JP6174141B2 - 通信制御方法及び基地局 - Google Patents

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Description

本発明は、新たなキャリア構造が導入される移動通信システムにおいて用いられる通信制御方法に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)で仕様が策定されているLTE(Long Term Evolution)では、時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された複数のリソースブロックを含む(例えば非特許文献1参照)。
LTEの下りリンクのキャリア構造として、複数のサブフレームのそれぞれには、下りリンク制御信号を送信するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)領域が設けられる。具体的には、PDCCH領域は、サブフレームの先頭数シンボルの区間において、全てのリソースブロックに亘って設けられる領域である。
また、3GPPでは、従来型のキャリア構造とは異なる新たなキャリア構造(NCT:New Carrier Type)を導入することが検討されている。
3GPP技術仕様書 「TS36.300 V11.5.0」 2 013年3月
NCTの一つとして、少なくとも1つのサブフレームにおいて、そのサブフレームに含まれる複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH(enhanced PDCCH)領域として設定することが想定される。
しかしながら、現状の仕様においては、ePDCCH領域を適切に取り扱うための仕組みが存在しないという問題がある。
そこで、本発明は、ePDCCH領域を適切に取り扱うことが可能な通信制御方法を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る通信制御方法は、時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された複数のリソースブロックを含む移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、第1のセルを管理する第1の基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記第1のセルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する設定ステップと、前記第1の基地局が、第2のセルを管理する第2の基地局に対して、前記ePDCCH領域を示すePDCCH情報を送信する送信ステップと、前記第2の基地局が、前記ePDCCH情報を受信する受信ステップと、を含む。
第2の特徴に係る通信制御方法は、時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された複数のリソースブロックを含む移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、セルを管理する基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記セルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する設定ステップと、前記基地局が、前記ePDCCH領域と関連付けられた識別情報を送信する送信ステップと、前記セルにおいてアイドル状態のユーザ端末が、前記識別情報を受信した後、前記識別情報に基づいて前記ePDCCH領域を特定する特定ステップと、を含む。
第3の特徴に係る通信制御方法は、時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された複数のリソースブロックを含む移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、セルを管理する基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記セル内で共通の下りリンク制御信号を送信するための共通ePDCCH領域として設定する設定ステップを含む。
本発明によれば、ePDCCH領域を適切に取り扱うことが可能な通信制御方法、基地局、及びユーザ端末を提供できる。
図1は、第1実施形態乃至第6実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 図2は、第1実施形態乃至第6実施形態に係るUEのブロック図である。 図3は、第1実施形態乃至第6実施形態に係るeNBのブロック図である。 図4は、第1実施形態乃至第6実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図5は、第1実施形態乃至第6実施形態に係る無線フレームの構成図である。 図6は、ePDCCHの適用シーン1を説明するための図である。 図7は、ePDCCHの適用シーン2を説明するための図である。 図8は、第1実施形態に係る隣接eNBに対するePDCCH領域通知方法を説明するための図である。 図9は、第1実施形態に係るePDCCH情報の構成例を説明するための図である。 図10は、第1実施形態に係るePDCCH情報の利用例を説明するための図である。 図11は、第1実施形態に係る動作パターン1及び2を説明するための図である。 図12は、第1実施形態に係る動作パターン3を説明するための図である。 図13は、第1実施形態に係る動作パターン4を説明するための図である。 図14は、第1実施形態に係る動作パターン4を説明するための図である。 図15は、第3実施形態に係るePDCCH領域の設定パターンを説明するための図である。 図16は、第3実施形態に係るePDCCH領域の設定パターンを説明するための図である。 図17は、第3実施形態に係るePDCCH領域の設定パターンを説明するための図である。 図18は、第3実施形態に係るePDCCH情報の構成例1を説明するための図である。 図19は、第3実施形態に係るePDCCH情報の構成例2を説明するための図である。 図20は、第3実施形態に係るePDCCH情報の構成例2を説明するための図である。 図21は、第3実施形態に係るePDCCH情報の利用例を説明するための図である。 図22は、第4実施形態に係るePDCCH領域の更新方法1のフロー図である。 図23は、第4実施形態に係るePDCCH領域の更新方法2のフロー図である。 図24は、一般的なハンドオーバ手順を示すシーケンス図である。 図25は、第5実施形態に係るeNBの動作フロー図である。 図26は、第5実施形態に係るeNBの動作フロー図である。 図27は、第6実施形態に係るeNBの動作パターン1を説明するための図である。 図28は、第6実施形態に係るeNBの動作パターン2を説明するための図である。 図29は、第6実施形態に係るeNBの動作パターン3を説明するための図である。 図30は、第6実施形態に係るeNBの動作パターン3を説明するための図である。 図31は、第6実施形態に係るeNBの動作パターン4を説明するための図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る通信制御方法は、時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された複数のリソースブロックを含む移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、第1のセルを管理する第1の基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記第1のセルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する設定ステップと、前記第1の基地局が、第2のセルを管理する第2の基地局に対して、前記ePDCCH領域を示すePDCCH情報を送信する送信ステップと、前記第2の基地局が、前記ePDCCH情報を受信する受信ステップと、を含む。
