JP6205715B2 - 路上駐車場の空き状況の推定 - Google Patents

Description

本明細書は、データ処理システムに関する。具体的には、本明細書は、ユーザのために路上駐車場の空き状況を推定するためのシステムおよび方法に関する。

世界中の多くの市街地で駐車場を探すのは困難な作業である。ある推定によれば、ニューヨーク市内の交通量の３０％は、空いている駐車場を探している車両である。運転者が空いている駐車場がどこにあるのかを知っていればこの交通量はなくなり、駐車場を探すために費やす時間および燃料を少なくすることができる。

この問題を解決しようとするいくつかの出願および技術がある。多くの企業は、車両が駐車位置に来たことを検知できるようにセンサを配置して、駐車の有無を判定している。しかし、多くの場合、センサを導入するのに費用がかさむのでこの方法には問題があり、特に米国全体など広い範囲に適用するためにはコスト面で現実的ではない。

多くの駐車スポット共用システムも提案されている。それらのシステムでは運転者のグループがいつどこで駐車スポットから立ち退くのかを知らせることにより、そのシステムを使用する他の運転者が空いたスポットを直ちに特定し、その場所に直接駐車できるようになる。しかし、これらのシステムの致命的な欠点は、そのシステムを使用していない運転者が、ユーザが立ち退いたスポットに駐車することができ、その結果スポット情報を矛盾させることである。さらに、これらのコミュニティベースのシステムは多くの場合手動であり、空いたスポットを報告するのにユーザの積極的な参画を必要とする。実際には、空いたスポットをコミュニティに報告しようという気になるユーザはほとんどいない。

本発明は、ユーザに負担を強いることなく、かつ、安価なコストで、利用可能な駐車場情報をユーザに提供することを目的とする。

本明細書は、ユーザのために路上駐車場の空き状況を推定するためのシステムおよび方法を提供することにより、従来技術の不完全性および制限を少なくとも部分的に克服する。本駐車場空き状況推定システムは、通信手段および駐車確率生成手段を含む。通信手段は、それぞれがユーザと関連づけられた複数の車両の移動軌跡を表したデータを取得する。駐車確率生成手段は、移動軌跡を表したデータを、道路セグメントを表す道路セグメントデータに割り当てる。駐車確率生成手段は、道路セグメントデータに割り当てられた移動軌跡を表したデータに基づいて、道路セグメントデータが表す道路セグメントにおけるユーザ密度を算出し、当該ユーザ密度に基づいて前記道路セグメントの駐車確率を算出する。

本発明によれば、ユーザに負担を強いることなく、かつ、安価なコストで、利用可能な駐車場情報をユーザに提供となる。

本明細書を添付図面の諸図面内に限定としてではなく例として示し、これらの図面では同様の要素を同一または類似の参照番号を使用して示す。

一実施形態による、路上駐車場の空き状況を推定するためのシステムを例示する高レベルブロック図を示す。 一実施形態による、駐車場空き状況推定アプリケーションを詳細に例示するブロック図を示す。 一実施形態による記憶装置を例示するブロック図を示す。 一実施形態による、路上駐車場の空き状況を推定するための方法を例示するフローチャートを示す。 別の実施形態による、路上駐車場の空き状況を推定するための方法を例示するフローチャートを示す。 一実施形態による、確率マップレイヤを例示するグラフィカル表現を示す。 一実施形態による、確率マップを例示するグラフィカル表現を示す。

路上駐車場の空き状況を推定するためのシステムおよび方法について以下に記載する。以下の説明では、本発明を十分に理解できるように、多くの詳細について説明する。しかしながら、各実施形態はこれらの具体的な詳細無しでも良いことは当業者にとって明らかであろう。また、説明が不明瞭になることを避けるために、構造や装置をブロック図の形式で表すこともある。たとえば、一実施形態は、ユーザインターフェイスおよび特定のハードウェアとともに説明される。しかし、ここでの説明は、データおよびコマンドを受信する任意のタイプの計算装置および任意の周辺機器について適用できる。

本明細書における「一実施形態」または「ある実施形態」等という用語は、その実施形態と関連づけて説明される特定の特徴・構造・性質が少なくとも本発明の一つの実施形態に含まれることを意味する。「一実施形態における」等という用語は本明細書内で複数用いられるが、これらは必ずしも同一の実施形態を示すものとは限らない。

以下の詳細な説明の一部は、非一時的（non-transitory）なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたデータビットに対する動作のアルゴリズムおよび記号的表現として提供される。これらのアルゴリズム的な説明および表現は、データ処理技術分野の当業者によって、他の当業者に対して自らの成果の本質を最も効果的に説明するために用いられるものである。なお、本明細書において（また一般に）アルゴリズムとは、所望の結果を得るための論理的な手順を意味する。処理のステップは、物理量を物理的に操作するものである。必ずしも必須ではないが、通常は、これらの量は記憶・伝送・結合・比較およびその他の処理が可能な電気的または磁気的信号の形式を取る。通例にしたがって、これらの信号をビット・値・要素・エレメント・シンボル・キャラクタ・項・数値などとして称することが簡便である。

なお、これらの用語および類似する用語はいずれも、適切な物理量と関連付いているものであり、これら物理量に対する簡易的なラベルに過ぎないということに留意する必要がある。以下の説明から明らかなように、特に断らない限りは、本明細書において「処理」「計算」「コンピュータ計算（処理）」「判断」「表示」等の用語を用いた説明は、コンピュータシステムや類似の電子的計算装置の動作および処理であって、コンピュータシステムのレジスタやメモリ内の物理的（電子的）量を、他のメモリやレジスタまたは同様の情報ストレージや通信装置、表示装置内の物理量として表される他のデータへ操作および変形する動作および処理を意味する。

本発明は、本明細書で説明される動作を実行する装置にも関する。この装置は要求される目的のために特別に製造されるものであっても良いし、汎用コンピュータを用いて構成しコンピュータ内に格納されるプログラムによって選択的に実行されたり再構成されたり
するものであっても良い。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な、例えばフロッピー（登録商標）ディスク・光ディスク・ＣＤ−ＲＯＭ・ＭＯディスク・磁気ディスクなど任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体などの、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶される。

発明の具体的な実施形態は、完全にハードウェアによって実現されるものでも良いし、完全にソフトウェアによって実現されるものでも良いし、ハードウェアとソフトウェアの両方によって実現されるものでも良い。好ましい実施形態は、ソフトウェアによって実現される。ここでソフトウェアとは、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードやその他のソフトウェアを含むものである。

さらに、ある実施形態は、コンピュータが利用あるいは読み込み可能な記憶媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムプロダクトの形態を取る。この記憶媒体は、コンピュータや任意の命令実行システムによってあるいはそれらと共に利用されるプログラムコードを提供する。コンピュータが利用あるいは読み込み可能な記憶媒体とは、命令実行システムや装置によってあるいはそれらと共に利用されるプログラムを、保持、格納、通信、伝搬および転送可能な任意の装置を指す。

プログラムコードを格納・実行するために適したデータ処理システムは、システムバスを介して記憶素子に直接または間接的に接続された少なくとも１つのプロセッサを有する。記憶素子は、プログラムコードの実際の実行に際して使われるローカルメモリや、大容量記憶装置や、実行中に大容量記憶装置からデータを取得する回数を減らすためにいくつかのプログラムコードを一時的に記憶するキャッシュメモリなどを含む。

