以下、添付図面を参照して、実施形態に係る買物支援装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る買物支援システム1の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、買物支援システム1は、顧客端末2と、センターサーバ3と、店舗サーバ4と、POS端末5と、サイネージ端末6とを有する。顧客端末2、店舗サーバ4及びサイネージ端末6の各装置は、公衆回線やインターネット等のネットワークN1を介してセンターサーバ3と通信可能に構成される。また、店舗サーバ4と、POS端末5と、顧客端末2とは、店舗内に設けられるLAN等のネットワークN2を介して通信可能に構成される。なお、買物支援システム1を構成する顧客端末2、店舗サーバ4、POS端末5及びサイネージ端末6の個数は、図1の例に限定されないものとする。
買物支援装置である顧客端末2は、ユーザ(顧客)が使用するタブレット端末やスマートフォン等の情報処理装置である。顧客端末2は、センターサーバ3等と協働することで、購入候補の商品(以下、候補商品という)を記録した後述する買物リストの作成を支援する。また、顧客端末2は、店舗サーバ4等と協働することで、買物リストに基づいた候補商品の買物支援を行う。
センターサーバ3は、例えばデータセンター等に設けられるサーバ装置である。センターサーバ3は、顧客及び店舗に係る各種のデータを記憶・管理する。また、センターサーバ3は、顧客端末2と店舗サーバ4との間の情報授受や、顧客端末2とサイネージ端末6との間の情報授受を仲介する。なお、センターサーバ3に接続される店舗(店舗サーバ4)や経営企業の個数は特に問わないものとする。
店舗サーバ4は、各店舗の店舗内に設けられるサーバ装置である。店舗サーバ4は、店舗内で販売される商品の販売管理や販売戦略に係る分析処理を実行する。また、店舗サーバ4は、センターサーバ3等を通じて、電子クーポンや広告等の種々の情報を顧客端末2に提供する。
POS端末5は、各店舗の店舗内に設けられる商品販売データ処理装置である。POS端末5は、顧客が購入する商品の売上登録を行い、その取引内容を含んだ購入履歴情報を出力する。なお、各店舗内に設けられるPOS端末5の個数は特に問わないものとする。
サイネージ端末6は、デジタルサイネージの表示を行うサイネージ端末である。サイネージ端末6は、例えば駅構内や街中に設置され、特定の店舗や商品を広告するためのデジタルサイネージを表示する。
次に、買物支援システム1を構築する各装置の構成について説明する。
まず、顧客端末2の構成を、図2を用いて説明する。図2は、顧客端末2の構成を示す図である。図2に示すように、顧客端末2は、各種演算や顧客端末2の各部を統括的に制御する制御部21を備える。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、各種プログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、現在の日時を計時するRTC(Real Time Clock)部等によって構成されるコンピュータである。
制御部21は、バス29を介して操作部22及び表示部23に接続される。操作部22は、操作入力を行うための操作キーや操作ボタンを有する。表示部23は、例えば液晶ディスプレイ等であり、購入候補とされた商品の品名等の各種情報を表示する。なお、表示部23をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部22として機能する。
また、制御部21は、バス29を介して撮像部24及び音声入力部25に接続される。撮像部24は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有し、種々の被写体を撮像する。音声入力部25は、マイクロフォン等の集音装置であって、音声の入力を受け付ける。
また、制御部21は、バス29を介してネットワークN1に接続可能な通信I/F(インターフェース)26に接続される。制御部21は、この通信I/F26を用いてセンターサーバ3等と通信することが可能となっている。また、制御部21は、NFC(Near Field Communication)等の規格に準拠した近距離通信I/F27に接続される。制御部21は、この近距離通信I/F27を用いてサイネージ端末6やPOS端末5等の近距離通信可能な装置と通信することが可能となっている。
また、制御部21は、バス29を介して記憶部28に接続される。記憶部28は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部28は、制御部21が実行する各種のプログラムや、後述する購入予定情報、付加情報及び表示画面情報等の各種データを記憶する。
また、制御部21は、ROM又は記憶部28に記憶されたプログラムと協働することで、買物リスト作成支援部211、買物支援部212及びリマインド設定部213を機能部として備える。なお、各機能部の詳細については後述する。
次に、センターサーバ3の構成を、図3を用いて説明する。図3は、センターサーバ3の構成を示す図である。センターサーバ3は、各種演算やセンターサーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備える。制御部31は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、主記憶装置であるRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部31は、バス36を介して操作部32及び表示部33に接続される。操作部32は、キーボードやポインティングデバイスを有する。表示部33は、例えば液晶ディスプレイ等であり、各種情報を表示する。
また、制御部31は、バス36を介してネットワークN1に接続可能な通信I/F(インターフェース)34に接続される。制御部31は、この通信I/F34を用いて顧客端末2、店舗サーバ4及びサイネージ端末6等と通信することが可能となっている。
また、制御部31は、バス36を介して記憶部35に接続される。記憶部35は、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。記憶部35は、制御部31が実行する各種のプログラムや各種データを記憶する。また、記憶部35は、顧客及び店舗に関するデータとして、買物リスト管理テーブルT1及び第1購入履歴管理テーブルT2を記憶する。
図4は、買物リスト管理テーブルT1のデータ構成の一例を模式的に示す図である。図4に示すように、買物リスト管理テーブルT1は、顧客IDに対応付けて、購入予定情報、付加情報及び表示画面情報等を記憶する。ここで、顧客IDは、各顧客を識別するための識別情報である。この顧客IDは、会員登録等の手続きを経ることで予め割り当てられている。
図4に示すように、購入予定情報には、商品IDと、商品情報と、購入予定日時と、購入予定店舗IDとが格納される。商品IDは、例えばJANコード等の各商品を識別可能な識別情報である。商品情報は、商品の名称や、商品の分類や、商品の価格や、商品の販売開始日などである。商品の分類とは、商品を分類わけした場合の分類名である。購入予定日時は、商品IDを有する商品を購入する予定日時である。購入予定店舗IDは、商品IDを有する商品を購入する予定の店舗を識別可能な識別情報である。
付加情報としては、例えば、値引やポイント付与等の特典を付与することを指示する電子クーポン、特定の店舗や商品を宣伝(広告)する広告情報等が挙げられる。なお、付加情報が特定の候補商品に付加されたものである場合には、その候補商品と対応付けて付加情報が記憶されるものとする。
表示画面情報は、顧客端末2の表示部23上に作成された買物リストの表示状態を実現(再現)するための情報である。表示画面情報は、例えば、表示のレイアウトに関する情報や、後述する手書き文字等の画像データを含む。
図5は、第1購入履歴管理テーブルT2のデータ構成の一例を模式的に示す図である。図5に示すように、第1購入履歴管理テーブルT2は、顧客IDに対応付けて、購入履歴情報等を記憶する。購入履歴情報は、顧客IDに対応する顧客が購入した商品の履歴を示す情報である。
