JP6188658B2 - 燃焼バーナ及びボイラ - Google Patents

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Description

本発明は、固体燃料と空気を混合して燃焼させる燃焼バーナ、この燃焼バーナにより発生した燃焼ガスにより蒸気を生成するボイラに関するものである。
従来の石炭焚きボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが周方向に沿って配置されると共に、上下方向に複数段にわたって配置されている。この燃焼バーナは、石炭が粉砕された微粉炭(燃料)と1次空気(搬送用空気)との混合気が供給されると共に、高温の2次空気が供給され、この混合気と2次空気を火炉内に吹き込むことで火炎を形成し、この火炉内で燃焼可能としている。そして、この火炉は、上部に煙道が連結され、この煙道に排ガスの熱を回収するための過熱器、再熱器、節炭器などが設けられており、火炉での燃焼により発生した排ガスと水との間で熱交換が行われ、蒸気を生成することができる。
このような石炭焚きボイラに適用される燃焼バーナとして内部燃焼型バーナがあり例えば、下記特許文献に記載されている。特許文献1に記載された燃焼器バーナは、バーナの内部を複数の段階に分割し、プラズマ発生器と湾曲板を設けたものである。特許文献2に記載された燃焼器バーナは、導管内に複数の予備点火導管を設け、上流側の予備点火導管内に予備点火源を設けたものである。
特表2011−513694号公報 特表2014−501378号公報
内部燃焼型バーナは、上述したように、段階的な複数の内部燃焼室を設け、最初の内部燃焼室に供給された微粉炭に対して予備点火源により着火した後、後続の燃焼室で段階的に着火、燃焼させていくものである。そのため、バーナ内部の熱負荷が高い領域で、段階的に燃焼させることから未燃分の低減が可能となり、バーナ部に供給する空気を減らすことでNOx発生の低減も可能となる。ところが、内部燃焼型バーナでは、最初の燃焼室で着火させるため、この燃焼室内に配置された予備点火源をボイラの運転中に常時作動状態とする必要がある。そのため、予備点火源として油バーナやガスバーナを用いる場合、石炭よりも高価な燃料の消費量が増加してしまう。また、予備点火源としてプラズマを用いる場合、プラズマ発生のための電力消費量が多くなると共に、プラズマ電極の消耗が激しくなり、耐久性が低下してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、内部燃焼室での着火性を向上することで点火源の使用頻度を低下して運転コストの低減を可能とする燃焼バーナ及びボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の燃焼バーナは、固体燃料と燃焼用空気とを混合した燃料ガスを噴出可能な燃料ノズルと、前記燃料ノズル内に設けられる筒形状をなす主燃焼室と、前記主燃焼室に設けられる点火源と、前記燃料ノズル内を流れる燃料ガスを前記主燃焼室に導入可能なガイド部材と、前記主燃焼室での燃焼状態に応じて前記ガイド部材の位置を調整する制御装置と、を有することを特徴とするものである。
従って、燃料ノズル内を流れる燃料ガスが主燃焼室に導入されるとき、燃料ガスが点火源により点火されて燃焼し、火炎が燃料ノズルの先端部から噴出される。このとき、制御装置は、主燃焼室での燃焼状態に応じてガイド部材の位置を調整することで、このガイド部材により燃料ガス中の固体燃料を積極的に主燃焼室に導入することができ、主燃焼室における着火性が向上する。その結果、主燃焼室での着火性が向上することで、点火源の使用頻度を低下することができ、運転コストを低減することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記主燃焼室の温度を計測する温度計測器が設けられ、前記制御装置は、前記主燃焼室の温度の上昇に伴って前記点火源の出力を低下させることを特徴としている。
従って、主燃焼室の温度が上昇すると、主燃焼室での着火性が向上するため、点火源の出力を低下させることができ、点火源の使用頻度を低下して耐久性を向上することができると共に、運転コストを低減することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記制御装置は、前記主燃焼室の温度が予め設定された上限温度以上になると、前記点火源を停止することを特徴としている。
従って、主燃焼室の温度が上限温度以上になると、主燃焼室で十分な着火性が確保されるため、点火源を停止することができ、点火源の使用頻度を低下して耐久性を向上することができると共に、運転コストを低減することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記制御装置は、前記主燃焼室の温度が予め設定された下限温度以下になると、前記主燃焼室に導入される固体燃料量が増加するように前記ガイド部材の位置を調整することを特徴としている。
従って、主燃焼室の温度が下限温度以下になると、ガイド部材の位置を調整することで、主燃焼室に導入される固体燃料量を増加させるため、主燃焼室での着火性を上げて適正な火炎を形成することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の下流側端部に軸心側に循環する循環流を形成する保炎器が設けられることを特徴としている。
従って、主燃焼室内を流れる燃料ガスは、保炎器により軸心側に循環する循環流が形成されることとなり、主燃焼室内での着火性を向上することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記主燃焼室の内壁面に耐火部材が設けられることを特徴としている。
従って、主燃焼室の内壁面に耐火部材を設けることで、主燃焼室内での温度を上昇させることができ、着火性を向上することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の下流側端部の外側に所定隙間を空けて重なるように筒形状をなす副燃焼室が設けられ、前記主燃焼室及び前記副燃焼室は、前記燃料ノズルの中心位置に配置されることを特徴としている。
