JP6172974B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、主走査方向の画像のムラを補正する機能を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置の画像品質(以下画質と呼ぶ)には、粒状性、面内一様性、文字品位、色再現性(色安定性を含む)などがある。画質に影響する要因として、電子写真方式を使用した画像形成装置では、感光ドラムを帯電する帯電器の劣化による帯電ムラ、感光ドラムに静電潜像を形成するためのレーザスキャナ等の露光ムラ、あるいは静電潜像を現像する現像器の現像ムラ等がある。
これらのムラは、シートに形成される画像の主走査方向(シート搬送方向と直交する方向)に画像ムラ(濃度ムラや色ムラ)を発生させる要因になり、面内一様性を損なう要因としてとして大きな課題となっている。
そこで、特許文献1では、主走査方向に複数のテストパターンを印刷したシートを出力し、テストパターンの濃度をハンディ濃度計等で測定することによって、主走査方向の濃度ムラを補正する技術(主走査シェーディング補正)が提案されている。
一方、この主走査シェーディング補正を、画像形成装置の内部に搭載したカラーセンサを用いて行う方法として、特許文献2に記載されている技術が提案されている。
特許文献2には、シートの主走査方向に同一画像信号値による帯状のテストパターンを形成する技術が記載されている。また、特許文献2には、テストパターンを形成されたシートを90度回転して給紙部にセットし、当該シートを再度給紙して、画像形成装置内のカラーセンサを用いてテストパターンを測定することが記載されている。
特開2004−163216号公報 特開2006−58565号公報
しかしながら、従来の主走査シェーディング補正は、例えば画像形成装置の設置時やジョブの開始前など、所定のタイミングで強制的に実行されており、実行する必要があるかどうかを判断していなかった。このため、補正するほど画像ムラが発生していない状態でも、補正が行われていた。
したがって、画像ムラを補正する必要が無いにも関わらず、主走査シェーディング補正が行われてしまい、ユーザはシートの向きを90度回転させて再度給紙部にセットするという面倒な作業を強いられていた。
また、ユーザによって出力物に要求される画像ムラのレベルは異なる。例えば、色校正(プルーフ用)として出力する場合は、成果物印刷(デジタルプレス用)として出力する場合よりもより画像ムラに対する精度が求められる。このように、ユーザの要求レベルに応じて、主走査シェーディング補正を行う必要があるかどうかの判断をしないと、ユーザに作業負荷がかかってしまったり、画像形成装置のダウンタイムが発生したりしてしまう。
そこで、本発明は、主走査シェーディング補正を行う際に、ユーザの作業負荷を軽減するとともに、ダウンタイムを削減することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と、回転駆動する感光体と、前記感光体を帯電する帯電部と、静電潜像を形成するために前記帯電された感光体を露光する露光部と、前記静電潜像を現像する現像部と、を有し、前記シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を制御して測定用画像を前記シートに形成する制御手段と、前記搬送路に設けられ、前記シート上の前記測定用画像を測定する第1測定手段と、前記シートが搬送される搬送方向に直行する方向において前記第1測定手段と異なる位置に設けられ、前記シート上の前記測定用画像を測定する第2測定手段と、前記測定用画像が形成された前記シートを排紙する排紙手段と、と、前記排紙手段によって前記測定用画像の形成された前記シートが排紙された後に前記給紙部に前記測定用画像の長手方向が搬送方向と平行となるように前記シートがセットされた状態で前記シートの給紙が指示された場合、前記給紙部にセットされた前記シートを給紙させ、前記搬送手段に前記シートを搬送させ、前記第1測定手段に前記測定用画像の長手方向において前記測定用画像の異なる位置を測定させ、前記長手方向における前記測定用画像のムラに関するデータを前記第1測定手段の測定結果に基づいて取得する取得手段と、前記排紙手段が前記測定用画像の形成された前記シートを排紙する前に、前記第1測定手段に前記長手方向において前記測定用画像の第1の位置を測定させ、前記第2測定手段に前記長手方向において前記第1の位置と異なる前記測定用画像の第2の位置を測定させ、前記第1測定手段による前記第1の位置の測定結果と前記第2測定手段による前記第2の位置の測定結果とに基づいて、前記データを取得する必要があるか否かを判定する判定手段と、を有し、前記測定用画像の前記長手方向は前記露光部からの露光光が前記感光体を走査する主走査方向に相当することを特徴とする。
本発明によれば、主走査シェーディング補正を行う際に、ユーザの作業負荷を軽減するとともに、ダウンタイムを削減することができる。
画像形成装置100の構造を示す断面図である。 カラーセンサ200を示す図である。 画像形成装置100のシステム構成を示すブロック図である。 色測定用チャートを示すイメージ図である。 カラーマネージメント環境の概略図である。 操作部180を示す図である。 ユーザモードキー410を選択したときの表示画面である。 画像形成装置100の動作を示すフローチャートである。 最大濃度調整の動作を示すフローチャートである。 階調調整の動作を示すフローチャートである。 多次色補正処理の動作を示すフローチャートである。 シェーディング基準値設定画面を示す図である。 主走査シェーディング補正の動作を示すフローチャートである。 テストパターンの詳細を示す図である。 (a)は、1回目測定時における、チャートとカラーセンサ200a〜200dの位置関係を示す図である。(b)は、2回目測定時における、チャートとカラーセンサ200a〜200dの位置関係を示す図である。 (a)は、主走査シェーディングモードを行う必要がある旨を報知する表示画面である。(b)は、主走査シェーディングモードを行う必要がない旨を報知する表示画面である。 チャートのセット方向を報知する表示画面を示す図である。 テストパターンの主走査方向の濃度分布を示す図である。 (a)は、濃度比α(x)と主走査方向の補正係数β(x)との関係を示す図である。(b)は、濃度比α(x)と主走査方向の補正係数γ(x)との関係を示す図である。