入力／出力（Ｉ／Ｏ）装置は、例えばキーボード、ディスプレイ、ポインティング装置などであるが、これらはＩ／Ｏコントローラを介して直接あるいは間接的にシステムに接続される。

システムにはネットワークアダプタも接続されており、これにより、私的ネットワークや公共ネットワークを介して他のデータ処理システムやリモートにあるプリンタや記憶装置に接続される。モデム、ケーブルモデム、イーサネット（登録商標）は、現在利用可能なネットワークアダプタのほんの一例である。

最後に、本明細書において提示されるアルゴリズムおよび表示は特定のコンピュータや他の装置と本来的に関連するものではない。本明細書における説明にしたがったプログラムを有する種々の汎用システムを用いることができるし、また要求された処理ステップを実行するための特定用途の装置を製作することが適した場合もある。これら種々のシステムに要求される構成は、以下の説明において明らかにされる。さらに、本発明は、特定のプログラミング言語と関連づけられるものではない。本明細書で説明される本発明の内容を実装するために種々のプログラミング言語を利用できることは明らかであろう。

システム概要
図１は、一実施形態による、路上駐車場の空き状況を推定するためのシステム１００のブロック図を示す。図示のシステム１００は、車両情報システム１０２、クライアントデバイス１３０、モバイル機器１３４、およびサーバ１５０を含む。システム１００のこれらのエンティティは、相互間の情報（例えば道路セグメントデータ、地図データ等）の送受信を行えるように互いに通信可能に結合される。図示の実施形態では、これらのエンティティはネットワーク１０５を介して通信可能に結合される。

図１には、車両情報システム１０２、クライアントデバイス１３０、モバイル機器１３４、およびサーバ１５０を、それぞれ１つのみ示しているが、本明細書に於ける説明は任意の数の車両情報システム１０２、クライアントデバイス１３０、モバイル機器１３４、およびサーバ１５０を有する任意のシステムアーキテクチャにも当てはまることを当業者なら理解されよう。さらに、車両情報システム１０２、クライアントデバイス１３０、モバイル機器１３４、およびサーバ１５０には１つのネットワーク１０５しか結合されていないが、実際は、これらのエンティティは任意の数のネットワーク１０５に接続することができる。

図示の実施形態では、クライアントデバイス１３０が、信号線１１９および１２１の１つまたは複数を介してネットワーク１０５に通信可能に結合される。モバイル機器１３４が、信号線１１５、１１７、および１２３の１つまたは複数を介してネットワーク１０５に通信可能に結合される。一実施形態では、モバイル機器１３４の中に含まれる全地球測位システム（ＧＰＳ）センサ１１０が、信号線１２３を介してネットワーク１０５に通信可能に結合される。サーバ１５０が、信号線１２５を介してネットワーク１０５に通信可能に結合される。車両情報システム１０２が、信号線１０９、１１１、および１１３の１つまたは複数を介してネットワーク１０５に通信可能に結合される。一実施形態では、車両情報システム１０２の中に含まれるネットワークインターフェイス１０８が、信号線１０９および１１１の１つまたは複数を介してネットワーク１０５に通信可能に結合される。車両情報システム１０２の中に含まれるＧＰＳセンサ１１０が、信号線１１３を介してネットワーク１０５に通信可能に結合される。一実施形態では、信号線１１１、１１５、１２１、および１２５のそれぞれは、有線接続（例えばケーブルによる接続）および無線接続（例えば無線ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）接続）の一方を表す。信号線１０９、１１３、１１７、１１９、および１２３のそれぞれは無線接続（例えば無線ＬＡＮ接続、衛星接続等）を表す。

ネットワーク１０５は、有線または無線の従来型のネットワークであり、星状構成、トークンリング構成、または当業者に知られている他の構成など、任意の数の構成を有することができる。一実施形態ではネットワーク１０５には、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、広域ネットワーク（ＷＡＮ）（例えばインターネット）、および／または複数の装置がそれを介して通信する他の任意の相互接続データ経路のうちの１つもしくは複数が含まれる。別の実施形態では、ネットワーク１０５はピアツーピアネットワークである。ネットワーク１０５は、様々な異なる通信プロトコルで、データを送るための電気通信網に結合され、またはそのような電気通信網の一部を含む。例えば、ネットワーク１０５は３Ｇネットワークまたは４Ｇネットワークである。さらに別の実施形態では、ネットワーク１０５にはＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）通信ネットワーク、またはショートメッセージングサービス（ＳＭＳ）、マルチメディアメッセージングサービス（ＭＭＳ）、ハイパーテキスト転送プロトコル（ＨＴＴＰ）、直接データ接続、無線アプリケーションプロトコル（ＷＡＰ）、電子メールなどによりデータを送受信するためのセルラ通信ネットワークが含まれる。さらに別の実施形態では、ネットワーク１０５内のリンクの全てまたは一部が、セキュアソケットレイヤ（ＳＳＬ）、セキュアＨＴＴＰ、および／または仮想私設ネットワーク（ＶＰＮ）などの従来の暗号化技術を使用して暗号化される。

車両情報システム１０２は、駐車場の空き状況の情報をユーザに提供するためのシステムである。例えば車両情報システム１０２は、地図やナピゲーション情報、駐車場情報など、運転に有用な情報を提供するための車両に組み込まれた車載システムである。車両情報システム１０２は、ネットワークインターフェイス１０８、ＧＰＳセンサ１１０、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２、アプリケーションインターフェイス１１６、記憶装置１１４、および、ユーザインターフェイス１６０を含む。

駐車場空き状況推定アプリケーション１１２およびアプリケーションインターフェイス１１６は、車両情報システム１０２、モバイル機器１３４、クライアントデバイス１３０、およびサーバ１５０のいずれか１つの中に含まれることを示すために、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２およびアプリケーションインターフェイス１１６は破線を使って図示している。したがって一実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２およびアプリケーションインターフェイス１１６がモバイル機器１３４の中に含まれる。別の実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２およびアプリケーションインターフェイス１１６がクライアントデバイス１３０の中に含まれる。さらに別の実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２およびアプリケーションインターフェイス１１６がサーバ１５０の中に含まれる。一実施形態では記憶装置１１４、ユーザインターフェイス１６０、およびＧＰＳセンサ１１０がモバイル機器１３４の中に含まれることを示すために、記憶装置１１４、ユーザインターフェイス１６０、およびＧＰＳセンサ１１０は破線を使って図示している。

車両情報システム１０２の中には１つのネットワークインターフェイス１０８しか示さないが、任意の数のネットワークインターフェイス１０８を車両情報システム１０２の中で利用できることを当業者なら理解されよう。車両情報システム１０２およびモバイル機器１３４のどちらにも１つのＧＰＳセンサ１１０、１つの記憶装置１１４、および１つのユーザインターフェイス１６０しか示さないが、任意の数のこれらのコンポーネントを車両情報システム１０２および、モバイル機器１３４の両方の中で利用できることを当業者なら理解されよう。車両情報システム１０２、モバイル機器１３４、クライアントデバイス１３０、および、サーバ１５０のどの中にも、１つの駐車場空き状況推定アプリケーション１１２および１つのアプリケーションインターフェイス１１６しか示さないが、任意の数のこれらのコンポーネントを車両情報システム１０２、モバイル機器１３４、クライアントデバイス１３０、およひ、サーバ１５０のどの中でも利用できることを当業者なら理解されよう。当業者はさらに、車両情報システム１０２が入力装置、音声システムなど、図１には図示しない他の任意のコンポーネントを含んでもよいことを理解されよう。

