JP6184239B2 - 溶接構造および電動機 - Google Patents

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Description

この発明は、平板状の配電側コイルとステータ側コイルを溶接して電気的に接続した溶接構造および電動機に関するものである。
平板状の端子(いわゆる平角線)同士の電気的接続方法として、一般的にはんだ、または溶接(レーザ溶接、圧着、Tungsten Inert Gas;TIG溶接)が用いられている。特に厚みを持った角板(例えば、幅1mm×厚み1mm以上)を電気的に接続する際には、主にレーザ溶接およびTIG溶接が用いられており(例えば、特許文献1,2参照)、溶接性の安定化が求められている。
ここで、図11を参照してTIG溶接の概要を説明する。この図11では電動機の配電側コイルとステータ側コイルをTIG溶接する例を示す。図11(a)に示すように、平板状のステータ側コイル100と、同じく平板状の配電側コイル101とを並列に配置して、両コイルの端部をTIG溶接する。図11(b),図11(c)は溶接成功時、図11(d)〜図11(f)は溶接失敗時を示すA矢視図である。
図11(b)のように、ステータ側コイル100と配電側コイル101との間に隙間が無い場合、溶接機102で溶接することにより、図11(c)に示すように両コイルの先端部全体が溶解して溶接部103が形成され、溶け込み代も十分に確保できる。従って、コイル間の抵抗が小さく、良好に通電することができる。
一方、図11(d)のように、ステータ側コイル100と配電側コイル101との間に隙間が発生した場合、TIG溶接性が不安定となり、図11(e)に示すように片方のコイルのみ溶解した状態の片側溶接が発生したり、図11(f)に示すように溶け込み不良が発生したりする。図11(e)の片側溶接では、コイル間が接続されていないので通電できない。図11(f)の溶け込み不良では、溶け込み代が少ないため、通電部分の断面積が小さくなる。そのため、コイル間の抵抗が増加して通電不良が発生したり、局部的発熱が増加してモータ効率の低下または溶接部103の溶断が発生したりする。
また、電動機等の電子機器において平角銅線コイル同士を電気的に接続する際には、コイルエンド形状を少しでも短く設定し、銅損を減少させ、電力効率(電動機の場合にはモータ効率)を上げることが求められている。
特開2008−311219号公報 特開2006−302543号公報
上記特許文献1,2の溶接構造においては、一方のコイルを折り曲げてもう一方のコイルと平行になるよう配置しているため、折り曲げた分コイルエンドが長くなるという課題があった。また、コイル間に隙間が発生すると溶接性が不安定となる課題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コイルエンド長の短縮が可能で、且つ溶接性を改善した溶接構造、およびこの溶接構造を有する電動機を提供することを目的とする。
この発明に係る溶接構造は、一方のコイルの先端面に突設された凸部と、もう一方のコイルに設けられて凸部に組み合わさる凹部とを備え、一方のコイルともう一方のコイルとが垂直方向に組み合わさった状態、かつ、凸部と凹部とが圧入により組み合わさった状態で、凸部と凹部の当接部が溶接されているものである。
この発明に係る電動機は、ステータに装着された平板状のコイルと、当該コイルを通電する配電部の平板状のコイルとが溶接され電気的に接続された溶接構造を有するものであって、一方のコイルの先端面に突設された凸部と、もう一方のコイルに設けられて凸部に組み合わさる凹部とを備え、一方のコイルともう一方のコイルとが垂直方向に組み合わさった状態、かつ、凸部と凹部とが圧入により組み合わさった状態で、凸部と凹部の当接部が溶接されているものである。
この発明によれば、一方のコイルの凸部ともう一方のコイルの凹部を組み合わせてその当接部を溶接するようにしたので、従来のように一方のコイルを折り曲げる必要がなく、コイルエンド長の短縮が可能である。また、凸部と凹部を組み合わせることにより、コイル間に隙間が発生しにくくなり、溶接性を改善することができる。
この発明によれば、ステータ側コイルと配電側コイルの溶接構造においてコイルエンド長の短縮を可能とし、且つ溶接性を改善することにより、銅損を減少させ、モータ効率を上げることができる。
この発明の実施の形態1に係る電動機の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る電動機に適用する溶接構造の例を示す斜視図である。 実施の形態1の溶接構造の理解を助けるための参考図であり、従来の溶接構造の一例を示す斜視図である。 実施の形態1の溶接構造および従来の溶接構造の側面図である。 実施の形態1の溶接構造および従来の溶接構造の側面図である。 実施の形態1の溶接構造および従来の溶接構造の側面図である。 実施の形態1の溶接構造を説明する図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は分解斜視図である。 実施の形態1の溶接構造の高さばらつき(図8(a))と、従来の溶接構造の高さばらつき(図8(b))の一例を説明する図である。 実施の形態1の溶接構造の変形例を示す斜視図である。 実施の形態1の溶接構造の変形例を示す斜視図である。 TIG溶接の概要を説明する図であり、図11(b),(c)は溶接成功時、図11(d)〜(f)は溶接失敗時の例である。
実施の形態1.
