JP6182620B2 - ベンゾモルファン類似体およびその使用 - Google Patents

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Description

本発明は、薬化学の分野である。本発明は、オピオイド受容体アゴニストおよび/またはアンタゴニストとしての活性を有する新規なベンゾモルファン類似体に関する。特定の実施形態において、本発明の化合物は、オピオイドアゴニストおよびORL−1受容体アンタゴニストとして二重活性を有する。
疼痛は、患者が医師の忠告や治療を求める最も一般的な症状である。急性疼痛が通常自己限定性であるのに対して、慢性疼痛は3カ月以上続く可能性があり、患者の人格、ライフスタイル、機能的能力および全体の生活の質に著しい変化をもたらす可能性がある(K.M.Foley、Pain、Cecil Textbook of Medicine、100-107、J.C.BennettおよびF.Plum編、第20版、1996年)。
疼痛は従来より、非オピオイド性鎮痛剤(例えばアセチルサリチル酸、コリンマグネシウムトリサリチル酸、アセトアミノフェン、イブプロフェン、フェノプロフェン、ジフルニサルまたはナプロキセン)、またはオピオイド性鎮痛剤(例えばモルヒネ、ヒドロモルホン、メサドン、レボルファノール、フェンタニル、オキシコドンまたはオキシモルホン)のいずれかを投与することにより対処されてきた。
「麻薬」という用語は、オピオイドを指すために使用されることが多いにもかかわらず、この用語は、オピオイドに特異的に適用されることはない。「麻薬」という用語は、「昏迷」というギリシャ語の単語に由来し、睡眠を誘導する任意の薬剤を本来指すものであったが、後になってオピオイドに関連するものになった(Gutstein Howard B.、Akil Huda、「第21章Opioid Analgesics」(第21章)、Brunton LL、Lazo JS、Parker Kl:Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics、第11版:http://www.accessmedicine.com/content.aspx?aID=940653)。合法的文脈において、「麻薬」という用語は、乱用または常習の可能性のある、機構的に無関係な様々な物質を指す(Gutstein Howard B.、Akil Huda、「第21章Opioid Analgesics」(第21章)、Brunton LL、Lazo JS、Parker Kl:Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics、第11版:http://www.accessmedicine.com/content.aspx?aID=940653)。したがって、「麻薬」という用語は、オピオイドを指すばかりでなく、オピオイドと異なる受容体を介してその薬理学的な効果を発揮する薬剤、例えばコカイン、メタンフェタミン、エクスタシーなども指す。さらに、「麻薬」という用語は、このような広範囲の無関係な薬剤を指し、これらの多くは、鎮痛特性を所有していないので、「麻薬」特性を有する薬剤は、必ずしも鎮痛性を有すると想定することはできない。例えば、エクスタシーおよびメタンフェタミンなどの薬剤は、鎮痛性がないので、疼痛を治療するために使用されていない。
最近まで、中枢神経系(CNS)の中に、各種類がサブタイプ受容体を有する、3つの主要な種類のオピオイド受容体が存在するという証拠があった。これらの受容体の種類は、μ、δおよびκとして知られている。オピエートは、これらの受容体に対する親和性が高い一方、体内で生じるものではないので、これらの受容体の内因性リガンドを同定および単離するための研究が追随した。これらのリガンドはそれぞれ、エンドルフィン、エンケファリンおよびダイノルフィンとして同定された。追加の実験は、オピオイド受容体様(ORL−1)受容体の同定へとつながるが、この受容体は、既知のオピオイド受容体の種類と高い相同性を有する。新しく発見されたこの受容体は、この受容体が薬理学的な相同性を示さなかったことから、構造上の根拠のみに基づきオピオイド受容体と分類された。μ、δおよびκ受容体に対して高い親和性を有する非選択的リガンドは、ORL−1受容体に対して低い親和性を有していたことが最初に実証された。内因性リガンドが依然として発見されていなかったという事実と共に、この特徴から、ORL−1受容体を「オーファンレセプター」として指定するに至った。
その後の研究により、ORL−1受容体の内因性リガンドの単離および組立へと展開した。このリガンド、ノシセプチン(オルファニンFQ(OFQ)としても知られている)は、オピオイドペプチドファミリーのメンバーと構造が似ている17のアミノ酸ペプチドである(C.Altierら、「ORL1 receptor-mediated internalization of N-type calcium channels.」Nature Neuroscience、2005年、9:31)。
ORL−1受容体、およびその内因性リガンドの発見は、疼痛対策またはこの受容体により影響を受ける他の症候群のために投与することができる新規な化合物を発見する機会を意味する。
ORL−1/ノシセプチン分野での多くの出版物が、脳内でのORL−1受容体の活性化により、オピオイド媒介による鎮痛性を阻害することができるという証拠を提供している(例えば、D.Barloccoら、「The opioid-receptor-like 1 (ORL-1) as a potential target for new analgesics.」Eur.J.Med.Chem.、2000年、35:275、J.S.Mogilら、「Orphanin FQ is a functional anti-opioid peptide.」Neurosci.、1996年、75:333、K.Lutfyら、「Tolerance develops to the inhibitory effect of orphanin FQ on morphine-induced antinociception in the rat.」NeuroReport、1999年、10:103、M.M.Morganら、「Antinociception mediated by the periaqueductal gray is attenuated by orphanin FQ.」NeuroReport、1997年、8:3431およびJ.Tianら、「Involvement of endogenous Orphanin FQ in electroacupuncture-induced analgesia.」NeuroReport、1997年、8:497)。
μ受容体の作用に対するORL−1のより全般的な制御的役割を支持する証拠はますます増大しており、おそらく、古典的オピエートで治療を行っている患者におけるμ−アゴニスト耐性の発生に貢献している(例えば、J.Tianら、「Functional studies using antibodies against orphanin FQ/nociceptin.」Peptides、2000年、21:1047、およびH.Uedaら、「Enhanced Spinal Nociceptin Receptor Expression Develops Morphine Tolerance and Dependence.」J.Neurosci.、2000年、20:7640)。さらに、ORL−1活性化は、μアゴニストを含めたいくつかの依存性薬物の報酬特性の抑制効果を有するようにみえる。
オピオイド鎮痛剤の使用は、多くの場合副作用として便秘をもたらす。オピオイド鎮痛剤の使用に伴う便秘は、主におよび機構的に、μオピオイドアゴニスト作用の結果として、腸内に位置するμオピオイド受容体に直接起こると推定される(Wood & Galligan (2004), Function of opioids in the enteric nervous system. Neurogastroenterology & Motility 16(Suppl.2): 17-28)。腸内のμオピオイド受容体の刺激が、正常な消化管(消化器系)自発運動の阻害を引き起こし、便秘をもたらす。腸内のμオピオイド受容体に対するμオピオイドアゴニズムの作用は、ロペラミド(イモジウム(商標))の下痢を治療する作用を介して観察することができる。ロペラミドは、経口的に投与される強力なμオピオイドアゴニストであるが、血流への吸収が皆無かそれに近い。その結果、ロペラミドは、腸内のμオピオイド受容体に対して局在的にその作用を発揮し、これが消化器系の自発運動の阻害を生じ、下痢を治療する。
オピオイド誘発性便秘を制限するために機能し得る規定された生体内分布特性を有するμ受容体アゴニストおよびアンタゴニストの組合せを開発することに最近関心がもたれている。例えば、経口的に生物が利用可能なμオピオイド受容体アゴニスト(例えばモルヒネ、コデイン、オキシコドンまたはヒドロモルホンなど)を、経口的に生物が利用可能ではない強力なμオピオイド受容体アンタゴニスト(例えばN−メチルナロキソンまたはN−メチルナルトレキソン)と一緒に同時投与することによって、さもなければμオピオイド受容体アゴニスト療法に伴って生じていたであろう便秘を阻止または低減させるために機能することができる。この原理によると、結果として所望の無痛が生じ、アンタゴニスト成分が腸にとどまり、腸の中でさもなければ起こっていたであろういかなるアゴニスト誘発性便秘も阻止または低減させながら、その一方でアゴニスト成分が、周囲の神経系および中枢神経系(CNS)全体にわたり吸収され、分布することになる。
鎮痛活性を有するベンゾモルファン類似体化合物、例えば、3,11,11−トリメチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6,8−ジオールおよび8−メトキシ−3,11,11−トリメチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−オールが記載されている(例えばUS4,425,353;US4,406,904;およびUS4,366,325を参照されたい)。
本発明は、疼痛、特に慢性疼痛および便秘を含めた様々な状態を治療するのに有用な新規なベンゾモルファン類似体化合物を提供する。より具体的には、本発明は、1つまたは複数のORL−1、μ、δおよびκオピオイド受容体に対して親和性を示す、以下の式I、式IA、式IB、式ICおよび式IDならびに式I’、式IA’、式IB’、式IC’および式ID’の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。このような化合物、塩および溶媒和物は、以下、まとめて「本発明の化合物(Compounds of the Invention)」と称する(それぞれを、以下、個々に「本発明の化合物(Compound of the Invention)」と称する)。
特定の態様では、本発明は、式I:
(式中、
は、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C12)シクロアルキル、(C〜C12)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、(C〜C12)シクロアルケニル−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、ジフェニル(C〜C)アルキル−、−(OCHCH−O−(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、−(C〜C10)アルコキシ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−C(=O)R、−C(=O)−O−(C〜C10)アルキル、−C(=O)−N−(Rおよび−(CH−N(Rからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されており、
2aは、存在しないか、またはOH、−(C〜C)アルキルおよびヒドロキシ(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
2bは、
a)−(6から14員の)アリールもしくは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている)、および
b)−Z−G−R10
からなる群から選択されるか、
またはR2aおよびR2bは一緒になって、=Oを形成し、
は、
a)−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている)、および
b)−Z−G−R10
からなる群から選択され、
各Zは、独立して存在しないか、または1もしくは2つの−(C〜C)アルキルで場合によって置換されている−(CH−であり、
各Gは、独立して、
a)結合、−(C〜C)アルキレン、および−(C〜C)アルケニレン、
b)O、−O−C(=O)−、−C(=O)、および=CH、
c)NR、=N−O、および=N−NH、ならびに
d)S、SO、およびSO
からなる群から選択され、
各R10は、独立して、
a)水素、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−CH(=O)、−C(=O)−(C〜C)アルキル、−C(=O)−(C〜C)アルケニル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリール、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルキル、((C〜C14)ビシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C8〜20)トリシクロアルキル、((C〜C20)トリシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルケニル、((C〜C14)ビシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C20)トリシクロアルケニル、((C〜C20)トリシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環性アリール、((7から12員の)二環性アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR40基で場合によって置換されている)、および
b)−NH、−NH(C〜C)アルキル、CN、NR、−(C〜C)アルキル−NR、−CONR、−(C〜C)アルキル−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−C(=O)−(CH−COOR、および−CO−(CH−CONR(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR41基で場合によって置換されている)
からなる群から選択され、
各R40は、独立して、OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、ジヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ、((C〜C)アルコキシ)CO(C〜C)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−NH(C〜C)アルキル−R14、−CN、−SH、−OR11、−CONR、−(C〜Cアルキル)−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル)スルホニル、((C〜C)アルキル)スルホニル(C〜C)アルキル−、−NH−SO(C〜C)アルキル、NH−SO(C〜C)アルキル−、−N(SO(C〜C)アルキル)、−C(=NH)NH、−NH−CO−(C〜C)アルキル、−NH−CO−NH、−NH−C(=O)−NH−(C〜C)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−CO−OR、−NH−C(=O)−CH(NH)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C〜C)アルコキシ−CONR、−NH−(C〜C)アルキル−−CONR、−C(=O)NH−(C〜C)アルキル−COOR、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
各R41は、独立して、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、ジヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ、((C〜C)アルコキシ)CO(C〜C)アルコキシ−、−(C〜C)アルキル−NH(C〜C)アルキル−R14、−CONR5a6a、−(C〜Cアルキル−CONR5a6a、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル)スルホニル、((C〜C)アルキル)スルホニル(C〜C)アルキル−、−C(=NH)NH、フェニル、ベンジル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択されるが、ただし、
a)R2aが存在しないかまたはOHである場合、R2bおよびRは、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、または−(C〜C)アルキニル(これらのうちのそれぞれは非置換である)ではなく、または
b)R2bがZ−G−R10であり、R2bのGが=N−O、=N−NH、もしくは=CHであり、R2bのZが存在しない場合、R2aは存在しない、または
c)RがZ−G−R10であり、RのGが=N−O、=N−NH、もしくは=CHである場合、RのZは存在しないことはできず、
は、
a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−COOH、または−CONH、ならびに
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されている)
からなる群から選択され、
およびRは、それぞれ独立して、
a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、および−CH(ハロ)、
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C10)アルケニル、−(C〜C10)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、フェニル、および−CONR5a6aから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
c)−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−CONH、および(C〜C)アルキル−CONH−、
d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
からなる群から選択されるか、または
e)RおよびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(4から8員の)複素環を形成し、
5aおよびR6aは、それぞれ独立して、
a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、および−CH(ハロ)、
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C10)アルケニル、−(C〜C10)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、およびフェニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
c)−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−CONH、および(C〜C)アルキル−CONH−、
d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール)
からなる群から選択されるか、または
e)R5aおよびR6aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(4から8員の)複素環を形成し、
各Rは、独立して、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、および((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
各Rは、独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−C(=O)(C〜C)アルキルおよびSO(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
各Rは、独立して、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、フェニル、および−CONR5a6aからなる群から選択され、
各R11は、独立して、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、および((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されており、
各R14は、独立して、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルキル−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−CONR5a6a、および−(C〜C)アルキル−CONR5a6aからなる群から選択され、
各R30は、独立して、−COOR、−CONR5a6a、−(C〜C)アルキル、CN、−(3から12員の)ヘテロアリール、((3から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、NH、ハロ、および((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルコキシ−から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
一実施形態では、本発明は、式IA:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式Iに対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式IB:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式Iに対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式IC:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式Iに対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式ID:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式Iに対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の態様では、本発明は、式I’:
(式中、
は、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C12)シクロアルキル、(C〜C12)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、(C〜C12)シクロアルケニル−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、ジフェニル(C〜C)アルキル−、−(OCHCH−O−(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、−(C〜C10)アルコキシ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−C(=O)R、−C(=O)−O−(C〜C10)アルキル、−C(=O)−N(Rおよび−(CH−N(Rからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されており、
2aは、水素であるか、またはOH、−(C〜C)アルキルおよびヒドロキシ(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
2bは、
a)−(6から14員の)アリールもしくは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている)、および
b)−Z−G−R10
からなる群から選択されるか、
またはR2aおよびR2bは一緒になって、=Oを形成し、
は、
a)−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている)、および
b)−Z−G−R10
からなる群から選択され、
各Zは、独立して存在しないか、または1もしくは2つの−(C〜C)アルキルで場合によって置換されている−(CH−であり、
各Gは、独立して、
a)結合、−(C〜C)アルキレン、および−(C〜C)アルケニレン、
b)O、−O−C(=O)−、−C(=O)、および=CH、
c)NR、=N−O、および=N−NH、ならびに
d)S、SO、およびSO
からなる群から選択され、
各R10は、独立して、
a)水素、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−CH(=O)、−C(=O)−(C〜C)アルキル、−C(=O)−(C〜C)アルケニル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリール、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルキル、((C〜C14)ビシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C8〜20)トリシクロアルキル、((C〜C20)トリシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルケニル、((C〜C14)ビシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C20)トリシクロアルケニル、((C〜C20)トリシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環性アリール、((7から12員の)二環性アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR40基で場合によって置換されている)、および
b)−NH、−NH(C〜C)アルキル、CN、−NR、−(C〜C)アルキル−NR、−CONR、−(C〜C)アルキル−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−C(=O)−(CH−COOR、および−CO−(CH−CONR(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR41基で場合によって置換されている)
からなる群から選択され、
各R40は、独立して、OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、ジヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ、((C〜C)アルコキシ)CO(C〜C)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−NH(C〜C)アルキル−R14、−CN、−SH、−OR11、−CONR、−(C〜Cアルキル)−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル)スルホニル、((C〜C)アルキル)スルホニル(C〜C)アルキル−、−NH−SO(C〜C)アルキル、NH−SO(C〜C)アルキル−、−N(SO(C〜C)アルキル)、−C(=NH)NH、−NH−CO−(C〜C)アルキル、−NH−CO−NH、−NH−C(=O)−NH−(C〜C)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−CH(NH)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C〜C)アルコキシ−CONR、−NH−(C〜C)アルキル−CONR、−C(=O)NH−(C〜C)アルキル−COOR、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
各R41は、独立して、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、ジヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ、((C〜C)アルコキシ)CO(C〜C)アルコキシ−、−(C〜C)アルキル−NH(C〜C)アルキル−R14、−CONR5a6a、−(C〜Cアルキル−CONR5a6a a、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル)スルホニル、((C〜C)アルキル)スルホニル(C〜C)アルキル−、−C(=NH)NH、フェニル、ベンジル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択されるが、ただし、
a)R2aが水素またはOHである場合、R2bおよびRは、H、−(C〜C52)アルキル、−(C〜C54)アルケニル、または−(C〜C54)アルキニル(これらのうちのそれぞれは非置換である)ではなく、
2bが水素を形成する場合、R2aは(C〜C)アルキルではない、または
b)R2bがZ−G−R10であり、R2bのGが=N−O、=N−NH、もしくは=CHであり、R2bのZが存在しない場合、R2aは存在しない、または
c)RがZ−G−R10であり、RのGが=N−O、=N−NH、もしくは=CHである場合、RのZは存在しないことはできない、または
d)R2aが水素または非置換の(C〜C)アルキルである場合、Rは非置換の(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニルもしくは−(C〜C54)アルキニルではない、または
e)Rがメトキシであり、Rがメチルであり、Rがメチルである場合、R2aおよびR2bは、一緒になって=Oを形成することができない、または
f)Rが水素であり、Rがメチルであり、Rがメチルである場合、
(i)R2aおよびR2bは、一緒になって、=Oもしくは=N−OHを形成できない、または
(ii)GはNRではない、または
g)Rが非置換の(C〜C)アルキルとして選択され、R2aが(C〜C)アルキルもしくはヒドロキシ(C〜C)アルキルであり、R2bが水素、(C〜C52)アルキル、ヒドロキシル、アミノもしくはアルコキシを形成する場合、Rは−COOH、CHOH、CONHではない、および
h)Rがメチルもしくはエチルであり、RがOHであり、Rが、シクロプロピルもしくはフェニルもしくはアルケニルで場合によって置換されている(C〜C)アルキルである場合、および、
(i)R2aが水素である場合、R2bは(C〜C)アルキルではない、または
(ii)R2aが(C〜C)アルキルである場合、R2bは水素、(CH−C(=O)−(CH−シクロペンチルもしくはCHを形成せず、
は、
a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−COOH、または−CONH、ならびに
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されている)
からなる群から選択され、
およびRは、それぞれ独立して、
a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、および−CH(ハロ)、
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、フェニル、および−CONR5a6aから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
c)−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−CONH、および(C〜C)アルキル−CONH−、
d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
からなる群から選択されるか、または
e)RおよびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている(4から8員の)複素環を形成し、
5aおよびR6aは、それぞれ独立して、
a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、および−CH(ハロ)、
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、およびフェニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
c)−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−CONH、および(C〜C)アルキル−CONH−、
d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
からなる群から選択されるか、または
e)R5aおよびR6aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている(4から8員の)複素環を形成し、
各Rは、独立して、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、および((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
各Rは、独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−C(=O)(C〜C)アルキルおよびSO(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
各Rは、独立して、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、フェニル、および−CONR5a6aからなる群から選択され、
各R11は、独立して、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5〜から12員の)ヘテロアリール、および((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されており、
各R14は、独立して、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルキル−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−CONR5a6a、および−(C〜C)アルキル−CONR5a6aからなる群から選択され、
