JP6168414B2 - 藻類育成用ネットの取り付け方法、および、藻類育成設備 - Google Patents

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本発明は、水底又は礁材上に形成される藻類の育成環境を保護する藻類育成用ネットを該育成環境に設置される枠材に取り付けるための取り付け方法、および、該方法によって形成される藻類育成設備に関する。
水中で藻類を育成する方法として、種々の方法が知られているが、例えば、藻類の胞子や藻類自体を礁材に付着させて該礁材上に藻類を育成する領域(以下、藻類育成領域とも記す)を形成し、斯かる礁材を水中に設置することで、礁材上で藻類を育成する方法が知られている。しかしながら、藻類をエサとする生物(捕食生物)が多数生息している水中では、礁材上で藻類が育成し難い環境となっている。
そこで、礁材上の藻類を捕食生物から保護して、藻類の育成し易い環境を形成するべく、藻類育成領域をネットで覆う方法が提案されている(特許文献1参照)。斯かる方法では、ネット内への捕食生物の侵入がネットによって防止されるため、礁材上の藻類が捕食生物のエサとなるのを防止することができる。これにより、礁材上に藻類の育成し易い環境が形成される。
特開2007−6796号公報
上記のようにして使用されるネット(以下、藻類育成用ネットとも記す)を藻類育成領域の周囲に固定する方法としては、藻類育成領域の周囲に枠材を設置し、該枠材に結束バンドを用いて藻類育成用ネットを固定する方法が採用されている。しかしながら、斯かる方法では、枠材に固定された藻類育成用ネットが水流の影響によって揺動したりすることで、藻類育成用ネットと枠材とが接触し、藻類育成用ネットが破損する虞がある。
そこで、本発明は、藻類育成用ネットと枠材との接触による藻類育成用ネットの破損を防止することができる藻類育成用ネットの取り付け方法を提供することを課題とする。
本発明に係る藻類育成用ネットの取り付け方法は、水底又は礁材上に形成される藻類を育成させる領域の周囲に配置される枠材に藻類の育成環境を保護する藻類育成用ネットを取り付けるための藻類育成用ネットの取り付け方法であって、前記藻類育成用ネットは、面状に形成された網状部材と、該網状部材を構成する子綱よりも太くなるように形成されて網状部材に取り付けられる親綱とを備えており、該親綱の少なくとも一部が網状部材と枠材との間に位置するように藻類育成用ネットを枠材に取り付けることで、網状部材が枠材から離間した位置に保持されることを特徴とする。
斯かる構成によれば、枠材に藻類育成用ネットを取り付けた際に、親綱の少なくとも一部が網状部材と枠材との間に位置するため、網状部材が枠材から離間した状態になる。これにより、網状部材が枠材と接触して摩耗し、破損するのを防止することができ、藻類育成用ネットで囲まれた領域への捕食生物の侵入を長期に亘って防止することができる。
前記枠材は、湾曲した外面を備え、前記親綱は、枠材の湾曲した外面の曲率半径に対して0.3倍以上の曲率半径を有する湾曲した外面を備えており、枠材の湾曲した外面と親綱の湾曲した外面とが当接するように藻類育成用ネットを枠材に取り付けることが好ましい。
斯かる構成によれば、親綱の曲率半径が上記のような数値になることで、親綱の外周に沿って網状部材を屈曲した状態で、藻類育成用ネットが枠材に取り付けられる等された際にも、親綱に網状部材が枠材から確実に離間した位置に保持される。このため、網状部材が枠材と接触して摩耗し、破損するのを防止することができ、藻類育成用ネットで囲まれた領域への捕食生物の侵入を長期に亘って防止することができる。
前記藻類育成用ネットは、枠材に取り付けられた状態で、海中に浸漬されることが好ましい。
斯かる構成によれば、藻類育成用ネットが海水に浸漬された場合、藻類育成用ネットを構成する網状部材は、海水で膨潤し、摩耗し易い状態になる。しかしながら、枠材と網状部材との間に親綱が位置して網状部材が枠材から離間した状態になる。このため、網状部材が枠材と接触して摩耗し、破損するのを防止することができ、藻類育成用ネットで囲まれた領域への捕食生物の侵入を長期に亘って防止することができる。
