JP6187274B2 - 多方弁および貯湯式給湯機 - Google Patents

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本発明は、多方弁および貯湯式給湯機に関する。
例えば給湯機等の機器において、流体の流路を切り替える多方弁(例えばボールバルブ)が用いられている。多方弁では、外部から印加される流体の圧力により、シール部材(例えばシートパッキン)が弁体(例えばボール)に押圧され、シール部材と弁体との間のシール効果を向上させる。初回使用時あるいは使用再開時など、多方弁の各ポートに大気開放状態から流体の圧力が印加された場合に、多方弁の本体と弁体とシール部材とで囲まれた閉空間である弁室は、大気圧の状態に維持される。このため、この弁室と各ポートとの間に差圧が生じ、この差圧により、シール部材が弁体を締め付けて拘束し、弁体の回転トルクが増大する。その結果、弁体の円滑な回転が妨げられ、動作不良が発生する場合がある。
特許文献1のボールバルブでは、弁体(ボール3)の主流路(弁孔15)と弁室(空間S)とを連通する連通路(圧力導入路29)を弁体に形成することで、流体の流入側の圧力を連通路(圧力導入路29)を介して弁室(空間S)内へ導入する構成としている。これにより、弁体(ボール3)を回転させるときにシール部材(シートリング26)との間に生じる摩擦力を低減させている。
特開2013−44354号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、以下のような課題が生じる。例えば給湯機において、多方弁の主流路に温水を流す場合、主流路を流れる温水が上記連通路を通って弁室に流入することで、温水が放熱し、熱損失が発生する。また、主流路に流れる流体に異物(例えばスケール)が含まれていた場合に、この異物が連通路を通って弁室に侵入し、弁体とシール部材とのシール面に挟まれることで、シール性が確保できなくなるおそれがある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、流体圧力が印加されたときの弁体の回転トルクを低減できるとともに、弁体の主流路を流れる流体が、多方弁の本体と弁体とシール部材とに囲まれた弁室に流入することを防止できる多方弁およびこれを備えた貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る多方弁は、三つ以上のポートを有する本体と、本体の内部で回転可能に設置され、主流路および連通路を有する弁体と、弁体とポートとの間をシールするシール部材と、を備え、主流路は、三つ以上のポートのうちの二つのポートを導通させ、連通路は、本体と弁体とシール部材とに囲まれた弁室と、主流路によって導通しない少なくとも一つのポートとを連通させる。
本発明によれば、初回使用時あるいは使用再開時などに流体圧力が印加されたときの弁体の回転トルクを低減し、多方弁の動作不良を確実に防止できる。また、弁体の主流路を流れる流体が多方弁の本体と弁体とシール部材とに囲まれた弁室に流入することがなく、熱損失および弁室への異物侵入を防止できる。
本発明の実施の形態1の多方弁(四方弁)を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の多方弁(四方弁)を示す側面図である。 本発明の実施の形態1の多方弁(四方弁)を示す正面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図3中のB−B線断面図である。 本発明の実施の形態1の多方弁(四方弁)が備える弁体を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態2の多方弁(四方弁)が備える弁体を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態3の多方弁(四方弁)を示す断面図である。 本発明の多方弁を備えた貯湯式給湯機の実施の形態を示す構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1、図2および図3は、それぞれ、本発明の実施の形態1の多方弁(四方弁)を示す斜視図、側面図および正面図である。図4は、図2中のA−A線断面図であり、図5は、図3中のB−B線断面図である。図1から図3に示すように、本発明の実施の形態1の多方弁である四方弁200は、本体210と、流路切替の動力となるステッピングモータ201とを備え、この両者がモータ取付板250を介して連結固定された構成となっている。本体210には、第1ポート202、第2ポート203、第3ポート204および第4ポート205が設けられている。第1〜第4ポート202〜205は、それらの中心線が90°間隔となり、全体として十字状となるように配置されている。なお、図5ではステッピングモータ201の図示を省略している。
