JP6188059B2 - 物品管理システム - Google Patents

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Description

この発明は、複数の物品管理装置で構成された物品管理システムに関する。
オフィス等に設置され、複数の従業員によって共用される書類等の物品を保管するための物品管理装置が知られている。下記特許文献1で開示された物品管理装置は、物品であるファイルを収納するための複数の収納ユニットと、各収納ユニットの施解錠を制御するための制御ユニットとを含んでいる。この物品管理装置では、制御ユニットが利用者のRFIDカードを読み取ることによって利用者の個人認証を行い、認証が済めば、指定された収納ユニットを解錠する。利用者は、解錠された収納ユニットからファイルを取り出すことができる。
特開2006−316525号公報
特許文献1の物品管理装置では、各収納ユニットが、ファイルという一種類の物品だけを管理している。しかし、物品管理装置での管理の対象となる物品には、ファイル以外にも複数の種類が想定される。そして、オフィスでの運用によっては、物品管理装置を複数台配置して、個々の物品管理装置において、異なる種類の物品を管理することも想定される。これらの場合において、使い勝手が向上されることが望ましい。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、使い勝手の向上を図ることができる物品管理システムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、物品を収納するための収納部を有し、前記収納部に対する物品の取り出しおよび/または収納の取引が可能な複数の物品管理装置であって、親機と前記親機以外の子機とを含み、個々が独立して配置されて通信可能に接続された複数の物品管理装置と、前記複数の物品管理装置のそれぞれにおける前記取引に関する情報を集約して一元管理する管理手段と、前記親機に設けられ、前記子機での取引を開始したい利用者の認証を前記親機にて行い、当該認証に関する認証データを前記情報として生成する認証手段と、前記認証手段による認証が無事完了したことに応じて、当該利用者が取引を開始したい前記子機に対して前記認証データを送信する送信手段と、当該子機が前記認証データを受信した場合に、当該子機での取引を許可する第1許可手段と、前記親機から所定距離以上離れた前記子機が前記認証データを受信した場合には、当該子機にアクセスしている利用者の再認証を当該子機にて行い、当該再認証が無事完了したことに応じて、当該子機での取引を許可する第2許可手段と、を含むことを特徴とする、物品管理システムである。
請求項記載の発明は、前記認証手段による認証の際に、前記親機にアクセスしている利用者を撮像して、当該利用者の撮像データを前記情報として生成する第1撮像手段と、前記親機から所定距離以上離れた前記子機にアクセスしている利用者を撮像して、当該利用者の撮像データを生成する第2撮像手段と、前記第1撮像手段が生成した撮像データと、前記第2撮像手段が生成した撮像データとに基づいて、前記親機にアクセスした利用者と当該子機にアクセスしている利用者とが一致するか否かを判断する判断手段と、を含み、前記第2許可手段は、前記親機にアクセスした利用者と当該子機にアクセスしている利用者とが一致するという前記判断手段の判断に応じて、当該子機での再認証を省略して当該子機での取引を許可することを特徴とする、請求項1記載の物品管理システムである。請求項記載の発明は、前記親機での認証と前記子機での再認証とにおいて認証方法が異なることを特徴とする、請求項1または2記載の物品管理システムである。
請求項1記載の発明によれば、物品管理システムでは、個々が独立して配置された複数の物品管理装置のそれぞれにおける(収納部に対する物品の取り出しや収納の)取引に関する情報が、集約されて、管理手段において一元管理される。そのため、管理手段において、全ての物品管理装置における取引に関する情報にまとめてアクセスすることできる。よって、各物品管理装置での取引に関する情報に関して、使い勝手の向上を図ることができる。
また、利用者が子機での取引を開始したい場合、まずは、親機での利用者の認証が必要となる。この認証における認証データは、今回の子機における取引に関する情報として、管理手段に管理される。そして、この認証が無事完了してから、当該認証での認証データを当該子機が受信した場合に、当該子機での取引が許可される。これにより、各子機での取引に関する認証データが管理手段に一元管理されることから、各子機に対して個別にアクセスしなくても、管理手段において、各子機についてのこれらのデータにまとめてアクセスすることができるので、使い勝手が良い
また、利用者が子機での取引を開始したい場合において、親機での利用者の認証が済んだ後に当該子機で再認証を行ってもよい。これにより、当該利用者が当該子機に辿り着いていない状況で、別の者が当該子機での取引を勝手に開始してしまうことを防止できる
請求項記載の発明によれば、利用者が遠い子機での取引を開始したい場合において、親機で認証を受けた際の当該利用者の撮像データと、当該子機にアクセスしている利用者の撮像データとに基づいて両者が一致していれば、親機で認証を済ませた利用者は、当該子機での再認証を受けなくても、当該子機での取引を速やかに開始できる。よって、使い勝手の更なる向上を図ることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る物品管理システム1の構成を示す模式図である。 図2は、物品管理システム1の電気的な構成を示すブロック図である。 図3は、物品管理システム1において行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、物品管理システム1において行われる制御動作の一例を示すフローチャートである。 図5は、物品管理システム1において親機2Aに記憶されるテーブル65を示す図である。 図6は、物品管理システム1において子機2Bに記憶されるテーブル70,71を示す図である。 図7は、物品管理システム1において親機2Aに記憶されるテーブル80を示す図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る物品管理システム1の構成を示す模式図である。図2は、物品管理システム1の電気的な構成を示すブロック図である。
図1に示す物品管理システム1は、銀行等のオフィスに適用される。物品管理システム1は、複数の物品管理装置2を含んでいる。この実施形態では、物品管理システム1を構成する物品管理装置2の総数は、「4」であり、これら4台の物品管理装置2のうち、1台は重要物管理装置20であり、別の1台は複合管理装置21であり、さらに別の1台は鍵管理装置22であり、残りの1台はカード管理装置23である。図1では、重要物管理装置20、複合管理装置21、鍵管理装置22およびカード管理装置23のそれぞれの正面図を模式的に示している。
重要物管理装置20は、領収書や電子機器(ここではパソコン)といったオフィスの備品や、通帳や小切手や証書といった貴重品を管理する物品管理装置である。複合管理装置21は、鍵や鍵管理ボックス(複数の鍵を収容するアタッシュケースのようなもの)やカード(キャッシュカード等)といった貴重品を管理する物品管理装置である。鍵管理装置22は、鍵だけを管理する物品管理装置である。カード管理装置23は、カードだけを管理する物品管理装置である。なお、各物品管理装置2に収納される物を、以下では「物品」と総称することがある。
