JP6192201B2 - 塗膜転写具 - Google Patents

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Description

本発明は、手で把持して紙面等を押圧しながら移動させることにより、供給リールから繰出される転写テープに塗布されている塗膜を、紙面等に転写する塗膜転写具に関するものである。
従来、塗膜転写具としては、前端が開口するケース内に供給リールと巻取リールを配設し、該開口より転写ヘッドの前端を突出させ、供給リールに巻回した転写テープ(基材の片面に塗膜を形成したもの)を繰出し、転写ヘッドの前端で反転させて巻取リールに巻取らせるようにした構造が一般的である(例えば、特許文献1、2参照)。
また、ケース本体と蓋体とからなる開閉式のケース内に、未使用の転写テープを交換可能に装填してなる詰め替え式の塗膜転写具も知られている。この詰め替え式の塗膜転写具では、転写テープの交換を容易にするためリフィルユニットが多用されているが、リフィルユニットの大部分は、転写ヘッド、未使用の転写テープを巻装した供給リール及び使用済み転写テープを巻き取る巻取リールを備えるものである。そのため、リフィルユニットの廃棄にともない、塗膜転写具の主要部品を廃棄することとなり、環境面及び経済面で課題がある。
転写ヘッドがケース本体に残る詰め替え式の塗膜転写具も一部に見受けられる(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、ケースを開く構造は、ケースが略テープ中心面で分断され使用者が手前方向にカバーを開くものが一般的であるのに対し、特許文献3に記載された塗膜転写具の構造は、テープ中心面に対して垂直な軸を中心にカバーを回転させてカバーの開閉を行うため、不慣れな使用者には難しいものとなっていた。また、カバーに形成された歯車とヘッドの歯車が噛合する構造であるため、噛合不良が生じる恐れがある。
特開2003−054190号公報 特開2008−302598号公報 特開2008−168554号公報
本発明は詰め替え式の塗膜転写具において、使用者による直観的な作業で簡単にリフィルユニットの交換が行えるとともに、廃棄部品の少ない塗膜転写具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は下記の構成の塗膜転写具及び塗膜転写具ケースを提供する。
(1)転写ヘッドが前後に摺動可能に取り付けられた支持部と蓋部とからなり前端に開口部を有する開閉式のケース内に、未使用の転写テープを巻装した供給リールと巻取リールとホルダーからなるリフィルユニットを交換可能に装填し、供給リールに巻装した転写テープを繰出し、転写ヘッド先端部で反転させて巻取リールに巻取らせるようにした塗膜転写具であって、
前記転写ヘッドに、係止突起を設けるとともに、対向する蓋部に、前記係止突起が係着しうる係止孔と、前記係止突起を該係止孔に導くための該係止孔に向かって下降傾斜した傾斜面とを設け、支持部と蓋部の開閉動作に連動して転写ヘッドが一定量可動することを特徴とする塗膜転写具。
(2)転写ヘッドに、該転写ヘッドを支持部と蓋部の開動作に連動して後方に可動させるためのばね部材を設けたことを特徴とする上記(1)記載の塗膜転写具。
)支持部と蓋部との開閉動作に連動して、閉蓋状態では、転写ヘッドに設けられた係止突起が蓋部に設けられた係止孔に係止することにより、転写ヘッドが前進して転写テープを転写ヘッド先端部で張架される状態に保持し、開蓋状態では、前記係止が解除されることにより、ばね部材の付勢力によって転写ヘッドが一定量後退した状態となり、
蓋部を開蓋状態から閉蓋状態にする動作によって、係止突起が蓋部に設けられた傾斜面に沿って係止孔に案内されることで、後退した転写ヘッドが、転写テープが張架される位置まで前進することを特徴とする上記()又は()記載の塗膜転写具。
