JP6183851B2 - 土壌伝染性病害防除法及び土壌伝染性病害防除用微生物の検定方法 - Google Patents

土壌伝染性病害防除法及び土壌伝染性病害防除用微生物の検定方法 Download PDF

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Description

本発明は、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法、有用微生物の検定方法、土壌pH矯正物質の検定方法、及び植物病害抵抗性誘導物質の検定方法に関する。
植物の病気の大部分は微生物が主因となる伝染病である。とくに、土壌生息性の病原微生物を化学薬剤によって十分に殺菌することは困難であることから、それら微生物によって引き起こされる土壌伝染性病害(以下、土壌病害とも称する。)は難防除病害として知られている。そのため、有機物施用と灌水によって人工的に圃場土を還元状態にする殺菌方法(土壌還元消毒)も考案されているが、その効果も不安定である。また、化学薬剤や還元化による圃場土の殺菌には時間と労力が必要とされることに加え、実施期間中は作付できない。さらに、土壌殺菌に使用される主要な化学薬剤(燻蒸剤)は、作用対象となる生物の選択性が低く、病原菌以外にも広範な生物に作用してしまうことから人体や周辺環境の生物への影響が懸念されている。一方、病害抵抗性品種は病害を回避する効果が安定しているが、抵抗性を打破する新しい病原性系統が出現すればその効果は激減する。さらに、病害抵抗性品種を使用すると生産者や消費者が求める食味等の品質が低下することに加え、台木として利用する場合には時間と手間あるいは外注経費も余分に掛かる。したがって、環境に調和し、高品質な作物の安定生産を実現するためには、これらの問題を克服する新たな土壌病害の防除技術を開発することが求められている。
これまでに、土壌殺菌や病害抵抗性品種の欠点を補う技術開発の基盤として、有用微生物を用いた土壌病害の生物防除に関連する研究、開発が多数実施されてきた(特許文献1〜8参照)。すなわち、病原微生物がその宿主植物に接触する前あるいは同時に、有用微生物を宿主植物に接種しておくと、発病程度が軽減される。本現象は、有用微生物が病原微生物に対する栄養的および物理的競合、抗生、寄生に加えて宿主植物の病害抵抗性の誘導などが複合的に影響することによって引き起こされる。しかし、市販されている微生物農薬は化学農薬や病害抵抗性品種に比べると病害防除効果が劣ること、あるいはその効果が安定しないことなどから、農業現場で積極的に取り入れられるには至っていない。
一方、酸化カルシウム(生石灰)、水酸化カルシウム(消石灰)、苦土石灰、転炉スラグ、硫黄華、硫酸鉄(II)、硫酸アンモニウムなどを利用した土壌pH矯正により、アブラナ科根こぶ病(非特許文献1)、フザリウム病(非特許文献2)、ホモプシス根腐病(非特許文献3)、ジャガイモそうか病(非特許文献4)などの土壌病害の発生程度が低下することが知られている。しかし、その効果が発揮されるのは病害の発生程度が低い場合に限られるため(非特許文献3参照)、甚大な被害を被っている圃場での防除には期待できない。
また、植物に生来備わっている病害抵抗性を誘導する薬剤(抵抗性誘導剤)が知られている。抵抗性誘導剤は農薬(殺菌剤)に区分されており、我が国ではイネいもち病の防除に主に使用されているイソチアニル剤、チアジニル剤、プロベナゾール剤が市販されている。これら3剤の中で、プロベナゾール剤については、土壌への施用によってアブラナ科野菜等の地上部に発生する病害に対しても農薬登録されており、さらに、レタスに対してはその地下部から感染する根腐病に対しても弱いながらも防除効果を示すことが報告されている(非特許文献5)。しかし、土壌病害はこれら3剤の主要な用途対象とはされていない。一方、同じく植物の病害抵抗性誘導能を有するとされるバリダマイシンA剤は、ナス青枯病等の土壌病害に対して防除薬剤として登録されているが、登録されている土壌病害はごく少数である。
特開平6−24924号公報 特開2007−261992号公報 特開平6−41532号公報 特開昭55−40723号公報 特開平10−248386号公報 特開2005−289945号公報 特開2001−95382号公報 特開2011−184370号公報
村上圭一・篠田英史・丸田里江・後藤逸男(2004)転炉スラグによるブロッコリー根こぶ病の防除対策. 日本土壌肥料学雑誌 48:608-613. 米山伸吾(2011)フザリウム 分類と生態・防除. 全国農村教育協会 p. 282-286. 岩舘康哉(2012)転炉スラグを用いた土壌pH 改良によるキュウリの被害軽減. 「被害リスクに応じたウリ科野菜ホモプシス根腐病の総合防除技術の確立」講演要旨集p.16-19. 仲川晃生・高木道信・菅 康弘・中村吉秀・迎田幸博(2002)ジャガイモそうか病の発生に及ぼす硫黄資材の効果. 九州病害虫研究会報48:18-23. Umemura, K., Tanino, S., Nagatsuka, T., Koga, J., Iwata, M., Nagashima, K., and Amemiya, Y. (2004) Cerebroside elicitor confers resistance to Fusarium disease in various plant species. Phytopathology 94:813-818.
非病原性の有用微生物を主成分とした病害防除用の農薬は市販されてはいるが、化学薬剤に比べて効果が劣ることや安定しないことなどから、主要な防除手段にはなり得ていない。一方、土壌pH矯正は一部の土壌病害を軽減させるが、その効果が発揮されるのは病害の発生程度が低い場合に限られるため、甚大な被害を被っている圃場での防除には期待できない。また、抵抗性誘導剤は土壌病害の発生程度を低下させるが、同時に、効果の強さと薬害が正に相関することも報告されているため、それのみに頼ることは危険である。
上記従来技術にかんがみ、本発明の目的は、土壌殺菌や病害抵抗性品種によらずに有効に土壌伝染性病害を防除できる、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法、並びにその作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に関連した、有用微生物の検定方法、土壌pH矯正物質の検定方法、及び植物病害抵抗性誘導物質の検定方法を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究し、本発明を完成するに至った。
本発明の第1は、作物の播種・育苗期における、有用微生物と植物病害抵抗性誘導物質の培土又は作物への付与及び土壌pH矯正物質の培土への付与によって、作物の圃場定植後における生長促進及び土壌伝染性病害の発病抑制効果を導き出すことを特徴とする作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法を提供するものである。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法によれば、作物の播種・育苗期において、有用微生物と植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物へ付与し、土壌pH矯正物質を培土へ付与することによって、作物の圃場定植後に有用微生物、土壌pH矯正物質、植物病害抵抗性誘導物質の相乗的な発病抑制効果を導き出し、土壌伝染性病害を効果的に防除することができる。また、作物の生長促進を伴うため、栽培期間の短縮や収量の増加等にも寄与できる。さらに、植物病害抵抗性誘導物質の使用量を抑えることができるので、それによる薬害のリスクも軽減される。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法においては、作物の播種・育苗・定植の過程で、発芽した苗を播種床からポットに移植する鉢上げを行って育苗し、その後、圃場に定植する場合には、有用微生物を播種時から鉢上げするまでの期間の播種土又は播種時の作物種子に付与し、さらに、鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土にも再び付与し、土壌pH矯正物質を播種時から鉢上げするまでの期間の播種土に付与し、さらに、鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土にも再び付与する、又は鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土のみに付与し、植物病害抵抗性誘導物質を鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土又は作物茎葉に付与することが好ましい。
また、作物の播種・育苗・定植の過程で、鉢上げすることなく、播種床から圃場に苗を直接定植する場合には、有用微生物を播種時から定植するまでの期間の播種土又は播種時の作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を播種時から圃場に定植するまでの期間の播種土に付与し、植物病害抵抗性誘導物質を播種時から圃場に定植するまでの期間の播種土又は播種時の作物種子又は育苗中の作物茎葉に付与することが好ましい。
また、作物を播種することなく栄養的に子苗を採り、育苗した後に圃場に定植する場合には、有用微生物を採苗時から定植までの期間の培土に付与し、土壌pH矯正物質を採苗時から定植までの期間の培土に付与し、植物病害抵抗性誘導物質を採苗時から定植までの期間の培土又は育苗中の作物茎葉に付与することが好ましい。
一方、本発明の第2は、供試微生物を培土又は作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を培土に付与し、植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物の茎葉に付与し、次いで土壌生息性の植物病原菌を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試微生物が土壌pH矯正物質及び植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって発病抑制作用を高める傾向を示す場合には、上記第1の発明である作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な微生物であると判定することを特徴とする有用微生物の検定方法を提供するものである。
また、供試微生物を培土又は作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を培土に付与し、次いで植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物の茎葉に付与して栽培し、その結果、供試微生物が土壌pH矯正物質及び植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって作物の生長が促進される傾向を示す場合には、上記第1の発明である作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な微生物であると判定することを特徴とする有用微生物の検定方法を提供するものである。
本発明の有用微生物の検定方法によれば、土壌pH矯正物質と植物病害抵抗性誘導物質を所定のものに定めたときに、それらと組合せて用いて、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な微生物を、複数の候補微生物のなかから簡便にスクリーニングすることができる。
本発明の第3は、有用微生物を培土又は作物種子に付与し、酸性又はアルカリ性の供試物質を培土に付与し、植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物茎葉に付与し、次いで土壌生息性の植物病原菌を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試した酸性又はアルカリ性物質が有用微生物及び植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって発病抑制作用を高める傾向を示す場合には、上記第1の発明である作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な土壌pH矯正物質であると判定することを特徴とする土壌pH矯正物質の検定方法を提供するものである。
また、有用微生物を培土又は作物種子に付与し、酸性又はアルカリ性の供試物質を培土に付与し、次いで植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試した酸性又はアルカリ性物質が有用微生物及び植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって作物の生長が促進される傾向を示す場合には、上記第1の発明である作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な土壌pH矯正物質であると判定することを特徴とする土壌pH矯正物質の検定方法を提供するものである。
本発明の土壌pH矯正物質の検定方法によれば、有用微生物と植物病害抵抗性誘導物質を所定のものに定めたときに、それらと組合せて用いて、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な土壌pH矯正物質を、複数の候補酸性物質又は候補アルカリ性物質のなかから簡便にスクリーニングすることができる。
本発明の第4は、有用微生物を培土又は作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を培土に付与し、供試物質を培土又は作物茎葉に付与し、次いで土壌生息性の植物病原菌を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試した物質が有用微生物及び土壌pH矯正物質と組合さることによって発病抑制作用を高める傾向を示す場合には、上記第1の発明である作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な植物病害抵抗性誘導物質であると判定することを特徴とする植物病害抵抗性誘導物質の検定方法を提供するものである。
また、有用微生物を培土又は作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を培土に付与し、次いで供試物質を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試した物質が有用微生物及び土壌pH矯正物質と組合さることによって作物の生長を促進させる傾向を示す場合には、上記第1の発明である作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な植物病害抵抗性誘導物質であると判定することを特徴とする植物病害抵抗性誘導物質の検定方法を提供するものである。
本発明の植物病害抵抗性誘導物質の検定方法によれば、有用微生物と土壌pH矯正物質を所定のものに定めたときに、それらと組合せて用いて、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な植物病害抵抗性誘導物質を、複数の候補物質のなかから簡便にスクリーニングすることができる。
上記第1の発明である作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法においては、前記有用微生物として、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)、エルビニア属(Erwinia)、エンテロバクター属(Enterobacter)、キサントモナス属(Xanthomonas)、グリオクラディウム属(Gliocladium)、コニオチリウム属(Coniothyrium)、シュードモナス属(Pseudomonas)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)、タラロマイセス属(Talaromyces)、トリコデルマ属(Trichoderma)、バークホルデリア属(Burkholderia)、バチルス属(Bacillus)、バリオボラックス属(Variovorax)、ピシウム属(Pythium)、フザリウム属(Fusarium)、ペニシリウム属(Penicillium)、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、リゾクトニア属(Rhizoctonia)、菌根菌から選ばれた1種又は2種以上を用いることが好ましい。
また、上記第2の発明の有用微生物の検定方法で、土壌pH矯正物質及び植物病害抵抗性誘導物質と組合せることによって発病抑制作用が高まる微生物の1種又は2種以上、又は作物の生長が促進される微生物の1種又は2種以上を、前記有用微生物として用いることが好ましい。
