JP6193282B2 - 管継手 - Google Patents

管継手 Download PDF

Info

Publication number
JP6193282B2
JP6193282B2 JP2015041224A JP2015041224A JP6193282B2 JP 6193282 B2 JP6193282 B2 JP 6193282B2 JP 2015041224 A JP2015041224 A JP 2015041224A JP 2015041224 A JP2015041224 A JP 2015041224A JP 6193282 B2 JP6193282 B2 JP 6193282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide valve
joint member
female
engagement
displaced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015041224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016161066A (ja
Inventor
山下 盡
盡 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Kohki Co Ltd filed Critical Nitto Kohki Co Ltd
Priority to JP2015041224A priority Critical patent/JP6193282B2/ja
Publication of JP2016161066A publication Critical patent/JP2016161066A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6193282B2 publication Critical patent/JP6193282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

本発明は、スライドバルブを有する管継手に関し、より詳細には、雌型継手部材のスライドバルブが雄型継手部材と施錠子によって結合されるようにされた管継手に関する。
雄型継手部材と雌型継手部材とからなる管継手において、雌型継手部材が流体通路を開閉するためのスライドバルブを内蔵し、雄型継手部材を雌型継手部材の流体通路内に挿入したときにスライドバルブが雄型継手部材に押されて流体通路が開放されるようにしたものがある。このスライドバルブは、一般に、Oリングなどのシールリングによって流体通路の内周面と密封係合した状態で流体通路に沿って変位して流体通路を開閉するようにされ、またスプリングによって流体通路を閉止する閉止位置に向かって付勢されるようにされている。このような管継手においては、例えば雌型継手部材に雄型継手部材を連結しスライドバルブが流体通路を開放する開放位置にある状態で長期間放置された場合に、シールリングが流体通路やスライドバルブに固着するなどして雄型継手部材が取り外されてもスライドバルブがスプリングの付勢力だけでは閉止位置にまで変位せず、流体通路が開放されたままとなってしまう虞があった。このような問題を解決するため、雄型継手部材を雌型継手部材内に挿入してスライドバルブを閉止位置から開放位置に変位させるときに、スライドバルブに設けられている施錠部材が該雄型継手部材と係合してスライドバルブと雄型継手部材とが一体的に結合された状態とし、スライドバルブが開放位置になったときに雌型継手部材に設けられた係合子がスライドバルブに係合することにより雄型継手部材が雌型継手部材に連結されるようにした管継手が開発されている(特許文献1、2)。このようなスライドバルブ結合型の管継手においては、たとえシールリングが固着するなどしてスライドバルブがスプリングの付勢力だけでは閉止位置に戻らない状態となったとしても、スライドバルブは施錠部材によって雄型継手部材に結合されているので、雄型継手部材を雌型継手部材から引き抜くときに雄型継手部材によって強制的に引っ張られて閉止位置にまで変位されるようになる。したがって、雌型継手部材の流体通路が開放された状態で雄型継手部材が取り外されることを防止することができる。
特許第4437973号公報 特許第3483850号公報
上述の従来のスライドバルブ結合型の管継手においては、スライドバルブに設けられた施錠子は、係合子に対して前方側(雄型継手部材が挿入される側)に配置され、且つ係合子よりも前方側でのみ変位するようになっている。そのため、施錠子を有しない通常の管継手に比べて、少なくとも施錠子の移動距離の分だけ全長を長くする必要が生じ、管継手が大型化してしまうという問題があった。