実施形態では、前記送信ステップにおいて、前記第1の基地局は、前記ePDCCH領域の設定更新時に、更新後の前記ePDCCH領域を示す前記ePDCCH情報を前記第2の基地局に送信する。
実施形態では、前記ePDCCH情報は、前記ePDCCH領域として設定される無線リソースのリソース識別情報を含む。
実施形態では、前記ePDCCH領域は、前記第1のセル内で共通の下りリンク制御信号を送信するための共通領域を含む。前記ePDCCH情報は、前記共通領域として設定される無線リソースのリソース識別情報を含む。
実施形態では、前記ePDCCH領域は、ユーザ端末個別の下りリンク制御信号を送信するための個別領域を含む。前記ePDCCH情報は、前記個別領域として設定される無線リソースのリソース識別情報を含む。
実施形態では、前記ePDCCH領域は、前記下りリンク制御信号の送信先のユーザ端末に必要とされる誤り耐性に応じて区分された複数のサブ領域を含む。前記ePDCCH情報は、前記複数のサブ領域のそれぞれのリソース識別情報を含む。
実施形態では、前記通信制御方法は、前記第1の基地局が、前記第1のセルに収容されるユーザ端末の数の変化、又は前記第1のセルに収容されるユーザ端末に必要とされる誤り耐性の変化に応じて、前記ePDCCH領域の設定を更新するステップをさらに含む。
実施形態では、前記通信制御方法は、前記第2の基地局が、前記ePDCCH情報に基づいて、前記第2のセルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域を設定するステップをさらに含む。
実施形態では、前記通信制御方法は、前記第1の基地局が、前記第2のセルから前記第1のセルへのユーザ端末のハンドオーバの要求を前記第2の基地局から受信するステップをさらに含む。前記送信ステップにおいて、前記第1の基地局は、前記ハンドオーバの要求に対する応答を行う際に、前記ePDCCH情報を前記第2の基地局に送信する。
実施形態では、前記通信制御方法は、前記第2の基地局が、前記第1のセルへのハンドオーバ指示を前記ユーザ端末に送信する際に、前記ePDCCH情報を前記ユーザ端末に通知するステップをさらに含む。
実施形態に係る通信制御方法は、時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された複数のリソースブロックを含む移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、セルを管理する基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記セルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する設定ステップと、前記基地局が、前記ePDCCH領域と関連付けられた識別情報を送信する送信ステップと、前記セルにおいてアイドル状態のユーザ端末が、前記識別情報を受信した後、前記識別情報に基づいて前記ePDCCH領域を特定する特定ステップと、を含む。
実施形態では、前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記ePDCCH領域で送信される前記下りリンク制御信号を受信することにより前記セルとの接続を確立する確立ステップをさらに含む。
実施形態では、前記識別情報は、前記ePDCCH領域として設定される無線リソースを識別する情報である。前記送信ステップにおいて、前記基地局は、前記識別情報を含んだシステム情報を送信する。前記特定ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記システム情報に含まれる前記識別情報を受信した後、前記識別情報により識別される無線リソースを前記ePDCCH領域として特定する。
実施形態では、前記識別情報は、前記セルを識別する情報である。前記送信ステップにおいて、前記基地局は、前記識別情報を含んだ同期信号又は前記識別情報に応じてマッピングされた参照信号を送信する。前記特定ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記同期信号又は前記参照信号により求められる前記識別情報から算出される無線リソースを前記ePDCCH領域として特定する。
実施形態では、前記識別情報は、前記ePDCCH領域として設定される無線リソースを識別する情報である。前記送信ステップにおいて、前記基地局は、前記ePDCCH領域が設定されるサブフレームの先頭シンボルで前記識別情報を送信する。前記特定ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記先頭シンボルで送信された前記識別情報を受信した後、前記識別情報により識別される無線リソースを、前記ePDCCH領域として特定する。
実施形態では、前記識別情報は、前記ePDCCH領域を特定するためのフラグである。前記送信ステップにおいて、前記基地局は、前記ePDCCH領域内の特定の位置で前記識別情報を送信する。前記特定ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記ePDCCH領域内の前記識別情報を受信した後、前記識別情報の位置に応じて前記ePDCCH領域を特定する。
実施形態に係る通信制御方法は、時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された複数のリソースブロックを含む移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、セルを管理する基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記セル内で共通の下りリンク制御信号を送信するための共通ePDCCH領域として設定する設定ステップを含む。
実施形態では、前記共通ePDCCH領域は、前記セル内で共通の下りリンク制御信号のみを送信するためのePDCCH領域である。
実施形態では、前記通信制御方法は、前記基地局が、前記共通ePDCCH領域と関連付けられた識別情報を含んだマスタ情報ブロックを送信する送信ステップと、前記セルにおいてアイドル状態のユーザ端末が、前記マスタ情報ブロックに含まれる前記識別情報を受信した後、前記識別情報に基づいて前記共通ePDCCH領域を特定する特定ステップと、をさらに含む。
実施形態では、前記通信制御方法は、前記基地局が、前記共通ePDCCH領域に適用する送信指向性を変化させながら、前記セル内で共通の下りリンク制御信号を送信する送信ステップをさらに含む。
実施形態では、前記設定ステップにおいて、前記基地局は、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、第1のリソースブロックと、前記第1のリソースブロックと周波数方向に離間して設けられた第2のリソースブロックと、からなる無線リソースを、前記共通ePDCCH領域として設定する。
実施形態では、前記設定ステップにおいて、前記基地局は、所定のホッピングパターンにより前記共通ePDCCH領域がサブフレームごとに周波数ホッピングするように、前記共通ePDCCH領域として設定するリソースブロックを変化させる。
実施形態では、前記複数のサブフレームのそれぞれは、時間方向に分割された第1のスロット及び第2のスロットを含む。前記設定ステップにおいて、前記基地局は、前記共通ePDCCH領域として設定するリソースブロックを前記第1のスロット及び前記第2のスロットで異ならせる。
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20によりLTEシステムのネットワークが構成される。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。SGWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を、制御部を構成するプロセッサ160’としてもよい。
