JP6204201B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
近年、インクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタが広く用いられている。インクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドのノズルの位置に設けた駆動素子(ピエゾ素子等)を駆動することにより、ノズルからインク滴を吐出する。この場合、駆動素子を駆動する駆動信号としては、例えば、台形波等が広く用いられている。また、従来、周期の異なる複数種類の正弦波からなる駆動信号(電位信号)を用いる構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−113426号公報
特許文献1の構成においては、台形波からなる駆動信号を用いる場合について、駆動信号や圧力室に意図しない振動(変形)が発生してしまうおそれがあるとして、周期の異なる複数種類の正弦波からなる駆動信号を用いている。しかし、近年、要求される印刷精度の高まりにより、インクジェットヘッドのノズルからインク滴を吐出する構成について、より高い精度でインク滴を吐出し得る構成が求められている。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。
本願の発明者は、ノズルからインク滴を吐出させるために用いる駆動素子としてピエゾ素子を用いる場合について、ピエゾ素子を駆動する駆動信号に関し、鋭意研究を行った。そして、先ず、駆動信号として、ノズルからインク滴を吐出させるようにピエゾ素子を変位させる吐出駆動用信号と、吐出後に生じるインクのメニスカスの振動(メニスカス振動)を抑えるための吐出後制御用信号とを用いることを考えた。また、更なる鋭意研究により、吐出駆動用信号としては電圧が直線的に変化する信号を用い、かつ、吐出後制御用信号としては略正弦波の信号を用いることが好ましいことを見出した。上記の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を有する。
(構成1)インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であって、インク滴を吐出するノズルと、ノズルの前段においてインク滴を貯留するインク室と、インク室内のインクをノズルから吐出させるピエゾ素子とを有するインクジェットヘッドと、ピエゾ素子を変位させる信号である駆動信号を出力する駆動信号出力部とを備え、駆動信号は、ノズルからインク滴を吐出させるようにピエゾ素子を変位させる吐出駆動用信号と、ノズルからインク滴が吐出された後にピエゾ素子を変位させる吐出後制御用信号とを含む信号であり、駆動信号出力部は、吐出駆動用信号として、ノズルからインク滴を吐出させるタイミングにおいてそれぞれ予め設定された第1の電圧から第2の電圧へ直線的に電圧が変化する信号を出力し、吐出後制御用信号として、略正弦波の信号を出力し、ノズルからインク滴が吐出された後のタイミングにおいて、駆動信号出力部は、振動数が吐出後制御用信号とは異なる正弦波と、吐出後制御用信号とを重畳させた複合波の信号を出力する。
インクジェットプリンタにおいて、高い精度(着弾位置精度)でインク滴を媒体に着弾させるためには、ノズルからインク滴を吐出させる吐出速度を十分に高速化することが必要である。そして、そのためには、ノズルからインク滴を吐出させるタイミングにおいて、ピエゾ素子を素早く変位させることが必要になる。
これに対し、このように構成した場合、直線的に電圧が変化する信号を吐出駆動用信号として用いることにより、ノズルからインク滴を吐出させるタイミングにおいて、ピエゾ素子を素早く適切に変位させることができる。また、これにより、例えば、インク滴の吐出速度を適切かつ十分に高速化できる。
また、このように構成した場合、吐出後制御用信号を用いることにより、例えば、吐出後に生じるインクのメニスカス振動を適切に抑えることができる。これにより、例えば、各回のインク滴の吐出時に生じるメニスカス振動の影響が、その後のインク滴の吐出動作に影響することを適切に防ぐことができる。また、この場合、メニスカス振動が収束するまでの時間を短くすることが可能になるため、インク滴の吐出間隔をより短くすることもできる。この場合、インク滴の吐出間隔をより短くすることができるとは、より具体的に、例えば、印刷品質を低下させることなく吐出間隔をより短くできることである。また、これにより、例えば、主走査動作(スキャン動作)時のインクジェットヘッドの移動速度を高速化することができるため、より高速な印刷を行うことも可能になる。また、例えば、メニスカス振動を抑えることにより、インクのミストの発生等も適切に抑えることができる。
更に、このように構成した場合、吐出後制御用信号として、略正弦波の信号を用いることにより、例えば、メニスカス振動を抑える制振時において、ピエゾ素子の急な変位を防ぐことができる。これにより、例えば、意図しない振動等が発生することを防ぎつつ、より適切にメニスカス振動を抑えることができる。
そのため、このように構成すれば、例えば、ノズルからのインク滴の吐出時と、その後のメニスカス振動の制振時との両方について、より適切にピエゾ素子を駆動できる。また、これにより、例えば、インクジェットヘッドのノズルから、より高い精度でより適切にインク滴を吐出することができる。
