JP6177094B2 - アクチュエータおよびアクチュエータの製造方法 - Google Patents

アクチュエータおよびアクチュエータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定の動作対象物を所定方向へ直線的に移動させるためのアクチュエータに関する。また、本発明は、かかるアクチュエータの製造方法に関する。
従来、レンズを保持するホルダと、ホルダをレンズの光軸方向へ移動可能に保持する支持体と、支持体に対してホルダを光軸方向へ駆動するためのコイルおよびマグネットと、ホルダと支持体とを繋ぐ板バネと、ホルダを光軸方向へ案内する球状体とを備えるレンズ駆動装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、支持体は、上側ガイドとヨークとベースとによって構成されている。マグネットは、円筒状に形成されるヨークの内周面に固定され、コイルは、ホルダの外周面に固定されている。上側ガイドおよびベースは、ホルダの外周側を囲む環状に形成されており、上側ガイドおよびベースには、ホルダが光軸方向へ移動可能になるように、挿通孔が形成されている。また、ホルダの外周面には、径方向の内側へ窪む窪み部が形成されている。球状体は、窪み部の内壁と挿通孔の内壁とによって形成される空間内に収容されている。また、球状体は、ホルダの中心に対して、120°ピッチで配置されている。
特許第4262769号公報
特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、上述のように、ホルダの外周面に形成される窪み部の内壁と、上側ガイドやベースに形成される挿通孔の内壁とによって形成される空間内に球状体が収容されている。そのため、このレンズ駆動装置を組み立てる際には、窪み部の中に球状体を入れた状態のホルダを、上側ガイドやベースの挿通孔に挿入しなければならない。したがって、特許文献1に記載のレンズ駆動装置では、組立の際に、窪み部から球状体が落下しやすくなり、その結果、組立作業が煩雑になる。
そこで、本発明の課題は、コイル保持体または磁石保持体を案内するための複数の球体を備えていても、組立を容易に行うことが可能なアクチュエータを提供することにある。また、本発明の課題は、かかるアクチュエータの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のアクチュエータは、略筒状に巻回される駆動用コイルと、駆動用コイルの内周側に配置される駆動用磁石部と、駆動用コイルを保持するコイル保持体と、駆動用磁石部を保持するとともにコイル保持体に対して直線的に相対移動可能な磁石保持体と、コイル保持体と磁石保持体とを繋ぐ板バネとを備えるとともに、コイル保持体に対する磁石保持体の相対移動方向を第1方向とし、第1方向の一方を第2方向とし、第1方向の他方を第3方向とすると、第1方向へコイル保持体または磁石保持体を案内するための複数の球体と、複数の球体を保持する球体保持部材とを備え、コイル保持体は、その内周側が第1方向に貫通する略筒状の筒部を備え、駆動用磁石部は、筒部の内周側に配置され、駆動用コイルは、駆動用磁石部の外周側の全周を囲むように筒部の外周側に巻回され、磁石保持体は、第1方向に直交する筒部の径方向における磁石保持体の外周面を構成するとともに駆動用コイルの外周側の全周を囲む側面部を備え、球体保持部材は、第1方向を長手方向として形成され球体が第1方向へ移動可能に配置されるとともに第2方向端が開口する球体配置溝が形成される溝形成部と、球体配置溝の第2方向端を第2方向側から覆う蓋部とを備えるとともに、径方向において、駆動用コイルと側面部との間に配置され、溝形成部と蓋部とは、別体で形成されて、互いに固定されていることを特徴とする。
本発明のアクチュエータでは、コイル保持体は、駆動用コイルが外周側に巻回される筒部を備え、磁石保持体は、筒部の径方向における磁石保持体の外周面を構成するとともに駆動用コイルの外周側の全周を囲む側面部を備えている。また、本発明では、径方向において駆動用コイルと側面部との間に配置される球体保持部材は、第2方向端が開口する球体配置溝が形成される溝形成部と、球体配置溝の第2方向端を第2方向側から覆う蓋部とを備えている。さらに、本発明では、溝形成部と蓋部とは、別体で形成されて、互いに固定されている。そのため、本発明では、径方向において駆動用コイルと側面部との間に配置される溝形成部の球体配置溝に第2方向側から球体を配置した後に、球体配置溝の第2方向端を第2方向側から覆うように蓋部を溝形成部に固定することが可能になる。したがって、本発明では、アクチュエータを組み立てる際に、球体配置溝から球体が落下するのを防止することが可能になる。そのため、本発明では、コイル保持体または磁石保持体を案内するための複数の球体をアクチュエータが備えていても、アクチュエータの組立を容易に行うことが可能になる。
また、本発明では、径方向において駆動用コイルと側面部との間に配置される球体保持部材に、第1方向へコイル保持体または磁石保持体を案内するための複数の球体が保持されているため、たとえば、第1方向と水平方向とが一致する状態でアクチュエータが使用されても、コイル保持体と磁石保持体との干渉を防止して、コイル保持体に対して磁石保持体を適切に相対移動させることが可能になる。
本発明において、溝形成部には、蓋部の第3方向側の面の一部が当接する当接面が形成されていることが好ましい。このように構成すると、当接面によって第1方向において蓋部を位置決めすることができるため、第1方向における蓋部の位置決めが容易になる。
