JP6174316B2 - 除害装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくともアンモニアを含む排気ガスの除害装置に関し、特に、排気ガス中のアンモニア量に変動が生じた場合でも、その変動に応じて適切に、排気ガス中のアンモニアを水素との反応で除害できるようにしたものである。
従来、例えば、緑色、青色、白色の発光素子を製造する半導体製造装置においては、CVD(化学気相蒸着)プロセス装置を使用し、同装置のプロセスチャンバ内で基板上に窒化ガリウム(GaN)を堆積させる処理などを行い、処理ガスとしてアンモニアを含む排気ガスを排出する。
ところで、この種のアンモニアを含む排気ガスの除害装置としては、例えば、特許文献1に開示のガス燃焼装置が知られている。このガス燃焼装置は、燃焼チャンバ内に前記排気ガスを導入し、導入した排気ガスに水素を加え、排気ガス中のアンモニアを水素との反応により除害するものである。
ところで、前記のようなCVDプロセス装置から排出される排気ガス中のアンモニアの量は、プロセスごとに異なり変動する、または、プロセスの進行状況に応じて変動する場合がある。
しかしながら、特許文献1に開示のガス燃焼装置によると、前記のようなアンモニア量の変動に対して、加える水素の量を適切に調整するなど、アンモニアの変動に対する対策がなされておらず、排気ガス中のアンモニア量が変動した場合に、アンモニアと水素の濃度比率が変化し、水素との反応で排気ガス中のアンモニアを適切に除害することができないという問題点がある。
特表2008−540990号
本発明は前記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、排気ガス中のアンモニア量に変動が生じた場合でも、その変動に応じて適切に、排気ガス中のアンモニアを水素との反応で除害できるようにした除害装置を提供することである。
前記目的を達成するために、第1の本発明は、少なくともアンモニアを含む排気ガスの除害装置であって、前記排気ガスを排出する複数のプロセス装置の下流に接続したマニホールドと、前記排気ガスを除害する燃焼炉と、前記マニホールドと前記燃焼炉を接続するガス配管の途中から前記除害装置に水素を導入する水素供給手段と、前記マニホールドと前記燃焼炉を接続するガス配管の途中又は前記マニホールドに設けたガスセンサと、前記水素供給手段を制御する制御手段と、を備え、前記ガスセンサは、前記ガス配管内のアンモニアと水素の濃度を測定し、その測定情報を前記制御手段へ出力し、前記制御手段は、前記測定情報に基づき、前記水素供給手段から導入される前記水素の導入量を設定する機能を有し、前記測定情報より得られるアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下のとき、前記制御手段は、前記除害装置への前記水素の前記導入量を0に設定し、それ以外のとき、前記制御手段は、前記濃度比率が2以下となるように、前記除害装置への前記水素の前記導入量を設定することを特徴とする。
第2の本発明は、少なくともアンモニアを含む排気ガスの除害装置であって、前記排気ガスを排出する複数のプロセス装置の下流に接続した燃焼炉と、前記複数のプロセス装置と前記燃焼炉を接続するガス配管の途中から前記除害装置に水素を導入する水素供給手段と、前記プロセス装置と前記燃焼炉を接続するガス配管と、前記除害装置に導入するガスのガス情報を出力する出力手段と、前記水素供給手段を制御する制御手段と、を備え、前記出力手段は、前記ガス情報として、少なくとも水素とアンモニアの流量を出力し、前記制御手段は、前記ガス情報に基づき、前記水素供給手段から導入される前記水素の導入量を設定する機能を有し、前記測定情報より得られるアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下のとき、前記制御手段は、前記除害装置への前記水素の前記導入量を0に設定し、それ以外のとき、前記制御手段は、前記濃度比率が2以下となるように、前記除害装置への前記水素の前記導入量を設定することを特徴とする。
前記第2の本発明において、前記プロセス装置は複数備えられており、前記ガス配管はマニホールドを形成しており、前記ガス情報は複数の前記プロセス装置からの出力をまとめた情報であり、前記導入量は前記ガス情報に基づき設定されるようにしてもよい。
本発明にあっては、除害装置の具体的な構成として、ガスセンサが、排気ガス中のアンモニアと水素の濃度を測定し、その測定情報を制御手段へ出力する、又は出力手段が、前記除害装置に導入するガスのガス情報として、少なくとも水素とアンモニアの流量を出力する構成、および、制御手段が、前記ガスセンサからの測定情報、又は前記出力手段からのガス情報に基づき、除害装置への水素の導入量を設定する構成を採用したため、排気ガス中のアンモニア量に変動が生じた場合でも、その変動に応じて適切に、排気ガス中のアンモニアを除害することができる。