各R30は、独立して、−COOR、−CONR5a6a、−(C〜C)アルキル、CN、−(3から12員の)ヘテロアリール、((3から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、NH、ハロ、および((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルコキシ−から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
の新規化合物および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を提供する。
一実施形態では、本発明は、式IA’:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式I’に対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式IB’:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式I’に対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式IC’:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式I’に対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式ID’:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式I’に対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
本発明の特定の実施形態の目的は、現在利用可能な化合物と比べて、副作用(例えば、オピオイド誘発性便秘など)を減少させつつ、状態(以下に定義された通り)を治療するのに治療上有効である新規化合物を提供することである。
本発明のある特定の化合物は、現在利用可能な化合物、例えば、モルヒネなどよりも高いアゴニスト活性をμ、δおよび/またはκ受容体において有する。
本発明のある特定の化合物は、(i)ORL−1受容体でのアンタゴニスト活性と、(ii)1つまたは複数のμ、δおよび/またはκ受容体におけるアゴニスト活性の両方を有する。本発明のある化合物は、(i)ORL−1受容体でのアンタゴニスト活性と、(ii)μ受容体でのアゴニスト活性の両方を有する。本発明の特定の化合物は、(i)μ受容体でのアンタゴニスト活性と、(ii)κ受容体でのアゴニスト活性の両方を有することになる。本発明の特定の化合物は、(i)ORL−1受容体でのアンタゴニスト活性と、(ii)μ受容体でのアンタゴニスト活性と、(iii)κ受容体でのアゴニスト活性を有することになる。本発明の特定の化合物は、(i)μ受容体でのアンタゴニスト活性と、(ii)κ受容体でのアゴニスト活性と、(iii)δ受容体でのアンタゴニスト活性を有することになる。
本発明の化合物は、疼痛を治療、回復、もしくは予防する鎮痛剤として;または嗜癖障害を治療、回復、もしくは予防する薬剤として;またはアルコール中毒および/もしくは薬物中毒の禁断症状を治療、回復、もしくは予防する薬剤として;または掻痒状態を治療、回復、もしくは予防する薬剤として;または便秘を治療もしくは予防する薬剤として;または下痢を治療もしくは予防する薬剤として有用となり得る(疼痛、アルコール禁断症状、薬物禁断症状、嗜癖障害、掻痒症、便秘、および下痢のそれぞれが「状態」である)。
さらなる態様において、本発明は、状態を治療するための方法であって、本発明の化合物の治療有効量を、それを必要とする対象に投与することを含む方法を提供する。特定の実施形態において、この状態は、疼痛(慢性疼痛または急性疼痛)である。本発明の化合物は、慢性疼痛を治療するのに特に有用である。
本発明の化合物は、急性疼痛または慢性疼痛を治療、回復、または予防するために使用することができる。本発明の化合物を使用して治療、回復、または予防することができる疼痛の例として、これらに限定されないが、がん性疼痛、神経障害性疼痛、陣痛、心筋梗塞疼痛、膵臓の疼痛、大腸の疼痛、術後疼痛、頭痛疼痛、片頭痛、筋痛、関節炎の疼痛、ならびに歯肉炎および歯周炎を含めた歯周病に関連する疼痛が挙げられる。
本発明の化合物はまた、動物における炎症または炎症性疾患に関連する疼痛を治療、回復、または予防するために使用することができる。このような疼痛は、局所的炎症反応または全身性炎症であってよい体組織の炎症が存在する箇所に生じ得る。例えば、本発明の化合物は、これらに限定されないが、臓器移植拒否反応を含めた炎症性疾患;これらに限定されないが、心臓、肺、肝臓、または腎臓の移植を含めた臓器移植から生じる再酸素化損傷(Grupp et al., J. Mol, Cell Cardiol. 31:297-303(1999)を参照されたい);関節炎、関節リウマチ、骨関節炎および骨吸収の増加に関連する骨疾患を含めた、関節の慢性炎症性疾患;炎症性腸疾患、例えば、回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群、およびクローン病など;炎症性肺疾患、例えば、喘息、成人呼吸促拍症候群、および慢性閉塞性気道疾患など;角膜のジストロフィー、トラコーマ、糸状虫症、ブドウ膜炎、交感性眼炎および眼内炎を含めた眼の炎症性疾患;歯肉炎および歯周炎を含めた歯ぐきの慢性炎症性疾患;結核;ハンセン病;尿毒合併症、糸球体腎炎およびネフローゼを含めた腎臓の炎症性疾患;硬化性皮膚炎、乾癬および湿疹を含めた皮膚の炎症性疾患;神経系の慢性脱髄性疾患、多発性硬化症、AIDS関連の神経変性およびアルツハイマー病、伝染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症およびウイルス性または自己免疫性脳炎を含めた中枢神経系の炎症性疾患;I型真性糖尿病およびII型真性糖尿病を含めた自己免疫性疾患;これらに限定されないが、糖尿病性白内障、緑内障、網膜症、腎症(例えば、微量アルブミン尿症および進行性糖尿病性腎症)、足の壊疽、アテローム硬化型冠状動脈疾患、末梢動脈疾患、非ケトン性高血糖性高浸透圧性昏睡、足部潰瘍、関節障害、および皮膚または粘膜の合併症(例えば、感染症、シンスポット、カンジダ感染症または糖尿病性リポイド類壊死症)を含めた糖尿病性合併症、免疫複合体血管炎、および全身性エリテマトーデス(SLE);心臓の炎症性疾患、例えば、心筋症、虚血性心疾患高コレステロール血症、およびアテローム性動脈硬化症;ならびに子癇前症、慢性肝不全、脳および脊髄外傷、およびがんを含めた、有意な炎症性成分を有する可能性のある様々な他の疾患に関連する疼痛を治療、回復、または予防するために使用することができる。本発明の化合物はまた、例えば、グラム陽性もしくはグラム陰性ショック、出血性もしくはアナフィラキシーショック、または炎症誘発性サイトカインに応答するがん化学療法に誘発されるショック、例えば、炎症誘発性サイトカインに関連するショックにより例示される、身体の全身性炎症である可能性のある炎症性疾患に関連する疼痛を治療、回復、または予防するために使用することもできる。このようなショックは、例えば、がんのための治療として投与される化学療法剤により誘発される可能性がある。
本発明の化合物はまた、神経損傷に関連する疼痛(すなわち、神経障害性疼痛)を治療、回復、または予防するために使用することができる。慢性神経障害性疼痛は、原因が不明である、異種起源の疾患状態である。慢性神経障害性疼痛では、疼痛は、複数の機序により媒介し得る。このタイプの疼痛は、末梢神経組織または中枢神経組織の損傷から一般的に生じる。症候群には、脊椎損傷、多発性硬化症、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、幻想痛、カウザルギー、および反射***感神経性ジストロフィーに関連する疼痛ならびに腰痛が含まれる。慢性神経障害性疼痛の患者は、自発痛、継続的な表面が焼けるような疼痛および/または深部痛として記載することができる異常な痛覚を患っているという点において、慢性疼痛は急性疼痛とは異なる。疼痛は、熱的、冷的、および機械的な痛覚過敏、または熱的、冷的、または機械的な異痛症により誘起される可能性がある。
慢性神経障害性疼痛は、末梢感覚神経の損傷または感染症により引き起こされる可能性がある。これには、末梢神経の外傷、ヘルペスウイルス感染症、真性糖尿病、カウザルギー、神経叢剥離、神経腫、肢の切断、および血管炎による疼痛が含まれるが、これらに限定されない。神経障害性疼痛はまた、慢性アルコール中毒、ヒト免疫不全ウイルス感染症、甲状腺機能低下症、***、またはビタミン欠乏症による神経損傷により引き起こされる可能性もある。脳卒中(脊髄または脳)および脊椎損傷もまた神経障害性疼痛を誘発し得る。がん関連の神経障害性疼痛は、隣接する神経、脳、または脊髄の腫瘍増殖圧から生じる。加えて、化学療法および放射線療法を含めたがん治療は、神経損傷を引き起こす可能性がある。神経障害性疼痛として、神経損傷により引き起こされる疼痛、例えば、糖尿病患者が患う疼痛などが挙げられるがこれらに限定されない。
本発明の化合物は、これらに限定されないが、前兆を伴わない片頭痛(「普通型片頭痛」)、前兆を伴う片頭痛(「典型的片頭痛」)、頭痛を伴わない片頭痛、脳底動脈片頭痛、家族性片麻痺性片頭痛、片頭痛性脳梗塞、および前兆遷延型片頭痛を含めた片頭痛に関連する疼痛を治療、回復、または予防するために使用することができる。
本発明の別の目的は、便秘、好ましくはμオピオイド受容体誘発性便秘を治療、回復または阻止するのに対して有用なベンゾモルファン類似体化合物を提供する。このような化合物は、このような治療または予防を必要とする患者に本発明の化合物の有効量を投与することによって、使用することができる。一実施形態において、本発明の化合物は、実質的に消化管に限定されるμアンタゴニストである。別の実施形態では、本発明の化合物は、μアンタゴニストとκアゴニストの両方であり、消化管に実質的に限定されている。別の実施形態では、本方法は、μアンタゴニストであり、消化管に実質的に限定される本発明の化合物の有効量と、μアゴニストの鎮痛有効量の両方を患者に同時投与することを含む。別の実施形態では、本方法は、μアンタゴニストとκアゴニストの両方であり、実質的に消化管に限定される本発明の化合物の有効量と、μアゴニストの鎮痛有効量との両方を患者に同時投与することを含む。μアンタゴニスト活性を有し、消化管に実質的に限定される本発明の化合物は、さもなければμアゴニストを用いた治療の結果として患者に起こっていたであろう便秘を有意に低減または阻止することになる。一実施形態において、便秘の低減または予防は、μアゴニストの所望の鎮痛効果を実質的に低減することなしに得られる。κアゴニスト活性も示す本発明の化合物は、非μ受容体調整メカニズムを介して消化器系の自発運動をさらに刺激するはずである。
ある非制限的実施形態において、本発明の化合物は、実質的に直線的な用量反応曲線を示し、よって大部分のオピオイド鎮痛剤に観察されるベルシェープ型の用量反応曲線(すなわち、低用量および高用量では、有意な鎮痛性が生じない一方、中間範囲の用量では鎮痛性が生じる)は、本発明の化合物では観察されない。したがって、患者において、本発明の化合物の有効量まで調整することは、従来のオピオイド鎮痛剤の場合よりも簡単であることが予想される。本発明の化合物は、従来のオピオイドに対する耐性ができた患者、および従来のオピオイドがもはや有効な治療法ではない患者において、有効な鎮痛性および/または抗痛覚過敏性をもたらすことがさらに予想される。治療を有効にするために必要とされる高用量での従来のオピオイドが、呼吸抑制などの重大な副作用をも誘発している患者において、本発明の化合物は、呼吸抑制などの副作用を誘発しない用量で、有効な鎮痛性および/または抗痛覚過敏性をもたらすことがさらに予想される。
さらなる態様において、本発明は、状態を予防するための方法であって、それを必要とする対象に、状態の予防のための、本発明の化合物の有効量を投与することを含む方法を提供する。
さらなる態様において、本発明は、薬学的に許容される担体または添加剤と混和された本発明の化合物の治療有効量を含む医薬組成物を提供する。このような組成物は、対象における状態を治療、回復または予防するのに有用である。本発明の医薬組成物は、即放性製剤として、徐放性または持続放出性製剤として配合し得る。本発明の医薬組成物は、当分野で知られているいくつかの異なる経路のいずれかによる投与のために配合することができ、これらの経路として、経口、皮内、筋肉内、腹腔内、非経口、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、舌下、脳内、膣内、経皮、経粘膜、直腸、吸入による投与、または局所(特に、耳、鼻、眼または皮膚)投与が挙げられるが、これらだけに限らない。
さらなる態様において、本発明は、組成物を調製するための方法であって、本発明の化合物と、医薬組成物を形成するための薬学的に許容される担体または添加剤とを混和するステップを含む方法を提供する。
さらなる態様において、本発明はまた、本発明の化合物の有効量を含有する滅菌の容器と、療法的使用のための使用説明書とを含むキットにさらに関する。
本発明の化合物は、新規なベンゾモルファン類似体である。これらは、1つまたは複数の状態、例えば疼痛または便秘などを治療または予防するのに有用である。本発明の化合物は、鎮痛剤への耐性および身体依存を発症する傾向を軽減させることができる。
本発明の化合物は、1つまたは複数のオピオイド受容体(μ、δ、κまたはORL−1)の薬力学的反応を、中心からまたは末梢からのいずれかにより、またはこれら両方から調節するのに有用である。薬力学的反応は、化合物が、1つまたは複数の受容体を刺激(作用する)または阻害する(拮抗する)ことに起因し得る。本発明のある特定の化合物は、ORL−1受容体を阻害する(または拮抗する)一方、1つまたは複数の他の受容体(例えばμ、δおよび/またはκアゴニストなど)も刺激し得る(または作用する)。アゴニスト活性を有する本発明の化合物は、完全または部分アゴニストのいずれかであってよい。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、少なくとも1種の他の治療薬と組み合わせて使用することができる。もう一方の治療薬は、μ−オピオイドアゴニスト、非オピオイド鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症剤、Cox−II阻害剤、抗催吐剤、β−アドレナリン遮断剤、抗痙攣剤、抗うつ剤、Ca2+チャネル遮断剤、抗癌剤、またはこれらの混合物であってよいが、これらに限らない。
本発明の様々な目的および利益が、以下の詳細な説明から明らかとなる。
特定の態様では、本発明は、式I:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
特定の実施形態では、本発明は、式IA:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式Iに対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
他の実施形態では、本発明は、式IB:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式Iに対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
他の実施形態では、本発明は、式IC:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式Iに対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
他の実施形態では、本発明は、式ID:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式Iに対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の態様では、本発明は、式I’:
(式中、
は、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C12)シクロアルキル、(C〜C12)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、(C〜C12)シクロアルケニル−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、ジフェニル(C〜C)アルキル−、−(OCHCH−O−(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、−(C〜C10)アルコキシ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−C(=O)R、−C(=O)−O−(C〜C10)アルキル、−C(=O)−N(Rおよび−(CH−N(Rからなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されており、
2aは、水素であるか、またはOH、−(C〜C)アルキルおよびヒドロキシ(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
2bは、
a)−(6から14員の)アリールもしくは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている)、および
b)−Z−G−R10
からなる群から選択されるか、
またはR2aおよびR2bは一緒になって、=Oを形成し、
は、
a)−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている)、および
b)−Z−G−R10
からなる群から選択され、
各Zは、独立して存在しないか、または1もしくは2つの−(C〜C)アルキルで場合によって置換されている−(CH−であり、
各Gは、独立して、
a)結合、−(C〜C)アルキレン、および−(C〜C)アルケニレン、
b)O、−O−C(=O)−、−C(=O)、および=CH、
c)NR、=N−O、および=N−NH、ならびに
d)S、SO、およびSO
からなる群から選択され、
各R10は、独立して、
a)水素、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−CH(=O)、−C(=O)−(C〜C)アルキル、−C(=O)−(C〜C)アルケニル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリール、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルキル、((C〜C14)ビシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C8〜20)トリシクロアルキル、((C〜C20)トリシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルケニル、((C〜C14)ビシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C20)トリシクロアルケニル、((C〜C20)トリシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環性アリール、((7から12員の)二環性アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR40基で場合によって置換されている)、および
b)−NH、−NH(C〜C)アルキル、CN、−NR、−(C〜C)アルキル−NR、−CONR、−(C〜C)アルキル−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−C(=O)−(CH−COOR、および−CO−(CH−CONR(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR41基で場合によって置換されている)
からなる群から選択され、
各R40は、独立して、OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、ジヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ、((C〜C)アルコキシ)CO(C〜C)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−NH(C〜C)アルキル−R14、−CN、−SH、−OR11、−CONR、−(C〜Cアルキル)−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル)スルホニル、((C〜C)アルキル)スルホニル(C〜C)アルキル−、−NH−SO(C〜C)アルキル、NH−SO(C〜C)アルキル−、−N(SO(C〜C)アルキル)、−C(=NH)NH、−NH−CO−(C〜C)アルキル、−NH−CO−NH、−NH−C(=O)−NH−(C〜C)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−CH(NH)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C〜C)アルコキシ−CONR、−NH−(C〜C)アルキル−CONR、−C(=O)NH−(C〜C)アルキル−COOR、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
各R41は、独立して、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、ジヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ、((C〜C)アルコキシ)CO(C〜C)アルコキシ−、−(C〜C)アルキル−NH(C〜C)アルキル−R14、−CONR5a6a、−(C〜Cアルキル−CONR5a6a a、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル)スルホニル、((C〜C)アルキル)スルホニル(C〜C)アルキル−、−C(=NH)NH、フェニル、ベンジル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択されるが、ただし、
a)R2aが水素またはOHである場合、R2bおよびRは、H、−(C〜C52)アルキル、−(C〜C54)アルケニル、または−(C〜C54)アルキニル(これらのうちのそれぞれは非置換である)ではなく、
2bが水素を形成する場合、R2aは(C〜C)アルキルではない、または
b)R2bがZ−G−R10であり、R2bのGが=N−O、=N−NH、もしくは=CHであり、R2bのZが存在しない場合、R2aは存在しない、または
c)RがZ−G−R10であり、RのGが=N−O、=N−NH、もしくは=CHである場合、RのZは存在しないことはできない、または
d)R2aが水素または非置換の(C〜C)アルキルである場合、Rは非置換の(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニルもしくは−(C〜C54)アルキニルではない、または
e)Rがメトキシであり、Rがメチルであり、Rがメチルである場合、R2aおよびR2bは、一緒になって=Oを形成することができない、または
f)Rが水素であり、Rがメチルであり、Rがメチルである場合、
(i)R2aおよびR2bは、一緒になって、=Oもしくは=N−OHを形成できない、または
(ii)GはNRではない、または
g)Rが非置換の(C〜C)アルキルとして選択され、R2aが(C〜C)アルキルもしくはヒドロキシ(C〜C)アルキルであり、R2bが水素、(C〜C52)アルキル、ヒドロキシル、アミノもしくはアルコキシを形成する場合、Rは−COOH、−CHOH、−CONHではない、および
h)Rがメチルもしくはエチルであり、RがOHであり、Rが、シクロプロピルもしくはフェニルもしくはアルケニルで場合によって置換されている(C〜C)アルキルである場合、および、
(i)R2aが水素である場合、R2bは(C〜C)アルキルではない、または
(ii)R2aが(C〜C)アルキルである場合、R2bは水素、(CH−C(=O)−(CH−シクロペンチルもしくはCHを形成せず、
は、
a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−COOH、または−CONH、ならびに
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されている)
からなる群から選択され、
およびRは、それぞれ独立して、
a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、および−CH(ハロ)、
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、フェニル、および−CONR5a6aから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
c)−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−CONH、および(C〜C)アルキル−CONH−、
d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
からなる群から選択されるか、または
e)RおよびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている(4から8員の)複素環を形成し、
5aおよびR6aは、それぞれ独立して、
a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、および−CH(ハロ)、
b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、およびフェニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
c)−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−CONH、および(C〜C)アルキル−CONH−、
d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
からなる群から選択されるか、または
e)R5aおよびR6aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている(4から8員の)複素環を形成し、
各Rは、独立して、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、および((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
各Rは、独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−C(=O)(C〜C)アルキルおよびSO(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
各Rは、独立して、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、フェニル、および−CONR5a6aからなる群から選択され、
各R11は、独立して、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、および((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されており、
各R14は、独立して、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルキル−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−CONR5a6a、および−(C〜C)アルキル−CONR5a6aからなる群から選択され、
各R30は、独立して、−COOR、−CONR5a6a、−(C〜C)アルキル、CN、−(3から12員の)ヘテロアリール、((3から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、NH、ハロ、および((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルコキシ−から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
の新規化合物および薬学的に許容されるその塩または溶媒和物を提供する。
一実施形態では、本発明は、式IA’:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式I’に対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式IB’:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式I’に対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式IC’:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式I’に対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、式ID’:
(式中、R、R2a、R2b、RおよびRは、式I’に対して上で定義された通りである)の新規化合物ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を提供する。
以下の実施形態は、式I〜ID、およびI’〜ID’のうちのいずれか1つ、ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関係する。
特定の実施形態において、Rは−(C〜C10)アルキルである。
他の実施形態において、Rはメチルである。
他の実施形態において、Rはエチルである。
特定の実施形態において、Rは−(C〜C12)シクロアルキルである。
他の実施形態において、Rは((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−である。
他の実施形態において、Rはシクロプロピルメチルである。
特定の実施形態において、RはOHである。
特定の実施形態において、Rは−(C〜C)アルキルである。
他の実施形態において、Rはメチルである。
他の実施形態において、Rはエチルである。
特定の実施形態において、Rは−(C〜C)アルコキシである。
他の実施形態において、Rはメトキシである。
他の実施形態において、Rはエトキシである。
特定の実施形態において、Rはハロである。
他の実施形態において、RはFである。
特定の実施形態において、Rは−C(ハロ)である。
他の実施形態において、Rは−CFである。
他の実施形態において、Rは−CClである。
特定の実施形態において、Rは−CH(ハロ)である。
他の実施形態において、Rは−CHFである。
特定の実施形態において、RはCONHである。
特定の実施形態において、RはCOOHである。
特定の実施形態において、R2aはOHである。
特定の実施形態において、R2aおよびR2bは一緒になって、=Oを形成する。
特定の実施形態において、R2bは−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環であり、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている。
特定の実施形態において、Rは−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環であり、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Z−Gは−(CHを形成し、R10は−COORまたは−CONR、−NH、またはN(H)(C〜C)アルキルである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Z−G−R10は−(CH−OHを形成する。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Z−G−R10は−(CH−COOH、−(CH−CONH、−(CH)CONH、または−CHOHを形成する。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であるが、ただし、−Z−G−R10は水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、または−(C〜C)アルキニル以外である。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでZは存在しない。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでZは存在しない。
特定の実施形態において、R2bおよびRは、それぞれ独立して、−Z−G−R10から選択され、Zはどちらの場合も存在しない。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでZは−CH−である。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGはNRである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGはNRであり、Rは水素である。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGはNRであり、Rは−(C〜C)アルキルである。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGはNRであり、Rはメチルまたはエチルである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGは結合である。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGはOである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGは−O−C(=O)−である。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGは−CH(=O)である。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGは=CHである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGは=N−Oである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGはSである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGはSOである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでGはSOである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10は−(6から14員の)アリールまたは((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−であり、それぞれは1つの−(C〜C)アルキル−CONRまたは1つのNH−SO(C〜C)アルキル−で場合によって置換されている。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10はフェニルまたはベンジルで場合によって置換されている。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10はCOORまたはNHで場合によって置換されているピペリジニルである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10はピロリジニルである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10は−(5から12員の)ヘテロアリールである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10はピリジニルで場合によって置換されている。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10はフラニルである。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10は1つの−(6から14員の)アリールまたは1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで場合によって置換されている−CH(=O)または−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10は1、2、または3つの、独立して選択されるハロで場合によって置換されている−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリールである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10はNRである。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10はNRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は水素である。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10はNRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
