JP6178828B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の表面シートとして、着用者の肌側に向けられる肌側面に、エンボス加工等により凹凸形状を形成したものが知られている。また、表面シートの肌側面に凹凸形状を形成することで、着用者の肌との接触面積を低減して、通気性を向上させたり、肌へのべたつきを低減したりする技術も知られている。
通気性を向上させたり肌のべたつきを低減する観点からは、表面シートの凹凸形状は、その保形性が高いことが好ましい。しかし、一般に、保形性を高めようとすると風合い(肌触り)が悪化したり、表面シートの表面から吸収体側への液の引き込み性が低下したりする。
特許文献1及び2には、使い捨ておむつの表面シートに、凸部の形状や高さが異なる複数の凹凸領域を設けることが記載されている。
特開2009−136349号公報 特開2012−214938号公報
しかし、特許文献1は、凸部によって液の水平方向の拡散方向を制御して漏れを防止する技術を開示するもので、通気性及び液の引き込み性の両者を向上させる構成については言及されていない。特許文献2にも、通気性及び液の引き込み性の両者を向上させる構成については開示されていない。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、複合シートからなる表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配置された吸収体を具備する吸収性物品であって、前記複合シートは、物品長手方向に沿う第1方向及び物品幅方向に沿う第2方向を有するとともに、積層された第1シート及び第2シートが部分的に接合されて複数の接合部が形成され、第1シートが、前記接合部以外の部位において第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出する凸部を形成しており、前記複合シートは、前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有しており、前記中央領域における高さが最大の凸部である中央第1凸部は、前記サイド領域における高さが最大の凸部であるサイド第1凸部に比して高さが高く、前記中央領域の圧縮変形量が、前記サイド領域の圧縮変形量よりも大きい、吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品は、通気性及び液の引き込み性の両者に優れている。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつの基本構成を示す平面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、第1実施形態の使い捨ておむつの表面シートを示す平面図である。 図4は、第1実施形態に用いた複合シートの中央領域の一部を拡大して示す斜視図である。 図5は、第1実施形態に用いた複合シートのサイド領域の一部を拡大して示す斜視図である。 図6は、本発明の作用効果に説明図であり、図6(a)は非加圧状態の表面シート(複合シート)の幅方向模式断面図、図6(b)は着用時における加圧状態の表面シート(複合シート)の幅方向模式断面図である。 図7は、加圧により中央第1凸部の付け根付近の繊維密度が高密度化した状態を示す模式図である。 図8は、第1実施形態に用いた複合シートの中央領域の一部を拡大して示す平面図である。 図9(a)は、図8のVa−Va線断面図、図9(b)は、図8のVb−Vb線断面図、図9(c)は、図8のVc−Vc線断面図ある。 図10は、第1実施形態に用いた複合シートのサイド領域の一部を拡大して示す平面図である。 図11は、図10のVd−Vd線断面図である。 図12は、第1実施形態の使い捨ておむつの背側部に形成された弾性部材配置領域における中央連続凸部及び弾性部材の好ましい配置を示す模式平面図である。 図13は、図3に示す複合シートの製造に好適に用いられる装置を示す模式図である。 図14は、第1ロールの中央領域形成部の周面に、第2ロールの凸部が噛み合った状態を平面に展開した図である。 図15は、第1ロールのサイド領域形成部の周面に、第2ロールの凸部が噛み合った状態を平面に展開した図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつ100(以下、単におむつ100ともいう)の基本的な構造が示されている。
おむつ100は、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート12、液不透過性の裏面シート13、及び両シート12,13間に配置された吸収体14を具備する。裏面シート13に関し、液不透過性とは、液難透過性も含む概念であり、裏面シート13が液を全く通さない場合の他、撥水性のシート等からなる場合等も含まれる。
おむつ100は、着用時に着用者の前後方向と一致する方向である物品長手方向Xaと、おむつ100を、図1に示すように平面状に広げた状態において、物品長手方向Xaと直交する物品幅方向Yaとを有している。また、おむつ100は、物品長手方向Xaに、着用時に着用者の腹側に配される腹側部A、着用時に着用者の背側に配される背側部B、及び腹側部Aと背側部Bとの間に位置する股下部Cに有している。おむつ100は、展開型の使い捨ておむつであり、背側部Bの両側縁部にファスニングテープ17が設けられており、腹側部Aの外表面に、そのファスニングテープ17を止着するランディングゾーン18が設けられている。
おむつ100における吸収体14は、吸収性コア14aと該吸収性コア14aを包むコアラップシート14bとを備えている。吸収性コア14aは、例えばパルプ繊維等の吸液性繊維の積繊体や、吸液性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体から構成することができる。吸液性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系の親水性繊維が挙げられる。セルロース系の親水性繊維以外に、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂からなる繊維を界面活性剤等により親水化したものを用いることもできる。コアラップシート14bとしては、例えば、ティッシュペーパーや透水性の不織布が用いられる。コアラップシート14bは、1枚で吸収性コア14aの全体を包んでいても良いし、2枚以上を組み合わせて吸収性コア14aを包んでいても良い。裏面シート13としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布とのラミネートシート等が用いられる。
おむつ100における物品長手方向Xaの両側には、弾性部材15aを有する立体ギャザー形成用のシート15が配されており、その弾性部材15aの収縮により、着用状態における股下部Cに、着用者の肌側に向かって起立する立体ギャザーが形成される。また、股下部Cにおける脚周りに配される部位には、レッグ部弾性部材16が伸長状態で配されており、その収縮により、着用状態における股下部Cに着用者の脚周りへのフィット性を向上させるレッグギャザーが形成される。
おむつ100におけるファスニングテープ17は、テープ基材17aと、該テープ基材17aに接合されて止着部17cを形成する機械的面ファスナーのオス部材とからなり、ランディングゾーン18は、裏面シート13に、機械的面ファスナーのメス部材や係合性に富む不織布を接合して形成されている。ファスニングテープ17のテープ基材17aの一部は、裏面シート13と立体ギャザー形成用のシート15との間に挟まれた状態に固定された固定部17bを形成している。左右のファスニングテープ17,17間には、おむつ100を幅方向に収縮させる複数本の弾性部材19が、おむつの長手方向Xaに間隔をおいて複数本配置されている。その複数本の弾性部材19は、2枚の不織布又は2つ折りされた不織布間に固定された構成の弾性シート19sとして配置されており、その弾性シート19sの端部又は該弾性シート19sに含まれる各弾性部材19の端部は、固定部17bと重なっていることが好ましい。なお、ファスニングテープ17の止着部17cは、テープ基材17aに粘着剤を塗布して形成された粘着部等であっても良い。テープ基材17aとしては、不織布等の各種公知の素材が用いられる。
第1実施形態の使い捨ておむつ100における表面シート12は、図3に示す複合シート10から構成されている。
