JP6193587B2 - ストラットマウント - Google Patents

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本発明は、車両用サスペンションに用いられるショックアブソーバと車体との間に介在するストラットマウントに関する。
ストラットマウントには、下記特許文献に記載されているように、車両用サスペンションに用いられるショックアブソーバの径方向に突出する突出部と、車体に固定されるハウジングと、突出部を内包した状態でハウジング内に収容される筒状の弾性体とから構成されているものが有り、弾性体として、ウレタンフォーム製の弾性体が採用されている。このように構成されたストラットマウントでは、路面からの振動がショックアブソーバに入力されると、ショックアブソーバとハウジングとの間に介在する弾性体が弾性変形することで、その振動が弾性体に吸収される。これにより、車体への振動の伝達が好適に抑制される。
特開2010−236574号公報 特許第4841923号公報
上記特許文献に記載のストラットマウントによれば、ある程度、車体への振動の伝達を抑制することが可能である。しかし、ウレタンフォーム製の弾性体は、圧縮された状態でハウジング内に収容されており、弾性体とハウジングの内壁との間で摩擦力が発生する。詳しくは、例えば、ゴム製の弾性体を圧縮すると、その弾性体は、圧縮方向に交わる方向に膨らむ。一方、ウレタンフォーム製の弾性体を圧縮すると、内部に形成されているセルが変形し、圧縮方向に交わる方向への膨らみを少なくすることが可能である。それでも、僅かではあるが、圧縮方向に交わる方向へ膨らみ、弾性体とハウジングの内壁との間で摩擦力が発生する。弾性体とハウジングの内壁との間で摩擦力が発生すると、期待される振動吸収特性を得ることができない虞がある。また、弾性体とハウジングの内壁との間で発生する摩擦力を軽減させるべく、ハウジングの内壁に鏡面仕上げを施す必要があり、コストが増大する。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、ウレタンフォーム製の弾性体によって振動を吸収するストラットマウントにおいて、弾性体とハウジングの内壁との間で生じる摩擦力を低減することが可能なストラットマウントの提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のストラットマウントは、車両用サスペンションに用いられるショックアブソーバの車体側端部に設けられ、前記ショックアブソーバの径方向に突出する突出部と、車体に固定され、前記ショックアブソーバの車体側端部を前記突出部とともに囲うハウジングと、筒状をなし、前記ショックアブソーバの車体側端部を前記突出部とともに内包し、前記ハウジング内に厚さ方向に圧縮された状態で収容されるウレタンフォーム製の弾性体とを備えたストラットマウントであって、前記弾性体が、外周面の該弾性体の厚さ方向での両端を除く部分に周回りに延びるように形成された溝部を有し、前記弾性体を厚さ方向に圧縮した際に、前記弾性体が径方向に膨らむ長さをバルジング長さと定義した場合に、前記溝部の深さが、以下の所定式に従って演算されたバルジング長さ(B )に相当する深さに形成されていることを特徴とする。
所定式:B =(0.005H +0.027)×D×h/H
は、圧縮方向の溝部の厚さ
Dは、弾性体の直径
hは、弾性体の圧縮量
Hは、弾性体の圧縮前の厚さ
本発明のストラットマウントでは、ウレタンフォーム製の弾性体の周回りに、溝部が形成されている。この溝部により、弾性体とハウジングの内壁との間の摩擦抵抗が減少し、弾性体とハウジングの内壁との間で生じる摩擦力を低減することが可能となる。
本発明の実施例のストラットマウントを示す断面図である。 ストラットマウントの有する弾性体を示す概略図である。 ストラットマウントの作動図である。 弾性体の圧縮時および非圧縮時の寸法を示す概略図である。 弾性体の圧縮率と、弾性体の直径に対する弾性体のバルジング長さの比率との関係を示すグラフである。 弾性体の厚さと、図4に示す直線の傾きとの関係を示すグラフである。
図1に、本発明の実施例のストラットマウント10を示す。ストラットマウント10は、車両用サスペンションに用いられるショックアブソーバと車体との間に介在し、車輪から車体への振動の伝達を抑制するものである。ストラットマウント10は、ショックアブソーバのピストンロッド12の先端部に固定されたフランジナット14と、車体に固定されるハウジング16と、フランジナット14を内包した状態でハウジング16内に収容される筒状の弾性体18とから構成されている。
ハウジング16は、有底円筒状の本体部20と、蓋部22とを有している。本体部20の外周面には、一対の取付部24,26が形成されており、その取付部24,26において、本体部20が車体に固定される。本体部20の下端面には、ゴム製のバウンドストッパ28が固着されており、そのバウンドストッパ28の内部を貫通した状態で、ピストンロッド12の先端部が、本体部20の内部に延び出している。
本体部20内に延び出したピストンロッド12の先端部には、フランジナット14が固定されている。フランジナット14は、ナット部30と、ナット部30の外周面から径方向に突出するフランジ部32とから構成されており、ナット部30がピストンロッド12の先端部に締結されている。
そのフランジナット14は、概して筒状の弾性体18によって内包されている。弾性体18の内部には、上下方向に貫通する貫通穴36と、貫通穴36に連続する円環状の空間38とが形成されており、その空間38にフランジ部32が収容されるとともに、貫通穴36に、ピストンロッド12の先端部およびピストンロッド12に締結されたナット部30が挿入されている。
フランジナット14を内包した状態の弾性体18は、本体部20の内部に収容されている。その弾性体18を収容した本体部20の上部は、蓋部22によって覆われる。この際、弾性体18は、蓋部22と本体部20の底部とによって挟持される。その蓋部22の中央部には、貫通穴40が形成されており、貫通穴40からピストンロッド12の先端が延び出している。そして、ピストンロッド12の先端には、ナット44が締結され、そのナット44により、本体部20と蓋部22とが組み付けられる。本体部20と蓋部22とがナット44によって組み付けられた状態のハウジング16内では、弾性体18が、それの厚さ方向に圧縮されている。ちなみに、弾性体18の圧縮率、つまり、圧縮前の弾性体18の厚さに対する圧縮量の比率は、0.2〜0.5程度とされている。
このように構成されたストラットマウント10では、路面からの振動がピストンロッド12に入力されると、ピストンロッド12とハウジング16との間に介在する弾性体18が弾性変形する。これにより、その振動が弾性体18に吸収され、車輪から車体への振動の伝達が抑制される。
また、弾性体18は、ウレタンフォームにより成形されている。ウレタンフォームは、イソシアネート、ポリオールおよび発泡剤を混合し、イソシアネートおよびポリオールの重合反応を進行させることで製造される。発泡剤は、重合反応の際に混合物内で発泡してセルを形成するために必要とされている。ポリオリールは、ウレタンフォーム原料として通常に採用されるものであればよく、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が挙げられる。また、イソシアネートも、ウレタンフォーム原料として通常に採用されるものであればよく、例えば、芳香族イソシアネート、脂肪族イソシアネート、脂環族イソシアネート等が挙げられる。さらに、発泡剤も、ウレタンフォーム原料として通常に採用されるものであればよく、例えば、水、ペンタン、シクロペンタン、メチレンクロライド、炭酸ガス等が挙げられ、これらを1種または2種以上併用して用いることが可能である。
ストラットマウント10では、ウレタンフォーム製の弾性体18が採用されることで、弾性体18による振動の吸収特性を設計し易くなっている。詳しくは、例えば、路面からの振動によりピストンロッド12が上下方向に移動すると、フランジナット14のフランジ部32によって弾性体18が上下方向に圧縮される。一般的な弾性体は、上下方向に圧縮されると、通常、横方向に膨らむ。しかしながら、ウレタンフォーム製の弾性体18では、上下方向に圧縮された場合であっても、弾性体18内部に形成されたセルが変形するため、横方向に僅かしか膨らまない。このため、弾性体18とハウジング16の内壁との間で生じる摩擦力は、比較的小さい。
一方で、ウレタンフォーム製の弾性体18の代わりに、ゴム製の弾性体を採用した場合には、ゴム製の弾性体は、セルを有していないため、ピストンロッド12が上下方向に移動すると、横方向へ大きく膨らむ。つまり、ゴム製の弾性体では、振動発生時に、弾性体18とハウジング16の内壁との間で、大きな摩擦力が生じる。その摩擦力は、弾性体による振動の吸収特性に大きく影響する。このため、弾性体のバネ特性に加えて、振動発生時に生じる摩擦力をも考慮して、弾性体による振動の吸収特性を設計する必要がある。しかしながら、ストラットマウント10では、ウレタンフォーム製の弾性体18が採用されることで、振動発生時に生じる摩擦力は比較的小さくなっている。これにより、弾性体18による振動の吸収特性を比較的容易に設計することが可能となっている。