本発明において、コイル保持体は、筒部の第2方向端から径方向へ広がる鍔部を備え、鍔部の径方向の外側端は、駆動用コイルの外周面よりも外周側へ突出し、径方向における球体保持部材の中心には、第1方向に貫通する貫通孔が形成され、球体保持部材は、貫通孔の内周面が鍔部の径方向の外側端に当接するように、かつ、駆動用コイルの少なくとも一部が貫通孔の内側に配置されるようにコイル保持体に固定されていることが好ましい。このように構成すると、コイル保持体に球体保持部材を固定する際に、球体保持部材を第2方向側から鍔部および筒部に嵌め込めば、コイル保持体に球体保持部材を固定する際の、駆動用コイルと球体保持部材との接触を防止することが可能になる。したがって、コイル保持体に球体保持部材を固定する際の駆動用コイルの損傷を防止することが可能になる。
本発明において、鍔部は、第1方向において球体保持部材を位置決めするための第2当接面が形成されるとともに径方向の外側へ突出する第1突出部を備え、球体保持部材は、第2当接面に当接する第3当接面が形成されるとともに径方向の内側へ突出する第2突出部を備えることが好ましい。このように構成すると、第2当接面と第3当接面とによって第1方向において球体保持部材を位置決めすることができるため、第1方向における球体保持部材の位置決めが容易になる。
本発明において、径方向における駆動用コイルと貫通孔の内周面との間に、接着剤が塗布されていることが好ましい。このように構成すると、コイル保持体に対する球体保持部材の固定強度を高めることが可能になる。
本発明において、磁石保持体は、駆動用コイルおよび駆動用磁石部よりも第3方向側に配置され磁石保持体の第3方向側の端面を構成する端面部を備え、球体保持部材は、コイル保持体に固定されるとともに、板バネが撓んでいない状態において板バネよりも第2方向側に配置され、板バネは、磁石保持体の側面部に固定される磁石側固定部と、コイル保持体の第3方向側に固定されるコイル側固定部と、磁石側固定部とコイル側固定部とを繋ぐ複数の腕部とを備え、磁石側固定部は、コイル側固定部よりも外周側に配置され、腕部は、径方向において、磁石側固定部とコイル側固定部との間に配置され、板バネが撓んでいない状態において、第1方向における板バネの第2方向側の端面と球体保持部材の第3方向側の端面との距離は、第1方向における板バネの第3方向側の端面と端面部の第2方向側の面との距離よりも長くなっていることが好ましい。このように構成すると、コイル保持体に対して磁石保持体が第2方向へ相対移動するときの、板バネの腕部と球体保持部材との接触を防止することが可能になる。したがって、板バネの腕部の損傷を防止することが可能になる。
本発明のアクチュエータは、たとえば、以下のように製造される。すなわち、本発明のアクチュエータは、径方向において駆動用コイルと側面部との間に配置される溝形成部の球体配置溝に第2方向側から球体を配置した後に、球体配置溝の第2方向端を第2方向側から覆うように蓋部を溝形成部に固定する製造方法によって製造される。このアクチュエータの製造方法によれば、アクチュエータを組み立てる際に、球体配置溝から球体が落下するのを防止することが可能になるため、コイル保持体または磁石保持体を案内するための複数の球体をアクチュエータが備えていても、アクチュエータの組立を容易に行うことが可能になる。
以上のように、本発明では、コイル保持体または磁石保持体を案内するための複数の球体をアクチュエータが備えていても、アクチュエータの組立を容易に行うことが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるアクチュエータの斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示すアクチュエータの分解斜視図である。 図2のF部の拡大図である。 図3に示す板バネの平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(アクチュエータの構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるアクチュエータ1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示すアクチュエータ1の分解斜視図である。図4は、図2のF部の拡大図である。図5は、図3に示す板バネ6の平面図である。
本形態のアクチュエータ1は、所定の動作対象物(図示省略)を所定方向へ直線的に移動させるためのものである。また、アクチュエータ1は、所定の上位装置(図示省略)に搭載されて使用される。このアクチュエータ1は、全体として、扁平な略円柱状に形成されている。また、アクチュエータ1は、小型のものであり、たとえば、アクチュエータ1の外径は、10mm〜30mm程度であり、アクチュエータ1の厚さは、5mm〜10mm程度である。
アクチュエータ1は、駆動用コイル2と、駆動用磁石部3と、駆動用コイル2を保持するコイル保持体4と、駆動用磁石部3を保持する磁石保持体5と、コイル保持体4と磁石保持体5とを繋ぐ板バネ6とを備えている。磁石保持体5は、コイル保持体4に対して直線的に相対移動可能となっている。すなわち、コイル保持体4は、磁石保持体5に対して直線的に相対移動可能となっており、コイル保持体4と磁石保持体5とは、板バネ6を介して相対移動可能に繋がれている。本形態では、駆動用コイル2および駆動用磁石部3等によって、コイル保持体4に対して磁石保持体5を相対移動させる駆動機構が構成されている。また、アクチュエータ1は、コイル保持体4または磁石保持体5をその相対移動方向へ案内するための3個の球体7と、3個の球体7を保持する球体保持部材8とを備えている。