尚、吐出駆動用信号について、直線的に電圧が変化するとは、時間に対して直線的に電圧が変化することである。また、ノズルからインク滴を吐出させるタイミングとは、例えば、インク滴を吐出させるためにピエゾ素子を変位させる期間のことである。より具体的に、このタイミングは、吐出の直前にインク室内の圧力を高めるタイミング等であってよい。また、吐出後制御用信号について、略正弦波であるとは、例えば、吐出後制御用信号を伝える経路の精度等に応じて、実質的に正弦波であることであってよい。また、駆動信号出力部は、例えば、メニスカス振動の固有振動数に基づき、吐出後制御用信号を発生させる。また、駆動信号出力部は、インクジェットヘッド内のインク圧の変動周波数に基づき、吐出後制御用信号を発生させてもよい。これらのように構成すれば、例えば、吐出時に生じるインクの振動を適切に抑えることができる。
(構成2)吐出駆動用信号は、矩形波状、台形波状、又は鋸歯波状の信号である。このように構成すれば、例えば、ノズルからインク滴を吐出させるタイミングにおいて、ピエゾ素子をより適切に変位させることができる。
(構成3)駆動信号出力部は、吐出後制御用信号として、インク滴を吐出した後にノズルの位置においてインクの液面が振動するメニスカス振動を抑える方向へピエゾ素子を変位させる信号を出力する。このように構成すれば、例えば、インク滴の吐出後において、メニスカス振動をより適切に抑えることができる。
(構成4)駆動信号出力部は、吐出後制御用信号として、メニスカス振動におけるインクの液面の動きと反対の方向へ液面を動かすようにピエゾ素子を変位させる信号を出力する。このように構成すれば、例えば、インク滴の吐出後において、メニスカス振動をより適切に抑えることができる。
(構成5)駆動信号出力部は、吐出後制御用信号として、メニスカス振動と振動数が同じ略正弦波の信号を出力する。このように構成すれば、例えば、インク滴の吐出後において、メニスカス振動をより適切に抑えることができる。
(構成6)ノズルからインク滴が吐出された後のタイミングにおいて、駆動信号出力部は、振動数が吐出後制御用信号とは異なる正弦波と、吐出後制御用信号とを重畳させた複合波の信号を出力する。このように構成すれば、例えば、インク滴の吐出後において、メニスカス振動をより適切に抑えることができる。尚、このような複合波としては、例えば、メニスカス振動の高次の振動モード等も考慮した複合波の信号を用いること等が考えられる。
(構成7)ノズルからインク滴が吐出されるタイミングをタイミングT0とし、インク滴を吐出した後にノズルの位置においてインクの液面が振動するメニスカス振動の固有振動の周期をTcとした場合、駆動信号出力部は、少なくとも、タイミングT0以降、時間Tc/4が経過するまでの間の少なくとも一部において、吐出後制御用信号を出力する。このように構成すれば、例えば、インク滴の吐出後において、メニスカス振動をより適切に抑えることができる。
尚、駆動信号出力部は、タイミングT0と同時又はその直後から、吐出後制御用信号を出力することが好ましい。また、駆動信号出力部は、少なくとも、タイミングT0のTc/4後までの間、吐出後制御用信号を出力することが好ましい。例えば、駆動信号出力部は、タイミングT0と同時又はその直後から、タイミングT0のTc/4後までの間、吐出後制御用信号を出力してよい。
(構成8)インクジェット方式で印刷を行う印刷方法であって、インク滴を吐出するノズルと、ノズルの前段においてインク滴を貯留するインク室と、インク室内のインクをノズルから吐出させるピエゾ素子とを有するインクジェットヘッドへ、ピエゾ素子を変位させる信号である駆動信号を出力し、駆動信号は、ノズルからインク滴を吐出させるようにピエゾ素子を変位させる吐出駆動用信号と、ノズルからインク滴が吐出された後にピエゾ素子を変位させる吐出後制御用信号とを含む信号であり、吐出駆動用信号として、ノズルからインク滴を吐出させるタイミングにおいてそれぞれ予め設定された第1の電圧から第2の電圧へ直線的に電圧が変化する信号を出力し、吐出後制御用信号として、略正弦波の信号を出力する。このように構成すれば、例えば、構成1と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、例えば、インクジェットヘッドのノズルから、より高い精度でより適切にインク滴を吐出することができる。
本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す図である。図1(a)、(b)は、印刷装置10の要部の構成の一例を示す正面図及び上面図である。 インクジェットヘッド12のより詳細な構成の一例を示す図である。図2(a)は、インクジェットヘッド12の構成の一例を示す図である。図2(b)は、ノズル202からインク滴を吐出するための構成の一例を示す図である。 本例において用いる駆動信号の一例を示すグラフである。 吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号の他の例を示すグラフである。 吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号の更なる他の例を示すグラフである。 吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号の更なる他の例を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置10の一例を示す。図1(a)、(b)は、印刷装置10の要部の構成の一例を示す正面図及び上面図である。本例において、印刷装置10は、インクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタであり、複数のインクジェットヘッド12、主走査駆動部14、副走査駆動部16、プラテン18、駆動信号出力部20、及び制御部22を備える。
