JP6182828B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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Description
インクジェットプリンターは、キャリッジと、キャリッジに搭載された記録ヘッドとを備える。キャリッジを記録用紙(記録媒体)に対して走査移動させながら、記録ヘッドに形成されたノズルからインク(液体)を噴射して、記録用紙に対して印刷を行う。
オンキャリッジタイプのインクジェットプリンターにおいては、インクカートリッジのインク容量に限界がある。比較的大量の印刷を実行しようとする場合には、インクカートリッジの頻繁な交換が必要となり、ランニングコストが嵩む。
また、キャリッジに搭載され、記録媒体に向けて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置本体と、前記液体噴射装置本体の外部領域に配置された液体収容体と、前記液体が収容された液体収容体から送られる液体を前記液体噴射ヘッドへと導き、前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有する液体供給チューブと、前記液体噴射ヘッドに接続され、該液体噴射ヘッドに記録実行のためのデータ信号を送る可撓性を有するフレキシブルケーブルと、を備える液体噴射装置において、前記液体供給チューブは、複数本のチューブであり、前記液体噴射ヘッドの走査方向に沿って配置されて、前記キャリッジを往復動自在に支持し、前記走査方向に案内するガイドフレームを有し、前記液体供給チューブは、前記ガイドフレームの上面において前記液体噴射ヘッドの走査方向と直交する方向に並列に配置されるとともに、前記上面に対して一部が固定されており、前記液体供給チューブが前記キャリッジの前記移動に伴って追従変形し、前記液体供給チューブは、前記キャリッジ側の端部が前記記録媒体の搬送方向の上流から下流に向けて折り曲げられて前記キャリッジへと引き廻され、前記液体供給チューブは、前記ガイドフレームの延在方向に直線状に配置されるとともにフレキシブルケーブルよりも上方に配置され、前記液体供給チューブと前記フレキシブルケーブルは、前記走査方向における前記キャリッジの移動範囲内で、前記キャリッジの移動位置に関わらず、前記液体噴射装置の高さ方向で重ならない、ことを特徴とする。
本発明の第一実施形態に係る複合機1について説明する。
以下、各図において、記録用紙Pの搬送方向(副走査)をX方向、キャリッジ81の走査方向(水平方向)をY方向、鉛直方向をZ方向とする。
慣用上、記録用紙(記録媒体)Pの搬送方向の下流側(+X方向)を前方、上流側(−X方向)を後方と呼ぶ。Y方向のうち、+Y方向を左側、−Y方向を右側と呼ぶ。Z方向のうち、+Z方向を上方、−Z方向を下方と呼ぶ。
図2は、スキャナーユニット3が開放状態のときの複合機1を示す斜視図である。
複合機(液体噴射装置)1は、装置本体であるプリンターユニット2と、プリンターユニット2の上部に配設されたアッパーユニットであるスキャナーユニット3と、を一体に備える。図2に示すように、複合機1は、プリンターユニット2の外部に、インクを貯留するインク容器(液体収容体)110を備える。
図1に示すように、スキャナーユニット3を回動方向に引き降ろし、プリンターユニット2上に載置することで、スキャナーユニット3によって上面開口部10が閉塞する。
図2に示すように、スキャナーユニット3を回動方向に引き上げることで、プリンターユニット2の上面開口部10が露出する。これにより、上面開口部10からプリンターユニット2の内部が露出する。
このように、スキャナーユニット3を引き上げて、上面開口部10を露出させることにより、紙詰まりの解消等が可能である。
アッパーフレーム11の後端部には、開閉手段4のスキャナーユニット3側の構成部材が設けられる。
上ケース17には、ガラス製の原稿載置板が広く配設される(図示省略)。原稿載置板には、読取面を下に向けた読取媒体が載置される。
イメージセンサーとして、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)方式のラインセンサーを用いてもよい。
図4は、プリンターユニット2の内部構造及びチューブ120の配置経路を示す分解斜視図である。
印刷部62は、装置フレーム64に支持されると共にY方向に幅一杯に延在する板金製のガイドフレーム71と、ガイドフレーム71に往復動自在に支持されたキャリッジユニット72と、キャリッジユニット72をガイドフレーム71に沿って往復動させるキャリッジ移動機構73(図2参照)と、を備える。
ガイドフレーム71は、その一部が上面開口部10から露出する。
インクカートリッジアダプタ84には、後述するインク容器110からインクが供給される。
媒体規制部材95は、いわゆるプラテンに相当する。
この間欠送りに同期して、キャリッジユニット72がX方向に往復動しながらインクを選択的に吐出して(主走査)、所望の印刷が行われる。
媒体規制部材95を越えてガイドローラー97に達した記録用紙Pの先端は、ガイドローラー97により上反り状態を矯正されるようにして、排紙ローラー96に送り込まれる。
このようにして、印刷が完了した記録用紙Pは、排紙ローラー96により、排出口100から前方に送り出される。
装置フレーム64は、プリンターユニット2の各部を支持するフレームであり、一体成形された樹脂で構成される。
装置フレーム64は、ベースフレーム部64a、左右一対のサイドフレーム部64b、左右一対のフロントフレーム部64c及び左右一対のリアフレーム部64dを備える。
