以下に添付図面を参照して、この発明に係る情報処理装置、画面表示制御方法および画面表示制御プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
以下の実施例1では、実施例1に係る情報処理装置の構成、情報処理装置の処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。なお、以下では、実施例1に係る情報処理装置について、会計事務所内で利用されるノート型パソコンを例として説明する。
[実施例1に係る情報処理装置の構成]
まず、図1〜図3を用いて、第1の実施形態に係る情報処理装置10の構成について説明する。図1は、実施例1に係る情報処理装置の斜視図において、通常使用時に画面が表示された状態を示す図である。図2は、実施例1に係る情報処理装置の斜視図において、画面表示部を180度開いた際の表示状態を示す図である。図3は、実施例1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、情報処理装置10は、全体の制御機能を実行し情報処理を行う本体部1と、本体部1に付設され、該本体部1に対して回動自在に構成され、本体部1からの情報に基づいて画面に対する画像の表示を行う画面表示部12と、本体部1に対して画面表示部12の開閉角度を変えるためのヒンジ2によって構成されている。このような構成により、画面表示部12が、ヒンジ2の回動によって、本体部1に対して所定の角度を回転できるようになっている。また、画像表示部12の上部には、加速度センサ13が内蔵されている。加速度センサ13は、地面方向への重力を加速度として検知する。
また、情報処理装置10は、画面表示部12の傾きに連動して、画面の表示方向を正方向/逆方向に上下回転できる。図1では、通常の使用時は、画面表示部12上に“A会計事務所”という文字列画面が正方向で表示されている。
次に、図2を用いて、画面表示部12の開閉角度を大きくして、例えば、操作者と向かい合う被説明者に画面を提示する場合について説明する。情報処理装置10は、図2に示すように、画面表示部12の開閉角度が一定角度以上開かれた場合には、画面は反転して表示される。つまり、“A会計事務所”という文字列が逆向きに表示されている。このような表示状態によって、パソコン操作側とは反対方向にいる被説明者から自然の状態で表示画面を見ることができる。なお、画面を反転する際の処理については、後に詳述する。
図3を用いて、図1に示した情報処理装置10の機能構成を説明する。図3は、実施例1に係る情報処理装置10の構成を示すブロック図である。図3に示すように、この情報処理装置10は、入力部11、画面表示部12、加速度センサ13、制御部14および記憶部15を有する。以下にこれらの各部の処理を説明する。
入力部11は、キーボードやマウスなどの入力デバイスであり、画面表示部12は、ディスプレイなどの表示デバイスである。加速度センサ13は、地面方向への重力を加速度として検知する。具体的には、加速度センサ13は、3次元空間の加速度をX,Y,Z軸方向の加速度成分に分離して検出することができる。ここで加速度センサ13の構成について図4および図5を用いて説明する。なお、ここで説明する加速度センサの構成は、一例であって、これに限定されるものではない。
図4に示すように、加速度センサ13は、所定の自由度をもって変位可能となるように支持された重錘体131、固定電極132、変位電極133、Si基板(起歪体)134および台座135を有する。加速度センサ13は、重錘体131に作用する加速度(重力を含む)によって、重錘体131が基準位置から変位することにより生じる(機械的変位量や静電容量等の)各種パラメータの変化を検出することで、重錘体131に作用する加速度を検出する。
一般的な加速度センサの利用として、情報処理装置では衝撃や傾きを検出し、ハードディスク装置のヘッドを退避させて故障を低減する用途や、プロジェクター装置では、傾きを検出して画面の台形補正を行なう用途が知られている。
図4に示すように、加速度センサ13では、Si基板134と対向する様に、固定基板136がSi基板134に接合され、固定基板136の下面には、5個の分割電極が形成され、Si基板134上面には単一電極が形成される。そして、図5に示す様にSi基板134と固定基板136との間には、5個の静電容量C1〜C5が形成される。重錘体131に加速度が作用すると、重錘体131が加速度の方位に変位するとともに、各静電容量が変化する。つまり、X,Y,Z軸方向の加速度によって静電容量C1〜C5が変化する。
例えば、X軸方向の加速度を検出するためには、静電容量C1と静電容量C2の差を求め、Y軸方向の加速度を検出するためには、静電容量C3と静電容量C4の差を求め、Z軸方向の加速度を検出するためには、静電容量C5の値を検出する。なお、加速度センサ13は、静電型のものに限定されるものではなく、圧電型、抵抗型、動電型または磁気型などの加速度センサであってもよい。
記憶部15は、図3に示すように、状態判定テーブル記憶部15aを有する。記憶部15は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置などである。
状態判定テーブル記憶部15aは、加速度センサ13によって検知されたX,Y,Z軸方向の加速度と、画面表示部12の本体部1に対する回動角度と、画面の表示方向との関係を定義した状態判定テーブルを記憶する。
また、状態判定テーブル記憶部15aは、状態や用途に応じた複数の状態判定テーブルを記憶する。例えば、画面表示部12の画面に表示された画像が正転している状態である場合に、該画像を反転するか否か判定するための状態判定テーブルや、急加速であるために画面の反転を中止するか否かを判定するための状態判定テーブルや、画像が反転している状態である場合に、該画像を正転するか否かを判定するための状態判定テーブルを記憶する。
ここで、図6〜図8の例を用いて、状態判定テーブル記憶部15aについて具体的に説明する。図6および図7に例示される状態判定テーブルは、画面表示部12の画面に表示された画像が正転している状態である場合に参照されるテーブルであり、図8に例示される状態判定テーブルは、画面表示部12の画面に表示された画像が反転している状態である場合に参照されるテーブルである。
図6〜図8に例示するように、状態判定テーブルは、X軸方向の加速度の値を示す「X軸」と、Y軸方向の加速度の値を示す「Y軸」と、Z軸方向の加速度を示す「Z軸」とに対応付けて、画面表示部12の本体部1に対する回動角度を示す「角度」と、画像の表示制御処理の内容を示す「処理」とを規定する。なお、状態判定テーブルでは、X軸方向の加速度が画面表示部12の回動角度に関係しないものとして、X軸の項目を全て「−」としている。これは、例えば、‘ノート型の端末装置’や‘タブレット型端末をキーボード装置に接続したような使用形態’では、画面表示部と本体(キーボード部)部が固定されていることにより、X軸方向の変位がないことによるものである。
例えば、図6の例では、状態判定テーブルは、例えば、Y軸方向の加速度が「0,17G」で、Z軸方向の加速度が「0.98G」である場合には、画面表示部12の回動角度が「170」度であるものとし、処理として「画面反転」を規定している。つまり、図2のように、画面表示部12の開閉角度が「180」度、または、「180」度に近い状態である場合には、パソコン操作側とは反対方向にいる被説明者から自然の状態で表示画面を見ることができるように、画面を反転させる処理を規定している。なお、この状態判定テーブルにおけるZ軸方向の加速度「0.98G」が後述する判定部14aに用いられる第一の設定値に対応している。