(画像形成装置)
本実施形態では電子写真方式のレーザビームプリンタを用いて上記課題の解決方法を説明する。ここでは、一例として、画像形成方式として電子写真方式を採用する。しかし、本発明は、インクジェット方式や昇華方式にも適用できる。
図1は、画像形成装置100の構造を示す断面図である。画像形成装置100は、筐体101を備える。筐体101には、エンジン部を構成するための各機構と、制御ボード収納部104とが設けられている。制御ボード収納部104には、各機構による各印刷プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行なうエンジン制御部102と、プリンタコントローラ103が収納されている。
図1が示すように、エンジン部にはYMCKに対応した4つのステーション120、121、122、123が設けられている。ステーション120、121、122、123は、トナーをシート110に転写して画像を形成する像形成手段である。ここで、YMCKは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの略称である。各ステーションは、ほぼ共通の部品により構成されている。感光ドラム105は、像担持体の一種であり、一次帯電器111により一様の表面電位に帯電する。感光ドラム105は、レーザ108が出力するレーザ光によって、静電潜像が形成される。各画素の階調に対するレーザ露光量は、パルス幅変調(PWM)により変更される。
現像器112は、色材(トナー)を用いて潜像を現像してトナー像を形成する。トナー像(可視像)は、中間転写体106上に転写される。中間転写体106上に形成された可視像は、収納庫113から搬送されてきたシート110に対して、転写ローラ114により転写される。さらに、中間転写体106および転写ローラ114には、それぞれクリーニング機構118、119が当接されており、中間転写体106や転写ローラ114に付着したトナーを除去することができる。
本実施形態の定着処理機構は、シート110に転写されたトナー像を加熱および加圧してシート110に定着させる第一定着器150および第二定着器160を有している。第一定着器150には、シート110に熱を加えるための定着ローラ151、シート110を定着ローラ151に圧接させるための加圧ベルト152、定着完了を検知する第一定着後センサ153を含む。これらローラは中空ローラであり、内部にそれぞれヒータを有している。
第二定着器160は、第一定着器150よりもシート搬送方向下流に配置されている。第二定着器160は、第一定着器150により定着したシート上のトナー像に対してグロス(光沢)を付与したり、定着性を確保したりする。第二定着器160も、第一定着器150と同様に定着ローラ161、加圧ローラ162、第二定着後センサ163を有している。シート110の種類によっては第二定着器160を通す必要がない。この場合、エネルギー消費量低減の目的で第二定着器160を経由せずにシート110は搬送経路130を通過する。
例えば、シート110上の画像にグロスを多く付加する設定がされた場合や、シート110が厚紙のように定着に多くの熱量を必要とする場合は、第一定着器150を通過したシート110は、第二定着器160にも搬送される。一方、シート110が普通紙や薄紙の場合であって、グロスを多く付加する設定がされていない場合は、シート110は、第二定着器160を迂回する搬送経路130を搬送される。第二定着器160にシート110を搬送するか、第二定着器160を迂回してシート110を搬送するかは、切替部材131により制御される。
排紙搬送経路139は、シート110を外部へ排紙するための搬送経路である。切替部材132は、シート110を搬送経路135へと誘導するか、排紙搬送経路139に誘導するかを切り替える。搬送経路135へと導かれたシート110の先端は、反転センサ137を通過し、反転部136へ搬送される。反転センサ137がシート110の後端を検出すると、シート110の搬送方向が切り替えられる。切替部材133は、シート110を両面画像形成用の搬送経路138へと誘導するか、搬送経路135に誘導するかを切り替える。
搬送経路135には、シート110上のパッチ画像を検知するカラーセンサ200が配置されている。カラーセンサ200は、シート110の搬送方向と直交する方向に4つのセンサ200a〜200dが並べて配置されており、4列のパッチ画像を検知できる。操作部180からの指示により測定が指示されると、エンジン制御部102は主走査シェーディング補正、最大濃度調整、階調調整、多次色補正処理などを実行する。
切替部材134は、シート110を排紙搬送経路139に誘導する誘導部材である。排紙搬送経路139を搬送されたシート110は、画像形成装置100の外部へと排紙される。
(カラーセンサ)
図2は、カラーセンサ200の構造を示す図である。カラーセンサ200の内部には、白色LED201、回折格子202、ラインセンサ203、演算部204、及びメモリ205が設けられている。白色LED201は、シート110上のパッチ画像220に光を照射する発光素子である。パッチ画像220から反射した光は、透明部材で構成される窓206を通過する。
回折格子202はパッチ画像220からの反射光を波長ごとに分光する。ラインセンサ203は、回折格子202により波長ごとに分解された光を検出するn個の受光素子を備えた光検出素子である。演算部204は、ラインセンサ203により検出された各画素の光強度値から各種の演算を行う。
