評価する。
具体的には、図11のマトリックス表MT2は、行列の2次元表により表される。マトリックス表MT2では、行方向に示す事故原因推定の評価点(難易度)と列方向に示す事故復旧操作の評価点(難易度)の2つのパラメータの組により指定される配列要素として、訓練シナリオ60の難易度が格納される。マトリックス表MT2は、記憶部32に予め格納される。
上記のステップS19では、訓練シナリオ難易度評価部22は、ステップS15とS17で取得された評価点に基づき記憶部32のマトリックス表MT2を検索し、訓練シナリオ60の難易度を読出す。読出した難易度は、訓練シナリオ60に対応した操作の難易度を示し、対応のレコードRCにデータD43として格納される。例えば、事故原因推定の評価点が“10”を示し、事故復旧操作の評価点が“50”を示す場合には、評価点の組(10,50)に基づくマトリックス表MT2を検索結果、訓練シナリオ60の難易度“10”が読出される。
なお、図11のマトリックス表MT2では、列方向では1〜10、11〜50および51〜100の3階級で区切り、また行方向では1〜9、10〜19および20以上10の3階級で区切っているが、階級の数は3階級に限定されない。また、各階級のレンジの大きさもこれに限定されない。これらは、電力系統規模に合わせて変更可能である。例えば、階級のレンジの大きさを事故原因推定の評価点と事故復旧操作の評価点とが取り得る最大値に応じて変更する。
本実施の形態ではマトリックス表MT2では、基となる評価点の最大値に依存せず3階級の区切りとすることにより、難易度が全9階級で表現されるが、訓練シナリオ60の難易度評価方法はマトリックス表MT2を用いた方法に限定されない。例えば、事故原因推定の評価点と事故復旧操作の評価点の2つのパラメータを用いて予め定めた評価関数から難易度を算出することで、評価してもよい。
本実施の形態のようにマトリックス表MT2を用いて評価した場合には、評価関数を用いた評価方法とは異なり、ユーザが所望する階級の区切り方に従って難易度を決定することができる。
(変形例)
本実施の形態では、ステップS19で取得した訓練シナリオ60の難易度のみを表示したが、ステップS15およびステップS17で取得した難易度の一方を、または両方を併せて表示するようにしてもよい。その場合には、ユーザは事故推定の難易度または事故復旧操作の難易度から訓練シナリオ60を選択することができる。
また、図6の(A)のシナリオ作成のボタン52を操作などして、ユーザが訓練シナリオ60または操作情報61を編集して変更した場合には、MPU31は、自動で、またはボタン53の操作により図7のプログラムを実行し、変更後の訓練シナリオ60または操作情報61について、再度、難易度を評価し、対応のレコードRCのデータを変更する。
本実施の形態では、情報処理装置2は、訓練シナリオ60の難易度評価機能と、訓練シナリオ模擬部24による訓練シミュレータ機能との両方を備えるとしたが、少なくとも訓練シナリオ60の難易度評価機能のみを備えるとしてもよい。
また、本実施の形態では、訓練シナリオ作成部211および復旧操作作成部201がユーザ操作内容から訓練シナリオ60および操作情報61を取得したが、取得方法はこれに限定されない。例えば、図示しない外部装置から訓練シナリオ60および操作情報61を受信して格納エリア23に予め格納しておき、MPU31は、格納エリア23からこれら情報を読出すことにより、取得するとしてもよい。
(他の実施の形態)
上述の実施の形態では、MPU31等のプロセッサを備える情報処理装置であるコンピュータに、図7に従う情報処理方法をプロセッサに、実行させるためのプログラムが示される。この情報処理方法は、複数の電気機器を含むシステムの稼働を模擬する訓練用シミュレータのためのシナリオであって、稼働状態を第1状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の動作を示すシナリオを取得させるステップと、取得されたシナリオに関する情報であって、且つ少なくとも第1状態に遷移するために動作する電気機器の数を含む情報から、訓練の難易度を評価させるステップと、評価の結果を表示部に表示させるステップと、を有する。
また、上記の図7に従う他の情報処理方法は、複数の電気機器を含むシステムの稼働を模擬する訓練用シミュレータのためのシナリオであって、稼働状態を第1状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の動作を示すシナリオを取得させるステップと、稼働状態を、第1状態から第2状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に関する操作情報を取得させるステップと、操作情報が示す状態遷移させるための操作の数を含む情報から、訓練の難易度を評価させるステップと、評価の結果を表示部に表示させるステップと、を有する。
また、本実施の形態では、このプログラムは非一時的に記録した機械読取可能な記録媒体に格納したプログラム製品として提供される。記録媒体としては、CD−ROM(Compact Disc-ROM)、メモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体を含む。プログラムは、コンピュータに内蔵する記憶部32のハードディスク等に記録させて提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。たとえば、図1の構成では、情報処理装置2には、図示しないディスクドライバを備えて、MPU31は、ディスクドライバに装着された記憶媒体からプログラムを読出し、記憶部32に格納する。または、MPU31は、通信I/F32を介して図示しないネットワークからプログラムを受信した読出し、記憶部32に格納する。