本発明はこのような点に鑑み、従来のスライドバルブ結合型の管継手に比べて長さ方向での小型化が可能となる管継手を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
施錠凹部を有する雄型継手部材を連結する雌型継手部材であって、
流体通路を有する筒状の雌型継手本体と、
該雌型継手本体の該流体通路内に配置されたスライドバルブであって、該流体通路を閉止する閉止位置と該流体通路を開放する開放位置との間で該流体通路の長手軸線の方向で変位可能とされた筒状のスライドバルブと、
該スライドバルブに保持された施錠子であって、該スライドバルブの内周面から突出し雄型継手部材の施錠凹部と係合して該スライドバルブと該雄型継手部材とを該長手軸線の方向で相対的に変位しないようにする施錠位置と、該施錠位置から該スライドバルブの径方向外側に変位して該施錠凹部との係合を解除する非施錠位置との間で変位可能とされた施錠子と、
該雌型継手本体に保持された係合子であって、該雌型継手本体の内周面から突出し該スライドバルブに係合して該スライドバルブが該閉止位置に向かって変位しないようにする係合位置と、該係合位置から径方向外側に変位して該スライドバルブとの該係合を解除して該スライドバルブが該開放位置に変位することを許容する非係合位置との間で変位可能とされた係合子と、
該雌型継手本体の外周面上において該長手軸線の方向で摺動可能に配置され、該係合子が該非係合位置に変位することを許容する解除位置と、該係合子を該係合位置に拘束する拘束位置との間で変位可能とされたスリーブと、
を備え、
該スライドバルブが該閉止位置にある状態で該雄型継手部材を該雌型継手本体の該流体通路内に挿入したときに、該施錠子が、該施錠位置に変位して該雄型継手部材の該施錠凹部に係合されるとともに該スライドバルブが該雄型継手部材によって押されて該開放位置に向かって変位され、
該スライドバルブが該開放位置と該閉止位置との間及び該開放位置にあるときには、該施錠子は、該雌型継手本体の内周面に係合して該施錠位置に拘束されて、該施錠凹部に係合した状態に維持され、
該スライドバルブが該開放位置に変位されたときに、該係合子が該係合位置に変位するとともに該スリーブが該拘束位置に変位して、該雄型継手部材が該スライドバルブを介して該雌型継手本体に連結され、
該スリーブを該拘束位置から該解除位置に変位させて該雄型継手部材を該流体通路から引き抜くときに、該スライドバルブが該雄型継手部材とともに該開放位置から該閉止位置にまで変位されるようにされており、
該スライドバルブが該閉止位置と該開放位置との間で変位されたときに、該施錠子が該長手軸線の方向で該係合子を越えて変位するようにされた、雌型継手部材を提供する。
当該雌型継手部材においては、施錠子が長手軸線の方向で係合子を越えて変位するように構成されているので、施錠子が係合子に対して前方側(雄型継手部材が挿入される側)でのみ変位するようにされた従来の管継手に比べて、施錠子をより後方側に配置することができるようになる。これにより、従来の管継手に比べて、長手軸線の方向での長さを短く設計することが可能となる。
好ましくは、該施錠子と該係合子とが、該雌型継手本体の周方向において互いにずれた位置に配置されているようにすることができる。
さらに好ましくは、該雌型継手本体と該スライドバルブとが、該長手軸線の周りで互いに回転しないようにすることができる。
このような構成により、スライドバルブが閉止位置と開放位置との間で変位する際に施錠子と係合子とが干渉しないようにすることが可能となる。
好ましくは、該係合子が、該係合位置において該スライドバルブの先端係合面と係合するようにされているようにすることができる。
溝によって係合子と係合するようにされている従来の管継手にくらべて、スライドバルブの長手軸線の方向での長さを短くすることができ、それによって雌型継手部材自体の長さも短くすることが可能となる。
好ましくは、該雌型継手本体と該スライドバルブとの間に配置され、該スライドバルブを該閉止位置に向かって付勢するスプリングをさらに備えるようにすることができる。
このような構成によって、雄型継手部材が連結されていない状態においてスライドバルブが開放位置に向かって押されてしまったとしても、スプリングの付勢力によって自動的に閉止位置に戻るようにすることが可能となる。
好ましくは、
該雌型継手本体の該流体通路内に配置されたステムであって、該雌型継手本体に固定された基部と、該基部から該長手軸線の方向に延びる軸部と、該軸部の先端に配置された拡径部と、を有するステムをさらに備え、
該スライドバルブが該閉止位置にあるときには、該スライドバルブと該ステムの拡径部とが密封係合して該流体通路を閉止し、該スライドバルブが該開放位置にあるときには、該スライドバルブと該ステムの該拡径部との係合が解除されて該流体通路を開放するようにすることができる。
また本発明は、
施錠凹部を有する雄型継手部材と、
該雄型継手部材と連結される上記の雌型継手部材と、
を備える管継手を提供する。