また、図7の例では、状態判定テーブルは、例えば、Z軸方向の加速度が「0.98G」と一見、画面表示部12を180度開いた状態と同じような値であったとしても、Y軸方向の加速度が「0.94G」である場合には、まだ十分に開いていないと判断し、処理として「画面反転しない」を規定している。つまり、Z軸方向の加速度の値だけでなく、Y軸方向の加速度も一定以上ある場合には、画面表示部12を強く押した状況であるものとして、画面を反転しないことを規定している。なお、この状態判定テーブルにおけるY軸方向の加速度「0.17G」が後述する判定部14aに用いられる第二の設定値に対応している。
また、図8の例では、状態判定テーブルは、例えば、Y軸方向の加速度が「0.35G」で、Z軸方向の加速度が「0.94G」である場合には、画面表示部12の回動角度が「160」度であるものとし、処理として「画面正転」を規定している。ここで、上記した図6の例では、画面表示部12の回動角度が「170」度である場合には、画面を反転することを規定しているが、正転する場合には、画面表示部12がより鋭角な「160」度に開くまで画面を正転する処理を行わない。このように、反転した画面を正転させる場合には、より鋭角な回動角度を設定することで、画面を反転した後に、画面表示部12の回動角度が多少変化した場合であっても、頻繁に画面の向きが切り替わることを防止することが可能である(ヒステリシス制御)。
なお、この状態判定テーブルにおけるZ軸方向の加速度「0.94G」が後述する判定部14aに用いられる第三の設定値に対応し、Y軸方向の加速度「0.35G」が後述する判定部14aに用いられる第四の設定値に対応している。このヒステリシス制御についての様子を示したものが図8Bである。図8Bによれば、画面の正転から反転への移行は、B〜C度を不感帯とした上で、加速度センサの経年変化や量産時のばらつきを考慮して、幅を持たせたC度以上の開き角度で行うが、反転から正転への移行は、C度以下では行わず、B〜C度を不感帯とした上で、B度以下で行う。
図3の説明に戻って、制御部14は、判定部14aおよび画像制御部14bを有する。ここで、制御部14は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路である。
判定部14aは、加速度センサ13によって検知された加速度のうち、画面に対して垂直方向であるZ軸方向の加速度と、地面に対して水平方向であるX軸方向とZ軸方向とに直交する方向であるY軸方向の加速度とを用いて、画面に表示された画像を反転させるか否かを判定する。
具体的には、判定部14aは、状態判定テーブル記憶部15aに記憶された状態判定テーブルを参照し、Z軸方向の加速度が第一の設定値(例えば、0.98G)を超えている場合であっても、Y軸方向の加速度が十分にある場合には(例えば、0.8G)、まだ90度開いた状態に近いもの判断して(何らかの衝撃、振動によりZ軸方向のピークが検出されたと判断して)、画面を反転しないこととし、Z軸方向の加速度が第一の設定値(例えば、0.98G)を超えている場合であって、且つ、Y軸方向の加速度が第二の設定値(例えば、0.17G)未満である場合には、画像を反転させると判定する。なお、実施例では設定値を超える場合と設定値未満で判定しているが、設定値以上と設定以下で判定してもよい。
このように、Z軸方向の加速度だけでなく、Y軸方向の設定値にも着目し、Z軸方向の加速度が高い場合であっても、直ちに画面を反転させず、Y軸方向の加速度が設定値未満であることを判定して、ようやく画面を反転する。これにより、画面表示部12が急に押された状態などにおいて、ユーザが意図しない画面の反転が行われることを防止することができる。
ここで、図9を用いて、静止状態におけるZ軸方向の加速度とY軸方向の加速度について説明する。図9は、静止状態におけるZ軸方向の加速度とY軸方向の加速度について説明する図である。図9に示すように、静止状態において、画面表示部12が地面に対して垂直に近い場合には、Z軸方向の加速度の値が1.0Gよりかなり小さい値になる。また、画面表示部12を180度近く開いた場合には、静止状態において、Z軸方向の加速度の値が1.0Gに近くなる。
次に、図10を用いて、画面表示部12が急に押された場合におけるZ軸方向の加速度とY軸方向の加速度について説明する。図10は、画面表示部が、急に操作者側に引かれた場合や、急に押された際の反動が生じた場合におけるZ軸方向の加速度とY軸方向の加速度について説明する図である。図10に示すように、画面表示部12は、画面表示部12が急に操作者側に引かれた場合や、急に押された際の反動が生じた場合に、Z軸方向の加速度が1.0Gに近い値あるいは1.0Gを超える値となる。このため、Z軸方向の加速度のみに着目した場合には、画面表示部12を180度近く開いた状態と、画面表示部12が急に操作者側に引かれた場合および急に押された際の反動が生じた場合とでは、区別がつきにくい。そこで、図7に例示した状態判定テーブル(急加速判定)に示すように、Z軸方向の加速度が高い場合であっても、直ちに画面を反転させず、Y軸方向の加速度が設定値未満であるという条件を満たした場合に、ようやく画面を反転することで、画面表示部12が急に押された状態において、ユーザが意図しない画面の反転が行われることを防止することができる。
また、判定部14aは、画像が反転している状態である際に、図8に例示した判定状態テーブル(反転から正転)を参照し、Z軸方向の加速度が第一の設定値よりも値が小さい第三の設定値(例えば、0.9G)未満である場合であって、且つ、Y軸方向の加速度が第二の設定値よりも値が大きい第四の設定値(例えば、0.4G)を超えている場合には、画像を正転させると判定する。
画像制御部14bは、判定部14aによって図6に例示した状態判定テーブル(正転から反転時)を参照し、画像を反転すると判定された場合には、画像を反転させるように制御する。また、画像制御部14bは、判定部14aによって画像を反転すると判定された場合には、画像を正転させるように制御する。
例えば、図11に例示するように、画像制御部14bは、画面表示部12に表示された画像を反転する。これにより、パソコン操作側とは反対方向にいる被説明者から自然の状態で表示画面を見せることができる。図11は、反転した場合の画面例を示す図である。
また、画像制御部14bは、判定部14aによって画像を反転すると判定された場合には、ポインティングデバイスのカーソルが当たっている画像の一部分を切り出し、該画像の一部分を反転または正転させるように制御する。
例えば、図12に例示するように、マウスカーソルが当たっている項目、あるいは、マウスカーソルが当たっている項目およびその近傍領域を説明者に向けて正対するように、一時的にポップアップで拡大表示してもよい。また、例えば、図13に例示するように、画面の下部に説明者用のウィンドウを設けて、カーソルが当たっている行あるいは、カーソルが当たっている行およびその近傍の行を、説明者に向けて正対するように、説明者用のウィンドウに拡大表示するようにしてもよい。これにより、例えば、説明者が説明したい一部分あるいは、カーソルが当たっている行およびその近傍を拡大表示させつつ説明を行うことができるため、ユーザに見え易い画像を表示することが可能である。ここで、マウスカーソルの向きは、ポインティングデバイスのカーソルの座標を反転するように制御する際に、併せて、マウスカーソルの向きを反転した場合の例を図示しており、操作者(説明者)からみた指示方向を示しているが、マウスカーソルの向きを反転しないこととしても良い(マウスカーソルの向きを反転しない場合は、図12、図13において、マウスカーソルの向きが上下に逆になる)。
