JP6178874B2 - 鉄道車両の車体 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根構体と側構体とが軒桁を介して接続されてなる鉄道車両の車体に関する。
従来、鉄道車両の車体においては、軽量化、部品点数の削減及び生産性の向上等のために、アルミニウム合金等を材料として押し出し成形された所定形状の中空形材を用いた構体が知られている。例えば、特許文献1では、屋根ブロックと側ブロックとの間の軒桁の領域において、閉断面部材が設けられている。閉断面部材は、個別に押し出し成形された中空状の側接合部材、肩部材及び屋根接合部材を有し、側接合部材、肩部材及び屋根接合部材は互いに溶接されている。肩部材では、屈曲形状の外板の屈曲点と円弧形状の内板の中央部とがリブで連結されているが、側接続部材及び屋根接合部材には連結用のリブが設けられていない。
ところで、車両がトンネルを出入りするとき又はトンネル内を走行するときなどに、車外の空気圧変動により車体の内圧と外圧とに差が生じることで、気密荷重と呼ばれる外力が構体に作用する。近年は、鉄道車両の高速化に伴い、この気密荷重を十分に考慮して構体の強度を設計する必要がある。特許文献1の構体では、ラーメン構造のような断面が形成され、気密荷重により構体断面の各四角形が形状変形しうるため、その形状変形に対して構体全体の曲げ抵抗で抗する。そのため、構体の角部に大きな曲げ応力が作用し、軒桁の強度を十分に高める必要がある。
そこで、特許文献2では、外側板部及び内側板部に複数の三角形を形成するように複数の隔壁部を連結することでトラス構造のような断面が形成された軒桁を備えるダブルスキン構体が開示されている。この軒桁は、その断面の各三角形の頂点を仮想的に繋いだ基本断面形状線を円弧状とすることで、大きな屈曲箇所を無くして曲げモーメントによる応力の局所集中を防ぐとともに、内側板部及び外側板部のうち三角形を形成する各セクションの全てを平坦とすることで、内側板部及び外側板部に伝達される荷重を面内応力として負担させて面外変形を防止している。
特開平2−114058号公報 特許第2896354号公報
しかしながら、特許文献2の軒桁は、基本断面形状線が円弧状であり、内側板部及び外側板部が各三角形の頂点の全てを屈曲させた多角形状であるため、構体に作用する気密荷重が大きくなると三角形の頂点における曲げ荷重が大きくなる。そのため、全ての頂点における曲げ荷重を十分に考慮し、軒桁を全体的に厚くして強度を高める必要が生じる。軒桁が全体的に厚くなると、車内空間が減少してしまうとともに重量増にも繋がる。
そこで本発明は、鉄道車両の車体において、トラス構造の断面が形成された軒桁を改良し、軒桁の厚さの増加を抑制できる構造を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両の車体は、屋根構体と、側構体と、軒桁とを備え、前記屋根構体と前記側構体とが前記軒桁を介して接続されてなる鉄道車両の車体であって、前記軒桁は、外板と、前記外板に対して車内側に隙間をあけて配置された内板と、前記外板及び前記内板に連結され且つ前記外板及び前記内板とともにトラス状に複数の三角形を形成する複数の連結リブ板とを有し、前記外板及び前記内板の各々は、前記三角形の頂点同士を繋ぐセクションを複数有し、前記外板及び前記内板の少なくとも一方の板の前記複数のセクションは、複数の平板セクションを含み、前記少なくとも一方の板では、隣接する2つ以上の前記平板セクションが直線上に配置される。
前記構成によれば、トラス構造の断面が形成された軒桁において、隣接する2つ以上の平板セクションが直線上に配置されるので、構体に作用する気密荷重に大きな変動が生じても、直線上で隣り合う平板セクションの接続点(三角形の頂点)において曲げ荷重の発生が抑制される。したがって、軒桁の強度を構造的に高めることができ、軒桁の厚さの増加を抑制することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、軒桁の強度を構造的に向上させて、軒桁の厚さの増加を抑制することができる。
実施形態に係る鉄道車両の車体を示す斜視図である。 図1に示す車体の車両長手方向に直交する断面における軒桁を含む要部の断面図である。 図2に示す軒桁の一部の拡大断面図である。 図2に示す軒桁の別の一部の拡大断面図である。