以下、本発明に係る管継手の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の管継手の雄型継手部材が雌型継手部材から取り外された状態における側面断面図であり、図2のI−I線における断面図である。 図1の雌型継手部材の前方正面図である。 図1のIII−III線における断面図であり、係合子の配置位置を示す図である。 図1のIV−IV線における断面図であり、施錠子の配置位置を示す図である。 雄型継手部材と雌型継手部材とを連結する際の動作を示す第1の図である。 雄型継手部材と雌型継手部材とを連結する際の動作を示す第2の図である。 雄型継手部材と雌型継手部材とを連結する際の動作を示す第3の図である。 雌型継手部材と雄型継手部材とが連結された状態を示す図である。 雌型継手部材と雄型継手部材とを取り外す際の動作を示す第1の図である。 雌型継手部材と雄型継手部材とを取り外す際の動作を示す第2の図である。
本発明の実施形態に係る管継手1は、図1に示すように雄型継手部材10と雌型継手部材20とからなり、雄型継手部材10を雌型継手部材20内に挿入すると雌型継手部材20の雌側スライドバルブ26に保持された施錠子40が雄型継手部材10の施錠凹部14−4に係合し(図7)、さらに雄型継手部材10を挿入して雌側スライドバルブ26を開放位置にまで変位させると雌側スライドバルブ26が係合子36によって保持されて雄型継手部材10と雌型継手部材20との連結が完了し(図8)、このように連結した状態からスリーブ28を引いて(図9)雄型継手部材10を引き抜くと雌側スライドバルブ26が雄型継手部材10とともに閉止位置にまで戻り(図10)、雄型継手部材10が雌型継手部材20から取り外された状態(図1)となるようにされた管継手1である。
雄型継手部材10は、図1に示すように、前端開口12−1から後端開口12−2にまで延びる雄側の流体通路12を有する筒状の雄型継手本体14と、流体通路12内において長手軸線Lの方向で摺動可能に配置された雄側スライドバルブ16と、この雄側スライドバルブ16を閉止位置に向かって前方(図で見て左側)に付勢するスプリング17と、を備えている。雄側スライドバルブ16の外周面16−1にはOリング18が取付けられており、雄型継手本体14の内周面14−1と密封係合するようになっている。雄型継手本体14の前端部14−2には、その外周面14−3上に環状の施錠凹部14−4が形成され、この施錠凹部14−4に後述する雌型継手部材20の施錠子40が係合するようになっている。
雌型継手部材20は、前端開口22−1から後端開口22−2にまで延びる雌側の流体通路22を有する筒状の雌型継手本体24と、流体通路22内において長手軸線Lの方向で摺動可能に配置された雌側スライドバルブ26と、雌型継手本体24の外周面24−1上において長手軸線Lの方向に摺動可能に配置されたスリーブ28と、を備えている。雌型継手部材20は、さらに、流体通路22内に配置され雌側スライドバルブ26を閉止位置に向かって前方(図で見て右側)に付勢するスプリング30と、流体通路22内に配置されたステム32とを備えている。
雌型継手本体24には、その外周面24−1から内周面24−2に貫通する係合子保持孔34が形成されており、この係合子保持孔34内には係合子36が保持されている。係合子36は、係合子保持孔34内において、雌型継手本体24の内周面24−2から突出し雌側スライドバルブ26の先端係合面26−1に係合して雌側スライドバルブ26が閉止位置に向かって変位しないようにする係合位置(図9)と、係合位置から径方向外側に変位して雌側スライドバルブ26の先端係合面26−1との係合が解除される非係合位置(図1)との間で変位可能となっている。係合子保持孔34および係合子36は、図3に示すように、図で見て水平方向で互いに対向する位置に配置されている。雌側スライドバルブ26には、その外周面26−2から内周面26−3に貫通する施錠子保持孔38が形成されており、この施錠子保持孔38内には施錠子40が保持されている。施錠子40は、施錠子保持孔38内において、雌側スライドバルブ26の内周面26−3から突出し雄型継手部材10の施錠凹部14−4と係合して雌側スライドバルブ26と雄型継手部材10とを長手軸線Lの方向で相対的に変位しないようにする施錠位置(図7)と、施錠位置から径方向外側に変位して雄型継手部材10の施錠凹部14−4との係合を解除する非施錠位置(図6)との間で変位可能となっている。施錠子保持孔38および施錠子40は、図4に示すように、図で見て垂直方向で互いに対向する位置に配置されている。図3及び図4から分かるように、係合子36と施錠子40とは、雌型継手本体24の周方向において互いに90度ずれた位置に配置されている。なお、係合子36と施錠子40の数及び配置は、互いに干渉して雌側スライドバルブ26の閉止位置と開放位置との間での変位を妨げない範囲内において適宜変更しても良い。