また、前記土壌pH矯正物質として、転炉スラグ、苦土石灰、水酸化カルシウム(消石灰)、酸化カルシウム(生石灰)、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、硫黄華、クエン酸、硫酸鉄(II)、過リン酸石灰から選ばれた1種又は2種以上を用いることが好ましい。
また、上記第3の発明の土壌pH矯正物質の検定方法で、有用微生物及び植物病害抵抗性誘導物質と組合せることによって発病抑制作用が高まる酸性又はアルカリ性物質の1種又は2種以上、又は作物の生長が促進される酸性又はアルカリ性物質の1種又は2種以上を、前記土壌pH矯正物質として用いることが好ましい。
また、前記植物病害抵抗性誘導物質として、1,3,5-ベンゼントリカルボン酸、2,2-ジクロロ-3,3-ジメチルシクロプロパンカルボン酸、2,6-ジクロロイソニコチン酸、2-焦性粘液酸、3,4-ジクロロ安息香酸、4-クロロ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、DL-トリプトファン、D-アラニン、D-ガラクツロン酸、D-グルクロン酸、D-フェニルアラニン、D-プシコース、ImprimatinC1、m-ヒドロキシ安息香酸、N-シアノメチル-2-クロロイソニコチンアミド(NCI)、WL 28325、α-アミノイソ酪酸、α-アミノ酪酸、βアミノ酪酸(BABA)、β-グルカン、アシフルオルフェン、アシベンゾラル-S-メチル、アミノ酸発酵副生液、アラキドン酸、イソチアニル、イソバニリン酸、一酸化窒素、イミダクロプリド、エイコサペンタエン酸、エチレン、塩化鉄、塩素酸ナトリウム、オオイタドリ抽出物、オレイン酸、オレガノ抽出物、活性酸素、カベンタケ抽出物、カルプロパミド、カワラタケ抽出物、キチン、キトサン、グリコール酸、グリシン、グルタミン酸、ケトール脂肪酸類(炭素原子数5〜24)、酵母抽出物、サリチル酸、サリチル酸ヒドラジド、シイタケ菌糸体培養培地抽出物、ジクロロイソニコチン酸(INA)、ジャスモン酸、シュウ酸、シュードモナス属微生物由来のリポ多糖、シリング酸、シロタエギク抽出物、スペルミン、セレブロシドA、セレブロシドB、セレブロシドC、セレブロシドD、チアジニル、チアメトキサム、ドデシル DL-アラニン、ドデシル L-バリン、ニオイコベニタケ抽出物、ニガクリタケ抽出物、二酸化ケイ素、ハツタケ抽出物、バニリン酸、ハマエンドウ抽出物、パラコート、パラヒドロキシ安息香酸、バリダマイシンA、バリドキシラミン A、ヒロヒダタケ抽出物、フェナントロリン、フタロシアニン、ブラシノステロイド、プロトカテク酸、プロヒドロジャスモン、プロベナゾール、フロログルシノール、ホコリタケ抽出物、ホタルブクロ抽出物、ポリアクリル酸、マツバボタン抽出物、リノール酸、リノレン酸、リボフラビン、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、ローズゼラニウム抽出物、ワタゲヌメリイグチ抽出物、没食子酸から選ばれた1種又は2種以上を用いることが好ましい。
また、上記第4の発明の植物病害抵抗性誘導物質の検定方法で、有用微生物及び土壌pH矯正物質と組合せることによって発病抑制作用が高まる物質の1種又は2種以上、又は作物の生長が促進される物質の1種又は2種以上を、前記植物病害抵抗性誘導物質として用いることが好ましい。
また、前記作物が、メロン、カボチャ、キュウリ、スイカ、ツルレイシ、トウガン、ヘチマ、ユウガオ、トウガラシ、ピーマン、トマト、ナス、カリフラワー、キャベツ、コマツナ、チンゲンサイ、ハクサイ、ブロッコリー、カブ、ダイコン、ワサビ、ウド、シュンギク、レタス、セルリー、パセリー、イチゴ、アスパラガス、タマネギ、ニラ、ネギ、サツマイモ、ショウガ、ニンジン、イネ、ソラマメ、ダイズ、オクラ、ホウレンソウ、バラ、ホリホック、ブーバルジア、ゴデチア、ストック、ハボタン、アシダンセラ、クロッカス、ヒオウギ、フリージア、アルストロメリア、アルメリア、スターチス、グロキシニア、セントポーリア、イワヒバ、オミナエシ、サクララン、カンナ、カンパニュラ、キキョウ、アスター、ガーベラ、ガザニア、キク、キンセンカ、コスモス、シオン、ジニア、シネラリア、シャスタデージー、シュクコンアスター、ソリダスター、ダリア、デージー、ハルシャギク、ヒマワリ、ピレオギク、フジバカマ、ベニバナ、マーガレット、マリーゴールド、ミヤコワスレ、ムギワタギク、ヤグルマソウ、リアトリス、ルドベキア、アフェランドラ、ニチニチソウ、アネモネ、オダマキ、クレマチス、シャクヤク、シュウメイギク、スハマソウ、デルフィニウム、ハナトリカブト、フクジュソウ、ラナンキュラス、ケシ類、ハナビシソウ、ペペロミア、カルセオラリア、キンギョソウ、サクラソウ、シクラメン、カラー、カラジウム、フィロデンドン、サボテン、アジュガ、カクトラノオ、サルビア、ベゴニア、スイレン、ポーチュラカ、スミレ、ホワイトレースフラワー、ムラサキオモト、ホウセンカ、ペチュニア、ホオズキ、カーネーション、カスミソウ、シュッコンカスミソウ、ストレリチア、アマリリス、ウケザキクンシラン、スイセン、ネリネ、ハマオモト類、ケイトウ、ゼラニウム、カランコエ、スイートピー、ルピナス、アリウム、アロエ、オーニソガルム、オモト、オリズルラン、ギボウシ、コルチカム、サンダーソニア、ジャノヒゲ、チューリップ、ツルバキア、ドラセナ、トリテレイア、ニューサイラン、ハラン、ヒアシンス、ホトトギス、ユリ類、ルスカス、アツモリソウ、オンシジウム、カトレア、シンビジウム、デンドロビウム、パフィオペディルム、バンダ、ビルステケラ、ファレノプシス、ミルトニア、エキザカム、トルコギキョウ、リンドウ、ポインセチア、マンゴー、カキ、グミ、イチジク、パッションフルーツ、パイナップル、パパイア、アンズ、ウメ、オウトウ、カリン、キイチゴ、スモモ、セイヨウナシ、ナシ、ビワ、マルメロ、モモ、リンゴ、ブドウ、クリ、キウイフルーツ、カンキツから選ばれた1種であることが好ましい。
また、土壌伝染性病害が、メロンつる割病、メロンえそ斑点病、メロンモザイク病、メロン褐斑細菌病、メロンがんしゅ病、メロン軟腐病、メロン斑点細菌病、メロン毛根病、メロン疫病、メロン菌核病、メロン紅色根腐病、メロン黒点根腐病、メロン白絹病、メロン立枯病、メロンつる枯病、メロン苗立枯病、メロン根腐病、メロン根腐萎凋病、メロン半身萎凋病、カボチャ青枯病、カボチャ褐斑細菌病、カボチャ斑点細菌病、カボチャ疫病、カボチャ白絹病、カボチャ立枯病、カボチャつる枯病、キュウリ緑斑モザイク病、キュウリ青枯病、キュウリ褐斑細菌病、キュウリ軟腐病、キュウリ斑点細菌病、キュウリ疫病、キュウリ褐斑病、キュウリ菌核病、キュウリ白絹病、キュウリつる枯病、キュウリつる割病、キュウリ苗立枯病、キュウリ根腐病、キュウリ灰色疫病、キュウリ半身萎凋病、キュウリホモプシス根腐病、キュウリ紫紋羽病、スイカ緑斑モザイク病、スイカ萎凋細菌病、スイカ褐斑細菌病、スイカ疫病、スイカ菌核病、スイカ黒点根腐病、スイカ白絹病、スイカ立枯病、スイカつる枯病、スイカつる割病、スイカ半身萎凋病、スイカフザリウム立枯病、ツルレイシ斑点細菌病、トウガン立枯病、トウガンつる枯病、トウガンつる割病、ヘチマつる割病、ヘチマしり腐病、ヘチマ苗立枯病、ユウガオ褐斑細菌病、ユウガオ斑点細菌病、ユウガオ黒点根腐病、ユウガオ白絹病、ユウガオつる枯病、ユウガオつる割病、ユウガオ苗立枯病、ユウガオ灰色疫病、トウガラシ・ピーマン青枯病、トウガラシ・ピーマンかいよう病、トウガラシ・ピーマン軟腐病、トウガラシ・ピーマン斑点細菌病、トウガラシ・ピーマン萎凋病、トウガラシ・ピーマン疫病、トウガラシ・ピーマン菌核病、トウガラシ・ピーマン黒点根腐病、トウガラシ・ピーマン白絹病、トウガラシ・ピーマン立枯病、トウガラシ・ピーマン苗立枯病、トウガラシ・ピーマン半身萎凋病、トマト条斑病、トマトモザイク病、トマト青枯病、トマトかいよう病、トマト茎えそ細菌病、トマト黒斑細菌病、トマト軟腐病、トマト斑点細菌病、トマト斑葉細菌病、トマト腐敗病、トマトアルターナリア茎枯病、トマト萎凋病、トマト疫病、トマト褐色根腐病、トマト褐色腐敗病、トマト菌核病、トマト紅色根腐病、トマト黒点根腐病、トマト小粒菌核病、トマト白絹病、トマト苗立枯病、トマト根腐病、トマト根腐萎凋病、トマト根腐疫病、トマト灰色疫病、トマト半身萎凋病、ナスモザイク病、ナス青枯病、ナス褐斑細菌病、ナス茎えそ細菌病、ナス茎腐細菌病、ナス軟腐病、ナス斑点細菌病、ナス疫病、ナス褐色腐敗病、ナス菌核病、ナス黒点根腐病、ナス白絹病、ナス苗立枯病、ナス根腐疫病、ナス半枯病、ナス半身萎凋病、カリフラワー黒腐病、カリフラワー黒斑細菌病、カリフラワー軟腐病、カリフラワー萎黄病、カリフラワー根こぶ病、キャベツ黒腐病、キャベツ黒斑細菌病、キャベツ軟腐病、キャベツ萎黄病、キャベツ株腐病、キャベツ菌核病、キャベツ根朽病、キャベツ根こぶ病、キャベツバーティシリウム萎凋病、キャベツ苗立枯病、コマツナ萎黄病、チンゲンサイ斑点細菌病、チンゲンサイ萎黄病、ハクサイ黒腐病、ハクサイ黒斑細菌病、ハクサイ軟腐病、ハクサイ腐敗病、ハクサイ黄化病、ハクサイ菌核病、ハクサイしり腐病、ハクサイ根くびれ病、ハクサイ根こぶ病、ハクサイピシウム腐敗病、ブロッコリーピシウム腐敗病、カブ青枯病、カブ黒腐病、カブ黒斑細菌病、カブ軟腐病、カブ萎黄病、カブ菌核病、カブ根腐病、カブ根腐疫病、カブ根くびれ病、カブ根こぶ病、カブバーティシリウム黒点病、ダイコン青枯病、ダイコン黒腐病、ダイコン黒点輪腐病、ダイコン黒斑細菌病、ダイコンそうか病、ダイコン軟腐病、ダイコン萎黄病、ダイコン円形褐斑病、ダイコン菌核病、ダイコン黒しみ病、ダイコン根腐病、ダイコン根こぶ病、ダイコン葉腐病、ダイコンバーティシリウム黒点病、ダイコン腐敗病、ダイコン立枯病、ワサビ菌核病、ワサビ茎腐病、ワサビ墨入病、ワサビ根こぶ病、ウド萎黄病、ウド萎凋病、ウド疫病、ウド菌核病、ウド白絹病、ウドそうか病、シュンギク青枯病、シュンギク黒腐病、シュンギク腐敗病、シュンギク萎凋病、シュンギク菌核病、レタス軟腐病、レタス斑点細菌病、レタス腐敗病、レタス菌核病、レタス小粒菌核病、レタスすそ枯病、レタス根腐病、セルリー軟腐病、セルリー斑点細菌病、セルリー葉枯細菌病、セルリー腐敗病、セルリー萎黄病、セルリー菌核病、パセリー軟腐病、パセリー萎凋病、パセリー疫病、パセリー立枯病、パセリー苗立枯病、パセリー根腐病、パセリー根くびれ病、イチゴ角斑細菌病、イチゴ萎黄病、イチゴ萎凋病、イチゴ疫病、イチゴ果実腐敗病、イチゴ菌核病、イチゴ黒色根腐病、イチゴ白絹病、イチゴ軟腐病、イチゴ根腐病、イチゴ芽枯病、アスパラガス褐色菌核根腐病、アスパラガス株腐病、アスパラガス白紋羽病、アスパラガス立枯病、アスパラガス苗立枯病、アスパラガス紫紋羽病、タマネギかいよう病、タマネギ軟腐病、タマネギ斑点細菌病、タマネギ腐敗病、タマネギ片腐敗病、タマネギ疫病、タマネギ乾腐病、タマネギ菌核病、タマネギ黒かび病、タマネギ黒腐菌核病、タマネギ黒穂病、タマネギ紅色根腐病、タマネギ小菌核病、タマネギ白絹病、タマネギ白色疫病、タマネギ苗立枯病、ニラ株腐細菌病、ニラ軟腐病、ニラ乾腐病、ニラ黒腐菌核病、ニラ紅色根腐病、ニラ白絹病、ニラ白色疫病、ニラ葉腐病、ネギ斑紋病、ネギ軟腐病、ネギ斑点細菌病、ネギ腐敗病、ネギ萎凋病、ネギ疫病、ネギ黒腐菌核病、ネギ黒穂病、ネギ紅色根腐病、ネギ小菌核病、ネギ白絹病、ネギ白色疫病、ネギ苗立枯病、サツマイモ立枯病、サツマイモ青かび病、サツマイモかいよう病、サツマイモ褐色乾腐病、サツマイモ菌核病、サツマイモ黒あざ病、サツマイモ黒斑病、サツマイモ小粒菌核病、サツマイモ白絹病、サツマイモ白腐病、サツマイモ白紋羽病、サツマイモ炭腐病、サツマイモつる割病、サツマイモ軟腐病、サツマイモ根腐病、サツマイモ灰色かび病、サツマイモ紫紋羽病、ショウガ腐敗病、ショウガ根茎腐敗病、ショウガ立枯病、ショウガ紋枯病、ニンジンこぶ病、ニンジン根頭がんしゅ病、ニンジンストレプトミセスそうか病、ニンジン軟腐病、ニンジン斑点細菌病、ニンジン萎黄病、ニンジン褐色根腐病、ニンジン乾腐病、ニンジン菌核病、ニンジン黒すす病、ニンジン黒色根腐病、ニンジンしみ腐病、ニンジン白絹病、ニンジンそうか病、ニンジン根腐病、ニンジン紫紋羽病、イネ稲こうじ病、イネ疫病、イネ株腐病、イネ白葉枯病、イネ苗立枯細菌病、イネもみ枯細菌病、イネ疫病、イネ褐色菌核病、イネ褐色小菌核病、イネ褐色紋枯病、イネ球状菌核病、イネ黒粒菌核病、イネ小黒菌核病、イネ小球菌核病、イネ白絹病、イネ赤色菌核病、イネ立枯病、イネ苗腐病、イネ苗立枯病、イネ灰色菌核病、イネばか苗病、イネ葉鞘網斑病、イネ紋枯病、イネ綿疫病、ソラマメ青枯病、ソラマメ疫病、ソラマメ菌核病、ソラマメ茎腐病、ソラマメ黒根病、ソラマメ白絹病、ソラマメ白紋羽病、ソラマメ立枯病、ソラマメ根腐病、ダイズ退緑斑紋ウイルス病、ダイズ斑紋病、ダイズ葉焼病、ダイズ斑点細菌病、ダイズ萎凋病、ダイズ株枯病、ダイズ菌核病、ダイズ茎疫病、ダイズ黒根病、ダイズ黒根腐病、ダイズ白絹病、ダイズ立枯病、ダイズリゾクトニア根腐病、オクラ疫病、オクラ立枯病、オクラ半身萎凋病、ホウレンソウモザイク病、ホウレンソウ萎凋病、ホウレンソウ疫病、ホウレンソウ株腐病、ホウレンソウこうがいかび病、ホウレンソウ立枯病、ホウレンソウバーティシリウム萎凋病、ホウレンソウ根腐病、バラ根頭がんしゅ病、バラ疫病、バラ半身萎凋病、ホリホック白絹病、ブーバルジア苗立枯病、ゴデチア立枯病、ストック黒腐病、ストック萎凋病、ストック疫病、ストック菌株病、ストック立枯病、ストック苗腐病、ストック苗立枯病、ストック半身萎凋病、ハボタン萎黄病、アシダンセラ心腐病、アシダンセラ軟腐病、アシダンセラ白絹病、アシダンセラボトリチス根茎腐敗病、アシダンセラ乾腐病、アシダンセラ菌株病、アシダンセラ白絹病、クロッカス軟腐病、クロッカス乾腐病、クロッカス球茎硬化病、クロッカス球茎腐敗病、クロッカス菌核病、ヒオウギ白絹病、フリージア首腐病、フリージア球根腐敗病、フリージア菌核病、フリージア立枯病、アルストロメリア疫病、アルストロメリア菌核病、アルストロメリア白絹病、アルメリア白絹病、スターチス青枯病、スターチス萎凋細菌病、スターチス疫病、スターチス株腐病、スターチス白絹病、グロキシニア疫病、セントポーリア疫病、イワヒバ白絹病、オミナエシ半身萎凋病、サクララン軟腐病、カンナ茎腐病、カンパニュラ菌核病、カンパニュラ白絹病、カンパニュラ根腐病、キキョウ立枯病、アスター萎凋病、アスター立枯病、ガーベラ疫病、ガーベラ菌核病、ガーベラ白絹病、ガーベラ根腐病、ガーベラ半身萎凋病、ガーベラ斑点細菌病、ガザニア菌核病、キク青枯病、キク根頭がんしゅ病、キク軟腐病、キク萎凋病、キク疫病、キク菌核病、キク白絹病、キク立枯病、キク半身萎凋病、キク茎枯病、キク白紋羽病、キンセンカ疫病、キンセンカ菌核病、キンセンカ半身萎凋病、コスモス立枯病、コスモス半身萎凋病、シオン白絹病、ジニア青枯病、ジニア軟腐病、ジニア斑点細菌病、ジニア菌核病、ジニア立枯病、シネラリア苗立枯病、シャスタデージー半身萎凋病、シュクコンアスター白絹病、シュクコンアスター斑点病、ソリダスター白絹病、ダリア青枯病、ダリア根頭がんしゅ病、ダリア軟腐細菌病、ダリア菌核病、ダリア白絹病、ダリア苗立枯病、デージー菌核病、ハルシャギク青枯病、ヒマワリ青枯病、ヒマワリ葉枯細菌病、ヒマワリ斑点細菌病、ヒマワリ菌核病、ヒマワリ白絹病、ヒマワリ苗立枯病、ピレオギク菌核病、フジバカマ白絹病、ベニバナ軟腐病、ベニバナ腐敗病病、マーガレット青枯病、マーガレット根頭がんしゅ病、マーガレット萎凋病、マーガレット菌核病、マリーゴールド青枯病、マリーゴールド株腐病、ミヤコワスレ根頭がんしゅ病、ミヤコワスレ萎黄病、ミヤコワスレ疫病、ミヤコワスレ株腐病、ミヤコワスレ白絹病、ムギワタギク半身萎凋病、ヤグルマソウ菌核病、ヤグルマソウ白絹病、リアトリス菌核病、リアトリス白絹病、ルドベキア萎凋病、ルドベキア白絹病、ルドベキア半身萎凋病、アフェランドラ疫病、ニチニチソウ萎黄病、ニチニチソウ疫病、ニチニチソウ菌核病、ニチニチソウ苗立枯病、アネモネ疫病、アネモネ球根腐敗病、アネモネ菌核病、オダマキ白絹病、クレマチス根頭がんしゅ病、クレマチス白絹病、シャクヤク根頭がんしゅ病、シャクヤク疫病、シャクヤク菌核病、シャクヤク白絹病、シャクヤク立枯病、シュウメイギク白絹病、スハマソウ白絹病、デルフィニウム軟腐病、デルフィニウム白絹病、デルフィニウム立枯病、ハナトリカブト半身萎凋病、ハナトリカブト斑点病、フクジュソウ根腐菌核病、ラナンキュラス斑点細菌病、ケシ類萎黄病、ケシ類軟化腐敗病、ケシ類斑点細菌病、ケシ類菌核病、ケシ類白紋羽病、ケシ類胴枯病、ケシ類苗立枯病、ハナビシソウ根腐病、ペペロミア白絹病、ペペロミア腐敗病、カルセオラリア苗立枯病、キンギョソウ斑点細菌病、キンギョソウ疫病、キンギョソウ菌核病、キンギョソウ茎腐病、キンギョソウ小粒菌核病、キンギョソウ白絹病、キンギョソウ根腐病、キンギョソウ半身萎凋病、サクラソウ軟腐病、サクラソウ班葉細菌病、サクラソウ腐敗病、サクラソウ苗立枯病、サクラソウ斑点病、シクラメン軟腐病、シクラメン萎凋病、シクラメン苗腐病、シクラメン苗立枯病、カラー軟腐病、カラー疫病、カラー白絹病、カラジウム菌核病、カラジウム白絹病、フィロデンドン疫病、サボテン疫病、サボテン茎枯病、サボテン茎腐病、サボテン腐敗病、アジュガ白絹病、カクトラノオ白絹病、サルビア疫病、ベゴニア斑点細菌病、ベゴニア茎腐病、スイレン斑点腐敗病、ポーチュラカ立枯病、スミレ類根腐病、ホワイトレースフラワー萎黄病、ホワイトレースフラワー疫病、ホワイトレースフラワー立枯病、ムラサキオモト疫病、ホウセンカ腐敗病、ホウセンカ疫病、ホウセンカ白絹病、ホウセンカ立枯病、ペチュニア菌核病、ペチュニア白かび病、ホオズキ斑点細菌病、ホオズキ白絹病、ホオズキ半身萎凋病、カーネーション萎凋細菌病、カーネーション立枯細菌病、カーネーション斑
