JP6205940B2 - 補給機構の異常診断装置、画像形成装置及び補給機構の異常診断プログラム - Google Patents
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Description
本発明の実施の形態の一例を、図面に基づき説明する。まず、画像形成装置の全体構成及び動作を説明し、次いで、本実施の形態の要部について説明することとする。なお、以下の説明では、図1に矢印Hで示す方向を装置高さ方向、図1に矢印Wで示す方向の装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(適宜矢印Dで示す)を装置奥行き方向とする。
《全体》
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置10を正面側から見た全体構成を示す概略図である。この図に示される如く、画像形成装置10は、画像形成部8と、制御部24と、を含んで構成されている。ここで、制御部24は、後述する補給機構22の異常診断装置及びコンピュータの一例である。
〔トナー画像形成部〕
トナー画像形成部14は、露光装置30と、画像形成ユニット40Y、40M、40C、40Kと、中間転写ユニット50と、を備えている。ここで、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)は、トナー色の一例である。
露光装置30は、画像形成装置10を正面から見て、ほぼ中央の領域に配置されている。露光装置30は、制御部24から送られる画像信号に基づいて光ビームを出射し、後述する各感光体ドラム42Y、42M、42C、42Kの外周面に静電潜像を形成するようになっている。制御部24から送られる画像信号とは、後述する画像処理部246で処理される画像信号をいう。ここで、感光体ドラム42とは、像保持体の一例である。
画像形成ユニット40Yは、感光体ドラム42Yと、帯電装置44Yと、現像装置46Yと、除去装置48Yと、を有している。同じように、画像形成ユニット40M、40C、40Kは、各色に対応するように、感光体ドラム42M、42C、42Kと、帯電装置44M、44C、44Kと、現像装置46M、46C、46Kと、除去装置48M、48C、48Kと、を有している。以降の説明では、画像形成ユニット40Y、40M、40C、40K及びこれらを構成する各部材について、トナー色(Y、M、C、K)毎の区別が不要な場合は添字Y、M、C、Kを省略する。ここで、現像装置46とは、現像部の一例である。
感光体ドラム42は、図1に示されるように、円筒状に形成され、駆動手段(図示省略)によって自軸周り(矢印R1方向(図1参照))に回転駆動されるようになっている。感光体ドラム42は、アルミ製の基材と、この基材上に、下引き層、電荷発生層及び電荷輸送層の順で形成された感光層(図示省略)と、を備えている。
帯電装置44は、図1に示されるように、感光体ドラム42の自軸方向(装置奥行き方向)に沿って配置されている。帯電装置44は、帯電ロール440と、クリーニングロール450と、を備えている。帯電ロール440の軸(図示省略)には、感光体ドラム42の外周面を帯電させるために必要な電圧が印加されるようになっている。そして、帯電ロール440は、感光体ドラム42の外周面を負極性に帯電させるようになっている。クリーニングロール450は、帯電ロール440の外周面に付着したトナー、紙粉、埃等を除去するようになっている。
現像装置46は、図1に示されるように、感光体ドラム42の自軸方向に沿って配置されている。現像装置46は、感光体ドラム42の外周面へトナーを供給するトナー供給体46Aと、トナー供給体46AへトナーT及びキャリアCAを含む現像剤Gを搬送する複数の搬送部材46Bと、現像装置46内のトナーTの濃度を検出するトナー濃度センサ60と、を備えている。現像装置46は、トナーTで感光体ドラム42の外周面に形成された静電潜像をトナー画像として現像することで、感光体ドラム42の外周面にトナー画像を形成するようになっている。また、現像装置46は、補給機構22(図2参照)から、現像剤Gが補充されるようになっている。ここで、現像装置46は、現像部の一例である。また、トナー濃度センサ60は、トナー濃度測定手段の一例である。
除去装置48は、感光体ドラム42の自軸方向に沿って配置され、感光体ドラム42の外周面に接触するブレード48Aを備えている。ブレード48Aは、後述する中間転写ベルト52に1次転写されずに、感光体ドラム42の外周面に残留したトナー(1次転写残りトナー)、紙粉、埃等を、感光体ドラム42の外周面から除去するようになっている。
中間転写ユニット50は、中間転写ベルト52と、複数(4つ)の1次転写ロール54と、対向ロール56と、2次転写ロール58と、を備えている。
補給機構22Y、22M、22C、22Kは、現像剤Gを現像装置46Y、46M、46C、46Kへ補給する機能を有する。以降の説明では、補給機構22Y、22M、22C、22K及びこれらを構成する各部材について、トナー色(Y、M、C、K)毎の区別が不要な場合は添字Y、M、C、Kを省略する。