雌型継手本体24にはさらに施錠子収容孔42が形成されており、この施錠子収容孔42に非施錠位置に変位した施錠子40が収容されるようになっている。図4に示すように、雌型継手本体24の内周面24−2には長手軸線Lの方向に延びる凸部44が形成されており、雌側スライドバルブ26の外周面26−2には長手軸線Lの方向に延びる凹部46が形成されている。雌型継手本体24と雌側スライドバルブ26とは、これら凸部44と凹部46とが係合することにより、長手軸線Lの方向では相対的に変位可能であるが、長手軸線Lの周りで互いに回転しないようにされている。このように互いに回転不可能とすることにより、施錠子40と係合子36との周方向での位置関係が変わらないようにしている。
ステム32は、雌型継手本体24に固定されている基部32−1と、基部32−1から長手軸線Lに沿って前方に延在する軸部32−2と、軸部32−2の先端の拡径部32−3とからなり、拡径部32−3の外周面32−4上にはOリング48が取付けられている。雌型継手本体24は、前方部材24aと後方部材24bとからなっており、ステム32の基部32−1は前方部材24aと後方部材24bとによって挟まれることによりに雌型継手部材20に固定されている。
雌側スライドバルブ26は、流体通路22内において、閉止位置(図1)と開放位置(図8)との間で長手軸線Lの方向で変位可能に配置されている。雌側スライドバルブ26の外周面26−2には摺動シールリング50が取付けられており、この摺動シールリング50によって雌側スライドバルブ26の外周面26−2と雌型継手本体24の内周面24−2とが密封係合している。雌側スライドバルブ26が図1の閉止位置にあるときには、径方向内側に突出したシール部26−4がステム32の拡径部32−3とOリング48を介して密封係合して流体通路22が閉止された状態となり、図8の開放位置にあるときには、シール部26−4とステム32の拡径部32−3との密封係合が解除されて流体通路22が開放された状態となる。雌側スライドバルブ26が閉止位置と開放位置との間で変位するときに、雌側スライドバルブ26に保持されている施錠子40は長手軸線Lの方向で係合子36を越えて変位する。すなわち、雌側スライドバルブ26が閉止位置にあるときには図1に示すように施錠子40は係合子36の前方に位置するが、雌側スライドバルブ26が閉止位置にあるときには図8に示すように施錠子40は係合子36の後方に位置するようになる。上述のように係合子36と施錠子40とは周方向で90度ずれた位置に配置されているので、施錠子40が係合子36を長手軸線Lの方向で越えていくときにも、係合子36と施錠子40とが互いに干渉することはない。雌側スライドバルブ26にはさらに、その内周面26−3に当接シールリング52が取付けられており、この当接シールリング52によって雌型継手本体24に挿入された雄型継手部材10の前端面19と雌側スライドバルブ26とを密封係合できるようになっている。
図1に示すように雌側スライドバルブ26が閉止位置にある状態で、雄型継手部材10を雌型継手本体24の前端開口22−1から流体通路22内に挿入すると、図5に示すように、施錠子40が雄型継手部材10の前端部14−2によって径方向外側に押されて非施錠位置に変位する。このとき施錠子40は雌型継手部材20に形成された施錠子収容孔42内に収容される。さらに雄型継手部材10を挿入していくと、図6に示すように、雄型継手部材10の前端面19が雌側スライドバルブ26の当接シールリング52に当接すると共に、施錠凹部14−4と施錠子40との位置が径方向において整合する。さらに雄型継手部材10を挿入すると、図7に示すように、雌側スライドバルブ26は雄型継手部材10に押されて後方に変位し、これに伴って施錠子収容孔42に一部が収容されていた施錠子40は、施錠子収容孔42の傾斜係合面42−1によって径方向内側に押されて雌側スライドバルブ26の内周面26−3から一部が突出した施錠位置にまで変位し、雄型継手部材10の施錠凹部14−4と係合する。また、施錠子40は雌型継手本体24の内周面24−2にも係合して施錠位置に拘束された状態となる。さらには、ステム32の前端面32−5と雄側スライドバルブ16の前端面16−2とが接して、雄側スライドバルブ16が雄型継手本体14に対して相対的に後方(図で見て右側)に変位する。さらに雄型継手部材10を挿入すると、図8に示すように、雌側スライドバルブ26が開放位置にまで変位されて雌側の流体通路22が開放された状態となる。また、雄側スライドバルブ16も開放位置となって雄側の流体通路12も開放された状態となり、両流体通路12、22が連通する。このとき係合子36は、スリーブ28によって径方向内側に押されて雌型継手本体24の内周面24−2から一部が突出した係合位置に変位し、雌側スライドバルブ26の先端係合面26−1に係合する。またスリーブ28はスプリング54の付勢力によって拘束位置にまで変位して係合子36を非係合位置に拘束する。このようにして雄型継手部材10は雌側スライドバルブ26を介して雌型継手部材20と連結された状態となる。
