JP6180630B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP6180630B2
JP6180630B2 JP2016523187A JP2016523187A JP6180630B2 JP 6180630 B2 JP6180630 B2 JP 6180630B2 JP 2016523187 A JP2016523187 A JP 2016523187A JP 2016523187 A JP2016523187 A JP 2016523187A JP 6180630 B2 JP6180630 B2 JP 6180630B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
main shaft
bypass
hollow portion
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016523187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015182214A1 (ja
Inventor
英彰 永田
英彰 永田
下地 美保子
美保子 下地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2015182214A1 publication Critical patent/JPWO2015182214A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6180630B2 publication Critical patent/JP6180630B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

本発明は、例えば冷凍空調装置に用いられる圧縮機に関するものである。
従来から、圧縮機構への油の供給過多を防止し、油の消費量を減少させるとともに圧縮機の体積効率を向上させるスクロール圧縮機が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、軸方向に延びる油孔及び油孔を通過する油を主軸の外部に排出させるバイパス孔が形成された主軸と、バイパス孔上に設けられ、主軸の回転運動により発生する遠心力によりバイパス孔を開閉させるスライド弁とを備えたスクロール圧縮機が開示されている。
特開2000−213480号公報(段落0026−0029、図4)
しかしながら、特許文献1のような油排出機構の場合、スライド弁は、遠心力のみならずバイパス孔から排出される油圧力の影響を受ける。スライド弁の開閉動作は回転数のみならず油圧力にも依存するため、バイパス孔から排出される油量の調整が難しいという課題がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、バイパス孔から排出される油量を精度良く調整することができる圧縮機を提供することを目的としている。
本発明の圧縮機は、下部に油を貯留する密閉容器と、密閉容器内に収容され、作動流体を圧縮する圧縮機構とを備えた圧縮機であって、圧縮機構に接続され、密閉容器に貯留された油が通る軸方向に延びた油通路及び油通路を通過する油を排出する排出孔が形成された主軸と、主軸に取り付けられ、密閉容器に貯留された油を油通路に供給する油ポンプと、主軸の排出孔上に固定され、排出孔から排出される排油量を調整するバイパス装置とを備え、バイパス装置は、一方側が主軸の排出孔上に固定され他方側が開口しており、排出孔から油が流入する中空部と、中空部に流入された油を排出するバイパス孔とが形成されたハウジングと、中空部内に径方向に移動自在に収容され、バイパス孔上を移動してバイパス孔の開度を調整するスライド部材と、中空部内に収容され、スライド部材をハウジングの他方側から一方側へ付勢する付勢部材と、ハウジングの中空部の他方側の開口に取り付けられ、中空部を密閉する固定蓋とを有し、スライド部材は、主軸の回転時に遠心力により付勢部材側に径方向に移動した際、中空部を主軸側の第1空間と付勢部材側の第2空間とに仕切るものであり、ハウジングの中空部には、第1空間と第2空間とを結ぶ均圧経路が形成され、均圧経路は、ハウジングの内面とスライド部材の外面との間に形成された隙間により形成されているものである。
本発明の圧縮機によれば、中空部の第1空間と第2空間とを結ぶ均圧経路を設けることにより、スライド部材の位置は、主軸側から掛かる油圧力の影響を受けず主軸の回転数に応じて決定するため、排出孔からの油の排出量を精度良く調整することができる。
本発明の実施の形態1に係る圧縮機の縦断面模式図である。 図1のスクロール圧縮機におけるバイパス装置の断面模式図である。 図2のバイパス装置のバイパス孔の一例を示した模式図である。 図2のバイパス装置におけるA−A断面を示す断面図である。 図2のバイパス装置におけるA−A断面の別の一例を示す断面図である。 図2のバイパス装置の動作例を示す模式図である。 図2のバイパス装置の動作例を示す模式図である。 図1の圧縮機における回転数と給油量との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係るバイパス装置の模式図である。 本発明の圧縮機の実施の形態3に係るバイパス装置のバイパス孔を示した模式図である。 本発明の圧縮機の実施の形態3に係るバイパス装置のバイパス孔を示した模式図である。 本発明の圧縮機の実施の形態3に係るバイパス装置のバイパス孔を示した模式図である。 本発明の圧縮機の実施の形態3に係るバイパス装置のバイパス孔を示した模式図である。 