また、この実施形態では、4台の物品管理装置2のうち、重要物管理装置20が親機2Aとして機能し、親機2A以外の複合管理装置21、鍵管理装置22およびカード管理装置23は、子機2Bとして機能している。各子機2Bと親機2Aとは、有線または無線の通信回線で構成されたLAN(Local Area Network)3を介して通信可能に接続されている。これら4台の物品管理装置2は、別々の装置であり、個々の物品管理装置2が独立してオフィス内に配置されている。
次に、重要物管理装置20、複合管理装置21、鍵管理装置22およびカード管理装置23のそれぞれについて、この順番で個別に説明する。
重要物管理装置20は、第1収納ユニット4と、第2収納ユニット5と、第3収納ユニット6と、操作制御ユニット7とを含んでいる。第1収納ユニット4、第2収納ユニット5、第3収納ユニット6および操作制御ユニット7のそれぞれは、独立したユニットである。図1では、第1収納ユニット4、第2収納ユニット5および第3収納ユニット6が、左からこの順番で並んでいて、操作制御ユニット7が第1収納ユニット4の天面に載せられている。操作制御ユニット7に対して各収納ユニットを連結することによって重要物管理装置20が構成されている。
第1収納ユニット4、第2収納ユニット5および第3収納ユニット6のそれぞれの全体形状は、直方体形状であって、図1では比較的縦長である。また、一例として、この実施形態では、第1収納ユニット4および第2収納ユニット5のそれぞれの天面が面一(同じ高さ)であり、第3収納ユニット6の天面は、第1収納ユニット4および第2収納ユニット5の各天面よりも高くなっている。
第1収納ユニット4、第2収納ユニット5および第3収納ユニット6のそれぞれは、物品(領収書や電子機器や通帳や小切手や証書)を収納するための複数の収納部(これから述べる収納部A〜H)で構成されている。重要物管理装置20の利用者は、いずれかの収納部に対して物品を取り出したり収納したりする(出し入れする)取引を重要物管理装置20との間で行うことができる。
第1収納ユニット4は、上から順に、収納部A、収納部Bおよび収納部Cという3つの収納部を含んでいる。第2収納ユニット5は、上から順に、収納部D、収納部E、収納部Fおよび収納部Gという4つの収納部を含んでいる。第3収納ユニット6は、収納部Hという1つの収納部を含んでいる。収納部A〜Hにおける語尾のアルファベットA〜Hは、個々の収納部を識別するための記号であり、以下では、これらのアルファベットを「収納部ID」と総称することがある。なお、後述する収納部I〜Nについても同様である。
収納部Aを参照して、各収納部は、正面に開口部を有する立方体状の空間であって物品を収納する収納スペース8と、収納スペース8の正面の開口部を開閉する扉9とを含んでいる。扉9の正面には、利用者が指を掛けるための凹状の取っ手10と、鍵穴11とが設けられている。なお、図1では、収納部B〜Hにおいて収納スペース8、扉9、取っ手10および鍵穴11に該当する全ての部分に符号を付すことを、説明の便宜上、省略している。
収納部A、B、D〜Gでは、扉9が、その裏側に物品を収容できる引き出しを構成している。取っ手10に指を掛けて手前に引くと、収納部内の物品が扉9(引き出し)とともに収納スペース8の外部へ引き出されるようになっていて、このときの収納部は、開いた状態にある。逆に、取っ手10に指を掛けて扉9を逆向き(重要物管理装置20の奥側)に押し込むと、収納スペース8が扉9によって正面側から塞がれ、物品が収納スペース8内に収納された状態になり、このときの収納部は、閉じた状態にある。
収納部Cでは、扉9が、正面視における右端部で上下に延びる回動軸(図示せず)を中心として回動可能である。図1の収納部Cは、閉じた状態にあって、扉9が、物品を収納した収納スペース8を正面側から塞いでいる。この状態で取っ手10に指を掛けて手前に引くと、扉9は、前述した回動軸周りに正面側へ回動して、収納スペース8が正面側に露出され、このときの収納部Cは、開いた状態にある。そして、今までとは逆向きに扉9を回動させると、収納部Cは閉じる。
収納部Hでは、扉9が、左扉9Lと右扉9Rとを含む観音開きの構成になっている。左扉9Lは、正面視における左端部で上下に延びる回動軸(図示せず)を中心として回動可能であり、右扉9Rは、正面視における右端部で上下に延びる回動軸(図示せず)を中心として回動可能である。収納部Hでは、取っ手10および鍵穴11が、右扉9Rだけに設けられているが、左扉9Lおよび右扉9Rの両方に設けられても構わない。
図1の収納部Hは、閉じた状態にあって、左扉9Lおよび右扉9Rが、物品を収納した収納スペース8を正面側から塞いでいる。この状態で取っ手10に指を掛けて手前に引くと、最初に、右扉9Rが、前述した回動軸周りに正面側へ回動して、収納スペース8の右半分が正面側に露出される。次いで、左扉9Lの右縁に指を掛けて手前に引くと、左扉9Lが、前述した回動軸周りに正面側へ回動して、収納スペース8の左半分が正面側に露出される。このときの収納部Hは、開いた状態にある。そして、今までとは逆向きに左扉9Lおよび右扉9Rのそれぞれを回動させると、収納部Hは閉じる。
なお、収納部A〜Hのレイアウトや個々の大きさは、図1に限らず、任意に設定可能であるし、各収納部の開閉機構は、任意に変更可能である。たとえば、収納部Aが、前述した引き出し式でなく、収納部Hのような観音開き式であっても構わない。また、この実施形態では、第1収納ユニット4〜第3収納ユニット6という3つの収納ユニットを示しているが、収納ユニットの数や、各収納ユニットにおける収納部の数は、管理する物品の種類や数に応じて、任意に設定可能である。
収納部A〜Hのそれぞれには、たとえば電磁ロックやソレノイド等で構成された施解錠機構12(施解錠手段)が内蔵されている。説明の便宜上、図1では、収納部Dの施解錠機構12だけが図示されている。施解錠機構12は、自身を内蔵する収納部を閉じた状態で施錠したり、収納部を開くことができるように解錠したりすることができる。各収納部の施解錠機構12の施解錠動作は、後述するように操作制御ユニット7によって電気的に自動制御される。しかし、故障や停電等の緊急時には、収納部毎に予め準備された非常鍵(図示せず)を、対応する収納部の鍵穴11に差し込んで操作することによって、各収納部を手動で解錠し、収納部を開くことができる。もちろん、解錠するときとは逆向きに非常鍵(図示せず)を操作することによって再び収納部を施錠することもできる(各子機2Bにおいても同様であってもよい)。
操作制御ユニット7は、第1収納ユニット4、第2収納ユニット5および第3収納ユニット6のいずれか(図1では第1収納ユニット4)の天面に載置されている。操作制御ユニット7を構成する部品として、図1では、操作制御ユニット7の筐体をなすユニット本体13と、表示操作部14(管理手段、表示手段)と、カードリーダ15と、カメラ16(撮像手段)とが図示されている。
ユニット本体13は、ボックス状である。表示操作部14は、たとえば、液晶のタッチパネルであり、ユニット本体13の正面に設けられている。表示操作部14には、重要物管理装置20の動作状況が表示されたり、重要物管理装置20を動作させるために利用者等によって操作されるボタン(タッチキー)が表示されたりする。
カードリーダ15は、ユニット本体13の正面(図1では表示操作部14の下方)に設けられている。カードリーダ15に関連して、利用者は、重要物管理装置20を利用する際に必要なるIDカード(図示せず)を有している。IDカードには、利用者毎に割り振られた識別情報(利用者ID)を記憶している。カードリーダ15は、利用者が有するIDカードと非接触の状態で、当該IDカードに記憶された情報(ここでは利用者ID)を読み取ることができる。
