JP6185384B2 - 表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、以上の事情を考慮して、地図の縮尺に応じて表示される地図上の範囲に適した地域に関連する記事を表示することが可能な技術を提供することを解決課題とする。
<構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示制御システム1のブロック図である。図示のように、表示制御システム1は、ネットワークMNと、ネットワークMNに接続するブログサーバ20、ブログ地図提供サーバ(表示制御装置)30及び地図提供サーバ40と、ネットワークMNに接続する複数の携帯端末装置(表示装置)10とを備える。なお、ネットワークMNは、移動体通信網やインターネット網等を含む通信ネットワークである。この表示制御システム1は、携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される地図の縮尺に応じた地図上の範囲に属する記事のうち、当該範囲に適した地域に関連する記事を選択的に表示させるものである。記事としては、Web上の日記(ブログ)や、140文字程度の短い文章で記述されたマイクロブログ(例えば、ツイート(登録商標))、Webサイトで発信された記事などが例示される。本実施形態では、記事としてツイートを例にとって説明する。
ここで、記事は、アカウント名、写真画像などのプロフィールアイコン、記事テキスト、及び発信日時を含む。記事テキストは発信者の発言に相当する文字列である。記事にはジオタグが添付される場合がある。ジオタグは、発信時にユーザが用いた端末の位置情報であり、例えば、ユーザがGPS(Global Positioning System)を内蔵した携帯端末装置を用いた場合には、GPSによる端末位置の測位結果がジオタグとして用いられる。
また、ブログサーバ20は、各記事に関連付けて当該記事が再投稿(リツイート)された再投稿回数(リツイート数)などの統計データを記憶しており、この統計データは、記事とともにブログ地図提供サーバ30に対して提供される。リツイート数が多い記事ほど、ブログサービスの利用者に注目されている記事であり、重要度が高い記事であると云える。
図2は、本実施形態に係る携帯端末装置(表示装置)10の外観図であり、図3は、携帯端末装置10の構成を示すブロック図である。
図2及び図3に示されるように、携帯端末装置10は、表示領域12aを含むタッチパネル12、他の携帯端末装置10及びインターネットとの間でデータの送受信を行うための通信インタフェース13と、記憶部14と、通話の際に用いられるマイク15とスピーカ16、及びこれら各部を制御するCPU(Central Processing Unit)11を備える。
図4に示すように、ブログ地図提供サーバ30は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)31、CPU31の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)34a、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)34b、及び各種のプログラムやデータを記憶する記憶装置34c、キーボードやマウスなどを含む入力部35、画像を表示するディスプレイ32、及び通信網MNを介して外部の装置と通信を行う送受信部33を備える。ROM34bには、コンピュータに本実施形態に係る表示制御処理を実行させるための表示制御プログラムが記憶されており、CPU31はこのプログラムを実行することにより、本実施形態に係る各機能を実現する。
なお、行政単位やエリアは国によって固有であるため、地域関連語辞書ST31は、国ごとに異なる辞書セットを記憶するようにすればよい。例えば、米国であれば、複数の州を包含するエリアのエリア辞書、州辞書、郡(County)辞書、市町村辞書、スポット辞書などを設けるようにすればよい。本実施形態では、日本における行政単位やエリアを想定して説明する。
