JP6180250B2 - 軟カプセル皮膜 - Google Patents

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Description

本発明は、簡単にかみ切れるほど軟らかい軟カプセル皮膜、及びこれを用いた軟カプセルに関する。
近年、軟カプセルの用途拡大を受け、皮膜がより軟らかく、簡単にかみ切れるものが求められている。皮膜に柔軟性を付与するには、可塑剤を多く配合することが有効であるが、可塑剤の比率が上がると軟カプセル同士が付着しやすくなったり、製造時の条件が厳しくなったりするといった問題が生じる。
そこで、軟カプセル同士の付着性を改善するものとして、例えば、ゼラチン剤皮中に、ゼラチン100重量部に対し合計で100〜600重量部の可塑剤と、水不溶性セルロース類を配合した咀嚼用ソフトカプセル剤(特許文献1)、ゾル−ゲル転移温度が特定の範囲にあるゼラチンと部分α化デンプンを含有するソフトカプセル剤(特許文献2)が報告されている。
また、軟カプセルの外径を大きくし、且つカプセル化後に第1の条件下での一次乾燥、高湿度条件に制御された雰囲気下での熟成、更に第2の条件下での二次乾燥を行うことにより咀嚼性カプセルを製造する方法(特許文献3)が報告されている。
特開平10−273436号公報 特開2004−10546号公報 国際公開第2005/011402号
しかしながら、可塑剤の配合量が多くなると、カプセル成形時においても湿潤状態のゼラチンフィルムが例えば回転ドラム等に付着し易くなるといった問題や、乾燥時に皮膜全体が均一に乾燥しないという問題があった。
特許文献1や2の技術では、カプセル成形時のゼラチンフィルムの付着性まで十分考慮されていなく、一方で特許文献3の技術は、カプセル成形後に大変煩雑な乾燥工程が必要である。
従って、本発明は、上記の如き従来の問題と実状に鑑みてなされたものであり、良好なカプセル成形性を有し、簡単にかみ切れるほど軟らかい軟カプセル皮膜及びこれを用いた軟カプセルを提供しようとするものである。
本発明者は、当該課題を解決すべく種々研究を重ねた結果、ゼラチンにワキシー澱粉とそれ以外の澱粉を組み合わせれば、カプセル成形時にゼラチンフィルムの付着防止を図れること、カプセル化後、皮膜全体が均一に乾燥されることを見出した。また、得られた軟カプセル皮膜は、簡単にかみ切れるほど軟らかく、食感に優れてグミ様食感を有しており、噛んで食する(服用する)のに適していることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(A)ゼラチン、(B)ワキシー澱粉、(C)(B)で用いられる以外の澱粉、及び(D)可塑剤を含有することを特徴とする軟カプセル皮膜により上記課題を解決したものである。
また、本発明は、上記軟カプセル皮膜を用いて得られる軟カプセルにより上記課題を解決したものである。
本発明によれば、カプセル成形性が良好で、カプセル皮膜が簡単にかみ切れるほど軟らかく、グミ様食感の、軟カプセルを提供することができる。
本発明における(A)ゼラチンは、例えば、牛、豚、鶏、魚等の皮、骨、腱等を原料とし、酸又はアルカリで処理して得られる粗コラーゲンを加熱抽出して製造されたものが用いられる。また、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物、コハク化ゼラチン、フタル化ゼラチン等の修飾ゼラチンを用いることもできる。どの種類のゼラチンも好ましく使用できる。
ゼラチンのゼリー強度は、100〜300gが好ましく、更には100〜200gがより好ましい。ゼリー強度は、JIS K−6503(2001)に準拠して測定できる。
(A)ゼラチンの含有量は、カプセルの機械的強度や成形時の皮膜の均一性、成形後の崩壊性・溶解性を考慮して、固形成分の合計量中、乾燥質量で50〜70質量%である。なお、この発明において固形成分とは、皮膜組成の中から、精製水と可塑剤を除いたもののことである。
本発明に用いられる(B)ワキシー澱粉としては、例えばワキシーコーン澱粉、ワキシー米澱粉、ワキシー小麦澱粉、ワキシー大麦澱粉等が利用可能である。ワキシー澱粉は、未加工であってもよく、酸処理、エーテル化、アセチル化、酸化等の化学的な加工、またはアルファ化、湿熱処理、超音波処理等の物理的な加工を行ったものであってもよい。また、未加工のものと、加工を行ったものを1種又は2種以上組み合わせてもよく、未加工のものを2種以上組み合わせてもよく、加工を行ったものを2種以上組み合わせてもよい。
(B)ワキシー澱粉の含有量は、カプセル成形時のゼラチンフィルムの付着性、製造時のシートの剥がれやすさの点から、ゼラチン100質量部に対して20質量部以上が好ましい。
本発明に用いられる(C)(B)で用いられる以外の澱粉は、上記(B)として用いたワキシー澱粉以外の澱粉であれば特に制限されない。すなわち、本発明では、ワキシー澱粉を含めて澱粉を2種以上用いればよい。ここでいう澱粉は、加工澱粉及び未加工澱粉を指す。
(B)と(C)の好ましい組み合わせとして、(i)(B)ワキシー未加工澱粉、(C)加工澱粉、(ii)(B)ワキシー未加工澱粉、(C)(B)で用いた以外の未加工澱粉、(iii)(B)ワキシー加工澱粉、(C)(B)で用いた以外の加工澱粉、(iv)(B)ワキシー加工澱粉、(C)未加工澱粉を例示できる。
