JP6190655B2 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、特定の非イオン界面活性剤と、炭化水素油、エステル油、シリコン油、植物油から選ばれる油とを組み合わせたメイククレンジング用洗浄剤が開示されている。また、特許文献2には、25℃で液状またはペースト状の油剤(A)とポリグリセリン脂肪酸エステル(B)と脂肪酸イヌリン(C)とベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル(D)を含む油性液状クレンジング用組成物が開示され、特許文献3には、長鎖ポリグリセリンモノアルキルエーテルと、シリコーン油、エステル油、トリグリセロールから選ばれる少なくとも1種類の油性成分を含有するクレンジング化粧料が開示されている。さらに、特許文献4には、ジアルキルエーテル、HLBが9を超える親水性ノニオン界面活性剤及びHLBが3〜9の範囲にあるノニオン界面活性剤を含有するO/W乳化型のクレンジング化粧料が開示されている。
本発明は、ウォータープルーフマスカラなどの落ちにくいメイクも十分に落とすことができ、洗浄後にべたつかず、肌の感触が良好な洗浄剤組成物に関する。
(A)炭素数6以上13以下のアルキル基で構成されるジアルキルエーテル油 0.1〜20質量%、
(B)炭素数8以上18以下の脂肪酸と炭素数3以上15以下の脂肪族アルコールから構成されるモノエステル油 0.08〜20質量%、
(C)30℃における粘度が18mPa・s以下の炭化水素油 0.1〜30質量%
を含有し、成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)が、1.0を超え10以下であり、固体脂の含有量が1質量%以下である皮膚洗浄剤組成物を提供するものである。
具体的には、ジラウリルエーテル、ジオクチルエーテル、ジヘキシルエーテル等が挙げられ、洗浄後のさらっとした肌感になる早さの点から、ジオクチルエーテルが好ましい。
成分(B)としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸エチルヘキシル、カプリル酸プロピルヘプチル、ラウリン酸ヘキシル、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル等が挙げられる。
成分(C)としては、例えば、軽質流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン等の流動イソパラフィン;イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。これらのうち、高い洗浄力とさらっとした肌感触が得られる点から、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカンが好ましい。
25℃で液状とは、25℃における粘度が10000mPa・s以下を意味する。ここで、粘度は、BM型粘度計(トキメック社製、TVB−10型粘度計、測定条件:ローターNo.1、60rpm)により測定される。
(E)水の含有量は、全組成中に50質量%以上が好ましく、55質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、98質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましく、90質量%以下がさらに好ましく、85質量%以下がよりさらに好ましい。また、成分(E)の水の含有量は、全組成中に50〜98質量%が好ましく、55〜95質量%がより好ましく、60〜90質量%がさらに好ましく、60〜85質量%がよりさらに好ましい。
非イオン界面活性剤としては、HLB3〜20のものが好ましく、HLB4〜18のものがより好ましい。
ここで、HLBとは、親水性−親油性のバランス(Hydrophilic-Lypophilic Balance)を示す指標であり、本発明においては小田・寺村らによる次式を用いて算出した値を用いている。
なお、拭き取りで使用する皮膚洗浄剤の場合、洗浄後の肌をさっぱりとした感触にする点から、成分(F)の含有量は、全組成中に2質量%以下であるのが好ましく、0.5質量%以下がより好ましい。
より具体的には、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、PPG−9ジグリセリル等が挙げられる。これらのうち、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンが好ましく、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリンが、拭き取り後の肌の保湿感の点からより好ましい。
成分(H)の水溶性ポリマーとしては、(H−1)、(H−2)、(H−3)及び(H−4)のポリマーが挙げられる。
(h1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(h2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステル、
(h3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル:
成分(H−1)のコポリマーは、(h1)、(h2)及び(h3)から選ばれるモノマーを構成単位として1種または2種以上含ものであれば制限されず、その含有割合や、ブロック結合、ランダム結合等の結合様式も制限されない。また、他のモノマーを含有していても良く、架橋構造を有していても良い。
(H−1)に(h2)を含有する場合、(H−1)のコポリマー中の(h2)のモル比は、洗浄後の肌にすべすべした感じを得る点から、全モノマーに対するモル比は、10モル%以上が好ましく、15モル%以上がより好ましく、20モル%以上がさらに好ましく、安定性を得る点から、70モル%以下が好ましく、65モル%以下より好ましく、60モル%以下がさらに好ましい。また、コポリマー中の(h2)のモル比は、全モノマーに対するモル比で10〜70モル%が好ましく、15〜65モル%がより好ましく、20〜60モル%がさらに好ましい。なお、モル比はポリマー1分子中の構成単位の全モノマーのモル数における(h2)の構成単位のモル数をいう。