図1および図2に示す電動機1は、円筒状のハウジング2と、ハウジング2の内部に固定されたステータ部3および配電部10(いわゆるバスバー)と、図示しないシャフトを回転させるロータ部9とを備える。
ロータ部9は、周方向外側に突出する突部を180度間隔に2箇所形成し、回転軸方向Xの途中で突部を90度ずらした状態にする(突部9a,9b)。ロータ部9を永久磁石で構成してもよいが、電動機1が高温に晒される場合には磁気特性が低下するので、例えば電磁鋼板を突状に打ち抜いて回転軸方向Xの途中で突部を90度ずらした状態にする(突部9a,9b)。
このロータ部9にシャフトを固着して、ロータ部9と一体にシャフトを回転させることにより、ロータ部9に発生した回転力を外部出力する。電動機1を自動車用ターボチャージャおよび電動コンプレッサ等に適用する場合、ロータ部9に固着したシャフトをタービン(いわゆるインペラ)の回転軸に連結して、電動機1によりタービンを回転駆動する。
ステータ部3は、2個のステータコア4,5と、このステータコア4,5の間に配置されたマグネット6と、6個のU字状のステータ側コイル7と、これらを一体化するモールド部8とから構成される。ステータコア4,5はそれぞれ、電磁鋼板を回転軸方向Xに積層して構成する。ステータ側コイル7は、銅板をU字に折り曲げた1回巻のコイルである。モールド部8は、ステータコア4,5、マグネット6およびステータ側コイル7を一体成形する樹脂部材で構成される。ステータ側コイル7は、ステータコア4,5のティースに装着された状態にモールドされ、モールド部8を回転軸方向Xに貫通して、折り曲げ部分がステータコア4側に、先端部分がステータコア5側に突出している。
配電部10は、銅板の配電側コイル11を一体成形する樹脂部材で構成され、ステータ側コイル7を貫通させるための貫通孔10aが形成されている。この貫通孔10aを貫通した回転軸方向Xのステータ側コイル7の先端部と、配電部10から径方向に突出した配電側コイル11の先端部とが溶接され電気的に接続されている。
ステータ側コイル7と配電側コイル11の溶接構造13を、本実施の形態1に係る溶接構造の一例として後述する。
配電側コイル11のもう一方側の端部は、電力変換機能要素を搭載したインバータ基板14に接続されており、インバータ基板14が外部電源を交流電流に変換し、位置検出センサ12から入力される位置信号に基づいて配電側コイル11の相(例えば、U相、V相、W相の三相)を順次切り替えながらステータ側コイル7へ電流を流す。位置検出センサ12は配電部10の内側に設置され、シャフトに固定されたターゲットの位置を検出して、シャフトの回転位置を示す位置信号を出力する。
回転軸方向Xに着磁されたマグネット6による磁束は、マグネット6のN極側に配置されたステータコア4からロータ部9の突部9aに流れ出て、ロータ部9を回転軸方向Xに進んでS極側にある突部9bから出て、ロータ部9のS極側に配置されたステータコア5へ流れ入る界磁磁束となる。このように、マグネット6の界磁起磁力がロータ部9に作用することで、マグネット6のN極側に対面するロータ部9の突部9aをN極に着磁し、マグネット6のS極側に対面する突部9bをS極に着磁する。配電部10の配電側コイル11を経由してU字状のステータ側コイル7に電流が流れると、流れた電流の向きに応じてステータコア4,5の各ティースが着磁して回転磁界が生じ、トルクが発生する。ステータ側コイル7に流す電流の向きを切り替えることにより、ティースのNS各極性が回転移動していき、磁気作用によりロータ部9が回転する。
次に、ステータ側コイル7と配電側コイル11の溶接構造13を説明する。ここでは、図2(a)の溶接構造13aと、図2(b)の溶接構造13bを例示する。この図2は、ステータ側コイル7および配電側コイル11のうち、配電部10から突出した先端部分(以下、コイルエンド部)を拡大した斜視図である。