なお、ウレタンフォーム製の弾性体18の密度は、0.30〜0.85kg/mであることが好ましく、さらに言えば、0.40〜0.70kg/mであることが好ましい。この程度の密度であれば、圧縮時の横方向への膨らみを適切に抑制することが可能となる。
さらに、ストラットマウント10では、弾性体18の外周面に、図2に示すように、周方向に延びる溝部50が形成されている。この溝部50により、弾性体18とハウジング16の内壁との間の摩擦抵抗が減少し、弾性体18とハウジング16の内壁との間で生じる摩擦力を、更に低減することが可能となる。特に、溝部50は、弾性体18の外周面の上端と下端との間、つまり、中間部に形成されているため、振動の吸収特性に影響の大きい部分において、摩擦力を低減することが可能となる。
詳しくは、弾性体18の外周面の中間部は、ピストンロッド12の上下方向への移動に伴って、ハウジング16の内壁面と摺接した状態で上下方向に移動するが、弾性体18の外周面の上端部及び下端部は、ピストンロッド12の上下方向への移動に伴って、殆ど上下方向に移動しない。つまり、弾性体18の外周面の中間部とハウジング16の内壁との間で生じる摩擦力は、振動の吸収特性に大きく影響するが、弾性体18の外周面の上下方向の端部とハウジング16の内壁との間で生じる摩擦力は、振動の吸収特性にあまり影響しない。したがって、溝部50が弾性体18の外周面の中間部に形成されることで、振動の吸収特性に影響の大きい部分において摩擦力を低減することが可能となる。
一方で、振動の吸収特性に影響の少ない部分、つまり、弾性体18の外周面の上下方向の端部では、その端部とハウジング16との間で生じる摩擦力は維持されており、その摩擦力によって、弾性体18の上下方向へのズレが抑制される。詳しくは、弾性体18は、上述したように、上下方向に圧縮された状態でハウジング16内に収容されている。この際、弾性体18の圧縮量は、図3(a)に示すように、フランジ部32より上方の部分と下方の部分との各々で、hとされている。そして、ピストンロッド12に上向きの振動が入力されると、図3(b)に示すように、ピストンロッド12は上方向へ移動し、弾性体18はフランジ部32によって上方向に圧縮される。この際、弾性体18のフランジ部32より上方の部分は、圧縮されるが、弾性体18のフランジ部32より下方の部分は、膨張する。これは、弾性体18のフランジ部32より下方の部分の初期圧縮が開放され、膨張するためである。この際、弾性体18のフランジ部32より下方の部分の膨張により、弾性体18の下面とハウジング16の底面とは接触している。
しかし、ピストンロッド12に上向きの大きな振動が入力されると、ピストンロッド12は大きく上方向へ移動する。この際、ピストンロッド12の上方への移動量が、初期圧縮量hを超えると、図3(c)に示すように、弾性体18の下面とハウジング16の底面とが離間し、弾性体18が上方にズレる虞がある。弾性体18の上下方向へのズレは、異音,振動等を発生させる虞があり、好ましくない。
ただし、ストラットマウント10では、上述したように、弾性体18の外周面の上下方向の端部では、その端部とハウジング16との間で生じる摩擦力は維持されている。このため、ピストンロッド12の上方への移動量が、初期圧縮量hを超えても、弾性体18の外周面の上下方向の端部とハウジング16との間で生じる摩擦力によって、弾性体18の上下方向へのズレが抑制される。これにより、弾性体18の上下方向へのズレに伴う異音,振動等の発生を抑制することが可能となる。
さらに、ストラットマウント10では、溝部50の深さが、その溝部50とハウジング16との間で生じる摩擦力が略0となるように、下記式を利用して演算される。
=(0.005H+0.027)×D×h/H
ここで、Bは、図4に示すように、弾性体18が上下方向に圧縮された際に横方向に膨らむ量であり、以下、バルジング量と称する。なお、図4では、圧縮前の弾性体18は実線で示されており、圧縮後の弾性体18は点線で示されている。Hは、弾性体18が上下方向に圧縮された際に横方向に膨らむ部分の圧縮前の厚さ、つまり、バルジング量Bの演算対象となる弾性体18の圧縮前の厚さであり、以下、対象厚さと称する。Dは、弾性体18の直径である。Hは、弾性体18の圧縮前の厚さであり、hは、弾性体18の圧縮量である。つまり、h/Hは、弾性体18の圧縮前の厚さに対する弾性体18の圧縮量となり、弾性体18の圧縮率となる。