図6Bに示すように、地域関連語辞書ST31では、これらの詳細度レベルの各々に、広域辞書、都道府県辞書、エリア辞書、市区町村辞書、及びスポット辞書がそれぞれ対応付けて記憶されている。具体的には、詳細度レベル「1」には広域辞書が、詳細度レベル「2」には都道府県辞書が、詳細度レベル「2」には都道府県辞書が、詳細度レベル「3」にはエリア辞書が、詳細度レベル「4」には市区町村辞書が、詳細度レベル「5」にはスポット辞書が対応付けて記憶される。なお、各詳細度レベルに対応付けられた地図の縮尺の範囲は携帯端末装置10のような表示装置における表示領域12aの大きさとの関係で適宜定められ得る。
このように、記憶装置34cは、地図の縮尺に対応する複数の詳細度レベルの各々に、各縮尺に応じて表示される地図上の範囲に適した地域に関連する地域関連語を対応付けて記憶した第1記憶部として機能する。
記事取得部31aは、ブログサーバ20から提供される記事のうち、地域又は地点に関連する記事を取得する。具体的には、記事取得部31aは、ブログサーバ20から受信した記事のうち、ジオタグ(緯度経度情報)が添付されている記事を取得すると共に、記事テキストを形態素解析し、スポットの名称又はスポットに関連する単語を含む記事を取得する。記事取得部31aは、新たに取得した記事を、記事テーブルTBL31に新たなレコードとして追加記憶する。新たなレコードは、記事ID、記事の投稿時刻、緯度経度情報、アカウント名、及び、記事テキストを有する。記事取得部31aは、記事にジオタグが添付されている場合には、ジオタグを緯度経度情報として記憶する。また、記事にスポットの名称又はスポットに関連する単語が含まれている場合には、スポットに対応する緯度経度情報を取得して緯度経度情報として記憶する。すなわち、地域又は地点に関連する記事は、ジオタグが添付されている記事又は記事テキスト内にスポットの名称又はスポットに関連する単語が含まれている記事であり、記事テーブルTBL31においては、ジオタグで示される緯度経度情報及びスポットに対応する緯度経度情報の少なくとも1つが対応付けて記憶される。
このように、CPU31は、地域又は地点に関連する複数の記事を取得する取得部として機能する。
ここで、ひとつの記事が、例えば、「AAA県ccc市」という文字列を含む場合には、都道府県辞書に属する「AAA県」と、市区町村辞書に属する「ccc市」が抽出される。付与部31bは、詳細度レベルが異なる複数の地域関連語を含む記事には、最も大きい縮尺に対応する詳細度レベルを付与する。よって、上記例の場合には、市区町村辞書に対応する詳細度レベル「4」が付与される。
付与部31bは、記事テーブルTBL31の該当レコードに、付与した詳細度レベルを記憶する。
このように、CPU31は、記事取得部31aが取得した複数の記事のうち、記憶装置34cの地域関連語辞書ST31に記憶された地域関連語のいずれかを含む記事に、当該地域関連語に対応する詳細度レベルを付与する付与部として機能する。
このように、CPU31及び送受信部33は、携帯端末装置10に表示される地図の範囲に属し、且つ、携帯端末装置10に表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事が携帯端末装置10において表示されるように、記事の情報を携帯端末装置10に対して送信する送信部として機能する。
続いて、本実施形態の動作について説明する。
図7は、本実施形態に係る全体的な動作の流れを示すシーケンスチャートである。図示されるように、ブログ地図提供サーバ30のCPU31は、ブログサーバ20から記事が送信される度に、ジオタグが添付されている記事及び、スポットの名称又はスポットに関連する単語を含む記事を取得し、当該記事を記事テーブルTBL31に新たなレコードとして格納する(Sb1)。
図8は、本実施形態に係る付与処理の詳細な流れを示すフローチャートである。同図に示すように、CPU31は、まず、記事テーブルTBL31に記憶されている記事テキストを形態素解析し(S11)、記事テキストが地域関連語辞書ST31に記憶されている地域関連語を含む場合には(S12:YES)、当該地域関連語に対応する詳細度レベルを付与し、記事テーブルTBL31の当該記事のレコードに格納する(S13)。例えば、記事テーブルTBL31において、記事ID「0001」を有するレコードの記事テキストに含まれる単語「A地方」は広域辞書として記憶されている地域関連語である。よって、記事ID「0001」を有する記事には詳細度レベル「1」が付与される。また、記事テーブルTBL31において、記事ID「0002」を有するレコードの記事テキストに含まれる単語「DEF球場」はスポット辞書として記憶されている地域関連語である。よって、記事ID「0002」を有する記事には詳細度レベル「5」が付与される。続いて、ステップS14において、CPU31は、同記事が、未判定の地域関連語を含むか否か判定し、その判定結果がYESの場合には、ステップS13に戻り、当該未判定の地域関連語対応する詳細度レベルを判定する。一方、ステップS14の判定結果がNOの場合には、付与処理は終了する。
