JP6190597B2 - 被覆構造体 - Google Patents
被覆構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6190597B2 JP6190597B2 JP2013043364A JP2013043364A JP6190597B2 JP 6190597 B2 JP6190597 B2 JP 6190597B2 JP 2013043364 A JP2013043364 A JP 2013043364A JP 2013043364 A JP2013043364 A JP 2013043364A JP 6190597 B2 JP6190597 B2 JP 6190597B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- foamable sheet
- type
- parts
- flange plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
1.鉄骨構造物を構成するH型またはI型鉄骨梁の被覆構造体であり、
H型またはI型鉄骨の下フランジプレート全体を覆い、かつ下フランジプレート上面から上方にウェブプレートを少なくとも10mm以上覆うように熱発泡性シートが設けられ、
H型またはI型鉄骨のその他の部分にはセメント及び金属水酸化物を含む被覆材より形成される非発泡性被覆層が設けられており、
上記ウェブプレートは、熱発泡性シートと非発泡性被覆層の重なり部を有し、
その重なり部は、下フランジプレート上面から上方10mmを越える位置に設けられ、熱発泡性シートの外側に非発泡性被覆層が積層されていることを特徴とする被覆構造体。
2.熱発泡性シート
3.被覆材
4.床材
本発明の熱発泡性シートとは、通常は薄膜であるが、火災等により周辺温度が所定の温度に達すると発泡し、炭化断熱層を形成するものであり、熱可塑性樹脂、難燃剤、発泡剤、炭化剤、及び充填剤等を含むものである。これらの各成分は、火災発生時において、相互の複合作用によりシートの膨張、炭化断熱層形成、不燃性ガスの発生等の機能を発現することにより、優れた耐熱保護性を発揮することができる。
繊維物質としては、例えば、ロックウール、ガラス繊維、シリカ−アルミナ繊維、セラミック繊維、チタン酸カリウム繊維等の無機繊維、カーボン繊維、パルプ繊維、ポリプロピレン繊維、ビニル繊維、アラミド繊維等の有機繊維が挙げられる。この中でも、耐熱性を有する無機繊維やカーボン繊維が好ましく、ガラス繊維が最も好ましい。ガラス繊維を使用した場合は、加熱時の発泡性においても優れた性能が発揮され、耐熱保護材料として好適な多孔質炭化層が得られやすい。
本発明の非発泡性被覆層は、少なくともセメント及び金属水酸化物を含む被覆材(以下、「被覆材」ともいう)より形成されるものである。なお、被覆材は湿式の材料である。
本発明の被覆構造体は、H型またはI型鉄骨梁の被覆構造体であり、熱発泡性シートとセメント及び金属水酸化物を含む被覆材より形成される非発泡性被覆層を併用するものであり、H型またはI型鉄骨の少なくとも下フランジプレートの下面に熱発泡性シートが設けられ、その他の部分には、非発泡性被覆層が設けられるものである。これにより、耐熱保護性に優れ、梁下部においても十分な階高を確保でき美観性にも優れる。 ここでいう「その他の部分」とは、熱発泡性シートが設けられていない部分のことである(但し、下フランジプレートの下面を除く)。また、本発明の被覆構造体において、熱発泡性シートと非発泡性被覆層の境目は、突き合わせて設けられても、重なり部を有するように設けられても良い。
熱発泡性シートを被覆する際には、接着剤、釘等の手段を用いた方法を採用することができ、本発明では接着剤を用いることが好ましい。また、熱発泡性シートは、所望の耐熱保護性に合わせて、2枚以上重ねて被覆してもよい。
また、被覆材を塗付する際には、例えば、スプレー、ローラー、こて、刷毛塗り等の手段を用いた方法を採用することができる。また、被覆材を乾燥させる際には、通常、常温で行えばよい。
本発明の被覆構造体は、本発明の効果を著しく阻害しない範囲内であれば、表面保護性、意匠性等を高める目的で、公知の保護層及び/または化粧層を熱発泡性シート及び被覆材の上に積層することもできる。例えば、JIS
A6909 建築用仕上塗材、JIS K5654アクリル樹脂エナメル、JIS K5656 建築用ポリウレタン樹脂塗料、JIS K5658建築用ふっ素樹脂塗料、JIS
K5660 つや有合成樹脂エマルションペイント、JIS K5663 合成樹脂エマルションペイント等に規定されるものや、シート材料等を公知の方法で積層すればよい。
熱可塑性樹脂100重量部、膨張剤60重量部、炭化剤60重量部、難燃剤300重量部、充填剤75重量部、繊維6重量部、塩素化パラフィン75重量部を120℃に加温したニーダーで混練、圧延後、室温まで放冷し、膜厚1.5mmのシート状の熱発泡性シート1を得た。なお、原料としては以下のものを使用した。
・熱可塑性樹脂:酢酸ビニル/エチレン共重合樹脂(軟化温度66℃)
・発泡剤:メラミン
・炭化剤:ペンタエリスリトール
・難燃剤:ポリリン酸アンモニウム
・充填材:酸化チタン(TiO2、ルチル型、平均粒子径0.3μm)
・繊維:ガラス繊維(繊維長6mm)
ポルトランドセメント100重量部に対して、アクリル樹脂エマルションを10重量部、水酸化アルミニウムを200重量部、メチルセルロース0.7重量部、及び水を100重量部加えて、十分に攪拌してスラリー状の被覆材1を作製した。
図1に示すように、H型鉄骨の下フランジプレートの下面にアクリル系接着剤を塗付し、熱発泡性シート1を貼着した。次いで、H型鉄骨のその他の部分に、被覆材1を乾燥膜厚が20mmとなるようにスプレーで塗付し非発泡性被覆層を形成し、試験体1を得た。得られた試験体1は、梁下部においても十分な階高を確保できるとともに、美観性にも優れた仕上がりであった。
得られた試験体1を、ISO834の標準加熱曲線に準じて一定時間(1時間)加熱し、試験体を室温に冷却した後、試験体の形状を目視にて評価した。その結果、熱発泡性シート部分では均一な炭化断熱層を形成し、優れた耐熱保護性を示した。
図2に示すように、熱発泡性シートと非発泡性被覆層を形成した以外は、試験例1と同様にして試験体2を得た。
図3に示すように、熱発泡性シートと非発泡性被覆層を形成した以外は、試験例1と同様にして試験体3を得た。
