JP6191509B2 - 車両のエンジン回転数表示装置及びそのエンジン回転数表示方法 - Google Patents

車両のエンジン回転数表示装置及びそのエンジン回転数表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両のエンジン回転数表示装置及びその表示方法に関し、特に、自動変速機の変速時のエンジン回転数表示装置の制御に関する。
従来から、車両のエンジンの回転数を表示するためのエンジン回転数表示装置(タコメータ、レブカウンタ)が車室内に設けられており、ドライバがエンジン回転数を認識できるようになっている。エンジン回転数表示装置は、エンジン回転数センサから出力される実エンジン回転数信号に応じて、エンジン回転数表示装置を制御する。
エンジン回転数信号は、エンジン回転の微小な変動が反映されているため、このエンジン回転数信号をそのままエンジン回転数表示装置に表示させると、エンジン回転数の表示が微小に変動し続けることになるため、エンジン回転数表示装置の視認性が悪化する。
そこで、このような視認性の悪化を防止すべく、エンジン回転数センサから出力された回転数信号に対するエンジン回転数表示装置の表示の応答性を低下させる処理、いわゆる、なまし処理が従来から行われている(例えば、特許文献1を参照。)。
ところで、ドライバは、変速時においてエンジン回転数の鋭い変化を期待している場合がある。すなわち、高性能の自動変速機の特徴として変速動作の速さがあり、ドライバは、この変速動作の速さをエンジン回転数表示装置の表示に反映されることを期待している。従来、変速時におけるドライバのエンジン回転数表示装置の表示に対する期待に応えるために、変速指令時(マニュアル変速操作等)に、電子制御ユニット(ECU)から出力されるエンジンの仮想回転数に基づいてエンジン回転数表示装置を制御する技術(特許文献2)や、エンジン回転数表示装置の応答性を非変速時よりも高める(なまし量を少なくする)技術(特許文献3)が知られている。この従来の技術(特許文献2、特許文献3)によれば、変速時にエンジン回転数表示装置の表示の応答性が高められるため、変速時にエンジン回転数の鋭い変化を期待しているドライバの期待に応えることができる。
特開平1−154195号公報 特開2006−220482号公報 特開2006−242760号公報
しかしながら、特許文献2及び3に開示されているように、変速時にエンジン回転数の鋭い変化をエンジン回転数表示装置に反映させるようにした場合であっても、エンジン回転数表示装置の表示が微小に変動するのを抑制する必要があることから、入力信号である実エンジン回転数や仮想回転数に対して応答性を低くする、すなわち、なまし処理を行うことが必要となる。その結果、エンジン回転数表示装置の表示は、入力信号に対して所定の遅れを持って追従することになるので、入力信号が変速後の目標回転数に達した時点では、エンジン回転数表示装置の表示は変速中の状態を示していることになる。
ここで、入力信号である実エンジン回転数や仮想回転数は、変速後の目標回転数に達するまでは変速により鋭く変化するが、変速後の目標回転数に達した後は変化が緩慢となる。変速後の目標回転数に達した後の変化が緩慢となった入力信号が、エンジン回転数表示装置の表示に反映される。
その結果、変速後の目標回転数付近においてエンジン回転数表示装置の表示の変化(針の動き)が緩慢(変化速度が低くなる)となり、変速後の目標回転数付近においてもエンジン回転数の鋭い変化を期待しているドライバの期待に応えることができないおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、自動変速機における変速後の目標回転数付近においてもエンジン回転数の鋭い変化を期待しているドライバの期待に応えることにある。
なお、本明細書においては、変速後の目標回転数とは、車速センサからの車速検出信号及び変速後のギヤ比から決定されるエンジン回転数をいう。
上記の課題を解決するため、本発明は、タコメータの表示が、変速による回転変化方向に変化を開始してから、すなわち、イナーシャフェーズから変速後の目標回転数に達するまでの間に、表示の変化速度が低くならないように制御することを特徴とする。
具体的には、本発明は、車両のエンジン回転数表示装置及びエンジン回転数表示方法を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、エンジンと、エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数又は該実エンジン回転数には依存しない仮想回転数に対するエンジン回転数表示部への表示の応答性を低く制御する制御装置とを備えた車両のエンジン回転数表示装置を対象とし、制御装置は、自動変速機の変速時に、エンジン回転数表示部の表示が変速による回転変化方向に変化を開始してから変速後の目標回転数に達するまで、エンジン回転数表示部の表示の変化速度が低くなるのを抑制するものである。