なお、ジオタグが添付されていても記事テキストが地域関連語を含まない記事に詳細度レベルは付与されない。この場合、記事テーブルTBL31における当該記事のレコードの「詳細度レベル」は空欄となる。
図9〜図12Aは、本実施形態に係る表示例を示す図である。図9は詳細度レベル「1」に対応する表示例であり、同図から理解されるように、表示される地図上の範囲(表示例においてはA地方)に適した地域関連語(「A地方」)を含む記事がA地方の地図の図中左側にタイムライン表示されている。図示のように、各記事は、プロフィールアイコン、アカウント名、発信日時、記事テキストを含む。タイムライン表示では、発信時刻がより現在に近い記事が上方に表示される。タイムライン表示領域の下方部には、過去の記事を遡って表示させるための「もっと見る」ボタンVが表示されている。
図10は詳細度レベル「2」に対応する表示例であり、表示されるBB都の地図に適した地域関連語(「BB都」)を含む記事が表示されている。また、図11は詳細度レベル「4」に対応する表示例であり、表示されるbbb区の地図に適した地域関連語(「bbb区」)を含む記事が表示されている。図12Aは、詳細度レベル「5」に対応する表示例であり、表示される詳細図に適した地域関連語(特定の交差点、球場、公園)が表示されている。
図7における例では、ステップSa1では、図11の表示例に示されるような、詳細度レベル「4」に対応する記事が表示される。
携帯端末装置10は、ブログ地図提供サーバ30からブログ地図ページを受信すると、タッチパネル12の表示領域12aに、図9の表示例に示されるような、詳細度レベル「1」に対応する記事(「A地方」を記事テキストに含む記事)が表示されたブログ地図ページを表示する(Sa3)。
図12Bは、詳細度レベル「5」に応じた地図について、記事の吹き出し画像を表示した例を示す図である。この例では、詳細度レベル「5」の記事の吹き出し画像が、地図上の当該記事が関連するスポットの位置(記事テーブルTBL31に記憶された緯度経度の位置)において表示される。図示の例では、吹き出し画像内に記事テキストのみを表示するが、プロフィールアイコン、アカウント名、発信日時及び記事テキストの少なくとも1つを任意に組み合わせたものを表示するようにしてもよい。また、記事が画像などの添付画像を含む場合には、記事テキストを表示する代わりに、添付画像だけを表示するようにしてもよい。この態様によれば、地図の閲覧者は、一見して記事の内容を把握することが可能となる。
複数の詳細度レベル「1」〜「5」に応じた地図表示の全てについて吹き出し画像による表示を行う態様において、仮に、地図の縮尺に応じて表示される範囲が広域(例えば、A地方)の場合に、表示範囲内の緯度経度情報を有する記事が全て表示されてしまうと、記事の密度が過度になり、吹き出し画像が重なって表示され、視認性に欠けてしまう。しかしながら、本実施例によれば、表示される地図の範囲に適した地域に関連する記事だけが地図上に表示されるため、特に、縮尺が小さい広域の地図を表示する場合に視認性を向上することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、「地域関連語」として広域地名、都道府県名や市区町村名、エリア名などの地理的名称を用いるが、第2実施形態では、「地域関連語」として、地理的名称に加えて、特定の地域を一義的に想起又は連想させる単語(「特定地域関連語」)を用いて詳細度レベルを付与する。特定地域関連語としては、特定の地域に密接に関連した料理や名産品(いわゆる「ご当地グルメ」)や、主に地域振興の目的で名産品やイベントなどの広報宣伝活動に使用される、特定の地域のマスコットキャラクター(いわゆる「ご当地キャラ」)が例示される。また、記事テキストに、天気、災害、電車の運行情報、交通渋滞情報、観光情報(例えば、桜、紅葉)など、特定のカテゴリに属する単語であって、地域に関連して発生し得る事象を表す所定の単語(以下、「事象語」という)が地理的名称と共起して出現する場合にも、詳細度レベルを付与する。