図5に示すように、購入履歴情報には、商品IDと、商品情報と、購入日時と、店舗IDとが格納される。商品IDは、例えばJANコード等の各商品を識別可能な識別情報である。商品情報は、商品の名称や、商品の分類や、商品の価格や、商品の販売開始日などである。商品の分類とは、商品を分類わけした場合の分類名である。購入日時は、商品IDを有する商品を購入した日時である。店舗IDは、商品IDを有する商品を購入した店舗を識別可能な識別情報である。
また、第1購入履歴管理テーブルT2は、購入履歴情報に含まれた商品(商品ID)に対応付けてコメント情報を記憶する。ここで、コメント情報は、特定の商品(商品ID)に対し、顧客が入力(登録)した各種の情報である。例えば、第1購入履歴管理テーブルT2は、商品に関するコメントや評価等をコメント情報として記憶する。
また、制御部31は、ROM又は記憶部35に記憶されたプログラムと協働することで、仲介処理部311、コメント付加部312、定番商品付加部313、定期購入商品付加部314、消込処理部315及びリマインド記憶制御部316を機能部として備える。なお、各機能部の詳細については後述する。
次に、店舗サーバ4の構成を、図6を用いて説明する。図6は、店舗サーバ4の構成を示す図である。店舗サーバ4は、各種演算や店舗サーバ4の各部を統括的に制御する制御部41を備える。制御部41は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、主記憶装置であるRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部41は、バス46を介して操作部42及び表示部43に接続される。操作部42は、キーボードやポインティングデバイスを有する。表示部43は、例えば液晶ディスプレイ等であり、各種情報を表示する。
また、制御部41は、バス46を介してネットワークN1及びネットワークN2に接続可能な通信I/F(インターフェース)44に接続される。制御部41は、この通信I/F44を用いてセンターサーバ3及びPOS端末5等と通信することが可能となっている。
また、制御部41は、バス46を介して記憶部45に接続される。記憶部45は、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。記憶部45は、制御部41が実行する各種のプログラムや各種のデータを記憶する。また、記憶部45は、商品管理テーブルT3、購入商品管理テーブルT4及び第2購入履歴管理テーブルT5を記憶する。
図7は、商品管理テーブルT3のデータ構成の一例を模式的に示す図である。図7に示すように、商品管理テーブルT3は、店舗内で販売される各商品の商品IDに対応付けて、その商品に関する商品情報等を記憶する。ここで、商品情報には、対応する商品の商品名や単価、当該商品を表す写真やイラスト等の画像データが含まれる。なお、商品名には、対応する商品の具体名称の他、当該商品が所属する分類名やカテゴリ名等の普通名称等が含まれる。
図8は、購入商品管理テーブルT4のデータ構成の一例を模式的に示す図である。図8に示すように、購入商品管理テーブルT4は、顧客IDに対応付けて、来店日時、購入予定情報等を記憶する。ここで、来店日時には、顧客IDに対応する顧客が来店した日時が格納される。また、購入商品管理テーブルT4は、購入予定情報に含まれた各候補商品に対応付けて購入済情報を記憶する。ここで、購入済情報は、対応する候補商品が、実際に購入されたか否かを示すフラグ情報等である。
第2購入履歴管理テーブルT5は、例えば、上述した第1購入履歴管理テーブルT2のデータ構成(図5参照)から、コメント情報欄を取り除いたデータ構成を有する。なお、第1購入履歴管理テーブルT2が、複数の店舗の購入履歴情報を一括して記憶・管理するのに用いられるのに対し、第2購入履歴管理テーブルT5は、自店舗内での購入履歴情報を記憶・管理するために用いられる。
また、制御部41は、ROM又は記憶部45に記憶されたプログラムと協働することで、商品抽出部411、特典付与部412、付加情報提供部413、顧客ID取得部414、購入予定取得部415、店舗内情報提供部416、購入履歴管理部417、購入済設定部418、分析処理部419及びリマインド設定処理部420を機能部として備える。なお、各機能部の詳細については後述する。
次に、POS端末5の構成を、図9を用いて説明する。図9は、POS端末5の構成を示す図である。図9に示すように、POS端末5は、各種演算やPOS端末5の各部を統括的に制御する制御部51を備える。制御部51は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、主記憶装置であるRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部51は、バス59を介して操作部52、表示部53、プリンタ54及びコードスキャナ55に接続される。
操作部52は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有する。操作キーとしては、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キー、売上登録が行われる商品の合計出力を指示する小計キー、一取引の締め処理を行って代金を決済することを宣言する締めキー等が設けられている。
表示部53は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。表示部53は、キャッシャ向けに各種情報を表示する第1表示部53aと、顧客向けに各種情報を表示する第2表示部53bとを備える。なお、表示部53をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部52として機能する。
プリンタ54は、レシートやジャーナル等の印字を行うプリンタ装置である。コードスキャナ55は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コードスキャナ55は、例えば、商品に付されたコードシンボルや、顧客端末2に表示されたコードシンボルを読み取り、当該コードシンボルに保持された情報を制御部51に出力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を識別可能な商品ID等が保持されているとする。
また、制御部51は、バス59を介してネットワークN2に接続可能な通信I/F56に接続される。制御部51は、この通信I/F56を用いて店舗内の店舗サーバ4等と通信することが可能となっている。また、制御部51は、NFC等の規格に準拠した近距離通信I/F57に接続される。制御部51は、この近距離通信I/F57を介して顧客端末2等の近距離通信可能な装置と通信することが可能となっている。
また、制御部51は、バス59を介して記憶部58に接続される。記憶部58は、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。記憶部58は、後述する商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するためのプログラムや各種データを記憶する。また、記憶部58は、自店舗の店舗ID等を予め記憶する。
また、制御部51は、ROM又は記憶部58に記憶されたプログラムと協働することで、端末情報取得部511、商品情報取得部512、売上登録部513、購入履歴生成部514及び購入履歴出力部515を機能部として備える。なお、各機能部の詳細については後述する。