メモリ205は、演算部204が使用する各種のデータを保存する。演算部204は、例えば、光強度値から分光反射率を演算する分光演算部等を有する。また、白色LED201から照射された光をシート110上のパッチ画像220に集光したり、パッチ画像220から反射した光を回折格子202に集光したりするレンズがさらに設けられてもよい。また、カラーセンサ200がシート110上のパッチ画像を測定する測定領域は、白色LED201の照射領域(スポット径)に等しく、本実施形態ではφ5mmである。
図3は、画像形成装置100のシステム構成を示すブロック図である。この図を用いて、最大濃度調整、階調調整、及び多次色補正処理について説明する。なお、図3では、プリンタコントローラ103により行われる処理を分かり易くするために、プリンタコントローラ103内をブロックで表現している。
(最大濃度調整)
まず、プリンタコントローラ103は、最大濃度調整に用いるテストチャートを出力するよう、エンジン制御部102に指示を出す。このとき、予め設定された又は前回の最大濃度調整時において設定された帯電電位、露光強度、及び現像バイアスで、シート110に最大濃度調整用のパッチ画像がCMYKの色毎に形成される。その後、エンジン制御部102は、カラーセンサ制御部302に対してパッチ画像の測定の指示を出す。
カラーセンサ200にてパッチ画像の測定が行われると、測定された結果は、分光反射率データとして濃度変換部324に送られる。濃度変換部324は、分光反射率データをCMYKの濃度データに変換し、変換した濃度データを最大濃度補正部320に送る。
最大濃度補正部320は、最大濃度となる画像データをトナー像として出力したときの濃度が所望の値となるように、帯電電位、露光強度、及び現像バイアスの補正量を算出し、算出した補正量をエンジン制御部102へと送信する。エンジン制御部102は、次回以降の画像形成動作に、送信された帯電電位、露光強度、及び現像バイアスの補正量を用いる。以上の動作によって、出力される画像の最大濃度が調整される。
(階調調整)
最大濃度調整の処理が終わると、プリンタコントローラ103は、シート110上に16階調のパッチ画像を形成するようにエンジン制御部102に指示を出す。なお、16階調のパッチ画像の画像信号としては、例えば00H、10H、20H、30H、40H、50H、60H、70H、80H、90H、A0H、B0H、C0H、D0H、E0H、FFHとすればよい。
このとき、最大濃度調整で算出された帯電電位、露光強度、及び現像バイアスの補正量を用いて、シート110に16階調のパッチ画像がCMYKの色毎に形成される。シート110に16階調のパッチ画像が形成されると、エンジン制御部102は、カラーセンサ制御部302に対してパッチ画像の測定の指示を出す。
カラーセンサ200にてパッチ画像の測定が行われると、測定結果は分光反射率データとして濃度変換部324に送られる。濃度変換部324は、分光反射率データをCMYKの濃度データに変換し、変換した濃度データを濃度階調補正部321に送る。濃度階調補正部321は、所望の階調性が得られるように露光量の補正量を算出する。そして、LUT作成部322は単色階調LUTを作成し、各色CMYKの信号値としてLUT部323へ送る。
(プロファイル)
多次色調整処理を行うにあたり、画像形成装置100は、多次色を含むパッチ画像の測定結果から後述のICCプロファイルを作成し、そのプロファイルを用いて入力画像を変換して出力画像を形成する。
ここで、多次色を含むパッチ画像220は、CMYKの4色それぞれについて網点面積率を3段階(0%、50%、100%)に変化させ、色毎の網点面積率の全ての組み合わせのパッチ画像を形成する。パッチ画像220は、図4に記載のように、各カラーセンサ200a〜200dによって読み取られるように4列に並べて形成される。
優れた色再現性を実現するプロファイルとして、ここでは近年市場で受け入れられているICCプロファイルを用いることとする。ただし、本発明は、ICCプロファイルでなければ適用できない発明ではない。本発明は、Adobe社が提唱したPostScriptのレベル2から採用されているCRD(Color Rendering Dictionary)やPhotoshop(登録商標)内の色分解テーブルなどにも適用できる。
カスタマエンジニアによる部品交換時や、カラーマッチング精度が要求されるジョブの前、さらには、デザイン構想段階などで最終出力物の色味が知りたい時などに、ユーザは操作部180を操作してカラープロファイルの作成処理を指示する。
プロファイルの作成処理は、図3のブロック図に示すプリンタコントローラ103において行われる。プリンタコントローラ103はCPUを有し、後述するフローチャートを実行するためのプログラムを記憶部350から読み出して実行する。
操作部180がプロファイル作成指示を受け付けると、プロファイル作成部301は、ISO12642テストフォームであるCMYKカラーチャート210を、プロファイルを介さずにエンジン制御部102に出力する。プロファイル作成部301は、カラーセンサ制御部302に測定指示を送る。エンジン制御部102は、画像形成装置100を制御して帯電、露光、現像、転写、定着といったプロセスを実行させる。これにより、シート110にはISO12642テストフォームが形成される。
カラーセンサ制御部302はカラーセンサ200を制御して、ISO12642テストフォームを測定させる。カラーセンサ200は、測定結果である分光反射率データをプリンタコントローラ103のLab演算部303に出力する。Lab演算部303は、分光反射率データをL*a*b*データに変換して、プロファイル作成部301に出力する。L*a*b*データの受け渡しは、カラーセンサ用入力ICCプロファイル格納部304を介して行われる。なお、Lab演算部303は、機器に依存しない色空間信号であるCIE1931XYZ表色系へ分光反射率データを変換してもよい。