従って、主燃焼室の下流側に副燃焼室を設け、この主燃焼室と副燃焼室を燃料ノズルの中心位置に配置することで、着火性を向上することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記燃料ノズルは、水平方向に沿って配設され、基端部に鉛直方向に沿って配設される固体燃料供給管の上端部が連結され、前記ガイド部材は、前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の上流側で、且つ、前記主燃焼室より鉛直方向の上方側に配置されることを特徴としている。
従って、固体燃料供給管から燃料ノズルに流れる燃料ガス中の固体燃料は、遠心力により燃料ノズルの上方に偏って流れるため、この位置にガイド部材を配置することで、固体燃料を効率良く主燃焼室内に導入することができる。
本発明の燃焼バーナでは、前記燃料ノズル及び前記主燃焼室は、四角筒形状をなすことを特徴としている。
従って、燃料ノズルと主燃焼室を四角筒形状とすることで、安定した火炎を形成することができる。
また、本発明のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、前記燃焼バーナを有する燃焼装置と、前記火炉で発生した排ガスから熱を回収する煙道と、を有することを特徴とするものである。
従って、燃焼バーナにおける主燃焼室での着火性を向上することで、点火源の使用頻度を低下することができ、運転コストを低減することができる。
本発明の燃焼バーナ及びボイラによれば、燃料ノズル内を流れる燃料ガスを主燃焼室に導入可能なガイド部材を設け、主燃焼室での燃焼状態に応じてガイド部材の位置を調整するので、ガイド部材により燃料ガス中の固体燃料を積極的に主燃焼室に導入することができ、主燃焼室における着火性が向上し、点火源の使用頻度を低下することができ、運転コストを低減することができる。
図1は、第1実施形態の燃焼バーナを表す概略図である。 図2は、燃焼バーナの概略正面図である。 図3は、起動状態を表す燃焼バーナの概略図である。 図4は、第1実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図である。 図5は、石炭焚きボイラにおける燃焼バーナの平面図である。 図6は、第2実施形態の燃焼バーナを表す概略図である。 図7は、燃焼バーナの概略正面図である。 図8は、第3実施形態の燃焼バーナを表す概略図である。 図9は、第4実施形態の燃焼バーナを表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る燃焼バーナ及びボイラの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図4は、第1実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図、図5は、石炭焚きボイラにおける燃焼バーナの平面図である。
第1実施形態のボイラは、石炭(瀝青炭、亜瀝青炭など)を粉砕した微粉炭を微粉燃料(固体燃料)として用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能な微粉炭焚きボイラである。
この第1実施形態において、図4に示すように、石炭焚きボイラ10は、コンベンショナルボイラであって、火炉11と燃焼装置12とを有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁が伝熱管により構成されている。
燃焼装置12は、この火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)の下部に設けられている。この燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。そして、燃焼装置12は、周方向に沿って4個の燃焼バーナが均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って5セット、つまり、5段配置されている。なお、この燃焼バーナ21,22,23,24,25は、CCF(Circular Corner Firing)燃焼方式であり、火炉11の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して微粉炭機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この微粉炭機31,32,33,34,35は、図示しないが、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心をもって粉砕テーブルが駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に複数の粉砕ローラが粉砕テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。従って、石炭が複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送用空気(1次空気)により分級された微粉炭を微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37の一端部が連結されており、この空気ダクト37は、他端部に送風機38が装着されている。従って、送風機38により送られた燃焼用空気(2次空気)を空気ダクト37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
ここで、燃焼装置12について詳細に説明するが、この燃焼装置12を構成する各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、ほぼ同様の構成をなしていることから、最上段に位置する燃焼バーナ21についてのみ説明する。
燃焼バーナ21は、図5に示すように、火炉11における4つの角部に設けられる燃焼バーナ21a,21b,21c,21dから構成されている。各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、微粉炭供給管26から分岐した各分岐管26a,26b,26c,26dが連結されると共に、空気ダクト37から分岐した各分岐管37a,37b,37c,37dが連結されている。
従って、火炉11の各角部にある各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、火炉11に対して、微粉炭と搬送用空気が混合した微粉燃料混合気(燃料ガス)を吹き込むと共に、その微粉燃料混合気の外側に燃焼用空気を吹き込む。そして、各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dからの微粉燃料混合気に着火することで、4つの火炎F1,F2,F3,F4を形成することができ、この火炎F1,F2,F3,F4は、火炉11の上方から見て(図5にて)反時計回り方向に旋回する火炎旋回流となる。
また、図4に示すように、火炉11は、燃焼装置12の上段部に追加燃焼用空気供給装置41が設けられている。この追加燃焼用空気供給装置41は、火炉壁11aに装着された複数の追加燃焼用空気ノズル42を有している。この追加燃焼用空気ノズル42は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って1セット、つまり、1段配置されている。即ち、追加燃焼用空気供給装置41(追加燃焼用空気ノズル42)は、火炉11における燃焼バーナ21の装着位置より上方に配置されている。この追加燃焼用空気供給装置41は、火炉11に対して追加燃焼用空気(Over Fire Air)を吹き込むものである。そして、この追加燃焼用空気ノズル42は、空気ダクト37から分岐した第1分岐空気ダクト43の端部が連結されている。
従って、送風機38により送られた燃焼用空気を第1分岐空気ダクト43から追加燃焼用空気ノズル42に供給することができる。そして、追加燃焼用空気ノズル42は、燃焼バーナ21,22,23,24,25が吹き込んだ微粉燃料混合気の上方に追加燃焼用空気を吹き込むことができる。
火炉11は、燃焼装置12及び追加燃焼用空気供給装置41より上方に追加空気供給装置51が設けられている。この追加空気供給装置51は、火炉壁11aに装着された複数の追加空気ノズル52を有している。この追加空気ノズル52は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セット、つまり、1段配置されている。即ち、追加空気供給装置51(追加空気ノズル52)は、火炉11における燃焼バーナ21の装着位置より所定距離だけ上方に配置されている。この追加空気供給装置51は、火炉11に対して追加空気(Additional Air)を吹き込むものである。即ち、追加空気ノズル52は、燃焼バーナ21,22,23,24,25と同様に、火炉11における4つの角部に設けられる複数の追加空気ノズルから構成されており、火炎旋回流と同様の追加空気旋回流を形成する。そして、この追加空気ノズル52は、空気ダクト37から分岐した第2分岐空気ダクト53の端部が連結されている。
従って、送風機38により送られた燃焼用空気を第2分岐空気ダクト53から追加空気ノズル52に供給することができる。そして、追加空気ノズル52は、追加燃焼用空気ノズル42が吹き込んだ追加燃焼用空気の上方に追加空気を吹き込むことができる。
上述したように、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭と搬送用空気が混合した微粉燃料混合気(燃料ガス)及び2次空気を火炉11内に向けて吹き込むことで火炎旋回流を形成することができる。また、追加燃焼用空気ノズル42は、燃焼バーナ21,22,23,24,25の上段で、追加燃焼用空気を火炉11内に向けて吹き込むことができる。また、追加空気ノズル52は、追加燃焼用空気ノズル42の上方で、追加空気を火炉11内に向けて吹き込むことができる。
そして、火炉11は、上部に煙道70が連結されており、この煙道70に、排ガスの熱を回収するための過熱器(スーパーヒータ)71,72,73、再熱器(リヒータ)74,75、節炭器(エコノマイザ)76,77が設けられており、火炉11での燃焼で発生した排ガスと水との間で熱交換が行われる。
煙道70は、その下流側に熱交換を行った排ガスが排出されるガスダクト78が連結されている。このガスダクト78は、空気ダクト37との間にエアヒータ79が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、ガスダクト78を流れる排ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
そして、ガスダクト78は、図示しないが、脱硝装置、電気集塵機、誘引送風機、脱硫装置が設けられ、下流端部に煙突が設けられている。
このように構成された石炭焚きボイラ10にて、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、内部燃焼型燃焼バーナが適用されている。図1は、第1実施形態の燃焼バーナを表す概略図、図2は、燃焼バーナの概略正面図、図3は、起動状態を表す燃焼バーナの概略図である。
燃焼バーナ21(21a,21b,21c,21d)は、図1及び図2に示すように、燃料ノズル101と、主燃焼室102と、副燃焼室103,104と、点火源105と、ガイド部材106,107とを有している。
燃料ノズル101は、四角筒形状をなし、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した微粉燃料混合気を噴出することができる。この燃料ノズル101は、水平方向に沿って配設され、基端部に鉛直方向に沿って配設される微粉炭供給管26の上端部が連結されている。この場合、微粉炭供給管26は、円筒形状をなすことから、この微粉炭供給管26は、先端部が円筒形状から四角筒形状に変形しながら燃料ノズル101に連結される。
主燃焼室102は、燃料ノズル101より小さい四角筒形状をなし、燃料ノズル101内に配置され、複数のステイ111により燃料ノズル101の内壁面に支持されている。副燃焼室103は、燃料ノズル101より小さく、主燃焼室102より大きい四角筒形状をなし、燃料ノズル101内に配置され、複数のステイ112により燃料ノズル101の内壁面に支持されている。副燃焼室104は、燃料ノズル101より小さく、副燃焼室103より大きい四角筒形状をなし、燃料ノズル101内に配置され、複数のステイ113により燃料ノズル101の内壁面に支持されている。