これによれば、変速後の目標回転数に達するまで、エンジン回転数表示部の表示の変化速度が低くなるのを抑制されるため、変速後の目標回転数付近においてもエンジン回転数表示部の表示の変化が鋭く変化して、ドライバの期待に応えることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、制御装置は、仮想回転数に基づいてエンジン回転数表示部を制御し、さらに、エンジン回転数表示部の表示が変速後の第1の所定回転数を超えた第2の所定回転数まで、仮想回転数における変速後の回転変化方向への変化を維持するものである。
これによれば、エンジン回転数表示部の表示が変速後の第1の所定回転数を超えた第2の所定回転数に達するまで仮想回転数を変化させるため、仮想回転数が変速後の第1の所定回転数に達した時点で、変速による変化方向に仮想回転数の変化を終了した場合と比べて、表示の変化速度が鈍くなるのを抑制することができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、制御装置は、仮想回転数が第2の所定回転数となったときに、変速後の目標回転数に復帰する方向へ向けて変化を開始させ、さらに、復帰する方向へ向けての変化中による仮想回転数の変化度合いを、仮想回転数が第2の所定回転数に達する前と比べて一時的に大きくするものである。
これによれば、仮想回転数を目標回転数に向けて復帰させる際に、変化度合いが一時的に大きくなるため、第2の回転数に達した後に変化が緩慢となるのを抑制することにより、変速による回転変化方向からの反転(変速の終了)が迅速に行われていることをドライバに認識させることができる。
第4の発明は、上記第1の発明において、制御装置は、実エンジン回転数に基づいてエンジン回転数表示部を制御し、さらに、実エンジン回転数が、変速後の目標回転数の変化方向が変化する所定の変化の前の回転数に達したときに、所定の変化の前の回転数に達する前と比べて実エンジン回転数に対する応答性を高くするものである。
これによれば、実エンジン回転数が、変速後の目標回転数に達する前に、実エンジン回転数に対する応答性を高めることを開始するので、変速後の目標回転数付近での表示の変化速度が鈍くなるのを抑制することができる。
第5の発明は、エンジンと、エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数又は該実エンジン回転数には依存しない仮想回転数に対するエンジン回転数表示部への表示の応答性を低く制御する制御装置とを備えた車両のエンジン回転数表示方法を対象とし、制御装置は、自動変速機の変速時に、エンジン回転数表示部の表示が変速による回転変化方向に変化を開始してから変速後の目標回転数に達するまで、エンジン回転数表示部の表示の変化速度が低くなるのを抑制するものである。
これによれば、変速後の目標回転数に達するまで、エンジン回転数表示部の表示の変化速度が低くなるのを抑制されるため、変速後の目標回転数付近においてもエンジン回転数表示部の表示の変化が鋭く変化して、ドライバの期待に応えることができる。
本発明によれば、自動変速機における変速後の目標回転数付近においてもエンジン回転数の鋭い変化を期待しているドライバの期待に応えることができる。
本発明の実施形態1に係る車両のエンジン回転数表示装置を示す概略的なブロック図である。 本発明の実施形態1に係る車両のエンジン回転数表示方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る車両のエンジン回転数表示方法を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態2に係る車両のエンジン回転数表示方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る車両のエンジン回転数表示方法を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る車両のエンジン回転数表示装置及びエンジン回転数表示方法について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る車両のエンジン回転数表示装置の構成要素を概略的に示している。
図1に示すように、本実施形態に係る車両は、エンジン31と、変速機構(自動変速機)32と、ロックアップクラッチ33と、コントロールユニット(制御装置)10とを備えている。コントロールユニット10は、それぞれ所定の検出信号を該コントロールユニット10に出力する各種センサ21〜25と接続されており、また、各種センサ21〜25からの入力信号に基づいて制御され、機械式の針によりエンジンの回転数を表示する機械式のタコメータ(エンジン回転数表示部)34と接続されている。なお、本実施形態においては、タコメータ34に、機械式の針を持つ機械式のタコメータを例として挙げたが、これに限られない。例えば、液晶画面等にアナログ式の針を指針として表示(発光)する形態のタコメータでもよく、また、液晶画面等に指針を用いず、バーグラフとして所定回転数ごとに複数のセグメントに分割されて表示(発光)する形態のタコメータでもよい。