提供されるプログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
(実施の形態による効果)
実施の形態によれば、訓練シナリオ60について事故原因推定の難易度と事故復旧操作の難易度を、動作リレー数または操作数から定量的に評価し、これらの評価結果から訓練シナリオ60の難易度を定量的に評価し、ユーザに提示する。
ユーザは提示された難易度から、訓練シナリオ60の内容を確認しなくとも、ニーズに合った難易度の訓練シナリオ60を選択することができる。その結果、トレーニの運転技量に合致した難易度のシミュレーション訓練を実施することができる。
また、ユーザが作成した訓練シナリオ60は、訓練シナリオ難易度評価部22が、当該訓練シナリオ60または対応の操作情報61から抽出した情報(動作リレー数または操作数)を用いて評価されることにより、客観的な評価結果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 装置、2 情報処理装置、20 操作情報取得部、21 訓練シナリオ取得部、22 訓練シナリオ難易度評価部、23 格納エリア、24 訓練シナリオ模擬部、25 各種設定データ格納エリア、26 系統図表示データ生成部、27 操作受付部、28 評価表示データ生成部、29 表示制御部、30 系統図、46 訓練シナリオ一覧表、51,52,53,54 ボタン、60 訓練シナリオ、60X 原因動作内容、61 操作情報、80 評価パラメータ、81 事故原因推定パラメータ、82 事故復旧操作パラメータ、201 復旧操作作成部、211 訓練シナリオ作成部、221 原因推定難易度評価部、231 訓練シナリオ格納エリア、232 操作情報格納エリア。

Claims (6)

  1. 複数の電気機器を含むシステムの稼働を模擬する訓練用シミュレータのためのシナリオであって、稼働状態を第1状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の動作を示すシナリオを取得するシナリオ取得部と、
    取得された前記シナリオが示す前記第1状態に遷移するために動作する電気機器の数を含む情報から、訓練の難易度を評価するシナリオ評価部と、
    前記シナリオ評価部による評価結果を表示部に表示させる表示制御部と、を備え
    前記シナリオは、前記1つ以上の電気機器それぞれの動作内容を、前記稼働状態を前記第1状態に遷移させるための順番に従って並べた動作内容の並びを含み、
    前記動作内容の並びは、前記稼働状態を前記第1状態に遷移させる原因に対応した原因動作内容を有し、
    前記シナリオ評価部は、
    前記動作内容の並びにおいて、前記原因動作内容からみて一方の方向に並んだ動作内容に対応した一方電気機器の数および他方の方向に並んだ動作内容に対応した他方電気機器の数から、前記稼働状態を前記第1状態に遷移させる原因の推定に係る難易度を評価する原因推定評価部を含む、情報処理装置。
  2. 前記原因推定評価部は、
    前記一方電気機器の数と前記システムにおいて当該一方電気機器が設置された範囲の大きさおよび前記他方電気機器の数と前記システムにおいて当該他方電気機器が設置された範囲の大きさから、前記原因の推定に係る難易度を評価する評価部を含む、請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記原因推定評価部は、
    行列方向に区切られた各階級により指定される配列要素として前記原推定に係る難易度を有する2次元マトリックス表を含み、
    前記各階級は電気機器の数を示し、且つレンジが可変であり、
    前記原因推定評価部は、前記2次元マトリックス表から、前記一方電気機器の数と前記他方電気機器の数との組に対応する前原因推定に係る難易度を検索する、請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記各階級が示す電気機器の数のレンジを、前記システムが有する電気機器の総数に基づき変更する、請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記訓練の難易度は、稼働状態を状態遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に係る難易度を含み、
    稼働状態を、前記第1状態から第2状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に関する操作情報を取得する操作情報取得部を、さらに備え、
    前記シナリオ評価部は、
    前記操作情報が示す状態遷移させるための操作の数から、前記操作に係る難易度を評価する評価部を含む、請求項1からのいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記訓練の難易度は、稼働状態を状態遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に係る難易度を含み、
    稼働状態を、前記第1状態から第2状態に遷移させるための1つ以上の電気機器の操作に関する操作情報を取得する操作情報取得部を、さらに備え、
    前記シナリオ評価部は、
    前記操作情報が示す状態遷移させるための操作の数から、前記操作に係る難易度を評価する評価部を含み、
    前記原因の推定に係る難易度、および前記操作に係る難易度の組合わせから、前記訓練の難易度を評価する、請求項1からのいずれかに記載の情報処理装置。
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