JP6192323B2 - 建物用板材の取付け金具及び取付け装置、並びにこの金具を備えた建物 - Google Patents

建物用板材の取付け金具及び取付け装置、並びにこの金具を備えた建物 Download PDF

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Description

本発明は、建物用板材の取付けに使用する金具及び装置、並びにこの金具を使用した建物に関するものである。
プレハブ式等の住宅において、その外壁をセメント系や窯業系等の無機系耐火板材(以下、「サイディング」という)で構築することが行われている。サイディングは長尺の帯板状の外観を呈しており、横長姿勢で配置されていることが多い。そして、サイディングの取り付け構造としては、基本的には、後ろに配置した面材に重ねて上下のサイディング同士を嵌合させたり、面材に対してサイディングの裏面を嵌合させたりしている。
しかし、2階床部や3階床部のような上階床部にはH型鋼等からなる胴差しが配置されているため、面材をサイディングの裏面全体に重なるように配置できない場合がある。そこで、この場合は、サイディングの裏面に金具をねじで固定し、金具の上部と下部とをサイディングの外側にはみ出して、はみ出し部をサイディングの上方と下方とに配置された面材にねじで固定している。
そして、従来は、この金具は単なる平板が使用されている一方、自己穿孔ねじはドリルねじやタッピンねじが使用されていたが、切り粉がサイディングと金具との間に挟まって金具に浮きを生じることがあり、その結果、サイディングと面材との間隙間が空いて見栄えが悪くなったり雨水等が侵入しやすくなったりする問題があった。
そこで本願出願人たちは、特許文献1において、金具のうち自己穿孔ねじが嵌まる部分に外向き膨出部を形成して、外向き膨出部で囲われた内部に切り粉を溜めることで金具の浮きを防止できる技術を提案した。
特許第3964695号公報
特許文献1の金具は目的のとおり外向き膨出部の内部に切り粉を溜めることができて浮きを防止できるのみならず、外向き膨出部のリブ効果によって金具の剛性が高くなるため、金具の締結強度を向上できる利点もあったが、本願発明者たちが検討したところ、まだ改良の余地が見出された。
すなわち、外向き膨出部はその頂面を円板状に形成したに過ぎないため、外向き膨出部の頂面部がねじの頭で押えられて撓み変形する現象が見られ、このため締結強度を更に高くすることに限度があった。また、動力ドライバでねじをねじ込むにおいて、ねじの頭の頂面が外向き膨出部に当たってもねじは惰性で回転しようとするため、板材の組織が破壊されてねじが空回りする現象や、ねじを強くねじ込むと、ねじ山の引っ張り作用によって板材の一部がすっぽり引き出される現象も懸念される。
本願発明はこのような知見に基づいて成されたものであり、金具に外向き膨出部を設けることは特許文献1を踏襲しつつ、締結強度の向上など性能をより一層向上させることを目的とするものである。
本願発明は、建物用板材の取付け金具、この金具と自己穿孔ねじとからなる取付け装置、及び前記金具を使用した建物を含んでおり、金具の発明は請求項1,2で特定されている。
このうち請求項1の発明は、建物を構成する無機系板材の片面に重なる本体部を備えており、前記本体部に、他の部材に取り付けるため前記板材の外側に突出したはみ出し部と、前記本体部を板材に締結するための自己穿孔ねじの軸が嵌まるねじ挿入穴とを設けており、前記ねじ挿入穴の周囲の部位を前記板材と反対側に突出した外向き膨出部と成している構成であって、前記外向き膨出部の内周縁に、前記板材の表面に当接又は近接する内向き膨出部を一体に設け、前記自己穿孔ねじの侵入に伴って切り粉が発生すると前記外向き膨出部と内向き膨出部とで囲われた空間に溜まるようになっている。
請求項2の発明は請求項1を具体化したもので、この発明では、前記内向き膨出部の先端は、前記自己穿孔ねじをねじ込み切る前の状態では前記板材の表面との間に隙間が空いて、前記自己穿孔ねじをねじ込み切ると前記板材の表面に当接するように設定されている。
請求項3の発明は取付け装置に関するものであり、この装置は、請求項1又は2に記載した取付け金具と、前記取付け金具を建物用板材に固定するための自己穿孔ねじとから成り、前記自己穿孔ねじにおける頭の座面は軸部に向けて外径が窄まったテーパ形状になっている一方、前記取付け金具の内向き膨出部は、前記自己穿孔ねじにおける頭の座面に嵌合するテーパ形状になっている。