カメラ16は、ユニット本体13の正面に設けられている。カメラ16は、ユニット本体13の正面(図1における紙面手前)で重要物管理装置20にアクセスしている利用者を撮像することができる。
次に、図2を参照して、重要物管理装置20の電気的構成について説明する。
操作制御ユニット7には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部17(認証手段、送信手段)が備えられている。制御部17は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御部17は、操作制御ユニット7だけでなく、重要物管理装置20全体、さらには、物品管理システム1全体の動作を制御するためのものである。操作制御ユニット7では、制御部17に対して、前述した表示操作部14、カードリーダ15およびカメラ16のそれぞれと、内部I/F(インタフェース)部18と、外部I/F部19と、記憶部24(管理手段、記憶手段)とが電気的に接続されている。表示操作部14、カードリーダ15、カメラ16、制御部17、内部I/F部18、外部I/F部19および記憶部24は、操作制御ユニット7(親機2A)に含まれる。
制御部17は、表示操作部14の表示を制御したり、利用者が表示操作部14を操作した内容を受け付けたりすることができる。制御部17には、カードリーダ15がカード(前述したIDカード等)から読み取った情報(利用者ID等)が入力される。
制御部17は、内部I/F部18を介して、第1収納ユニット4、第2収納ユニット5および第3収納ユニット6のそれぞれと通信できる。具体的には、制御部17は、内部I/F部18を介して、各収納ユニットの収納部(収納部A〜H)のそれぞれにおける施解錠機構12に対して電気的に接続されており、施解錠機構12の施解錠動作を制御することによって、収納部A〜Hのそれぞれを施解錠することができる。
外部I/F部19は、LAN3に接続されている。そのため、制御部17は、外部I/F部19およびLAN3を介して、各子機2Bと通信することができる。
記憶部24は、前述した利用者ID等の必要な情報(詳しくは、後述する)を記憶している。
図1に戻り、次に、複合管理装置21について説明する。
複合管理装置21は、縦長の筐体31を有していて、筐体31内に、物品(鍵や鍵管理ボックスやカード)を収納するための収納部I、J、KおよびLを備えている。図1では、収納部Lの上に収納部LおよびJが左右に並んで配置されていて、収納部LおよびJの上方に収納部Iが配置されている。複合管理装置21の利用者は、いずれかの収納部に対して物品を出し入れする取引を複合管理装置21との間で行うことができる。
収納部I、J、KおよびLのそれぞれは、前述した収納部Cとほぼ同じ構成を有しており、収納スペース8、扉9および施解錠機構12(図1には図示せず)を少なくとも有している。
収納部Iでは、扉9が、正面視における上端部で左右に延びる回動軸(図示せず)を中心として回動可能である。図1の収納部Iは、閉じた状態にあって、扉9が、物品を収納した収納スペース8を正面側から塞いでいる。この状態で、扉9に設けられた取っ手10に指を掛けて手前に引くと、扉9は、前述した回動軸周りに正面上側へ回動して、収納スペース8が正面側に露出され、このときの収納部Iは、開いた状態にある。収納部Iの収納スペース8には、たとえば、最大で30本の鍵(図示せず)が、左右に15本ずつ上下二段に並んだ状態で収納される。なお、図面(後述する図5〜図7参照)では、個々の鍵を、括弧書きの小文字アルファベットによって、鍵(a)、鍵(b)…というように区別している。また、一例として、各鍵には、小片状のホルダ(図示せず)が連結されていて、収納スペース8内には、このホルダを嵌め込むための嵌め込み穴(図示せず)が、鍵の最大収納数と同数(ここでは30個)設けられている。ホルダが、対応する嵌め込み穴(図示せず)に嵌め込まれることによって、当該ホルダに連結された鍵が収納スペース8内の定位置で保持される。また、収納部Iにおける各嵌め込み穴の周囲には、ホルダを嵌め込み穴に嵌まり込んだ状態でロックしたり、そのロックを解除したりする錠機構38が設けられている(図2参照)。錠機構38は、ソレノイド等で構成されたアクチュエータであり、たとえば、ホルダに形成された孔(図示せず)に対して進退する突起(図示せず)を有している。錠機構38は、この突起をホルダの孔に嵌め込むことによって、ホルダを嵌め込み穴に嵌まり込んだ状態でロックする。一方、錠機構38は、この突起をホルダの孔から退避させることによって、ホルダのロックを解除する。ホルダのロックが解除されると、利用者は、当該ホルダに連結された鍵を収納スペース8から取り出すことができる。なお、各嵌め込み穴の周辺には、対応する鍵が取り出されたか否かを点灯の有無によって表示するランプ(図示せず)が設けられていてもよい。
そして、収納部Iが開いた状態で、開くときとは逆向きに扉9を回動させると、収納部Iは閉じる。
収納部Jでは、扉9が、正面視における右端部で上下に延びる回動軸(図示せず)を中心として回動可能である。図1の収納部Jは、閉じた状態にあって、扉9が、物品を収納した収納スペース8を正面側から塞いでいる。収納部Jでは、扉9に設けられた取っ手10に指を掛けて手前に引くと、扉9が、前述した回動軸周りに正面側へ回動して、収納スペース8が正面側に露出される。このときの収納部Jは、開いた状態にある。収納部Jの収納スペース8には、たとえば、最大で5本の鍵(図示せず)が、左右1列に並んだ状態で収納される。なお、収納部Jに収納される鍵は、収納部Iに収納される鍵よりも重要度が高い。収納部Jに収納される鍵を、以下では「重要鍵」と区別して呼ぶことがある。重要鍵にもホルダ(図示せず)が連結されていて、収納スペース8内には、このホルダを嵌め込むための嵌め込み穴(図示せず)が、鍵の最大収納数と同数(ここでは5個)設けられている。ホルダが、収納スペース8内に設けられた嵌め込み穴(図示せず)に嵌め込まれることによって、当該ホルダが連結された鍵が収納スペース8内の定位置で保持される。また、収納部Jにおける各嵌め込み穴の周囲には、ホルダを嵌め込み穴に嵌まり込んだ状態でロックしたり、そのロックを解除したりする錠機構38が設けられている(図2参照)。そして、収納部Jが開いた状態で、開くときとは逆向きに扉9を回動させると、収納部Jは閉じる。
収納部Kでは、扉9が、正面視における右端部で上下に延びる回動軸(図示せず)を中心として回動可能である。図1の収納部Kは、閉じた状態にあって、扉9が、物品を収納した収納スペース8を正面側から塞いでいる。収納部Kでは、扉9に設けられた取っ手10に指を掛けて手前に引くと、扉9が、前述した回動軸周りに正面側へ回動して、収納スペース8が正面側に露出される。このときの収納部Kは、開いた状態にある。収納部Kの収納スペース8には、前述した鍵管理ボックス(図示せず)が複数台(ここでは2台)収納される。これらの鍵管理ボックスは、たとえば、水平に寝た姿勢で上下に重なって収納されている。そして、収納部Kが開いた状態で、今までとは逆向きに扉9を回動させると、収納部Kは閉じる。
収納部Lでは、扉9が、正面視における左端部で上下に延びる回動軸(図示せず)を中心として回動可能である。図1の収納部Lは、閉じた状態にあって、扉9が、物品を収納した収納スペース8を正面側から塞いでいる。この状態で、扉9に設けられた取っ手10に指を掛けて手前に引くと、扉9は、前述した回動軸周りに正面側へ回動して、収納スペース8が正面側に露出され、このときの収納部Lは、開いた状態にある。収納部Lの収納スペース8は、左右の延びるスリット状の出入口(図示せず)が形成されたボックス状である。この出入口にカードを挿入することでカードを収納スペース8内に収納したり、収納スペース8内のカードを当該出入口から排出させて受け取ったりすることができる。そして、収納部Lが開いた状態(収納スペース8の出入口が露出された状態)で、開くときとは逆向きに扉9を回動させると、収納部Lは閉じる。
