JP6171443B2 - データ転送制御方法、中継装置、及びデータ転送制御装置 - Google Patents

データ転送制御方法、中継装置、及びデータ転送制御装置 Download PDF

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Description

本実施形態は、各機器とその各機器から送信されるデータを受信する情報処理装置との間のデータ転送を制御するための技術に関する。
現在、ネットワークを介して機械と機械(含むサーバ)との間でデータを送受信し、自律的に高度な制御、或いは動作を行うM2M(Machine-To-Machine)の標準化が行われている。また、ビッグデータと呼ばれる巨大なデータ群は、ビジネス、或いは社会に有用な知見を得る、新たな仕組み、或いはシステムを実現する、等が期待されている。このようなことから、電力メータ、ガスメータ、電気機器(テレビジョン、エアーコンディショナー、等)、監視カメラ、工作機械、自動販売機、などのフィールド上に存在する様々な機器が計測、或いは取得したデータを、ネットワークを介して収集する必要性が増大している。
図1は、従来のデータ転送方法を説明する図である。図1に表す従来のデータ転送方法は、複数のビルディング1(1−0〜1−n)をフィールドとし、そのフィールド上に存在する機器15が計測、或いは取得したデータを収集する場合の例である。2つのデータセンター(DC)3(3−0、3−1)は、データの収集に用いられる。実際のデータ収集・保存は、データセンター3内に設置されたサーバ31により行われる。
サーバ31では、収集したデータの解析等の処理を行うためのサービスアプリケーション・プログラム(SA。以降「サービスアプリ」と略記)が実行される。図1に表記の「SA1」〜「SA3」はそれぞれ、異なる種類のサービスアプリを表している。互いに異なるサービスアプリを実行する3台のサーバ31−0〜31−2は、基本的に、それぞれ対象となるデータのみを収集する。
各ビルディング1には、自ビルディング1の内外でデータを中継するゲートウェア(GW)11が配置され、各フロア10にもGW16が設置されている。各ビルディング1と各DC3間には、WAN(Wide Area Network)2が構築されている。そのWAN2には、担当する地区の異なるGW21が複数、配置されている。図1では、GW21として、地区Aを担当するGW21−0、地区Bを担当するGW21−1の2台のみを表している。
各DC3にも、外部との間でデータ中継を行うGW32が1台以上、設置されている。図1では、DC3−0には2台のGW32−0、32−1を表し、DC301には1台のGW32−2を表している。
上記のようなシステム構成では、ビルディング1内に存在する機器15から送信されたデータは、その機器15が通信可能なGW16→GW11→WAN2の1台以上のGW21→DC3内のGW32、の転送経路でサーバ31に転送される。図1では、機器15から送信されたデータの転送先はサーバ31−0である。図1に表記の「GW1」〜「GW4」に用いられている1〜4の数字は、ビルディング1−n内に存在する機器15からデータを送信した場合に、GW16、GW11−n、GW21−1、及びGW32−0のなかでデータが転送されていく順序を表している。
上記のようなデータ転送は、各GW16、11、21、32がそれぞれ転送テーブル16A、11A、21A、32Aを参照することで実現される。各転送テーブル16A、11A、21A、32Aは、エントリ(レコード)毎に、データの種類、データの転送先のアドレス(転送先アドレス)を格納したテーブルであり、各エントリの内容は、GWコントローラ4によって設定される。転送先アドレスを有する転送先は、GW、或いはサーバ31である。データの種類の例として表記の「電力」のデータとは、電気機器、或いは電源タップ等の機器によって計測された消費電力を表すデータである。
転送テーブル16A、11A、21A、32Aを参照してのデータ転送が可能なように、機器15は、メッセージのボディに、送信対象とするデータの他に、そのデータの種類を表す識別情報を格納する(図5)。メッセージを受信したGWは、受信したメッセージのボディを参照して、データの種類を特定し、転送テーブルが指定する転送先にメッセージを転送する。その結果、各サーバ31は、対象とする種類のデータを収集することができる。
機器15は、フィールド内に固定されるものであるとは限らない。移動可能な機器15は多い。例えば消費電力を計測できる電源タップは容易に移動させることができる。このこともあり、機器15の移動は想定しなければならない。
機器15の移動に伴い、データの転送経路が変化する場合がある。例えば図1に表すように、機器15がビルディング1−0からビルディング1−nに移動した場合、機器15から送信されたデータは、ビルディング1−nのフロア10に設置されたGW16に受信されるようになる。その場合、GW16の転送テーブル16Aに、機器15に対応したエントリが存在していなければ、機器15から送信されたデータをサーバ31−0に転送できない。その転送は、機器15に対応したエントリが、GW11−n、及びGW21−1がそれぞれ参照する転送テーブル11A、及び21Aに存在していなければ行うことはできない。
機器15の位置、及びその機器15が送信するデータの種類に応じて転送経路は決定される。各GWの転送テーブルは、転送経路の決定結果に従って設定される。そのため、転送テーブルに必要なエントリが存在しないGWと通信する位置に機器15を移動させた場合、そのGW以外のGWの転送テーブルにもエントリを追加する設定変更を行わなければならないのが普通となっている。図1の例では、機器15をビルディング1−0からビルディング1−nに移動させることに伴い、ビルディング1−nのGW16、GW11−n、GW21−1の各転送テーブルの設定変更を行わなければならない。それにより、GW16、GW11−n、及びGW21−1の各転送テーブルの設定変更にそれぞれ時間t1〜t3を要するのであれば、全ての転送テーブルの設定変更に要する時間はt1+t2+t3以上となる。転送テーブルの設定を変更すべきGWは、機器15の移動先に応じて、特定しなければならない。このこともあり、機器15が送信するデータを適切に転送できない場所への機器15の移動には、迅速に対応するのが困難である。機器15からより多くのデータを収集するには、ビル内の機器15の移動時に、それら機器15からデータを集めたいDC上の情報管理サーバ(サービスアプリ)との間の各GWに対するデータの転送先の設定変更を、より迅速に行えるようにすることも需要と思われる。
特開2000−138711号公報
1側面では、本発明は、フィールド上の機器の移動時に、それら機器からデータを集めたいDC上の情報管理サーバ(サービスアプリ)との間の各GWに対するデータの転送先の設定変更を、より迅速に行えるようにする技術を提供することを目的とする。
本発明を適用した1システムでは、複数の機器と1台以上の情報処理装置との間にデータ転送を中継する複数の中継装置と、前記複数の中継装置を制御するデータ転送制御装置とが配置されているシステムにおけるデータ転送制御方法であって、前記データ転送制御装置は、第1の機器と第1の情報処理装置の間の転送経路を、前記第1の機器と前記第1の機器から送信された送信データを最初に受信する第1の中継装置との間の転送経路である第1の転送経路、前記第1の中継装置から前記第1の機器からの送信データを前記第1の情報処理装置に転送する第3の中継装置までの間の転送経路であって1台以上の第2の中継装置を含む第2の転送経路、及び前記第3の中継装置と前記第1の情報処理装置との間の転送経路である第3の転送経路に少なくとも分割し、前記送信データに含まれる第1のデータと、前記第3の中継装置毎に割り当てられ前記第2の転送経路を識別する第2のデータとを対応付けた設定情報を管理し、前記設定情報を前記第1の中継装置に送信し、前記第1の転送経路と前記第2の転送経路、及び前記第2の転送経路と前記第3の転送経路との組み合わせをそれぞれ制御して、各機器と前記情報処理装置間のデータ転送を実現させ、前記第1の中継装置は、前記設定情報に基づいて、前記第1のデータに対応する前記第2のデータを選択し、選択した前記第2のデータを前記送信データに付加して前記第2の中継装置に送信し、前記第2の中継装置は、前記第2のデータに基づいて前記送信データの転送先を決定する
本発明を適用した場合には、送信するデータを適切に転送できない場所への機器の配置に対し、より迅速に対応することができる。
従来のデータ転送方法を説明する図である。 本実施形態によるデータ転送制御装置、及び中継装置が採用されたデータ収集システムの全体構成例を説明する図である。 本実施形態によるデータ転送制御装置、及び中継装置が採用されたデータ収集システムの実際の構成例を説明する図である。 本実施形態におけるデータの転送経路の管理方法例を説明する図である。 ラベルパスを用いたデータ転送を実現させる仕組みを説明する図である。 GWの機能構成例を表す図である。 GW40−000に保存される識別子抽出テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−000に保存されるデータ峻別テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−000に保存されるラベル転送テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−000に保存される出口振分テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−021に保存される識別子抽出テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−021に保存されるデータ峻別テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−021に保存されるラベル転送テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−021に保存される出口振分テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−002に保存される識別子抽出テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−002に保存されるデータ峻別テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−002に保存されるラベル転送テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−002に保存される出口振分テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−040に保存される識別子抽出テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−040に保存されるデータ峻別テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−040に保存されるラベル転送テーブルの内容例を説明する図である。 GW40−040に保存される出口振分テーブルの内容例を説明する図である。 GWコントローラの機能構成例を表す図である。 GWアドレス管理テーブルの構成例を説明する図である。 GWトポロジ管理テーブルの構成例を説明する図である。 GW入口出口管理テーブルの構成例を説明する図である。 GWリンク状態管理テーブルの構成例を説明する図である。 空きラベル値管理テーブルの構成例を説明する図である。 データ転送経路管理テーブルの構成例を説明する図である。 ラベルデータ転送経路管理テーブルの構成例を説明する図である。 機器管理テーブルの構成例を説明する図である。 サービスアプリ管理テーブルの構成例を説明する図である。 機器収容GW管理テーブルの構成例を説明する図である。 サービスアプリ収容GW管理テーブルの構成例を説明する図である。 電源タップの移動に伴って行われる機器収容GW管理テーブルの更新を説明する図である。 電源タップの移動に伴って行われるデータ峻別テーブルの更新を説明する図である。 GWが設置される場合に、そのGWの設置に係わる管理者に対応するためにGWコントローラ、及びGWがそれぞれ処理を行う流れを表すシーケンス図である。 GWコントローラがラベルパスを設定する場合に、そのGWコントローラ、及び各GWが実行する処理の流れを表すシーケンス図である。 ラベル付け処理のフローチャートである。 データとラベルパスの関連付けを行う場合に、GWコントローラ、及び各GWが実行する処理の流れを表すシーケンス図である。 データとラベルの関連付け処理のフローチャートである。 データ転送処理のフローチャートである。 GWコントローラ、及びGWとして使用可能な情報処理装置の構成例を表す図である。 他の実施形態で可能とするデータの転送経路の管理方法例を説明する図である。 GW40−030に保存される識別子抽出テーブルの内容例を説明する図である(他の実施形態)。 GW40−030に保存されるデータ峻別テーブルの内容例を説明する図である(他の実施形態)。 GW40−030に保存されるラベル転送テーブルの内容例を説明する図である(他の実施形態)。 GW40−030に保存される出口振分テーブルの内容例を説明する図である(他の実施形態)。 GW40−040に保存される識別子抽出テーブルの内容例を説明する図である(他の実施形態)。 GW40−040に保存されるデータ峻別テーブルの内容例を説明する図である(他の実施形態)。 GW40−040に保存されるラベル転送テーブルの内容例を説明する図である(他の実施形態)。 GW40−040に保存される出口振分テーブルの内容例を説明する図である(他の実施形態)。 GW入口出口管理テーブルの構成例を説明する図である(他の実施形態)。 ラベルデータ転送経路管理テーブルの構成例を説明する図である(他の実施形態)。 ラベル付け処理のフローチャートである(他の実施形態)。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本実施形態によるデータ転送制御装置、及び中継装置が採用されたデータ収集システムの全体構成例を説明する図である。
