JP6177525B2 - 感光装置を制御する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、半導体材料を堆積させる技法によって製造された感光点のマトリックスを有する、感光装置を制御する方法に関する。本発明は、基本的に放射線画像の検出に使用される感光装置に対して適用されるが、それに限定はされない。
例えば、
−絶縁ガラス支持体上の水素化非晶質シリコン(aSiH)、
−結晶質シリコン基材上のCMOS、
−結晶質シリコン基材上の電荷結合回路(CCD)、
などの半導体材料を使用する技術によれば、可視又は近可視放射に基づいて画像を生成可能な感光点のマトリックスを製造することができる。その場合にも、これらのマトリックスは、放射線画像の検出のフレームワークにおいて使用することができる。従って、X線放射を感光点が感応する波長帯域内の発光放射に変換するには、X線放射とマトリックスの間にシンチレータスクリーンを挿入するだけで十分である。X線は、光伝導材料(例えば、a−Se、CdTe、PbO、PbI2など)により、直接的に電荷に変換することもできる。この場合には、感光点は、それぞれ、電荷保存コンデンサを構成する。
これらのマトリックスを形成する感光点は、一般に、オン/オフスイッチ機能を充足する素子と関連付けられた感光素子を有する。感光点は、行導体と列導体の間に取り付けられる。そして、感光装置は、要件に応じて、マトリックス又はストリップとして配設された複数の感光点を有する。
感光素子は、一般に、オン/オフスイッチ素子と直列に取り付けられたダイオードから構成される。オン/オフスイッチ素子は、例えば、その「通過」又は「オン」状態が、順方向においてその素子をターンオンするバイアスに対応すると共にその「遮断」又は「オフ」状態がその逆バイアスに対応している所謂スイッチングダイオードであってよい。2つのダイオードは、所謂、「頭−尾(head−to−tail)」構成において、反対の伝導方向を有するように取り付けられる。このような構成については、とりわけ、「頭−尾」構成の2個のダイオードを有するタイプの感光点のマトリックスと、感光点を読み取る方法と、このような感光装置を製造する方法と、を記述する仏国特許出願第8614058号(仏国特許出願公開第2605166号)明細書から周知である。
列導体は、感光素子に蓄積された電荷を信号に変換すると共にこれらの信号を出力として供給する読取り回路にリンクされている。より具体的には、読取り回路は、いくつかの段を有することができる。これらの段のうち、第1段は、電荷をアナログ信号に変換可能であり、第2段は、これらの信号を増幅可能であり、第3段は、読取り回路からの出力として、「連続的」に、且つ、列ごとに、感光素子に蓄積された電荷を表す信号を有する多重化信号を供給するように、信号を多重化可能であり、且つ、第4段は、アナログ多重化信号をデジタル信号に変換可能である。あらゆる電子装置と同様に、読取り回路は、蓄積された電荷を表す信号に付加されると共に信号対ノイズ比を制限する電子的ノイズを混入させる。この例においては、ノイズは、読取り回路のそれぞれの段において、且つ、恐らくは、更に画像取得チェーン内においても、生成される。更に一般的には、ノイズは、その信号がデジタル信号に変換される時点まで、アナログ信号のそれぞれの変更又は変換の際に混入される。ノイズは、第1段から生成される信号が、画像取得の特定のモードの場合に、特に、X線放射の露光時間が短い際に、非常に小さな振幅を有する可能性があるという点において、特に問題である。この結果、信号対ノイズ比が、例えば、1の近傍などのように、非常に小さくなり、これにより、所謂有用な信号、即ち、感光素子に蓄積されている電荷を表すものを、信号の全体から、即ち、有用な信号とノイズとを一度に且つ同時に有する信号から、抽出することが困難になろう。
画像取得チェーンによるノイズの生成は、感光装置の設計によって制限してもよい。しかしながら、ノイズの生成は、感光装置の使用モード、具体的には、感光点が露光される時間、電荷を読み取る速度、及び信号に適用される増幅利得によって大幅に左右される。従って、感光装置の設計の際には、様々な可能な使用モードの間における妥協を余儀なくされる。
様々な感光点に蓄積された電荷を電荷増幅器に転送する際に生成されるノイズを減少させる解決策については、仏国特許出願公開第2625593号明細書から知られている。この特許文献は、受動的な感光点を読み取る方法について記述しており、マトリックスのそれぞれの列に存在する電荷の中間保存ゾーンへの転送ステップと、この電荷の複製ステップと、複製された電荷の列ごとの平均値の取得ステップと、オリジナルの電荷の列への回復ステップと、が連続的にN回にわたって実行される。この後に、電荷の平均値は、後続段に転送される。中間保存ゾーンへのそれぞれの転送の際に混入するノイズは、一般に、その他のノイズと相関を有してはいない。従って、平均値取得ステップにより、このノイズを部分的に除去することができる。しかしながら、この特許文献に記述されている解決策によれば、実際に、画像取得チェーンによって混入するノイズを全体的に低減することはできるが、それは、感光点と電荷増幅器の間における電荷転送のレベルにおいてのみである。画像取得チェーンのその他のあらゆる段階において混入するノイズは低減されない。更には、この特許文献に記述されている解決策は、受動型の感光点、即ち、電荷が読取り回路内において電圧に変換されると共に能動的な感光点の場合のように感光点内において直接的に電圧に変換されることのない感光点の読取りに対してのみ適用される。
本発明の目的は、とりわけ、前述の欠点のすべて又は一部を軽減することにある。この目的のために、本発明の主題は、行及び列として編成された感光点のマトリックスを有する感光装置を制御する方法であって、この方法は、それぞれの感光点が電荷を蓄積することができる、画像を取得するステップと、この画像を読み取るステップとを有し、読取りステップは、異なる感光点に蓄積された電荷をこの電荷を表すアナログ信号に変換する先行するサブステップと、デジタル画像を得るために、これらのアナログ信号を処理するサブステップとを有し、この方法は、処理サブステップが、同一の感光点について、且つ、同一の取得ステップについて、N回にわたって反復され、ここで、Nは、2以上の整数であり、且つ、読取りステップが、取得ステップごとに単一のデジタル画像を供給するように感光点ごとにN個の処理済みの信号の平均値を取得するサブステップを有することを特徴とする。
特定の実施形態によれば、アナログ信号は電圧である。
処理サブステップは、
−アナログ信号からデジタル信号への変換ステップと、
−アナログ信号の多重化ステップと、
−その多重化の直前に実行されるアナログ信号のサンプリング/保持ステップと、
−アナログ信号の、又は、適宜、デジタル信号の増幅ステップと、
を含むことができる。
特定の実施形態によれば、感光点が露光される、有用な画像と呼ばれる画像を取得するそれぞれのステップは、感光点が露光されない、オフセット画像と呼ばれる画像を取得するステップと、このオフセット画像を読み取るステップと、に後続しており、オフセット画像を読み取るステップは、有用な画像を読み取るステップと同一であり、有用な画像は、オフセット画像に基づいて補正される。
第1の変形においては、処理サブステップは、次の列を検討する前に、同一の列についてN回にわたって反復される。
第2の変形においては、処理サブステップは、反復される前に、それぞれの列を連続的に検討する。
第1の実施形態によれば、すべての感光点の電荷を表すアナログ信号は、それぞれの感光点に関する処理サブステップのN回の反復の後に、ゼロにリセットされる。
第2の実施形態によれば、検討対象の行のすべての感光点の電荷を表すアナログ信号は、次の行を検討する前に、ゼロにリセットされる。
本発明の利点は、とりわけ、画像取得チェーンのほとんど全体にわたって生成されるノイズを減少させることができるようにするというものである。具体的には、電荷がアナログ信号に変換されるや否や生成されるノイズを低減することもできる。
添付の図面との関係において一例として提供される、一実施形態に関する詳細な説明を参照することにより、本発明について更に理解することができると共に、その他の利点が明らかとなる。
本発明を適用可能な第1の例示用の受動型感光装置である。 本発明を適用可能な第2の例示用の受動型感光装置である。 本発明を適用可能な例示用の能動型感光装置である。 本発明による方法の可能なステップである。 処理操作と、感光装置のマトリックスの様々な列の信号のゼロへのリセットとを順序付けする様々な可能性を示すタイムチャートである。 処理操作と、感光装置のマトリックスの様々な列の信号のゼロへのリセットとを順序付けする様々な可能性を示すタイムチャートである。 処理操作と、感光装置のマトリックスの様々な列の信号のゼロへのリセットとを順序付けする様々な可能性を示すタイムチャートである。
図1は、従来の方式によって編成されたマトリックス2を有する感光装置1の概略図を示している。マトリックス2は、感光点P〜Pを有し、これらの感光点のそれぞれは、頭−尾構成によって直列に取り付けられた感光ダイオードDp及びスイッチングダイオードDcによって形成されている。このマトリックスは、列導体X〜Xと交差した行導体Y〜Yを有し、それぞれの交差点には、行導体Y〜Yと列導体X〜Xの間に感光点P〜Pが接続されている。従って、感光点P〜Pは、行L〜Lと列Cl〜Clに従って配列されている。これらの感光点は、ピクセルとも呼ばれる。
図1の例には、9つの感光点P〜Pを規定する3つの行と3つの列のみが示されているが、このようなマトリックスは、恐らくは、最大で数百万点という格段に大きな容量を有することができる。例えば、(40cm×40cmのレベルのエリア内に)3000行×3000列として配列された、或いは、検出ストリップを構成するように単一の行といくつかの列として実際に配列された、或いは、さもなければ、単一の感光点を構成するように単一の行と単一の列として配列された、感光点を有するこの種のマトリックスを製造することが一般的である。
感光装置1は、行制御回路3を有しており、この出力のいくつかSY、SY、及びSYは、行導体Y、Y、及びYにそれぞれリンクされている。行制御回路3は、行導体Y〜Yの連続的なアドレス指定を可能にする、例えば、クロック回路、スイッチング回路、及びシフトレジスタなどの図示されてはいない様々な要素を具備している。感光装置1は、行導体Y、Y、及びYに印加されるバイアスパルスの振幅を規定するべく機能する電圧VP1を行制御回路3に供給する電圧源4と、行導体Y、Y、及びYに印加される読取りパルスの振幅を規定するべく機能する電圧VPを行制御回路3に供給する電圧源13と、を更に有する。これら2つの電圧源4及び13は、任意選択により、1つに統合することもできる。
それぞれの感光点P〜Pにおいて、2つのダイオードDp及びDcは、図1に示されているようにそれぞれのアノードにより、又はそれぞれのカソードにより、1つにリンクされている。フォトダイオードDpのカソードは、列導体X〜Xにリンクされており、且つ、スイッチング導体Dcのカソードは、行導体Y〜Yにリンクされている。
画像取得又は画像キャプチャのフェーズ、即ち、所謂「有用」な発光信号に対するマトリックス2の露光のフェーズにおいては、それぞれの感光点P〜Pの2つのダイオードDp及びDcは逆バイアスされる。この状態において、これらのダイオードは、それぞれ、静電容量を構成する。一般に、2つのダイオードDp及びDcは、フォトダイオードDpが有する静電容量が、相対的に大きく、例えば、50倍のレベルを有するように、設計されることに留意されたい。
画像取得の際には、属する感光点P〜Pの露光により、フォトダイオードDp内に電荷が生成される。その量が露光強度によって左右されるこの電荷は、2つのダイオードDp及びDcを接合している地点に形成されたノード上の地点Aに蓄積する。感光点P〜Pの読取りは、同一の行導体Y〜Yにリンクされたすべての感光点について、同時に、行ごとに、実行される。この目的のために、行制御回路3は、アドレス指定されたそれぞれの行導体Y〜Yに対して所謂振幅読取りパルスVPを印加する。アドレス指定されていない行導体は、基準電位Vr又は静止電位に維持される。この基準電位Vrは、例えば、接地である。これは、列導体X〜Xに印加されるものと同一の電位であってもよい。
感光点P〜Pの地点Aにおける電荷の可能な蓄積により、この地点における電圧の低下、即ち、フォトダイオードDpの逆バイアス電圧の低下が発生する。特定の動作モードにおいては、読取りパルスを行導体Y〜Yに対して印加する効果は、その行導体にリンクされているすべての感光点の地点Aの電位を、有用な発光信号に露光される前に有していたバイアスレベルに回復することにある。この結果、対応する地点Aに蓄積されている電荷に比例した電流の流れが列導体X〜Xのそれぞれの内部に生成される。
列導体X〜Xは、読取り回路CLにリンクされており、この読取り回路は、図1の例においては、積分器回路5、マルチプレクサ回路6と、ビデオ増幅器7と、アナログ−デジタルコンバータ8と、を有する。積分器回路5は、列導体X〜Xと同じ数の増幅器を有しており、即ち、図1の例においては、3つの増幅器G〜Gを有する。積分器回路は、積分コンデンサC〜Cと、それぞれの増幅器G〜G用のオン/オフスイッチ素子I〜Iと、を更に有する。それぞれの列導体X〜Xは、積分器として取り付けられた増幅器G〜Gの負入力「−」にリンクされている。積分コンデンサC〜Cは、それぞれの増幅器の負入力「−」と出力S〜Sの間に取り付けられている。それぞれの増幅器G〜Gの第2入力「+」は、図1の例においては、基準電気Vrである電位にリンクされている。従って、この電位は、列導体X〜Xのすべてに対して印加される。それぞれの増幅器は、それぞれの積分コンデンサC〜Cと並列に取り付けられた所謂リセットツーゼロオン/オフスイッチ素子I〜Iを有する。オン/オフスイッチ素子I〜Iは、例えば、MOSタイプのトランジスタである。従って、積分器回路5は、列導体X〜X上において流れる電荷を電圧に変換する。
増幅器G1〜G3の出力S1〜S3は、マルチプレクサ回路6の入力Ent1〜Ent3にリンクされている。マルチプレクサ回路6は、例えば、パラレル入力及びシリアル出力を有するシフトレジスタから形成されており、これは、恐らくは、「電荷結合装置」という英語名から一般的にはC.C.D.と呼ばれている電荷結合タイプのものであろう。この従来の構成によれば、マルチプレクサ6の出力において、「連続的」に、且つ、行ごとに(LからLへ)、すべての感光点P〜Pの地点Aに蓄積されている電荷を表す電圧を供給することができる。これらの電圧は、多重化信号SMと呼ばれる。
この後に、多重化信号SMをビデオ増幅器7によって増幅すると共にアナログ−デジタルコンバータ8によってデジタル信号SNに変換することができる。
図1の例においてはスイッチングダイオードDcによって実現されているオン/オフスイッチ機能を充足するべく、トランジスタを使用することも周知であることに留意されたい。トランジスタは、ダイオードと比較した場合に、接続が複雑になるが、その「オン」状態の品質における利点を提供する。
図2は、感光装置1’を概略的に示しており、これは、主には、スイッチングダイオードDcが、例えば、薄膜を薄い層として堆積させる技法によって製造されたトランジスタTによって置換されたマトリックス2’を有するという点が図1のものと異なっている。このようなトランジスタは、「薄膜トランジスタ(TFT)」という用語により、英語の文献において知られている。又、薄膜を薄い層として堆積させる技法を使用することにより、図1及び図2に示されているマトリックス2及び2’のその他の素子を製造することもできる。
一例として図2に示されている図においては、それぞれの感光点P〜P内において、トランジスタTは、そのソースSによってフォトダイオードDpのカソードに、即ち、地点Aにリンクされており、そのゲートGは、その感光点が属する行導体Y〜Yにリンクされており、且つ、そのドレーンDは、その感光点P〜Pが属する列導体X〜Xにリンクされている。すべてのフォトダイオードDpのアノードは、行制御回路3の出力SYにリンクされている。この出力SYは、例えば、−5ボルトのレベルの、基準電位Vr又は接地との関係において負である、所謂バイアス電圧Vpolarを供給する。このバイアス電圧Vpolarは、フォトダイオードDpの逆バイアスを構成するべく機能する。行制御回路3は、このバイアス電圧を、例えば、電圧源4から受け取る。
日本語の文章数:1 英語の文章数:2
図1及び図2に示されている装置の全般的な動作について更に十分に理解するべく、仏国特許出願公開第2760585号明細書及び仏国特許出願公開第2605166号明細書を参照してもよい。
図1及び図2は、感光点P〜Pが受動型と呼ばれる感光装置1及び1’の例示用の実施形態を示している。但し、本発明は、感光点が能動型と呼ばれる感光装置に対して、即ち、画像取得フェーズにおいて蓄積された電荷が、ピクセルのレベルにおいて電圧に変換され、従って、マトリックス外部の積分器回路内においては変換されない感光点に対して、特に良好に適用される。
図3は、感光点P〜Pの2つの行L及びLと2つの列Cl及びClのマトリックス2’’を有するこの種の感光装置1’’を示している。行制御回路3は、2つの行導体Y及びYにそれぞれリンクされた2つの出力SY及びSYを有する。行制御回路は、2つのリセットツーゼロ導体YRAZ1及びYRAZ2にそれぞれリンクされた2つの出力SRAZ1及びSRAZ2を更に有する。それぞれの感光点P〜Pは、1つのフォトダイオードDpと、3つのトランジスタT、T、及びTと、を有する。それぞれの感光点P〜Pの第1トランジスタTは、そのゲートGにより、その検討対象の感光点P〜Pが属している行L又はLのリセットツーゼロ導体YRAZ1又はYRAZ2に対してリンクされており、そのドレーンDにより、ドレーンDにリセットツーゼロ電位VRAZを印加する電圧源31にリンクされており、且つ、そのソースSにより、その検討対象の感光点P〜Pに属しているフォトダイオードDpのカソードにリンクされている。すべてのフォトダイオードDpのアノードは、例えば、接地などの共通電位にリンクされている。同一の地点AをトランジスタTのソースSとフォトダイオードDpのカソードの間に規定してもよい。この地点Aは、更に、その同一の感光点P〜Pの第2トランジスタTのゲートGにリンクされている。このトランジスタTのソースSは、その同一の感光点P〜Pの第3トランジスタTのソースSにリンクされており、且つ、トランジスタTのドレーンDは、ドレーンDに供給電位Vddを印加する電圧源32にリンクされている。それぞれの感光点P〜Pの第3トランジスタTは、更に、そのゲートGにより、その検討対象の感光点P〜Pが属している行L又はLの行導体Y又はYにリンクされており、且つ、そのドレーンDにより、その検討対象の感光点P〜Pが属している列Cl又はClの列導体X又はXにリンクされている。
トランジスタTは、感光点P〜Pを、それぞれのオリジナルの状態に、即ち、それぞれが放射に露光される前に有していた状態にリセットすることができるようにしている。更に詳しくは、トランジスタTは、リセットツーゼロパルスがリセットツーゼロ導体YRAZ1又はYRAZ2上において行制御回路3によって送出された際に、その検討対象の行L又はLのすべての感光点P〜Pの地点Aの電位を、この例においてはリセットツーゼロ電位VRAZである開始電位に戻すことができるようにしている。行制御回路3によって送出されるリセットツーゼロパルスは、例えば、電圧源4’’によって供給される。トランジスタTは、トランジスタTがオフ状態にある際には、地点Aを列導体X及びXから隔離できるようにし、且つ、トランジスタTがオン状態にある際には、地点A上の電圧の値を列X及びX上に(定数内において)複写できるようにしている。トランジスタTは、地点Aにおける信号を列X及びX上に複写することが好ましい行L又はLを選択できるようにしている。
これらの感光点P〜Pの読取りも、行ごとに実行される。行制御回路は、読取りパルスをそれぞれの行導体Y及びYに対して連続的に印加する。この結果、読取り対象の行L又はLに属する感光点P〜Pの地点Aにおける電圧が、トランジスタTにより、列導体X及びX上に複写される。電圧は、シフト電圧内に複写される。
図1及び図2の感光装置1及び1’とは対照的に、感光装置1’’は、積分器回路を有しておらず、地点Aに蓄積された電荷によって生成された電位は、トランジスタTのソースSのレベルにおいて複写される。列導体X及びXは、マルチプレクサ6の入力Ent及びEntに直接リンクされている。マルチプレクサ6は、一般に、サンプリング及び保持段から構成された入力段を有する。マルチプレクサ6は、多重化信号SMを出力として供給し、この多重化信号は、ビデオ増幅器7によって増幅すると共にデジタル信号SNとして供給するようにアナログ−デジタルコンバータ8によってデジタル化することもできる。
図3は、感光点の2つの行及び2つの列のみを有する感光装置1’’を参照して提供されている。当然のことながら、本発明は、格段に大きな容量のマトリックスに対しても適用される。更には、それぞれの感光点は、3つを上回る数のトランジスタを有することも可能であり、且つ、供給電圧Vdd及びリセットツーゼロ電圧VRAZは、それぞれの感光点ごとに異なるようにすることもできる。又、ピクセルの電子回路は、更に複雑なものにすることも可能であり、且つ、例えば、トランジスタTの代わりに、電荷増幅器を有することもできる。
図1〜図3の感光装置1、1’、及び1’’においては、感光点P〜Pの露光の際に、電荷がフォトダイオードDpによって蓄積されるものと想定されている。しかしながら、この電荷は、例えば、フォトトランジスタなどの任意の感光素子によって蓄積してもよい。
図4は、例えば、図1、図2、及び図3を参照して説明したものなどの感光装置を制御する方法の可能なステップを示している。本発明による制御方法は、初期化ステップと呼ばれる第1ステップEを有することができる。図3に示されている感光装置1’’に適合された特定の実施形態によれば、感光点P〜Pは、このステップEにおいて、ゼロに、換言すれば、そのオリジナルの状態に、リセットされる。この特定の実施形態は、後述する図5及び図6に示されている。図1及び図2に示されているものなどの受動型感光装置1及び1’’の場合には、ゼロにリセットされるのは、感光点P〜Pではなく、積分コンデンサC〜Cの端子間の電圧であり、それぞれのオン/オフスイッチ素子I〜Iによってリセットされる。本制御方法は、それぞれの感光点P〜Pがその最中に電荷を蓄積することができる画像を取得するステップEと、この画像を読み取るステップEと、を有する。ステップEにおいては、マトリックス2、2’、又は2’’は、例えば、放射線画像を得ることが望ましい患者の身体の一部を通過したX線を受け取るシンチレータに由来した有用な発光信号に対して露光される。一般に、画像の読取りは、行ごとに実行されるが、これは、ピクセルごとに、又は画像のすべてのピクセルについて同時に、行うこともできる。ステップEは、検討対象の行の様々な感光点に蓄積された電荷をこの電荷を表すアナログ信号に変換する先行するサブステップE31と、それぞれの感光点P〜PについてN回にわたって反復されるこれらのアナログ信号を処理するサブステップE32であって、Nは、2以上の整数であり、それぞれの処理サブステップE32は、一連の個別のデジタル画像を取得することができるようにする、サブステップE32と、感光点P〜PごとにN個の処理済みの信号の平均値を取得するサブステップE35とを有する。N個の処理済みの信号は、画像取得チェーンの末尾において取得ステップごとに単一のデジタル画像を供給するように、検討対象の感光点P〜Pとの関係において平均値が取得される。Nの値は、具体的には、感光点P〜Pの露光時間と、ユーザーが得ることを所望するデジタル画像の信号対ノイズ比と、に基づいて、ユーザーにより、判定することができる。Nの値は、2回の画像取得の間の利用可能な時間によって制限される場合もある。一般的には、Nは、2を上回っているが、読取り速度を過剰に低化させないように、Nは、好ましくは、2〜10の間において選択されることになる。
サブステップE31は、図1及び図2に示されている感光装置1及び1’においては、積分器回路5により、そして、図3に示されている感光装置1’’においては、トランジスタTにより、実行される。この結果、電荷を表すアナログ信号は電圧である。
サブステップE32は、それぞれの処理サブステップE32ごとに多重化信号SMをシリアルに供給するように、アナログ信号の多重化ステップ322を有することができる。多重化ステップ322は、例えば、図1〜図3に示されているマルチプレクサ6によって実行される。有利には、マルチプレクサ6は、画像取得チェーンにおいて、これらの図には示されていないサンプリング/保持ユニットに後続している。従って、本発明による方法においては、サンプリング/保持ステップ321は、多重化ステップ322の直前において実行される。特定の実施形態によれば、処理サブステップE32は、アナログ信号のデジタル化ステップ324を、換言すれば、アナログ信号をデジタル信号に変換するステップを有する。アナログ信号は、具体的には、多重化ステップ322の後に、アナログ−デジタルコンバータ8によってデジタル化することができる。更に特定の実施形態によれば、サブステップE32は、アナログ及び/又はデジタル信号の増幅ステップ323を有する。増幅ステップ323は、例えば、多重化信号SMに関係している。これは、ビデオ増幅器7によって実行してもよい。尚、サブステップE32を参照して提供されているこの説明は、アナログ信号が、まず、多重化され、増幅され、且つ、次いで、デジタル化される処理操作を示しているが、多重化ステップ322、増幅ステップ323、及びデジタル化ステップ324は、別の順序によって実行してもよいことを明瞭に理解しなければならない。更には、増幅ステップ及びフィルタリングステップなどのその他の処理操作を感光点P〜Pから生じるアナログ信号に対して実行してもよい。但し、ノイズは、画像取得チェーンのそれぞれの段階において、即ち、この例においては、サンプリング/保持ステップ321、多重化ステップ322、増幅ステップ323、及びデジタル化ステップ324において混入する可能性があるため、デジタル化ステップ324を含むアナログ信号を処理する画像取得チェーンの全部又は一部の反復を実行することが特に有利である。又、電荷からアナログ信号への変換からディスプレイによる信号の受信までの画像取得チェーンの全体の反復を実行することもできる。次いで、少なくとも1つのマイクロコントローラ又はプログラム可能なロジック回路を一般に有する画像取得チェーンの一部において、ディスプレイに可能な限り近接した状態で、信号の平均値の取得が実行される。
本発明によれば、処理サブステップE32は、それぞれの画像取得ステップEの後に、、N回にわたって反復され、これは、感光点のそれぞれの行について実行される。従って、それぞれのステップEにおいて、行ごとにN個の多重信号SMが得られる。特定の実施形態によれば、サブステップE32の反復は、読取りカウンタによって実現され、この値をnと表記する。この特定の実施形態によれば、初期化ステップEにおいて、読取りカウンタの値nは、値1となるように設定される。処理サブステップE32の完了の際に、カウンタの値nが値Nと等しいかどうかをサブステップE33において判定することができる。等しくなければ、サブステップE34において1単位だけカウンタの値nを増分し、且つ、サブステップE32の全体を反復することができる。カウンタの値nが値Nに等しい場合には、それぞれの感光点P〜Pについて得られたN個の処理済みの信号の平均値をサブステップE35において取得する。行ごとの処理の際に得られるN個の処理済みの信号は、例えば、P〜Pなどの同一の行のそれぞれの感光点に由来している。ステップEは、それぞれの行について反復される(ピクセルP〜P、且つ、次いで、ピクセルP〜P)。平均値の取得は、例えば、算術又は二次平均値の取得である。これを読取りカウンタの値n又は特定の信号の振幅に基づいて重み付けすることもできる。例えば、既定のバスケットの外に位置するものなどの信号の異常値を除去することもできる。平均値の取得は、具体的には、N個の多重化及びデジタル化済みの信号に対して実行することができる。次いで、平均値取得サブステップE35によって得られた信号を、単一の処理サブステップE32から生成された信号であるかのように、同一の方式により、画像取得チェーンの残りの部分によって利用することができる。
本発明は、2つの処理操作の間において、ノイズがその他のノイズとは少なくとも部分的に相関しておらず、且つ、従って、部分的に相殺されるという点に鑑み、アナログ信号を処理するサブステップE32において混入する電子ノイズを低減できるようにしている。更に詳しくは、完全に相関していないノイズの場合には、N回の処理サブステップE32におけるノイズの全体は、単一のサブステップE32において混入するノイズとの関係において、Nの平方根
Figure 0006177525
によって除算される。従って、2回の処理サブステップE32(N=2)の場合には、ノイズは、40パーセント超だけ、既に低減されていることを理解されたい。リアルタイム処理の場合には、読取り速度を低化させないように、処理サブステップE32を特定の回数を上回っては反復させない。サブステップE32は、例えば、感光点のそれぞれの行ごとに、2〜10回にわたって反復される(2≦N≦10)。
読取りステップEが完了した際に、信号には、任意選択により、ステップEにおいて事後処理を施してもよく、且つ、信号をステップEにおいて利用及び/又は表示してもよい。事後処理は、例えば、それぞれの感光点P〜Pごとの利得補正に関係するものであってよい。利得補正(ピクセルごと)は、感光点P〜Pに蓄積された電荷と、この電荷が集積された電圧と、の間の比率の関係が、すべての感光点P〜Pにおいて同一の線形係数に対応していないという点に鑑み、必要となる。
特定の実施形態によれば、有用な画像を、即ち、感光点P〜Pがそのために露光される画像を取得するそれぞれのステップEは、オフセット画像を、即ち、感光点P〜Pがそのために露光されない画像を取得するステップと、このオフセット画像を読み取るステップと、に後続している。この結果、事後処理ステップEにおいて、有用な画像をオフセット画像に基づいて補正することができる。オフセット補正は、一般に、感光装置1、1’、及び1’’内において使用される半導体コンポーネント、具体的には、フォトダイオードDp、スイッチングダイオードDc、及びトランジスタT、T、及びTのすべてが厳密に同一ではないという点に鑑み、必要となる。有用な画像とオフセット画像が存在する場合には、有用な画像とオフセット画像の間におけるピクセルごとの減算により、オフセット画像に基づいた有用な画像の補正を実行してもよい。電荷/電圧変換段階のゼロへのリセットが実行されない場合には、オフセット補正は、相関二重サンプリングによって構成される。
更に、特定の実施形態によれば、オフセット画像を読み取るステップは、有用な画像を読み取るステップEと同一である。換言すれば、露光されない状態において感光点P〜P内に蓄積される電荷を表すと共にオフセット信号と呼ばれるアナログ信号をN回にわたって処理し、且つ、次いで、有用な信号と同様の方式により、処理サブステップE32によって生成されたノイズを低減するように、ピクセルごとに平均値を取得する。
特定の実施形態によれば、本発明による制御方法は、処理サブステップE32と平均値取得サブステップE35のいくつかの順序付けを有しており、処理サブステップE32は、その順序付けに応じて、異なるものであってよい。一例として、第1の処理サブステップE32は、アナログ信号のサンプリング/保持ステップ321及び多重化ステップ322を有することが可能であり、且つ、第2のサブステップE32は、多重化信号SMの増幅ステップ323及びデジタル化ステップ324を有することが可能であり、それぞれのサブステップE32は、その結果として生成されるN個の信号が第1及び第2の平均値取得サブステップE35においてそれぞれ平均値が取得される前に、N回にわたって反復される。
図5及び図6は、タイムチャートにより、マトリックス2、2’、又は2’’の行に従ってアナログ信号を処理する操作の順序付けの2つの異なる可能性を示している。以下の説明においては、Nl行×Nc列として編成された感光点のマトリックスについて検討する。タイムチャートにおいては、High状態を能動的な状態であると見なし、且つ、Low状態を受動的な状態であると見なされたい。
図5は、処理サブステップE32が、次の行を検討する前に、同一の行についてN回にわたって反復される第1の可能性を示している。更に正確には、この可能性によれば、同一の行から由来するN個の信号の行ごとの平均値の取得が実行される。換言すれば、所与のピクセルの行を検討する場合に、1つの列に対応した(即ち、1つの列の最下部に位置した)それぞれの読取り回路が、前述の行に位置しているピクセルに由来するN個の連続した信号を収集する。ピクセルの読取りの際には、電位の読取り値は漸近値に向かって変化し、この漸近値は、ピクセルによって収集される電荷であることが知られている。サンプリング及び保持ユニット321によってこの電位のN個の連続的なサンプルを収集することにより、それぞれの連続的に収集されたサンプルは、漸近値に接近する。従って、検討対象の行のそれぞれのピクセルについて、これらのN個のサンプルの平均値は、そのピクセル内に収集されている電荷をより正確に表しており、これは、N回の読取りが、感光点をゼロにリセットすることなしに(いくつかの行にわたる)N回の完全な取得によってのみ実行される場合と対照的である。尚、この例においては、Nは、3に等しくなるように選択されているが、当然、2以上の任意のその他の整数値も可能である。第1タイムチャートC5RAZは、感光点をゼロにリセットする期間TRAZを示している。図3との関係において、タイムチャートC5RAZは、リセットツーゼロ導体YRAZ1及びYRAZ2用の信号の可能な形状を示している。第2タイムチャートC5expoは、画像を取得するステップEの期間Texpo、即ち、感光点が放射に晒される期間を示している。その他の3つのタイムチャートC51、C52、及びC5Nlは、それぞれ、第1の、第2の、且つ、最後の行の信号が、サブステップE32によって処理される期間T51、T52、及びT5Nlを表している。図3との関係において、タイムチャートC51及びC52は、恐らくは行導体Y及びYにそれぞれ印加してもよい信号を示している。これらのタイムチャートC5RAZ、C5expo、C51、C52、及びC5Nlは、
−それぞれの期間Texpoは、期間TRAZに後続しており、
−期間Texpoの完了の際に、第1行のNc信号は、3回にわたって処理され、
−第1の行の信号の最後の処理の後に、第2の行のNc信号が3回にわたって処理され、且つ、
−対応する信号の3回にわたる処理が、最後の行まで、以下同様に継続する、
ことを示している。
この後に、サブステップE35と、ステップE及びEと、を実行することができる。画像を取得する新しいステップEは、最後の行を処理するサブステップE32の最後の反復が完了したらすぐに実行してもよい。
当然のことながら、受動型の感光装置の場合には、その信号が処理の対象である行に属する感光点の電荷は、図4を参照して説明した読取りステップEに従って、第1処理サブステップE32の前に変換しておかなければならない。
図6は、アナログ信号を処理する動作を順序付けする第2の可能性を示しており、この場合には、処理サブステップE32は、反復される前に、連続的にそれぞれの行を検討している。この例においては、Nは、2に等しくなるように選択されている。図6において、感光点をゼロにリセットするタイムチャートC6RAZと感光点を露光させるC6expoは、それぞれ、タイムチャートC5RAZ及びC5expoと同一である。3つのその他のタイムチャートC61、C62、及びC6Nlは、それぞれ、第1の、第2、及び最後の行の信号がサブステップE32によって処理される期間T61、T62、及びT6N1を示している。図5のタイムチャートとは対照的に、タイムチャートC6RAZ、C6expo、C61、C62、及びC6Nlは、露光期間Texpoの完了の際に、まず、第1行のNc信号が処理され、これに第2行のNc信号が後続し、且つ、対応する信号の処理が、最後の行まで、以下同様に継続されることを示している。この後に、第1の行、第2の行、及び後続の行の2回目の処理が、最後の行まで実行される。最後の行を処理するサブステップE32のN回の反復の後に、平均値取得ステップE35と、次いで、事後処理ステップE及び利用及び/又は表示ステップEと、を実行してもよい。画像を取得する新しいステップEを実行することもできる。
図5及び図6に示されている特定の実施形態によれば、すべての感光点の電荷を表すアナログ信号は、それぞれの感光点に対する処理サブステップE32のN回の反復の後に、ゼロにリセットされる。従って、2枚の連続した有用な画像を考慮すれば、第1画像を得るためのサブステップE32のN回の反復に伴うアナログ信号のゼロへのリセットは、次の画像を得るための先行するステップEのゼロへのリセットに対応している。
図7は、タイムチャートにより、本発明による方法の別の特定の実施形態を示しており、この場合に、Nは2に等しい。第1タイムチャートC7expoは、画像を取得するステップEの期間Texpoを示している。3つのタイムチャートC71、C72、及びC7Nlは、それぞれ、第1の、第2の、及び最後の行がサブステップE32によって処理される期間T71、T72、及びT7Nlを示している。その他の3つのタイムチャートC7RAZ1、C7RAZ2、及びC7RAZNlは、第1の、第2の、及び最後の行のアナログ信号がそれぞれゼロにリセットされる期間TRAZ1、TRAZ2、及びTRAZNlを示している。この特定の実施形態によれば、検討対象の行のすべての感光点の電荷を表すアナログ信号は、次の行を検討する前に、ゼロにリセットされる。この実施形態は、連続的な露光期間Texpoに対して、或いは、少なくともすべての感光点から生成される信号の処理の持続時間全体を上回るものに対して、特に適合されている。図7において、感光点を露光させるステップEは、読取りステップEと並行して実行されるものと想定されている。信号を処理する操作の順序付けは、図5を参照して説明した可能性に従って実行され、即ち、処理サブステップE32は、次の行を検討する前に、同一の行についてN回にわたって反復される。一方、第1行の信号を処理するN回のサブステップE32の後に、これらの信号は、期間TRAZ1においてゼロにリセットされる。この後に、期間TRAZ2においてゼロにリセットされる前に、第2行の信号がN回にわたって処理され、且つ、期間TRAZNlにおいてゼロにリセットされる前に、マトリックス2、2’、又は2’’のすべての行について対応する信号のN回にわたる処理が最後の行まで以下同様に継続される。次いで、ステップE35、E、及びEが実行される。この結果、この後に、新しい読取りステップEにより、新しい画像を取得し、様々な行の信号を連続的に処理することができる。
本発明は、画像取得チェーンのハードウェアの変更を要することなしに、単純且つ経済的な方式によって画像取得チェーンによって生成されるノイズを低減できるようにしている。感光点ごとに実行される処理操作の回数Nは、所望の信号対ノイズ比と、画像取得チェーンのハードウェアリソースと、に基づいて容易に適合させることができる。

Claims (10)

  1. 行(L〜L)と列(Cl〜Cl)として編成された感光点(P〜P)のマトリックス(2、2’、2’’)を有する感光装置(1、1’、1’’)を制御する方法であって、
    それぞれの感光点(P〜P)がその最中に電荷を蓄積することができる画像を取得する取得ステップ(E)と、
    前記取得ステップ(E )で取得した画像を読み取る読取ステップ(E)と、
    を含み、
    前記読取ステップ(E)は、
    前記様々な感光点(P〜P)に蓄積された前記電荷を、この電荷を表すアナログ信号に変換する先行する変換サブステップ(E31)と、
    前記変換サブステップ(E 31 )により変換されたアナログ信号の多重化ステップ(322)を有し、各感光点(P 〜P )ごとに、同一の取得ステップ(E )で取得された画像に対して、N回にわたって反復して多重化処理し、Nは、2以上の整数である処理サブステップ(E32)と、
    を含み、
    前記読取ステップ(E)は、前記取得ステップ(E)ごとに単一のデジタル画像を供給するように、前記処理サブステップ(E 32 )で処理された各感光点(P〜PごとのN個の信号の平均値をそれぞれ取得するサブステップ(E35)を有する
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記アナログ信号は電圧であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記処理サブステップ(E 32 は、前記アナログ信号をデジタル信号に変換するステップ(324)を含むことを特徴とする請求項1及び2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 前記処理サブステップ(E32)は、その多重化ステップ(222)の直前に実行される前記アナログ信号のサンプリング/保持ステップ(321)を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記処理サブステップ(E32)は、前記アナログ信号の、又は、適宜、前記デジタル信号の増幅ステップ(323)を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記感光点(P〜P)が露光される、有用な画像と呼ばれる画像を取得するそれぞれのステップ(E)は、前記感光点(P〜P)が露光されない、オフセット画像と呼ばれる画像を取得するステップ(E)と、このオフセット画像を読み取るステップ(E)と、に後続しており、前記オフセット画像を読み取る前記ステップ(E)は、前記有用な画像を読み取る前記ステップ(E)と同一であり、前記有用な画像は、前記オフセット画像に基づいて補正されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記処理サブステップ(E32)は、次の行を処理する前に、同一の行についてN回にわたって反復されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記処理サブステップ(E32)は、反復される前に、連続的にそれぞれの行を処理することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  9. すべての前記感光点の前記電荷を表す前記アナログ信号は、それぞれの感光点(P〜P)に関する前記処理サブステップ(E32)の前記N回の反復の後に、ゼロにリセットされることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 検討対象の行のすべての前記感光点(P〜P)の前記電荷を表す前記アナログ信号は、次の行を検討する前に、ゼロにリセットされることを特徴とする請求項7に記載の方法。
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