複数のアンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換して複数のアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、複数のアンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を、制御部を構成するプロセッサとしてもよい。
複数のアンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換して複数のアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、複数のアンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Media Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100は接続状態(RRC接続状態)であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態(RRCアイドル状態)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメントが構成される。
UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームの残りの部分は、主にユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主にユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(NCT)
上述したように、LTEの下りリンクのキャリア構造として、複数のサブフレームのそれぞれには、下りリンク制御信号を送信するためのPDCCH領域が設けられる。具体的には、PDCCH領域は、サブフレームの先頭数シンボルの区間において、全てのリソースブロックに亘って設けられる領域である。
一方で、3GPPでは、従来型のキャリア構造とは異なる新たなキャリア構造(NCT)を導入することが検討されている。複数のコンポーネントキャリア(CC)を束ねて通信に使用するキャリアアグリゲーションにおいて、プライマリ・コンポーネントキャリア(PCC)にNCTが適用されるケースと、セカンダリ・コンポーネントキャリア(SCC)にNCTが適用されるケースとがある。
プライマリ・コンポーネントキャリア(PCC)にNCTが適用されるケースは、スタンドアローンNCTと称される。第1実施形態では、スタンドアローンNCTを主として想定する。
また、第1実施形態では、eNB200は、少なくとも1つのサブフレームにおいて、そのサブフレームに含まれる複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH(enhanced PDCCH)領域として設定する。
このように、1キャリア(コンポーネントキャリア)内の全てのリソースブロックに亘って設けられる従来型のPDCCH領域とは異なり、ePDCCH領域は、一部のリソースブロックにおいてのみ設けられる。また、サブフレームの先頭数シンボルの区間においてのみ設けられる従来型のPDCCH領域とは異なり、ePDCCH領域は、サブフレーム内の全てのシンボルに亘って設けることが可能である。
図6は、ePDCCHの適用シーン1を説明するための図である。
図6に示すように、マクロセルを管理するeNB200−1は、従来型のPDCCH領域を設定する。一方、小セルを管理するeNB200−2は、実施形態に係るePDCCH領域を設定する。eNB200−1は、eNB200−2が設定するePDCCH領域に対応する無線リソースの使用を規制している。また、eNB200−2は、eNB200−1が設定するPDCCH領域に対応する無線リソースの使用を規制している。これにより、PDCCH領域とePDCCH領域との間で干渉が生じることを防止できるため、eNB200−1から強い干渉を受けるeNB200−2が、自セル内のUE100に対して下りリンク制御信号を良好に送信可能になる。
図7は、ePDCCHの適用シーン2を説明するための図である。
図7に示すように、セルを管理するeNB200は、ePDCCH領域を設定する。eNB200は、下りリンク・マルチアンテナ伝送によりePDCCH領域とPDSCH領域とを空間的に多重(レイヤ多重)しており、ePDCCH領域において下りリンク制御信号をUE100に送信する。これにより、従来型キャリアに比べて、下りリンクのユーザデータが割り当てられるPDSCH領域を増加させることができる。
(隣接eNBに対するePDCCH領域通知方法)
次に、第1実施形態に係る隣接eNB200に対するePDCCH領域通知方法を説明する。
ePDCCH領域通知方法は、第1のセルを管理するeNB200−1(第1の基地局)が、複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、第1のセルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する設定ステップと、eNB200−1が、第2のセルを管理するeNB200−2(第2の基地局)に対して、ePDCCH領域を示すePDCCH情報を送信する送信ステップと、eNB200−2が、ePDCCH情報を受信する受信ステップと、を含む。第1実施形態では、第2のセルとは、第1のセルに隣接するセルである。
このように、第1実施形態では、隣接セル間でePDCCH領域の情報を共有することにより、干渉を回避できるようePDCCH領域を設定可能にする。
図8は、第1実施形態に係る、隣接eNBに対するePDCCH領域通知方法を説明するための図である。
図8に示すように、第1のセルを管理するeNB200−1は、第1のセルにおいて下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域を設定する。eNB200−1は、第1のセルに隣接する第2のセルを管理するeNB200−2に対して、ePDCCH領域を示すePDCCH情報を送信する。ePDCCH情報は、X2インターフェイス上で送信される。ePDCCH情報は、X2インターフェイス上で送信されるeNB Configuration Updateメッセージの情報要素としてもよい。或いは、ePDCCH情報は、S1インターフェイス上で送信されてもよい。eNB200−2は、ePDCCH情報を受信する。これにより、eNB200−2は、eNB200−1(第1のセル)で設定されるePDCCH領域を把握できる。
図9は、第1実施形態に係るePDCCH情報の構成例を説明するための図である。
図9に示すように、ePDCCH情報は、ePDCCH領域を設定する第1のセルの識別子(セルID)と、当該ePDCCH領域として設定される無線リソースのリソース識別情報と、を含む。リソース識別情報は、ePDCCH領域として設定される周波数リソースの識別情報と、ePDCCH領域として設定される時間リソースの識別情報と、を含む。周波数リソースの識別情報とは、例えばリソースブロック番号である。時間リソースの識別情報とは、例えば無線フレーム番号(SFN:System Frame Number)及びサブフレーム番号である。
図10は、第1実施形態に係るePDCCH情報の利用例を説明するための図である。
図10に示すように、第1のセルを管理するeNB200−1と、第1のセルに隣接する第2のセルを管理するeNB200−2と、第1のセル及び第2のセルに隣接する第3のセルを管理するeNB200−3と、が設置されている。各eNB200は、自セルで設定するePDCCH領域についてのePDCCH情報を他のeNB200に送信する。そして、各eNB200は、受信したePDCCH情報に基づいて、他のeNB200−1が設定するePDCCH領域とは重複しない無線リソースを、自セルにおけるePDCCH領域として設定する。図10の例では、同一のサブフレームにおいてeNB200ごとに異なるリソースブロックがePDCCH領域として設定されている。これにより、ePDCCH領域の干渉を回避し、各セルにおいて下りリンク制御信号を良好に送信できる。
