JP6184929B2 - センサ付きカテーテルの製造方法 - Google Patents

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この発明は、センサ付きカテーテルの製造方法に関し、さらに詳しくはコアキシャル型チューブのバルーンルーメンに保護ケースを有した光ファイバーを設置し、カテーテル先端に先端チップを設けたカテーテル関連の技術に係るものである。
一般的な心外科用灌流用カテーテルは、灌流回路キンクによる虚血や過灌流による血管損傷等を防止するために灌流圧を測定するモニタールーメンが設けられている。モニタールーメンはカテーテルの先端に開口しており、そこから血液を引き込みカテーテル端末に接続した圧トランスジューサー(血圧測定装置)でその圧を測定する構造になっており、血管に流している血液の圧が安全域にあることを確認している。
しかし、この構造では圧モニタールーメンの内径が小さくなると圧測定のレスポンスが低下し、正確な圧測定ができなくなるので、細径カテーテルに圧モニタールーメンを設けることは機能的に困難とされていた。
最近では、電気信号変換方式センサ(光ファィバーセンサ)を細いモニタールーメンに挿入したIABPカテーテルやPTAカテーテルが考案されている。
心臓機能が低下した全身に血液を送ることができない患者の拍動をサポートするIABPバルーンカテーテルや狭窄部を拡張するPTAバルーンカテーテルは、バルーンの拡張機能が重要であり、メインルーメンはガイドワイヤが通過できればよい大きさだが、灌流用カテーテルは臓器虚血を防止する目的で血液を流すように設計されており、灌流ルーメンの大きさが重要な課題となっている。大流量を得るために小径の灌流用カテーテルはマイクロカテーテルの技術を応用した二重管構造のコアキシャル型チューブが使用されており、インナーチューブのメインルーメンが血液を流す灌流ルーメンで、アウターチューブとインナーチューブの隙間がバルーンルーメンとなっている。
ところで、前記のようなコアキシャル型チューブに関連したバルーンカテーテルでセンサが設けられて参考になると思われる特許文献として、特開平9−84879号公報(特許文献1)がある。
前記の特許文献1には、先端部にバルーンを備え、該バルーンの内部又は該バルーンに隣接して温度センサを兼ねたヒータが設けられてなるホットバルーンカテーテルと、該ホットバルーンカテーテルのヒータに加温用電流を供給する通電手段と、ヒータからの温度検知信号を受信する温度検知手段と、ヒータへの加温用電流の供給とヒータからの温度検知信号の受信とを自動的に切り換える切換手段と、前記温度検知手段により受信された温度検知信号に基づいてヒータに供給する電流を制御する温度制御手段を具備してなる血管拡張装置が開示され(特許請求の範囲の請求項1,図1)、この装置によればヒータの加熱温度を正確に測定し制御することができるという作用効果がある(段落0013)とされている。
しかしながら、特許文献1の場合は、ヒータについては前記のような作用効果が認められるものの、センサについては作用効果の記載がなくてそれが無く認められないのに加え、ヒータはインナーチューブの外周に巻き付けられたリード線を介してヒータ温度制御部に接続されており、測定精度がインナーチューブの先端部にヒータが配置されているものに比して落ちるとともに、設置の際の取り付けにも時間と労力がかかり、作業性の悪いものであり、この発明が課題とするきわめて簡単にセンサの設置が可能で、作業性も高いとする点については全く開示が無い。
特開平9−84879号公報
そこで、この発明は、前記のような従来の問題点に鑑み、バルーンの内部又は該バルーンに隣接して光ファイバーセンサを通す際に、きわめて簡単にセンサの設置が可能で、センサによる検出も安定してでき、取り付け作業性の高いセンサ付きカテーテルの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、先端が開口し、軸方向内部がメインルーメンに形成されたインナーチューブと、先端が開口し、軸方向内部がインナーチューブのメインルーメンより大径のルーメンに形成されるとともに、該ルーメンとインナーチューブとの間に環状のバルーンルーメンが形成されたアウターチューブと、前記アウターチューブの先端部とインナーチューブの先端部間にわたり設けられたバルーンとを具え、前記バルーンルーメン内のインナーチューブの外周面に光ファイバーが長手方向に沿って