本発明の圧縮機の実施の形態3に係るバイパス装置のバイパス孔を示した模式図である。 図10から図14のバイパス装置を用いた場合における圧縮機における回転数と給油量との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態4に係るバイパス装置の模式図である。 本発明の実施の形態5に係るバイパス装置の模式図である。 本発明の実施の形態5に係るバイパス装置の模式図である。 本発明の実施の形態6に係るバイパス装置の模式図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら本発明の圧縮機について詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る圧縮機の縦断面模式図である。図1の圧縮機1は、いわゆる縦型のスクロール圧縮機であって、例えば冷媒等の作動ガスをスクロール状の圧縮室において圧縮して吐出するものである。圧縮機1は、密閉容器2、主軸5、油ポンプ7、モータ8、圧縮機構10を備えている。
密閉容器2は、例えば円筒形状に形成されたものであって耐圧性を有している。密閉容器2の側面には作動ガスを密閉容器2内に取り込むための吸入配管2Aが接続されており、上面には圧縮した作動ガスを密閉容器2から吐き出す吐出配管2Bが接続されている。密閉容器2の上部側にはフレーム3が固定されており、下部側には主軸5を保持するサブフレーム4が固定されている。また、密閉容器2の底部には潤滑油を貯留する油溜め2Cが形成されている。
主軸5は、密閉容器2内においてフレーム3及びサブフレーム4に回転自在に支持されている。主軸5の上部は、ベアリング等の主軸受3aによりフレーム3に回転自在に支持されており、主軸5の下部は、ベアリング等の副軸受4aによりサブフレーム4に回転自在に支持されている。また、主軸5の上端には主軸5に対し偏心した状態で偏心軸部6が取付けられている。さらに、主軸5内には、油が流通する油通路5aが形成されており、油通路5aを介して主軸受3a及び副軸受4a等の各摺動部位に油が供給される。
油ポンプ7は、主軸5の下端に取り付けられており、主軸5内の油通路5aに密閉容器2の油溜め2Cに貯留された油を供給するものである。油ポンプ7は、例えば回転容積式ポンプからなっており、主軸5の回転とともに油ポンプ7が作動するとともに、主軸5の回転数が大きくなるにつれて油通路5aに供給する油量が多くなるような特性を有している。
モータ8は、主軸5を回転駆動させるものであって、モータロータ8A及びモータステータ8Bを有している。モータステータ8Bは密閉容器2に固定されており、モータロータ8Aは主軸5に固定されている。そして、インバータ60から電力が供給されたとき、主軸5及びモータロータ8Aがモータステータ8Bに対し回転する。
圧縮機構10は、冷媒等の作動ガスを圧縮して吐出するものであって、揺動スクロール11及び固定スクロール12を備えている。揺動スクロール11は、フレーム3に公転運動可能に支持されており、揺動スクロール11の下面には筒状の揺動軸受11aが設けられている。揺動軸受11aには主軸5の偏心軸部6が挿入されており、偏心軸部6の回転により揺動スクロール11が公転運動を行う。なお、フレーム3と揺動スクロール11との間には、揺動スクロール11の自転を防止しながら揺動運動を与えるために、フレーム3に揺動自在に支持されたオルダムリング(図示せず)が設けられている。さらに、主軸5と揺動スクロール11との間にはスライダ9が設けられており、スライダ9は作動ガスの圧力による力と揺動スクロール11に作用する遠心力とにより揺動半径が大きくなる方向に移動し、主軸5の回転を公転運動に変換する可変クランク機構を構成している。
固定スクロール12は、揺動スクロール11の上部に配置されたものであってフレーム3に固定されている。固定スクロール12の中心には作動ガスを吐出するための吐出口12aが形成されており、吐出口12a上には圧縮された作動ガスの逆流を防止する逆止弁14が配置されている。この逆止弁14は弁押さえ15により可動範囲を規制されており、逆止弁14及び弁押さえ15はそれらを弁ボルト16により固定スクロール12に固定されている。
揺動スクロール11の上面及び固定スクロール12の下面にはそれぞれ渦巻き体が形成されており、揺動スクロール11及び固定スクロール12は渦巻き体が向き合うように配置されている。そして、固定スクロール12の渦巻部および揺動スクロール11の渦巻部との間に圧縮室が形成される。
さらに、圧縮機1は、フレーム3と密閉容器2の下部とを接続する油戻し管20を有している。油戻し管20には、フレーム3と揺動スクロール11とで形成される空間(フレーム内空間)に流れる油が密閉容器2の下部へ向かって流れる。また、主軸5には、揺動スクロール11及びスライダ9により生じるアンバランスを相殺する第1バランサ21と第2バランサ22が設けられている。
次に、図1を参照して圧縮機1の動作例について説明する。インバータ60からモータ8へ電力が供給されることにより主軸5が矢印R方向に回転する。すると、主軸5の回転により偏心軸部6が回転し、揺動スクロール11が揺動運動(公転運動)を行う。このとき、揺動スクロール11と固定スクロール12との間に形成された圧縮室で作動ガスが圧縮される。なお、作動ガスは吸入管18から密閉容器2内に取込まれ、フレーム3に設けられたポート(図示せず)を通過し圧縮室に取込まれる。そして、圧縮された作動ガスは逆止弁14を押し上げて固定スクロール12の吐出口12aから密閉容器2の間の空間に吐き出された後、吐出配管2Bを通過して圧縮機1の外部に吐出される。
図1を参照して圧縮機1の動作時における油の流れについて説明する。まず、主軸5の回転に伴い油ポンプ7が作動し、主軸5の油通路5aに油が供給される。この油が油通路5aからサブフレーム4と主軸5との間の副軸受4a、フレーム3と主軸5との間の主軸受3a及び揺動スクロール11とスライダ9との間の揺動軸受11aにそれぞれ給油される。副軸受4aに給油された油は副軸受4aを潤滑した後、密閉容器2の下部に戻される。主軸受3aに給油された油は主軸受3aを潤滑した後、フレーム3の下部と上部とに分岐する。下部に流れた油はモータロータ8Aとモータステータ8Bとの間の隙間およびモータステータ8Bに設けられた通路(図示せず)を通り、密閉容器2下部に戻される。一方、上部に流れた油及び揺動軸受11aを潤滑した後の油は、揺動スクロール11とフレーム3とで形成される空間(フレーム3内の空間)に流れ、大部分の油は油戻し管20を通り、密閉容器2の下部に戻される。残りの一部の油は揺動スクロール11のスラスト面とフレーム3との間を通り、圧縮室に取込まれた後、圧縮機1の外部に吐出される。なお、フレーム内の油は揺動スクロール11の揺動軸受11aにより攪拌される。
上述のように、油ポンプ7は、例えば回転容積式ポンプであり、主軸5の回転数が大きくなるにつれて油通路5aに供給される油量は多くなる。したがって、圧縮機1の高回転時に給油量が過大となり、圧縮機1の外部に吐出される油量、つまり油上がり量の増加に伴い冷凍能力低下及び性能低下を招いてしまう場合がある。そこで、図1の圧縮機1には、油通路5aを通る油を途中で排出して油の供給量を調整するバイパス装置30が設けられている。
図2は図1の圧縮機におけるバイパス装置の断面模式図、図3は図2のバイパス装置のバイパス孔の一例を示した模式図であり、図2及び図3を参照してバイパス装置30について説明する。図2において、主軸5には油通路5aから油を排出するための排出孔5bが例えば第2バランサ22の下部に形成されており、バイパス装置30は主軸5の排出孔5b上に固定されている。このバイパス装置30は、ハウジング31、スライド部材40、付勢部材41を備えている。
ハウジング31は、一方側31xが主軸5に固定され他方側31yが固定蓋33により閉塞された中空部36を有するホルダ32からなっている。ホルダ32は、例えば円盤状に形成されており、その一部に径方向(図2及び図3の矢印X方向)に向かって延びる中空部36が形成されている。この中空部36は、一方側31xが主軸5に固定され他方側31yが開口した形状を有している。そして、一方側31xには排出孔5bに通じる油流出口35が形成されており、他方側31y側に固定蓋33がホルダ32内を密閉するように取り付けられている。したがって、中空部36には排出孔5bから油通路5aを通る油が油流出口35から流入されることになる。
また、ホルダ32において、中空部36の下面側には、例えば断面円形状の貫通孔からなるバイパス孔37が形成されており、バイパス孔37は中空部36に流入した油を外部に排出する。なお、固定蓋33は、ホルダ32内の密閉容器2の圧力よりも高い圧力になった油がバイパス孔37以外から密閉容器2に排出されることを防止している。
スライド部材40は、中空部36内に径方向(図2及び図3の矢印X方向)に移動自在に収容され、バイパス孔37上を移動してバイパス孔37の開度を調整する弁として機能するものである。具体的には、スライド部材40は、初期状態においてバイパス孔37上に位置決めされており、バイパス孔37を閉塞した状態になっている。そして、主軸5が回転運動した際、スライド部材40は遠心力により中空部36の他方側31y(外側)に移動し、バイパス孔37の開口面積がスライド部材40の位置により変化するようになっている。
付勢部材41は、例えばコイルスプリングからなっており、固定蓋33に取り付けられた状態で中空部36内に収容されている。付勢部材41は、主軸5が回転した際に、スライド部材40をハウジング31の他方側31yから一方側31xへ付勢するものである。なお、図2においては、例えば付勢部材41が自然長の状態において、スライド部材40が油流出口35及びバイパス孔37を塞ぐ位置に位置決めされている場合について例示している。
ここで、主軸5が回転した際、スライド部材40は遠心力により径方向(図2の矢印X1方向)に移動し、中空部36を主軸5側の第1空間36Aと付勢部材41側の第2空間36Bとに仕切る(図3及び図6参照)。このとき、ハウジング31の中空部36内には、第1空間36Aと第2空間36Bとを結ぶ均圧経路38が形成されている。図4は、図2のバイパス装置におけるA−A断面を示す断面図である。図4に示すように、均圧経路38は、ハウジング31(ホルダ32)の内面とスライド部材40の外面との間に形成された隙間により形成されている。なお、この隙間は、スライド部材40の外径とホルダ32の内径の差によって生じるものである。
なお、隙間は、この摺動部を潤滑油で気密を保つような狭い隙間ではなく、そのような狭い隙間よりある程度広いことが望ましく、たとえば0.025〜0.1mm程度とすると良い。隙間が0.025mmより小さいと、油が隙間を速やかに流通できず、スライド部材40が移動した際の第2空間36Bの圧力変化と主軸5からの圧力変化の影響が大きくなる。隙間が0.1mmより大きいと、スライド部材40がバイパス孔37を塞いでいても、隙間を通じてバイパス孔37から流出する油が多くなってしまう。なお、図2においてスライド部材40の油流出口35を塞ぐ部分にも隙間が形成されて均圧経路38を形成するようにされる。そのような隙間はスライド部材40の表面または油流出口35が形成された表面に微細な凹凸、溝を形成することで作製できる。
図5は、図2のバイパス装置におけるA−A断面の別の一例を示す断面図である。図5に示すように、均圧経路38は、ホルダ32の内面とスライド部材40の外面との間に隙間と、ホルダ32側のバイパス孔37とは異なる位置に設けられた溝とにより形成されている。このように、均圧経路38の開口面積を大きくすることにより、第1空間36A側の油圧力が急激に変化した場合であっても、第1空間36Aと第2空間36Bとのスライド部材40の均圧を確実に行うことができる。なお、ホルダ32側に溝を設けた場合について例示しているが、スライド部材40側に溝を設けるようにしてもよい。
これにより、バイパス孔37と連通しない位置に形成された溝によって均圧経路38の開口面積が十分確保されるので、図4の場合と比べてスライド部材40の外径とホルダ32の内径の差を小さくすることができ、スライド部材40がバイパス孔37を塞いでいる場合に、流出する油を少なくすることができる。なお、スライド部材40の油流出口35を塞ぐ部分に油流出口35から連通する溝が形成されるようにするとよい。
次に、図1から図5を参照して圧縮機1の運転中におけるバイパス装置30の動作について説明する。圧縮機1が運転を開始した際、主軸5が矢印R方向に回転する。そして、主軸5の回転と共にバイパス装置30が矢印R方向に回転する。すると、スライド部材40には径方向に外側(図2の矢印X1方向)への遠心力が働き、スライド部材40がハウジング31の中空部36内を径方向の外側(図2の矢印X1方向)へ向かって移動する。このとき、中空部36へ流入した油は第1空間36A側から均圧経路38を通過して第2空間36B側へ流れる。これにより、スライド部材40の前面と後面がほぼ同じ圧力(均圧)になる。したがって、スライド部材40の位置は油圧力の影響を受けず、スライド部材40の遠心力と付勢部材41による弾性力とによりスライド部材40の位置が決定される。
ここで、スライド部材40に作用する遠心力Fcfは下記式(1)で表される。なお、式(1)において、mはスライド部材40の質量、rは主軸5の中心からスライド部材40の重心までの径方向(矢印X方向)の距離、ωは主軸5の角速度である。
Fcf=m×r×ω ・・・(1)
一方、スライド部材40には付勢部材41から主軸5側への遠心力Fcfとは逆方向の力が作用する。付勢部材41から作用する力は下記式(2)で表される。なお、式(1)において、kは付勢部材41のばね定数、xは付勢部材41の変形量であって、スライド部材40の径方向(矢印X方向)の移動距離である。
Fs=k×x ・・・(2)
スライド部材40の位置は、式(1)のスライド部材40に作用する遠心力Fcfと、式(2)の付勢部材41から作用する力Fsとが釣合う条件で決定される。このように、圧縮機1の運転中において、スライド部材40の位置は、排出孔5bから第1空間36Aに流れる油の油圧力に依存せず、主軸5の回転数ωにより決定される。
なお、式(2)において、付勢部材41が自然長の状態でスライド部材40に取り付けられている場合について例示しているが、スライド部材40に予荷重を掛けた状態で取り付けられていてもよい。すなわち、付勢部材41は所定量だけ変形させた状態でホルダ32内に設置されており、スライド部材40に予荷重を作用させている。この場合、式(2)は下記式(3)のようになる。なお、式(3)において、x_preは、予荷重を与えるための付勢部材41の初期変形量である。
Fs = k×(x+x_pre) ・・・(3)
このように、スライド部材40に予荷重を作用させることで、バイパス孔37と油通路5aとの連通が開始し排油が開始される主軸5の回転数ωを任意に調整することができる。なお、上述したスライド部材40に予荷重を作用させる場合のみならず、スライド部材40の質量m及び付勢部材41のばね定数kによっても排油が開始される主軸5の回転数ωを任意に調整することができる。
さらに、バイパス孔37の形成位置及び開口の大きさによってもバイパス装置30の排油特性を任意に設定することができる。例えば、バイパス孔37の形成位置が主軸5側に近くなるほど排油が開始される回転数ωは小さくなり、バイパス孔37の形成位置が主軸5側に遠くなるほど、排出が開始される回転数ω1は大きくなる。また、バイパス孔37の開口が小さいほど排油量は小さくなり、バイパス孔37の開口が大きいほど排油量は大きくなる。
図6及び図7は図2のバイパス装置30の動作例を示す模式図、図8は図1の圧縮機における回転数と油通路からの給油量との関係を示すグラフであり、図2から図8を参照してバイパス装置30の動作例について説明する。まず、圧縮機1の運転開始時において、図2に示すように、スライド部材40は主軸5側に位置してバイパス孔37を覆っている。主軸5の回転数ωが大きくなるに従いスライド部材40に作用する遠心力Fcfが大きくなっていき、スライド部材40は主軸5から離れる方向(矢印X1方向)に移動していく。回転数ωが所定の回転数ω1になるまでの期間は、スライド部材40がバイパス孔37上に位置している期間であり、バイパス孔37が油通路5aに連通せず、バイパス装置30から排油は行われない。したがって、油ポンプ7で給油量の副軸受4aへの給油を除いた全てが揺動軸受11aと主軸受3aとに給油される。