点細菌病、カーネーション萎凋病、カーネーション疫病、カーネーション菌核病、カーネーション茎腐病、カーネーション首腐病、カーネーション白絹病、カーネーション立枯病、カーネーション根腐病、カスミソウ疫病、カスミソウ菌核病、シュッコンカスミソウ萎凋細菌病、シュッコンカスミソウこぶ病、シュッコンカスミソウ根頭がんしゅ病、シュッコンカスミソウ斑点細菌病、シュッコンカスミソウ疫病、シュッコンカスミソウ茎腐病、シュッコンカスミソウ立枯病、シュッコンカスミソウ苗腐病、ストレリチア青枯病、ストレリチア疫病、アマリリス疫病、ウケザキクンシラン白絹病、スイセン軟腐病、スイセン乾腐病、スイセン球茎腐敗病、スイセン菌核病、スイセン白紋羽病、ネリネ疫病、ネリネ白絹病、ハマオモト類白絹病、ケイトウ疫病、ケイトウ立枯病、ケイトウ根腐病、ゼラニウム茎腐病、ゼラニウム立枯病、ゼラニウム斑点病、カランコエ疫病、スイートピー萎凋病、スイートピー菌核病、スイートピー半身萎凋病、ルピナス萎凋病、ルピナス菌核病、ルピナス白絹病、ルピナス白紋羽病、ルピナス立枯病、アリウム類疫病、アロエ疫病、オーニソガルム疫病、オモト白紋羽病、ギボウシ類白絹病、コルチカム根腐病、サンダーソニア白絹病、サンダーソニア立枯病、ジャノヒゲ白絹病、チューリップ黒腐病、チューリップ軟腐病、チューリップ青かび病、チューリップ疫病、チューリップ球茎腐敗病、チューリップ球根腐敗病、チューリップ菌核病、チューリップ茎枯病、チューリップ白絹病、チューリップ白色疫病、チューリップ灰色腐敗病、チューリップ根腐病、チューリップ腐敗病、ツルバキア白絹病、ドラセナ疫病、トリテレイア疫病、ニューサイラン白絹病、ハラン菌核病、ヒアシンス軟腐病、ヒアシンス腐敗病、ヒアシンス菌核病、ヒアシンス白絹病、ヒアシンス白色疫病、ホトトギス白絹病、ユリ類軟腐病、ユリ類青かび病、ユリ類疫病、ユリ類黒腐菌核病、ユリ類白絹病、ユリ類紫紋羽病、ルスカス斑点病、アツモリソウ類疫病、アツモリソウ類褐色腐敗病、オンシジウム軟腐病、オンシジウム疫病、カトレア褐色腐敗病、カトレア褐斑細菌病、カトレア疫病、カトレア軟腐病、カトレア苗黒腐病、シンビジウム褐色腐敗病、シンビジウム軟腐病、シンビジウム疫病、シンビジウム褐色葉枯病、シンビジウム白絹病、シンビジウム苗黒腐病、シンビジウム腐敗病、デンドロビウム褐色腐敗病、デンドロビウム軟腐病、デンドロビウム白絹病、デンドロビウム苗黒腐病、デンドロビウム腐敗病、パフィオペディルム褐色腐敗病、パフィオペディルム軟腐病、バンダ褐色腐敗病、バンダ軟腐病、バンダ疫病、バンダ白絹病、ビルステケラ褐色腐敗病、ファレノプシス褐色腐敗病、ファレノプシス褐斑細菌病、ファレノプシス軟腐病、ファレノプシス白絹病、ファレノプシス株枯病、ミルトニア褐色腐敗病、エキザカム株枯病、トルコギキョウ青枯病、トルコギキョウ株腐病、トルコギキョウ菌核病、トルコギキョウ茎腐病、トルコギキョウ立枯病、トルコギキョウ根腐病、リンドウ斑紋病、リンドウ褐色根腐病、リンドウ白絹病、リンドウ葉腐病、リンドウ花腐菌核病、リンドウこぶ症、ポインセチア根腐病、マンゴー根頭がんしゅ病、カキ根頭がんしゅ病、カキ白紋羽病、カキ紫紋羽病、カキホモプシス立枯病、グミ白紋羽病、グミ微粒菌核病、イチジク根頭がんしゅ病、イチジク疫病、イチジク菌核病、イチジク白絹病、イチジク白紋羽病、イチジク軟腐病、イチジク紫紋羽病、パッションフルーツ疫病、パッションフルーツ菌核病、パイナップル花樟病、パイナップル心腐病、パパイア根頭がんしゅ病、パパイア苗立枯病、パパイア軟腐病、アンズ根頭がんしゅ病、アンズ白紋羽病、アンズ紫紋羽病、ウメ根頭がんしゅ病、ウメ疫病、ウメ菌核病、ウメ白紋羽病、ウメ紫紋羽病、オウトウ根頭がんしゅ病、オウトウ菌核病、オウトウ白紋羽病、オウトウ紫紋羽病、カリン白紋羽病、キイチゴ根頭がんしゅ病、スモモ根頭がんしゅ病、スモモ白紋羽病、スモモ紫紋羽病、セイヨウナシ疫病、セイヨウナシ白紋羽病、ナシ根頭がんしゅ病、ナシ疫病、ナシ菌核病、ナシ白紋羽病、ナシ紫紋羽病、ビワ根頭がんしゅ病、ビワ疫病、ビワ白紋羽病、ビワ紫紋羽病、マルメロ根頭がんしゅ病、モモ根頭がんしゅ病、モモ菌核病、モモ白紋羽病、モモ紫紋羽病、リンゴ根頭がんしゅ病、リンゴ疫病、リンゴ白絹病、リンゴ白紋羽病、リンゴ紫紋羽病、ブドウ根頭がんしゅ病、ブドウ白紋羽病、ブドウ半身萎凋病、ブドウ紫紋羽病、クリ根頭がんしゅ病、クリ疫病、クリ白紋羽病、クリ紫紋羽病、キウイフルーツ白紋羽病、カンキツ根頭がんしゅ病、カンキツ菌核病、カンキツ白紋羽病、カンキツ紫紋羽病、カンキツフザリウム立枯病から選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法によれば、作物の播種・育苗期において、有用微生物と植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物へ付与し、土壌pH矯正物質を培土へ付与することによって、作物の圃場定植後に有用微生物、土壌pH矯正物質、植物病害抵抗性誘導物質の相乗的な発病抑制効果を導き出し、土壌伝染性病害を効果的に防除することができる。また、作物の生長促進を伴うため、栽培期間の短縮や収量の増加等にも寄与できる。さらに、植物病害抵抗性誘導物質の使用量を抑えることができるので、それによる薬害のリスクも軽減される。
本発明の有用微生物の検定方法によれば、土壌pH矯正物質と植物病害抵抗性誘導物質を所定のものに定めたときに、それらと組合せて用いて、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な微生物を、複数の候補微生物のなかから簡便にスクリーニングすることができる。
本発明の土壌pH矯正物質の検定方法によれば、有用微生物と植物病害抵抗性誘導物質を所定のものに定めたときに、それらと組合せて用いて、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な土壌pH矯正物質を、複数の候補酸性物質又は候補アルカリ性物質のなかから簡便にスクリーニングすることができる。
本発明の植物病害抵抗性誘導物質の検定方法によれば、有用微生物と土壌pH矯正物質を所定のものに定めたときに、それらと組合せて用いて、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な植物病害抵抗性誘導物質を、複数の候補物質のなかから簡便にスクリーニングすることができる。
実験例2(圃場実験)におけるメロンの子葉節より上部の主茎長の結果を示す図表である。 実験例2(圃場実験)におけるメロンの生果実重の結果を示す図表である。 実験例3(室内小規模実験)におけるメロンの子葉節より上部の植物体の生産量の結果を示す図表である。 実験例4(網室内実験)におけるメロンの子葉節より上部の主茎長及び子葉節を第1節としたときの節数の結果を示す図表である。 実験例4(網室内実験)の1回目の実験で移植41日後にメロン植物の写真を撮影した写真である。 実験例5(室内小規模実験)におけるトマトの子葉節より上部の植物体の生産量の結果を示す図表である。 実験例6(室内小規模実験)におけるトマトの子葉節より上部の植物体の生産量の結果を示す図表である。 実験例7(室内小規模実験)におけるトマトの子葉節より上部の植物体の生産量の結果を示す図表である。 実験例8(室内小規模実験)におけるトマトの子葉節より上部の植物体の生産量の結果を示す図表である。 実験例9(室内小規模実験)におけるメロンの子葉節より上部の植物体の生産量の結果を示す図表である。 実験例10(室内小規模実験)におけるキャベツの子葉節より上部の植物体の生産量の結果を示す図表である。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法で用いる有用微生物は、土壌伝染性病害の防除に有用な微生物をいう。例えば、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)、エルビニア属(Erwinia)、エンテロバクター属(Enterobacter)、キサントモナス属(Xanthomonas)、グリオクラディウム属(Gliocladium)、コニオチリウム属(Coniothyrium)、シュードモナス属(Pseudomonas)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)、タラロマイセス属(Talaromyces)、トリコデルマ属(Trichoderma)、バークホルデリア属(Burkholderia)、バチルス属(Bacillus)、バリオボラックス属(Variovorax)、ピシウム属(Pythium)、フザリウム属(Fusarium)、ペニシリウム属(Penicillium)、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、リゾクトニア属(Rhizoctonia)、菌根菌などに属する微生物が挙げられる。特に、アグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobacterium radiobacter) 、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・チュリジエンシス(Bacillus thuringiensis)、バークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)、コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、非病原性エルビニア・カロトボーラ・サブスピーシーズ カロトボーラ(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、エルビニア・ヘルビコーラ(Erwinia herbicola)、フザリウム・エクイゼティ(Fusarium equiseti)、フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)、ラクトバチルス・キョトエンシス(Lactobacillus kyotoensis)、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ペニシリウム・オザリカム(Penicillium oxalicum)、シュードモナス・セパシア(Pseudomonas cepacia)、シュードモナス・フルオレッセンス(Pseudomonas fluorescens)、シュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)、ピシウム・オリガンドラム(Pythium oligandrum)、ピシウム・アカントフォロン(Pythium acanthophoron)、ピシウム・マイコパラシティカム(Pythium mycoparasiticum)、二核性リゾクトニア(Binucleate Rhizoctonia sp.)、ストレプトマイセス・ガルブス(Streptomyces galbus)、タラロマイセス・フラバス(Talaromyces flavus)、トリコデルマ・アトロビリデ(Tricoderma atroviride)、トリコデルマ・ハージアヌム(Trichoderma harzianum)、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)、バリオボラックス・パラドクス(Variovorax paradoxus)、キサントモナス・キャンペストリス(Xanthomonas campestris)、キサントモナス・マルトフィリア(Xanthomonas maltophilia)などに属する微生物が挙げられる。
有用微生物は、既に土壌伝染性病害の防除に有用な微生物として報告のあるものを用いてもよく、また、後述する有用微生物の検定方法によって、それに供試した微生物の中からスクリーニングして得られたものを用いてもよい。特に、フザリウム・オキシスポルムSL0037株(Fusarium oxysporumSL0037株、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター受託番号:NITE P−01629)は、後述の実施例で示すように土壌伝染性病害に対する防除効果及び作物生長の促進効果が高いので、好ましく利用することができる。
有用微生物は、その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
下記表1、2には、土壌伝染性病害の防除に有用な微生物として報告のある微生物とその根拠文献を挙げる。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法で用いる土壌pH矯正物質は、培土に付与してそのpHを調整する物質をいう。例えば、転炉スラグ、苦土石灰、水酸化カルシウム(消石灰)、酸化カルシウム(生石灰)、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸カリウム、塩化カリウム、硫黄華、クエン酸、硫酸鉄(II)、過リン酸石灰などが挙げられる。
土壌pH矯正物質は、後述する土壌pH矯正物質の検定方法によって、それに供試した酸性又はアルカリ性物質の中からスクリーニングして得られたものを用いてもよい。
土壌pH矯正物質は、その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法で用いる植物病害抵抗性誘導物質は、植物に生来備わっている病害抵抗性を誘導する物質をいう。例えば、1,3,5-ベンゼントリカルボン酸、2,2-ジクロロ-3,3-ジメチルシクロプロパンカルボン酸、2,6-ジクロロイソニコチン酸、2-焦性粘液酸、3,4-ジクロロ安息香酸、4-クロロ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、DL-トリプトファン、D-アラニン、D-ガラクツロン酸、D-グルクロン酸、D-フェニルアラニン、D-プシコース、ImprimatinC1、m-ヒドロキシ安息香酸、N-シアノメチル-2-クロロイソニコチンアミド(NCI)、WL 28325、α-アミノイソ酪酸、α-アミノ酪酸、βアミノ酪酸(BABA)、β-グルカン、アシフルオルフェン、アシベンゾラル-S-メチル、アミノ酸発酵副生液、アラキドン酸、イソチアニル、イソバニリン酸、一酸化窒素、イミダクロプリド、エイコサペンタエン酸、エチレン、塩化鉄、塩素酸ナトリウム、オオイタドリ抽出物、オレイン酸、オレガノ抽出物、活性酸素、カベンタケ抽出物、カルプロパミド、カワラタケ抽出物、キチン、キトサン、グリコール酸、グリシン、グルタミン酸、ケトール脂肪酸類(炭素原子数5〜24)、酵母抽出物、サリチル酸、サリチル酸ヒドラジド、シイタケ菌糸体培養培地抽出物、ジクロロイソニコチン酸(INA)、ジャスモン酸、シュウ酸、シュードモナス属微生物由来のリポ多糖、シリング酸、シロタエギク抽出物、スペルミン、セレブロシドA、セレブロシドB、セレブロシドC、セレブロシドD、チアジニル、チアメトキサム、ドデシル DL-アラニン、ドデシル L-バリン、ニオイコベニタケ抽出物、ニガクリタケ抽出物、二酸化ケイ素、ハツタケ抽出物、バニリン酸、ハマエンドウ抽出物、パラコート、パラヒドロキシ安息香酸、バリダマイシンA、バリドキシラミン A、ヒロヒダタケ抽出物、フェナントロリン、フタロシアニン、ブラシノステロイド、プロトカテク酸、プロヒドロジャスモン、プロベナゾール、フロログルシノール、ホコリタケ抽出物、ホタルブクロ抽出物、ポリアクリル酸、マツバボタン抽出物、リノール酸、リノレン酸、リボフラビン、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、ローズゼラニウム抽出物、ワタゲヌメリイグチ抽出物、没食子酸などが挙げられる。なお、通常、上記植物病害抵抗性誘導物質は、植物抵抗性誘導剤中にその有効成分として含有している。
植物病害抵抗性誘導物質は、既に植物に生来備わっている病害抵抗性を誘導するのに有用な物質として報告のあるものを用いてもよく、また、後述する植物病害抵抗性誘導物質の検定方法によって、それに供試した物質の中からスクリーニングして得られたものを用いてもよい。
植物病害抵抗性誘導物質は、その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
下記表3、4には、植物に生来備わっている病害抵抗性を誘導するのに有用な物質として報告のある物質とその根拠文献を挙げる。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法は、上記有用微生物と上記土壌pH矯正物質と上記植物病害抵抗性誘導物質とを、作物の播種・育苗期又は育苗期において組合せて用いることを特徴としている。すなわち、作物の播種・育苗期又は育苗期における、有用微生物と植物病害抵抗性誘導物質の培土又は作物への付与及び土壌pH矯正物質の培土への付与によって、作物の圃場定植後に有用微生物、土壌pH矯正物質、植物病害抵抗性誘導物質の相乗的な発病抑制効果及びそれに付随して生じる作物生長の促進効果を導き出すことを特徴とするものである。