ネットワークインターフェイス１０８は、車両情報システム１０２をネットワークに接続するためのインターフェイスである。例えばネットワークインターフェイス１０８は、車両情報システム１０２をネットワーク１０５に接続するネットワークアダプタである。ネットワークインターフェイス１０８は、信号線１１１および１０９の１つまたは複数を介してネットワーク１０５に通信可能に結合される。一実施形態では、ネットワークインターフェイス１０８がネットワーク１０５を介してクライアントデバイス１３０、モバイル機器１３４、および、サーバ１５０の１つまたは複数からデータを受け取る。ネットワークインターフェイス１０８は、受け取ったデータを車両情報システム１０２の１つまたは複数のコンポーネント（例えば駐車場空き状況推定アプリケーション１１２等）に送る。別の実施形態では、ネットワークインターフェイス１０８が車両情報システム１０２の１つまたは複数のコンポーネント（例えば駐車場空き状況推定アプリケーション１１２等）からデータを受け取り、そのデータを、ネットワーク１０５を介してクライアントデバイス１３０、モバイル機器１３４、および、サーバ１５０の１つまたは複数に送る。

一実施形態では、ネットワークインターフェイス１０８が、ネットワーク１０５または別の通信チャネルへの直接物理接続用のポートを含む。例えばネットワークインターフェイス１０８は、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）、カテゴリ５（ＣＡＴ−５）ケーブル、またはネットワーク１０５との有線通信用の同様のポートを含む。別の実施形態では、ネットワークインターフェイス１０８はＩＥＥＥ８０２．１１、ＩＥＥＥ８０２．１６、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、近距離無線通信（ＮＦＣ）、他の適切な無線通信方法など、１つまたは複数の無線通信方法を使用してネットワーク１０５または別の通信チ
ャネルとデータをやり取りするための無線トランシーバを含む。一実施形態では、ネットワークインターフェイス１０８は、短距離通信用の無線周波（ＲＦ）を発生させるＮＦＣチップを含む。

ＧＰＳセンサ１１０は、衛星信号を取得／追跡し、ＧＰＳトレースデータを提供するためのセンサである。例えばＧＰＳセンサ１１０は、衛星信号を受信して正確な位置を判別する、従来のＧＰＳ信号受信機である。一実施形態では、位置は、高度の値、緯度の値、および経度の値によって特徴付けられる。ＧＰＳトレースデータとは、車両が移動している間の、その車両が通った道筋を表すデータである。例えばＧＰＳトレースデータは、一連の連続した車両位置を含む車両の軌跡（トレース）を表す。

一実施形態では、ＧＰＳセンサ１１０が、アプリケーションインターフェイス１１６を介して駐車場空き状況推定アプリケーション１１２にＧＰＳトレースデータを送る。別の実施形態では、ＧＰＳセンサ１１０が、関連する車両１０２のＧＰＳトレースデータをブロードキャストする。ＧＰＳセンサ１１０の一定の範囲内にある他の車両情報システムは、そのブロードキャストされるＧＰＳトレースデータを受信する。例えばＧＰＳセンサ１１０は、車両情報システム１０２を含む車両のトレースを取得および記録し、その車両の軌跡を表すＧＰＳトレースデータをブロードキャストする。ＧＰＳセンサ１１０から一定の距離範囲内にある他の車両情報システムが、車両１０２のトレースを表すＧＰＳトレースデータを受信する。したがって一実施形態では、車両情報システム１０２は、他の車両の車両情報システムまたは他の車両の中のモバイル機器から他の車両のＧＰＳトレースデータも受け取る。当業者は、ＧＰＳセンサ１１０が移動情報（例えば速度測定データや距離測定データ等）をユーザに提供してもよいことを理解されよう。

アプリケーションインターフェイス１１６は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２と、車両情報システム１０２、モバイル機器１３４、サーバ１５０、およびクライアントデバイス１３０の１つまたは複数の中に含まれる他のコンポーネントとの間の通信を処理するように構成されるコードおよびルーチンである。一実施形態では、アプリケーションインターフェイス１１６が、ＧＰＳセンサ１１０および／または他の任意の車両内の他のＧＰＳセンサもしくは車両内のモバイル機器からＧＰＳトレースデータを受け取る。アプリケーションインターフェイス１１６は、そのＧＰＳトレースデータを駐車場空き状況推定アプリケーション１１２に送る。別の実施形態では、アプリケーションインターフェイス１１６が、以下に記載するようにユーザインターフェイス１６０を介して路上駐車場の空き状況の情報を求めるユーザ要求をユーザから受け取る。アプリケーションインターフェイス１１６は、路上駐車場の空き状況の情報を求めるそのユーザ要求を駐車場空き状況推定アプリケーション１１２に送る。

駐車場空き状況推定アプリケーション１１２は、ユーザのために路上駐車場の空き状況を推定するためのコードおよびルーチンである。一実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２は、プロセッサ（図示せず）のオンチップ記憶装置（図示せず）内に記憶されるコードおよびルーチンを含む。別の実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２は、書替え可能ゲートアレイ（ＦＰＧＡ）や特定用途向け集積回路（ＡＳ１Ｃ）などのハードウェアを使用して実装される。さらに別の実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２はハードウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装される。

一実施形態では、路上駐車場の空き状況は、街路の一部分に少なくとも１つの利用可能な駐車場があるかどうかを示す。一実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２がユーザから要求を受け取り、ＧＰＳセンサ１１０および／または他のユーザのコミュニティに関連する他のＧＰＳセンサからのＧＰＳトレースデータに基づいて、ユーザ
の現在地に関連する街路の一部分についての駐車確率を推定する。駐車場空き状況推定アプリケーション１１２は、街路の一部についての駐車確率を表示するための確率マップを生成し、確率マップをユーザに提示するユーザインターフェイス１６０にその確率マップを送る。

別の実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２が、ユーザから一定の範囲内にあるＧＰＳセンサからＧＰＳトレースデータを周期的に集め、その範囲について路上駐車場の空き状況を推定する。駐車場空き状況推定アプリケーション１１２は、その範囲内の駐車確率をユーザに表示する地図を生成する。駐車場空き状況推定アプリケーション１１２については、図２に関して以下でより詳しく説明する。

記憶装置１１４は、データを記憶する持続性メモリである。例えば記憶装置１１４は、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ）装置、スタティックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）装置、フラッシュメモリ、または当技術分野で知られている他の何らかのメモリ装置である。一実施形態では、記憶装置１１４には、ハードディスクドライブ、フロッピディスクドライブ、コンパクトディスク読取専用メモリ（ＣＤ−ＲＯＭ）装置、デジタル多用途ディスク読取専用メモリ（ＤＶＤ−ＲＯＭ）装置、デジタル多用途ディスクランダムアクセスメモリ（ＤＶＤ−ＲＡＭ）装置、デジタル多用途ディスク書替え可能（ＤＶＤ−ＲＷ）装置、フラッシュメモリデバイス、当技術分野で知られている他の何らかの不揮発性記憶装置などの、不揮発性メモリまたは同様の永久記憶装置および記憶媒体も含まれる。一実施形態では、記憶装置１１４は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２の機能を実施するのに必要なデータを記憶する。記憶装置１１４については、図３に関して以下でより詳しく説明する。