特定の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10は−CONRである。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は、1つのR30基で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここでR10は−CONRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は、1つの−COORで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は、1つの−COOHで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、Gは=CH−であり、R10は−COORまたは−CONRである。
他の実施形態において、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−(CHであり、mは1または2であり、Gは−O−であり、R10は−水素または−(C〜C)アルキルである。
他の実施形態において、R2bはCH−C(O)OH、=C−COOHまたは−CHOHである。
特定の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は、1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は、1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−である。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、Gは結合であり、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(6から14員の)アリールで置換されている−CH(=O)である。
特定の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、GはOであり、R10は1つの−(C〜C)アルキル−CONRで置換されている−(6から14員の)アリールであり、RおよびRは両方とも水素である。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R10は1つの−COOHで置換されている−(3から12員の)複素環である。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−CH−であり、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は2つの独立して選択されるハロで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であるが、ただし、−Z−G−R10は水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、または−(C〜C)アルキニル以外である。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでZはCHである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGはNRである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGはNHである。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGはN(C〜C)アルキルである。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGはNRであり、Rはメチルまたはエチルである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGは結合である。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGはOである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGは−OCO−である。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGは−C(=O)である。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGは=CHである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGは=N−Oである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGはSである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGはSOである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでGはSOである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は、−(6から14員の)アリールであるか、または−(C〜C)アルキル−CONRもしくはNH−SO(C〜C)アルキル−で場合によって置換されている((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−である。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は場合によって置換されているフェニルまたはベンジルである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10はCOORまたはNHで場合によって置換されているピペリジニルである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10はピロリジニルである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−(5から12員の)ヘテロアリールである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10はピリジニルで場合によって置換されている。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10はフラニルである。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は、1つの−(6から14員の)アリールまたは1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで場合によって置換されている−C(=O)または−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は、1、2、または3つの独立して選択されるハロで場合によって置換されている−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリールである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−NRである。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−NRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は水素である。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−NRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
特定の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−CONRである。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は、1つのR30基で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここでR10は−CONRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は、1つの−COORで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、Rは−Z−G−R10であり、ここで、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの少なくとも一方は、1つの−COOHで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−である。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−CH−であり、Gは結合であり、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの(6から14員の)アリールで置換されている−C(=O)である。
特定の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−CH−であり、GはOであり、R10は1つの−(C〜C)アルキル−CO−NRで置換されている−(6から14員の)アリールであり、RおよびRは両方とも水素である。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R10は1つの−COOHで置換されている−(3から12員の)複素環である。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は2つの独立して選択されるハロで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aはOHであり、Rは−Z−G−R10であり、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
特定の実施形態において、R2bおよびRは異なる。
他の実施形態において、R2bおよびRは同じである。
以下の実施形態は、式I〜IDのうちのいずれか1つ、ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関係する。
特定の実施形態において、R2aは存在しない。
特定の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−である。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、Gは結合であり、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(6から14員の)アリールで置換されている−CH(=O)−である。
特定の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、GはOであり、R10は1つの−(C〜C)アルキル−CONRで置換されている−(6から14員の)アリールであり、RおよびRは両方とも水素である。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R10は1つの−COOHで置換されている−(3から12員の)複素環である。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−CH−であり、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は2つの独立して選択されるハロで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、R2bは−Z−G−R10であり、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
特定の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−である。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−CH−であり、Gは結合であり、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの(6から14員の)アリールで置換されている−C(=O)である。
特定の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−CH−であり、GはOであり、R10は1つの−(C〜C)アルキル−CO−NRで置換されている−(6から14員の)アリールであり、RおよびRは両方とも水素である。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R10は1つの−COOHで置換されている−(3から12員の)複素環である。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は2つの独立して選択されるハロで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aは存在せず、Rは−Z−G−R10であり、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
以下の実施形態は、式I’〜ID’のうちのいずれか1つ、ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関係する。
特定の実施形態において、R2aは水素である。
特定の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは(C〜C)アルキルである)、R10は((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−である。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、Gは結合であり、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの1つは水素であり、他方は1つの−COOHで置換されている(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(6から14員の)アリールで置換されている−CH(=O)である。
特定の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、GはOであり、R10は1つの−(C〜C)アルキル−CONRで置換されている(6から14員の)アリールであり、RおよびRは両方とも水素である。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは(C〜C)アルキルである)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの1つは水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R10は1つの−COOHで置換されている−(3から12員の)複素環である。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は2つの独立して選択されるハロで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの1つは水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、R2bは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
特定の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−である。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−CH−であり、Gは結合であり、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは(C〜C)アルキルである)、R10は1つの(6から14員の)アリールで置換されている−C(=O)である。
特定の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは−CH−であり、GはOであり、R10は1つの−(C〜C)アルキル−CO−NRで置換されている−(6から14員の)アリールであり、RおよびRは両方とも水素である。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10はNH−SO(C〜C)アルキル−で置換されている−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R10は1つの−COOHで置換されている−(3から12員の)複素環である。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、ZはCHであり、GはNRであり(式中、Rは水素である)、R10は2つの独立して選択されるハロで置換されている−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリールである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、ここで、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は−CONRであり、RまたはRのうちの一方は水素であり、他方は−(C〜C)アルキル−COORである。
他の実施形態において、R2aは水素であり、Rは−Z−G−R10であり、Zは存在せず、GはNRであり(式中、Rは−(C〜C)アルキルである)、R10は1つの−(3から12員の)複素環で置換されている−C(=O)−(C〜C)アルケニルである。
特定の本発明の化合物は、
4−((2R,6R,11R)−11−(カルボキシメチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物10);
(Z)−2−((2R,6S)−6−(4−アミノ−4−オキソブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−11−イリデン)酢酸(化合物11);
(Z)−2−((2R,6S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−11−イリデン)酢酸(化合物12);
4−((2R,6S,Z)−11−(カルボキシメチレン)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(化合物13);
2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−11−(ヒドロキシメチル)−8−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エタノール(化合物19);
2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−11−(ヒドロキシメチル)−8−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド(化合物22);
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物を含む。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C52)アルキル」という用語は、1から52個の炭素原子を有する直鎖および分枝の非環式飽和炭化水素を指す。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C10)アルキル」という用語は、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個の炭素原子を有する直鎖および分枝の非環式飽和炭化水素を指す。代表的な直鎖−(C〜C10)アルキル基として、メチル、−エチル、−n−プロピル、−n−ブチル、−n−ペンチル、−n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルが挙げられる。3から10個の炭素原子を有する代表的な分枝の−(C〜C10)アルキル基として、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、5−メチルヘキシル、6−メチルヘプチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C)アルキル」という用語は、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有する直鎖および分枝の非環式飽和炭化水素を指す。代表的な直鎖−(C〜C)アルキル基として、メチル、−エチル、−n−プロピル、−n−ブチル、−n−ペンチルおよび−n−ヘキシルが挙げられる。3から6個の炭素原子を有する代表的な分枝鎖の−(C〜C)アルキル基として、イソプロピル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、および1,2−ジメチルプロピル、メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C)アルキレン」という用語は、アルカンジイル基を示す、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子を有する直鎖または分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖−(C〜C)アルキレン基として、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレンなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C54)アルケニル」という用語は、2から54個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C12)アルケニル」という用語は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C〜C12)アルケニル基として、−ビニル、アリル、−1−ブテニル、−2−ブテニル、−イソブチルエニル、−1−ペンテニル、−2−ペンテニル、−3−メチル−1−ブテニル、−2−メチル−2−ブテニル、−2,3−ジメチル−2−ブテニル、−1−ヘキセニル、−2−ヘキセニル、3−ヘキセニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C)アルケニル」という用語は、2、3、4、5または6個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C〜C)アルケニル基として、−ビニル、アリル、−1−ブテニル、−2−ブテニル、−イソブチルエニル、−1−ペンテニル、−2−ペンテニル、−3−メチル−1−ブテニル、−2−メチル−2−ブテニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C)アルケニル」という用語は、3、4、5、6または7個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C〜C)アルケニル基として、アリル、−1−ブテニル、−2−ブテニル、−イソブチレニル、−1−ペンテニル、−2−ペンテニル、−3−メチル−1−ブテニル、−2−メチル−2−ブテニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C)アルケニレン」という用語は、1、2、3、4、5、または6個の炭素原子および少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し、アルケンジイル基を示す直鎖または分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖−(C〜C)アルケニレン基として、ビニレン、プロペニレン、ブテニレン、ペンテニレン、ヘキセニレンなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「(C〜C54)アルキニル」という用語は、2から54個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C12)アルキニル」という用語は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C〜C12)アルキニル基として、−アセチレニル、−プロピニル、−1ブチニル、−2−ブチニル、−1−ペンチニル、−2−ペンチニル、−3−メチル−1−ブチニル、−4−ペンチニル、−1−ヘキシニル、−2−ヘキシニル、−5−ヘキシニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C)アルキニル」という用語は、2、3、4、5または6個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む、直鎖および分枝の非環式炭化水素を指す。代表的な直鎖および分枝の−(C〜C)アルキニル基として、−アセチレニル、−プロピニル、−1ブチニル、−2−ブチニル、−1−ペンチニル、−2−ペンチニル、−3−メチル−1−ブチニル、−4−ペンチニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C10)アルコキシ」は、1つまたは複数のエーテル基および1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個の炭素原子を有する直鎖または分枝の非環式の炭化水素を意味する。代表的な直鎖および分枝の(C〜C10)アルコキシとして、−メトキシ、−エトキシ、−プロポキシ、−ブチルオキシ、−ペンチルオキシ、−ヘキシルオキシ、−ヘプチルオキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、−5−メトキシペンチル、−3−エトキシブチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C)アルコキシ」は、1つまたは複数のエーテル基および1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有する、直鎖または分枝の非環式の炭化水素を意味する。代表的な直鎖および分枝の(C−C)アルコキシとして、−メトキシ、−エトキシ、−プロポキシ、−ブチルオキシ、−ペンチルオキシ、−ヘキシルオキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、−5−メトキシペンチル、−3−エトキシブチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C−C)アルコキシ」は、1つまたは複数のエーテル基および1から5個の炭素原子を有する直鎖または分枝の非環式の炭化水素を意味する。代表的な直鎖および分枝の(C−C)アルコキシとして、−メトキシ、−エトキシ、−プロポキシ、−ブチルオキシ、−ペンチルオキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、−5−メトキシペンチル、−3−エトキシブチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C12)シクロアルキル」という用語は、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12個の炭素原子を有する環式飽和炭化水素を指す。好ましい実施形態において、−(C〜C12)シクロアルキルは単環式の飽和した炭化水素環である。代表的な−(C〜C12)シクロアルキルとして、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびシクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C14)ビシクロアルキル」は、6、7、8、9、10、11、12、13または14個の炭素原子および少なくとも1つの飽和した環式アルキル環を有する二環式炭化水素環系を意味する。代表的な−(C〜C14)ビシクロアルキルとして、−インダニル、−ノルボルニル、−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル、−パーヒドロナフタレニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C20)トリシクロアルキル」は、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の炭素原子および少なくとも1つの飽和した環式アルキル環を有する三環式系炭化水素環系を意味する。代表的な−(C〜C20)トリシクロアルキルとして、−ピレニル、−アダマンチル、−1,2,3,4−テトラヒドロアントラセニル、−ペルヒドロアントラセニル −アセアントレニル、−1,2,3,4−テトラヒドロペナントレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロフェナントレニル、−ペルヒドロフェナントレニル、テトラデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、テトラデカヒドロ−1H−シクロオクタ[e]インデニル、テトラデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[e]アズレニル、ヘキサデカヒドロシクロオクタ[b]ナフタレニル、ヘキサデカヒドロシクロヘプタ[a]ヘプタレニル、トリシクロ−ペンタデカニル、トリシクロ−オクタデカニル、トリシクロ−ノナデカニル、トリシクロ−イコサニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C12)シクロアルケニル」という用語は、3から12個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む環式炭化水素を指す。代表的な−(C〜C12)シクロアルケニルとして、−シクロブテニル、−シクロペンテニル、−シクロペンタジエニル、−シクロヘキセニル、−シクロヘキサジエニル、−シクロヘプテニル、−シクロヘプタジエニル、−シクロヘプタトリエニル、−シクロオクテニル、−シクロオクタジエニル、−シクロオクタトリエニル、−シクロオクタテトラエニル、−シクロノネニル、−シクロノナジエニル、−シクロデセニル、−シクロデカジエニル、−ノルボルネニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C12)シクロアルケニル」という用語は、4から12個の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素間二重結合を含む環式炭化水素を指す。代表的な−(C〜C12)シクロアルケニルとして、−シクロブテニル、−シクロペンテニル、−シクロペンタジエニル、−シクロヘキセニル、−シクロヘキサジエニル、−シクロヘプテニル、−シクロヘプタジエニル、−シクロヘプタトリエニル、−シクロオクテニル、−シクロオクタジエニル、−シクロオクタトリエニル、−シクロオクタテトラエニル、−シクロノネニル、−シクロノナジエニル、−シクロデセニル、−シクロデカジエニル、−ノルボルネニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C14)ビシクロアルケニル」は、環のうちの少なくとも1つの中に少なくとも1つの炭素間二重結合を有し、7、8、9、10、11、12、13または14個の炭素原子を有する二環式炭化水素環系を意味する。代表的な−(C〜C14)ビシクロアルケニルとして、−ビシクロ[3.2.0]ヘプト−2−エンイル、−インデニル、−ペンタレニル、−ナフタレニル、−アズレニル、−ヘプタレニル、−1,2,7,8−テトラヒドロナフタレニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(C〜C20)トリシクロアルケニル」は、環の1つの中に少なくとも1つの炭素間二重結合を有し、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20個の炭素原子を有する三環式炭化水素環系を意味する。代表的な−(C〜C20)トリシクロアルケニルとして、−アントラセニル、−フェナントレニル、−フェナレニル、−アセナフタレニル、as−インダセニル、s−インダセニル、2,3,6,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−シクロオクタ[e]インデニル、2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、8,9,10,11−テトラヒドロ−7H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13−ドデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ヘプタレニル、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14−テトラデカヒドロ−ジシクロヘプタ[a,c]シクロオクテニル、2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13−ドデカヒドロ−1H−ジベンゾ[a,d]シクロノネニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(3から12員の)複素環」または「−(3から12員の)ヘテロシクロ」は、飽和、不飽和、非芳香族または芳香族のいずれかである、1個または複数のヘテロ原子を有する3から12員の単環式環を意味する。