また、カルボキシビニルポリマーとして、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール980、カーボポール981、カーボポール ULTREZ10(以上、ルーブリゾール社製)等;アクリル酸またはメタクリル酸とアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの共重合体として、PEMULEN TR−1、PEMULEN TR−2、カーボポールETD2020、カーボポール ULTREZ20、カーボポール ULTREZ21(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)及び下記の非架橋のアニオン性両親媒性高分子を用いることができる。
下記一般式(1)で表される構成単位及び下記一般式(2)で表される構成単位から選ばれる少なくとも1種の構成単位(以下、アニオン性構成単位ということがある)を全構成単位中50〜90質量%含み、下記一般式(3)で表される構成単位(以下、疎水性構成単位ということがある)を全構成単位中10〜50質量%含む非架橋のアニオン性両親媒性高分子。
このようなアニオン性両親媒性高分子は、例えば、特開2007−238549号公報に記載の方法により製造することができ、特開2007−238549号公報に記載の合成例1、2、3の化合物及び(アクリル酸/アクリル酸ステアリル)コポリマーを用いることができる。
また、アキュリン22、アキュリン88、アキュリン28(以上、ローム・アンド・ハース社製)等の市販品を用いることができる。なお、アキュリン22は30質量%水溶液、アキュリン28は20質量%水溶液、アキュリン88は29質量%水溶液である。
で表される構成単位を有する多糖誘導体:
−E1−(OA1)q−E2−R6 (5)
〔式中、E1はヒドロキシ基又はオキソ基が置換していてもよい炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、qは8〜300の数を示し、q個のA1は同一又は異なって、炭素数1〜6の2価の飽和炭化水素基を示し、E2はエーテル結合又はオキシカルボニル基を示し、R6はヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数4〜30のアルキル基を示す〕
置換基(f)としては、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基が好ましい。これら置換基(f)は、その全てあるいは一部が、Na、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン類、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(f)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0が好ましく、0〜0.8がより好ましく、0〜0.5の範囲がさらに好ましい。
置換基(g)としては、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシペンチル基等が挙げられ、なかでも安定面や製造面より、カルボキシメチル基が好ましい。これら置換基(g)は、その全てあるいは一部が、Na、K、Ca、Mg等の1族又は2族元素、アミン、アンモニウム等の有機カチオンなどとの塩となっていてもよい。これら置換基(g)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜1.0が好ましく、0〜0.8がより好ましく、0〜0.5の範囲がさらに好ましい。
カチオン性置換基(h)におけるD1としては、炭素数2又は3のものが好ましく、具体的には、エチレン、プロピレン、トリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、1−ヒドロキシメチルエチレン等が好ましい。
カチオン性置換基(h)におけるR7、R8及びR9としては、メチル基、エチル基、プロピル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられ、中でもメチル基及びエチル基が好ましい。
カチオン性置換基(h)におけるX-で表されるハロゲンイオンとしては塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が挙げられ、有機酸イオンとしては、CH3COO−、CH3CH2COO−、CH3(CH2)2COO−等が挙げられる。X-としては、ヒドロキシイオン、塩素イオン及び臭素イオンが好ましい。
これらカチオン性置換基(h)による置換度は、構成単糖残基当たり0〜0.5が好ましく、0〜0.3の範囲がより好ましい。
(H−2)としては、洗浄感を得る点から、ヒドロキシエチル(ヒドロキシプロピルポリエチレングリコールドデシルエーテル)セルロースと(ラウレス−13 PG−ヒドロキシエチルセルロース)が好ましい。
多糖類又はその誘導体を基本骨格にもち、ヒドロキシル基の水素原子の一部又は全てが、以下の置換基(i)と置換基(j)に置換されたものであることが好ましい。置換基(i)は、炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル基及び炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルケニル基を有するアルケニルグリセリルエーテル基から選ばれる疎水部を有するグリセリルエーテル基であることが好ましい。置換基(j)は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩であることが好ましい。
ここで水溶性とは25℃で水に0.001質量%以上溶解するものをいう。