また、画像制御部14bは、判定部14aによって画像を反転すると判定された場合には、画像を反転させた後、画像に含まれるポインティングデバイスのカーソルの座標を反転するように制御する。つまり、被説明者に反転した画面を見せながら説明者が操作する場合には、マウス等のポインティングデバイスの表示されているカーソル座標を反転することで、説明者がイメージしているカーソルの動きと逆の動きとなることを防止し、操作性を向上させることが可能となる。
[情報処理装置による処理]
次に、図14〜図16を用いて、実施例1に係る情報処理装置による処理を説明する。図14は、実施例1に係る情報処理装置による画面制御処理の流れを示すフローチャートである。図15は、実施例1に係る情報処理装置による画面反転処理の流れを示すフローチャートである。図16は、実施例1に係る情報処理装置のソフトウェアによる画面表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
まず、図14を用いて情報処理装置による画面制御処理の流れを説明する。図14に示すように、情報処理装置10は、加速度センサ13の値の測定を開始し(ステップS101)、加速度センサ13により測定された測定データ値を検出に利用できるように加工する(ステップS102)。
続いて、情報処理装置10は、画面に表示された画像を反転する画面反転処理(後に図15を用いて詳述)を行う(ステップS103)。そして、情報処理装置10は、画面反転処理が行われた後、カーソルの座標も反転されたか否かを判定する(ステップS104)。この結果、情報処理装置10は、カーソルの座標も反転されたと判定した場合には、カーソルの座標をさらに反転させ(ステップS105)、処理を終了する。また、情報処理装置10は、カーソルの座標が反転されていないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。これは、システム全体の原点変更を行うことで、画面反転処理を行う場合には、画面表示だけでなく、入力デバイスの座標値も、画面反転に伴って反転するので、操作者からみた動きに同調するようにするために、入力デバイスの座標値を反転することとする一方で、画面表示に関する原点だけを変更する場合には、入力デバイスの座標値は、操作者からみた動きと同調した状態が維持されるので、反転しないで良いことによるものである。
次に、図15を用いて、情報処理装置10による画面反転処理の流れ説明する。図15に示すように、情報処理装置10の判定部14aは、Z軸方向の加速度成分が第一の設定値(例えば、0.98G)を超えたか否かを判定する(ステップS201)。
この結果、情報処理装置10の判定部14aは、Z軸方向の加速度成分が第一の設定値(例えば、0.98G)を超えていないと判定した場合には、ステップS201の処理に戻る。また、情報処理装置10の判定部14aは、Z軸方向の加速度成分が第一の設定値(例えば、0.98G)を超えたと判定した場合には、Y軸方向の加速度成分が第二の設定値以上あるか判定する(ステップS202)。
この結果、判定部14aは、Y軸方向の加速度成分が第二の設定値以上あると判定した場合には、ステップS201の処理に戻る。一方、Y軸方向の加速度成分が第二の設定値未満であると判定された場合には、画像制御部14bは、画面表示部12に表示された画像を反転する(ステップS203)。
次に、図16を用いて、情報処理装置10のソフトウェアによる画面表示制御処理について説明する。図16に示すように、情報処理装置10の画像制御部14bは、画面表示部12に表示された画像を反転する処理が開始されると(ステップS301)、アプリケーションが表示している画像を取得する(ステップS302)。例えば、画像制御部14bは、アプリケーションを識別するアプリケーション番号とプロセスIDから描画中の画像データを取得する。
次に、画像制御部14bは、カーソル座標(X座標、Y座標)を取得し(ステップS303)、カーソル座標のY座標をもとに、アプリケーションが表示している画像データから、カーソルが当たっているY座標の近傍の画像データを切り出す(ステップS304)。
そして、画像制御部14bは、切り出した画像データの座標をさらに反転(正転)し(ステップS305)、説明者用のウィンドウを生成して、切り出した画像データを表示する(ステップS306)。そして、画像制御部14bは、画像の反転が終了したか否かを判定し(ステップS307)、終了したと判定した場合には、そのまま処理を終了する。
また、画像制御部14bは、画像の反転が終了していないと判定した場合には、カーソルが移動したか判定する(ステップS308)。この結果、画像制御部14bは、カーソルが移動していないと判定した場合には、ステップS308の処理を繰り返す。また、画像制御部14bは、カーソルが移動したと判定した場合には、ステップS302の処理に戻る。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1に係る情報処理装置10は、情報処理を行う本体部1と、本体部1に付設され、該本体部1に対して回動自在に構成され、本体部1からの情報に基づいて画面に対する画像の表示を行う画面表示部12と、地面方向への重力を加速度として検知する加速度センサ13とを有する。そして、情報処理装置10は、加速度センサ13によって検知された加速度のうち、画面に対して垂直方向であるZ軸方向の加速度と、地面に対して水平方向であるX軸方向と前記Z軸方向とに直交する方向であるY軸方向の加速度とを用いて、画面に表示された画像を反転させるか否かを判定し、画像を反転すると判定された場合には、画像を反転させるように制御する。
このように、Z軸方向の加速度だけでなく、Y軸方向の加速度を考慮して、画像の反転制御処理を行っているので、例えば、画面表示部12を急に押した際に、Z軸方向の加速度だけが高いだけでなく、Y軸方向の加速度も高い場合には、画像を反転させないようにする。これにより、ユーザの操作負担を軽減するとともに、ユーザの意図しない画面の表示方向の変更がなされることを防止することが可能である。
また、実施例1によれば、情報処理装置10は、Z軸方向の加速度が第一の設定値を超えている場合であって、且つ、Y軸方向の加速度が第二の設定値未満である場合には、画像を反転させると判定する。このように、情報処理装置10では、Z軸の加速度を取得し、Y軸での加速度も取得し、Y軸、Z軸を判定することで動作が安定するまでの時間を短縮し、迅速かつ適切に画面の表示方向の変更制御を行うことが可能である。また、Z軸方向の加速度が高い場合であっても、直ちに画面を反転させず、Y軸方向の加速度が設定値未満であるという条件を満たした場合に、ようやく画面を反転することで、画面表示部12が急に押された状態において、ユーザが意図しない画面の反転が行われることを防止することができる。