3員の複素環は、1個までのヘテロ原子を含有でき、4員の複素環は、2個までのヘテロ原子を含有でき、5員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有でき、6員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有でき、7員の複素環は、5個までのヘテロ原子を含有できる。各ヘテロ原子は、窒素(四級化されていてもよい)、酸素および硫黄(スルホキシドおよびスルホンを含む)から独立して選択される。−(3から12員の)複素環は、窒素または炭素原子を介して結合することができる。代表的な−(3から12員の)複素環として、チアゾリジニル、モルホリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(4から8員の)複素環」または「−(4から8員の)ヘテロシクロ」は、飽和もしくは不飽和、非芳香族または芳香族である4から8員の単環式複素環式環を意味する。4員の複素環は、2個までのヘテロ原子を含有することができ、5員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有することができ、6員の複素環は、4個までのヘテロ原子を含有することができ、7員の複素環は、5個までのヘテロ原子を含有することができる。各ヘテロ原子は、独立して、窒素(四級化していてもよい)、酸素、および硫黄(スルホキシドおよびスルホンを含む)から選択される。−(4から8員の)複素環は、窒素または炭素原子を介して結合していてもよい。代表的な−(4から8員の)複素環として、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(7から12員の)ビシクロ複素環」または「−(7から12員の)ビシクロヘテロシクロ」は、飽和、不飽和、非芳香族または芳香族のいずれかである、7から12員の二環式複素環式環を意味する。ビシクロ複素環のうちの少なくとも1つの環は、少なくとも1個のヘテロ原子を含有する。−(7から12員の)ビシクロ複素環は、窒素(四級化されていてもよい)、酸素および硫黄(スルホキシドおよびスルホンを含む)から独立して選択される1から4個のヘテロ原子を含有する。−(7から12員の)ビシクロ複素環は、窒素または炭素原子を介して結合することができる。代表的な−(7から10員の)ビシクロ複素環として、−キノリニル、−イソキノリニル、−クロモニル、−クマリニル、−インドリル、−インドリジニル、−ベンゾ[b]フラニル、−ベンゾ[b]チオフェニル、−インダゾリル、−プリニル、−4H−キノリジニル、−イソキノリル、−キノリル、−フタラジニル、−ナフチリジニル、−カルバゾリル、−β−カルボリニル、−インドリニル、イソインドリニル、−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、ピロロピロリルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(6から14員の)アリール」は、単環式および二環式の両環系を含めた、6から14個の炭素原子を含有する芳香族炭素環を意味する。代表的な−(6から14員の)アリール基として、−インデニル、−フェニル、−ナフチル、−アントラセニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(7から12員の)二環式アリール」は、7から12個の炭素原子を含有する二環式芳香族炭素環を意味する。代表的な−(7から12員の)二環式アリール基として、−インデニル、−ナフチルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(5から12員の)アリールオキシ」は、単環式と二環式環系の両方を含めた、5から12個の炭素原子を含有する芳香族炭素環で置換されている酸素を意味する。代表的な−(5から12員の)アリールオキシ基として、フェノキシおよび4−フルオロフェノキシなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(6から14員の)アリールオキシ」は、単環式と二環式環系の両方を含めた、6から14個の炭素原子を含有する芳香族炭素環で置換されている酸素を意味する。代表的な−(6から14員の)アリールオキシ基として、フェノキシおよび4−フルオロフェノキシなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「ヒドロキシ(C〜C)アルキル」は、1つまたは複数のヒドロキシ基で置換された上述のC1〜6アルキル基のうちのいずれかを意味する。代表的なヒドロキシ(C〜C)アルキル基として、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒドロキシブチル基および特にヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、および1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「ジヒドロキシ(C〜C)アルキル」は、2つのヒドロキシ基で置換された上述のC1〜6アルキル基のうちのいずれかを意味する。代表的なジヒドロキシ(C〜C)アルキル基として、ジヒドロキシエチル、ジヒドロキシプロピルおよびジヒドロキシブチル基、特に1,2−ジヒドロキシエチル、1,3−ジヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1,3−ジヒドロキシブチル、1,4−ジヒドロキシブチル、および1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−(5から12員の)炭素環」は、飽和、不飽和、非芳香族または芳香族のいずれかである、5から12個の炭素原子を有する炭化水素環系を意味する。
本明細書で使用する場合、「−(7から12員の)二環式環系」は、すべて炭素原子(すなわち、炭素環式)であるか、または炭素原子が、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1種または複数のヘテロ原子と組み合わされた(すなわち、ヘテロ環式)7〜12個の環原子を有し、不飽和、飽和、非芳香族または芳香族のいずれかであってよい2環系を意味する。
本明細書で使用する場合、「−(5から12員の)ヘテロアリール」は、単環式および二環式の両環系を含めた、5から12員の芳香族複素環式環を意味し、この中で、少なくとも1個の炭素原子(環のうちの1つまたは両方の炭素原子)は、窒素、酸素および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子で置き換えられているか、または環のうちの1つまたは両方の、少なくとも2個の炭素原子は、窒素、酸素および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子で置き換えられている。一実施形態では、二環式−(5から12員の)ヘテロアリール環のうちの1つが、少なくとも1個の炭素原子を含有する。別の実施形態では、二環式−(5から12員の)ヘテロアリール環の両方が、少なくとも1個の炭素原子を含有する。代表的な−(5から12員の)ヘテロアリールとして、ピリジル、フリル、ベンゾフラニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ピロリル、インドリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジル、ピリミジニル、ピラジニル、チアジアゾリル、トリアジニル、チエニル、チアジアゾリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニルなどが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「ハロ」および「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを指す。
本明細書で使用する場合、「ハロ(C〜C)アルキル」という用語は、水素原子のうちの1個または複数がハロゲンで置き換えられている上記(C〜C)アルキル基のうちの1つを指す。
本明細書で使用する場合、「−CH(ハロ)」は、メチル基の水素のうちの1個が、ハロゲンで置き換えられているメチル基を意味する。代表的な−CH(ハロ)基として、−CHF、−CHCl、−CHBrおよび−CHIが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−CH(ハロ)」は、メチル基の水素のうちの2個が、独立して選択されるハロゲン原子で置き換えられているメチル基を意味する。代表的な−CH(ハロ)基として、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHBrCl、−CHClIおよび−CHIが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「−C(ハロ)」は、メチル基の各水素が、独立して選択されるハロゲン原子で置き換えられているメチル基を意味する。代表的な−C(ハロ)基として、−CF、−CCl、−CBrおよび−CIが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「スルホニル」という用語は、−SO−基を指す。
本明細書で使用する場合、「ジフェニル(C〜C)アルキル」という用語は、2つのフェニル基で置換されている上記(C〜C)アルキル基のうちの1つを指す。
本明細書で使用する場合、「動物」「患者」および/または「対象」という用語は、ヒトまたは非ヒト動物を意味する。
本明細書で使用する場合、「場合によって置換されている」という用語は、置換されていないか、または置換されているかのいずれかである基を指す。
場合によって置換されている基の上の、任意選択の置換基は、他に明示されていない限り、−(C〜C)アルキル、OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、NH、−NH(C〜C)アルキル、CN、SH、−(5から12員の)炭素環、−(5から12員の)複素環、フェニル、ベンジル、(=O)、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、OR4a(例えば−OC(ハロ)および−O(C〜C)アルキルなど)、CONR5b6BおよびCOOR7a:(式中、R4aは、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−C(ハロ)、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C14)ビシクロアルキル、−(C〜C20)トリシクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、−(C〜C14)ビシクロアルケニル、−(C〜C20)トリシクロアルケニル、−(5から12員の)アリール、−(5から12員の)ヘテロアリール、−(3から12員の)複素環および−(7から12員の)ビシクロ複素環からなる群からそれぞれ独立して選択される1、2または3つの基を含み、R5bおよびR6bは、それぞれ独立して、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択されるか、またはこれらが結合している窒素原子と一緒になって、両方が(4から8員の)複素環を形成し得、R7aは、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−NH−C(=O)−NH−(C〜C)アルキル、−NH−C(=O)−(5から12員の)アリール、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−(5から12員の)アリール、−NH−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−CH(NH)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C12)シクロアルキル、−(5から12員の)アリール、−(5から12員の)アリールオキシ、−(C〜C)アルコキシ−CONR、−NH−(C〜C)アルキル−CONR、−C(O)NH−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルキル−C(=O)−(C〜C)アルコキシ、−(C〜C)アルコキシ−C(=O)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−CN、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルコキシ−、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルコキシ−、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)アリール、((5から12員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、((5から12員の)アリール)−(C〜C)アルコキシ−、((5から12員の)アリール)−(C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルコキシ−、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルコキシ−、および((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され;式中、R、RおよびRは式Iに対して上で定義された通りである。
本明細書で使用する場合、受容体に結合し、内因性リガンドの制御効果を模倣する化合物は、「アゴニスト」として定義される。受容体に結合し、アゴニストとして部分的にしか有効でない化合物は、「部分的アゴニスト」として定義される。制御効果は発揮することなく受容体に結合し、むしろリガンドの受容体への結合を遮断する化合物は、「アンタゴニスト」として定義される(RossおよびKenakin、「Ch.2:Pharmacodynamics:Mechanisms of Drug Action and the Relationship Between Drug Concentration and Effect」、pp.31-32、Goodman & Gilman’s the Pharmacological Basis of Therapeutics、第10版(J.G.Hardman、L.E.LimbirdおよびA.Goodman-Gilman編、2001年)。
本発明の化合物は、同位体標識(すなわち、放射標識)されていてもよい。開示した化合物へ取り込むことができる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、亜リン酸、フッ素および塩素の同位体、例えば、それぞれH、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clなどが挙げられ、R、11Cおよび14Cが好ましい。同位体標識された本発明の化合物は、本開示を考慮して、当分野で知られている方法で調製することができる。例えば、トリチウム標識した本発明の化合物は、トリチウムでの触媒の脱ハロゲン化により、特定の化合物にトリチウムを導入することによって調製することができる。この方法は、塩基の存在下、Pd/Cなどの適切な触媒の存在下で、本発明の化合物の適切なハロゲン置換前駆体をトリチウム気体と反応させることを含み得る。トリチウム標識した化合物を調製するための他の適切な方法は、Filer、Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences、Vol.1、Labeled Compounds (Part A)、第6章(1987年)に全般的に記載されている。14C標識化合物は、14C炭素を有する出発物質を使用することによって調製できる。
同位体により標識された本発明の化合物、ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物は、化合物のオピオイドまたはORL−1受容体への結合について試験するための放射リガンドとして使用することができる。例えば、放射標識された本発明の化合物は、試験化合物または候補化合物の受容体への特異結合を特徴づけるために使用することができる。このような放射標識した化合物を利用した結合実験は、化学構造と活性の関係を評価するための動物試験の代替になり得る。非限定的な実施形態では、本発明は、オピオイドまたはORL−1受容体への結合能力について候補化合物をスクリーニングするための方法であって、a)放射標識した化合物の受容体への結合を可能にする条件下で、固定濃度の放射標識した化合物を受容体に導入することによって錯体を形成するステップと、b)候補化合物を用いてこの錯体を滴定するステップと、c)候補化合物の前記受容体への結合を測定するステップとを含む方法を提供する。
本明細書中に開示される本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を含有し得るので、鏡像異性体、ジアステレオマーおよび他の立体異性の形態を生じることができる。本発明は、このようなすべての可能な形態、さらにそのラセミ形態および分離形態ならびにこれらの混合物、さらにこれらの使用を包含する。本開示を考慮して、個々の鏡像異性体を、当業者に知られた方法に従って分離してもよい。本明細書中に記載されている化合物が、オレフィン二重結合または他の幾何学的不斉中心を含有する場合、特に指定のない限り、これら化合物は、EとZの両幾何異性体を含む。すべての互変異性体もまた、本発明に包含されることを意図する。
本明細書で使用する場合、「立体異性体」という用語は、空間においてこれらの原子の幾何学的配置のみが異なる個々の分子のすべての異性体に対する一般的用語である。立体異性体は、互いにミラーイメージではない2つ以上のキラル中心を有する化合物の鏡像異性体および異性体を含む(ジアステレオ異性体)。
「キラル中心」という用語は、4つの異なる基が結合している炭素原子を指す。
「鏡像異性体」および「鏡像異性の」という用語は、ミラーイメージ上に重ね合わせることができず、それ故、鏡像異性体が偏光面を一方向に回転させ、そのミラーイメージの化合物が、偏光面を反対方向に回転させるように、光学活性がある分子を指す。
「ラセミ」という用語は、鏡像異性体の等しい部分の混合物であり、光学的に不活性である混合物を指す。
「分割」という用語は、1つの分子の2つの鏡像異性形態のうちの1つの分離または集中または除去を指す。
「a」および「an」という用語は、1つまたは複数を指す。
本発明の化合物は、式Iの開示した化合物のすべての塩を包含する。本発明は、開示した化合物の、任意のおよびすべての無毒性、薬学的に許容される塩を含むことが好ましい。薬学的に許容される塩の例として、無機酸および有機酸の付加塩ならびに塩基性の塩が挙げられる。薬学的に許容される塩として、金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩など、アルカリ土類金属、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩など、有機アミン塩、例えばトリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩など、無機の酸性塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩など、有機酸塩、例えばクエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩など、スルホン酸塩、例えばメタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩など、およびアミノ酸塩、例えばアルギニン塩、グルタミン酸塩などが挙げられるが、これらに限らない。
酸付加塩は、本発明の特定の化合物の溶液と、薬学的に許容される無毒性の酸、例えば塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸などの溶液とを混合することによって形成することができる。塩基性塩は、本発明の特定の化合物の溶液と、薬学的に許容される無毒性の塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどとを混合することによって形成することができる。
本発明の化合物はまた、式I、式IA、式IB、式ICおよび式IDならびに式I’、式IA’、式IB’、式IC’および式ID’の開示した化合物の溶媒和物も包含する。「溶媒和物」という用語は、本明細書で使用する場合、本発明の化合物と、溶媒分子との組合せ、物理的結合および/または溶媒和、例えば二溶媒和物、一溶媒和物または半溶媒和物などであり、この中で、溶媒分子の本発明の化合物に対する割合は、それぞれ約2:1、約1:1または約1:2である。この物理的結合には、水素結合を含めた、異なる程度のイオン結合および共有結合が含まれる。ある特定の例において、溶媒和物は、例えば1つまたは複数の溶媒分子が、結晶性固体の結晶格子に取り込まれる場合などに単離することができる。したがって、「溶媒和物」は、溶液相と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。本発明の化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば水、メタノール、エタノールなどとの溶媒和した形態として存在することができ、本発明は、本発明の化合物の溶媒和した形態および溶媒和されていない形態の両方を含むことを意図する。溶媒和物の1つの種類が水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物のある特定のサブグループに関する。溶媒和物は通常、薬理学的同等物として作用することができる。溶媒和物の調製は、当分野で知られている。例えば、フルコナゾールと酢酸エチルおよび水との溶媒和物の調製について記載されている、M.Cairaら、J.Pharmaceut.Sci.、93(3):601-611(2004年)を参照されたい。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の調製が、E.C.van Tonderら、AAPSPharm.Sci.Tech.、5(1):Article 12(2004年)、およびA.L.Binghamら、Chem.Commun.、603-604(2001年)に記載されている。溶媒和物を調製する、典型的、非限定的方法であれば、約20℃から約25℃を超える温度で本発明の化合物を所望の溶媒(有機物、水、またはこれらの混合物)に溶解するステップと、次いで結晶を形成するのに十分な速度でこの溶液を冷却するステップと、既知の方法、例えば、濾過などで結晶を単離するステップとを含むことになる。赤外分光法などの分析技術を使用することによって、溶媒和物の結晶内の溶媒の存在を確認することができる。
本発明はまた、状態を治療または予防するための薬物の製造における本発明の化合物の使用を提供する。一実施形態では、状態は、疼痛、例えば急性または慢性疼痛などである。一実施形態では、本発明の化合物は、μ、δおよび/またはκ受容体においてアゴニスト活性を有する。別の実施形態において、本発明の化合物は、μ受容体においてアゴニスト活性を有する。別の実施形態において、本発明の化合物は、ORL−1受容体においてアンタゴニスト活性を有する。別の実施形態において、本発明のある特定の化合物は、1つの受容体を刺激することができ(例えば、μ、δおよび/またはκアゴニスト)、異なる受容体を阻害することができる(例えば、ORL−1アンタゴニスト)。別の実施形態において、本発明の化合物は、μ受容体においてアゴニストであり、ORL−1受容体においてアンタゴニストである。
略語のリスト;
ACN アセトニトリル
℃ 摂氏度
d 日
DCM ジクロロメタン
DMF ジメチルホルムアミド
h 時間
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
LAH 水素化リチウムアルミニウム
MeOH メタノール
min 分(分間)
MPLC 中圧液体クロマトグラフィー
NaHMDS ヘキサメチルジシラジドナトリウム
PTSA p−トルエンスルホン酸
RT 室温
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
化合物の合成
本発明の化合物は、本開示を考慮して、従来の有機物の合成を用いて、または以下のスキームで示された例示的方法により、生成することができる。
化合物A中のカルボニル基(Tetrahedron Lett., 2010, 51, 2359)は、例えば、トシルヒドラゾンへの変換、それに続くカテコールボランなどの適切な還元剤による処理により、メチレン基へと変換することができる(Organic Syntheses, Coll. Vol. 6, p.293 (1988); Vol. 59, p.42 (1979))。アルコールBは、ピリジンなどの適切な溶媒中で塩化チオニルなどの適切な試薬を使用して脱水することによって、アルケンCを生成することができる。酸性MeOHなどの適切な溶媒中、オゾンなどの適切な試薬により化合物C中の二重結合の切断を達成することによって(Organic Syntheses, Coll. Vol. 7, p.168 (1990); Vol. 64, p.150 (1986))、ケト−アセタールDを得ることができる。
オレフィンEは、THFなどの適切な溶媒中、適当なホスホニウム塩またはホスホネート(ジエチルホスホノ酢酸メチルなど)由来のイリドなどの適切な試薬およびNaHMDSなどの適切な有機塩基でのケトンDの処理により得ることができる。TFAなどの酸によるオレフィンEの処理はアセタール脱保護をもたらすことができ、生成したアルデヒドFは、水性ACNなどの適切な溶媒中、亜塩素酸ナトリウム/リン酸一ナトリウムなどの適切な酸化剤を使用して、対応するカルボン酸Gに酸化することができる。酸Gは、塩化オキサリルなどの適切な試薬を使用して、酸塩化物Hに変換することができる。Hを適切なアミンまたはアルコールで処理することによって、アミドIまたはエステルJをそれぞれ生成することができる。
MeOHなどの適切な溶媒中、パラジウム担持炭素などの適切な触媒の存在下、1〜3atmなどの適切な気圧で水素などの適切な還元剤を使用して、化合物IおよびJ中の二重結合の還元を実行することによって、アルカンKを得ることができる。水性の酸または塩基のいずれかを使用してエステルI、JまたはKを加水分解することによって、化合物LおよびMをそれぞれ得る。
化合物Aは、130℃で、トルエンなどの適切な溶媒中、PTSAなどの適切な酸の存在下、エチレングリコールなどの適切なジオールOを用いてケタールNに変換することができる。オレフィンPは、ピリジンなどの適切な溶媒中、塩化チオニルなどの適切な脱水剤でケタールNを処理することによって調製することができる。オレフィンPは、室温から100℃で、20%の水性HClなどの適切な酸を用いてエノンQに変換することができる。エノンQは、−78℃から室温で、MeOHなどの適切な溶媒中、TFAなどの適切な酸の存在下で、オゾンなどの適切な酸化剤を用いてラクトールSに変換することができる。ラクトールRは、THFなどの適切な溶媒中、LAHおよびNaBHなどの適切な還元剤を用いて、ジオールSおよびヒドロキシ酸Tにそれぞれ変換することができる。ヒドロキシエステルUは、MeOHなどの適切な求核性溶媒中、塩化チオニルなどの適切な試薬を使用して、ハロゲン化アシルへの変換によりカルボン酸を活性化することによって、ヒドロキシ酸Tから調製することができる。ヒドロキシエステルUは、MeOHなどの適切な溶媒中、NHなどの適切なアミン求核試薬を用いてヒドロキシアミドVに変換することができる。
本発明の開示の観点から、当業者であれば、適当な試薬および出発物質を使用して、異なる立体異性形態(エナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性形態を含む)をどのように合成するか承知していることであろう。例えば、スキームAの交互の立体異性形態を生成するために、出発物質として化合物Aの代わりに化合物A−2(以下に示す)を使用することができる。
化合物の試験
μ−オピオイド受容体結合実験の手順:μ−オピオイド受容体に対する放射リガンド投与置換結合実験では、最終容量500μlの結合緩衝液(10mM MgCl、1mM EDTA、5%DMSO、50mM HEPES、pH7.4)中の5mg膜タンパク質/穴と共に、0.3nM[H]−ジプレノルフィン(Perkin Elmer、Shelton、CT)を使用した。反応は、非標識ナロキソンの不在下または増加濃度での非標識ナロキソンの存在下で行った。すべての反応は、96穴深底ポリプロピレンプレートの中で、室温で2時間行った。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて0.5%ポリエチレンイミン中に予浸させておいた、96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速濾過により結合反応を終了させ、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で3回濾過洗浄を実施した。濾過プレートを、続いて50℃で2〜3時間乾燥させた。BetaScintシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え(50μl/穴)、Packard Top−Countを用いて、1分/穴の間、プレートをカウントした。GraphPad PRISM(商標)v.3.0以上(San Diego、Calif.)の、ワンサイト競合カーブフィッティング機能を用いて、またはワンサイト競合カーブフィッティング用の自社機能を用いて、データを解析した。
μ−オピオイド受容体結合データ:一般的に、Ki値が低いほど、本発明の化合物は、疼痛または別の状態を治療または予防するのに有効となる。通常は、本発明の化合物は、μ−オピオイド受容体への結合に対して約1000以下のKi(nM)を有することになる。特定の実施形態では、本発明の化合物は、μ−オピオイド受容体への結合に対して約300以下のKi(nM)、または約100以下のKi(nM)、または約10以下のKi(nM)、または約1以下のKi(nM)、または約0.1以下のKi(nM)を有することになる。
μオピオイド受容体機能アッセイ手順:[35S]GTPγS機能アッセイを、解凍したばかりのμ受容体膜(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて行った。以下の試薬:膜タンパク質(0.026mg/mL)、サポニン(10mg/mL)、GDP(3mM)および[35S]GTPγS(0.20nM、Perkin Elmer、Shelton、CT)を、結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl、20mM HEPES、pH7.4)に、氷上で逐次添加することによって、アッセイ反応物を調製した(最終濃度を示す)。調製した膜溶液(190μl/穴)を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で調製したアゴニスト[D−Ala、N−メチル−PheGly−ol]−エンケファリン(DAMGO)の20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを振盪しながら約25℃で30分間インキュベートした。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)への急速な濾過により反応を終了させ、続いて200μlの氷冷洗浄緩衝液(10mM NaHPO、10mM NaHPO、pH7.4)で3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを5O℃で2〜3時間乾燥させた。BetaScintシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え(50μl/穴)、Packard Top−Countを用いて、1分/穴の間、プレートをカウントした。GraphPad PRISM(商標) v.3.0のシグモイド用量反応曲線フィッティング機能を用いて、または非線形シグモイド用量反応曲線フィッティング用の自社機能を用いて、データを解析した。
μ−オピオイド受容体機能データ:μGTP EC50は、μ−オピオイド受容体において、化合物に対して50%の最大反応をもたらす化合物の濃度である。本発明の化合物は通常は、約5000以下のμGTP EC50(nM)を有することになる。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約2000以下、または約1000以下、または約100以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のμGTP EC50(nM)を有することになる。
μGTP Emax(%)は、標準的なμアゴニストであるDAMGOにより誘発される効果と比較して、化合物により誘発される最大の効果である。一般的に、μGTP Emax(%)は、疼痛または他の状態を治療または予防するための化合物の効力を測定する。通常、本発明の化合物は、約10%を超える、または約20%を超える、または約50%を超える、または約65%を超える、または約75%を超える、または約85%を超える、または約100%を超える、μGTP Emax(%)を有することになる。
κ−オピオイド受容体結合実験の手順:ヒトのκオピオイド受容体(自社でクローニング(cloned in house))を発現する組換え型HEK−293細胞からの膜を、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mM MgCl、50mM HEPES、pH7.4)(10mL/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン乳棒で均質化した。30,000×gで、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mLの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させた。ウシ血清卵白を有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を測定した。κ受容体膜のアリコートを−80℃で保存した。
放射リガンド投与置換アッセイでは、0.4nM[H]−U69,593(GE Healthcare、Piscataway、NJ、40Ci/mmole)を、最終容量200μlの結合緩衝液(5%DMSO、50mM Trizma塩基、pH7.4)中の15μgの膜タンパク質(HEK293細胞内で発現する組換え型κオピオイド受容体、自社で調製)と共に使用した。10μM非標識ナロキソンまたはU69,593の存在下で非特異的結合を測定した。すべての反応は、約25℃の温度で、1時間96穴ポリプロピレンプレート内で実施した。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって、結合反応を終了させた。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液で5回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で1〜2時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントした。GraphPad PRISM(商標)、v.3.0のシグモイドの用量反応曲線フィッティング機能、または非線形のシグモイドの用量反応曲線−フィッティングのための自作の機能を使用してデータを分析した。