図8の連結状態から雄型継手部材10を取り外す際には、まず、図9に示すように、スリーブ28を拘束位置から解除位置に変位させる。次に、図10に示すように、雄型継手部材10を雌型継手部材20から引き抜いていく。雄型継手部材10を引き抜いていくのに伴って、雌側スライドバルブ26は、スプリング30の付勢力によって閉止位置にまで雄型継手部材10と共に変位する。このときに、例えば摺動シールリング50が雌型継手本体24の内周面24−2に固着したり、雌型継手本体24の内周面24−2と雌側スライドバルブ26の外周面26−2との間に異物が挟まったりするなどしてスプリング30の付勢力に対して摺動抵抗が大きくなり過ぎたときには、雌側スライドバルブ26はスプリング30の付勢力だけでは閉止位置に向かって変位できなくなる。ここで、施錠子40は、雌側スライドバルブ26が開放位置と閉止位置との間及び開放位置にあるとき、すなわち閉止位置以外にあるときには、雌型継手本体24の内周面24−2によって施錠位置に拘束されて、雄型継手部材10の施錠凹部14−4に係合された状態に維持されている。そのため、雌側スライドバルブ26がスプリング30の付勢力だけでは変位しなくなったとしても、雄型継手部材10を雌型継手部材20から引き抜くことにより雌側スライドバルブ26は雄型継手部材10に引っ張られて強制的に図10に示す閉止位置にまで変位されることになる。図10の状態において、施錠子40は雌型継手本体24の内周面24−2によって拘束されておらず施錠子収容孔42と径方向で整合して非施錠位置に変位可能となっているため、ここからさらに雄型継手部材10を引き抜くと、施錠子40は非施錠位置に変位して雄型継手部材10の施錠凹部14−4との係合が解除され、雄型継手部材10は雌型継手部材20から取り外された状態となる(図1)。
当該雌型継手部材20においては、上述のように、雌側スライドバルブ26が閉止位置と開放位置との間で変位されるときに、施錠子40が長手軸線Lの方向で係合子36を越えて変位するように構成されており、このような構成とすることにより、施錠子が係合子の前方側でのみ変位するように構成された従来の管継手に比べて、その全長を短くすることが可能となっている。
上記実施形態においては、図1等に示すように、施錠子40が多角形断面を有する弧状の部材とされているが、球などの他の形状としてもよい。なお、施錠子40が多角形断面となっているのは、施錠子40が、雌型継手本体24の内周面24−2、施錠子保持孔38、及び雄型継手部材10の施錠凹部14−4にそれぞれ面接触するようにして、各部材の摩耗を低減するとともに各部材への応力集中を緩和して部材の破損を防止するようにするためである。上記実施形態に係る管継手1は、理化学機器(特に分析機器)における薬液やガスなどの配管用として使用されることを想定してスプリングやシール部材以外の主要な部材を樹脂成形により形成しているが、このような樹脂製の管継手1は金属製のものに比べて強度が弱くなることが多いので、施錠子40を上述のように多角形断面として耐久性を持たせることが有用となる。なお、当該管継手1は、当然に金属製としてもよい。
また、上記実施形態においては、通常時は雌側スライドバルブ26がスプリング30によって開放位置から閉止位置に変位するようにしているが、スプリング30を排除して、雌側スライドバルブ26が常に雄型継手部材10によって引っ張られることで開放位置から閉止位置に変位するようにしてもよい。
管継手1;雄型継手部材10(雄側の)流体通路12;前端開口12−1;後端開口12−2;雄型継手本体14;内周面14−1;前端部14−2;外周面14−3;施錠凹部14−4;雄側スライドバルブ16;外周面16−1;前端面16−2;スプリング17;Oリング18;前端面19;雌型継手部材20;(雌側の)流体通路22;前端開口22−1;後端開口22−2;雌型継手本体24;前方部材24a;後方部材24b;外周面24−1;内周面24−2;雌側スライドバルブ26;先端係合面26−1;外周面26−2;内周面26−3;シール部26−4;スリーブ28;スプリング30;ステム32;基部32−1;軸部32−2;拡径部32−3;外周面32−4;前端面32−5;係合子保持孔34;係合子36;施錠子保持孔38;施錠子40;施錠子収容孔42;傾斜係合面42−1;凸部44;凹部46;Oリング48;摺動シールリング50;当接シールリング52;スプリング54;長手軸線L;

Claims (7)

  1. 施錠凹部を有する雄型継手部材を連結する雌型継手部材であって、
    流体通路を有する筒状の雌型継手本体と、
    該雌型継手本体の該流体通路内に配置されたスライドバルブであって、該流体通路を閉止する閉止位置と該流体通路を開放する開放位置との間で該流体通路の長手軸線の方向で変位可能とされた筒状のスライドバルブと、