)リフィルユニットのホルダーに、供給リールから引き出される転写テープが、転写ヘッド先端部において張架される状態を保持するためのテープ保持部を設けたことを特徴とする上記(1)〜()のいずれか記載の塗膜転写具。
)転写ヘッドが前後に摺動可能に取り付けられた支持部と蓋部とからなる、前端に開口を有する開閉式のケースであって、
転写ヘッドに、係止突起を設けるとともに、対向する蓋部に、前記係止突起が係着しうる係止孔と(前記係止突起を該係止孔に導くための)前記係止孔に向かって下降傾斜した傾斜面とを設け、支持部と蓋部の開閉動作に連動して転写ヘッドが一定量可動するようにしたことを特徴とする塗膜転写具ケース。
)転写ヘッドに、該転写ヘッドを後方に可動させるためのばね部材を設けたことを特徴とする上記()記載の塗膜転写具ケース。
請求項1記載の発明によれば、蓋部を開ける動作と連動して、転写ヘッドが転写テープの張架位置から反対方向に離れるので、リフィルユニットの取り出しが容易となり、蓋部を閉める動作と連動して、転写ヘッドがテープ張架位置に復帰するので、転写可能な状態となる。これにより、使用者が特に複雑な動作を意識することなく、転写テープの詰め替えを行うことができる。また、ケース側に転写ヘッドを残す構造のため、廃棄部品を低減することができる。またさらに、転写ヘッドを確実に前方に摺動させることができるため、転写ヘッドにかかる外部荷重に対して、転写ヘッドの規制をより強固にできる。
請求項2記載の発明によれば、転写ヘッドを容易に後方位置に戻すことができ、転写ヘッドの摺動及び転写テープの転写ヘッドからの離反が、容易かつ確実な塗膜転写具を得ることができる。
請求項記載の発明によれば、各部品の構造及び形状が単純であり、かつ簡単にリフィルユニットの交換が行える塗膜転写具を得ることができる。
請求項記載の発明によれば、廃棄するリフィルユニットの開蓋状態での引上げならびにケースへの挿入作業中における転写テープの弛み、遊びの制御が容易で、詰め替え作業をより確実に行える塗膜転写具を得ることができる。
請求項、請求項記載の発明によれば、簡単にリフィルユニットの交換が行えるとともに、廃棄部品の少ない塗膜転写具ケースを得ることができる。
本発明の一実施形態にかかる塗膜転写具の斜視図である。 図1に示す塗膜転写具の分解斜視図である。 図1に示す塗膜転写具のリフィルユニットとケース蓋部、摺動機構部の分解斜視図である。 図1に示す塗膜転写具の巻取機構の分解斜視図である。 図1に示す塗膜転写具のリフィル交換時の一連の動作を示す図である。 (a)ケース蓋部を開き、開蓋動作と連動して転写ヘッドが後退した状態を示す正面図。 (b)引き上げたリフィルユニットがケースと分離した状態を示す分解斜視図。 (c)リフィルユニット交換後ケース蓋部と支持部を係着させた状態を示す正面図。 塗膜転写具のリフィルユニットを除外した、ケース蓋部と転写ヘッドとの連動部位を示す分解斜視図である。
以下、本発明の塗膜転写具の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図4は、本発明の実施形態に係る塗膜転写具の構造を説明する図である。また、図5〜図6は、塗膜転写具の交換時の一連の動作態様を説明する図である。
次に図1〜4を用いて、本発明の実施形態における塗膜転写具の構成を説明する。
本発明に係る塗膜転写具1は、図1及び図2に示すように、前端に開口部2aを有する開閉式の塗膜転写具ケース(以下、単に「ケース」と称する。)2と、該ケース2内に、未使用の転写テープ8を巻装した供給リール5と巻取リール6とホルダー7からなるリフィルユニット9を交換可能に装填してなるものであり、供給リール5に巻装した未使用の転写テープ8を繰出し、転写ヘッド11の先端部で反転させて巻取リール6に巻取らせるようにした塗膜転写具である。