各eNB200は、自セルで設定するePDCCH領域を更新してもよい。例えば、各eNB200は、ePDCCH領域として設定する無線リソースを変更する。各eNB200は、ePDCCH領域の設定更新時に、更新後のePDCCH領域を示すePDCCH情報を他のeNB200に送信してもよい。
(UEに対するePDCCH領域通知方法)
次に、第1実施形態に係るUE100に対するePDCCH領域通知方法を説明する。
ePDCCH領域通知方法は、セルを管理するeNB200が、複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、セルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する設定ステップと、eNB200が、ePDCCH領域と関連付けられた識別情報(以下、「ePDCCH識別情報」という)を送信する送信ステップと、セルにおいてアイドル状態のUE100が、ePDCCH識別情報を受信した後、ePDCCH識別情報に基づいてePDCCH領域を特定する特定ステップと、を含む。第1実施形態では、UE100は、特定したePDCCH領域で送信される下りリンク制御信号を受信することによりセルとの接続を確立する。
このように、セル(サービングセル)においてアイドル状態のUE100は、サービングセルから受信するePDCCH識別情報に基づいて、ePDCCH領域の位置、すなわちePDCCH領域として設定されている無線リソースを特定できる。そして、UE100は、下りリンク制御信号を受信することによりセルとの接続を確立できる。
第1実施形態では、ePDCCH識別情報を送信するパターンとして以下の動作パターン1乃至4がある。
動作パターン1では、ePDCCH識別情報は、ePDCCH領域として設定される無線リソースを識別する情報である。送信ステップにおいて、eNB200は、ePDCCH識別情報を含んだシステム情報を送信する。システム情報とは、マスタ情報ブロック(MIB)又はシステム情報ブロック(SIB)である。特定ステップにおいて、UE100は、システム情報に含まれるePDCCH識別情報を受信した後、ePDCCH識別情報により識別される無線リソースをePDCCH領域として特定する。
動作パターン2では、ePDCCH識別情報は、セルを識別する情報(すなわち、セルID)である。送信ステップにおいて、eNB200は、セルIDを含んだ同期信号又はセルIDに応じてマッピングされた参照信号を送信する。第1実施形態では、同期信号とは、プライマリ同期信号(PSS)又はセカンダリ同期信号(SSS)である。また、参照信号とは、セル固有参照信号(CRS)である。特定ステップにおいて、UE100は、同期信号又は参照信号により求められるセルIDから算出される無線リソースをePDCCH領域として特定する。
動作パターン3では、ePDCCH識別情報は、ePDCCH領域として設定される無線リソースを識別する情報である。送信ステップにおいて、eNB200は、ePDCCH領域が設定されるサブフレームの先頭シンボルでePDCCH識別情報を送信する。特定ステップにおいて、UE100は、先頭シンボルで送信されたePDCCH識別情報を受信した後、ePDCCH識別情報により識別される無線リソースを、ePDCCH領域として特定する。
動作パターン4では、ePDCCH識別情報は、ePDCCH領域を特定するためのフラグ(以下、「ePDCCH判定フラグ」という)である。送信ステップにおいて、eNB200は、ePDCCH領域内の特定の位置でePDCCH判定フラグを送信する。特定ステップにおいて、UE100は、ePDCCH領域内のePDCCH判定フラグを受信した後、ePDCCH判定フラグの位置に応じてePDCCH領域を特定する。
図11は、第1実施形態に係る動作パターン1及び2を説明するための図である。図11は、サブフレームに含まれるPSS、SSS、及びMIBの構成を示す。
図11に示すように、PSS、SSS、及びMIBを送信する周波数帯は、キャリア内の中央の6リソースブロックと規定されている。PSSは、5サブフレーム毎に、前半スロットの最後のOFDMシンボルにマッピングされる。SSSは、PSSと同じスロットの最後から2番目(すなわちPSSの直前)のOFDMシンボルにマッピングされる。MIBは、10サブフレーム(1無線フレーム)毎に、後半スロットの先頭から4OFDMシンボルにマッピングされる。また、各サブフレームにおいて、CRSは、分散したリソースエレメントにマッピングされる。
動作パターン1では、eNB200は、ePDCCH領域として設定される無線リソースを識別するePDCCH識別情報を含んだMIBを送信する。アイドル状態のUE100は、MIBを受信し、MIBに含まれるePDCCH識別情報により識別される無線リソースをePDCCH領域として特定する。動作パターン1では、ePDCCH識別情報は、ePDCCH領域として設定される周波数リソースの識別情報と、ePDCCH領域として設定される時間リソースの識別情報と、を含む。周波数リソースの識別情報とは、例えばリソースブロック番号である。時間リソースの識別情報とは、例えば無線フレーム番号及びサブフレーム番号である。
動作パターン2では、eNB200は、セルIDを含んだPSS/SSSと、セルIDに応じてマッピングされたCRSと、を送信する。UE100は、PSS/SSS又はCRSを受信し、PSS/SSS又はCRSにより求められるセルIDから算出される無線リソースをePDCCH領域として特定する。
図12は、第1実施形態に係る動作パターン3を説明するための図である。
図12に示すように、eNB200は、ePDCCH領域が設定されるサブフレームの先頭シンボル(0シンボル目)でePDCCH識別情報を送信する。UE100は、先頭シンボルで送信されたePDCCH識別情報を受信した後、ePDCCH識別情報により識別される無線リソースを、ePDCCH領域として特定する。動作パターン3では、ePDCCH識別情報は、ePDCCH領域として設定される周波数リソースの識別情報を含む。周波数リソースの識別情報とは、例えばリソースブロック番号である。
図13及び図14は、第1実施形態に係る動作パターン4を説明するための図である。
図13に示すように、eNB200は、ePDCCH領域内の特定の位置でePDCCH判定フラグを送信する。ePDCCH判定フラグは、例えば予め規定された信号系列からなる。UE100は、ePDCCH領域内のePDCCH判定フラグを全探索により検出し、ePDCCH判定フラグの位置に応じてePDCCH領域を特定する。図14に示すように、複数サブフレームで1つのePDCCH判定フラグを構成してもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。
第1実施形態では、ePDCCH領域において送信される下りリンク制御信号の内容について特に触れなかった。
第2実施形態では、ePDCCH領域において送信される下りリンク制御信号は、セル内で共通の下りリンク制御信号(以下、「共通下りリンク制御信号」という)である。また、以下において、共通下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域を「共通ePDCCH領域」という。第2実施形態では、共通ePDCCH領域は、共通下りリンク制御信号のみを送信するためのePDCCH領域である。
このように、共通ePDCCH領域を設けることにより、共通ePDCCH領域として設定される無線リソースを複数のUE100で共有できるため、無線リソースの利用効率を向上させることができる。
共通下りリンク制御信号は、例えば、システム情報(SI)及びページング情報を含む。SIは、セル内の全UE100に同一タイミングで同一の情報を送信するものであり、セル内の全UE100が受信できる必要がある。SIは、ランダムアクセスに関する情報を含む。ページング情報は、セル内の全UE100に同一タイミングで同一の情報を送信するものであるが、ページング対象のUE100が受信できればよい。