複合シート10は、図3に示すように、おむつ100の長手方向(物品長手方向)Xaに沿う第1方向Xと、おむつ100の幅方向(物品幅方向)Yaに沿う第2方向Yとを有している。また、複合シート10は、図3に示すように、凸部4が相互に異なるパターンで形成された中央領域M及び該中央領域Mの両側に位置する一対のサイド領域S,Sを有している。中央領域Mは、おむつ100の幅方向(物品幅方向)Yaの中央部に位置し、一対のサイド領域S,Sは、中央領域Mの第2方向Yに沿う両側縁の外方に形成されている。相互に異なるパターンで形成された凸部4を有する中央領域M及びその両側のサイド領域S,Sは、おむつ100の長手方向Xaにおいて、少なくとも股下部Cに形成されていることが好ましく、股下部Cから腹側部A及び背側部Bの何れか一方若しくは双方に亘って形成されていること、又は吸収体14の全長に亘っていることが好ましく、更におむつ100の全長に亘っていることが好ましい。
図4には、複合シート10の中央領域Mの一部を拡大して示す斜視図が示されており、図5には、複合シート10のサイド領域Sの一部を拡大して示す斜視図が示されている。サイド領域Sは、おむつ100の長手方向Xaに沿う中央線(図示せず)に対して左右対称の位置に形成されており、各サイド領域Sそれぞれに、図5に示すパターンで凹凸が形成されている。
図4及び図5に示すように、複合シート10は、中央領域M及びサイド領域Sの何れにおいても、積層された第1シート1及び第2シート2がエンボス加工により部分的に接合されて複数の接合部が形成されており、第1シート1が、該接合部以外の部位において第2シート2から離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出する凸部を形成している。複合シート10は、中央領域M及びサイド領域Sの何れにおいても、第2シート2側の面がほぼ平坦であり、第1シート1側に起伏の大きな凹凸が形成されている。
第1シート1及び第2シート2は、シート材料から構成されている。シート材料としては、例えば不織布、織布及び編み地などの繊維シートや、フィルムなどを用いることができ、肌触り等の観点から繊維シートを用いることが好ましく、特に不織布を用いることが好ましい。第1シート1と第2シート2を構成するシート材料の種類は同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
第1シート1及び第2シート2を構成するシート材料として不織布を用いる場合の不織布としては、例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。これらの不織布を2種以上組み合わせた積層体や、これらの不織布とフィルム等とを組み合わせた積層体を用いることもできる。これらのなかでも、エアスルー不織布又はスパンボンド不織布を用いることが好ましい。第1シート1及び第2シート2を構成するシート材料として用いる不織布の坪量は、好ましくは10g/m2以上、より好ましくは15g/m2以上であり、また好ましくは40g/m2以下、より好ましくは35g/m2以下である。不織布の坪量は10g/m2以上40g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上35g/m2以下であることが更に好ましい。
不織布を構成する繊維としては、各種の熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることができる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6やナイロン66などのポリアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどが挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で又は2種以上のブレンド物として用いることができる。また、芯鞘型やサイド・バイ・サイド型などの複合繊維の形態で用いることができる。
複合シート10は、中央領域Mにおける高さが最大の凸部として中央第1凸部41を有し、サイド領域Sにおける高さが最大の凸部としてサイド第1凸部41’を有している。そして、中央第1凸部41は、サイド第1凸部41’に比して高さが高くなっている。また、中央第1凸部41を有する中央領域Mは、サイド第1凸部41’を有するサイド領域Sに比して圧縮変形量が大きくなっている。
中央第1凸部41の高さがサイド第1凸部41’の高さより高く、且つ中央第1凸部41を有する中央領域Mの圧縮変形量が、サイド第1凸部41’を有するサイド領域Sの圧縮変形量よりも大きいことにより、第1実施形態の使い捨ておむつ100によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、図6に示すように、おむつ100の着用中に、着用者の肌からの圧力により複合シート10が加圧されると、着用者の液排出部付近に位置する中央領域Mの中央第1凸部41は、サイド第1凸部41’よりも高さが高く、中央領域Mとしての圧縮変形量がサイド領域Sの圧縮変形量よりも大きいことによって、図6(b)及び図7に示すように、頂部付近が柔軟に変形して良好な肌触りを示す一方、凸部41の付け根付近Kの繊維密度が圧縮により高まる。そのため、中央領域Mを、着用者の液排出部付近に配される部位に配置し、素早く液を吸収するポイントを多数形成することにより、吸収性能に優れたおむつ100が得られる。
他方、サイド領域Sに形成されたサイド第1凸部41’は、中央第1凸部41に比して高さが低く、サイド領域S,Sとしての圧縮変形量も中央領域Mの圧縮変形量より小さいことによって、着用者の肌からの圧力により複合シート10が加圧されても、相対的に潰れにくく肌との接触面積が少ない状態が比較的安定に維持される。そのため、おむつ100の通気性が高まりムレが一層効果的に抑制される。
このような作用により、第1実施形態の使い捨ておむつ100は、通気性及び液の引き込み性の両者に優れている。
斯かる効果が一層確実に奏されるようにする観点から、中央第1凸部41の高さH1〔図9(a)参照〕は、サイド第1凸部41’の高さH1’〔図11参照〕に対して、好ましくは105%以上、更に好ましくは110%以上であり、また好ましくは200%以下、更に好ましくは150%以下であり、また好ましくは105%以上200%以下、更に好ましくは110%以上150%以下である。
また中央第1凸部41の高さH1は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上であり、また好ましくは5mm以下、更に好ましくは4mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上5mm以下、更に好ましくは1mm以上4mm以下である。
またサイド第1凸部41’の高さH1’は、好ましくは0.3mm以上、更に好ましくは0.6mm以上であり、また好ましくは4mm以下、更に好ましくは3mm以下であり、また好ましくは0.3mm以上4mm以下、更に好ましくは0.6mm以上3mm以下である。
また中央第1凸部41の高さH1とサイド第1凸部41’の高さH1’との差は、前記高さH1>前記高さH1’を前提として、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは2mm以下、更に好ましくは1mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上2mm以下、更に好ましくは0.2mm以上1mm以下である。
複合シート10の凸部4に関し、高さとは、吸収体14側に向けられる第2シート2の下面から凸部4の頂部を形成する第1シート1の上面までの距離である。
中央領域Mの圧縮変形量及びサイド領域の圧縮変形量は、以下のようにして測定する。
〔圧縮変形量の測定方法〕
所定のサイズにサンプルをカットし、0.1kPaで測定部位を加圧した状態で厚みを測定後、2.0kPaで加圧した状態で厚みを測定する。0.1kPa下で測定した厚みから2.0kPa下で測定した厚みを引いた差分を圧縮変形量とする。
測定箇所は、1枚辺り任意の3点以上とし、サンプル2枚(測定箇所6点以上)の平均で厚みを出す。
測定用サンプルとしては、2枚の表面シート(複合シート)から切り出した2枚のサンプルを用い、測定部位は、各サンプルの中央領域及び左右のサイド領域のそれぞれについて、任意の3箇所以上とする。
各測定部位に、20mm×30mmの矩形状の平板を載せ、各測定部位毎に、荷重2.0kPa下の厚み及び荷重0.1kPa下の厚みを測定する。
ここでいう厚みは、複数の中央第1凸部41を含む中央領域、又は複数のサイド第1凸部41’を含むサイド領域としての厚みである。
そして、各測定部位毎に、荷重0.1kPa下の厚みから荷重2.0kPa下の厚みを引いて厚み差を算出する。
中央領域については、合計6箇所以上の測定部位についての前記厚み差の平均値を、中央第1凸部41の圧縮変形量とし、左右のサイド領域についての、合計12箇所以上の測定部位についての前記厚み差の平均値を、サイド第1凸部41’の圧縮変形量とする。