プロファイル作成部301は、エンジン制御部102に出力したCMYK色信号と、Lab演算部303から入力されたL*a*b*データとの関係から出力ICCプロファイルを作成する。プロファイル作成部301は、作成した出力ICCプロファイルを出力ICCプロファイル格納部305に格納する。
ISO12642テストフォームは一般的な複写機が出力可能な色再現域を網羅するCMYK色信号のパッチを含んでいる。よって、プロファイル作成部301は、それぞれの色信号値と測定したL*a*b*値との関係から色変換表を作成する。つまりCMYK→Labの変換表が作成される。この変換表をもとにして、逆変換表が作成される。
プロファイル作成部301は、ホストコンピュータからI/F308を通じてプロファイル作成命令を受け付けると、作成した出力ICCプロファイルをI/F308を通じてホストコンピュータに出力する。ホストコンピュータは、ICCプロファイルに対応した色変換をアプリケーションプログラムで実行することができる。
(色変換処理)
通常のカラー出力における色変換においては、スキャナ部からI/F308を介して入力されたRGB信号値やJapanColorなどの標準印刷CMYK信号値を想定して入力された画像信号は、外部入力用の入力ICCプロファイル格納部307に送られる。入力ICCプロファイル格納部307は、I/F308から入力された画像信号に応じて、RGB→LabあるいはCMYK→Lab変換を実行する。入力ICCプロファイル格納部307に格納されている入力ICCプロファイルは、複数のLUT(ルックアップテーブル)により構成されている。
これらのLUTは、たとえば、入力信号のガンマをコントロールする1次元LUT、ダイレクトマッピングといわれる多次色LUT、生成された変換データのガンマをコントロールする1次元LUTである。入力された画像信号は、これらのLUTを用いてデバイスに依存した色空間からデバイスに依存しないL*a*b*データに変換される。
L*a*b*座標に変換された画像信号はCMM306に入力される。CMMはカラーマネージメントモジュールの略語である。CMM306は、各種の色変換を実行する。たとえば、CMM306は、入力機器としてのスキャナ部などの読取色空間と、出力機器としての画像形成装置100の出力色再現範囲のミスマッチをマッピングするGAMUT変換を実行する。また、CMM306は、入力時の光源種と出力物を観察するときの光源種のミスマッチ(色温度設定のミスマッチとも言う)を調整する色変換を実行する。
このようにしてCMM306は、L*a*b*データをL’*a’*b’*データへ変換し、出力ICCプロファイル格納部305に出力する。測定によって作成されたプロファイルが出力ICCプロファイル格納部305に格納されている。よって、出力ICCプロファイル格納部305は、新たに作成したICCプロファイルによってL’*a’*b’*データを色変換し、出力機器に依存したCMYK信号へと変換してエンジン制御部102へ出力する。
図3で、CMM306は、入力ICCプロファイル格納部307と出力ICCプロファイル格納部305と分離されている。しかし、図5が示すようにCMM306はカラーマネージメントを司るモジュールのことであり、入力プロファイル(印刷ICCプロファイル501)と出力プロファイル(プリンタICCプロファイル502)を使って色変換を行うモジュールである。
なお、シェーディング補正量決定部319は、主走査シェーディングモードにおける補正量を決定するものである。主走査シェーディングモードについての詳細は後述する。
(操作部)
図6は、操作部180を示す図である。操作部180には、画像形成装置100の電源をON/OFFするためのソフトスイッチ400、複写開始を指示するためのコピースタートキー401、及び標準モードに戻すためのリセットキー402が設けられている。標準モードは、「フルカラー・片面」に設定されている。
また、操作部180には、設定枚数等の数値を入力するためのテンキー403、数値をクリアするためのクリアキー404、及び連続コピー中にコピーを停止させるためのストップキー405が設けられている。
操作部180の左側には、各種モードの設定やプリンタの状態を表示するタッチパネルディスプレイ406が設けられている。操作部180の右端には、画像形成動作中に割り込んでコピーするための割り込みキー407、個人別や部門別にコピー枚数を管理するための暗証キー408、ガイダンス機能を使用するときに押下するガイダンスキー409が設けられている。
その下には、キャリブレーションモードの指定、主走査シェーディングモードの指定、シート情報の登録等、ユーザが画像形成装置100の管理や設定を行うユーザモードに入るためのユーザモードキー410が設けられている。
また、タッチパネルディスプレイ406には、フルカラー画像形成モード選択キー412、及びモノクロ画像形成モード選択キー413が設けられている。
(キャリブレーションモード)
次に、本実施形態におけるキャリブレーションモードについて説明する。まず、図6の操作部180において、ユーザモードキー410をユーザが選択すると、図7の画面がタッチパネルディスプレイ406に表示される。
キャリブレーションモードキー421は、画像の濃度や色の安定性向上のためのキャリブレーションの実行を指示するためのキーである。主走査シェーディングモードキー422は、シート110に形成される画像の主走査方向(シート搬送方向と直交する方向)の濃度ムラや色ムラを補正する主走査シェーディング補正の実行を指示するためのキーである。シェーディング基準値設定キー423は、主走査シェーディング補正モードにおける基準値の設定を指示するためのキーである。