ユーザインターフェイス１６０は、ユーザと、車両情報システム１０２および、モバイル機器１３４の１つまたは複数の中に含まれる他のコンポーネントとの間の通信を処理するように構成される装置である。一実施形態では、ユーザインターフェイス１６０は、ユーザからの入力を受け取るための車内タッチスクリーン、およびユーザからの音声入力を取得するためのマイクロフォンの１つまたは複数を含む。ユーザインターフェイス１６０は、ユーザからの入力（例えば路上駐車場の空き状況の情報を求める要求）を、車両情報システム１０２および／またはモバイル機器１３４の他のコンポーネント（例えばアプリケーションインターフェイス１１６）に送る。別の実施形態では、ユーザインターフェイス１６０は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２の出力をユーザに伝えるように構成される。例えばユーザインターフェイス１６０は、ユーザの現在地周辺の領域についての路上駐車確率を表示する地図をユーザに表示する。当業者は、ユーザインターフェイス１６０が液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）など、本明細書に記載の機能を提供するための他の種類の装置を含み得ることを理解されよう。

クライアントデバイス１３０は、メモリ（図示せず）およびプロセッサ（図示せず）を含む任意のコンピューティングデバイスである。例えばクライアントデバイス１３０は、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、携帯電話（例えばスマートフォン、フィーチャーフォン等）、タブレットコンピュータ（またはタブレットＰＣ）、ラップトップ等である。他の種類のクライアントデバイス１３０もあり得ることを当業者なら理解されよう。一実施形態では、システム１００は様々な種類のクライアントデバイス１３０の組合せを含む。

図示の実施形態では、クライアントデバイス１３０がブラウザ１３２を含む。一実施形態では、ブラウザ１３２はクライアント１３０のメモリ内に記憶され、クライアントデバイス１３０のプロセッサによって実行されるコードおよびルーチンである。例えばブラウザ１３２は、Ｍｏｚｉｌｌａ Ｆｉｒｅｆｏｘ（登録商標）などのブラウザアプリケーションである。一実施形態では、ブラウザ１３２がクライアント１３０のディスプレイ装置
（図示せず）上で、ユーザにグラフィックユーザインターフェイス（ＧＵＩ）を提示し、ユーザがＧＵＩによって情報を入力できるようにする。

一実施形態では、ブラウザ１３２が、アプリケーションインターフェイス１１６および駐車場空き状況推定アプリケーション１１２を含む。ブラウザ１３２は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２から情報を受け取り、その情報をユーザに提示する。例えば、ユーザがブラウザ１３２により移動目的地を検索し、ブラウザ１３２が移動目的地をユーザに表示する。ブラウザ１３２は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２からその移動目的地に関する駐車場空き状況の情報も受け取り、その移動目的地に関する駐車場の空き状況をユーザに表示する。

モバイル機器１３４は、メモリ（図示せず）およびプロセッサ（図示せず）を含む任意のモバイルコンピューティングデバイスである。例えばモバイル機器１３４は、携帯電話（例えばスマートフォン、フィーチャーフォン等）、タブレットコンピュータ（またはタブレットＰＣ）、ラップトップ等である。他の種類のモバイル機器１３４もあり得ることを当業者なら理解されよう。一実施形態では、システム１００は様々な種類のモバイル機器１３４の組合せを含む。一実施形態では、モバイル機器１３４がＧＰＳセンサ１１０、ユーザインターフェイス１６０、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２、アプリケーションインターフェイス１１６、および記憶装置１１４を含む。

サーバ１５０は、プロセッサ（図示せず）およびユーザのために駐車場の空き状況を推定するためのデータを記憶するコンピュータ可読記憶媒体を有する、任意のコンピューティングデバイスである。例えばサーバ１５０は、ユーザのために路上駐車場の空き状況を推定するための専用サーバである。図示の実施形態では、サーバ１５０が、道路データベース１４６および地図データベース１４８を含む。一実施形態では、サーバ１５０が、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２、アプリケーションインターフェイス１１６も含む。サーバ１５０のこれらのコンポーネントは、互いに通信可能に結合される。

道路データベース１４６は、１つまたは複数の領域における１つまたは複数の道路セグメントを表す道路セグメントデータを記憶するデータベースである。道路セグメントは、所定長の道路（街路）である。例えば、長さとして道路に含まれる交差点数を用いることができ、例えば上記の所定長として２つの交差点を採用することができる。この場合、道路セグメントは、２つの交差点の間の道路である。一実施形態では、道路データベース１４６が駐車場空き状況推定アプリケーション１１２に道路セグメントデータを与える。駐車場空き状況推定アプリケーション１１２は、ＧＰＳトレースデータを１つまたは複数の道路セグメントに割り当て、その１つまたは複数の道路セグメントの路上駐車場の空き状況を推定する。

地図データベース１４８は、１つまたは複数の地図を表す地図データを記憶するデータベースである。例えば地図データは、街の地図を表す。一実施形態では、路上駐車確率を示す確率マップを生成するために、地図データベース１４８が駐車場空き状況推定アプリケーション１１２に地図データを与える。

駐車場空き状況推定アプリケーション１１２
図２は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２を実行するコンピューティングシステム２００の、より詳細なブロック図である。駐車場空き状況推定アプリケーション１１２は、図１に示す装置のいずれにおいて実行されてもよい。すなわち、一実施形態では、コンピューティングシステム２００は車両情報システム１０２である。別の実施形態では、コンピューティングシステム２００はサーバ１５０である。さらに別の実施形態では、コンピューティングシステム２００はモバイル機器１３４である。さらに別の実施形態
ではコンピューティングシステム２００はクライアントデバイス１３０である。コンピューティングシステム２００は、プロセッサ２３８およびメモリ２３６も含む。

図示の実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２は、通信モジュール２０１、駐車確率ジェネレータ２０３、地図レイヤレンダリングモジュール２０５、およびＧＵＩモジュール２０７を含む。一実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２がＧＵＩモジュール２０７を含まないことを示すために、ＧＵＩモジュール２０７は破線を使って図示している。一実施形態では、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２のこれらのコンポーネントが、バス２２０を介して互いに通信可能に結合される。

図示の実施形態では、通信モジュール２０１が、信号線２２２を介してバス２２０に通信可能に結合される。駐車確率ジェネレータ２０３が、信号線２２４を介してバス２２０に通信可能に結合される。地図レイヤレンダリングモジュール２０５が、信号線２２６を介してバス２２０に通信可能に結合される。ＧＵＩモジュール２０７が、信号線２２８を介してバス２２０に通信可能に結合される。メモリ２３６が、信号線２４０を介してバス２２０に通信可能に結合される。プロセッサ２３８が、信号線２４２を介してバス２２０に通信可能に結合される。

プロセッサ２３８には、算術論理演算ユニット、マイクロプロセッサ、汎用コントローラ、または計算を実行し記憶装置に記憶されたデータを取得するための他の何らかのプロセッサアレイ等が含まれる。プロセッサ２３８はデータ信号を処理し、複雑命令セットコンピュータ（ＣＩＳＣ）アーキテクチャ、縮小命令セットコンピュータ（ＲＩＳＣ）アーキテクチャ、または複数の命令セットの組合せを実装するアーキテクチャが含まれる様々なコンピューティングアーキテクチャを含むことができる。図２には単一のプロセッサしか図示しないが、複数のプロセッサを含めることもできる。処理能力は、画像を表示することおよび画像を捕捉して伝送することだけをサポートするものであってもよい。処理能力は、様々な種類の特徴抽出およびサンプリングを含む、より複雑なタスクを実行するのに十分なものであってもよい。他のプロセッサ、オペレーティングシステム、センサ、ディスプレイ、および物理的構成が可能であることは当業者には明らかである。