一方、回転数ωが所定の回転数ω1よりも大きくなったとき、スライド部材40の移動によりバイパス孔37の一部が開口する(図6参照)。すると、バイパス孔37が排出孔5bを介して主軸5の油通路5aに連通し、油がバイパス孔37から主軸5の外側に排油される。よって、油通路5aのうち排出孔5bよりも上側への給油量が減少し、排出孔5bよりも上部に位置する揺動軸受11a及び主軸受3aに給油される油が減少する。例えば図8において、回転数ω1よりも大きい回転数ω2のとき、排油量OC分の油がバイパス装置30から排出される。さらに、回転数ωが大きくなると、図7に示すように、スライド部材40が主軸5から離れる方向に移動し、バイパス孔37のすべてが開口する。すると、バイパス孔37のすべてが主軸5の油通路5aに通じて油の排出量が増加し、油通路5aからの給油量が減少する。
上記実施の形態1によれば、給油量を調整するバイパス装置30において、中空部36内の第1空間36Aと第2空間36Bとが均圧経路38により通じていることにより、中空部36内におけるスライド部材40の位置は、油圧力には依存せず回転数ωによって定まることになる。このため、回転数ωによりバイパス孔37の開口面積を精度良く制御することができるため、駆動状況に応じて過不足なく油を各摺動部位に供給することができる。これにより、フレーム3内の空間で攪拌される油が少なくなり、攪拌損失が減少する。また、揺動スクロール11のスラスト面とフレーム3間を通る油も減少し、圧縮機1の外部へ吐出される油も減るため、油上がり量を抑制することができる。
すなわち、従来のように、主軸の排出通路にボールバルブが弾性ベルトを用いて押し付けられている場合、主軸が回転した際にボールバルブには遠心力とともに排出通路からの油圧力が掛かる。したがって、排油量は、例えば粘性等の油の状態によって異なる場合があり、回転数に応じて排油量及び給油量の調整を行うことが難しい。一方、図2のバイパス装置30のように均圧経路38が設けられている場合、スライド部材40の主軸5側へ掛かる油圧力と付勢部材41側へ掛かる油圧力とが同一になる。よって、油圧力に依存することなくバイパス孔37の開口面積を回転数ωにより精度良く制御することができるため、回転数ωに合わせて過不足なく油を各摺動部位に供給することができる。
実施の形態2.
図9は本発明の圧縮機におけるバイパス装置の実施の形態2を示す模式図であり、図9を参照してバイパス装置について説明する。なお、図9のバイパス装置130において図2のバイパス装置30と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図9のバイパス装置130が図2のバイパス装置30と異なる点は、均圧経路138の構造である。
図9において、均圧経路138は、スライド部材40の内部に設けられた貫通穴により形成されている。これにより、均圧経路138の開口面積を大きくすることができるため、油の圧力が急激に変化しても、中空部36の第1空間36Aと第2空間36Bとの油の圧力をほぼ同一にすることができる。よって、油圧力に依存することなくバイパス孔37の開口面積を回転数ωにより精度良く制御することができる。この構造では、スライド部材40の外径とホルダ32の内径との間の摺動部を潤滑油で気密を保つような狭い隙間としてもよいため、スライド部材40がバイパス孔37を塞いでいる場合に、流出する油を少なくすることができる。またスライド部材40の油流出口35に隙間を形成する必要もない。なお、図9において、均圧経路138がスライド部材40に設けられた貫通穴により形成されている場合について例示しているが、隙間(図2参照)と上述した貫通穴との双方から形成されたものであってもよい。
実施の形態3.
図10から図14は本発明の圧縮機の実施の形態3に係るバイパス装置のバイパス孔を示した模式図であり、図10から図14を参照してバイパス装置230A〜230Eについて説明する。なお、図10から図14のバイパス装置230A〜230Eにおいて図3のバイパス装置30と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図10から図14のバイパス装置230A〜230Eが図3のバイパス装置30と異なる点は排出孔の形状及び構造である。
図10のバイパス装置230Aにおいて、ハウジング231には円形孔からなる2つのバイパス孔237a、237bが設けられている。なお、2つのバイパス孔237a、237bが径方向(矢印X方向)に配列されている場合について例示しているが、円周方向に並んで配列されていてもよい。また、図11のバイパス装置230Bにおいて、ハウジング231には円形孔からなる3つのバイパス孔237c、237d、237eが設けられている。なお、図11のバイパス装置230Bにおいて、3つのバイパス孔237c、237d、237eが設けられている場合について例示しているが、これに限らず4つ以上設けられていてもよい。
図12のバイパス装置230Cにおいて、楕円孔からなる1つのバイパス孔237fが設けられている。図13のバイパス装置230Dにおいて、矩形孔からなる1つのバイパス孔237gが設けられている。図14のバイパス装置230Eにおいて、三角形孔からなる1つのバイパス孔237hが設けられている。なお、多角形状であってもよい。さらに、これらの形状の排出孔が図10及び図11に示すように複数設けられていてもよい。
実施の形態3によれば、実施の形態1と同様、油圧力に依存することなくバイパス孔37の開口面積を回転数ωにより精度良く制御することができるとともに、さらにバイパス孔37の形状及び数に応じて任意の給油特性を得ることができる。例えば図15は図10から図14のバイパス装置を用いた圧縮機における回転数と給油量との関係を示すグラフである。図15において、回転数ωが所定の回転数ω1よりも大きい範囲では、回転数ωが大きくなるほど排油量OCが大きくなり、給油量が一定になっている。これにより、高回転時における油上がり量を確実に抑制することができる。
実施の形態4.