複合管理装置21の筐体3の正面において、収納部Iと、左右に並ぶ収納部JおよびLとによって上下から挟まれた領域には、前述した表示操作部14とほぼ同じ構成の表示操作部32と、複合管理装置21での取引内容等を印字したレシートを出力(ジャーナル出力)するプリンター部33とが主に設けられている。
次に、図2を参照して、複合管理装置21の電気的構成について説明する。
複合管理装置21には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部34が備えられている。制御部34は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御部34に対して、前述した表示操作部32およびプリンター部33のそれぞれと、収納部I〜Lのそれぞれと、外部I/F部35と、記憶部36とが電気的に接続されている。
制御部34は、表示操作部32の表示を制御したり、利用者が表示操作部32を操作した内容を受け付けたりすることができる。制御部34は、プリンター部33に対して、前述したレシートの出力を指示することができる。
制御部34は、収納部I〜Lのそれぞれにおける施解錠機構12に対して電気的に接続されており、施解錠機構12の施解錠動作を制御することによって、収納部I〜Lのそれぞれを施解錠することができる。また、制御部34は、収納部IおよびJ内の各ホルダ(図示せず)の錠機構38に対して電気的に接続されており、各錠機構38を個別に制御することによって、各ホルダをロックしたり、そのロックを解除したりすることができる。
外部I/F部35は、LAN3に接続されている。そのため、制御部34は、外部I/F部35およびLAN3を介して、親機2A(親機2Aの制御部17)や他の子機2Bと通信することができる。
記憶部36は、必要な情報(詳しくは、後述する)を記憶している。
図1に戻り、次に、鍵管理装置22について説明する。
鍵管理装置22は、ボックス状の筐体41を有しており、筐体41内における左寄りの位置に、物品(鍵)を収納するための収納部Mを備えている。鍵管理装置22の利用者は、収納部Mに対して鍵を出し入れする取引を鍵管理装置22との間で行うことができる。収納部Mは、前述した収納部Jとほぼ同じ構成を有しており、収納スペース8、扉9および施解錠機構12(図1に図示せず)を少なくとも有している。
収納部Mでは、扉9が、正面視における左端部で上下に延びる回動軸(図示せず)を中心として回動可能である。
図1の収納部Mは、閉じた状態にあって、扉9が、物品を収納した収納スペース8を正面側から塞いでいる。この状態で扉9を手前に開くと、収納スペース8が正面側に露出される。このときの収納部Mは、開いた状態にある。なお、開いた扉9は、図1の収納部Mにおける扉9に示した破線部分を折り目として2重に折り畳まれて筐体41の左側に収納されてもよい。
収納部Mの収納スペース8には、たとえば、最大で30本の鍵(図示せず)が、左右に10本ずつ上下三段に並んだ状態で収納される。収納部Mの鍵にもホルダ(図示せず)が連結されていて、収納スペース8内には、このホルダを嵌め込むための嵌め込み穴(図示せず)が、鍵の最大収納数と同数(ここでは30個)設けられている。ホルダが、収納スペース8内に設けられた嵌め込み穴(図示せず)に嵌め込まれることによって、当該ホルダが連結された鍵が収納スペース8内の定位置で保持される。また、収納部Mにおける各嵌め込み穴の周囲には、ホルダを嵌め込み穴に嵌まり込んだ状態でロックしたり、そのロックを解除したりする錠機構38が設けられている(図2参照)。そして、開いた扉9を、開いたときとは逆向きに動かすと、収納部Mは閉じる。
鍵管理装置22の筐体41の正面において、収納部Mより右側の領域には、前述した表示操作部14や32とほぼ同じ構成の表示操作部42と、カードリーダ43と、鍵管理装置22での取引内容等を印字したレシートを出力するプリンター部44とが主に設けられている。なお、カードリーダ43に関し、筐体41には、利用者のIDカードを通すための溝48が形成されていて、利用者が自身のIDカードを溝48に通したときに、カードリーダ43が、当該IDカードに記憶された情報(ここでは利用者ID)を読み取ることができる。もちろん、カードリーダ43は、前述したカードリーダ15と同じ構成(非接触読取式)であってもよい。
次に、図2を参照して、鍵管理装置22の電気的構成について説明する。
鍵管理装置22には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部45が備えられている。制御部45は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御部45に対して、前述した表示操作部42、カードリーダ43およびプリンター部44のそれぞれと、収納部Mと、外部I/F部46と、記憶部47とが電気的に接続されている。
制御部45は、表示操作部42の表示を制御したり、利用者が表示操作部42を操作した内容を受け付けたりすることができる。制御部45には、カードリーダ43がカード(前述したIDカード等)から読み取った情報が入力される。制御部45は、プリンター部44に対して、前述したレシートの出力を指示することができる。
制御部45は、収納部Mの施解錠機構12に対して電気的に接続されており、施解錠機構12の施解錠動作を制御することによって、収納部Mを施解錠することができる。また、制御部45は、収納部M内の各ホルダ(図示せず)の錠機構38に対して電気的に接続されており、各錠機構38を個別に制御することによって、各ホルダをロックしたり、そのロックを解除したりすることができる。
外部I/F部46は、LAN3に接続されている。そのため、制御部45は、外部I/F部46およびLAN3を介して、親機2A(親機2Aの制御部17)や他の子機2Bと通信することができる。
記憶部47は、必要な情報(詳しくは、後述する)を記憶している。
図1に戻り、次に、カード管理装置23について説明する。
カード管理装置23は、ボックス状の筐体51を有しており、筐体51内に、物品(カード)を収納するための収納部Nを備えている。収納部Nは、複数設けられている。この実施形態では、収納部Nは、16個存在し、正面視において左右4列上下4列で並んで配置されている。カード管理装置23の利用者は、個々の収納部Nに対してカードを出し入れする取引をカード管理装置23との間で行うことができる。個々の収納部Nは、前述した収納スペース8、扉9および施解錠機構12(図1には図示せず)を少なくとも有している。各収納部Nでは、正面に位置する扉9が開閉可能である。図1の各収納部Nは、閉じた状態にあって、扉9が、物品を収納した収納スペース8を正面側から塞いでいる。この状態で、扉9を開くと、収納スペース8が正面側に露出され、このときの収納部Nは、開いた状態にある。各収納部Nの収納スペース8には、多数枚のカードを積層状態で収納することができる。そして、収納部Nが開いた状態で扉9を閉じると、収納部Nは閉じる。
カード管理装置23の筐体51の正面において、最上位の収納部Nよりも上方の領域には、表示操作部52が主に設けられている。表示操作部52は、前述した表示操作部14および32と同じ構成であってもよいし、図1に示すように、表示部52Aと、複数のボタンで構成された操作部52Bとに分かれていてもよい。
次に、図2を参照して、カード管理装置23の電気的構成について説明する。