図4に示すように、本体210の内部の中心部には、略球形状の弁体230が配置されている。弁体230は、図4の紙面に垂直な回転軸を中心に回転可能になっている。弁体230の内部には、L字状の主流路231が形成されている。四方弁200では、弁体230の向き(回転位置)に応じて、第1〜第4ポート202〜205のうちの隣り合う任意の二つのポートを主流路231を介して導通させるとともに他の二つのポートを閉じることができる。
本体210の内側であって、第1〜第4ポート202〜205の基端部と弁体230との間には、シール部材としての円環状のシートパッキン225,226,227,228が弁体230に接してそれぞれ設置されている。また、これらシートパッキン225〜228と、第1〜第4ポート202〜205の基端部との間には、Oリング215,216,217,218が圧縮した状態で設置されている。シートパッキン225〜228およびOリング215〜218により、第1〜第4ポート202〜205と弁体230との間は、液密にシールされ、第1〜第4ポート202〜205間の内部漏れが防止されている。
なお、本実施の形態1では、第1〜第4ポート202〜205の先端部には、それぞれ、フランジ211,212,213,214が形成されている。また、第1〜第4ポート202〜205の基端部の外周には、Oリング219,220,221,222が設置され、液密性が確保されている。
図5に示すように、本体210の上部には、弁体230の回転軸と同心的にシャフト挿入穴210aが貫通形成されており、このシャフト挿入穴210aにシャフト240が挿入されている。シャフト240は、モータ取付板250により押さえられ、抜け止めされている。モータ取付板250は、図示しないネジ等により本体210と固定されている。
図6は、弁体230を拡大して示す断面図である。図6に示すように、弁体230には、前述した主流路231のほか、シャフト係合穴230aと、連通路230bとが形成されている。連通路230bは、弁体230を貫通するL字状の孔である。連通路230bは、主流路231に連通せず、独立している。連通路230bの流路断面積(流れ方向に垂直な断面の面積)は、主流路231の流路断面積(流れ方向に垂直な断面の面積)より小さくなっている。連通路230bの一方の開口(図6中の右向きの開口)は、主流路231の一方の開口に対し反対方向に向いている。連通路230bの他方の開口(図6中の上向きの開口)は、主流路231の二つの開口に対し垂直な方向に向いている。
図5に示すように、シャフト240の弁体230側の端部240aは、弁体230のシャフト係合穴230aに挿入して係合(嵌合)する形状となっている。シャフト240が回転すると弁体230も一体となって回転する。シャフト240のステッピングモータ201側の端部240bは、ステッピングモータ201と嵌合する。シャフト240の外周部には、Oリング223,224が配置されて液密性が確保され、本体210内からの外部漏れが防止されている。ステッピングモータ201に回転指示を与えることにより、シャフト240はステッピングモータ201の回転に連動して回転し、弁体230がこれと一体となって回転する。弁体230が回転することで、第1ポート202と第2ポート203とが主流路231を介して導通し他のポートが閉じる状態と、第2ポート203と第3ポート204とが主流路231を介して導通し他のポートが閉じる状態と、第3ポート204と第4ポート205とが主流路231を介して導通し他のポートが閉じる状態と、第1ポート202と第4ポート205とが主流路231を介して導通し他のポートが閉じる状態との4つの切替状態の間で切り替えを行うことができる。このような四方弁200では、本体210の内壁と、弁体230の外面と、シートパッキン225〜228とで囲まれる閉空間が形成される。この閉空間を以下「弁室260」と称する。
図4および図5に示す状態は、第1ポート202と第4ポート205とが主流路231を介して導通し第2ポート203および第3ポート204が閉じる状態である。この状態では、図5に示すように、主流路231によって導通しない第3ポート204と弁室260とが連通路230bを介して連通する一方、主流路231を介して導通する第1ポート202および第4ポート205は弁室260に連通しない。同様にして、他の切替状態においても、主流路231によって導通しない一つのポートと弁室260とが連通路230bを介して連通し、主流路231を介して導通する二つのポートは弁室260に連通しない。
以下、本実施の形態1の四方弁200の作用効果について説明する。まず、弁体230に連通路230bが設けられていない場合を比較例として説明する。四方弁200を搭載した機器の初回使用時あるいは使用再開時などにおいて、四方弁200の第1〜第4ポート202〜205に流体の圧力(水圧等)が最初に印加されたときに、連通路230bが無い場合には、閉空間である弁室260には流体の圧力が作用しないため、弁室260の圧力は大気圧の状態を保つ。その結果、第1〜第4ポート202〜205内の圧力が弁室260の圧力より高くなるため、その差圧によってシートパッキン225〜228が弁体230に強く押し付けられ、シートパッキン225〜228が弁体230を締め付けて拘束する力が発生する。これにより、弁体230とシートパッキン225〜228との間の摩擦力が増大し、弁体230の回転に必要なトルクが増大するため、ステッピングモータ201に回転指示を入力した際、弁体230の円滑な回転が妨げられ、動作不良となる場合がある。