複数のインクジェットヘッド12は、印刷に使用する各色のインク滴をそれぞれ吐出するインクジェットヘッドである。本例において、複数のインクジェットヘッド12は、予め設定された主走査方向(図中のY方向)に並べて配設されている。また、それぞれのインクジェットヘッド12は、インク滴を吐出するノズルをそれぞれ有しており、駆動信号出力部20から受け取る駆動信号に応じて、ノズルからインク滴を吐出する。
尚、本例において、印刷装置10は、例えば、CMYKの各色のインク滴をそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘッド12を備える。印刷装置10は、CMYK以外の色のインク滴を吐出するインクジェットヘッド12を更に備えてもよい。また、インクジェットヘッド12のより詳細な構成については、後に詳しく説明をする。
主走査駆動部14は、主走査方向へ移動しつつインク滴を吐出する主走査動作を複数のインクジェットヘッド12に行わせる構成である。本例において、主走査駆動部14は、キャリッジ102及びガイドレール104を有する。キャリッジ102は、それぞれのインクジェットヘッド12におけるノズルと媒体50と対向させた状態で、複数のインクジェットヘッド12を保持する。ガイドレール104は、主走査方向へのキャリッジ102の移動をガイドするレールであり、制御部22の指示に応じて、主走査方向へキャリッジ102を移動させる。
副走査駆動部16は、主走査方向と直交する副走査方向(図中のX方向)へ媒体50に対して相対的に移動する副走査動作を複数のインクジェットヘッド12に行わせる構成である。本例において、副走査駆動部16は、媒体50を搬送するローラであり、主走査動作の合間に媒体50を搬送することにより、複数のインクジェットヘッド12に副走査動作を行わせる。
尚、印刷装置10の構成としては、例えば、媒体50の搬送を行わずに、位置を固定した媒体50に対してインクジェットヘッド12の側を動かすことで副走査動作を行う構成(例えば、X−Yテーブル型機)を用いることも考えられる。この場合、副走査駆動部16としては、例えば、ガイドレール104を副走査方向へ移動させることでインクジェットヘッド12を移動させる駆動部等を用いることができる。
プラテン18は、媒体50を載置する台状部材であり、複数のインクジェットヘッド12と対向させて媒体50を支持する。駆動信号出力部20は、複数のインクジェットヘッド12へ駆動信号を出力する信号出力部であり、例えば制御部22の指示に応じて、複数のインクジェットヘッド12へ駆動信号を出力する。
尚、本例において、駆動信号とは、インクジェットヘッド12におけるピエゾ素子を変位させる信号である。また、駆動信号出力部20は、例えば、主走査動作時の各タイミングにおいて、印刷する画像に合わせて、複数のインクジェットヘッド12のそれぞれが有する複数のノズルから一部のノズルを選択し、選択したノズルに対応するピエゾ素子へ駆動信号を供給する。このように構成すれば、例えば、複数のインクジェットヘッド12により、所望の画像を適切に印刷できる。また、駆動信号については、後に更に詳しく説明をする。
制御部22は、例えば印刷装置10のCPUであり、例えばホストPCの指示に応じて、印刷装置10の各部の動作を制御する。以上の構成により、印刷装置10は、媒体50に対し、印刷を行う。
尚、上記及び以下において説明をする点以外について、印刷装置10は、公知のインクジェットプリンタと同一又は同様の構成を有してよい。例えば、印刷装置10は、使用するインクの種類に応じて、インクを媒体50に定着させるための構成を更に備えてよい。より具体的に、例えば、紫外線硬化型インクやソルベントUVインク等のように、紫外線の照射により硬化するインクを用いる場合、印刷装置10は、紫外線光源(例えばUVLED等)を更に備えてよい。また、溶媒を蒸発させることが必要なインク(例えばソルベントインク、ラテックスインク、ソルベントUVインク、水性インク等)を用いる場合、印刷装置10は、媒体50を加熱するヒータ等を更に備えてよい。
続いて、インクジェットヘッド12のより詳細な構成について説明をする。図2は、インクジェットヘッド12のより詳細な構成の一例を示す。図2(a)は、インクジェットヘッド12の構成の一例を示す図であり、複数のノズル202が形成されているノズル面の側からインクジェットヘッド12を見た様子の一例を示す。図2(a)に示したインクジェットヘッド12は、印刷装置10が備える複数のインクジェットヘッド12のうちの、一のインクジェットヘッド12である。図2(b)は、ノズル202からインク滴を吐出するための構成の一例を示す図であり、インクジェットヘッド12におけるそれぞれのノズル202付近の構成の一例を示す。
本例において、インクジェットヘッド12は、副走査方向(X方向)へ複数のノズル202が並ぶノズル列を有しており、ノズル列中の複数のノズル202から、同一色のインク滴を吐出する。インクジェットヘッド12は、例えば、複数のノズル列を有してもよい。この場合、インクジェットヘッド12は、複数のノズル列のノズル202から、同一色のインク滴を吐出してよい。
また、インクジェットヘッド12は、ノズル列におけるそれぞれのノズル202の位置に、図2(b)に示すように、インク室204、薄膜206、及びピエゾ素子208を更に有する。尚、インクジェットヘッド12において、ノズル202、インク室204、薄膜206、及びピエゾ素子208の構成は、例えば、公知のインクジェットプリンタにおける対応する構成と、同一又は同様であってよい。