メモリ２３６は、プロセッサ２３８によって実行され得る命令および／またはデータを記憶する。それらの命令および／またはデータは、本明細書に記載する技法のいずれかおよび／または全てを実行するためのコードを含むことができる。メモリ２３６は、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ）装置、スタティックランダムアクセスメモリ（ＳＲＡＭ）装置、フラッシュメモリ、または当技術分野で知られている他の何らかのメモリ装置とすることができる。一実施形態では、メモリ２３６には、ハードディスクドライブ、フロッピディスクドライブ、ＣＤ−ＲＯＭ装置、ＤＶＤ−ＲＯＭ装置、ＤＶＤ−ＲＡＭ装置、ＤＶＤ−ＲＷ装置、フラッシュメモリデバイス、より永久的な基盤上に情報を記憶するための当技術分野で知られている他の何らかの大容量記憶装置などの、不揮発性メモリまたは同様の永久記憶装置および記憶媒体も含まれる。

通信モジュール２０１は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２のコンポーネントと、システム１００の他のコンポーネントとの間の通信を処理するためのコードおよびルーチンである。例えば通信モジュール２０１は、アプリケーションインターフェイス１１６を介してユーザのコミュニティに関連するＧＰＳセンサ１１０からＧＰＳトレースデータを受け取り、そのＧＰＳトレースデータを駐車確率ジェネレータ２０３に送る。一実施形態では、通信モジュール２０１はさらに、ＧＰＳトレースデータを記憶装置１１４の中に記憶する。通信モジュール２０１は、信号線２２２を介してバス２２０に通信可能に結合される。

一実施形態では、通信モジュール２０１が、駐車場の空き状況の情報を求めるユーザ要求をユーザインターフェイス１６０およびアプリケーションインターフェイス１１６を介してユーザから受け取る。通信モジュール２０１は、そのユーザ要求を駐車確率ジェネレータ２０３に送る。別の実施形態では通信モジュール２０１は、ユーザの現在地およびユーザの現在地に関連するＧＰＳトレースデータを周期的に受け取る。例えばユーザの現在地に関連するＧＰＳトレースデータは、そのユーザの現在地の周りを運転するユーザ群のトレース（移動の軌跡）を表す。例えばユーザが運転する間、アプリケーションインターフェイス１１６はユーザの現在地を周期的に取得し、そのユーザの現在地に関連するＧＰＳトレースデータも受け取る。アプリケーションインターフェイス１１６は、現在地を表すデータおよびそれらの現在地に関連するＧＰＳトレースデータを通信モジュール２０１に送る。

一実施形態では、通信モジュール２０１は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２のコンポーネント間の通信も処理する。例えば通信モジュール２０１は、駐車確率ジェネレータ２０３から１つまたは複数の駐車確率を受け取り、その１つまたは複数の駐車確率を地図レイヤレンダリングモジュール２０５に送る。

駐車確率ジェネレータ２０３は、道路セグメントの駐車確率を生成するためのコードおよびルーチンである。例えば駐車確率ジェネレータ２０３は、道路セグメントデータに基づいてＧＰＳトレースデータを１つまたは複数の道路セグメントに割り当て、道路セグメント内のユーザ密度に基づいてその道路セグメントの駐車確率を推定する。駐車確率ジェネレータ２０３は、信号線２２４を介してバス２２０に通信可能に結合される。

一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３が、ＧＰＳトレースデータおよび駐車場空き状況の情報を求めるユーザ要求を通信モジュール２０１から受け取る。例えばユーザ要求は、そのユーザの現在地を含む。ＧＰＳトレースデータには、直近の所定期間（例えば２時間）内に、ユーザの現在地周辺の所定範囲内（例えば３マイル）で運転した人たちのトレース（移動の軌跡）を表すデータを含む。別の実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３は、ユーザの現在地およびユーザの現在地に関連するＧＰＳトレースデータを通信モジュール２０１から周期的に受け取る。

一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３は、ＧＰＳトレースデータに関連する道路セグメントデータを道路データベース１４６から取得する。例えば道路セグメントデータは、ＧＰＳトレースデータ内に含まれるトレースに対応する１つまたは複数の道路セグメントを表す。別の例では、道路セグメントデータは、ユーザの現在地周辺のある領域（例えばユーザが現在いる街の地区）内の１つまたは複数の道路セグメントを表す。道路セグメントとは、例えば、２つの交差点間の街路の一部分である。一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３は道路セグメントデータを記憶装置１１４の中に記憶する。

一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３がＧＰＳトレースデータを１つまたは複数の道路セグメントに割り当てる。例えば駐車確率ジェネレータ２０３は、ある道路セグメントを車で通り抜けるユーザのトレースを、その道路セグメントに割り当てる。一実施形態では、ユーザのトレースが２つの道路セグメントを占める場合、駐車確率ジェネレータ２０３は、ユーザのトレースをその２つの道路セグメントの両方に割り当てる。別の実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３が、２つの道路セグメントを占めるトレースを５０％の確率に基づいて２つの道路セグメントのいずれか一方に割り当てる。ユーザのトレースが３つ以上の道路セグメントを占める場合も、同様に、全ての道路セグメントに割り当ててもよいし、いずれか（１つでも複数でも可）の道路セグメントに確率に基づいて割り当ててもよい。

一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３は、ＧＰＳトレースデータを１つまたは複数の道路セグメントに割り当てることに少なくとも部分的に基づいて、道路セグメントの駐車確率を計算する。例えば道路セグメントの駐車確率は、将来のユーザがその道路セグメント内で空いている駐車場を見つけられる確率を示す。駐車確率は、ユーザがその道路セグメント内で空いている駐車場を見つけられない確率を用いてもよく、この場合は１から駐車確率を減算することで、空いている駐車場を見つけられる確率を求められる。一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３は道路セグメント内のユーザ密度を計算する。道路セグメント内のユーザ密度は、一定期間の間にその道路セグメントを通過したユーザの密度を示す。例えば駐車確率ジェネレータ２０３は、所定の期間内（例えば直近３０分間）に、対象の道路セグメントの所定半径（例えば２マイル）内にある道路セグメントに割り当てられたユーザ数に占める、対象の道路セグメントに割り当てられたユーザ数の割合を計算する。駐車確率ジェネレータ２０３は、道路セグメントの駐車確率として道路セグメント内のユーザ密度（例えば上記の割合）を使用する。当業者は、駐車確率の他の計算も可能であることを理解されよう。

一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３が、路上駐車場の空き状況の情報を要求するユーザの現在地周辺の領域内の道路セグメントの駐車確率を生成し、その駐車確率を地図レイヤレンダリングモジュール２０５に送る。一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３が駐車確率も記憶装置１１４の中に記憶する。

地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、ユーザのために確率マップを生成するためのコードおよびルーチンである。例えば地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、道路セグメントの駐車確率に基づいて確率マップレイヤを生成する。一実施形態では、地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、通信モジュール２０１を介して確率マップレイヤをアプリケーションインターフェイス１１６に伝送して、道路セグメントの駐車確率をユーザに表示する地図を生成する。地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、信号線２２６を介してバス２２０に通信可能に結合される。