次に、サイネージ端末6の構成を、図10を用いて説明する。図10は、サイネージ端末6の構成を示す図である。サイネージ端末6は、各種演算やサイネージ端末6の各部を統括的に制御する制御部61を備える。制御部61は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、主記憶装置であるRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部61は、バス67を介して操作部62及び表示部63に接続される。操作部62は、キーボードやポインティングデバイスを有する。表示部63は、例えば液晶ディスプレイ等であり、広告等の各種情報を表示する。なお、表示部63をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部62として機能する。
また、制御部61は、バス67を介してネットワークN1に接続可能な通信I/F(インターフェース)64に接続される。制御部61は、この通信I/F64を用いてセンターサーバ3等と通信することが可能となっている。また、制御部61は、NFC等の規格に準拠した近距離通信I/F65に接続される。制御部61は、この近距離通信I/F65を用いて顧客端末2等の近距離通信可能な装置と通信することが可能となっている。
また、制御部61は、バス67を介して記憶部66に接続される。記憶部66は、例えばHDDやSSD等の補助記憶装置である。記憶部66は、制御部61が実行する各種のプログラムや、デジタルサイネージに係るコンテンツデータ等、各種データを記憶する。
また、制御部61は、ROM又は記憶部66に記憶されたプログラムと協働することで、コンテンツ再生部611及び購入依頼部612を機能部として備える。なお、各機能部の詳細については後述する。
以下、買物支援システム1の各装置が実行する処理を説明しながら、上述した各装置の機能部について説明する。まず、買物リストの作成に係る第1作成支援処理について説明する。この第1作成支援処理は、顧客端末2で入力された商品を、候補商品として買物リストに追加するためのものである。
図11は、第1作成支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、顧客端末2の操作者に対し、種々のGUI(Graphical User Interface)を提供する。
具体的に、買物リスト作成支援部211は、本処理において、購入の候補となる候補商品を入力するための買物リスト画面を表示部23に表示する(ステップS11)。ここで、操作者の顧客IDは、顧客端末2へのログイン時や買物リスト画面の表示時等に入力されるものとする。また、顧客IDの入力に伴い、自装置にアクセスするための情報(例えばIPアドレス等)が、顧客IDとともにセンターサーバ3に通知されるものとする。
図12は、買物リスト画面G1の一例を示す図である。同図に示すように、買物リスト作成支援部211は、表示モードを切り替えるための操作子が設けられる第1領域A1と、買物リスト画面G1等の各種画面が表示される第2領域A2とを表示部23に表示する。
第1領域A1には、表示モードを切り替えるための操作子として、ボタンB1、ボタンB2及びボタンB3等が設けられる。ボタンB1は、買物リストの表示に切り替えるための操作子である。ボタンB2は、各店舗の付加情報を比較可能な比較画面(図示せず)の表示を指示するための操作子である。比較画面は、各店舗で販売される商品の値段や、各店舗から提供されたクーポンなどの付加情報を表示した画面である。また、ボタンB3は、買物支援画面(図示せず)の表示に切り替えるための操作子である。買物支援画面は、店舗内を表したマップ画像上に、各候補商品の商品名が、その販売位置を指示する販売位置アイコンとともに表示される画面である。
買物リスト作成支援部211は、ボタンB1の選択を受け付けると、図12に示すように、第2領域A2に買物リスト画面G1を表示する。ここで、買物リスト画面G1には、入力モードを切り替えるための操作子である切替メニューCMが設けられる。顧客端末2の操作者は、切替メニューCMを介して所望の入力モードを選択すると、その入力モードに応じた方法で候補商品の入力を第2領域A2内に行う。
入力モードは、図12に示すように手書き文字による入力モード(手書入力モード)の他、音声による入力モード(音声入力モード)、キータイピングによる入力モード(キー入力モード)、コードシンボル(バーコード等)の読み取りによる入力モード(コード入力モード)、画像認識による入力モード(画像入力モード)等が挙げられる。
第1入力手段である買物リスト作成支援部211は、選択された入力モードに応じた方法で候補商品の入力を受け付けると(ステップS12)、その候補商品を買物リスト画面G1内に表示する(ステップS13)。なお、入力される候補商品は、具体名称であってもよいし、普通名称であってもよい。
ここで、手書入力モードが選択された場合、買物リスト作成支援部211は、公知の手書き文字認識技術を用いることで、入力(手書き)データから候補商品を表す文字列(商品名)を認識する。例えば、図13に示すように、買物リスト画面G1内に手書き文字が入力されると、買物リスト作成支援部211は、入力された文字列を、候補商品の商品名(普通名称)として認識する。なお、買物リスト画面G1内での手書き文字の表示は認識後も保持してもよいし、認識した文字列に所定の書体で表示し直してもよい。
また、音声入力モードが選択された場合、買物リスト作成支援部211は、公知の音声認識技術を用いることで、入力(音声)データから候補商品を表す文字列(商品名)を認識する。キー入力モードが選択された場合、買物リスト作成支援部211は、入力された文字列(商品名)を、候補商品を表す文字列として受け付ける。
また、コード入力モードが選択された場合、買物リスト作成支援部211は、撮像部24で撮像されたコードシンボルを、公知の読取技術を用いてデコードする。買物リスト作成支援部211は、このデコードで得られた文字列(商品コード)を、候補商品を表す文字列として受け付ける。なお、商品コードから商品名を特定可能な場合には、商品コードに対応する商品名を候補商品としてもよい。
また、画像入力モードが選択された場合、買物リスト作成支援部211は、公知のオブジェクト認識技術を用いることで、撮像部24で撮像された候補商品の画像から、その候補商品(商品名)を認識する。
そして、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、入力を受け付けた候補商品(商品名、商品ID)を用いて購入予定情報を生成する(ステップS14)。次いで、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、購入予定情報に、入力識別情報を付加する(ステップS15)。
入力識別情報は、入力方法を識別可能な情報と、入力に用いられた広告を識別可能な情報と有する。入力方法を識別可能な情報とは、手書きなどの手動による入力、コードシンボルを用いた入力、画像認識を用いた入力、又はサイネージ端末6などの外部装置を用いた入力などの入力方法が識別可能な情報である。
また、入力に用いられた広告を識別可能な情報とは、例えば、広告に印刷されたコードシンボルを用いて候補商品を入力した場合に、その広告を識別可能な情報である。または、サイネージ端末6に表示された広告からコンテンツデータを読み出した場合には、この広告を識別する情報などである。そして、手入力など広告が用いられていない場合には、入力に用いられた広告を識別可能な情報には、広告が用いられていない旨を示す情報が登録される。
これにより、入力識別情報を含む購入予定情報を受信したセンターサーバ3や、店舗サーバ4は、何れの外部装置で提供された、どの広告であるかを判別することが可能となる。すなわち、センターサーバ3や、店舗サーバ4は、購入依頼情報を収集することにより、的確なプロモーションが行えているか否かを分析する材料にすることができる。
顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、購入予定情報を、操作者の顧客IDとともに、センターサーバ3へ送信する(ステップS16)。なお、センターサーバ3への送信は、候補商品が入力される毎に行う形態としてもよいし、所定の操作等に応じて複数の候補商品を一度に行う形態としてもよい。
センターサーバ3の仲介処理部311は、顧客端末2から顧客ID及び購入予定情報を受け付けると、これらのデータを買物リスト管理テーブルT1に格納する(ステップS17)。また、仲介処理部311は、受け付けた顧客ID及び購入予定情報を、店舗サーバ4に送信する(ステップS18)。