主燃焼室102と副燃焼室103,104は、燃料ノズル101内で微粉燃料混合気の流れ方向に沿って一部が重なるように直列に配置されている。即ち、主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の下流側端部の外側に所定隙間を空けて重なるように副燃焼室103が設けられている。また、副燃焼室103における微粉燃料混合気の流れ方向の下流側端部の外側に所定隙間を空けて重なるように副燃焼室104が設けられている。そして、主燃焼室102と副燃焼室103,104は、燃料ノズル101の中心位置に配置され、副燃焼室104の端部が燃料ノズル101の先端部と同位置に設定されている。
点火源105は、燃料ノズル101の壁部を貫通し、先端部が主燃焼室102内に配置されている。この場合、点火源105は、点火栓を燃料ノズル101内における微粉燃料混合気の流れ方向の上流位置に位置させることが望ましい。点火源105は、例えば、油バーナ、ガスバーナ、プラズマ点火装置などであり、主燃焼室102を流れる微粉燃料混合気に着火することができる。
ガイド部材106,107は、燃料ノズル101内を流れる微粉燃料混合気、特に、微粉燃料を主燃焼室102に導入するものである。ガイド部材106は、主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の上流側で、且つ、主燃焼室102より鉛直方向の上方側に配置されている。一方、ガイド部材107は、主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の上流側で、且つ、主燃焼室102より鉛直方向の下方側に配置されている。ガイド部材106,107は、上下に対向して配置されている。
ガイド部材106,107は、同様の構成をなしている。ガイド部材106,107は、支持軸121、122の外周部に2枚の板材が固定されたバタフライ形状をなして構成され、支持軸121、122が燃料ノズル101の左右の壁部に回動自在に支持されている。そして、支持軸121、122は、駆動装置123,124が駆動連結され、この駆動装置123,124によりガイド部材106,107を回動することができる。
制御装置125は、駆動装置123,124を駆動制御可能であり、主燃焼室102での燃焼状態に応じてガイド部材106,107の位置、つまり、回動角度を調整することができる。この場合、主燃焼室102は、微粉燃料混合気の流れ方向の下流側の内壁面に温度計測器126が設けられており、温度計測器126は、計測した主燃焼室102内の温度を制御装置125に出力する。すると、制御装置125は、主燃焼室102内の温度に基づいて駆動装置123,124を駆動制御し、ガイド部材106,107を最適角度に調整する。即ち、制御装置125は、主燃焼室102内の温度に基づいてガイド部材106,107の角度を調整することで、主燃焼室102に導入される微粉燃料混合気の量、即ち、微粉燃料の量を調整する。
具体的に、制御装置125は、主燃焼室102の温度の上昇に伴って点火源105の出力を低下させる。また、制御装置125は、主燃焼室102の温度が予め設定された上限温度以上になると、点火源105を停止する。更に、制御装置125は、主燃焼室102の温度が予め設定された下限温度以下になると、主燃焼室102に導入される微粉燃料混合気(微粉燃料)の量が増加するようにガイド部材106,107の角度を調整する。
ここで、石炭焚きボイラ10の動作について説明する。
図4に示すように、微粉炭機31,32,33,34,35が駆動すると、粉砕された微粉炭が搬送用空気と共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、加熱された燃焼用空気が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、加熱された燃焼用空気が空気ダクト37から分岐した各分岐空気ダクト43,53により追加燃焼用空気ノズル42と追加空気ノズル52に供給される。
すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した微粉燃料混合気と2次空気を火炉11に吹き込み、このときに着火することで燃焼領域Aに火炎旋回流を形成することができる。
即ち、燃焼バーナ21,22,23,24,25の起動時、図1及び図2に示すように、制御装置125は、駆動装置123,124を駆動制御することで、ガイド部材106,107の角度が燃料ノズル101の軸心方向(微粉燃料混合気の流れ方向)と平行になるように調整する。すると、微粉燃料混合気は、燃料ノズル101内を軸方向に流れ、その一部が主燃焼室102内に入り込む。このとき、点火源105を作動することで、主燃焼室102内を流れる微粉燃料混合気に着火する。すると、主燃焼室102内にて火炎が形成され、この火炎が副燃焼室103,104側に延びる。燃料ノズル101内を軸方向に流れる微粉燃料混合気は、主燃焼室102と副燃焼室103との隙間から副燃焼室103に入り込むと共に、副燃焼室103,104の間から副燃焼室104に入り込む。そのため、主燃焼室102で形成された火炎により副燃焼室103,104を流れる微粉燃料混合気に着火する。その結果、燃料ノズル101の先端部から火炎を噴出することができる。
その後、燃料ノズル101の先端部から噴出される火炎が安定すると、ボイラ10は、通常運転モードとなる。すると、図2及び図3に示すように、制御装置125は、駆動装置123,124を駆動制御することで、ガイド部材106,107が主燃焼室102側に向くように角度を調整する。すると、微粉燃料混合気は、燃料ノズル101内の内壁面に沿って流れる微粉燃料がガイド部材106,107により案内されて主燃焼室102内に入り込む。すると、主燃焼室102内で、微粉燃料混合気における微粉燃料の濃度が高くなり、熱負荷が増加することで燃焼温度が上昇し、着火性がよくなる。
そのため、制御装置125は、主燃焼室102の温度の上昇に伴って点火源105の出力を低下させる。その後、制御装置125は、主燃焼室102の温度が上限温度以上になると、点火源105を停止する。その結果、点火源105の作動時間が短くなり、点火源105を作動させるエネルギを減少することができ、ボイラ10の運転コストが低減される。また、このとき、制御装置125は、主燃焼室102の温度が下限温度以下になると、主燃焼室102に導入される微粉燃料混合気(微粉燃料)の量が増加するようにガイド部材106,107の角度を調整する。この場合、ボイラ10が通常運転モードとなったとき、ガイド部材106,107を半分だけ回動したり、ガイド部材106だけを回動したりし、主燃焼室102の温度が下限温度以下になったら、ガイド部材106,107を更に回動したり、両方のガイド部材106,107を回動したりすればよい。なお、それでも、主燃焼室102の温度が上昇しないときは、点火源105を作動する。