なお、ここでのキャリブレーションとは、前述の最大濃度調整、階調調整、及び多次色補正処理のことをいう。キャリブレーションモードキー421が選択されると、キャリブレーション動作がスタートする。以下、フローチャートに沿ってキャリブレーションの一連の処理を説明する。
図8は、画像形成装置100の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、プリンタコントローラ103により実行される。まず、プリンタコントローラ103は、操作部180から画像形成要求があるかどうか、また、ホストコンピュータからI/F308を通じて画像形成要求があるかどうかを判断する(S801)。
画像形成要求がない場合は、プリンタコントローラ103は、操作部180から主走査シェーディングの指示があるかどうかを判断する(S802)。主走査シェーディングの指示は、前述したように主走査シェーディングモードキー422が選択されることにより行われる。主走査シェーディングの指示があった場合は、図12で後述する主走査シェーディング補正を行う(S803)。
次に、プリンタコントローラ103は、操作部180からキャリブレーションの指示があるかどうかを判断する(S804)。キャリブレーションの指示は、前述したようにキャリブレーションモードキー421が選択されることにより行われる。
キャリブレーションの指示があった場合は、図9で後述する最大濃度調整を行い(S805)、図10で後述する階調調整を行う(S806)。その後、図11で後述する多次色補正処理を行う(S807)。ステップS804において、キャリブレーションの指示がない場合は、前述のステップS801に戻る。このように、多次色補正処理を行う前に最大濃度調整と階調調整を行っているのは、多次色補正処理を高精度に行うためである。
ステップS801において、画像形成要求があると判断された場合は、プリンタコントローラ103は、エンジン制御部102に対し、収納庫113からシート110を給紙するよう指示する(S808)。その後、プリンタコントローラ103は、エンジン制御部102に対し、シート110にトナー画像を形成するよう指示する(S809)。
そして、プリンタコントローラ103は、全ページの画像形成が終了したかどうかを判断する(S810)。全ページの画像形成が終了した場合はステップS801に戻り、終了していない場合はステップS808に戻り、次のページの画像形成を行う。
図9は、最大濃度調整の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、プリンタコントローラ103により実行される。なお、画像形成装置100の制御は、プリンタコントローラ103からの指示によりエンジン制御部102により実行される。
まず、プリンタコントローラ103は、エンジン制御部102に対し、収納庫113からシート110を給紙するよう指示するとともに(S901)、シート110に最大濃度調整用のパッチ画像を形成するように指示する(S902)。次に、プリンタコントローラ103は、シート110がカラーセンサ200に到達すると、カラーセンサ200にパッチ画像を測定させる(S903)。
そして、プリンタコントローラ103は、濃度変換部324を用いて、カラーセンサ200から出力された分光反射率データをCMYKの濃度データに変換させる(S904)。その後、プリンタコントローラ103は、変換された濃度データに基づいて帯電電位、露光強度、及び現像バイアスの補正量を算出する(S905)。ここで算出された補正量は、記憶部350に格納されて使用される。
図10は、階調調整の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、プリンタコントローラ103により実行される。なお、画像形成装置100の制御は、プリンタコントローラ103からの指示によりエンジン制御部102により実行される。
まず、プリンタコントローラ103は、エンジン制御部102に対し、収納庫113からシート110を給紙するよう指示するとともに(S1001)、シート110に階調調整用のパッチ画像(16階調)を形成するよう指示する(S1002)。次に、プリンタコントローラ103は、シート110がカラーセンサ200に到達すると、カラーセンサ200にパッチ画像を測定させる(S1003)。
そして、プリンタコントローラ103は、濃度変換部324を用いて、カラーセンサ200から出力された分光反射率データをCMYKの濃度データに変換させる(S1004)。その後、プリンタコントローラ103は、変換された濃度データに基づいて露光強度の補正量を算出し、階調を補正するためのLUTを作成する(S1005)。ここで算出されたLUTは、LUT部323に設定されて使用される。
図11は、多次色補正処理の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、プリンタコントローラ103により実行される。なお、画像形成装置100の制御は、プリンタコントローラ103からの指示によりエンジン制御部102により実行される。
まず、プリンタコントローラ103は、エンジン制御部102に対し、収納庫113からシート110を給紙するよう指示するとともに(S1101)、シート110に多次色補正処理用のパッチ画像を形成するよう指示する(S1102)。次に、プリンタコントローラ103は、シート110がカラーセンサ200に到達すると、カラーセンサ200にパッチ画像を測定させる(S1103)。
そして、プリンタコントローラ103は、Lab演算部303を用いて、カラーセンサ200から出力された分光反射率データから色値データ(L*a*b*)を演算する。この色値データ(L*a*b*)に基づいて、プリンタコントローラ103は、前述の処理によりICCプロファイルを作成し(S1104)、出力ICCプロファイル格納部305に格納する(S1105)。