第2実施形態では、第1実施形態で説明した動作パターン1により共通ePDCCH領域をUE100に通知することが好ましい。具体的には、eNB200は、共通ePDCCH領域として設定される無線リソースを識別するePDCCH識別情報を含んだMIBを送信する。UE100は、MIBを受信し、MIBに含まれるePDCCH識別情報により識別される無線リソースを共通ePDCCH領域として特定する。eNB200は、セルIDと組み合わせることで共通ePDCCH領域の位置を特定できるオフセットをePDCCH識別情報として、MIBにより送信してもよい。
或いは、MIBによる通知に代えて、第1実施形態で説明した動作パターン2と同様の動作を適用してもよい。具体的には、eNB200は、セルIDを含んだ同期信号又はセルIDに応じてマッピングされた参照信号を送信する。UE100は、同期信号又は参照信号からセルIDを特定し、セルIDから算出される無線リソースをePDCCH領域として特定する。例えば、あるセルID領域(例えばA000〜AFFF番)はオフセットゼロ、あるセルID領域(例えばB000〜BFFF番)はオフセット1、と予め規定されており、UE100は、セルIDに対応するオフセットにより共通ePDCCH領域の位置を特定する。
[第3実施形態]
第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。
第3実施形態では、eNB200は、共通ePDCCH領域に加えて、UE100個別の下りリンク制御信号(以下、「個別下りリンク制御信号」)を送信するための個別ePDCCH領域を設定する。すなわち、第3実施形態は、ePDCCH領域を細分化する実施形態である。
(ePDCCH領域の設定パターン)
図15乃至図17は、第3実施形態に係るePDCCH領域の設定パターンを説明するための図である。
図15に示すように、eNB200は、共通ePDCCH領域に加えて、個別ePDCCH領域を設定する。共通ePDCCH領域(common)は、共通下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域である。個別ePDCCH領域(user)は、個別下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域である。個別下りリンク制御信号は、例えば、DCI(Downlink Control Information)及びRRCメッセージを含む。
第3実施形態では、個別ePDCCH領域は、個別下りリンク制御信号の送信先のUE100に必要とされる誤り耐性に応じて区分された複数のサブ領域を含む。UE100に必要とされる誤り耐性は、UE100の通信環境により定まる。例えばセルエッジのUE100については、必要とされる誤り耐性は高い。これに対し、セル中心付近のUE100については、必要とされる誤り耐性は低い。UE100に必要とされる誤り耐性は、そのUE100からのフィードバック情報により特定できる。フィードバック情報とは、例えば、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)などである。
eNB200は、自セルとの接続を確立した状態(接続状態)のUE100からのフィードバック情報に基づいて、そのUE100に個別ePDCCHを割り当てる。
図16に示すように、eNB200は、UE100に割り当てた個別ePDCCH領域を示す情報を共通ePDCCH領域においてUE100に送信する。具体的には、eNB200は、UE100に割り当てた個別ePDCCH領域を示す情報を共通下りリンク制御信号に含める。また、eNB200は、UE100に割り当てたPDSCH領域(ユーザデータ領域)を示す情報を個別ePDCCH領域においてUE100に送信する。具体的には、eNB200は、UE100に割り当てたPDSCH領域を示す情報を個別下りリンク制御信号(DCI)に含める。
図15及び図16では、共通ePDCCH領域及び個別ePDCCH領域が周波数方向に分割されていることを想定している。しかしながら、図17に示すように、共通ePDCCH領域及び個別ePDCCH領域が時間方向に分割されてもよい。図17では、共通ePDCCH領域及び個別ePDCCH領域は、異なるサブフレームに設定されている。
(隣接eNBに対するePDCCH領域通知方法)
第1のセルを管理するeNB200−1は、共通ePDCCH領域及び/又は個別ePDCCH領域を設定する。eNB200−1は、第1のセルに隣接する第2のセルを管理するeNB200−2に対して、共通ePDCCH領域及び/又は個別ePDCCH領域に関するePDCCH情報を送信する。ePDCCH情報は、X2インターフェイス上で送信される。或いは、ePDCCH情報は、S1インターフェイス上で送信されてもよい。eNB200−2は、ePDCCH情報を受信する。
図18は、第3実施形態に係るePDCCH情報の構成例1を説明するための図である。
図18に示すように、ePDCCH情報は、共通ePDCCH領域及び個別ePDCCH領域を設定する第1のセルの識別子(セルID)と、共通ePDCCH領域として設定される無線リソースのリソース識別情報と、個別ePDCCH領域として設定される無線リソースのリソース識別情報と、を含む。リソース識別情報は、周波数リソースの識別情報と時間リソースの識別情報とを含む。周波数リソースの識別情報とは、例えばリソースブロック番号である。時間リソースの識別情報とは、例えば無線フレーム番号及びサブフレーム番号である。
図19及び図20は、第3実施形態に係るePDCCH情報の構成例2を説明するための図である。
図19に示すように、ePDCCH情報は、共通ePDCCH領域及び個別ePDCCH領域を設定する第1のセルの識別子(セルID)と、共通ePDCCH領域として設定される無線リソースのリソース識別情報と、個別ePDCCH領域として設定される無線リソースのリソース識別情報と、を含む。構成例2では、リソース識別情報には、必要とされる誤り耐性を示す情報が関連付けられている点で、上述した構成例1とは異なる。また、図20に示すように、リソース識別情報には、必要とされる誤り耐性の詳細を示す情報が関連付けられていてもよい。
図21は、第3実施形態に係るePDCCH情報の利用例を説明するための図である。
図21に示すように、第1のセルを管理するeNB200−1と、第1のセルに隣接する第2のセルを管理するeNB200−2と、が設置されている。各eNB200は、自セルで設定する共通ePDCCH領域及び個別ePDCCH領域についてのePDCCH情報を他のeNB200に送信する。そして、各eNB200は、受信したePDCCH情報に基づいて、他のeNB200−1が設定する共通ePDCCH領域及び個別ePDCCH領域とは重複しない無線リソースを、自セルにおける共通ePDCCH領域として設定する。これにより、共通ePDCCH領域の干渉を回避し、各セルにおいて共通下りリンク制御信号を良好に送信できる。
第3実施形態では、各eNB200は、受信したePDCCH情報に基づいて、隣接セルに設定された誤り耐性を考慮して、PDSCH領域(ユーザデータ領域)の割り当てを行ってもよい。
例えば、eNB200−2は、eNB200−1(隣接セル)において必要とされる誤り耐性が低く設定されている個別ePDCCH領域(低エラー耐性領域)は干渉を受け難い部分であるため、その個別ePDCCH領域に対応する無線リソースについては通常のPDSCH割り当てを行う。
一方、eNB200−2は、eNB200−1(隣接セル)において必要とされる誤り耐性が高く設定されている個別ePDCCH領域(高エラー耐性領域)は干渉を受け易い部分であるため、その個別ePDCCH領域に対応する無線リソースについては、自セルにおいて必要とされる誤り耐性が低いUE100のPDSCHを割り当てる。これにより、個別ePDCCH領域の干渉を回避し、eNB200−1が個別下りリンク制御信号を良好に送信できる。
各eNB200は、自セルで設定する共通ePDCCH領域及び/又は個別ePDCCH領域を更新してもよい。例えば、各eNB200は、共通ePDCCH領域として設定する無線リソースを変更する、及び/又は個別ePDCCH領域として設定する無線リソースを変更する。各eNB200は、共通ePDCCH領域及び/又は個別ePDCCH領域の設定更新時に、更新後の共通ePDCCH領域及び/又は個別ePDCCH領域を示すePDCCH情報を他のeNB200に送信してもよい。