本発明に係る藻類育成設備は、水底又は礁材上に形成される藻類を育成させる領域の周囲に配置される枠材に藻類の育成環境を保護する藻類育成用ネットが取り付けられてなる藻類育成設備であって、前記藻類育成用ネットは、面状に形成された網状部材と、該網状部材を構成する子綱よりも太くなるように形成されて網状部材に取り付けられる親綱とを備えており、藻類育成用ネットが枠材に取り付けられた状態で、親綱の少なくとも一部が網状部材と枠材との間に位置することで、網状部材が枠材から離間した位置に保持されるように構成されることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、藻類育成用ネットと枠材との接触による藻類育成用ネットの破損を防止することができる。
本実施形態に係る藻類育成用ネットの取り付け方法によって、枠材に藻類育成用ネットが取り付けられて藻類育成設備が形成された状態を示す斜視図。 (a)は、図1のX−X断面図、(b)は、図1のY−Y断面図。 (a)は、他の実施形態に係る藻類育成用ネットの取り付け方法で、柱材に藻類育成用ネットを取り付けた状態を示す断面図、(b)は、更に他の実施形態に係る藻類育成用ネットの取り付け方法で、梁材に藻類育成用ネットを取り付けた状態を示す断面図。 (a)は、更に他の実施形態に係る藻類育成用ネットの取り付け方法で、柱材に藻類育成用ネットを取り付けた状態を示す断面図、(b)は、更に他の実施形態に係る藻類育成用ネットの取り付け方法で、梁材に藻類育成用ネットを取り付けた状態を示す断面図。 試験例1における藻類育成用ネットの枠材への取り付け状態を示した図。 試験例2における藻類育成用ネットの枠材への取り付け状態を示した図。 試験例3における藻類育成用ネットの枠材への取り付け状態を示した図。 試験例4における藻類育成用ネットの枠材への取り付け状態を示した図。
以下、本発明の実施形態について図1,2を参照しながら説明する。
本発明に係る藻類育成用ネットの取り付け方法は、図1に示すように、水底や礁材上に形成される藻類を育成する領域(以下、藻類育成領域とも記す)の周囲に配置される枠材Aに藻類育成用ネット1を取り付ける方法である。本実施形態では、藻類育成領域は、礁材B上に形成される。該礁材Bは、藻類を生息させる育成用礁材B1と、該育成用礁材B1が複数載置される礁材土台B2とから構成される。そして、育成用礁材B1上に藻類育成領域が形成され、礁材土台B2上に枠材Aが配置される。
本実施形態では、枠材Aは、藻類育成領域の周囲に、上下方向に沿って配置される複数の柱材A1と、隣り合う柱材A1の間に梁渡された梁材A2とから構成される。また、枠材A(具体的には、柱材A1および梁材A2)は、所定の曲率半径を有するように湾曲した外面(以下、湾曲面とも記す)を備える。そして、枠材A(具体的には、柱材A1および梁材A2)に藻類育成用ネット1が取り付けられることで、藻類育成領域が藻類育成用ネット1で覆われた状態となる。
藻類育成用ネット1は、図2(a)に示すように、網状に形成される網状部材2と、該網状部材2を構成する子綱2aよりも太い(例えば、子綱2aの1.5倍以上15倍以下、又は、2倍以上13.5倍以下の太さが挙げられる)親綱3とを備える。なお、親綱3は、藻類育成用ネット1における子綱2aよりも太く形成された部位をいう。例えば、子綱2aよりも太く形成された一の綱材のみで親綱3が形成されてもよく、又は、一の綱材の周囲に他の綱材が巻き付けられることで子綱2aよりも太くなるように形成されたものであってもよい。本実施形態では、子綱2aよりも太く形成された一の綱材と網状部材2とが結束綱(図示せず)で結束されて藻類育成用ネット1が構成されており、該一の綱材の周囲に結束綱が巻き付けられることで親綱3が形成される。
網状部材2は、複数の子綱2aが格子状に配置されて形成される。親綱3は、藻類育成用ネット1が枠材Aに取り付けられた際に、網状部材2と枠材Aとが重なる位置に配置される。また、親綱3は、網状部材2に結束された状態で、少なくとも一部(本実施形態では、略全体)が網状部材2の一方の面側に突出するように構成される。また、親綱3は、枠材A(具体的には、柱材A1および梁材A2)が備える湾曲面の曲率半径に対して0.3倍以上、好ましくは、0.42倍以上の曲率半径を有する外面を備える。なお、親綱3の曲率半径は、親綱3を直線状に伸ばした状態で、親綱3の伸びる方向に直交する断面における湾曲した外面の曲率半径を意味する。本実施形態では、斯かる断面が円形状であるため、曲率半径が斯かる断面の半径となる。