建物の発明は請求項4で特定している。すなわちこの建物は、横長又は縦長の長尺の無機系外壁用板材の裏面に、請求項1〜3のうちのいずれかに記載した取り付け金具の本体部が自己穿孔ねじで固定されており、前記取り付け金具のはみ出し部は、前記板材の内側に配置された部材に他のねじで固定されている。
本発明によると、板材がセメント系やセラミック系のサイディングのような無機系素材から成っていても、自己穿孔ねじのねじ込みによって発生した切り粉は特許文献1と同様に外向き膨出部と内向き膨出部とで囲われた空所に溜まるため、一々切り粉を除去する作業を行わなくても、金具を板材に密着した状態に固定することができる。
そして、内向き膨出部の存在によって外向き膨出部の剛性が格段に高くなるため、自己穿孔ねじの頭で外向き膨出部をしっかりと押さえて高い締結強度を確保できる。また、内向き膨出部で板材の表面を押さえることができるため、板材の組織がすっぽり引き出される現象を的確に防止することができ、この面からも締結強度の向上に貢献できる。
切り粉はねじの軸の外側に排出されるので、内向き膨出部は当初から板材の表面に当接していてもよいが、請求項2のようにねじ込み切る前に内向き膨出部と板材との間に少し隙間が空くように設定しておくと、切り粉が外向き膨出部と内向き膨出部と板材とで囲われた空間に排出されることを助長できる利点がある。
請求項3の構成を採用すると、自己穿孔ねじのねじ込みの終期においてねじの頭のテーパ部が内向き膨出部に当ることで、摩擦抵抗によってねじの回転に対して大きな抵抗が発生するため、いわばねじ込み終期にねじの回転に対してブレーキを掛けることができる。その結果、板材に過剰な引き抜き力が作用することを防止して、板材の組織が破壊されてねじが空回りする現象を的確に防止できる。
この場合、自己穿孔ねじを、請求項2のようにねじ込み切る前に内向き膨出部と板材との間に隙間が空くように設定しておくと、ねじのねじ込み終期に、頭の座面を内向き膨出部に密着させて抵抗を効かせた状態のままで、内向き膨出部を板材に向けて移動させることになるため、ねじの回転に対する内向き膨出部のブレーキ作用をより的確に発揮させることができて好適である。
更に請求項3の構成を採用すると、ねじの頭は皿形や鍋皿形などを採用することができるため、ねじの頭が外向き膨出部の頂面から大きく突出することを防止又は抑制することができる。その結果、金具付き板材を重ねて運搬等するにおいてスペースを有効利用できると共に、ねじの頭が建物の他の部材と干渉することも防止又は抑制できる。
本願発明に係る建物の部分的な平断面図である。 図1のII-II 視側断面図である。 横長サイディングと金具と自己穿孔ねじとの分離斜視図である。 (A)は横長サイディングの裏面図、(B)は(A)の部分拡大図、(C)は(B)のC−C視断面図、(D)(E)は作用を示す図である。 出隅部の個所を裏側から見た一部破断斜視図である。 (A)は他の金具を示す裏面図、(B)は金具の下部の斜視図である。 図6の金具を使用してサイディングを取り付けた状態の縦断面図である。
(1).概要
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、建物の外壁の構造の概要と第1の胴差し部サイディング(第1の板材)とを説明する。図1は建物のコーナー部の平断面図であり、コーナー部にはコーナー支柱1が配置されている。
コーナー支柱1は、メインメンバー2とこれにボルト3及びナット4で固定した2本のサイドメンバー5とから成っている。メインメンバー2は交叉した方向に延びる2枚の外板2aと、壁を横切るように配置された外片2aと繋がった2枚の内板2bとを有しており、2枚の内片2bは直角の内角部2cを介して一体に繋がっている。
端的には、メインメンバー2は2本のチャンネル材を連接した形態を成しており、2枚の外板2aは繋がっておらず、従って、メインメンバー2は中空角形に近い形態で、対角方向の外側に向けて開口している。
サイドメンバー5は、メインメンバー2の内板2bと背中合わせに配置されたコ字形の断面形状であり、メインメンバー2の外板2aと並んだ外片5a、及び、メインメンバー2の段部2cと並んだ内片5bを有している。サイドメンバー5の内片5bにはスペーサ角材6が固定されており、スペーサ角材6に内装板7の端部が固定されている。