図2に表す構成例は、フィールドに存在する各機器21が送信するデータを、そのデータを解析するといった処理を行うサービスアプリが実行される何れかのサーバ(情報処理装置)23が収集するためのものである。何れかの機器21と何れかのサーバ23間には、転送されるデータを中継する中継装置の集合体であるGW群22が配置されている。GW群22は、各機器21と各サーバ23間の転送経路を提供する。GWコントローラ24は、本実施形態によるデータ転送制御装置である。このGWコントローラ24は、GW群22を制御し、各機器21から何れかのサーバ23への適切なデータ転送を実現させる。GW群22を構成するGWは、本実施形態による中継装置である。
GWコントローラ24によるGW群22への制御は、機器管理端末装置25、或いはサービスアプリ管理端末装置26からの要求に応じて行われる。図2では、説明上、便宜的に機器管理端末装置25、及びサービスアプリ管理端末装置26を別の端末装置として表しているが、これらの端末装置25及び26は同じ端末装置であっても良い。
機器管理端末装置25は、例えばフィールド上への機器21の配置、或いは既にフィールド上に存在する機器21の移動、等に対応するために用いられる端末装置である。ここでは、GW群22を構成する各GWの配置、等のための管理も、この機器管理端末装置25を用いて行われると想定する。
機器21から送信されたデータは、何れかのサーバ23に転送される。実行するサービスアプリの種類によって、各サーバ23が収集対象とするデータの種類、或いは収集対象とするデータを送信する機器21の種類が異なる。サービスアプリ管理端末装置26は、各サーバ23が収集対象とするデータの管理に用いられる。
図3は、本実施形態によるデータ転送制御装置、及び中継装置が採用されたデータ収集システムの実際の構成例を説明する図である。図3では、機器21が存在するフィールドとして3つのビルディング31(31−0〜31−2)のみを表し、機器21から送信されたデータの転送先としてDC33に配置された2台のサーバ23(23−0、23−1)のみを表している。
各ビルディング31には、そのビルディング31外とのデータ中継用にGW40が配置され、フロア毎にGW40が設置されている。以降、混乱を避けるために、フロア毎に設置されたGW40は「フロアGW」と表記し、ビルディング31外とのデータ中継を行うGW40は「ビルGW」と表記する。
各ビルディング31には、機器21として、電源タップ21−0(21−0−1〜21−0−5)、及びスマートフォン(図3中「スマホ」と表記。以降この表記を用いる)21−1(21−1−1〜21−1−6)が配置されている。各ビルディング31の各フロアには、ビルディング31−2のフロアGW40−021が配置されたフロアを除き、電源タップ21−0、及びスマホ21−1が複数、存在する。ビルディング31−2のフロアGW40−021が配置されたフロアには、スマホ21−1のみが存在する。
各電源タップ21−0は、例えば接続されたコンセントから供給された電力量を計測し、計測した電力量を表すデータを送信する機器である。各スマホ21−1は、例えば実行させるアプリケーション・プログラム(以降「アプリ」と表記)に応じたデータを送信する機器である。そのデータとは、例えば操作内容を表すデータである。データの送受信は、電源タップ21−0、及びスマホ21−1共に、例えば無線により行われる。
DC33には、GW40、2台のサーバ23の他に、GWコントローラ24が配置されている。DC33に配置されたGW40は以降「DCGW」と表記する。ここでは、電源タップ21−0から送信されたデータの転送先はサーバ23−0、スマホ21−1から送信されたデータの転送先はサーバ23−1と想定する。
各ビルディング31とDC33間は、WAN32によって接続されている。図3では、WAN32を構成するGW40として、地区A〜Cにそれぞれ設置された3台のGW40のみ表している。このGW40は以降「地区GW」と表記する。
図2に表すGW群22は、図3に表す全てのGW40の集合体である。機器管理端末装置25、及びサービスアプリ管理端末装置26は、図3には表していないが、例えば共にDC33内に配置される。
図4は、本実施形態におけるデータの転送経路の管理方法例を説明する図である。図4において、GW40―Iは機器21から送信されたデータを最初に受信するGW(以降「入口GW」と表記)、GW40−Oはサーバ23の直前に位置するGW(以降「出口GW」と表記)である。他のGW40は、何れかの入口GW40−Iと出口GW40−Oとの間に位置するGWである。図3に表す構成では、各フロアGW40は入口GW40−Iであり、DCGW40−040は出口GW40−Oである。
本実施形態では、各入口GW40−Iから出口GW−Oに至る転送経路を特定し、特定した転送経路をデータの種類、及び機器21の種類、等とは無関係に管理する。特定した転送経路は、出口GW40−O毎に集約し、転送経路の識別情報であるラベル値を割り当てる。図4中に表記の「ラベル1」は、ラベル値が1であることを表している。以降、ラベル値が割り当てられる転送経路は「ラベルパス」と表記する。
ラベルパスは、出口GW40−Oを除く各GW40でのデータ転送の制御に用いる。それにより、各入口GW40−Iから出口GW40−Oへのデータの転送経路を予め確保する。そのため、今まで対象としていないデータを送信する機器21が新たに追加された場合、その機器21からのデータを受信する入口GW40−Iへの設定により対応することができる。これは、入口GW40−Iにおいて、新たに追加された機器21から送信されたデータの転送に用いるラベルパスを指定すれば良いからである。このようなことから、新たに追加された機器21への対応は迅速に行うことができる。
図3に表す構成では、ビルディング31−2のフロアGW40−021が配置されたフロアには電源タップ21−0が存在しない。そのため、フロアGW40−021には、通常、電源タップ21−0から送信されたデータを適切に転送するための設定は存在しない。しかし、新たに電源タップ21−0が設置されたとしても、その電源タップ21−0から送信されたデータの転送に用いるべきラベルパスを指定する設定をフロアGW40−021に行えば済む。
その設定により、電源タップ21−0から送信されたデータは、フロアGW40−021を入口GW40−Iとし、転送すべきサーバ23の直前に位置するGW40を出口GW40−Oとするラベルパスを介して転送させることができる。出口GW40−Oは、転送されたデータの種類、或いはそのデータを送信した機器21の種類に応じて、転送先とするサーバ23を特定し、特定したサーバ23にデータを送信する。このようなことから、入口GW40−Iに対する設定により、新たに追加された機器21に対応することができる。
図5は、ラベルパスを用いたデータ転送を実現させる仕組みを説明する図である。
機器21は、データをパケットの形で送信する。そのパケットは、ヘッダとボディを含む構成である。送信対象とするデータは、ボディ内に格納される。ここでは、データは、そのデータの意味を認識可能なように、XML(Extensible Markup Language)を用いて記述されている。
図5中の50は、1個以上のパケットを組み立てた結果、得られるHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)メッセージ(以降「メッセージ」と略記)である。混乱を避けるために、以降、機器21とサーバ23間で送受信するデータを、その全体を表す「メッセージ」と表記する。特に断らない限り、パケットは、機器21とサーバ23間で送受信しないデータを表す意味で用いる。
図5において、「EventType」「TermID」「PowerValue」は共にタグ名を表している。
「EventType」は、データの種類を指定するタグである。そのタグの内容として表記の「電力」は、データの種類が電力であることを表している。「TermID」は、機器21の種類を指定するタグである。そのタグの内容として表記の「機器1」は、機器21の種類が電源タップ21−0であることを表している。「PowerValue」は、実際のデータを指定するタグである。そのタグの内容として表記の「100kWh」は、1時間当たりの消費電力が100kWであることを表している。機器21がスマホ21−1であった場合、「EventType」の内容として「スマホ」が記述される。
入口GW40−I、及び出口GW40−Oは、ボディ52に格納された「EventType」及び「TermID」の少なくとも一方の要素の内容を参照する。ここでは、以降、参照される要素は「EventType」のみと想定する。
入口GW40−Iは、「EventType」の要素の内容から、メッセージ50の転送に用いるべきラベルパスを特定し、特定したラベルパスを表す識別情報をヘッダ51に格納する。それにより、ラベルパス上の出口GW40−Oを除く他のGW40は、ヘッダ51に格納された識別情報に従って、メッセージ50の転送を行う。その結果、メッセージ50は、識別情報が表すラベルパスの出口GW40−Oまで転送される。識別情報は、図5では「Label;1」と表記している。
ラベルパス上の出口GW40−Oを除く他のGW40は、ヘッダ51に格納されたURL(Uniform Resource Locator)を、識別情報が表すラベルパスに応じて書き換える。そのURLの書き換えにより、ラベルパスに沿ってメッセージ50が転送される。図5では、URLは「Host:」に続く文字列、及び「POST」に続く文字列により表される。例えば「Host:」に続く文字列である「GW000.com」は、送信先であるGW40−000の名前を表している。以降、その名前は「送信先アドレス」と呼ぶことにする。「POST」に続く文字列である「/xml1」は、送信先であるGW40−000におけるパス名を表している。
このパス名は、図5に表すように、出口GW40−Oのみが書き換えを行うようになっている。本実施形態では、このパス名は、ボディ52のなかで参照すべきタグを特定するための情報としても用いている。
出口GW40−Oは、ヘッダ51内の識別情報を削除し、そのヘッダ51の送信先アドレスを、「EventType」の要素の内容から特定したサーバ23のアドレスに変更する。パス名は、削除されるか、或いは特定したサーバ23に設定のパス名に変更される。ここでは、パス名は削除されると想定する。そのようなURLの変更により、出口GW40−Oから送信されたメッセージ50は、受信すべきサーバ23によって受信される。図5中の「/xxx」は、パス名が削除されたことを表している。
GWコントローラ24は、図5に表すようなメッセージ50の転送が行われるように、各GW40を制御する。GWコントローラ24の詳細を説明する前に、GW40について詳細に説明する。
図4に表すようなラベルパスの管理、及び図5に表すようなデータ転送のための制御は、各サーバ23から各機器21へのデータ送信でも行われる。しかし、その内容は、各機器21から各サーバ23へのデータ送信を行う場合と基本的に同じである。このことから、ここでは便宜的に、各機器21から送信されるデータ(メッセージ50)のみを想定して説明を行うこととする。
図6は、GWの機能構成例を表す図である。