図1(a)は本発明の第1の実施形態である除害装置の機器構成を示したブロック図、同図(b)は同図(a)の制御手段における処理動作のフローチャート図。 図2(a)は本発明の第2の実施形態である除害装置の機器構成を示したブロック図、同図(b)は同図(a)の制御手段における処理動作のフローチャート図。 図3(a)は本発明の第3の実施形態である除害装置の機器構成を示したブロック図、同図(b)は同図(a)の制御手段における処理動作のフローチャート図。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態である除害装置の機器構成を示したブロック図である。
図1(a)の除害装置1Aは、少なくともアンモニアを含む排気ガスの除害装置として構成したものであり、その具体的な機器構成は、同図(a)に示したように、排気ガスを排出する複数のプロセス装置Pの下流に接続したマニホールド2と、排気ガスを除害する燃焼炉3と、除害装置1Aに水素を導入する水素供給手段4と、マニホールド2を介してプロセス装置Pと燃焼炉3とを接続するガス配管と、マニホールド2と燃焼炉3を接続するガス配管に設けたガスセンサ5と、水素供給手段4を制御する制御手段6と、を備えた構成になっている。なお、図1(a)の制御手段6は燃焼炉3も制御する。つまり、図1(a)では、一つの制御手段6が水素供給手段4と燃焼炉3の双方を制御する方式になっているが、この水素供給手段4と燃焼炉3は別構成の制御手段によって制御しても良い。
前記複数のプロセス装置Pはいずれも、プロセスチャンバCHとこれに接続された真空ポンプPMを備えている。プロセスチャンバCHでは、プロセスガスが導入され、そのプロセスガスによる所定の処理が行われる。この処理に使用された前記プロセスガスや、その処理による反応で生成されたガス等、少なくともアンモニアを含む排気ガスは、それぞれのプロセスチャンバCHから真空ポンプPMを介して前記マニホールド2へ排出される。この種のプロセス装置Pの具体例は、半導体製造装置におけるCVDプロセス装置である。
前記マニホールド2には、前記のように複数のプロセス装置Pから各々排出された排気ガスが集められて混合する構成になっている。このマニホールド2での排気ガスの混合方式としては、例えば、真空ポンプPMからマニホールド2に圧送されてくる排気ガスそれ自身の気流を利用して混合する方式を採用してもよいし、排気ガスの混合に必要な気流をマニホールド2内に強制的に発生させる装置を使用してもよい。
前記燃焼炉3は、例えば図示しない起動スイッチのONにより、炉内への空気とパイロットガスの供給が始まり、図示しない点火スイッチのONにより、前記パイロットガスが種火として燃焼する構成になっている。
また、この燃焼炉3は、下記式1の反応によって排気ガス(特に、排気ガス中のアンモニア)を除害する。この除害の反応では、後で詳細に説明するが、第1の例として、排気ガス中に含まれている水素のみを使用する場合、第2の例として、水素供給手段4から導入された水素のみを使用する場合、第3の例として、その双方の水素(排気ガス中に含まれている水素と水素供給手段4から導入された水素)を使用する場合がある。
《式1》
2NH → N+3H
前記水素供給手段4は、水素を蓄積した図示しないタンクと前記マニホールド2を接続する経路の途中に設けたバルブB1を有し、かつ、制御手段6からの開閉信号に基づき前記バルブB1を開閉し、図示しないタンクから当該バルブB1を介してマニホールド2内へ水素を供給する。
前記ガスセンサ5は、少なくともアンモニアと水素の濃度を測定し、その測定情報を制御手段6へ出力する。図1(a)の除害装置1Aでは、マニホールド2と燃焼炉3を接続するガス配管に当該ガスセンサ5を設置することにより、そのガス配管を流れる排気ガス中のアンモニアと水素の濃度比率を検出できるようにしているが、これとは別に、マニホールド2内に当該ガスセンサ5を設置する構成を採用してもよいし、また、前記のようなガス配管とマニホールド2内の双方に前記ガスセンサ5を設置する構成を採用することも可能である。
前記制御手段6は、ガスセンサ5からの測定情報に基づき、水素供給手段4から燃焼炉3への水素の導入量を設定する機能を有している。この設定機能をより具体的に説明すると、ガスセンサ5での測定情報より得られるアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下のとき、前記制御手段6は、除害装置1Aへの水素の導入量を0に設定する一方、それ以外のとき、前記制御手段6は、燃焼炉3でのアンモニアと水素の濃度比率が2以下となるように、除害装置1Aへの水素の導入量を設定する。