各種センサは、エンジン31の出力軸の回転数を検出するエンジン回転数センサ(エンジン回転数検出部)21、エンジン31から変速機構32への入力回転数を検出するタービン回転数センサ22、アクセル(スロットル)の開度を検出するアクセル開度センサ23、車軸(ドライブシャフト)等から車速を検出する車速センサ24、及び変速機構32におけるシフトレンジを検出するレンジセンサ25を含んでいる。
コントロールユニット10は、エンジン31の出力等を制御するエンジンコントロールユニット11と、変速機構32の動作を制御するATコントロールユニット12と、タコメータ34に加え、図示しない速度メータ及び水温メータ等を制御するメータコントロールユニット13とを含んでいる。
次に、本実施形態に係る車両のエンジン回転数表示方法におけるフローチャート及びタイミングチャートについて図1、図2及び図3を参照しながら説明する。
図2は車両のエンジン回転数表示方法を表すフローチャートであり、図3はそのタイミングチャートである。
図2に示すように、まず、車両のイグニッションキーをオン状態とすると、ステップS01において、コントロールユニット10は、各種センサ21〜25等からそれぞれの信号を読み込む。
次に、ステップS02において、車速センサ24からの車速検出信号によって、車両が走行中か否かを判定する。本実施形態においては、例えば、車速検出信号が10km/h以上を示す場合を走行中と判定し、車速検出信号が10km/h未満を示す場合を走行中でないと判定する。走行中でないと判定された場合は、ステップS11において、エンジン回転数センサ21からの実エンジン回転数信号に基づき、タコメータ34に対して非変速時に行う応答性が低い制御を行う。ここで、応答性が低い制御とは、例えば、エンジン回転数センサ21から入力される実エンジン回転数信号の複数回分の平均値(移動平均)を用いることをいい、いわゆる、なまし処理をいう。具体的には8回から10回分程度の移動平均を用いることができ、車両又はタコメータ34の特性に応じて適宜変更し、適当ななまし処理とすればよい。また、車両が走行中と判定された場合は、次のステップS03に進む。
次に、ステップS03において、変速機構32に対して変速指令が出力されたか否かを判定する。変速指令の有無は、アクセル操作又はマニュアル操作に従って、例えば、エンジン回転数センサ21、タービン回転数センサ22、アクセル開度センサ23、車速センサ24及びレンジセンサ25からの各出力信号のうちの少なくとも1つの信号によって判定することができる。ここで、変速指令が出力されていないと判定された場合は、ステップS11に進み、タコメータ34に対して応答性が低い制御を行う。また、変速指令が出力されていると判定された場合は、次のステップS04に進む。
次に、ステップS04において、変速機構32における変速中の2つのフェーズであるトルクフェーズ及びイナーシャフェーズのうちのイナーシャフェーズが開始されたか否かを判定する。イナーシャフェーズが開始されていないと判定された場合は、再度、ステップS04に戻る。すなわち、ステップS04においては、図3に示すように、変速指令を受信した後のトルクフェーズからイナーシャフェーズが開始されるまで待つ(ウェイト)。イナーシャフェーズが開始されたという判定は、例えば、エンジン回転数センサ21からのエンジン回転数検出信号が、変速後の目標回転数に向けて変化を開始したか否かによって行うことができる。イナーシャフェーズが開始されたと判定された場合は、次のステップS05に進む。なお、一変形例として、イナーシャフェーズの開始の判定は、ループによる所定時間のウェイトに代えて、該所定時間だけウェイトするタイマを設定してもよい。
次に、ステップS05において、図3に示すように、メータコントロールユニット13は、各変速に合わせて予め設定され、且つ、実エンジン回転数に依存しない仮想回転数に基づいてタコメータ34に対する制御を開始する。
次に、ステップS06において、図3に示すように、イナーシャフェーズにおける第1の所定回転数Aを超えた第2の所定回転数Bを目標として、仮想回転数を変化させる。例えば、第1の所定回転数Aは、上述の特許文献2や特許文献3のように、エンジン回転数表示装置の表示が、入力信号に対して所定の遅れを持って追従することを考慮していない場合における変速後の目標回転数に相当する。
次に、ステップS07において、仮想回転数が第2の所定回転数Bに達したと推定される時期に達したか否かを判定する。図3に示すように、本実施形態では、イナーシャフェーズにおいて、タービン回転数が下降から上昇に転じる第1の所定回転数Aとなる時期T1では上昇に転じず、回転数がさらに低い第2の所定回転数Bに達したと推定される時期T2に達した否かを判定する。第2の所定回転数Bに達したと推定される時期T2に達していないと判定された場合は、再度、ステップS07に戻る。すなわち、ステップS07においては、図3に示すように、第2の所定回転数Bに達したと推定される時期T2に達するまで待つ(ウェイト)。第2の所定回転数Bに達したと推定される時期T2に達したと判定された場合は、次のステップS08に進む。なお、一変形例として、時期T2に達したという判定は、ループによる所定時間のウェイトに代えて、該所定時間だけウェイトするタイマを設定してもよい。