左右一対のサイドフレーム部64bは、ベースフレーム部64aに立設されて搬送部61の各構成部材およびガイドフレーム71を両側で支持する。
左右一対のフロントフレーム部64cは、ベースフレーム部64aの前部においてスキャナーユニット3の前部を支持すると共に、操作部63を支持する。
左右一対のリアフレーム部64dは、ベースフレーム部64aの後部において、開閉手段4を介してプリンターユニット2を開閉自在に支持する。
排紙フレーム101は、キャリッジ81よりも前方(+X方向)側かつ下方(−Z方向)側に配置される。排紙フレーム101は、一対のサイドフレーム部64bの間に、キャリッジ81の走査方向(Y方向)に沿って水平に架け渡される。
チューブ120は、プリンターユニット2の上面においては、チューブ結束固定具126を用いて結束固定される。チューブ120は、ガイドフレーム71の上面71uにおいては、ガイドフレーム71に対して、直接、結束固定される。チューブ120は、ガイドフレーム71の上面71uにおける左右方向中央に結束固定される。
チューブ120のうち、ガイドフレーム71の上面71uとインクカートリッジアダプタ84の間の領域は、キャリッジ81の走査移動に伴って屈曲変形する可動領域120Fとなる。
溝状凹部67は、スキャナーユニット3を閉じた際に、チューブ120(4本のチューブ121)を通す程度の空間を有する。チューブ結束固定具126は、スキャナーユニット3を閉じた際に、スキャナーユニット3に当接せずに、チューブ120を固定する。
溝状凹部67は、プリンターユニット2の側面に繋がる。装置ハウジング65の側面には、溝状凹部67を露出させる切欠部68が形成される。
チューブ120は、搬送部61の左右方向中央において、ガイドフレーム71の上面71uに固定される。ガイドフレーム71の上面71uでは、チューブ120は、結束バンド等を用いて結束及び固定される。
図5に示すように、チューブ120の可動領域120Fは、ガイドフレーム71とキャリッジ81(インクジェットヘッド85)の間に配線されたフレキシブルケーブル75と同様の経路に設定される。フレキシブルケーブル75に対してチューブ120の可動領域120Fは、上方(+Z方向)に配置される。
可動領域120Fの長さは、キャリッジ81の走査移動を阻害しないように調整される。
また、装置ハウジング65の側面に切欠部68が形成されるので、チューブ120を溝状凹部67に敷設した場合であっても、スキャナーユニット3を閉じてプリンターユニット2に密着させることができる。
本発明の第二実施形態に係る複合機201について説明する。第一実施形態に係る複合機1と同一の構成や部材などについては、同一の符号を付してその説明を省略などする。
図7は、プリンターユニット2の内部構造及びチューブ120の配置経路を示す上面図である。
インク容器110とインクカートリッジアダプタ84の間には、インク容器110に収容されたインクをインクカートリッジアダプタ84に向けて供給するためのチューブ120が配置(配管)される。チューブ(液体供給チューブ)120は、4色のインクを供給する4本のチューブ121からなる。
チューブ120は、プリンターユニット2の上面側端部69においては、チューブ結束固定具127を用いて結束固定される。チューブ120は、ガイドフレーム71においては、直接、ガイドフレーム71の上面71uに対して結束固定される。
チューブ120のうち、ガイドフレーム71の上面71uとインクカートリッジアダプタ84の間の領域は、キャリッジ81の走査移動に伴って屈曲変形する可動領域120Fとなる。
チューブ結束固定具127は、スキャナーユニット3を閉じた際に、チューブ120がスキャナーユニット3により押し潰されないようにする機能を有する。このため、スキャナーユニット3は、チューブ結束固定具127に当接するので、スキャナーユニット3を完全に閉じることはできない。
チューブ120は、搬送部61の左右方向中央において、ガイドフレーム71の上面71uに固定される。ガイドフレーム71の上面71uでは、チューブ120は、結束バンド等を用いて結束及び固定される。
図7に示すように、チューブ120の可動領域120Fは、フレキシブルケーブル75に対して、左右方向において対称な(相反する)経路に設定される。フレキシブルケーブル75に対してチューブ120の可動領域120Fは、上方(+Z方向)に配置される。
可動領域120Fの長さは、キャリッジ81の走査移動を阻害しないように調整される。
チューブ120をガイドフレーム71の上面71uに対して直接固定する場合に限らない。図8に示すように、ガイドフレーム71の背面71bに固定してもよい。ガイドフレーム71の背面71bにおける左右方向の中央上方に、チューブ120を上下方向に並べて結束、固定する。背面71bは、上面71uに比べて面積が大きいので、チューブ120を結束、固定しやすい。
第二実施形態に係る複合機201においても、ガイドフレーム71の背面71bにチューブ120を固定してもよい。
インク容器110が4つ、チューブ120が4本のチューブ121の場合に限らない。インク容器110が6つ、チューブ120が6本のチューブ121であってもよい。
液体噴射装置から噴射される液体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する液体を適用可能である。
Claims (11)
- キャリッジに搭載され、記録媒体に向けて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置本体と、
前記液体噴射ヘッドの走査方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送する搬送部と、