ここでいう加工澱粉とは、澱粉に対し酸処理、エーテル化、アセチル化、酸化等の化学的な加工、またはアルファ化、湿熱処理、超音波処理等の物理的な加工を行ったものをいい、未加工澱粉とは、これら加工を行っていない澱粉をいう。加工澱粉または未加工澱粉は1種又は2種以上の組み合わせでもよい。
(C)(B)で用いられる以外の澱粉の含有量は、カプセル成形時のゼラチンフィルムの付着性、軟カプセル皮膜の食感、軟らかさの点から、ゼラチン100質量部に対して10質量部以上が好ましい。
また、本発明の軟カプセル皮膜において、(B)ワキシー澱粉と(C)(B)で用いられる以外の澱粉の、ゼラチン100質量部に対する合計含有量は、30質量部以上が好ましい。
本発明に用いられる(D)可塑剤としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。なかでも、グリセリンが好ましい。グリセリンは、可塑剤として最も好ましいが、比重が水よりも重いので製造時の皮膜シートがたるみやすいなどの問題も生じやすいが、本発明ではその問題も解消している。
(D)可塑剤の含有量は、柔軟性の点から、ゼラチン100質量部に対し、100〜300質量部が好ましく、更に100〜200質量部が好ましい。
本発明の軟カプセル皮膜には、必要に応じて、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、プルラン、グルコマンナン、アラビアゴム、ファーセルラン等のゲル化剤を含有させることができる。ただし、皮膜の物性、軟カプセルの品質を考慮して、これらの含有量は、それぞれ固形成分の合計量中、1質量%以下、さらに0.5質量%以下であることが好ましい。
また、本発明の軟カプセル皮膜には、必要に応じて、カプセルの皮膜に用いられる各種添加剤、例えば天然色素、合成色素、各種甘味料、防腐剤、水分活性低下剤、pH調整剤等を配合することができる。
軟カプセル皮膜は、常法に従って製造することができる。例えば、(A)ゼラチン、(B)ワキシー澱粉、(C)(B)で用いられる以外の澱粉、(D)可塑剤、更に必要に応じて各種添加剤を水に攪拌・分散させて、60〜90℃で攪拌・溶解させた後、真空脱泡すればよい。
皮膜液のpH(100倍希釈液、70℃)は、6.0〜8.0が好ましい。
斯かる軟カプセル皮膜を所定形状に成形、乾燥することで軟カプセルが得られる。本発明の軟カプセルは、皮膜が簡単にかみ切れるほど軟らかく、グミ様食感を有し、食感に優れるため咀嚼に適している。
軟カプセルは、例えば、従来用いられている軟カプセルの製法、例えばロータリーダイ式軟カプセル充填機等を用いた打ち抜き法、平板法等により製造することができる。なかでも、工業的生産性の点から、ロータリーダイ式により製造するのが好ましい。
ロータリーダイ式軟カプセル充填機は、軟カプセル皮膜液を回転ドラム上に展延することにより成形した皮膜シート2枚を、一対の回転する金型(ダイロール)でカプセル形状に打ち抜く方法で、軟カプセル成形、カプセル内容物の充填が同時に行われる。
軟カプセルの形状は、特に制限されず、例えば、オーバル(フットボール)型、オブロング(長楕円)型、ラウンド(球状)型、チューブ型、セルフカット型等の特殊型等が挙げられる。
本発明の軟カプセルは、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品等種々の用途に利用することができ、カプセル内容物の組成は用途に応じて適宜決定される。内容物の形態は溶液状、懸濁液状、ペースト状、粉末状、顆粒状等いずれであってもよい。
以下に、カプセルに含有し得るものを例示する。これら各成分は、カプセル剤中のいかなる部分にも含有しうる。
油脂類として、アボカド油、アーモンド油、亜麻仁油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オリーブスクワレン、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、ガーリックオイル、カカオ脂、カボチャ種子オイル、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、クランベリー種子油、玄米胚芽油、米油、小麦胚芽油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、シソ油、大豆油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ノコギリヤシエキスオイル、ハトムギ油、パーシック油、パセリ種子油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ボラージ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、魚油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、長鎖・中鎖・短鎖の脂肪酸トリグリセリド、ジアシルグリセライド、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタン、並びに、これら油脂類の水素添加物等を含有可能である。
ロウ類及びワックス類として、シェラックロウ、ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、環状ラノリン、ラノリンワックス、キャンデリラロウ、モクロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックスなどを含有可能である。硬化油として、植物油脂を水素添加して得られる植物硬化油、牛脂硬化油、豚脂硬化油等を含有可能である。