以上のように、最大濃度調整、階調調整、及び多次色補正処理といった一連のキャリブレーションを行うことによって、画像形成装置100における画像の濃度・階調・色味の安定性を実現でき、高精度なカラーマッチングが可能になる。
(主走査シェーディング補正における基準値設定)
次に、主走査シェーディング補正の必要性を判断するための基準値の設定方法について説明する。、図7の画面で、シェーディング基準値設定キー423を押されると、図12に示されるシェーディング基準値設定画面が表示される。ここで、例えばユーザがプルーフ用としての成果物を出力する場合には、プルーフ出力用キー461が押される。また、デジタルプレス用としての成果物を出力する場合には、デジタルプレス出力用キー462が押される。
そして、プルーフ出力用キー461が押された場合には、主走査シェーディング補正を実行するかどうかの基準値としてTpが設定され、デジタルプレス出力用キー462が押された場合には、基準値としてTdが設定される。なお、プルーフ用として出力する場合の方が、デジタルプレス用として出力する場合よりも画像ムラに対する精度が求められるので、Tp<Tdに設定されている。なお、主走査シェーディング補正の詳細については後述する。
また、ユーザが主走査シェーディング補正用の基準値を個別に設定したい場合には、図12に示される個別設定キー463が押され、基準値を直接数値で入力する画面へと移行する。
(主走査シェーディングモード)
図13は、主走査シェーディング補正の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、プリンタコントローラ103により実行される。なお、画像形成装置100の制御は、プリンタコントローラ103からの指示によりエンジン制御部102により実行される。
なお、以降では濃度ムラの補正について説明するものの、カラーセンサ200を用いて測定したL*a*b*データから主走査方向の色ムラを測定し、この色ムラを補正するようにしても構わない。
主走査シェーディングの開始が指示されると、プリンタコントローラ103は、収納庫113からシート110を給紙して測定用画像(以下、テストパターンと称す)を形成するよう、エンジン制御部102に指示を出す(S1301)。
図14に示されるように、本実施形態のテストパターンは主走査方向に延びる帯状のパターンであり、CMYKの色毎にシート110上に形成される。本実施形態で使用するシートサイズはA4(210mm×297mm)であり、各色のテストパターンの幅は、測定領域5mmに位置ズレのマージンを考慮して10mmとした。また、CMYK4色のテストパターンの間隔は、4つのカラーセンサ200a〜200dの間隔に等しくしている。
本実施形態では、余白領域を形成せずにテストパターンを出力する。このため、レーザ108の書出し位置を調整し通常画像出力よりもドラム上の作像幅を拡大した。
本実施形態においては、通常の画像形成時の余白を5mmに設定した。一方、テストパターン形成時は、確実に余白を無くすためにA4幅(297mm)の両側にそれぞれ5mmの画像領域を追加し、主走査方向の画像領域を307mmとした。画像濃度は100%出力である。
このテストパターンは主走査方向において余白領域無しで出力されため、中間転写体106及び転写ローラ114上には、シート110に転写されずにはみ出たトナーが付着している。このため、エンジン制御部102は、トナーを清掃するためのクリーニングシーケンスを実行する。
クリーニングシーケンスにおいて、エンジン制御部102は、中間転写体106及び転写ローラ114をクリーニング機構118及び119でクリーニングしながら、中間転写体106を1周分空回転するよう制御する。
次に、プリンタコントローラ103は、シート110上のテストパターンをカラーセンサ200a〜200dで測定する(S1302)。そして、プリンタコントローラ103は、濃度変換部324を用いてカラーセンサ200a〜200dの測定結果をCMYKの濃度値に変換する。測定された濃度値は、記憶部350に記憶される。
このときのシート110とカラーセンサ200a〜200dの位置関係は、図15(a)に示される。ここで、カラーセンサ200aは、測定ポイントa1〜a4を測定する。カラーセンサ200bは、測定ポイントb1〜b4を測定する。カラーセンサ200cは、測定ポイントc1〜c4を測定する。カラーセンサ200dは、測定ポイントd1〜d4を測定する。
その後、プリンタコントローラ103は、テストパターンを形成されたシート110(以後、チャートと称す)を、画像形成装置100の外へ一旦排出するよう、エンジン制御部102に指示を出す(S1303)。
次に、プリンタコントローラ103は、テストパターンの主走査方向における最大濃度差を色毎に求め、最大濃度差が図12の画面で設定された基準値より大きいかどうかを判断する(S1304)。
ブラック(K)を例に、ステップS1304における最大濃度差の求め方を説明する。ステップS1302において、カラーセンサ200a〜200dにより、ブラックのテストパターンにおける測定ポイントa1、b1、c1、d1が測定されている。測定ポイントa1〜d1の測定値(濃度値)のうち、最大濃度差ΔDは、ΔDmax=Dmax−Dminにより求められる。
ブラック以外の色についても同様に、最大濃度差が求められる。CMYK4色のうち、いずれか1つでも最大濃度差>基準値となる場合は、図16(a)に示される画面を操作部180のタッチパネルディスプレイ406上に表示する(S1305)。
テストパターンは主走査方向に長い帯状のパターンであるため、テストパターン全域をカラーセンサ200で測定する際には、チャートを90度回転させて測定用給紙部にセットする必要がある。図15(b)に示されるように、時計回りに90度向きを回転させたチャートを給紙すれば、カラーセンサ200a〜200dでCMYKのテストパターンの全域を測定することができる。