インク室204は、ノズル202の前段においてインク滴を貯留する空間であり、インク滴として吐出されるインクを、ノズル202へ供給する。本例において、インク室204は、底面部分に穴状のノズル202が形成され、かつ、底面と対向する面が開口している空洞により構成されている。また、図示は省略したが、インク室204は、例えば、インク経路を介して、インクタンク又はインクカートリッジ等と接続されている。これにより、インク室204内のインクが減少した場合、インク室204には、インクタンク又はインクカートリッジ等から、順次インクが供給される。
薄膜206は、インク室204の開口部を覆う弾性膜である。また、本例において、薄膜206は、インク室204と反対側の面において、ピエゾ素子208と接している。これにより、薄膜206は、ピエゾ素子208の変位をインク室204へ伝達し、インク滴を吐出させる圧力をノズル202へ加える圧力室としてインク室204を機能させる。
ピエゾ素子208は、インク室内のインクをノズルから吐出させる駆動素子であり、駆動信号出力部20から受け取る駆動信号に応じて変位することにより、薄膜206を介してインク室204内の圧力を変化させる。また、これにより、ピエゾ素子208は、ピエゾ素子208からインク滴を吐出させる。本例によれば、例えば、インクジェットヘッド12における複数のノズル202から、インク滴を適切に吐出させることができる。また、これにより、媒体に対して適切に印刷を行うことができる。
続いて、本例において駆動信号出力部20が出力する駆動信号について、更に詳しく説明をする。図3は、本例において用いる駆動信号の一例を示すグラフである。尚、図3のグラフにおいて、液面位置として示してる曲線は、ノズル202の位置に形成されるインクのメニスカスの液面の位置を示している。グラフから分かるように、インクの液面位置は、駆動信号に応じて変位する。また、これにより、インク滴の吐出後、ノズルの位置において、メニスカス振動が生じる。
本例において、駆動信号出力部20は、駆動信号として、吐出駆動用信号と、吐出後制御用信号とを含む信号を出力する。この場合、吐出駆動用信号は、ノズル202からインク滴を吐出させるようにピエゾ素子208を変位させる信号である。また、吐出後制御用信号は、吐出後のインクの液面振動を抑えるための信号であり、ノズル202からインク滴が吐出された後にピエゾ素子208を変位させる。吐出後制御用信号は、印刷動作に対するノイズとなる液面の振動を抑えるためのノイズキャンセル用の信号(ノイズキャンセラー)であってよい。
また、本例において、駆動信号出力部20は、吐出駆動用信号として、ノズル202からインク滴を吐出させるタイミングにおいてそれぞれ予め設定された第1の電圧から第2の電圧へ直線的に電圧が変化する信号を出力する。この場合、ノズル202からインク滴を吐出させるタイミングとは、例えば、例えば、インク滴を吐出させるためにピエゾ素子208を変位させる期間のことである。より具体的に、このタイミングは、吐出の直前にインク室内の圧力を高めるタイミング等であってよい。また、インク滴を吐出させるためにピエゾ素子208を変位させる期間は、例えば、吐出の直前にインク室204へインクを引き込む期間と、その後にインク室204に圧力を加える期間とを含む期間であってよい。また、吐出駆動用信号について、直線的に電圧が変化するとは、例えば、吐出駆動用信号を伝える経路の精度等に応じて、実質的に直線的に電圧が変化することであってよい。実質的に直線的に電圧が変化する信号とは、例えば、回路設計上、直線的に電圧が変化するように出力された信号のことである。
より具体的に、図3のグラフにおいては、矩形波の吐出駆動用信号を出力する場合の例を示している。他の例において、駆動信号出力部20は、吐出駆動用信号として、例えば、矩形波状、台形波状、又は鋸歯波状の信号を出力してもよい。
尚、図3のグラフにおいて、横軸は、時間軸である。また、吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号の波形に対し、縦軸は、信号の電圧を示す。この場合、グラフの上側への電圧変化が、インク室204へ圧力を加えるようにピエゾ素子を変位させる電圧変化になる。また、液面位置の波形に対し、縦軸は、メニスカスの液面の位置を示す。この場合、グラフ中の矢印で示した向きの方向が、ノズル202から媒体50へ向かう方向になる。また、これらの関係は、以下において説明をする図4〜6においても同様である。
図3に示した例の場合、グラフ中で吐出駆動用信号の電圧が高くなっている期間において、ピエゾ素子208は、インク室204へ圧力を加えるように変位する。また、ピエゾ素子208の変位によるインク室204内の圧力の高まりに応じて、インク室204内のインクは、ノズル202から押し出される。これにより、インクのメニスカスの液面は、図中の矢印の向きの方向へ押し出される。
また、この場合、メニスカスの液面の変位の勢いにより、ノズル202から押し出されたインクの一部が切り離され、インク滴となって、媒体50へ向かって飛翔する。そのため、本例によれば、例えば、駆動信号によりインクを押し出すプッシュ方式により、ノズル202からインク滴を適切に吐出させることができる。
また、グラフ中に示すように、インク滴の吐出後、吐出駆動用信号の電圧は低下する。これにより、ノズル202から押し出されていたインクは、インク室204内へ戻る方向の力を受ける。また、これにより、メニスカスの液面の位置は、矢印で示した方向と反対の方向へ動く。
また、グラフからも分かるように、吐出駆動用信号の変化に応じたメニスカスの液面の位置の変化の仕方には、インクが受ける慣性力等の影響が生じる。そのため、吐出駆動用信号を変化させた場合、吐出駆動用信号の電圧の変化が終了した後にも、メニスカスの液面は動き続ける。その結果、メニスカスの液面は、グラフに示すように、しばらくの間、所定の固有振動の周期(固有振動周期)Tcでの振動を続ける。これにより、インク滴を吐出した後、ノズル202の位置には、インクの液面が振動するメニスカス振動が生じる。