κ−オピオイド受容体結合データ:特定の実施形態において、本発明の化合物は、κ受容体に対して約10,000以上のKi(nM)を有することになる(これは、本発明の目的においては、κ受容体への結合はないと解釈される)。本発明のある特定の化合物は、κ受容体に対して約20,000以下、または約10,000以下、または約5000以下、または約1000以下、または約500以下、または約450以下、または約350以下、または約200以下、または約100以下、または約50以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下、のKi(nM)を有することになる。
κ−オピオイド受容体機能アッセイ手順:機能的[35S]GTPγS結合実験を以下の通り行った。最終濃度0.026μg/μlのκ膜タンパク質(自社で生成)、10μg/mLサポニン、3μM GDPおよび0.20nM[35S]GTPγSを、氷上で、結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl、20mM HEPES、pH7.4)に順次添加することにより、κオピオイド受容体の膜溶液を調製した。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニストの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移した。プレートを、振盪しながら、30分間約25℃の温度でインキュベートした。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって反応を終了させ、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液(10mM NaHPO、10mM NaHPO、pH7.4)を用いて、3回濾過洗浄した。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させた。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントした。GraphPad PRISM(商標)、v.3.0のシグモイドの用量反応曲線フィッティング機能、または非線形のシグモイドの用量反応曲線−フィッティングのための自作の機能を使用してデータを分析した。
κ−オピオイド受容体機能データ:κGTP EC50は、κ受容体において化合物に対して50%の最大反応をもたらす化合物の濃度である。本発明のある特定の化合物は、κオピオイド受容体機能を刺激するために約20,000以下のκGTP EC50(nM)を有することになる。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約10,000以下、または約5000以下、または約2000以下、または約1500以下、または約1000以下、または約600以下、または約100以下、または約50以下、または約25以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のκGTP EC50(nM)を有することになる。
κGTP Emax(%)は、U69,593により誘発される効果と比較して、化合物により誘発される最大の効果である。本発明のある特定の化合物は、約1%を超える、または約5%を超える、または約10%を超える、または約20%を超える、または約50%を超える、または約75%を超える、または約90%を超える、または約100%を超えるκGTP Emax(%)を有することになる。
δ−オピオイド受容体結合実験手順:δ−オピオイド受容体結合実験手順を以下の通り行うことができる。放射リガンド投与置換アッセイでは、0.3nM [H]−ナルトリンドール(Perkin Elmer、Shelton、CT、33.0Ci/mmole)を、最終容量500μlの結合緩衝液(5mM MgCl、5%DMSO、50mM Trizma塩基、pH7.4)中の5μg膜タンパク質(Perkin Elmer、Shelton、CT)と共に使用する。25μM非標識ナロキソンの存在下、非特異的結合を測定する。すべての反応は、約25℃の温度で1時間、96穴深底ポリプロピレンプレート内で実施する。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって、結合反応を終了させる。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で5回濾過洗浄する。続いて濾過プレートを50℃で1〜2時間乾燥させる。50μl/穴シンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントする。Microsoft ExcelおよびGraphPad PRISM(商標)、v.3.0またはそれ以降のバージョンのカーブフィッティング機能をそれぞれ使用して、または一部位競合曲線−フィッティングのための自作の機能を使用して、スクリーニングおよび投与置換実験から得たデータを分析した。
δ−オピオイド受容体結合データ:特定の実施形態において、本発明の化合物は、δ受容体に対して約10,000以上のKi(nM)を有することになる(これは、本発明の目的において、δ受容体への結合はないと解釈される)。本発明のある特定の化合物は、δ受容体に対して、約20,000以下のKi(nM)を有することになる。一実施形態では、本発明の化合物は、約10,000以下、または約9000以下、または約7500以下、または約6500以下、または約5000以下、または約3000以下、または約2500以下、または約1000以下、または約500以下、または約350以下、または約250以下、または約100以下、または約10以下のKi(nM)を有することになる。
δ−オピオイド受容体機能アッセイ手順:機能的[35S]GTPγS結合実験を以下の通り行う。最終濃度0.026μg/μlのδ膜タンパク質(Perkin Elmer、Shelton、CT)、10μg/mLサポニン、3μM GDPおよび0.20nM[35S]GTPγSを、氷上で、結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl、20mM HEPES、pH7.4)に順次添加することによって、δオピオイド受容体膜溶液を調製する。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニストの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移す。プレートを、振盪しながら約25℃の温度で30分間、インキュベートする。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって反応を終了させ、続いて、200μlの氷冷した結合緩衝液(10mM NaHPO、10mM NaHPO、pH7.4)で3回濾過洗浄する。続いて濾過プレートを5O℃で1〜2時間乾燥させる。50μl/穴シンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、プレートを、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントする。
δ−オピオイド受容体機能データ:δGTP EC50は、δ受容体において化合物に対して50%の最大反応をもたらす化合物の濃度である。本発明のある特定の化合物は、約20,000以下、または約10,000以下、または約3500以下、または約1000以下、または約500以下、または約100以下、または約90以下、または約50以下、または約25以下、または約10以下のδGTP EC50(nM)を有することになる。
δGTP Emax(%)は、met−エンケファリンにより誘発される効果と比較して、化合物により誘発される最大効果である。発明の本発明のある特定の化合物は、約1%を超える、または約5%を超える、または約10%を超える、または約30%を超える、または約50%を超える、または約75%を超える、または約90%を超える、または約100%以上のδGTP Emax(%)を有することになる。
ORL−1受容体結合アッセイ手順:ヒトオピオイド受容体様受容体(ORL−1)(Perkin Elmer、Shelton、CT)を発現する組換え型HEK−293細胞からの膜を、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mM MgCl、50mM HEPES、pH7.4)(10ml/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン乳棒で均質化する。30,000×g、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mlの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させる。ウシ血清卵白を有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を測定する。ORL−1受容体のアリコートを−80℃で保存する。
放射リガンド結合実験(スクリーニングおよび投与置換)では、0.1nM[H]−ノシセプチン(Perkin Elmer、Shelton、CT、87.7Ci/mmole)を、最終容量500μlの結合緩衝液(10mM MgCl、1mM EDTA、5%DMSO、50mM HEPES、pH7.4)中の12μgの膜タンパク質と共に使用する。10nM非標識ノシセプチン(American Peptide Company)の存在下、非特異的結合を測定する。すべての反応は、室温で1時間、96穴深底ポリプロピレンプレート内で実施する。0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)中に予浸させた96穴Unifilter GF/C濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって、結合反応を終了させる。96穴組織ハーベスター(Perkin Elmer、Shelton、CT)を用いて収集を実施し、続いて500μlの氷冷した結合緩衝液で3回濾過洗浄する。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させる。50μl/穴のシンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントする。Microsoft ExcelおよびGraphPad PRISM(商標)、v.3.0以上、カーブフィッティング機能をそれぞれ用いて、またはワンサイト競合カーブフィッティング用の自社機能を用いて、スクリーニングおよび投与置換実験からのデータを解析する。
ORL−1受容体結合データ:本発明のある特定の化合物は、約1000以下のKi(nM)を有することになる。ある実施形態において、本発明の化合物は、約500以下、または約300以下、または約100以下、または約50以下、または約20以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のKi(nM)を有することになる。
ORL−1受容体機能アッセイ手順:ヒトオピオイド受容体様(ORL−1)(Perkin Elmer、Shelton、CT)を発現する組換え型HEK−293細胞からの膜を、氷冷した低浸透圧性緩衝液(2.5mM MgCl、50mM HEPES、pH7.4)(10ml/10cmシャーレ)に細胞を溶解することにより調製し、続いて組織粉砕機/テフロン乳棒で均質化する。30,000×gで、4℃で15分間遠心分離することにより膜を収集し、1〜3mg/mlの最終濃度へと、ペレットを低浸透圧性緩衝液中に再懸濁させる。ウシ血清卵白を有するBioRadタンパク質アッセイ試薬を標準として用いて、タンパク質濃度を測定した。ORL−1受容体膜のアリコートを−80℃で保存する。
機能的[35S]GTPγS結合実験を以下の通り行う。氷上で、最終濃度0.026μg/μlのORL−1膜タンパク質、10μg/mlサポニン、3μM GDPおよび0.20nM[35S]GTPγSを、結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl、20mM HEPES、pH7.4)に順次添加することによって、ORL−1膜溶液を調製する。この調製した膜溶液(190μl/穴)を、DMSO中で調製したアゴニスト/ノシセプチンの20×濃縮保存液10μlを含有する96穴浅底ポリプロピレンプレートに移す。プレートを、振盪しながら室温で30分間インキュベートする。96穴組織ハーベスター(Packard)を用いて、96穴Unifilter GF/B濾過プレート(Perkin Elmer、Shelton、CT)上での急速濾過によって反応を終了させ、続いて200μlの氷冷した結合緩衝液(10mM NaHPO、10mM NaHPO、pH7.4)で3回濾過洗浄する。続いて濾過プレートを50℃で2〜3時間乾燥させる。50μl/穴シンチレーション反応混液(Perkin Elmer、Shelton、CT)を加え、1分/穴の間、Packard Top−Count内でプレートをカウントする。GraphPad PRISM v.3.0以上のシグモイド用量反応曲線フィッティング機能、または非線形シグモイド用量反応曲線フィッティング用の自社機能を用いて、データを解析する。
ORL−1受容体機能データ:ORL−1 GTP EC50は、ORL−1受容体において化合物に対して50%の最大反応をもたらす化合物の濃度である。特定の実施形態において、高い結合親和性(すなわち低いKi値)を有する本発明の化合物は、約10,000を超えるORL−1 GTP EC50(nM)を有することになる(すなわち、治療濃度では刺激しない)。特定の実施形態において、本発明の化合物は、約20,000以下、または約10,000以下、または約5000以下、または約1000以下、または約100以下、または約10以下、または約1以下、または約0.1以下のORL−1 GTP EC50(nM)を有することになる。
ORL−1 GTP Emax%は、標準的ORL−1アゴニストであるノシセプチンにより誘発される効果と比較して、化合物により誘発される最大効果である。ある実施形態において、本発明の化合物は、10%未満のORL−1 GTP Emaxを有することになる(これは、本発明の目的においては、ORL−1受容体でアンタゴニスト活性を有すると解釈される)。本発明のある特定の化合物は、1%を超える、または5%を超える、または10%を超える、または20%を超える、または50%を超える、または75%を超える、または88%を超える、または100%を超えるORL−1 GTP Emaxを有することになる。
疼痛の予防または治療に関するインビボアッセイ
試験動物:各実験では、実験の開始時に体重が200〜260gのラットを用いる。これらのラットは、群で収容し、投薬より約16時間前に飼料を撤去する本発明の化合物の経口投与前を除いては、飼料および水を常時自由摂取させる。対照群は、本発明の化合物で治療したラットとの比較の役割を果たす。対照群には、本発明の化合物用の担体を投与する。対照群に投与した担体の量は、試験群に投与した担体と本発明の化合物の量と同じである。
急性疼痛:急性疼痛を治療または予防するための本発明の化合物の作用を評価するため、ラットテールフリック試験を使用し得る。ラットを手で穏やかに拘束し、テールフリックユニット(Model7360、イタリアのUgo Basileより市販)を用いて、先端部から5cmの点で尾を放射熱の集束ビームに曝露する。テールフリック反応潜時とは、熱的刺激の開始から尾を振るまでの間の間隔として定義する。20秒以内に反応しない動物は、テールフリックユニットから除外され、足引っ込め反応潜時20秒が割り当てられる。テールフリック反応潜時は、本発明の化合物の投与の直前(治療前)ならびに本発明の化合物の投与から1、3および5時間後に測定する。データは、テールフリック反応潜時(複数可)として表され、最大可能な効果(%MPE)、すなわち20秒のパーセンテージを以下の通り計算する:
ラットのテールフリック試験は、F.E.D’Amourら、「A Method for Determining Loss of Pain Sensation」、J.Pharmacol.Exp.Ther.72:74-79(1941年)に記載されている。
急性疼痛の治療または予防に対する本発明の化合物の作用を評価するために、ラットのホットプレート試験も使用し得る。48〜52℃の温度で維持された加熱した金属床を有する透明なプレキシグラスシリンダーからなるホットプレート装置(モデル7280、イタリアのUgo Basileから市販)を使用してラットを試験する。ラットをホットプレート装置上のシリンダーに置き、最大30秒が経過したら、またはラットが生体防御行動を示した時点で(挙動エンドポイント)、ホットプレートから取り出し、反応潜時を記録する。ホットプレート反応潜時は、直前に(予備処置)および本発明の化合物の投与から1、3、および5時間後に測定する。生体防御行動エンドポイントは、以下のうちのいずれかとして定義される:1)足を引っ込める、持続して持ち上げるか、または身震いしながらまたはなめながら、2)足を交互に持ち上げる、3)試験デバイスから脱出または脱出しようと試みる、または4)声を出す。データは、反応潜時(秒)として表現され、テールフリック試験に対して上に記載のように、最大可能な効果のパーセンテージを計算する。このホットプレート試験は、G. WoolfeおよびA.D. Macdonald, J. Pharmacol. Exp. Ther. 80:300-307 (1944)に記載されている。
炎症性疼痛:炎症性疼痛の治療または予防に対する、本発明の化合物の作用を評価するため、Freund’s complete adjuvant(「FCA」)の炎症性疼痛モデルを使用することができる。FCA誘導による、ラット後足の炎症は、持続的な炎症性の機械的痛覚過敏の発生に伴うもので、これにより臨床的に有用な鎮痛剤の抗痛覚過敏作用の信頼できる予測が得られる(L.Barthoら、「Involvement of Capsaicin-sensitive Neurones in Hyperalgesia and Enhanced Opioid Antinociception in Inflammation」、Naunyn-Schmiedeberg’s Archives of Pharmacol. 342:666-670(1990年))。各動物の左後足に、50μLの50%FCAを足底内注射により投与する。FCAの注入前(ベースライン)および注射から24時間後、以下に記載の通りPWTを測定することにより、侵害性の機械的刺激に対する反応について動物を評価する。次いでラットに、例えば1、3または10mg/kgの本発明の化合物、Celebrex、インドメタシンもしくはナプロキセンから選択される30mg/kgの対照薬剤、または担体などのいずれかの用量の範囲での単回投与を行う。侵害性の機械的刺激に対する反応を投与から1、3、5および24時間後に測定する。各動物に対する痛覚過敏の逆転のパーセントを以下のように定義する。
神経障害性疼痛:神経障害性疼痛の治療または予防のための本発明の化合物の作用を評価するため、SeltzerモデルまたはChungモデルのいずれかを使用することができる。
Seltzerモデルにおいて、神経障害性疼痛の部分的な坐骨神経結紮モデルを使用することによって、ラットにおいて神経因性痛覚過敏を発生させる(Z.Seltzerら、「A Novel Behavioral Model of Neuropathic Pain Disorders Produced in Rats by Partial Sciatic Nerve Injury」、Pain 43:205-218(1990年))。左坐骨神経の部分的結紮をイソフルラン/O吸入麻酔下で実施する。麻酔の誘導後、ラットの左大腿部を剪毛し、小さな切り込みを介して大腿部の上部に坐骨神経を露出させ、後部二頭筋半腱様筋神経が、共通の坐骨神経から分岐する点からちょうど遠位の転子付近の部位を取り囲む結合組織を慎重に除去する。7−0絹縫合糸を、湾曲した、逆カッティングの3/8ミニニードルで神経に挿入し、背側から神経厚さの1/3から1/2が結紮内に保持されるよう強く結紮する。一重の筋肉縫合糸(4−0ナイロン(Vicryl))およびvetbond組織接着剤を用いてこの創傷を閉じる。術後、創傷部位に抗生物質の散剤を振りかける。偽処置のラットには、坐骨神経を操作しないこと以外は、同一の外科手術を施す。術後、動物を秤量し、麻酔から回復するまで加温パッド上に置く。次いで動物を挙動試験が開始するまでホームケージに戻す。以下に記載の通り、手術前(ベースライン)、次いで薬剤投与直前、ならびに薬剤投与から1、3および5時間後のPWTを測定することにより動物の侵害性の機械的刺激に対する反応を評価する。神経因性痛覚過敏の逆転のパーセンテージは、以下の通り定義される:
Chungモデルでは、神経障害性疼痛の脊髄神経結紮モデルを使用して、ラットにおける機械的痛覚過敏、温熱性痛覚過敏および触覚異痛症を引き起こす。イソフルラン/O吸入麻酔下で手術を実施する。麻酔誘導後、3cm切開し、L−Sのレベルで、棘突起から左のパラ棘筋を分離する。1対の小さな骨鉗子を用いてL横突起を慎重に取り除くことによって、L−L脊髄神経を視覚的に確認する。左のL(またはLおよびL)脊髄神経(複数可)を単離し、絹針できつく結紮する。完全にうっ血したことを確認し、非吸収性の縫合糸、例えばナイロン縫合糸など、またはステンレススチールステープルを用いて創傷を縫合する。偽処置のラットには、脊髄神経(複数可)を操作しないこと以外は、同一の外科手術を施す。術後、動物を秤量し、生理食塩水またはリンガー乳酸溶液を皮下(s.c.)注射で投与し、創傷部位に抗生物質の散剤を振りかけ、麻酔から回復するまで加温パッド上に保持する。次いで動物を挙動試験が開始するまでホームケージに戻す。以下に記載の通り、手術前(ベースライン)、次いで本発明の化合物の投与直前、ならびに本発明の化合物の投与から1、3および5時間後のPWTを測定することによって、動物の侵害性の機械的刺激に対する反応を評価する。以下に記載の通り、動物の侵害性の熱的刺激または触覚異痛症に対する反応を評価することもできる。神経障害性疼痛のためのChungモデルは、S.H.Kim、「An Experimental Model for Peripheral Neuropathy Produced by Segmental Spinal Nerve Ligation in the Rat」、Pain 50(3):355-363(1992年)に記載されている。
機械的痛覚過敏の評価としての機械的刺激に対する反応:
足圧力アッセイを使用して、機械的痛覚過敏を評価することができる。このアッセイでは、C.Stein、「Unilateral Inflammation of the Hindpaw in Rats as a Model of Prolonged Noxious Stimulation:Alterations in Behavior and Nociceptive Thresholds」、Pharmacol.Biochem.and Behavior 31:451-455(1988年)に記載の通り、アナルゲシメーター(モデル7200、イタリアのUgo Basileから市販)を用いて、侵害性の機械的刺激に対する後足引っ込め閾値(PWT)を測定する。ラットの足を小さなプラットフォーム上に置き、最大250グラムまで段階的な方式で重量を加える。足を完全に引っ込めた重量としてエンドポイントを取る。各時間点で、各ラットに対して一度ずつPWTを測定し、影響のあった(同側、つまり傷と同じ側)後足のみを試験するか、または同側と反対側(非傷害の、つまり傷の反対側)の両方の後足を試験する。
温熱性痛覚過敏の評価としての熱的刺激に対する反応:足底試験を使用して、温熱性痛覚過敏を評価することができる。この試験では、K.Hargreavesら、「A New and Sensitive Method for Measuring Thermal Nociception in Cutaneous Hyperalgesia」、Pain 32(1):77-88(1988年)に記載の技法に従い、足底試験装置(イタリアのUgo Basileから市販)を用いて、侵害性の熱的刺激に対する後足引っ込め反応潜時を測定する。最大曝露時間を32秒に設定することによって、組織の損傷を回避し、あらゆる意図された、熱源からの足の引っ込めをエンドポイントとして取る。各時間点で、3つの反応潜時を測定し、平均する。影響のあった(同側の)足のみを試験するか、または同側と反対側の(非傷害の)の両方の足を試験する。
触覚異痛症の評価:触覚異痛症を評価するため、ワイヤーメッシュフロアの透明なプレキシグラス隔室にラットを配置し、少なくとも15分間の間慣らした。慣らした後、各ラットの影響のあった(同側の)足の足底表面に向けて、一連のvon Freyモノフィラメントを差し出す。この一連のvon Freyモノフィラメントは、直径が増加する6つのモノフィラメントからなり、一番小さい直径の繊維を最初に差し出す。各フィラメントを用いて、5回の試験を行うが、各試験は、約2分間離す。各差出しは、4〜8秒の間または侵害受容の引っ込め挙動が観察されるまで続ける。尻込みする、足を引っ込める、または足をなめることは、侵害受容の挙動反応と考えられる。
呼吸抑制の評価:呼吸抑制を評価するため、大腿動脈カニューレを移植することによってラットを準備することができ、カニューレを介して血液試料を取る。薬剤投与前、次いで治療から1、3、5および24時間後、血液試料を取る。動脈血液ガス分析装置(例えば、Respiratory/Blood Gas試験カートリッジ付きのIDEXX VetStat)を用いて、血液試料を処理する。同等のデバイスは、血液ガス分析の標準的装置(例えば、D.Torbatiら、2000 Intensive Care Med.(26)585〜591)である。
胃の運動性の評価:10mL/kgの容量のビヒクル、対照化合物または被験物質を、強制経口投与で動物に与える。投与から1時間後、10mL/kgの容量のcharcoal meal溶液(水中の1%カルボキシメチルセルロース溶液中の5%非活性炭粉末)をすべての動物に与える。投与から2時間後(炭末摂取から1時間後)、二酸化炭素吸入またはイソフルランの過剰摂取により動物を屠殺し、charcoal mealの通過を確認する。胃および小腸を慎重に取り除き、生理食塩水を浸漬させた吸収剤表面上に、それぞれを置く。幽門とcharcoal mealが最も遠くに進行した位置との間の距離を測定し、幽門と回盲接合点との間の距離と比較する。charcoal mealの通過を、移動した小腸の長さのパーセンテージとして表す。
医薬組成物
本発明の化合物は、その活性により、ヒトのおよび獣医薬において好都合に有用である。上述のように、本発明の化合物は、それを必要とする動物(ヒトの患者または非ヒトの対象)において、ある状態を治療または予防するために有用である。本発明の化合物は、オピオイドおよび/またはORL−1受容体の調節を必要とする任意の動物に投与することができる。
動物に投与する場合、本発明の化合物は、薬学的に許容される担体または添加剤を含む医薬組成物として投与することができる。本発明の化合物は、医者によって決定された通りの任意の適切な経路により投与することができる。投与の方法として、皮内、筋肉内、腹腔内、非経口、静脈内、皮下、鼻腔内、硬膜外、経口、舌下、脳内、膣内、経皮、経粘膜、直腸、吸入による投与、または局所(特に、耳、鼻、眼または皮膚)投与を挙げることができる。送達は、局部または全身のいずれかであってよい。特定の実施形態において、投与により、本発明の化合物は血流へと放出されることになる。
本発明の医薬組成物は、溶液剤、懸濁剤、乳剤、錠剤、丸剤、ペレット、多重顆粒剤、カプセル剤、液体を含有するカプセル剤、粉末を含有するカプセル剤、多重顆粒剤を含有するカプセル剤、ロゼンジ、即放性製剤、持続放出性製剤、徐放性製剤、坐剤、煙霧剤、スプレー剤の形態または使用に適した任意の他の形態を取ることができる。一実施形態では、組成物は、カプセル剤の形態である(例えば、米国特許第5,698,155号を参照)。
本発明の医薬組成物は、適切な量の薬学的に許容される添加剤を含むことによって、動物への適切な投与のための形態を提供することが好ましい。このような薬学的添加剤は、賦形剤、懸濁剤、可溶化剤、結合剤、崩壊剤、保存剤、着色剤、滑沢剤などであってよい。薬学的添加剤は、水または油などの液体であってよく、これには、石油、動物、植物もしくは合成由来のもの、例えばピーナッツ油、ダイズ油、鉱油、ゴマ油などが含まれる。薬学的添加剤は、生理食塩水、ゴムアカシア、ゼラチン、デンプンのり、タルク、ケラチン、コロイド性シリカ、ウレアなどであってよい。加えて、助剤、安定化剤、増粘剤、滑沢剤および着色剤を使用することができる。一実施形態では、動物に投与する場合、薬学的に許容される添加剤は、無菌である。本発明の化合物が静脈内に投与される場合、水は、特に有用な添加剤である。生理食塩水溶液ならびにブドウ糖およびグリセロール水溶液も、液体の添加剤、特に注射用溶液剤に使用することができる。適切な薬学的添加剤はまた、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、イネ、粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなども含む。本発明の組成物は、必要に応じて、微量な量の湿潤剤または乳化剤、またはpH緩衝剤も含有することができる。経口単位剤形を配合するために使用することができる薬学的に許容される担体および添加剤の特定の例は、Handbook of Pharmaceutical Excipients、American Pharmaceutical Association (1986年)に記載されている。適切な薬学的添加剤の他の例は、本明細書に参照により組み込まれているRemington’s Pharmaceutical Sciences、1447-1676(Alfonso R.Gennaro編、第19版、1995年)に記載されている。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、経口投与用に配合される。経口的に送達される本発明の化合物は、例えば、錠剤、カプセル剤、ゲルキャップ、カプレット、ロゼンジ、水性または油性溶液剤、懸濁剤、顆粒剤、散剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の形態であってよい。本発明の化合物が経口の錠剤に取り込まれる場合、このような錠剤は、圧縮する、錠剤粉末にする、腸溶性にする、糖コーティングする、薄膜コーティングする、多重圧縮するまたは多層状にすることができる。
本発明の経口投与された化合物は、1種または複数の追加の薬剤、例えば、甘味剤、例えばフルクトース、アスパルテームまたはサッカリンなど、香味剤、例えばハッカ、冬緑油、またはサクランボなど、着色剤および保存料、ならびに安定剤などを含有することによって、安定した、医薬として味のよい剤形を提供することができる。固体経口剤形を作製するための技法および組成物が、Marcel Dekker,Inc.から出版されているPharmaceutical Dosage Forms:Tablets(Lieberman、LachmanおよびSchwartz編、第2版)に記載されている。錠剤(圧縮および成型されたもの)、カプセル剤(硬質ゼラチンおよび軟質ゼラチン)および丸剤を作製するための技法および組成物はまた、Remington’s Pharmaceutical Sciences 1553-1593(Arthur Osol編、第16版、Mack Publishing、Easton、PA 1980年)にも記載されている。液体経口剤形として、水性および非水性の溶液剤、乳剤、懸濁剤および溶液剤、ならびに/または非発泡性顆粒剤から再構成された懸濁剤が挙げられ、これらは場合によって1種または複数の適切な溶媒、保存剤、乳化剤、懸濁剤、賦形剤、甘味料、着色剤、香味剤などを含有する。液体経口剤形を作製するための技法および組成物は、Marcel Dekker,Inc.から出版されているPharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems、(Lieberman、RiegerおよびBanker編)に記載されている。
本発明の化合物が、注射(例えば、連続した点滴または大量瞬時投与)による非経口投与用に配合される場合、製剤は、油性または水性の媒体中の懸濁剤、溶液剤、または乳剤の形態であってよく、そのような製剤は、薬学的に必要な添加剤、例えば1種または複数の安定化剤、懸濁剤、分散剤などをさらに含むことができる。本発明の化合物が、非経口的に注射される場合、これは、例えば、等圧の無菌の溶液剤の形態であってよい。本発明の化合物はまた、注射用製剤として再構成するための散剤の形態であってもよい。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、静脈内投与のための医薬組成物に配合される。通常は、このような組成物は、無菌、等圧の水性緩衝液を含む。必要な場合、この組成物は、可溶化剤も含むことができる。静脈内投与用の本発明の化合物は、ベンゾカインまたはプリロカインなどの局所麻酔薬を場合によって含むことによって、注射部位の疼痛を和らげることができる。一般的に、これら成分は、例えば、活性薬剤の含量を示したアンプルまたはサシェなどの密閉した容器内の凍結乾燥した乾燥粉末または水を含まない濃縮物として、単位剤形内に別々または一緒に混合して供給される。本発明の化合物を点滴で投与する場合、これは、例えば、無菌の医薬品グレードの水または生理食塩水を含有する点滴ビンを用いて投薬することができる。本発明の化合物を注射で投与する場合、投与前に成分が混合できるように、注射用滅菌水または生理食塩水のアンプルを提供することができる。
本発明の化合物が吸入により投与される場合、これは、乾性煙霧剤、または水性または部分的に水性の溶液剤に配合することができる。
別の実施形態において、本発明の化合物は、ベシクル、特にリポソームに入れて送達することができる(Langer、Science、249:1527-1533(1990年)、およびTreatら、Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer、317-327および353-365(1989年)を参照されたい)。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、局所投与される。これは、例えば、手術中の局所注入により、局所への塗布により(例えば、手術後の創傷包帯と関連させて)、注射により、カテーテルを用いて、坐剤または浣腸を用いて、またはインプラントを用いて達成することができ、前記インプラントとして、多孔性、非多孔性、またはゼラチン状物質、例えば膜、例えばシアラスティック膜など、または繊維のものが挙げられる。