メインメンバー2の外板2aはサイドメンバー5の外片5aよりも少し段落ちしており、メインメンバー2の外板2aの外面に目地板8を重ね固定し、サイドメンバー5の外片5aと目地板8とに縦長面材9を重ね固定している。縦長面材9は、サイドメンバー5の外片5aとメインメンバー2の外板2aとにビス(図示せず)で固定されている。
建物の出隅部の外面は、交叉姿勢に配置した縦長の出隅サイディング10で構成されている。出隅サイディング10は請求項に記載した板材の一例であり、窯業系等の無機材から成っている。出隅サイディング10の内面に、本願発明における取り付け金具の一例としてのコーナー金具11がねじ12で固定されており、コーナー金具11は目地板8を介してコーナー支柱1におけるメインメンバー2の外片2aに固定されている。なお、出隅サイディング10は、L形の一体構造とすることも可能である。
図1は建物における上階床部の平断面図であり、図2に示すように、上階床部の個所にはH型鋼よりなる胴差し14が水平姿勢に配置されており、胴差し14の外側に、請求項に記載した板材の一例として、左右横長の胴差し部サイディング15が配置されている。胴差し部サイディング15も窯業系等の無機材からなっている。
胴差し14は上板と下板とを有しており、胴差し部サイディング15の上面と下面とに補助チャンネル材16がボルト及びナット18で固定されており、補助チャンネル材16の外面に水平姿勢の胴差し部面材19がビス(図示せず)で固定されており、この上下の胴差し部面材19に胴差し部サイディング15が胴差し部金具20を介して固形されている。敢えて述べるまでもないが、上側の補助チャンネル材16は上向きに開口し、下側の補助チャンネル材16は下向きに開口している。胴差し部金具20は本願発明における取り付け金具の一例である。
胴差し部サイディング15の左右外端面と出隅サイディング11の側端面との間には縦溝が空いており、この縦溝に目地材21を嵌め込んでいる。また、コーナー支柱1と出隅サイディング11との間の空間、及び、胴差し部サイディング15の内側には、それぞれ断熱材22を敷設している。胴差し部サイディング15の上方と下方とには標準サイディング23が多段に配置されており、標準サイディング23の内側にも断熱材22を充填している。
(2).胴差し部サイディングの固定構造
次に、胴差し部サイディング15の取り付け構造を図3,4に基づいて説明する。図4(A)のとおり、胴差し14の裏面には複数(4枚)の胴差し部金具20が左右に適宜間隔で配置されている。胴差し部金具20はステンレス板又はメッキ鋼板からなっていて上下長手の帯状になっており、胴差し部サイディング15の裏面に重なる本体部25を有している。
本体部25の上端部と下端部とには、胴差し部サイディング15の外側に突出したはみ出し部25aが延長形成されており、はみ出し部25aには、これをねじ26(他のねじ)で胴差し部面材19に固定するための取り付け穴27が空いている。また、はみ出し部25aには、胴差し部サイディング15に上下方向から当接し得る位置決め片28が切り起こしによって形成されている。切り起こしのための穴は本体部25に開口している。
胴差し部金具20は、上下複数本(3本)のねじ(自己穿孔ねじ)12で胴差し部サイディング15に固定されている。ねじ12は、軸の先端を尖らせて自己穿孔性を持たせると共に最先端にはクチバシ状の食い込み刃を設けたタッピンねじであり、ねじ山12aは、一般的な木ねじに比べて角度が大きくなっていると共に、横断面に対する進み側フランクの角度θ1が追い側フランクの角度θ2より小さくなっている。
また、谷底には平行部が殆どないか又は存在しておらず(すなわち、谷底に素材の外周面が全く又は殆ど現れていない)、従って、隣り合ったねじ山12aの間の空間は横向き台形でなく横向きV形の形態を成している。また、ねじ山12aの外径が谷径の2倍程度になっていると共に、ピッチはねじ山12aの外径の半分程度になっている。通常の木ねじやタッピンねじに比べて谷系に対する山の高さが高いため、胴差し部サイディング15の組織に対する引っ掛かりは相当に大きくなっている。
また、胴差し部サイディング15は厚さに限度があってねじの長さにもおのずと限度があるが、外径に対するピッチが通常の木ねじやタッピンねじに比べて小さいため、単位長さ当たりの胴差し部サイディング15に対する引っ掛かり面積は大きくなっている。