各GW40は、図6に表すように、GW制御部61、データ受信部62、データラベルマップ部63、ラベル転送部64、データ送信部65、及びGW間リンク遅延計測部66を備えている。データ受信部62は、識別子抽出テーブル62aを管理し、同様に、データラベルマップ部63はデータ峻別テーブル63a、ラベル転送部64はラベル転送テーブル64a、データ送信部65は出口振分テーブル65aをそれぞれ管理する。
図7A〜図7Dは、GW40−000が保存する各テーブル62a〜65aの内容例を説明する図である。図8A〜図8Dは、GW40−021が保存する各テーブル62a〜65aの内容例を説明する図である。図9A〜図9Dは、GW40−002が保存する各テーブル62a〜65aの内容例を説明する図である。図10A〜図10Dは、GW40−040が保存する各テーブル62a〜65aの内容例を説明する図である。
GW40は、入口GW40−I、出口GW40−O、及びそれら以外のGW40(以降「途中GW」と表記)に大別することができる。GW40の動作は、入口GW40−I、出口GW40−O、及び途中GW40の何れであるかによって異なる。各テーブル62a〜65aに格納される内容も、入口GW40−I、出口GW40−O、及び途中GW40の何れであるかによって異なる。このことから、図7A〜図10Dを参照しつつ、GW40の機能構成について説明する。
データ受信部62は、自GW40宛に送信されたメッセージ50を受信し、受信したメッセージ50のボディ52から抽出すべきタグの内容を抽出する。タグの内容の抽出は、識別子抽出テーブル62aを参照して行われる。
識別子抽出テーブル62aの各エントリには、例えば図7Aに表すように、URLパス情報、抽出対象の識別子情報、及び識別子の位置情報が格納される。URLパス情報(図7A中「/xml1」と表記)は、上記のように、送信元とするGW40におけるパス名を表す情報である。抽出対象の識別子情報は(図7A中「EventType」と表記)、内容を抽出する対象とするタグを表す情報である。識別子の位置情報(図7A中「/EventType」と表記)は、対象とするタグが存在する位置を表す情報であり、例えばXpathを採用することができる。データ受信部62は、受信したメッセージ50のヘッダ51に格納されているパス名をキーに、この識別子抽出テーブル62を参照することにより、指定されたタグの内容をボディ52から抽出する。
タグの内容の抽出は、入口GW40−I、及び出口GW40−Oのみが行えば良い。そのため、入口GW40−IであるフロアGW40−021、及び出口GW40−OであるDCGW40−040では、図8A及び図10Aに表すように、エントリに情報が格納された識別子抽出テーブル62aが設定される。しかし、途中GW40であるビルGW40−002では、図9Aに表すように、エントリに情報が格納されていない識別子抽出テーブル62が設定される。
データ受信部62は、受信したメッセージ50、及びボディ52から抽出したタグの内容をデータラベルマップ部63に出力する。データラベルマップ部63が参照するデータ峻別テーブル63aの各エントリには、例えば図7Bに表すように、データ識別情報、及びラベルパスの番号が格納される。データ識別情報は、タグの内容を表す情報である。そのため、データラベルマップ部63は、入力したタグの内容をキーに、データ峻別テーブル63aを参照することにより、メッセージ50の転送に用いるべきラベルパスの番号を抽出し、抽出したラベルパス番号をメッセージ50及びタグの内容と共にラベル転送部64に出力する。
ラベルパス番号の抽出は、入口GW40−Iのみが行えば良い。そのため、入口GW40−IであるフロアGW40−021では、図8Bに表すように、エントリに情報が格納されたデータ峻別テーブル63aが設定される。しかし、フロアGW40−021が設置されたフロアには、スマホ21−1が存在しないことから、情報が格納されているエントリは1つのみとなっている。入口GW40−IではないビルGW40−002、DCGW40−040では、図9B及び図10Bに表すように、エントリに情報が格納されていないデータ峻別テーブル63aが設定される。
ラベル転送部64が管理するラベル転送テーブル64aは、メッセージ50を次の転送先に転送するためのテーブルである。ラベル転送テーブル64aの各エントリには、図7Cに表すように、ラベルパス番号、転送先アドレス情報、並びに自GW40が入口GW40−I、出口GW40−O、及び途中GW40の何れであるかを表すGW配置情報(図7Cでは「入口/途中/出口」と表記)が格納される。ラベル転送部64は、入力したラベルパス番号をキーに、ラベル転送テーブル64aを参照することにより、メッセージ50のヘッダ51の書き換えを行う。
メッセージ50のヘッダ51の書き換えは、全てのGW40が行う。しかし、書き換え内容は、GW40のGW配置情報によって異なる。入口GW40−Iでは、送信先アドレスを書き換えると共に、ラベルパスの識別情報の書き込みが行われる。途中GW40では、送信先アドレスの書き換えのみが行われる。出口GW40−Oでは、送信元アドレス、及びURL(送信先アドレス、及びパス名)の書き換えと共に、ラベルパスの識別情報の削除が行われる。出口GW40−Oのラベル転送部64は、送信元アドレスの書き換え、及びラベルパスの識別情報の削除を行う。
図7Cに転送先アドレス情報として表記の「GW002.com/xml1」は、ビルGW40−002が転送先であることを表している。ここでは、「GW002」の002と符号40−002のハイフン以降の数字列002を一致させることにより、図面に「GW」とそれに続く数字列が表すGW40を明確にさせている。それにより、図8Cに転送先アドレス情報として表記の「GW022.com/xml1」は、ビルGW40−022が転送先であることを表している。同様に、図9Cに転送先アドレス情報として表記の「GW030.com/xml1」は、地区GW40−030が転送先であることを表している。図10Cに転送先アドレス情報として表記の「Null」は、ラベルパスに沿った転送先が存在しない、つまり自GW40が出口GW40−Oであることを表している。
ラベル転送部64は、ヘッダ51の書き換えを行ったメッセージ50、及びタグの内容をデータ送信部65に出力する。データ送信部65が参照する出口振分テーブル65aの各エントリには、図10Dに表すように、データ識別情報、及び転送先アドレス情報が格納されている。エントリに情報が格納された出口振分テーブル65aが設定されているのは、出口GW40−OであるDCGW40−040だけである。図7D、図8D及び図9Dに表すように、他のGW40に設定された出口振分テーブル65aには情報が格納されているエントリは存在しない。このことから、出口GW40−OでないGW40のデータ送信部65は、ラベル転送部64から入力したメッセージ50をそのまま送信する。出口GW40−Oのデータ送信部65は、入力したタグの内容をキーに出口振分テーブル65aを参照することにより、転送先アドレスを出口振分テーブル65aから抽出し、抽出した転送先アドレスを送信先アドレスとして書き込んだメッセージ50を送信する。パス名は、送信先がGW40ではないことから、削除される(図5中「/xxx」と表記)。それにより、電源タップ21−0から送信されたメッセージ50は、最終的にサーバ23−0に受信される。スマホ21−1から送信されたメッセージ50は、最終的にサーバ23−1に受信される。
GWリンク遅延計測部66は、データ送信部65、及びデータ受信部62を用いて、直接、通信が可能な他のGW40を対象に通信を行い、その他のGW40宛にパケットを送信してから応答を受信するまでの時間を計時する。計時した時間は、データ送信部65を介して、GW40毎にGWコントローラ24に通知される。
GW制御部61は、GW40全体を制御する。GW制御部61は、GW40が適切に動作するように、データ受信部62、データラベルマップ部63、ラベル転送部64、データ送信部65、及びGW間リンク遅延計測部66を管理する。
図11は、GWコントローラの機能構成例を表す図である。図11に表すように、GWコントローラ24は、GW制御・監視部1101、転送経路制御部1102、アプリ・データ情報管理部1103、及びデータラベルマップ管理部1104を備えている。
GW制御・監視部1101は、各GW40と通信を行い、各種テーブル62a〜65aの設定を含む指示を行うことにより、各GW40を制御する。
転送経路制御部1102は、ラベルパスの設定を行う。そのために、GWアドレス管理テーブル1121、GWトポロジ管理テーブル1122、GW入口出口管理テーブル1123、GW間リンク状態管理テーブル1124、データ転送経路管理テーブル1129、及びラベルデータ転送経路管理テーブル1130を管理する。これら各種テーブル1121〜1124、1129,及び1130は以下のようなテーブルである。これら各種テーブル1121〜1124、1129,及び1130について、図12〜図15、図17及び図18に表す説明図を参照して具体的に説明する。
図12は、GWアドレス管理テーブルの構成例を説明する図である。
このGWアドレス管理テーブル1121は、制御対象とするGW40を管理するためのテーブルである。このGWアドレス管理テーブル1121の各エントリには、図12に表すように、GW40の識別情報、及びそのGW40のアドレス(IP(Internet Protocol)アドレス)が格納される。GW40の識別情報は以降「GWID(IDentifier)」或いは「ID」と表記する。
図13は、GWトポロジ管理テーブルの構成例を説明する図である。図13において、「受信GW」はメッセージ50の受信を想定するGW40のID、「送信GW」はパケットの送信を想定するGW40のIDをそれぞれ表している。「GW000」及び「GW001」等の表記は、上記のように、フロアGW40−000、及びフロアGW40−001を表している。
このGWトポロジ管理テーブル1122は、GW40間の接続関係を特定するために用いられる。図13において、「1」を表記した欄は、パケットを直接、送受信可能なGW40間を表している。
図14は、GW入口出口管理テーブルの構成例を説明する図である。
このGW入口出口管理テーブル1123は、入口GW40−I、及び出口GW40−Oを特定するために用いられる。このGW入口出口管理テーブル1123の各エントリには、図14に表すように、GWID、そのGWIDが割り当てられたGW40が入口GW40−Iか否かを表す入口GW情報、及びそのGWIDが割り当てられたGW40が出口GW40−Oか否かを表す出口GW情報、が格納される。入口GW情報として表記の「1」は、GWIDが割り当てられたGW40が入口GW40−Iであることを表している。同様に、出口GW情報として表記の「1」は、GWIDが割り当てられたGW40が出口GW40−Oであることを表している。
入口GW40−I、及び出口GW40−Oは、メッセージ50の送信元によって異なる。DCGW40−040は、機器21から送信されたメッセージ50を想定した場合は出口GW40−Oである。しかし、サーバ23から送信されたメッセージ50を想定した場合、DCGW40−040は出口GW40−Oではない。このようなことから、GW入口出口管理テーブル1123は、メッセージ50の想定する送信元毎に用意される。
図15は、GWリンク状態管理テーブルの構成例を説明する図である。
GWトポロジ管理テーブル1122が通信可能とするGW40間の通信は、常に行えるとは限らない。これは、GW40、或いはGW40と接続されたケーブル等に障害が発生する可能性があるためである。このことから、このGW間リンク状態管理テーブル1124は、実際に通信が可能なGW40間、そのGW40間の通信に要する時間(遅延時間)を特定するために用いられる。
このGW間リンク状態管理テーブル1124は、例えば送信側とするGW40毎に用意されるテーブルの集合体である。GW40毎に用意されるテーブルの各エントリには、図15に表すように、通信可能なGW40のID(図15中「隣接GW」と表記)、遅延時間(ms)、及び通信可能なGW40のIPアドレス、が格納される。通信可能なGW40は以降「隣接GW」と表記する。
図17は、データ転送経路管理テーブルの構成例を説明する図である。
このデータ転送経路管理テーブル1129は、各機器21と各サーバ23間に設定したラベルパスを管理するためのテーブルである。図17に表すように、データ転送経路管理テーブル1129の各エントリには、出口GW40−Oを表すGWID、入口GW40−Iを表すGWID、及び入口GW40−Iから出口GW40−Oまでのラベルパスを構成するGW40の繋がりを表す経路情報が格納される。経路情報として表記の「GW000」「GW002」「GW0030」「GW040」は、GW40の繋がりを表すGWIDである。