また、実施例1によれば、情報処理装置10は、画像が反転している状態である際に、Z軸方向の加速度が第一の設定値よりも値が小さい第三の設定値未満である場合であって、且つ、Y軸方向の加速度が第二の設定値よりも値が大きい第四の設定値を超えている場合には、画像を正転させると判定し、画像を反転すると判定された場合には、画像を正転させるように制御する。このため、画面を反転させた後、反転した画面を正転する条件を厳しくしているため、誤って画面が頻繁に正転してしまうことを防止することが可能である。
また、実施例1によれば、情報処理装置10は、画像を反転すると判定された場合には、画像を反転させた後、画像に含まれるポインティングデバイスのカーソルの座標を反転するように制御する。このため、画像が反転した後も、反転した画像を見せながら説明者が容易にカーソルを操作することが可能である。つまり、被説明者に反転した画面を見せながら説明者が操作する場合には、マウス等のポインティングデバイスの表示されているカーソル座標を反転することで、説明者がイメージしているカーソルの動きと逆の動きとなることを防止し、操作性を向上させることが可能となる。
また、実施例1によれば、情報処理装置10は、画像を反転すると判定された場合には、ポインティングデバイスのカーソルが当たっている画像の一部分を切り出し、該画像の一部分を反転または正転させるように制御する。このため、例えば、説明者が説明したい一部分のみを拡大表示させつつ説明を行うことができるため、ユーザに見え易い画像を表示することが可能である。
ところで、画面表示部12を180度近く開いた場合に、衝撃や振動によりチャタリングで加速度センサ13の値が安定しない場合がある。ここで、図17を用いて、加速度センサ13の値が安定しない場合について説明する。図17は、静止状態におけるZ軸方向の加速度およびY軸方向の加速度と急に停止した場合におけるZ軸方向の加速度およびY軸方向の加速度について説明する図である。例えば、図17の(1)に例示するように、画面表示部12を180度近く開き、画面表示部12が静止状態である場合には、Z軸方向の成分が1.0Gに近い値となる。これに対して、画面表示部12を180度近く開いて、急に開く動作を停止した場合には、振動によるチャタリングで加速度センサ13の値が安定しない。この場合に、発生する振動には、急に停止した直後や衝撃が加わった直後に、加速度センサ13内部の重錘体131のバウンドによる振動とノート筐体のねじれの戻り等による振動との2種類がある。
このように、‘ノート型の端末装置’や‘タブレット型端末をキーボード装置に接続したような使用形態’では、どこにも接続されていない手持ち型のスマフォなどと異なり、回動する表示部がヒンジ等を介して本体側に固定されていることで、表示部を動かした際に、衝撃や振動が発生しやすい傾向にあり、かかる衝撃や振動による影響をどのように取り除くのかが課題となる。
また、スマフォの場合、360度回転可能で、相手側に向けて200度程度まで回転させたところで反転することが一般的であるところ、この場合、Y軸がマイナスの数値に大きく振れるので、画面反転のための角度検出の際、このマイナス側の値を重視することで、チャタリングないし振動の影響を受けにくくすることが可能であるのに対し、‘ノート型の端末装置’や‘タブレット型端末をキーボード装置に接続したような使用形態’では、180度以内(つまり、Y軸の値が大きくマイナス側に振れず、プラスG側〜0G付近に留まるため)画面反転のタイミング制御が難しいという課題がある。
次に図18および図19を用いて、Z軸方向の加速度成分の変化について説明する。図18は、画面表示部を90度から180度まで開いた際のZ軸方向の加速度成分の変化を示す図である。図19は、加速度センサ13の値が安定してきた状態でのZ軸方向の加速度成分の変化を示す図である。図18に例示するように、画面表示部12を90度から180度まで開いて急に停止した直後は、振動によりチャタリングでZ軸方向の加速度が大きく変化しており安定していないが、時間の経過とともに、Z軸方向の加速度が小さくなる(図18の範囲A参照)。
図18の範囲Aに対応するZ軸方向の加速度成分の変化が図19に拡大されて表示されている。図19に示すように、画面表示部12を動かした直後は、Z軸方向の加速度の変化する幅が段々小さくなり、1.0Gの値に収束している。
このように、振動によるチャタリングで加速度センサ13の値が安定しないが、時間の経過とともに、加速度センサ13の値が安定することから、実施例2に係る情報処理装置10では、待ち時間を設け、待ち時間経過後も加速度センサ13の値が所定の条件を満たした場合には、画像表示部12に表示された画像を反転する処理を行う。以下に、実施例2に係る情報処理装置10について説明する。なお、実施例2に係る情報処理装置10の構成は、実施例1に係る情報処理装置10と同様であるため説明を省略する。また、実施例2に係る情報処理装置10の処理についても、実施例1に係る情報処理装置10と同様の処理については説明を省略する。
実施例2に係る情報処理装置10の判定部14aは、Z軸方向の加速度が第一の設定値(例えば、0.98G)を超え、且つ、Y軸方向の加速度が第二の設定値(例えば、0.3G)未満であった時点から所定の待ち時間(例えば、5秒)が経過した後に、Z軸方向の加速度が第一の設定値を超えたか否かを再度判定し、Z軸方向の加速度が第一の設定値を超えている場合には、画面に表示された画像を反転させると判定する。
ここで、図20を用いて、実施例2に係る情報処理装置10による画面反転処理を説明する。図20は、実施例2に係る情報処理装置による画面反転処理の流れを示すフローチャートである。図20に示すように、情報処理装置10の判定部14aは、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えたか否かを判定する(ステップS401)。
この結果、判定部14aは、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えていないと判定した場合には、ステップS401の処理に戻る。また、判定部14aは、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えたと判定した場合には、Y軸方向の加速度成分が設定値以上あるか判定する(ステップS402)。
そして、判定部14aは、待ち時間の5秒が経過したか否かを判定する(ステップS403)。この結果、判定部14aは、待ち時間の5秒が経過していないと判定した場合には、ステップS403の判定処理を繰り返し、待ち時間の5秒が経過したと判定した場合には、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えたか否かを再度判定する(ステップS404)。なお、ここでは、ステップS404において再度判定する際の設定値(閾値)の値が、ステップS402において最初に判定した際の設定値(閾値)値と同じ「0.98G」である場合を説明したが、同じ閾値を使用するものに限られるものではなく、例えば、再度判定する際の設定値の値を、最初に判定した際の設定値の値よりも大きくしてもよい。
この結果、判定部14aは、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えていないと判定した場合には、ステップS404の処理に戻る。また、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えたと判定された場合には、画像制御部14bは、画面表示部12に表示された画像を反転する(ステップS405)。