[第4実施形態]
第4実施形態について、第1実施形態乃至第3実施形態との相違点を主として説明する。
第1実施形態乃至第3実施形態では、ePDCCH領域の更新方法について特に触れなかった。
第4実施形態では、eNB200は、自セルに収容されるUE100の数の変化、又は自セルに収容されるUE100に必要とされる誤り耐性の変化に応じて、ePDCCH領域の設定を更新する。第4実施形態では、主として個別ePDCCH領域の更新を想定するが、共通ePDCCH領域を更新してもよい。
図22は、第4実施形態に係るePDCCH領域の更新方法1のフロー図である。
図22に示すように、ステップS100において、eNB200は、自セルに収容されるUE100の数(以下、「収容UE数」という)を確認する。ステップS101において、eNB200は、収容UE数が変化したか否かを確認する。収容UE数が変化した場合(ステップS101:Yes)、ステップS102において、eNB200は、ePDCCH領域として割り当てる無線リソースを更新する。そして、ステップS103において、eNB200は、更新後のePDCCH領域に関するePDCCH情報を隣接eNB200に送信する。
図23は、第4実施形態に係るePDCCH領域の更新方法2のフロー図である。
図23に示すように、ステップS200において、eNB200は、自セルに収容されるUE100のうち、必要とする誤り耐性の高いUE100の数(以下、「高エラー収容UE数」という)を確認する。ステップS201において、eNB200は、自セルに収容されるUE100のうち、必要とする誤り耐性の低いUE100の数(以下、「低エラー収容UE数」という)を確認する。ステップS202において、eNB200は、高エラー収容UE数又は低エラー収容UE数が変化したか否かを確認する。高エラー収容UE数又は低エラー収容UE数が変化した場合(ステップS202:Yes)、ステップS203において、eNB200は、ePDCCH領域として割り当てる無線リソースを更新する。そして、ステップS204において、eNB200は、更新後のePDCCH領域に関するePDCCH情報を隣接eNB200に送信する。
[第5実施形態]
第5実施形態について、第1実施形態乃至第4実施形態との相違点を主として説明する。
第1実施形態乃至第4実施形態では、eNB200は、自セルでePDCCH領域を初期設定又は更新する際にePDCCH情報を隣接eNB200に送信することを想定していた。
第5実施形態では、eNB200は、ハンドオーバ手順においてePDCCH情報を隣接eNB200に送信する。具体的には、第5実施形態では、eNB200−1は、隣接セルから自セルへのUE100のハンドオーバの要求をeNB200−2から受信する。eNB200−1は、ハンドオーバの要求に対する応答を行う際に、ePDCCH情報をeNB200−2に送信する。そして、eNB200−2は、隣接セルへのハンドオーバ指示をUE100に送信する際に、ePDCCH情報をUE100に通知する。
図24は、一般的なハンドオーバ手順を示すシーケンス図である。
図24に示すように、ステップS30において、eNB200−2のセルにおいて接続状態のUE100は、隣接セルに関する測定報告をeNB200−2に送信する。ステップS31において、測定報告を受信したeNB200−2は、測定報告に基づいて、eNB200−1のセルへのUE100のハンドオーバを決定する。ステップS32において、ハンドオーバを決定したeNB200−2は、ハンドオーバの準備を要求するためのハンドオーバ要求をeNB200−1に送信する。ステップS33において、ハンドオーバ要求を受信したeNB200−1は、ハンドオーバ要求を受諾することを示す応答(Ack)をeNB200−2に送信する。当該応答を受信したeNB200−2は、eNB200−1のセルへのハンドオーバを指示するためのハンドオーバ指示をRRC設定情報と共にUE100に送信する。
図25は、第5実施形態に係るeNB200−1の動作フロー図である。本フローは、図24のステップS32及びS33において実行される。
図25に示すように、ステップS300において、eNB200−1は、ハンドオーバ要求を受信する。ステップS301において、eNB200−1は、ハンドオーバ要求を受諾するか否かを確認する。ハンドオーバ要求を受諾する場合(ステップS302:Yes)、ステップS303において、eNB200−1は、ハンドオーバ要求を受諾する旨のメッセージに、自セルについてのePDCCH情報を含める。そして、ステップS304において、eNB200−1は、ePDCCH情報を含んだメッセージをeNB200−2に送信する。
ただし、ハンドオーバ元においてハンドオーバ先セルのePDCCH情報を保持していれば、ePDCCH情報をハンドオーバ応答メッセージに常に含める必要はない。図26は、第5実施形態に係るeNB200−2の動作フロー図である。本フローは、図24のステップS31及びS32において実行される。
図26に示すように、ステップS400において、eNB200−2は、eNB200−1のセルへのUE100のハンドオーバを決定する。ステップS401において、eNB200−2は、eNB200−1のセルについてのePDCCH情報を保持しているか否かを確認する。当該ePDCCH情報を保持していない場合(ステップS401:No)、ステップS402において、eNB200−2は、ePDCCH情報の送信要求をハンドオーバ要求に含めて、ハンドオーバ要求をeNB200−1に送信する。これに対し、当該ePDCCH情報を保持している場合(ステップS401:Yes)、ステップS403において、eNB200−2は、ePDCCH情報の送信要求をハンドオーバ要求に含めずに、ハンドオーバ要求をeNB200−1に送信する。本フローでは、ハンドオーバ要求を受信したeNB200−1は、ePDCCH情報の送信要求がハンドオーバ要求に含まれていい場合には、ePDCCH情報をハンドオーバ応答メッセージに含めなくてもよい。
[第6実施形態]
第6実施形態について、第1実施形態乃至第5実施形態との相違点を主として説明する。
共通ePDCCH領域において送信される共通下りリンク制御信号は、セル内の全UE100が受信できる必要がある。よって、第6実施形態では、共通ePDCCH領域における共通下りリンク制御信号の送信方法について説明する。
図27は、第6実施形態に係るeNB200の動作パターン1を説明するための図である。
図27に示すように、eNB200は、共通ePDCCH領域に適用する送信指向性を変化させながら、共通下りリンク制御信号を送信する。例えば、eNB200は、共通下りリンク制御信号の送信に適用するプリコーダ行列(送信アンテナウェイト)をサブフレームごとに異ならせることにより、共通ePDCCH領域に適用する送信指向性を変化させる。これにより、セルエッジのUE100であっても共通下りリンク制御信号を良好に受信できる。eNB200は、自セル内UE100のチャネル状況を考慮して、送信指向性を変化させる周期を調整してもよい。例えば、自セル内UE100のチャネル状況のばらつきが大きければ周期を短めに設定し、自セル内UE100のチャネル状況のばらつきが小さければ周期を長めに設定する。また、eNB200は、当該周期をUE100に通知することにより、UE100の省電力化などに役立ててもよい。
図28は、第6実施形態に係るeNB200の動作パターン2を説明するための図である。
図28に示すように、eNB200は、複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、第1のリソースブロック(基準リソースブロック)と、第1のリソースブロックと周波数方向に離間して設けられた第2のリソースブロックと、からなる無線リソースを、共通ePDCCH領域として設定する。このように、オフセットが設けられた一対の周波数リソースを共通ePDCCH領域として設定することにより、周波数ダイバーシチの効果を得ることができる。eNB200は、当該一対の周波数リソースを識別するリソース識別情報をMIBでUE100に通知する。或いは、基準周波数リソース(基準リソースブロック)及びオフセットを示す情報をMIBでUE100に通知してもよい。