図4に表すように、本実施形態では、出口GW40−Oが同じラベルパスには同じラベル値を割り当てるようにしている。このことから、データ転送経路管理テーブル1129の各エントリには、1つの出口GW40−0に対し、入口GW40−IのGWID、及び経路情報の組が1つ以上、格納される。
図18は、ラベルデータ転送経路管理テーブルの構成例を説明する図である。
このラベルデータ転送経路管理テーブル1130は、ラベルパスへのラベル値の割り当てを管理するためのテーブルである。そのため、図18に表すように、ラベルデータ転送経路管理テーブル1130の各エントリは、データ転送経路管理テーブル1129のエントリに対し、ラベル値を更に格納可能な形となっている。
転送経路制御部1102は、外部からの指示に従い、GWトポロジ管理テーブル1122、GW入口出口管理テーブル1123を作成する。GWアドレス管理テーブル1121は、制御対象とするGW40との通信により作成、或いは更新する。GW間リンク状態管理テーブル1124は、GW制御・監視部1101を介して、指定したGW40との遅延時間の計測を各GW40に行わせ、その計測結果を取得することで作成する。GWアドレス管理テーブル1121は、GW40の指定、及び各GW40への指示に用いられる。転送経路制御部1102は、GWアドレス管理テーブル1121、GWトポロジ管理テーブル1122、GW入口出口管理テーブル1123、及びGW間リンク状態管理テーブル1124が存在する状況下で、データ転送経路管理テーブル1129、及びラベルデータ転送経路管理テーブル1130の作成、或いは更新を行う。
データラベルマップ管理部1104は、割り当て可能なラベル値を管理する。そのために、データラベルマップ管理部1104は、空きラベル値管理テーブル1131を管理する。その空きラベル値管理テーブル1131には、割り当て可能なラベル値の数に応じたエントリが存在し、各エントリには、図16に表すように、ラベル値、及び使用中情報が格納されている。使用中情報として表記の「0」は、対応するラベル値が使用されていないことを表している。対応するラベル委が使用されている場合、使用中情報として例えば「1」が格納される。
転送経路制御部1102は、データラベルマップ管理部1104に未使用のラベル値の割り当てを依頼し、ラベルパスにラベル値を割り当てさせる。それにより、ラベルパスには重複しないラベル値が割り当てられる。
アプリ・データ情報管理部1103は、機器21から送信されるメッセージ50の転送に係わる情報の管理を行う。その情報の管理のために、アプリ・データ情報管理部1103は、サービスアプリ管理テーブル1125、機器管理テーブル1126、サービスアプリ収容GW管理テーブル1127、及び機器収容GW管理テーブル1128を作成、或いは更新する。これら各種テーブル1125〜1128について、図19〜図22に表す説明図を参照して具体的に説明する。
図19は、機器管理テーブルの構成例を説明する図である。
この機器管理テーブル1126は、機器21の種類毎に、その機器21から送信されるメッセージ50の転送先を管理するためのテーブルである。この機器管理テーブル1126の各エントリには、図19に表すように、機器21の種類を表す識別情報(図19中「機器ID」と表記。以降、この表記を用いる)、タグの内容、機器21のアドレス情報、及び識別子の位置情報(例えばXpath)、が格納される。タグの内容として表記の「電力」及び「スマホ」は、上記のように、「EventType」タグの内容として記述される情報を表している。アドレスとして表記の「URL_電源タップ1」「URL_スマホ1」はそれぞれ、電源タップ21−0のアドレス、スマホ21−1のアドレスを表している。
図20は、サービスアプリ管理テーブルの構成例を説明する図である。
このサービスアプリ管理テーブル1125は、サービスアプリを実行する各サーバ23が受信対象とするデータを管理するためのテーブルである。このサービスアプリ管理テーブル1125の各エントリには、図20に表すように、サーバ23が実行するサービスアプリを表す識別情報(図20中「サービスアプリID」と表記。以降この表記を用いる)、タグの内容、及びサーバ203のIPアドレス情報が格納される。
図21は、機器収容GW管理テーブルの構成例を説明する図である。
この機器収容GW管理テーブル1128は、各機器21が収容されているGW40、つまり各機器21とメッセージ50を直接、送受信するGW40を管理するためのテーブルである。この機器収容GW管理テーブル1128の各エントリには、図21に表すように、機器ID、及びその機器IDが割り当てられた機器21を収容する収容GWのGWIDが格納される。
図22は、サービスアプリ収容GW管理テーブルの構成例を説明する図である。
このサービスアプリ収容GW管理テーブル1127は、サービスアプリを実行する各サーバ23が収容されているGW40、つまり各サーバ23と直接、メッセージ50を送受信するGW40を管理するためのテーブルである。このサービスアプリ収容GW管理テーブル1127の各エントリには、図22に表すように、サービスアプリID、及びそのサービスアプリIDが割り当てられたサービスアプリを実行するサーバ23を収容する収容GW40のGWIDが格納される。ここでは、収容GW40は、出口GW40−Oである。
アプリ・データ情報管理部1103は、外部からの指示に従い、サービスアプリ管理テーブル1125、機器管理テーブル1126、サービスアプリ収容GW管理テーブル1127、及び機器収容GW管理テーブル1128を作成、或いは更新する。
機器収容GW管理テーブル1128が作成される場合、各GW40には各種テーブル62a〜65aを保存させなければならない。その場合、例えばGW制御・監視部1101は、制御対象とする各GW40に、識別子抽出テーブル62a、データ峻別テーブル63a、ラベル転送テーブル64a、及び出口振分テーブル65aを設定する。その設定は、転送経路制御部1102が管理するラベルデータ転送経路管理テーブル1130、及びアプリ・データ情報管理部1103が管理する各種テーブル1125〜1128を参照して行われる。
一方、機器収容GW管理テーブル1128が更新される場合、その更新内容に応じて、何れかのGW40の識別子抽出テーブル62a、或いは/及び、データ峻別テーブル63aを更新させなければならない。電源タップ21−0、及びスマホ21−1共に、同じタグの内容を抽出することを想定する場合、何れかのGW40のデータ峻別テーブル63aを必要に応じて更新しなければならない。このことから、その場合、例えばGW制御・監視部1101は、データ峻別テーブル63aの更新が必要なGW40を特定し、特定したGW40のデータ峻別テーブル63を更新させる。その更新は、転送経路制御部1102が管理するラベルデータ転送経路管理テーブル1130、及びアプリ・データ情報管理部1103が管理する各種テーブル1125〜1128を参照して行われる。
例えば、フロアGW40−000が設置されているフロアに配置された電源タップ21−0−1をフロアGW40−021が設置されているフロアに移動させる場合、その移動に伴い、機器収容GW管理テーブル1128の内容は、図23に表すように更新される。フロアGW40−021が設置されているフロアにはそれまで電源タップ21−0が存在していないため、フロアGW40−021が管理するデータ峻別テーブル63aには電源タップ21−0用のエントリは存在しない。そのため、GW制御・監視部1101は、図24に表すように、フロアGW40−021が管理するデータ峻別テーブル63aの1エントリに対し、電源タップ21−0用の情報を格納させる更新を行わせる。
フロアGW40−021からDCGW40−040までのメッセージ転送は、既に各GW40−022、及び40−032にそれぞれ設定したラベル転送テーブル64aにより行うことができる。1台のGW40のデータ峻別テーブル63aを更新させることにより,機器21の移動等による新たな機器21の追加に対応できることから、その対応は迅速に行うことができる。
図31は、GWコントローラ、及びGWとして使用可能な情報処理装置の構成例を表す図である。ここで、図31を参照し、本実施形態によるデータ転送制御装置であるGWコントローラ24、及び/或いは、本実施形態による中継装置であるGW40として使用可能な情報処理装置について具体的に説明する。
この情報処理装置は、図31に表すように、CPU(Central Processing Unit)311、FWH(Firm-Ware Hub)312、メモリ(メモリモジュール)313、複数のNIC(Network Interface Card)314、ハードディスク装置(HD)315、コントローラ316、及びBMC(Baseboard Management Controller)317を備えている。この構成は1例であり、GWコントローラ24、或いはGW40として使用可能な情報処理装置の構成は、図31に表すようなものに限定されない。
FWH312は、ファームウェアを格納したメモリである。このファームウェアは、CPU311によってメモリ313に読み出され実行される。ハードディスク装置315には、OS(Operating System)、及び各種アプリが格納されている。CPU311は、ファームウェアの起動が完了した後、コントローラ316を介してハードディスク装置315からOS等を読み出して実行することができる。NIC314を介した通信は、OSの起動によって可能となる。
BMC317は、情報処理装置を管理するための専用の管理装置である。BMC317は、CPU311のオン/オフ、各構成要素に発生するエラーの監視、等を行う。
図6に表すGW40が管理する各種テーブル62a〜65aは、ハードディスク装置315に保存され、それらのコピーはメモリ313に格納される。図6に表す機構構成を実現させるプログラムは、例えばハードディスク装置315に格納されている。それにより、データ受信部62、及びデータ送信部65は、例えばCPU311、FWH312、メモリ313、1つ以上のNIC314、ハードディスク装置315、及びコントローラ316によって実現される。GW制御部61、データラベルマップ部63、ラベル転送部64、及びGW間リンク遅延計測部66は、例えばCPU311、FWH312、メモリ313、ハードディスク装置315、及びコントローラ316によって実現される。
図11に表すGWコントローラ24が管理する各種テーブル1121〜1131も、ハードディスク装置315に保存され、それらのコピーはメモリ313に格納される。図11に表す機構構成を実現させるプログラムは、例えばハードディスク装置315に格納されている。それにより、転送経路制御部1102、アプリ/データ情報管理部1103、及びデータラベルマップ管理部1104は、例えばCPU311、FWH312、メモリ313、ハードディスク装置315、及びコントローラ316によって実現される。GW制御・監視部1101は、各GW40と通信を行うことから、例えばCPU311、FWH312、メモリ313、1つ以上のNIC314、ハードディスク装置315、及びコントローラ316によって実現される。
以降は、図25〜図30に表すシーケンス図、或いはフローチャートを参照し、GWコントローラ24、及びGW40の動作について詳細に説明する。
図25は、GWが設置される場合に、そのGWの設置に係わる管理者に対応するためにGWコントローラ、及びGWがそれぞれ処理を行う流れを表すシーケンス図である。始めに図25を参照し、GWが設置される場合のGWコントローラ24、及びGW40の動作について詳細に説明する。図25中に表記の「管理者」は、実際には管理者が操作する端末装置である。
先ず、管理者は、必要なGW40を、確保した設置場所に設置し、配線作業等を行い、電源をオンさせる(S1)。その電源のオンにより、設置されたGW40のGW制御部61は、GWコントローラ24に対し、自GW40に割り当てられたGWID、及びIPアドレス等を通知する(S2)。GWコントローラ24との通信が行えるように、設置されるGW40にはGWコントローラ24のIPアドレス等の必要な情報が設定される。設置されたGW40は、その後、各種テーブル62a〜65aの設定が行われるまで、待機することになる。
GW40から送信されたGWID、及びIPアドレス等は、GWコントローラ24のGW制御・監視部1101によって受信され、GW制御・監視部1101から転送経路制御部1102に出力される(S3)。転送経路制御部1102は、GW制御・監視部1101から入力したGWID、及びIPアドレスをGWアドレス管理テーブル1121に登録する(SA1)。
GW40の設置により、トポロジは変化する。このことから、管理者は、使用する端末装置をGWコントローラ24と接続させ、GWトポロジ管理テーブル1122の更新用の情報を入力する(S4)。入力された情報は、GW制御・監視部1101によって受信され、GW制御・監視部1101を介して転送経路制御部1102に出力される。