前記プロセス装置Pにおいては、プロセスチャンバCHで使用するプロセスガス中に水素を含んでいる場合や、プロセスチャンバCHでの反応により水素が生成される場合もある。この場合、プロセス装置Pから排出される排気ガス中にはアンモニアのほか、水素も含まれている。このため、その排気ガス中のアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下であるなら、アンモニアの除害に必要十分な水素が存在するため、前記制御手段6は除害装置1Aへの水素の導入量を0に設定する。したがって、この場合には、排気ガス中に含まれている水素のみを使用して、排気ガス中のアンモニアを除害することになる。このことは後述する図2(a)、図3(a)の除害装置1B、1Cでも同様である。
この一方、プロセス装置Pから排出される排気ガス中に水素が含まれていない場合もある。この場合、制御手段6は、排気ガス中に含まれているアンモニアに対する水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下となるように、除害装置1Aへの水素の導入量を設定する。したがって、この場合には、その設定に従って水素供給手段4から導入された水素のみを使用して、排気ガス中のアンモニアを除害することになる。このことは後述する図2(a)、図3(a)の除害装置1B、1Cでも同様である。
また、プロセス装置Pから排気される排気ガス中に、アンモニアのほか、水素が含まれているものの、そのアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下でない場合もある。この場合、前記制御手段6は、その濃度比率が2以下となるように、除害装置1Aへの水素の導入量を設定する。従って、この場合は、その設定に従って水素供給手段4から導入された水素と、排気ガス中に含まれている水素との双方を使用して、排気ガス中のアンモニアを除害することになる。このことは後述する図2(a)、図3(a)の除害装置1B、1Cでも同様である。
前記のように水素の導入量が0に設定された場合は、制御手段6から水素供給手段4に対しバルブB1を閉とする信号が出力され、該バルブB1が閉じられることで、水素供給手段4からマニホールド2内への水素の導入は停止する。
一方、ガスセンサ5での測定情報より得られるアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下でない場合は、制御手段6から水素供給手段4に対してバルブB1を開とする信号が出力され、当該バルブB1が開となることにより、水素供給手段4からマニホールド2内へ水素が導入される。
図1(b)は、同図(a)の制御手段6における処理動作のフローチャート図である。
図1(b)のフローチャートは、例えば、同図(a)の制御手段6がCPUを備え、かつ、CPUによる一連の処理動作として実行されるものであり、前述した燃焼炉3の起動スイッチ(図示省略)ONをトリガとしてスタートする。なお、このフローチャートのスタート時に、ガスセンサ5は測定動作を開始する。
図1(b)のフローチャートによると、同図(a)の制御手段6は、最初に、ガスセンサ5からの測定情報を読取り(ステップ100)、次に、その読取った測定情報よりアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)を算出するとともに、その濃度比率が閾値“2”以下か否かを判定する(ステップ102)。
そして、前記ステップ102において、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下である場合には、アンモニアの除害に必要十分な水素が存在するため、図1(a)の制御手段6は、除害装置1Aへの水素の導入量を0に設定し、このフローチャートの処理は終了する(ステップ102のYES)。
この一方、前記ステップ102において、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下でない場合は、アンモニアの除害に必要な水素が不足しているため、図1(a)の制御手段6は、水素供給手段4に対してバルブB1を開とする信号を出力し(ステップ104のNO)、ステップ100に戻る。前記バルブB1の開により、水素供給手段4からマニホールド2を介して除害装置1Aの燃焼炉3に水素が所定量導入される(ステップ104のNO)。