上記のような藻類育成用ネット1は、親綱3の少なくとも一部(網状部材2の一方の面側に突出した部分)が網状部材2と枠材Aとの間に位置するように、枠材A(具体的には、柱材A1および梁材A2)に取り付けられる。具体的には、柱材A1は、上下方向に直交する断面において、所定の曲率半径を有するように湾曲した外面(湾曲面)A1aと、互いに交差する方向(具体的には、略直交する方向)に湾曲面A1aから延出する一対の延出面A1b,A1bとを備える。そして、親綱3の少なくとも一部(網状部材2の一方の面側に突出した部分)が湾曲面A1aと網状部材2との間に位置すると共に、親綱3が柱材A1に沿って配置されるように、柱材A1の側方に藻類育成用ネット1を配置する。この際、親綱3を軸に一方の網状部材2と他方の網状部材2とが180°未満の角度(具体的には、略90°)をなすように配置される。これにより、一方の網状部材2と他方の網状部材2との間に柱材A1が位置することになる。
そして、藻類育成用ネット1と柱材A1とを(即ち、網状部材2、親綱3、および、柱材A1)を結束材(例えば、結束バンド等)Cで結束することで、藻類育成用ネット1が柱材A1に取り付けられる。斯かる状態において、親綱3は、柱材A1の湾曲面A1aと網状部材2との間に位置し、親綱3の湾曲した外面が柱材A1の湾曲面A1aに当接した状態となる。これにより、網状部材2が湾曲面A1aおよび延出面A1b(換言すれば、柱材A1)から離間した状態で維持される。
一方、図2(b)に示すように、梁材A2は、上下方向に沿った断面が略円形状の形状を有する。つまり、梁材A2は、所定の曲率半径を有する湾曲した外面(湾曲面)A2aを全周に亘って備える。そして、親綱3の少なくとも一部(網状部材2の一方の面側に突出した部分)が湾曲面A2aと網状部材2との間に位置すると共に、親綱3が梁材A2に沿って配置されるように、梁材A2の側方に藻類育成用ネット1を配置する。この際、親綱3を軸に一方の網状部材2と他方の網状部材2とが180°未満の角度(具体的には、略90°)をなすように配置される。これにより、一方の網状部材2と他方の網状部材2との間に梁材A2が位置することになる。
そして、藻類育成用ネット1と梁材A2とを(即ち、網状部材2、親綱3、および、梁材A2)を結束材(例えば、結束バンド等)Cで結束することで、藻類育成用ネット1が梁材A2に取り付けられる。斯かる状態において、親綱3は、梁材A2の湾曲面A2aと網状部材2との間に位置し、親綱3の湾曲した外面が梁材A2の湾曲面A2aに当接した状態となる。これにより、網状部材2が湾曲面A2a(換言すれば、梁材A2)から離間した状態で維持される。
上記のように、藻類育成用ネット1が枠材A(具体的には、柱材A1および梁材A2)に取り付けられることで、藻類育成設備が形成される。そして、斯かる藻類育成設備が礁材Bと共に、海中に配置されることで、藻類育成用ネット1で覆われた藻類育成領域への捕食生物の侵入が藻類育成用ネット1によって防止される。これにより、藻類育成領域での藻類の育成が効率的に行われる。
以上のように、本発明に係る藻類育成用ネットの取り付け方法および藻類育成設備によれば、藻類育成用ネットと枠材との接触による藻類育成用ネットの破損を防止することができる。
即ち、枠材Aに藻類育成用ネット1を取り付けた際に、親綱3の少なくとも一部が網状部材2と枠材Aとの間に位置するため、網状部材2が枠材Aから離間した状態になる。これにより、網状部材2が枠材Aと接触して摩耗し、破損するのを防止することができ、藻類育成用ネット1で囲まれた領域への捕食生物の侵入を長期に亘って防止することができる。
親綱3の曲率半径が上記のような数値になることで、親綱3の外周に沿って網状部材2を屈曲した状態で、藻類育成用ネット1が枠材Aに取り付けられる等された際にも、親綱3に網状部材2が枠材Aから確実に離間した位置に保持される。このため、網状部材2が枠材Aと接触して摩耗し、破損するのを防止することができ、藻類育成用ネット1で囲まれた領域への捕食生物の侵入を長期に亘って防止することができる。
また、藻類育成用ネット1が海水に浸漬された場合、藻類育成用ネット1を構成する網状部材2は、海水で膨潤し、摩耗し易い状態になる。しかしながら、枠材Aと網状部材2との間に親綱3が位置して網状部材2が枠材Aから離間した状態になる。このため、網状部材2が枠材Aと接触して摩耗し、破損するのを防止することができ、藻類育成用ネット1で囲まれた領域への捕食生物の侵入を長期に亘って防止することができる。
なお、本発明に係る藻類育成用ネットの取り付け方法および藻類育成設備は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