以下、実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る鉄道車両の車体1を示す斜視図である。図1に示すように、鉄道車両の車体1は、車体底部となる台枠2と、窓又は出入口に用いる開口部3aが形成され且つ台枠2の車幅方向の両側部にそれぞれ下端部が接続された左右一対の側構体3と、側構体3の上端部に下端部が接続された軒桁4と、台枠2の車両長手方向の端部に下端部が接続された妻構体5と、軒桁4及び妻構体5の上側の端部に接続された屋根構体6と、を備えている。鉛直方向に沿って延びる側構体3と水平方向に沿って延びる屋根構体6とは軒桁4を介して接続されるため、軒桁4は、車両長手方向に見て、全体として概ね車外側に向けて凸となるように曲がった形状を呈している。
図2は、図1に示す車体1の車両長手方向に直交する断面における軒桁4を含む要部の断面図である。図3は、図2に示す軒桁4の一部の拡大断面図である。図4は、図2に示す軒桁4の別の一部の拡大断面図である。図2に示すように、軒桁4の下側の端部4aが側構体3の上端部3aに車両長手方向に沿って溶接で接合され、軒桁4の上側の端部4bが屋根構体6の車幅方向の端部6aに車両長手方向に沿って溶接で接合されている。軒桁4は、外板11と、外板11に対して車内側に隙間をあけて配置された内板12と、外板11及び内板12に連結され且つ外板11及び内板12とともにトラス状に複数の三角形を形成する複数の連結リブ板13とを有している。即ち、軒桁4は、トラス構造の断面を有するダブルスキン構体であり、アルミニウム合金等の金属を用いて押し出し成形により一体成形される。
外板11は、その下側において円弧部A1を有している。外板11は、円弧部A1に上側に連続した第1直線部B1と、第1直線部B1の上側に連続して且つ第1直線部B1とは異なる配置角度の第2直線部B2とを有している。第1直線部B1は、その上側が車幅方向内側に向くように鉛直方向に対して傾斜している。第2直線部B2は、その上側が車幅方向内側に向くように鉛直方向に対して傾斜し且つその傾斜角は第1直線部B1よりも大きい。即ち、外板11には、第1直線部B1と第2直線部B2とが互いに角度をもつことで車外側に向けて突出する1つの屈曲点M1が形成されている。円弧部A1は、屈曲点M1との間に第1直線部B1を介在させている。
外板11は、複数の平板セクション11aと、複数の曲面板セクション11bとを有している。平板セクション11aの各々は、トラス構造の中空の三角形の外板11側の2つの頂点を繋ぐセクションであり、その厚さ方向の中心を通る中立線が直線である。曲面板セクション11bの各々は、トラス構造の中空の三角形の外板11側の2つの頂点を繋ぐセクションであり、その厚さ方向の中心を通る中立線が車外側に向けて凸な円弧状である。さらに、外板11は、平板セクション11aと曲面板セクション11bとに挟まれた1つの混合セクション11cを有している。混合セクション11cは、トラス構造の中空の三角形の外板11側の2つの頂点を繋ぐセクションであり、その厚さ方向の中心を通る中立線が、車外側に向けて凸な曲面板部とそれに滑らか連続する平板部とを有している。
外板11の円弧部A1は、外板11の下端部から連続して並んだ複数の曲面板セクション11bを有している。詳細には、円弧部A1は、複数の曲面板セクション11bと混合セクション11cの曲面板部とにより形成されている。外板11の第1直線部B1は、単一の直線上に並んで配置された複数の平板セクション11aを有している。詳細には、第1直線部B1は、複数の平板セクション11aと混合セクション11cの平板部とが単一の直線上に並んで配置されることで形成されている。外板11の第2直線部B1は、1つの平板セクション11aにより形成されている。即ち、外板11の複数のセクションは、平板セクション11aと曲面板セクション11bとを含み、外板11では平板セクション11aの数が曲面板セクション11bの数よりも多い。外板11の屈曲点M1は、隣接する2つの平板セクション11aが互いに角度をもつことで形成されている。
内板12は、互いに連続して且つ互いに角度の異なる第1〜第4直線部C1〜C4を有している。第1〜第4直線部C1〜C4の何れも、その上側が車幅方向内側に向くように鉛直方向に対して傾斜し、上側に配置された直線部C4〜C1ほど当該傾斜角が大きくなっている。即ち、内板12には、隣接する第1〜第4直線部C1〜C4が互いに角度をもつことで車外側に向けて突出する複数(例えば、3つ)の屈曲点N1〜N3が形成されている。