このように、実施例2によれば、情報処理装置10は、Z軸方向の加速度が第一の設定値を超え、且つ、Y軸方向の加速度が第二の設定値未満であった時点から所定の待ち時間が経過した後に、Z軸方向の加速度が第一の設定値を超えたか否かを再度判定し、Z軸方向の加速度が第一の設定値を超えている場合には、画面に表示された画像を反転させる。
これにより、実施例2に係る情報処理装置10は、振動によるチャタリングで加速度センサ13の値が安定しない場合であっても、待ち時間を設けることで、安定した加速度センサ13の値を用いて適切な判定処理を行うことができ、ユーザの意図しない画面の表示方向の変更がなされることを防止するが可能である。
ところで、上記した実施例2では、待ち時間を設け、待ち時間経過後も加速度センサ13の値が所定の条件を満たした場合には、画像表示部12に表示された画像を反転する場合を説明した。しかし、待ち時間が長い場合には、なかなか画面が反転されず、画面反転処理が迅速に行われなくなる。すなわち、振動やチャタリング防止のために待ち時間制御が基本にあるとしても、できるだけ待ち時間を減らしてスムーズにプレゼンに移行したいという新たな課題が生じてくる。そこで、実施例3に係る情報処理装置10Aでは、Z軸方向の加速度成分の変化を見て、画像表示部12が押された状態から180度近く開いた状態と判断した場合には、待ち時間を減らし、画面反転処理を迅速に行う。
また、加速度センサ13が経年劣化することにより、加速度の値に誤差が生じる場合がある。このため、実施例3に係る情報処理装置10Aでは、加速度センサ13の測定値に対して、画面表示部12の本体部1に対す回動角度や加速度の揺らぎをレンジとして状態判定テーブルに設定することで、測定値の誤差を吸収する。
まず、図21を用いて、実施例3に係る情報処理装置10Aの構成について説明する。図21は、実施例3に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。図21に示す実施例3に係る情報処理装置10Aの構成は、図3に示した実施例1に係る情報処理装置10と比較して、変更部14cを新たに有する点が相違する。また、状態判定テーブル記憶部15aが記憶する状態判定テーブルが相違する。
例えば、図22に例示するように、状態判定テーブル記憶部15aが記憶する状態判定テーブルは、加速度の揺らぎがレンジとして設定されている。図22の例を用いて説明すると、図22に例示する状態判定テーブルでは、画面表示部12の本体部1に対す回動角度である角度「90」に対応付けて、レンジ「0」では、Y軸方向の加速度が「1」、Z軸方向の加速度が「1」に設定され、レンジ「1」では、Y軸方向の加速度が「0.9−1.1」、Z軸方向の加速度が「0.9−1.1」に設定され、レンジ「2」では、Y軸方向の加速度が「0.8−1.2」、Z軸方向の加速度が「0.8−1.2」に設定され、レンジ「3」では、Y軸方向の加速度が「1.5−2.5」、Z軸方向の加速度が「1.5−2.5」に設定されている。
このように、状態判定テーブルでは、レンジに応じて、Y軸方向の加速度およびZ軸方向の加速度の揺らぎ幅が異なって設定されている。例えば、初期状態では、「角度」に対して、Y軸方向の加速度およびZ軸方向の加速度に幅がないレンジ「0」を参照し、その後、情報処理装置10Aの利用年数が経つごとに、Y軸方向の加速度およびZ軸方向の加速度の揺らぎの幅が大きいレンジ「1」、「2」、「3」を順次参照していくことで、経年変化に対応することができる。
また、例えば、図23に例示するように、状態判定テーブル記憶部15aが記憶する状態判定テーブルは、画面表示部12の本体部1に対す回動角度の揺らぎがレンジとして設定されてもよい。図23の例を用いて説明すると、図23に例示する状態判定テーブルでは、Y軸方向の加速度を示す「Y軸」の値が「1」、Z軸方向の加速度を示す「Z軸」の値が「0」に対応付けて、レンジ「0」では、角度「90」が設定され、レンジ「1」では、角度「89−91」が設定され、レンジ「2」では、角度「85−95」が設定され、レンジ「3」では、角度「80−100」が設定される。
このように、状態判定テーブルでは、レンジに応じて、画面表示部12の本体部1に対す回動角度の揺らぎ幅が異なって設定されている。例えば、初期状態では、回動角度の揺らぎ幅がないレンジ「0」を参照し、その後、情報処理装置10Aの利用年数が経つごとに、回動角度の揺らぎ幅が大きいレンジ「1」、「2」、「3」を順次参照していくことで、経年変化に対応することができる。
なお、工場出荷時など加速度センサの経年劣化が始まっていない状態で、Y軸方向の加速度およびZ軸方向の加速度に幅がないレンジ「0」を初期値と設定しておくことで、精度の高い経年劣化対応が図ることができる。また、ユーザ先などで加速度センサを交換したときも同様に、初期値を設定し直すことで、精度が保たれることになる。
変更部14cは、加速度センサ13によって検知されたZ軸方向の加速度を取得し、該Z軸方向の加速度から振動の状況を推測し、該振動の状況に応じて、待ち時間を変更する。
例えば、変更部14cは、加速度センサ13の値からZ軸方向の速度成分、すなわち画面表示部12が開いている最中の移動速度を算出し、Z軸方向の速度成分が設定値以上である場合には、画面表示部12を開き始めてから開き終わるまでの時間を算出し、時間が設定値以下である場合には、待ち時間をデフォルト値から算出値に変更し、待ち時間を短縮する。
また、例えば、変更部14cは、加速度センサ13によって検知されたZ軸方向の加速度を取得し、Z軸方向の加速度の変化傾向を解析し、振動のパターンが規定された振動モード判定テーブルを参照して、振動の状況(振動モード)がどのタイプであるかを判定し、振動モードのタイプに応じて、待ち時間を変更する処理を行う。
例えば、振動モード判定テーブルでは、短時間のピークが高く出ている衝撃パターンをタイプA、振動の周期が短いパターン(すなわち、加速度センサ13の振動や筐体の振動により加速度センサ13の値が変動しているパターン)をタイプBとして規定している。そして、変更部14cは、加速度センサ13によって検知されたZ軸方向の加速度による振動のパターンがタイプAまたはタイプBである場合には、待ち時間をデフォルト値(例えば、3秒)から短縮して、例えば1秒に変更する。また、変更部14cは、振動のパターンがタイプAおよびタイプBでない場合には、つまり、ピークがそれほど出ておらず周期も中間的な振動である場合には、待ち時間を変更しない。
ここで、図24〜図26を用いて、実施例3に係る情報処理装置10Aによる画面反転処理を説明する。図24は、実施例3に係る情報処理装置による画面反転処理の流れを示すフローチャートである。図25は、実施例3に係る情報処理装置による途中経過参照制御処理の流れを示すフローチャートである。図26は、実施例3に係る情報処理装置による振動モードパターン解析処理の流れを示すフローチャートである。
図24に示すように、情報処理装置10Aの判定部14aは、Z軸方向の加速度センサ成分が設定値(例えば、0.98G)を超えているか、且つ、Y軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)未満であるか判定する(ステップS501)。この結果、Z軸方向の加速度センサ成分が設定値(例えば、0.98G)を超え、且つ、Y軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)未満である場合には、変更部14cは、途中経過参照制御(後に図25を用いて詳述)を行う(ステップS502)。