カード管理装置23には、マイクロコンピュータ等で構成された制御部53が備えられている。制御部53は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御部53に対して、前述した表示操作部52と、各収納部Nと、外部I/F部54と、記憶部55とが電気的に接続されている。
制御部53は、表示操作部52の表示を制御したり、利用者が表示操作部52を操作した内容を受け付けたりすることができる。
制御部53は、各収納部Nにおける施解錠機構12に対して電気的に接続されており、施解錠機構12の施解錠動作を制御することによって、各収納部Nを個別に施解錠することができる。
外部I/F部54は、LAN3に接続されている。そのため、制御部53は、外部I/F部54およびLAN3を介して、親機2A(親機2Aの制御部17)や他の子機2Bと通信することができる。
記憶部55は、必要な情報(詳しくは、後述する)を記憶することができる。
次に、物品管理システム1で行われる処理について、図3および図4のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図3のフローチャートは、親機2A(重要物管理装置20)の制御部17が行う処理を示しており、図4のフローチャートは、子機2B(複合管理装置21、鍵管理装置22およびカード管理装置23のいずれか)の制御部(制御部34、45および53のいずれかであり、以下では「制御部60(許可手段、第2許可手段、第3許可手段、判断手段)」と総称する)が行う処理を示している。
ここで、物品管理システム1では、いずれかの物品管理装置2に対して物品の出し入れの取引を行いたい場合、最初に親機2A(重要物管理装置20)でログイン操作を行って親機2Aから認証(個人認証)を受けるようになっている。ログイン操作としては、利用者が親機2Aの表示操作部14を操作して自身の利用者IDを入力したり、自身のIDカードに記憶された利用者IDをカードリーダ15に読み取らせたりする行為が挙げられる。
待機状態の親機2Aでは、制御部17は、これから取引を開始したい利用者によるログイン操作があるか否かを監視している(ステップS1)。
ログイン操作があると(ステップS1でYES)、制御部17は、親機2Aにアクセスしてログイン操作を行っている当該利用者の認証を親機2Aにて行うとともに、カメラ16を起動させて当該利用者の顔をカメラ16によって撮像する(ステップS2)。カメラ16は、当該利用者の撮像データを、今回の取引に関する情報として生成する。認証として、制御部17は、ステップS1でのログイン操作で取得した利用者IDが、記憶部24に記憶されたものと一致しているか否かを確認し、一致していれば認証OKとする。
別の認証として、利用者に対して、事前に決められた暗証番号(予め記憶部24に記憶されている)の入力を要求してもよい。この場合、制御部17は、利用者による表示操作部14の操作によって入力された暗証番号が、記憶部24に記憶されたものと一致しているか否かを確認し、一致していれば認証OKとする。さらに別の認証として、制御部17は、ステップS2で生成された利用者の顔の撮像データが、予め記憶部24に記憶されたものと一致しているか否かを確認し、一致していれば認証OKとしてもよい。さらに別の認証として、制御部17は、図示しない静脈認証部によって読み取った利用者の静脈データが、予め記憶部24に記憶されたものと一致しているか否かを確認し、一致していれば認証OKとしてもよい。ステップS2の認証では、利用者IDの一致不一致による認証と、暗証番号の一致不一致による認証と、撮像データによる顔認証と、静脈認証とのうち、いずれか1つを単独で用いてもよいし、複数を組み合わせて用いてもよい。なお、認証に必要な各利用客の個人情報であって、記憶部24に予め記憶されている情報(前述した利用者IDや、暗証番号や、撮像データや、静脈データ)を、「認証用個人情報」と総称することがある。
そして、認証OKであれば(ステップS3でYES)、制御部17は、認証を行った利用者による親機2Aへのログインが成立したと判断する(ステップS4)。
ログイン後の制御部17は、利用者が表示操作部14を操作することによって、これから利用する管理装置(重要物管理装置20、複合管理装置21、鍵管理装置22およびカード管理装置23のいずれか)を選択したか否かを監視している(ステップS5)。ログインが成立してから所定時間が経過しても、利用者による管理装置の選択がなければ(ステップS5でNO,ステップS6でYES)、制御部17は、今回の取引がキャンセルされたものとして、親機2Aをログオフとし(ステップS7)、待機状態に戻る。
ログインが成立してから所定時間内に利用者による管理装置の選択があった場合(ステップS5でYES)、制御部17は、選択された管理装置が重要物管理装置20(親機2A)であるか否かを確認する(ステップS8)。
利用者によって重要物管理装置20が選択されたのであれば(ステップS8でYES)、制御部17は、利用者が表示操作部14を操作することによって、これから物品の出し入れを行いたい収納部(収納部A〜Hのいずれか)を選択したか否かを監視する(ステップS9)。所定時間が経過しても収納部の選択がなければ(ステップS9でNO,ステップS6でYES)、制御部17は、親機2Aをログオフとし(ステップS7)、待機状態に戻る。
当該所定時間内に利用者による収納部の選択があった場合(ステップS9でYES)、制御部17は、選択された収納部の施解錠機構12を動作させることによって当該収納部を解錠する(ステップS10)。また、利用者は、ステップS9で収納部を選択する際に、選択した収納部での取引内容(どの物品をいくつ出し入れするか)を表示操作部14の操作によって親機2Aに入力する。そして、利用者は、ステップS10で解錠された収納部に対して物品の出し入れを行い、出し入れが完了すると、表示操作部14を操作することによって、出し入れが完了した旨を親機2Aに入力する。制御部17は、このような入力によって物品の出し入れ完了を把握したり(ステップSS11でYES)、出し入れ完了を把握しなくても解錠から所定時間経過したりすると(ステップS11でNO,ステップS12でYES)、今回物品の出し入れがあった収納部の施解錠機構12を動作させることによって当該収納部を施錠する(ステップS13)。また、制御部17は、ステップS13において、今回の取引の履歴(「取引履歴」ということにする)を、今回の取引に関する情報として、親機2Aの記憶部24に保存する。その後、制御部17は、親機2Aをログオフとする(ステップS7)。
取引履歴には、図5の「重要物管理装置」の欄に示すように、取引日時(ステップS4でのログインが成立した日時)と、ステップS1で取得された利用者IDと、今回の取引の対象となった収納部の名称(収納部IDだけでもよい)、今回の取引内容(利用者によって入力される)とが含まれている。さらに、各取引履歴は、ステップS2で撮像した利用者の撮像データと関連付けられている。なお、撮像データを、対応する取引履歴の一部とみなすことができる。
たとえば、図5の「重要物管理装置」の欄では、7月1日の9:10という取引日時に、利用者IDが0012の利用者が、取引対象収納部である収納部Aから通帳2枚を取り出したこと(取引内容)と、当該利用者の撮像データ(撮像データ001)とが1つの取引履歴として記憶されている。当該取引履歴は、取引日時の時系列順にテーブル65にまとめられている。テーブル65は、親機2Aの記憶部24に保存されている。
図5を見ればわかるように、テーブル65には、重要物管理装置20(親機2A)での取引についての取引履歴だけでなく、各子機2B(複合管理装置21、鍵管理装置22およびカード管理装置23のそれぞれ)での取引についての取引履歴も記憶されている。その理由は、以下のとおりである。