接着して配置され、該光ファイバーの先端に光ファイバーと略同径のセンサが設けられている一方、前記インナーチューブの先端の外周面に先端チップがその先端同士を一致させて嵌合して配置され、該先端チップには先後端開口の孔部が設けられ、該孔部に前記センサを有する光ファイバーの先端部が、センサ以外が保護チューブで覆われているとともに、センサが先端開口を臨み、かつ金属パイプで緩衝することなく覆われて挿着されているセンサ付きカテーテルを製造する方法であって、前記アウターチューブの先端部外周面にバルーンの他端側を接着する工程と、前記インナーチューブの先端部外周面に先後端が開口した孔部を有する先端チップを接着する工程と、前記光ファイバーの先端部に予め嵌合して一体化した保護チューブと金属パイプを、該保護チューブがセンサ以外の光ファイバーの先端部を覆い、金属パイプがセンサを覆うように接着する工程と、前記先端チップの孔部にその後端開口から前記保護チューブと金属パイプが接着した光ファイバーの先端部を、金属パイプの先端が孔部の先端開口近くに位置するように挿入して接着する工程と、前記アウターチューブのルーメンの後端開口側から前記先端チップとセンサ付き光ファイバーを接着したインナーチューブの先端部分を挿入し、バルーン内を経てバルーンの一端開口から突出した状態にした後、バルーンの一端側を、その端面が先端チップの後端面に当接し、かつ外周面が先端チップの外周面と段差無く連なるようにインナーチューブの外周面に接着する工程と、を有することを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、先端が開口し、軸方向内部がメインルーメンに形成されたインナーチューブと、先端が開口し、軸方向内部がインナーチューブのメインルーメンより大径のルーメンに形成されるとともに、該ルーメンとインナーチューブとの間に環状のバルーンルーメンが形成されたアウターチューブと、前記アウターチューブの先端部とインナーチューブの先端部間にわたり設けられたバルーンとを具え、前記バルーンルーメン内のインナーチューブの外周面に光ファイバーが長手方向に沿って接着して配置され、該光ファイバーの先端に光ファイバーと略同径のセンサが設けられている一方、前記インナーチューブの先端の外周面に先端チップがその先端同士を一致させて嵌合して配置され、該先端チップには先後端開口の孔部が設けられ、該孔部に前記センサを有する光ファイバーの先端部が、センサ以外が保護チューブで覆われているとともに、センサが先端開口を臨み、かつ金属パイプで緩衝することなく覆われて挿着されているセンサ付きカテーテルを製造する方法であって、前記アウターチューブの先端部外周面にバルーンの他端側を接着する工程と、前記インナーチューブの先端部外周面に先後端が開口した孔部を有する先端チップを接着する工程と、前記光ファイバーの先端部に予め嵌合して一体化した保護チューブと金属パイプを、該保護チューブがセンサ以外の光ファイバーの先端部を覆い、金属パイプがセンサを覆うように接着する工程と、前記先端チップの孔部にその後端開口から前記保護チューブと金属パイプが接着した光ファイバーの先端部を、金属パイプの先端が孔部の先端開口近くに位置するように挿入して接着する工程と、前記アウターチューブのルーメンの後端開口側から前記先端チップとセンサ付き光ファイバーを接着したインナーチューブの先端部分を挿入し、バルーン内を経てバルーンの一端開口から突出した状態にした後、バルーンの一端側を、その端面が先端チップの後端面に当接し、かつ外周面が先端チップの外周面と段差無く連なるようにインナーチューブの外周面に接着する工程と、を有するので、つまり、バルーンの内部又は該バルーンに隣接して光ファイバーセンサを通す際に、光ファイバーをインナーチューブの外周面に長手方向に沿って予め接着して配置しているので、きわめて簡単にセンサの設置ができ、しかも、センサによる検出も安定して行うことができ、バルーンルーメンに光ファイバーセンサを通すことにより新たにモニタールーメンを追加することなく、大口径の灌流ルーメンを確保することができるのに加え、取り付け作業性も従来のものに比し高いセンサ付きカテーテルを製造することができるのは勿論、先端チップの孔部にその後端開口から前記保護チューブと金属パイプが接着した光ファイバーの先端部を、金属パイプの先端が孔部の先端開口近くに位置するように挿入して接着するので、先端チップの孔部に対する光ファイバーの先端部の挿入、かつ接着をきわめて容易に、かつ迅速に行うことができ、カテーテルの製造が簡便であるとともに、低コスト化も図れる。また、センサが光ファイバーと略同径であり、かつ該センサを覆う金属パイプや保護チューブもそれに見合うように可及的に径小にすることが可能なので、先端チップも細くできてカテーテル自体の小径化もできるという優れた効果がある。