以下の説明では、図1等に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とし、X方向を「左右方向」、Y方向を「前後方向」、Z方向を「上下方向」とする。また、X1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。本形態では、磁石保持体5は、コイル保持体4に対して上下方向(Z方向)へ相対移動可能となっている。すなわち、本形態では、上下方向(Z方向)は、コイル保持体4に対する磁石保持体5の相対移動方向である第1方向となっている。また、本形態では、上方向(Z1方向)は、第1方向の一方である第2方向となっており、下方向(Z2方向)は、第1方向の他方である第3方向となっている。また、上下方向に直交する方向は、扁平な略円柱状に形成されるアクチュエータ1の径方向と一致している。
コイル保持体4は、駆動用コイル2が巻回されるコイルボビン11と、磁石保持体5の外部に配置される外部配置部材12とを備えている。コイルボビン11および外部配置部材12は、樹脂材料で形成されている。
コイルボビン11は、その内周側が上下方向に貫通する略筒状の筒部11aと、筒部11aの下端面から下方向へ突出する突出部11bとを備えている。本形態の筒部11aは、扁平な略円筒状に形成されている。略円筒状に形成される筒部11aの径方向とアクチュエータ1の径方向(すなわち、上下方向に直交する方向)とは一致している。以下の説明では、この方向を「径方向」とする。
筒部11aの上端には、径方向の外側へ広がる鍔部11cが形成され、筒部11aの下端には、径方向の外側へ広がる鍔部11dが形成されている。すなわち、上下方向における駆動用コイル2の両外側には、鍔部11c、11dが形成されている。筒部11aの外周側の、鍔部11cと鍔部11dとの間には、駆動用コイル2が巻回されている。駆動用コイル2は、筒部11aの外周面に沿って巻回されており、略円筒状に巻回されている。
鍔部11cは、円環状に形成されている。鍔部11cの外周端は、駆動用コイル2の外周面よりも外周側へ突出している。鍔部11cの外周側かつ上面側には、球体保持部材8を位置決めするための円環状の位置決め用凹部11eが下側かつ径方向の内側へ窪むように形成されている。すなわち、鍔部11cの外周側かつ下面側には、球体保持部材8を位置決めするための円環状の第1突出部11fが径方向の外側へ突出するように形成されている。第1突出部11fの上面は、上下方向に直交する平面状に形成されている。第1突出部11fの上面には、球体保持部材8に形成される後述の第3当接面8hが当接しており、この上面は、上下方向において球体保持部材8を位置決めするための第2当接面11gとなっている。
鍔部11dは、その左端側に切欠きを有する略円環状に形成されている。鍔部11cの外径と鍔部11dの外径とは等しくなっており、鍔部11dの外周端は、駆動用コイル2の外周面よりも外周側へ突出している。板バネ6を構成する後述のコイル側固定部6aが取り付けられる前の鍔部11dの下面には、コイル側固定部6aを溶着固定するための3個の突起部11hが形成されている。突起部11hは、鍔部11dの下面から下側へ突出するように形成されている。また、3個の突起部11hは、上下方向から見たときの筒部11aの中心に対して120°ピッチで形成されている。なお、鍔部11dの下面は、上下方向に直交する平面状に形成されている。
突出部11bは、径方向において、略筒状に形成される筒部11aに架け渡されるように形成されている。具体的には、略筒状に形成される筒部11aに左右方向で架け渡されるように形成されている。この突出部11bは、鍔部11dの下面から下方向へ突出する4本の柱部11jと、4本の柱部11jの下端が繋がる連結部11kとを備えている。4本の柱部11jのうちの2本の柱部11jは、鍔部11dの右端側に配置され、残りの2本の柱部11jは、鍔部11dの左端側に配置されている。連結部11kは、上下方向に直交する平板状に形成されている。
突出部11bの左端側には、駆動用コイル2の両端部のそれぞれが巻回される2本の端子ピン11mが形成されている。端子ピン11mは、連結部11kの下面から下側へ突出するように形成されている。筒部11aに巻回される駆動用コイル2の両端側は、端子ピン11mまで引き回されて、端子ピン11mに巻回されている。端子ピン11mには、フレキシブルプリント基板13が接続されている。
外部配置部材12は、略円板状に形成されている。この外部配置部材12は、突出部11bに固定されている。具体的には、外部配置部材12は、突出部11bの下面(すなわち、連結部11kの下面)と外部配置部材12の上面とが当接した状態で突出部11bに固定されている。外部配置部材12は、アクチュエータ1の下端面を構成している。外部配置部材12の左端側には、端子ピン11mおよびフレキシブルプリント基板13との干渉を防止するための切欠き12aが形成されている。
磁石保持体5は、磁石保持体5の上端面を構成する端面部5aと、磁石保持体5の下端面を構成する端面部5bと、径方向における磁石保持体5の外周面を構成する側面部5cとから構成されている。本形態では、端面部5a、5bは略円板状に形成され、側面部5cは略円筒状に形成されており、磁石保持体5は、上端面および下端面を有する略有底円筒状に形成されている。