図3を参照して、まず、ログイン後に利用者による管理装置の選択があった場合において(ステップS5でYES)、選択された管理装置が重要物管理装置20でない場合には(ステップS8でNO)、制御部17は、これから述べる認証データを生成して、選択された管理装置(つまり子機2B)に対して送信する(ステップS14)。つまり、ステップS14において、制御部17は、ステップS3で認証が無事完了したことに応じて、認証を受けた利用者が取引を開始したい子機2Bに対して認証データを送信する。認証データには、ステップS1〜S4での認証およびログインに関する情報(ステップS4でのログインが成立した日時や、認証を受けた利用者の利用者IDといった今回の取引に関する情報)と、親機2Aでのログインおよび認証が済んでいる旨とが含まれている。
制御部17は、選択された管理装置(子機2B)に対して認証データを送信すると、親機2Aをログオフとする(ステップS15)。
図4を参照して、今回選択された管理装置(「取引対象の子機2B」ということにする)の制御部60は、親機2Aからの認証データを受信すると(ステップS21でYES)、これから述べる2重ログイン設定が取引対象の子機2Bにあるか否か(適用されているか否か)を確認する(ステップS22)。2重ログイン設定がある場合、親機2Aでのログインおよび認証だけでなく、取引対象の子機2Bでもログインおよび認証が必要となる。2重ログイン設定がない場合、取引対象の子機2Bでのログインおよび認証は不要となる。2重ログイン設定のありなしは、オペレータ(管理者)が親機2Aの表示操作部14(親機2Aの裏面に設けられた設定パネルであってもよい)を操作することによって、予め選択できる。
2重ログイン設定のありなしは、子機2Bが親機2Aから所定距離以上離れているか否かを基準としている。ここでの所定距離とは、親機2Aでログインした利用者が親機2Aを離れて取引対象の子機2Bに辿り着くまでの間に、別の者が当該子機2Bにアクセスしてしまう虞がある程度に離れた距離である。たとえば、親機2Aにアクセスしている利用者が姿勢を変えたり親機2Aから数秒歩いたりするだけで子機2Bにアクセスできる場合には、この子機2Bは、親機2Aから所定距離未満離れている(所定距離以上離れていない)ことになり、この子機2Bでの2重ログイン設定は「なし」である。逆に、親機2Aにアクセスしている利用者が姿勢を変えるだけでなく、オフィスのフロア内を歩き回ったり別のフロアに移動したりしないと子機2Bにアクセスできない場合には、この子機2Bは、親機2Aから所定距離以上離れていることになり、この子機2Bでの2重ログイン設定は「あり」である。オペレータは、親機2Aと子機2Bとの距離を勘案して、各子機2Bについて、2重ログイン設定のありなしを選択する。
そして、2重ログイン設定のありなしについての選択結果は、たとえば、親機2Aの記憶部24に記憶されている。そのため、取引対象の子機2Bの制御部60は、ステップS22では、親機2Aの記憶部24にアクセスして、取引対象の子機2Bに2重ログイン設定があるか否かを確認する。なお、2重ログイン設定のありなしについての選択結果は、それぞれの子機2Bの記憶部(記憶部36、47および55のいずれかであり、以下では「記憶部62」と総称することがある)に記憶されていてもよい。その場合、取引対象の子機2Bの制御部60は、自身の記憶部62にアクセスして、取引対象の子機2Bに2重ログイン設定があるか否かを確認する。
取引対象の子機2Bに2重ログイン設定がない場合(ステップS22でNO)、制御部60は、取引対象の子機2Bへのログインが成立したと直ちに判断する(ステップS23)。このように、親機2Aから所定距離未満離れた(2重ログイン設定が「なし」の)子機2Bが認証データを受信したことに応じて、当該子機2B(取引対象の子機2B)の制御部60は、当該子機2Bでの再認証を行うことなくログイン成立を判断して、当該子機での取引を許可する。つまり、利用者が親機2Aから所定距離未満離れた(近い)子機2Bでの取引を開始したい場合には、親機2Aと当該子機2Bとが近くにあることから、親機2Aで認証を済ませた利用者は、当該子機2Bでの再認証を受けなくても、当該子機2Bでの取引を速やかに開始できる。よって、使い勝手の向上を図ることができる。
2重ログイン設定があれば(ステップS22でYES)、制御部60は、これから述べる同一人物確認設定が取引対象の子機2Bにあるか否か(適用されているか否か)を確認する(ステップS24)。同一人物認証設定とは、取引対象の子機2Bと取引するために先ほど親機2Aでログインした利用者と、取引対象の子機2Bに現在アクセスしている利用者とが同一人物であるか否かを確認することである。同一人物確認設定のありなしは、オペレータが親機2Aの表示操作部14(前述した親機2Aの裏面の設定パネルでもよい)を操作することによって、予め選択でき、たとえば、親機2Aの記憶部24に記憶されている。そのため、制御部60は、ステップS24では、親機2Aの記憶部24にアクセスして、取引対象の子機2Bに同一人物確認設定があるか否かを確認する。なお、同一人物確認設定があるか否かは、それぞれの子機2Bの記憶部62に記憶されていてもよい。その場合、取引対象の子機2Bの制御部60は、自身の記憶部62にアクセスして、取引対象の子機2Bに同一人物確認設定があるか否かを確認する。
同一人物確認設定がない場合(ステップS24でNO)、制御部60は、取引対象の子機2Bの表示操作部(表示操作部32、42および52のいずれかであり、以下では「表示操作部61」と総称する)に案内画面を表示する等によって、取引対象の子機2Bにアクセスしている(取引対象の子機2Bの前にいる)利用者に対して、前述したログイン操作(利用者IDの入力や読み取り)を要求する(ステップS25)。利用者が取引対象の子機2Bの表示操作部61を操作する等によってログイン操作があれば(ステップS26でYES)、制御部60は、利用者IDの一致不一致による認証と、暗証番号の一致不一致による認証と、撮像データによる顔認証と、静脈認証とのうち、いずれか1つを単独で用いたり、複数を組み合わせて用いたりすることによって、当該利用者の認証を行う(ステップS27)。顔認証の場合には、第2撮像手段としてのカメラ68(オフィス内の監視カメラであって、図1に示すようにLAN3に接続されて物品管理システム1の一部となっている)によって、取引対象の子機2Bにアクセスしている利用者が撮像される。また、前述した認証用個人情報が子機2Bの記憶部62に予め記憶されていて、取引対象の子機2Bでは、この認証用個人情報(親機2Aの記憶部24からアクセスしたものでもよい)に基づいて、各種の認証が行われる。
なお、ここでの認証方法(ステップS27)と親機2Aでの認証方法(ステップS2)とを異ならせたり、子機2Bの認証レベルを親機2Aでの認証レベルよりも厳しくしたりすることが望ましい。たとえば、親機2Aでは、利用者IDの一致不一致による認証だけであれば、子機2Bでは、静脈認証を行う。そうすれば、親機2Aでログインした利用者とは別の者が子機2Bでログインできてしまうような不具合を確実に回避できる。