    該スライドバルブに保持された施錠子であって、該スライドバルブの内周面から突出し雄型継手部材の施錠凹部と係合して該スライドバルブと該雄型継手部材とを該長手軸線の方向で相対的に変位しないようにする施錠位置と、該施錠位置から該スライドバルブの径方向外側に変位して該施錠凹部との係合を解除する非施錠位置との間で変位可能とされた施錠子と、
    該雌型継手本体に保持された係合子であって、該雌型継手本体の内周面から突出し該スライドバルブに係合して該スライドバルブが該閉止位置に向かって変位しないようにする係合位置と、該係合位置から径方向外側に変位して該スライドバルブとの該係合を解除して該スライドバルブが該開放位置に変位することを許容する非係合位置との間で変位可能とされた係合子と、
    該雌型継手本体の外周面上において該長手軸線の方向で摺動可能に配置され、該係合子が該非係合位置に変位することを許容する解除位置と、該係合子を該係合位置に拘束する拘束位置との間で変位可能とされたスリーブと、
    を備え、
    該スライドバルブが該閉止位置にある状態で該雄型継手部材を該雌型継手本体の該流体通路内に挿入したときに、該施錠子が、該施錠位置に変位して該雄型継手部材の該施錠凹部に係合されるとともに該スライドバルブが該雄型継手部材によって押されて該開放位置に向かって変位され、
    該スライドバルブが該開放位置と該閉止位置との間及び該開放位置にあるときには、該施錠子は、該雌型継手本体の内周面に係合して該施錠位置に拘束されて、該施錠凹部に係合した状態に維持され、
    該スライドバルブが該開放位置に変位されたときに、該係合子が該係合位置に変位するとともに該スリーブが該拘束位置に変位して、該雄型継手部材が該スライドバルブを介して該雌型継手本体に連結され、
    該スリーブを該拘束位置から該解除位置に変位させて該雄型継手部材を該流体通路から引き抜くときに、該スライドバルブが該雄型継手部材とともに該開放位置から該閉止位置にまで変位されるようにされており、
    該スライドバルブが該閉止位置と該開放位置との間で変位されたときに、該施錠子が該長手軸線の方向で該係合子を越えて変位するようにされた、雌型継手部材。
  2. 該施錠子と該係合子とが、該長手軸線の周りで互いに回転しないようにされている、請求項1に記載の雌型継手部材
  3. 該雌型継手本体と該スライドバルブとが、該長手軸線の周りで互いに回転しないようにされている、請求項2に記載の雌型継手部材。
  4. 該係合子が、該係合位置において該スライドバルブの先端係合面と係合するようにされている、請求項1乃至3の何れか一項に記載の雌型継手部材。
  5. 該雌型継手本体と該スライドバルブとの間に配置され、該スライドバルブを該閉止位置に向かって付勢するスプリングをさらに備える、請求項1乃至4の何れか一項に記載の雌型継手部材。
  6. 該雌型継手本体の該流体通路内に配置されたステムであって、該雌型継手本体に固定された基部と、該基部から該長手軸線の方向に延びる軸部と、該軸部の先端に配置された拡径部と、を有するステムをさらに備え、
    該スライドバルブが該閉止位置にあるときには、該スライドバルブと該ステムの拡径部とが密封係合して該流体通路を閉止し、該スライドバルブが該開放位置にあるときには、該スライドバルブと該ステムの該拡径部との係合が解除されて該流体通路を開放するようにされた、請求項1乃至5の何れか一項に記載の雌型継手部材。
  7. 施錠凹部を有する雄型継手部材と、
    該雄型継手部材と連結される請求項1乃至6の何れか一項に記載の雌型継手部材と、
    を備える管継手。
JP2015041224A 2015-03-03 2015-03-03 管継手 Active JP6193282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015041224A JP6193282B2 (ja) 2015-03-03 2015-03-03 管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015041224A JP6193282B2 (ja) 2015-03-03 2015-03-03 管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016161066A JP2016161066A (ja) 2016-09-05