尚、固有振動周期Tcは、圧力室であるインク室204等の固有振動の周期であり、例えば、インク室204の形状やノズル202の大きさ等に応じて決まる。また、より具体的に、固有振動周期Tcは、例えば、インク室204の体積Vや、ノズル202の断面積Sに応じて決まる共振周期である。
ここで、本例において、インクジェットヘッド12は、主走査動作時において、一のノズル202から、繰り返しインク滴を吐出する。そのため、駆動信号出力部20は、各回のインク滴の吐出を行うタイミング毎に、ピエゾ素子208へ駆動信号を出力する。
しかし、この場合、各回のインク滴を吐出するタイミングにおいて、前回の吐出時に生じたメニスカス振動が残っていると、吐出の精度等に影響が生じるおそれがある。また、例えば、吐出時のメニスカスの液面の状態が乱れ、ミスト等が発生しやすくなるおそれもある。そのため、前回の吐出時に生じたメニスカス振動については、次の吐出を行う前に、十分に振幅を抑えることが望まれる。
これに対し、本例において、駆動信号出力部20は、上記のように、吐出駆動用信号に加え、吐出後のインクの液面振動を抑えるための信号である吐出後制御用信号を更に出力する。また、より具体的に、吐出後制御用信号は、例えば、メニスカス振動におけるインクの液面の動きと反対の方向へ液面を動かすようにピエゾ素子208を変位させる信号である。これにより、吐出後制御用信号は、メニスカス振動を抑える方向へピエゾ素子208を変位させる。
このように構成すれば、例えば、インク滴の吐出後において、メニスカス振動を適切に抑えることができる。また、これにより、例えば、各回のインク滴により生じるメニスカス振動の影響が、その後のインク滴の吐出動作に影響することを適切に防ぐことができる。また、この場合、メニスカス振動が収束するまでの時間を短くすることが可能になるため、インク滴の吐出間隔をより短くすることもできる。これにより、例えば、主走査動作時のインクジェットヘッド12の移動速度を高速化することができるため、より高速な印刷を行うことも可能になる。また、例えば、メニスカス振動を適切に抑えることにより、インクのミストの発生等も適切に抑えることができる。
また、本例において、駆動信号出力部20は、吐出後制御用信号として、略正弦波の信号を出力する。このように構成すれば、例えば、メニスカス振動を抑える制振時において、ピエゾ素子208の急な変位を防ぐことができる。これにより、例えば、意図しない振動等が発生することを防ぎつつ、より適切にメニスカス振動を抑えることができる。
尚、吐出後制御用信号について、略正弦波であるとは、例えば、吐出後制御用信号を伝える経路の精度等に応じて、実質的に正弦波であることであってよい。また、吐出後制御用信号が実質的に正弦波であるとは、例えば、ピエゾ素子208に急な変位をさせないことで意図しない振動等が発生することを防ぐという目的を達成できる範囲で、正弦波と見なせることであってよい。例えば、吐出後制御用信号は、正弦波状に傾きが連続的に徐々に変化する信号であってよい。また、吐出後制御用信号は、例えば、正弦波を主成分として含む信号であってもよい。例えば、吐出後制御用信号は、正弦波に所定の直流成分等が重畳された信号等であってもよい。
また、本例において、駆動信号出力部20は、吐出後制御用信号として、メニスカス振動と振動数が同じ略正弦波の信号を出力する。この場合、メニスカス振動の振動数とは、例えば、メニスカス振動の固有振動周期Tcに対応する振動数である。また、実用上、吐出後制御用信号とメニスカス振動との振動数が同じであるとは、例えば、両振動数の差が振動数の20%以内程度、好ましくは、10%以内にあることであってよい。
また、ノズル202からインク滴が吐出されるタイミングをタイミングT0とした場合、駆動信号出力部20は、少なくとも、タイミングT0以降、時間Tc/4が経過するまでの間の少なくとも一部において、吐出後制御用信号を出力する。この場合、駆動信号出力部20は、タイミングT0と同時又はその直後から、吐出後制御用信号を出力することが好ましい。例えば、図示した場合において、駆動信号出力部20は、0以上1/4Tc未満の時間TcだけT0から経過したタイミングから、吐出後制御用信号を出力する。また、この場合、駆動信号出力部20は、例えば、図中に示した波形のうち、一部の期間のみに吐出後制御用信号を出力してもよい。この場合、駆動信号出力部20は、少なくとも、タイミングT0のTc/4後までの間、吐出後制御用信号を出力することが好ましい。例えば、駆動信号出力部は、タイミングT0と同時又はその直後から、タイミングT0のTc/4後までの間、吐出後制御用信号を出力してよい。
また、駆動信号出力部20は、メニスカス振動の複数周期分以上の期間に亘って、吐出後制御用信号を出力してもよい。この場合、吐出後制御用信号としては、例えば、図示のように、正弦波状に振動しつつ徐々に振幅が小さくなるような略正弦波の信号を用いることが好ましい。このように構成すれば、メニスカス振動の振幅が徐々に小さくなるのに合わせ、吐出後制御用信号をより適切に変化させることができる。以上のように構成すれば、例えば、インク滴の吐出後において、メニスカス振動をより適切に抑えることができる。