特定の実施形態において、本発明の化合物は、即放性の形態で送達することができる。他の実施形態では、本発明の化合物は、徐放性のシステムまたは持続放出性のシステムで送達することができる。徐放性または持続放出性の医薬組成物は、これらの非徐放性または非持続放出性の対応物により達成される結果よりも、さらに良い薬物治療を達成するという共通の目的を有することができる。一実施形態では、徐放性または持続放出性の組成物は、最短の時間で、状態(またはその症状)を治療または予防するための本発明の化合物の最小量を含む。徐放性または持続放出性の組成物の利点として、薬剤活性の延長、投与回数の削減、およびコンプライアンスの増加が挙げられる。加えて、徐放性または持続放出性の組成物は、作用の開始時間または他の特徴、例えば、本発明の化合物の血中濃度に有利な影響を与えることができ、したがって、有害な副作用の発生を低下させることができる。
徐放性または持続放出性の組成物は、所望の治療効果または予防効果を迅速に生じる本発明の化合物の量を最初に放出し、治療効果または予防効果のレベルを長時間に亘り維持する本発明の化合物の他の量を徐々におよび継続的に放出することができる。本発明の化合物は、体内で本発明の化合物の一定の濃度を維持するよう、代謝され、体から***される本発明の化合物の量に取って代わるような速度で、剤形から放出されることが可能である。有効成分の徐放または持続放出は、これだけに限らないが、pHの変化、温度の変化、酵素の濃度もしくは利用可能性、水の濃度もしくは利用可能性、または他の生理的状態もしくは化合物などを含めた様々な状態により刺激される可能性がある。
本発明による使用のための徐放性または持続放出性の手段は、当分野で知られているものから選択し得る。例として、それぞれが本明細書に参照により組み込まれている、米国特許第3,845,770号、第3,916,899号、第3,536,809号、第3,598,123号、第4,008,719号、第5,674,533号、第5,059,595号、第5,591,767号、第5,120,548号、第5,073,543号、第5,639,476号、第5,354,556号および第5,733,566号に記載のものが挙げられるがこれらに限らない。このような剤形を使用することによって、異なる割合で所望の放出プロファイルを得るために、例えば、ヒドロプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、ゲル、浸透性膜、浸透圧系、多層コーティング、微小粒子、多重顆粒剤、リポソーム、ミクロスフェアまたはこれらの組合せを使用して、徐放性または持続放出性の、1種または複数の有効成分を提供することができる。当分野で知られている、適切な徐放性または持続放出性の製剤は、本明細書中に記載されているものを含めて、本開示を考慮して、本発明の有効成分と共に使用するために容易に選択することができる。Medical Applications of Controlled Release、Vol.2、Applications and Evaluation、R.S.LangerおよびD.L.Wise編、CRC Press(1984年)のGoodson、「Dental Applications」(pp.115-138)も参照されたい。Langer、Science 249:1527-1533(1990年)による概説で考察されている他の徐放性または持続放出性のシステムを、本発明による使用のために選択することができる。一実施形態では、ポンプを使用することができる(Langer、Science 249:1527-1533(1990年)、Sefton、CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.14:201(1987年)、Buchwaldら、Surgery 88:507(1980年)およびSaudekら、N.Engl.J.Med.321:574(1989年))。別の実施形態では、ポリマー性物質を使用することができる(Medical Applications of Controlled Release(LangerおよびWise編、1974年)、Controlled Drug Bioavailability、Drug Product Design and Performance(SmolenおよびBall編、1984年)、RangerおよびPeppas、J.Macromol.Sci.Rev.Macromol.Chem.23:61(1983年)、Levyら、Science 228:190(1985年)、Duringら、Ann.Neurol.25:351(1989年)およびHowardら、J.Neurosurg.71:105(1989年))。さらに別の実施形態において、徐放性または持続放出性のシステムは、本発明の化合物の標的、例えば、脊柱、脳または消化管の近くに配置することもでき、したがって全身投与量のほんの一部しか必要としない。
錠剤または丸剤の形態の場合、本発明の医薬組成物を、消化管での分解および吸収を遅らせるようにコーティングを行うことによって、長時間に亘る持続作用を提供することができる。浸透圧活性推進化合物(osmotically active driving compound)を包み込んでいる選択的透過膜もまた、経口投与の組成物に適切である。これら最近のプラットフォームでは、カプセル剤を取り囲む環境からの流体をこの推進化合物が吸収し、膨潤して開口から薬剤または薬剤組成物を押し出す。これらの送達プラットフォームは、即放性製剤のスパイク型プロファイルに対して、基本的に0次の送達プロファイルを提供することができる。時間遅延物質、例えばモノステアリン酸グリセロールまたはステアリン酸グリセロールなども使用することができる。経口用の組成物は、標準的添加剤、例えばマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロースおよび炭酸マグネシウムなどを含むことができる。一実施形態では、これらの添加剤は、医薬品のグレードである。
本発明の医薬組成物は、経口投与に適した単一の単位剤形、例えば、これだけに限らないが、徐放性または持続放出性に適応させた錠剤、カプセル剤、ゲルキャップおよびカプレット剤などを含む。
状態の治療または予防に有効な本発明の化合物の量は、標準的な臨床上の技法により決定することができる。加えて、インビトロおよび/またはインビボのアッセイを場合によって使用することにより、最適な投与量の範囲の特定に役立つことができる。使用する正確な投与量はまた、例えば、投与経路および治療する状態の程度に応じて決まることになり、医師の判断および/または各動物の状況に従い決定することができる。典型的な要素、例えば、中でも、治療している動物の体重、年齢、性別および健康状態(例えば、肝臓および腎機能)、治療すべき苦痛、症状の重症度、投与間隔の頻度、任意の有害な副作用の存在および使用している特定の化合物などに応じて、投与は変わり得る。
適切な有効投与量は、一日につき動物の体重1kgあたり約0.01mgから約3000mgの範囲とすることができるが、これらは通常、一日につき動物の体重1kgあたり約0.01mgから約2500mg、または一日につき動物の体重1kgあたり約0.01mgから約1000mgである。一実施形態では、有効投与量は、一日につき動物の体重1kgあたり約100mg以下である。別の実施形態では、有効投与量は、一日につき動物の体重1kgあたり約0.01mgから約100mgの本発明の化合物の範囲であり、別の実施形態では、一日につき動物の体重1kgあたり約0.02mgから約50mgであり、別の実施形態では、一日につき動物の体重1kgあたり約0.025mgから約20mgである。
投与は、単一用量または分割した用量とすることができる。一実施形態では、状態が寛解するまで、約24時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態では、状態が寛解まで約12時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態では、状態が寛解するまで、約8時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態では、状態が寛解するまで、約6時間おきに有効投与量を投与する。別の実施形態では、状態が寛解するまで、約4時間おきに有効投与量を投与する。本明細書中に記載されている有効投与量は、投与される総量を指し、すなわち、2つ以上の本発明の化合物が投与される場合、有効投与量は、投与される総量に相当する。
ORL−1受容体を発現することが可能な細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞内のORL−1受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は通常、薬学的に許容される担体または添加剤中の化合物の溶液剤または懸濁剤、約10−12モル/Lから約10−4モル/L、または約10−12モル/Lから約10−5モル/L、または約10−12モル/Lから約10−6モル/L、または約10−12モル/Lから約10−9モル/Lの範囲となる。ある実施形態では、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μLから約1mLとなる。別の実施形態では、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLとなる。
μ−オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞内のμ−オピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は通常、薬学的に許容される担体または添加剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤、約10−12モル/Lから約10−4モル/L、または約10−12モル/Lから約10−5モル/L、または約10−12モル/Lから約10−6モル/L、または約10−12モル/Lから約10−9モル/Lの範囲となる。ある実施形態では、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μLから約1mLとなる。別の実施形態では、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLとなる。
δ−オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞内のδ−オピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は通常、薬学的に許容される担体または添加剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤、約10−12モル/Lから約10−4モル/L、または約10−12モル/Lから約10−5モル/L、または約10−12モル/Lから約10−6モル/L、または約10−12モル/Lから約10−9モル/Lの範囲となる。ある実施形態では、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μLから約1mLとなる。別の実施形態では、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLとなる。
κ−オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、本発明の化合物とインビトロで接触させる場合、細胞内のκ−オピオイド受容体機能を阻害または活性化するために有効な量は通常、薬学的に許容される担体または添加剤中の本発明の化合物の溶液剤または懸濁剤、約10−12モル/Lから約10−4モル/L、または約10−12モル/Lから約10−5モル/L、または約10−12モル/Lから約10−6モル/L、または約10−12モル/Lから約10−9モル/Lの範囲となる。ある実施形態では、本発明の化合物を含む溶液剤または懸濁剤の容量は、約0.01μLから約1mLとなる。別の実施形態では、溶液剤または懸濁剤の容量は、約200μLとなる。
本発明の化合物は、ヒトで使用する前に、所望の治療または予防のための活性について、インビトロまたはインビボでアッセイすることができる。動物モデル系を使用することによって、安全性および効力を実証することができる。本発明のある特定の化合物は、約0.5mg/kgから約20mg/kgの範囲の、炎症性疼痛の治療のためのED50を有することになる。本発明のある特定の化合物は、呼吸抑制を誘発しない用量で、有意な鎮痛性および/または抗痛覚過敏を生じることになる。対照的に、モルヒネなどの従来のオピオイドの有効量を与えたラットからの血液試料では、酸素圧、酸素飽和およびpHが有意に減少する一方、二酸化炭素が有意に増加する。
本発明によると、それを必要とする動物において状態を治療または予防するための方法は、本発明の化合物(すなわち、第1の治療薬)に加えて第2の治療薬の有効量を動物に同時投与することをさらに含む。第2の治療薬の有効量は、既知であるか、または本開示および出版されている臨床研究を考慮して開業医により決定されることになる。本発明の一実施形態において、状態(例えば、疼痛)の治療のために第2治療薬が動物に投与される場合、本発明の化合物(すなわち、第1治療薬)の最小有効量は、第2の治療薬が投与されない状況での最小有効量よりも少ないことになる。この実施形態では、本発明の化合物および第2の治療薬は、追加的または相乗的に作用することによって、状態を治療または予防することができる。あるいは、第2の治療薬を使用することによって、第1の治療薬の投与の対象の状態とは異なる障害を治療または予防することができ、この障害は、本明細書中の上記に定義された状態であってもなくてもよい。一実施形態では、本発明の化合物は、本発明の化合物の有効量と、第2の治療薬の有効量とを含む単一組成物として、第2の治療薬と共に同時に投与される。あるいは、本発明の化合物の有効量を含む組成物および第2の治療薬の有効量を含む第2の組成物が同時に投与される。別の実施形態では、本発明の化合物の有効量は、第2の治療薬の有効量の投与の前または後に投与される。この実施形態では、第2の治療薬がその治療効果を発揮している間に、本発明の化合物が投与され、または本発明の化合物が、状態を治療または予防するためにその治療効果を発揮している間に、第2の治療薬が投与される。
第2の治療薬は、これらに限定されないが、オピオイドアゴニスト、非オピオイド鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症剤、抗片頭痛剤、Cox−II阻害剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、抗催吐剤、β−アドレナリン遮断薬、抗痙攣剤、抗うつ剤、Ca2+チャネル遮断剤、抗癌剤、UIを治療もしくは予防するための薬剤、不安を治療もしくは予防するための薬剤、記憶障害を治療もしくは予防するための薬剤、肥満を治療もしくは予防するための薬剤、便秘を治療もしくは予防するための薬剤、咳を治療もしくは予防するための薬剤、下痢を治療もしくは予防するための薬剤、高血圧を治療もしくは予防するための薬剤、てんかんを治療もしくは予防するための薬剤、食欲不振症/悪液質を治療もしくは予防するための薬剤、薬物乱用を治療もしくは予防するための薬剤、潰瘍を治療もしくは予防するための薬剤、IBDを治療もしくは予防するための薬剤、IBSを治療もしくは予防するための薬剤、嗜癖障害を治療もしくは予防するための薬剤、パーキンソン病およびパーキンソニズムを治療もしくは予防するための薬剤、脳卒中を治療もしくは予防するための薬剤、てんかんを治療もしくは予防するための薬剤、掻痒状態を治療もしくは予防するための薬剤、精神病を治療もしくは予防するための薬剤、ハンチントン舞踏病を治療もしくは予防するための薬剤、ALSを治療もしくは予防するための薬剤、認知障害を治療もしくは予防するための薬剤、片頭痛を治療もしくは予防するための薬剤、嘔吐を治療、予防もしくは阻害するための薬剤、ジスキネジーを治療もしくは予防するための薬剤、うつ病を治療もしくは予防するための薬剤、またはこれらの任意の混合物であってよい。
有用なオピオイドアゴニストの例として、これらに限らないが、アルフェントアニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルヒネ、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモルアミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルホン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、オピウム、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロヘプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、スフェンタニル、チリジン、トラマドール、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
特定の実施形態において、オピオイドアゴニストは、コデイン、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、オキシコドン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、モルヒネ、トラマドール、オキシモルホン、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物から選択される。
有用な非オピオイド鎮痛剤の例として、これらに限らないが、非ステロイド性抗炎症剤、例えばアスピリン、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピロプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラモプロフェン、ムロプロフェン、トリオキサプロフェン、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン、ブクロキス酸、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラク、チオピナク、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オキスピナク、メフェナム酸、メクロフェンアミド酸、フルフェンアミド酸、ニフルム酸、トルフェナム酸、ジフルリサール、フルフェニサール、ピロキシカム、スドキシカム、イソキシカム、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。他の適切な非オピオイド鎮痛剤として、以下の、非限定的な化学的種類の鎮痛性、解熱性、非ステロイド性抗炎症剤が挙げられる:サリチル酸誘導体、例えば、アスピリン、ナトリウムサリチル酸、コリンマグネシウムトリサリチル酸、サルサレート、ジフルニサル、サリチルサリチル酸、スルファサラジンおよびオルサラジンなど、パラ−アミノフェノール誘導体、例えばアセトアミノフェンおよびフェナセチンなど、インドール酢酸およびインデン酢酸、例えばインドメタシン、スリンダクおよびエトドラクなど、ヘテロアリール酢酸、例えばトルメチン、ジクロフェナクおよびケトロラックなど、アントラニル酸(フェナム酸)、例えばメフェナム酸およびメクロフェナム酸など、エノール酸、例えばオキシカム(ピロキシカム、テノキシカム)およびピラゾリジンジオン(フェニルブタゾン、オキシフェナンタータゾン)など、アルカノン、例えばナブメトンなど、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物。NSAIDのより詳細な記述については、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる、Paul A.Insel、Analgesic-Antipyretic and Anti-inflammatory Agents and Drugs Employed in the Treatment of Gout、Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics 617-57(Perry B. MolinhoffおよびRaymond W. Ruddon編、第9版、1996年)、およびGlen R.Hanson、Analgesic,Antipyretic and Anti-Inflammatory Drugs in Remington:The Science and Practice of Pharmacy Vol IA、1196-1221(A.R.Gennaro編、第19版、1995年)を参照されたい。
有用なCox−II阻害剤および5−リポキシゲナーゼ阻害剤ならびにこれらの組合せの例が、その全体が参照により本明細書に組み込まれている米国特許第6,136,839号に記載されている。有用なCox−II阻害剤の例として、これらに限らないが、セレコキシブ、DUP−697、フロスリド、メロキシカム、6−MNA、L−745337、ロフェコキシブ、ナブメトン、ニメスリド、NS−398、SC−5766、T−614、L−768277、GR−253035、JTE−522、RS−57067−000、SC−58125、SC−078、PD−138387、NS−398、フロスリド、D−1367、SC−5766、PD−164387、エトリコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
有用な抗片頭痛剤の例として、これらに限らないが、アルピロプリド、ブロモクリプチン、ジヒドロエルゴタミン、ドラセトロン、エルゴコルニン、エルゴコルニニン、エルゴクリプチン、エルゴノビン、エルゴット、エルゴタミン、フルメドロキソンアセテート、ホナジン、ケタンセリン、リスリド、ロメリジン、メチルエルゴノビン、メチセルギド、メトプロロール、ナラトリプタン、オキセトロン、ピゾチリン、プロプラノロール、リスペリドン、リザトリプタン、スマトリプタン、チモロール、トラゾドン、ゾルミトリプタン、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
有用な抗痙攣剤の例として、これらに限らないが、アセチルフェネトライド、アルブトイン、アロキシドン、アミノグルテチミド、4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、アトロラクトアミド、ベクラミド、ブラメート、臭化カルシウム、カルバマゼピン、シンロミド、クロメチアゾール、クロナゼパム、デシメミド、ジエタジオン、ジメタジオン、ドキセニトロイン、エテロバルブ、エタジオン、エトスクシミド、エトトイン、フェルバメート、フルオレソン、ガバペンチン、5−ヒドロキシトリプトファン、ラモトリギン、臭化マグネシウム、硫酸マグネシウム、メフェニトイン、メホバルビタール、メタルビタール、メテトイン、メトスクシミド、5−メチル−5−(3−フェナントリル)−ヒダントイン、3−メチル−5−フェニルヒダントイン、ナルコバルビタール、ニメタゼパム、ニトラゼパム、オキスカルバゼピン、パラメタジオン、フェナセミド、フェネタルビタール、フェネトリド、フェノバルビタール、フェンスクシミド、フェニルメチルバルビツール酸、フェニトイン、フェテニレートナトリウム、臭化カリウム、プレガバリン、プリミドン、プロガビド、臭化ナトリウム、ソラヌム、臭化ストロンチウム、スクロフェニド、スルチアム、テトラントイン、チアガビン、トピラメート、トリメタジオン、バルプロ酸、バルプロミド、ビガバトリン、ゾニサミド、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
有用なCa2+−チャネル遮断剤の例として、これらに限らないが、ベプリジル、クレンチアゼム、ジルチアゼム、フェンジリン、ガロパミル、ミベフラジル、プレニラミン、セモチアジル、テロジリン、ベラパミル、アムロジピン、アラニジピン、バルニジピン、ベニジピン、シルニジピン、エホニジピン、エルゴジピン、フェロジピン、イスラジピン、ラシジピン、レルカニジピン、マニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、シンナリジン、フルナリジン、リドフラジン、ロメリジン、ベンシクラン、エタフェノン、ファントファロン、ペルヘキシリン、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
UIを治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、プロパンセリン、イミプラミン、ヒヨスシアミン、オキシブチニン、ジサイクロミン、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
不安を治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、ベンゾジアゼピン、例えばアルプラゾラム、ブロチゾラム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロナゼパム、クロラゼプ酸、デモキセパム、ジアゼパム、エスタゾラム、フルマゼニル、フルラゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、テマゼパムおよびトリアゾラムなど、非ベンゾジアゼピン剤、例えばブスピロン、ゲピロン、イプサピロン、チオスピロン、ゾルピコン、ゾルピデムおよびザレプロンなど、精神安定剤、例えばバルビツレート、例えば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メホバルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタールおよびチオペンタールなど、プロパンジオールカルバメート、例えばメプロバメートおよびチバメートなど、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
下痢を治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、ジフェノキシラート、ロペラミド、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
てんかんを治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、カルバマゼピン、エトサクシミド、ギャバペンチン、ラモトリジン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、バルプロ酸、トリメタジオン、ベンゾジアゼピン、γビニルGABA、アセタゾラミド、フェルバメート、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
薬物乱用を治療または予防するための有用な治療薬の例として、これらに限らないが、メサドン、デシプラミン、アマンタジン、フルオキセチン、ブプレノルフィン、オピエートアゴニスト、3−フェノキシピリジン、塩酸レボメタジルアセテート、セロトニンアンタゴニスト、薬学的に許容されるこれらの誘導体、またはこれらの任意の混合物が挙げられる。
非ステロイド性抗炎症剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、抗嘔吐剤、βアドレナリン遮断剤、抗うつ剤および抗癌剤の例は、当分野で既知であり、当業者により選択できる。記憶障害、肥満、便秘、咳、高血圧、食欲不振症/悪液質、潰瘍、IBD、IBS、嗜癖障害、パーキンソン病およびパーキンソニズム、脳卒中、てんかん、掻痒状態、精神病、ハンチントン舞踏病、ALS、認知障害、片頭痛、ジスキネジー、うつ病を治療もしくは予防するための、および/または嘔吐を治療、予防もしくは阻害するための有用な治療薬の例として、当分野で知られているものが挙げられ、当業者により選択することができる。
本発明の組成物は、本発明の化合物(または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは溶媒和物)を、薬学的に許容される担体または添加剤と混和するステップを含む方法により調製される。混和は、化合物(または誘導体)と薬学的に許容される担体または添加剤を混和するための既知の方法を用いて達成することができる。一実施形態では、本発明の化合物(または薬学的に許容されるその塩、プロドラッグ、もしくは溶媒和物)は、有効量で組成物中に存在する。
(実施例)
4−((2R,6R,11R)−11−(カルボキシメチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(10)
NaHMDS(THF中1M、1.935mL、1.935mmol)を、−78℃で、1mLのTHF中ジエチルホスホノ酢酸メチル(0.284mL、1.548mmol)に加え、溶液を−78℃で10分間撹拌した。2mLのTHF中化合物1(0.500g、1.290mmol)を加え、溶液を−78℃からRTで18.5h撹拌し、次いで60℃で3日と17hの間撹拌した。1mLのTHF中ジエチルホスホノ酢酸メチル(0.284mL、1.548mmol)のさらなるアリコートを0℃で5分間混合し、次いで反応混合物に加え、この後、溶液を7h加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、MPLC(0〜50%アセトン/ヘキサン、12g)で精製することによって、黄色の油として、化合物2を生成した。化合物2を、メチルおよびエチルエステルの混合物として次のステップで使用した。
TFA(4mL)を化合物2(360mg、約0.81mmol)に加え、溶液をRTで19h撹拌した。溶液を濃縮し、4mLのACNを加えた。亜塩素酸ナトリウム(220mg、2.44mmol)およびリン酸一ナトリウム(336mg、2.44mmol)の4mLの水中溶液を0℃で滴加し、溶液を0℃からRTで90分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、MPLC(0〜15%MeOH/DCM、12g)で精製することによって、メチルおよびエチルエステルの混合物として化合物3を生成した。
1滴のDMFを、化合物3(0.310g、0.750mmol)および塩化オキサリル(0.131mL、1.499mmol)の8mLのDCM中溶液に加えた。溶液をRTで20分間撹拌し、次いで濃縮した。アンモニアのMeOH(7.50mL、52.5mmol)中7M溶液を加え、溶液をRTで1h撹拌した。MeOH(7.50mL、52.5mmol)中7Mアンモニアのさらなるアリコートを加え、溶液をさらに15h撹拌した。溶液を濃縮し、15mLのDCMおよび8当量の塩化オキサリルを加えた。1滴のDMFを加え、溶液をRTで25分間撹拌し、この後、アンモニアのMeOH中7M溶液(20mL)を加えた。反応混合物をRTで1h撹拌し、DCMを加え、溶液を飽和水性NaHCOで洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。MPLC(0〜15%MeOH/DCM、4g)での精製により、化合物4、5、および6をこれらのメチルおよびエチルエステルの混合物として生成した。DCM(2mL)を化合物4、5、および6に加えた。三臭化ホウ素のDCM(約3当量)中1M溶液を0℃で加え、溶液を0℃で75分間撹拌した。反応物をMeOH(約2mL)でそれぞれクエンチし、濃縮した。化合物7、8、および9は、精製なしに、メチルおよびエチルエステルの混合物として次のステップで使用した。
MeOH(5mL)を化合物8(0.041g、0.1mmol)に加え、40℃および60バールで、1mL/分での再循環形式により、H−Cube[ThalesNano、モデルHC−2.SS]上のPd/Cカートリッジを用いて溶液を試験した。1h後、加熱温度を60℃に上げ、3h後、流速を0.5mL/分に低下させた。反応物を再循環形式で3日と19hの間試験し、濃縮した。MeOH(1mL)および10%水性NaOH(0.400mL、1.000mmol)を加え、反応物を60℃で5h加熱した。溶液を濃縮し、逆相分取HPLC[C18、0〜60%ACN/HO(0.01%TFA)]で精製することによって、そのTFA塩として化合物10を生成した。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 6.96 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.69 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.60 (dd, J=8.3, 2.4Hz, 1H), 4.13-4.07 (m, 1H), 3.34-2.91 (m, 5H), 2.68-2.58 (m, 2H), 2.54 (dd, J=16.8, 3.5Hz, 1H), 2.42-2.33 (m, 2H), 2.28 (td, J=14.0, 4.5Hz, 1H), 2.01-1.82 (m, 2H), 1.79-1.59 (m, 3H), 1.38 (d, J=14.0Hz, 1H), 1.07-0.94 (m, 1H), 0.72-0.63 (m, 2H), 0.39-0.33 (m, 2H).
LC/MS、m/z=388[M+H](計算値:387)。
(Z)−2−((2R、6S)−6−(4−アミノ−4−オキソブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−11−イリデン)酢酸(11)
10%水性NaOH(0.160mL、0.400mmol)をMeOH(0.5mL)中化合物7(0.032g、0.08mmol)に加え、溶液を60℃で21h加熱した。反応混合物を濃縮し、逆相分取HPLC[C18、0〜60%ACN/HO(0.01%TFA)]で精製することによって、そのTFA塩として化合物11を生成した。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 6.96 (d, J=8.1Hz, 1H), 6.68 (d, J=1.5Hz, 1H), 6.63 (td, J=8.1, 1.5Hz, 1H), 6.33-6.17 (m, 1.5 H), 6.03-5.85 (m, 0.5Hz), 3.39-2.87 (m, 5H), 2.69 (td, J=13.0, 3.5Hz, 1H), 2.25 (td, J=7.0, 1.5Hz, 2H), 2.15-1.89 (m, 3H), 1.71 (d, J=14.0Hz, 1H), 1.66-1.46 (m, 2H), 1.11-0.97 (m, 1H), 0.76-0.56 (m, 2H), 0.45-0.28 (m, 2H).
LC/MS、m/z=385[M+H](計算値:384)。
同様の方式で、化合物9をけん化することにより、(Z)−2−((2R,6S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−11−イリデン)酢酸(12)を調製した。逆相分取HPLC[C18、0〜60%ACN/HO(0.01%TFA)]での精製により、そのTFA塩として化合物12を得た。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 6.97 (d, J=8.1Hz, 1H), 6.71 (d, J=1.8Hz, 1H), 6.63 (td, J=8.1, 1.8Hz, 1H), 6.38-6.19 (m, 1.5H), 6.05-5.85 (m, 0.5H), 3.39-3.02 (m, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.96-2.88 (m, 1H), 2.87 (s, 3H), 2.70 (td, J=12.9, 3.0Hz, 1H), 2.43 (td, J=6.7, 1.9Hz, 2H), 2.17-1.89 (m, 3H), 1.71 (d, J=13.8Hz, 1H), 1.65-1.44 (m, 2H), 1.13-0.96 (m, 1H), 0.78-0.54 (m, 2H), 0.46-0.29 (m, 2H).