また、図4に示すように、燃焼バーナ21,22,23,24,25が微粉炭混合気を火炉11に吹き込むと同時に、追加燃焼用空気ノズル42は、追加燃焼用空気を火炉11に吹き込むことで、燃焼領域Aを適正に形成することができる。この火炉11では、微粉燃料混合気と2次空気及び追加燃焼用空気が燃焼して火炎旋回流が生じ、燃焼領域Aで火炎旋回流が生じると、火炉11内を燃焼ガス(排ガス)が旋回しながら上昇して還元領域Bに至る。
このとき、火炉11にて、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、空気の供給量が微粉炭の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、燃焼領域Aの上方の還元領域Bが還元雰囲気に保持される。そのため、微粉炭の燃焼により発生したNOxがこの還元領域Bで還元される。
そして、追加空気ノズル52は、追加空気を火炉11の還元領域Bの上方に吹き込む。すると、燃焼完結領域Cにて、排ガスと追加空気が反応することで微粉炭の酸化燃焼が完結され、微粉炭の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
そして、図示しない給水ポンプから供給された水は、節炭器76,77によって予熱された後、図示しない蒸気ドラムに供給され火炉壁の各水管(図示せず)に供給される間に加熱されて飽和蒸気となり、図示しない蒸気ドラムに送り込まれる。更に、図示しない蒸気ドラムの飽和蒸気は過熱器71,72,73に導入され、燃焼ガスによって過熱される。過熱器71,72,73で生成された過熱蒸気は、図示しない発電プラント(例えば、タービン等)に供給される。また、タービンでの膨張過程の中途で取り出した蒸気は、再熱器74,75に導入され、再度過熱されてタービンに戻される。なお、火炉11をドラム型(蒸気ドラム)として説明したが、この構造に限定されるものではない。
その後、煙道70の節炭器76,77を通過した排ガスは、ガスダクト78にて、図示しない脱硝装置にて、触媒によりNOxなどの有害物質が除去され、電気集塵機で粒子状物質が除去され、脱硫装置により硫黄分が除去された後、煙突から大気中に排出される。
このように第1実施形態の燃焼バーナにあっては、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した微粉燃料混合気を噴出可能な燃料ノズル101と、燃料ノズル101内に設けられる筒形状をなす主燃焼室102と、主燃焼室102に設けられる点火源105と、燃料ノズル101内を流れる微粉燃料混合気を主燃焼室102に導入可能なガイド部材106,107と、主燃焼室102での燃焼状態に応じてガイド部材106,107の角度を調整する制御装置125とを設けている。
従って、燃料ノズル101内を流れる微粉燃料混合気が主燃焼室102に導入されるとき、微粉燃料混合気が点火源105により点火されて燃焼し、火炎が燃料ノズル101の先端部から噴出される。このとき、制御装置125は、主燃焼室102での燃焼状態に応じてガイド部材106,107の位置を調整することで、このガイド部材106,107により微粉燃料混合気中の微粉燃料を積極的に主燃焼室102に導入することができ、主燃焼室102における着火性が向上する。その結果、主燃焼室102での着火性が向上することで、点火源105の使用頻度を低下することができ、運転コストを低減することができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、主燃焼室102の温度を計測する温度計測器126を設け、制御装置125は、主燃焼室102の温度の上昇に伴って点火源105の出力を低下させる。従って、主燃焼室102の温度が上昇すると、主燃焼室102での着火性が向上するため、点火源105の出力を低下させることができ、点火源105の使用頻度を低下して耐久性を向上することができると共に、運転コストを低減することができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、制御装置125は、主燃焼室102の温度が上限温度以上になると、点火源105を停止する。従って、主燃焼室102の温度が上限温度以上になると、主燃焼室102で十分な着火性が確保されるため、点火源105を停止することができ、点火源105の使用頻度を低下して耐久性を向上することができると共に、運転コストを低減することができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、制御装置125は、主燃焼室102の温度が下限温度以下になると、主燃焼室102に導入される微粉燃料量が増加するようにガイド部材106,107の角度を調整する。従って、主燃焼室102の温度が下限温度以下になると、ガイド部材106,107の角度を調整することで、主燃焼室102に導入される微粉燃料量を増加させるため、主燃焼室102での着火性を上げて適正な火炎を形成することができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の下流側端部の外側に所定隙間を空けて重なるように筒形状をなす副燃焼室103,104を設け、主燃焼室102及び副燃焼室103,104を燃料ノズル101の中心位置に配置している。従って、微粉燃料混合気を適正に主燃焼室102及び副燃焼室103,104に導入し、着火性を向上することができる。
第1実施形態の燃焼バーナでは、燃料ノズル101を水平方向に沿って配設し、基端部に鉛直方向に沿って配設される微粉炭供給管26の上端部を連結し、ガイド部材106を主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の上流側で、且つ、主燃焼室102より鉛直方向の上方側に配置している。微粉炭供給管26から燃料ノズル101に流れる微粉燃料混合気中の微粉燃料は、遠心力により燃料ノズル101の上方に偏って流れるため、この位置にガイド部材106を配置することで、微粉燃料を効率良く主燃焼室102内に導入することができる。