図2(a)に例示する溶接構造13aでは、ステータ側コイル7の先端部に凸部7aが設けられ、もう一方の配電側コイル11の先端部には凸部7aと組み合わさる凹部11aが設けられている。このステータ側コイル7と配電側コイル11を垂直方向に組み合わせて、凸部7aを凹部11aに挿入(または、圧入)した状態で凸部7aと凹部11aの当接部を溶接(例えば、TIG溶接)する。
圧入の詳細は後述する。
図2(b)に例示する溶接構造13bでは、ステータ側コイル7の先端部に凹部7bが設けられ、もう一方の配電側コイル11の先端部には凹部7bと組み合わさる凸部11bが設けられている。このステータ側コイル7と配電側コイル11を垂直方向に組み合わせて、凸部11bを凹部7bに挿入(または、圧入)した状態で溶接(例えば、TIG溶接)する。
本実施の形態1の溶接構造13a,13bは、コイル先端部を凹凸形状にしたことで当接部が複数存在するので、溶接可能な箇所も複数存在する。図2(a)および図2(b)では、溶接箇所として溶接部15a,15b,15cを○、△、□で図示している。ただし、これら全ての溶接部15a〜15cを溶接する必要はなく、溶接部15a〜15cのうちのいずれかを選択的に溶接してもよい。従って、例えば溶接構造13a,13bの周辺に他部品が密集する構造の場合に、溶接部を選定可能となり、溶接の自由度が増す。
一方、図3に示す従来の溶接構造104では、配電側コイル101を折り曲げて曲げ部101aを設け、曲げ部101aの先端側をステータ側コイル100の先端部分と平行に隙間無く接触させ、先端部同士の高さを合わせて、溶接部103aまたは溶接部103bを溶接するので、本実施の形態1の溶接構造13a,13bに比べて溶接の自由度が低い。また、配電側コイル101とステータ側コイル100を隙間無く接触させるために通常は両コイルの位置決めを実施するが、ばらつきが発生してゼロクリアランスに成りにくいため、溶接条件の条件出しを実施して、ある程度の溶接抵抗増加を見越し設計する必要があった。
また、従来の溶接構造104に比べて、本実施の形態1の溶接構造13a,13bではコイルエンド部の長さを短縮することができる。
ここで、図4に、本実施の形態1の溶接構造13a,13bおよび従来の溶接構造104の側面図を示す。ステータ側コイル7,100と配電側コイル11,101の厚みTは等しいものとする。また、図4においてコイルエンド部は、ステータ側コイル7,100が配電部10から突出した部分を指し、ステータ側コイル7の先端面を基準面にしてコイルエンド部の高さを比較する。本実施の形態1の溶接構造13a,13bに比べて、従来の溶接構造104のコイルエンド部はステータ側コイル100と配電側コイル101の当接に必要な距離Lおよび配電側コイル101の曲げ部101aの長さRだけ長くなる。
図4ではステータ側コイル7,100の高さ方向の長さを図示したが、配電側コイル11,101の水平方向の長さについても同様に、配電側コイル101に曲げ部101aを設けた分だけ長くなる。
さらに、本実施の形態1の溶接構造13a,13bでは、コイルエンド部の長さ短縮に伴い、コイルエンド部を筐体に収納する必要がある場合(例えば、製品として防水、防塵、防錆のために筐体に収納する必要がある場合)に筐体サイズを小さく設計することが可能になる。
ここで、図5に、本実施の形態1の溶接構造13a,13bおよび従来の溶接構造104の側面図を示す。本実施の形態1の溶接構造13a,13bとその筐体16の必要クリアランスL1、および従来の溶接構造104とその筐体105の必要クリアランスL1を同じにした場合、従来の溶接構造104の筐体105に比べて溶接構造13a,13bの筐体16を長さL2だけ短縮できる。
または、筐体16,105を同寸法で設計する場合、本実施の形態1の溶接構造13a,13bではコイルエンド部の長さ短縮に伴い、溶接構造13a,13bと筐体16の必要クリアランスを大きく確保することができる。