転送経路制御部1102は、GW制御・監視部1101から入力した情報をGWトポロジ管理テーブル1122に登録する形で、そのGWトポロジ管理テーブル1122を更新する(SA2)。
新たに設置されたGW40が入口GW40−I、或いは出口GW40−Oであった場合、管理者は、GW入口出口管理テーブル1123を更新させなければならない。このため、その場合、管理者は、例えばGW入口出口管理テーブル1123の更新用の情報を入力する(S5)。入力された情報は、GW制御・監視部1101によって受信され、GW制御・監視部1101を介して転送経路制御部1102に出力される。
転送経路制御部1102は、GW制御・監視部1101から入力した情報をGW入口出口管理テーブル1123に登録する形で、そのGW入口出口管理テーブル1123を更新する(SA3)。その更新により、管理者のGW40の設置に係わる作業が終了し、GWコントローラ24の管理者に対応するための処理も終了する。
図26は、GWコントローラがラベルパスを設定する場合に、そのGWコントローラ、及び各GWが実行する処理の流れを表すシーケンス図である。次に図26を参照し、ラベルパスの設定に係わるGWコントローラ24、及び各GW40の動作について詳細に説明する。
GW40間の通信状態は、障害の発生、トラフィック量の変化、等によって変化する可能性がある。このことから、本実施形態では、例えば予め定めたタイミングで、GWコントローラ24が各GW40に対し、隣接GW40との通信に要する遅延時間の計測を指示するようにしている。その指示は、GW40毎に、隣接GW40のIPアドレスを通知することで行われる。このことから、転送経路制御部1102は、GW制御・監視部1101に対し、GW40毎に隣接GW40のIPアドレスの通知を依頼する(S11)。その依頼により、GW制御・監視部1101は、各GW40に、隣接GW40のIPアドレスを通知する(S12)。
通知されたIPアドレスは、データ受信部62によって受信され、GW制御・監視部1101を介してGW間リンク遅延計測部66に入力される(S13)。それにより、GW間リンク遅延計測部66は、通知されたIPアドレスが割り当てられている各隣接GW40との間のリンクの遅延時間の計測を行う(SD11)。隣接GW40のなかに複数のIPアドレスを持つものが存在する場合、GW間リンク遅延計測部66は、IPアドレス毎に、リンクの遅延時間を計測し、計測した遅延時間のなかで最小の遅延時間を計測結果とする。GW間リンク遅延計測部66は、隣接GW40毎の計測結果をGW制御部61に出力し、GWコントローラ24への送信を依頼する(S14)。その依頼により、隣接GW40毎の計測結果は、GW制御部61からデータ送信部65を介してGWコントローラ24に送信される(S15)。
GW40から送信された隣接GW40毎の計測結果は、GWコントローラ24のGW制御・監視部1101によって受信され、転送経路制御部1102に出力される(S16)。転送経路制御部1102は、入力した隣接GW40毎の計測結果を、GW間リンク状態管理テーブル1124に格納する(SA11)。GW間リンク状態管理テーブル1124の更新が完了すると、転送経路制御部1102は、周知のデータ転送経路判断アルゴリズムにより、入口GW40−I候補と出口GW40−O候補間の最短経路を判断する(SA12)。
この最短経路は、入口GW40−I候補毎に判断し特定する。特定結果は、データ転送経路管理テーブル1129に登録される。その特定が完了すると、次に転送経路制御部1102は、特定した最短経路をラベルパスとし、ラベルパスを出口GW40−O候補毎にまとめてラベル値を割り当てるためのラベル付け処理を実行する(SA13)。
ここで、上記ラベル付け処理について、図27を参照して詳細に説明する。
先ず、転送経路制御部1102は、GW入口出口管理テーブル1123を参照し、出口GW40−O候補を一つ、抽出する(SA21)。次に転送経路制御部1102は、抽出した出口GW40−O候補を出口とするラベルパスがラベルデータ転送経路管理テーブル1130に未設定か否か判定する。抽出した出口GW40−O候補を出口とするラベルパスがラベルデータ転送経路管理テーブル1130に登録されていない、或いは、そのラベルパスがラベルデータ転送経路管理テーブル1130に反映されていない場合、SA22の判定はYesとなってSA23に移行する。そのラベルパスがラベルデータ転送経路管理テーブル1130に反映されている場合、SA22の判定はNoとなってSA26に移行する。
SA23では、転送経路制御部1102は、空きラベル値管理テーブル1131を参照し、未使用のラベル値を特定する。次に転送経路制御部1102は、抽出した出口GW40−O候補を出口とするラベルパスに、特定したラベル値を割り当て、空きラベル値管理テーブル1131中の割り当てたラベル値を使用中に更新する(SA24)。その後、転送経路制御部1102は、ラベル値を割り当てたラベルパスをラベルデータ転送経路管理テーブル1130に登録する(SA25)。
そのようにしてラベルデータ転送経路管理テーブル1130を更新した転送経路制御部1102は、次に、GW入口出口管理テーブル1123が出口GW40−OとするGW40のなかで他に処理対象としていないGW40がないか否か判定する(SA26)。GW入口出口管理テーブル1123が出口GW40−OとするGW40を全て処理対象とした場合、SA26の判定はYesとなり、ここでラベル付け処理が終了する。GW入口出口管理テーブル1123が出口GW40−OとするGW40のなかで処理対象としていないGW40が存在する場合、SA26の判定はNoとなり、上記SA21に戻る。それにより、別の出口GW40−O候補が処理対象として抽出されることとなる。
図26の説明に戻る。
上記ラベル付け処理を実行した転送経路制御部1102は、次に、ラベルパスに沿って、各GW40の次にメッセージ50を転送すべきGW40のアドレスを求める(SA14)。図26に表記の「次ホップのGWアドレス」は、次に転送すべきGW40のアドレスを意味している。転送すべきGW40のアドレスは、GW間リンク状態管理テーブル1124を参照して特定される。
転送すべきGW40のアドレスを特定した転送経路制御部1102は、GW制御・監視部1101に対し、何れかのラベルパス上に存在するGW40毎に、ラベル転送テーブル64aの各エントリに格納させるべき設定情報の送信を依頼する(SA15、S17)。送信を依頼する設定情報は、出口GW40−Oでは、転送先アドレスは「Null」となる。その依頼により、GW制御・監視部1101は、指定された各GW40に設定情報を送信する(S18)。
GW制御・監視部1101からGW40別に送信された設定情報は、GW40のデータ受信部62によって受信され、GW制御部61を介してラベル転送部64に出力される(S19)。それにより、ラベル転送部64は、入力した設定情報をラベル転送テーブル64aに登録する。設定情報のラベル転送テーブル64aへの登録は、設定情報中のラベル値と同じラベル値が格納されているエントリが存在する場合、そのエントリに設定情報を上書きする形で行われる。
各GW40に等別転送テーブル64aを設定することにより、ラベルパスに沿ったメッセージ転送が可能になる。しかし、機器21とサーバ23間には、ラベルパスに沿ったメッセージ転送が行われない区間が存在する。機器21から送信されるメッセージ50では、機器21から送信されたメッセージ50の転送に用いるラベルパスの特定、ラベルパスの出口GW40−Oに達したメッセージ50を転送すべきサーバ23の特定、を行わなければならない。
図28は、データとラベルパスの関連付けを行う場合に、GWコントローラ、及び各GWが実行する処理の流れを表すシーケンス図である。次に図28を参照し、データとラベルパスの関連付けを行う場合のGWコントローラ24、及び各GW40の動作について詳細に説明する。ここでは、動作を説明するGW40として、入口GW40−IであるフロアGW40−000、及び出口GW40−OであるDCGW40−040の2台のみを選択している。
データとラベルパスの関連付けにより、入口GW40−Iでは、図7A、及び図7Bに表すように、識別子抽出テーブル62a、及びデータ峻別テーブル63aがそれぞれ設定される。出口GW40−Oでは、図10A、及び図10Dに表すように、識別子抽出テーブル62a、及び出口振分テーブル65aがそれぞれ設定される。
サービスアプリ管理端末装置26を操作するオペレータは、そのサービスアプリ管理端末装置26をGWコントローラ24と接続させ、サービスアプリに係わる各種情報を入力する。具体的には、その情報として、サービスアプリ毎に、そのサービスアプリID、そのサービスアプリを実行するサーバ23のURL、受信対象とするデータの種類を記述したタグの内容、そのデータを送信する機器21のID、等を入力する(S31)。また、オペレータは、サービスアプリIDと、そのサービスアプリIDが割り当てられたサービスアプリを実行するサーバ23を収容する収容GW40のGWIDの組を、サービスアプリ毎に入力する(S32)。これら入力された情報は、GW制御・監視部1101を介してアプリ・データ情報管理部1103に出力される。
一方、機器管理端末装置25を操作するオペレータは、その機器管理端末装置25をGWコントローラ24と接続させ、機器21に係わる各種情報を入力する。具体的には、その情報として、機器21毎に、その機器ID、その機器21のURL、送信対象とするデータの種類を記述したタグの内容、そのタグの位置を表す位置情報(例えばXpath)、等を入力する(S33)。また、オペレータは、機器IDと、その機器IDが割り当てられた機器21を収容する収容GW40のGWIDの組を、機器ID毎に入力する(S34)。これら入力された情報は、GW制御・監視部1101を介してアプリ・データ情報管理部1103に出力される。
アプリ・データ情報管理部1103は、サービスアプリ管理端末装置26、及び機器管理端末装置25からそれぞれ入力された情報をデータラベルマップ管理部1104に通知し、データとラベルパスの関連付けを依頼する(S35)。入力された情報の通知は、各種テーブル1125〜1128の形で行われる。
その依頼により、データラベルマップ管理部1104は、データとラベルの関連付け処理を実行する(SF31)。このデータとラベルの関連付け処理は、上記各種情報を関連付け、関連付けた情報とラベルパスの関係を特定して、特定した入口GW40−I、及び出口GW40−Oへの設定を行うための処理である。
図29は、データとラベルの関連付け処理のフローチャートである。ここで、図29を参照し、このデータとラベルの関連付け処理について詳細に説明する。
先ず、データラベルマップ管理部1104は、アプリ・データ情報管理部1103から通知された各種テーブル1125〜1128を参照し、データの関連付けを行う(SF41)。その関連付けにより、タグの内容、機器ID、識別子の位置情報、サービスアプリを実行するサーバ23の収容GW40のGWID、そのサービスアプリのID、その機器IDを持つ機器21の収容GW40のGWID、等の組み合わせが特定される。1つの組み合わせされたデータのまとまりは、以降「関連付け情報」と表記する。
次に、データラベルマップ管理部1104は、1つの関連付け情報関連付けを選択し、サービスアプリを実行するサーバ23の収容GW40のGWIDを、出口GW40−OのGWIDとして抽出する(SF42)。このとき、GWIDが抽出された出口GW40−Iは、識別子抽出テーブル62a、及び出口振分テーブル65aの各エントリに格納すべき設定情報(ルール)の配布先とされる。
データラベルマップ管理部1104は、次に、抽出したGWIDをキーとして、ラベルデータ転送経路管理テーブル1130を参照し、そのGWIDを出口GW40−Oとするラベルパスのラベル値を決定する(SF43)。データラベルマップ管理部1104は、決定したラベル値のラベルパスに存在する、機器21の収容GW40のGWIDを入口GW40−IのGWIDとして特定する(SF44)。
入口GW40−IのGWIDを特定したデータラベルマップ管理部1104は、次に、GWIDを特定した入口GW40−Iを、データとラベルを対応つける設定情報(ルール)の配布先GW40として決定する(SF45)。この設定情報は、識別子抽出テーブル62a、及びデータ峻別テーブル63aの各エントリに格納すべき設定情報である。
GWIDを特定した入口GW40−Iを設定情報の配布先として決定することにより、同じラベル値が割り当てられたラベルパスを対象にした処理が終了する。このことから、データラベルマップ管理部1104は、次に、他に出口GW40−Oがないか否か判定する(SF46)。関連付け情報のなかに、サービスアプリを実行するサーバ23の収容GW40のGWIDを出口GW40−OのGWIDとして抽出していない関連付け情報が残っていた場合、SF46の判定はNoとなって上記SF42に戻る。サービスアプリを実行するサーバ23の収容GW40のGWIDを出口GW40−OのGWIDとして抽出していない関連付け情報が残っていない場合、SF46の判定はYesとなり、ここでデータとラベルの関連付け処理が終了する。