以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
第3地域関連語は、特定地域関連語(例えば、ご当地グルメやご当地キャラ)であり、第3地域関連語に対応する詳細度レベルが付与される。特定地域関連語は特定の地域と密接に関連しているため、特定の地域の地図を閲覧するユーザにとっては有用な情報となり得る。
詳細度レベルには、各地域関連語が想起させる地域の範囲に応じて単数又は複数のレベルが設定され得る。例えば、「KH東北線」が複数の都道府県を通る路線である場合であっても、路線が通る個々の地域においても欠かせない交通手段であるときには、表示される地図の範囲が都道府県よりも狭い地域の場合(すなわち、縮尺が大きい場合)にも適した地域関連語であると云える。よって、図示のように、「KH東北線」には、都道府県に相当する詳細レベル「2」に加え、縮尺がより大きな詳細度レベル「3」が割り当てられている。
このように、記憶装置34cは、地図の縮尺に対応する複数の詳細度レベルの各々に、各縮尺に応じて表示される地図上の範囲に適した、地域に関連する地域関連語を対応付けて記憶した第1記憶部として機能する。
まず、CPU31Bは、ステップSb1(図7)において記事テーブルTBL31に新たに格納された記事について、記事テキストを形態素解析する(S21)。次に、CPU31Bは、当該記事が地域関連語テーブルTBL32に記憶されている地域関連語を含むか否かを判定する(S22)。地域関連語を含まない場合(S22:NO)、付与処理は終了する。
一方、ステップS22の判定結果がYESの場合に、CPU31Bは、記事に含まれる地域関連語の種別を判定する(S23)。記事に含まれる地域関連語が第1地域関連語である場合、処理はステップS24に進み、第2地域関連語である場合、処理はステップS26に進み、第3地域関連語である場合、処理はステップS30に進む。
このように、CPU31Bは、記事取得部31aが取得した複数の記事のうち、記憶装置34cの地域関連語テーブルTBL32に記憶された第1地域関連語(地域関連語の一例)のいずれかを含む記事に、当該地域関連語に対応する少なくとも1つの詳細度レベルを付与する付与部として機能し、当該付与部は、第1地域関連語を含む記事が、発生し得る事象を表す所定の事象語を含むか否かを判定する判定部を備え、第1地域関連語を含む記事が所定の事象語を含むと判定した場合に、当該記事に含まれる第1地域関連語に対応する少なくとも1つの詳細度レベルを付与する。
また、例えば、「BB都」を含み、事象語を含まない記事には、「BB都」に対応する詳細度レベル「2」だけが記事に付与される。
また、例えば、記事に「A地方」及び「地震」が含まれている場合(S26:YES)、ステップS27において、当該記事に詳細度レベル「1」が付与される。しかし、付与された詳細度レベル「2」よりも縮尺が小さい詳細度レベルは存在しないので、ステップS28の判定結果はNOとなる。その結果、「A地方」及び「地震」を含む記事には、詳細度レベル「1」が記憶される。すなわち、「A地方」に対応する詳細度レベル「1」よりも縮尺が小さい詳細度レベルはないので、「A地方」を含む記事は、事象語を含むか否かにかかわらず、「A地方」に対応する詳細度レベル「1」だけが付与される。
特に本実施形態によれば、第1地域関連語を含む記事が所定の事象語を含む場合に第1地域関連語に対応する詳細度レベルを付与するので、携帯端末装置10において、第1地域関連語に対応する範囲の地域の地図を閲覧するユーザにとって有用であると推定される情報が選択的に表示されるように制御することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第2地域関連語を含む記事が所定の事象語を含む場合には、第2地域関連語に対応する詳細度レベルに加え、さらに縮尺が小さい詳細度レベルを付与するので、携帯端末装置10において、第2地域関連語に対応する範囲の地域の地図を閲覧するユーザのみならず、第2地域関連語に対応する範囲の地域の地図よりも広い範囲の地図を閲覧するユーザにとっても有用であると推定される情報が選択的に表示されるように制御することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第3地域関連語を含む記事に第3地域関連語に対応する詳細度レベルを付与するので、特定の地域と密接に関連し、当該特定の地域を一義的に想起させる単語を第3地域関連語として地域関連語テーブルTBL32(第1記憶部)に記憶しておくことにより、携帯端末装置10において、特定の地域に対応する範囲の地図を閲覧するユーザにとって有用であると推定される情報が選択的に表示されるように制御することが可能となる。