ねじ12の頭12bのうち、ねじ山12aと反対側に向いた面は外向き凸に湾曲した鍋形になっており、座面12cは、ねじ山12aに向けて外径が小さくなるテーパ形状になっている。従って、頭12bは「鍋皿形」の形状である。但し、外面の鍋の形状は通常の鍋頭に比べて曲率半径が大きくなっており、従って、頭12bの先端が外向き膨出部31の頂面から突出した寸法Hは、通常の鍋頭の場合に比べてかなり小さくなっている。頭12bの外面には、ドライバ工具が嵌まる係合穴の一例として十字穴が空いている(六角穴や四角穴でもよい。)。
胴差し部金具20における本体部25のうち、ねじ挿入穴30の周囲の部位は胴差し部サイディング15と反対側に向けて突出した台形状の外向き膨出部(外向きバーリング部)31になっており、かつ、外向き膨出部31の内周縁には、ねじ12のテーパ状座面12cがきっちり嵌合するテーパ状の内向き膨出部(内向きバーリング部)32が曲げ形成されている。ねじ12による締結前の状態では、内向き膨出部32の先端と胴差し部サイディング15との間には僅かの寸法Eの隙間33が空くように設定しているが、当初から内向き膨出部の先端が胴差し部サイディング15の表面に当接するように設定してもよい。すなわち、E=0でもよい。
外向き膨出部31と内向き膨出部32との間には胴差し部サイディング15に向けて開口したリング状の空間が形成されるが、この空間の容積は、ねじ12のねじ込みによって胴差し部サイディング15の外側に排出される切り粉34の体積と同じか大きい大きさに設定している。
以上の構成において、胴差し部サイディング15は無機材であるため、ねじ12のねじ込みによって切り粉34が胴差し部サイディング15の表面に排出されるが、切り粉34は軸の外側に排出されるため、図4(D)に矢印で示すように外向き膨出部31と内向き膨出部32との間の空間に排出されて、この空間に溜まっていく。このため、胴差し部金具20に浮きが発生するようなことはない。
そして、ねじ12のねじ込み終期には、頭19bの座面12cが胴差し部金具20の内向き膨出部32に密着することで回転に対する大きな抵抗が発生するため、胴差し部サイディング15の組織に過剰な引っ張りが作用することはなく、これにより、胴差し部サイディング15の組織が崩れてねじ12が空回りしたり、胴差し部サイディング15の組織がすっぽり抜け出たりするような不具合を防止できる。
また、内向き膨出部32の存在によって外向き膨出部31の剛性が格段に高くなっていることと、内向き膨出部32の先端が胴差し部サイディング15の表面に当接することにより、高い締結強度を確保することができる。特に、内向き膨出部32が胴差し部サイディング15の表面に当接すると、胴差し部サイディング15の表面が内向き膨出部32で押えられた状態になるため、胴差し部サイディング15の組織に対して強い引っ張り力を作用させることができ、これにより、特に高い締結強度を確保することができる。
また、ねじ12の頭12bが外向き膨出部31の頂面から突出している寸法Hは通常の鍋頭よりも小さいため、ねじ12の頭12が他の部材に干渉することを抑制できる。また、胴差し部金具20は工場で胴差し部サイディング15に固定してから現場に運ばれることが多いが、胴差し部金具20付きの胴差し部サイディング15を重ねて運搬等するにおいて、スペースを有効利用することができる。
(3).コーナー金具
次に、図5を参照してコーナー金具11を説明する。コーナー金具11は、出隅サイディング10の裏面に重なる2枚の側板11aを備えていて基本的にはL形の形態を成しており、両側板10aの縦長側縁を内側に折り曲げて、その先端縁に、目地板8に重なるはみ出し部11bを形成している。はみ出し部11bには、ねじ26が挿入される取り付け穴27を上下適宜間隔で複数個空けている。なお、コーナー金具11を固定するねじ26はコーナー支柱1に固定されるので、ドリルねじを使用してもよい。
コーナー金具11における2枚の側板の連接部11cは、内向きに突出するように直角に曲げている。これは、2枚の出隅サイディング10の当接面から逃がすことで、2枚の出隅サイディング10の端面をぴったり重ねるためである。
コーナー金具11の側板11aは、その上下複数個所がねじ12で出隅サイディング10に固定されている。そして、側板11aのうちねじ12による締結個所には、胴差し部金具20の場合と同様に外向き膨出部31が形成されて、これに内向き膨出部32が一体に形成されている。
(4).他の形態の胴差し部金具
図6,7では、胴差し部金具20の別例を示している。この胴差し部金具20は、はみ出し部26は本体部25の上端のみに形成されており、かつ、はみ出し部26の横幅は本体部25の横幅より小さくなっている。また、本体部25には、縦長の2条の補強リブ35を後ろ向きに突設している。