そして、変更部14cは、一定時間の短い間隔内に、Z軸方向の加速度成分が振動検出閾値(例えば、0.9G)を下回ったかを判定する(ステップS503)。この結果、変更部14cがZ軸方向の加速度成分が振動検出閾値Gz(例えば、0.9G)を下回っていないと判定した場合には、画像制御部14bは、画面に表示された画像を反転する処理を行う(ステップS507)。
また、変更部14cは、Z軸方向の加速度成分が振動検出閾値(例えば、0.9G)を下回っていると判定した場合には、振動モードパターン解析処理(後に図26を用いて詳述)を行う(ステップS504)。そして、判定部14aは、待ち時間が経過したか否かを判定する(ステップS505)。この結果、判定部14aは、待ち時間の設定値(例えば、3秒)が経過していないと判定した場合には、ステップS505の判定処理を繰り返し、待ち時間が経過したと判定した場合には、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えたか否かを判定する(ステップS506)。
この結果、判定部14aは、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えていないと判定した場合には、ステップS506の処理に戻る。また、Z軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)を超えたと判定された場合には、画像制御部14bは、画面表示部12に表示された画像を反転する(ステップS507)。
次に、図25を用いて、途中経過参照制御処理について説明する。図25に示すように、変更部14cは、加速度センサ13の値からZ軸方向の速度成分、すなわち画面表示部12が開いている最中の移動速度を算出する(ステップS601)。
そして、変更部14cは、算出したZ軸方向の速度成分が設定値以上であるかを判定する(ステップS602)。この結果、変更部14cは、Z軸方向の速度成分が設定値以上でない場合には、振動検出閾値Gz(例えば、0.9G)および待ち時間の設定値Tmの設定を変更せずに処理を終了する。
また、変更部14cは、Z軸方向の速度成分が設定値以上である場合には、画面表示部12が開き始めてから開き終わるまでの時間を算出し(ステップS603)、開き始めからの時間が設定値以下であるか否かを判定する(ステップS604)。この結果、変更部14cは、画面表示部12を開き始めからの時間が設定値以下である場合には、振動検出閾値Gzおよび待ち時間の設定値Tmの設定をデフォルト値から算出値に変更する(ステップS605)。例えば、変更部14cは、振動検出閾値Gzを0.9Gから0.8Gに変更し、待ち時間の設定値Tmをデフォルト値(例えば、3秒)から短縮して、例えば、2秒に変更する。
また、変更部14cは、画面表示部12を開き始めからの時間が設定値以下でない場合には、振動検出閾値Gz(例えば、0.9G)および待ち時間の設定値Tmの設定を変更せず(ステップS606)に処理を終了する。
次に、図26を用いて、振動モードパターン解析処理について説明する。図26に示すように、変更部14cは、加速度センサ13の値をサンプリングすると(ステップS701)、振動モード判定テーブルを参照し(ステップS702)、振動モードが振動モード判定テーブルに規定されたタイプAまたはタイプBであるかを判定する(ステップS703)。
例えば、振動モード判定テーブルでは、短時間のピークが高く出ている衝撃パターンをタイプA、振動の周期が短いパターン(すなわち、加速度センサ13の振動や筐体の振動により加速度センサ13の値が変動しているパターン)をタイプBとして規定している。
ステップS703の判定の結果、変更部14cは、振動モードが振動モード判定テーブルに規定されたタイプAまたはタイプBであると判定した場合には、例えば、待ち時間Tmを短時間待ち制御のデフォルト値(例えば、3秒)から短縮して、例えば、1秒に変更し(ステップS704)、処理を終了する。また、変更部14cは、振動モードが振動モード判定テーブルに規定されたタイプAおよびタイプBでないと判定した場合には、待ち時間の設定値Tmを変更せず(ステップS705)に処理を終了する。
このように、実施例3に係る情報処理装置10Aは、加速度センサ13によって検知されたZ軸方向の加速度を取得し、該Z軸方向の加速度から振動の状況を推測し、該振動の状況に応じて、所定の待ち時間を変更する。このため、情報処理装置10Aは、例えば、Z軸方向の加速度の変化に応じて、待ち時間を短縮することが可能であり、画面表示部12に表示された画面の表示方向の切り替えをスムーズに行うことが可能である。
ところで、上記の実施例1では、Z軸方向の加速度が設定を超えているか否かを判定する処理を行っているが、この処理に加えて、Z軸方向の加速度が所定の振幅幅の範囲内に収まっているか否かを判定するようにしてもよい。
そこで、実施例4では、二つの異なる振幅幅の閾値を用いてZ軸方向の加速度が所定の振幅幅の範囲内に収まっているか否かを判定する判定処理を2回行って画面を反転するか否かを判定する場合について説明する。以下に、実施例4に係る情報処理装置10について説明する。なお、実施例4に係る情報処理装置10の構成は、実施例1に係る情報処理装置10と同様であるため説明を省略する。なお、実施例4に係る情報処理装置10の処理についても、実施例1に係る情報処理装置10と同様の処理については説明を省略する。
ここで、図29を用いて、実施例4に係る情報処理装置10による画面反転処理を説明する。図29は、実施例4に係る情報処理装置による画面反転処理の流れを示すフローチャートである。図27に示すように、実施例4に係る情報処理装置10は、Z軸方向の加速度センサ成分が設定値(例えば、0.98G)を超え、且つ、Y軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)未満であるか判定する(ステップS801)。この結果、Z軸方向の加速度センサ成分が設定値(例えば、0.98G)を超え、且つ、Y軸方向の加速度成分が設定値(例えば、0.98G)未満である場合には、第1待ち時間(例えば、1秒)を設定する(ステップS802)。
その後、情報処理装置10は、一定時間の短い間隔内に、Z軸方向の加速度成分が第1振幅幅検出閾値(例えば、デフォルト値が±0.3G)の範囲内に収まったかを判定する処理を第2待ち時間分ループさせる(ステップS803)。この結果、情報処理装置10は、Z軸方向の加速度成分が第1振幅幅検出閾値の範囲内に収まっていないと判定した場合には、ステップS803の処理に戻る。
この結果、情報処理装置10は、Z軸方向の加速度成分が第1振幅幅検出閾値の範囲内に収まっていると判定した場合には、第2待ち時間(例えば、0.5秒)を設定する(ステップS804)。その後、情報処理装置10は、一定時間の短い間隔内に、Z軸方向の加速度成分が第2振幅幅検出閾値(例えば、デフォルト値が±0.1G)の範囲内に収まったかを判定する処理を第2待ち時間分ループさせる(ステップS805)。
つまり、図29に示すように、ステップS803において第1振幅幅検出閾値を用いて第1段階判定を行った後、ステップS805において第1段階判定で使用した第1振幅幅検出閾値よりも小さい第2振幅幅検出閾値を用いて第2段階判定を行うことで、Z軸方向の加速度の変化傾向を速やかに読み取ることができる。
また、図28Aは、画面表示部を180度近く開いた時に、(1)ヒンジが全開になりストッパに当たったり、(2)開くのを急に止めた際の衝撃、振動や、(3)画面表示部の筐体を持って開く際の筐体のねじれ等が戻る際の振動、が発生した直後において生じる実際の振動波形を示す図である。