これらの多糖類のメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等の置換基は、単一の置換基で置換されたものでもよいし、複数の置換基で置換されたものでもよく、その構成単糖残基当たりの置換度は0.1〜10が好ましく、0.5〜5がより好ましい。
また、これら多糖類又はその誘導体の重量平均分子量は、1万〜1000万が好ましく、10万〜500万がより好ましく、30万〜200万が更に好ましい。
具体的には、特開2007−169185号公報の製造例1や、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Naなどが挙げられる。ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Naとしては、ポイズ310(花王社製)等の市販品を用いることができる。
(H−3)としては、保形性と保存安定性の点からステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Naが好ましい。
でされる構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート:
一般式(7)において、A2は炭素数2〜6のアルキレン基を示し、(n×p)個のA2は同一でも異なっていても良いが、(n×p)個のA2が、少なくとも2種以上のアルキレン基であることが好ましい。また、A2は炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、炭素数2又は3のアルキレン基がより好ましく、エチレン基とプロピレン基の混合基が更に好ましい。また、異なるアルキレンオキシ基からなる場合、これらはブロック構造でも、ランダム構造でもよいが、ランダム構造がより好ましい。
(H−4)としては、拭き取り後の肌のべたつき感を抑制する点から、特開2009−41004号公報の合成例1、2、3の化合物が好ましい。
成分(H)としては、高い洗浄力と洗浄感の観点から、(a2)を全モノマーに対して、20モル%以上含有するアクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ステアレス−20)クロスポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーがよりさらに好ましい。
なお、洗浄感とは、汚れがしっかり落ちきって肌に何も残留していないような感じ、洗い切った感じ、素肌になったような感じをいう。
ここで、固体脂とは、25℃で固体の油であって、水との相溶性のないものを指し、炭素数12以上の直鎖の脂肪酸、炭素数12以上の直鎖の高級アルコール、炭化水素のワックスなどが挙げられる。
30℃で液状のジ、トリエステル油としては、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(19mPa・s)、トリ(カプリル酸/カプリン酸)ジグリセリル(26mPa・s)などが挙げられる。30℃で液状のジ、トリエステル油は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、全組成中に0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2量%以上がさら好ましく、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。さらに、粘度が30mPa・sを超えるエステル油を含有する場合、成分(A)の含有量に対する粘度が30mPa・sを超えるエステル油の含有量の質量比は、洗浄性の点から、1/2以下が好ましく、1/4以下がより好ましく、1/10以下がよりさらに好ましい。
紫外線吸収剤の含有量は、全組成中に1質量%以下が好ましく、0.5質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下がさらに好ましく、含有しないのがよりさらに好ましい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、例えば、組成物をそのまま、又は分離したものを振り混ぜて均一化した後、コットン等に浸して拭き取る方法、手に取ってなじませた後、コットン等で拭き取る方法、手に取ってなじませた後、洗い流す方法、コットン等に浸してなじませた後洗い流す方法、上記の方法で拭き取った後、洗い流す方法などにより、使用することができる。さらに、シートに含浸させた形態として、使用することもできる。また、コットン等に浸して拭き取る方法が好ましく、手に取ってなじませた後、コットン等で拭き取る方法がより好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
(A)炭素数6以上13以下のアルキル基で構成されるジアルキルエーテル油 0.1〜20質量%、
(B)炭素数8以上18以下の脂肪酸と炭素数3以上15以下の脂肪族アルコールから構成されるモノエステル油 0.08〜20質量%、
(C)30℃における粘度が18mPa・s以下の炭化水素油 0.1〜30質量%
を含有し、成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)が、1.0を超え10以下であり、固体脂の含有量が1質量%以下である皮膚洗浄剤組成物。
<3>成分(A)の含有量は、好ましくは、全組成中に、0.5質量%以上であって、2質量%以上がより好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、また、成分(A)の含有量は、好ましくは、0.5〜15質量%であって、2〜10質量%がより好ましい前記<1>又は<2>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<4>全油相成分中の成分(A)の質量割合((A)/全油相成分)が、好ましくは、0.01以上であって、0.05以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、0.8以下が好ましく、0.5以下がより好ましく、0.3以下がさらに好ましく、また、全油相成分中の成分(A)の質量割合((A)/全油相成分)が、好ましくは、0.01〜0.8であって