例えば、作物の播種・育苗・定植の過程で、発芽した苗を播種床からポットに移植する鉢上げを行って育苗し、その後、圃場に定植する場合には、有用微生物を播種時から鉢上げするまでの期間の播種土又は播種時の作物種子に付与し、さらに、鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土にも再び付与し、土壌pH矯正物質を播種時から鉢上げするまでの期間の播種土に付与し、さらに、鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土にも再び付与する、又は鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土のみに付与し、植物病害抵抗性誘導物質を鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土又は作物茎葉に付与することにより、その作物の圃場定植後の土壌伝染性病害を防除し、生長を促進させることができる。
また、例えば、作物の播種・育苗・定植の過程で、鉢上げすることなく、播種床から圃場に苗を直接定植する場合には、有用微生物を播種時から定植するまでの期間の播種土又は播種時の作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を播種時から圃場に定植するまでの期間の播種土に付与し、植物病害抵抗性誘導物質を播種時から圃場に定植するまでの期間の播種土又は播種時の作物種子又は育苗中の作物茎葉に付与することにより、その作物の圃場定植後の土壌伝染性病害を防除し、生長を促進させることができる。
さらに、例えば、作物を播種することなく栄養的に子苗を採り、育苗した後に圃場に定植する場合には、有用微生物を採苗時から定植までの期間の培土に付与し、土壌pH矯正物質を採苗時から定植までの期間の培土に付与し、植物病害抵抗性誘導物質を採苗時から定植までの期間の培土又は育苗中の作物茎葉に付与することにより、その作物の圃場定植後の土壌伝染性病害を防除し、生長を促進させることができる。
有用微生物、土壌pH矯正物質、及び/又は植物病害抵抗性誘導物質の播種土又は培土への付与は、その土への混合、灌注処理、散布などにより行うことができる。有用微生物、及び/又は植物病害抵抗性誘導物質の作物、作物種子、又は作物茎葉への付与は、その作物等への散布、塗布、浸漬、注入などにより行うことができる。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法が適用される作物としては、特に制限はなく、例えば、メロン、カボチャ、キュウリ、スイカ、ツルレイシ、トウガン、ヘチマ、ユウガオ、トウガラシ、ピーマン、トマト、ナス、カリフラワー、キャベツ、コマツナ、チンゲンサイ、ハクサイ、ブロッコリー、カブ、ダイコン、ワサビ、ウド、シュンギク、レタス、セルリー、パセリー、イチゴ、アスパラガス、タマネギ、ニラ、ネギ、サツマイモ、ショウガ、ニンジン、イネ、ソラマメ、ダイズ、オクラ、ホウレンソウ、バラ、ホリホック、ブーバルジア、ゴデチア、ストック、ハボタン、アシダンセラ、クロッカス、ヒオウギ、フリージア、アルストロメリア、アルメリア、スターチス、グロキシニア、セントポーリア、イワヒバ、オミナエシ、サクララン、カンナ、カンパニュラ、キキョウ、アスター、ガーベラ、ガザニア、キク、キンセンカ、コスモス、シオン、ジニア、シネラリア、シャスタデージー、シュクコンアスター、ソリダスター、ダリア、デージー、ハルシャギク、ヒマワリ、ピレオギク、フジバカマ、ベニバナ、マーガレット、マリーゴールド、ミヤコワスレ、ムギワタギク、ヤグルマソウ、リアトリス、ルドベキア、アフェランドラ、ニチニチソウ、アネモネ、オダマキ、クレマチス、シャクヤク、シュウメイギク、スハマソウ、デルフィニウム、ハナトリカブト、フクジュソウ、ラナンキュラス、ケシ類、ハナビシソウ、ペペロミア、カルセオラリア、キンギョソウ、サクラソウ、シクラメン、カラー、カラジウム、フィロデンドン、サボテン、アジュガ、カクトラノオ、サルビア、ベゴニア、スイレン、ポーチュラカ、スミレ、ホワイトレースフラワー、ムラサキオモト、ホウセンカ、ペチュニア、ホオズキ、カーネーション、カスミソウ、シュッコンカスミソウ、ストレリチア、アマリリス、ウケザキクンシラン、スイセン、ネリネ、ハマオモト類、ケイトウ、ゼラニウム、カランコエ、スイートピー、ルピナス、アリウム、アロエ、オーニソガルム、オモト、オリズルラン、ギボウシ、コルチカム、サンダーソニア、ジャノヒゲ、チューリップ、ツルバキア、ドラセナ、トリテレイア、ニューサイラン、ハラン、ヒアシンス、ホトトギス、ユリ類、ルスカス、アツモリソウ、オンシジウム、カトレア、シンビジウム、デンドロビウム、パフィオペディルム、バンダ、ビルステケラ、ファレノプシス、ミルトニア、エキザカム、トルコギキョウ、リンドウ、ポインセチア、マンゴー、カキ、グミ、イチジク、パッションフルーツ、パイナップル、パパイア、アンズ、ウメ、オウトウ、カリン、キイチゴ、スモモ、セイヨウナシ、ナシ、ビワ、マルメロ、モモ、リンゴ、ブドウ、クリ、キウイフルーツ、カンキツなどが挙げられる。
本発明の作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法が適用される土壌伝染性病害としては、特に制限はなく、例えば、メロンつる割病、メロンえそ斑点病、メロンモザイク病、メロン褐斑細菌病、メロンがんしゅ病、メロン軟腐病、メロン斑点細菌病、メロン毛根病、メロン疫病、メロン菌核病、メロン紅色根腐病、メロン黒点根腐病、メロン白絹病、メロン立枯病、メロンつる枯病、メロン苗立枯病、メロン根腐病、メロン根腐萎凋病、メロン半身萎凋病、カボチャ青枯病、カボチャ褐斑細菌病、カボチャ斑点細菌病、カボチャ疫病、カボチャ白絹病、カボチャ立枯病、カボチャつる枯病、キュウリ緑斑モザイク病、キュウリ青枯病、キュウリ褐斑細菌病、キュウリ軟腐病、キュウリ斑点細菌病、キュウリ疫病、キュウリ褐斑病、キュウリ菌核病、キュウリ白絹病、キュウリつる枯病、キュウリつる割病、キュウリ苗立枯病、キュウリ根腐病、キュウリ灰色疫病、キュウリ半身萎凋病、キュウリホモプシス根腐病、キュウリ紫紋羽病、スイカ緑斑モザイク病、スイカ萎凋細菌病、スイカ褐斑細菌病、スイカ疫病、スイカ菌核病、スイカ黒点根腐病、スイカ白絹病、スイカ立枯病、スイカつる枯病、スイカつる割病、スイカ半身萎凋病、スイカフザリウム立枯病、ツルレイシ斑点細菌病、トウガン立枯病、トウガンつる枯病、トウガンつる割病、ヘチマつる割病、ヘチマしり腐病、ヘチマ苗立枯病、ユウガオ褐斑細菌病、ユウガオ斑点細菌病、ユウガオ黒点根腐病、ユウガオ白絹病、ユウガオつる枯病、ユウガオつる割病、ユウガオ苗立枯病、ユウガオ灰色疫病、トウガラシ・ピーマン青枯病、トウガラシ・ピーマンかいよう病、トウガラシ・ピーマン軟腐病、トウガラシ・ピーマン斑点細菌病、トウガラシ・ピーマン萎凋病、トウガラシ・ピーマン疫病、トウガラシ・ピーマン菌核病、トウガラシ・ピーマン黒点根腐病、トウガラシ・ピーマン白絹病、トウガラシ・ピーマン立枯病、トウガラシ・ピーマン苗立枯病、トウガラシ・ピーマン半身萎凋病、トマト条斑病、トマトモザイク病、トマト青枯病、トマトかいよう病、トマト茎えそ細菌病、トマト黒斑細菌病、トマト軟腐病、トマト斑点細菌病、トマト斑葉細菌病、トマト腐敗病、トマトアルターナリア茎枯病、トマト萎凋病、トマト疫病、トマト褐色根腐病、トマト褐色腐敗病、トマト菌核病、トマト紅色根腐病、トマト黒点根腐病、トマト小粒菌核病、トマト白絹病、トマト苗立枯病、トマト根腐病、トマト根腐萎凋病、トマト根腐疫病、トマト灰色疫病、トマト半身萎凋病、ナスモザイク病、ナス青枯病、ナス褐斑細菌病、ナス茎えそ細菌病、ナス茎腐細菌病、ナス軟腐病、ナス斑点細菌病、ナス疫病、ナス褐色腐敗病、ナス菌核病、ナス黒点根腐病、ナス白絹病、ナス苗立枯病、ナス根腐疫病、ナス半枯病、ナス半身萎凋病、カリフラワー黒腐病、カリフラワー黒斑細菌病、カリフラワー軟腐病、カリフラワー萎黄病、カリフラワー根こぶ病、キャベツ黒腐病、キャベツ黒斑細菌病、キャベツ軟腐病、キャベツ萎黄病、キャベツ株腐病、キャベツ菌核病、キャベツ根朽病、キャベツ根こぶ病、キャベツバーティシリウム萎凋病、キャベツ苗立枯病、コマツナ萎黄病、チンゲンサイ斑点細菌病、チンゲンサイ萎黄病、ハクサイ黒腐病、ハクサイ黒斑細菌病、ハクサイ軟腐病、ハクサイ腐敗病、ハクサイ黄化病、ハクサイ菌核病、ハクサイしり腐病、ハクサイ根くびれ病、ハクサイ根こぶ病、ハクサイピシウム腐敗病、ブロッコリーピシウム腐敗病、カブ青枯病、カブ黒腐病、カブ黒斑細菌病、カブ軟腐病、カブ萎黄病、カブ菌核病、カブ根腐病、カブ根腐疫病、カブ根くびれ病、カブ根こぶ病、カブバーティシリウム黒点病、ダイコン青枯病、ダイコン黒腐病、ダイコン黒点輪腐病、ダイコン黒斑細菌病、ダイコンそうか病、ダイコン軟腐病、ダイコン萎黄病、ダイコン円形褐斑病、ダイコン菌核病、ダイコン黒しみ病、ダイコン根腐病、ダイコン根こぶ病、ダイコン葉腐病、ダイコンバーティシリウム黒点病、ダイコン腐敗病、ダイコン立枯病、ワサビ菌核病、ワサビ茎腐病、ワサビ墨入病、ワサビ根こぶ病、ウド萎黄病、ウド萎凋病、ウド疫病、ウド菌核病、ウド白絹病、ウドそうか病、シュンギク青枯病、シュンギク黒腐病、シュンギク腐敗病、シュンギク萎凋病、シュンギク菌核病、レタス軟腐病、レタス斑点細菌病、レタス腐敗病、レタス菌核病、レタス小粒菌核病、レタスすそ枯病、レタス根腐病、セルリー軟腐病、セルリー斑点細菌病、セルリー葉枯細菌病、セルリー腐敗病、セルリー萎黄病、セルリー菌核病、パセリー軟腐病、パセリー萎凋病、パセリー疫病、パセリー立枯病、パセリー苗立枯病、パセリー根腐病、パセリー根くびれ病、イチゴ角斑細菌病、イチゴ萎黄病、イチゴ萎凋病、イチゴ疫病、イチゴ果実腐敗病、イチゴ菌核病、イチゴ黒色根腐病、イチゴ白絹病、イチゴ軟腐病、イチゴ根腐病、イチゴ芽枯病、アスパラガス褐色菌核根腐病、アスパラガス株腐病、アスパラガス白紋羽病、アスパラガス立枯病、アスパラガス苗立枯病、アスパラガス紫紋羽病、タマネギかいよう病、タマネギ軟腐病、タマネギ斑点細菌病、タマネギ腐敗病、タマネギ片腐敗病、タマネギ疫病、タマネギ乾腐病、タマネギ菌核病、タマネギ黒かび病、タマネギ黒腐菌核病、タマネギ黒穂病、タマネギ紅色根腐病、タマネギ小菌核病、タマネギ白絹病、タマネギ白色疫病、タマネギ苗立枯病、ニラ株腐細菌病、ニラ軟腐病、ニラ乾腐病、ニラ黒腐菌核病、ニラ紅色根腐病、ニラ白絹病、ニラ白色疫病、ニラ葉腐病、ネギ斑紋病、ネギ軟腐病、ネギ斑点細菌病、ネギ腐敗病、ネギ萎凋病、ネギ疫病、ネギ黒腐菌核病、ネギ黒穂病、ネギ紅色根腐病、ネギ小菌核病、ネギ白絹病、ネギ白色疫病、ネギ苗立枯病、サツマイモ立枯病、サツマイモ青かび病、サツマイモかいよう病、サツマイモ褐色乾腐病、サツマイモ菌核病、サツマイモ黒あざ病、サツマイモ黒斑病、サツマイモ小粒菌核病、サツマイモ白絹病、サツマイモ白腐病、サツマイモ白紋羽病、サツマイモ炭腐病、サツマイモつる割病、サツマイモ軟腐病、サツマイモ根腐病、サツマイモ灰色かび病、サツマイモ紫紋羽病、ショウガ腐敗病、ショウガ根茎腐敗病、ショウガ立枯病、ショウガ紋枯病、ニンジンこぶ病、ニンジン根頭がんしゅ病、ニンジンストレプトミセスそうか病、ニンジン軟腐病、ニンジン斑点細菌病、ニンジン萎黄病、ニンジン褐色根腐病、ニンジン乾腐病、ニンジン菌核病、ニンジン黒すす病、ニンジン黒色根腐病、ニンジンしみ腐病、ニンジン白絹病、ニンジンそうか病、ニンジン根腐病、ニンジン紫紋羽病、イネ稲こうじ病、イネ疫病、イネ株腐病、イネ白葉枯病、イネ苗立枯細菌病、イネもみ枯細菌病、イネ疫病、イネ褐色菌核病、イネ褐色小菌核病、イネ褐色紋枯病、イネ球状菌核病、イネ黒粒菌核病、イネ小黒菌核病、イネ小球菌核病、イネ白絹病、イネ赤色菌核病、イネ立枯病、イネ苗腐病、イネ苗立枯病、イネ灰色菌核病、イネばか苗病、イネ葉鞘網斑病、イネ紋枯病、イネ綿疫病、ソラマメ青枯病、ソラマメ疫病、ソラマメ菌核病、ソラマメ茎腐病、ソラマメ黒根病、ソラマメ白絹病、ソラマメ白紋羽病、ソラマメ立枯病、ソラマメ根腐病、ダイズ退緑斑紋ウイルス病、ダイズ斑紋病、ダイズ葉焼病、ダイズ斑点細菌病、ダイズ萎凋病、ダイズ株枯病、ダイズ菌核病、ダイズ茎疫病、ダイズ黒根病、ダイズ黒根腐病、ダイズ白絹病、ダイズ立枯病、ダイズリゾクトニア根腐病、オクラ疫病、オクラ立枯病、オクラ半身萎凋病、ホウレンソウモザイク病、ホウレンソウ萎凋病、ホウレンソウ疫病、ホウレンソウ株腐病、ホウレンソウこうがいかび病、ホウレンソウ立枯病、ホウレンソウバーティシリウム萎凋病、ホウレンソウ根腐病、バラ根頭がんしゅ病、バラ疫病、バラ半身萎凋病、ホリホック白絹病、ブーバルジア苗立枯病、ゴデチア立枯病、ストック黒腐病、ストック萎凋病、ストック疫病、ストック菌株病、ストック立枯病、ストック苗腐病、ストック苗立枯病、ストック半身萎凋病、ハボタン萎黄病、アシダンセラ心腐病、アシダンセラ軟腐病、アシダンセラ白絹病、アシダンセラボトリチス根茎腐敗病、アシダンセラ乾腐病、アシダンセラ菌株病、アシダンセラ白絹病、クロッカス軟腐病、クロッカス乾腐病、クロッカス球茎硬化病、クロッカス球茎腐敗病、クロッカス菌核病、ヒオウギ白絹病、フリージア首腐病、フリージア球根腐敗病、フリージア菌核病、フリージア立枯病、アルストロメリア疫病、アルストロメリア菌核病、アルストロメリア白絹病、アルメリア白絹病、スターチス青枯病、スターチス萎凋細菌病、スターチス疫病、スターチス株腐病、スターチス白絹病、グロキシニア疫病、セントポーリア疫病、イワヒバ白絹病、オミナエシ半身萎凋病、サクララン軟腐病、カンナ茎腐病、カンパニュラ菌核病、カンパニュラ白絹病、カンパニュラ根腐病、キキョウ立枯病、アスター萎凋病、アスター立枯病、ガーベラ疫病、ガーベラ菌核病、ガーベラ白絹病、ガーベラ根腐病、ガーベラ半身萎凋病、ガーベラ斑点細菌病、ガザニア菌核病、キク青枯病、キク根頭がんしゅ病、キク軟腐病、キク萎凋病、キク疫病、キク菌核病、キク白絹病、キク立枯病、キク半身萎凋病、キク茎枯病、キク白紋羽病、キンセンカ疫病、キンセンカ菌核病、キンセンカ半身萎凋病、コスモス立枯病、コスモス半身萎凋病、シオン白絹病、ジニア青枯病、ジニア軟腐病、ジニア斑点細菌病、ジニア菌核病、ジニア立枯病、シネラリア苗立枯病、シャスタデージー半身萎凋病、シュクコンアスター白絹病、シュクコンアスター斑点病、ソリダスター白絹病、ダリア青枯病、ダリア根頭がんしゅ病、ダリア軟腐細菌病、ダリア菌核病、ダリア白絹病、ダリア苗立枯病、デージー菌核病、ハルシャギク青枯病、ヒマワリ青枯病、ヒマワリ葉枯細菌病、ヒマワリ斑点細菌病、ヒマワリ菌核病、ヒマワリ白絹病、ヒマワリ苗立枯病、ピレオギク菌核病、フジバカマ白絹病、ベニバナ軟腐病、ベニバナ腐敗病病、マーガレット青枯病、マーガレット根頭がんしゅ病、マーガレット萎凋病、マーガレット菌核病、マリーゴールド青枯病、マリーゴールド株腐病、ミヤコワスレ根頭がんしゅ病、ミヤコワスレ萎黄病、ミヤコワスレ疫病、ミヤコワスレ株腐病、ミヤコワスレ白絹病、ムギワタギク半身萎凋病、ヤグルマソウ菌核病、ヤグルマソウ白絹病、リアトリス菌核病、リアトリス白絹病、ルドベキア萎凋病、ルドベキア白絹病、ルドベキア半身萎凋病、アフェランドラ疫病、ニチニチソウ萎黄病、ニチニチソウ疫病、ニチニチソウ菌核病、ニチニチソウ苗立枯病、アネモネ疫病、アネモネ球根腐敗病、アネモネ菌核病、オダマキ白絹病、クレマチス根頭がんしゅ病、クレマチス白絹病、シャクヤク根頭がんしゅ病、シャクヤク疫病、シャクヤク菌核病、シャクヤク白絹病、シャクヤク立枯病、シュウメイギク白絹病、スハマソウ白絹病、デルフィニウム軟腐病、デルフィニウム白絹病、デルフィニウム立枯病、ハナトリカブト半身萎凋病、ハナトリカブト斑点病、フクジュソウ根腐菌核病、ラナンキュラス斑点細菌病、ケシ類萎黄病、ケシ類軟化腐敗病、ケシ類斑点細菌病、ケシ類菌核病、ケシ類白紋羽病、ケシ類胴枯病、ケシ類苗立枯病、ハナビシソウ根腐病、ペペロミア白絹病、ペペロミア腐敗病、カルセオラリア苗立枯病、キンギョソウ斑点細菌病、キンギョソウ疫病、キンギョソウ菌核病、キンギョソウ茎腐病、キンギョソウ小粒菌核病、キンギョソウ白絹病、キンギョソウ根腐病、キンギョソウ半身萎凋病、サクラソウ軟腐病、サクラソウ班葉細菌病、サクラソウ腐敗病、サクラソウ苗立枯病、サクラソウ斑点病、シクラメン軟腐病、シクラメン萎凋病、シクラメン苗腐病、シクラメン苗立枯病、カラー軟腐病、カラー疫病、カラー白絹病、カラジウム菌核病、カラジウム白絹病、フィロデンドン疫病、サボテン疫病、サボテン茎枯病、サボテン茎腐病、サボテン腐敗病、アジュガ白絹病、カクトラノオ白絹病、サルビア疫病、ベゴニア斑点細菌病、ベゴニア茎腐病、スイレン斑点腐敗病、ポーチュラカ立枯病、スミレ類根腐病、ホワイトレースフラワー萎黄病、ホワイトレースフラワー疫病、ホワイトレースフラワー立枯病、ムラサキオモト疫病、ホウセンカ腐敗病、ホウセンカ疫病、ホウセンカ白絹病、ホウセンカ立枯病、ペチュニア菌核病、ペチュニア白かび病、ホオズキ斑点細菌病、ホオズキ白絹病、ホオ