搬送部16は、送出ロール16Aと、複数の搬送ロール対16Bと、反転搬送部16Dと、後述する排出ロール16Eと、を備えている。送出ロール16Aは、媒体収容部12に収容された記録媒体Pを、排出ロール16Aよりも記録媒体Pの搬送方向下流側へ送り出すようになっている。複数の搬送ロール対16Bは、送出ロール16Aにより送り出された記録媒体Pが搬送される搬送路16Cに沿って配置されている。そして、複数の搬送ロール対16Bは、送出ロール16Aによって送り出された記録媒体Pを対向ロール56と2次転写ロール58との対向位置(2次転写位置T2(図1参照))へ搬送するようになっている。
定着装置18は、定着ロール18Aと、加圧ロール18Bと、を備えている。定着装置18は、2次転写位置T2に対し、記録媒体Pの搬送方向下流側に配置されている(図1参照)。定着装置18は、記録媒体Pに2次転写されたトナー画像を、記録媒体Pに定着させるようになっている。定着ロール18Aは、記録媒体Pにおけるトナー画像が転写された側に配置され、その内周面側にハロゲンヒータ(図示省略)が配置されている。加圧ロール18Bは、搬送路16Cを搬送され、定着ロール18Aとの対向位置T3(図1参照)を通過する記録媒体Pを、定着ロール18Aに向けて加圧するようになっている。
排出部20は、定着装置18よりも記録媒体Pの搬送方向下流側であって、画像形成装置10本体の外側上面の一部に、形成されている。トナー画像が定着された記録媒体Pは、搬送路16Cにおける定着装置18と排出部20との間の部位に設けられた排出ロール16Eによって、排出部20に排出されるようになっている。
制御部24は、前述のとおり、画像形成装置10の各部の動作を制御するようになっている。図3は、制御部24と画像形成装置10の各部との関係を示す制御ブロック図である。制御部24は、操作表示部240、画像処理部246、画像記憶部244、画像形成部8及び記憶部248に、バス250を介して接続されている。
次に、画像形成装置10における動作について、図1を参照しつつ説明する。
次に、補給機構22の異常診断装置としての制御部24の構成について、説明する。まず、推定手段としての制御部24の構成について、図4及び5に基づいて説明する。次に、診断手段としての制御部24の構成について、図6に基づいて説明する。
図4は、本実施の形態に係るピクセルカウント累積値Xに対する現像剤補給時間Yの上限YU及び下限YLと、求められたピクセルカウント累積値Xに対する現像剤補給時間Yの推移の一例と、を示すグラフである。図5は、本実施の形態に係る補給機構22の異常状態推定方法のフロー図である。なお、制御部24は、後述する補給機構22の異常診断プログラム300を用いて、補給機構22の異常状態を診断するようになっている。
式(2) YL=C1L・X+C2L
次に、診断手段としての制御部24の構成について、図6に基づいて説明する。図6は、図5のステップS170における具体的なフローを示している。
次に、第1の実施の形態の作用について、図5及び図6に基づいて説明する。まず、図5に基づいて説明する。
<第1の実施の形態の変形例の構成>
次に、第1の実施の形態の変形例における、補給機構22の異常診断装置としての制御部24の構成について、図7に基づいて説明する。この場合の制御部24は、後述する補給機構22の異常診断プログラム302を用いて、補給機構22の異常状態を診断できるようになっている。補給機構22の異常診断プログラム304は、記憶部248に記憶されている。図7は、本実施の形態に係る補給機構22の異常診断方法のフロー図である。以下、前述の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。なお、前述の実施の形態と同じ部分(部品等)について、同じ物等については同じ符号を用いて説明する。
本実施の形態の制御部24によれば、現像剤補給時間から見積もった現像剤の残量が予め定められた最少残量よりも多い場合であって、現像部内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定手段の測定結果と予め定められたトナー濃度の目標値との差が乖離値を超えていること、の条件を満たす第3回数を数え、該第3回数が予め定められた閾値に達したとき、補給機構に異常があると診断しない場合に比べて、補給機構22の異常を、現像剤の補給及び消費状況に応じて適切に診断することができる。
本変形例の作用は、前述の実施の形態と同様である。
<第2の実施の形態の構成>
次に、第2の実施の形態における、補給機構22の異常診断装置としての制御部24の構成について、図8及び図9に基づいて説明する。図8は、本実施の形態に係る補給機構22の異常診断方法のフロー図である。図9は、補給機構の異常診断方法で用いる平均像密度とカテゴリ毎の濃度平均の関係を示す表である。以下、前述の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。なお、前述の実施の形態と同じ部分(部品等)について、同じ物等については同じ符号を用いて説明する。