本発明は上述した第2実施形態に限られず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)上記第2実施形態では、第2地域関連語を含む記事が事象語を含むか否かにかかわらず、当該第2地域関連語に対応する詳細度レベルを記事に付与するが、第2地域関連語を含む記事が事象語を含む場合にのみ当該第2地域関連語に対応する詳細度レベルを記事に付与し、さらに、付与した詳細度レベルよりも縮尺が小さい詳細度レベルを付与するようにしてもよい。
この場合、CPU31Bは、図15のステップS23において、記事が第2地域関連語を含むと判定した場合、続いて、当該記事が事象語を含むか否かを判定し、事象語を含む場合には、第2地域関連語に対応する詳細度レベルを付与する。次に、CPU31Bは、第2地域関連語に対応する詳細度レベル縮尺よりも小さい縮尺に対応する詳細度レベルがある場合には、第2地域関連語に対応する詳細度レベルに加えて、小さい縮尺に対応する詳細度レベルを記事に付与する。
この変形例によれば、第2地域関連語と所定の事象語とが共起する記事にのみ詳細度レベルが付与されるので、地理的名称を含む記事の中でも所定の事象語を含む記事のみが表示される。よって、上記実施形態と比較して、表示する記事のうち特に有用と推定される記事が携帯端末装置10において表示されるように制御することが可能となる。
(2)上記第2実施形態では、記事に含まれる地域関連語が、第1地域関連語、第2地域関連語、又は第3地域関連語のいずれかに該当するかを判定するが、第1地域関連語、第2地域関連語、及び第3地域関連語の少なくとも1つに該当するかを判定するようにしてもよい。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
上記第1実施形態では、地域関連語を含む記事に当該地域関連語に対応する詳細度レベルを付与するが、第3実施形態では、記事の発信元アカウントを複数の詳細度レベルのいずれかに対応させて記憶したテーブルを予め準備しておき、発信元アカウントに応じた詳細度レベルを付与する。
以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
このように、記憶装置34cは、記事の発信元アカウントを前記複数の詳細度レベルのいずれかに対応付けて記憶する記憶部又は第2記憶部として機能する。
ここで、記事の発信元アカウントが地域に関連する場合、当該アカウントから発信される記事にはアカウントが関連する地域に関する情報が多く含まれていると想定される。そこで、本実施形態では、発信元アカウントが関連する地域に応じて、各発信元アカウントに詳細度レベルを予め対応付けて記憶しておき、記事の発信元アカウントに対応する詳細度レベルを記事に付与するようにしている。
まず、CPU31は、ステップSb1(図7)において記事テーブルTBL31に新たに格納された記事について、記事テーブルTBL31から記事の発信元アカウントのアカウント名を取得し、当該アカウント名がアカウントテーブルTBL33に記憶されているアカウント名のいずれかと一致するか否かを判定する(S31)。この判定結果がYESの場合、CPU31は、一致するアカウント名に対応付けて記憶されている詳細度レベルを記事に付与する(S32)。
このように、CPU31は、記事取得部31aが取得した複数の記事のうち、発信元アカウントが記憶装置34c(記憶部又は第2記憶部)に記憶されている記事に、発信元アカウントに対応する詳細度レベルを付与する付与部31bとして機能する。
このように、CPU31は、携帯端末装置10に表示される地図の範囲に属し、且つ、携帯端末装置10に表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事が、携帯端末装置10において表示されるように、記事の情報を携帯端末装置10に対して送信する送信部31cとして機能する。