これに対し、本実施の形態1の四方弁200では、四方弁200を搭載した機器の初回使用時あるいは使用再開時などにおいて、四方弁200の第1〜第4ポート202〜205に流体の圧力が最初に印加された状態では、その流体の圧力が連通路230bを介して弁室260にも作用するので、第1〜第4ポート202〜205と弁室260との差圧の発生を抑制できる。このため、シートパッキン225〜228が弁体230を締め付けて拘束する力の発生を抑制することができる。その結果、弁体230の回転に必要なトルクの増加を確実に抑制することができるので、ステッピングモータ201に回転指示を入力した際、動作不良に至ることなく、弁体230のスムーズな回転動作が可能となる。
また、本実施の形態1の四方弁200では、いずれの切替状態においても、主流路231によって導通しないポートが連通路230bを介して弁室260に連通し、主流路231によって導通するポートは弁室260に連通しない。このため、主流路231に例えば温水が流れる場合に、この温水が弁室260内に流れることはないので、温水が無駄に放熱することはない。したがって、主流路231を流れる流体が無駄に放熱することがなく、熱損失を防止できる。
また、本実施の形態1の四方弁200では、主流路231が弁室260に連通しないので、主流路231を流れる流体に異物(例えば、配管の内壁から剥離したスケールなど)が含まれていた場合であっても、その異物が弁室260内に侵入するおそれがない。このため、弁室260内に侵入した異物が弁体230とシートパッキン225〜228とのシール面に挟まるようなことを確実に防止できる。すなわち、弁室260への異物の侵入によるシール性の低下を確実に防止できる。
本実施の形態1では、連通路230bは、主流路231によって導通しない二つのポートのうちの一つのポートのみに連通する。したがって、主流路231によって導通しない二つのポートが連通路230bを介して連通することはない。よって、非導通側の回路の漏れを確実に防止できる。
連通路230bの一方の開口部は、弁体230が回転するときにシートパッキン225〜228と接する。シートパッキン225〜228と接する側の連通路230bの開口部を滑らかにしておくことで、連通路230bの開口部とシートパッキン225〜228との接触によるシートパッキン225〜228の異常磨耗を確実に防止できる。
また、本実施の形態1では、メンテナンス等の際に連通路230bにより弁室260内を水抜きすることができる。例えば、第3ポート204が下向きとなる姿勢で四方弁200が取り付けられている場合には、メンテナンス等の際に弁体230の回転位置を図5に示す状態にすることで、弁室260内の水を連通路230bを介して排出することができる。弁室260内の水を排出することで、凍結による破損等を確実に防止できる。本実施の形態1では、弁体230の回転軸に対し外周側に連通路230bを設けていることで、この水抜きの際に弁室260内の水をより多く排出することができる。第3ポート204以外のポートが下向きとなる姿勢で四方弁200が取り付けられている場合にも、連通路230bの開口部が下向きになるように弁体230を回転させることで、上記と同様にして水抜きを行うことができる。
以上説明した本実施の形態1では、本発明を四方弁に適用した形態について説明したが、本発明は、三方弁など、三つ以上の任意の個数のポートを有する多方弁に同様に適用できる。
実施の形態2.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態2の多方弁(四方弁200)が備える弁体230を拡大して示す断面図である。図7に示すように、本実施の形態2の四方弁200が備える弁体230には、連通路230bが二つ形成されている。二つの連通路230bは、弁体230の中心を通り弁体230の回転軸に垂直な仮想平面を介して対称に形成されている。本実施の形態2は、上記の点以外は実施の形態1と同様である。
本実施の形態2では、連通路230bを二つ設けたことで、第1〜第4ポート202〜205と弁室260との差圧の発生をより確実に抑制し、弁体230の回転トルクの増加をより確実に抑制できる。また、弁室260内を水抜きする際に水をより確実に排出できる。