内板12は、複数の平板セクション12aを有している。平板セクション12aの各々は、トラス構造の中空の三角形の内板12側の2つの頂点を繋ぐセクションであり、その厚さ方向の中心を通る中立線が直線である。内板12の第1及び第2直線部C1,C2の各々は、複数の平板セクション12aが単一の直線上に並んで配置されることで形成されている。第2直線部C2の平板セクション12aの数は、第1直線部C1の平板セクションの数よりも多い。内板12の第3及び第4直線部C3,C4の各々は、1つの平板セクション12aで形成されている。内板12の屈曲点N1〜N3は、隣接する2つの平板セクション12aが互いに角度をもつことで形成されている。内板12は、曲面板セクションを有さず、内板12の各セクションは平板セクション12aのみからなる。
屈曲点M1における外板11の車外側の角度は、軒桁4の各三角形の外板11側の各頂点における外板11の車外側の角度のうちで最も大きい。外板11の屈曲点M1は、最大屈曲点M1とも称す。最大屈曲点M1における外板11の車外側の角度は、軒桁4の各三角形の内板12側の各頂点における外板12の車外側の角度よりも大きい。即ち、最大屈曲点M1における外板11の車外側の角度は、屈曲点N1〜N3における内板12の車外側の角度よりも大きい。
内板12における屈曲点N1〜N3の数は、外板11における屈曲点M1の数よりも多い。具体的には、内板12における屈曲点N1〜N3の数は、外板11における屈曲点M1の数の2倍よりも多い。本実施形態では、内板12における屈曲点N1〜N3の数は3つであり、外板11における屈曲点M1の数は1つである。外板11及び内板12の各々は、互いに角度が異なる複数の直線部B1,B2,C1〜C4を有し、内板12における直線部C1〜C4の数は、外板11における直線部B1,B2の数よりも多い。具体的には、内板12における直線部C1〜C4の数は、外板11における直線部B1,B2の数の2倍以上である。本実施形態では、内板12における直線部C1〜C4の数は4つであり、外板11における直線部B1,B2の数は2つである。
また、内板12における複数の平板セクション12aで形成された直線部C1,C2の数は、外板11における複数の平板セクション11aで形成された直線部B1の数よりも多い。本実施形態では、内板12における複数の平板セクション12aで形成された直線部C1,C2の数は2つであり、外板11における複数の平板セクション11aで形成された直線部B1の数は1つである。外板11の直線部B1,B2及び内板12の直線部C1〜C4のうち最も長い直線部C2は、内板12に設けられている。即ち、内板12の第1〜第4直線部C1〜C4のうち最大長さの第2直線部C2は、外板11の第1及び第2直線部B1,B2の最大長さの第1直線部B1よりも長い。
図2及び3に示すように、外板11のうち最大屈曲点M1に隣接する両側には、それぞれ平板セクション11aを有する第1及び第2直線部B1,B2が配置されている。内板12のうち最大屈曲点M1に車内側に対向する部分は、平板セクション12aであり、かつ、最大屈曲点M1に対向する平板セクション12aの中間部は、最大屈曲点M1に対して直接接続しておらず、非連結である。最大屈曲点M1に直接接続された連結リブ部13は2つである。最大屈曲点M1の断面積は、軒桁4の他の屈曲点N1〜N3の何れの断面積よりも大きい。また、最大屈曲点M1の断面積は、単一の直線上に配置された隣接する平板セクション11a,12aの間の頂点Pの何れの断面積よりも大きい。
軒桁4の屋根構体6側の端部4bには、軒桁4の厚さ方向に対して傾斜した端板14が設けられている。端板14は、その上部がその下部よりも車幅方向外側に位置するように傾斜している。端板14の上部及び下部には、それぞれ屋根構体6と嵌合するための上下一対の凸部15,16が車幅方向内側に向けて突設されている。上側の凸部15は、下側の凸部16よりも車幅方向外側に位置している。また、軒桁4には、外板11の最大屈曲部M1から上方に向けて突出したブラケット部17が設けられている。
図2に示すように、外板11の最大屈曲点M1は、軒桁4の上側に配置されている。最大屈曲点M1から外板11の側構体3側の端部までの長さは、最大屈曲点M1から外板11の屋根構体6側の端部までの長さよりも長い。軒桁4の全体の車幅方向の幅は、軒桁4の全体の鉛直方向の高さよりも小さい。外板11の第1直線部B1と内板12の第2直線部C2とは、互いに平行である。外板11の第2直線部B2と内板12の第4直線部C4とは、互いに平行である。内板12には、外板11の円弧部A1の車内側に対向する領域に第1屈曲部N1が配置されている。