また、第1実施形態のボイラにあっては、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉11と、燃焼バーナ21,22,23,24,25を有する、燃焼装置12と、火炉11で発生した排ガスから熱を回収する煙道70とを設けている。従って、燃焼バーナ21,22,23,24,25における主燃焼室102での着火性を向上することで、点火源105の使用頻度を低下することができ、運転コストを低減することができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態の燃焼バーナを表す概略図、図7は、燃焼バーナの概略正面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態にて、図6及び図7に示すように、燃焼バーナ131は、燃料ノズル101と、主燃焼室102と、副燃焼室103,104と、点火源105と、ガイド部材106,107とを有している。
燃料ノズル101は、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した微粉燃料混合気を噴出することができる。主燃焼室102と各副燃焼室103,104は、燃料ノズル101内に配置され、微粉燃料混合気の流れ方向に沿って一部が重なるように直列に配置されている。点火源105は、先端部が主燃焼室102内に配置されている。ガイド部材106,107は、燃料ノズル101内を流れる微粉燃料混合気、特に、微粉燃料を主燃焼室102に導入するものである。ガイド部材106,107は、主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の上流側で、且つ、主燃焼室102より鉛直方向の上方及び下方側に配置されている。このガイド部材106,107は、駆動装置123,124により回動可能となっている。
そして、本実施形態では、主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の下流側端部に保炎器132が設けられている。保炎器132は、リング形状をなし、基端部が主燃焼室102の端部に固定され、先端部が微粉燃料混合気の流れ方向の下流側で、且つ、主燃焼室102における径方向の外側に傾斜するように延出されている。この保炎器132は、主燃焼室102の外側を流れる微粉燃料混合気の流れを軸心側に循環する循環流を形成するものである。
また、副燃焼室103における微粉燃料混合気の流れ方向の下流側端部に保炎器133が設けられている。保炎器133は、保炎器132とほぼ同形状であるリング形状をなし、基端部が副燃焼室103の端部に固定され、先端部が微粉燃料混合気の流れ方向の下流側で、且つ、副燃焼室103における径方向の外側に傾斜するように延出されている。この保炎器133は、副燃焼室103の外側を流れる微粉燃料混合気の流れを軸心側に循環する循環流を形成するものである。
制御装置125は、駆動装置123,124を駆動制御可能であり、主燃焼室102での燃焼状態に応じてガイド部材106,107の角度を調整することができる。具体的に、制御装置125は、温度計測器126が計測した主燃焼室102内の温度に基づいて駆動装置123,124を駆動制御し、ガイド部材106,107を最適角度に調整することで、主燃焼室102に導入される微粉燃料混合気(微粉燃料)の量を調整する。
そのため、ボイラが通常運転モードで運転されるとき、制御装置125は、駆動装置123,124を駆動制御することで、ガイド部材106,107が主燃焼室102側に向くように角度を調整する。すると、微粉燃料混合気は、燃料ノズル101内の内壁面に沿って流れる微粉燃料がガイド部材106,107により案内されて主燃焼室102内に入り込む。すると、主燃焼室102内で、微粉燃料混合気における微粉燃料の濃度が高くなり、熱負荷が増加することで燃焼温度が上昇し、着火性がよくなる。
このとき、主燃焼室102では、保炎器132により外側を流れる微粉燃料混合気の流れが軸心側に循環する循環流が形成されており、副燃焼室103における着火性がよくなる。また、副燃焼室103では、保炎器133により副燃焼室103の外側を流れる微粉燃料混合気の流れが軸心側に循環する循環流が形成されており、副燃焼室104における着火性がよくなる。
すると、主燃焼室102だけでなく、各副燃焼室103,104の温度が早期に上昇することから、制御装置125は、主燃焼室102の温度の上昇に伴って点火源105の出力を低下させたり、点火源105を停止したりすることができる。その結果、点火源105の作動時間が短くなり、点火源105を作動させるエネルギを減少することができ、ボイラ10の運転コストが低減される。
このように第2実施形態の燃焼バーナにあっては、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した微粉燃料混合気を噴出可能な燃料ノズル101と、燃料ノズル101内に設けられる筒形状をなす主燃焼室102と、主燃焼室102に設けられる点火源105と、燃料ノズル101内を流れる微粉燃料混合気を主燃焼室102に導入可能なガイド部材106,107と、主燃焼室102での燃焼状態に応じてガイド部材106,107の角度を調整する制御装置125と、主燃焼室102及び副燃焼室103の端部に設けられて軸心側に循環する循環流を形成する保炎器132,133を設けている。
従って、主燃焼室102内を流れる微粉燃料混合気は、保炎器132により軸心側に循環する循環流が形成されることとなり、主燃焼室102内での着火性が向上する。また、副燃焼室103内を流れる微粉燃料混合気は、保炎器133により軸心側に循環する循環流が形成されることとなり、副燃焼室103内での着火性が向上する。そのため、主燃焼室102及び副燃焼室103での着火性が向上することで、早期に点火源105の出力を低下させたり、停止したりすることができ、点火源105の使用頻度を低下することで、運転コストを低減することができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態の燃焼バーナを表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態にて、図8に示すように、燃焼バーナ141は、燃料ノズル101と、主燃焼室102と、副燃焼室103,104と、点火源105と、ガイド部材106,107とを有している。