この発明の一実施の形態に係るセンサ付きカテーテルの一部を省略した全体の概略説明図である。 同上のバルーンのある先端部分の拡大正断面図である。 図2のA部を拡大した部分断面図である。 図3の他の例を示す部分断面図である。 図2のB−B線に沿う拡大側断面図である。 同上のバルーンのある先端部の製造においてアウターチューブとバルーンの接着工程を示す図である。 同上のバルーンのある先端部の製造においてインナーチューブと先端チップの接着工程を示す図である。 同上のバルーンのある先端部の製造において先端チップの孔部に光ファイバーの先端部を挿着する工程を示す図である。 同上のバルーンのある先端部の製造においてアウターチューブのルーメンの後端開口側からインナーチューブの先端部分を挿入した後、バルーンの一端側をインナーチューブの外周面に接着する工程のうち、挿入状態を示す図である。 同上の接着工程のうち、挿入後の接着状態を示す図面である。
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施の形態に係るセンサ付きカテーテルについて説明する。
図1〜5において、1はシリコーンゴムなど生体に適する材質からなり、外径が1.5mm以下のセンサ付きカテーテル(灌流用バルーンカテーテル)であり、このカテーテル1は、先端が開口し、軸方向内部がメインルーメン2に形成されたインナーチューブ3と、先端が開口し、軸方向内部がインナーチューブ3のメインルーメン2より大径のルーメン4に形成されるとともに、該ルーメンとインナーチューブ3との間に環状のバルーンルーメン5が形成されたアウターチューブ6と、アウターチューブ6の先端部とインナーチューブ3の先端部間にわたり設けられたバルーン7とを具えている。すなわち、アウターチューブ6の先端はインナーチューブ3の先端より所定長さ後端(端末)側に位置して配置され、該アウターチューブ6の先端部とインナーチューブ3の先端部との間にバルーン7が接着により設けられている。バルーン7のインナーチューブ3の先端側となる一端部とアウターチューブ6の先端側となる他端部にはそれぞれ所定長さの接着部7a,7bが設けられるが、一端部の接着部7aは他端部の接着部7bの接着代より長く(幅広)なっている。なお、図面ではバルーン7はわかり易いように膨らんだ状態で示している。
バルーンルーメン4内を含むインナーチューブ3の外周面には光ファイバー8が長手方向に沿ってほぼ一直線上に接着して配置されている。光ファイバー8の先端外周面は図3に詳示するように先後端開口のポリイミドチューブ10で覆われている。ポリイミドチューブ10の先端開口から突出した光ファイバー8の先端には血圧や保護液圧などを測定するための圧測定用センサ12が設けられている。センサ12は詳しい図示は省略しているがダイアフラム構造体を有し、圧力変化に応じてダイアフラムのたわみ量が変化することを利用し、ダイアフラムのたわみ量を光強度のスペクトルの変化としてとらえ、圧力を検知するようになっている。すなわち、光ファイバー8を通して伝達する光の行路差などを利用してその周囲の圧力を、例えば血圧測定の場合は、血管内の血圧として検出し、光ファイバー端末に接続した図示しない検出システムで測定されるようになっている。なお、センサ12は、図4に示すように後述する金属パイプ内に充填されるエラストマー13でその周りを覆われるようにしてもよい。
ポリイミドチューブ10で覆われた光ファイバー8の先端部はインナーチューブ3の先端外周面に接着された先端チップ15の先後端開口の孔部16に、センサ12が先端開口を臨むように挿着されている。ポリイミドチューブ10は先端チップ15の孔部16内において金属パイプ21で支承されている。ポリイミドチューブ10は弾力性を有し、光ファイバー8にかかる負荷をそれによって吸収できるようになっているとともに、センサ12と金属パイプ21とが接触することを防ぐための緩衝剤としての役割もある。また、金属パイプ21は膨張するバルーン7からの負荷やカテーテル先端部が組織等に接触したときにかかる負荷を和らげ、センサ12の検出能力が低下するのを防止する役割を担っている。