一般的に、転写テープ8は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチックフィルムまたは紙からなる、厚さ3〜60μmの基材の片面もしくは両面にシリコン樹脂等の離型層を形成し、この基材の片面に、従来公知の方法で粘着剤等を塗布することにより作製される。粘着剤としては、アクリル樹脂系、ビニル樹脂系、ロジン系、ゴム系等の粘着剤、或いはこれらの粘着剤に架橋剤、粘着付与剤、可塑剤、老化防止剤、充填剤、増粘剤、pH調整剤、消泡剤等の助剤を適宜配合したものが用いられる。具体的には、基材の片面に粘着層を設けたものが粘着テープ;基材の片面に隠蔽力のある顔料とバインダーとしての高分子樹脂等からなる隠蔽層を設け、その上に粘着層を設けたものが修正テープ;基材の片面に蛍光着色層を設け、その上に粘着層を設けたものが蛍光テープである。基材の片面に形成される層の厚さは、通常、乾燥後において約0.3〜60μmの範囲である。
ケース2は、支持部3と蓋部4とから構成されている。使用済の転写テープ8の交換作業は、ケース2の蓋部4を開蓋してリフィルユニット9を取り出し、その後、未使用の転写テープを巻装した供給リール5と巻取リール6とホルダー7からなるリフィルユニット9をケース2内に装填し、ケース2の蓋部4を閉蓋することによって完了する。
本発明の塗膜転写具においては、ケース2は、支持部3に、転写ヘッド11が前後に摺動可能に取付けられており、支持部3と蓋部4の開閉動作に連動して転写ヘッド11が一定量前後に可動する点に特徴が有る。即ち、閉蓋時には、転写ヘッド11が開口部2aより突出した状態となり(図1参照)、これにより塗膜の転写が可能になる。また、開蓋時には、突出した転写ヘッド11が後に摺動した状態となり、これによりリフィルユニットの交換が容易になる。なお、本発明では、塗膜転写具を後退させる方向を後方向、その逆方向を前方向と言う。
図2及び図3に示すように、ケース2の支持部3と蓋部4には、互いに対向する位置に係着部2bが設けられており、この係着部2bによって、支持部3と蓋部4とが脱着可能な状態となっている。また、これらの図では、ケース2の支持部3と蓋部4とが、ケース2の長手方向に設けられた蝶番2cを介して回転可能に軸支された開閉方式を示している。この開閉方式によれば、開閉動作時に支持部3と蓋部4がバラバラになり難く、簡単な開閉動作でリフィルユニットを交換することができ、しかも、開閉動作にブレが生じ難いので、開閉動作に連動して確実に転写ヘッドが一定量可動する。ただし、本発明ではケース2の開閉方式を特に限定するものではなく、支持部3と蓋部4とが互いに分離した構造であっても構わない。
ケース2の支持部3には、転写ヘッド11、該転写ヘッド11を摺動可能にする摺動機構12、供給リール5と巻取リール6とを連動させる巻取機構10が設けられている(主に図2を参照)。摺動機構12は、転写ヘッド11が、ケース2の支持部3と蓋部4の開閉動作に連動して転写ヘッド11が一定量可動するようにした機構であり、図2に摺動機構の一実施形態を示す。
図2では、転写ヘッド11に、転写ヘッド先端部11aとなる転写ローラー11b、該転写ローラー11bを両側から軸着するアーム11c、転写ヘッド11を支持部3に固定するための部材として平板状の係止部11dを設けるとともに、開閉動作に連動して転写ヘッド11を一定量可動させるための係止突起11e(詳細は後述する)を設けている。
係止部11dは、転写ヘッド11の摺動動作を安定化するため、転写ローラー11bに対して直角かつ転写ヘッド11の可動方向と平行に、アーム11cの両側(図面ではアーム11cに対して上側と下側)に設けることが望ましい。転写ヘッド11の係止部11dを、支持部3の前方部分に設けられた2つの係止部(フック等)3cにそれぞれ挿入することより、転写ヘッド11が支持部3から離反されないよう係止し、かつ摺動可能に装着することができる。
摺動機構12としては、ケース2の支持部3と蓋部4の開閉動作に連動して転写ヘッド11を一定量可動させるため、特にケース2の開蓋時に転写ヘッド11を後退させるためには、ばね部材による伸縮機構又はカム機構を採用することが望ましい。