図16は本発明の圧縮機におけるバイパス装置の実施の形態4を示す模式図であり、図16を参照してバイパス装置について説明する。なお、図16のバイパス装置において図2のバイパス装置と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図16のバイパス装置330が図2のバイパス装置30と異なる点は、バイパス装置330が第2バランサとして機能している点である。
すなわち、図16において、バイパス装置330はバランサとしての機能を有するものであって、ハウジング31は円周方向において半径の長さが異なる形状を有している。そして、バイパス装置330は、図1における第2バランサ22の代わりに揺動スクロール11及びスライダ9により生じるアンバランスを相殺する。
実施の形態4によれば、第2バランサ22を設ける必要がなくなるため、少ない部品でバイパス装置30を圧縮機1に備えることができ、低コスト化及び小型化ができる。また、この場合であっても、実施の形態1と同様、油圧力に依存することなくバイパス孔37の開口面積を回転数ωにより精度良く制御することができる。
実施の形態5.
図17及び図18は本発明の圧縮機におけるバイパス装置の実施の形態5を示す模式図であり、図17及び図18を参照してバイパス装置について説明する。なお、図17及び図18のバイパス装置において図2のバイパス装置と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図17及び図18のバイパス装置430が図2のバイパス装置30と異なる点は、均圧経路431、432の構造である。
図17の均圧経路431は、ホルダ32の内部に形成されており、油流出口35と第2空間36Bとを連通した経路になっている。このとき、均圧経路431は、油流出口35を介して第1空間36Aにも連通した状態になっており、実質的に第1空間36Aと第2空間36Bとを結んだものになっている。図18の均圧経路432は、ホルダ32の内部に形成されており、排出孔5bと第2空間36Bとを連通した経路になっている。この場合も、均圧経路431は、排出孔5b及び油流出口35を介して第1空間36Aにも連通した状態になっており、実質的に第1空間36Aと第2空間36Bとを結んだものになっている。なお、図17及び図18においても、上述した図5の場合と同様、図4の場合と比べてスライド部材40の外径とホルダ32の内径の差を小さくし、スライド部材40がバイパス孔37を塞いでいる場合に、流出する油を少なくするようにしてもよい。
図17や図18のようにバイパス装置430を構成しても、油圧力に依存することなくバイパス孔37の開口面積を回転数ωにより精度良く制御することができるため、回転数ωに合わせて過不足なく油を各摺動部位に供給することができる。
実施の形態6.
図19は本発明の圧縮機におけるバイパス装置の実施の形態6を示す模式図であり、図19を参照してバイパス装置について説明する。なお、図19のバイパス装置において図2のバイパス装置と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図19のバイパス装置530が図2のバイパス装置30と異なる点は、バイパス孔37の出口に突出部531を有する点である。
図19において、ハウジング31は、バイパス孔37の出口にホルダ32の下端面より突出した突出部531を有している。すると、バイパス装置30が回転した際、バイパス孔37の出口付近にバイパス孔37を突出させない場合と比較して大きな負圧が生じる。大きな負圧が生じることでバイパス孔37を小さくすることができ、ホルダ32のサイズを小さくできる。即ち、バイパス装置30の低コスト化および小型化ができる。また、本実施の形態であっても、バイパス孔37の出口で生じる負圧は回転数ωに依存して変化するため、実施の形態1と同様、油圧力に依存することなくバイパス孔37の開口面積を回転数ωにより精度よく制御することができる。
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されない。たとえば、図1において、圧縮機1がスクロール圧縮機である場合について例示しているが、例えばベーン型の圧縮機であってもよいし、ロータリー型の圧縮機であってもよい。さらに、図1においていわゆる縦型の圧縮機について例示しているが、横型の圧縮機についても適用することができる。さらに、中空部36の他方側31yに固定蓋33が設けられている場合について例示しているが、ホルダ32と固定蓋33とが一体的に形成されたものであってもよい。
また、バイパス装置30、130、230A〜230E、330が第2バランサ22の下側もしくは第2バランサ22の位置に設けられている場合について例示しているが、回転数ωに応じて排油の調整を行うものであれば当該高さ位置に限定されるものではなく、油通路5aの上流側に設けられていればよい。
1 圧縮機、2 密閉容器、2A 吸入配管、2B 吐出配管、2C 油溜め、3 フレーム、3a 主軸受、4 サブフレーム、4a 副軸受、5 主軸、5a 油通路、5b 排出孔、6 偏心軸部、7 油ポンプ、8 モータ、8A モータロータ、8B モータステータ、9 スライダ、10 圧縮機構、11 揺動スクロール、11a 揺動軸受、12 固定スクロール、12a 吐出口、14 逆止弁、15 弁押さえ、16 弁ボルト、18 吸入管、20 油戻し管、21 第1バランサ、22 第2バランサ、30、130、230A〜230E、330、430、530 バイパス装置、31、231 ハウジング、31x 一方側、31y 他方側、32 ホルダ、33 固定蓋、35
油流出口、36 中空部、36A 第1空間、36B 第2空間、37 バイパス孔、38、431、432 均圧経路、40 スライド部材、41 付勢部材、60 インバータ、138 均圧経路、237a〜237h バイパス孔、531 突出部、Fcf 遠心力、Fs 力、k 定数、m 質量、OC 排油量、ω、ω1、ω2 回転数。

Claims (11)

  1. 下部に油を貯留する密閉容器と、前記密閉容器内に収容され、作動流体を圧縮する圧縮機構とを備えた圧縮機であって、