前記ステップ100、102、104の処理が繰り返し行われることで、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下になると、アンモニアの除害に必要十分な水素が存在することとなったので、制御手段6は、水素供給手段4に対してバルブB1を閉とする信号を出力し、このフローチャートの処理を終了する(ステップ102のYES)。
以上説明した第1の実施形態の除害装置1Aによると、その具体的な構成として、前記の通り、ガスセンサ5が、排気ガス中のアンモニアと水素の濃度を測定し、その測定情報を制御手段6へ出力する構成、および、制御手段6が、ガスセンサ5からの測定情報に基づき、除害装置1Aへの水素の導入量を設定する構成を採用したため、排気ガス中のアンモニア量に変動が生じた場合でも、その変動に応じて、排気ガス中のアンモニアを水素との反応で適切に除害することができる。
図2(a)は、本発明の第2の実施形態である除害装置の機器構成を示したブロック図である。
この図2(a)の除害装置1Bもまた、少なくともアンモニアを含む排気ガスの除害装置として構成したものである。なお、その具体的な機器構成として、排気ガスを排出する複数のプロセス装置Pの下流に接続したマニホールド2と、排気ガスを除害する燃焼炉3と、除害装置1Bに水素を導入する水素供給手段4と、水素供給手段4を制御する制御手段6と、を備えるとともに、前記プロセス装置Pと前記燃焼炉3が前記マニホールド2を介してガス配管で接続される点は、先に説明した図1(a)の除害装置1Aと同様であるため、図2(a)において図1(a)と同一部材には同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。
図2(a)の除害装置1Bが図1(a)の除害装置1Aと異なる点は、前記除害装置1Bに導入するガスのガス情報を出力する出力手段として、プロセス装置Pごとにマスフローコントローラ7を備える点である。
これらのマスフローコントローラ7は、ガス情報として、プロセス装置Pで使用する各種ガスのうち、少なくとも水素とアンモニアの流量を入力する手段と、その入力されたガス情報(少なくとも水素とアンモニアの流量)を出力する手段と、を備えている。
前記マスフローコントローラ7は、それぞれのプロセス装置Pに付属している場合もあり、この場合はその付属のマスフローコントローラを使用することができるし、また、マスフローコントローラ7を別途後付で設けることもできる。
図2(a)の除害装置1Bにおいて、制御手段6は、マスフローコントローラ7からのガス情報に基づき、水素供給手段4から除害装置1Bへの水素の導入量を設定する機能を有している。この設定機能をより具体的に説明すると、マスフローコントローラ7のガス情報より得られるアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下のとき、制御手段6は、除害装置1Bへの水素の導入量を0に設定する一方、それ以外のとき、前記制御手段6は、燃焼炉3でのアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下となるように、除害装置1Bへの水素の導入量を設定するものである。この場合の水素の導入量は、例えば、マスフローコントローラ7のガス情報より得られる現在のアンモニアと水素の濃度比率、及び、水素供給手段4からの水素の供給流量などに基づいて、算出することができる。
図2(b)は、同図(a)の制御手段6における処理動作のフローチャート図である。
図2(b)のフローチャートは、例えば、図2(a)の制御手段6がCPUを備え、かつ、CPUによる一連の処理動作として実行されるものであり、前述した燃焼炉の起動スイッチ(図示省略)ONをトリガとしてスタートする。なお、このフローチャートのスタート時に、マスフローコントローラ7にはガス情報が入力されている。
図2(b)のフローチャートによると、図2(a)の制御手段6は、最初に、全てのプロセス装置Pのマスフローコントローラ7からその出力であるガス情報(少なくとも水素とアンモニアの流量)を読取り、読取った出力(ガス情報)をまとめる。このまとめは具体的には、読取ったガス情報に含まれている水素とアンモニアそれぞれの流量を積算するものである(ステップ200)。次に、前記水素とアンモニアそれぞれの流量積算値、すなわち、複数のプロセス装置Pからの出力(ガス情報)をまとめた情報よりアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)を算出するとともに、その濃度比率が閾値“2”以下か否かを判定する(ステップ202)。