ズキ半身萎凋病、カーネーション萎凋細菌病、カーネーション立枯細菌病、カーネーション斑点細菌病、カーネーション萎凋病、カーネーション疫病、カーネーション菌核病、カーネーション茎腐病、カーネーション首腐病、カーネーション白絹病、カーネーション立枯病、カーネーション根腐病、カスミソウ疫病、カスミソウ菌核病、シュッコンカスミソウ萎凋細菌病、シュッコンカスミソウこぶ病、シュッコンカスミソウ根頭がんしゅ病、シュッコンカスミソウ斑点細菌病、シュッコンカスミソウ疫病、シュッコンカスミソウ茎腐病、シュッコンカスミソウ立枯病、シュッコンカスミソウ苗腐病、ストレリチア青枯病、ストレリチア疫病、アマリリス疫病、ウケザキクンシラン白絹病、スイセン軟腐病、スイセン乾腐病、スイセン球茎腐敗病、スイセン菌核病、スイセン白紋羽病、ネリネ疫病、ネリネ白絹病、ハマオモト類白絹病、ケイトウ疫病、ケイトウ立枯病、ケイトウ根腐病、ゼラニウム茎腐病、ゼラニウム立枯病、ゼラニウム斑点病、カランコエ疫病、スイートピー萎凋病、スイートピー菌核病、スイートピー半身萎凋病、ルピナス萎凋病、ルピナス菌核病、ルピナス白絹病、ルピナス白紋羽病、ルピナス立枯病、アリウム類疫病、アロエ疫病、オーニソガルム疫病、オモト白紋羽病、ギボウシ類白絹病、コルチカム根腐病、サンダーソニア白絹病、サンダーソニア立枯病、ジャノヒゲ白絹病、チューリップ黒腐病、チューリップ軟腐病、チューリップ青かび病、チューリップ疫病、チューリップ球茎腐敗病、チューリップ球根腐敗病、チューリップ菌核病、チューリップ茎枯病、チューリップ白絹病、チューリップ白色疫病、チューリップ灰色腐敗病、チューリップ根腐病、チューリップ腐敗病、ツルバキア白絹病、ドラセナ疫病、トリテレイア疫病、ニューサイラン白絹病、ハラン菌核病、ヒアシンス軟腐病、ヒアシンス腐敗病、ヒアシンス菌核病、ヒアシンス白絹病、ヒアシンス白色疫病、ホトトギス白絹病、ユリ類軟腐病、ユリ類青かび病、ユリ類疫病、ユリ類黒腐菌核病、ユリ類白絹病、ユリ類紫紋羽病、ルスカス斑点病、アツモリソウ類疫病、アツモリソウ類褐色腐敗病、オンシジウム軟腐病、オンシジウム疫病、カトレア褐色腐敗病、カトレア褐斑細菌病、カトレア疫病、カトレア軟腐病、カトレア苗黒腐病、シンビジウム褐色腐敗病、シンビジウム軟腐病、シンビジウム疫病、シンビジウム褐色葉枯病、シンビジウム白絹病、シンビジウム苗黒腐病、シンビジウム腐敗病、デンドロビウム褐色腐敗病、デンドロビウム軟腐病、デンドロビウム白絹病、デンドロビウム苗黒腐病、デンドロビウム腐敗病、パフィオペディルム褐色腐敗病、パフィオペディルム軟腐病、バンダ褐色腐敗病、バンダ軟腐病、バンダ疫病、バンダ白絹病、ビルステケラ褐色腐敗病、ファレノプシス褐色腐敗病、ファレノプシス褐斑細菌病、ファレノプシス軟腐病、ファレノプシス白絹病、ファレノプシス株枯病、ミルトニア褐色腐敗病、エキザカム株枯病、トルコギキョウ青枯病、トルコギキョウ株腐病、トルコギキョウ菌核病、トルコギキョウ茎腐病、トルコギキョウ立枯病、トルコギキョウ根腐病、リンドウ斑紋病、リンドウ褐色根腐病、リンドウ白絹病、リンドウ葉腐病、リンドウ花腐菌核病、リンドウこぶ症、ポインセチア根腐病、マンゴー根頭がんしゅ病、カキ根頭がんしゅ病、カキ白紋羽病、カキ紫紋羽病、カキホモプシス立枯病、グミ白紋羽病、グミ微粒菌核病、イチジク根頭がんしゅ病、イチジク疫病、イチジク菌核病、イチジク白絹病、イチジク白紋羽病、イチジク軟腐病、イチジク紫紋羽病、パッションフルーツ疫病、パッションフルーツ菌核病、パイナップル花樟病、パイナップル心腐病、パパイア根頭がんしゅ病、パパイア苗立枯病、パパイア軟腐病、アンズ根頭がんしゅ病、アンズ白紋羽病、アンズ紫紋羽病、ウメ根頭がんしゅ病、ウメ疫病、ウメ菌核病、ウメ白紋羽病、ウメ紫紋羽病、オウトウ根頭がんしゅ病、オウトウ菌核病、オウトウ白紋羽病、オウトウ紫紋羽病、カリン白紋羽病、キイチゴ根頭がんしゅ病、スモモ根頭がんしゅ病、スモモ白紋羽病、スモモ紫紋羽病、セイヨウナシ疫病、セイヨウナシ白紋羽病、ナシ根頭がんしゅ病、ナシ疫病、ナシ菌核病、ナシ白紋羽病、ナシ紫紋羽病、ビワ根頭がんしゅ病、ビワ疫病、ビワ白紋羽病、ビワ紫紋羽病、マルメロ根頭がんしゅ病、モモ根頭がんしゅ病、モモ菌核病、モモ白紋羽病、モモ紫紋羽病、リンゴ根頭がんしゅ病、リンゴ疫病、リンゴ白絹病、リンゴ白紋羽病、リンゴ紫紋羽病、ブドウ根頭がんしゅ病、ブドウ白紋羽病、ブドウ半身萎凋病、ブドウ紫紋羽病、クリ根頭がんしゅ病、クリ疫病、クリ白紋羽病、クリ紫紋羽病、キウイフルーツ白紋羽病、カンキツ根頭がんしゅ病、カンキツ菌核病、カンキツ白紋羽病、カンキツ紫紋羽病、カンキツフザリウム立枯病などが挙げられる。
一方、本発明は、第2に、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な微生物を見出すための検定方法を提供する。すなわち、この有用微生物の検定方法においては、供試微生物を培土又は作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を培土に付与し、植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物の茎葉に付与し、次いで土壌生息性の植物病原菌を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試微生物が土壌pH矯正物質及び植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって発病抑制作用を高める傾向を示す場合には、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な微生物であると判定する。また、供試微生物を培土又は作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を培土に付与し、次いで植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物の茎葉に付与して栽培し、その結果、供試微生物が土壌pH矯正物質及び植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって作物の生長が促進される傾向を示す場合においても、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な微生物であると判定する。
検定方法に用いる土壌pH矯正物質や植物病害抵抗性誘導物質、対象作物は、上記した作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法で説明したものから選択できる。なお、圃場環境に近づけるべく培土には圃場の土を付与することが好ましい。この場合、培土100質量部に対して圃場の土1〜10質量部付与することが好ましい。圃場の土は水等に懸濁して付与してもよい。
土壌生息性の植物病原菌としては、例えば、メロンつる割病菌、メロンえそ斑点病菌、メロンモザイクウイルス、メロン褐斑細菌病菌、メロンがんしゅ病菌、メロン軟腐病菌、メロン斑点細菌病菌、メロン毛根病菌、メロン疫病菌、メロン菌核病菌、メロン紅色根腐病菌、メロン黒点根腐病菌、メロン白絹病菌、メロン立枯病菌、メロンつる枯病菌、メロン苗立枯病菌、メロン根腐病菌、メロン根腐萎凋病菌、メロン半身萎凋病菌、カボチャ青枯病菌、カボチャ褐斑細菌病菌、カボチャ斑点細菌病菌、カボチャ疫病菌、カボチャ白絹病菌、カボチャ立枯病菌、カボチャつる枯病菌、キュウリ緑斑モザイクウイルス、キュウリ青枯病菌、キュウリ褐斑細菌病菌、キュウリ軟腐病菌、キュウリ斑点細菌病菌、キュウリ疫病菌、キュウリ褐斑病菌、キュウリ菌核病菌、キュウリ白絹病菌、キュウリつる枯病菌、キュウリつる割病菌、キュウリ苗立枯病菌、キュウリ根腐病菌、キュウリ灰色疫病菌、キュウリ半身萎凋病菌、キュウリホモプシス根腐病菌、キュウリ紫紋羽病菌、スイカ緑斑モザイクウイルス、スイカ萎凋細菌病菌、スイカ褐斑細菌病菌、スイカ疫病菌、スイカ菌核病菌、スイカ黒点根腐病菌、スイカ白絹病菌、スイカ立枯病菌、スイカつる枯病菌、スイカつる割病菌、スイカ半身萎凋病菌、スイカフザリウム立枯病菌、ツルレイシ斑点細菌病菌、トウガン立枯病菌、トウガンつる枯病菌、トウガンつる割病菌、ヘチマつる割病菌、ヘチマしり腐病菌、ヘチマ苗立枯病菌、ユウガオ褐斑細菌病菌、ユウガオ斑点細菌病菌、ユウガオ黒点根腐病菌、ユウガオ白絹病菌、ユウガオつる枯病菌、ユウガオつる割病菌、ユウガオ苗立枯病菌、ユウガオ灰色疫病菌、トウガラシ・ピーマン青枯病菌、トウガラシ・ピーマンかいよう病菌、トウガラシ・ピーマン軟腐病菌、トウガラシ・ピーマン斑点細菌病菌、トウガラシ・ピーマン萎凋病菌、トウガラシ・ピーマン疫病菌、トウガラシ・ピーマン菌核病菌、トウガラシ・ピーマン黒点根腐病菌、トウガラシ・ピーマン白絹病菌、トウガラシ・ピーマン立枯病菌、トウガラシ・ピーマン苗立枯病菌、トウガラシ・ピーマン半身萎凋病菌、トマト条斑病菌、トマトモザイクウイルス、トマト青枯病菌、トマトかいよう病菌、トマト茎えそ細菌病菌、トマト黒斑細菌病菌、トマト軟腐病菌、トマト斑点細菌病菌、トマト斑葉細菌病菌、トマト腐敗病菌、トマトアルターナリア茎枯病菌、トマト萎凋病菌、トマト疫病菌、トマト褐色根腐病菌、トマト褐色腐敗病菌、トマト菌核病菌、トマト紅色根腐病菌、トマト黒点根腐病菌、トマト小粒菌核病菌、トマト白絹病菌、トマト苗立枯病菌、トマト根腐病菌、トマト根腐萎凋病菌、トマト根腐疫病菌、トマト灰色疫病菌、トマト半身萎凋病菌、ナスモザイクウイルス、ナス青枯病菌、ナス褐斑細菌病菌、ナス茎えそ細菌病菌、ナス茎腐細菌病菌、ナス軟腐病菌、ナス斑点細菌病菌、ナス疫病菌、ナス褐色腐敗病菌、ナス菌核病菌、ナス黒点根腐病菌、ナス白絹病菌、ナス苗立枯病菌、ナス根腐疫病菌、ナス半枯病菌、ナス半身萎凋病菌、カリフラワー黒腐病菌、カリフラワー黒斑細菌病菌、カリフラワー軟腐病菌、カリフラワー萎黄病菌、カリフラワー根こぶ病菌、キャベツ黒腐病菌、キャベツ黒斑細菌病菌、キャベツ軟腐病菌、キャベツ萎黄病菌、キャベツ株腐病菌、キャベツ菌核病菌、キャベツ根朽病菌、キャベツ根こぶ病菌、キャベツバーティシリウム萎凋病菌、キャベツ苗立枯病菌、コマツナ萎黄病菌、チンゲンサイ斑点細菌病菌、チンゲンサイ萎黄病菌、ハクサイ黒腐病菌、ハクサイ黒斑細菌病菌、ハクサイ軟腐病菌、ハクサイ腐敗病菌、ハクサイ黄化病菌、ハクサイ菌核病菌、ハクサイしり腐病菌、ハクサイ根くびれ病菌、ハクサイ根こぶ病菌、ハクサイピシウム腐敗病菌、ブロッコリーピシウム腐敗病菌、カブ青枯病菌、カブ黒腐病菌、カブ黒斑細菌病菌、カブ軟腐病菌、カブ萎黄病菌、カブ菌核病菌、カブ根腐病菌、カブ根腐疫病菌、カブ根くびれ病菌、カブ根こぶ病菌、カブバーティシリウム黒点病菌、ダイコン青枯病菌、ダイコン黒腐病菌、ダイコン黒点輪腐病菌、ダイコン黒斑細菌病菌、ダイコンそうか病菌、ダイコン軟腐病菌、ダイコン萎黄病菌、ダイコン円形褐斑病菌、ダイコン菌核病菌、ダイコン黒しみ病菌、ダイコン根腐病菌、ダイコン根こぶ病菌、ダイコン葉腐病菌、ダイコンバーティシリウム黒点病菌、ダイコン腐敗病菌、ダイコン立枯病菌、ワサビ菌核病菌、ワサビ茎腐病菌、ワサビ墨入病菌、ワサビ根こぶ病菌、ウド萎黄病菌、ウド萎凋病菌、ウド疫病菌、ウド菌核病菌、ウド白絹病菌、ウドそうか病菌、シュンギク青枯病菌、シュンギク黒腐病菌、シュンギク腐敗病菌、シュンギク萎凋病菌、シュンギク菌核病菌、レタス軟腐病菌、レタス斑点細菌病菌、レタス腐敗病菌、レタス菌核病菌、レタス小粒菌核病菌、レタスすそ枯病菌、レタス根腐病菌、セルリー軟腐病菌、セルリー斑点細菌病菌、セルリー葉枯細菌病菌、セルリー腐敗病菌、セルリー萎黄病菌、セルリー菌核病菌、パセリー軟腐病菌、パセリー萎凋病菌、パセリー疫病菌、パセリー立枯病菌、パセリー苗立枯病菌、パセリー根腐病菌、パセリー根くびれ病菌、イチゴ角斑細菌病菌、イチゴ萎黄病菌、イチゴ萎凋病菌、イチゴ疫病菌、イチゴ果実腐敗病菌、イチゴ菌核病菌、イチゴ黒色根腐病菌、イチゴ白絹病菌、イチゴ軟腐病菌、イチゴ根腐病菌、イチゴ芽枯病菌、アスパラガス褐色菌核根腐病菌、アスパラガス株腐病菌、アスパラガス白紋羽病菌、アスパラガス立枯病菌、アスパラガス苗立枯病菌、アスパラガス紫紋羽病菌、タマネギかいよう病菌、タマネギ軟腐病菌、タマネギ斑点細菌病菌、タマネギ腐敗病菌、タマネギ片腐敗病菌、タマネギ疫病菌、タマネギ乾腐病菌、タマネギ菌核病菌、タマネギ黒かび病菌、タマネギ黒腐菌核病菌、タマネギ黒穂病菌、タマネギ紅色根腐病菌、タマネギ小菌核病菌、タマネギ白絹病菌、タマネギ白色疫病菌、タマネギ苗立枯病菌、ニラ株腐細菌病菌、ニラ軟腐病菌、ニラ乾腐病菌、ニラ黒腐菌核病菌、ニラ紅色根腐病菌、ニラ白絹病菌、ニラ白色疫病菌、ニラ葉腐病菌、ネギ斑紋病菌、ネギ軟腐病菌、ネギ斑点細菌病菌、ネギ腐敗病菌、ネギ萎凋病菌、ネギ疫病菌、ネギ黒腐菌核病菌、ネギ黒穂病菌、ネギ紅色根腐病菌、ネギ小菌核病菌、ネギ白絹病菌、ネギ白色疫病菌、ネギ苗立枯病菌、サツマイモ立枯病菌、サツマイモ青かび病菌、サツマイモかいよう病菌、サツマイモ褐色乾腐病菌、サツマイモ菌核病菌、サツマイモ黒あざ病菌、サツマイモ黒斑病菌、サツマイモ小粒菌核病菌、サツマイモ白絹病菌、サツマイモ白腐病菌、サツマイモ白紋羽病菌、サツマイモ炭腐病菌、サツマイモつる割病菌、サツマイモ軟腐病菌、サツマイモ根腐病菌、サツマイモ灰色かび病菌、サツマイモ紫紋羽病菌、ショウガ腐敗病菌、ショウガ根茎腐敗病菌、ショウガ立枯病菌、ショウガ紋枯病菌、ニンジンこぶ病菌、ニンジン根頭がんしゅ病菌、ニンジンストレプトミセスそうか病菌、ニンジン軟腐病菌、ニンジン斑点細菌病菌、ニンジン萎黄病菌、ニンジン褐色根腐病菌、ニンジン乾腐病菌、ニンジン菌核病菌、ニンジン黒すす病菌、ニンジン黒色根腐病菌、ニンジンしみ腐病菌、ニンジン白絹病菌、ニンジンそうか病菌、ニンジン根腐病菌、ニンジン紫紋羽病菌、イネ稲こうじ病菌、イネ疫病菌、イネ株腐病菌、イネ白葉枯病菌、イネ苗立枯細菌病菌、イネもみ枯細菌病菌、イネ疫病菌、イネ褐色菌核病菌、イネ褐色小菌核病菌、イネ褐色紋枯病菌、イネ球状菌核病菌、イネ黒粒菌核病菌、イネ小黒菌核病菌、イネ小球菌核病菌、イネ白絹病菌、イネ赤色菌核病菌、イネ立枯病菌、イネ苗腐病菌、イネ苗立枯病菌、イネ灰色菌核病菌、イネばか苗病菌、イネ葉鞘網斑病菌、イネ紋枯病菌、イネ綿疫病菌、ソラマメ青枯病菌、ソラマメ疫病菌、ソラマメ菌核病菌、ソラマメ茎腐病菌、ソラマメ黒根病菌、ソラマメ白絹病菌、ソラマメ白紋羽病菌、ソラマメ立枯病菌、ソラマメ根腐病菌、ダイズ退緑斑紋ウイルス病菌、ダイズ斑紋病菌、ダイズ葉焼病菌、ダイズ斑点細菌病菌、ダイズ萎凋病菌、ダイズ株枯病菌、ダイズ菌核病菌、ダイズ茎疫病菌、ダイズ黒根病菌、ダイズ黒根腐病菌、ダイズ白絹病菌、ダイズ立枯病菌、ダイズリゾクトニア根腐病菌、オクラ疫病菌、オクラ立枯病菌、オクラ半身萎凋病菌、ホウレンソウモザイクウイルス、ホウレンソウ萎凋病菌、ホウレンソウ疫病菌、ホウレンソウ株腐病菌、ホウレンソウこうがいかび病菌、ホウレンソウ立枯病菌、ホウレンソウバーティシリウム萎凋病菌、ホウレンソウ根腐病菌、バラ根頭がんしゅ病菌、バラ疫病菌、バラ半身萎凋病菌、ホリホック白絹病菌、ブーバルジア苗立枯病菌、ゴデチア立枯病菌、ストック黒腐病菌、ストック萎凋病菌、ストック疫病菌、ストック菌株病菌、ストック立枯病菌、ストック苗腐病菌、ストック苗立枯病菌、ストック半身萎凋病菌、ハボタン萎黄病菌、アシダンセラ心腐病菌、アシダンセラ軟腐病菌、アシダンセラ白絹病菌、アシダンセラボトリチス根茎腐敗病菌、アシダンセラ乾腐病菌、アシダンセラ菌株病菌、アシダンセラ白絹病菌、クロッカス軟腐病菌、クロッカス乾腐病菌、クロッカス球茎硬化病菌、クロッカス球茎腐敗病菌、クロッカス菌核病菌、ヒオウギ白絹病菌、フリージア首腐病菌、フリージア球根腐敗病菌、フリージア菌核病菌、フリージア立枯病菌、アルストロメリア疫病菌、アルストロメリア菌核病菌、アルストロメリア白絹病菌、アルメリア白絹病菌、スターチス青枯病菌、スターチス萎凋細菌病菌、スターチス疫病菌、スターチス株腐病菌、スターチス白絹病菌、グロキシニア疫病菌、セントポーリア疫病菌、イワヒバ白絹病菌、オミナエシ半身萎凋病菌、サクララン軟腐病菌、カンナ茎腐病菌、カンパニュラ菌核病菌、カンパニュラ白絹病菌、カンパニュラ根腐病菌、キキョウ立枯病菌、アスター萎凋病菌、アスター立枯病菌、ガーベラ疫病菌、ガーベラ菌核病菌、ガーベラ白絹病菌、ガーベラ根腐病菌、ガーベラ半身萎凋病菌、ガーベラ斑点細菌病菌、ガザニア菌核病菌、キク青枯病菌、キク根頭がんしゅ病菌、キク軟腐病菌、キク萎凋病菌、キク疫病菌、キク菌核病菌、キク白絹病菌、キク立枯病菌、キク半身萎凋病菌、キク茎枯病菌、キク白紋羽病菌、キンセンカ疫病菌、キンセンカ菌核病菌、キンセンカ半身萎凋病菌、コスモス立枯病菌、コスモス半身萎凋病菌、シオン白絹病菌、ジニア青枯病菌、ジニア軟腐病菌、ジニア斑点細菌病菌、ジニア菌核病菌、ジニア立枯病菌、シネラリア苗立枯病菌、シャスタデージー半身萎凋病菌、シュクコンアスター白絹病菌、シュクコンアスター斑点病菌、ソリダスター白絹病菌、ダリア青枯病菌、ダリア根頭がんしゅ病菌、ダリア軟腐細菌病菌、ダリア菌核病菌、ダリア白絹病菌、ダリア苗立枯病菌、デージー菌核病菌、ハルシャギク青枯病菌、ヒマワリ青枯病菌、ヒマワリ葉枯細菌病菌、ヒマワリ斑点細菌病菌、ヒマワリ菌核病菌、ヒマワリ白絹病菌、ヒマワリ苗立枯病菌、ピレオギク菌核病菌、フジバカマ白絹病菌、ベニバナ軟腐病菌、ベニバナ腐敗病病菌、マーガレット青枯病菌、マーガレット根頭がんしゅ病菌、マーガレット萎凋病菌、マーガレット菌核病菌、マリーゴールド青枯病菌、マリーゴールド株腐病菌、ミヤコワスレ根頭がんしゅ病菌、ミヤコワスレ萎黄病菌、ミヤコワスレ疫病菌、ミヤコワスレ株腐病菌、ミヤコワスレ白絹病菌、ムギワタギク半身萎凋病菌、ヤグルマソウ菌核病菌、ヤグルマソウ白絹病菌、リアトリス菌核病菌、リアトリス白絹病菌、ルドベキア萎凋病菌、ルドベキア白絹病菌、ルドベキア半身萎凋病菌、アフェランドラ疫病菌、ニチニチソウ萎黄病菌、ニチニチソウ疫病菌、ニチニチソウ菌核病菌、ニチニチソウ苗立枯病菌、アネモネ疫病菌、アネモネ球根腐敗病菌、アネモネ菌核病菌、オダマキ白絹病菌、クレマチス根頭がんしゅ病菌、クレマチス白絹病菌、シャクヤク根頭がんしゅ病菌、シャクヤク疫病菌、シャクヤク菌核病菌、シャクヤク白絹病菌、シャクヤク立枯病菌、シュウメイギク白絹病菌、スハマソウ白絹病菌、デルフィニウム軟腐病菌、デルフィニウム白絹病菌、デルフィニウム立枯病菌、ハナトリカブト半身萎凋病菌、ハナトリカブト斑点病菌、フクジュソウ根腐菌核病菌、ラナンキュラス斑点細菌病、ケシ類萎黄病菌、ケシ類軟化腐敗病菌、ケシ類斑点細菌病菌、ケシ類菌核病菌、ケシ類白紋羽病菌、ケシ類胴枯病菌、ケ