上記実施形態では、網状部材2の端部同士が親綱3を介して連結されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図3(a)(b)に示すように、各網状部材2の端部に個別の親綱3が結束されて複数の藻類育成用ネット1が構成されてもよい。斯かる場合には、柱材A1および梁材A2に複数の藻類育成用ネット1が取り付けられるように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、枠材Aの湾曲面と網状部材2との間に親綱3が位置するように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図3(a)に示すように、柱材A1の延出面A1b(即ち、湾曲していない平面)と網状部材2との間に親綱3が位置するように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、柱材A1や梁材A2と、網状部材2との間に、一つの親綱3が位置するように構成されている。つまり、一つの親綱3によって網状部材2が柱材A1や梁材A2から離間した位置に保持されているが、これに限定されるものではなく、図4(a)に示すように、例えば、柱材A1と網状部材2との間において、複数の親綱3が柱材A1の外周に沿って配置されるように構成されてもよい。つまり、網状部材2における柱材A1と重なる領域が複数の親綱3によって柱材A1から離間した位置に保持されるように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、親綱3を介して連結された網状部材2同士が異なる方向(具体的には、直交する方向)に沿って配置されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図4(b)に示すように、親綱3を介して連結された網状部材2同士が一方向に沿って(具体的には、直線状に)配置されるように、藻類育成用ネット1が柱材A3に取り付けられてもよい。
また、上記実施形態では、梁材A2の断面が略円形状に形成されているため、所定の曲率半径を有する湾曲面A2aが梁材A2の全周に亘って形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、藻類育成用ネット1を梁材A2に取り付けた際に、親綱3と接触する領域にのみ湾曲面A2aを備えるように構成されてもよい。また、親綱3の断面が円形状ではなく、枠材Aと当接する領域のみが所定の曲率半径を有するように形成されてもよい。
また、上記実施形態では、礁材B上に形成される藻類育成領域を覆うように藻類育成用ネット1が配置されているが、これに限定されるものではなく、例えば、水底に藻場を形成する場合には、水底の所定領域(即ち、藻類育成領域)の周囲に枠材Aが配置され、該枠材Aに藻類育成用ネット1が取り付けられるように構成されてもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
<試験例1>
親綱3の半径および円柱状に形成した枠材Aの半径を下記表1に記載の半径とし、図5(a)に示すように、親綱3と枠材Aとの外面同士を当接させて藻類育成用ネット1を枠材Aに取り付けた。この際、親綱3と枠材Aの中心を結ぶ仮想線L1と、網状部材2に沿った仮想線L2との成す角度θは、90°とした。斯かる状態においては、網状部材2は、枠材Aから離間した位置に保持されることが認められる。
また、図5(b)に示すように、仮想線L1と仮想線L2との成す角度θが45°となるように、親綱3と枠材Aとの外面同士を当接させて藻類育成用ネット1を枠材Aに取り付けた。斯かる状態においても、網状部材2は、枠材Aから離間した位置に保持されることが認められる。
<試験例2>
親綱3の半径および円柱状に形成した枠材Aの半径を下記表1に記載の半径とし、図6(a)に示すように、親綱3と枠材Aとの外面同士を当接させて藻類育成用ネット1を枠材Aに取り付けた。この際、親綱3と枠材Aの中心を結ぶ仮想線L1と、網状部材2に沿った仮想線L2との成す角度θは、90°とした。斯かる状態においては、網状部材2は、枠材Aから離間した位置に保持されることが認められる。
また、図6(b)に示すように、仮想線L1と仮想線L2との成す角度θを50.5°とする(即ち、当初の状態から39.5°移動させる)ことで、網状部材2が枠材Aから離間した位置に保持されることが認められる。
<試験例3>