燃料ノズル101は、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した微粉燃料混合気を噴出することができる。主燃焼室102と各副燃焼室103,104は、燃料ノズル101内に配置され、微粉燃料混合気の流れ方向に沿って一部が重なるように直列に配置されている。点火源105は、先端部が主燃焼室102内に配置されている。ガイド部材106,107は、燃料ノズル101内を流れる微粉燃料混合気、特に、微粉燃料を主燃焼室102に導入するものである。ガイド部材106,107は、主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の上流側で、且つ、主燃焼室102より鉛直方向の上方及び下方側に配置されている。このガイド部材106,107は、駆動装置123,124により回動可能となっている。
そして、本実施形態では、主燃焼室102の内壁面に耐火部材142を設けている。耐火部材142は、シリカ(二酸化ケイ素/SiO)や耐火レンガなどにより構成され、蓄熱性を有している。
そのため、ボイラが通常運転モードで運転されるとき、ガイド部材106,107は、主燃焼室102側に向くように角度が調整される。すると、微粉燃料混合気は、燃料ノズル101内の内壁面に沿って流れる微粉燃料がガイド部材106,107により案内されて主燃焼室102内に入り込む。すると、主燃焼室102内で、微粉燃料混合気における微粉燃料の濃度が高くなり、熱負荷が増加することで燃焼温度が上昇し、着火性がよくなる。
また、主燃焼室102では、内壁面に耐火部材142が設けられており、この耐火部材142が火炎の熱を蓄熱することから、主燃焼室102内の温度が上昇して更に着火性がよくなる。すると、主燃焼室102の温度が早期に上限温度まで上昇することから、制御装置125は、主燃焼室102の温度の上昇に伴って点火源105の出力を低下させたり、点火源105を停止したりすることができる。その結果、点火源105の作動時間が短くなり、点火源105を作動させるエネルギを減少することができ、ボイラ10の運転コストが低減される。
このように第3実施形態の燃焼バーナにあっては、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した微粉燃料混合気を噴出可能な燃料ノズル101と、燃料ノズル101内に設けられる筒形状をなす主燃焼室102と、主燃焼室102に設けられる点火源105と、燃料ノズル101内を流れる微粉燃料混合気を主燃焼室102に導入可能なガイド部材106,107とを設け、主燃焼室102の内壁面に耐火部材142を設けている。
従って、主燃焼室102で火炎が形成されたとき、耐火部材142がこの火炎の熱を蓄熱することから、主燃焼室102内での着火性が向上する。そのため、主燃焼室102での着火性が向上することで、早期に点火源105の出力を低下させたり、停止したりすることができ、点火源105の使用頻度を低下することで、運転コストを低減することができる。
なお、本実施形態では、主燃焼室102の内壁面に耐火部材142を設けたが、副燃焼室103,104の内壁面に耐火部材を設けてもよい。
また、上述した各実施形態では、ガイド部材106,107を主燃焼室102に対してその上下に設けたが、一方だけであってもよく、また、ガイド部材を主燃焼室102に対してその左右に設けてもよく、更に、角部であってもよい。
[第4実施形態]
図9は、第4実施形態の燃焼バーナを表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態にて、図9に示すように、燃焼バーナ151は、燃料ノズル101と、主燃焼室102と、副燃焼室103,104と、点火源105と、ガイド部材152とを有している。
燃料ノズル101は、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した微粉燃料混合気を噴出することができる。主燃焼室102と各副燃焼室103,104は、燃料ノズル101内に配置され、微粉燃料混合気の流れ方向に沿って一部が重なるように直列に配置されている。点火源105は、先端部が主燃焼室102内に配置されている。
このガイド部材152は、主燃焼室102における微粉燃料混合気の流れ方向の上流側で、且つ、主燃焼室102より鉛直方向の上方側に配置されている。ガイド部材152は、支持軸153に板材が固定された平板形状をなして構成され、支持軸153がブラケット154を介して燃料ノズル101の上部の壁部に上下に回動自在に支持されている。そして、支持軸153は、駆動装置155が駆動連結され、この駆動装置155によりガイド部材152を回動することができる。
制御装置(図示略)は、駆動装置155を駆動制御可能であり、主燃焼室102での燃焼状態に応じてガイド部材152の角度を調整することができる。具体的に、制御装置は、主燃焼室102内の温度に基づいて駆動装置155を駆動制御し、ガイド部材152を最適角度に調整することで、主燃焼室102に導入される微粉燃料混合気(微粉燃料)の量を調整する。
なお、制御装置によるガイド部材152の制御については、前述した各実施形態と同様であるため、説明は省略する。
このように第4実施形態の燃焼バーナにあっては、微粉燃料と燃焼用空気とを混合した微粉燃料混合気を噴出可能な燃料ノズル101と、燃料ノズル101内に設けられる筒形状をなす主燃焼室102と、主燃焼室102に設けられる点火源105と、燃料ノズル101内を流れる微粉燃料混合気を主燃焼室102に導入可能なガイド部材152と、主燃焼室102での燃焼状態に応じてガイド部材152の角度を調整する制御装置とを設けている。
従って、制御装置が主燃焼室102での燃焼状態に応じてガイド部材152の角度を調整することで、このガイド部材152により微粉燃料混合気中の微粉燃料を積極的に主燃焼室102に導入することができ、主燃焼室102における着火性が向上する。その結果、主燃焼室102での着火性が向上することで、点火源105の使用頻度を低下することができ、運転コストを低減することができる。