    前記圧縮機構に接続され、前記密閉容器に貯留された油が通る軸方向に延びた油通路及び前記油通路を通過する油を排出する排出孔が形成された主軸と、
    前記主軸に取り付けられ、前記密閉容器に貯留された油を前記油通路に供給する油ポンプと、
    前記主軸の前記排出孔上に固定され、前記排出孔から排出される排油量を調整するバイパス装置と
    を備え、
    前記バイパス装置は、
    一方側が前記主軸の前記排出孔上に固定され他方側が開口しており、前記排出孔から油が流入する中空部と、前記中空部に流入された油を排出するバイパス孔とが形成されたハウジングと、
    前記中空部内に径方向に移動自在に収容され、前記バイパス孔上を移動して前記バイパス孔の開度を調整するスライド部材と、
    前記中空部内に収容され、前記スライド部材を前記ハウジングの他方側から一方側へ付勢する付勢部材と、
    前記ハウジングの前記中空部の他方側の開口に取り付けられ、前記中空部を密閉する固定蓋と
    を有し、
    前記スライド部材は、前記主軸の回転時に遠心力により前記付勢部材側に径方向に移動した際、前記中空部を前記主軸側の第1空間と前記付勢部材側の第2空間とに仕切るものであり、
    前記ハウジングの前記中空部には、前記第1空間と前記第2空間とを結ぶ均圧経路が形成され、
    前記均圧経路は、前記ハウジングの内面と前記スライド部材の外面との間に形成された隙間により形成されている圧縮機。
  2. 下部に油を貯留する密閉容器と、前記密閉容器内に収容され、作動流体を圧縮する圧縮機構とを備えた圧縮機であって、
    前記圧縮機構に接続され、前記密閉容器に貯留された油が通る軸方向に延びた油通路及び前記油通路を通過する油を排出する排出孔が形成された主軸と、
    前記主軸に取り付けられ、前記密閉容器に貯留された油を前記油通路に供給する油ポンプと、
    前記主軸の前記排出孔上に固定され、前記排出孔から排出される排油量を調整するバイパス装置と
    を備え、
    前記バイパス装置は、
    一方側が前記主軸の前記排出孔上に固定され他方側が開口しており、前記排出孔から油が流入する中空部と、前記中空部に流入された油を排出するバイパス孔とが形成されたハウジングと、
    前記中空部内に径方向に移動自在に収容され、前記バイパス孔上を移動して前記バイパス孔の開度を調整するスライド部材と、
    前記中空部内に収容され、前記スライド部材を前記ハウジングの他方側から一方側へ付勢する付勢部材と、
    前記ハウジングの前記中空部の他方側の開口に取り付けられ、前記中空部を密閉する固定蓋と
    を有し、
    前記スライド部材は、前記主軸の回転時に遠心力により前記付勢部材側に径方向に移動した際、前記中空部を前記主軸側の第1空間と前記付勢部材側の第2空間とに仕切るものであり、
    前記ハウジングの前記中空部には、前記第1空間と前記第2空間とを結ぶ均圧経路が形成され、
    前記バイパス装置は、前記主軸が回転した際のアンバランスを相殺するバランサとして機能するものである圧縮機。
  3. 下部に油を貯留する密閉容器と、前記密閉容器内に収容され、作動流体を圧縮する圧縮機構とを備えた圧縮機であって、
    前記圧縮機構に接続され、前記密閉容器に貯留された油が通る軸方向に延びた油通路及び前記油通路を通過する油を排出する排出孔が形成された主軸と、
    前記主軸に取り付けられ、前記密閉容器に貯留された油を前記油通路に供給する油ポンプと、
    前記主軸の前記排出孔上に固定され、前記排出孔から排出される排油量を調整するバイパス装置と
    を備え、
    前記バイパス装置は、
    一方側が前記主軸の前記排出孔上に固定され他方側が開口しており、前記排出孔から油が流入する中空部と、前記中空部に流入された油を排出するバイパス孔とが形成されたハウジングと、
    前記中空部内に径方向に移動自在に収容され、前記バイパス孔上を移動して前記バイパス孔の開度を調整するスライド部材と、
    前記中空部内に収容され、前記スライド部材を前記ハウジングの他方側から一方側へ付勢する付勢部材と、
    前記ハウジングの前記中空部の他方側の開口に取り付けられ、前記中空部を密閉する固定蓋と
    を有し、
    前記スライド部材は、前記主軸の回転時に遠心力により前記付勢部材側に径方向に移動した際、前記中空部を前記主軸側の第1空間と前記付勢部材側の第2空間とに仕切るものであり、
    前記ハウジングの前記中空部には、前記第1空間と前記第2空間とを結ぶ均圧経路が形成され、
    前記バイパス孔の出口には、前記ハウジングの下端面よりも突出した突出部が設けられている圧縮機。
  4. 前記均圧経路は、前記スライド部材に設けられた貫通穴により形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記バイパス孔は、円形状に形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6. 前記バイパス孔は、矩形状に形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の圧縮機。
  7. 前記バイパス孔は、複数形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の圧縮機。
  8. 前記スライド部材は、前記付勢部材から前記主軸側に予荷重が付与された状態で前記ハウジング内に収容されている請求項1〜のいずれか1項に記載の圧縮機。
  9. 前記圧縮機構は、前記主軸に接続され揺動運動を行う揺動スクロールと、前記揺動スクロールに固定スクロールとを有するものである請求項1〜8のいずれか1項に記載の圧縮機。
  10. 前記ハウジングには、前記排出孔に通じる油流出口が設けられており、
    前記均圧経路は、前記油流出口と前記第2空間とを連通した経路である請求項1〜9のいずれか1項に記載の圧縮機。
  11. 前記均圧経路は、前記排出孔と前記第2空間とを連通した経路である請求項1〜9のいずれか1項に記載の圧縮機。