(1)上記第3実施形態では記事の発信元アカウントに応じた詳細度レベルを付与するが、発信元アカウントのプロフィールのテキストを形態素解析して、プロフィールのテキストに地域関連語が含まれている場合には、発信元アカウントに応じた詳細度レベルに加えて、プロフィールのテキストに含まれている地域関連語に応じた詳細度レベルを付与するようにしてもよい。ここで、プロフィールとは、アカウントのユーザが、アカウントを紹介する情報を記述したテキストであり、ユーザが任意に編集可能なものである。例えば、「A地方旅情報編集部」のアカウントのプロフィールに、A地方で有名な温泉地の町名が含まれている場合がある。このようなアカウントで発信される記事は、大きな縮尺に対応する範囲の地域の地図(拡大図)を閲覧するユーザにとって有用であると推定される。
この変形例において、記憶装置34cは、記事テーブルTBL31及びアカウントテーブルTBL33に加え、地域関連語辞書を記憶する。地域関連語辞書は上記第1実施形態で説明したものと同様である。ただし、詳細度レベル「1」(縮尺の範囲「1/350,000未満」)に広域辞書が対応付けて記憶されており、詳細度レベル「2」(「1/350,000以上1/24,000未満」)には都道府県辞書及びエリア辞書が、詳細度レベル「3」(「1/24,000以上」)には市区町村辞書が対応付けて記憶されている。また、本変形例の地域関連語辞書はスポット辞書を含まない。
いずれの場合においても、第3実施形態及び変形例(1)における詳細度レベルと縮尺との対応関係は、図6Aに示すものとすればよい。よって、アカウントテーブルTBL33において、「地方」に属するアカウントには詳細度レベル「1」(縮尺の範囲「1/350,000未満」)を割り当て、「都道府県」に属するアカウントには詳細度レベル「2」(縮尺の範囲「1/350,000以上1/70,000未満」)を割り当て、「市区町村」に属するアカウントには詳細度レベル「4」(縮尺の範囲「1/24,000以上1/8,000未満」)を割り当てる。そして、変形例(1)では、地域関連語辞書ST31と同じ地域関連語辞書を用いる。
本発明は上述した第1〜3実施形態に限られず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)上記第1〜第3実施形態では、送信部31cは、表示されようとする地図の縮尺に応じた詳細度レベルが付与された記事が携帯端末装置10において表示されるが、表示されようとする地図の縮尺に応じた詳細度レベルが付与された記事と共に、表示されようとする地図の縮尺よりも大きな縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事のうちスコアが高い所定数の記事を表示するようにしてもよい。すなわち、表示されようとする地図(例えば、都道府県相当の地域の地図)よりも拡大率が大きい地図(例えば、地区町村相当の地域の地図)に表示されるべき記事の一部を表示するようにしてもよい。以下、図20〜図24を参照して、上記第1実施形態に本変形例を適用させた場合について説明する。
具体的には、スコア算出部31eは下記式Aに基づいて記事のスコアSを算出する。
S=(1/L)×w ・・・(式A)
ただし、Lは詳細度レベル、wは記事の重要度である。ここで、重要度とは、記事が閲覧者にとって重要であると推定される程度を示す。本変形例では、リツイート数に基づいて重要度が算出される。上述したように、リツイート数が多い記事ほど、ブログサービスの利用者に注目されている記事である。よって、式Aは、リツイート数が多いほど重要度wの値が高く、ひいては、スコアの値が高くなるように設定されている。
また、例えば、詳細度レベル「1」に対応するA地方の地図が表示されている場合には、詳細度レベル「5」に対応するスポットに関する記事が表示されるよりも、表示されている地図の詳細度レベル「1」に縮尺がより近い詳細度レベルの記事が表示されるのが望ましい。よって、式Aは、付与部31cによって付与された詳細度レベルに対応する縮尺が小さいほど(すなわち、詳細度レベル「1」〜「5」の値が小さいほど)スコアの値が高くなるように設定されている。
よって、重要度wが同値の記事であれば、小さい縮尺に対応する詳細度レベルの記事の方が大きい縮尺に対応する詳細度レベルの記事よりもスコアが高くなる。また、詳細度レベルが同じ記事であれば、重要度wが高い記事の方がスコアが高くなる。