このため、チャートの排出が一旦完了すると、プリンタコントローラ103は、操作部180のタッチパネルディスプレイ406上に、図17に示される画面を表示する(S1306)。なお、チャートをセットするための測定用給紙部としては、収納庫113を用いるようにしてもよいし、いわゆる手差しトレイを用いるようにしてもよい。
次に、プリンタコントローラ103は、図17のOKキーが押されるまで、つまりチャートのセットが完了するまで待つ(S1307)。チャートのセットが完了すると、プリンタコントローラ103は、チャートの給紙を開始するようエンジン制御部102に指示を出す(S1308)。
チャートが給紙されると、プリンタコントローラ103は、カラーセンサ200a〜200dを用いてCMYKのテストパターンを測定する(S1309)。そして、プリンタコントローラ103は、濃度変換部324を用いてカラーセンサ200a〜200dの測定結果をCMYKの濃度値に変換する。
次に、プリンタコントローラ103は、テストパターンを測定することにより得られたCMYKの濃度値から、主走査方向の濃度ムラを算出する(S1310)。主走査方向の濃度ムラの算出方法についての詳細は、後述する。
そして、プリンタコントローラ103は、シェーディング補正量決定部319により、算出した主走査方向の濃度ムラに基づきシェーディング補正量を決定する(S1311)。シェーディング補正量の決定方法の詳細は、後述する。その後、プリンタコントローラ103は、チャートを排出し(S1312)、本フローチャートによる処理を終了する。
なお、ステップS1305において、CMYK4色のいずれも最大濃度差≦基準値となる場合、プリンタコントローラ103は図16(b)に示される画面を操作部180のタッチパネルディスプレイ406上に表示する(S1313)。その後、プリンタコントローラ103は、本フローチャートによる処理を終了する。
(濃度ムラの算出方法、及びシェーディング補正量の決定方法)
次に、図13のステップS1310における濃度ムラの算出方法、及びステップS1311におけるシェーディング補正量の決定方法について説明する。
図18は、ステップS1309で得られたテストパターンの主走査方向の濃度分布を示す図である。この例は、C(シアン)のテストパターンの測定結果を示したものであり、横軸は主走査方向の位置Xを示し、縦軸は光学濃度を示している。前述のように、テストパターンは濃度100%で形成されている。
なお、ここでは一例としてC(シアン)についての説明を行うが、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)に対しても同様の処理を行えばよい。
補正方法としては、レーザ108のパルス幅変調(PWM)の変調度を主走査方向の位置により変える方法や、レーザ108による照射光の強度を主走査方向の位置により変える方法が知られている。ここでは上記二つの方法について説明するものの、補正方法はこの二つの方法に限るものではない。
(1)レーザ108のPWMの補正
レーザ108のPWMの変調度を補正する場合、補正後の変調度は、以下の式により求められる。
M’PWM=MPWM×β(x)
M’PWM:補正後の変調度
MPWM :補正前の変調度
β(x) :主走査方向の補正係数
x :主走査方向の位置
ここで、主走査方向の補正係数β(x)の求め方について説明する。図18に例示したカラーセンサ200の測定結果において、最も低濃度の濃度値をDmin、主走査方向の位置xにおける濃度値をD(x)とし、プリンタコントローラ103は濃度比α(x)を以下の式に基づいて算出する。
α(x)=Dmin/D(x)
そして、プリンタコントローラ103は、濃度比α(x)と主走査方向の補正係数β(x)との関係(図19(a))に基づいて、濃度比α(x)を主走査方向の補正係数β(x)に変換する。図19(a)に示されるα(x)とβ(x)との関係は、式やテーブル等の形式で予め記憶部350に記憶しておく。なお、テストパターンの測定位置と測定位置との間の部分についての補正係数は、補間計算により算出される。
このようにして、プリンタコントローラ103は、補正後の変調度M’PWMを求め、変調度がM’PWMとなるように露光光を変調することにより、主走査方向の濃度ムラを補正することができる。
(2)レーザ108による照射光の強度の補正
レーザ108のPWMを補正する代わりに、レーザ108による照射光の強度を補正しても構わない。そこで、レーザ108による照射光の強度を補正する場合について説明する。この場合、補正後の照射光の強度は、以下の式により求められる。
P’=P×γ(x)
P’ :補正後の照射光の強度
P :補正前の照射光の強度
γ(x):主走査方向の補正係数
x :主走査方向の位置
ここで、主走査方向の補正係数γ(x)の求め方について説明する。図18に例示したカラーセンサ200の測定結果において、最も低濃度の濃度値をDmin、主走査方向の位置xにおける濃度値をD(x)とし、プリンタコントローラ103は濃度比α(x)を以下の式に基づいて算出する。
α(x)=Dmin/D(x)
そして、プリンタコントローラ103は、濃度比α(x)と主走査方向の補正係数γ(x)との関係(図19(b))に基づいて、濃度比α(x)を主走査方向の補正係数γ(x)に変換する。図19(b)に示されるα(x)とγ(x)との関係は、式やテーブル等の形式で予め記憶部350に記憶しておく。なお、テストパターンの測定位置と測定位置との間の部分についての補正係数は、補間計算により算出される。
このようにして、プリンタコントローラ103は、補正後の照射光の強度P’を求め、P’となるように照射光の強度を補正することにより、主走査方向の濃度ムラを補正することができる。
なお、最大濃度調整、階調調整、及び多次色補正処理を行う際には、主走査シェーディング補正の補正結果を用いて、濃度ムラを解消した状態でパッチ画像を形成する。