一実施形態では、地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、道路セグメントの駐車確率を駐車確率ジェネレータ２０３から受け取る。地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、地図データを地図データベース１４８から取得する。例えば地図データは、駐車場の空き状況の情報を要求するユーザの現在地周辺の領域、例えばユーザが現在いる街の地区の地図を含む。地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、道路セグメントの駐車確率および地図データを使用して確率マップレイヤを生成する。例えば確率マップレイヤは、地図内の道路セグメントの駐車確率を表す。別の例として地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、道路セグメントごとに駐車確率を示すインジケータを伴う（例えば道路セグメントの様々な駐車確率に基づいて、それぞれに異なる色が道路セグメントに割り当てられる）、領域内の道路セグメントの画像を生成する。確率マップレイヤの一例は、図６とともに後ほど説明する。

一実施形態では、地図レイヤレンダリングモジュール２０５が、確率マップレイヤを通信モジュール２０１を介してアプリケーションインターフェイス１１６に伝送する。アプリケーションインターフェイス１１６は、その確率マップレイヤに少なくとも部分的に基づいて、道路セグメントの駐車確率をユーザに表示する確率マップを生成する。例えば確率マップは、対応する地図に確率マップレイヤを重ね合わせることによって生成される。別の実施形態では、地図レイヤレンダリングモジュール２０５が確率マップレイヤに基づいて確率マップを生成する。例えば地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、対応する地図に確率マップレイヤを重ね合わせることにより確率マップを生成する。地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、確率マップをユーザに表示するユーザインターフェイスを生成するために、確率マップをＧＵＩモジュール２０７に送る。

ＧＵＩモジュール２０７は、グラフィカルデータをユーザに提供するためのコードおよびルーチンである。ＧＵＩモジュール２０７は、信号線２２８を介してバス２２０に通信可能に結合される。一実施形態では、ＧＵＩモジュール２０７は、確率マップをユーザに表示するユーザインターフェイスを描くためのグラフィカルデータを生成する。別の実施形態では、ＧＵＩモジュール２０７は、駐車場空き状況推定アプリケーション１１２に対する情報をユーザが入力するためのユーザインターフェイスを描くためのグラフィカルデータを生成する。ＧＵＩモジュール２０７は生成したグラフィカルデータをユーザインターフェイス１６０に送り、ユーザインターフェイス１６０上でユーザに向けて提示させる。一実施形態では、ＧＵＩモジュール２０７が駐車場空き状況推定アプリケーション１１２の中に含まれず、上記のＧＵＩモジュール２０７の機能がアプリケーションインターフェイス１１６によって実行される。

一実施形態では、例えば駐車確率ジェネレータ２０３がユーザ群からＧＰＳトレースデータを自動的に取得する。これはユーザの積極的な操作を必要としないので、システム１００はとりわけ有利である。例えば駐車確率ジェネレータ２０３は、付近にいるユーザが使用する携帯電話または車両に組み込まれたＧＰＳセンサからＧＰＳトレースデータを集めるために、ユーザは空いている駐車場を手動で報告する必要がない。このことは、ユーザの積極的な操作が必要である手動のスポット報告に基づくシステムよりも、システム１００を信頼できるものにする。さらにシステム１００は、街路上に空いている駐車場があるかどうかを検出するための高価な接地センサまたはカメラを必要としない。さらに駐車確率ジェネレータ２０３は、ＧＰＳトレースデータの量に基づいて路上駐車場の確率を推定する。

記憶装置１１４
図３は、一実施形態による記憶装置１１４を例示するブロック図３００である。記憶装置１１４は、ＧＰＳトレースデータ３０１、道路セグメントデータ３０３、確率データ３０５、および確率マップレイヤデータ３０７を含む。当業者は、記憶装置１１４が本明細書に記載の機能を提供するための他のデータを含んでもよいことを理解されよう。

ＧＰＳトレースデータ３０１は、車両が移動している間の、その車両が通る道筋（軌跡）を表すデータを含む。例えば車両が街路を走行するとき、その車両の中に位置するＧＰＳセンサが衛星信号を周期的に取得し、その車両の一連の連続した位置を出力する。車両の一連の連続した位置が、車両のトレースに該当する。一実施形態では、通信モジュール２０１が、他のユーザ群の車両のＧＰＳセンサからこれらの車両のトレースを表すＧＰＳトレースデータを受け取り、そのＧＰＳトレースデータ３０１を記憶装置１１４の中に記憶する。

道路セグメントデータ３０３は、道路セグメントを表すデータを含む。例えば道路セグメントデータ３０３は、ユーザの現在地に関連するある領域内の道路セグメントを表す。一実施形態では道路セグメントは、一定数の交差点間の街路の一部分として定義される。例えば道路セグメントは、２つの交差点間の道路である。一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３が、ＧＰＳトレースデータに関連する道路セグメントデータを道路データベース１４６から取得する。例えば取得される道路セグメントデータは、ＧＰＳトレースデータ内に含まれる車両トレースを有する領域内の道路セグメントを表す。駐車確率ジェネレータ２０３は、取得した道路セグメントデータを記憶装置１１４の中に記憶する。

確率データ３０５は、１つまたは複数の道路セグメントの１つまたは複数の駐車確率を表すデータを含む。道路セグメントの駐車確率は、将来のユーザがその道路セグメント内で空いている駐車場を見つけることができる確率に関連する。駐車確率は、ユーザが空い
ている駐車場を見つけることができる確率であってもよいし、空いている駐車場を見つけられない確率であってもよい。一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３が、ＧＰＳトレースデータを１つまたは複数の道路セグメントに割り当てることに少なくとも部分的に基づいて道路セグメントの駐車確率を計算する。駐車確率ジェネレータ２０３は、駐車確率を確率データ３０５として記憶装置１１４の中に記憶する。

確率マップレイヤデータ３０７は、１つまたは複数の領域内の道路セグメントの駐車確率を示す、１つまたは複数の確率マップレイヤを表すデータを含む。例えば確率マップレイヤは、領域内の１つまたは複数の道路セグメントの画像を含み、その画像では１つまたは複数の道路セグメントが道路セグメントの駐車確率に応じて様々な色で表示される。次いで確率マップレイヤを使用して、対応する領域の地図と組み合わせることにより確率マップを生成する。

方法
図４は、一実施形態による、路上駐車場の空き状況を推定するための方法４００を例示するフローチャートである。通信モジュール２０１は、複数のユーザのそれぞれに関連づけられたＧＰＳセンサからＧＰＳトレースデータを受け取る（４０２）。例えばＧＰＳトレースデータは、直近の３時間における車両の移動を表すＧＰＳトレースを含む。通信モジュール２０１は、ＧＰＳトレースデータを駐車確率ジェネレータ２０３に送る。

ステップ４０４で、駐車確率ジェネレータ２０３は、道路データベース１４６からの道路セグメントデータに少なくとも部分的に基づいてＧＰＳトレースデータを１つまたは複数の道路セグメントに割り当てる。例えば道路セグメントデータは、ＧＰＳトレースデータに関連する領域内の１つまたは複数の道路セグメント（例えば街路の一部）を表す。駐車確率ジェネレータ２０３は、ユーザのＧＰＳトレースを１つまたは複数の道路セグメントに割り当てる。例えば、ユーザがある道路セグメントを通過していることをＧＰＳトレースが示す場合、駐車確率ジェネレータ２０３はその道路セグメントにＧＰＳトレースを割り当てる。