JP6193282B2 true JP6193282B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=56846628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015041224A Active JP6193282B2 (ja) 2015-03-03 2015-03-03 管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6193282B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6273592B1 (ja) * 2017-05-08 2018-02-07 ジョプラックス株式会社 管継手
CN110500463B (zh) * 2019-07-17 2021-08-20 华为技术有限公司 一种接头、冷却***和计算机装置
JP7228489B2 (ja) * 2019-08-09 2023-02-24 水戸工業株式会社 流体通路管の接続装置
CN113898811B (zh) * 2021-10-18 2022-12-06 贵州航天电器股份有限公司 一种流体连接器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3613726A (en) * 1965-12-02 1971-10-19 Purolator Products Inc Balanced pressure coupling
US4924909A (en) * 1989-03-20 1990-05-15 Snap-Tite, Inc. Semi-balanced staggered locking coupling
US5445358A (en) * 1994-12-16 1995-08-29 Parker-Hannifin Corporation Exhaust type quick action coupler
US6557824B1 (en) * 2000-10-20 2003-05-06 Eaton Aeroquip Releasable coupling assembly
JP4437973B2 (ja) * 2005-05-18 2010-03-24 日東工器株式会社 管継手及びその雌型管継手部材
JP5290280B2 (ja) * 2008-05-02 2013-09-18 日東工器株式会社 雌型継手部材及び雄型継手部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016161066A (ja) 2016-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5317760B2 (ja) 管継手用のソケット及び管継手
JP6193282B2 (ja) 管継手
JP5317761B2 (ja) 管継手用のソケット及び管継手
JP6535035B2 (ja) 緊急離脱用管継手
JP7049791B2 (ja) 継手及びこのような継手と組み合わされるサイクル車用の油圧ブレーキ回路
TWI427231B (zh) 連接器之內孔元件及包含此內孔元件的連接器
KR102229524B1 (ko) 정면 고리형 실을 구비한 유체 전달 평면 커플러
WO2017204239A1 (ja) 雌型継手部材と雄型継手部材とからなる管継手
ITMI970371A1 (it) Innesto rapido
KR20160106054A (ko) 비스듬한 파이프에 의해 공급되는 후방 챔버를 구비한 유체 전달 커플러
JP5570494B2 (ja) 緊急離脱用管継手
TWI753420B (zh) 閥構造體、接頭構件及管接頭
US7819135B2 (en) Rigid coupling device for pressurized fluid-conduits
US9890885B2 (en) Collet connection system for a subsea structure
TWI636213B (zh) Pipe joint
JP2016027280A (ja) 高圧流体を扱うのに適した雌型継手部材及びそれを備える管継手
JP6613316B2 (ja) 弁体並びに該弁体を用いた弁構造体及び継手部材
JP7029301B2 (ja) 管継手
JP7373318B2 (ja) 継手部材及び管継手
JP6383372B2 (ja) 管継手
JP6208108B2 (ja) 雌型管継手部材、及び雌型管継手部材と対応する雄型管継手部材とからなる管継手
EP3511602B1 (en) Quick-coupling with internal slide locking mechanism
JP6300688B2 (ja) 雌型管継手部材
JP6707492B2 (ja) 管継手部材および管継手装置
JP6894214B2 (ja) ソケット及びソケットとプラグとからなる継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6193282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250