ここで、送信先となる店舗サーバ4は特に問わず、候補商品を販売する店舗の店舗サーバ4を選定することが好ましい。例えば、センターサーバ3に接続された全ての店舗サーバ4に送信する形態としてもよい。また、第1購入履歴管理テーブルT2に記憶された購入履歴情報に基づき、送信先となる店舗サーバ4を選定する形態としてもよい。この形態を採用する場合、仲介処理部311は、顧客端末2から受け付けた顧客IDに対応するレコードを、第1購入履歴管理テーブルT2から抽出する。そして、仲介処理部311は、抽出したレコードに含まれる店舗(店舗ID)の店舗サーバ4を送信先に選定する。ここで、抽出したレコードに含まれる店舗の全てを送信先としてもよいし、抽出件数が所定値以上等、所定の条件を満たす店舗を送信先としてもよい。また、抽出したレコードに含まれる店舗のうち、購入予定情報に含まれる候補商品が購入された実績のある店舗を送信先としてもよい。
店舗サーバ4の商品抽出部411は、センターサーバ3から顧客ID及び購入予定情報を受け付けると、購入予定情報に含まれた候補商品に対応する商品のレコードを、商品管理テーブルT3から抽出する(ステップS19)。
ここで、候補商品が具体名称で表されている場合、商品抽出部411は、その具体名称に対応する商品のレコードを商品管理テーブルT3から抽出する。候補商品が普通名称で表されている場合、商品抽出部411は、その普通名称に対応するカテゴリ等に属する商品のレコードを商品管理テーブルT3から抽出する。候補商品が商品コードで表されている場合、商品抽出部411は、その商品コードに対応する商品のレコードを商品管理テーブルT3から抽出する。
店舗サーバ4の特典付与部412は、商品抽出部411が抽出した商品に対し、値引やポイント付与等の特典を付与することを指示した電子クーポンを発行し、対応する商品のレコードに付加する(ステップS20)。
ここで、特典付与の対象となる商品は、特に問わないものとする。例えば、商品抽出部411が抽出した商品のうち、特定の商品に対して特典を付与することが予め定められている場合、その商品のレコードに電子クーポンを付加する。
また、購入履歴に応じて、特典を付与する商品や特典内容を動的に決定してもよい。この場合、例えば、購入商品管理テーブルT4や第2購入履歴管理テーブルT5から、センターサーバ3から受け付けた顧客IDのレコードを参照し、当該レコードから得られる後述する購入率や購入実績等に基づき、特典を付与する商品や特典内容を決定してもよい。なお、特典付与の対象は、商品単位に限らず、商品全体や自店舗への来店を対象とするものであってもよい。また、電子クーポンに有効期限等を定める形態としてもよい。
店舗サーバ4の付加情報提供部413は、商品抽出部411が抽出した各商品のレコード、特典付与部412が発行した電子クーポン及び自店舗の店舗IDを付加情報とし、商品抽出部411が受け付けた顧客IDとともに、センターサーバ3に送信する(ステップS21)。
なお、付加情報に含める情報は、上記に限らず、他の情報を含めて送信してもよい。例えば、自店舗や特定の商品等を広告するための広告情報を付加情報に含める形態としてもよい。この場合、広告情報は、予め用意されたものであってもよいし、商品抽出部411が抽出した商品等に基づき、付加情報提供部413等が動的に生成したものであってもよい。また、本処理では、店舗サーバ4が付加情報を生成し返信する形態としたが、これに限らないものとする。例えば、センターサーバ3から送信された購入予定情報に基づき、店員等が手動で付加情報を生成し返信する形態を採用してもよい。この場合、例えば購入予定が多い商品に対して値引等の特典を電子クーポンとして発行することで、自店舗への来店促進を図ることができる。
センターサーバ3の仲介処理部311は、店舗サーバ4から顧客ID及び付加情報を受け付けると、この顧客IDに対応する買物リスト管理テーブルT1のレコードに、付加情報を格納する(ステップS22)。
センターサーバ3のコメント付加部312は、店舗サーバ4から受け付けた顧客IDに対応する第1購入履歴管理テーブルT2のレコードを参照し、付加情報に含まれた商品に対応付けられているコメント情報を読み出す。続いて、センターサーバ3のコメント付加部312は、読み出したコメント情報を、付加情報に含まれた対応する商品のレコードに付加する(ステップS23)。
センターサーバ3の定番商品付加部313は、店舗サーバ4から受け付けた顧客IDに対応する第1購入履歴管理テーブルT2のレコードを参照し、付加情報に含まれた同一カテゴリ(例えば普通名称)の商品群毎に、購入件数が所定値以上となる定番商品を特定する。ここで定番商品付加部313は、購入件数が最も高い商品を定番商品として特定してもよい。そして、定番商品付加部313は、定番商品を指示する定番品情報を、付加情報に含まれた対応する商品のレコードに付加する(ステップS24)。
そして、センターサーバ3の仲介処理部311は、コメント情報及び定番品情報が付加された付加情報を、店舗サーバ4から受け付けた顧客IDの顧客端末2宛に送信する(ステップS25)。
一方、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、センターサーバ3から付加情報を受け付けると、その付加情報を用いることで、買物リスト画面G1の表示を更新する(ステップS26)。
図14は更新後の買物リスト画面G1の一例を示す図である。図14の買物リスト画面G1において、クーポンアイコンG11は、電子クーポンが提供されたことを示す識別子であり、該当する候補商品に対応付けて表示される。図14では、候補商品「商品A」について、店舗Aと店舗Bとから電子クーポンが提供された商品が存在することを示している。また、候補商品「商品C」について、店舗Aから電子クーポンが提供された商品が存在することを示している。
また、図14の買物リスト画面G1において、コメントアイコンG12は、コメント情報が付加された商品が存在することを示す識別子である。ここでは、候補商品「商品D」について、コメント情報が付加された商品が存在することを示している。
このように、顧客端末2の操作者は、自身が入力した候補商品に対し、付加情報に含まれた商品(具体名称)の中から所望の商品を設定することができる。これにより、顧客端末2の操作者は、各店舗から提供された商品のレコードや電子クーポンを確認しながら、候補商品を選定することができるため、商品選定に係る利便性を向上させることができる。なお、全ての候補商品について具体名を設定することは必須ではなく、普通名称のまま保持する候補商品があってもよい。
また、店舗側では、各顧客が何を欲しているかを把握できるため、顧客が欲する商品(候補商品)に係る電子クーポンのみを発行することができる。これにより、店舗側では無駄な電子クーポンを発行することなく、各顧客に効率的にアプローチをかけることができる。また、顧客側にとっても、無駄な電子クーポン受け取ることがなくなるため、候補商品の選定を効率的に行うことができる。
次いで、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、買物リスト画面G1に表示(入力)された買物リストの表示状態を実現(再現)するためのデータセットを表示画面情報とし、操作者の顧客IDとともにセンターサーバ3に送信する(ステップS27)。
そして、センターサーバ3の仲介処理部311は、顧客端末2から顧客ID及び表示画面情報を受け付けると、当該顧客IDに対応する買物リスト管理テーブルT1のレコードに表示画面情報を格納する(ステップS28)。
以降、顧客端末2及びセンターサーバ3では、買物リスト作成支援部211と仲介処理部311とが協働することで、購入予定情報、付加情報及び表示画面情報の同期が行われる。例えば、顧客端末2及びセンターサーバ3の一方の装置において、購入予定情報、付加情報及び表示画面情報の何れかが更新された場合には、その更新内容が他方の装置に反映される。