シ類苗立枯病菌、ハナビシソウ根腐病菌、ペペロミア白絹病菌、ペペロミア腐敗病菌、カルセオラリア苗立枯病菌、キンギョソウ斑点細菌病菌、キンギョソウ疫病菌、キンギョソウ菌核病菌、キンギョソウ茎腐病菌、キンギョソウ小粒菌核病菌、キンギョソウ白絹病菌、キンギョソウ根腐病菌、キンギョソウ半身萎凋病菌、サクラソウ軟腐病菌、サクラソウ班葉細菌病菌、サクラソウ腐敗病菌、サクラソウ苗立枯病菌、サクラソウ斑点病菌、シクラメン軟腐病菌、シクラメン萎凋病菌、シクラメン苗腐病菌、シクラメン苗立枯病菌、カラー軟腐病菌、カラー疫病菌、カラー白絹病菌、カラジウム菌核病菌、カラジウム白絹病菌、フィロデンドン疫病菌、サボテン疫病菌、サボテン茎枯病菌、サボテン茎腐病菌、サボテン腐敗病菌、アジュガ白絹病菌、カクトラノオ白絹病菌、サルビア疫病菌、ベゴニア斑点細菌病菌、ベゴニア茎腐病菌、スイレン斑点腐敗病菌、ポーチュラカ立枯病菌、スミレ類根腐病菌、ホワイトレースフラワー萎黄病菌、ホワイトレースフラワー疫病菌、ホワイトレースフラワー立枯病菌、ムラサキオモト疫病菌、ホウセンカ腐敗病菌、ホウセンカ疫病菌、ホウセンカ白絹病菌、ホウセンカ立枯病菌、ペチュニア菌核病菌、ペチュニア白かび病菌、ホオズキ斑点細菌病菌、ホオズキ白絹病菌、ホオズキ半身萎凋病菌、カーネーション萎凋細菌病菌、カーネーション立枯細菌病菌、カーネーション斑点細菌病菌、カーネーション萎凋病菌、カーネーション疫病菌、カーネーション菌核病菌、カーネーション茎腐病菌、カーネーション首腐病菌、カーネーション白絹病菌、カーネーション立枯病菌、カーネーション根腐病菌、カスミソウ疫病菌、カスミソウ菌核病菌、シュッコンカスミソウ萎凋細菌病菌、シュッコンカスミソウこぶ病菌、シュッコンカスミソウ根頭がんしゅ病菌、シュッコンカスミソウ斑点細菌病菌、シュッコンカスミソウ疫病菌、シュッコンカスミソウ茎腐病菌、シュッコンカスミソウ立枯病菌、シュッコンカスミソウ苗腐病菌、ストレリチア青枯病菌、ストレリチア疫病菌、アマリリス疫病菌、ウケザキクンシラン白絹病菌、スイセン軟腐病菌、スイセン乾腐病菌、スイセン球茎腐敗病菌、スイセン菌核病菌、スイセン白紋羽病菌、ネリネ疫病菌、ネリネ白絹病菌、ハマオモト類白絹病菌、ケイトウ疫病菌、ケイトウ立枯病菌、ケイトウ根腐病菌、ゼラニウム茎腐病菌、ゼラニウム立枯病菌、ゼラニウム斑点病菌、カランコエ疫病菌、スイートピー萎凋病菌、スイートピー菌核病菌、スイートピー半身萎凋病菌、ルピナス萎凋病菌、ルピナス菌核病菌、ルピナス白絹病菌、ルピナス白紋羽病菌、ルピナス立枯病菌、アリウム類疫病菌、アロエ疫病菌、オーニソガルム疫病菌、オモト白紋羽病菌、オリズルラン白絹病菌、ギボウシ類白絹病菌、コルチカム根腐病菌、サンダーソニア白絹病菌、サンダーソニア立枯病菌、ジャノヒゲ白絹病菌、チューリップ黒腐病菌、チューリップ軟腐病菌、チューリップ青かび病菌、チューリップ疫病菌、チューリップ球茎腐敗病菌、チューリップ球根腐敗病菌、チューリップ菌核病菌、チューリップ茎枯病菌、チューリップ白絹病菌、チューリップ白色疫病菌、チューリップ灰色腐敗病菌、チューリップ根腐病菌、チューリップ腐敗病菌、ツルバキア白絹病菌、ドラセナ疫病菌、トリテレイア疫病菌、ニューサイラン白絹病菌、ハラン菌核病菌、ヒアシンス軟腐病菌、ヒアシンス腐敗病菌、ヒアシンス菌核病菌、ヒアシンス白絹病菌、ヒアシンス白色疫病菌、ホトトギス白絹病菌、ユリ類軟腐病菌、ユリ類青かび病菌、ユリ類疫病菌、ユリ類黒腐菌核病菌、ユリ類白絹病菌、ユリ類紫紋羽病菌、ルスカス斑点病菌、アツモリソウ類疫病菌、アツモリソウ類褐色腐敗病菌、オンシジウム軟腐病菌、オンシジウム疫病菌、カトレア褐色腐敗病菌、カトレア褐斑細菌病菌、カトレア疫病菌、カトレア軟腐病菌、カトレア苗黒腐病菌、シンビジウム褐色腐敗病菌、シンビジウム軟腐病菌、シンビジウム疫病菌、シンビジウム褐色葉枯病菌、シンビジウム白絹病菌、シンビジウム苗黒腐病菌、シンビジウム腐敗病菌、デンドロビウム褐色腐敗病菌、デンドロビウム軟腐病菌、デンドロビウム白絹病菌、デンドロビウム苗黒腐病菌、デンドロビウム腐敗病菌、パフィオペディルム褐色腐敗病菌、パフィオペディルム軟腐病菌、バンダ褐色腐敗病菌、バンダ軟腐病菌、バンダ疫病菌、バンダ白絹病菌、ビルステケラ褐色腐敗病菌、ファレノプシス褐色腐敗病菌、ファレノプシス褐斑細菌病菌、ファレノプシス軟腐病菌、ファレノプシス白絹病菌、ファレノプシス株枯病菌、ミルトニア褐色腐敗病菌、エキザカム株枯病菌、トルコギキョウ青枯病菌、トルコギキョウ株腐病菌、トルコギキョウ菌核病菌、トルコギキョウ茎腐病菌、トルコギキョウ立枯病菌、トルコギキョウ根腐病菌、リンドウ斑紋病菌、リンドウ褐色根腐病菌、リンドウ白絹病菌、リンドウ葉腐病菌、リンドウ花腐菌核病菌、リンドウこぶ症の原因ウイルス、ポインセチア根腐病菌、マンゴー根頭がんしゅ病菌、カキ根頭がんしゅ病菌、カキ白紋羽病菌、カキ紫紋羽病菌、カキホモプシス立枯病菌、グミ白紋羽病菌、グミ微粒菌核病菌、イチジク根頭がんしゅ病菌、イチジク疫病菌、イチジク菌核病菌、イチジク白絹病菌、イチジク白紋羽病菌、イチジク軟腐病菌、イチジク紫紋羽病菌、パッションフルーツ疫病菌、パッションフルーツ菌核病菌、パイナップル花樟病菌、パイナップル心腐病菌、パパイア根頭がんしゅ病菌、パパイア苗立枯病菌、パパイア軟腐病菌、アンズ根頭がんしゅ病菌、アンズ白紋羽病菌、アンズ紫紋羽病菌、ウメ根頭がんしゅ病菌、ウメ疫病菌、ウメ菌核病菌、ウメ白紋羽病菌、ウメ紫紋羽病菌、オウトウ根頭がんしゅ病菌、オウトウ菌核病菌、オウトウ白紋羽病菌、オウトウ紫紋羽病菌、カリン白紋羽病菌、キイチゴ根頭がんしゅ病菌、スモモ根頭がんしゅ病菌、スモモ白紋羽病菌、スモモ紫紋羽病菌、セイヨウナシ疫病菌、セイヨウナシ白紋羽病菌、ナシ根頭がんしゅ病菌、ナシ疫病菌、ナシ菌核病菌、ナシ白紋羽病菌、ナシ紫紋羽病菌、ビワ根頭がんしゅ病菌、ビワ疫病菌、ビワ白紋羽病菌、ビワ紫紋羽病菌、マルメロ根頭がんしゅ病菌、モモ根頭がんしゅ病菌、モモ菌核病菌、モモ白紋羽病菌、モモ紫紋羽病菌、リンゴ根頭がんしゅ病菌、リンゴ疫病菌、リンゴ白絹病菌、リンゴ白紋羽病菌、リンゴ紫紋羽病菌、ブドウ根頭がんしゅ病菌、ブドウ白紋羽病菌、ブドウ半身萎凋病菌、ブドウ紫紋羽病菌、クリ根頭がんしゅ病菌、クリ疫病菌、クリ白紋羽病菌、クリ紫紋羽病菌、キウイフルーツ白紋羽病菌、カンキツ根頭がんしゅ病菌、カンキツ菌核病菌、カンキツ白紋羽病菌、カンキツ紫紋羽病菌、カンキツフザリウム立枯病菌などが挙げられる。
供試微生物、土壌pH矯正物質、圃場の土、植物病害抵抗性誘導物質、及び/又は土壌生息性の植物病原菌の播種土又は培土への付与は、その土への混合、灌注処理、散布などにより行うことができる。供試微生物、植物病害抵抗性誘導物質、及び/又は土壌生息性の植物病原菌の作物、作物種子、又は作物茎葉への付与は、その作物等への散布、塗布、浸漬、注入などにより行うことができる。
本発明の有用微生物の検定方法においては、多数の候補微生物を取り扱うための作業性の観点から、10〜300ml容量のセルを32〜200個程度備えたセルトレーのセル内に培土を入れ、これに種を播いてその後植物を移植せずに、適宜間引きして、対象作物にもよるが、例えば播種からおよそ1〜6週間後に地際部又は子葉節より上部の植物体の生産重量を測定して、その値に基づいて作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用か否かの判定を行なうことが好ましい。有用か否かの判定基準は、適宜に定めることができる。
一方、また、本発明は、第3に、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な土壌pH矯正物質を見出すための検定方法を提供する。すなわち、この土壌pH矯正物質の検定方法においては、有用微生物を培土又は作物種子に付与し、酸性又はアルカリ性の供試物質を培土に付与し、植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物茎葉に付与し、次いで土壌生息性の植物病原菌を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試した酸性又はアルカリ性物質が有用微生物及び植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって発病抑制作用を高める傾向を示す場合には、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な土壌pH矯正物質であると判定する。また、有用微生物を培土又は作物種子に付与し、酸性又はアルカリ性の供試物質を培土に付与し、次いで植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試した酸性又はアルカリ性物質が有用微生物及び植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって作物生長が促進される傾向を示す場合においても、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な土壌pH矯正物質であると判定する。
検定方法に用いる有用微生物や植物病害抵抗性誘導物質、対象作物は、上記した作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法で説明したものから選択できる。なお、圃場環境に近づけるべく培土には圃場の土を付与することが好ましい。この場合、培土100質量部に対して圃場の土1〜10質量部付与することが好ましい。圃場の土は水等に懸濁して付与してもよい。
土壌生息性の植物病原菌としては、前記と同様なものが使用できる。
有用微生物、供試する酸性又はアルカリ性物質、圃場の土、植物病害抵抗性誘導物質、及び/又は土壌生息性の植物病原菌の播種土又は培土への付与は、その土への混合、灌注処理、散布などにより行うことができる。有用微生物、植物病害抵抗性誘導物質、及び/又は土壌生息性の植物病原菌の作物、作物種子、又は作物茎葉への付与は、その作物等への散布、塗布、浸漬、注入などにより行うことができる。
本発明の土壌pH矯正物質の検定方法においては、多数の候補酸性物質又は候補アルカリ性物質を取り扱うための作業性の観点から、10〜300ml容量のセルを32〜200個程度備えたセルトレーのセル内に培土を入れ、これに種を播いてその後植物を移植せずに、適宜間引きして、対象作物にもよるが、例えば播種からおよそ1〜6週間後に地際部又は子葉節より上部の植物体の生産重量を測定して、その値に基づいて作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用か否かの判定を行なうことが好ましい。有用か否かの判定基準は、適宜に定めることができる。
一方、更に、本発明は、第4に、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用な植物病害抵抗性誘導物質物を見出すための検定方法を提供する。すなわち、この植物病害抵抗性誘導物質の検定方法においては、有用微生物を培土又は作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を培土に付与し、供試物質を培土又は作物茎葉に付与し、次いで土壌生息性の植物病原菌を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試した物質が有用微生物及び土壌pH矯正物質と組合さることによって発病抑制作用を高める傾向を示す場合には、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な植物病害抵抗性誘導物質であると判定する。また、有用微生物を培土又は作物種子に付与し、土壌pH矯正物質を培土に付与し、次いで供試物質を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、供試した物質が有用微生物及び土壌pH矯正物質と組合さることによって作物の生長が促進される傾向を示す場合においても、作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法に有用な植物病害抵抗性誘導物質であると判定する。
検定方法に用いる有用微生物や土壌pH矯正物質、対象作物は、上記した作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除法で説明したものから選択できる。なお、圃場環境に近づけるべく培土には圃場の土を付与することが好ましい。この場合、培土100質量部に対して圃場の土1〜10質量部付与することが好ましい。圃場の土は水等に懸濁して付与してもよい。
土壌生息性の植物病原菌としては、前記と同様なものが使用できる。
有用微生物、土壌pH矯正物質、圃場の土、供試物質、及び/又は土壌生息性の植物病原菌の播種土又は培土への付与は、その土への混合、灌注処理、散布などにより行うことができる。有用微生物、供試物質、及び/又は土壌生息性の植物病原菌の作物、作物種子、又は作物茎葉への付与は、その作物等への散布、塗布、浸漬、注入などにより行うことができる。
本発明の植物病害抵抗性誘導物質の検定方法においては、多数の候補物質を取り扱うための作業性の観点から、10〜300ml容量のセルを32〜200個程度備えたセルトレーのセル内に培土を入れ、これに種を播いてその後植物を移植せずに、適宜間引きして、対象作物にもよるが、例えば播種からおよそ1〜6週間後に地際部又は子葉節より上部の植物体の生産重量を測定して、その値に基づいて作物の生長促進を伴う土壌伝染性病害防除に有用か否かの判定を行なうことが好ましい。有用か否かの判定基準は、適宜に定めることができる。
以下に実施例を挙げて本発明の詳細を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実験例1>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが土壌伝染性病害の発生程度に与える影響の評価をするため、メロン栽培のガラス室内実験を行なった。
育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)を詰めた128穴セルトレーに、栽培植物としてメロン(品種:金太郎)を播種した。播種直後、有用微生物処理する試験群には、有用微生物としてFusarium oxysporum SL0037株の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(2×107 細胞/ml)を各セル中の培土に5 ml灌注接種した。播種11日後、植物病害抵抗性誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(商品名、Meiji Seikaファルマ株式会社製、有効成分:プロベナゾール)、「ブイゲットフロアブル」(商品名、日本農薬株式会社製、有効成分:チアジニル剤)、「バリダシン液剤5」(商品名、住友化学株式会社製、有効成分:バリダマイシンA)、又は「レンテミン液剤」(商品名、野田食菌工業株式会社製、有効成分:シイタケ菌糸体培養培地抽出物)をセル中の培土に灌注した。播種15日後、土壌病原菌としてメロンつる割病菌(Fusarium oxysporum f. sp. melonis)を接種した圃場土・ニッピ園芸培土1号・バーミキュライトの混合土(質量比 2:2:1、メロンつる割病菌密度 5×106細胞/g)を用いて、サイズ10.5 cmポリポットに移植した。このとき、土壌pH矯正する試験群には、培土に転炉スラグ資材である「粉状てんろ石灰」(商品名、ミネックス株式会社製)を混合した(61 g/kg、目標pH7.5)。移植15日後、メロンつる割病の発生程度に与える影響を評価する指標として、メロンつる割病の外部病徴の程度を示す発病指数を設け(0, 無病徴; 1, 黄化; 2, 本葉の褐変化; 3, 枯死)、各メロン株を発病程度に応じて区分した。各処理区におけるメロンつる割病の発生程度を表6に示す。
表6に示すように、無処理の試験群では試験したすべてのメロン株にメロンつる割病の外部病徴が生じ、その平均発病指数は2.0となった。有用微生物処理を施した試験群や、有用微生物処理と土壌pH矯正を施した試験群では、平均発病指数が改善傾向であったものの、少なくとも半数以上のメロン株にメロンつる割病の外部病徴が生じて、改善効果が不十分であった。これに対して、有用微生物処理と土壌pH矯正に加えて、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)、「ブイゲットフロアブル」(有効成分:チアジニル剤)、「バリダシン液剤5」(有効成分:バリダマイシンA)、又は「レンテミン液剤」(有効成分:シイタケ菌糸体培養培地抽出物)などにより抵抗性誘導を施した試験群では、外部病徴が生じる植物数がほとんどなくなり、その平均発病指数がより一層改善した。よって、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを組合せて培土を処理することによって、それらを単独で処理する場合やそれらの2種を組合せて処理する場合に比べて、より効果的に土壌伝染性病害を防除できることが明らかとなった。