そして、前記ステップ202において、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下である場合には、アンモニアの除害に必要十分な水素が存在するため、図2(a)の制御手段6は、除害装置1Bへの水素の導入量を0に設定する(ステップ202のYES)。
この一方、前記ステップ202において、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下でない場合は、アンモニアの除害に必要な水素が不足しているため、図2(a)の制御手段6は、水素供給手段4に対してバルブB1を開とする信号を出力し(ステップ204のNO)、ステップ200に戻る。前記バルブB1の開により、水素供給手段4からマニホールド2を介して除害装置1Bの燃焼炉3に水素が所定量導入される(ステップ204のNO)。
前記ステップ200、202、204の処理が繰り返し行われることで、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下になると、アンモニアの除害に必要十分な水素が存在することとなったので、制御手段6は、水素供給手段4に対してバルブB1を閉とする信号を出力し、このフローチャートの処理を終了する(ステップ202のYES)。
図3(a)は、本発明の第3の実施形態である除害装置の機器構成を示したブロック図である。
図3(a)の除害装置1Cもまた、少なくともアンモニアを含む排気ガスの除害装置として構成したものである。図2(a)の除害装置1Bは、複数のプロセス装置Pから排出される排気ガスをマニホールド2に集め、マニホールド2から燃焼炉3へ排気ガスを送るように構成したものであり、プロセス装置Pと燃焼炉3がマニホールド2を介してガス配管で接続される構成であったが、図3(a)の除害装置1Cは、前記マニホールド2を省略し、プロセス装置Pと燃焼炉3をガス配管で接続することにより、複数のプロセス装置Pの下流に燃焼炉3が接続され、それぞれのプロセス装置Pから燃焼炉3に排気ガスを直接送るように構成したものである。
また、この図3(a)の除害装置1Cでは、マニホールド2を省略しているので、それぞれのプロセス装置Pと燃焼炉3とを接続するガス配管の途中にバルブB1を設け、このバルブB1を介して水素供給手段4が図示しないタンクから前記ガス配管に水素を供給するように構成してある。
更に、この図3(a)の除害装置1Cでは、前記のようにマニホールド2が省略されていることとの関係より、プロセス装置Pから燃焼炉3までの一連の排気ガスのガス配管系統がプロセス装置Pごとに独立していることと、これに対応して制御手段6をプロセス装置Pごとに設けている点が、図2(a)の除害装置1Bとは異なっている。
なお、図3(a)の除害装置1Cについて以上説明した構成以外の他の構成は、先に説明した図2(a)の除害装置1Bと同様であるため、図3(a)において図2(a)と同一部材には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
図3(b)は、同図(a)の制御手段6における処理動作のフローチャート図である。
図3(b)のフローチャートは、例えば、図3(a)の制御手段6がCPUを備え、かつ、CPUによる一連の処理動作として実行されるものであり、前述した燃焼炉3の図示しない起動スイッチのONをトリガとしてスタートする。なお、このフローチャートのスタート時に、マスフローコントローラ7にはガス情報が入力されている。
図3(b)のフローチャートによると、図3(a)の各制御手段6は、最初にマスフローコントローラ7からその出力であるガス情報(少なくとも水素とアンモニアの流量)を読取り(ステップ300)、次に、読取ったガス情報よりアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)を算出するとともに、その濃度比率が閾値“2”以下か否かを判定する(ステップ302)。
そして、前記ステップ302において、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下である場合には、アンモニアの除害に必要十分な水素が存在するため、図3(a)の制御手段6は、水素供給手段4から燃焼炉3への水素の導入量を0に設定する(ステップ302のYES)。
この一方、前記ステップ302において、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下でない場合は、アンモニアの除害に必要な水素が不足しているため、図3(a)の各制御手段6は、水素供給手段4に対してバルブB1を開とする信号を出力し(ステップ304のNO)、ステップ300に戻る。前記バルブB1の開により、水素供給手段4から燃焼炉3に水素が所定量導入される(ステップ304のNO)。