この別例では、本体部25の下端は胴差し部サイディング15の下方には露出しておらず、本体部25の下部に、胴差し部サイディング15の後ろにずれた挟持片36と、挟持片36よりも更に後ろにずれたストッパー片37を形成している。挟持片36は折り曲げによって形成しており、下端部は、下に行くほど胴差し部サイディング15から遠ざかるように傾斜したガイド片36aになっている。また、挟持片36の下半部は幅狭になっている。
他方、ストッパー片37は挟持片36の内部に切り起こし形成しており、ストッパー片37の下端部は、下に行くほど胴差し部サイディング15に近づくガイド部37aになっている。
この例では、下部の胴差し部面材19には、胴差し部金具20の本体部25との間に隙間が空くように切欠き部38が形成されており、切欠き部38に前後の規制片39,40を設け、前部の規制片39が胴差し部サイディング15と挟持片36との間に挟まることで胴差し部サイディング15の下部が前後ずれ不能に保持され、後部の規制片40の上端に胴差し部金具20のストッパー片37が上から当たることで胴差し部サイディング15の高さが規制されている。
(5).その他
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、金具の形態は板材の構造等に応じて任意に変更できる。また、建物の入隅部に縦長の入隅サイディングを配置している場合は、本願発明を入隅金具に適用することも可能である。金具を板材に固定するねじとしては、図示した鍋皿頭の他にも、テーパ状の座面部の頂面にフランジ状の円板を一体に設けた「平皿頭」なども採用できる。
また、内向き膨出部は板材に対する突っ張り部としてのみ機能させることも可能であり、この場合は、ねじの頭の座面は外向き膨出部の頂面に重なるだけの形態であってもよい。この場合は、内向き膨出部はテーパ形状でなくてストレートの筒状でもよい(但し、テーパ形状にすると、広い範囲を曲げることになるため、曲げ加工は容易になる。)。
本願発明はプレハブ式等の建物及びこれに使用する金具並びに取付け装置に実際に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 コーナー支柱
10 板材の一例としての出隅サイディング
11 取付け金具の一例としてのコーナー金具
12 自己穿孔ねじ
12a ねじ山
12b 頭
12c 座面
15 胴差し部サイディング
20 取付け金具の一例としての胴差し部金具
25 本体部
25a はみ出し部
26 他のねじ
31 外向き膨出部
32 内向き膨出部
33 隙間
34 切り粉

Claims (4)

  1. 建物を構成する無機系板材の片面に重なる本体部を備えており、前記本体部に、他の部材に取り付けるため前記板材の外側に突出したはみ出し部と、前記本体部を板材に締結するための自己穿孔ねじの軸が嵌まるねじ挿入穴とを設けており、前記ねじ挿入穴の周囲の部位を前記板材と反対側に突出した外向き膨出部と成している構成であって、
    前記外向き膨出部の内周縁に、前記板材の表面に当接又は近接する内向き膨出部を一体に設け、前記自己穿孔ねじの侵入に伴って切り粉が発生すると前記外向き膨出部と内向き膨出部とで囲われた空間に溜まるようになっている、
    建物用板材の取付け金具。
  2. 前記内向き膨出部の先端は、前記自己穿孔ねじをねじ込み切る前の状態では前記板材の表面との間に隙間が空いて、前記自己穿孔ねじをねじ込み切ると前記板材の表面に当接するように設定されている、
    請求項1に記載した建物用板材の取付け金具。
  3. 請求項1又は2に記載した取付け金具と、前記取付け金具を建物用板材に固定するための自己穿孔ねじとから成り、前記自己穿孔ねじにおける頭の座面は軸部に向けて外径が窄まったテーパ形状になっている一方、前記取付け金具の内向き膨出部は、前記自己穿孔ねじにおける頭の座面に嵌合するテーパ形状になっている、
    物用板材の取付け装置。
  4. 横長又は縦長の長尺の無機系外壁用板材の裏面に、請求項1〜3のうちのいずれかに記載した取り付け金具の本体部が自己穿孔ねじで固定されており、前記取り付け金具のはみ出し部は、前記板材の内側に配置された部材に他のねじで固定されている、
    建物。
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