例えばパッケージに圧縮充填された状態のおむつサンプルを測定する場合には、おむつから表面シートをはがし取り1日以上放置したサンプルを鋭利なかみそりで所定のサイズに切断する。この切断されたサンプルの全面を覆うように0.1kPaになるように荷重を調整した平板を乗せ1分以上経過した後に、サンプルを載置した水平な支持面から平板までの距離を測定する。その後、2.0kPaでも同様に測定する。
肉眼にて測定し難い場合には、前記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察し、測定してもよい。
中央第1凸部41の高さH1及びサイド第1凸部41’の高さH1’は、以下のようにして測定する。
〔凸部の高さの測定方法〕
サンプルを、鋭利なカミソリで切断し、その切断端面を観察して、第2シート2の下面と各凸部頂部の上面との間の最短距離を計測する。得られた値を各凸部の高さとする。肉眼にて測定し難い場合には、切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察して測定してもよい。また、例えば、パッケージに圧縮充填された状態のおむつサンプルを測定する場合には、おむつから表面シートをはがし取り1日以上放置したサンプルについて、上記と同様に計測して得られた値とする。各凸部の高さは、無荷重下で測定する。
第1実施形態のおむつ100の表面シート12に用いた前記複合シート10について更に説明する。
〔複合シート10の中央領域Mの構成〕
図8には、図3に示す複合シート10の中央領域Mの拡大平面図が示されている。図9(a)〜図9(c)は、図8のVa−Va線断面図、Vb−Vb線断面図及びVc−Vc線断面図である。
図3、図4及び図8に示されるとおり、複合シート10の中央領域Mには、第2方向Yに連続して延びる中央連続凸部40が、第1方向Xに一定の距離を隔てて複数本形成されている。中央連続凸部40のそれぞれにおいては、図8及び図9(a)に示すように、第2方向Yに交互に配置された中央第1凸部41と、中央第1凸部41よりも高さの低い中央第2凸部42とが互いに連結されている。本明細書において、凸部が連結されているとは、隣り合う2個の凸部が、接合部によって隔てられておらず、一方の凸部の一部が他方の凸部の一部をなし、かつ他方の凸部の一部が一方の凸部の一部をなしていることをいう。
中央連続凸部40を構成する中央第1凸部41及び中央第2凸部42は、少なくとも中央第1凸部41の裏側に空洞が存在することが好ましく、それぞれの裏側に空洞が存在し、中央第1凸部41の裏面の空洞と中央第2凸部42の裏面の空洞とが連続して、中央連続凸部40の裏側に、第2方向Yに沿って連続して延びる連続中空部40Vが形成されていることが更に好ましい。
中央連続凸部40を構成する中央第1凸部41と中央第2凸部42は、図8に示すように、何れも平面視での形状が略円形状である。また、中央第1凸部41及び第2凸部42は、第1方向X及び第2方向Yの何れの方向での断面においても頂部を有する形状をしている。
図8に示すように、複合シート10の中央領域Mには、第2方向Yに延在し、第2方向Yに連続して接合部を有しない非エンボス領域Nと、第2方向Yに延在し、接合部が規則的なパターンで形成されたエンボス領域Eとが、第1方向Xに交互に形成されている。
エンボス領域Eには、積層された第1シート1及び第2シート2が、エンボス加工により部分的に接合されて形成された接合部として、第1接合部31及び第2接合部32が形成されている。これらの接合部31,32においては、第1シート1と第2シート2とがエンボス加工により一体的に加圧され、両シートは何れも他の部分に比して高密度化しており、好ましくは、一方又は両方のシートの構成樹脂の溶融及びその後の固化により両シート間が熱融着している。
個々のエンボス領域Eにおいて、第1接合部31と第2接合部32とは、図8に示すように、第2方向Yにおける配置位置が異なっている。また第1接合部31と第2接合部32とは、第2方向Yに沿う長さL1,L2も異なっている。第1接合部31は何れも平面視形状が矩形であり、その矩形の各辺は第1方向X又は第2方向Yと一致している。第2接合部32は平面視形状が略正方形であり、その正方形の各辺は第1方向X又は第2方向Yと一致している。
矩形をしている第1接合部31は、その長辺を第1方向Xに一致させ、かつ第2方向Yに沿って間隔を置いて一列に配置されている。それによって、第2方向Yに沿う第1接合部列R1が形成されている。第2接合部32は、互いに直交する2辺のうちの一辺を第2方向Y、他の一辺を第1方向Xに一致させ、かつ第2方向Yに沿って間隔を置いて一列に配置されている。それによって第2方向Yに沿う第2接合部列R2が形成されている。
各第1接合部列R1においては、第2方向Yにおける第1接合部31の配置間隔は一定である。各第2接合部列R2においては、第2方向Yにおける第2接合部32の配置間隔は、2種類の間隔で有し、間隔の広い部分と間隔の狭い部分とを交互に有している。各第1接合部列R1においては、第2方向Yに沿って見たときの第1接合部31の配置位置はすべて同じになっている。各第2接合部列R2についても、第2方向Yに沿って見たときの第2接合部32の配置位置はすべて同じになっている。
個々のエンボス領域Eは、図8に示すように、1つの第1接合部列R1と第1方向Xにおいてその両側に位置する2つの第2接合部列R2とを含んでいる。
第1接合部列R1を構成する1つの第1接合部31に着目すると、2つの第2接合部列R2を構成する合計4つの第2接合部32が、その第1接合部31の周囲に、その第1接合部31の4つの角部にそれぞれの角部を対向させた状態に近接配置されている。それによって、1つの第1接合部31とその周囲に位置する4つの第2接合部32とからなる一纏りの接合部群30が形成されている。個々のエンボス領域Eにおいては、同様の接合部群30が、第2方向Yに沿って一定の間隔で複数形成されている。
複合シート10においては、第1接合部31及び第2接合部32が上述した態様で形成されていること、及び複合シート10の製造時に、第1シート1における、非エンボス領域Nに相当する部分やエンボス領域Eにおける第1接合部31どうし間の部位に相当する部分を、裏面側から押圧したり、表面側から吸引したりすること等によって、複合シート10の中央領域Mに、図8及び図9に示すような平面視形状及び断面形状の、中央第1凸部41を含む中央連続凸部40や、中央第3凸部43等が形成されている。
第1実施形態に用いた複合シート10の中央領域Mの中央連続凸部40は、第2方向Yに連続して延びるとともに、第2方向Yに規則的に幅が括れた部分をしている。詳細には、図8に示すように、非エンボス領域Nを挟んで対向する一対の第1接合部31どうし間に、中央第1凸部41が形成され、非エンボス領域Nを挟んで対向する二対の第2接合部32からなる合計四個の第2接合部32に囲まれた領域に中央第2凸部42が形成されており、第1方向Xに沿う方向の長さに関し、中央第1凸部41の長さL41よりも中央第2凸部42の長さL42が短くなっている。中央連続凸部40は、その中央第2凸部42からなる部分が、中央第1凸部41からなる部分に比して幅(第1方向Xの長さ)の狭い括れ部分となっている。
また、第1実施形態に用いた複合シート10は、図8及び図9(c)に示すように、エンボス領域E内に、周囲を環状凹部で囲まれた非連続の中央第3凸部43を有している。中央第3凸部43は、第1方向X及び第2方向Yの何れの方向での断面においても頂部を有する形状をしている。中央第3凸部43は、高さが中央第1凸部41より低い。中央第3凸部43は、それぞれの裏側に空洞43Vを有しているが、そのような空洞43Vを有しないものであっても良い。
中央第3凸部43は、図8に示すとおり、その複数個が、第2方向Yに沿って一定の距離を隔てて直線的に列状に配置されて、中央第3凸部列を構成している。中央第2凸部42と中央第3凸部43とは、第2方向Yにおける同じ位置に形成されている。より詳細には、中央第2凸部42と中央第3凸部43とが、第1方向Xに沿って交互に、かつ直線状に配置されている。中央第3凸部43は、第2方向Yと交差する方向Da,Dbにおいて、中央第1凸部41,41どうし間に位置している。本実施形態における第2方向Yと交差する方向Da,Dbは、第1方向X及び第2方向Yのそれぞれに対して傾斜した方向であるが、中央第3凸部43は、第2方向Yと交差する方向である第1方向Xにおいて、中央第1凸部41,41どうし間に位置していても良い。
更に、図8に示すように、中央第2凸部42及び中央第3凸部43に加えて第4凸部44にも着目すると、これら3種類の凸部は、中央第2凸部42と第4凸部44と中央第3凸部43と第4凸部44とがこの順で、第1方向Xに沿って規則的に、かつ直線状に配置されている。
第4凸部44は、その上面が概ね平坦になっている。なお、第4凸部44は文字どおり「凸部」ではあるが、該第4凸部44は、中央連続凸部40を構成する中央第1及び第2凸部41,42の何れよりも相対的に高さが低く、かつ中央第3凸部43よりも相対的に高さが低いことから、これらの凸部から見て相対的に凹部となる。