LC/MS、m/z=413[M+H](計算値:412)。
同様の方式で、化合物8をけん化することによって、4−((2R,6S,Z)−11−(カルボキシメチレン)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸(13)を調製した。逆相分取HPLC[C18、0〜60%ACN/HO(0.01%TFA)]での精製により、そのTFA塩として化合物13を生成した。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 6.97 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.69 (d, J=2.2Hz, 1H), 6.64 (td, J=8.3, 2.2Hz, 1H), 6.37-6.17 (m, 1.5H), 6.05-5.85 (m, 0.5H), 3.40-2.84 (m, 5H), 2.69 (td, J=13.0, 2.9Hz, 1H), 2.35 (q, J=7.0Hz, 2H), 2.17-1.89 (m, 3H), 1.72 (d, J=13.1Hz, 1H), 1.62-1.47 (m, 2H), 1.11-0.93 (m, 1H), 0.76-0.56 (m, 2H), 0.43-0.28 (m, 2H).
LC/MS、m/z=386[M+H](計算値:385)。
2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−11−(ヒドロキシメチル)−8−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エタノール(19)および2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−11−(ヒドロキシメチル)−8−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド(22)。
エチレングリコール(80mL、1,523mmol、20当量)およびPTSA(14.5g、76mmol、1.0当量)をケトン14(26g、76mmol、1.0当量)のトルエン(400mL)中溶液に加えた。Dean−Stark装置を取り付け、混合物を3日間加熱還流した。混合物をRTに冷却した。固体KCO(10g)を加え、次いで飽和水性NaHCOを加え、pHを9〜10に調節した。層を分離した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をMgSOで脱水した。濃縮した粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0〜60%、アセトン/ヘキサン)で精製することによって、黄色の粘着性発泡体を得た。21.5g(73.2%収率)の化合物15を得た。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 6.80 (d, J=8.5Hz, 1H), 6.69 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.51 (dd, J=8.3, 2.4Hz, 1H), 3.81-3.75 (m, 1H), 3.75-3.67 (m, 1H), 3.67-3.60 (m, 1H), 3.60-3.55 (m, 4H), 2.89 (d, J=18.1Hz, 2H), 2.65 (dd, J=18.8, 5.7Hz, 1H), 2.45-2.15 (m, 4H), 2.01-1.84 (m, 4H), 1.62 (dt, J=4.8, 18.8Hz, 1H), 1.32 (t, J=12.9Hz, 2H), 0.92 (d, J=9.8Hz, 1H), 0.77-0.65 (m, 1H), 0.41-0.31 (m, 2H), 0.05- -0.05 (m, 2H).
LC/MS、m/z=385.2[M+H](計算値:385.50)。
塩化チオニル(622μL、8.56mmol、6.0当量)を、アルコール15(550mg、1.427mmol、1.0当量)のピリジン(20mL)中溶液に0℃で加えた。冷却槽を除去し、混合物を16h撹拌した。ピリジンを真空下で除去し、DCMおよび水を加えた。固体KCOでpHを9〜10に調節し、層を分離した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をMgSOで脱水した。濃縮した粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0〜100%、アセトン/ヘキサン)で精製することによって、淡褐色の粘着性発泡体を得た。253mg(48.3%収率)の化合物16を得た。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 6.81 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.57-6.51 (m, 2H), 5.42 (dd, J=4.8, 3.0Hz, 1H), 3.91-3.85 (m, 1H), 3.83-3.66 (m, 3H), 3.58 (s, 3H), 3.52 (d, J=5.7Hz, 1H), 3.00 (d, J=17.5Hz, 1H), 2.74 (dd, J=17.7, 6.1Hz, 1H), 2.55 (dd, J=12.5, 2.8Hz, 1H), 2.36-2.27 (m, 2H), 2.27-2.12 (m, 4H), 2.09-1.97 (m, 2H), 1.18-1.06 (m, 1H), 0.77-0.66 (m, 1H), 0.37 (d, J=7.7Hz, 2H), 0.05- -0.05 (m, 2H).
LC/MS、m/z=367.2[M+H](計算値:367.48)。
PTSA(3.53g、18.6mmol、1.5当量)をケタール16(5.0g、12.4mmol、1.0当量)のアセトン(400mL)中溶液に加え、混合物を16h加熱還流した。混合物を濃縮し、DCMを加えた。飽和水性NaHCOでpHを9〜10に調節し、層を分離した。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をMgSOで脱水した。濃縮した粗製の油をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、0〜100%、アセトン/ヘキサン)で精製することによって、淡褐色の粘着性発泡体を得た。2.2g(55.0%収率)の化合物17を調製した。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 6.77 (d, J=8.5Hz, 1H), 6.71 (dd, J=10.0, 1.7Hz, 1H), 6.54 (d, J=2.6Hz, 1H), 6.47 (dd, J=8.5, 2.6Hz, 1H), 5.60 (dd, J=10.0, 2.8Hz, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.41 (t, J=3.9Hz, 1H), 3.02 (d, J=16.0Hz, 1H), 2.86-2.79 (m, 2H), 2.61-2.54 (m, 1H), 2.49-2.33 (m, 3H), 2.19 (dd, J=12.7, 6.7Hz, 1H), 1.90-1.78 (m, 2H), 1.35-1.26 (m, 1H), 0.76-0.65 (m, 1H), 0.40-0.32 (m, 2H), 0.05- -0.57 (m, 2H).
LC/MS、m/z=323.4[M+H](計算値:323.43)。
TFA(2.62mL、34.0mmol、5.0当量)をエノン17のMeOH(100mL)中溶液に加えた。混合物を20分間撹拌し、次いで混合物を−78℃に冷却した。オゾン(Pacific Ozone Technology L21オゾン発生器)を10分間バブリングし、冷却槽を除去した。窒素を室温で2分間バブリングさせることによって、過剰のオゾンを除去した。10%の水性NaOH(19.05mL、47.6mmol、7当量)を加え、混合物を30分間撹拌した。混合物を濃縮し、水を加えた。20%HClでpHを5〜6に調節し、DCMを加えた。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をMgSOで脱水した。濃縮した淡褐色の粘着性発泡体をそのまま次のステップで使用した。1.18g(50.5%収率)の化合物18を得た。
LC/MS、m/z=343.4[M+H](計算値:343.41)。
LAH溶液(1.75mL、3.49mmol、3当量、THF中2N)を、ラクトール18(0.4g、1.17mmol、1当量)のTHF(10mL)中溶液に0℃で加えた。冷却槽を除去した、混合物を80℃で16h撹拌した。エーテル(20mL)を加え、混合物を湿ったNaSOでクエンチした。MgSOを加え、セライトのパッドを介して濾過した。混合物を濃縮し、逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)で精製することによって、白色の固体を得た。271mg(70.2%収率)の化合物19をそのTFA塩として調製した。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 7.16 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.89 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.50 (dd, J=8.5, 2.1Hz, 1H), s (4.31, 1H), 3.96-3.84 (m, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.52-3.34 (m, 1H), 3.28-3.00 (m, 5H), 2.69 (dt, J=3.5, 13.8Hz, 1H), 2.54-2.38 (m, 2H), 2.38-2.26 (m, 1H), 2.08-1.96 (m, 1H), 1.54 (d, J=13.1Hz, 1H), 1.20-1.08 (m, 1H), 0.80 (d, J=7.2Hz, 2H), 0.60-0.44 (m, 2H).
LC/MS、m/z=331.3[M+H](計算値:331.45)。
NaBH(132mg、3.49mmol、3当量)を、ラクトール18(0.4g、1.17mmol、1当量)のTHF(20mL)中溶液に0℃で加えた。冷却槽を除去し、混合物をRTで16h撹拌した。混合物を水でクエンチした。10%HClで混合物をpH5に酸性化した。有機層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで脱水した。濃縮した粗製のヒドロキシ酸20をそのまま次のステップで使用した。
LC/MS、m/z=345.4[M+H](計算値:345.43)。
塩化チオニル(84μL、1.16mmol、2当量)をヒドロキシ酸20(200mg、0.579mmol、1当量)のMeOH(10mL)中溶液に0℃で滴加した。混合物を2h加熱還流した。混合物を濃縮し、粗製のヒドロキシエステル21をそのまま次のステップで使用した。
LC/MS、m/z=359.4[M+H](計算値:359.46)。
ヒドロキシエステル21(190mg、0.480mmol、1当量)のアンモニア溶液(10mL、MeOH中1N)中溶液を40℃で16h撹拌した。混合物を濃縮し、逆相分取HPLC(C18、0〜100%、水中0.1%TFA/ACN中0.1%TFA)で精製することによって、白色の固体を得た。そのTFA塩として、41mg(3ステップで収率10%)の化合物22を調製した。
1H NMR: δH (400MHz, CD3OD): 7.16 (d, J=8.1Hz, 1H), 6.90-6.84 (m, 2H), s (4.24, 1H), 4.01 (dd, J=11.1, 5.4, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.30-3.00 (m, 7H), 2.90-2.80 (m, 2H), 2.67 (d, J=14.5Hz, 2H), 1.58 (d, J=14.0Hz, 1H), 1.16-1.06 (m, 1H), 0.81-0.74 (m, 2H), 0.50-0.44 (m, 2H).
LC/MS、m/z=344.3[M+H](計算値:344.45)。
以下の表は、μ−およびκ−オピオイド受容体における、例示された本発明の化合物の結合および活性応答の効果についての結果を提供する。
表1では、μ−およびκ−オピオイド受容体に対する本発明のある化合物の結合親和力を、上に記載の通り測定した。
表2では、μ−およびκ−オピオイド受容体に対する本発明のある化合物の活性応答を機能アッセイに対して上に記載の通り測定した。
表1および2のインビトロの試験結果は、代表的な本発明の化合物がオピオイド受容体に対して全般的に結合し、これらの化合物は部分的アルゴニストからフルアゴニストとしてこれらの受容体を活性化することを示している。したがって、本発明の化合物は、1種または複数のオピオイド受容体の活性化に応答する状態、特に疼痛を治療するのに有用であることが予想される。
本発明の他の実施形態は、本明細書中に開示されている本発明の明細および実施を考察することによって、当業者には明白となろう。本明細書および実施例は、例示的なものにすぎないとみなし、本発明の実際の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲により示されるものとする。
なお、本発明は以下の態様をも含むものである。
<1>
式I’の化合物:
(式中、
は、−(C 〜C 10 )アルキル、−(C 〜C 12 )アルケニル、−(C 〜C 12 )アルキニル、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、(C 〜C 12 )シクロアルキル−(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C 12 )シクロアルケニル、(C 〜C 12 )シクロアルケニル−(C 〜C )アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−、ジフェニル(C 〜C )アルキル−、−(OCH CH −O−(C 〜C )アルキル、−(CH CH O) −(C 〜C )アルキル、−(C 〜C 10 )アルコキシ、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、−CH (ハロ)、−C(=O)R 、−C(=O)−O−(C 〜C 10 )アルキル、−C(=O)−N(R および−(CH −N(R からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR 基で場合によって置換されており、
2a は、水素であるか、またはOH、−(C 〜C )アルキルおよびヒドロキシ(C 〜C )アルキル−からなる群から選択され、
2b は、
a)−(6から14員の)アリールもしくは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR 30 基で場合によって置換されている)、および
b)−Z−G−R 10
からなる群から選択されるか、
またはR 2a およびR 2b は一緒になって、=Oを形成し、
は、
a)−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR 30 基で場合によって置換されている)、および
b)−Z−G−R 10
からなる群から選択され、
各Zは、独立して存在しないか、または1もしくは2つの−(C 〜C )アルキルで場合によって置換されている−(CH −であり、
各Gは、独立して、
a)結合、−(C 〜C )アルキレン、および−(C 〜C )アルケニレン、
b)O、−O−C(=O)−、−C(=O)、および=CH、
c)NR 、=N−O、および=N−NH、ならびに
d)S、SO、およびSO
からなる群から選択され、
各R 10 は、独立して、
a)水素、−(C 〜C 10 )アルキル、−(C 〜C 12 )アルケニル、−CH(=O)、−C(=O)−(C 〜C )アルキル、−C(=O)−(C 〜C )アルケニル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(C 〜C )アルキル−(6から14員の)アリール、−(C 〜C 12 )アルキニル、−(C 〜C 10 )アルコキシ、−(OCH CH −O(C 〜C )アルキル、−(CH CH O) −(C 〜C )アルキル、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、((C 〜C 12 )シクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C 12 )シクロアルケニル、((C 〜C 12 )シクロアルケニル)−(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C 14 )ビシクロアルキル、((C 〜C 14 )ビシクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、−(C 8〜 20 )トリシクロアルキル、((C 〜C 20 )トリシクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C 14 )ビシクロアルケニル、((C 〜C 14 )ビシクロアルケニル)−(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C 20 )トリシクロアルケニル、((C 〜C 20 )トリシクロアルケニル)−(C 〜C )アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C 〜C )アルキル−、−(7から12員の)二環性アリール、((7から12員の)二環性アリール)−(C 〜C )アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C 〜C )アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C 〜C )アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C 〜C )アルキル−、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR 40 基で場合によって置換されている)、および
b)−NH 、−NH(C 〜C )アルキル、CN、−NR 、−(C 〜C )アルキル−NR 、−CONR 、−(C 〜C )アルキル−CONR 、−COOR 、−(C 〜C )アルキル−COOR 、−(C 〜C )アルコキシ−COOR 、−C(=O)−(CH −COOR 、および−CO−(CH −CONR (これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR 41 基で場合によって置換されている)
からなる群から選択され、
各R 40 は、独立して、OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、−CH (ハロ)、−(C 〜C )アルキル、ハロ(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C )アルケニル、−(C 〜C )アルキニル、ヒドロキシ(C 〜C )アルキル−、ジヒドロキシ(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C )アルコキシ、((C 〜C )アルコキシ)CO(C 〜C )アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH 、−NH(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )アルキル−NH(C 〜C )アルキル−R 14 、−CN、−SH、−OR 11 、−CONR 、−(C 〜C アルキル)−CONR 、−COOR 、−(C 〜C )アルキル−COOR 、−(C 〜C )アルコキシ−COOR 、−(OCH CH −O(C 〜C )アルキル、−(CH CH O) −(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルキル)スルホニル、((C 〜C )アルキル)スルホニル(C 〜C )アルキル−、−NH−SO (C 〜C )アルキル、NH −SO (C 〜C )アルキル−、−N(SO (C 〜C )アルキル) 、−C(=NH)NH 、−NH−CO−(C 〜C )アルキル、−NH−CO−NH 、−NH−C(=O)−NH−(C 〜C )アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C 〜C )アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C 〜C )アルキル−COOR 、−NH−C(=O)−(C 〜C )アルキル−COOR 、−NH−C(=O)−CH(NH )−(C 〜C )アルキル−COOR 、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、((C 〜C 12 )シクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C 〜C )アルコキシ−CONR 、−NH−(C 〜C )アルキル−CONR 、−C(=O)NH−(C 〜C )アルキル−COOR 、((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C 〜C )アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C 〜C )アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C 〜C )アルキル−からなる群から選択され、
各R 41 は、独立して、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、−CH (ハロ)、−(C 〜C )アルキル、ハロ(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C )アルケニル、−(C 〜C )アルキニル、ヒドロキシ(C 〜C )アルキル−、ジヒドロキシ(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C )アルコキシ、((C 〜C )アルコキシ)CO(C 〜C )アルコキシ−、−(C 〜C )アルキル−NH(C 〜C )アルキル−R 14 、−CONR 5a 6a 、−(C 〜C アルキル−CONR 5a 6a a 、−(C 〜C )アルキル−COOR 、−(C 〜C )アルコキシ−COOR 、−(CH CH O) −(C 〜C )アルキル、(C 〜C )アルキル)スルホニル、((C 〜C )アルキル)スルホニル(C 〜C )アルキル−、−C(=NH)NH 、フェニル、ベンジル、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、((C 〜C 12 )シクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C 〜C )アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C 〜C )アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C 〜C )アルキル−からなる群から選択されるが、ただし、
a)R 2a が水素またはOHである場合、R 2b およびR は、水素、−(C 〜C 52 )アルキル、−(C 〜C 54 )アルケニル、または−(C 〜C 54 )アルキニル(これらのうちのそれぞれは非置換である)ではなく、
2b が水素を形成する場合、R 2a は(C 〜C )アルキルではない、または
b)R 2b がZ−G−R 10 であり、R 2b のGが=N−O、=N−NH、もしくは=CHであり、R 2b のZが存在しない場合、R 2a は存在しない、または
c)R がZ−G−R 10 であり、R のGが=N−O、=N−NH、もしくは=CHである場合、R のZは存在しないことはできない、または
d)R 2a が水素または非置換の−(C 〜C )アルキルである場合、R は非置換の−(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )アルケニルもしくは−(C 〜C 54 )アルキニルではない、または
e)R がメトキシであり、R がメチルであり、R がメチルである場合、R 2a およびR 2b は、一緒になって=Oを形成することができない、または
f)R が水素であり、R がメチルであり、R がメチルである場合、
(i)R 2a およびR 2b は、一緒になって、=Oもしくは=N−OHを形成できない、または
(ii)GはNR ではない、または
g)R が非置換の−(C 〜C )アルキルとして選択され、R 2a が−(C 〜C )アルキルもしくはヒドロキシ(C 〜C )アルキルであり、R 2b が水素、−(C 〜C 52 )アルキル、ヒドロキシル、アミノもしくはアルコキシを形成する場合、R は−COOH、−CH OH、−CONH ではない、または
h)R がメチルもしくはエチルであり、R が−OHであり、R が、シクロプロピル、フェニルもしくはアルケニルで場合によって置換されている−(C 〜C )アルキルである場合、または、
(i)R 2a が水素である場合、R 2b は−(C 〜C )アルキルではない、または
(ii)R 2a が−(C 〜C )アルキルである場合、R 2b は水素、−(CH −C(=O)−(CH −シクロペンチルもしくは−CH を形成せず、
は、
a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、−CH (ハロ)、−COOH、または−CONH 、ならびに
b)−(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )アルケニル、−(C 〜C )アルキニル、−(CH −O−(CH −CH 、および−(C 〜C )アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR 基で場合によって置換されている)
からなる群から選択され、
およびR は、それぞれ独立して、
a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、および−CH (ハロ)、
b)−(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )アルケニル、−(C 〜C )アルキニル、−(CH −O−(CH −CH 、および−(C 〜C )アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C 〜C 10 )アルキル、−(C 〜C 12 )アルケニル、−(C 〜C 12 )アルキニル、−(C 〜C 10 )アルコキシ、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、−CH (ハロ)、−(CH −O−(CH −CH 、フェニル、および−CONR 5a 6a から独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
c)−(C 〜C )シクロアルキル、((C 〜C )シクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、−COOR 、−(C 〜C )アルキル−COOR 、−CONH 、および(C 〜C )アルキル−CONH−、
d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR 30 基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
からなる群から選択されるか、または
e)R およびR は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR 30 基で場合によって置換されている(4から8員の)複素環を形成し、
5a およびR 6a は、それぞれ独立して、
a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、および−CH (ハロ)、
b)−(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )アルケニル、−(C 〜C )アルキニル、−(CH −O−(CH −CH 、および−(C 〜C )アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C 〜C 10 )アルキル、−(C 〜C 12 )アルケニル、−(C 〜C 12 )アルキニル、−(C 〜C 10 )アルコキシ、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、CH (ハロ)、−(CH −O−(CH −CH 、およびフェニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
c)−(C 〜C )シクロアルキル、((C 〜C )シクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、−COOR 、−(C 〜C )アルキル−COOR 、−CONH 、および(C 〜C )アルキル−CONH−、
d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR 30 基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
からなる群から選択されるか、または
e)R 5a およびR 6a は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR 30 基で場合によって置換されている(4から8員の)複素環を形成し、
各R は、独立して、水素、−(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )アルケニル、−(C 〜C )アルキニル、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、−(C 〜C 12 )シクロアルケニル、((C 〜C 12 )シクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、および((C 〜C 12 )シクロアルケニル)−(C 〜C )アルキル−からなる群から選択され、
各R は、独立して、H、−(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )アルケニル、−(C 〜C )アルキニル、−(C 〜C 10 )アルコキシ、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、−(C 〜C 12 )シクロアルケニル、((C 〜C 12 )シクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−、((C 〜C 12 )シクロアルケニル)−(C 〜C )アルキル−、−C(=O)(C 〜C )アルキルおよびSO (C 〜C )アルキルからなる群から選択され、
各R は、独立して、−OH、ハロ、−(C 〜C 10 )アルキル、−(C 〜C 12 )アルケニル、−(C 〜C 12 )アルキニル、−(C 〜C 10 )アルコキシ、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、−CH (ハロ)、−(CH −O−(CH −CH 、フェニル、および−CONR 5a 6a からなる群から選択され、
各R 11 は、独立して、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、−CH (ハロ)、−(C 〜C )アルキル、−(C 〜C )アルケニル、−(C 〜C )アルキニル、−(CH −O−(CH −CH 、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、および((5から12員の)ヘテロアリール)−(C 〜C )アルキル−からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR 基で場合によって置換されており、
各R 14 は、独立して、−COOR 、−(C 〜C )アルキル−COOR 、−C(=O)−(C 〜C )アルキル−COOR 、−(C 〜C )アルキル−C(=O)−(C 〜C )アルキル−COOR 、−CONR 5a 6a 、および−(C 〜C )アルキル−CONR 5a 6a からなる群から選択され、
各R 30 は、独立して、−COOR 、−CONR 5a 6a 、−(C 〜C )アルキル、CN、−(3から12員の)ヘテロアリール、((3から12員の)ヘテロアリール)−(C 〜C )アルキル−、NH 、ハロ、および((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルコキシ−から選択され、
mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<2>
a)R 2a が水素またはOHである場合、R 2b およびR は、H、アルキル、アルケニル、もしくはアルキニル(これらのうちのそれぞれは非置換である)ではなく、
2b が水素を形成する場合、R 2a は(C 〜C )アルキルではない、または
b)R 2a が水素もしくは非置換の(C 〜C )アルキルである場合、R は、非置換のアルキル、アルケニルもしくはアルキニルではない、または
c)R が非置換の(C 〜C )アルキルとして選択され、R 2a が(C 〜C )アルキルもしくはヒドロキシ(C 〜C )アルキルであり、R 2b が水素、アルキル、ヒドロキシル、アミノもしくはアルコキシを形成する場合、R は−COOH、CH OH、CONH ではないことを条件とする、上記1に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<3>
式IA’:
を有する、上記1または2に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<4>
式IB’:
を有する、上記1または2に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<5>
式IC’:
を有する、上記1または2に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<6>
式ID’:
を有する、上記1または2に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<7>
が、−(C 〜C 10 )アルキル、−(C 〜C 12 )アルケニル、−(C 〜C 12 )アルキニル、−(C 〜C 12 )シクロアルキル、(C 〜C 12 )シクロアルキル−(C 〜C )アルキル−、−(C 〜C 12 )シクロアルケニル、(C 〜C 12 )シクロアルケニル−(C 〜C )アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−、ジフェニル(C 〜C )アルキル−、−(OCH CH −O−(C 〜C )アルキル、−(CH CH O) −(C 〜C )アルキル、−(C 〜C 10 )アルコキシ、−C(ハロ) 、−CH(ハロ) 、−CH (ハロ)、−C(=O)−N(R および−(CH −N(R からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれが、1、2、または3つの独立して選択されるR 基で場合によって置換されている、上記1から6のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<8>
が−(C 〜C 10 )アルキルである、上記1から7のいずれかに記載の化合物。
<9>
がメチルである、上記1から8のいずれかに記載の化合物。
<10>
がエチルである、上記1から8のいずれかに記載の化合物。
<11>
が−(C 〜C 12 )シクロアルキルである、上記1から7のいずれかに記載の化合物。
<12>
が((C 〜C 12 )シクロアルキル)−(C 〜C )アルキル−である、上記1から7のいずれかに記載の化合物。
<13>
がシクロプロピルメチルである、上記1から6および12のいずれかに記載の化合物。
<14>
がOHである、上記1から13のいずれかに記載の化合物。
<15>
が−(C 〜C )アルキルである、上記1から13のいずれかに記載の化合物。
<16>
がメチルである、上記1から13および15のいずれかに記載の化合物。
<17>
がエチルである、上記1から13および15のいずれかに記載の化合物。
<18>
が−(C 〜C )アルコキシである、上記1から13のいずれかに記載の化合物。
<19>
がメトキシである、上記1から13および18のいずれかに記載の化合物。
<20>
がエトキシである、上記1から13および18のいずれかに記載の化合物。
<21>
がハロである、上記1から13のいずれかに記載の化合物。
<22>
がFである、上記1から13および21のいずれかに記載の化合物。
<23>
が−C(ハロ) である、上記1から13のいずれかに記載の化合物。
<24>
が−CF である、上記1から13および23のいずれかに記載の化合物。
<25>
が−CCl である、上記1から13および23のいずれかに記載の化合物。
<26>
が−CH(ハロ) である、上記1から13のいずれかに記載の化合物。
<27>
が−CHF である、上記1から13および26のいずれかに記載の化合物。
<28>
が−CONH である、上記1から13のいずれかに記載の化合物。
<29>
が−COOHである、上記1から13のいずれかに記載の化合物。
<30>
2a が水素である、上記1から29のいずれかに記載の化合物。
<31>
2a がOHである、上記1から29のいずれかに記載の化合物。
<32>
2a およびR 2b が一緒になって=Oを形成する、上記1から29のいずれかに記載の化合物。
<33>
2b が−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環であり、これらのうちのそれぞれが、1、2、または3つの独立して選択されるR 30 基で場合によって置換されている、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<34>
が−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環であり、これらのうちのそれぞれが、1、2、または3つの独立して選択されるR 30 基で場合によって置換されている、上記1から33のいずれかに記載の化合物。
<35>
2b が−Z−G−R 10 であるが、ただし、−Z−G−R 10 が水素、または非置換の−(C 〜C )アルキル、非置換の−(C 〜C )アルケニル、または非置換の−(C 〜C )アルキニル以外である、上記1から34のいずれかに記載の化合物。
<36>
が−Z−G−R 10 であるが、ただし、−Z−G−R 10 が、非置換の水素、非置換の−(C 〜C )アルキル、非置換の−(C 〜C )アルケニル、または非置換の−(C 〜C )アルキニル以外である、上記1から33および35のいずれかに記載の化合物。
<37>
Zが存在しない、上記1から36のいずれかに記載の化合物。
<38>
2b およびR が両方とも−Z−G−R 10 であり、ここで、両方のZが存在しない、上記1から32、35、または36のいずれかに記載の化合物。
<39>
Zが−CH −である、上記1から32、35または36のいずれかに記載の化合物。
<40>
GがNR である、上記1から32および35から38のいずれかに記載の化合物。
<41>
が水素である、上記40に記載の化合物。
<42>
が−(C 〜C )アルキルである、上記40に記載の化合物。
<43>
がメチルまたはエチルである、上記1から40および42のいずれかに記載の化合物。
<44>
Gが結合である、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<45>
GがOである、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<46>
Gが−OC(=O)−である、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<47>
Gが−C(=O)である、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<48>
Gが=CHである、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<49>
Gが=N−Oである、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<50>
GがSである、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<51>
GがSOである、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<52>
GがSO である、上記1から32および35から39のいずれかに記載の化合物。
<53>
10 が−(6から14員の)アリールまたは((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−であり、それぞれが1つの−(C 〜C )アルキル−CONR またはNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている、上記1から52のいずれかに記載の化合物。
<54>
10 が場合によって置換されているフェニルまたはベンジルである、上記1から53のいずれかに記載の化合物。
<55>
10 が、−COOR または−NH で場合によって置換されているピペリジニルである、上記1から52のいずれかに記載の化合物。
<56>
10 がピロリジニルである、上記1から52のいずれかに記載の化合物。
<57>
10 が−(5から12員の)ヘテロアリールである、上記1から52のいずれかに記載の化合物。
<58>
10 が場合によって置換されているピリジニルである、上記1から52および57のいずれかに記載の化合物。
<59>
10 がフラニルである、上記1から52および57のいずれかに記載の化合物。
<60>