次に、ステップS08において、仮想回転数を変化方向に反転させる。すなわち、仮想回転数をタービン回転数にまで迅速に復帰するように、仮想回転数が第2の所定回転数Bに達したと推定される前の変化速度よりも一時的に大きい変化速度で仮想回転数を変化させる。
次に、ステップS09において、変速機構32における変速動作が終了したか否かを判定する。変速動作が終了していないと判定された場合は、再度、ステップS09に戻る。すなわち、ステップS09においては、図3に示すように、変速が終了するまで待つ(ウェイト)。変速動作の終了は、タービン回転数センサ22からのタービン回転数検出信号、車速センサ24からの車速検出信号及び変速後のギヤ比から判定することができる。変速動作が終了したと判定された場合は、次のステップS10に進む。
次に、ステップS10において、エンジン回転数センサ21からの実エンジン回転数信号に基づき、タコメータ34に対して非変速時に行う応答性が低い制御に復帰させる。
なお、本実施形態のように、機械式の針を用いたタコメータ(エンジン回転数表示部)34を用いる場合、トルクフェーズからイナーシャフェーズに遷移する際に、エンジン回転数の変化度合いが大きい方が、針のイナーシャ(慣性モーメント)量が大きくなる。針のイナーシャ量が変化すると、イナーシャフェーズの開始時おける変速によるエンジン回転数の変化を示す針の動きに差異が生じることになる。すなわち、針のイナーシャ量が大きい方が、イナーシャフェーズ開始時の針の反転方向の変化が鈍くなる。そこで、図3に示すように、所定時間内に実エンジン回転数からその傾きがほぼ無限大となる仮想回転数を生成してもよい。ここで、所定時間とは、メータコントロールユニット13からタコメータ34に制御信号を間欠的に出力する際の間隔(例えば、10msから20ms程度)の0個分又は1個分を指す。これにより、タコメータ34の針のイナーシャの増分を相殺することができ、タコメータの表示の応答性を高くすることができる。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、図3におけるイナーシャフェーズにおいて、実エンジン回転数又はタービン回転数の変化方向の変化(ここでは、下降から上昇)に合わせて仮想回転数を変化させる際に、第1の所定回転数Aを超えた第2の所定回転数Bに達するまでの間、さらに下降方向に仮想回転数を変化させ続ける。これにより、入力信号である仮想回転数信号になまし処理を行った場合であっても、タコメータ34の針が変速後の目標回転数(第2の所定回転数)に達するまで仮想回転数は変化が継続されるため、従来における変速後の目標回転数に達した後の比較的に変化が緩慢(変化速度が低い)な入力信号(仮想回転数信号)がタコメータ34の針の動きに反映されない。その結果、変速後の目標回転数付近において、タコメータ34の針の動き(変化速度)が低くなることを抑制できるため、変速後の目標回転数付近においてもタコメータ34(エンジン回転数表示部)の針が鋭く変化して、ドライバの期待に応えることができる。
さらに、本実施形態では、仮想回転数が第2の所定回転数Bに達したときに、第2の所定回転数Bに達する前の変化速度よりも一時的に大きい変化速度で仮想回転数をタービン回転数に向けて反転させるため、変速終了が迅速に行われていることをドライバに認識させることができる。
なお、本実施形態においては、車両の変速機構32に対する変速動作(シフト動作)を、ギア比の値が大きいギアから小さいギアにシフトする、いわゆるアップシフトの場合を説明したが、これとは逆に、ギア比の値が小さいギアから大きいギアにシフトする、いわゆるダウンシフトの場合も、図3に示すグラフの向きが反転するだけで、同様に実施することができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る車両のエンジン回転数表示装置及びエンジン回転数表示方法について図面を参照しながら説明する。
実施形態2に係る車両のエンジン回転数表示装置は、図1に示す表示装置と同様である。実施形態1との相違点は、実施形態1では、イナーシャフェーズにおいて、実エンジン回転数に基づいた仮想回転数を用いてタコメータ34の動作を制御し、実施形態2では、イナーシャフェーズにおいて、実エンジン回転数によりタコメータ34の動作を制御する点である。
本実施形態に係る車両のエンジン回転数表示方法におけるフローチャート及びタイミングチャートについて図1、図4及び図5を参照しながら説明する。
図4は車両のエンジン回転数表示方法を表すフローチャートであり、図5はそのタイミングチャートである。
図4に示すように、まず、車両のイグニッションキーをオン状態とすると、ステップS21において、コントロールユニット10は、各種センサ21〜25等からそれぞれの信号を読み込む。
次に、ステップS22において、車速センサ24からの車速検出信号によって、車両が走行中か否かを判定する。本実施形態においては、例えば、車速検出信号が10km/h以上を示す場合を走行中と判定する。走行中でないと判定された場合は、ステップS30において、エンジン回転数センサ21からの実エンジン回転数信号に基づき、タコメータ34に対して非変速時に行う応答性が低い制御を行う。車両が走行中と判定された場合は、次のステップS23に進む。