先端チップ15はその外周面が前方向へ向けて徐々に小径となる湾曲面に形成されてカテーテル1の挿入が容易となるようにしている。先端チップ15は選択肢として比較的剛性のある材質からなるものとしてもよいし、あるいはポリマーの塗布により形成するようにしてもよい。
前記構成により、センサ12が位置するところは金属パイプ21で支承されるので、先端チップ15が変形することがない。また、センサ12は孔部16内に先端開口を臨むように配置され、カテーテル1とは直接接触しない独立した形態となるので、送血する血流圧のみ測定することが可能となり、カテーテル1と直接接触したり、あるいは間接的に接触したときに感知してノイズを拾うこともなくなる。そのため、血流圧を正確に測定することができる。
この実施の形態では孔部16は一ヶ所しか形成していないが、孔部16の数は一ヶ所に限るものではなく、円周方向に複数ヶ所形成し、そのなかの任意のものを選択するようにしてもよい。また、ポリイミドチューブ10は保護ケースの一例であって、同効の材質や形状であれば、これに限るものではない。
前記したようにアウターチューブ6の先端部とインナーチューブ3の先端部との間に跨るように設けられたバルーン7において、インナーチューブ3側の接着部7aは、その先端がインナーチューブ3の先端より所定長さアウターチューブ6側に偏倚して設けられている。これにより、光ファイバー8の先端部が、この接着部7aの長さぶんバルーン7内からインナーチューブ3の先端部側へ位置するように突出可能になっている。
図1で17はインナーチューブ3のメインルーメン2と連通した後端開口部と接続して設けられたコネクタ、18はアウターチューブ6のルーメン4(バルーンルーメン5)と連通した後端開口部と接続して設けられたコネクタである。コネクタ17にはメインルーメン2へ薬液等を送る図示しない供給手段が接続され、コネクタ18にはバルーン7を膨らませるためにバルーンルーメン5に生理食塩水等を送る図示しない別の供給手段が接続されるようになっている。また、コネクタ18にはインナーチューブ3の外周面に配置された光ファイバー8がバルーンルーメン5を経て引き出し可能に配置されている。
次に、図6〜10を参照して前記センサ付きカテーテル1の製造方法について説明する。
製造に際しては、まず、図6に示すようにアウターチューブ6の先端部外周面にバルーン7の他端側を接着する。つまり、バルーン7の他端部の接着部7bをアウターチューブ6の先端部外周面に図示のように接着する。次に、図7に示すようにインナーチューブ3の先端外周面に、孔部16が設けられた先端チップ15を外嵌して挿入し接着する。
次に、図8に示すように先端チップ15の孔部16にその後端開口からセンサ12付き光ファイバー8の先端部を挿入するが、この挿入に際して予め対向端部を嵌合して一体化したポリイミドチューブ10と金属パイプ21を、ポリイミドチューブ10がセンサ12の近くから先端チップ15の後端面までの光ファイバー8の先端部を覆い、金属パイプ21がその先端を孔部16の先端開口近くに位置させてセンサ12を覆うようにする。こうすることでセンサ12は金属パイプ21内にあって、孔部16の先端開口を臨むように配置された状態になる。しかる後、光ファイバー8の先端外周面を覆ったポリイミドチューブ10と孔部16の間に形成される環状隙間にシリコーン接着剤22を端末側、つまり孔部16の後端開口から注入して埋める。
次に、図9に示すようにアウターチューブ6の後端開口側からアウターチューブ6のルーメン4に、前記先端チップ15とセンサ付き光ファイバー8を接着したインナーチューブ3を挿入し、その先端部分をバルーン7内から接着部7aの中へ、さらにその接着部7aのある一端開口から図示のように突出した状態にする。
このようにしてインナーチューブ3とアウターチューブ6の挿入によるドッキングが終了した後、図10に示すようにバルーン7の接着部7aをインナーチューブ3の外周面に接着する。この接着により、光ファイバー8は先端部分がポリイミドチューブ10でしっかりと保持されたうえ、接着部7aの内周面からも接着力により押さえられて保持された状態となる。したがって、バルーン7を膨らませるとき供給するバルーン7内の生理食塩水等が接着部7aから漏れるようなことはない。
前記バルーン7部の取り付けが終了した後、図1に示すようにインナーチューブ3及びアウターチューブ6の後端部にコネクタ17,18を接着し、インナーチューブ3の外周面に接着してバルーンルーメン5に配置された光ファイバー8をコネクタ18側に位置するようにすれば、前記したようなカテーテル1の製造が完了することになる。