端面部5aは、アクチュエータ1の上端面を構成し、側面部5cは、径方向におけるアクチュエータ1の外周面を構成している。磁石保持体5は、突出部11bの下端側の一部を除くコイルボビン11の全体と、駆動用コイル2と、駆動用磁石部3とを覆っている。すなわち、端面部5aは、駆動用コイル2および駆動用磁石部3よりも上側に配置され、端面部5bは、駆動用コイル2および駆動用磁石部3よりも下側に配置され、側面部5cは、駆動用コイル2および駆動用磁石部3の外周側の全周を囲むように配置されている。
また、磁石保持体5は、端面部5aを構成するカバー15と、側面部5cの大半部分を構成するケース16と、端面部5bを構成するとともに側面部5cの下端側の一部を構成するケース17とによって構成されている。カバー15およびケース16、17は、軟磁性材料で形成されている。また、カバー15は、略円板状に形成され、ケース16は、略円筒状に形成され、ケース17は、略有底円筒状に形成されている。カバー15とケース16とケース17とが上下方向で組み合わされることで、磁石保持体5が構成されている。
カバー15には、駆動用磁石部3を構成する後述の軸20の上端側が挿入される軸挿入孔15aが形成されている。軸挿入孔15aは、カバー15の中心に形成されている。また、軸挿入孔15aは、上下方向でカバー15を貫通する丸孔状に形成されている。カバー15の外径は、ケース16の外径と等しくなっている。カバー15は、ケース16の上端に固定されている。
ケース17は、端面部5bを構成する端面部17aと、側面部5cの下端側の一部を構成する側面部17bとから構成されている。端面部17aは略円板状に形成され、側面部17bは略円筒状に形成されている。端面部17aの外径は、カバー15の外径と等しくなっている。側面部17bの内径および外径のそれぞれは、ケース16の内径および外径のそれぞれと等しくなっている。端面部17aには、開口部17cが形成されている。開口部17cは、上下方向で端面部17aを貫通するように形成されている。また、開口部17cは、端面部17aの右端側から左端側まで形成されている。開口部17cには、突出部11bの一部が配置されている。突出部11bは、開口部17cに挿通されており、突出部11bの下端側の一部は、端面部17aよりも下側へ突出している。
ケース17の側面部17bの上端側は、ケース16の下端側に固定されている。本形態では、板バネ6を構成する後述の磁石側固定部6bをケース16の下端と側面部17bの上端との間に挟んだ状態で、ケース16の下端側と側面部17bの上端側とが溶接されることで、側面部17bの上端側がケース16の下端側に固定されている。
駆動用磁石部3は、扁平な円柱状に形成されており、コイルボビン11の筒部11aの内周側に配置されている。すなわち、駆動用磁石部3は、駆動用コイル2の内周側に配置されており、駆動用コイル2は、駆動用磁石部3の外周側の全周を囲むように配置されている。この駆動用磁石部3は、上下方向で重なるように配置される2個の駆動用磁石片18と、軟磁性材料で形成される磁性片19と、駆動用磁石部3の中心部分を構成する軸20とを備えている。
駆動用磁石片18は、平板状に形成され、磁性片19は、駆動用磁石片18よりも薄い平板状に形成されている。また、駆動用磁石片18および磁性片19は、円環状に形成されている。すなわち、駆動用磁石片18および磁性片19の中心には、上下方向に貫通する貫通孔18a、19aが形成されている。貫通孔18aの内径と貫通孔19aの内径とは等しくなっている。また、駆動用磁石片18の外径と磁性片19の外径とは等しくなっている。
磁性片19は、上下方向において、2個の駆動用磁石片18の間に配置されている。また、上側に配置される駆動用磁石片18の下面と磁性片19の上面とが接触した状態で、上側に配置される駆動用磁石片18と磁性片19とが固定され、下側に配置される駆動用磁石片18の上面と磁性片19の下面とが接触した状態で、下側に配置される駆動用磁石片18と磁性片19とが固定されている。すなわち、磁性片19は、2個の駆動用磁石片18と接触した状態で2個の駆動用磁石片18に固定されている。
駆動用磁石片18は、その上面の磁極とその下面の磁極とが異なる磁極となるように着磁されている。また、2個の駆動用磁石片18は、その対向面が同じ磁極となるように配置されている。すなわち、駆動用磁石片18同士の対向面は、同じ磁極に着磁されている。たとえば、上側に配置される駆動用磁石片18の下面および下側に配置される駆動用磁石片18の上面は、N極に着磁されている。そのため、上下方向における駆動用磁石部3の中心部分から、磁力線の向きが放射状に広がる磁界が発生している。
軸20は、駆動用磁石片18および磁性片19の貫通孔18a、19aに挿入されて固定されている。軸20の上端側は、上側に配置される駆動用磁石片18の上端面よりも上側に突出している。この軸20の上端側は、カバー15に形成される軸挿入孔15aに挿入されて固定されている。
駆動用磁石部3は、上下方向において、端面部5aと端面部5bとの間に配置されている。駆動用磁石部3の上端面は、端面部5aの下面(すなわち、カバー15の下面)と接触しており、端面部5aの下面に固定されている。一方、駆動用磁石部3の下端面と、端面部5bの下面(すなわち、ケース17の端面部17aの上面)との間には、わずかな隙間が形成されている。
本形態では、上側に配置される駆動用磁石片18の下端が駆動用コイル2の上端よりも上側へ移動することがなく、かつ、下側に配置される駆動用磁石片18の上端が駆動用コイル2の下端よりも下側へ移動することがないように、駆動用磁石部3および駆動用コイル2が形成され、配置されている。上述のように、駆動用磁石片18同士の対向面が同じ磁極に着磁されているため、駆動用磁石部3から駆動用コイル2を通過する磁界が発生している。