実施の形態3.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、前述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態3の多方弁(四方弁200)を図2中のA−A線に相当する平面で切断した断面図である。図8に示すように、本実施の形態3の四方弁200の弁体230には、実施の形態1の連通路230bに代えて連通路230cが設けられている。連通路230cは、弁体230の表面に形成された溝、すなわち細長い凹部で構成されている。連通路230cは、主流路231に連通していない。連通路230cの流路断面積(流れ方向に垂直な断面の面積)は、主流路231の流路断面積(流れ方向に垂直な断面の面積)より小さくなっている。連通路230cは、弁体230の回転軸を中心とする円弧状をなすように形成されている。
図8に示す状態は、第1ポート202と第4ポート205とが主流路231を介して導通し第2ポート203および第3ポート204が閉じる状態である。この状態では、主流路231によって導通しない第2ポート203および第3ポート204と弁室260とが連通路230cを介して連通する一方、主流路231を介して導通する第1ポート202および第4ポート205は弁室260に連通しない。同様にして、他の切替状態においても、主流路231によって導通しない二つのポートと弁室260とが連通路230cを介して連通し、主流路231を介して導通する二つのポートは弁室260に連通しない。したがって、本実施の形態3によれば、前述した実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態3では、主流路231によって導通しない二つのポートが共に弁室260に連通するので、第1〜第4ポート202〜205と弁室260との差圧の発生をより確実に抑制し、弁体230の回転トルクの増加をより確実に抑制できる。
なお、本実施の形態3では、主流路231によって導通しない二つのポートが連通路230cを介して連通するが、連通路230cの流路断面積は小さいので、連通路230cを流れる流体の流量は極めて小さい。このため、四方弁200を搭載した機器の性能に及ぼす影響は無視できる程度に抑制できる。
実施の形態4.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態4について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図9は、本発明の多方弁(三方弁31、四方弁200)を備えた貯湯式給湯機の実施の形態を示す構成図である。
図9に示す本実施の形態4の貯湯式給湯機100は、貯湯タンクユニット1と、ヒートポンプサイクルを利用するように構成されたヒートポンプユニット60とを備えている。貯湯タンクユニット1と、ヒートポンプユニット60とは、ヒートポンプ入口配管41とヒートポンプ出口配管42とによって接続されている。また、貯湯タンクユニット1には、制御部70が内蔵されている。貯湯タンクユニット1およびヒートポンプユニット60が備える各種の弁類およびポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部70により制御される。以下、貯湯式給湯機100の各構成要素について説明する。
ヒートポンプユニット60は、貯湯タンクユニット1から導かれた低温水を加熱する(沸き上げる)ための加熱手段として機能するものである。ヒートポンプユニット60は、圧縮機61、沸き上げ用熱交換器62、膨張弁63、空気熱交換器64を冷媒循環配管65にて環状に接続し、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を構成している。沸き上げ用熱交換器62は、冷媒循環配管65を流れる冷媒と貯湯タンクユニット1から導かれた低温水との間で熱交換を行うためのものである。また、HP出口側サーミスタ66は、沸き上げ用熱交換器62で加熱した高温水の温度を検出するための温度センサーであり、ヒートポンプ出口配管42に設けられている。ヒートポンプユニット60で高温水を得るためには、ヒートポンプサイクルは、冷媒として二酸化炭素を用い、臨界圧を越える圧力で運転することが好ましい。
一方、貯湯タンクユニット1には、以下の各種部品や配管などが内蔵されている。貯湯タンク10は、湯水を貯留するためのものである。貯湯タンク10の下部には、市水を供給するための給水配管2が接続されており、貯湯タンク10の上部には、貯留した湯を給湯機外部へ供給するための給湯湯側配管3がタンク上部配管43から分岐されて接続されている。なお、貯湯タンク10には、ヒートポンプユニット60を用いて加熱された高温水がタンク上部から流入されるとともに、給水配管2を介して低温水をタンク下部から流入させることにより、タンク内の上部と下部で温度差が生じるように湯水が貯留される。
タンク上部配管43から分岐されて接続されている給湯湯側配管3は、給水配管2から分岐した給湯水側配管4とともに給湯混合弁33に接続され、給湯湯側配管3からの湯と給湯水側配管4からの水とを混合し、所定の温度に調整された湯水を給湯配管5から外部水栓へ供給する。