次に、前記により製造されたカテーテル1の使用について説明する。カテーテル1を使用するには、まず、バルーン7を収縮させた状態でカテーテル1を先端側から血管内に挿入し、目的とする患部の近くまでその挿入を誘導する。そして、カテーテル1の先端部が患部の近傍に位置したときコネクタ18に接続している前記供給手段から生理食塩水等を送りバルーン7を膨張させてカテーテル1をその位置に固定留置する。
この際に、カテーテル1の先端チップ15に設けたセンサ12が先端チップ15の孔部16においてその先端開口を臨むように位置する。センサ12はバルーン7が設けられている部位よりさらに先端側に設けられていることにより、圧を正確かつ迅速に測定することができる。そのため、従来の灌流用バルーンカテーテルのように回路内圧を確認して血管内の灌流量や内圧を予想するような面倒な作業は必要なくなり、術者にしてみればより安全な手術が行えるという利点がある。また、バルーンルーメン5にセンサ12を通すためのセンサ用ルーメンが不要になり、灌流ルーメンを大口径化できる。そのため、十分な灌流量を確保することもできる。
このようにカテーテル1にあっては、前記のようにセンサ12をカテーテル1の先端部である先端チップ15の孔部16に設けたので、従来のように測定精度が落ちるような恐れはない。また、センサ12の取り付けにも短時間にスムーズに行うことができ、作業性のよいものとなる。
なお、前記実施の形態は、あくまでも好ましい一例であり、この発明は特許請求の範囲に記載した範囲内であれば細部の設計等は任意に変更、修正が可能である。また、実施の形態ではセンサとして圧測定用センサ12を示したが、センサであれば用途は問わない。
1 センサ付きカテーテル
2 メインルーメン
3 インナーチューブ
4 大径ルーメン
5 バルーンルーメン
6 アウターチューブ
7 バルーン
8 光ファイバー
10 ポリイミドチューブ(保護チューブ)
12 圧測定用センサ
13 エラストマー
15 先端チップ
16 孔部
17,18 コネクタ
21 金属パイプ
22 シリコーン接着剤

Claims (1)

  1. 先端が開口し、軸方向内部がメインルーメンに形成されたインナーチューブと、先端が開口し、軸方向内部がインナーチューブのメインルーメンより大径のルーメンに形成されるとともに、該ルーメンとインナーチューブとの間に環状のバルーンルーメンが形成されたアウターチューブと、前記アウターチューブの先端部とインナーチューブの先端部間にわたり設けられたバルーンとを具え、前記バルーンルーメン内のインナーチューブの外周面に光ファイバーが長手方向に沿って接着して配置され、該光ファイバーの先端に光ファイバーと略同径のセンサが設けられている一方、前記インナーチューブの先端の外周面に先端チップがその先端同士を一致させて嵌合して配置され、該先端チップには先後端開口の孔部が設けられ、該孔部に前記センサを有する光ファイバーの先端部が、センサ以外が保護チューブで覆われているとともに、センサが先端開口を臨み、かつ金属パイプで緩衝することなく覆われて挿着されているセンサ付きカテーテルを製造する方法であって、前記アウターチューブの先端部外周面にバルーンの他端側を接着する工程と、前記インナーチューブの先端部外周面に先後端が開口した孔部を有する先端チップを接着する工程と、前記光ファイバーの先端部に予め嵌合して一体化した保護チューブと金属パイプを、該保護チューブがセンサ以外の光ファイバーの先端部を覆い、金属パイプがセンサを覆うように接着する工程と、前記先端チップの孔部にその後端開口から前記保護チューブと金属パイプが接着した光ファイバーの先端部を、金属パイプの先端が孔部の先端開口近くに位置するように挿入して接着する工程と、前記アウターチューブのルーメンの後端開口側から前記先端チップとセンサ付き光ファイバーを接着したインナーチューブの先端部分を挿入し、バルーン内を経てバルーンの一端開口から突出した状態にした後、バルーンの一端側を、その端面が先端チップの後端面に当接し、かつ外周面が先端チップの外周面と段差無く連なるようにインナーチューブの外周面に接着する工程と、を有することを特徴とするセンサ付きカテーテルの製造方法。
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