次に、ステップS23において、変速機構32に対して変速指令が出力されたか否かを判定する。変速指令の有無は、アクセル操作又はマニュアル操作に従って、例えば、エンジン回転数センサ21、タービン回転数センサ22、アクセル開度センサ23、車速センサ24及びレンジセンサ25からの各出力信号のうちの少なくとも1つの信号によって判定することができる。ここで、変速指令が出力されていないと判定された場合は、ステップS30に進み、タコメータ34に対して応答性が低い制御を行う。また、変速指令が出力されていると判定された場合は、次のステップS24に進む。
次に、ステップS24において、変速機構32における変速中の2つのフェーズのうちのイナーシャフェーズが開始されたか否かを判定する。イナーシャフェーズが開始されていないと判定された場合は、再度、ステップS24に戻る。すなわち、ステップS24においては、図5に示すように、変速指令を受信した後のトルクフェーズからイナーシャフェーズが開始されるまで待つ(ウェイト)。イナーシャフェーズが開始されたという判定は、例えば、エンジン回転数センサ21からのエンジン回転数検出信号が、変速後の目標回転数に向けて変化を開始したか否かによって行うことができる。イナーシャフェーズが開始されたと判定された場合は、次のステップS25に進む。なお、一変形例として、イナーシャフェーズの開始の判定は、ループによる所定時間のウェイトに代えて、該所定時間だけウェイトするタイマを設定してもよい。
次に、ステップS25において、図5に示すように、変速時のタコメータ34に対する制御の応答性を、ステップ30で説明した低い応答性から、より高い応答性へ、すなわち、なまし量が大きい状態からなまし量が中程度に大きい応答性に変更する。具体的には、例えば、実エンジン回転数信号の8回分の平均値(移動平均)に代えて、実エンジン回転数信号の5回分又は6回分の平均値(移動平均)を用いる。
次に、ステップS26において、図5に示すように、実エンジン回転数のイナーシャフェーズにおける目標回転数の変化方向が変化する回転数C(変速後の目標回転数)より前の回転数Dに達したか否かを判定する。回転数Dに達していないと判定された場合は、再度、ステップS26に戻る。すなわち、ステップS26においては、図5に示すように、実エンジン回転数がDに達するまで待つ(ウェイト)。実エンジン回転数がDに達したと判定された場合は、次のステップS27に進む。なお、一変形例として、回転数Dに達したとの判定は、ループによる所定時間のウェイトに代えて、該所定時間だけウェイトするタイマを設定してもよい。
次に、ステップS27において、実エンジン回転数に対する応答性を、実エンジン回転数が回転数Dに達する前の応答性よりも高くする。すなわち、なまし量が中程度の状態からなまし量がより小さい応答性に変更する。具体的には、例えば、実エンジン回転数信号の5回分又は6回分の平均値(移動平均)に代えて、実エンジン回転数信号の2回分又は3回分の平均値(移動平均)を用いる。なお、回転数Dは、実エンジン回転数における回転数Cとの所望の差を決定すれば、容易に設定することができる。
次に、ステップS28において、変速機構32における変速動作が終了したか否かを判定する。変速動作が終了していないと判定された場合は、再度、ステップS28に戻る。すなわち、ステップS28においては、図5に示すように、変速が終了するまで待つ(ウェイト)。変速動作の終了は、タービン回転数センサ22からのタービン回転数検出信号、車速センサ24からの車速検出信号及び変速後のギヤ比から判定することができる。変速動作が終了したと判定された場合は、次のステップS29に進む。
次に、ステップS29において、エンジン回転数センサ21からの実エンジン回転数信号に基づき、タコメータ34に対して非変速時に行う応答性が低い制御、すなわち、なまし量が多い制御に復帰させる。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、図5におけるイナーシャフェーズにおいて、実エンジン回転数の変化方向が変化(ここでは、下降から上昇)する変化点、すなわち回転数がCとなる変化点よりも前の回転数Dにおいて、タコメータ34の実エンジン回転数に対する応答性を高くする。これにより、入力信号である実エンジン回転数信号になまし処理を行った場合であっても、実エンジン回転数信号が回転数C(変速後の目標回転数)よりも前の回転数Dに達した時点で応答性が高くされるため、実エンジン回転数信号が変速後の目標回転数(回転数C)に達した後の比較的に変化が緩慢(変化速度が低い)となる場合であっても、入力信号に対してタコメータ34の針の動きを素早く追従させる(応答性を高める)ことができる。その結果、変速後の目標回転数付近において、タコメータ34の針の動き(変化速度)が低くなることを抑制できるため、変速後の目標回転数付近においてもタコメータ34(エンジン回転数表示部)の針が鋭く変化して、ドライバの期待に応えることができる。