一方、ステップS42において、表示される地図の縮尺よりも縮尺が大きい詳細度レベルがないと判定された場合、CPU31Dは、ステップS42で読み出した記事の情報が携帯端末装置10において表示されるように携帯端末装置10に送信する(S44)。
このように、CPU31D(送信部31c)は、表示される地図の範囲に属し、且つ、地図の縮尺よりも大きな縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事のうち、スコア算出部31eが算出したスコアが高い所定数の記事が、表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事と共に携帯端末装置10において表示されるように、表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事及び所定数の記事の情報を送信する。
ステップSa2において、携帯端末装置10は、ズームレベルの変更の指示を受け付けると、ブログ地図提供サーバ30に対して変更後のズームレベルを指定する指定情報を含む表示要求を送信する。ブログ地図提供サーバ30は、表示要求の受信に応じて、指定されたズームレベルに応じた縮尺の記事の情報を携帯端末装置10に送信する送信処理(Sb4)を実行する。
(4) 上述した第1〜第3実施形態では、各記事の緯度経度情報を、ジオタグによって示される緯度経度情報と本文テキストの解析により導出される地名の緯度経度情報の両方に基づいて判定していたが、どちらか一方を用いるようにしてもよい。
S=L×w ・・・(式A’)
なお、スコアSの算出式は、式A又は式A’に限られず、縮尺が小さく、重要度が高いほどスコアの値が小さくなるように設定されていればよい。また、重要度wとしてはリツイート数を示したが、その他任意の指標を用いて重要度を算出してもよい。例えば、記事に含まれるHOTキーワード数など、最近の記事で多用される注目語への適合度を示す指標を用いてもよい。この場合、HOTキーワードの数が多いほどスコアが高くなる。また、マイクロブログのような記事で頻繁に用いられるメンション「@」は、記事テキスト内で他のユーザの名を挙げて簡単に言及するに過ぎないものであるため、重要度が低いと考えられる。よって、メンション「@」を含む記事は、スコアが低くなるように重要度を設定してもよい。
(7) 上述した第1〜第3実施形態及び変形例において、ユーザが地図を閲覧する際に用いる端末は携帯端末装置10であるが、これに限られず、据置型のパーソナルコンピュータ装置であってもよい。また、タッチパネルを有している必要はなく、表示部と操作部とが別々に構成されているものでもよい。携帯端末装置10は通信機能を有しているものであれば良く、電話機能を有している必要はない。
Claims (6)
- 地域又は地点に関連する複数の記事を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記複数の記事のうち、地図の縮尺に対応する複数の詳細度レベルの各々に各縮尺に応じて表示される地図上の範囲に適した地域に関連する地域関連語を対応付けて記憶した記憶部に記憶された地域関連語のいずれかを含む記事に、当該地域関連語に対応する少なくとも1つの詳細度レベルを付与する付与部と、
表示装置に表示される地図の範囲に属し、且つ、表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事が前記表示装置において表示されるように、前記記事の情報を前記表示装置に対して送信する送信部と、
を備え、
前記付与部は、前記取得部が取得した前記地域関連語を含む記事が、発生し得る事象を表す所定の事象語を含む場合には、前記地域関連語に対応する詳細度レベルに加えて、当該詳細度レベルに対応する縮尺よりも小さい縮尺に対応する詳細度レベルを前記記事に付与する、
表示制御装置。 - 地域又は地点に関連する複数の記事を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記複数の記事のうち、地図の縮尺に対応する複数の詳細度レベルの各々に各縮尺に応じて表示される地図上の範囲に適した地域に関連する地域関連語を対応付けて記憶した記憶部に記憶された地域関連語のいずれかを含む記事に、当該地域関連語に対応する少なくとも1つの詳細度レベルを付与する付与部と、