ここで、図6に、本実施の形態1の溶接構造13a,13bおよび従来の溶接構造104の側面図を示す。筐体16,105を同じサイズとした場合、従来の溶接構造104とその筐体105の必要クリアランスL4に比べて、本実施の形態1の溶接構造13a,13bとその筐体16の必要クリアランスL3を大きく確保することができる。さらに、電動機1等のようにステータ側コイル7,100および配電側コイル11,101に通電する場合これらコイルが発熱体となるが、必要クリアランスL3の距離を確保して設計できるため、筐体16の受熱影響を低減可能となり、筐体製品仕様を下げてコスト低減が可能となる。従って、従来の溶接構造104ではアルミ製の筐体105を用いるところ、本実施の形態1の溶接構造13a,13bでは樹脂製の筐体16を用いることができる。
ところで、従来例の溶接構造104では、ステータ側コイル100と配電側コイル101が隙間無く接するように位置決めするが、設置のばらつきおよび部品製造のばらつきによりコイル同士をゼロクリアランスにすることは困難であった。そのため、ステータ側コイル100と配電側コイル101の先端部をネジで締結したり、クリップで挟持したりして、機械的に接触させていた。
また、従来例の溶接構造104では、ステータ側コイル100と配電側コイル101の位置決め時に、高さばらつきを制御する必要があった。そのため、溶接用の冶具を使用してステータ側コイル100と配電側コイル101の位置決めを実施したり、ステータ部3および配電部10等の成形時に金型の所定位置にステータ側コイル100と配電側コイル101を設置することで位置決めを実施したりしていた。
これに対し、本実施の形態1の溶接構造13aでは、図7(a)の平面図に示すように、凸部7aと凹部11aを圧入寸法とすることで、ステータ側コイル7と配電側コイル11をゼロクリアランスにでき、溶接部15bの溶接性が向上する。
また、図7(b)の分解斜視図に示すように、凸部7aと凹部11aを組み合わせたときに当たり面7c,11cが相互に突き当たるので、高さ方向の位置決めができる。同様に、凸部7aと凹部11aを組み合わせたときに当たり面7d,11dが相互に突き当たるので、水平方向の位置決めができる。
ここで、図8(a)に本実施の形態1の溶接構造13aの高さばらつき、図8(b)に従来の溶接構造104の高さばらつきの一例を示す。
本実施の形態1の溶接構造13aにおいて溶接部15bを溶接する場合、高さばらつきは図8(a)に示すように配電側コイル11の母材厚みばらつきと、プレス加工によりステータ側コイル7の凸部7aを形成する際の製品ばらつきの合計になる。
一方、従来の溶接構造104において溶接部103b(図3に示す)を溶接する場合、高さばらつきは図8(b)に示すように配電側コイル101の曲げ部101aを形成する際の製品ばらつきと、溶接時に配電側コイル101を保持する冶具に起因した設置ばらつきと、プレス加工によりステータ側コイル100を形成する際の製品ばらつきと、溶接時にステータ側コイル100を保持する冶具に起因した設置ばらつきの合計になる。
図8(a)および図8(b)より、本実施の形態1の溶接構造13aでは、従来の溶接構造104に比べて高さばらつきを軽減でき、溶接性が向上する。
ここでは、溶接構造13aについて説明したが、溶接構造13bの高さばらつきも同程度に軽減でき、溶接性が向上する。
以上より、実施の形態1によれば、電動機1は、一方のステータ側コイル7の先端面に突設された凸部7aと、もう一方の配電側コイル11に設けられて凸部7aに組み合わさる凹部11aとを備えて、凸部7aと凹部11aの当接部が溶接された溶接構造13aを有する構成にした。あるいは、一方の配電側コイル11の先端面に突設された凸部11bと、もう一方のステータ側コイル7に設けられて凸部11bに組み合わさる凹部7bとを備えて、凸部11bと凹部7bの当接部が溶接された溶接構造13bを有する構成にしてもよい。いずれの構成の場合にも、コイルエンド部の長さを短縮することができ、銅損を減少させ、モータ効率を上げることができる。また、凸部と凹部を組み合わせることにより、コイル間に隙間が発生しにくくなり、溶接性を改善することができる。