また、例えば吐出のタイミングT0以降において、駆動信号出力部20は、吐出後制御用信号と他の正弦波とを重畳させた複合波の信号を出力してもよい。この場合、他の正弦波は、吐出後制御用信号と異なる振動数の信号であってよい。このように構成すれば、例えば、インク滴の吐出後において、メニスカス振動をより適切に抑えることができる。尚、このような複合波としては、例えば、メニスカス振動の高次の振動モード等も考慮した複合波の信号を用いること等が考えられる。また、このような複合波として、正弦波以外の信号を吐出後制御用信号と重畳させた信号等を用いてもよい。
以上のように、本例において、駆動信号出力部20は、吐出駆動用信号として直線的に電圧が変化する信号を出力し、かつ、吐出後制御用信号として略正弦波の信号を出力する。また、これにより、インクジェットヘッドのノズル202から、より高い精度でより適切にインク滴を吐出することが可能になる。そこで、以下、この点について、更に詳しく説明をする。
インクジェットプリンタにおいて、高い精度でインク滴を媒体に着弾させるためには、ノズル202からインク滴を吐出させる吐出速度を十分に高速化することが必要である。そして、そのためには、ノズル202からインク滴を吐出させるタイミングにおいて、ピエゾ素子208を素早く変位させることが必要になる。
これに対し、本例によれば、例えば、直線的に電圧が変化する信号を吐出駆動用信号として用いることにより、ノズル202からインク滴を吐出させるタイミングにおいて、ピエゾ素子208を素早く適切に変位させることができる。また、これにより、例えば、インク滴の吐出速度を適切かつ十分に高速化できる。
一方、メニスカス振動を抑えるために吐出後制御用信号については、その信号を加えることで余計な振動等が新たに生じないことが望まれる。これに対し、本例によれば、上記のように、略正弦波の吐出後制御用信号を用いることで、意図しない振動等が発生することを防ぎつつ、より適切にメニスカス振動を抑えることができる。
そのため、本例によれば、例えば、ノズル202からのインク滴の吐出時と、その後のメニスカス振動の制振時との両方について、より適切にピエゾ素子208を駆動できる。また、これにより、例えば、インクジェットヘッドのノズル202から、より高い精度でより適切にインク滴を吐出することができる。
尚、上記においては、インクジェットヘッド12の構成として、一のノズル202に対して一のピエゾ素子208を設ける場合に構成について、説明をした。しかし、インクジェットヘッド12の構成の変形例においては、例えば、一のノズル202に対し、複数のピエゾ素子208を設けること等も考えられる。この場合、インクジェットヘッド12は、一のノズル202に対応するピエゾ素子208として、吐出駆動用信号に応じて変位する第1のピエゾ素子と、第1のピエゾ素子とは別に配設されたピエゾ素子であり、吐出後制御用信号に応じて変位する第2のピエゾ素子とを有する。
このように構成した場合、例えば、インク滴の吐出用、及び、メニスカス振動の制振用のそれぞれに対し、別にピエゾ素子を用いることで、それぞれの目的により適したピエゾ素子を用いることができる。より具体的には、例えば、それぞれの目的により適したサイズや形状のピエゾ素子を用いることができる。また、ピエゾ素子を設ける位置についても、それぞれの目的に合わせて異ならせることができる。そのため、このように構成すれば、例えば、ノズルからのインク滴の吐出時と、その後のメニスカス振動の制振時との両方について、より適切にそれぞれのピエゾ素子を駆動できる。
また、吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号としては、例えば、図3に示した以外の信号を用いることも考えられる。そこで、以下、吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号として用いる信号の様々な例について、説明をする。
図4は、吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号の他の例を示すグラフである。尚、以下に説明をする点を除き、図4に示した吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号は、図3に示した吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号と、同一又は同様の特徴を有する。
図4に示した場合において、駆動信号出力部20は、吐出のタイミングより前に一旦電圧が低下し、その後に元の電圧に戻るように変化する吐出駆動用信号を出力する。この場合、例えば、吐出駆動用信号の電圧が下がるタイミングにおいて、ピエゾ素子208は、インク室204内の圧力が低下するように変位する。また、これにより、インク経路を介してインク室204内にインクを引き込む。また、吐出駆動用信号の電圧が元の電圧に戻るタイミングにおいて、ピエゾ素子208は、逆の方向へ変位し、インク室204内の圧力を高める。また、これにより、ノズル202からインク滴を吐出させる。そのため、このように構成すれば、インク室204へインクを引き込んだ後にインクを押し出すプル−プッシュ方式により、ノズル202からインク滴を適切に吐出させることができる。
また、この場合も、直線的に電圧が変化する信号を吐出駆動用信号として用いることにより、ノズル202からインク滴を吐出させるタイミングにおいて、ピエゾ素子208を素早く適切に変位させることができる。これにより、例えば、インク滴の吐出速度を適切かつ十分に高速化できる。また、吐出駆動用信号の変化のタイミングに合わせ、略正弦波の吐出後制御用信号を出力することにより、インクのメニスカス振動を適切に抑えることができる。そのため、この場合も、ノズル202からのインク滴の吐出時と、その後のメニスカス振動の制振時との両方について、より適切にピエゾ素子208を駆動できる。また、これにより、例えば、インクジェットヘッドのノズル202から、より高い精度でより適切にインク滴を吐出することができる。