表示装置に表示される地図の範囲に属し、且つ、表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事が前記表示装置において表示されるように、前記記事の情報を前記表示装置に対して送信する送信部と、
を備え、
前記付与部は、前記取得部が取得した前記地域関連語を含む記事が、発生し得る事象を表す所定の事象語を含む場合に、前記記事に含まれる地域関連語に対応する少なくとも1つの詳細度レベルを付与する、
表示制御装置。 - 地域又は地点に関連する複数の記事を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記複数の記事のうち、地図の縮尺に対応する複数の詳細度レベルの各々に各縮尺に応じて表示される地図上の範囲に適した地域に関連する地域関連語を対応付けて記憶した第1記憶部に記憶された地域関連語のいずれかを含む記事に、当該地域関連語に対応する少なくとも1つの詳細度レベルを付与する付与部と、
表示装置に表示される地図の範囲に属し、且つ、表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事が前記表示装置において表示されるように、前記記事の情報を前記表示装置に対して送信する送信部と、
を備え、
前記付与部は、前記取得部が取得した前記複数の記事のうち、記事の発信元アカウントを前記複数の詳細度レベルのいずれかに対応付けて記憶する第2記憶部に発信元アカウントが記憶されている記事に、当該発信元アカウントに対応する詳細度レベルを付与する、
表示制御装置。 - 地域又は地点に関連する複数の記事を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記複数の記事のうち、記事の発信元アカウントを地図の縮尺に対応する複数の詳細度レベルのいずれかに対応付けて記憶する記憶部に発信元アカウントが記憶されている記事に、当該発信元アカウントに対応する詳細度レベルを付与する付与部と、
表示装置に表示される地図の範囲に属し、且つ、表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事が、前記表示装置において表示されるように、前記記事の情報を前記表示装置に対して送信する送信部と、
を備えた表示制御装置。 - 前記付与部によって詳細度レベルが付与された記事の各々について、前記付与部によって付与された詳細度レベルに対応する縮尺が小さく重要度が高いほど値が大きくなるスコアを算出するスコア算出部をさらに備え、
前記送信部は、前記表示される地図の範囲に属し、且つ、前記地図の縮尺よりも大きな縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事のうち、前記スコア算出部が算出したスコアが高い所定数の記事が、前記表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事とともに前記表示装置において表示されるように、前記表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事及び前記所定数の記事の情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示制御装置。 - 地域又は地点に関連する複数の記事を取得する取得処理と、
前記取得処理において取得した前記複数の記事のうち、地図の縮尺に対応する複数の詳細度レベルの各々に各縮尺に応じて表示される地図上の範囲に適した地域に関連する地域関連語を対応付けて記憶した記憶部に記憶された地域関連語のいずれかを含む記事に、当該地域関連語に対応する少なくとも1つの詳細度レベルを付与する付与処理と、
表示装置に表示される地図の範囲に属し、且つ、表示される地図の縮尺に対応する詳細度レベルが付与された記事が、前記表示装置において表示されるように、前記記事の情報を前記表示装置に対して送信する送信処理と、
を備え、
前記付与処理においては、前記取得処理において取得した前記地域関連語を含む記事が、発生し得る事象を表す所定の事象語を含む場合には、前記地域関連語に対応する詳細度レベルに加えて、当該詳細度レベルに対応する縮尺よりも小さい縮尺に対応する詳細度レベルを前記記事に付与する
表示制御方法。
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