なお、本実施形態においては、車両の変速機構32に対する変速動作(シフト動作)を、ギア比の値が大きいギアから小さいギアにシフトする、いわゆるアップシフトの場合を説明したが、これとは逆に、ギア比の値が小さいギアから大きいギアにシフトする、いわゆるダウンシフトの場合も、図5に示す回転数のグラフの向きが反転するだけで、同様に実施することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両のエンジン回転数表示装置及びその表示方法は、自動変速機における変速後の目標回転数付近において、他の時点と比べてタコメータの表示の応答性を高くすることが必要な用途等に適用することができる。
10 コントロールユニット(制御装置)
11 エンジンコントロールユニット
12 ATコントロールユニット
13 メータコントロールユニット
21 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出部)
22 タービン回転数センサ
23 アクセル開度センサ
24 車速センサ
25 レンジセンサ
31 エンジン
32 変速機構(自動変速機)
33 ロックアップクラッチ
34 タコメータ(エンジン回転数表示部)

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、
    前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、
    前記エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、
    前記エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数又は該実エンジン回転数には依存しない仮想回転数に対する前記エンジン回転数表示部への表示の応答性を低く制御する制御装置と、
    を備えた車両のエンジン回転数表示装置であって、
    前記制御装置は、
    前記自動変速機の変速時に、
    前記エンジン回転数表示部の表示が変速による回転変化方向に変化を開始してから変速後の目標回転数に達するまで、前記エンジン回転数表示部の前記表示の変化速度が低くなるのを抑制する、
    ことを特徴とする車両のエンジン回転数表示装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記仮想回転数に基づいて前記エンジン回転数表示部を制御し、さらに、
    前記エンジン回転数表示部の前記表示が前記変速後の第1の所定回転数を超えた第2の所定回転数まで、前記仮想回転数における変速後の回転変化方向への変化を維持する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン回転数表示装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記仮想回転数が、前記第2の所定回転数となったときに、前記変速後の目標回転数に復帰する方向へ向けて変化を開始させ、さらに、
    前記復帰する方向へ向けての変化中による前記仮想回転数の変化度合いを、前記仮想回転数が前記第2の所定回転数に達する前と比べて一時的に大きくする、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両のエンジン回転数表示装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記実エンジン回転数に基づいて前記エンジン回転数表示部を制御し、さらに、
    前記実エンジン回転数が、変速後の目標回転数の変化方向が変化する所定の変化の前の回転数に達したときに、前記所定の変化の前の回転数に達する前と比べて前記実エンジン回転数に対する応答性を高くする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン回転数表示装置。
  5. エンジンと、
    前記エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、
    前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、
    前記エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、
    前記エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数又は該実エンジン回転数には依存しない仮想回転数に対する前記エンジン回転数表示部への表示の応答性を低く制御する制御装置と、
    を備えた車両のエンジン回転数表示方法であって、
    前記制御装置は、
    前記自動変速機の変速時に、
    前記エンジン回転数表示部の表示が変速による回転変化方向に変化を開始してから変速後の目標回転数に達するまで、前記エンジン回転数表示部の前記表示の変化速度が低くなるのを抑制する、
    ことを特徴とする車両のエンジン回転数表示方法。
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