図2には、ばね部材を用いた例として、支持部3に設けた円筒状の挿入部3eに、第1のばね13を配設した例を示す。転写ヘッド11は、支持部3と対向する面に前述の挿入部3eと同様の挿入部11fを設けることで、第1のばね13が互いの挿入部に係ることにより、ケース支持部3と連結される。当該構成によりケース開口部2aから収納される方向(後方向)に常に付勢力が働いている。そのため、支持部3には、2つの係止部3cの間に、ばねの付勢力で後退した転写ヘッド11を一定量の可動で停止するための係止部3dを設けている。
一方で、図2及び図3に示すように、転写ヘッド11には、係止突起11eが設けられており、この係止突起11eは、対向する蓋部4の前方に設けた係止孔4aに係着しうる位置に、かつ、転写ローラー11bの長軸方向と略平行となる位置に設けられることで、係止孔4aと脱着可能に係着される。即ち、係止突起11eと係止孔4aが、ケース2の蓋部4が、ケース2の支持部3と閉蓋状態にある時は、係止突起11eが係止孔4aに係ることにより、転写ヘッド11が後退しないように位置を規制する。一方、ケース2の蓋部4が、ケース2の支持部3から離反し開蓋状態にある時は、係止が解除されることで、転写ヘッド11が摺動可能な状態になる。
上記の係止突起11eと係止孔4aは、転写時に加わる押圧荷重に耐える程度に係着していることが望ましい。
また、転写ヘッド11と対向する蓋部4には、上記の係止突起11eが係着しうる係止孔4aと、係止突起11eを係止孔4aに導くための係止孔4aに向かって下降傾斜した傾斜面4bが設けられている。傾斜面4bは、係止突起11eの直径且つ、蓋部4の閉蓋時の前記係止突起11eの移動領域を含む面積を有しており、また傾斜角が小さいほど閉蓋荷重が増加するため、傾斜角は他部品に干渉しない程度に高くすることが望ましい。
ケース2の蓋部4における係止孔4aの形状は、ケース蓋部4の材質や形状にあわせて適宜決定すればよく、図示した円形状に限定されるものではなく、楕円形状、矩形状、円錐状等の公知の形状でもよく、一部が切り欠けた円形状等でもよい。また、係止孔は貫通孔、非貫通孔のいずれでもよい。
ケース2の支持部3で採用する巻取機構10は、大ギア14、第2のばね15、ばね抑え16、小ギア17からなり(図4を参照)、大ギア14と小ギア17がケース支持部3に設けられたシャフト3bに回転可能に軸支されている。ばね抑え16の係止爪が大ギア14の貫通穴に係止され、ばね抑え16に軸支された第2のばね15が2部品を反発させるよう介在している。ばね抑え16に形成されたリブが、供給リール5の内径に形成されたリブと係止されることで同一に回転する。小ギア17は巻取リール6の歯車6bと噛合する。ばね抑え16の回転は、第2のばね15の摩擦力を介して大ギア14に伝わり、各ギアの外周に形成される歯車が噛合することで巻取リール6へと回転を伝達する。
また、支持部3にはリフィルユニット9を取り付けるための突起(ボス)3aが2箇所に設けられており、ホルダー7に設けられたピン7a(図2では1箇所しか見えない)と脱着可能に係止される(図2及び図3を参照)。
リフィルユニット9のホルダー7は、図3に示すように、その略前方に、転写ヘッド11が収納される開口部7cを有し、転写テープ幅よりやや広幅の溝を有するテープ保持部7dを設け、テープ幅方向を規制することが望ましい。テープ保持部7dは、供給リールから引き出される転写テープ8が、転写ヘッド先端部11aにおいて張架される状態を保持しやすくする。テープ保持部7dの形状は、転写ヘッドによって張架されていない状態に生ずる遊びによってテープが容易に乗り越えない程度の高さにすることが望ましいが、詳細な形状は図3に示す形状に限定されるものではなく、適宜な形状であってよい。
上記のホルダー7のほぼ中心には、供給リール5を回転可能に懸架するシャフト7e、中心を挟んでテープ保持部7dと反対側には、巻取リール6を懸架するシャフト7fを設けている。