前記ステップ300、302、304の処理が繰り返し行われることで、濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が閾値“2”以下になると、アンモニアの除害に必要十分な水素が存在することとなったので、各制御手段6は、水素供給手段4に対してバルブB1を閉とする信号を出力し、このフローチャートの処理を終了する(ステップ302のYES)。
以上説明した第2及び第3の実施形態の除害装置1B、1Cによると、その具体的な構成として、前記の通り、マスフローコントローラ7(出力手段)が、プロセス装置Pで使用されるガス情報として、少なくとも水素とアンモニアの流量を出力する構成、および、制御手段6が、マスフローコントローラ7(出力手段)からのガス情報に基づき、水素供給手段4から燃焼炉3への水素の導入量を設定する構成を採用したため、排気ガス中のアンモニア量に変動が生じた場合でも、その変動に応じて、排気ガス中のアンモニアを水素との反応で適切に除害することができる。
なお、前記ガス情報はプロセス装置Pのマスフローコントローラ7からの情報としたが、除害装置1B、1Cに導入されるガスのガス情報が分かればよく、これに限定しない。例えば、除害装置1B、1Cに至る配管に取付けた図示しない流量計などからのガス情報を使用しても良い。
1A、1B、1C 除害装置
2 マニホールド
3 燃焼炉
4 水素供給手段
5 ガスセンサ
6 制御手段
7 マスフローコントローラ
B1 バルブ
P プロセス装置
CH プロセスチャンバ
PM 真空ポンプ

Claims (3)

  1. 少なくともアンモニアを含む排気ガスの除害装置であって、
    前記排気ガスを排出する複数のプロセス装置の下流に接続したマニホールドと、
    前記排気ガスを除害する燃焼炉と、
    前記マニホールドと前記燃焼炉を接続するガス配管の途中から前記除害装置に水素を導入する水素供給手段と、
    前記マニホールドと前記燃焼炉を接続するガス配管の途中又は前記マニホールドに設けたガスセンサと、
    前記水素供給手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記ガスセンサは、前記ガス配管内のアンモニアと水素の濃度を測定し、その測定情報を前記制御手段へ出力し、
    前記制御手段は、前記測定情報に基づき、前記水素供給手段から導入される前記水素の導入量を設定する機能を有し、
    前記測定情報より得られるアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下のとき、前記制御手段は、前記除害装置への前記水素の前記導入量を0に設定し、それ以外のとき、前記制御手段は、前記濃度比率が2以下となるように、前記除害装置への前記水素の前記導入量を設定すること
    を特徴とする除害装置。
  2. 少なくともアンモニアを含む排気ガスの除害装置であって、
    前記排気ガスを排出する複数のプロセス装置の下流に接続した燃焼炉と、
    前記複数のプロセス装置と前記燃焼炉を接続するガス配管の途中から前記除害装置に水素を導入する水素供給手段と、
    前記プロセス装置と前記燃焼炉を接続するガス配管と、
    前記除害装置に導入するガスのガス情報を出力する出力手段と、
    前記水素供給手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記出力手段は、前記ガス情報として、少なくとも水素とアンモニアの流量を出力し、
    前記制御手段は、前記ガス情報に基づき、前記水素供給手段から導入される前記水素の導入量を設定する機能を有し、
    前記測定情報より得られるアンモニアと水素の濃度比率(アンモニアの濃度/水素の濃度)が2以下のとき、前記制御手段は、前記除害装置への前記水素の前記導入量を0に設定し、それ以外のとき、前記制御手段は、前記濃度比率が2以下となるように、前記除害装置への前記水素の前記導入量を設定すること
    を特徴とする除害装置。
  3. 前記ガス配管はマニホールドを形成しており、
    前記ガス情報は前記複数のプロセス装置からの出力をまとめた情報であり、
    前記導入量は前記ガス情報に基づき設定されること
    を特徴とする請求項に記載の除害装置。
JP2012285748A 2012-12-27 2012-12-27 除害装置 Active JP6174316B2 (ja)

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