また、センターサーバ3の仲介処理部311は、顧客端末2の起動時等において当該顧客端末2から顧客IDの通知を受け付けると、この顧客IDに対応する購入予定情報、付加情報及び表示画面情報を買物リスト管理テーブルT1から読み出し、顧客端末2に提供する。そして、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、センターサーバ3から提供された各情報(購入予定情報、付加情報及び表示画面情報)と、ローカルに記憶された各情報とを比較し、更新日時がより新しいものに更新する。
これにより、顧客は同一の顧客IDを入力することで、当該顧客が作成した買物リストを、任意の顧客端末2上で表示させることができる。そのため、例えば、タブレット等の大型の顧客端末2で買物リストを作成し、その買物リストを携帯可能な小型の顧客端末2で表示させることができ、買物リストの利用に係る利便性を向上させることができる。
次に、買物リストの作成に係る第2作成支援処理について説明する。この第2作成支援処理は、顧客が定期的に購入している定期購入商品を候補商品として自動で買物リストに追加するものである。
図15は、第2作成支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、センターサーバ3の定期購入商品付加部314は、第1購入履歴管理テーブルT2のレコードを参照し、定期的に購入されている定期購入商品を顧客ID毎に抽出する(ステップS31)。ここで、定期購入商品は、例えば1ヶ月毎や3ヶ月毎等、略一定の間隔で定期的に購入されている商品を意味する。なお、定期購入商品か否かの判定方法は特に問わないものとする。例えば、略一定の頻度で所定回数(3回等)以上購入された商品を、定期購入商品と判定してもよい。また、複数の顧客の間で一般的に繰り返し購入されている食品(牛乳、卵等)や消耗品(トイレットペーパー等)のうち、対象となる顧客が所定回数(2回等)以上購入した商品を、定期購入商品と判定してもよい。
次いで、センターサーバ3の定期購入商品付加部314は、抽出した定期購入商品の商品名(具体名称又は普通名称)に対し、定期購入商品であることを示す定期購入商品情報を付加する(ステップS32)。そして、センターサーバ3の定期購入商品付加部314は、定期購入商品情報を付加した定期購入商品を候補商品とし、買物リスト管理テーブルT1に格納された対応する顧客IDの購入予定情報に追加する(ステップS33)。
一方、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、センターサーバ3において自装置の顧客IDに対応する購入予定情報が更新されると、これに同期してローカルの購入予定情報を更新する(ステップS34)。ここで、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、定期購入商品情報が付加された候補商品(定期購入商品)を検出すると、この定期購入商品を識別可能な状態で買物リスト画面G1に表示する(ステップS35)。
図14の買物リスト画面G1を用いて、定期購入商品の表記について説明する。買物リスト作成支援部211は、定期購入商品情報が付加された候補商品を所定の書体で表示するとともに、この候補商品に定期購入商品アイコンG13を付加することで、定期購入商品であることを識別可能に表示する。なお、図14では、商品Eに定期購入商品アイコンG13を付加した例を示しており、この商品Eが定期購入商品であることを意味している。
このように、第2作成支援処理によれば、顧客が定期的に購入している定期購入商品を、候補商品として買物リストに自動入力することができる。これにより、買物リストへの定期購入商品の入力忘れを防ぐとともに、当該定期購入商品の購入を顧客に推奨することができるため、定期購入商品の購入に係る利便性を向上させることができる。
なお、センターサーバ3において、定期購入商品を抽出した際に、当該定期購入商品を店舗サーバ4に送信することで、この定期購入商品に関する付加情報を店舗サーバ4から取得する形態としてもよい。この場合、センターサーバ3の定期購入商品付加部314は、店舗サーバ4から受け付けた付加情報を、対応する顧客IDの買物リスト管理テーブルT1に格納する。また、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、付加情報の更新に伴い、当該付加情報に基づいて定期購入商品の表示を更新する。
次に、買物リストの作成に係る第3作成支援処理について説明する。この第3作成支援処理は、サイネージ端末6等から通知される商品を、候補商品として買物リストに追加するものである。
図16は、第3作成支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、サイネージ端末6のコンテンツ再生部611は、コンテンツデータを再生することで、特定の店舗や商品等を広告するデジタルサイネージを表示部63に表示する(ステップS41)。ここで、再生とは、コンテンツデータから再生画像(静止画又は動画)や音声等を生成して、画面表示や音声再生に供させることを意味する。
ここで、サイネージ端末6の購入依頼部612は、操作部62を介して、ユーザから再生中の商品(広告商品)の選択を受け付ける(ステップS42)。サイネージ端末6の購入依頼部612は、選択された広告商品の商品名等をコンテンツデータから読み出し、この商品に外部装置からの購入依頼であることを示す購入依頼情報を付加する(ステップS43)。次いで、サイネージ端末6の購入依頼部612は、入力方法及び入力に用いられた広告を識別可能な前述の入力識別情報と、購入依頼情報とを付加した商品を候補商品とした購入予定情報を生成する(ステップS44)。
また、サイネージ端末6の購入依頼部612は、選択された広告商品に値引等の特典を付与することがコンテンツデータに設定されている場合、その特典内容を指示する電子クーポンを付加情報として生成(発行)する(ステップS45)。そして、サイネージ端末6の購入依頼部612は、生成した購入予定情報及び付加情報等を、顧客端末2に提供する(ステップS46)。
ここで、顧客端末2への提供方法は、種々の方法を採用することができる。例えば、近距離通信I/F65を用いて顧客端末2に購入予定情報及び付加情報を送信する形態としてもよい。また、サイネージ端末6の表示部63に、購入予定情報及び付加情報を表したコードシンボルを表示することで、当該コードシンボルを介して提供する形態としてもよい。この場合、顧客端末2では、サイネージ端末6の表示部63に表示されたコードシンボルを撮像部24で撮像することで、当該コードシンボルから購入予定情報及び付加情報を取得する。
また、センターサーバ3を介して、顧客端末2に購入予定情報及び付加情報を提供する形態としてもよい。この形態を採用する場合、購入依頼部612は、生成した購入予定情報及び付加情報を、操作部62や近距離通信I/F65を介して入力された顧客IDとともに、センターサーバ3に送信する。
この場合、センターサーバ3の仲介処理部311は、サイネージ端末6から顧客ID、購入予定情報及び付加情報を受け付けると、この顧客IDに対応する第1購入履歴管理テーブルT2のレコードに購入予定情報及び付加情報を格納(追加)する。これにより、センターサーバ3と顧客端末2との間で、購入予定情報及び付加情報の同期が行われる。
一方、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、サイネージ端末6から提供された購入予定情報及び付加情報に基づき、ローカルの購入予定情報及び付加情報を更新する(ステップS47)。そして、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、購入依頼情報が付加された候補商品(広告商品)を検出すると、この広告商品を識別可能な状態で買物リスト画面G1に表示する(ステップS48)。
このように、第3作成支援処理によれば、サイネージ端末6で宣伝(広告)される商品を、簡易な操作で買物リストに取り込むことができる。これにより、サイネージ端末6で宣伝される商品の購入を顧客に効率的に勧めることができるため、商品の販売促進を図ることができる。