図28の説明に戻る。
上記データとラベルの関連付け処理では、出口GW40−OのGWIDの特定により、その出口GW40−Oに通知すべき識別子抽出テーブル62a、及び出口振分テーブル65aの各エントリの設定情報(ルール)が決定される。入口GW40−IのGWIDの特定により、その入口GW40−Iに通知すべき識別子抽出テーブル62a、及びデータ峻別テーブル63aの各エントリの設定情報(ルール)が決定される。それにより、データラベルマップ管理部1104は、GWIDを特定した出口GW40−Oへの決定した設定情報の通知をGW制御・監視部1101に依頼する(S36)。その依頼により、GW制御・監視部1101は、GWIDが特定された出口GW40−Oに、決定された設定情報を通知する(S37)。
出口GW40−Oに通知された設定情報は、データ受信部62によって受信され、GW制御部61に出力される。それにより、GW制御部61は、データ受信部62に対し、設定情報の識別子抽出テーブル62aへの登録を指示する(S38)。その指示により、データ受信部62は、通知された設定情報を識別子抽出テーブル62aに登録する(SG31)。同様に、GW制御部61は、データ送信部65に対し、設定情報の出口振分テーブル65aへの登録を指示する(S39)。その指示により、データ送信部65は、通知された設定情報を出口振分テーブル65aに登録する(SH31)。
データラベルマップ管理部1104は、同様に、GWIDを特定した入口GW40−Iへの決定した設定情報の通知をGW制御・監視部1101に依頼する(S40)。その依頼により、GW制御・監視部1101は、GWIDが特定された入口GW40−I(ここではフロアGW40−000)に、決定された設定情報を通知する(S41)。
入口GW40−Iに通知された設定情報は、データ受信部62によって受信され、GW制御部61に出力される。それにより、GW制御部61は、データ受信部62に対し、設定情報の識別子抽出テーブル62aへの登録を指示する(S42)。その指示により、データ受信部62は、通知された設定情報を識別子抽出テーブル62aに登録する(SG32)。また、GW制御部61は、データラベルマップ部63に対し、設定情報のデータ峻別テーブル63aへの登録を指示する(S43)。その指示により、データラベルマップ部63は、通知された設定情報をデータ峻別テーブル63aに登録する(SI31)。
図30は、GWが実行するデータ転送処理のフローチャートである。このデータ転送処理は、データ受信部62がメッセージ50を受信した場合に行われる処理である。最後に、図30を参照して、各GW40がメッセージ50の転送のために行う動作について詳細に説明する。ここでは、処理はCPU311が実行するとの想定で説明を行う。
先ず、CPU311は、メッセージ50のヘッダ51からURLを読み出し、読み出したURL中のパス名をキーとして、識別子抽出テーブル62aの検索を行う(S51)。次にCPU311は、識別子抽出テーブル62aの検索により、該当するエントリがヒットしたか否か判定する(S52)。読み出したパス名を格納したエントリが識別子抽出テーブル62aに存在する場合、そのエントリがヒットすることから、S52の判定はYesとなってS54に移行する。読み出したパス名を格納したエントリが識別子抽出テーブル62aに存在しない場合、ヒットするエントリは無いことから、S52の判定はNoとなり、受信したメッセージ50の転送を行うことなく、データ転送処理を終了する(S57)。
図30に表すSA53は、後述する他の実施形態で実行される処理である。このことから、SA53は他の実施形態で説明する。
S54では、CPU311は、ヒットしたエントリに従い、メッセージ50のボディ52からタグの内容を抽出する。次にCPU311は、抽出したタグの内容をキーとして、データ峻別テーブル63aの検索を行う(S55)。その検索を行った後、CPU311は、データ峻別テーブル63aの検索により、該当するエントリがヒットしたか否か判定する(S56)。抽出したタグの内容を格納したエントリがデータ峻別テーブル63aに存在する場合、そのエントリがヒットすることから、S56の判定はYesとなってS58に移行する。抽出したタグの内容を格納したエントリがデータ峻別テーブル63aに存在しない場合、ヒットするエントリは無いことから、S56の判定はNoとなり、受信したメッセージ50の転送を行うことなく、データ転送処理を終了する(S57)。
S58では、CPU311は、ヒットしたエントリに格納されているラベル値を読み出し、読み出したラベル値をキーとして、ラベル転送テーブル64aの検索を行う。その検索を行った後、CPU311は、ラベル転送テーブル64aの検索により、該当するエントリがヒットしたか否か判定する(S59)。抽出したラベル値を格納したエントリがラベル転送テーブル64aに存在する場合、そのエントリがヒットすることから、S59の判定はYesとなってS60に移行する。抽出したラベル値を格納したエントリがラベル転送テーブル64aに存在しない場合、ヒットするエントリは無いことから、S59の判定はNoとなり、受信したメッセージ50の転送を行うことなく、データ転送処理を終了する(S57)。
S60では、CPU311は、ヒットしたエントリに格納されたGW配置情報を参照し、自GW40が出口GW40−Oか否か判定する。GW配置情報が出口GW40−Oを表していない場合、S60の判定はNoとなってS66に移行する。GW配置情報が出口GW40−Oを表している場合、S60の判定はYesとなってS61に移行する。
S61では、CPU311は、ラベルパスに沿ったメッセージ転送ではなく、出口振分テーブル65aに従ったメッセージ転送を行うと決定する。それにより、CPU311は、次に、抽出したタグの内容をキーとして、出口振分テーブル65aの検索を行う(S62)。
その検索を行った後、CPU311は、出口振分テーブル65aの検索により、該当するエントリがヒットしたか否か判定する(S63)。抽出したタグの内容を格納したエントリが出口振分テーブル65aに存在する場合、そのエントリがヒットすることから、S63の判定はYesとなり、ヒットしたエントリに格納されている転送先アドレスをヘッダ51の送信先アドレスとして上書きし、メッセージ50を送信する(S64)。その送信により、データ転送処理が終了する。抽出したタグの内容を格納したエントリが出口振分テーブル65aに存在しない場合、ヒットするエントリは無いことから、S63の判定はNoとなり、受信したメッセージ50の転送を行うことなく、データ転送処理を終了する(S65)。
上記S60の判定がNoとなって移行するS66では、CPU311は、ヒットしたエントリに格納されたGW配置情報を参照し、自GW40が途中GW40か否か判定する。GW配置情報が途中GW40を表していない場合、S66の判定はNoとなってS68に移行する。GW配置情報が途中GW40を表している場合、S66の判定はYesとなってS67に移行する。
S67では、CPU311は、ヒットしたエントリに格納されている転送先アドレスをヘッダ51の送信元アドレスとして上書きし、メッセージ50を送信する。その送信により、データ転送処理が終了する。
上記S66でのNoの判定は、自GW40が入口GW40−Iであることを意味する。このことから、S66の判定がNoとなって移行するS68では、CPU311は、データ峻別テーブル63aでヒットしたエントリのラベル値の識別情報、及びラベル転送テーブル64aでヒットしたエントリの転送先アドレスをヘッダ51に書き込む。そのような操作をヘッダ51に行ったメッセージ50を送信した後、このデータ転送処理が終了する。
以降は、他の実施形態について詳細に説明する。
上記実施形態では、出口GW40−Oが比較的に少ないことを想定している。しかし、DC33が多い場合、フィールドに存在する機器21を収容する収容GW40の数が多い場合、ラベルデータ転送経路管理テーブル1130に格納されるエントリの数、つまり使用するラベル値の数が多くなる。他の実施形態は、使用するラベル値の数を抑えられるようにしたものである。
他の実施形態でも、GWコントローラ24、及び各GW40の構成は基本的に上記実施形態と同じである。動作も大部分は同じである。このことから、上記実施形態で付した符号を用いつつ、上記実施形態から異なる部分にのみ着目する形で説明を行う。
図32は、他の実施形態で可能とするデータの転送経路の管理方法例を説明する図である。図32において、GW40−Tは、ラベルパスを途中で終端するGW40である。他の実施形態では、ラベルパスでのメッセージ転送を終端GW40−Tで終端可能とすることにより、出口GW40−Oが終端GW40−Tより多くても、ラベル値の使用を抑制できるようにしている。図3に表す構成では、終端GW40−Tとして、WAN32に配置された地区GW40を選択するのが望ましい。
図33A〜図33Dは、他の実施形態におけるGW40−030が保存する各テーブル62a〜65aの内容例を説明する図である。図34A〜図34Dは、GW40−040が保存する各テーブル62a〜65aの内容例を説明する図である。
図33Aに表すように、他の実施形態では、識別子抽出テーブル62aのエントリに、ラベル非使用フラグを格納するようにしている。このラベル非使用フラグは、ラベルパスを途中で終端させるか否かを指定するためのフラグである。ラベル非使用フラグの内容として表記の「1」は、ここでラベルパスを終端させ、メッセージ50のボディ51に格納されたデータに応じて転送先を決定することを要求する値である。それにより、地区GW40−030には、図33C及び図33Dに表すようなラベル転送テーブル64a、及び出口振分テーブル65aが設定される。その結果、地区GW40−030は、出口GW40−Oのように動作することとなる。「0」のラベル非使用フラグは、ラベルパスを途中で終端させないことを表している。
一方、本来の出口GW40−OであるDCGW40−040にも、図34Aに表すように、ラベル非使用フラグの内容として「1」が表記されている。そのため、DCGW40−040は、図34Dに表す出口振分テーブル65aを参照し、メッセージ50の転送先を特定する。
上記のようなラベル非使用フラグによりラベルパスの終端を制御することから、他の実施形態では、図30に表すデータ転送処理でS52の判定がYesとなった場合、次にS53に移行する。そのS53では、CPU311は、ラベル非使用フラグの値が0か否か判定する。ラベル非使用フラグの値が0であった場合、S53の判定はYesとなってS54に移行する。それにより、ラベルパスを途中で終端させることなく、ラベルパスに沿ったメッセージ転送が実現される。
一方、ラベル非使用フラグの値が1であった場合、S53の判定はNoとなってS62に移行する。それにより、出口振分テーブル65aに従って、メッセージ50の転送先が決定されることとなる。
図35は、他の実施形態におけるGW入口出口管理テーブルの構成例を説明する図である。他の実施形態では、図35に表すように、GW入口出口管理テーブル1123の各エントリには、GWID、入口GW情報、出口GW情報、に加えて、自GW40が終端GW40−Tとなるものか否かを表す終端GW情報が格納される。終端GW情報として表記の「1」は、GWIDが割り当てられたGW40が終端GW40−Tとしてなりうるものであることを表している。
図36は、他の実施形態におけるラベルデータ転送経路管理テーブルの構成例を説明する図である。他の実施形態におけるラベルデータ転送経路管理テーブル1130のエントリには、ラベルパスを途中で終端させる場合、図36に表すように、出口GW40−OのGWIDの代わりに、終端GW40−TのGWIDが格納される。
多くのラベルパスが通るGW40を終端GW40とした場合、多くのラベルパスを1つにまとめることができる。そのため、ラベル値の使用量を抑え、データ峻別テーブル63aに設定情報を格納するエントリを抑えることができる。
ラベル値の使用量を抑えることは、GW40に保存させる各種テーブル62a〜65aに用意すべきエントリ数をより低減させることを可能にする。そのため、各種テーブル62a〜65aの保存に要するメモリ容量も低減でき、各種テーブル62a〜65aの設定もより迅速に行えるようにすることができる。
図37は、他の実施形態におけるラベル付け処理のフローチャートである。次に図37を参照して、他の実施形態におけるラベル付け処理について詳細に説明する。図37では、ラベルパスを途中で終端させることを想定し、ラベル付け処理のフローチャートを表している。データ転送経路管理テーブル1129、及びラベルデータ転送経路管理テーブル1130は既に作成されていることを想定している。