鉱物油として、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等を含有可能である。
脂肪酸類として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、共役リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸等の天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸等の合成脂肪酸および、これら脂肪酸を脂肪酸組成として含む油脂等を含有可能である。
ビタミン類として、ビタミンA群:レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群:フルスルチアミン、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン、メチルコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群:アスコルビン酸またはその誘導体、ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:ビタミンEまたはその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナテトレノン、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)、その他、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンU等を含有可能である。
刺激剤として、トウガラシチンキ、トウガラシオイル、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ショウキョウ油、ハッカ油、l−メントール、カンフル、ニコチン酸ベンジル等を含有可能である。
紫外線吸収や遮断剤として、ベンゾフェノン誘導体(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン等)、パラアミノ安息香酸誘導体(パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等)、メトキシ桂皮酸誘導体(パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、パラメトキシ桂皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシ桂皮酸ナトリウム、パラメトキシ桂皮酸カリウム、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等)、サリチル酸誘導体(サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ミリスチル、サリチル酸メチル等)、アントラニル酸誘導体(アントラニル酸メチル等)、ウロカニン酸誘導体(ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等)、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ウンベリフェロン、エスクリン、桂皮酸ベンジル、シノキサート、オキシベンゾン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、エスカロール、酸化亜鉛、タルク、カオリン等を含有可能である。
美白剤として、パラアミノ安息香酸誘導体、サルチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンCまたはその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシド等)、ビタミンEまたはその誘導体、コウジ酸またはその誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、胎盤エキス、エラグ酸、ルシノール等を含有可能である。
チロシナーゼ活性阻害剤として、ビタミンCまたはその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシド等)、ハイドロキノンまたはその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテル等)、コウジ酸またはその誘導体、ビタミンEまたはその誘導体、N−アセチルチロシンまたはその誘導体、グルタチオン、過酸化水素、過酸化亜鉛、胎盤エキス、エラグ酸、アルブチン、ルシノール、シルク抽出物、植物エキス(カミツレ、クワ、クチナシ、トウキ、ワレモコウ、クララ、ヨモギ、スイカズラ、キハダ、ドクダミ、マツホド、ハトムギ、オドリコソウ、ホップ、サンザシ、ユーカリ、セイヨウノコギリソウ、アルテア、ケイヒ、マンケイシ、ハマメリス、カラグワまたはヤマグワ、延命草、桔梗、トシシ、続随子、射干、麻黄、センキュウ、ドッカツ、サイコ、ボウフウ、ハマボウフウ、オウゴン、牡丹皮、シャクヤク、ゲンノショウコ、葛根、甘草、五倍子、アロエ、ショウマ、紅花、緑茶、紅茶、阿仙薬)等を含有可能である。