また、購入予定情報に付加された入力識別情報により、サイネージ端末6によって買物リストに追加されたか否かがわかるため、購入予定情報は、サイネージ端末6の宣伝(広告)の効果の分析に用いることができる。
次に、買物リストに含まれる商品の買い忘れを防止するリマンド設定処理について説明を行う。図17は、リマインド設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、顧客端末2のリマインド設定部213は、顧客端末2の操作者に対し、種々のGUIを提供する。具体的に、リマインド設定部213は、本処理において、買物リスト画面G1を表示部23に表示する(ステップS61)。
次いで、リマインド設定部213は、リマインドを設定する商品の選択する入力を検出するか否かを判定する(ステップS62)。商品の選択する入力を検出しない場合に(ステップS62;No)、リマインド設定部213は、待機する。
一方、商品の選択する入力を検出した場合に(ステップS62;Yes)、リマインド設定部213は、買物リスト画面G1にリマインドボタン(図示せず)を表示し、リマインドボタンの押下を検出するか否かを判定する(ステップS63)。リマインドボタンの押下を検出しない場合に(ステップS63;No)、リマインド設定部213は、待機する。
一方、リマインドボタンの押下を検出した場合に(ステップS63;Yes)、第2入力手段及であるリマインド設定部213は、リマインド設定画面を表示して設定する入力を受け付ける(ステップS64)。
ここで、図18は、リマインド設定画面G4の一例を示す図である。リマインド設定画面G4は、リマインドの設定を受け付ける画面である。リマインド設定画面G4は、対象商品領域G41と、購入予定日時領域G42と、購入予定店舗領域G43と、完了ボタンB41とを備える。対象商品領域G41は、リマインドを設定する対象商品を表示する領域である。図18に示す対象商品領域G41は、対象商品として商品Fが表示された場合の例である。購入予定日時領域G42は、候補商品を購入する予定の日時であり、リマインドを表示する日時を設定する領域である。図18に示す購入予定日時領域G42は、2014年05月31日17:00が設定された場合の例である。購入予定店舗領域G43は、候補商品を購入する予定の店舗を設定する領域である。図18に示す購入予定店舗領域G43は、AAAスーパーのA店舗が設定された場合の例である。完了ボタンB41は、設定を完了する場合に押下するボタンである。
次いで、リマインド設定部213は、リマインド設定画面G4において入力されたリマインド設定を購入予定情報に付加し、記憶部28に記憶させることで、リマインドを設定する。(ステップS65)。
次いで、送信手段であるリマインド設定部213は、リマインド設定が付加された購入予定情報をセンターサーバ3に送信する(ステップS66)。
受信手段及び記憶手段であるリマインド設定が付加された購入予定情報を受信したセンターサーバ3のリマインド記憶制御部316は、買物リスト管理テーブルT1にリマインド設定が付加された購入予定情報を格納することで購入予定情報を更新する(ステップS67)。
次いで、リマインド記憶制御部316は、リマインド設定が付加された購入予定情報の形式を変更する(ステップS68)。リマインド設定が付加された購入予定情報の形式変更とは、リマインド設定が付加された購入予定情報を受信した店舗サーバ4が商品の発注や分析に活用することができる形式に変更するものである。
次いで、出力手段であるリマインド記憶制御部316は、形式を変更した購入予定情報を店舗サーバ4に送信する(ステップS69)。この時、判定手段であるリマインド記憶制御部316は、購入予定情報を店舗サーバ4に送信する条件を設けてもよい。例えば、購入予定情報に登録された候補商品を、予め定められた閾値以上の顧客が登録した場合に、形式を変更した購入予定情報を店舗サーバ4に送信するなどの条件を設けてもよい。これにより、店舗サーバ4を有する店舗は、特別な処理をすることなく、注目されている商品を知ることができ、商品の発注や分析に活用することができる。
なお、購入予定情報の送信先は、店舗サーバ4に限らない。例えば、商品を提供する企業のサーバ装置に送信する形態であってもよい。これにより、企業は、購入予定情報を分析することで、商品開発に用いることができる。
センターサーバ3からリマインド設定が付加された購入予定情報を受信した店舗サーバ4のリマインド設定処理部420は、受信したリマインド設定が付加された購入予定情報を記憶部45に記憶させる(ステップS70)。これにより、店舗サーバ4のリマインド設定処理部420は、受信したリマリンド設定を商品の発注や、広告の効果などの分析に用いることができる。
一方、リマインド設定が付加された購入予定情報をセンターサーバ3に送信した顧客端末2のリマインド設定部213は、買物リスト画面G1にリマインドアイコンに表示する(ステップS71)。
ここで、図19は、買物リスト画面G1の一例を示す図である。そして、図19に示す買物リスト画面G1は、リマインド設定された候補商品にリマインドアイコンG16を付加した図である。リマインドアイコンG16は、リマインド設定されていることを示す識別子である。リマインドアイコンG16は、購入予定日時領域G42および購入予定店舗領域G43にて入力された購入予定日時および購入予定店舗を表示する。
次いで、リマインド設定部213は、購入予定日時領域G42にて設定された購入予定日時となったか否かを判定する(ステップS72)。購入予定日時領域G42にて設定された購入予定日時になっていない場合に(ステップS72;No)、リマインド設定部213は、待機する。
一方、購入予定日時領域G42にて設定された購入予定日時になった場合に(ステップS72;Yes)、リマインド設定部213は、リマインド画面を表示する(ステップS73)。
ここで、図20は、リマインド画面G5の一例を示す図である。リマインド画面G5は、顧客端末2の操作者に買物を通知する画面である。リマインド画面G5は、リマインド対象の商品について、リマインド対象の商品を購入する店舗を表示する。また、リマインド画面G5は、リマインド画面G5を消去するOKボタンB51を備える。図20に示すリマインド画面G5は、商品である商品Fを店舗Aで購入する予定であることを表示した画面である。
次に、店舗にて行われる買物支援処理について説明する。図21は、買物支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、来店する顧客は、自己の顧客IDが保持された顧客端末2を持参するものとする。
まず、店舗サーバ4の顧客ID取得部414は、店舗サーバ4に接続された店舗内の通信装置(図示せず)を介して、来店した顧客の顧客端末2から顧客IDを取得する(ステップS81)。ここで、通信装置の種別や設置位置は特に問わないものとする。例えば、店舗の入り口や駐車場の入り口等に設けられるNFC等の近距離通信装置を介して、顧客端末2から顧客IDを取得する形態としてもよい。また、店舗内に公衆無線LANサービス等を提供するアクセスポイントを介して、顧客端末2から顧客IDを取得する形態としてもよい。
店舗サーバ4の購入予定取得部415は、顧客ID取得部414が取得した顧客IDに係る購入予定情報を取得する(ステップS82)。ここで、購入予定情報の取得先は、顧客端末2としてもよいし、センターサーバ3としてもよい。例えば、顧客端末2から取得する場合には、顧客ID取得部414と同様の通信装置を介して、顧客端末2から取得することができる。また、センターサーバ3から取得する場合には、センターサーバ3の買物リスト管理テーブルT1から、顧客ID取得部414が取得した顧客IDに対応する購入予定情報を取得する。
次いで、店舗サーバ4の購入予定取得部415は、取得した購入予定情報を、顧客ID取得部414が取得した顧客IDと、現在日時(来店日時)と対応付けて、購入商品管理テーブルT4に格納する(ステップS83)。