先ず、転送経路制御部1102は、GW入口出口管理テーブル1123を参照し、終端GW40−T候補を一つ、抽出する(SF51)。次に転送経路制御部1102は、抽出した終端GW40−O候補のGWIDをキーとして、データ転送経路管理テーブル1129に格納された転送経路情報のソートを行う(SF52)。
次に、転送経路制御部1102は、GWIDを抽出した候補を終端GW40−Tとするエントリがラベルデータ転送経路管理テーブル1130に未設定か否か判定する(SF53)。GWIDを抽出した終端GW40−T候補を終端とするラベルパスがラベルデータ転送経路管理テーブル1130に登録されていない、或いは、そのラベルパスがラベルデータ転送経路管理テーブル1130に反映されていない場合、SF53の判定はYesとなってSF54に移行する。そのラベルパスがラベルデータ転送経路管理テーブル1130に反映されている場合、SF53の判定はNoとなってSF57に移行する。
SF54では、転送経路制御部1102は、空きラベル値管理テーブル1131を参照し、未使用のラベル値を特定する。次に転送経路制御部1102は、抽出した終端GW40−T候補を終端とするラベルパスに、特定したラベル値を割り当て、空きラベル値管理テーブル1131中の割り当てたラベル値を使用中に更新する(SF55)。その後、転送経路制御部1102は、ラベル値を割り当てたラベルパスをラベルデータ転送経路管理テーブル1130に登録する(SF56)。
そのようにしてラベルデータ転送経路管理テーブル1130を更新した転送経路制御部1102は、次に、GW入口出口管理テーブル1123が終端GW40−TとするGW40のなかで他に処理対象としていないGW40がないか否か判定する(SF57)。GW入口出口管理テーブル1123が終端GW40−TとするGW40を全て処理対象とした場合、SF57の判定はYesとなり、ここでラベル付け処理が終了する。GW入口出口管理テーブル1123が終端GW40−OとするGW40のなかで処理対象としていないGW40が存在する場合、SF57の判定はNoとなり、上記SF51に戻る。それにより、別の終端GW40−O候補が処理対象として抽出されることとなる。
なお、上記実施形態、及び他の実施形態でも、メッセージ50の送信元によって、入口GW40−I、出口GW40−O、或いは終端GW40−TとするGW40は異なる。トポロジによっては、メッセージ50の送信元に係わらず、2台のGW40間の転送経路を共通のラベルパスとしても良い。
また、上記実施形態、及び他の実施形態では、中継装置はGW40のみとしているが、上記のようなメッセージ転送を行えるのであれば、中継装置はGW40でなくとも良い。中継装置として、複種類の中継装置を採用しても良い。
また、上記実施形態、及び他の実施形態では、GW40は入口GW40−I、出口GW40−O、途中GW40(終端GW40−Tを含む)の何れかに明確に分類する形となっているが、実際は、そうであるとは限らない。GW40は、入口GW40−I、出口GW40−O、及び途中GW40のうちの2つ以上に該当していることもある。
以上の変形例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の機器と1台以上の情報処理装置との間データ転送を中継する複数の中継装置と、前記複数の中継装置を制御するデータ転送制御装置とが配置されているシステムにおけるデータ転送制御方法であって、
前記データ転送制御装置は、
第1の機器と第1の情報処理装置の間の転送経路を、前記第1の機器と前記第1の機器から送信された送信データを最初に受信する第1の中継装置との間の転送経路である第1の転送経路、前記第1の中継装置から前記第1の機器からの送信データを前記第1の情報処理装置に転送する第3の中継装置までの間の転送経路であって1台以上の第2の中継装置を含む第2の転送経路、及び前記第3の中継装置と前記第1の情報処理装置との間の転送経路である第3の転送経路に少なくとも分割し、
前記送信データに含まれる第1のデータと、前記第3の中継装置毎に割り当てられ前記第2の転送経路を識別する第2のデータとを対応付けた設定情報を管理し、
前記設定情報を前記第1の中継装置に送信し、前記第1の転送経路と前記第2の転送経路、及び前記第2の転送経路と前記第3の転送経路との組み合わせをそれぞれ制御して、前記第1のと前記第1の情報処理装置間のデータ転送を実現させ
前記第1の中継装置は、前記設定情報に基づいて、前記第1のデータに対応する前記第2のデータを選択し、選択した前記第2のデータを前記送信データに付加して前記第2の中継装置に送信し、
前記第2の中継装置は、前記第2のデータに基づいて前記送信データの転送先を決定する
ことを特徴とするデータ転送制御方法。
(付記2)
前記データ転送制御装置は、
前記第1の機器と、前記第1の情報処理装置との間の転送経路中に、転送される前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第2の転送経路を設定し、
前記第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第1の中継装置を選択し、
前記第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から抽出される、前記第1のデータとは異なる第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定する前記第2の中継装置を選択し、
前記第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から前記第1のデータを抽出し、抽出した前記第1のデータに対応付けられた転送先アドレスを前記送信データに付加させる前記第3の中継装置を選択し、
前記第1の中継装置に、前記第1のデータを基に前記送信データを転送させるための第1の設定を行い、
前記第2の中継装置に、前記第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定させるための第2の設定を行い、
前記第3の中継装置に、前記第1のデータに対応付けられた前記転送先アドレスを前記送信データに付加させるための第3の設定を行う
ことを特徴とする付記1記載のデータ転送制御方法。
(付記
前記データ転送制御装置は、
前記転送経路として、前記機器から前記情報処理装置への前記データ転送のための転送経路を想定し、且つ1台以上の情報処理装置と接続された前記第3の中継装置が複数、存在する場合に、前記第2の転送経路、前記第3の中継装置毎に管理する、
ことを特徴とする付記1記載のデータ転送制御方法。
(付記
転送されるデータを受信する受信部と、
前記受信部が受信したデータ中から第1のデータを抽出する第1の抽出部と、
前記受信部が受信したデータ中から前記第1のデータとは異なる第2のデータを抽出する第2の抽出部と、
前記受信部が受信したデータの転送先を、前記第1の抽出部が抽出した第1のデータを基に決定する第1の決定部と、
前記受信部が受信したデータの転送先を、前記第2の抽出部が抽出した第2のデータを基に決定する第2の決定部と、
前記第1の決定部、及び前記第2の決定部のうちの一方の決定を有効とさせる制御部と、
前記制御部により決定が有効とされた転送先に、前記受信部が受信したデータを送信する送信部と、
を有することを特徴とする中継装置。
(付記
前記第2のデータは、前記第1の抽出部が抽出した前記第1のデータを用いて特定され、前記送信部が送信するデータに付加されるデータである、
ことを特徴とする付記記載の中継装置。
(付記
前記第2のデータが有効か否かを表す転送管理情報を格納した記憶部を有し、
前記記憶部に格納された転送管理情報が有効としていない第2のデータが付加されたデータを前記受信部が受信した場合、前記制御部は、前記第1の決定部の決定を有効とさせる、
ことを特徴とする付記、または記載の中継装置。
(付記
複数の機器と1台以上の情報処理装置との間のデータ転送を中継する複数の中継装置を制御するデータ転送制御装置であって、
第1の機器と第1の情報処理装置の間の転送経路を、前記第1の機器と前記第1の機器から送信された送信データを最初に受信する第1の中継装置との間の転送経路である第1の転送経路、前記第1の中継装置から、前記第1の機器からの送信データを前記第1の情報処理装置に転送する第3の中継装置までの間の転送経路であって1台以上の第2の中継装置を含む第2の転送経路、及び前記第3の中継装置と前記第1の情報処理装置との間の転送経路である第3の転送経路に少なくとも分割する分割部と、
前記送信データに含まれる第1のデータと、前記第3の中継装置毎に割り当てられ前記第2の転送経路を識別する第2のデータとを対応付けた設定情報を管理する管理部と、
前記設定情報を前記第1の中継装置に送信し、前記第1の転送経路と前記第2の転送経路、及び前記第2の転送経路と前記第3の転送経路との組み合わせをそれぞれ制御して、前記第1の機器と前記第1の情報処理装置間のデータ転送を実現させる制御部とを備え、
前記制御部は、
前記第1の中継装置に、前記設定情報に基づいて、前記第1のデータに対応する前記第2のデータを選択し、選択した前記第2のデータを前記送信データに付加して前記第2の中継装置に送信する処理を実行させ、
前記第2の中継装置に、前記第2のデータに基づいて前記送信データの転送先を決定する処理を実行させる
ことを特徴とするデータ転送制御装置。
(付記8)
前記分割部は、
前記第1の機器と、前記第1の情報処理装置との間の転送経路中に、転送される前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第2の転送経路を設定する経路設定部と、
前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第1の中継装置を選択する第1の選択部と、
前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から抽出される、前記第1のデータとは異なる第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定する前記第2の中継装置を選択する第2の選択部と、
前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から前記第1のデータを抽出し、抽出した前記第1のデータに対応付けられた転送先アドレスを前記送信データに付加させる前記第3の中継装置を選択する第3の選択部と、を含み、
前記制御部は、
前記第1の中継装置に、前記第1のデータを基に前記送信データを転送させるための第1の設定を行う第1の設定部と、
前記第2の中継装置に、前記第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定させるための第2の設定を行う第2の設定部と、
前記第3の中継装置に、前記第1のデータに対応付けられた前記転送先アドレスを前記送信データに付加させるための第3の設定を行う第3の設定部と、を含む
とを特徴とする付記7記載のデータ転送制御装置。
(付記
前記経路設定部が設定する第1の転送経路は、前記第1の転送経路の最後に位置する中継装置を基に、まとめて管理し、
前記第1の転送経路の管理結果は、前記第1〜第3の設定部による前記第1〜第3の設定に反映させる、
ことを特徴とする付記記載のデータ転送制御装置。
(付記10)
複数の機器と1台以上の情報処理装置との間のデータ転送を中継する複数の中継装置と、前記複数の中継装置を制御するデータ転送制御装置とが配置されているデータ転送制御システムであって、
前記データ転送制御装置は、
第1の機器と第1の情報処理装置の間の転送経路を、前記第1の機器と前記第1の機器から送信された送信データを最初に受信する第1の中継装置との間の転送経路である第1の転送経路、前記第1の中継装置から、前記第1の機器からの送信データを前記第1の情報処理装置に転送する第3の中継装置までの間の転送経路であって1台以上の第2の中継装置を含む第2の転送経路、及び前記第3の中継装置と前記第1の情報処理装置との間の転送経路である第3の転送経路に少なくとも分割する分割部と、
前記送信データに含まれる第1のデータと、前記第3の中継装置毎に割り当てられ前記第2の転送経路を識別する第2のデータとを対応付けた設定情報を管理する管理部と、
前記設定情報を前記第1の中継装置に送信し、前記第1の転送経路と前記第2の転送経路、及び前記第2の転送経路と前記第3の転送経路との組み合わせをそれぞれ制御して、前記第1の機器と前記第1の情報処理装置間のデータ転送を実現させる制御部とを備え、
前記第1の中継装置は、前記設定情報に基づいて、前記第1のデータに対応する前記第2のデータを選択し、選択した前記第2のデータを前記送信データに付加して前記第2の中継装置に送信し、