メラニン色素還元や分解物質として、フェニル水銀ヘキサクロロフェン、酸化第二水銀、塩化第一水銀、過酸化水素水、過酸化亜鉛、ハイドロキノンまたはその誘導体等を含有可能である。
ターンオーバーの促進作用や細胞賦活物質として、ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュウリ、タチジャコウソウ、マンネンロウ、パセリ)等を含有可能である。
収斂剤として、コハク酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レゾルシン、塩化第二鉄、タンニン酸(カテキン化合物を含む)等を含有可能である。
活性酸素消去剤として、SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ等を含有可能である。
抗酸化剤として、ビタミンCまたはその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンEまたはその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリス等を含有可能である。
過酸化脂質生成抑制剤として、β−カロチン、植物エキス(ゴマ培養細胞、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、サルビア、マンネンロウ、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)等を含有可能である。
抗炎症剤として、イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d−カンフル、dl−カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸またはその塩、グリチルレチン酸またはその塩、甘草エキス、シコンエキス、エイジツエキス、プロポリス等を含有可能である。
抗菌・殺菌・消毒薬として、アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリンまたはその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、トリクロサン、次亜塩素酸ナトリウム、クロラミンT、サラシ粉、ヨウ素化合物、ヨードホルム、ソルビン酸またはその塩、プロピオン酸またはその塩、サルチル酸、デヒドロ酢酸、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンラウリル硝酸塩、フェノール、クレゾール、p−クロロフェノール、p−クロロ−m−キシレノール、p−クロロ−m−クレゾール、チモール、フェネチルアルコール、O−フェニルフェノール、イルガサンCH3565、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、クロロヘキシジン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、2−フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール、ジンクピリジオン、クロロブタノール、イソプロピルメチルフェノール、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等)、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム等)、カチオン界面活性剤(臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン)、ホルムアルデヒド、ヘキサミン、ブリリアントグリーン、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレット、ジャーマル、感光素101号、感光素201号、感光素401号、N−長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体及びその酸附加塩、酸化亜鉛、ヒノキチオール、クジン、プロポリス等を含有可能である。
保湿剤として、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリカプリルカプリン酸グリセリン、グリコール酸(α−ヒドロキシ酸)、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸またはその塩、水溶性キチンまたはその誘導体或いはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸またはその塩、乳酸ナトリウム、尿素、ソルビトール、アミノ酸またはその誘導体(バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸)等を含有可能である。
各種有機酸として、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、フェルラ酸、フィチン酸などを含有可能である。
頭髪用剤として、二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸等を含有可能である。