図29及び図30は、第6実施形態に係るeNB200の動作パターン3を説明するための図である。
図29及び図30に示すように、eNB200は、所定のホッピングパターンにより共通ePDCCH領域がサブフレームごとに周波数ホッピングするように、共通ePDCCH領域として設定するリソースブロックを変化させる。周波数ホッピングを採用することにより、周波数ダイバーシチの効果を得ることができる。eNB200は、ホッピング周期及びホッピングパターンを示す情報をMIBでUE100に通知する。
図31は、第6実施形態に係るeNB200の動作パターン4を説明するための図である。
図31に示すように、サブフレームは、時間方向に分割された第1のスロット及び第2のスロットを含む。eNB200は、共通ePDCCH領域として設定するリソースブロックを第1のスロット及び第2のスロットで異ならせる。すなわち、第2スロットにおいて共通ePDCCH領域として設定するリソースブロックは、第1スロットにおいて共通ePDCCH領域として設定するリソースブロック(基準リソースブロック)とは異なる。これにより、周波数ダイバーシチの効果を得ることができる。eNB200は、第1スロット及び第2スロットのそれぞれについて共通ePDCCH領域として設定するリソースブロックを示す情報をMIBでUE100に通知する。或いは、基準リソースブロック及びオフセットを示す情報をMIBでUE100に通知してもよい。
なお、第6実施形態に係る動作パターン1乃至4の何れにおいても、eNB200は、MIBでUE100に通知する情報と同様の情報を、ePDCCH情報として隣接eNB200に通知してもよい。
[その他の実施形態]
上述した各実施形態は、別個独立して実施するだけでなく、2以上の実施形態を組み合わせて実施してもよい。
個別ePDCCH領域は、共通ePDCCH領域と併用する場合に限らず、従来型のPDCCHと併用してもよい。例えば、従来型のPDCCH領域を含むサブフレームにおいて、個別ePDCCH領域をユーザデータ領域(PDSCH領域)に設定してもよい。この場合、共通下りリンク制御信号を従来型のPDCCH領域において送信し、個別ePDCCH領域において送信することが可能である。
上述した各実施形態では、セルラ通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
なお、日本国特許出願第2013−133656号(2013年6月26日出願)及び日本国特許出願第2013−133660号(2013年6月26日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本発明に係る通信制御方法は、ePDCCH領域を適切に取り扱うことが可能であるため、移動通信分野において有用である。

Claims (25)

  1. 複数のリソースブロックのうちの少なくともいずれか一つを用いる通信制御方法であって、
    時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された前記複数のリソースブロックを含み、
    第1のセルを管理する第1の基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記第1のセルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する設定ステップと、
    前記第1の基地局が、第2のセルを管理する第2の基地局に対して、前記ePDCCH領域を示すePDCCH情報を送信する送信ステップと、
    前記第2の基地局が、前記ePDCCH情報を受信する受信ステップと、
    前記第1の基地局が、前記第1のセルに収容されるユーザ端末のうち、必要とする誤り耐性の高い又は低いユーザ端末の数の変化に応じて、前記ePDCCH領域として設定された前記無線リソースを更新するステップと、を含むことを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記送信ステップにおいて、前記第1の基地局は、前記ePDCCH領域の設定を更新した時に、更新後の前記ePDCCH領域を示す前記ePDCCH情報を前記第2の基地局に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記ePDCCH情報は、前記ePDCCH領域として設定される無線リソースのリソース識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  4. 前記ePDCCH領域は、前記第1のセル内で共通の下りリンク制御信号を送信するための共通領域を含み、
    前記ePDCCH情報は、前記共通領域として設定される無線リソースのリソース識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  5. 前記ePDCCH領域は、ユーザ端末個別の下りリンク制御信号を送信するための個別領域を含み、
    前記ePDCCH情報は、前記個別領域として設定される無線リソースのリソース識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  6. 前記ePDCCH領域は、前記下りリンク制御信号の送信先のユーザ端末に必要とされる誤り耐性に応じて区分された複数のサブ領域を含み、
    前記ePDCCH情報は、前記複数のサブ領域のそれぞれのリソース識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  7. 前記第2の基地局が、前記ePDCCH情報に基づいて、前記第2のセルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域を設定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  8. 前記第1の基地局が、前記第2のセルから前記第1のセルへのユーザ端末のハンドオーバの要求を前記第2の基地局から受信するステップをさらに含み、
    前記第1の基地局は、前記ハンドオーバの要求に対する応答を行う際に、前記ePDCCH情報を前記第2の基地局に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  9. 前記第2の基地局が、前記第1のセルへのハンドオーバ指示を前記ユーザ端末に送信する際に、前記ePDCCH情報を前記ユーザ端末に通知するステップをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の通信制御方法。
  10. 複数のリソースブロックのうちの少なくともいずれか一つを用いる通信制御方法であって、
    時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された前記複数のリソースブロックを含み、
    セルを管理する基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記セルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する設定ステップと、
    前記基地局が、前記ePDCCH領域と関連付けられた識別情報を送信する送信ステップと、
    前記セルにおいてアイドル状態のユーザ端末が、前記識別情報を受信した後、前記識別情報に基づいて前記ePDCCH領域を特定する特定ステップと、
    前記基地局が、前記セルに収容されるユーザ端末のうち、必要とする誤り耐性の高い又は低いユーザ端末の数の変化に応じて、前記ePDCCH領域として設定された前記無線リソースを更新するステップと、を含むことを特徴とする通信制御方法。