、0.05〜0.5がより好ましく、0.1〜0.3がさらに好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<6>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に、0.4質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、また、成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.4〜15質量%であって、1〜10質量%がより好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<7>成分(A)と成分(B)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、1.2以上であって、1.5以上がより好ましく、1.7以上がさら好ましく、8以下が好ましく、4以下がより好ましく、3以下がさらに好ましく、また、成分(A)と成分(B)の質量割合(A)/(B)は、好ましくは、1.2〜8であって、1.5〜4がより好ましく、1.7〜3がさらに好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<8>成分(A)及び(B)の合計含有量は、好ましくは、全組成中に1質量%以上であって、2質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましく、また、成分(A)及び(B)の合計含有量は、好ましくは、全組成中に1〜40質量%であって、2〜30質量%がより好ましく、5〜15質量%がさらに好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<10>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に、1質量%以上であって、4質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、また、成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に1〜20質量%であって、4〜15質量%がより好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<11>成分(A)と成分(C)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.05以上であって、0.1以上がより好ましく、0.3以上がさら好ましく、20以下が好ましく、15以下がより好ましく、10以下がさらに好ましく、また、成分(A)と成分(C)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.05〜20であって、0.1〜15がより好ましく、0.3〜10がさらに好ましい前記<1>〜<10>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<12>成分(A)、(B)と成分(C)の質量割合、具体的には、成分(A)と(C)の合計含有量に対する成分(B)の含有量の質量割合、(B)/((A)+(C))は、好ましくは、0.05以上であり、0.07以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、1.2以下が好ましく、0.9以下がより好ましく、0.7以下がさらに好ましく、また、成分(A)、(B)と成分(C)の質量割合、具体的には、成分(A)と(C)の合計含有量に対する成分(B)の含有量の質量割合、(B)/((A)+(C))は、好ましくは、0.05〜1.2であり、0.07〜0.9がより好ましく、0.1〜0.7がさらに好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<14>成分(D)のシリコーン油が、好ましくは、粘度2csのジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンであって、粘度2csのジメチルポリシロキサンがより好ましい前記<13>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<15>成分(D)の含有量が、好ましくは、全組成中に、0.05質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、6質量%以下がさらに好ましく、また、成分(D)の含有量は、好ましくは、全組成中に0.05〜20質量%であって、0.5〜10質量%がより好ましく、2〜6質量%がさらに好ましい前記<13>又は<14>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<16>成分(A)と成分(D)の質量割合、具体的には、成分(A)と成分(D)の合計含有量に対する成分(A)の含有量の質量比、(A)/((A)+(D))が、好ましくは、0.05以上であって、0.1以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましく、0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましく、0.7以下がさらに好ましく、また、成分(A)と成分(D)の質量割合、具体的には、成分(A)と成分(D)の合計含有量に対する成分(A)の含有量の質量比、(A)/((A)+(D))が、好ましくは、0.05〜0.9であって、0.1〜0.8がより好ましく、0.2〜0.7がさらに好ましい前記<13>〜<15>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