店舗サーバ4の店舗内情報提供部416は、特定の商品を広告する広告情報や買物支援のための買物支援情報等を含んだ店舗内情報を生成する(ステップS84)。そして、店舗内情報提供部416は、生成した店舗内情報を、顧客ID取得部414が取得した顧客IDの顧客端末2に提供する(ステップS85)。具体的に、店舗内情報は、店舗サーバ4に接続された店舗内の通信装置を介して顧客端末2に提供(送信)される。
ここで、顧客端末2に提供される広告情報や買物支援情報は、購入予定取得部415が取得した購入予定に基づいて生成してもよい。例えば、購入予定に含まれた候補商品の各々を広告する広告情報を生成する形態としてもよい。また、購入予定に含まれた候補商品の各々が、店舗内のどの場所で販売されているかを示した買物支援情報を生成する形態としてもよい。係る買物支援情報を生成する場合、店舗内情報提供部416は、例えば、店舗内で販売する各商品の販売位置を記録したマップ情報に基づき、購入予定に含まれた各候補商品の販売位置を特定する。そして、店舗内情報提供部416は、候補商品の販売位置を記録したマップ情報を買物支援情報として生成する。
なお、店舗内情報に含める情報は上記の例に限らないものとする。例えば、来店を条件にポイント付与等の特典を付与する場合には、その特典内容を示す電子クーポンを店舗内情報に含めて送信してもよい。
顧客端末2の買物支援部212は、店舗サーバ4から店舗内情報を受け付けると、操作者の操作等に応じて、この店舗内情報を表示部23に表示する(ステップS86)。例えば、ポイント付与等の特典を来店時に付与する電子クーポンが買物支援情報に含まれる場合、顧客端末2の買物支援部212は、その電子クーポンの内容に応じた特典付与画面を表示する。
また、店舗内情報に買物支援情報(マップ情報)が含まれる場合、顧客端末2の買物支援部212は、所定の操作に応じて、候補商品の販売位置を示した買物支援画面(図示せず)を表示する。ここで、所定の操作とは、例えば、第1領域A1に設けられたボタンB3の操作等である。買物支援画面では、店舗内を表したマップ画像上に、各候補商品の商品名が、その販売位置を指示する販売位置アイコンとともに表示される。
このように、買物支援処理によれば、買物リスト(購入予定情報)に含まれた候補商品の店舗内での販売位置を、顧客端末2を介して顧客に提示することができる。これにより、自店舗での候補商品の購入を支援することができるため、買物に係る顧客の利便性を向上させることができるとともに、自店舗への来店促進を図ることができる。
なお、本買物支援処理では、顧客の来店時に顧客端末2から購入予定情報を取得する形態としたが、付加情報についても取得する形態としてもよい。この場合、購入商品管理テーブルT4に付加情報を格納するデータ領域を追加することで、容易に対応することができる。
次に、商品の購入時にPOS端末5が行う商品販売データ処理について説明する。図22は、商品販売データ処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、POS端末5の端末情報取得部511は、顧客端末2に保持された顧客ID、購入予定情報及び付加情報を取得する(ステップS91)。ここで、顧客ID、購入予定情報及び付加情報の取得方法は特に問わないものとする。例えば、近距離通信I/F57を用いて、顧客端末2から直接取得する形態としてもよい。また、顧客端末2から取得した顧客IDを検索キーとし、購入商品管理テーブルT4から購入予定情報や付加情報を取得する形態としてもよい。
POS端末5の商品情報取得部512は、コードスキャナ55により読み取られた、実際に購入される購入商品の商品IDに基づき、この商品IDに対応する商品情報(商品名、単価等)を、商品管理テーブルT3から取得する(ステップS92)。
POS端末5の売上登録部513は、商品情報取得部512が取得した購入商品の商品名と、買物リストに含まれた候補商品の各々との一致判定を行うことで、候補商品が購入されたか否かを判定する(ステップS93)。なお、候補商品以外の商品が購入された場合(ステップS93;No)、売上登録部513は、商品情報取得部512が取得した商品情報に基づき、購入商品の売り上げ登録を行う(ステップS96)。
また、候補商品が購入されたと判定した場合(ステップS93;Yes)、POS端末5の売上登録部513は、その候補商品に付加情報として、自店舗から提供された電子クーポンが付加されているか否かを判定する(ステップS94)。ここで、電子クーポンが付加されていると判定した場合(ステップS94;Yes)、POS端末5の売上登録部513は、その電子クーポンを適用した単価で購入商品の売り上げ登録を行う(ステップS95)。なお、電子クーポンが付加されていない場合には、商品情報に含まれた通常の単価で購入商品の売り上げ登録を行う(ステップS94;No)。
POS端末5の制御部51は、オペレータにより締めキーが操作されるまで(ステップS97;No)、ステップS92〜S96を繰り返し実行する。締めキーが操作されると(ステップS97;Yes)、POS端末5の購入履歴生成部514は、この取引の内訳を示した購入履歴情報を生成する(ステップS98)。なお、購入履歴情報には、購入商品の商品名、商品ID及び単価等が含まれるものとする。
そして、POS端末5の購入履歴出力部515は、購入履歴生成部514が生成した購入履歴情報を、店舗サーバ4に送信(出力)するとともに、レシートとしてプリンタ54から印字出力する(ステップS99)。なお、店舗サーバ4に購入履歴情報を送信する際には、対応する顧客IDを付加して送信する。また、レシートの印字出力に代えて、顧客端末2宛に購入履歴情報を送信(出力)する形態としてもよい。
このように、商品販売データ処理によれば、候補商品の購入時に、買物リストの作成時に店舗から提供された電子クーポンを適用することができる。これにより、候補商品を購入する顧客は、買物リストの作成時に通知されていた特典を意識することなく享受することができるため、電子クーポンの使い忘れを防ぐことができ、候補商品の購入に係る利便性を向上させることができる。
次に、候補商品の購入後に行われる候補商品の消込処理について説明する。図23は、候補商品消込処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、店舗サーバ4の購入履歴管理部417は、店舗内の各POS端末5から顧客ID及び購入履歴情報を受け付けると(ステップS101)、この顧客ID及び購入履歴情報の組を、センターサーバ3の第1購入履歴管理テーブルT2と、自装置の第2購入履歴管理テーブルT5とに格納する(ステップS102)。なお、センターサーバ3の第1購入履歴管理テーブルT2に格納する際には、自店舗の店舗IDを付加して格納する。
次いで、店舗サーバ4の購入済設定部418は、購入予定情報に含まれた候補商品のうち、実際に購入された候補商品を購入済に設定する(ステップS103)。具体的に、購入済設定部418は、同一の顧客IDについて、購入履歴管理部417が格納した購入履歴情報に含まれる購入商品と、購入商品管理テーブルT4の購入予定情報に含まれる候補商品とを比較する。購入済設定部418は、購入商品の商品名(具体名称、普通名称)に一致した候補商品について、購入商品管理テーブルT4の購入済情報を購入済に設定する。
そして、店舗サーバ4の購入済設定部418は、購入済に設定した候補商品を購入済情報とし、対応する顧客IDとともにセンターサーバ3に通知する(ステップS104)。
センターサーバ3の消込処理部315は、店舗サーバ4から顧客ID及び購入済情報を受け付けると、その顧客IDに対応する買物リスト管理テーブルT1の購入予定情報から、購入済とされた候補商品の消し込み処理を実行する(ステップS105)。ここで、消し込み処理は、例えば、該当する候補商品を購入予定情報から削除するものとしてもよいし、該当する候補商品に購入済を示すフラグ情報等を付加するものとしてもよい。
一方、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、センターサーバ3において自装置の顧客IDに対応する購入予定情報に消し込み処理が施されると、ローカルの購入予定情報を更新する(ステップS106)。そして、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、消し込み処理が施された購入予定情報に基づき、購入済とされた候補商品の表示を変更する(ステップS107)。