板バネ6は、コイル保持体4に固定されるコイル側固定部6aと、磁石保持体5に固定される磁石側固定部6bと、コイル側固定部6aと磁石側固定部6bとを繋ぐ複数の腕部6cとを備えている。本形態の板バネ6は、3本の腕部6cを備えている。コイル側固定部6aおよび磁石側固定部6bは、略円環状に形成されている。コイル側固定部6aは、磁石側固定部6bよりも径方向の内側に配置されている。すなわち、磁石側固定部6bは、コイル側固定部6aよりも外周側に配置されている。腕部6cは、略1/4円弧状に形成されており、径方向において、コイル側固定部6aと磁石側固定部6bとの間に配置されている。
コイル側固定部6aは、鍔部11dの下面に固定されている。すなわち、コイル固定部6aは、コイル保持体4の下端側に固定されている。本形態では、3個の突起部11hを利用した溶着によって、コイル側固定部6aが鍔部11dの下面に固定されている。また、コイル側固定部6aは、その厚み方向と上下方向とが一致するように鍔部11dの下面に固定されている。磁石側固定部6bは、ケース16の下端とケース17の側面部17bの上端との間に挟まれた状態で、ケース16の下端と側面部17bの上端との間に固定されている。すなわち、磁石側固定部6bは、側面部5cに固定されている。また、磁石側固定部6bは、その厚み方向と上下方向とが一致するように側面部5cに固定されている。
球体保持部材8は、樹脂材料で形成されている。また、球体保持部材8は、略円筒状に形成されており、径方向における球体保持部材8の中心には、上下方向に貫通する貫通孔8aが形成されている。球体保持部材8の内径は、後述の第2突出部8gが形成された部分を除いて、コイルボビン11の鍔部11c、11dの外径とほぼ等しいか、あるいは、鍔部11c、11dの外径よりもわずかに大きくなっている。また、球体保持部材8の上下方向の長さは、コイルボビン11の筒部11aの上下方向の長さよりも短くなっている。また、球体保持部材8の外径は、ケース16の内径よりも小さくなっている。
球体保持部材8は、球体7が配置される球体配置溝8bが形成される溝形成部8cと、溝形成部8cと別体で形成される蓋部8dとから構成されている。溝形成部8cは、略円筒状に形成されており、球体保持部材8の大半部分を構成している。また、貫通孔8aは、溝形成部8cの内周側に形成されている。蓋部8dは、円環状かつ平板状に形成されており、球体保持部材8の上端側の一部分を構成している。蓋部8dの内径は、溝形成部8cの内径よりも大きくなっている。蓋部8dの外径は、溝形成部8cの外形と略等しくなっている。蓋部8dは、溝形成部8cの上端側に固定されている。すなわち、本形態では、別体で形成される溝形成部8cと蓋部8dとが互いに固定されており、別体で形成される溝形成部8cと蓋部8dとが一体化されている。
溝形成部8cの外周面には、球体配置溝8bが径方向の内側へ窪むように形成されている。本形態では、3個の球体配置溝8bが溝形成部8cの外周面に形成されている。3個の球体配置溝8bは、上下方向から見たときの球体保持部材8の中心に対して120°ピッチで形成されている。球体配置溝8bは、上下方向を長手方向とする直線状に形成されている。球体配置溝8bの上下方向に直交する断面の形状は、球体7の曲率半径と略等しい曲率半径を有する略半円弧状となっている。また、球体配置溝8bは、溝形成部8cの上端から下端側に向かって形成されており、球体配置溝8bの上端は開口し、球体配置溝8bの下端は塞がっている。なお、球体配置溝8bの上下方向に直交する断面の形状は、長方形状等の四角形状となっていても良い。すなわち、球体配置溝8bは、四角溝状に形成されても良い。また、球体配置溝8bは、五角溝状や六角溝状等の多角溝状に形成されても良い。
溝形成部8cの上端の外周側には、図4に示すように、蓋部8dを位置決めするための円環状の位置決め用凹部8eが下側かつ径方向の内側へ窪むように形成されている。位置決め用凹部8eの下端面は、上下方向に直交する平面状に形成されている。位置決め用凹部8eの下端面には、蓋部8dの下面の径方向の内側部分が当接しており、この下端面は、上下方向において蓋部8dを位置決めするための当接面8fとなっている。蓋部8dは、球体配置溝8bの上端を上側から覆うように(すなわち、球体配置溝8bの上端の開口を上側から覆うように)、溝形成部8cの上端側に固定されている。本形態では、溝形成部8cの上端面と蓋部8dの上面とが略同一平面上に配置されている。
溝形成部8cの上端の内周側には、球体保持部材8を位置決めするための円環状の第2突出部8gが径方向の内側へ突出するように形成されている。第2突出部8gの下面は、コイルボビン11の第2当接面11gに当接しており、この下面は、上下方向において球体保持部材8を位置決めするための第3当接面8hとなっている。