次に、トラス構造の断面を有する軒桁4における気密荷重の力学的作用について図4を参照して説明する。外板11の曲面板セクション11bに掛かる応力σは、下記の数式1で表される。なお、σbendは曲げ成分応力、σcompは単純圧縮成分応力である。
Figure 0006178874

曲げ成分応力σbendは、下記の数式2で求められ、単純圧縮成分応力σcompは、下記の数式3で求められる。なお、Mは外板11に負荷されるモーメント、Zは断面係数、Δdは三角形の外板11側の2つの頂点間を結ぶ直線と外板11との間のズレ量、Fは外板11の圧縮荷重、Lは外板11の車両長手方向寸法、tは外板11の板厚である。
Figure 0006178874
Figure 0006178874

前記した数式1〜3より分かるように、ズレ量Δdが小さくなるほど曲げ成分応力σbendが低減される。即ち、曲面板セクション11bにおいては、ズレ量Δdに応じた曲げ成分応力σbendが発生し、平板セクション11a,12aにおいては、曲げ成分応力σbendが発生しないことになる。軒桁4の全体では、平板セクション11a,12aの数が、外板11及び内板12の全てのセクション11a,11b,11c,12aの数の半分よりも多い。本実施形態では、平板セクション11a,12aの数が10個で、外板11及び内板12の全てのセクション11a,11b,11c,12aの数が13個である。そして、外板11では、平板セクション11aの数は、曲面板セクション11bの数の半分以上であり、内板12では、全てのセクションが平板セクション12aである。よって、外板11及び内板12に伝達される気密荷重は、平板セクション11a,12aにおいて面内応力として負担されて面外変形が防止される。
さらに、図3に示すように、例えば、屈曲点M1を挟んだ2つの平板セクション11aの面内応力の各方向は同一直線上にないため、その屈曲点M1には曲げ荷重が生じるが、頂点Pを挟んで隣接する2つ以上の平板セクション11a,12aは直線上に並んで配置されるので、軒桁4に作用する気密荷重に大きな変動が生じても、直線上で隣り合う平板セクション11a,12aの間の接続点(三角形の頂点)において曲げ荷重の発生が抑制される。よって、外板11及び内板12を薄くして軽量化を図っても、面外変形による座屈を好適に防ぐことができる。また、最大屈曲部M1には、直線上に配置された隣接する平板セクション11a,12aの間の頂点Pや軒桁4の他の屈曲点N1〜N3に発生する応力よりも大きな応力が発生する。最大屈曲部M1の断面積は、直線上に配置された隣接する平板セクション11a,12aの間の頂点Pの何れの断面積よりも大きく、軒桁4の他の屈曲点N1〜N3の何れの断面積よりも大きい。よって、最大屈曲部M1における曲げ変形が好適に防止されるとともに、軒桁4に負荷される車両長手方向の圧縮荷重に対する強度も向上する。
また、外板11の最大屈曲点M1に車内側に対向する内板12の平板セクション12aの中間部は、最大屈曲点M1に対して直接接続されておらず、非連結であるので、最大屈曲部M1に作用する応力が当該平板セクション12aに面外方向の局所応力として作用することも防止される。
また、内板12における屈曲点N1〜N3の数は、外板11における屈曲点M1の数よりも多いので、車内空間を効率的に広く確保することが可能となる。また、外板11は、平板セクション11aと曲面板セクション11bとの両方を有しているので、曲面板セクション11bで外観を良好にしながらも、平板セクション11aにより強度向上を図ることができる。特に、本実施形態の曲面板セクション11bは、外観に影響しやすい外板11の下部に設けられているので、外観向上と強度向上とを効果的に両立することができる。
外板11の直線部B1,B2及び内板12の直線部C1〜C4のうち最も長い直線部C2は、内板12に設けられているので、内板12において十分な強度を確保することができる。また、外板11における円弧部A1と第1直線部B1との境界が三角形の頂点ではなく混合セクション11cの中間部に位置しているので、外板11において第1直線部B1と円弧部A1との長さを設定する際の設計自由度が向上する。また、混合セクション11cは、内板11のうち最も長い第2直線部C2に対向しており、軒桁4の強度を良好に保つことができる。