前記第2の中継装置は、前記第2のデータに基づいて前記送信データの転送先を決定する
ことを特徴とするデータ転送制御システム。
(付記11)
前記分割部は、
前記第1の機器と、前記第1の情報処理装置との間の転送経路中に、転送される前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第2の転送経路を設定する経路設定部と、
前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第1の中継装置を選択する第1の選択部と、
前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から抽出される、前記第1のデータとは異なる第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定する前記第2の中継装置を選択する第2の選択部と、
前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から前記第1のデータを抽出し、抽出した前記第1のデータに対応付けられた転送先アドレスを前記送信データに付加させる前記第3の中継装置を選択する第3の選択部と、を含み、
前記制御部は、
前記第1の中継装置に、前記第1のデータを基に前記送信データを転送させるための第1の設定を行う第1の設定部と、
前記第2の中継装置に、前記第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定させるための第2の設定を行う第2の設定部と、
前記第3の中継装置に、前記第1のデータに対応付けられた前記転送先アドレスを前記送信データに付加させるための第3の設定を行う第3の設定部と、を含む
ことを特徴とする付記10記載のデータ転送制御システム。
21 機器
21−0、21−0−1〜21−0−5 電源タップ
21−1、21−1−1〜21−1−6 スマホ
23、23−0、23−1 サーバ
24 GWコントローラ
40、40−I、40−O、40−T、40−000〜40−040 GW
61 GW制御部
62 データ受信部
63 データラベルマップ部
64 ラベル転送部
65 データ送信部
66 GW間リンク遅延継続部
1101 GW制御・監視部
1102 転送経路制御部
1103 アプリ・データ情報管理部
1104 データラベルマップ管理部

Claims (6)

  1. 複数の機器と1台以上の情報処理装置との間データ転送を中継する複数の中継装置と、前記複数の中継装置を制御するデータ転送制御装置とが配置されているシステムにおけるデータ転送制御方法であって、
    前記データ転送制御装置は、
    第1の機器と第1の情報処理装置の間の転送経路を、前記第1の機器と前記第1の機器から送信された送信データを最初に受信する第1の中継装置との間の転送経路である第1の転送経路、前記第1の中継装置から前記第1の機器からの送信データを前記第1の情報処理装置に転送する第3の中継装置までの間の転送経路であって1台以上の第2の中継装置を含む第2の転送経路、及び前記第3の中継装置と前記第1の情報処理装置との間の転送経路である第3の転送経路に少なくとも分割し、
    前記送信データに含まれる第1のデータと、前記第3の中継装置毎に割り当てられ前記第2の転送経路を識別する第2のデータとを対応付けた設定情報を管理し、
    前記設定情報を前記第1の中継装置に送信し、前記第1の転送経路と前記第2の転送経路、及び前記第2の転送経路と前記第3の転送経路との組み合わせをそれぞれ制御して、前記第1の機器と前記第1の情報処理装置間のデータ転送を実現させ
    前記第1の中継装置は、前記設定情報に基づいて、前記第1のデータに対応する前記第2のデータを選択し、選択した前記第2のデータを前記送信データに付加して前記第2の中継装置に送信し、
    前記第2の中継装置は、前記第2のデータに基づいて前記送信データの転送先を決定する
    ことを特徴とするデータ転送制御方法。
  2. 前記データ転送制御装置は、
    前記第1の機器と、前記第1の情報処理装置との間の転送経路中に、転送される前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第2の転送経路を設定し、
    前記第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第1の中継装置を選択し、
    前記第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から抽出される、前記第1のデータとは異なる第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定する前記第2の中継装置を選択し、
    前記第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から前記第1のデータを抽出し、抽出した前記第1のデータに対応付けられた転送先アドレスを前記送信データに付加させる前記第3の中継装置を選択し、
    前記第1の中継装置に、前記第1のデータを基に前記送信データを転送させるための第1の設定を行い、
    前記第2の中継装置に、前記第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定させるための第2の設定を行い、
    前記第3の中継装置に、前記第1のデータに対応付けられた前記転送先アドレスを前記送信データに付加させるための第3の設定を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ転送制御方法。
  3. 複数の機器と1台以上の情報処理装置との間のデータ転送を中継する複数の中継装置を制御するデータ転送制御装置であって、
    第1の機器と第1の情報処理装置の間の転送経路を、前記第1の機器と前記第1の機器から送信された送信データを最初に受信する第1の中継装置との間の転送経路である第1の転送経路、前記第1の中継装置から、前記第1の機器からの送信データを前記第1の情報処理装置に転送する第3の中継装置までの間の転送経路であって1台以上の第2の中継装置を含む第2の転送経路、及び前記第3の中継装置と前記第1の情報処理装置との間の転送経路である第3の転送経路に少なくとも分割する分割部と、
    前記送信データに含まれる第1のデータと、前記第3の中継装置毎に割り当てられ前記第2の転送経路を識別する第2のデータとを対応付けた設定情報を管理する管理部と、
    前記設定情報を前記第1の中継装置に送信し、前記第1の転送経路と前記第2の転送経路、及び前記第2の転送経路と前記第3の転送経路との組み合わせをそれぞれ制御して、前記第1の機器と前記第1の情報処理装置間のデータ転送を実現させる制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記第1の中継装置に、前記設定情報に基づいて、前記第1のデータに対応する前記第2のデータを選択し、選択した前記第2のデータを前記送信データに付加して前記第2の中継装置に送信する処理を実行させ、
    前記第2の中継装置に、前記第2のデータに基づいて前記送信データの転送先を決定する処理を実行させる
    ことを特徴とするデータ転送制御装置。
  4. 前記分割部は、
    前記第1の機器と、前記第1の情報処理装置との間の転送経路中に、転送される前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第2の転送経路を設定する経路設定部と、
    前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第1の中継装置を選択する第1の選択部と、
    前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から抽出される、前記第1のデータとは異なる第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定する前記第2の中継装置を選択する第2の選択部と、
    前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から前記第1のデータを抽出し、抽出した前記第1のデータに対応付けられた転送先アドレスを前記送信データに付加させる前記第3の中継装置を選択する第3の選択部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記第1の中継装置に、前記第1のデータを基に前記送信データを転送させるための第1の設定を行う第1の設定部と、
    前記第2の中継装置に、前記第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定させるための第2の設定を行う第2の設定部と、
    前記第3の中継装置に、前記第1のデータに対応付けられた前記転送先アドレスを前記送信データに付加させるための第3の設定を行う第3の設定部と、を含む
    とを特徴とする請求項3記載のデータ転送制御装置。
  5. 複数の機器と1台以上の情報処理装置との間のデータ転送を中継する複数の中継装置と、前記複数の中継装置を制御するデータ転送制御装置とが配置されているデータ転送制御システムであって、
    前記データ転送制御装置は、
    第1の機器と第1の情報処理装置の間の転送経路を、前記第1の機器と前記第1の機器から送信された送信データを最初に受信する第1の中継装置との間の転送経路である第1の転送経路、前記第1の中継装置から、前記第1の機器からの送信データを前記第1の情報処理装置に転送する第3の中継装置までの間の転送経路であって1台以上の第2の中継装置を含む第2の転送経路、及び前記第3の中継装置と前記第1の情報処理装置との間の転送経路である第3の転送経路に少なくとも分割する分割部と、
    前記送信データに含まれる第1のデータと、前記第3の中継装置毎に割り当てられ前記第2の転送経路を識別する第2のデータとを対応付けた設定情報を管理する管理部と、
    前記設定情報を前記第1の中継装置に送信し、前記第1の転送経路と前記第2の転送経路、及び前記第2の転送経路と前記第3の転送経路との組み合わせをそれぞれ制御して、前記第1の機器と前記第1の情報処理装置間のデータ転送を実現させる制御部とを備え、
    前記第1の中継装置は、前記設定情報に基づいて、前記第1のデータに対応する前記第2のデータを選択し、選択した前記第2のデータを前記送信データに付加して前記第2の中継装置に送信し、
    前記第2の中継装置は、前記第2のデータに基づいて前記送信データの転送先を決定する
    ことを特徴とするデータ転送制御システム。
  6. 前記分割部は、
    前記第1の機器と、前記第1の情報処理装置との間の転送経路中に、転送される前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第2の転送経路を設定する経路設定部と、
    前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中の前記第1のデータを基に前記送信データを転送させる前記第1の中継装置を選択する第1の選択部と、
    前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から抽出される、前記第1のデータとは異なる第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定する前記第2の中継装置を選択する第2の選択部と、
    前記経路設定部が設定した第2の転送経路別に、該第2の転送経路上に存在する中継装置のなかから、前記送信データ中から前記第1のデータを抽出し、抽出した前記第1のデータに対応付けられた転送先アドレスを前記送信データに付加させる前記第3の中継装置を選択する第3の選択部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記第1の中継装置に、前記第1のデータを基に前記送信データを転送させるための第1の設定を行う第1の設定部と、
    前記第2の中継装置に、前記第2のデータを基に前記送信データの転送先を決定させるための第2の設定を行う第2の設定部と、
    前記第3の中継装置に、前記第1のデータに対応付けられた前記転送先アドレスを前記送信データに付加させるための第3の設定を行う第3の設定部と、を含む
    ことを特徴とする請求項5記載のデータ転送制御システム。
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