香料として、ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリス等の天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー(マンネンロウ)精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他コーヒーフレーバー、ヨーグルトフレーバー等の合成香料等を含有可能である。
そして、軟カプセルは、瓶詰め包装、PTP包装、パウチ等の包装形態で包装されて保存され、流通される。
以下、本発明について実施例をあげて具体的に説明するが、本発明はこれらによって何等限定されるものではない。
原料は下記のものを使用した。
ゼラチン:豚皮・豚骨由来アルカリ処理ゼラチン(ゼリー強度130〜170g)
グリセリン:食品添加物グレード(阪本薬品工業社製)
ワキシーコーン加工澱粉:(松谷化学社製)
ワキシーコーン未加工澱粉:(日本食品化工社製)
タピオカ・バレイショ加工澱粉:(松谷化学社製)
コーンスターチ:(日本食品化工社製)
試験例1〜6 ロータリーダイ式軟カプセル充填機による軟カプセルの製造
(1)表1に示した量(質量部)のゼラチン、澱粉、グリセリンを水に攪拌・分散させた後、60〜90℃で攪拌しながら溶解させ、真空脱泡した。この皮膜液から、ロータリーダイ式軟カプセル充填機を用いて軟らかい軟カプセルを製造した。
先ず、皮膜液をスプレダーボックスにより、回転ドラム上に展延して皮膜シートを調製した。次いで、得られた皮膜シート2枚を、それぞれ潤滑ローラー、リボンガイドを経由して一対の回転する円筒金型の間に送った。この段階で、〔a.皮膜シートの剥がれ易さの評価〕を行った。
次いで、セグメントを加熱して、皮膜シート2枚をカプセル化して、軟カプセルを得た。試験例6については、カプセル化できなかったため、c,dの各項目についてはシートで評価した。
(2)得られた軟カプセルを、32℃相対湿度35%以下に調整された乾燥室中に3時間保存し、乾燥軟カプセルを得た。この時のカプセルの水分活性をデカゴン社製水分活性測定装置を用いて測定したところ、いずれも0.6以下であった。この段階で、〔b.カプセルの乾燥状態の評価〕を行った。また、〔c.カプセル同士の付着性の評価〕と〔d.カプセルの食感(グミ様食感)の評価〕を行った。結果を表1に示した。
〔a.皮膜シートの剥がれ易さの評価〕
専門パネル6名の感覚により、回転ドラムからの剥がれやすさを評点した。その平均値をそれぞれの評価の評点とした。
3:とても剥がれ易い
2:剥がれ易い
1:剥がれ難い
〔b.カプセルの乾燥状態の評価〕
乾燥後のカプセルの皮膜を切断し、6人の専門パネルが触って確認し、評価した。その平均値をそれぞれの評価の評点とした。
3:表面と内側が均一に乾燥している
2:表面と内側がおおむね均一に乾燥している
1:表面と内側の乾燥状態が不均一である
〔c.カプセル同士の付着性の評価〕
乾燥後のカプセルのカプセル同士の付着性について、専門パネル6名が感覚により評価した。その平均値をそれぞれの評価の評点とした。
3:付着なし
2:付着しやすい
1:付着がはげしい
〔d.カプセルの食感の評価〕
専門パネル6名で、カプセルの食感(グミ様食感)を以下の評価基準に従って評価した。その平均値をそれぞれの評価の評点とした。
3:非常に弾力があり、とても軟らかい
2:少し弾力があり、軟らかい
1:弾力がなく、硬い
Figure 0006180250
表1より、本発明の軟カプセルは、良好なカプセル成形性を有し、皮膜は軟らかく、食感も優れていた。また、乾燥後のカプセル相互の付着も見られず、量産に好適であった(試験例1と2)。
一方、タピオカ・バレイショ加工澱粉のみを用いた試験例3は、カプセル化できたものの、乾燥状態が悪く、カプセル同士で付着しやすく、皮膜は粉っぽく、脆かった。量産は困難と思われた。
タピオカ・バレイショ加工澱粉とコーンスターチを用いた試験例4はカプセル化できたものの、皮膜液の均一性に劣り、量産には不向きであった。
また、ワキシーコーン加工澱粉のみを用いた試験例5は、皮膜シートが回転ドラムから剥がれやすいが、乾燥状態が悪く、カプセル同士が付着しやすかった。また、皮膜は硬かった。
また、本発明によれば、乾燥時間を大幅に低減可能で、製造工程の効率化、エネルギー効率の向上という、優れた側面も持ち合わせていることが判った。

Claims (5)

  1. (A)ゼラチン、(B)ワキシー澱粉、(C)(B)で用いられる以外の澱粉、及び(D)可塑剤を含有する軟カプセル皮膜であって、(B)ワキシー澱粉の含有量がゼラチン100質量部に対し20質量部以上であることを特徴とする軟カプセル皮膜。
  2. (D)可塑剤の含有量が(A)ゼラチン100質量部に対し100〜300質量部である請求項1記載の軟カプセル皮膜。
  3. (C)(B)で用いられる以外の澱粉が、澱粉に対し化学的な加工、または物理的な加工を行ったものである請求項1又は2記載の軟カプセル皮膜。
  4. (C)(B)で用いられる以外の澱粉が、澱粉に対し化学的な加工、または物理的な加工を行っていないものである請求項1又は2記載の軟カプセル皮膜。
  5. 請求項1〜のいずれか1項記載の軟カプセル皮膜を用いて得られる軟カプセル。
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