次に、本実施の形態の作用について、図8に基づいて説明する。
14 トナー画像形成部
22 補給機構
24 制御部(推定手段の一例、診断手段の一例、補給機構の異常診断装置の一例、コンピュータの一例)
42 感光体ドラム(像保持体の一例)
46 現像装置(現像部の一例)
60 トナー濃度センサ(トナー濃度測定手段の一例)
220 現像剤収容部(収容部の一例)
300、302、304 異常診断プログラム
G 現像剤
N 閾値(予め定められた最少残量の一例)
M 目標値
P 記録媒体
T トナー
T2−2、T3−3 閾値
T2−1 乖離値
X ピクセルカウント累積値
Y 補給時間(現像剤補給の累積時間の一例)
Claims (9)
- 出力画像のピクセルカウント累積値、及び、トナーを含む現像剤を現像部に補給する補給機構による現像剤補給時間に基づいて、前記補給機構に異常の可能性があると推定する推定手段と、
該推定手段により、前記補給機構に異常の可能性があることが推定された場合、前記補給機構の異常の有無を診断する診断手段と、
を備えた補給機構の異常診断装置。 - 前記推定手段は、
前記現像剤補給時間が、前記ピクセルカウント累積値に対する前記現像剤補給時間の上限よりも大きい場合となる回数、又は、下限よりも小さい場合となる回数を数え、
該回数が予め定められた閾値に達した場合、前記補給機構に異常の可能性があると推定する、
請求項1記載の補給機構の異常診断装置。 - 前記推定手段は、
前記現像剤補給時間が、前記ピクセルカウント累積値に対する前記現像剤補給時間の上限以下、且つ、下限以上の場合、
前記回数を初期状態にする、
請求項2記載の補給機構の異常診断装置。 - 前記診断手段は、
前記現像部に補給される現像剤を収容する収容部内の現像剤の残量が、予め定められた最少残量よりも多い場合であって、
前記現像部内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定手段の測定結果と前記ピクセルカウント累積値及び前記現像剤補給時間に応じて決められる目標値との差が前記ピクセルカウント累積値及び前記現像剤補給時間に応じて決められる乖離値を超えていること、及び、記録媒体当たりの前記出力画像の平均ピクセルカウント値が予め定められたピクセルカウント値を超えていないこと、の条件を充足する充足回数を数え、該充足回数が予め定められた閾値に達したとき、
前記補給機構に異常があると診断する、
請求項1〜3何れか1項に記載の補給機構の異常診断装置。 - 前記診断手段は、
前記現像部に補給される現像剤を収容する収容部内の現像剤の残量が、予め定められた最少残量よりも多い場合であって、
前記現像部内のトナー濃度を測定するトナー濃度測定手段の測定結果と前記ピクセルカウント累積値及び前記現像剤補給時間に応じて決められる目標値との差が前記ピクセルカウント累積値及び前記現像剤補給時間に応じて決められる乖離値を超えていること、の条件を充足する充足回数を数え、該充足回数が予め定められた閾値に達したとき、
前記補給機構に異常があると診断する、
請求項1〜3何れか1項に記載の補給機構の異常診断装置。 - 前記診断手段は、
前記現像部に補給される現像剤を収容する収容部内の現像剤の残量が、予め定められた最少残量よりも多い場合であって、
記録媒体毎に平均像密度に応じた複数のカテゴリに分類し、
カテゴリ毎に、前記トナー濃度測定手段の測定結果と前記ピクセルカウント累積値及び前記現像剤補給時間に応じて決められる目標値との差の平均値であるカテゴリ平均値と、前記複数のカテゴリのうち予め定められた1のカテゴリの前記平均値に対する他のカテゴリの前記平均値との差であるカテゴリ平均値の差と、を求め、
前記他のカテゴリのうち相対的に平均像密度の大きいカテゴリに対して、前記カテゴリ平均値の差が予め定められた閾値以下の場合、前記複数のカテゴリのうち相対的に平均像密度の小さいカテゴリに対して、前記カテゴリ平均値が予め定められた閾値以下となることを充足する充足回数を数え、
前記充足回数が予め定められた閾値に達したとき、前記補給機構に異常があると診断する、
請求項4又は5記載の補給機構の異常診断装置。 - 前記診断手段は、
前記条件を充足しない場合、前記充足回数を初期状態にする、
請求項4〜6何れか1項記載の補給機構の異常診断装置。 - 前記現像部と、
前記補給機構と、
該補給機構の異常診断を行う請求項1〜7何れか1項記載の補給機構の異常診断装置と、
前記現像部から供給される現像剤を用いて、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記補給機構の異常診断の結果、少なくとも異常があることを報知する報知手段と、
を備えた画像形成装置。 - コンピュータを、
請求項1〜7の何れか1項記載の推定手段、及び、
請求項1〜7の何れか1項記載の診断手段、
として機能させる補給機構の異常診断プログラム。
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