親綱3の半径および円柱状に形成した枠材Aの半径を下記表1に記載の半径とし、図7(a)に示すように、親綱3と枠材Aとの外面同士を当接させて藻類育成用ネット1を枠材Aに取り付けた。この際、親綱3と枠材Aの中心を結ぶ仮想線L1と、網状部材2に沿った仮想線L2との成す角度θは、90°とした。斯かる状態においては、網状部材2は、枠材Aから離間した位置に保持されることが認められる。
また、図7(b)に示すように、仮想線L1と仮想線L2との成す角度θが45°となるように(即ち、当初の状態から45°移動させて)、親綱3と枠材Aとの外面同士を当接させて藻類育成用ネット1を枠材Aに取り付けた。斯かる状態においては、網状部材2は、枠材Aと接触した状態となるが、図7(c)に示すように、仮想線L1と仮想線L2との成す角度θを60°とする(即ち、当初の状態から30°移動させる)ことで、網状部材2が枠材Aから離間した位置に保持されることが認められる。
<試験例4>
親綱3の半径および円柱状に形成した枠材Aの半径を下記表1に記載の半径とし、図8(a)に示すように、親綱3と枠材Aとの外面同士を当接させて藻類育成用ネット1を枠材Aに取り付けた。この際、親綱3と枠材Aの中心を結ぶ仮想線L1と、網状部材2に沿った仮想線L2との成す角度θは、90°とした。斯かる状態においては、網状部材2は、枠材Aから離間した位置に保持されることが認められる。
また、図8(b)に示すように、仮想線L1と仮想線L2との成す角度θが60°となるように(即ち、当初の状態から30°移動させて)、親綱3と枠材Aとの外面同士を当接させて藻類育成用ネット1を枠材Aに取り付けた。斯かる状態においては、網状部材2は、枠材Aと接触した状態となるが、図8(c)に示すように、仮想線L1と仮想線L2との成す角度θを75°とする(即ち、当初の状態から15°移動させる)ことで、網状部材2が枠材Aから離間した位置に保持されることが認められる。
Figure 0006168414
以上のように、曲率半径比が0.24以上(好ましくは、0.3以上)であることで、水流による藻類育成用ネット1の揺れ動いた際にも、網状部材2と枠材Aとの接触を効果的に抑制することができる。特に、曲率半径比が0.42以上であることで、水流による藻類育成用ネット1の揺れ動きが激しい場合であっても、より効果的に網状部材2と枠材Aとの接触を抑制することができる。
1…藻類育成用ネット、2…網状部材、2a…子綱、3…親綱、A…枠材、A1…柱材、A1a…湾曲面、A1b…延出面、A2…梁材、A2a…湾曲面、B…礁材、B1…育成用礁材、B2…礁材土台

Claims (4)

  1. 水底又は礁材上に形成される藻類を育成させる領域の周囲に配置される枠材に藻類の育成環境を保護する藻類育成用ネットを取り付けるための藻類育成用ネットの取り付け方法であって、
    前記藻類育成用ネットは、面状に形成された網状部材と、該網状部材を構成する子綱よりも太くなるように形成されて網状部材に取り付けられる親綱とを備えており、
    該親綱の少なくとも一部が網状部材と枠材との間に位置するように藻類育成用ネットを枠材に取り付けることで、網状部材が枠材から離間した位置に保持されることを特徴とする藻類育成用ネットの取り付け方法。
  2. 前記枠材は、湾曲した外面を備え、前記親綱は、枠材の湾曲した外面の曲率半径に対して0.3倍以上の曲率半径を有する湾曲した外面を備えており、
    枠材の湾曲した外面と親綱の湾曲した外面とが当接するように藻類育成用ネットを枠材に取り付けることを特徴とする請求項1に記載の藻類育成用ネットの取り付け方法。
  3. 前記藻類育成用ネットは、枠材に取り付けられた状態で、海中に浸漬されることを特徴とする請求項1又は2に記載の藻類育成用ネットの取り付け方法。
  4. 水底又は礁材上に形成される藻類を育成させる領域の周囲に配置される枠材に藻類の育成環境を保護する藻類育成用ネットが取り付けられてなる藻類育成設備であって、
    前記藻類育成用ネットは、面状に形成された網状部材と、該網状部材を構成する子綱よりも太くなるように形成されて網状部材に取り付けられる親綱とを備えており、藻類育成用ネットが枠材に取り付けられた状態で、親綱の少なくとも一部が網状部材と枠材との間に位置することで、網状部材が枠材から離間した位置に保持されるように構成されることを特徴とする藻類育成設備。
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