また、貯湯タンクユニット1内には、循環ポンプ21および利用側熱交換器22が内蔵されている。循環ポンプ21は、貯湯タンクユニット1内の後述する各種配管に湯水を循環させるためのポンプである。利用側熱交換器22は、貯湯タンク10やヒートポンプユニット60から供給される高温水を利用して、2次側の加熱対象水(浴槽循環水や暖房用循環水など)を加熱するための熱交換器である。なお、本実施形態では、利用側熱交換器22の2次側の構成として、浴槽50内の湯水を循環させる浴槽水循環回路51を例に挙げて説明する。上記利用側熱交換器22は、浴槽水循環回路51の途中に設置されている。また、浴槽水循環回路51の途中には、浴槽水を循環させるための2次側循環ポンプ52と、浴槽50から出た浴槽水の温度を検出するための浴槽出口側サーミスタ53とが設置されている。
次に、貯湯タンクユニット1が備える弁類について説明する。貯湯タンクユニット1は、三方弁31と、四方弁200とを有している。三方弁31は、湯水が流入する二つの入口(aポート、bポート)と、湯水が流出する一つの出口(cポート)とを有する流路切替手段であり、aポートもしくはbポートのどちらかから湯水が流入するように湯水の経路を切り替え可能に構成されている。四方弁200は、湯水が流入する二つの入口(第2ポート203、第4ポート205)と、湯水が流出する二つの出口(第1ポート202、第3ポート204)とを有する流路切替手段であり、3つの経路、すなわち、第1ポート202と第2ポート203とを連通させる経路と、第1ポート202と第4ポート205とを連通させる経路と、第3ポート204と第4ポート205とを連通させる経路との間で流路形態を切り替え可能に構成されている。
四方弁200は、実施の形態1から3で説明したように、弁体230の回転トルクの増加を抑制するとともに、熱損失を抑制し、耐異物性および水抜き性を向上できる構成を備えたものである。三方弁31については詳細な図示を省略するが、三方弁31は、四方弁200の連通路230bまたは230cと同様の連通路を弁体に備えることで、弁体の回転トルクの増加を抑制するとともに、熱損失を抑制し、耐異物性および水抜き性を向上できる構成を備えたものである。
また、貯湯タンクユニット1は、タンク下部配管40、タンク戻し配管44、利用側熱交換器1次側(熱源側)入口配管45、利用側熱交換器1次側出口配管46およびバイパス配管47を更に備えている。
タンク下部配管40は、貯湯タンク10の下部と、三方弁31のaポートとを接続する流路である。ヒートポンプ入口配管41は、三方弁31のcポートと、ヒートポンプユニット60の入口側とを接続する流路である。ヒートポンプ出口配管42は、ヒートポンプユニット60の出口側と、四方弁200の第4ポート205とを接続する流路である。タンク上部配管43は、四方弁200の第3ポート204と貯湯タンク10上部とを接続する流路である。タンク戻し配管44は、四方弁200の第1ポート202と、貯湯タンク10の中央部と下部との間に設けられた戻し口とを接続する流路である。利用側熱交換器1次側入口配管45は、タンク上部配管43における貯湯タンク上部10と四方弁200との間から分岐し、利用側熱交換器22の1次側入口に接続される流路である。利用側熱交換器1次側出口配管46は、利用側熱交換器22の1次側出口と三方弁31のbポートとを接続する流路である。バイパス配管47は、ヒートポンプ出口配管42における三方弁31とヒートポンプユニット60の入口側との間から分岐し、四方弁200の第2ポート203に接続される流路である。
貯湯タンク10内の低温水を加熱する沸き上げ運転時には、三方弁31はaポートとcポートとを連通させるように切り替えられ、四方弁200は第3ポート204と第4ポート205とを連通させるように切り替えられて、循環ポンプ21およびヒートポンプユニット60が運転される。これにより、貯湯タンク10の下部の低温水がタンク下部配管40、三方弁31、ヒートポンプ入口配管41を通って沸き上げ用熱交換器62に流入し、沸き上げ用熱交換器62で沸き上げられた高温水がヒートポンプ出口配管42、四方弁200、タンク上部配管43を通って貯湯タンク10の上部に戻る。
沸き上げ運転の開始前等に実施されるバイパス運転時には、三方弁31はaポートとcポートとを連通させるように切り替えられ、四方弁200は第1ポート202と第4ポート205とを連通させるように切り替えられて、循環ポンプ21が運転される。これにより、貯湯タンク10の下部から導出された水が、タンク下部配管40、三方弁31、ヒートポンプ入口配管41、沸き上げ用熱交換器62、四方弁200、タンク戻し配管44を通って、戻し口から貯湯タンク10内に戻る。
貯湯タンク10に蓄えられた熱を利用して浴槽50を追い焚きする第1の追焚運転時には、三方弁31はbポートとcポートとを連通させるように切り替えられ、四方弁200は第1ポート202と第2ポート203とを連通させるように切り替えられて、循環ポンプ21および2次側循環ポンプ52が運転される。これにより、貯湯タンク10上部の高温水がタンク上部配管43、利用側熱交換器1次側入口配管45を通って利用側熱交換器22に流入し、浴槽循環水と熱交換する。この熱交換後の温度低下した水は、利用側熱交換器1次側出口配管46、三方弁31、ヒートポンプ入口配管41、バイパス配管47、四方弁200、タンク戻し配管44を通って、戻し口から貯湯タンク10内に戻る。