筐体の剛性や固有振動数、画面を開く際に持つ場所や、加速度センサの取り付け箇所や方法により、振動の周期や衝撃のレベルは様々だが、図28Aでは、周期がやや小さい場合について、振動の振幅が次第に小さくなっていく、比較的理想的な振動の減衰傾向を示す場合の振動波形について、Z軸方向の加速度成分の変化傾向を示す一例として説明する。
なお、実験の結果によれば、(1)(2)の類型では、発生する衝撃や振動の周期は、比較的短い傾向にあり、(3)の類型では、発生する衝撃や振動の周期は、比較的長い傾向にあり、数十ミリ秒から200ミリ秒の範囲にあることが多い状況である。
図28Bは、図28Aの実際の振動波形を、振幅の傾向だけを表現するように単純化した場合の例である。この場合は、どのような衝撃がありそのような振動モードがあるか予測できず、1回で判定した場合は、振幅の閾値を厳しめに狭く設定した上で、振動が相当程度に収まった状態まで待つ必要があり、仮に、図28Aのように理想的な減衰傾向を示す振動モードが生じた場合でも、結果的に、判定時間が長くなる。
他方、図28Cのように、振幅の検出閾値それぞれ変えて2回に分けて判定した場合、第1振幅幅検出閾値でやや大きめの振幅の幅に収まったかどうかを確認した後、第1振幅幅検出閾値よりも小さい第2振幅幅検出閾値を用いて第2段階判定を行うことで、おおまかな振幅の変化傾向が把握でき、その上で、第2振幅幅検出閾値を、(後述のように、やや厳しい検出閾値で1回だけで判定する場合に比して)広めに取れるので、判定時間の短縮が可能となる。
また、図28Dに示すように、仮に、最初から小振幅検出を行うと、ピーク直後の小振幅を捕捉してしまい、その後、中振幅が発生した場合、検出フローをリセットする必要が生じ、待ち時間が却って長くなる。このため、図27に示すように、まず第1段階判定で中振幅の範囲内に収まったかを判定し、その後、第2段階判定で小振幅の範囲内収まったかを判定することで、Z軸方向の加速度が安定していることを適切に判定することが可能である。
図29のステップS805の処理の説明に戻って、情報処理装置10は、Z軸方向の加速度成分が第2振幅幅検出閾値の範囲内に収まっていないと判定した場合には、再度第1段階から見直す設定となっているか否かを判定する(ステップS806)。この設定は、例えば、ユーザにより自由に設定できるものとする。この結果、情報処理装置10は、再度第1段階から見直す設定となっていない場合には、ステップS805の処理に戻る。また、情報処理装置10は、再度第1段階から見直す設定となっている場合には、ステップS801の処理に戻る。なお、再度第1段階から見直す設定となっている場合にステップS801の処理まで戻さず、ステップS802の処理に戻すように設定することが可能である。
また、情報処理装置10は、ステップS805の判定処理において、Z軸方向の加速度成分が第2振幅幅検出閾値(例えば、デフォルト値が±0.1G)の範囲内に収まったと判定した場合には、画面に表示された画像を反転する処理を行う(ステップS807)。
このように、実施例4に係る情報処理装置10では、Z軸方向の加速度が所定の振幅幅の範囲内に収まっているか否かを判定し、面に表示された画像を反転させるか否かを判定する。このため、実施例4に係る情報処理装置10では、振動によるチャタリングで加速度センサ13の値が安定しない場合であっても、安定した加速度センサ13の値を用いて適切な判定処理を行うことができ、ユーザの意図しない画面の表示方向の変更がなされることを防止するが可能である。
ところで、上記の実施例1では、反転画面の一部を拡大して正転表示する場合を説明したが、反転画面と通常画面を二画面で表示するようにしてもよい。そこで、実施例5では、反転画面と通常画面を二画面で表示する場合について説明する。
ここで、図30〜図32を用いて、反転画面と通常画面を二画面で表示した場合の画面表示例を説明する。図30は、小さな画面を重ねて表示する画面例を示す図である。図31は、画面を左右に分割して表示する画面例を示す図である。図32は、画面を左右に分割して表示する画面例を示す図である。
図30に例示するように、反転した画像を表示するとともに、全体の画像を縮小した小さなウィンドウを左下に表示する。これにより、大きいウィンドウを被説明者用のウィンドウとして表示するとともに、説明者に向けて正対するように、説明者用の小さいウィンドウを説明者に見やすいように左下に表示する。
また、図31に例示するように、画面を左右に分割して右側のウィンドウを説明者用として使用してもよい。また、図32に示すように、右側のウィンドウの一部の選択指示をマウス等により受け付けることで、選択指示を受け付けた一部を右側ウィンドウの上側に
拡大表示するようにしてもよい。
次に、図33を用いて、実施例5に係る情報処理装置10のソフトウェアによる画面表示制御処理について説明する。図33に示すように、情報処理装置10の画像制御部14bは、画面表示部12に表示された画像を反転する処理が開始されると(ステップS901)、アプリケーションが表示している画像を取得する(ステップS902)。例えば、画像制御部14bは、アプリケーションを識別するアプリケーション番号とプロセスIDから描写中の画像データを取得する。
次に、画像制御部14bは、画像データのコピーを作成してから、縮小して画像反転し、指定位置へ表示させる(ステップS903)。そして、部分的に画面を拡大表示するか判定し(ステップS904)、部分的に画面を拡大表示しない場合には、ステップS909の処理に進む。一方、画像制御部14bは、部分的に画面を拡大表示する場合には、カーソル座標(X座標、Y座標)を取得し(ステップS905)、カーソル座標のY座標をもとに、アプリケーションが表示している画像データから、カーソルが当たっているY座標の近傍の画像データを切り出す(ステップS906)。
そして、画像制御部14bは、切り出した画像データの座標をさらに反転(正転)し(ステップS907)、説明者用のウィンドウを生成して、切り出した画像データを表示する(ステップS908)。
そして、ステップS909において、画像制御部14bは、画像の反転が終了したか否かを判定し(ステップS909)、終了したと判定した場合には、そのまま処理を終了する。また、画像制御部14bは、画像の反転が終了していないと判定した場合には、説明者用に表示した別画面を削除し(ステップS910)、処理を終了する。
このように、実施例5に係る情報処理装置10は、画像を反転すると判定された場合には、画面を分割し、分割画面に反転した画像を表示し、別の分割画面に正転させた画像を表示するように制御する。このため、分割画面に反転した画像を表示し、別の分割画面に正転させた画像を表示することで、説明者にも被説明者にも見やすい画像を表示することが可能である。
ところで、画像を反転する指示を受け付けるアイコンの画像を表示させ、該アイコンがクリックされた場合には、画像を反転させるように制御するようにしてもよい。そこで、実施例6の説明では、画像を反転する指示を受け付けるアイコンの画像を表示させ、該アイコンがクリックされた場合には、画像を反転させるように制御する場合について説明する。