例えば、センターサーバ3での消し込み処理により、購入済の候補商品が購入予定情報から削除された場合、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、その候補商品を非表示とする。また、センターサーバ3での消し込み処理により、購入済の候補商品に購入済を示すフラグ情報が付加された場合、その候補商品に取り消し線等を付加して表示することで、購入済であることを明示する。
このように、候補商品消込処理によれば、候補商品が実際に購入されると、この候補商品を買物リストから削除したり、買物リスト上において購入済であることを通知したりすることができる。これにより、候補商品の購入状況を買物リストに反映させることができるため、候補商品の購入に係る利便性を向上させることができる。
なお、上記候補商品消込処理では、センターサーバ3が保持する購入予定情報を更新する形態としたが、顧客端末2が保持する購入予定情報を直接更新する形態としてもよい。この形態を採用する場合、例えば、上述したPOS端末5の商品販売データ処理において、顧客端末2が保持する購入予定情報に消し込み処理を施すことで実現することができる。
次に、店舗サーバ4の分析処理部419が行う分析処理について説明する。店舗サーバ4の分析処理部419は、購入商品管理テーブルT4に格納されたデータに基づき、各顧客の特性や、候補商品と実際に購入された商品との関係等を分析する。以下では、店舗サーバ4の分析処理部419が行う分析処理の一例として、各顧客の特性を分析する分析処理について説明する。
図24は、店舗サーバ4の分析処理部419が行う分析処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、店舗サーバ4の分析処理部419は、購入商品管理テーブルT4に格納されたレコード(購入予定情報及び購入済情報)を、顧客ID毎に抽出する(ステップS111)。次いで、店舗サーバ4の分析処理部419は、抽出したレコードから、購入予定情報に含まれた全候補商品における、購入済情報に購入済が設定された候補商品の割合を購入率として算出する(ステップS112)。そして、店舗サーバ4の分析処理部419は、算出した各顧客(顧客ID)の購入率を、分析結果として表示部43等に出力する(ステップS113)。
このように、分析処理によれば、出力される分析結果から、各顧客が買物リストに入力した候補商品のうち、自店でどの程度購入されているかを把握することができる。また、店舗側では、分析結果として得られた各顧客の購入率に基づき、顧客に合わせたサービス(電子クーポン等)を提供することで、更なる来店促進を図ることができる。
なお、上記分析処理では、店舗サーバ4が分析処理を実行する形態としたが、顧客端末2や、センターサーバ3が、分析処理を実行する形態としてもよい。
また、分析処理は、購入率の算出だけでなく、リマインド設定が付加された購入予定情報を商品の発注に関する分析であってもよい。リマインド設定には、候補商品に対して、購入予定日時と、購入予定店舗とが設定されている。よって、候補商品と、購入予定日時とを受信した購入予定店舗は、商品の発注の分析に用いることができる。
また、購入予定情報には、入力方法を識別可能な情報と、入力に用いられた広告を識別可能な情報とを有する入力識別情報を含んでいる。よって、購入予定情報を受信することにより、センターサーバ3や、店舗サーバ4は、購入予定情報が示している商品のプロモーションの効果について分析することも可能である。
また、分析に用いる情報を受信したセンターサーバ3や、店舗サーバ4は、他の情報処理装置に受信した情報を提供し、この情報処理装置が、分析処理を行う形態であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る買物支援システム1によれば、センターサーバ3は、顧客端末2から購入の候補となる候補商品と、候補商品の購入予定日時とを有する購入予定情報を受信し、記憶部35の買物リスト管理テーブルT1に格納する。そして、センターサーバ3のリマインド記憶制御部316は、購入予定情報に登録された候補商品を、予め定められた閾値以上の顧客が登録したか否かを判定し、閾値以上の顧客が登録した場合に、店舗サーバ4や、商品を提供する企業のサーバ装置に送信する。よって、購入予定情報を受信した店舗や企業は、多くの顧客が注目している商品がわかることから、買物リストを商品開発や販売予測や商品の発注などの分析に利用することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上記実施形態では、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、手書きや、音声入力や、コード入力や、画像入力や、サイネージ端末6などから候補商品の入力を受け付けると説明したが、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、SNS(Social Networking Service)などのWebサイトから入力してもよい。SNSから入力する場合には、操作者が文字列を選択した場合に、候補商品として入力するか否かを選択させるボタンを表示すればよい。
ここで、図25は、SNS画面G8の一例を示す図である。図25に示すSNS画面G8は、商品Hのレビューが書かれたWebページである。買物リスト作成支援部211は、Webページの文字列が選択されると、選択された文字列の範囲を示す範囲領域G81を表示する。そして、顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、範囲領域G81に示された文字列を候補商品として入力するか否かを選択させる候補商品ボタンB81を表示する。顧客端末2の買物リスト作成支援部211は、候補商品ボタンB81の押下を検出した場合に、範囲領域G81に示された文字列を候補商品として入力すればよい。
その際、入力識別情報の入力方法を識別可能な情報は、例えば、SNSなどのWebサイトから入力されたことを示す情報であればよい。そして、入力識別情報の力に用いられた広告を識別可能な情報は、Webサイトのアドレスや、Webサイトの投稿者などであればよい。例えば、Webサイトの投稿者が、消費者に強い影響力を有する者である場合には、消費者は、予定通りに候補商品を購入する可能性が高い。よって、入力識別情報を収集することで、購入予定情報の予測の確度を上げることができる。
なお、上記実施形態では、リマインド設定は、商品ごとに設定すると説明している。しかし、リマインド設定は、買物リストごとに設定する形態であってもよい。
なお、上記実施形態では、センターサーバ3のリマインド記憶制御部316は、リマインド設定の形式を変更してから店舗サーバ4に送信すると説明している。しかし、センターサーバ3のリマインド記憶制御部316は、リマインド設定の形式を変更せずに、店舗サーバ4や、企業のサーバ装置などに送信してもよい。
なお、上記実施形態では、購入予定情報を送信することで出力しているが、出力形態は、これに限らない。購入予定情報は、他の記憶媒体に出力形態や、印字出力する形態であってもよい。
なお、上記実施形態において、センターサーバ3には、クラウドコンピュータと呼ばれる概念が含まれる。すなわち、センターサーバ3は、複数のサーバからなるサーバ群であってもよい。例えば、センターサーバ3には、上記実施形態の各種処理を実行するために、他のサーバ装置に情報を送信し、送信先のサーバ装置に処理を実行させてもよい。この形態においても、センターサーバ3は、クラウドコンピューティングの一種であるSaaS(Software as a Service)として機能を提供することができる。
また、上記実施形態の各端末で実行されるプログラムは、ROMや記憶部等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
また、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。