ヒートポンプユニット60で沸き上げられた高温水を直接利用して浴槽50を追い焚きする第2の追焚運転時には、三方弁31はbポートとcポートとを連通させるように切り替えられ、四方弁200は第3ポート204と第4ポート205とを連通させるように切り替えられて、循環ポンプ21、2次側循環ポンプ52およびヒートポンプユニット60が運転される。これにより、沸き上げ用熱交換器62で沸き上げられた高温水がヒートポンプ出口配管42、四方弁200、タンク上部配管43、利用側熱交換器1次側入口配管45を通って利用側熱交換器22に流入し、浴槽循環水と熱交換する。この熱交換後の温度低下した水は、利用側熱交換器1次側出口配管46、三方弁31、ヒートポンプ入口配管41を通って沸き上げ用熱交換器62に戻り、沸き上げられて再循環する。
以上説明した貯湯式給湯機100では、貯湯タンクユニット1を住宅等の屋外やマンション等の屋内に設置した後の初回給水後、あるいは使用再開時の給水後において、システム全体に水圧が印加されたときに、実施の形態1で説明したようにして、三方弁31および四方弁200の弁体の回転トルクの増大を確実に抑制でき、弁体のスムーズな回転が可能となるので、三方弁31および四方弁200の動作不良を確実に防止することができる。また、四方弁200の湯水が流入する二つの入口(第2ポート203および第4ポート205)からの湯水が四方弁200の弁室260に流入しないので、温水の熱損失を防止できる。同様にして、三方弁31の湯水が流入する二つの入口(aポートおよびbポート)からの湯水が三方弁31の弁室に流入しないので、温水の熱損失を防止できる。さらに、三方弁31および四方弁200では、実施の形態1で説明したようにして、耐異物性および水抜き性を向上できる。
1 貯湯タンクユニット、2 給水配管、3 給湯湯側配管、4 給湯水側配管、5 給湯配管、10 貯湯タンク、21 循環ポンプ、22 利用側熱交換器、31 三方弁、33 給湯混合弁、40 タンク下部配管、41 ヒートポンプ入口配管、42 ヒートポンプ出口配管、43 タンク上部配管、44 タンク戻し配管、45 利用側熱交換器1次側入口配管、46 利用側熱交換器1次側出口配管、47 バイパス配管、50 浴槽、51 浴槽水循環回路、52 2次側循環ポンプ、53 浴槽出口側サーミスタ、60 ヒートポンプユニット、61 圧縮機、62 沸き上げ用熱交換器、63 膨張弁、64 空気熱交換器、65 冷媒循環配管、66 HP出口側サーミスタ、70 制御部、100 貯湯式給湯機、200 四方弁、201 ステッピングモータ、202 第1ポート、203 第2ポート、204 第3ポート、205 第4ポート、210 本体、210a シャフト挿入穴、211,212,213,214 フランジ、215,216,217,218,219,220,221,222,223,224 Oリング、225,226,227,228 シートパッキン、230 弁体、230a シャフト係合穴、230b,230c 連通路、231 主流路、240 シャフト、240a,240b 端部、250 モータ取付板、260 弁室

Claims (7)

  1. 三つ以上のポートを有する本体と、
    前記本体の内部で回転可能に設置され、主流路および連通路を有する弁体と、
    前記弁体と前記ポートとの間をシールするシール部材と、
    を備え、
    前記主流路は、前記三つ以上のポートのうちの二つの前記ポートを導通させ、
    前記連通路は、前記本体と前記弁体と前記シール部材とに囲まれた弁室と、前記主流路によって導通しない少なくとも一つの前記ポートとを連通させる多方弁。
  2. 前記連通路の流路断面積は、前記主流路の流路断面積より小さい請求項1に記載の多方弁。
  3. 前記連通路は、前記弁体の内部を貫通する孔で構成される請求項1または請求項2に記載の多方弁。
  4. 前記連通路は、前記弁体の表面に設けられた溝で構成される請求項1または請求項2に記載の多方弁。
  5. 前記弁体に複数の前記連通路が設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の多方弁。
  6. 前記連通路は、前記弁体の回転軸に対し外周側に設けられている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の多方弁。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の多方弁を備え、前記多方弁により湯水の流路を切り替える貯湯式給湯機。
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