  11. 前記ユーザ端末が、前記ePDCCH領域で送信される前記下りリンク制御信号を受信することにより前記セルとの接続を確立する確立ステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の通信制御方法。
  12. 前記識別情報は、前記ePDCCH領域として設定される無線リソースを識別する情報であり、
    前記送信ステップにおいて、前記基地局は、前記識別情報を含んだシステム情報を送信し、
    前記特定ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記システム情報に含まれる前記識別情報を受信した後、前記識別情報により識別される無線リソースを前記ePDCCH領域として特定することを特徴とする請求項10に記載の通信制御方法。
  13. 前記識別情報は、前記セルを識別する情報であり、
    前記送信ステップにおいて、前記基地局は、前記識別情報を含んだ同期信号又は前記識別情報に応じてマッピングされた参照信号を送信し、
    前記特定ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記同期信号又は前記参照信号により求められる前記識別情報から算出される無線リソースを前記ePDCCH領域として特定することを特徴とする請求項10に記載の通信制御方法。
  14. 前記識別情報は、前記ePDCCH領域として設定される無線リソースを識別する情報であり、
    前記送信ステップにおいて、前記基地局は、前記ePDCCH領域が設定されるサブフレームの先頭シンボルで前記識別情報を送信し、
    前記特定ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記先頭シンボルで送信された前記識別情報を受信した後、前記識別情報により識別される無線リソースを、前記ePDCCH領域として特定することを特徴とする請求項10に記載の通信制御方法。
  15. 前記識別情報は、前記ePDCCH領域を特定するためのフラグであり、
    前記送信ステップにおいて、前記基地局は、前記ePDCCH領域内の特定の位置で前記識別情報を送信し、
    前記特定ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記ePDCCH領域内の前記識別情報を受信した後、前記識別情報の位置に応じて前記ePDCCH領域を特定することを特徴とする請求項10に記載の通信制御方法。
  16. 複数のリソースブロックのうちの少なくともいずれか一つを用いる通信制御方法であって、
    時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された前記複数のリソースブロックを含み、
    セルを管理する基地局が、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記セル内で共通の下りリンク制御信号を送信するための共通ePDCCH領域として設定する設定ステップと、
    前記基地局が、前記セルに収容されるユーザ端末のうち、必要とする誤り耐性の高い又は低いユーザ端末の数の変化に応じて、前記ePDCCH領域として設定された前記無線リソースを更新するステップと、を含むことを特徴とする通信制御方法。
  17. 前記共通ePDCCH領域は、前記セル内で共通の下りリンク制御信号のみを送信するためのePDCCH領域であることを特徴とする請求項16に記載の通信制御方法。
  18. 前記基地局が、前記共通ePDCCH領域と関連付けられた識別情報を含んだマスタ情報ブロックを送信する送信ステップと、
    前記セルにおいてアイドル状態のユーザ端末が、前記マスタ情報ブロックに含まれる前記識別情報を受信した後、前記識別情報に基づいて前記共通ePDCCH領域を特定する特定ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の通信制御方法。
  19. 前記基地局が、前記共通ePDCCH領域に適用する送信指向性を変化させながら、前記セル内で共通の下りリンク制御信号を送信する送信ステップをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の通信制御方法。
  20. 前記設定ステップにおいて、前記基地局は、前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、第1のリソースブロックと、前記第1のリソースブロックと周波数方向に離間して設けられた第2のリソースブロックと、からなる無線リソースを、前記共通ePDCCH領域として設定することを特徴とする請求項16に記載の通信制御方法。
  21. 前記設定ステップにおいて、前記基地局は、所定のホッピングパターンにより前記共通ePDCCH領域がサブフレームごとに周波数ホッピングするように、前記共通ePDCCH領域として設定するリソースブロックを変化させることを特徴とする請求項16に記載の通信制御方法。
  22. 前記複数のサブフレームのそれぞれは、時間方向に分割された第1のスロット及び第2のスロットを含み、
    前記設定ステップにおいて、前記基地局は、前記共通ePDCCH領域として設定するリソースブロックを前記第1のスロット及び前記第2のスロットで異ならせることを特徴とする請求項16に記載の通信制御方法。
  23. 複数のリソースブロックのうちの少なくともいずれか一つを用いる基地局であって、
    時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された前記複数のリソースブロックを含み、
    前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記基地局が管理する第1のセルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する制御部を備え、
    前記制御部は、第2の基地局に対して、前記ePDCCH領域を示すePDCCH情報を送信する処理を実行し、
    前記制御部は、前記第1のセルに収容されるユーザ端末のうち、必要とする誤り耐性の高い又は低いユーザ端末の数の変化に応じて、前記ePDCCH領域として設定された前記無線リソースを更新する処理を実行することを特徴とする基地局。
  24. 複数のリソースブロックのうちの少なくともいずれか一つを用いる基地局であって、
    時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された前記複数のリソースブロックを含み、
    前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記基地局が管理するセルにおける下りリンク制御信号を送信するためのePDCCH領域として設定する制御部を備え、
    前記制御部は、前記ePDCCH領域と関連付けられた識別情報を送信する処理を実行し、
    前記制御部は、前記セルに収容されるユーザ端末のうち、必要とする誤り耐性の高い又は低いユーザ端末の数の変化に応じて、前記ePDCCH領域として設定された前記無線リソースを更新する処理を実行することを特徴とする基地局。
  25. 複数のリソースブロックのうちの少なくともいずれか一つを用いる基地局であって、時間方向に分割された複数のサブフレームにより無線フレームが構成され、
    前記複数のサブフレームのそれぞれは、周波数方向に分割された前記複数のリソースブロックを含み、
    前記複数のサブフレームのうち少なくとも1つにおいて、前記複数のリソースブロックのうち一部のリソースブロックからなる無線リソースを、前記基地局が管理するセル内で共通の下りリンク制御信号を送信するための共通ePDCCH領域として設定する制御部を備え
    前記制御部は、前記セルに収容されるユーザ端末のうち、必要とする誤り耐性の高い又は低いユーザ端末の数の変化に応じて、前記ePDCCH領域として設定された前記無線リソースを更新する処理を実行することを特徴とする基地局。
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