そして、認証OKであれば(ステップS28でYES)、制御部60は、認証を行った利用者による取引対象の子機2Bへのログイン(2重ログイン)が成立したと判断する(ステップS23)。このように、親機2Aら所定距離以上離れた(2重ログイン設定が「あり」の)子機2Bが認証データを受信した場合には、当該子機2B(取引対象の子機2B)の制御部60は、当該子機2Bにアクセスしている利用者の再認証を当該子機2Bにて行う(ステップS27)。そして、当該再認証が無事完了したことに応じて、制御部60は、ログイン成立を判断して、当該子機2Bでの取引を許可する(ステップS23)。つまり、利用者が親機2Aから所定距離以上離れた(遠い)子機2Bでの取引を開始したい場合において、親機2Aでの利用者の認証が済んだ後に当該子機2Bで再認証を行う。これにより、当該利用者が当該子機2Bに辿り着いていない状況で、別の者が当該子機2Bでの取引を勝手に開始してしまうことを防止できる。
一方、同一人物確認設定がある場合(ステップS24でYES)、取引対象の子機2B(親機2Aから所定距離以上離れた子機2B)にアクセスしている利用者が、前述したカメラ68(図1参照)によって撮像される。このカメラ68が生成した当該利用者の撮像データと、親機2Aでのログインの際にカメラ16によって生成された撮像データ(ステップS2参照)とに基づいて、制御部60が、先ほど親機2Aでログイン(アクセス)した利用者と、取引対象の子機2Bに現在アクセスしている利用者とが同一人物であるか否か(一致するか否か)を判断する(ステップS29)。
制御部60は、先ほど親機2Aでアクセスした利用者と、取引対象の子機2Bに現在アクセスしている利用者とが同一人物である(一致する)と判断した場合に(ステップS29でYES)、当該子機2Bでの2重ログインおよび再認証(ステップS25〜S28)を省略して、取引対象の子機2Bへのログインが成立したと判断し、取引対象の子機2Bでの取引を許可する(ステップS23)。つまり、利用者が遠い子機2Bでの取引を開始したい場合において、親機2Aで認証を受けた際の当該利用者の撮像データと、当該子機2Bにアクセスしている利用者の撮像データとに基づいて両者が一致していれば、親機2Aで認証を済ませた利用者は、当該子機2Bでの再認証を受けなくても、当該子機2Bでの取引を速やかに開始できる。よって、使い勝手の向上を図ることができる。
以上のように、取引対象の子機2Bの制御部60は、当該子機2Bが認証データを受信した場合に(ステップS21でYES)、必要に応じて2重ログイン(ステップS25〜S28)や同一人物確認(ステップS29)を経てから、ログイン成立を判断して、当該子機2Bでの取引を許可する(ステップS23)。
ログイン後の制御部60は、利用者が取引対象の子機2Bの表示操作部61を操作することによって、これから物品の出し入れを行いたい収納部(複合管理装置21の場合には収納部I〜Lのいずれかであり、鍵管理装置22の場合は収納部Mであり、カード管理装置23の場合はいずれかの収納部Nである)を選択したか否かを監視している(ステップS30)。所定時間が経過しても収納部の選択がなければ(ステップS30でNO,ステップS31でYES)、制御部60は、今回の取引がキャンセルされたものとして、取引対象の子機2Bをログオフとし(ステップS32)、待機状態に戻る。当該所定時間内に利用者による収納部の選択があった場合(ステップS30でYES)、制御部17は、選択された収納部の施解錠機構12を動作させることによって当該収納部を解錠する(ステップS33)。ちなみに、複数の鍵を管理する収納部I、JおよびM(図2参照)が選択された場合には、ステップS30では、いずれのホルダのロックを解除するかの選択も必要である。収納部I、JおよびMの場合、制御部60は、ステップS33において、施解錠機構12を動作させることによって当該収納部を解錠するだけでなく、錠機構38を制御することによって、選択されたホルダのロックを解除する。また、利用者は、ステップS30で収納部を選択する際に、選択した収納部での取引内容(どの物品をいくつ出し入れするか)を表示操作部61の操作によって、取引対象の子機2Bに入力する。
利用者は、解錠された収納部に対して物品の出し入れを行い、出し入れが完了すると、表示操作部61を操作することによって、出し入れが完了した旨を取引対象の子機2Bに入力する。制御部60は、このような入力によって物品の出し入れ完了を把握したり(ステップS34でYES)、出し入れ完了を把握しなくても解錠から所定時間経過したりすると(ステップS34でNO,ステップS35でYES)、今回物品の出し入れがあった収納部の施解錠機構12(必要に応じて錠機構38も)を動作させることによって当該収納部を施錠する(ステップS36)。
また、制御部60は、ステップS36において、今回の取引の履歴(取引履歴)を取引対象の子機2Bの記憶部62に保存するとともに、当該取引履歴を親機2Aに送信(転送)する。その後、制御部60は、取引対象の子機2Bをログオフとし(ステップS32)、待機状態に戻る。
ステップS36での取引履歴の保存に関し、たとえば、今回の取引対象の子機2Bが複合管理装置21である場合には、図6(a)を参照して、制御部60(制御部34)は、自身の記憶部62(記憶部36)に記憶されたテーブル70に今回の取引履歴を保存する。なお、取引履歴に含まれる取引内容は、ステップS30で利用者によって入力されたものである。図6(a)では、たとえば、7月1日の9:25の取引日時に、利用者IDが0001の利用者が、取引対象収納部である収納部Lからカード2枚を取り出したこと(取引内容)が1つの取引履歴としてテーブル70に記憶されている。なお、取引履歴を保存するテーブル70以外に、各物品の在庫を管理するテーブル71が各子機2Bの記憶部62に記憶されていてもよい。図6(b)では、複合管理装置21のテーブル71が示されていて、このテーブル71では、収納部I〜Lのそれぞれについて、収納される物品(収納物品)の名称と物品の在庫(在庫の有無や在庫数)が記憶されている。取引対象の子機2Bの制御部60は、ステップS35において、取引履歴を保存する際に、テーブル71の内容(在庫情報)を今回の取引内容に応じて更新してもよい。
そして、図3を参照して、認証データを送信した後にステップS15でログオフした親機2Aの制御部17は、取引対象の子機2Bの制御部60によって送信された取引履歴を受信すると(ステップS16でYES)、受信した取引履歴と、ステップS2で撮像した利用者の撮像データとを関連付けて最終的な取引履歴とし、この最終的な取引履歴をテーブル65に保存する(ステップS17)。これにより、テーブル65では、図5に示すように、親機2Aの場合と同様に、各子機2Bでの取引における取引履歴(利用者の撮像データも含む)が、子機2B毎に分けて、取引日時の時系列順に記憶される。
なお、親機2Aおよび子機2Bのそれぞれの取引履歴を保存するテーブル65以外に、親機2Aおよび子機2Bのそれぞれにおける物品の在庫を一括管理するテーブル80が親機2Aの記憶部24に記憶されていてもよい。図7に示すテーブル80では、親機2Aおよび子機2Bのそれぞれについて、各収納部(収納部A〜N)のそれぞれについて、収納される物品(収納物品)の名称と在庫(在庫の有無や在庫数)が記憶されている。制御部17は、ステップS35で取引対象の子機2Bの制御部60によって更新されたテーブル71(図6(b)参照)の更新内容を受信して、テーブル80の内容(在庫情報)を今回の取引に応じて更新してもよい。
そして、テーブル65およびテーブル80の内容は、親機2Aの表示操作部14(図1参照)に表示されるようになっている。