JP2016523187A 2014-05-26 2015-03-12 圧縮機 Active JP6180630B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014107894 2014-05-26
JP2014107894 2014-05-26
PCT/JP2015/057315 WO2015182214A1 (ja) 2014-05-26 2015-03-12 圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015182214A1 JPWO2015182214A1 (ja) 2017-04-20
JP6180630B2 true JP6180630B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=54698556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016523187A Active JP6180630B2 (ja) 2014-05-26 2015-03-12 圧縮機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6180630B2 (ja)
WO (1) WO2015182214A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11885335B2 (en) 2018-10-24 2024-01-30 Copeland Climate Technologies (Suzhou) Co. Ltd. Oil supply mechanism of rotating machinery and rotating machinery having oil supply mechanism
CN111089057A (zh) * 2018-10-24 2020-05-01 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 旋转机械的供油机构以及旋转机械
CN111089056A (zh) * 2018-10-24 2020-05-01 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 旋转机械的供油机构和具有该供油机构的旋转机械
WO2020083310A1 (zh) * 2018-10-24 2020-04-30 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 旋转机械的供油机构以及旋转机械

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0733829B2 (ja) * 1986-02-03 1995-04-12 松下電器産業株式会社 スクロ−ル圧縮機
JPH0799151B2 (ja) * 1988-06-22 1995-10-25 三菱電機株式会社 スクロール圧縮機
JPH056188U (ja) * 1991-04-15 1993-01-29 三菱電機株式会社 回転型圧縮機
US6884046B2 (en) * 2002-03-04 2005-04-26 Daiken Industries, Ltd. Scroll compressor
FR2919688B1 (fr) * 2007-08-02 2013-07-26 Danfoss Commercial Compressors Compresseur frigorifique a spirales a vitesse variable

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2015182214A1 (ja) 2017-04-20
WO2015182214A1 (ja) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106062369B (zh) 涡旋式压缩机
JP6300829B2 (ja) 回転式圧縮機
JP5006444B2 (ja) 圧縮機及びそのオイル供給構造
JP6180630B2 (ja) 圧縮機
JP7075407B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP2007138868A (ja) スクロール圧縮機
EP3076019A1 (en) Scroll compressor
JP2008031920A (ja) 回転式圧縮機
JP5455763B2 (ja) スクロール圧縮機,冷凍サイクル装置
WO2017158809A1 (ja) 圧縮機
JP6328330B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2008038616A (ja) 回転式圧縮機
EP2905469A1 (en) Hermetic scroll compressor
JP2017015054A (ja) シングルスクリュー圧縮機
JP6625218B2 (ja) 圧縮機
JP2020045778A (ja) 圧縮機
JP7051005B2 (ja) 圧縮機
JP6972391B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4720649B2 (ja) 電動圧縮機
JP4726914B2 (ja) スクロール流体機械
JP5863436B2 (ja) 流体機械
JP3207825B2 (ja) スクロール型流体機械
CN106662105B (zh) 涡旋式压缩机
KR102191566B1 (ko) 유분리 효율이 향상된 스크롤 압축기
CN212867827U (zh) 压缩机的润滑油供给装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6180630

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250