<18>(E)水の含有量が、好ましくは、全組成中に50質量%以上であって、55質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、98質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましく、90質量%以下がさらに好ましく、85質量%以下がよりさらに好ましく、また、成分(E)の水の含有量が、好ましくは、全組成中に50〜98質量%であって、55〜95質量%がより好ましく、60〜90質量%がさらに好ましく、60〜85質量%がよりさらに好ましい前記<17>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<20>(F)非イオン界面活性剤が、好ましくは、HLB3〜20であって、HLB4〜18がより好ましい前記<19>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<21>成分(F)は、含有しないか、含有する場合の含有量が、好ましくは、全組成中に、0.001質量%以上であって、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下がさらに好ましく、また、成分(F)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.001〜5質量%であって、0.005〜2質量%がより好ましく、0.01〜0.5質量%がさらに好ましい前記<19>又は<20>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<23>(G)ポリオールが、多価アルコール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、糖である前記<22>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<24>成分(G)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上がさらに好ましく、45質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましく、25質量%以下がさらに好ましく、また、成分(G)の含有量が、全組成中に0.1〜45質量%であって、0.5〜35質量%がより好ましく、1〜25質量%がさらに好ましい前記<22>又は<23>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<26>(H)水溶性ポリマーが、好ましくは、(h1)、(h2)及び(h3)から選ばれるモノマーを構成単位として1種または2種以上含むコポリマーである前記<25>記載の皮膚洗浄剤組成物。
(h1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(h2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステル、
(h3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル。
<27>(H)水溶性ポリマーが、好ましくは、
(h1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(h2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、並びに
(h3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー
を構成単位として含むコポリマーである前記<25>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<29>(H)水溶性ポリマーが、好ましくは、平均分子量300〜100000のポリオキシアルキレン鎖を有し、一般式(4):
で表される構成単位を有する多糖誘導体である前記<25>記載の皮膚洗浄剤組成物。
置換基(i):炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル基及び炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルケニル基を有するアルケニルグリセリルエーテル基から選ばれる疎水部を有するグリセリルエーテル基。
置換基(j):ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩。
<31>(H)水溶性ポリマーが、好ましくは、一般式(7)
で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネートである前記<25>記載の皮膚洗浄剤組成物。
<32>成分(H)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.01質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、3.5質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましく、また、成分(H)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.01〜5質量%であって、0.1〜3.5質量%がより好ましく、0.3〜3質量%がさらに好ましい前記<25>〜<31>のいずれか1記載の皮膚洗浄剤組成物。
表1に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を製造し、油性マスカラに対する洗浄力、拭き取り直後の肌のべたつきのなさ、拭き取り後のさらっとする早さ及び拭き取り後の自然なしっとり感を評価した。結果を表1に併せて示す。
60℃で、成分(A)、(B)、(C)及び(F)を混合撹拌し、油相を得た。60℃で成分(G)及び(E)を混合撹拌し、水相を得た。水相に油相を加え混合撹拌し、50℃まで冷却し、成分(D)を加えて撹拌した。その後、室温まで冷却し、皮膚洗浄剤組成物を得た。
(1)油性マスカラに対する洗浄力:
油性マスカラ(ウォータープルーフマスカラ)として、コーセー スポーツ ビューティ ファシオ パワーステイマスカラ(カールロング)BK001(商品名)0.005gを、スライドガラス上で直径1.2cmの円状に均一塗布し、2時間放置して乾燥させた。各皮膚洗浄剤組成物約0.05gを油性マスカラの上にとり、指で円を描くように10秒間マッサージし、その後、化粧綿(リリーベル リリアンパフ/スズラン社。以下の評価でも、同じ化粧綿を使用)で一定圧(7.8kPa)の力で拭き取り、マスカラの落ちについて、スライドガラスに残ったマスカラを目視評価して、以下の5段階で評価した。評価は、専門パネラー5名の合計スコアで判定した。
5:非常に良く落とせる。
4:良く落とせる。
3:やや良く落とせる。
2:あまり良く落とせない。
1:良く落とせない。
各皮膚洗浄剤組成物4gを化粧綿に均一に浸した後、ファンデーション(ソフィーナ プリマヴィスタ リキッドファンデーション オークル05。以下の評価でも同じファンデーションを使用)を塗布した顔を拭き取り、拭き取った直後から15秒後の、肌のべたつきのなさについて、以下の5段階で官能評価した。評価は、専門パネラー5名の合計スコアで判定した。
5:べたつきがない。
4:ほとんどべたつきがない。
3:わずかにべたつきがある。
2:ややべたつきがある。
1:べたつきがある。
各皮膚洗浄剤組成物4gを化粧綿に均一に浸した後、ファンデーションを塗布した顔を拭き取り、ふきとった直後からの、肌のべたつきが感じなくなるまでの早さについて、以下の5段階で官能評価した。評価は、専門パネラー5名の合計スコアで判定した。
5:非常に早い。
4:早い。
3:やや早い。
2:やや遅い。
1:遅い。
各皮膚洗浄剤組成物4gを化粧綿に均一に浸した後、ファンデーションを塗布した顔を拭き取り、ふきとった直後から15秒後の、肌のしっとり感について、以下の5段階で官能評価した。評価は、専門パネラー5名の合計スコアで判定した。
5:自然なしっとり感がとてもある。
4:自然なしっとり感がある。
3:自然なしっとり感がややある。
2:自然なしっとり感があまりない。
1:自然なしっとり感がない。
表2に示す組成の2層式皮膚洗浄剤組成物(2層式クレンジング剤)を製造し、実施例1〜10と同様にして、油性マスカラに対する洗浄力、拭き取り直後の肌のべたつきのなさ、拭き取り後のさらっとする早さ、及び拭き取った後の自然なしっとり感を評価した。結果を表2に併せて示す。
60℃に加熱した水にメチルパラベンを加えて均一に溶解し、さらに成分(H)を添加し、撹拌して均一に溶解させる。その後、残りの成分を添加して撹拌し、室温まで冷却して、2層式クレンジング剤を得る。
表3に示す組成のシート状皮膚洗浄剤組成物(シート状クレンジング剤)を製造し、実施例1〜10と同様にして、油性マスカラに対する洗浄力、拭き取り直後の肌のべたつきのなさ、拭き取り後のさらっとする早さ、及び拭き取った後の自然なしっとり感を評価した。結果を表3に併せて示す。
60℃で、成分(A)、(B)、(C)、(D)、(F)を混合撹拌し、油相を調製する。60℃で、成分(E)に、メチルパラベンを加え溶解し、均一にした後、成分(G)、成分(H)、フェノキシエタノールを加えて撹拌し、水相を調製する。そして、水相に油相を加えて撹拌した後、48%KOHで中和し、室温まで冷却後、香料を加え、さらに撹拌し、O/W乳化物を得る。このO/W乳化物を不織布に含浸させ、シート状クレンジング剤を得る。
Claims (10)
- 次の成分(A)、(B)、(C)、(E)及び(F):
(A)炭素数6以上13以下のアルキル基で構成されるジアルキルエーテル油 2〜10質量%、
(B)炭素数8以上18以下の脂肪酸と炭素数3以上15以下の脂肪族アルコールから構成されるモノエステル油 0.4〜15質量%、
(C)30℃における粘度が18mPa・s以下の炭化水素油 4〜15質量%、
(E)水 50〜90質量%、
(F)非イオン界面活性剤 2質量%以下
を含有し、成分(A)及び(B)の質量割合(A)/(B)が、1.0を超え10以下であり、固体脂の含有量が1質量%以下である皮膚洗浄剤組成物。 - 成分(A)が、炭素数6以上8以下のアルキル基で構成されるジアルキルエーテル油である請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 全油相成分中の成分(A)の質量割合((A)/全油相成分)が、0.01〜0.8である請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(A)及び(B)の合計含有量が、5〜15質量%である請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(A)と成分(C)の質量割合(A)/(C)が、0.3〜0.8である請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- さらに、(D)25℃で液状のシリコーン油を含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(A)と成分(D)の合計含有量に対する成分(A)の含有量の質量比、(A)/((A)+(D))が、0.1〜0.9である請求項6記載の皮膚洗浄剤組成物。
- さらに、(G)ポリオールを含有する請求項1〜7のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- さらに、(H)水溶性ポリマーを含有する請求項1〜8のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- (H)ポリマーが、
(h1)アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれるモノマー、
(h2)アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれるモノマー、並びに
(h3)アクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステル及びメタクリル酸のポリオキシエチレンアルキルエステルから選ばれるモノマー
を構成単位として含むコポリマーである請求項9記載の皮膚洗浄剤組成物。
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