例えば、通常、説明を受ける側(説明する側から見て向こう側)に画面表示部を倒した場合に、画面を反転して、説明を受ける側が画面を判別しやすい状態にしたうえで、財務諸表などの経営資料を表示して、操作者が説明を行うが、別のアプリで作成した資料に切替える際には(メニュー画面を表示する場合)、説明を受ける側において画面表示を見やすい状態にしておく必要が無く、説明する側が見やすいように、一時的に、通常状態に戻すような場合である。
図34に例示するように、画像制御部14bは、通常状態の画面に表示された画像を反転させた反転状態において、画像を正転状態にする指示を受け付けるアイコンAの画像を表示させる。アイコンAがクリックされた場合には、画像の再度反転させ正転状態になるように制御する。また、反転状態だけにアイコンAが表示される場合に限らず、通常状態においてもアイコンAが表示されるようにしてもよい。この場合には、アイコンAがクリックされた場合には、画像の反転させるように制御する。
また、画面上にアイコンを表示して選択指示を受け付けるほか、キーボード上の所定のキーを割り当てて画面反転/正転を受け付けるようにしても良い。より具体的には、アイコンをクリックせずともショートカットキー(例えば、CTRL、ALT、Rキーを同時に押下する)を設けて、アイコンのクリックと同様な機能を持たせても良いし、キーボード上のファンクションキーを割り当て、同様な機能を持たせる等である。
次に、図35を用いて、実施例6に係る情報処理装置10のソフトウェアによる画面表示制御処理について説明する。情報処理装置10の画像制御部14cは、加速度センサの検出値が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS1001)。この結果、画像制御部14cは、加速度センサの検出値が閾値以上でない場合には、画面の正転/反転アイコンを無効化して(ステップS1003)、ステップS1001の処理に戻る。
また、画像制御部14cは、加速度センサの検出値が閾値以上である場合には、画面の正転/反転アイコン(又はキーボード上の所定の正転/反転キー)を有効化し(ステップS1002)、アイコンがクリックされたか否か(キーが押下されたか否か)を判定する(ステップS1004)。
この結果、画像制御部14cは、アイコンがクリックされなかった場合(キーが押下されなかった場合)には(ステップS1001)に戻る。また、画像制御部14cは、アイコンがクリックされた場合(キーが押下された場合)には、画面を正転または反転する(ステップS1005)。
このように、実施例6に係る情報処理装置10は、画像を反転すると判定された場合であって、且つ、画像を反転する指示を受け付けるアイコンがクリックされた場合(キーが押下された場合)には、画像を反転させるように制御する。
このため、実施例6に係る情報処理装置10は、画像を反転すると判定された場合であって、且つ、画像を反転する指示を受け付けるアイコンがクリックされた場合(キーが押下された場合)には、画像を反転(反転状態→正転状態→反転状態の様に切り換わる)させるように制御する。これにより、画面表示部を180度近くまで開いた状態で複雑な操作を必要とする場合など、操作者が一時的に画面を正転させたい時に、画面の表示方向を容易に切り換えることが可能となり利便性が向上する。
ところで、実施例4の技術は、所定の角度(実施例では170度ないし180度付近)をターゲットにした上で、その角度を示す加速度センサの値に対して、さらに振動や衝撃の影響をノイズとして把握して、本当に所定の角度まで開いた上で振動やノイズが重畳しているだけであるかどうかを判定する際の、待ち時間を短くすることに関する工夫として説明したが、これらの技術は、現在、どの角度まで開いたかの判定にも応用することができる。
例えば、所定の角度をターゲットとする図28Cに代えて、図28Eの図に示すように、あるG値からの、振れ幅の分布状況を2段階でモニタリングすることで、角度を判定する手法に応用することができる。
図28Eは、画面表示部を所望の角度に開く時に、所望の角度付近で急に止めた際の衝撃や振動が発生した直後や、筐体部分から手を離す際に、筐体が押された際の応力から解放され、その後、筐体のねじれ戻りが生じて振動が発生したりした直後における、振動波形の様子を、振幅の変化傾向を表現するようにして単純化した振動波形として表現したものである。なお、実際の波形は、図28Aのような波形になるので、一つの周期内の波形について、振動の波が複数あることになる。
その上で、図28Eでは、振動波形を所定の周期でサンプリングして、振れ幅の分布の傾向(G値)をサンプリングし、サンプリングした振れ幅の分布を2段階で判定し、第1段階のモニタリングでは広めの振れ幅に分布していたものが、第2段階のモニタリングでは、やや狭まった振れ幅に変化していることを判定する様子を示している。なお、黒丸で示した箇所は、振動波形を所定の周期でサンプリングしていることを示している。
ここで、第1段階のモニタリングでは、所定の時間内の振れ幅の分布が、やや広めの分布になることを判定し、その後の第2段階のモニタリングでは、所定の時間内の振れ幅の分布の幅をやや狭めて判定することで、加速度値(G値)の波の変化傾向として、収束に向かう傾向にあることを判定することができ、このような2段階の判定をクリアした状態における、G値の分布の中央値(ないし加重平均値等)を求め、これを閾値として、角度に換算することで、開き角度を判定することができる。
なお、G値の分布の中央値の決定は、第1段階と第2段階の中央値の平均値(ないし、いずれかを重み付けした加重平均値)としても良いし、より振動が減少し安定傾向に向かう、第2段階の判定の際のG値の分布の中央値を用いることとしても良い。
このように、2段階判定の処理を角度判定に応用することで、振動が残っている状態であるが、確かに、ある角度に開いた状態であることを早期に判定でき、待ち時間を最小化して、早期に角度を判定することができることになる。
このような開き角度の判定を、テーブルを用いたハンドリングとして説明すると、たとえば、基準G値(Z軸方向の加速度値αG)と開き角度の対応テーブルを用意して(Z軸方向の基準G値が0.00Gに対し→開き角度が90度、基準G値が0.17Gに対し→開き角度が100度、・・・という構成のテーブル)、第1段階として、サンプリング値が−0.30G〜0.30G以内の分布になっているかを判定し、第2段階として、サンプリング値が−0.10G〜0.10G以内の分布になっているか判定するという2段階の判定を行うことで、この2段階判定をクリアした場合において、その分布の中央値である0.00Gを閾値として、前記のテーブルを参照すると、現在の開き角度が90度であることを、早期に判定することができる。
なお、図28Cと図28Eとの違いは、図28Cでは、所定の時間の間、振幅の幅が所定の閾値の幅に収まっているかを2段階の閾値で判定する手順であり、ある意味、「閾値が最初から決まっている」のに対し、図28Eでは、サンプリングによって振れ幅の分布状況を取得し、取得した分布状況を2段階で判定することで、振動が収束に向かう傾向をいち早く判定し、その際のG値の分布の中央値(ないし平均値等)を閾値として、所定の角度になっているかを判定するというものであり、換言すると、まず分布の幅をサンプリングして、その後に、中央値等のG値を閾値として角度を判定する点で、「取得した分布状況から、閾値を決定する」という相違として説明することができる。
なお、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、本実施例で説明した画面制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。