供給リール5には、片面に塗膜を有する転写テープ8が巻装され、供給リール5から引き出された転写テープ8は、転写ヘッド先端部11aで反転され、巻取リール6に巻き取られた状態になる。巻取リール6には円周状のラック歯6a(歯車6bの反対側にあるため図3では見えない)が形成され、ホルダー7に形成される爪7bと係止されることにより、逆転防止機構を構成している。
巻取リール6にはホルダー7に対して逆側面に歯車6bが形成されており、ケース支持部3に配設される巻取機構10と脱着可能に噛合する。ホルダー7略中央部には、ホルダー7の指先での把持、引上げを容易にするため、波状壁面7gが形成されている。
上記した支持部3と蓋部4とからなるケース2は、転写ヘッド11が前後に摺動可能に取り付けられた支持部3と蓋部4とからなる、前端に開口を有する開閉式のケースであって、転写ヘッド11に係止突起11eを設け、該係止突起11eと対向する蓋部に係止突起11eが係着しうる係止孔4aと係止突起11eを係止孔4aに導くための係止孔4aに向かって下降傾斜した傾斜面4bとを設けている。このケース2に、未使用の転写テープを巻装した供給リールと巻取リールと上記したホルダーからなるリフィルユニットを交換可能に装填する。ケース2は、繰り返し利用することが廃棄物を減少させる点からは望ましいが、状況により1回のみの使用も可能である。
次に、図5及び図6を用いて、リフィルユニット9交換時の一連の動作態様を説明する。本交換は転写テープ8を使い切った状態から行われることが一般的であるが、転写テープ8が残っている状態で行っても構わない。
先ず、ケース2の蓋部4を開く動作により、蓋部4の係止孔4aに係止されていた転写ヘッド11の係止突起11eの係止が解除される。解除にともない、転写ヘッド11が第1のばね13の付勢力に従い、開口部2aとは反対方向に移動し、ケース2の支持部3に設けられている係止部3dにより一定量移動したのち停止する。ケース2の蓋部4は、完全に開放した位置で係止される(図5(a)参照)。
使用者がホルダー7の波状壁面7gを把持し、ホルダー7を引き上げると、供給リール5と巻取リール6とケース支持部3に設けられた巻取機構10の係着が解除され、リフィルユニット9がケース2と分離する(図5(b)参照)。
次に、未使用の転写テープを巻装した供給リールと巻取リールとホルダーからなるリフィルユニット9を、対応する箇所へ配設し、ケース2の蓋部4を閉蓋させるよう動作すると、蓋部4の傾斜面4bと転写ヘッド11の係止突起11eが当接する。さらに使用者により蓋部4に荷重を加え続けると、転写ヘッド11の係止突起11eが傾斜面4bに案内され、転写ヘッド11を付勢している第1のばね13に反発しながら、転写ヘッド11がケース2の前方に移動する。
ホルダー7先端のテープ保持部7dに懸架された転写テープ8の背面から、転写ヘッド11が押し込まれるのと同時に、傾斜面4bの端に形成された係止孔4aに係止突起11eが係着し、係止突起11eの側面が係止孔4aの溝又は孔の周壁に係止されることで、転写テープ8が張架された位置で転写ヘッド11が係止される(図5(c)、図6参照)。
上記一連の動作により、支持部3と蓋部4の開閉動作に連動して、転写ヘッド11が一定量前後に可動する。
つまり、本発明の塗膜転写具は、支持部3と蓋部4との開閉動作に連動して、閉蓋状態では、転写ヘッド11に設けられた係止突起11eが蓋部に設けられた係止孔4aに係止することにより、転写ヘッド11が前進して転写テープを転写ヘッド先端部で張架される状態に保持する。開蓋状態では、前記係止が解除されることにより、第1のばね13の付勢力によって転写ヘッド11が一定量後退した状態となる。そして、蓋部4を開蓋状態から閉蓋状態にする動作によって、係止突起11eが蓋部に設けられた傾斜面4bに沿って係止孔4aに案内されることで、後退した転写ヘッドが、転写テープが張架される位置まで前進することが可能となる。