球体保持部材8は、コイルボビン11の鍔部11cに固定されており、径方向において、コイルボビン11と磁石保持体5の側面部5cとの間に配置されている。すなわち、球体保持部材8は、径方向において、駆動用コイル2と側面部5cとの間に配置されている。また、球体保持部材8は、貫通孔8aの内周面が鍔部11cの外周端(径方向の外側端)に当接するように、かつ、貫通孔8aの内側に駆動用コイル2の一部が配置されるようにコイルボビン11に固定されている。具体的には、コイルボビン11の第2当接面11gに球体保持部材8の第3当接面8hが当接し、コイルボビン11の位置決め用凹部11eの径方向の内側面に第2突出部8gの径方向の内側面が当接し、第1突出部11fの径方向の外側面が貫通孔8aの内周面に当接するとともに、駆動用コイル2の下端側の一部を除いた部分が貫通孔8aの内側に配置されるように、球体保持部材8がコイルボビン11に固定されている。また、本形態では、コイルボビン11の上端面(すなわち、鍔部11cの上面)と球体保持部材8の上端面とが略同一平面上に配置されている。径方向における駆動用コイル2と貫通孔8aの内周面との間には、接着剤が塗布されている。
球体7は、非磁性材料で形成されている。球体7は、上下方向へ移動可能となるように球体配置溝8bに配置されている。また、球体7は、径方向において、球体配置溝8bとケース16の内周面との間に配置されている。コイル保持体4に対して磁石保持体5が上下方向へ相対移動すると、3個の球体7の少なくともいずれか1つが球体配置溝8bおよびケース16に当接して回転する。コイル保持体4に対して相対移動する磁石保持体5は、回転する球体7によって上下方向へ案内される。
上述のように、球体保持部材8の上下方向の長さは、コイルボビン11の筒部11aの上下方向の長さよりも短くなっている。また、コイルボビン11の上端面と球体保持部材8の上端面とが略同一平面上に配置されている。さらに、板バネ6のコイル側固定部6aは、鍔部11dの下面に固定されている。そのため、板バネ6が撓んでいない状態において、球体保持部材8は、板バネ6よりも上側に配置されている。また、本形態では、図4に示すように、板バネ6が撓んでいない状態において、上下方向における板バネ6の上面と球体保持部材8の下端面との距離L1は、上下方向における板バネ6の下面と磁石保持体5の端面部5bの上面との距離L2よりも長くなっている。
以上のように構成されたアクチュエータ1では、たとえば、磁石保持体5に動作対象物が取り付けられ、コイル保持体4が上位装置に取り付けられる。この場合には、コイル保持体4に対して磁石保持体5および動作対象物が上下方向へ移動する。また、この場合には、外部配置部材12の下面が上位装置に取り付けられる。あるいは、コイル保持体4に動作対象物が取り付けられ、磁石保持体5が上位装置に取り付けられる。この場合には、磁石保持体5に対して、コイル保持体4および動作対象物が上下方向へ移動する。また、この場合には、外部配置部材12の下面に動作対象物が取り付けられる。
また、アクチュエータ1においては、駆動用コイル2に電流が供給されていない状態では、図3に示すように、コイルボビン11の鍔部11cの上面とカバー15の下面との間に隙間が形成され、板バネ6のコイル側固定部6aの下面と端面部5bの上面との間にも隙間が形成されている。この状態で、所定方向へ流れる電流が駆動用コイル2に供給されると、磁石保持体5がコイル保持体4に対して上方向へ相対移動し、逆方向へ流れる電流が駆動用コイル2に供給されると、磁石保持体5がコイル保持体4に対して下方向へ相対移動する。
磁石保持体5に対するコイル保持体4の上下方向の相対移動範囲は、端面部5a、5bによって規制されている。具体的には、コイルボビン11の鍔部11cと端面部5aとによって、コイル保持体4に対する磁石保持体5の下方向の相対移動範囲が規制され、コイル側固定部6aと端面部5bとによって、コイル保持体4に対する磁石保持体5の上方向の相対移動範囲が規制されている。
アクチュエータ1の製造時には、まず、駆動用コイル2が巻回され溝形成部8cが固定されるとともに板バネ6のコイル側固定部6aが固定されたコイルボビン11をケース16の内周側に配置し、ケース16の下端とケース17の側面部17bの上端との間に板バネ6の磁石側固定部6bを挟んだ状態で、ケース16とケース17とを固定する。この状態では、径方向において、コイルボビン11とケース16との間(すなわち、コイルボビン11と側面部5cとの間)に溝形成部8cが配置されている。また、コイルボビン11に溝形成部8cを固定するときには、溝形成部8cを上側からコイルボビン11に嵌め込む。
その後、球体配置溝8bに上側から球体7を配置してから、球体配置溝8bの上端を上側から覆うように蓋部8dを溝形成部8cの上端側に固定する。その後、駆動用磁石部3が固定されたカバー15をケース16の上端に固定する。また、コイルボビン11の突出部11bに外部配置部材12を固定する。なお、駆動用コイル2が巻回されるとともにコイル側固定部6aが固定されたコイルボビン11をケース16の内周側に配置し、ケース16の下端と側面部17bの上端との間に磁石側固定部6bを挟んだ状態で、ケース16とケース17とを固定した後に、コイルボビン11に溝形成部8cを固定しても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、球体保持部材8は、径方向において、コイルボビン11と磁石保持体5の側面部5cとの間に配置されている。また、本形態では、球体保持部材8は、球体配置溝8bが形成される溝形成部8cと、球体配置溝8bの上端の開口を上側から覆う蓋部8dとから構成されており、溝形成部8cと別体で形成される蓋部8dが溝形成部8cの上端側に固定されている。さらに、本形態では、アクチュエータ1の製造時に、径方向においてコイルボビン11と側面部5cとの間に配置される溝形成部8cの球体配置溝8bに上側から球体7を配置してから、球体配置溝8bの上端を上側から覆うように蓋部8dを溝形成部8cの上端側に固定し、その後、駆動用磁石部3が固定されたカバー15をケース16の上端に固定している。そのため、本形態では、アクチュエータ1を組み立てる際に、球体配置溝8bから球体7が落下するのを防止することが可能になる。したがって、本形態では、コイル保持体4または磁石保持体5を上下方向へ案内するための3個の球体7をアクチュエータ1が備えていても、アクチュエータ1の組立を容易に行うことが可能になる。