前記液体噴射装置本体の外部領域に配置された液体収容体と、
前記液体が収容された液体収容体から送られる液体を前記液体噴射ヘッドへと導き、前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有する液体供給チューブと、
前記液体噴射ヘッドに接続され、該液体噴射ヘッドに記録実行のためのデータ信号を送る可撓性を有するフレキシブルケーブルと、
を備える液体噴射装置において、
前記液体供給チューブは、複数本のチューブであり、
前記液体噴射ヘッドの走査方向に沿って配置されて、前記キャリッジを往復動自在に支持し、前記走査方向に案内するガイドフレームを有し、
前記液体供給チューブの一部は、前記搬送部の前記走査方向における中央において、前記ガイドフレームに対して固定されており、
前記走査方向の一方側から他方側に向かって配置された前記液体供給チューブは、前記ガイドフレームに固定された後、一旦他方側に向かった後に前記一方側に反転して、前記走査方向の前記一方側の端部に位置する前記液体噴射ヘッドに接続され、前記液体供給チューブが前記キャリッジの前記移動に伴って追従変形し、
前記液体供給チューブは、前記キャリッジ側の端部が前記記録媒体の搬送方向の上流から下流に向けて折り曲げられて前記キャリッジへと引き廻され、
前記液体供給チューブは、前記フレキシブルケーブルよりも上方に配置され、前記液体供給チューブと前記フレキシブルケーブルは、前記走査方向における前記キャリッジの移動範囲内で、前記キャリッジの移動位置に関わらず、前記液体噴射装置の高さ方向で重ならない、ことを特徴とする液体噴射装置。 - キャリッジに搭載され、記録媒体に向けて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置本体と、
前記液体噴射装置本体の外部領域に配置された液体収容体と、
前記液体が収容された液体収容体から送られる液体を前記液体噴射ヘッドへと導き、前記キャリッジの移動に伴って追従変形する変形可動部を有する液体供給チューブと、
前記液体噴射ヘッドに接続され、該液体噴射ヘッドに記録実行のためのデータ信号を送る可撓性を有するフレキシブルケーブルと、
を備える液体噴射装置において、
前記液体供給チューブは、複数本のチューブであり、
前記液体噴射ヘッドの走査方向に沿って配置されて、前記キャリッジを往復動自在に支持し、前記走査方向に案内するガイドフレームを有し、
前記液体供給チューブは、前記ガイドフレームの上面において前記液体噴射ヘッドの走査方向と直交する方向に並列に配置されるとともに、前記上面に対して一部が固定されており、前記液体供給チューブが前記キャリッジの前記移動に伴って追従変形し、
前記液体供給チューブは、前記キャリッジ側の端部が前記記録媒体の搬送方向の上流から下流に向けて折り曲げられて前記キャリッジへと引き廻され、
前記液体供給チューブは、前記ガイドフレームの延在方向に直線状に配置されるとともにフレキシブルケーブルよりも上方に配置され、前記液体供給チューブと前記フレキシブルケーブルは、前記走査方向における前記キャリッジの移動範囲内で、前記キャリッジの移動位置に関わらず、前記液体噴射装置の高さ方向で重ならない、ことを特徴とする液体噴射装置。 - 前記液体供給チューブは、前記ガイドフレームの上面に対して水平方向に並べて配設されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給チューブは、複数の流路が並列に一体形成された並列連結チューブであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給チューブの変形可動部は、前記フレキシブルケーブルに対して水平方向において一致する方向に向けて配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給チューブの変形可動部は、前記フレキシブルケーブルに対して水平方向において相反する方向に向けて配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記液体噴射装置本体は、上面開口部を閉塞する蓋体を有し、
前記液体噴射装置本体の側壁に、前記蓋体を閉塞した際に開口する切欠部が形成され、
前記液体供給チューブのうち、前記ガイドフレームと前記液体収容体との間の追従変形しない部分が前記開口を経て配置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記切欠部は、前記ガイドフレームの前記記録媒体の搬送方向上流側に形成された溝状凹部に繋がるように形成されることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
- 前記液体噴射装置本体は、上面開口部を閉塞する蓋体を有し、
前記液体噴射装置本体の上面側方に、前記液体供給チューブを覆って結束するチューブ結束固定具が設けられ、
前記チューブ結束固定具は、前記上面開口部を閉塞した前記蓋体に当接することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記チューブ結束固定具により結束された前記液体供給チューブは、前記ガイドフレームの延在方向に直線状に配置されることを特徴とする請求項9に記載の液体噴射装置。
- 前記ガイドフレームは、前記液体噴射ヘッドよりも前記搬送部の上流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
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