以上より、軒桁4の外観を良好にしながらも、軒桁4の強度を構造的に向上させて軒桁4の厚さの増加を好適に抑制することが可能となる。
以上のように、本発明に係る鉄道車両の車体は、軒桁の強度を構造的に向上させて、軒桁の厚さの増加を抑制することができる優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できる鉄道車両に広く適用すると有益である。
1 車体
3 側構体
4 軒桁
6 屋根構体
11 外板
11a 平板セクション
11b 曲面板セクション
12 内板
12a 平板セクション
13 連結リブ板
A1 円弧部
B1,B2,C1〜C4 直線部
M1 最大屈曲点
N1〜N3 屈曲点

Claims (6)

  1. 屋根構体と、側構体と、軒桁とを備え、前記屋根構体と前記側構体とが前記軒桁を介して接続されてなる鉄道車両の車体であって、
    前記軒桁は、外板と、前記外板に対して車内側に隙間をあけて配置された内板と、前記外板及び前記内板に連結され且つ前記外板及び前記内板とともにトラス状に複数の三角形を形成する複数の連結リブ板とを有し、
    前記外板及び前記内板の各々は、前記三角形の頂点同士を繋ぐセクションを複数有し、
    前記外板及び前記内板の少なくとも一方の板の前記複数のセクションは、複数の平板セクションを含み、
    前記少なくとも一方の板では、隣接する2つ以上の前記平板セクションが直線上に配置され
    前記外板及び前記内板の各々には、隣接する2つの前記平板セクションが互いに角度をもつことで車外側に向けて突出する少なくとも1つの屈曲点が形成され、
    前記外板には、前記複数の三角形の複数の頂点のうちの1つとして、車外側に向けて突出する最大屈曲点が形成され、前記最大屈曲点における前記外板の車外側の角度は、前記複数の頂点における前記外板の車外側の角度のうちで最も大きく、
    前記最大屈曲点の断面積は、前記軒桁の他の前記屈曲点の何れの断面積よりも大きい、鉄道車両の車体。
  2. 前記外板は、前記複数の平板セクションを有し
    記外板のうち前記最大屈曲点に隣接する両側の少なくとも一方では、隣接する2つ以上の前記平板セクションが直線上に配置され、
    前記内板のうち前記最大屈曲点に車内側に対向する部分は、前記平板セクションであり、かつ、前記最大屈曲点に対向する前記平板セクションの中間部は、前記最大屈曲点に対して非連結である、請求項1に記載の鉄道車両の車体。
  3. 記内板における前記屈曲点の数は、前記外板における前記屈曲点の数よりも多い、請求項1又は2に記載の鉄道車両の車体。
  4. 前記少なくとも一方の板の前記複数のセクションは、前記複数の平板セクションと、少なくとも1つの曲面板セクションと、を含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
  5. 前記外板及び前記内板の各々には、少なくとも1つの前記平板セクションで形成された直線部が設けられ、
    前記外板の前記直線部及び前記内板の前記直線部のうち最も長い直線部は、前記内板に設けられる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
  6. 屋根構体と、側構体と、軒桁とを備え、前記屋根構体と前記側構体とが前記軒桁を介して接続されてなる鉄道車両の車体であって、
    前記軒桁は、外板と、前記外板に対して車内側に隙間をあけて配置された内板と、前記外板及び前記内板に連結され且つ前記外板及び前記内板とともにトラス状に複数の三角形を形成する複数の連結リブ板とを有し、
    前記外板及び前記内板の各々は、前記三角形の頂点同士を繋ぐセクションを複数有し、
    前記外板及び前記内板の少なくとも一方の板の前記複数のセクションは、複数の平板セクションを含み、
    前記少なくとも一方の板では、隣接する2つ以上の前記平板セクションが直線上に配置され
    前記外板には、前記複数の三角形の複数の頂点のうちの1つとして、車外側に向けて突出する最大屈曲点が形成され、前記最大屈曲点における前記外板の車外側の角度は、前記複数の頂点における前記外板の車外側の角度のうちで最も大きく、
    前記最大屈曲点の断面積は、単一の直線上に配置された隣接する前記平板セクションの間の前記頂点の何れの断面積よりも大きい、鉄道車両の車体。
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