また、実施の形態1によれば、ステータ側コイル7および配電側コイル11は、凸部7aと凹部11aが組み合わさるときに互いに突き当たる当たり面7c,7d,11c,11dを備え、当該当たり面7c,11cおよび7d,11dが突き当たることによりステータ側コイル7と配電側コイル11の位置決めがなされる構成にした。このため、ステータ側コイル7と配電側コイル11の高さばらつきを軽減でき、溶接性が向上する。
また、実施の形態1によれば、凸部7aと凹部11a(または、凹部7bと凸部11b)を圧入により組み合わせる構成にしたので、凸部7aと凹部11a(または、凹部7bと凸部11b)の当接部がゼロクリアランスになり、溶接性が向上する。
なお、ステータ側コイル7と配電側コイル11の凹凸部形状は図2(a)および図2(b)の構成に限定されるものではない。例えば図9のように、ステータ側コイル7に凸部7eと凹部7fの段部を形成し、配電側コイル11に凹部11eと凸部11fの段部を形成して、これら段部を互い違いに組み合わせる構成が可能である。また例えば図10のように、ステータ側コイル7の先端面に凸部7gを形成し、配電側コイル11には凸部7gを貫通させる貫通穴11gを形成して、凸部7gと貫通穴11gを組み合わせる構成も可能である。この貫通穴11gは実質的な凹部である。
また、実施の形態1では、ステータ側コイル7と配電側コイル11を垂直方向に組み合わせる例を説明したが、厳密に垂直方向である必要はなく、斜め方向に組み合わせることも可能である。
また、実施の形態1では溶接構造を電動機に適用した例を説明したが、電動機以外の電子機器に適用することも可能である。
上記以外にも、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 電動機、2 ハウジング、3 ステータ部、4,5 ステータコア、6 マグネット、7 ステータ側コイル、7a,7e,7g 凸部、7b,7f 凹部、7c,7d 当たり面、8 モールド部、9 ロータ部、9a,9b 突極、10 配電部、11 配電側コイル、11a,11e 凹部、11b,11f 凸部、11c,11d 当たり面、11g 貫通穴(凹部)、12 位置検出センサ、13,13a,13b 溶接構造、14 インバータ基板、15a〜15c 溶接部、16 筐体、100 ステータ側コイル、101 配電側コイル、101a 曲げ部、103,103a,103b 溶接部、104 溶接構造、105 筐体。

Claims (3)

  1. 平板状のコイル同士が溶接され電気的に接続された溶接構造において、
    一方の前記コイルの先端面に突設された凸部と、
    もう一方の前記コイルに設けられて前記凸部に組み合わさる凹部とを備え、
    一方の前記コイルともう一方の前記コイルとが垂直方向に組み合わさった状態、かつ、前記凸部と前記凹部とが圧入により組み合わさった状態で、前記凸部と前記凹部の当接部が溶接されていることを特徴とする溶接構造。
  2. 前記コイル同士は、前記凸部と前記凹部が組み合わさるときに互いに突き当たる当たり面を備え、当該当たり面が突き当たることにより前記コイル同士が位置決めされることを特徴とする請求項1記載の溶接構造。
  3. ステータに装着された平板状のコイルと、当該コイルを通電する配電部の平板状のコイルとが溶接され電気的に接続された溶接構造を有する電動機において、
    一方の前記コイルの先端面に突設された凸部と、
    もう一方の前記コイルに設けられて前記凸部に組み合わさる凹部とを備え、
    一方の前記コイルともう一方の前記コイルとが垂直方向に組み合わさった状態、かつ、前記凸部と前記凹部とが圧入により組み合わさった状態で、前記凸部と前記凹部の当接部が溶接されていることを特徴とする電動機。
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