以上のように、物品管理システム1では、親機2Aの記憶部24は、個々が独立して配置された複数の物品管理装置2のそれぞれにおける取引に関する情報(取引履歴や在庫)を、テーブル65(図5参照)やテーブル80(図7参照)に集約して一元管理している。具体的には、記憶部24は、一元管理された情報をテーブル65および80にまとめて記憶している。また、表示操作部14は、一元管理された前記情報(テーブル65およびテーブル80の内容)をまとめて表示することができ、このときの表示操作部14は、当該情報を集約して一元管理していることになる。そのため、記憶部24や表示操作部14において、全ての物品管理装置2における取引に関する情報(特に取引履歴)にまとめてアクセスすることできる。特に、表示操作部14では、当該情報(全ての物品管理装置2での取引履歴を)をまとめて閲覧できるので、各物品管理装置2に対して個別にアクセスして取引履歴を閲覧する場合に比べて、使い勝手が良い。
また、前述したように、親機2Aの収納部A〜Hが収納する物品の種類と、子機2Bの収納部I〜Nが収納する物品の種類とが異なっている。このように収納部に収納する物品の種類が親機2Aと子機2Bとで異なる場合であっても、各物品管理装置2における異なる種類の物品の取引に関する情報を親機2Aの記憶部24で一元管理することができる。そのため、記憶部24(さらには、表示操作部14)において、各種類の物品の取引に関する情報にまとめてアクセスすることできる。
このように、各物品管理装置2での取引に関する情報に関して、使い勝手の向上を図ることができる。
そして、図3および図4を参照して、利用者が子機2Bでの取引を開始したい場合、まずは、親機2Aでの利用者の認証(ステップS2)が必要となる。この認証における認証データと、この認証を受ける利用者の撮像データとは、今回の子機2Bにおける取引に関する情報として、記憶部24(テーブル65)に管理される(ステップS17)。そして、この認証が無事完了してから、当該認証での認証データを当該子機2Bが受信した場合(ステップS21でYES)に、当該子機2Bでの取引が許可される(ステップS23)。これにより、各子機2Bでの取引に関する認証データおよび撮像データが記憶部24に一元管理されることから(図5のテーブル65参照)、各子機2Bに対して個別にアクセスしなくても、記憶部24や表示操作部14において、各子機2Bについてのこれらのデータにまとめてアクセスすることができるので、使い勝手が良い。
さらに、記憶部24は、撮像データと、対応する取引履歴とを関連付けて管理している(図5のテーブル65参照)。そのため、取引に不正等の問題があった場合に、その取引に関与した利用者(たとえば、他人のIDカードを用いて認証を受けた者)を撮像データに基づいて突き止めることができるので、セキュリティ性の面で使い勝手が良い。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、子機2Bで取引があった場合の取引履歴(在庫の更新内容も含む)は、前述した実施形態では取引の度に親機2Aに送信されるようになっているが(ステップS36)、たとえば、所定のタイミング(たとえば1日の営業時間の最後)になると、複数の取引における取引履歴がまとめて親機2Aに送信されてもよい。また、オペレータが、携帯型の記憶媒体に各子機2Bでの取引履歴を取り込んで、親機2Aまで当該記憶媒体を持っていき、親機2Aに対して当該記憶媒体における各子機2Bでの取引履歴を読み取らせるようにしてもよい。
また、図1に示すように、前述した実施形態では、物品管理システム1が、重要物管理装置20、複合管理装置21、鍵管理装置22およびカード管理装置23という異なる4台の装置によって構成されているが、複数台の同じ装置によって構成されていても構わない。
また、前述したカメラ16は、親機2Aに設けられていなくてもよく、カメラ68と同様に、オフィス内において天井等に設置された監視カメラであってもよい。この場合、カメラ16とカメラ68とがと同一であってもよい。逆に、前述した実施形態において子機2Bにアクセスしている利用者を撮像するカメラ68は、各子機2Bに個別に装備されていてもよい。
また、いずれかの子機2Bで取引中であるときに、他の利用者が親機2Aや別の子機2Bでの取引を望んでいるという状況が想定される。この場合、当該他の利用者は、親機2Aでログインすれば、他の子機2Bで取引中であっても、親機2Aや当該別の子機2Bでの取引を開始できてもよい。つまり、複数の物品管理装置2での取引が同時進行できてもよい。
また、前述した実施形態では、重要物管理装置20を親機2Aとしているが、別の管理装置を親機2Aとしても構わない。
また、前述した実施形態では、収納部(収納部A〜N)への物品の収納、および、収納部からの物品の取り出しの両方を「取引」と定義しているが、いずれか一方を「取引」と定義してもよい。
また、各物品管理装置2に、物品を計数する機構を内蔵しておいて、物品の取引があった場合に、取引(収納・取出)がされた物品の現物を計数して、取引数の正当性を確認するとともに取引内容を物品管理装置2側で自動検知できるようにしてもよい。
また、この実施形態では、表示操作部14での表示によって、必要な情報を目視可能に報知しているが、音声を用いて報知してもよいし、音声および表示を併用することによって報知してもよい(他の表示操作部32、42および52においても同様)。
また、複数の物品管理装置2のそれぞれにおける取引に関する情報を一元管理する記憶部24および表示操作部14は、重要物管理装置20から独立した装置であってもよい。
1 物品管理システム
2 物品管理装置
2A 親機
2B 子機
14 表示操作部
16 カメラ
17 制御部
20 重要物管理装置
21 複合管理装置
22 鍵管理装置
23 カード管理装置
24 記憶部
60 制御部
68 カメラ
A〜N 収納部

Claims (3)

  1. 物品を収納するための収納部を有し、前記収納部に対する物品の取り出しおよび/または収納の取引が可能な複数の物品管理装置であって、親機と前記親機以外の子機とを含み、個々が独立して配置されて通信可能に接続された複数の物品管理装置と、
    前記複数の物品管理装置のそれぞれにおける前記取引に関する情報を集約して一元管理する管理手段と、
    前記親機に設けられ、前記子機での取引を開始したい利用者の認証を前記親機にて行い、当該認証に関する認証データを前記情報として生成する認証手段と、
    前記認証手段による認証が無事完了したことに応じて、当該利用者が取引を開始したい前記子機に対して前記認証データを送信する送信手段と、
    当該子機が前記認証データを受信した場合に、当該子機での取引を許可する第1許可手段と、
    前記親機から所定距離以上離れた前記子機が前記認証データを受信した場合には、当該子機にアクセスしている利用者の再認証を当該子機にて行い、当該再認証が無事完了したことに応じて、当該子機での取引を許可する第2許可手段と、
    を含むことを特徴とする、物品管理システム。
  2. 前記認証手段による認証の際に、前記親機にアクセスしている利用者を撮像して、当該利用者の撮像データを前記情報として生成する第1撮像手段と、
    前記親機から所定距離以上離れた前記子機にアクセスしている利用者を撮像して、当該利用者の撮像データを生成する第2撮像手段と、
    前記第1撮像手段が生成した撮像データと、前記第2撮像手段が生成した撮像データとに基づいて、前記親機にアクセスした利用者と当該子機にアクセスしている利用者とが一致するか否かを判断する判断手段と、
    を含み、
    前記第2許可手段は、前記親機にアクセスした利用者と当該子機にアクセスしている利用者とが一致するという前記判断手段の判断に応じて、当該子機での再認証を省略して当該子機での取引を許可することを特徴とする、請求項1記載の物品管理システム。
  3. 前記親機での認証と前記子機での再認証とにおいて認証方法が異なることを特徴とする、請求項1または2記載の物品管理システム。
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