図5は、吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号の更なる他の例を示すグラフである。尚、以下に説明をする点を除き、図5に示した吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号は、図3及び図4に示した吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号と、同一又は同様の特徴を有する。
図5に示した場合において、駆動信号出力部20は、メニスカス振動の固有振動周期Tcよりもパルス幅Tpが大きい吐出駆動用信号を出力する。この場合も、例えば図示のように変化する吐出駆動用信号を用いることにより、ノズル202からインク滴を適切に吐出させることができる。
また、直線的に電圧が変化する信号を吐出駆動用信号として用いることにより、ノズル202からインク滴を吐出させるタイミングにおいて、ピエゾ素子208を素早く適切に変位させることができる。これにより、例えば、インク滴の吐出速度を適切かつ十分に高速化できる。また、吐出駆動用信号の変化のタイミングに合わせ、略正弦波の吐出後制御用信号を出力することにより、インクのメニスカス振動を適切に抑えることができる。そのため、この場合も、ノズル202からのインク滴の吐出時と、その後のメニスカス振動の制振時との両方について、より適切にピエゾ素子208を駆動できる。また、これにより、例えば、インクジェットヘッドのノズル202から、より高い精度でより適切にインク滴を吐出することができる。
ここで、図3〜5においては、吐出駆動用信号として、矩形波の信号を用いる場合の例について、説明をした。しかし、上記においても説明をしたように、吐出駆動用信号としては、矩形波以外に、例えば台形波状又は鋸歯波状の信号等を用いることも考えられる。
図6は、吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号の更なる他の例を示すグラフであり、吐出駆動用信号として鋸歯波状の信号を用いる場合の例を示す。尚、鋸歯波状の信号とは、例えば、鋸歯のギザ形状のように変化する鋸波状波の信号のことである。また、以下に説明をする点を除き、図6に示した吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号は、図3〜5に示した吐出駆動用信号及び吐出後制御用信号と、同一又は同様の特徴を有する。
この場合も、図示のように変化する吐出駆動用信号によりピエゾ素子208を変位させることにより、ノズル202からインク滴を適切に吐出させることができる。また、直線的に電圧が変化する信号を吐出駆動用信号として用いることにより、ノズル202からインク滴を吐出させるタイミングにおいて、ピエゾ素子208を素早く適切に変位させることができる。これにより、例えば、インク滴の吐出速度を適切かつ十分に高速化できる。
また、鋸歯波状の吐出駆動用信号を用いる場合、吐出駆動用信号は、例えばインクを押し出すタイミングのみにおいて、ステップ状に大きく変化する。そのため、それ以外のタイミングにおいて、ピエゾ素子208に急な変位をさせることはない。従って、鋸歯波状の吐出駆動用信号を用いる場合、例えば矩形波の吐出駆動用信号を用いる場合と比べ、メニスカスに余分な振動が生じることをより適切に抑制できる。
また、この場合も、吐出駆動用信号の変化のタイミングに合わせ、略正弦波の吐出後制御用信号を出力することにより、インクのメニスカス振動を適切に抑えることができる。そのため、この場合も、ノズル202からのインク滴の吐出時と、その後のメニスカス振動の制振時との両方について、より適切にピエゾ素子208を駆動できる。また、これにより、例えば、インクジェットヘッドのノズル202から、より高い精度でより適切にインク滴を吐出することができる。
続いて、インクのメニスカス振動と関連する事項について、補足説明をする。上記においても説明をしたように、吐出後制御用信号としては、メニスカス振動と振動数が同じ略正弦波の信号を出力することが好ましい。また、メニスカス振動の固有振動数は、例えば、インク室204の体積Vや、ノズル202の断面積Sに応じて決まる。
しかし、インク室204の体積Vや、ノズル202の断面積Sには、製造時にばらつきが生じる場合がある。そのため、メニスカス振動の固有振動数及び固有周期について、例えば計算により理論値を計算したとしても、実際の印刷装置10において生じるメニスカス振動の振動数との間にずれが生じる場合もある。
そのため、メニスカス振動の固有振動数等については、例えば、実際の印刷装置10を用いて、測定により求めることが好ましい。より具体的に、メニスカス振動の振動数の測定は、例えば、レーザドップラ振動計や圧力計等を用い、メニスカス振動の振動速度や振動波形を測定することで行うことができる。この場合、レーザドップラ振動計や圧力計としては、例えば、公知のレーザドップラ振動計や圧力計を好適に用いることができる。また、より具体的に、圧力計としては、例えば、いずれも長野計器(株)製の圧力トランスミッタKL60や、デジタル差圧計GC62等を好適にを用いることができる。また、この測定においては、例えば、インクジェットヘッドのピエゾ素子へ所定のパルス信号を供給することで、ノズルからインク滴を吐出させ、生じたメニスカス振動の波形等をレーザドップラ振動計で測定する。
このように測定を行えば、例えば、メニスカス振動の固有振動数等を適切に測定することができる。また、この測定結果に基づき、例えば、メニスカス振動の固有振動と逆位相の関係になる吐出後制御用信号を、例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ)を使った信号発生器等により、適切に生成することもできる。