<実験例2>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが土壌伝染性病害の発生程度に与える影響の評価をするため、メロン栽培の圃場実験を行なった。
平成24年6月14日に、育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)を詰めた128穴セルトレーに、栽培植物としてメロン(品種:金太郎)を播種した。播種直後、有用微生物処理する試験群には、有用微生物としてFusarium oxysporum SL0037株の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(2×107 細胞/ml)を各セル中の培土に5 ml灌注接種した。播種11日後、JAニッピ園芸培土1号を用いて、ポリポット(TOポリポット、サイズ12 cm)に移植(鉢上げ)した。このとき、土壌pH矯正する試験群には、培土に転炉スラグ資である「粉状てんろ石灰」(商品名、ミネックス株式会社製)を混合した(18 g/kg、目標pH7.5)。鉢上げ直後、有用微生物処理する試験群には、有用微生物として再び上記SL0037株の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(6×106 細胞/ml)を各ポット中の培土に200 ml灌注接種した。鉢上げ12日後、植物病害抵抗性誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.1 g/l懸濁液を各ポットの培土に灌注処理(120 ml/ポット)した。鉢上げ14日後(同年7月10日)、土壌病原菌としてメロンつる割病菌(Fusarium oxysporum f. sp. melonis)を予め接種した圃場(5×104 細胞/g)に定植した。定植24日後より、第24節以上生長したメロン株については本節で摘心した。メロンつる割病の発生程度に与える影響を評価する指標として、定植後のメロンの主茎長と果実重を測定した。主茎長は子葉節より上部の主茎の長さとし、定植16、23、30、36、44、50日後に測定した。また、メロン果実重は採取直後の生重量とし、定植50〜63日後に表面の大部分が黄色に変色した果実を測定した。
図1には、主茎長の測定結果を示す。また、表7には、主茎長に与える相乗作用の有無の検定結果を示す。相乗作用の有無の検定は、組合せ処理に対して無処理の場合に予測される主茎長の生長低下率EV(%)をColbyの理論(Colby, R. S. 1967 Weeds 15:20-22)に準じた以下の算出式を用いて決定し、これと実測される生長低下率OV(%)と比べた。実測値が予測値より小さい場合には相乗作用、両値が等しい場合には相加作用、実測値が予測値より大きい場合には相殺作用、がそれぞれあると判定した。
・組合せ処理が2種類の場合の予測値: EV = x + y - xy/100 …(1)
・組合せ処理が3種類の場合の予測値: EV = x + y + z - (xy + xz + yz)/100 + xyz/10000 …(2)
(上記式(1)又は(2)において、xは有用微生物処理の単独処理を施した際の生長低下率の実測値であり、yは土壌pH矯正の単独処理を施した際の生長低下率の実測値であり、zは植物病害抵抗性誘導の単独処理を施した際の生長低下率の実測値である。)
図1に示すように、定植23日後以降、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを全て組合せた場合に最も主茎長が長くなった。また、表7に示すように、検定の結果、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とによる主茎長伸長の作用効果は、それら3種の処理の組合せによる相乗的な作用効果であることが明らかとなった。
図2には、生果実重の測定結果を示す。この生果実重の測定結果の評価では、各メロン株から採取した果実を生重量が重い順に順位付けし、最も重い果実のみを対象とした場合、最も重い果実と2番目に重い果実を対象とした場合、1〜3番目に重い果実を対象とした場合、1〜4番目に重い果実を対象とした場合、1〜5番目に重い果実を対象とした場合に評価パターンを分けた。また、採取できた果実数が5個未満のメロン株では、欠番の果実重を0 gとして計算した。一方、表8には、上記主茎長のときと同様に検定した、生果実重に与える相乗作用の有無の検定結果を示す。
図2に示すように、全ての評価パターンにおいて、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを全て組合せた場合に最も果実重が重くなった。また、表8に示すように、検定の結果、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とによる生果実重増加の作用効果は、それら3種の処理の組合せによる相乗的な作用効果であることが明らかとなった。
以上の結果では、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを全て組合せた場合にメロンつる割病の防除効果が最も高まるゆえに、その試験群では、メロン植物が大きく生長し、果実重が増加したと考えられた。よって、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを組合せて培土を処理することによって、それらを単独で処理する場合やそれらの2種を組合せて処理する場合に比べて、より効果的に土壌伝染性病害を防除できることが明らかとなった。また、作物の播種・育苗期においてその処理を施せば、その後に土壌伝染性病害の原因菌の存在する圃場に定植した場合であっても、有効に病害防除の作用効果が得られることが明らかとなった。
<実験例3>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが土壌伝染性病害の発生程度に与える影響の評価をするため、メロン栽培の室内小規模実験(簡易検定)を行なった。
育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)を詰めた50穴セルトレー(各実験区当たり8セル分を使用)にメロン(品種:金太郎)を1セル当たり4粒播種した。播種直後、有用微生物処理する試験群には、有用微生物としてFusarium oxysporum SL0037株の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(2×107細胞/ml)を各セル中の培土に16.2 ml灌注接種した。播種6日後、各セル当たりメロン苗2株に間引きし、圃場での条件に近づけることを目的として土懸濁液(150 g/l)を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。また、同じく播種6日後、土壌pH矯正する試験群には、転炉スラグ資材である「粉状てんろ石灰」(商品名、ミネックス株式会社製)の懸濁液165.6 g/l)を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種9日後、植物病害抵抗性誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.2 g/l懸濁液を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種13日後、土壌病原菌としてメロンつる割病菌(Fusarium oxysporum f. sp. melonis)の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(8×107 細胞/ml)を各メロン植物付近の培土に灌注接種した(3 ml/植物)。播種27日後、メロンつる割病の発生程度に与える影響を評価する指標として、子葉節より上部の植物体(子葉を含む)の生重量を測定した。結果を図3に示す。
図3に示すように、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを全て組合せた場合に最もメロン植物の生重量が高かった。
以上の結果では、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを全て組合せた場合にメロンつる割病の防除効果が最も高まるゆえに、その試験群では、メロン植物が大きく生長したと考えられた。よって、圃場で認められる現象の傾向を室内小規模実験でも再現でき、そのように全ての工程をセルトレー内で行なうことができる簡易検定を使って、別の有用微生物株、土壌pH矯正物質、及び/又は植物病害抵抗性誘導物質の組合せをスクリーニングすることが可能であることが明らかとなった。
<実験例4>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが作物の生長に与える影響の評価をするため、メロン栽培の網室内実験を2回行なった。ただし、2回目の実験では、播種32日後に季節変化に伴う気温の影響を少なくするためにガラス室へ作物を移動した。
育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)を詰めた128穴セルトレーに、栽培植物としてメロン(品種:金太郎)を播種した。播種直後、有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導を組合せる試験群には、有用微生物としてFusarium oxysporum SL0037株の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(2×107細胞/ml)を各セル中の培土に5 ml灌注接種した。播種7日後、JAニッピ園芸培土1号を用いて、ポリポット(TOポリポット、サイズ9 cm)に移植(鉢上げ)した。このとき、有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導を組合せる試験群には、培土に転炉スラグ資材である「粉状てんろ石灰」(商品名、ミネックス株式会社製)を混合した(18 g/kg、目標pH7.5)。鉢上げ直後、有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導を組合せる試験群には、有用微生物として再び上記SL0037株の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(6×106細胞/ml)を各ポット中の培土に灌注接種(87 ml/ポット)した。1回目の実験では鉢上げ13日後、2回目の実験では鉢上げ11日後、有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導を組合せる試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.1 g/l懸濁液を各ポットの培土に灌注処理(52 ml/ポット)した。1回目の実験では鉢上げ17日後、2回目の実験では鉢上げ15日後、圃場土・JAニッピ園芸培土1号・バーミキュライトの混合土(質量比 40:40:9)を用いてワグネルポット(1/5000アール)に移植した。作物の生長に与える影響を評価する指標として、ワグネルポット移植後のメロンの主茎長を測定するとともに主茎の節を数えた。主茎長は子葉節より上部の主茎の長さとし、1回目の実験では移植6、13、20、27、34、41、48日後に、2回目の実験では移植7、11、14、17、21、24、29、32、37日後に測定した。節は子葉節を第1節とし、1回目の実験では移植20、27、34、41、48日後に、2回目の実験では移植7、11、14、17、21、24、32、37日後に数えた。結果を図4に示す。また、1回目の実験では、移植41日後にメロン植物の写真を撮影した。写真を図5に示す。
図4及び図5に示すように、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを組合せた試験群では無処理の試験群に比べて主茎の伸長が速かった。また、節数の増加は、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを組合せた試験群では無処理の試験群に比べて速かった。したがって、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを組合せることによってメロン植物の生長が促進された。また。作物の播種・育苗期においてその処理を施せば、その後に土壌伝染性病害の原因菌が存在しない圃場に定植した場合であっても、生長促進による栽培期間の短縮、さらには増収効果が得られることが明らかとなった。
<実験例5>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが土壌伝染性病害の発生程度に与える影響の評価をするため、トマト栽培の室内小規模実験(簡易検定)を行なった。
有用微生物を処理する試験群では、微生物資材である「ツインガード」(商品名、出光興産株式会社製)を育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)に100 g/kgとなるように混合した。土壌pH矯正する試験群には、転炉スラグ資材である「粉状てんろ石灰」(商品名、ミネックス株式会社製)を培土に18 g/kgとなるように混合した。培土を50穴セルトレーに詰めた後、トマト(品種:イエローペア)を1セル当たり4粒播種した。なお、各実験区当たり8セル分を使用した。播種6日後、各セル当たりトマト苗2株に間引きし、圃場での条件に近づけることを目的として土懸濁液(150 g/l)を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種9日後、植物病害抵抗性を誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.2 g/l懸濁液を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種13日後、土壌病原菌としてトマト青枯病菌(Ralstonia solanacearum)の懸濁液(4×108 cfu/ml)を各トマト植物付近の培土に灌注接種した(3 ml/植物)。播種27日後、トマト青枯病の発生程度に与える影響を評価する指標として、子葉節より上部の植物体(子葉を含む)の生重量を測定した。結果を図6に示す。
図6に示すように、微生物資材による処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを全て組合せた場合に最もトマト植物の生重量が高かった。
以上の結果では、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導に、有用微生物処理も組合せた場合にトマト青枯病の防除効果が最も高まるゆえに、その試験群では、トマト植物が大きく生長したと考えられた。
「ツインガード」は菌根菌とGliocladium属菌を含む微生物資材である。したがって、菌根菌とGliocladium属菌の両方又はそれらのいずれか一方は、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導と組合せて培土を処理することによって、より効果的に土壌伝染性病害を防除できる有用微生物であることが明らかとなった。
<実験例6>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが、高密度の土壌病原菌が存在する際の病害の発生程度に与える影響の評価をするため、トマト栽培の室内小規模実験(簡易検定)を行なった。
土壌pH矯正する試験群には、転炉スラグ資材である「粉状てんろ石灰」(商品名、ミネックス株式会社製)を育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)に18 g/kgとなるように混合した。有用微生物処理としては、微生物資材である「ツインガード」(商品名、出光興産株式会社製)又は「ボトキラー水和剤」(商品名、出光興産株式会社製、有効成分:Bacillus subtilis)を使用した。「ツインガード」を供試する試験群では、培土に100 g/kgとなるように本微生物資材を混合し、50穴セルトレーに詰めた後にトマトを1セル当たり4粒播種した。「ボトキラー水和剤」を供試する試験群では、培土を詰めた50穴セルトレー(各実験区当たり8セル分を使用)にトマト(品種:イエローペア)を1セル当たり4粒播種し、「ボトキラー水和剤」の1000倍希釈液を各セル中の培土に16.2 ml灌注処理した。なお、各実験区当たり8セル分を使用した。播種6日後、各セル当たりトマト苗2株に間引きし、圃場での条件に近づけることを目的として土懸濁液(150 g/l)を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種9日後、植物病害抵抗性を誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.2 g/l懸濁液を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種13日後、土壌病原菌として実験例5よりも高密度のトマト青枯病菌(Ralstonia solanacearum)の懸濁液(3×109 cfu/ml)を各トマト植物付近の培土に灌注接種した(3 ml/植物)。播種25日後、トマト青枯病の発生程度に与える影響を評価する指標として、子葉節より上部の植物体(子葉を含む)の生重量を測定した。結果を図7に示す。