以上で説明したように、本実施形態によれば、主走査シェーディング補正を実行する必要があるかどうかを判断することで、ユーザの作業負荷を軽減するとともに、ダウンタイムを削減することができる。
100 画像形成装置
102 エンジン制御部
103 プリンタコントローラ(判定手段、算出手段)
110 シート
139 排紙搬送経路(排紙手段)
150 第一定着器(定着手段)
160 第二定着器(定着手段)
180 操作部(表示手段)
200 カラーセンサ(測定手段)

Claims (8)

  1. 搬送路に沿ってシートを搬送する搬送手段と、
    回転駆動する感光体と、前記感光体を帯電する帯電部と、静電潜像を形成するために前記帯電された感光体を露光する露光部と、前記静電潜像を現像する現像部と、を有し、前記シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段を制御して測定用画像を前記シートに形成する制御手段と、
    前記搬送路に設けられ、前記シート上の前記測定用画像を測定する第1測定手段と、
    前記シートが搬送される搬送方向に直行する方向において前記第1測定手段と異なる位置に設けられ、前記シート上の前記測定用画像を測定する第2測定手段と、
    前記測定用画像が形成された前記シートを排紙する排紙手段と、
    と、
    前記排紙手段によって前記測定用画像の形成された前記シートが排紙された後に前記給紙部に前記測定用画像の長手方向が搬送方向と平行となるように前記シートがセットされた状態で前記シートの給紙が指示された場合、前記給紙部にセットされた前記シートを給紙させ、前記搬送手段に前記シートを搬送させ、前記第1測定手段に前記測定用画像の長手方向において前記測定用画像の異なる位置を測定させ、前記長手方向における前記測定用画像のムラに関するデータを前記第1測定手段の測定結果に基づいて取得する取得手段と、
    前記排紙手段が前記測定用画像の形成された前記シートを排紙する前に、前記第1測定手段に前記長手方向において前記測定用画像の第1の位置を測定させ、前記第2測定手段に前記長手方向において前記第1の位置と異なる前記測定用画像の第2の位置を測定させ、前記第1測定手段による前記第1の位置の測定結果と前記第2測定手段による前記第2の位置の測定結果とに基づいて、前記データを取得する必要があるか否かを判定する判定手段と、を有し、
    前記測定用画像の前記長手方向は前記露光部からの露光光が前記感光体を走査する主走査方向に相当することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定手段は、前記第1の位置の前記測定結果と前記第2の位置の前記測定結果との差が所定の基準値を超えていれば、前記データを取得する必要があると判定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判定結果に基づいて、前記データを取得する必要があることをユーザへ報知する報知手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 回転駆動する他の感光体と、前記他の感光体を帯電する他の帯電部と、他の静電潜像を形成するために前記帯電された他の感光体を露光する他の露光部と、前記他の静電潜像を現像する他の現像部と、を有し、前記シートに他の画像を形成する他の画像形成手段と、を更に有し、
    前記制御手段は、前記画像形成手段を制御して前記シートに前記測定用画像を形成すると共に、前記他の画像形成手段を制御して前記シート上の前記測定用画像とは異なる位置に前記他の測定用画像を形成し、
    前記取得手段は、前記第2測定手段に前記他の測定用画像の長手方向において前記他の測定用画像の異なる位置を測定させ、前記長手方向における前記他の測定用画像のムラに関する他のデータを前記第2測定手段の測定結果に基づいて取得し、
    前記判定手段は、前記排紙手段が前記測定用画像と前記他の測定用画像との形成された前記シートを排紙する前に、前記第1測定手段に前記長手方向において前記他の測定用画像の第3の位置を測定させ、前記第2測定手段に前記長手方向において前記第3の位置と異なる前記他の測定用画像の第4の位置を測定させ、前記第1測定手段による前記第3の位置の測定結果と前記第2測定手段による前記第4の位置の測定結果とに基づいて、前記他のデータを取得する必要があるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 記他の測定用画像の前記長手方向は、前記他の露光部からの露光光が前記他の感光体を走査する主走査方向に相当することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成手段は、第1色の画像を形成し、
    前記他の画像形成手段は、前記第1色と異なる第2色の画像を形成することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記取得手段により取得された前記データに基づいて、前記画像形成手段により形成される画像において前記主走査方向のムラを補正し、前記取得手段により取得された前記他のデータに基づいて、前記他の画像形成手段により形成される他の画像において前記主走査方向のムラを補正する補正手段をさらに有することを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記補正手段は、前記主走査方向における前記露光部からの露光光の強度を前記データに基づいて補正し、
    前記補正手段は、前記主走査方向における前記他の露光部からの露光光の強度を前記他のデータに基づいて補正することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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