以上説明した通り、本発明の塗膜転写具は、ケース2の蓋部4の開閉動作に連動して、転写ヘッド11が一定量可動するので、ケース2側に転写ヘッド11を残す構造でありながら、簡易な操作でリフィルユニットの交換を行うことが可能となる。また、使用者が特に複雑な動作を意識することなく、テープ詰め替えを行うことができる。また、ケース側に転写ヘッドを残す構造であるため、廃棄部品の低減が期待できる。
以上、本発明に係る塗膜転写具の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形が可能である。
本発明の塗膜転写具は、粘着テープ、修正テープ、蛍光テープ等のテープ類を装着して使用することができる。
1 塗膜転写具
2 ケース
2a 開口部
2b 係着部
2c 蝶番部
3 支持部
3a ボス
3b シャフト
3c 係止部
3d 係止部
3e 挿入部
4 蓋部
4a 係止孔
4b 傾斜面
5 供給リール
6 巻取リール
6a ラック歯
6b 歯車
7 ホルダー
7a ピン
7b 爪
7c 開口部
7d テープ保持部
7e シャフト
7f シャフト
7g 波状壁面
8 転写テープ
9 リフィルユニット
10 巻取機構
11 転写ヘッド
11a 転写ヘッド先端部
11b 転写ローラー
11c アーム
11d 係止部
11e 係止突起
11f 挿入部
12 摺動機構
13 第1のばね
14 大ギア
15 第2のばね
16 ばね抑え
17 小ギア

Claims (6)

  1. 転写ヘッドが前後に摺動可能に取り付けられた支持部と蓋部とからなり前端に開口部を有する開閉式のケース内に、未使用の転写テープを巻装した供給リールと巻取リールとホルダーからなるリフィルユニットを交換可能に装填し、供給リールに巻装した転写テープを繰出し、転写ヘッド先端部で反転させて巻取リールに巻取らせるようにした塗膜転写具であって、
    前記転写ヘッドに、係止突起を設けるとともに、対向する蓋部に、前記係止突起が係着しうる係止孔と、前記係止突起を該係止孔に導くための該係止孔に向かって下降傾斜した傾斜面とを設け、支持部と蓋部の開閉動作に連動して転写ヘッドが一定量可動することを特徴とする塗膜転写具。
  2. 転写ヘッドに、該転写ヘッドを支持部と蓋部の開動作に連動して後方に可動させるためのばね部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の塗膜転写具。
  3. 支持部と蓋部との開閉動作に連動して、閉蓋状態では、転写ヘッドに設けられた係止突起が蓋部に設けられた係止孔に係止することにより、転写ヘッドが前進して転写テープを転写ヘッド先端部で張架される状態に保持し、開蓋状態では、前記係止が解除されることにより、ばね部材の付勢力によって転写ヘッドが一定量後退した状態となり、
    蓋部を開蓋状態から閉蓋状態にする動作によって、係止突起が蓋部に設けられた傾斜面に沿って係止孔に案内されることで、後退した転写ヘッドが、転写テープが張架される位置まで前進することを特徴とする請求項又は記載の塗膜転写具。
  4. リフィルユニットのホルダーに、供給リールから引き出される転写テープが、転写ヘッド先端部において張架される状態を保持するためのテープ保持部を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか記載の塗膜転写具。
  5. 転写ヘッドが前後に摺動可能に取り付けられた支持部と蓋部とからなる、前端に開口を有する開閉式のケースであって、
    転写ヘッドに、係止突起を設けるとともに、対向する蓋部に、前記係止突起が係着しうる係止孔と、前記係止突起を該係止孔に導くための該係止孔に向かって下降傾斜した傾斜面とを設け、支持部と蓋部の開閉動作に連動して転写ヘッドが一定量可動するようにしたことを特徴とする塗膜転写具ケース。
  6. 転写ヘッドに、該転写ヘッドを後方に可動させるためのばね部材を設けたことを特徴とする請求項記載の塗膜転写具ケース。
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