なお、弾性体18の直径Dおよび、弾性体18の圧縮前の厚さHは、限定されないが、弾性体18の直径Dは、通常、30mm〜150mmであり、弾性体18の圧縮前の厚さHは、10mm〜50mmである。
上記式は、対象厚さH毎に、B/Dとh/Hとの関係式を演算し、その関係式の係数Kと対象厚さHとの関係を示した式となっている。詳しくは、厚さ8mm(対象厚さH=8)の円柱状の弾性体に対して、圧縮量hを変化させて、バルジング量Bを測定した。そして、B/Dおよびh/Hを演算し、横軸がh/H、縦軸がB/Dのグラフにプロットする。そのプロットを直線で近似すると、図5に示す直線60となる。その直線60は、下記式によって示される。
/D=0.0685×h/H
また、厚さ25mm(対象厚さH=25)の円柱状の弾性体に対して、圧縮量hを変化させて、バルジング量Bを測定した。そして、B/Dおよびh/Hを演算し、横軸がh/H、縦軸がB/Dのグラフにプロットする。そのプロットを直線で近似すると、図5に示す直線62となる。その直線60は、下記式によって示される。
/D=0.1575×h/H
次に、h/HとB/Dとの関係式の係数Kと、対象厚さHとを、横軸がH、縦軸がKのグラフにプロットする。つまり、(H,K)=(8,0.0685)、(H,K)=(25,0.1575)の2点を、図6に示すように、プロットし、その2点を結んだ直線64は、下記式によって示される。
K=0.005H+0.027
なお、Hの係数および、項は、弾性体18の密度等により変化するため、Hの係数は、0.003〜0.007となり、項は、0.01〜0.04となる場合がある。
また、Kは、B/Dとh/Hとの関係式の係数であることから、下記式によって示される。
K=(B/D)/(h/H)
そして、上記2つの式から、下記式が導かれる。
(B/D)/(h/H)=0.005H+0.027
したがって、バルジング量Bが下記式によって示される。
=(0.005H+0.027)×D×h/H
このようにして、導き出された式に基づいて、溝部50のバルジング量Bを演算する。この際の対象厚さHは、溝部50の厚さHとなる。これにより、演算されたバルジング量Bは、弾性体18が圧縮された際に溝部50が横方向へ膨らむ長さと推定される。つまり、バルジング量Bに相当する深さの溝部50を形成することで、圧縮率h/Hで圧縮された状態の弾性体18がハウジング16内に収容された場合に、溝部50とハウジング16との間で生じる摩擦力が略0となる。
また、弾性体18の外周面の溝部50の形成されていない部分(以下、「非溝部」と称する)66の厚さを調整することで、非溝部66とハウジング16との間で生じる摩擦力を調整することが可能となっている。詳しくは、非溝部66のバルジング量Bを、上述した式に従って演算する。この際の対象厚さHは、非溝部66の厚さHとなる。そして、非溝部66とハウジング16との間で生じる摩擦力Fは、下記式によって示される。
F=α×μ×H×(B×D+B ×D)
ここで、αは、弾性体18の剛性によって定まる係数であり、μは、摩擦係数である。
上記式から解るように、非溝部66とハウジング16との間で生じる摩擦力Fは、非溝部66のバルジング量Bに依存している。また、非溝部66のバルジング量Bは、非溝部66の厚さHに依存している。このため、非溝部66の厚さHを調整することで、非溝部66とハウジング16との間で生じる摩擦力Fを調整することが可能となっている。これにより、弾性体18の上下方向へのズレ難さを調整することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、ストラットマウント10は、ショックアブソーバのピストンロッド12の端部に設けられているが、ショックアブソーバのシリンダハウジングに設けられてもよい。つまり、本発明は、通常型(成立型)のショックアブソーバおよび、倒立型のショックアブソーバに適用することが可能である。
以下、本発明の諸態様について列記する。
(1)車両用サスペンションに用いられるショックアブソーバの車体側端部に設けられ、前記ショックアブソーバの径方向に突出する突出部と、