ステップ４０６で、駐車確率ジェネレータ２０３が、１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率を生成する。例えば駐車確率ジェネレータ２０３は、道路セグメントの駐車確率を、その道路セグメント内のユーザ密度（所定の期間内（例えば直近３０分間）に、対象の道路セグメントの所定半径（例えば２マイル）内にある道路セグメントに割り当てられたユーザ数に占める、対象の道路セグメントに割り当てられたユーザ数の割合）に基づいて計算する。駐車確率ジェネレータ２０３は、１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率を地図レイヤレンダリングモジュール２０５に送る。

ステップ４０８で、地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率に基づいて確率マップを生成し、１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率を地図上で、ユーザに表示するためにその確率マップをＧＵＩモジュール２０７に送る。例えば確率マップは、１つまたは複数の道路セグメントについての駐車確率インジケータを含む。

図５は、別の実施形態による、路上駐車場の空き状況を推定するための方法５００を例示するフローチャートである。通信モジュール２０１は、路上駐車場の空き状況の情報を求める要求をユーザから受け取る。例えばユーザが現在の車両位置周辺の駐車場を探そうとしている場合は、その要求はユーザに関連する車両の現在位置を含む。通信モジュール２０１は、その要求を駐車確率ジェネレータ２０３に送る。

ステップ５０４で、通信モジュール２０１がユーザ群からＧＰＳトレースデータを受け
取る。例えば通信モジュール２０１は、例えば過去の一定の期間内（１時間以内、２時間以内、５時間以内など）に要求側ユーザの現在地周辺の領域内を運転したユーザに関連する車両内のＧＰＳセンサ、または該ユーザの携帯電話に組み込まれたＧＰＳセンサからＧＰＳトレースデータを受け取る。ＧＰＳトレースデータは、ユーザが車を運転する間のユーザのトレース（移動の軌跡）を表す。通信モジュール２０１が、ＧＰＳトレースデータを駐車確率ジェネレータ２０３に送る。

ステップ５０６で、駐車確率ジェネレータ２０３が通信モジュール２０１から要求およびＧＰＳトレースデータを受け取り、そのＧＰＳトレースデータに関連する道路セグメントデータを道路データベース１４６から取得する。例えば道路セグメントデータは、要求側ユーザの現在地周辺のある領域（例えば要求側ユーザが現在いる街の地区）内の１つまたは複数の道路セグメントを表す。一実施形態では、道路セグメントは２つの交差点間の街路の一部分として定義される。

ステップ５０８で、駐車確率ジェネレータ２０３が、ユーザ群からのＧＰＳトレースデータを１つまたは複数の道路セグメントに割り当てる。例えば駐車確率ジェネレータ２０３は、ある道路セグメントを通過するユーザの車両トレースをその道路セグメントに割り当てる。

ステップ５１０で、駐車確率ジェネレータ２０３が、ＧＰＳトレースデータを１つまたは複数の道路セグメントに割り当てることに少なくとも部分的に基づいて、１つまたは複数の道路セグメントの１つまたは複数の駐車確率を計算する。例えば駐車確率ジェネレータ２０３は、所定の期間内（例えば直近３０分間）に、対象の道路セグメントの所定半径（例えば２マイル）内にある道路セグメントに割り当てられたユーザ数に占める、対象の道路セグメントに割り当てられたユーザ数の割合を計算する。駐車確率ジェネレータ２０３は、上記で計算した割合を道路セグメントの駐車確率として使用する。一実施形態では、駐車確率ジェネレータ２０３が１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率をー計算し、その１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率を地図レイヤレンダリングモジュール２０５に送る。

ステップ５１２で、地図レイヤレンダリングモジュール２０５が、１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率を受け取り、その１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率に基づいて確率マップレイヤを生成する。一実施形態では、地図レイヤレンダリングモジュール２０５はさらに、その領域の地図を含む地図データを地図データベース１４８から取得する。地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、その地図データおよび１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率に基づいて確率マップレイヤを生成する。例えば確率マップレイヤは、１つまたは複数の道路セグメントの駐車確率を示すインジケータを含む。別の例として地図レイヤレンダリングモジュール２０５は、道路セグメントごとに駐車確率を示すインジケータを伴う（例えば道路セグメントの様々な駐車確率に基づいて、それぞれに異なる色が道路セグメントに割り当てられる）、領域内の１つまたは複数の道路セグメントの画像を生成する。

ステップ５１４で、地図レイヤレンダリングモジュール２０５が、確率マップレイヤを使用して確率マップを生成する。一実施形態では、地図レイヤレンダリングモジュール２０５が、確率マップレイヤを地図上に重ね合わせることにより確率マップを生成する。別の実施形態では、地図レイヤレンダリングモジュール２０５が、確率マップを生成するアプリケーションインターフェイス１１６に確率マップレイヤを送る。

ステップ５１６で、地図レイヤレンダリングモジュール２０５が、要求側ユーザに確率マップを提示するために確率マップをＧＵＩモジュール２０７に送る。例えばＧＵＩモジ
ュール２０７は、確率マップをユーザに表示するユーザインターフェイスを描くためのグラフィカルデータを生成する。

確率マップレイヤおよび確率マップの例
図６は、一実施形態による、確率マップレイヤを例示するグラフィカル表現６００である。要素６０２は、確率マップレイヤ６０２のグラフィック表現である。確率マップレイヤ６０２は、地図上にあるように道路セグメントのグラフィック表現を含み、それらの道路セグメントをそれぞれに異なるテクスチャを使って表す。要素６０２は、異なるテクスチャが異なる駐車確率を示すことを描く凡例６０２である。

図７は、一実施形態による、確率マップを例示するグラフィカル表現７００である。要素７０２は、確率マップ７０２のグラフィック表現である。図６に関して上述したように、要素６０２は、確率マップレイヤ６０２のグラフィック表現である。図示の実施形態では、確率マップ７０２は、確率マップレイヤ６０２を地図上に重ね合わせることによって生成される。要素７０４は、確率マップレイヤ６０２内の道路セグメントの異なるテクスチャが道路セグメントの異なる駐車確率を示すことを描く凡例７０４である。

実施形態の前述の説明は、例示と説明を目的として行われたものである。したがって、開示された実施形態が本発明の全てではないし、本発明を上記の実施形態に限定するものでもない。本発明は、上記の開示にしたがって、種々の変形が可能である。本発明の範囲は上述の実施形態に限定解釈されるべきではなく、特許請求の範囲にしたがって解釈されるべきである。本発明の技術に詳しい者であれば、本発明はその思想や本質的特徴から離れることなくその他の種々の形態で実現できることを理解できるであろう。同様に、モジュール・処理・特徴・属性・方法およびその他の本発明の態様に関する名前付けや分割方法は必須なものでものないし重要でもない。また、本発明やその特徴を実装する機構は異なる名前や分割方法や構成を備えていても構わない。さらに、当業者であれば、モジュール・処理・特徴・属性・方法およびその他の本発明の態様は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアもしくはこれらの組合せとして実装できることを理解できるであろう。また、本発明をソフトウェアとして実装する場合には、モジュールなどの各要素は、どのような様式で実装されても良い。例えば、スタンドアローンのプログラム、大きなプログラムの一部、異なる複数のプログラム、静的あるいは動的なリンクライブラリー、カーネルローダブルモジュール、デバイスドライバー、その他コンピュータプログラミングの当業者にとって既知な方式として実装することができる。さらに、本発明の実装は特定のプログラミング言語に限定されるものではないし、特定のオペレーティングシステムや環境に限定されるものでもない。以上のように、上記の本発明の説明は限定的なものではなく例示的なものであり、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲にしたがって定められる。

１０２ 車両情報システム
１３０ クライアントデバイス
１３４ モバイル機器
１５０ サーバ
１１２ 駐車場空き状況推定アプリケーション
２０１ 通信モジュール
２０３ 駐車確率ジェネレータ
２０５ 地図レイヤレンダリングモジュール
２０７ ＧＵＩモジュール

Claims (18)

1. 通信手段と駐車確率生成手段として機能するコンピュータシステムが実行する、駐車場空き状況推定方法であって、
   前記通信手段が、それぞれがユーザと関連づけられた複数の車両の移動軌跡を表したデータを取得するステップと、
   前記駐車確率生成手段が、移動軌跡を表したデータを、道路セグメントを表す道路セグメントデータに割り当てるステップと、
   前記駐車確率生成手段が、道路セグメントデータに割り当てられた移動軌跡を表したデータに基づいて、道路セグメントデータが表す道路セグメントにおけるユーザ密度を算出し、当該ユーザ密度に基づいて前記道路セグメントの駐車確率を算出するステップと、
   を含み、
   前記道路セグメントの駐車確率は、前記道路セグメントにおいてユーザが空いている駐車場を見つけられない確率であり、当該道路セグメントにおける前記ユーザ密度として算出される、
   駐車場空き状況推定方法。
2. 前記道路セグメントは、所定数の交差点の間の道路である、
   請求項１に記載の駐車場空き状況推定方法。
3. 前記道路セグメントにおけるユーザ密度は、所定期間内に、前記道路セグメントを通過したユーザの密度である、
   請求項１または２に記載の駐車場空き状況推定方法。
4. 前記道路セグメントにおけるユーザ密度は、前記道路セグメントに割り当てられた移動軌跡を有するユーザの数の、前記道路セグメントから所定の範囲内にある道路セグメントに割り当てられた移動軌跡を有するユーザの数に対する割合である、
   請求項１〜３のいずれかに記載の駐車場空き状況推定方法。
5. 前記コンピュータシステムはマップレイヤ生成手段としても機能し、
   前記マップレイヤ生成手段が、道路セグメントと当該道路セグメントにおける駐車確率を表わすインジケータとを含む確率マップレイヤを、前記駐車確率に基づいて生成するス
   テップをさらに含む、
   請求項１〜４のいずれかにに記載の駐車場空き状況推定方法。
6. 前記コンピュータシステムは表示手段としても機能し、
   前記表示手段が、前記確率マップレイヤを対応する地図に重ね合わせて表示するステップをさらに含む、
   請求項５に記載の駐車場空き状況推定方法。
7. 通信手段とユーザ密度算出手段とマップレイヤ生成手段と表示手段として機能する車載情報システムが実行する、駐車場情報提供方法であって、
   前記通信手段が、それぞれがユーザと関連づけられた複数の車両の移動軌跡を表したデータを取得するステップと、
   前記ユーザ密度算出手段が、移動軌跡を表したデータを、道路セグメントを表す道路セグメントデータに割り当てるステップと、
   前記ユーザ密度算出手段が、道路セグメントデータに割り当てられた移動軌跡を表したデータに基づいて、道路セグメントデータが表す道路セグメントにおけるユーザ密度を算出するステップと、
   前記マップレイヤ生成手段が、道路セグメントと当該道路セグメントにおけるユーザ密度に応じた色を有するインジケータとを含むマップレイヤを生成するステップと、
   前記表示手段が、前記マップレイヤを対応する地図に重ね合わせて表示するステップと、
   を含む、駐車場情報提供方法。
8. 前記道路セグメントにおけるユーザ密度は、所定期間内に、前記道路セグメントを通過したユーザの密度である、
   請求項７に記載の駐車場情報提供方法。
9. 前記道路セグメントにおけるユーザ密度は、前記道路セグメントに割り当てられた移動軌跡を有するユーザの数の、前記道路セグメントから所定の範囲内にある道路セグメントに割り当てられた移動軌跡を有するユーザの数に対する割合である、
   請求項７に記載の駐車場情報提供方法。
10. 請求項１〜９のいずれかに記載の方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
11. 駐車場の空き状況を推定するための駐車場空き状況推定システムであって、
    それぞれがユーザと関連づけられた複数の車両の移動軌跡を表したデータを取得する通信手段と、
    前記通信手段と通信可能に結合され、移動軌跡を表したデータを、道路セグメントを表す道路セグメントデータに割り当て、道路セグメントデータに割り当てられた移動軌跡を表したデータに基づいて、道路セグメントデータが表す道路セグメントにおけるユーザ密度を算出し、当該ユーザ密度に基づいて前記道路セグメントの駐車確率を算出する駐車確率生成手段と、
    を備え、
    前記道路セグメントの駐車確率は、前記道路セグメントにおいてユーザが空いている駐車場を見つけられない確率であり、
    前記駐車確率生成手段は、前記道路セグメントにおける前記ユーザ密度を前記道路セグメントにおける駐車確率とする、
    駐車場空き状況推定システム。
12. 前記道路セグメントにおけるユーザ密度は、所定期間内に、前記道路セグメントを通過したユーザの密度である、
    請求項１１に記載の駐車場空き状況推定システム。
13. 前記道路セグメントにおけるユーザ密度は、前記道路セグメントに割り当てられた移動軌を有するユーザの跡の数の、前記道路セグメントから所定の範囲内にある道路セグメントに割り当てられた移動軌跡を有するユーザの数に対する割合である、
    請求項１１に記載の駐車場空き状況推定システム。
14. 前記駐車確率生成手段と通信可能に結合され、道路セグメントと当該道路セグメントにおける駐車確率を表わすインジケータとを含む確率マップレイヤを、前記駐車確率に基づいて生成するマップレイヤ生成手段をさらに備える、
    請求項１１〜１３のいずれかに記載の駐車場空き状況推定システム。
15. 前記マップレイヤ生成手段と通信可能に結合され、前記確率マップレイヤを対応する地図に重ね合わせて表示するアプリケーションインターフェイスをさらに備える、
    請求項１４に記載の駐車場空き状況推定システム。
16. 駐車場の空き状況を推定するための駐車場情報提供システムであって、
    それぞれがユーザと関連づけられた複数の車両の移動軌跡を表したデータを取得する通信手段と、
    前記通信手段と通信可能に結合され、移動軌跡を表したデータを、道路セグメントを表す道路セグメントデータに割り当て、道路セグメントデータに割り当てられた移動軌跡を表したデータに基づいて、道路セグメントデータが表す道路セグメントにおけるユーザ密度を算出するユーザ密度算出手段と、
    道路セグメントと当該道路セグメントにおけるユーザ密度に応じた色を有するインジケータとを含むマップレイヤを生成するマップレイヤ生成手段と、
    を備える駐車場情報提供システム。
17. 前記道路セグメントにおけるユーザ密度は、所定期間内に、前記道路セグメントを通過したユーザの密度である、
    請求項１６に記載の駐車場情報提供システム。
18. 前記道路セグメントにおけるユーザ密度は、前記道路セグメントに割り当てられた移動軌跡を有するユーザの数の、前記道路セグメントから所定の範囲内にある道路セグメントに割り当てられた移動軌跡を有するユーザの数に対する割合である、
    請求項１６に記載の駐車場情報提供システム。

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