尚、メニスカス振動の固有振動周期(Tc)は、例えば、使用するインクにより異なる。そのため、例えば印刷装置10の製造時等に予め、インクジェットヘッドに各種のインクを入れて、それぞれのインクに対応するメニスカス振動の固有振動数又は固有振動周期を求めておくことが好ましい。これにより、駆動信号出力部は、例えば、メニスカス振動の固有振動数等に基づき、吐出後制御用信号を発生させる。駆動信号出力部は、インクジェットヘッド内のインク圧の変動周波数に基づき、吐出後制御用信号を発生させてもよい。また、複数種類のインクを使用可能な構成の場合、使用するインクの種類に合わせて吐出後制御用信号の周波数を変える機能を印刷装置10に持たせることが好ましい。吐出後制御用信号の周波数の変更は、使用するインクに合わせて自動で変更してもよく、ユーザの操作によって手動で変更してもよい。このように構成すれば、例えば、メニスカス振動の制振をより適切に行うことができる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明は、例えば印刷装置に好適に利用できる。
10・・・印刷装置、12・・・インクジェットヘッド、14・・・主走査駆動部、16・・・副走査駆動部、18・・・プラテン、20・・・駆動信号出力部、22・・・制御部、50・・・媒体、102・・・キャリッジ、104・・・ガイドレール、202・・・ノズル、204・・・インク室、206・・・薄膜、208・・・ピエゾ素子

Claims (7)

  1. インクジェット方式で印刷を行う印刷装置であって、
    インク滴を吐出するノズルと、前記ノズルの前段においてインク滴を貯留するインク室と、前記インク室内のインクを前記ノズルから吐出させるピエゾ素子とを有するインクジェットヘッドと、
    前記ピエゾ素子を変位させる信号である駆動信号を出力する駆動信号出力部と
    を備え、
    前記駆動信号は、前記ノズルからインク滴を吐出させるように前記ピエゾ素子を変位させる吐出駆動用信号と、前記ノズルからインク滴が吐出された後に前記ピエゾ素子を変位させる吐出後制御用信号とを含む信号であり、
    前記駆動信号出力部は、
    前記吐出駆動用信号として、前記ノズルからインク滴を吐出させるタイミングにおいてそれぞれ予め設定された第1の電圧から第2の電圧へ直線的に電圧が変化する信号を出力し、
    前記吐出後制御用信号として、略正弦波の信号を出力し、
    前記ノズルからインク滴が吐出された後のタイミングにおいて、前記駆動信号出力部は、振動数が前記吐出後制御用信号とは異なる正弦波と、前記吐出後制御用信号とを重畳させた複合波の信号を出力することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記吐出駆動用信号は、矩形波状、台形波状、又は鋸歯波状の信号であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記駆動信号出力部は、前記吐出後制御用信号として、インク滴を吐出した後に前記ノズルの位置においてインクの液面が振動するメニスカス振動を抑える方向へ前記ピエゾ素子を変位させる信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記駆動信号出力部は、前記吐出後制御用信号として、前記メニスカス振動におけるインクの液面の動きと反対の方向へ前記液面を動かすように前記ピエゾ素子を変位させる信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記駆動信号出力部は、前記吐出後制御用信号として、前記メニスカス振動と振動数が同じ略正弦波の信号を出力することを特徴とする請求項3又は4に記載の印刷装置。
  6. 前記ノズルからインク滴が吐出されるタイミングをタイミングT0とし、
    インク滴を吐出した後に前記ノズルの位置においてインクの液面が振動するメニスカス振動の固有振動の周期をTcとした場合、
    前記駆動信号出力部は、少なくとも、タイミングT0以降、時間Tc/4が経過するまでの間の少なくとも一部において、前記吐出後制御用信号を出力することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の印刷装置。
  7. インクジェット方式で印刷を行う印刷方法であって、
    インク滴を吐出するノズルと、前記ノズルの前段においてインク滴を貯留するインク室と、前記インク室内のインクを前記ノズルから吐出させるピエゾ素子とを有するインクジェットヘッドへ、前記ピエゾ素子を変位させる信号である駆動信号を出力し、
    前記駆動信号は、前記ノズルからインク滴を吐出させるように前記ピエゾ素子を変位させる吐出駆動用信号と、前記ノズルからインク滴が吐出された後に前記ピエゾ素子を変位させる吐出後制御用信号とを含む信号であり、
    前記吐出駆動用信号として、前記ノズルからインク滴を吐出させるタイミングにおいてそれぞれ予め設定された第1の電圧から第2の電圧へ直線的に電圧が変化する信号を出力し、
    前記吐出後制御用信号として、略正弦波の信号を出力し、
    前記ノズルからインク滴が吐出された後のタイミングにおいて、振動数が前記吐出後制御用信号とは異なる正弦波と、前記吐出後制御用信号とを重畳させた複合波の信号を出力することを特徴とする印刷方法。
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