本実施形態に用いた複合シート10の中央領域Mは、これを構成する第1シート1に、前述した中央第1凸部41、中央第2凸部42、中央第3凸部43及び第4凸部44が形成されている。第4凸部44は、中央第1凸部41、中央第2凸部42及び中央第3凸部43の何れよりも高さが低くなっている。
〔複合シート10のサイド領域Sの構成〕
図3に示される通り、複合シート10の一対のサイド領域S,Sには、第1シート1が、接合部以外の部位において第2シート2から離れる方向に突出して形成された凸部が、中央領域Mにおける同凸部とは異なるパターンで形成されている。凸部のパターンが異なるという表現には、凸部の配置のみが異なる場合と、凸部の形態が異なる場合と、それらの両方が異なる場合の何れもが含まれる。凸部の配置が異なる態様には、凸部間の距離が異なる場合も含まれる。また凸部の形態が異なる態様には、凸部の平面視形状が異なる場合も含まれる。
本実施形態の複合シート10においては、中央領域Mと一対のサイド領域S,Sとで、凸部の配置及び形態が異なっている。
図10には、図3に示す複合シート10のサイド領域Sの拡大平面図が示されている。図11は、図10におけるVd−Vd線断面図である。
これらの図に示されるとおり、複合シート10のサイド領域Sには、第3接合部33が第2方向Yに沿って2種類の間隔La,Lbで規則的に配置された第2方向接合部列Rが、第1方向Xに複数列形成されている。より詳細には、第2方向接合部列Rは、第2方向Yにおける第3接合部33どうし間の間隔として、第1の間隔Laと、第1の間隔Laよりも広い第2の間隔Lbとを有しており、第2方向接合部列R中の複数の第3接合部33は、これら2種類の間隔を、第2方向Yに交互に有するように第2方向Yに間欠配置されている。
個々の第2方向接合部列Rを構成する複数の第3接合部33は、第1方向Xにおける長さ及び配置位置が一致しており、第1方向Xにおいて隣り合う第2方向接合部列R間には一定の幅Wの隙間が形成されている。また、第1方向Xに複数列形成されている第2方向接合部列Rは、一列置きに、第2方向Yにおける第3接合部33の配置位置が一致しており、隣り合う第2方向接合部列Rどうしは、第2方向Yにおける第3接合部33の配置位置が相互に異なる。詳細には、本実施形態における複合シート10のサイド領域Sには、図10に示すように、第2方向接合部列Rとして、第2方向Yにおける第3接合部33の配置位置が相互に異なる第2方向第1接合部列R3と第2方向第2接合部列R4とが、第1方向Xに交互に形成されており、第2方向Yにおける第3接合部33の配置位置に関しては、第2方向第1接合部列R3及び第2方向第2接合部列R4は、一方における第2の間隔Lbで隣り合う第3接合部33どうし間に、他方の接合部列Rにおける第1の間隔Laで隣り合う一対の第3接合部33が位置している。
そして、図10に示すように、第2方向接合部列R中において隣り合う2つの第3接合部33,33を含む合計6個の接合部33に囲まれた領域内に、前述したサイド第1凸部41’が形成されている。
本実施形態の複合シート10においては、個々の第2方向接合部列Rに、第2方向Yに第1の間隔Laで近接配置された一対の第3接合部33からなる接合部対34が、第2方向Yに第1の間隔Laの2倍以上の間隔Lbで間欠配置されており、サイド第1凸部41’は、第2方向Yにおいて隣り合う接合部対34,34どうし間に形成されている。接合部対34は、第2方向接合部列R中において最も狭い間隔Laで隣り合う一対の第3接合部33からなる。
複合シート10においては、第3接合部33が上述した態様で形成されていること、及び複合シート10の製造時に、第1シート1における、合計6個の第3接合部33に囲まれた領域に相当する部分を、裏面側から押圧したり、表面側から吸引したりすること等によって、複合シート10のサイド領域S,Sに、図10及び図11に示すような平面視形状及び断面形状のサイド第1凸部41’が多数形成されている。
図3、図5及び図10に示されるとおり、複合シート10のサイド領域Sには、サイド第1凸部41’が、複合シート10に、平面視散点状、より詳細には千鳥状に形成されている。サイド第1凸部41’は、前述した6個の第3接合部33によって囲まれている。サイド第1凸部41’を囲む6個の第3接合部33及び6個の第3接合部33における互いに隣り合う第3接合部33間の部位は、サイド第1凸部41’の中央部の周囲に環状の凹部を形成しており、サイド第1凸部41’は、複合シート10の平面方向に分散した状態に形成されている。
より詳細には、図10に示すように、平面視した複合シート10に、互いに平行な複数本の第1の仮想直線L3と、第1仮想直線L3との間に角度θ(図10参照)を有する互いに平行な複数本の第2の仮想直線L4とを想定したときに、第1仮想直線L3と第2仮想直線L4との各交点に、サイド第1凸部41’が位置している。第1の仮想直線L3と第2の仮想直線L4とのなす角度θ(図10参照)は、30°以上165°以下が好ましく、45°以上150°以下が更に好ましい。第1の仮想直線L3及び第2の仮想直線L4は、両者の各交点にサイド第1凸部41’が位置するように引けばよい。なお、図10に示す例においては、第1の仮想直線L3及び第2の仮想直線L4は、いずれも、第1方向X及び第2方向Yに対して傾斜しているが、第1の仮想直線L3又は第2の仮想直線L4の何れか一方又は双方を、第1方向X又は第2方向Yと平行としても良い。
複合シート10のサイド領域Sにおいては、複数のサイド第1凸部41’が、一定の間隔で、第1の仮想直線L3に沿って直列した複数本の第3方向凸部列と、複数のサイド第1凸部41’が、一定の間隔で、第2の仮想直線L4に沿って直列した複数本の第4方向凸部列とが形成されている。また、隣り合う第3方向凸部列どうし間には、複数の接合部対34が、一定の間隔で直列した第3方向接合部列R5が形成され、隣り合う第4方向凸部列どうし間には、複数の接合部対34が、一定の間隔で直列した第4方向接合部列R6が形成されている。第1の仮想直線L3は、複数の接合部対34(又は複数の接合部33)が一定の間隔で直列した接合部列(第3接合部列)R5どうし間にそれらと平行に延びるように想定し、第2の仮想直線L4は、複数の接合部対34(又は複数の接合部33)が一定の間隔で直列した接合部列(第3接合部列)R6どうし間にそれらと平行に延びるように想定することが好ましい。
個々の接合部対34を構成する一対の第3接合部間及びサイド第1凸部41’の周囲において互いに隣り合う接合部対34どうし間は、微小凸部44’となっているが、微小凸部44’は、第3接合部33の上面より僅かに突出する程度の高さであり、通常、その高さH4’は、サイド第1凸部41’の1/3以下である。
そのため、第3方向凸部列どうし間及び第4方向凸部列どうし間は、空気が流通し易い通気路となり、優れた通気性が得られる。
第1実施形態においては、前述した通り、表面シート12として用いた複合シート10の中央領域Mに、中央第1凸部41を含んで構成される中央連続凸部40が複数列形成されている一方、サイド領域Sには、サイド第1凸部41’が散点状に形成されている。
そのため、中央第1凸部41の圧縮により凸部の付け根付近Kに生じる繊維の高密度域が、中央連続凸部40に沿って多数又は連続的に生じ、中央領域Mにおける液の吸収性能が一層向上する。その上、サイド領域Sは、サイド第1凸部41’が散点状に形成されていることによって、サイド第1凸部41’が、より圧力に対して変形しにくくなる。
これらにより、通気性及び液の引き込み性を一層向上させることができる。
なお、中央連続凸部40は、物品幅方向Ya(第2方向Y)に延在していることが好ましいが、物品長手方向Xa(第1方向X)に延在している場合も同様の効果が得られる。
また、第1実施形態においては、複合シート10の中央領域Mに形成された中央連続凸部40が、中央第1凸部41と該中央第1凸部41よりも高さの低い中央第2凸部42とが交互に連なった構成を有していたが、それに代えて、高さが最大の凸部である中央第1凸部のみが複数連なっていても良い。その場合にも、同様の効果が得られる。
また、サイド領域Sには、本実施形態のように、高さが最大のサイド第1凸部41’及び前述した微小凸部44’のみが形成されていても良いが、それらの中間の高さを有する第2凸部(図示せず)が更に形成されていても良く、例えば、サイド第1凸部41’と第2凸部(図示せず)とが平面方向に混在した状態に分布していても良い。
また、第1実施形態においては、複合シート10の中央領域Mに形成された中央連続凸部40が、物品幅方向Ya(第2方向Y)に沿って延びており、またサイド領域Sには、前述した格子の各交点にサイド第1凸部41’が位置している。そのため、中央領域Mに形成される、凸の付け根付近Kに生じる繊維の高密度域によって吸収された液から発生する湿気は中央連続凸部40に形成される連続中空部40V、又は中央連続凸部40どうしの間を通り幅方向に拡散し、サイド領域Sに形成される、第3方向凸部列どうし間及び第4方向凸部列どうし間を通り両側部全面へ効果的に放散することができるため、着用時の蒸れを一層抑制することができる。
第1実施形態に用いた複合シート10においては、中央領域Mにおける中央第3凸部43によって中央第1凸部41が挟まれているため、加圧時に中央第1凸部41内の中央第3凸部43の高さよりも高い部分が平面方向に変形し、中央第3凸部43の高さよりも低い部分は平面方向への変形が生じにくいことによって、中央第1凸部41内の加圧により変形した頂部部分B1と、第2シート2との接合点の近辺部分B2との間に、該部分B1から該部分B2に向かって繊維密度が増加する繊維密度の勾配が生じ易い。それにより、第1シート1から第2シート2への液の引込性に一層優れている。
また、中央領域Mにおける中央第3凸部43は、その高さH3が、サイド第1凸部41’の高さH1’と等しい。
高さが等しいことにより、中央第1凸部41が潰れた際に、表面シート12に加わる圧力を分散できるため、サイド領域Sのサイド第1凸部41’が圧力に対してより変形しにくく、サイド領域Sにおける通気性が一層確実に確保できる。
なお、高さが等しいという表現には、中央第3凸部43の高さH3とサイド第1凸部41’の高さH1’とが厳密に等しい場合に加えて、中央第3凸部43の高さH3とサイド第1凸部41’の高さH1’との差(H3−H1’の絶対値)が、中央第3凸部43の高さH3の10%以内である場合も含まれる。
第1実施形態に用いた複合シート10においては、図8に示すように、中央領域Mにおける中央第3凸部43は、第2方向Yに沿って複数形成されており、第2方向Yにおいて隣り合う中央第3凸部43間に、第1方向Xに長い形状の縦長接合部である第1接合部31が形成されている。中央第3凸部43間に縦長接合部である第1接合部31が存在することで、中央第1凸部41の頂部から第1接合部31に向かって繊維密度が増加する繊維密度の勾配が一層形成されやすくなり、液の吸収性が一層向上する。
また、第1実施形態の使い捨ておむつ100においては、背側部Bの少なくとも幅方向中央部における、複数本の弾性部材19が配された弾性部材配置領域BM(図1参照)に、前述した複合シート10の中央領域Mが配されており、且つ弾性部材配置領域BMに、前述した中央第1凸部41を含んで構成される中央連続凸部40が、それぞれ第2方向Yに延びて複数列形成されている。
そして、図12に示すように、その弾性部材配置領域BMにおける中央連続凸部40の幅をP1、前記弾性部材19の間隔をP2、中央連続凸部40の中央部どうし間の間隔をP3としたときに、P1<P2<P3の関係を満たしている。
使い捨ておむつ100における複数本の弾性部材19は、おむつを幅方向に収縮させて背側部Bにおけるフィット性を向上させるものであるが、複数本の弾性部材19が配された領域BMに重ねて配置される表面シート12を構成する複合シート10の、中央連続凸部40及び弾性部材19が上記の関係を満たしていると、弾性部材19により、おむつ100の背側部B、特に吸収体14より背側端部側に延出した部分が、物品幅方向Yaに沿う第2方向Yに収縮した状態においても、中央連続凸部40の形状が維持されやすく、液吸収効果が損なわれにくい。これにより、背側部Bにおける液吸収効果が高まり、背側部B側からの液漏れを抑制することができる。
更に、前述した縦長接合部としての第1接合部31が、物品幅方向Yaに沿う第2方向Yに等間隔に配置されていると、弾性部材19の収縮に伴う中央連続凸部40の収縮が、規則的なものとなり、中央連続凸部40内にも繊維密度の粗密勾配ができ、背側部Bにおける液吸収効果が一層高まる。
縦長接合部である第1接合部31は、第1方向Xに沿う長さが、第2方向Yに沿う長さの、1.2倍以上、特に1.5倍以上であることが好ましく、また5倍以下、特に3倍以下であることが好ましく、より具体的には、1.2倍以上5倍以下、特に1.5倍以上3倍以下であることが好ましい。
また、縦長接合部である第1接合部31は、第1方向Xに沿う長さが、第2接合部32の第1方向Xに沿う長さの、1.2倍以上、特に1.5倍以上であることが好ましく、また5倍以下、特に3倍以下であることが好ましく、より具体的には、1.2倍以上5倍以下、特に1.5倍以上3倍以下であることが好ましい。
縦長接合部である第1接合部31の第1方向Xに沿う長さは0.5mm以上、特に1mm以上であることが好ましく、また10mm以下、特に5mm以下であることが好ましく、より具体的には、0.5mm以上10mm以下、特に1mm以上5mm以下であることが好ましい。
また第2接合部32は、第1方向Xに沿う長さが、0.1mm以上5mm以下、特に0.5mm以上3mm以下であることが好ましく、第2方向Yに沿う長さが、0.1mm以上5mm以下、特に0.5mm以上3mm以下であることが好ましい。
また、第3接合部33は、第1方向Xに沿う長さが、0.1mm以上5mm以下、特に0.5mm以上3mm以下であることが好ましく、第2方向Yに沿う長さが、0.1mm以上5mm以下、特に0.5mm以上3mm以下であることが好ましい。
また、第3接合部33についての第2方向接合部列Rは、第2方向Yにおける第3接合部33間の間隔が大きい部分の間隔Laが、間隔が狭い部分の第3接合部33間の間隔に対して、2倍以上、特に2.5倍以上であることが好ましく、5倍以下、特に4倍以下であることが好ましく、2倍以上5倍以下、特に2.5倍以上4倍以下であることが好ましい。
各凸部42,43,46,44’の高さH2,H3,H4、H4’は、上述した中央第1凸部41及びサイド第1凸部41’と同様に、吸収体14側に向けられる第2シート2の下面から凸部4の頂部を形成する第1シート1の上面までの距離である(図9及び図11)と定義され、前述した中央第1凸部41の高さH1、及びサイド第1凸部41’の高さH1’の測定方法と同様にして測定する。
次に、前述した構成の複合シート10の好適な製造方法について図13〜図15を参照しながら説明する。複合シート10の製造方法は、図13に示すとおり、周面が凹凸形状となっている第1ロール111と、第1ロールの凹凸形状と噛み合い形状となっている凹凸形状を周面に有する第2ロール112とを互いに反対方向に回転させながら、両ロール111,112の噛み合い部に第1シート1を供給して、第1シート1を凹凸賦形する賦形工程を有している。また複合シート10の製造方法は、賦形工程の後、第1シート1を第1ロール111の周面部に沿わせてそのまま保持して噛み合い部分から移動させた後、第2シート2を第1シート1に重ね合わせるように供給して両シート1,2を、第1ロール111における凸部と第1ヒートロール113及び第2ヒートロール114との間で加熱下に挟圧して部分的に接合する接合工程を有している。
図13に示すとおり、第1ロール111の周面に対して、第2ロール112、第1ヒートロール113及び第2ヒートロール114は対向配置されている。第2ロール112、第1ヒートロール113及び第2ヒートロール114は、第1ロール111の回転方向Rの上流側から下流側に向かって、その順に配置されている。周面が凹凸形状となっている第1ロール111及び第2ロール112の詳細は後述する。第1ヒートロール113及び第2ヒートロール114は、それぞれ周面に凹凸を有していないフラットなアンビルロールである。
先ず、第1シート1の原反ロール(図示せず)から第1シート1を繰り出す。また、これとは別に、第2シート2の原反ロール(図示せず)から第2シート2を繰り出す。そして図13に示すとおり、繰り出された第1シート1を、第1ロール111と第2ロール112との噛み合い部に噛み込ませて第1シート1を凹凸賦形する。このとき、第1ロール111をその周面からロール内部に向けて吸引して、第1シート1の凹凸賦形を促進させる。
次いで図13に示すとおり、第1シート1を第1ロール111の周面に引き続き吸引して賦形状態を保持したまま、第2シート2を重ね合わせ、その重ね合わせたものを、第1ロール111と周面平滑な第1ヒートロール113との間で挟圧する。このとき、第1ロール111と第1ヒートロール113の両方又は第1ヒートロール113のみを所定温度に加熱しておく。これによって、第1ロール111における凸部11a上に位置する第1シート1と第2シート2とが熱融着によって接合されて接合部31〜33が形成される。
次いで、熱融着によって接合された第1シート1及び第2シート2の重ね合わせ体を、第1ロール111の周面に引き続き吸引保持した状態下で移動させ、該重ね合わせ体を、第1ロール111と周面平滑な第2ヒートロール114との間で挟圧する。このとき、第1ロール111と第2ヒートロール114の両方又は第2ヒートロール114のみを所定温度に加熱しておく。これによって、第1ロール111における凸部11a上に位置する接合部31,32において、第1シート1及び第2シート2を構成していた材料、例えば熱可塑性樹脂が溶融し、接合部31〜33が更に強固に形成される。このようにして、目的とする複合シート10が連続的に製造される。
前述した複合シート10の製造には、第1ロール111及び第2ロール112として、軸長方向の中央部に、複合シート10に上述した中央領域Mを形成する中央領域形成部を有し、該軸長方向の中央部を挟む両側に、複合シート10に上述したサイド領域S,Sを形成するサイド領域形成部を備えたものを用いる。
第1ロール111及び第2ロール112は、周方向における歯の形成パターンが異なる複数種類の歯車及びスペーサを複数枚組み合わせ、これらを軸芯に同心状に取り付けてロール状に集積したものである。第1ロール111及び第2ロール112は、中央領域形成部とサイド領域形成部とで、使用する歯車の歯のピッチや、歯車の組み合わせ、スペーサの配置等の異なっている。
図14には、第1ロール111の中央領域形成部の周面に、第2ロール112の凸部が噛み合った状態を平面に展開した状態が示されており、図15には、第1ロール111のサイド領域形成部の周面に、第2ロール112の凸部が噛み合った状態を平面に展開した状態が示されている。図14及び図15中、矢印Uで示す方向が第1ロール111及び第2ロール112の回転方向であり、矢印Vで示す方向が第1ロール111及び第2ロール112の軸芯方向である。また、図14及び図15同図中、細かいドットで示した矩形又は正方形状の領域が、第1ロール111における歯車の歯先面を示しており、粗いドットで示した領域が、第2ロール112における歯車の歯先面を示している。
前述した第1シート1を凹凸賦形する賦形工程においては、中央領域形成部及びサイド領域形成部のそれぞれにおいて、第1ロール111の周面に形成された凹部に、第1のシート1が、第1ロール111の各歯車の歯先面によって押し込まれて、中央領域M及びサイド領域S,Sの各凸部に対応する立体賦形が行われる。その後、立体賦形が行われた第1シート1に対して第2シート2が貼り合わされることで、目的とする複合シート10が得られる。以上のようにして得られた複合シート10は、おむつ100の製造ラインに導入され、公知の方法により、使い捨ておむつ100の表面シート12とされる。第1ロール111と第2ロール112との噛み合い部に噛み込ませて第1シート1を凹凸形状に変形させる際には、第1シート1を第1のロールの内部方向に向けて吸引して、第1シート1の凹凸形状への変形を促進させることが好ましい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、吸収性物品の表面シートとして、前述した複合シート10の中央領域Mにおける第1接合部31及び第2接合部32は、第2方向Yにおける幅を同一として、第2方向Yに間隔を開けて交互に且つ等間隔に配置しても良い。
また吸収性物品をその幅方向である物品幅方向に収縮させる弾性部材19は、背側部の幅方向の中央部のみ、例えば、図1に弾性部材配置領域として示す矩形状の枠内のみに配されていても良い。また、弾性部材配置領域BMに配される弾性部材の本数は2本のみであっても良い。
また、吸収性物品をその長手方向である物品長手方向に収縮させる弾性部材として、立体ギャザーを形成する弾性部材15a及びレッグギャザーを形成する弾性部材16の何れか一方のみが配されていても良い。また、立体ギャザーを形成する弾性部材15a及びレッグギャザーを形成する弾性部材16は、それぞれ、それぞれ吸収性物品の左右両側に1本ずつのみ配されていても良いし複数本ずつ配されていても良い。また、吸収性物品をその長手方向である物品長手方向に収縮させる弾性部材が配されていなくても良い。
また、本発明の吸収性物品は、展開型の使い捨ておむつに代えて、パンツ型(プルオンタイプ)の使い捨ておむつであっても良く、また、パンツ型又は通常の非パンツ型の生理用ナプキンであっても良く、失禁パッド、パンティライナー等であっても良い。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
複合シートからなる表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配置された吸収体を具備する吸収性物品であって、
前記複合シートは、物品長手方向に沿う第1方向及び物品幅方向に沿う第2方向を有するとともに、積層された第1シート及び第2シートが部分的に接合されて複数の接合部が形成され、第1シートが、前記接合部以外の部位において第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出する凸部を形成しており、
前記複合シートは、前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有しており、
前記中央領域における高さが最大の凸部である中央第1凸部は、前記サイド領域における高さが最大の凸部であるサイド第1凸部に比して高さが高く、
前記中央領域の圧縮変形量が、前記サイド領域の圧縮変形量よりも大きい、吸収性物品。
<2>
前記中央領域には、前記中央第1凸部を含んで構成される中央連続凸部が複数列形成されており、前記サイド領域には、前記凸部が散点状に形成されている、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記中央領域には、中央連続凸部が複数列形成されており、
前記中央連続凸部においては、前記中央第1凸部と該中央第1凸部よりも高さの低い中央第2凸部とが交互に連なっているか、又は前記中央第1凸部のみが複数連なっている、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記中央連続凸部は、それぞれ第2方向に沿って延びており、
前記サイド領域における前記サイド第1凸部は、該サイド領域における前記複合シートに、互いに平行な複数本の第1の仮想直線と、該第1の仮想直線との間に角度を有する互いに平行な複数本の第2の仮想直線とを想定したときに、前記第1の仮想直線と前記第2の仮想直線との各交点に位置している、前記<2>又は<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記中央領域に、前記中央第1凸部よりも高さの低い中央第3凸部が形成されており、
該中央第3凸部は、第1方向における配置位置が前記中央第1凸部どうし間に位置しており、その高さが前記サイド第1凸部の高さと等しい、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記中央領域に、前記中央第1凸部よりも高さの低い中央第3凸部が形成されており、
該中央第3凸部は、第2方向に沿って複数形成されており、第2方向において隣り合う中央第3凸部間に、第1方向に長い形状の縦長接合部が形成されている、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記中央第1凸部の高さは、前記サイド第1凸部の高さに対して、好ましくは105%以上、更に好ましくは110%以上であり、また好ましくは200%以下、更に好ましくは150%以下である、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記中央第1凸部の高さは、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上であり、また好ましくは5mm以下、更に好ましくは4mm以下である、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>
前記サイド第1凸部の高さは、好ましくは0.3mm以上、更に好ましくは0.6mm以上であり、また好ましくは4mm以下、更に好ましくは3mm以下である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記中央第1凸部の高さと前記サイド第1凸部の高さとの差は、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは2mm以下、更に好ましくは1mm以下である、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記中央領域には、中央連続凸部が複数列形成されており、
該中央連続凸部を構成する前記中央第1凸部及び該中央第1凸部よりも高さの低い中央第2凸部は、少なくとも前記中央第1凸部41の裏側に空洞が存在することが好ましい、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記中央領域には、中央連続凸部が複数列形成されており、
前記中央連続凸部を構成する前記中央第1凸部及び該中央第1凸部よりも高さの低い中央第2凸部のそれぞれの裏側に空洞が存在し、前記中央第1凸部の裏面の空洞と前記中央第2凸部の裏面の空洞とが連続して、前記中央連続凸部の裏側に、第2方向に沿って連続して延びる連続中空部が形成されている、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
長辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された矩形をしている第1接合部によって、第2方向に沿う第1接合部列が形成されている、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>
互いに直交する2辺のうちの一辺を第2方向、他の一辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された第2接合部によって、第2方向に沿う第2接合部列が形成されている、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15>
その長辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された矩形をしている第1接合部によって、第2方向に沿う第1接合部列が形成され、
互いに直交する2辺のうちの一辺を第2方向、他の一辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された第2接合部によって、第2方向に沿う第2接合部列R2が形成され、
各第1接合部列においては、第2方向における前記第1接合部の配置間隔は一定であり、各第2接合部列においては、第2方向における前記第2接合部の配置間隔は、2種類の間隔で有し、間隔の広い部分と間隔の狭い部分とを交互に有している、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
その長辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された矩形をしている第1接合部によって、第2方向に沿う第1接合部列が形成され、
互いに直交する2辺のうちの一辺を第2方向、他の一辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された第2接合部によって、第2方向に沿う第2接合部列R2が形成され、
各前記第1接合部列においては、第2方向に沿って見たときの前記第1接合部の配置位置はすべて同じになっており、各前記第2接合部列についても、第2方向に沿って見たときの前記第2接合部の配置位置はすべて同じになっている、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17>
その長辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された矩形をしている第1接合部によって、第2方向に沿う第1接合部列が形成され、
互いに直交する2辺のうちの一辺を第2方向、他の一辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された第2接合部によって、第2方向に沿う第2接合部列R2が形成され、
前記第1接合部列を構成する1つの前記第1接合部に着目すると、2つの前記第2接合部列を構成する合計4つの前記第2接合部が、前記第1接合部の周囲に、前記第1接合部の4つの角部にそれぞれの角部を対向させた状態に近接配置されている、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の吸収性物品。
<18>
その長辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された矩形をしている第1接合部によって、第2方向に沿う第1接合部列が形成され、
互いに直交する2辺のうちの一辺を第2方向、他の一辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された第2接合部によって、第2方向に沿う第2接合部列R2が形成され、
1つの第1接合部とその周囲に位置する4つの第2接合部とからなる一纏りの接合部群が形成されており、個々のエンボス領域Eにおいては、同様の接合部群が、第2方向に沿って一定の間隔で複数形成されている、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>
前記中央第1凸部よりも高さの低い中央第2凸部及び中央第3凸部に加えて第4凸部にも着目すると、これら3種類の凸部は、前記中央第2凸部と前記第4凸部と前記中央第3凸部と前記第4凸部とがこの順で、第1方向に沿って規則的に、かつ直線状に配置されている、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<20>
前記複合シートの前記中央領域は、これを構成する前記第1シートに、前記中央第1凸部、該中央第1凸部よりも高さの低い中央第2凸部、中央第3凸部及び第4凸部が形成されており、前記第4凸部は、前記中央第1凸部、前記中央第2凸部及び前記中央第3凸部の何れよりも高さが低くなっている、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>
前記複合シートの前記サイド領域には、第3接合部が第2方向に沿って2種類の間隔で規則的に配置された第2方向接合部列が、第1方向に複数列形成されている、前記<1>〜<20>の何れか1に記載の吸収性物品。
<22>
前記第2方向接合部列は、第2方向における前記第3接合部どうし間の間隔として、第1の間隔と、該第1の間隔よりも広い第2の間隔とを有しており、第2方向接合部列中の複数の前記第3接合部は、これら2種類の間隔を、第2方向に交互に有するように第2方向に間欠配置されている、前記<21>に記載の吸収性物品。
<23>
個々の前記第2方向接合部列を構成する複数の前記第3接合部は、第1方向における長さ及び配置位置が一致しており、第1方向において隣り合う前記第2方向接合部列間には一定の幅の隙間が形成されている、前記<21>又は<22>に記載の吸収性物品。
<24>
第1方向に複数列形成されている前記第2方向接合部列は、一列置きに、第2方向における前記第3接合部の配置位置が一致しており、隣り合う前記第2方向接合部列どうしは、第2方向における前記第3接合部の配置位置が相互に異なる、前記<21>〜<23>の何れか1に記載の吸収性物品。
<25>
前記第2方向接合部列として、第2方向における前記第3接合部の配置位置が相互に異なる第2方向第1接合部列と第2方向第2接合部列とが、第1方向に交互に形成されており、第2方向における前記第3接合部の配置位置に関しては、第2方向第1接合部列及び第2方向第2接合部列は、一方における第2の間隔で隣り合う前記第3接合部どうし間に、他方の接合部列における第1の間隔で隣り合う一対の前記第3接合部が位置している、前記<21>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
<26>
前記サイド領域における前記複合シートに、互いに平行な複数本の第1の仮想直線と、該第1の仮想直線との間に角度を有する互いに平行な複数本の第2の仮想直線とを想定したときに、
前記第1の仮想直線と前記第2の仮想直線とのなす角度θは、30°以上165°以下が好ましく、45°以上150°以下が更に好ましい、前記<1>〜<25>の何れか1に記載の吸収性物品。
<27>
前記サイド領域における前記複合シートに、互いに平行な複数本の第1の仮想直線と、該第1の仮想直線との間に角度を有する互いに平行な複数本の第2の仮想直線とを想定したときに、
前記複合シートの前記サイド領域においては、複数のサイド第1凸部が、一定の間隔で、前記第1の仮想直線に沿って直列した複数本の第3方向凸部列と、複数の前記サイド第1凸部が、一定の間隔で、前記第2の仮想直線に沿って直列した複数本の第4方向凸部列とが形成されている、前記<1>〜<26>の何れか1に記載の吸収性物品。
<28>
隣り合う前記第3方向凸部列どうし間には、複数の接合部対が、一定の間隔で直列した第3方向接合部列が形成され、隣り合う前記第4方向凸部列どうし間には、複数の接合部対が、一定の間隔で直列した第4方向接合部列が形成されている、前記<27>に記載の吸収性物品。
<29>
微小凸部の高さは、サイド第1凸部の1/3以下である、前記<1>〜<28>の何れか1に記載の吸収性物品。
<30>
着用時に着用者の腹側に配される腹側部、着用時に着用者の背側に配される背側部、及び腹側部と背側部との間に位置する股下部を有する使い捨ておむつであり、
前記背側部の少なくとも幅方向中央部に、前記使い捨ておむつを幅方向に収縮させる複数本の弾性部材が前記使い捨ておむつの長手方向に間隔をおいて複数本配置されており、
前記複数本の弾性部材が配された弾性部材配置領域に、前記複合シートの前記中央領域が配されており、該弾性部材配置領域に、前記中央第1凸部を含んで構成される中央連続凸部がそれぞれ第2方向に延びて複数列形成されており、
前記中央連続凸部の幅をP1、前記弾性部材の間隔をP2、前記中央連続凸部の中央部どうし間の間隔をP3としたときに、P1<P2<P3の関係を満たす、前記<1>〜<29>何れか1に記載の吸収性物品。
<31>
前記中央領域には、中央連続凸部が複数列形成されており、
第1方向において隣り合う前記中央連続凸部どうし間に、第1方向に長い形状の縦長接合部が、第2方向に等間隔に形成されている、前記<1>〜<30>の何れか1に記載の吸収性物品
<32>
縦長接合部である第1接合部31は、第1方向に沿う長さが、第2方向に沿う長さの、1.2倍以上、特に1.5倍以上であることが好ましく、また5倍以下、特に3倍以下であることが好ましい、前記<31>に記載の吸収性物品。
<33>
縦長接合部である第1接合部31は、第1方向に沿う長さが、第2接合部の第1方向に沿う長さの、1.2倍以上、特に1.5倍以上であることが好ましく、また5倍以下、特に3倍以下であることが好ましい、前記<31>又は<32>に記載の吸収性物品。
<34>
縦長接合部である第1接合部の第1方向に沿う長さは、0.5mm以上、特に1mm以上であることが好ましく、また10mm以下、特に5mm以下であることが好ましい、前記<31>〜<33>の何れか1に記載の吸収性物品。
<35>
互いに直交する2辺のうちの一辺を第2方向、他の一辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された第2接合部は、第1方向に沿う長さが、0.1mm以上5mm以下、特に0.5mm以上3mm以下であることが好ましく、第2方向に沿う長さが、0.1mm以上5mm以下、特に0.5mm以上3mm以下であることが好ましい、前記<1>〜<34>の何れか1に記載の吸収性物品。
<36>
前記複合シートの前記サイド領域に形成される第3接合部は、第1方向に沿う長さが、0.1mm以上5mm以下、特に0.5mm以上3mm以下であることが好ましく、第2方向に沿う長さが、0.1mm以上5mm以下、特に0.5mm以上3mm以下であることが好ましい、前記<1>〜<35>の何れか1に記載の吸収性物品。
<37>
前記第3接合部が第2方向に沿って2種類の間隔で規則的に配置された第2方向接合部列は、第2方向における該第3接合部間の間隔が大きい部分の間隔が、間隔が狭い部分の該第3接合部間の間隔に対して、2倍以上、特に2.5倍以上であることが好ましく、5倍以下、特に4倍以下であることが好ましい、前記<36>に記載の吸収性物品。
<38>
前記複合シートは、前記中央領域及び前記サイド領域の何れにおいても、前記第2シート側の面がほぼ平坦であり、前記第1シート側に起伏の大きな凹凸が形成されている、前記<1>〜<37>の何れか1に記載の吸収性物品。
<39>
前記中央領域に複数形成される中央連続凸部を構成する前記中央第1凸部と前記中央第2凸部は、何れも平面視での形状が略円形状である、前記<1>〜<38>の何れか1に記載の吸収性物品。
<40>
前記複合シートの前記中央領域には、第2方向に延在し、第2方向に連続して接合部を有しない非エンボス領域と、第2方向に延在し、前記接合部が規則的なパターンで形成されたエンボス領域とが、第1方向に交互に形成されている、前記<1>〜<39>の何れか1に記載の吸収性物品。
100 使い捨ておむつ(吸収性物品)
12 表面シート
10 複合シート
1 第1シート
2 第2シート
M 中央領域
40 中央連続凸部
41 中央第1凸部(凸部)
42 中央第2凸部(凸部)
43 中央第3凸部(凸部)
S サイド領域
41’ サイド第1凸部(凸部)
31 第1接合部(縦長接合部)
32 第2接合部
33 第3接合部
13 裏面シート
14 吸収体
15 立体ギャザー形成用のシート
19 弾性部材

Claims (9)

  1. 複合シートからなる表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配置された吸収体を具備する吸収性物品であって、
    前記複合シートは、物品長手方向に沿う第1方向及び物品幅方向に沿う第2方向を有するとともに、積層された第1シート及び第2シートが部分的に接合されて複数の接合部が形成され、第1シートが、前記接合部以外の部位において第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出する凸部を形成しており、
    前記複合シートは、前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有しており、
    前記中央領域における高さが最大の凸部である中央第1凸部は、前記サイド領域における高さが最大の凸部であるサイド第1凸部に比して高さが高く、
    前記中央領域の圧縮変形量が、前記サイド領域の圧縮変形量よりも大き
    長辺を第1方向に一致させ、かつ第2方向に沿って間隔を置いて一列に配置された矩形をしている第1接合部によって、第2方向に沿う第1接合部列が形成されている、吸収性物品。
  2. 複合シートからなる表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配置された吸収体を具備する吸収性物品であって、
    前記複合シートは、物品長手方向に沿う第1方向及び物品幅方向に沿う第2方向を有するとともに、積層された第1シート及び第2シートが部分的に接合されて複数の接合部が形成され、第1シートが、前記接合部以外の部位において第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出する凸部を形成しており、
    前記複合シートは、前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有しており、
    前記中央領域における高さが最大の凸部である中央第1凸部は、前記サイド領域における高さが最大の凸部であるサイド第1凸部に比して高さが高く、
    前記中央領域の圧縮変形量が、前記サイド領域の圧縮変形量よりも大きく
    前記複合シートの前記サイド領域には、第3接合部が第2方向に沿って2種類の間隔で規則的に配置された第2方向接合部列が、第1方向に複数列形成されている、吸収性物品。
  3. 前記中央領域には、前記中央第1凸部を含んで構成される中央連続凸部が複数列形成されており、前記サイド領域には、前記凸部が散点状に形成されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記中央領域には、中央連続凸部が複数列形成されており、
    前記中央連続凸部においては、前記中央第1凸部と該中央第1凸部よりも高さの低い中央第2凸部とが交互に連なっているか、又は前記中央第1凸部のみが複数連なっている、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記中央連続凸部は、それぞれ第2方向に沿って延びており、前記サイド領域における前記サイド第1凸部は、該サイド領域における前記複合シートに、互いに平行な複数本の第1の仮想直線と、該第1の仮想直線との間に角度を有する互いに平行な複数本の第2の仮想直線とを想定したときに、第1の仮想直線と第2の仮想直線との各交点に位置している、請求項3又は4に記載の吸収性物品。
  6. 前記中央領域に、前記中央第1凸部よりも高さの低い中央第3凸部が形成されており、該中央第3凸部は、第方向における配置位置が前記中央第1凸部どうし間に位置しており、該中央第3凸部は、その高さが前記サイド第1凸部の高さと等しい、請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記中央第3凸部は、第2方向に沿って複数形成されており、該第2方向において隣り合う前記中央第3凸部間に、第1方向に長い形状の縦長接合部が形成されている、請求項に記載の吸収性物品。
  8. 着用時に着用者の腹側に配される腹側部、着用時に着用者の背側に配される背側部、及び腹側部と背側部との間に位置する股下部を有する使い捨ておむつであり、
    前記背側部の少なくとも幅方向中央部に、前記使い捨ておむつを幅方向に収縮させる複数本の弾性部材が、該使い捨ておむつの長手方向に間隔をおいて複数本配置されており、
    前記複数本の弾性部材が配された弾性部材配置領域に、前記複合シートの前記中央領域が配されており、該弾性部材配置領域に、前記中央第1凸部を含んで構成される中央連続凸部がそれぞれ第2方向に延びて複数列形成されており、
    前記中央連続凸部の幅をP1、前記弾性部材の間隔をP2、前記中央連続凸部の中央部どうし間の間隔をP3としたときに、P1<P2<P3の関係を満たす、請求項1〜7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 第1方向において隣り合う前記中央連続凸部どうし間に、第1方向に長い形状の縦長接合部が、第2方向に等間隔に形成されている、請求項に記載の吸収性物品。
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