なお、上述した実施形態では、燃料ノズル101と主燃焼室102と副燃焼室103,104を四角筒形状としたが、この形状に限定されるものではなく、例えば、その他の角筒形状、円形状、楕円形状などとしてもよい。
また、上述した実施形態では、バタフライ形状をなすガイド部材106,107や平板形状をなすガイド部材152を適用したが、この形状に限定されるものではなく、燃料ノズル101内を流れる燃料ガスを主燃焼室102に導入可能な形状であればよい。
また、上述した実施形態では、燃料ノズル101内に主燃焼室102と2個の副燃焼室103,104を設けたが、この構成に限定されるものではなく、主燃焼室102だけとしたり、1個または3個以上の副燃焼室を設けたりしてもよい。
また、上述した実施形態では、鉛直方向に配置された固体燃料供給管に水平方向に配置された燃料ノズルを連結したが、固体燃料供給管を水平方向に配置したり、燃料ノズルを傾斜して配置したりしてもよい。また、ボイラにおける燃焼バーナの形態をCCF燃焼方式としたが、CUF(Circular Ultra Firing)燃焼方式としてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明のボイラを石炭焚きボイラとしたが、燃料としては、バイオマスや石油コークスを使用するボイラであってもよく、また、油焚きボイラに適用してもよい。
10 石炭焚きボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
21,22,23,24,25,131,141,151 燃焼バーナ
26,27,28,29,30 微粉炭供給管(固体燃料供給管)
31,32,33,34,35 微粉炭機
41 追加燃焼用空気供給装置
51 追加空気供給装置
70 煙道
101 燃料ノズル
102 主燃焼室
103,104 副燃焼室
105 点火源
106,107,152 ガイド部材
123,124,155 駆動装置
125 制御装置
126 温度計測器
132,133 保炎器
142 耐火部材

Claims (11)

  1. 水平方向に沿って配設されて固体燃料と燃焼用空気とを混合した燃料ガスを噴出可能な燃料ノズルと、
    前記燃料ノズル内に設けられる筒形状をなす主燃焼室と、
    前記主燃焼室に設けられる点火源と、
    前記燃料ノズル内の前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の上流側で角度を調整して燃料ガスを前記主燃焼室に導入可能なガイド部材と、
    前記主燃焼室での燃焼状態に応じて前記燃料ノズルの軸心方向に平行な角度から前記主燃焼室側に向く角度に前記ガイド部材の位置を調整する制御装置と、
    を有することを特徴とする燃焼バーナ。
  2. 前記主燃焼室の温度を計測する温度計測器が設けられ、前記制御装置は、前記主燃焼室の温度の上昇に伴って前記点火源の出力を低下させることを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  3. 前記制御装置は、前記主燃焼室の温度が予め設定された上限温度以上になると、前記点火源を停止することを特徴とする請求項2に記載の燃焼バーナ。
  4. 前記制御装置は、前記主燃焼室の温度が予め設定された下限温度以下になると、前記主燃焼室に導入される固体燃料量が増加するように前記ガイド部材の位置を調整することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  5. 前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の下流側端部に軸心側に循環する循環流を形成する保炎器が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  6. 前記主燃焼室の内壁面に耐火部材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  7. 前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の下流側端部の外側に所定隙間を空けて重なるように筒形状をなす副燃焼室が設けられ、前記主燃焼室及び前記副燃焼室は、前記燃料ノズルの中心位置に配置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  8. 前記燃料ノズルは、水平方向に沿って配設され、基端部に鉛直方向に沿って配設される固体燃料供給管の上端部が連結され、前記ガイド部材は、前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の上流側で、且つ、前記主燃焼室より鉛直方向の上方側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  9. 前記燃料ノズル及び前記主燃焼室は、四角筒形状をなすことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  10. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    請求項1から請求項9のいずれか一項の燃焼バーナを有する燃焼装置と、
    前記火炉で発生した排ガスから熱を回収する煙道と、
    を有することを特徴とするボイラ。
  11. 水平方向に沿って配設されて固体燃料と燃焼用空気とを混合した燃料ガスを噴出可能な燃料ノズルと、
    前記燃料ノズル内に設けられる筒形状をなす主燃焼室と、
    前記主燃焼室に設けられる点火源と、
    前記燃料ノズル内の前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の上流側で燃料ガスを前記主燃焼室に導入可能なガイド部材と、
    前記主燃焼室での燃焼状態に応じて前記ガイド部材の位置を調整する制御装置と、
    を有し、
    前記燃料ノズルは、水平方向に沿って配設され、基端部に鉛直方向に沿って配設される固体燃料供給管の上端部が連結され、前記ガイド部材は、前記主燃焼室における燃料ガスの流れ方向の上流側で、且つ、前記主燃焼室より鉛直方向の上方側に配置される、
    ことを特徴とする燃焼バーナ。
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