図5に示すように、熱発泡性シートと非発泡性被覆層を形成した以外は、試験例1と同様にして試験体4を得た。
Claims (1)
- 鉄骨構造物を構成するH型またはI型鉄骨梁の被覆構造体であり、
H型またはI型鉄骨の下フランジプレート全体を覆い、かつ下フランジプレート上面から上方にウェブプレートを少なくとも10mm以上覆うように熱発泡性シートが設けられ、
H型またはI型鉄骨のその他の部分にはセメント及び金属水酸化物を含む被覆材より形成される非発泡性被覆層が設けられており、
上記ウェブプレートは、熱発泡性シートと非発泡性被覆層の重なり部を有し、
その重なり部は、下フランジプレート上面から上方10mmを越える位置に設けられ、熱発泡性シートの外側に非発泡性被覆層が積層されていることを特徴とする被覆構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013043364A JP6190597B2 (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 被覆構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013043364A JP6190597B2 (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 被覆構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014169610A JP2014169610A (ja) | 2014-09-18 |
JP6190597B2 true JP6190597B2 (ja) | 2017-08-30 |
Family
ID=51692166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013043364A Active JP6190597B2 (ja) | 2013-03-05 | 2013-03-05 | 被覆構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6190597B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7125297B2 (ja) * | 2018-07-23 | 2022-08-24 | 大成建設株式会社 | 鉄骨梁の耐火被覆構造 |
JP6869210B2 (ja) * | 2018-07-23 | 2021-05-12 | 大成建設株式会社 | 天井構造 |
JP7272821B2 (ja) * | 2019-02-28 | 2023-05-12 | 清水建設株式会社 | 耐火被覆構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2578254Y2 (ja) * | 1993-12-28 | 1998-08-06 | 株式会社竹中工務店 | 耐火被覆構造 |
JP5707809B2 (ja) * | 2010-09-22 | 2015-04-30 | カシオ計算機株式会社 | 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
JP5917971B2 (ja) * | 2012-03-26 | 2016-05-18 | 鹿島建設株式会社 | 鉄骨梁の耐火被覆構造 |
-
2013
- 2013-03-05 JP JP2013043364A patent/JP6190597B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014169610A (ja) | 2014-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5535406B2 (ja) | 被覆材 | |
JP5405349B2 (ja) | 耐火被覆構造体 | |
JP7026752B2 (ja) | 防火区画の形成方法 | |
JP6190597B2 (ja) | 被覆構造体 | |
JP4675054B2 (ja) | 発泡性耐火塗料 | |
JP3218359B2 (ja) | 発泡耐火性積層体とその形成方法 | |
JP6309262B2 (ja) | 被覆構造体 | |
JP5528631B2 (ja) | 積層体 | |
KR102334180B1 (ko) | 다공성 폼 단열보드의 제조방법 및 그에 의해 제조된 다공성 폼 단열보드 | |
JP2019085837A (ja) | 補修方法 | |
JP6503192B2 (ja) | 積層体 | |
JP4300374B2 (ja) | 発泡耐火シートの製造方法 | |
JP2009243176A (ja) | 耐火間仕切構造およびその施工方法 | |
JP4069464B2 (ja) | 発泡耐火シート用組成物及び発泡耐火シート | |
JP7213077B2 (ja) | 被覆構造体 | |
JP3551808B2 (ja) | 防火性を有する断熱積層体の形成方法 | |
JP3174008U (ja) | 積層体 | |
JP2005133387A (ja) | 鋼板・発泡材一体形成による外装用サイディング材 | |
JP2584391B2 (ja) | 発泡耐火シートの施工方法 | |
JP2005120646A (ja) | 複合耐火建材 | |
JP4123370B2 (ja) | 断熱構造及びその施工方法 | |
JP3174010U (ja) | 積層体 | |
JPH11514039A (ja) | セメントボードの下塗り塗料としての発泡性防炎配合物 | |
JP4106503B2 (ja) | 耐火断熱工法 | |
JP2001279843A (ja) | 耐火パネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161221 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170720 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6190597 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |