JP6177189B2 - 送信装置、受信装置、車内通信システム及び車内通信方法 - Google Patents

送信装置、受信装置、車内通信システム及び車内通信方法 Download PDF

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Description

この発明は、移動体に搭載可能な又は持ち運び可能な送信装置、受信装置及び車内通信システム、並びに、この車内通信システムにおける車内通信方法に関する。
列車又は自動車等のような移動体に搭載可能又は持ち運び可能な送信装置と、その送信装置から送信される通信データを受信する受信装置とから構成される従来の車内通信システムとして、送信装置と受信装置との間の通信品質を向上させるために、複数の通信経路を用いるものがある。ここで、通信経路は、送信装置と受信装置との間の通信に用いられる経路であって、本出願では通信経路を「ネットワーク」とも言う。通信に使用される通信方式及び通信に使用される周波数帯は通信品質に影響を与えるので、送信装置と受信装置との位置関係が同じ通信であっても、異なる通信経路による異なる通信の間では又は異なる周波数帯を使用する通信の間では、通信品質に違いが生じる。
したがって、複数の通信経路を用いる車内通信システムは、複数の通信経路の各々の特性及び通信状態に応じて、選択可能な複数の通信経路の中から最適な通信経路を選択する。
このような通信経路の選択を、ユーザーによる手動の切り替えによって実行する場合は、ユーザーに煩雑な操作が要求される。そこで、複数の通信経路の各々の能力、例えば、要求遅延を満たし得る能力に応じて、複数の通信経路の各々についての重み値を定義する重み付けを行い、通信を行なう際に、複数の通信経路の各々の重み値に基づいて、通信経路を選択する通信方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−74600号公報(例えば、第9−18頁、図1)
しかしながら、上記複数の通信経路の中には、送信制限時間が規定されていない第1の通信方式を用いる第1の通信経路の他に、予め定められた送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信が許可されるという規定を持つ第2の通信方式を用いる第2の通信経路がある。通信状況が変動する環境で、このような第2の通信経路が選択肢にある車内通信システムで特許文献1の選択方法を用いた場合には、第2の通信経路が要求遅延を満たしうる能力が他の通信経路の能力よりも高いときに、第2の通信経路を選択する頻度が増える。第2の通信経路は、予め定められた送信制限時間以内に限り通信が許可されるという規定を持つ通信方式を採用しているので、送信制限時間内で設定されている送信可能時間を使い切ると、第2の通信経路による通信が中断するという問題がある。このように、送信可能時間を使い切った場合には、第2の通信経路以外の他の通信経路による通信をすることができない通信状況のときであっても、第2の通信経路を使用することができず、第2の通信経路を有効に利用することができなかった。特に、受信装置が処理を実行する予定の時刻又は期限が設定されている情報を通信データとして送信する送信装置を有する通信システムにおいて、第2の通信経路を使用することができない状況になれば、受信装置が処理を実行する予定の時刻に又は期限内に、受信装置による処理を完了することができないという問題が生じる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、送信制限時間が規定されていない第1の通信方式の他に、送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信が許可されるという規定を持つ第2の通信方式を用いることができる通信において、第2の通信方式を有効に利用することができる送信装置、受信装置、車内通信システム及び車内通信方法を提供することを目的とする。
この発明に係る送信装置は、第1の通信方式で通信データを送信する第1の通信部と、予め定められた送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信データの送信が許可されるという規定を持ち、前記第1の通信方式と異なる通信方式である第2の通信方式で、通信データを送信する第2の通信部と、前記送信制限管理期間内における前記第2の通信部を使用する通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が前記送信制限時間を超えないように、前記送信制限管理期間内における前記第2の通信部による通信データの送信が許可される時間の上限値を決定するスケジューリング部と、前記第1の通信部による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が、予め定められた判断基準時間を超えるか否かを監視する通信状態監視部と、前記通信状態監視部によって前記伝送遅延時間が前記判断基準時間を超えることが検知されたときに、前記第2の通信部による通信データの送信にかかる前記送信時間の合計時間が前記上限値を超えない場合には、前記第2の通信部に、送信対象の通信データの送信を指示する送信指示部と、を備えるものである。
また、この発明に係る受信装置は、上記送信装置の第1の通信部から送信された第1の通信データを受信する第3の通信部と、上記送信装置の第2の通信部から送信された第2の通信データを受信する第4の通信部と、前記第3の通信部と、前記第4の通信部とから、同一の内容の通信データを受信した場合、いずれかの通信データを出力する受信制御部とを備えるものである。
また、この発明に係る車内通信システムは、上記送信装置と、上記受信装置と、現在位置の情報を取得し前記現在位置の情報を前記送信装置へ供給する現在位置取得部とを備えるものである。
また、この発明に係る車内通信方法は、送信装置と受信装置との間で、第1の通信方式と、予め定められた送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信データの送信が許可されるという規定を持ち、前記第1の通信方式と異なる通信方式である第2の通信方式とで、通信を行う車内通信システムの通信方法であって、
前記送信装置が行う処理は、前記第1の通信方式で通信データを送信するステップと、前記送信制限管理期間内における前記第2の通信方式を使用する通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が前記送信制限時間を超えないように、前記送信制限管理期間内における前記第2の通信方式による通信データの送信が許可される時間の上限値を決定するステップと、前記第1の通信方式による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が、予め定められた判断基準時間を超えるか否かを監視するステップと、前記伝送遅延時間が前記判断基準時間を超えることが検知されたときに、前記第2の通信方式による通信データの送信にかかる前記送信時間の合計時間が前記上限値を超えない場合には、前記第2の通信方式による前記通信データの送信を指示するステップと、を含み、
前記受信装置が行う処理は、前記第1の通信方式によって受信された通信データと前記第2の通信方式によって受信された通信データとが、同一の内容の通信データである場合、受信された前記通信データの一方の通信データを出力するステップを含む、ものである。
また、この発明に係る他の車内通信方法は、送信装置と受信装置との間で、第1の通信方式と、予め定められた送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信データの送信が許可されるという規定を持ち、前記第1の通信方式と異なる通信方式である第2の通信方式とで、通信を行う車内通信システムの通信方法であって、
前記送信装置が行う処理は、前記第1の通信方式で通信データを送信するステップと、前記送信制限管理期間を複数のタイムスロットに分割し、前記第2の通信方式で通信データ送信することを許容する送信可能時間を前記複数のタイムスロットの各々に割り当てるステップと、前記第1の通信方式による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が、予め定められた判断基準時間を超えるか否かを監視するステップと、現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間に基づいて前記第2の通信方式による通信データの送信をするか否かを判定し、さらに前記第2の通信方式を用いて前記通信データが送信された場合に、前記現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間から、第2の通信方式で前記通信データを送信するのに使用した時間を減算する計算によって得られた値を、前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間の残り時間として記憶するステップと、を含み、
前記受信装置が行う処理は、前記第1の通信方式によって受信された通信データと前記第2の通信方式によって受信された通信データとが、同一の内容の通信データである場合、受信された前記通信データの一方の通信データを出力するステップを含む、ものである。
この発明においては、第1の通信部における伝送遅延時間が判断基準時間を超えることが検知されたときに、第2の通信部による通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が、送信制限管理期間内における第2の通信部を使用するデータ送信の合計時間として決定された上限値を超えない場合には、第2の通信部が、送信対象の通信データの送信を行う。このため、この発明によれば、予め定められた送信制限管理期間ごとに予め定められた送信制限時間以内に限り通信が許可される通信経路を有効に利用することができる。
この発明の実施の形態1に係る送信装置、受信装置、及び車内通信システムの主要な構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る送信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る車内通信方法の主要な処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る送信装置の送信可能時間割当部が割り当てる、1つの送信制限管理期間内のタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。 実施の形態1に係る送信装置の送信可能時間割当部が割り当てる、1つの送信制限管理期間内の1分経過時におけるタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。 実施の形態1に係る送信装置の送信可能時間割当部が割り当てる、1つの送信制限管理期間内の1分経過時におけるタイムスロットに関する情報の他の例(送信可能時間を超過したき)をタイムスロット割当リストとして示す図である。 実施の形態1に係る送信装置の送信可能時間割当部が割り当てる、1つの送信制限管理期間内の送信可能時間を超過した後に設定されるタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。 実施の形態1に係る送信装置の送信可能時間割当部が割り当てる、ある送信制限管理期間の次の送信制限管理期間内のタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。 実施の形態1に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図9の受信装置の通信データ出力判定部が、第3の通信部と第4の通信部でそれぞれ受信した通信データを、受信データ入力部に供給するかどうかを判定する処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る送信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係る送信装置の将来位置推定部が保持する将来推定位置参照テーブルの一例を示す図である。 実施の形態2に係る送信装置の将来位置推定部が保持する将来推定位置参照テーブルに基づく、現在時刻からの経過時間と、送信装置の存在位置との関係の一例を示す図である。 実施の形態2に係る送信装置の時刻位置別送信量推定部が保持する将来送信要求推定時間参照テーブルの一例を示す図である。 実施の形態2に係る送信装置の送信可能時間割当部が割り当てる、1つの送信制限管理期間内のタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。 実施の形態2に係る送信装置の時刻位置別送信量推定部が保持する、ある時間帯での将来送信要求推定時間参照テーブルの一例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る送信装置10、受信装置30及び車内通信システム1の主要な構成を示すブロック図である。図1に示されるように、車内通信システム1は、送信装置10と受信装置30とを含むシステムである。車内通信システム1は、例えば、列車又は自動車等のような移動体に搭載可能なシステムである。また、車内通信システム1は、実施の形態1に係る車内通信方法を実施することができるシステムである。図1において、送信装置10と受信装置30とは、複数の通信経路を用いて(例えば、第1の通信経路21及び第2の通信経路22のいずれかを選択的に用いて)通信可能に接続される。なお、送信装置10は、受信装置としての構成を備えた通信装置であってもよく、受信装置30は、送信装置としての構成を備えた通信装置であってもよい。また、車内通信システム1において使用可能な通信経路の数は、2経路に限定されず、3経路以上であってもよい。
図1に示されるように、送信装置10は、主要な構成として、第1の通信方式で第1の通信経路21を介してデータ通信をする第1の通信部101と、第2の通信方式で第2の通信経路22を介してデータ通信をする第2の通信部102と、送信制御部103と、送信データ出力部104とを備える。送信制御部103は、送信データ出力部104から供給されるデータを、第1の通信部101及び第2の通信部102のうちの少なくともいずれか一方から受信装置30へ送信するための制御を行なう。
第1の通信方式は、「予め定められた期間(送信制限管理期間)の各々において、予め定められた送信制限時間以内に限り送信が許可される」という規定を持たない通信方式である。すなわち、第1の通信方式は、予め定められた送信制限管理期間の各々において、時間的な制限無しに送信が許可される通信方式である。ここで、予め定められた送信制限時間は、後述する複数のタイムスロットの各々における送信可能時間(すなわち、送信許容時間)の、1つの送信制限管理期間における総計(すなわち、合計時間)である。第1の通信方式は、無線通信方式であり、例えば、IEEE802.11b/g/n等の無線LAN(ローカルエリアネットワーク)による通信方式である。ただし、第1の通信方式は、この通信方式に限定されるものではない。
第2の通信方式は、「予め定められた送信制限管理期間の各々において、予め定められた送信制限時間以内に限り送信が許可される」という規定を持つ通信方式である。すなわち、第2の通信方式は、「予め定められた送信制限管理期間の各々において、予め定められた送信制限時間以内でしか送信できない」という規定を持つ通信方式である。言い換えれば、第2の通信方式は、予め定められた送信制限管理期間の各々において、予め定められた送信制限時間以内に送信が許可され、送信制限時間を超える送信が許可されない通信方式である。第2の通信方式は、第1の通信方式とは異なる無線通信方式であり、例えば、日本における「特定小電力無線」の通信方式である。特定小電力無線の通信方式は、送信制限管理期間を予め定められた一定の時間である1時間を規定しており、この1時間の送信制限管理期間においては、予め定められた送信制限時間である360秒以内に限り通信が許可されることを規定している。
送信装置10の第1の通信部101から送信された信号は、第1の通信経路21を介して伝送され、受信装置30の第3の通信部301によって受信される。また、送信装置10の第2の通信部102から送信された信号は、第2の通信経路22を介して伝送され、受信装置30の第4の通信部302によって受信される。第1の通信経路21は、第1の通信方式が規定する搬送波周波数を用いる通信経路である。また、第2の通信経路22は、第2の通信方式が規定する搬送波周波数を用いる通信経路である。従って、第1の通信方式と第2の通信方式とが共に無線通信方式であって、送信装置10と受信装置30との位置関係が同じであっても、第1の通信方式及び第2の通信方式のそれぞれの搬送波周波数の雑音成分が異なるために、第1の通信方式による通信品質と第2の通信方式による通信品質とは異なる。
図1に示されるように、受信装置30は、主要な構成として、第1の通信方式でデータ通信をする第3の通信部301と、第2の通信方式でデータ通信をする第4の通信部302と、受信制御部303と、受信データ入力部304とを備える。第3の通信部301は、送信装置10の第1の通信部101から第1の通信経路21を介して送信された信号を受信し、この受信された信号を第1の通信方式で受信データに変換する。第4の通信部302は、送信装置10の第2の通信部102から第2の通信経路22を介して送信された信号を受信し、この受信された信号を第2の通信方式で受信データに変換する。受信装置30の受信制御部303は、第3の通信部301又は第4の通信部302によって取得された通信データを、受信データ入力部304に供給する。このとき、受信制御部303は、第3の通信部301によって受信された通信データと第4の通信部302によって受信された通信データとを取得し、第3の通信部301及び第4の通信部302によって同じ通信データが受信された場合は、その内の一方の通信データを選択して、この選択された通信データを受信データ入力部304に供給する。この選択は、例えば、以下の方法による。第1の方法は、受信制御部303が、それぞれの通信データの受信時における信頼性又はエラー状況を示す情報を取得するなどして、この取得された情報に基づいて最適な通信データを選択する方法である。第2の方法は、受信制御部303が時間的に先に取得した通信データを選択し、時間的に後に取得した通信データを無視する方法である。なお、受信制御部303による選択の方法は、上記例に限定されない。
図2は、この発明の実施の形態1に係る送信装置10の構成を概略的に示すブロック図である。図2に示されるように、実施の形態1に係る送信装置10は、図1に示される構成の他に、通信状態監視部105と、送信経路指示部106と、送信可能時間割当部107と、送信可能時間管理部108と、判断基準時間を設定する判断基準時間調整部109とを備えている。送信可能時間割当部107は、スケジューリング部120を構成する。また、送信制御部103と送信経路指示部106と送信可能時間管理部108とは、送信指示部130を構成する。スケジューリング部120は、送信制限管理期間内における第2の通信部102を使用する通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が送信制限時間を超えないように、送信制限管理期間内における第2の通信部102による通信データの送信時間の合計時間の上限値を決定する。送信指示部130は、第1の通信部101による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が、予め定められた判断基準時間を超えるか否かを監視し、通信状態監視部105によって伝送遅延時間が判断基準時間を超えることが検知されたときに、第2の通信部102による通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が前記上限値を超えない場合には、第2の通信部102に、送信対象の通信データの送信を指示する。
スケジューリング部120の送信可能時間割当部107は、送信制限管理期間を複数のタイムスロットに分割し、第2の通信部102を用いることを許容する送信可能時間を複数のタイムスロットの各々に割り当てることが望ましい。
送信指示部130の送信可能時間管理部108は、送信可能時間割当部107によって割り当てられた送信可能時間を記憶し、通信状態監視部105によって伝送遅延時間が判断基準時間を超えることが検知されたときに、現在時刻に該当するタイムスロットに割り当てられた送信可能時間に基づいて第2の通信部102を用いるか否かを判定し、さらに第2の通信部102を用いて通信データが送信された場合に、現在時刻に該当するタイムスロットに割り当てられた送信可能時間から、第2の通信部102で通信データを送信するのに使用した時間を減算する計算によって得られた値を、最新の送信可能時間(すなわち、送信可能時間の残り時間)として記憶することが望ましい。送信指示部130の送信制御部103は、送信可能時間管理部が第2の通信部102を使用すると判定した場合は、第2の通信部102に、送信対象の通信データの送信を指示することが望ましい。
以下に、実施の形態2に係る送信装置10の構成をより具体的に説明する。通信状態監視部105は、第1の通信部101による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が判断基準時間を超過したか否かを監視して、その結果を監視結果として出力する。通信状態監視部105は、この伝送遅延時間が判断基準時間を超過したことを検知したときに、第2の通信部102を用いて通信データの送信を行うことを要求するために、監視結果を送信経路指示部106に供給する。つまり、第1の通信部101の通信にかかる伝送遅延時間が判断基準時間を超過したことを検知したときに送信経路指示部106へ供給される監視結果は、第2の通信部102を用いて通信データを送信することを要求する送信要求信号と同等である。
ここで、伝送遅延時間とは、送信データ出力部104が受信装置30へ通信データの送信を指示してから実際に第1の通信部101が送信を開始するまでの時間である。第1の通信部101は、送信制御部103が第1の通信部101に対して送信を指示した時に、まず第1の通信経路21の通信状況を確認して、送信可能と判断した時に、実際に第1の通信部101が送信を開始する。第1の通信部101は、例えば、第1の通信経路21の搬送波周波数の受信電力レベルを感知し、受信電力レベルが、あるしきい値よりも高い場合は送信を行わず、受信電力レベルが、あるしきい値以下であれば送信を行なう方式、すなわち、キャリアセンスとも呼ばれる手法で、第1の通信経路21での通信状況を確認する。この場合、第1の通信部101は、第1の通信経路21の搬送波周波数の受信電力レベルがあるしきい値よりも高い場合は、受信電力レベルがしきい値以下になるまで、通信データの送信を待つことになり、伝送遅延時間は長くなる。
また、他の態様として、第1の通信部101が第1の通信方式で通信データを送信するときに受信装置30からの受信応答を受けるような通信プロトコルを用いて送信開始を判断する場合は、第1の通信部101が受信装置30の第3の通信部301へ一旦信号を送信し、受信装置30の第3の通信部301から受信応答を受けたときに、実際に第1の通信部101が送信を開始することとしてもよい。
図3は、実施の形態1に係る車内通信方法の主要な処理を示すフローチャートである。図3に示される車内通信方法は、送信装置10と受信装置30との間で、第1の通信方式と、予め定められた送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信データの送信が許可されるという規定を持ち、第1の通信方式と異なる通信方式である第2の通信方式とで、通信を行う車内通信システムの通信方法である。送信装置10は、送信制限管理期間に少なくとも1つのタイムスロットを設定し(望ましくは、複数のタイムスロットに分割し)、第2の通信方式で通信データ送信することを許容する送信可能時間をタイムスロットの各々に割り当てており、データ送信に際し、以下の処理を実行する。
図3に示されるように、送信装置10は、先ず、現在時刻情報から現在時刻のタイムスロットを特定し(ステップS1)、次に、第1の通信部101(第1の通信方式)による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が、予め定められた判断基準時間を超えるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2における判定がYESの場合には、送信装置10は、現在時刻に該当するタイムスロットに割り当てられた送信可能時間に基づいて第2の通信部102(第2の通信方式)による通信データの送信をするか否かを判定する(ステップS3)。この判定処理の詳細は後述する。
ステップS3における判定がYESの場合には、送信装置10は、現在時刻に該当するタイムスロット内で第2の通信部102(第2の通信方式)による通信データの送信を行い(ステップS4)、現在時刻に該当するタイムスロットの送信可能時間の残り時間を更新する(ステップS4)。
ステップS2における判定がNOの場合、及び、ステップS2における判定がNOの場合には、送信装置10は、第1の通信部101(第1の通信方式)による通信データの送信を行う(ステップS5)。
ステップS4又はステップS5の後に、送信装置10は、送信対象の通信データの有無を判定し(ステップS6)、通信データがあれば、処理をステップS1に戻し、通信データがなければ送信処理を終了する。
次に、判断基準時間について説明する。送信装置10から送信される通信データの中には、この通信データを受信した受信装置30で実行する処理の条件、例えば、時刻又は期限の設定情報等を含むものがある。例えば、送信装置10から送信される通信データが画像データを含むときには、通信データは、受信装置30が受信した画像データに基づく画像を表示する時刻又は期限の設定情報等を含む場合がある。また、送信装置10から送信される通信データの中に、受信装置30が実行する処理の実行時刻又は実行開始期限を示す情報が含まれる場合がある。送信装置10から送信される通信データに含まれている情報が処理の実行時刻であれば、現在時刻と処理の実行時刻との差を処理要求時間とし、送信装置10から送信される通信データに含まれている情報が実行開始期限を示す情報であれば、その実行開始期限までの時間を処理要求時間とする。
もしくは、判断基準時間調整部109は、車内通信システム1において通信データの種類とその実行時刻又は実行開始期限とを示す情報が予め決められている場合は、送信指示のあった通信データの種類に基づいて対応づけられた時間を処理要求時間として設定する。
判断基準時間調整部109は、判断基準時間として、処理要求時間から、さらに第2の通信部102から第2の通信経路22を介して受信装置30の第4の通信部302で受信して通信データが取得されるまでの時間を引いた値を設定する。例えば、最大200ミリ秒後に処理開始が必要な通信データを送信する場合(すなわち、処理要求時間が200ミリ秒である場合)に、その通信データを第2の通信方式で送信するために必要な通信時間が10ミリ秒であれば、判断基準時間調整部109は、処理要求時間である200ミリ秒から10ミリ秒を引いた時間である190ミリ秒を判断基準時間とする。この場合、第1の通信方式での伝送遅延時間が判断基準時間190ミリ秒を超えるときは、第2の通信方式で通信データを送信するので、送信データ出力部104からの送信指示から200ミリ秒後の時点である処理開始時刻に、送信データの送信が完了している。また、判断基準時間調整部109は、上述の10ミリ秒に対して1ミリ秒のマージンを付与して11ミリ秒とし、判断基準時間を189ミリ秒(=200ミリ秒−11ミリ秒)としてもよい。また、判断基準時間調整部109は、送信する通信データの中に処理要求時間を示す情報がなければ、又は通信データの種類から処理要求時間を示す情報が設定できなければ、判断基準時間として、通信をするのに充分に長い時間(例えば、予め決められた時間)に設定することとしてもよい。
送信経路指示部106は、通信状態監視部105から与えられた監視結果(要求)に応じて、通信データの送信に第1の通信部101と第2の通信部102とのうちのいずれか一方又は両方を用いるかを送信制御部103に指示する。
送信制御部103は、送信経路指示部106からの指示に基づいて、第1の通信部101と第2の通信部102とのうちのいずれか又は両方を用いて通信をするように制御する。
送信可能時間割当部107は、予め定められた送信制限管理期間を複数のタイムスロットに分割し、第2の通信部102を用いることを許容する送信可能時間をタイムスロット単位で(すなわち、複数のタイムスロットの各々に)割り当てる。ここで、タイムスロットの各々に割り当てられた送信可能時間の総計(合計時間)である上限値は、送信制限時間以内に設定する。
図4は、実施の形態1に係る送信装置10の送信可能時間割当部107が割り当てる、1つの送信制限管理期間内のタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。図4に示される例では、1時間の送信制限管理期間を、60個のタイムスロットに分割し、1分単位のタイムスロットごとに送信可能時間を6.000秒(すなわち、6秒)と設定している。つまり、タイムスロット単位で割り当てられた送信可能時間の総計は、360秒(=6秒×60)としている。また、図4は、現在時刻が8:00(8時00分)のときのタイムスロットを表している。図4では、60個のタイムスロットの各々における送信可能時間を、互いに等しい時間である6.000秒と設定しているが、60個のタイムスロットの各々における送信可能時間は互いに等しい時間である必要はない。また、送信可能時間の総計は、送信制限時間と同一である必要はなく、送信制限時間以内であれば良い。
図5は、実施の形態1に係る送信装置10の送信可能時間割当部107が割り当てる、1つの送信制限管理期間内の1分経過時におけるタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。図5は、図4のタイムスロットを初期設定値とした場合において、時刻8:00から時刻8:01の間に、第2の通信部102を0.010秒(すなわち、10ミリ秒)使用した時のタイムスロット(No.1〜60)に関する情報の一例を示す。このように、送信可能時間管理部108が、該当するタイムスロットの間に第2の通信部102を用いた場合に、送信可能時間割当部107から取得した送信可能時間の残り時間6.000秒から第2の通信部102を用いた時間0.010秒を減算した5.990秒を、該当するタイムスロットにおける最新の送信可能時間の残り時間とする更新を行う。つまり、図5は、現在時刻に該当するタイムスロット(例えば、No.1)に設定された送信可能時間の残り時間が、5.990秒になったことを示す。
図6は、実施の形態1に係る送信装置10の送信可能時間割当部107が割り当てる、1つの送信制限管理期間内の1分経過時におけるタイムスロットに関する情報の他の例をタイムスロット割当リスト(送信可能時間を超過したき)として示す図である。図6は、時刻8:00から時刻8:01の間に、第2の通信部102を6.000秒使用した時のタイムスロットの一例を示す。時刻8:00から時刻8:01の間に、第2の通信部102を6.000秒使用したので、当該するタイムスロット(No.1)の送信可能時間の残り時間は0.000秒になる。
送信経路指示部106は、通信状態監視部105から第2の通信部102の使用を要求されたときは、送信可能時間管理部108に第2の通信部102の使用が可能かを問い合わせる。送信可能時間管理部108は、現在時刻に該当するタイムスロットの送信可能時間の残り時間がある場合は、第2の通信部102の使用を許可し、送信経路指示部106は第2の通信部102の使用許可結果に基づいて送信制御部103に第2の通信部102での送信を指示する。一方、現在時刻に該当するタイムスロットの送信可能時間の残り時間がない場合は、第2の通信部102の使用を許可せず、送信経路指示部106は第2の通信部102の使用許可結果に基づいて送信制御部103に第2の通信部102での送信を指示しない。ここで、送信経路指示部106は、送信データ出力部104からの送信指示のある通信データのデータ量と第2の通信部102で送信した場合の送信に必要な時間を推定して、現在時刻に該当するタイムスロットの送信可能時間の残り時間が、推定された送信時間以上であるか否かで判断することで、より送信可能時間を正確に管理することができる。
図7は、実施の形態1に係る送信装置10の送信可能時間割当部107が割り当てる、1つの送信制限管理期間内の送信可能時間を超過した後におけるタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。図7は、現在時刻が時刻8:01になったとき又はその直前に、送信可能時間割当部107が割り当てるタイムスロットの一例を示す。このように送信可能時間割当部107がタイムスロット期間を経過するとき又はその直前に新たなタイムスロットに更新することで、時刻8:01から時刻9:01までの送信制限管理期間で送信可能時間を管理することができる。
図8は、実施の形態1に係る送信装置10の送信可能時間割当部107が割り当てる、ある送信制限管理期間の次の送信制限管理期間におけるタイムスロットに関する情報の一例をタイムスロット割当リストとして示す図である。図8の例では、送信可能時間割当部107は、タイムスロット期間を経過するとき又はその直前に、新たなタイムスロットに更新するのではなく、1つの送信制限管理期間が経過する毎にタイムスロットを再設定している。送信可能時間管理部108は、図4で設定した時刻8:00から時刻9:00までの送信制限管理期間においてはタイムスロットに対して現在時刻が時刻9:00になったとき又はその直前まで、送信可能時間割当部107からのタイムスロット割り当てを取得することなく管理を行ない、現在時刻が時刻9:00になったとき又はその直前になったときに、送信可能時間割当部107から図8のような時刻9:00から時刻10:00までの送信制限管理期間においてはタイムスロット割り当てを取得する。この態様では、送信可能時間割当部107からのタイムスロット割り当てをタイムスロット期間経過ごとではなく、1つの送信制限管理期間が経過する毎に取得するだけで良いという効果を奏する。
判断基準時間調整部109は、通信状態監視部105から判断基準時間の情報を取得し、送信可能時間管理部108から現在時刻に該当するタイムスロットの送信可能時間の残り時間の情報を取得する。判断基準時間調整部109は、現在時刻に該当するタイムスロットの送信可能時間の残り時間が少なくなった場合に、判断基準時間を今の設定時間よりも長く伸ばすことを通信状態監視部105に指示する。これにより、送信データ出力部104から送信指示のあった通信データに基づいて設定する判断基準時間が、処理実行の期限からマージンを含んだ設定となっている場合は、そのマージンをより短く設定して判断基準時間を伸ばすことで、処理実行の期限までに送信することができない警告の発生を抑えることができる。また、送信制限管理期間のうち、早々に第2の通信部102を使用することができる送信制限時間を使い切ることなく、より効率的に第2の通信部102を使用することができる。
また、判断基準時間調整部109は、送信可能時間管理部108に当該タイムスロットに送信可能時間の再調整を(すなわち、送信可能時間に付加時間を追加して得られた時間を新たな送信可能時間とする)要求し、送信可能時間管理部108が当該タイムスロットの送信可能時間の残り時間を追加するように各タイムスロットの送信可能時間設定の再調整を行なう。これにより、当該タイムスロットでの送信を実現することができ、処理実行の期限までに送信を完了することができないことを知らせる警告の発生の頻度を抑えることができる。この場合、送信可能時間管理部108がタイムスロットに割り当てた送信可能時間の総計を予め送信制限時間以下の時間に設定していた場合は、その送信制限時間からタイムスロットに割り当てた送信可能時間の総計を引いた時間である余剰時間を、送信可能時間に追加する付加時間とすれば、他のタイムスロットに割り当てた送信可能時間を再調整する必要をなくすることができる。
次に、車内通信システム1が列車などの移動体に搭載されており、車内通信システム1において送信装置10から受信装置30へ通信データA1を送信するときの動作について説明する。また、本実施の形態では第2の通信部102が使用する第2の通信方式を送信制限管理期間が1時間、送信制限時間が360秒に制限された特定小電力無線を用いる通信方式とする。
送信可能時間割当部107は、例えば、1時間の送信制限管理期間を60個のタイムスロットに分割し、60個のタイムスロットの各々に6秒の送信可能時間を割り当てる。図4に示される例においては、送信可能時間割当部107は、時刻8:00から時刻9:00までの1時間の送信制限管理期間を、No.1からNo.60までの60個のタイムスロットに分割するために、60個のタイムスロットの各々の開始時刻と終了時刻とを設定する情報と、60個のタイムスロットの各々に6秒の送信可能時間を設定する情報と、を含むタイムスロット情報を送信可能時間管理部108に与える。
送信可能時間管理部108は、送信可能時間割当部107が割り当てたタイムスロット情報を取得する。
送信データ出力部104は、通信データA1を受信装置30に送信する指示を送信制御部103に送る。
送信制御部103は、第1の通信部101に通信データA1を受信装置30に送信する準備を開始する。ここで、通信状態監視部105は、送信データ出力部104から通信データA1を受信装置30に送信する指示がされた時刻から伝送遅延時間を計測開始するとともに、通信データA1の処理要求時間とデータ量を取得する。通信状態監視部105は、第2の通信方式で送信した場合に、通信データA1のデータ量のデータを送信するときに必要な伝送時間を推定し、処理要求時間と推定した伝送時間とに応じて、第2の通信方式で送信しても処理要求時間以内で通信データの送信が完了し、受信装置30における所定の処理開始時間に間に合うように、判断基準時間を設定する。
第1の通信部101は、キャリアセンスを行ない、第1の通信経路21での通信状況が送信できる状況になるまで待つ。
通信状態監視部105は、伝送遅延時間の計測開始から判断基準時間を超えることなく、第1の通信部101から第1の通信経路21での通信状況が送信できる状況になったことを示す情報を受け取った場合は、第1の通信部101の通信にかかる伝送遅延時間が判断基準時間を超過したと検知しないため、送信経路指示部106に第2の通信部102を用いた送信を要求する監視結果を供給しない。一方、通信状態監視部105は、伝送遅延時間の計測開始から、第1の通信部101から第1の通信経路21での通信状況が送信できる状況になったことを示す情報が来ることなく、判断基準時間を超えたときは、第1の通信部101の通信にかかる伝送遅延時間が判断基準時間を超過したと検知して、送信経路指示部106に第2の通信部102を用いた送信を要求する監視結果を供給する。
送信経路指示部106は、通信状態監視部105から第2の通信部102を用いた送信を要求する情報を受け取った場合は、第2の通信方式で送信した場合に通信データA1のデータ量を送信するときに必要な伝送時間を用いて送信することを許可することができるかを送信可能時間管理部108に問い合せる。
送信可能時間管理部108は、通信状態監視部105から第2の通信部102を用いた送信を要求する情報を受け取った場合は、現在時刻に該当するタイムスロットに設定された送信可能時間の残り時間が、第2の通信方式で送信した場合に通信データA1のデータ量を送信するときに必要な伝送時間よりも長いときは、送信経路指示部106に第2の通信方式で送信することを許可する。
送信経路指示部106は、送信可能時間管理部108から、第2の通信方式で送信することの許可を受けた場合は、送信制御部103に第2の通信部102で通信データA1の送信をすることを指示する。
送信制御部103は、送信経路指示部106から、送信制御部103に第2の通信部102で通信データA1の送信をすることを指示されれば、第2の通信部102に通信データA1の送信の実行を指示する。
送信制御部103は、送信経路指示部106から、送信制御部103に第2の通信部102で通信データA1の送信の実行を指示されることなく第1の通信経路21での通信状況が送信することができる状況になった場合は、第1の通信部101に通信データA1の送信の実行を指示する。
第1の通信部101は、送信経路指示部106の指示に従い、通信データA1の送信をする。第2の通信部102は、第2の通信部102が送信した時間を、現在時刻に該当するタイムスロットの送信可能時間の残り時間から減算して管理する。
図9は、この発明の実施の形態1に係る受信装置30の構成を概略的に示すブロック図である。図9に示されるように、受信装置30の受信制御部303は、既受信データ情報格納部305と、通信データ出力判定部306とを有する。既受信データ情報格納部305は、第3の通信部301及び第4の通信部302で受信した通信データの識別情報を格納する。通信データ出力判定部306は、第3の通信部301と第4の通信部302でそれぞれ受信した通信データが、この通信データの識別情報と同じ識別情報を持つ通信データが既に受信され、既受信データ情報格納部305に登録済みであるかどうかを確認する。通信データ出力判定部306は、もしも、この通信データと同じ識別情報を持つ通信データが既に受信されていると判定された場合には、この通信データを受信データ入力部304に供給せず、また、もしも、この通信データと同じ識別情報を持つ通信データが受信されてないと判定された場合には、この通信データを受信データ入力部304に供給する。
既受信データ情報格納部305は、第3の通信部301及び第4の通信部302で受信した通信データの識別情報を登録しておくが、この識別情報とは、それぞれの通信データの同一性を識別可能な情報であればよく、特定の情報に限定されない。例えば、通信データのシーケンス番号のようなものでよく、TCP(Transmission Control Protocol)パケットであればヘッダ部に4バイトのシーケンス番号があるので、このシーケンス番号を識別情報として登録しておいてもよい。ただし、一般にシーケンス番号は、通信データごとに1ずつ増加され、そのシーケンス番号のデータ長の範囲内で表現される最大値に到達すると0にリセットされてループする。従って、シーケンス番号がループする場合には、同じ数値が繰返し使用されるため、既受信データ情報格納部305は、ループして同じシーケンス番号が使用される前に、古い識別情報を消去する必要がある。古い識別情報を消去する方法としては、例えば、既受信データ情報格納部305の識別情報の登録部をFIFO(First‐In First‐Out)メモリで構成し、FIFOメモリの深さを、シーケンス番号の最大値以下にすることでも実現することができる。もしくは、既受信データ情報格納部305に登録された識別情報を、シーケンス番号がループする周期より短い一定時間で消去することでも実現することができる。
図10は、図9の受信装置30における通信データ出力判定部306が、第3の通信部301と第4の通信部302でそれぞれ受信した通信データを、受信データ入力部304に供給するかどうかを判定する処理を示すフローチャートである。この処理は、第3の通信部301もしくは第4の通信部302で通信データを受信すると開始される。次に、ステップS101にて、通信データ出力判定部306は、受信した通信データから識別情報を抽出する(ステップS101)。通信データ出力判定部306は、抽出された通信データの識別情報が、既受信データ情報格納部305に既に登録されているか既受信データ情報格納部305に問合せを行い(ステップS102)、登録されているか否かの判定を行う(ステップS103)。通信データ出力判定部306は、ステップS103の判定の結果、識別情報が登録されてなく、抽出された通信データと同じ識別情報を持つ通信データが受信されていないと判定された場合には、抽出された通信データを受信データ入力部304に出力する(ステップS104)。ステップS103の判定の結果、識別情報が登録されており、抽出された通信データと同じ識別情報を持つ通信データが既に受信されていると判定された場合には、通信データ出力判定部306は、抽出された通信データを破棄する(ステップS105)。
以上に説明したように、実施の形態1に係る送信装置10、受信装置30、車内通信システム1、及び車内通信方法においては、第1の通信部101における伝送遅延時間が判断基準時間を超えることが検知されないときには、第1の通信部101が、送信対象の通信データを送信する。また、第1の通信部101における伝送遅延時間が判断基準時間を超えることが検知されたときであっても、第2の通信部102による通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が、予め決められた送信制限管理期間内における第2の通信部102を使用するデータ送信の合計時間として決定された上限値を超える場合には、第1の通信部101が、送信対象の通信データを送信する。しかし、第1の通信部101における伝送遅延時間が判断基準時間を超えることが検知されたときであって、且つ、第2の通信部102による通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が、予め決められた送信制限管理期間内における第2の通信部102を使用するデータ送信の合計時間として決定された上限値を超えない場合には、第2の通信部102が、送信対象の通信データの送信を行う。このため、実施の形態1に係る送信装置10、受信装置30、車内通信システム1、及び車内通信方法によれば、予め定められた送信制限管理期間ごとに予め定められた送信制限時間以内に限り通信が許可される第2の通信経路を有効に利用することができる。
また、実施の形態1に係る送信装置10、受信装置30、車内通信システム1、及び車内通信方法によれば、第2の通信部102による通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が、予め決められた送信制限管理期間内における第2の通信部102を使用するデータ送信の合計時間として決定された上限値を超えるかどうかの判断を、タイムスロットごとに行うことができる。したがって、送信制限管理期間内において、第2の通信部102を用いることを許容する送信可能時間をタイムスロットごとに割り当て、第2の通信部102を用いる要求に対して現在時刻に該当するタイムスロットの送信可能時間の残り時間から第2の通信部102を用いるか否かを判断することができる。また、第2の通信部102を用いることを許容する送信可能時間をタイムスロット単位で管理することができる。これらにより、実施の形態1に係る送信装置10、受信装置30、車内通信システム1、及び車内通信方法によれば、複数の通信経路のうちの幾つかが、予め定められた時間内に予め定められた時間しか通信することが許可されない通信経路(第2の通信方式)を用いた車内通信システムであっても、第2の通信方式を有効に利用することができるという効果を奏する。
実施の形態2.
図11は、この発明の実施の形態2に係る送信装置11の構成を概略的に示すブロック図である。図11において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号を付す。図11に示される送信装置11は、将来送信要求推定時間算出部110を備える点、及び、送信可能時間割当部107が将来送信要求推定時間算出部110の算出値を参照して送信可能時間を割り当てる点において、図2に示される送信装置10(実施の形態1)と相違する。他の点については、図11に示される送信装置11は、図2に示される送信装置10(実施の形態1)と同じ構成を持つ。送信装置11は、図1に示される車内通信システム1において、送信装置10(実施の形態1)の代わりに使用することができる。この場合には、送信装置11と受信装置30とは、実施の形態2に係る車内通信システムを構成する。
図11に示されるように、将来送信要求推定時間算出部110は、現在位置取得部111と、将来位置推定部112と、時刻位置別送信量推定部113とを備える。図11では、現在位置取得部111は、送信装置11の一部として示されているが、現在位置取得部111は、送信装置11と通信可能な構成であれば、送信装置11に含まれない別装置(例えば、列車の運行管理システム内)に備えられてもよい。この場合には、送信装置11と受信装置30と現在位置取得部111とが、車内通信システムを構成する。
現在位置取得部111は、送信装置11の現在位置(すなわち、現在時刻における送信装置11の存在位置)を取得する。現在位置取得部111は、この現在位置を、例えば、GPS(Global Positioning System)により取得することができる。ただし、現在位置取得部111は、現在位置を、GPS以外の他の方法によって取得してもよい。例えば、送信装置11を備える車内通信システム1が列車やバスなどの移動体に搭載されている場合は、現在位置取得部111は、その列車やバスなどの移動体のシステムが取得した現在位置情報を、送信装置11の現在位置として取得しても良い。移動体が列車である場合には、移動体の運行管理システムは現在位置情報を保持又は取得することが多いので、現在位置取得部111は、列車内の運行管理システムから、現在位置情報を取得可能である。
将来位置推定部112は、送信装置11の将来の時刻(すなわち、現在時刻よりも時間的に後の時刻)での存在位置である将来位置(「将来推定位置」とも言う)を推定する。将来位置推定部112が、送信装置11の将来の時刻での存在位置を推定する方法は、特に限定するものではない。将来位置推定部112は、例えば、時刻(すなわち、将来の時刻)と、その時刻での送信装置11の存在位置とを示す情報を将来推定位置参照テーブルとして記憶部に保持し、この将来推定位置参照テーブルを参照することで、送信装置11の将来の時刻での存在位置を推定してもよい。なお、将来推定位置参照テーブルを記憶する記憶部は、将来位置推定部112に内蔵された内部メモリ、又は、将来位置推定部112に通信可能に接続された外部メモリのいずれであってもよい。
図12は、実施の形態2に係る送信装置11の将来位置推定部112が保持する将来推定位置参照テーブルの一例を示す図である。図12に示されるように、将来推定位置参照テーブルは、車内通信システム1を搭載する移動体の各位置(例えば、地点01,02,…)における到着時刻と発車時刻とを示す。車内通信システム1を搭載する移動体が列車である場合は、将来推定位置参照テーブルは、列車の運行表のようなものである。将来位置推定部112は、このような将来推定位置参照テーブルの情報を利用可能であるので、将来推定位置参照テーブルの情報を参照することで、将来の時刻における送信装置11の存在位置が、将来推定位置参照テーブルにおけるいずれの地点であるか又はいずれの区間(2つの地点間の区間)内であるか、を推定することができる。
また、将来位置推定部112は、送信装置11の現在の存在位置と現在時刻とを用いることによって、送信装置11の将来の時刻での存在位置を推定可能にするような将来推定位置参照テーブルを保持してもよい。この場合には、将来位置推定部112は、現在位置取得部111から得られる送信装置11の現在の存在位置と現在時刻とに基づき、将来推定位置参照テーブルを参照することで、送信装置11の将来の時刻での存在位置を推定する。この場合の推定方法を、以下に、図13を用いて説明する。
図13は、実施の形態2に係る送信装置11の将来位置推定部112が保持する将来推定位置参照テーブルに基づく、現在時刻からの経過時間と送信装置11の存在位置との関係の一例を示す図である。図13においては、図12の地点01を出発した時刻を現在時刻及び現在地点(すなわち、現在の存在位置)としている。また、地点01から地点02までの区間を区間A、地点02を区間B、地点02から地点03までの区間を区間C、地点03を区間D、地点03から地点04までの区間を区間D、地点04を区間E、と表現している。
図13の例では、送信装置11が搭載された移動体は、
現在時刻の時点から20分経過後の時点までの20分間の期間においては、時速60kmで、現在位置(地点01)から、現在位置を基準として20kmの地点(地点02)まで移動し、
現在時刻から20分経過後の時点から23分経過後の時点までの3分間の期間においては、現在位置を基準として20kmの地点(地点02)において移動せず停車し、
現在時刻から23分経過後の時点から43分経過後の時点までの20分間の期間においては、時速60kmで、現在位置を基準として20kmの地点(地点02)から、現在位置を基準として40kmの地点(地点03)まで移動し、
現在時刻から43分経過後の時点から46分経過後の時点までの3分間の期間においては、現在位置を基準として40kmの地点(地点03)において移動せず停車し、
現在時刻から46分経過後の時点から60分経過後の時点までの14分間の期間においては、時速60kmで、現在位置を基準として40kmの地点(地点03)から現在位置を基準として54kmの地点(地点04)まで移動する。
送信装置11の存在位置は、通常2次元情報、もしくは3次元情報で表現されるが、送信装置11が列車に搭載されている場合は、送信装置11の存在位置は、ある地点からの距離で表現する1次元情報で表すこともできる。なお、送信装置11の存在位置を、2次元情報又は3次元情報で表現してもよい。
送信装置11は、図13のような情報を持つことにより、送信装置11の現在の存在位置と現在時刻とから、送信装置11の将来の時刻での存在位置を推定することができる。
時刻位置別送信量推定部113は、将来位置推定部112から得られる将来位置情報から、現在時刻の時点から1時間後の時点までの期間において、送信装置11が受信装置30に送信する通信データのうちの、第2の通信部102で送信するように要求されると推定される全ての通信データを送信するために、第2の通信部102を使用する時間の合計値である将来送信要求推定時間を推定する。
将来送信要求推定時間を推定する方法は、特に限定するものではない。時刻位置別送信量推定部113は、例えば、送信装置11が、送信装置11を搭載した移動体の運行が計画されている運行経路のうちの、ある地点、又は2つの地点間の区間における将来送信要求推定時間を示す将来送信要求推定時間参照テーブルを予め保持し、その将来送信要求推定時間参照テーブルを参照することで、その地点又は2つの地点間の区間での将来送信要求推定時間を推定するように構成されてもよい。
図14は、実施の形態2に係る送信装置11の時刻位置別送信量推定部113が保持する将来送信要求推定時間参照テーブルの一例を示す図である。図14には、図13の現在時刻からの経過時間と送信装置11の存在位置の関係の情報に基づいた将来送信要求推定時間参照テーブルの一例を示す。なお、将来送信要求推定時間参照テーブルを記憶する記憶部は、時刻位置別送信量推定部113に内蔵された内部メモリ、又は、時刻位置別送信量推定部113に通信可能に接続された外部メモリのいずれであってもよい。
図14に示されるように、将来送信要求推定時間参照テーブルは、
送信装置11の存在位置(例えば、地点(区間B及び区間D)及び2つの地点間の区間(区間A、区間C、区間E))、
送信装置11の現在位置からの距離(単位:km)、
送信装置11が受信装置30に送信する通信データの推定量(総推定量)P0(単位:Kbit)、
送信装置11が受信装置30に送信する通信データの推定量P0のうちの、第2の通信部102で送信するように要求される通信データの推定量の比率Q(%)、
送信装置11が受信装置30に送信する通信データの推定量P0のうちの、第2の通信部102で送信するように要求される通信データの推定量P1(単位:Kbit)、
送信装置11が受信装置30に送信する通信データのうちの、第2の通信部102で送信するように要求される通信データのビットレートR(単位:bps)、及び
将来送信要求推定時間(各タイムスロットに割当てが必要な送信可能時間)T(単位:秒)を示す。
図14は、例えば、午前8時頃、つまり車内通信システム1が搭載された車両の乗客数が多い時間帯の例を示す。なお、実施の形態2では説明の便宜上、1Kbit(=1024bit)を1000bitとして換算している。図14において、区間Aにおける送信装置11から送信される通信データの推定量P0は、1200Kbitである。ここで、区間Aでの第2の通信部102で送信するように要求されると推定される通信データの比率Qを10%とする。従って、区間Aにおいて第2の通信部102で送信するように要求されると推定される通信データの推定量P1は、区間Aで送信装置11から送信される通信データの推定量P0である1200Kbitのうちの10%の120Kbitとなる。区間Aで送信装置11から送信される通信データのうちの残りの90%の1080Kbitの通信データは、第1の通信部101での伝送遅延時間が判断基準時間を超えず、第1の通信部101だけで送信できると推定されている。区間Aは20分間(=1200秒)なので、第2の通信部102で送信する通信データの平均ビットレートは、
120K[bit]/1200[秒]=100bps
となる。ここで、第2の通信部102で通信するときの送信能力として平均通信速度を10Kbpsとすると、第2の通信部102における時間占有率(帯域占有率ともいう)は、
100[bps]/10K[bps]=1%
となる。つまり、各タイムスロットの時間長が1分(=60秒)であれば、1%に当たる0.6秒分の送信可能時間を、各タイムスロットに割り当てれば良いことになる。
同様に、区間Bで送信装置11から送信される通信データの推定量(総推定量)P0は1800Kbitとする。ここで、区間Bでの第2の通信部102で送信するように要求されると推定される通信データの比率Qは、例えば、50%に設定される。従って、区間Bにおいて第2の通信部102で送信するように要求されると推定される通信データの推定量P1は、総推定量P0である1800Kbitのうちの50%の推定量である900Kbitとなる。総推定量P0のうちの残りの50%の900Kbitの通信データは、第1の通信部101での伝送遅延時間が判断基準時間を超えず、第1の通信部101だけで送信することができると推定されている。区間Bにおいては、区間Aの場合よりも、第2の通信部102で送信するように要求されると推定される通信データの比率Qが高くなっている理由は、区間ごとに通信環境(例えば、無線電波の干渉及び輻輳の程度)が異なり、通信環境に応じて比率Qを調整することが必要だからである。より具体的に言えば、以下のとおりである。区間Aは、車内通信システムが搭載された車両が走行している区間であるのに対し、区間Bは、車両が第1の駅に停車しており、また、駅では送信装置11と受信装置30以外の他の無線送信装置が多く存在し、このような他の無線送信装置が送信する無線電波との干渉や輻輳が激しくなると想定されることから、通信状態監視部105が監視している伝送遅延時間が長くなり、第2の通信部102での送信が要求される通信データが増加すると推定されるためである。
区間Bは3分間(=180秒)なので、第2の通信部102で送信する通信データの平均ビットレートは
900K[bit]/180[秒]=5Kbps
となる。ここで、第2の通信部102で通信するときの送信能力として平均通信速度を10Kbpsとすると、帯域占有率は
5K[bps]/10K[bps]=50%
となる。つまり、各タイムスロットの時間長が1分(=60秒)であれば、50%に当たる30秒分の送信可能時間を割り当てれば良いことになる。
区間Cと区間Eの各々においては、区間Aと同様に、列車が走行中であり、区間Dにおいては、区間Bと同様に、列車が駅(第2の駅)に停車中である。区間Cと区間Eの各々において各タイムスロットに対して割り当てる送信可能時間は、区間Aと同様であり、区間Dにおいて各タイムスロットに対して割り当てる送信可能時間は、区間Bと同様である。
図15は、8時から9時までの1時間の期間に設定された60個のタイムスロットの各々に、図13で示した送信可能時間を割り当てた例を示す図である。送信装置11が区間Aに存在する8時00分に開始されるタイムスロットナンバー1のタイムスロットには、送信可能時間として0.6秒が割り当てられ、送信装置11が区間Bに存在する8時20分に開始されるタイムスロットナンバー21のタイムスロットには、送信可能時間として30秒が割り当てられる。
図16は、実施の形態2に係る送信装置11の時刻位置別送信量推定部113が保持する将来送信要求推定時間参照テーブルの他の例を示す図である。図16は、午前11時頃、つまり乗客が比較的少ない時間帯の将来送信要求推定時間参照テーブルの例を示す。図16における区間Aから区間Eの5つの区間は、図14に示されるものと同じである。図16において、区間Aで送信装置11から送信される通信データの総推定量P0は、1200Kbitであり、図14に示した午前8時頃の場合と同じであるが、そのうち第2の通信部102で送信するように要求されると推定される通信データの推定量P1は、1%の12Kbitであり、午前8時頃の場合と比較すると、10分の1となる。これは、午前8時頃の場合に比べて、午前11時頃には、車内通信システムが搭載された車両の乗客が少ないため、送信装置11と受信装置30以外の他の無線送信装置も少なく、このような他の無線送信装置が送信する無線電波との干渉や輻輳も少なくなると想定されることから、通信状態監視部105が監視している伝送遅延時間が短くなると推定されるためである。
図16において、区間Aは20分間(=1200秒)なので、平均ビットレートは、
12K[bit]/1200[秒]=10bps
となり、第2の通信部102で通信するときの送信能力として平均通信速度を10Kbpsとすると帯域占有率は、
10[bps]/10K[bps]=0.1%
となる。各タイムスロットの時間長が1分(=60秒)であるとすると、各タイムスロットには、1分(=60秒)の0.1%に当たる0.06秒の送信可能時間を割り当てれば良いことになる。
同様に、区間Bでは送信装置11から送信される通信データの総推定量P0は1800Kbitであり、区間Bでの第2の通信部102で送信するように要求されると推定される通信データの比率Qを5%とする。従って、区間Bにおいて第2の通信部102で送信するように要求されると推定される通信データの推定量P1は、総推定量P0である1800Kbitのうちの5%である90Kbitとなる。
区間Bは3分間(=180秒)なので、平均ビットレートは、
90K[bit]/180[秒]=0.5Kbps
となり、第2の通信部102で通信するときの送信能力として平均通信速度を10Kbpsとすると、帯域占有率は、
0.5K[bps]/10K[bps]=5%
となる。各タイムスロットの時間長が1分(=60秒)とすると、各タイムスロットには1分(=60秒)の5%に当たる3秒分の送信可能時間を割り当てれば良いことになる。
図16においても、区間Cと区間Eの各々においては、区間Aと同様に、列車が走行中であり、区間Dにおいては、区間Bと同様に、列車が駅(第2の駅)に停車中である。区間Cと区間Eの各々において各タイムスロットに対して割り当てる送信可能時間は、区間Aと同様であり、区間Dにおいて各タイムスロットに対して割り当てる送信可能時間は、区間Bと同様である。
実施の形態2においては、図14(混雑時間帯)及び図16(閑散時間帯)ように、時間帯に応じて将来送信要求推定を設定してタイムスロットの割り当てを行なうことで、第2の通信方式を有効に活用することができるので、受信装置30における処理の実行期限までに、送信装置11から通信データの送信を完了することができないことを知らせる警告(警告音、警告表示など)の発生頻度を抑制することができる。
また、車両への実際の乗客の乗り込み量(乗客数)情報を取得することができる場合は、その情報に応じて、将来送信要求推定を設定してタイムスロットの割り当てを行なうことで、より最適なタイムスロットの割り当てを行なうことが可能になる。例えば、乗客数が多い場合には、図14に示した混雑時と同様の制御を行い、乗客数が少ない場合には、図16に示した閑散時間帯と同様の制御を行うことで、第2の通信方式を適切及び有効に利用することができる。
1 車内通信システム、 10,11 送信装置、 21 第1の通信経路、 22 第2の通信経路、 30 受信装置、 101 第1の通信部、 102 第2の通信部、 103 送信制御部、 104 送信データ出力部、 105 通信状態監視部、 106 送信経路指示部、 107 送信可能時間割当部、 108 送信可能時間管理部、 109 判断基準時間調整部、 110 将来送信要求推定時間算出部、 111 現在位置取得部、 112 将来位置推定部、 113 時刻位置別送信量推定部、 120 スケジューリング部、 130 送信指示部、 301 第3の通信部、 302 第4の通信部、 303 受信制御部、 304 受信データ入力部。

Claims (14)

  1. 第1の通信方式で通信データを送信する第1の通信部と、
    予め定められた送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信データの送信が許可されるという規定を持ち、前記第1の通信方式と異なる通信方式である第2の通信方式で、通信データを送信する第2の通信部と、
    前記送信制限管理期間内における前記第2の通信部を使用する通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が前記送信制限時間を超えないように、前記送信制限管理期間内における前記第2の通信部による通信データの送信が許可される時間の上限値を決定するスケジューリング部と、
    前記第1の通信部による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が、予め定められた判断基準時間を超えるか否かを監視する通信状態監視部と、
    前記通信状態監視部によって前記伝送遅延時間が前記判断基準時間を超えることが検知されたときに、前記第2の通信部による通信データの送信にかかる前記送信時間の合計時間が前記上限値を超えない場合には、前記第2の通信部に、送信対象の通信データの送信を指示する送信指示部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記スケジューリング部は、前記送信制限管理期間を複数のタイムスロットに分割し、前記第2の通信部を用いることを許容する送信可能時間を前記複数のタイムスロットの各々に割り当てる送信可能時間割当部を有し、
    前記送信指示部は、