車体に固定され、前記ショックアブソーバの車体側端部を前記突出部とともに囲うハウジングと、
筒状をなし、前記ショックアブソーバの車体側端部を前記突出部とともに内包し、前記ハウジング内に厚さ方向に圧縮された状態で収容されるウレタンフォーム製の弾性体と
を備えたストラットマウントであって、
前記弾性体が、
周回りに延びるように形成された溝部を有することを特徴とするストラットマウント。
(2)前記溝部が、
前記弾性体の厚さ方向での両端を除く部分に形成されたことを特徴とする(1)項に記載
のストラットマウント。
(3)前記弾性体を厚さ方向に圧縮した際に、前記弾性体が径方向に膨らむ長さをバルジング長さと定義した場合に、
前記溝部の深さが、
第1の所定式に従って演算された前記溝部のバルジング長さであることを特徴とする(1)項または(2)項に記載のストラットマウント。
(4)前記第1の所定式が、
前記弾性体の寸法と前記弾性体の厚さ方向への圧縮率と前記溝部の幅とを用いた式であることを特徴とする(3)項に記載のストラットマウント。
(5)前記弾性体を厚さ方向に圧縮した際に、前記弾性体が径方向に膨らむ長さをバルジング長さと定義するとともに、前記弾性体の外周部のうちの前記溝部が形成されていない部分を、非溝部と定義した場合に、
前記非溝部のバルジング長さが、
前記ハウジング内に厚さ方向に圧縮された状態で収容される前記弾性体の前記非溝部と、その非溝部に接触する前記ハウジンングとの間で反力が発生するように、第2の所定式に従って演算されることを特徴とする(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載のストラットマウント。
(6)前記第2の所定式が、
前記弾性体の寸法と前記弾性体の厚さ方向への圧縮率と前記非溝部の幅とを用いた式であることを特徴とする(5)項に記載のストラットマウント。
(7)前記弾性体の密度が、0.30〜0.85kg/mであることを特徴とする(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載のストラットマウント。
10:ストラットマウント
12:ピストンロッド(ショックアブソーバ)
16:ハウジング
18:弾性体 32:フランジ部(突出部)
50:溝部

Claims (3)

  1. 車両用サスペンションに用いられるショックアブソーバの車体側端部に設けられ、前記ショックアブソーバの径方向に突出する突出部と、
    車体に固定され、前記ショックアブソーバの車体側端部を前記突出部とともに囲うハウジングと、
    筒状をなし、前記ショックアブソーバの車体側端部を前記突出部とともに内包し、前記ハウジング内に厚さ方向に圧縮された状態で収容されるウレタンフォーム製の弾性体と
    を備えたストラットマウントであって、
    前記弾性体が、
    外周面の該弾性体の厚さ方向での両端を除く部分に周回りに延びるように形成された溝部を有し、
    前記弾性体を厚さ方向に圧縮した際に、前記弾性体が径方向に膨らむ長さをバルジング長さと定義した場合に、
    前記溝部の深さが、以下の所定式に従って演算されたバルジング長さ(B )に相当する深さに形成されている
    ことを特徴とするストラットマウント。
    所定式:B =(0.005H +0.027)×D×h/H
    は、圧縮方向の溝部の厚さ
    Dは、弾性体の直径
    hは、弾性体の圧縮量
    Hは、弾性体の圧縮前の厚さ
  2. 記弾性体の外周部のうちの前記溝部が形成されていない部分を、非溝部と定義した場合に、
    前記非溝部のバルジング長さ(B が、
    前記ハウジング内に厚さ方向に圧縮された状態で収容される前記弾性体の前記非溝部と、その非溝部に接触する前記ハウジンングとの間で摩擦力が発生するように、以下の所定式に従って演算されることを特徴とする請求項1に記載のストラットマウント。
    所定式:F=α×μ×H ×(B ×D +B ×D)
    Fは、非溝部とハウジンングとの間で生じる摩擦力
    αは、弾性体の剛性によって定まる係数
    μは、摩擦係数
    Dは、弾性体の直径
  3. 前記弾性体の密度が、0.30〜0.85kg/mであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のストラットマウント。
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