本形態では、径方向においてコイルボビン11と磁石保持体5の側面部5cとの間に配置される球体保持部材8に、コイル保持体4または磁石保持体5を上下方向へ案内するための3個の球体7が保持されている。そのため、Z方向と水平方向とが一致する状態でアクチュエータ1が使用されても、コイル保持体4と磁石保持体5との干渉を防止して、コイル保持体4に対して磁石保持体5を適切に相対移動させることが可能になる。
本形態では、筒部11aの上端に形成される鍔部11cの外周端は、駆動用コイル2の外周面よりも外周側へ突出しており、球体保持部材8は、貫通孔8aの内周面が鍔部11cの外周端に当接するように固定されている。また、本形態では、コイルボビン11に溝形成部8cを固定するときに、溝形成部8cを上側からコイルボビン11に嵌め込んでいる。そのため、本形態では、コイルボビン11に溝形成部8cを固定する際に、駆動用コイル2と溝形成部8cとの接触を防止することが可能になる。したがって、本形態では、コイルボビン11に溝形成部8cを固定する際の駆動用コイル2の損傷を防止することが可能になる。
本形態では、溝形成部8cの上端の外周側に、蓋部8dを位置決めするための円環状の位置決め用凹部8eが形成されている。そのため、本形態では、上下方向における蓋部8dの位置決めが容易になる。また、本形態では、コイルボビン11の鍔部11cに、球体保持部材8を位置決めするための第1突出部11fが形成され、溝形成部8cの上端の内周側に、球体保持部材8を位置決めするための第2突出部8gが形成されているため、上下方向における球体保持部材8の位置決めが容易になる。
本形態では、径方向における駆動用コイル2と貫通孔8aの内周面との間に接着剤が塗布されている。そのため、本形態では、コイル保持体4に対する球体保持部材8の固定強度を高めることが可能になる。
本形態では、板バネ6が撓んでいない状態において、上下方向における板バネ6の上面と球体保持部材8の下端面との距離L1は、上下方向における板バネ6の下面と磁石保持体5の端面部5bの上面との距離L2よりも長くなっており、板バネ6のコイル側固定部6aと端面部5bとによって、コイル保持体4に対する磁石保持体5の上方向の相対移動範囲が規制されている。そのため、本形態では、コイル保持体4に対する磁石保持体5の上方向への相対移動時に、板バネ6の腕部6cと球体保持部材8とが接触することはない。したがって、本形態では、腕部6cの損傷を防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、アクチュエータ1は、3個の球体7を備えているが、アクチュエータ1は、2個の球体7を備えていても良いし、4個以上の球体7を備えていても良い。この場合には、球体保持部材8の溝形成部8cに、球体7の数に応じた複数の球体配置溝8bが形成される。また、複数の球体配置溝8bは、上下方向から見たときの球体保持部材8の中心に対して等角度ピッチで配置される。
上述した形態では、蓋部8dは、円環状に形成されている。この他にもたとえば、蓋部8dは、球体配置溝8bの上端を上側から覆う小片状に形成されても良い。この場合には、球体保持部材8は、球体配置溝8bの数と同数の蓋部8dを備えている。また、上述した形態では、球体保持部材8の溝形成部8cとコイルボビン11とが別体で形成されているが、コイルボビン11の筒部11aに駆動用コイル2を巻回することができるのであれば、溝形成部8cとコイルボビン11とが一体で形成されても良い。
上述した形態では、溝形成部8cの上端の外周側に位置決め用凹部8eが形成されているが、溝形成部8cの上端の外周側に位置決め用凹部8eが形成されていなくても良い。この場合には、溝形成部8cの外周面と蓋部8dの内周面とが当接した状態で、蓋部8dが溝形成部8cの上端側に固定される。また、上述した形態では、コイルボビン11の鍔部11cに位置決め用凹部11eが形成され、溝形成部8cの上端の内周側に第2突出部8gが形成されているが、位置決め用凹部11eおよび第2突出部8gは形成されなくても良い。また、上述した形態では、径方向における駆動用コイル2と貫通孔8aの内周面との間に接着剤が塗布されているが、コイルボビン11に対する球体保持部材8の固定強度を確保することができるのであれば、駆動用コイル2と貫通孔8aの内周面との間に接着剤が塗布されなくても良い。
上述した形態では、球体保持部材8は、コイルボビン11に固定されている。この他にもたとえば、球体保持部材8は、磁石保持体5に固定されても良い。この場合には、溝形成部8cの内周面に径方向の外側へ窪む球体配置溝8bが形成される。また、この場合には、コイルボビン11の外周側に球体7が接触する接触部が形成または固定され、球体7は、径方向において、この接触部と球体配置溝8bとの間に配置される。
上述した形態では、駆動用磁石片18および磁性片19は、円環状に形成されており、その中心に形成される貫通孔18a、19aに軸20が挿入されて固定されているが、駆動用磁石片18および磁性片19は、円板状に形成されても良い。また、上述した形態では、アクチュエータ1は、略円柱状に形成されているが、アクチュエータ1は、四角柱状等の多角柱状に形成されても良い。この場合には、たとえば、コイルボビン11の筒部11aは、アクチュエータ1の形状に応じた略多角筒状に形成され、駆動用磁石部3は、アクチュエータ1の形状に応じた多角板状に形成される。