    前記送信可能時間割当部によって割り当てられた前記送信可能時間を記憶し、前記通信状態監視部によって前記伝送遅延時間が前記判断基準時間を超えることが検知されたときに、現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間に基づいて前記第2の通信部を用いるか否かを判定し、さらに前記第2の通信部を用いて前記通信データが送信された場合に、現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間から、前記第2の通信部で前記通信データを送信するのに使用した時間を減算する計算によって得られた値を、前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間の残り時間として記憶する送信可能時間管理部と、
    前記送信可能時間管理部が前記第2の通信部を使用すると判定した場合は、前記第2の通信部に、前記送信対象の通信データの送信を指示する送信制御部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記伝送遅延時間は、前記第1の通信部に通信データの送信の指示を送ってから前記第1の通信部がキャリアセンスを行なって送信可能と判断して通信データの送信を開始するまでの時間、又は、前記第1の通信部に通信データの送信の指示を送ってから前記第1の通信部が受信装置からの応答を受けるまでの時間であることを特徴とする請求項1又は2に記載の送信装置。
  4. 前記送信可能時間管理部は、
    前記通信状態監視部によって前記伝送遅延時間が前記判断基準時間を超過したことが検知されたときに、
    現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間から、当該タイムスロットの期間内において既に前記第2の通信部を用いた送信の時間を差し引くことによって得られた残り時間で、前記第2の通信部が前記通信データの送信を完了することができると判断した場合に、前記第2の通信部を用いると判定し、
    前記残り時間で、前記第2の通信部が前記通信データの送信を完了することができないと判断した場合に、前記第2の通信部を用いないと判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の送信装置。
  5. 前記送信装置が現在時刻以降に到達する複数の地点のうちの、いずれかの地点又はいずれかの2つの地点間の区間における通信データの送信に、前記第2の通信部を用いることを要求する時間を示す将来送信要求推定時間を予測する将来送信要求推定時間算出部をさらに備え、
    前記送信可能時間割当部は、前記将来送信要求推定時間算出部の予測の結果に基づいて、前記送信可能時間を前記複数のタイムスロットの各々に割り当てる
    ことを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
  6. 前記将来送信要求推定時間算出部は、前記送信装置が現在時刻以降に到達する前記複数の地点のうちの、いずれかの前記地点又はいずれかの2つの前記地点間の区間における通信環境に応じて、前記将来送信要求推定時間を予測することを特徴とする請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記将来送信要求推定時間算出部は、さらに前記通信環境を前記送信装置が到達する時間帯に応じて、前記将来送信要求推定時間を予測することを特徴とする請求項6に記載の送信装置。
  8. 前記送信可能時間割当部は、
    現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間から、当該タイムスロットの期間内において既に前記第2の通信部を用いた送信の時間を差し引くことによって得られた残り時間が、予め決められた基準時間より短くなった場合、当該タイムスロットの期間内における前記送信可能時間に付加時間を追加して新たな送信可能時間とし、それぞれの前記タイムスロットごとに割り当てられた前記新たな送信可能時間の総計が、前記送信制限時間以内に収まるように再調整する
    ことを特徴とする請求項2及び5から7のいずれか1項に記載の送信装置。
  9. 前記送信可能時間割当部は、
    前記タイムスロットの期間ごとに割り当てられた前記送信可能時間の総計が、前記送信制限時間よりも短くなるように割り当て、
    前記送信制限時間から前記送信可能時間の総計を引いて得られる時間を余剰時間として記憶し、
    現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間から、当該タイムスロットの期間において既に前記第2の通信部を用いた送信の時間を差し引くことによって得られた残り時間が、予め定められた基準時間より短くなった場合、当該タイムスロットの期間内における前記送信可能時間に前記余剰時間の範囲内の付加時間を追加して新たな送信可能時間とする
    ことを特徴とする請求項2及び5から7のいずれか1に記載の送信装置。
  10. 請求項1の送信装置の第1の通信部から送信された第1の通信データを受信する第3の通信部と、
    請求項1の送信装置の第2の通信部から送信された第2の通信データを受信する第4の通信部と、
    前記第3の通信部と、前記第4の通信部とから、同一の内容の通信データを受信した場合、いずれかの通信データを出力する受信制御部とを
    備えることを特徴とする受信装置。
  11. 前記受信制御部は、
    前記第3の通信部で受信した前記第1の通信データが、既に受信した通信データと同一の内容であるかどうかを判定し、
    前記第4の通信部で受信した前記第2の通信データが、既に受信した通信データと同一の内容であるかどうかを判定し、
    前記第3の通信部で受信した前記第1の通信データと前記第4の通信部で受信した前記第2の通信データのいずれかと同一の内容の通信データも受信済みではない場合には、前記第3の通信部又は前記第4の通信部で受信した該通信データを出力する
    ことを特徴とする請求項10に記載の受信装置。
  12. 請求項1から9のいずれか1項に記載の送信装置と、
    請求項10又は11に記載の受信装置と、
    現在位置の情報を取得し前記現在位置の情報を前記送信装置へ供給する現在位置取得部と
    を備えることを特徴とする車内通信システム。
  13. 送信装置と受信装置との間で、第1の通信方式と、予め定められた送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信データの送信が許可されるという規定を持ち、前記第1の通信方式と異なる通信方式である第2の通信方式とで、通信を行う車内通信システムの通信方法であって、
    前記送信装置が行う処理は、
    前記第1の通信方式で通信データを送信するステップと、
    前記送信制限管理期間内における前記第2の通信方式を使用する通信データの送信にかかる送信時間の合計時間が前記送信制限時間を超えないように、前記送信制限管理期間内における前記第2の通信方式による通信データの送信が許可される時間の上限値を決定するステップと、
    前記第1の通信方式による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が、予め定められた判断基準時間を超えるか否かを監視するステップと、
    前記伝送遅延時間が前記判断基準時間を超えることが検知されたときに、前記第2の通信方式による通信データの送信にかかる前記送信時間の合計時間が前記上限値を超えない場合には、前記第2の通信方式による前記通信データの送信を指示するステップと、
    を含み、
    前記受信装置が行う処理は、
    前記第1の通信方式によって受信された通信データと前記第2の通信方式によって受信された通信データとが、同一の内容の通信データである場合、受信された前記通信データの一方の通信データを出力するステップを含む、
    ことを特徴とする車内通信方法。
  14. 送信装置と受信装置との間で、第1の通信方式と、予め定められた送信制限管理期間内において予め定められた送信制限時間以内に限り通信データの送信が許可されるという規定を持ち、前記第1の通信方式と異なる通信方式である第2の通信方式とで、通信を行う車内通信システムの通信方法であって、
    前記送信装置が行う処理は、
    前記第1の通信方式で通信データを送信するステップと、
    前記送信制限管理期間を複数のタイムスロットに分割し、前記第2の通信方式で通信データ送信することを許容する送信可能時間を前記複数のタイムスロットの各々に割り当てるステップと、
    前記第1の通信方式による通信データの送信を開始するまでに要する時間である伝送遅延時間が、予め定められた判断基準時間を超えるか否かを監視するステップと、
    現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間に基づいて前記第2の通信方式による通信データの送信をするか否かを判定し、さらに前記第2の通信方式を用いて前記通信データが送信された場合に、前記現在時刻に該当する前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間から、第2の通信方式で前記通信データを送信するのに使用した時間を減算する計算によって得られた値を、前記タイムスロットに割り当てられた前記送信可能時間の残り時間として記憶するステップと、を含み、
    前記受信装置が行う処理は、
    前記第1の通信方式によって受信された通信データと前記第2の通信方式によって受信された通信データとが、同一の内容の通信データである場合、受信された前記通信データの一方の通信データを出力するステップを含む、
    ことを特徴とする車内通信方法。
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