10 が、1つの−(6から14員の)アリールまたは1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで場合によって置換されている−C(=O)または−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から52のいずれかに記載の化合物。
<61>
10 が、1、2、または3つの独立して選択されるハロで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルキル−(6から14員の)アリールである、上記1から52のいずれかに記載の化合物。
<62>
10 が−NR である、上記1から52のいずれかに記載の化合物。
<63>
またはR のうちの少なくとも一方が水素である、上記62に記載の化合物。
<64>
またはR のうちの一方が水素であり、他方が−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記62または63に記載の化合物。
<65>
10 が−CONR である、上記1から52のいずれかに記載の化合物。
<66>
またはR のうちの少なくとも一方が1つのR 30 基で置換されている−(6から14員の)アリールである、上記65に記載の化合物。
<67>
30 が−COOR である、上記66に記載の化合物。
<68>
が水素である、上記67に記載の化合物。
<69>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 は、1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<70>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 は、1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<71>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は(C 〜C )アルキルである)、R 10 は((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<72>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<73>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、ZはCH であり、Gは結合であり、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<74>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、ZはCH であり、Gは結合であり、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<75>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(6から14員の)アリールで置換されている−C(=O)である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<76>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(6から14員の)アリールで置換されている−C(=O)である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<77>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは−CH であり、GはOであり、R 10 は1つの−(C 〜C )アルキル−CONR で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールであり、R およびR は両方とも水素である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<78>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは−CH であり、GはOであり、R 10 は1つの−(C 〜C )アルキル−CONR で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールであり、R およびR は両方とも水素である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<79>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<80>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<81>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<82>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は(C 〜C )アルキルである)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<83>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<84>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<85>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<86>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<87>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<88>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<89>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R 10 は1つの−COOHで場合によって置換されている−(3から12員の)複素環である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<90>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R 10 は1つの−COOHで場合によって置換されている−(3から12員の)複素環である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<91>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、ZはCH であり、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 は2つの独立して選択されるハロで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルキル−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<92>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、ZはCH であり、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 は2つの独立して選択されるハロで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルキル−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<93>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<94>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<95>
2a が水素であり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(3から12員の)複素環で場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<96>
2a がOHであり、R 2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(3から12員の)複素環で場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<97>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 は、1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<98>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 は、1つの−(5から12員の)ヘテロアリールで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<99>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<100>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は((6から14員の)アリール)−(C 〜C )アルキル−である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<101>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、ZはCH であり、Gは結合であり、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<102>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、ZはCH であり、Gは結合であり、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は1つの−COOHで場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<103>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの(6から14員の)アリールで置換されている−C(=O)である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<104>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(6から14員の)アリールで置換されている−C(=O)である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<105>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは−CH −であり、GはOであり、R 10 は1つの−(C 〜C )アルキル−CONR で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールであり、R およびR は両方とも水素である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<106>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは−CH −であり、GはOであり、R 10 は1つの−(C 〜C )アルキル−CONR で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールであり、R およびR は両方とも水素である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<107>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<108>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<109>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<110>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<111>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<112>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(5から12員の)ヘテロアリールまたは1つの−(3から12員の)複素環で場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<113>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<114>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 はNH −SO (C 〜C )アルキル−で場合によって置換されている−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<115>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<116>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<117>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R 10 は1つの−COOHで場合によって置換されている−(3から12員の)複素環である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<118>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、Gは結合であり、R 10 は1つの−COOHで場合によって置換されている−(3から12員の)複素環である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<119>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、ZはCH であり、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 は2つの独立して選択されるハロで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルキル−(6から14員の)アリールである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<120>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、ZはCH であり、GはNR であり(式中、R は水素である)、R 10 は2つの独立して選択されるハロで場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルキル−(6から14員の)アリールである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<121>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<122>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は−CONR であり、R またはR のうちの一方は水素であり、他方は−(C 〜C )アルキル−COOR である、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<123>
2a が水素であり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(3から12員の)複素環で場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から30のいずれかに記載の化合物。
<124>
2a がOHであり、R が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、GはNR であり(式中、R は−(C 〜C )アルキルである)、R 10 は1つの−(3から12員の)複素環で場合によって置換されている−C(=O)−(C 〜C )アルケニルである、上記1から29および31のいずれかに記載の化合物。
<125>
2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは存在せず、Gは=CH−であり、R 10 は−COOR または−CONR である、上記1から31のいずれかに記載の化合物。
<126>
2b が−Z−G−R 10 であり、ここで、Zは−(CH であり、mは1または2であり、Gは−O−であり、R 10 は−水素または−(C 〜C )アルキルである、上記1から31のいずれかに記載の化合物。
<127>
2b がCH −C(O)OH、=C−COOHまたは−CH OHである、上記1から31のいずれかに記載の化合物。
<128>
が−Z−G−R 10 であり、ここで、Z−Gは−(CH を形成し、R 10 は−COOR または−CONR 、−NH 、またはN(H)(C 〜C )アルキルである、上記1から127のいずれかに記載の化合物。
<129>
が−Z−G−R 10 であり、ここで、Z−G−R 10 は−(CH −OHを形成する、上記1から127のいずれかに記載の化合物。
<130>
が−Z−G−R 10 であり、ここで、Z−G−R 10 は−(CH −COOH、−(CH −CONH 、−(CH )CONH 、または−CH OHを形成する、上記1から127のいずれかに記載の化合物。
<131>
2b およびR が異なる、上記1から130のいずれかに記載の化合物。
<132>
2b およびR が同じである、上記1から32のいずれかに記載の化合物。
<133>
4−((2R,6R,11R)−11−(カルボキシメチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸;
(Z)−2−((2R,6S)−6−(4−アミノ−4−オキソブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−11−イリデン)酢酸;
(Z)−2−((2R,6S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−11−イリデン)酢酸;
4−((2R,6S,Z)−11−(カルボキシメチレン)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸;
2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−11−(ヒドロキシメチル)−8−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エタノール;
2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−11−(ヒドロキシメチル)−8−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド;
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物からなる群から選択される化合物。
<134>
上記1から133のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有効量と、薬学的に許容される担体または添加剤とを含む、医薬組成物。
<135>
細胞におけるオピオイド受容体機能を調節するための方法であって、オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、上記1から133のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有効量と接触させることを含む、方法。
<136>
前記化合物が、μ−オピオイド受容体機能を調節する、上記135に記載の方法。
<137>
前記化合物が、前記μ−オピオイド受容体においてアゴニストとして作用する、上記135または136に記載の方法。
<138>
前記化合物が、前記μ−オピオイド受容体においてアンタゴニストとして作用する、上記135または136に記載の方法。
<139>
前記化合物が、κ−オピオイド受容体においてアゴニストとして作用する、上記135に記載の方法。
<140>
前記化合物がORL−1受容体機能を調節する、上記135に記載の方法。
<141>
前記化合物が、前記ORL−1受容体においてアンタゴニストとして作用する、上記140に記載の方法。
<142>
哺乳動物の状態を治療する方法であって、上記1から133のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有効量を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
<143>
前記状態が疼痛である、上記142に記載の方法。
<144>
前記状態が便秘である、上記142に記載の方法。
<145>
組成物を調製する方法であって、上記1から133のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体または添加剤と混和するステップを含む、方法。
<146>
状態の治療、予防、または回復における使用のための、上記1から133のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
<147>
前記状態が疼痛である、上記146に記載の使用のための化合物。
<148>
前記状態が便秘である、上記146に記載の使用のための化合物。
<149>
状態を治療または予防するために有用な薬物の製造における、上記1から133のいずれかに記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用。
<150>
前記状態が疼痛である、上記149に記載の使用。
<151>
前記状態が便秘である、上記149に記載の使用。

Claims (20)

  1. 式I’の化合物:
    (式中、
    は、−(C〜C12)シクロアルキルおよび(C〜C12)シクロアルキル−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されており、
    2aは、存在しないか、水素であるか、またはOHおよびヒドロキシ(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
    2bは、
    a)−(6から14員の)アリールもしくは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている)、および
    b)−Z−G −R10
    からなる群から選択され、
    Zは、存在しないか、または1もしくは2つの−(C〜C)アルキルで場合によって置換されている−(CH−であり、
    は、
    a)結合、−(C〜C)アルキレン、および−(C〜C)アルケニレン、
    b)O、−O−C(=O)−、および=CH、
    c)NR、=N−O、および=N−NH、ならびに
    d)S、SO、およびSO
    からなる群から選択され、
    10 は、
    a)水素、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルキル、((C〜C14)ビシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C8〜20)トリシクロアルキル、((C〜C20)トリシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルケニル、((C〜C14)ビシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C20)トリシクロアルケニル、((C〜C20)トリシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環性アリール、((7から12員の)二環性アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−、および
    b)−NH、−NH(C〜C)アルキル、CN、−NR、−(C〜C)アルキル−NR、−CONR、−(C〜C)アルキル−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−C(=O)−(CH−COOR、および−CO−(CH−CONR(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR41基で場合によって置換されている)
    からなる群から選択され、
    は、
    a)−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている)、および
    b)−Z−G −R10
    からなる群から選択され、
    Zは、上記と同義であり
    は、
    a)結合、−(C〜C)アルキレン、および−(C〜C)アルケニレン、
    b)O、−O−C(=O)−、−C(=O)、および=CH、
    c)NR、=N−O、および=N−NH、ならびに
    d)S、SO、およびSO
    からなる群から選択され、
    10 は、
    a)水素、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−CH(=O)、−C(=O)−(C〜C)アルキル、−C(=O)−(C〜C)アルケニル、−C(=O)−(6から14員の)アリール、−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリール、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルキル、((C〜C14)ビシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C8〜20)トリシクロアルキル、((C〜C20)トリシクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C14)ビシクロアルケニル、((C〜C14)ビシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(C〜C20)トリシクロアルケニル、((C〜C20)トリシクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環式環系、((7から12員の)二環式環系)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)二環性アリール、((7から12員の)二環性アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR40基で場合によって置換されている)、および
    b)−NH、−NH(C〜C)アルキル、CN、−NR、−(C〜C)アルキル−NR、−CONR、−(C〜C)アルキル−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−C(=O)−(CH−COOR、および−CO−(CH−CONR(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つのR41基で場合によって置換されている)
    からなる群から選択され、
    ただし、Rが−Z−G −R10 であるとき、−Z−G −R10 は、水素、非置換の−(C〜C)アルキル、非置換の−(C〜C)アルケニル、または非置換の−(C〜C)アルキニル以外であり、
    各R40は、独立して、OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、ジヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ、((C〜C)アルコキシ)CO(C〜C)アルコキシ−、フェニル、ベンジル、−NH、−NH(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルキル−NH(C〜C)アルキル−R14、−CN、−SH、−OR11、−CONR、−(C〜Cアルキル)−CONR、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(OCHCH−O(C〜C)アルキル、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル)スルホニル、((C〜C)アルキル)スルホニル(C〜C)アルキル−、−NH−SO(C〜C)アルキル、NH−SO(C〜C)アルキル−、−N(SO(C〜C)アルキル)、−C(=NH)NH、−NH−CO−(C〜C)アルキル、−NH−CO−NH、−NH−C(=O)−NH−(C〜C)アルキル、−NH−C(=O)−(6から14員の)アリール、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−(6から14員の)アリール、−NH−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−NH−C(=O)−CH(NH)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、−(C〜C)アルコキシ−CONR、−NH−(C〜C)アルキル−CONR、−C(=O)NH−(C〜C)アルキル−COOR、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
    各R41は、独立して、−OH、(=O)、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル−、ジヒドロキシ(C〜C)アルキル−、−(C〜C)アルコキシ、((C〜C)アルコキシ)CO(C〜C)アルコキシ−、−(C〜C)アルキル−NH(C〜C)アルキル−R14、−CONR5a6a、−(C〜Cアルキル−CONR5a 6a 、−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルコキシ−COOR、−(CHCHO)−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキル)スルホニル、((C〜C)アルキル)スルホニル(C〜C)アルキル−、−C(=NH)NH、フェニル、ベンジル、−(C〜C12)シクロアルキル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−(6から14員の)アリール、−(6から14員の)アリールオキシ、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、−(3から12員の)複素環、((3から12員の)複素環)−(C〜C)アルキル−、−(7から12員の)ビシクロ複素環、および((7から12員の)ビシクロ複素環)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択されるが、ただし、
    a)R2aが水素またはOHである場合、R 2b 、水素、−(C〜C 10 )アルキル、−(C〜C 12 )アルケニル、または−(C〜C 12 )アルキニル(これらのうちのそれぞれは非置換である)ではない、または
    b)R2bがZ−G −R10 であり、R2bのG が=N−O、=N−NH、もしくは=CHであり、R2bのZが存在しない場合、R2aは存在しない、または
    c)RがZ−G −R10 であり、RのG が=N−O、=N−NH、もしくは=CHである場合、RのZは存在しないことはできない
    は、
    a)−H、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−COOH、または−CONH、ならびに
    b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されている)
    からなる群から選択され、
    およびRは、それぞれ独立して、
    a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、および−CH(ハロ)、
    b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、フェニル、および−CONR5a6aから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
    c)−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−CONH、および(C〜C)アルキル−CONH−、
    d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
    からなる群から選択されるか、または
    e)RおよびRは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている(4から8員の)複素環を形成し、
    5aおよびR6aは、それぞれ独立して、
    a)水素、−OH、ハロ、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、および−CH(ハロ)、
    b)−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、および−(C〜C)アルコキシ(これらのうちのそれぞれは、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、およびフェニルから独立して選択される1、2、または3つの置換基で場合によって置換されている)、
    c)−(C〜C)シクロアルキル、((C〜C)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−CONH、および(C〜C)アルキル−CONH−、
    d)1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている−(6から14員の)アリール
    からなる群から選択されるか、または
    e)R5aおよびR6aは、これらが結合している窒素原子と一緒になって、1、2、もしくは3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている(4から8員の)複素環を形成し、
    各Rは、独立して、水素、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、および((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、
    各Rは、独立して、H、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−(C〜C12)シクロアルケニル、((C〜C12)シクロアルキル)−(C〜C)アルキル−、((C〜C12)シクロアルケニル)−(C〜C)アルキル−、−C(=O)(C〜C)アルキルおよびSO(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
    各Rは、独立して、−OH、ハロ、−(C〜C10)アルキル、−(C〜C12)アルケニル、−(C〜C12)アルキニル、−(C〜C10)アルコキシ、−(C〜C12)シクロアルキル、−CHO、−COOH、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(CH−O−(CH−CH、フェニル、および−CONR5a6aからなる群から選択され、
    各R11は、独立して、−C(ハロ)、−CH(ハロ)、−CH(ハロ)、−(C〜C)アルキル、−(C〜C)アルケニル、−(C〜C)アルキニル、−(CH−O−(CH−CH、−(6から14員の)アリール、((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルキル−、−(5から12員の)ヘテロアリール、および((5から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−からなる群から選択され、これらのうちのそれぞれは、1、2、または3つの独立して選択されるR基で場合によって置換されており、
    各R14は、独立して、−COOR、−(C〜C)アルキル−COOR、−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−(C〜C)アルキル−C(=O)−(C〜C)アルキル−COOR、−CONR5a6a、および−(C〜C)アルキル−CONR5a6aからなる群から選択され、
    各R30は、独立して、−COOR 、−(C〜C)アルキル、CN、−(3から12員の)ヘテロアリール、((3から12員の)ヘテロアリール)−(C〜C)アルキル−、NH、ハロ、および((6から14員の)アリール)−(C〜C)アルコキシ−から選択され、
    mは、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
    nは、0、1、2、3、4、5、または6の整数であり、
    sは、1、2、3、4、5、または6の整数である)
    または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  2. がシクロプロピルメチルである、請求項1に記載の化合物。
  3. がOHである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が−(C〜C)アルコキシである、請求項1または2に記載の化合物。
  5. がメトキシである、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. がエトキシである、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 2aが水素である、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 2aがOHである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
  9. が−(6から14員の)アリールまたは−(3から12員の)複素環であり、これらのうちのそれぞれが、1、2、または3つの独立して選択されるR30基で場合によって置換されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 2bが−Z−G −R10 であり、ここで、Zは存在せず、G は=CHであり、R10 は−COORまたは−CONRである、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 2bが−Z−G −R10 であり、ここで、Zは−(CHであり、mは1または2であり、G は−O−であり、R10 は−水素または−(C〜C)アルキルである、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 2bがCH−C(O)OH、=C−COOHまたは−CHOHである、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
  13. が−Z−G −R10 であり、ここで、Z−G は−(CHを形成し、R10 は−COORまたは−CONR、−NH、またはN(H)(C〜C)アルキルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. が−Z−G −R10 であり、ここで、Z−G −R10 は−(CH−OHを形成する、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  15. が−Z−G −R10 であり、ここで、Z−G −R10 は−(CH−COOH、−(CH−CONH、−(CH)CONH、または−CHOHを形成する、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  16. 4−((2R,6R,11R)−11−(カルボキシメチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸;
    (Z)−2−((2R,6S)−6−(4−アミノ−4−オキソブチル)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−11−イリデン)酢酸;
    (Z)−2−((2R,6S)−3−(シクロプロピルメチル)−6−(4−(ジメチルアミノ)−4−オキソブチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−11−イリデン)酢酸;
    4−((2R,6S,Z)−11−(カルボキシメチレン)−3−(シクロプロピルメチル)−8−ヒドロキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)ブタン酸;
    2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−11−(ヒドロキシメチル)−8−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)エタノール;
    2−((2R,6S,11R)−3−(シクロプロピルメチル)−11−(ヒドロキシメチル)−8−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノベンゾ[d]アゾシン−6−イル)アセトアミド;
    ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物からなる群から選択される化合物。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有効量と、薬学的に許容される担体または添加剤とを含む、医薬組成物。
  18. 細胞におけるオピオイド受容体機能をインビトロで調節するための方法であって、オピオイド受容体を発現することが可能な細胞を、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有効量と接触させることを含む、インビトロでの方法。
  19. 状態を治療または予防するために有用な薬物の製造における、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用。
  20. 前記状態が疼痛である、請求項19に記載の使用。
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