図7に示すように、「ツインガード」又は「ボトキラー水和剤」を処理すると、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とをそれぞれ単独処理した場合及びこれら2種を組合せた場合に比べてトマト植物の生重量が高かった。
以上の結果では、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導に、有用微生物処理も組合せた場合にトマト青枯病の防除効果が最も高まるゆえに、その試験群では、トマト植物が大きく生長したと考えられた。
「ツインガード」は菌根菌とGliocladium属菌を含む微生物資材である。したがって、菌根菌とGliocladium属菌の両方又はそれらのいずれか一方は、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導と組合せて培土を処理することによって、土壌病原菌が高密度に存在する場合でもそれによって引き起こされる病害を防除できる有用微生物であることが明らかとなった。また、「ボトキラー水和剤」はBacillus subtilusを含む微生物農薬である。したがって、本種菌は、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導と組合せて培土を処理することによって、土壌病原菌が高密度に存在する場合でもそれによって引き起こされる病害を防除できる有用微生物であることが明らかとなった。
<実験例7>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが土壌伝染性病害の発生程度に与える影響の評価をするため、トマト栽培の室内小規模実験(簡易検定)を行なった。
有用微生物を処理する試験群では、微生物資材である「ツインガード」(商品名、出光興産株式会社製)を育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)に100 g/kgとなるように混合した。土壌pH矯正する試験群には、消石灰資材である「70消石灰」(商品名、東亜産業株式会社製、アルカリ分70%)を培土に2.5 g/kgとなるように混合した。培土を50穴セルトレーに詰めた後、トマト(品種:イエローペア)を1セル当たり4粒播種した。なお、各実験区当たり8セル分を使用した。播種6日後、各セル当たりトマト苗2株に間引きし、圃場での条件に近づけることを目的として土懸濁液(150 g/l)を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種9日後、植物病害抵抗性を誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.2 g/l懸濁液を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種13日後、土壌病原菌としてトマト青枯病菌(Ralstonia solanacearum)の懸濁液(3×109 cfu/ml)を各トマト植物付近の培土に灌注接種した(3 ml/植物)。播種21日後、トマト青枯病の発生程度に与える影響を評価する指標として、子葉節より上部の植物体(子葉を含む)の生重量を測定した。結果を図8に示す。
図8に示すように、消石灰資材を有用微生物処理と植物病害抵抗性誘導と組合せると、消石灰資材を単独で実施した場合及び有用微生物処理と植物病害抵抗性誘導の2種を組合せた場合に比べてトマト植物の生重量が高かった。
以上の結果では、有用微生物処理と植物病害抵抗性誘導に、土壌pH矯正として消石灰資材処理も組合せた場合にトマト青枯病の防除効果が最も高まるゆえに、その試験群では、トマト植物が大きく生長したと考えられた。よって、消石灰資材は、有用微生物処理及び植物病害抵抗性誘導と組合せた土壌伝染性病害に有効な土壌pH矯正物質であることが明らかとなった。
<実験例8>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが土壌伝染性病害の発生程度に与える影響の評価をするため、トマト栽培の室内小規模実験(簡易検定)を行なった。
有用微生物を処理する試験群では、微生物資材である「ツインガード」(商品名、出光興産株式会社製)を育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)に100 g/kgとなるように混合した。培土を50穴セルトレーに詰めた後、トマト(品種:イエローペア)を1セル当たり4粒播種した。播種直後、土壌pH矯正する試験群には、炭酸カルシウム(CaCO3)懸濁液10.81 g/lを各セル中の培土に16.4 ml灌注した。なお、各実験区当たり8セル分を使用した。播種6日後、各セル当たりトマト苗2株に間引きし、圃場での条件に近づけることを目的として土懸濁液(150 g/l)を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種9日後、植物病害抵抗性誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.2 g/l懸濁液を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種13日後、土壌病原菌としてトマト青枯病菌(Ralstonia solanacearum)の懸濁液(3×109 cfu/ml)を各トマト植物付近の培土に灌注接種した(3 ml/植物)。播種22日後、トマト青枯病の発生程度に与える影響を評価する指標として、子葉節より上部の植物体(子葉を含む)の生重量を測定した。結果を図9に示す。
図9に示すように、炭酸カルシウムを有用微生物処理と植物病害抵抗性誘導と組合せると、炭酸カルシウムを単独で実施した場合及び有用微生物処理と植物病害抵抗性誘導の2種を組合せた場合に比べてトマト植物の生重量が高かった。
以上の結果では、有用微生物処理と植物病害抵抗性誘導に、土壌pH矯正として炭酸カルシウム処理も組合せた場合にトマト青枯病の防除効果が最も高まるゆえに、その試験群では、トマト植物が大きく生長したと考えられた。よって、炭酸カルシウムは、有用微生物処理及び植物病害抵抗性誘導と組合せた土壌伝染性病害に有効な土壌pH矯正物質であることが明らかとなった。
<実験例9>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが土壌伝染性病害の発生程度に与える影響の評価をするため、メロン栽培の室内小規模実験(簡易検定)を行なった。
土壌pH矯正する試験群には、転炉スラグ資材である「粉状てんろ石灰」(商品名、ミネックス株式会社製)を育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)に18 g/kgとなるように混合した。培土を50穴セルトレーに詰めた後、メロン(品種:アムス)を1セル当たり4粒播種した。播種直後、有用微生物処理する試験群には、「タフブロック」(商品名、出光興産株式会社製、有効成分:Talaromyces flavus SAY-Y-94-01株)の200倍希液を各セル中の培土に16.2 ml灌注接種した。なお、各実験区当たり8セル分を使用した。播種6日後、各セル当たりメロン苗2株に間引きし、圃場での条件に近づけることを目的として土懸濁液(150 g/l)を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種9日後、植物病害抵抗性を誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.2 g/l懸濁液を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種13日後、土壌病原菌としてメロンつる割病菌(Fusarium oxysporum f. sp. melonis)の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(8×107 細胞/ml)を各メロン植物付近の培土に灌注接種した(3 ml/植物)。播種27日後、メロンつる割病の発生程度に与える影響を評価する指標として、子葉節より上部の植物体(子葉を含む)の生重量を測定した。結果を図10に示す。
図10に示すように、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導を組合せた場合に比べて、これらに「タフブロック」による処理を組合せることでメロン植物の生重量が高くなった。
以上の結果では、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導に、有用微生物処理も組合せた場合にメロンつる割病の防除効果が高まるゆえに、その試験群では、メロン植物が大きく生長したと考えられた。よって、「タフブロック」の有効成分として含まれているTalaromyces flavusは、土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導と組合せた土壌伝染性病害防除に有効な有用微生物であることが明らかとなった。
<実験例10>
有用微生物処理、土壌pH矯正、植物病害抵抗性誘導の組合せが土壌伝染性病害の発生程度に与える影響の評価をするため、キャベツ栽培の室内小規模実験(簡易検定)を行なった。
土壌pH矯正する試験群には、転炉スラグ資材である「粉状てんろ石灰」(商品名、ミネックス株式会社製)を育苗用培土(商品名「JAニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)に20 g/kgとなるように混合した。培土を50穴セルトレーに詰めた後、キャベツ(品種:四季穫)を1セル当たり4粒播種した。播種直後、有用微生物処理する試験群には、Fusarium oxysporum SL0037株の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(2×107細胞/ml)を各セル中の培土に16.2 ml灌注接種した。なお、各実験区当たり8セル分を使用した。播種14日後、各セル当たりキャベツ苗2株に間引きし、圃場での条件に近づけることを目的として土懸濁液(150 g/l)を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種16日後、植物病害抵抗性を誘導する試験群には、「側条オリゼメート顆粒水和剤」(有効成分:プロベナゾール)の0.2 g/l懸濁液を各セル中の培土に灌注処理した(8.2 ml/セル)。播種20日後、土壌病原菌としてキャベツ萎黄病菌(Fusarium oxysporum f. sp. conglutinans)の酵母様細胞(bud cell)懸濁液(6×107細胞/ml)を各メロン植物付近の培土に灌注接種した(3 ml/植物)。播種34日後、キャベツ萎黄病の発生程度に与える影響を評価する指標として、子葉節より上部の植物体(子葉を含む)の生重量を測定した。結果を図11に示す。
図11に示すように、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導とを組合せた方がキャベツの生重量が高かった。
以上の結果では、有用微生物処理と土壌pH矯正と植物病害抵抗性誘導と組合せるとキャベツ萎黄病の防除効果が最も高まるゆえに、その試験群では、キャベツが大きく生長したと考えられた。よって、メロンつる割病の防除に有効であった「Fusarium oxysporum SL0037株」と「粉状てんろ石灰」と「側条オリゼメート顆粒水和剤」の組合せは、キャベツ萎黄病の防除にも有効であることが明らかとなった。

Claims (7)

  1. 作物の播種・育苗期における、グリオクラディウム属(Gliocladium)、タラロマイセス属(Talaromyces)、フザリウム属(Fusarium)、エルビニア属(Erwinia)、シュードモナス属(Pseudomonas)、バチルス属(Bacillus)及び菌根菌からなる群から選ばれた1種又は2種以上を含む土壌伝染性病害防除用微生物とプロベナゾールからなる植物病害抵抗性誘導物質の培土又は作物への付与及び、pHを高めるための土壌pH矯正物質の培土への付与によって、細菌性又は真菌性の土壌伝染性病害を防除することを特徴とする土壌伝染性病害防除法。
  2. 作物の播種・育苗・定植の過程で、発芽した苗を播種床からポットに移植する鉢上げを行って育苗し、その後、圃場に定植する場合には、前記土壌伝染性病害防除用微生物を播種時から鉢上げするまでの期間の播種土又は播種時の作物種子に付与し、さらに、鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土にも再び付与する又は播種時から鉢上げするまでの期間の播種土又は播種時の作物種子のみに付与し、前記土壌pH矯正物質を播種時から鉢上げするまでの期間の播種土に付与し、さらに、鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土にも再び付与する、又は鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土のみに付与し、前記植物病害抵抗性誘導物質を鉢上げ時から圃場に定植するまでの期間のポット中の培土又は作物茎葉に付与する請求項1記載の土壌伝染性病害防除法。
  3. 作物の播種・育苗・定植の過程で、鉢上げすることなく、播種床から圃場に苗を直接定植する場合には、前記土壌伝染性病害防除用微生物を播種時から定植するまでの期間の播種土又は播種時の作物種子に付与し、前記土壌pH矯正物質を播種時から圃場に定植するまでの期間の播種土に付与し、前記植物病害抵抗性誘導物質を播種時から圃場に定植するまでの期間の播種土又は播種時の作物種子又は育苗中の作物茎葉に付与する請求項1記載の土壌伝染性病害防除法。
  4. 作物を播種することなく栄養的に子苗を採り、育苗した後に圃場に定植する場合には、前記土壌伝染性病害防除用微生物を採苗時から定植までの期間の培土に付与し、前記土壌pH矯正物質を採苗時から定植までの期間の培土に付与し、前記植物病害抵抗性誘導物質を採苗時から定植までの期間の培土又は育苗中の作物茎葉に付与する請求項1記載の土壌伝染性病害防除法。
  5. 作物の播種・育苗期において、グリオクラディウム属(Gliocladium)、タラロマイセス属(Talaromyces)、フザリウム属(Fusarium)、エルビニア属(Erwinia)、シュードモナス属(Pseudomonas)、バチルス属(Bacillus)及び菌根菌からなる群から選ばれた供試微生物を培土又は作物に付与し、pHを高めるための土壌pH矯正物質を培土に付与し、プロベナゾールからなる植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物に付与し、次いで土壌生息性であって細菌性又は真菌性の植物病原菌を培土又は作物茎葉に付与して栽培し、その結果、前記供試微生物が前記土壌pH矯正物質及び前記植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって、その供試微生物のみを用いた場合に比べて発病抑制作用を高める場合には、供試した微生物が請求項1〜4のいずれか1つに記載の土壌伝染性病害防除法に有用な微生物であると判定することを特徴とする土壌伝染性病害防除用微生物の検定方法。
  6. 作物の播種・育苗期において、グリオクラディウム属(Gliocladium)、タラロマイセス属(Talaromyces)、フザリウム属(Fusarium)、エルビニア属(Erwinia)、シュードモナス属(Pseudomonas)、バチルス属(Bacillus)及び菌根菌からなる群から選ばれた供試微生物を培土又は作物に付与し、pHを高めるための土壌pH矯正物質を培土に付与し、次いでプロベナゾールからなる植物病害抵抗性誘導物質を培土又は作物に付与して栽培し、その結果、前記供試微生物が前記土壌pH矯正物質及び前記植物病害抵抗性誘導物質と組合さることによって、その供試微生物のみを用いた場合に比べて作物の生長が促進される場合には、供試した微生物が請求項1〜4のいずれか1つに記載の土壌伝染性病害防除法に有用な微生物であると判定することを特徴とする土壌伝染性病害防除用微生物の検定方法。
  7. 前記土壌pH矯正物質として、転炉スラグ、消石灰及び炭酸カルシウムからなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いる請求項1〜のいずれか1つに記載の土壌伝染性病害防除法。
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