1 アクチュエータ
2 駆動用コイル
3 駆動用磁石部
4 コイル保持体
5 磁石保持体
5b 端面部
5c 側面部
6 板バネ
6a コイル側固定部
6b 磁石側固定部
6c 腕部
7 球体
8 球体保持部材
8a 貫通孔
8b 球体配置溝
8c 溝形成部
8d 蓋部
8f 当接面
8g 第2突出部
8h 第3当接面
11a 筒部
11c 鍔部
11f 第1突出部
11g 第2当接面
L1 第1方向における板バネと球体保持部材との距離
L2 第1方向における板バネと端面部との距離
Z 第1方向
Z1 第2方向
Z2 第3方向

Claims (7)

  1. 略筒状に巻回される駆動用コイルと、前記駆動用コイルの内周側に配置される駆動用磁石部と、前記駆動用コイルを保持するコイル保持体と、前記駆動用磁石部を保持するとともに前記コイル保持体に対して直線的に相対移動可能な磁石保持体と、前記コイル保持体と前記磁石保持体とを繋ぐ板バネとを備えるとともに、
    前記コイル保持体に対する前記磁石保持体の相対移動方向を第1方向とし、前記第1方向の一方を第2方向とし、前記第1方向の他方を第3方向とすると、
    前記第1方向へ前記コイル保持体または前記磁石保持体を案内するための複数の球体と、複数の前記球体を保持する球体保持部材とを備え、
    前記コイル保持体は、その内周側が前記第1方向に貫通する略筒状の筒部を備え、
    前記駆動用磁石部は、前記筒部の内周側に配置され、
    前記駆動用コイルは、前記駆動用磁石部の外周側の全周を囲むように前記筒部の外周側に巻回され、
    前記磁石保持体は、前記第1方向に直交する前記筒部の径方向における前記磁石保持体の外周面を構成するとともに前記駆動用コイルの外周側の全周を囲む側面部を備え、
    前記球体保持部材は、前記第1方向を長手方向として形成され前記球体が前記第1方向へ移動可能に配置されるとともに前記第2方向端が開口する球体配置溝が形成される溝形成部と、前記球体配置溝の前記第2方向端を前記第2方向側から覆う蓋部とを備えるとともに、前記径方向において、前記駆動用コイルと前記側面部との間に配置され、
    前記溝形成部と前記蓋部とは、別体で形成されて、互いに固定されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記溝形成部には、前記蓋部の前記第3方向側の面の一部が当接する当接面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記コイル保持体は、前記筒部の前記第2方向端から前記径方向へ広がる鍔部を備え、
    前記鍔部の前記径方向の外側端は、前記駆動用コイルの外周面よりも外周側へ突出し、
    前記径方向における前記球体保持部材の中心には、前記第1方向に貫通する貫通孔が形成され、
    前記球体保持部材は、前記貫通孔の内周面が前記鍔部の前記径方向の外側端に当接するように、かつ、前記駆動用コイルの少なくとも一部が前記貫通孔の内側に配置されるように前記コイル保持体に固定されていることを特徴とする請求項1または2記載のアクチュエータ。
  4. 前記鍔部は、前記第1方向において前記球体保持部材を位置決めするための第2当接面が形成されるとともに前記径方向の外側へ突出する第1突出部を備え、
    前記球体保持部材は、前記第2当接面に当接する第3当接面が形成されるとともに前記径方向の内側へ突出する第2突出部を備えることを特徴とする請求項3記載のアクチュエータ。
  5. 前記径方向における前記駆動用コイルと前記貫通孔の内周面との間に、接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項3または4記載のアクチュエータ。
  6. 前記磁石保持体は、前記駆動用コイルおよび前記駆動用磁石部よりも前記第3方向側に配置され前記磁石保持体の前記第3方向側の端面を構成する端面部を備え、
    前記球体保持部材は、前記コイル保持体に固定されるとともに、前記板バネが撓んでいない状態において前記板バネよりも前記第2方向側に配置され、
    前記板バネは、前記磁石保持体の前記側面部に固定される磁石側固定部と、前記コイル保持体の前記第3方向側に固定されるコイル側固定部と、前記磁石側固定部と前記コイル側固定部とを繋ぐ複数の腕部とを備え、
    前記磁石側固定部は、前記コイル側固定部よりも外周側に配置され、前記腕部は、前記径方向において、前記磁石側固定部と前記コイル側固定部との間に配置され、
    前記板バネが撓んでいない状態において、前記第1方向における前記板バネの前記第2方向側の端面と前記球体保持部材の前記第3方向側の端面との距離は、前記第1方向における前記板バネの前記第3方向側の端面と前記端面部の前記第2方向側の面との距離よりも長くなっていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のアクチュエータの製造方法であって、
    前記径方向において前記駆動用コイルと前記側面部との間に配置される前記溝形成部の前記球体配置溝に前記第2方向側から前記球体を配置した後に、前記球体配置溝の前記第2方向端を前記第2方向側から覆うように前記蓋部を前記溝形成部に固定することを特徴とするアクチュエータの製造方法。
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