JP6167636B2 - 化粧料組成物及びコンディショニング剤 - Google Patents
化粧料組成物及びコンディショニング剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6167636B2 JP6167636B2 JP2013088710A JP2013088710A JP6167636B2 JP 6167636 B2 JP6167636 B2 JP 6167636B2 JP 2013088710 A JP2013088710 A JP 2013088710A JP 2013088710 A JP2013088710 A JP 2013088710A JP 6167636 B2 JP6167636 B2 JP 6167636B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copolymer
- monomer
- mass
- group
- cosmetic composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
モノマー(a):アクリル酸及び/又はメタクリル酸
モノマー(b):下記式(1)、(2)又は(3)で表されるビニルモノマーの1種又は2種以上
CH2=C(R1)−CO−(O−(CH2)m−CO)n−OH …(1)
(上記式(1)中、R1は水素原子又はメチル基を表し、mは1〜4の整数を表し、nは1〜4の整数を表す。)
CH2=C(R2)−COO−(CH2)p−OCO−(CH2)q−COOH
…(2)
(上記式(2)中、R2は水素原子又はメチル基を表し、p、qはそれぞれ独立して2〜6の整数を表す。)
CH2=C(R3)−COO−(CH2)e−OCO−X−COOH …(3)
(上記式(3)中、R3は水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Xは置換基を有していてもよいシクロヘキシレン基又は置換基を有していてもよいフェニレン基を表す。)
モノマー(c):下記式(4)で表されるビニルモノマー
CH2=C(R4)−CO−Y−(Z−O)r−R5 …(4)
(上記式(4)中、R4は水素原子又はメチル基を表し、R5は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、Yは酸素原子又はNHを表し、Zは置換基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、rは1〜15の整数を表す。)
モノマー(e):下記式(6)で表されるビニルモノマー
CH2=C(R8)−CO−N(R9)R10 …(6)
(上記式(6)中、R8は水素原子又はメチル基を表し、R9及びR10はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜4の直鎖あるいは分岐のアルキル基を表す。)
本発明の化粧料組成物は、以下に詳述する特定の共重合体(以下、この特定の共重合体を「本発明の共重合体」と称す場合がある。)、カチオン界面活性剤及び高級アルコールといった各成分を組み合わせて配合してなるものである。本発明の化粧料組成物に含まれるカチオン界面活性剤、高級アルコール、また、必要に応じて配合される水等は、加熱混合することによりラメラと呼ばれるゲル構造を形成し、なめらかさやしっとり感を与えることができ、これに本発明の共重合体を配合することで、優れたコンディショニング効果を得ることが出来る。更に、本発明の化粧料組成物にシリコーン油を配合することによりサラサラ感を付与することができる。
本発明の化粧料組成物は、以下に詳述する本発明の共重合体を必須成分として含むものであり、その含有量は化粧料組成物全体に対して0.05質量%以上である。これにより肌や毛髪に対する吸着力が増加し、濯ぎ時のなめらかさや乾燥後のサラサラ感等のコンディショニング効果を与える。このような効果を高める観点から本発明の化粧料組成物は、本発明の共重合体をより好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上含有する。ただし、本発明の化粧料組成物における本発明の共重合体の含有量は、乾燥後のゴワツキ感をなくし、しっとり感を高めるため、5質量%以下とし、好ましくはこの含有量は3質量%以下である。
モノマー(b):下記式(1)、(2)又は(3)で表されるビニルモノマーの1種又は2種以上
CH2=C(R1)−CO−(O−(CH2)m−CO)n−OH …(1)
(上記式(1)中、R1は水素原子又はメチル基を表し、mは1〜4の整数を表し、nは1〜4の整数を表す。)
CH2=C(R2)−COO−(CH2)p−OCO−(CH2)q−COOH
…(2)
(上記式(2)中、R2は水素原子又はメチル基を表し、p、qはそれぞれ独立して2〜6の整数を表す。)
CH2=C(R3)−COO−(CH2)e−OCO−X−COOH …(3)
(上記式(3)中、R3は水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Xは置換基を有していてもよいシクロヘキシレン基又は置換基を有していてもよいフェニレン基を表す。)
モノマー(c):下記式(4)で表されるビニルモノマー
CH2=C(R4)−CO−Y−(Z−O)r−R5 …(4)
(上記式(4)中、R4は水素原子又はメチル基を表し、R5は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、Yは酸素原子又はNHを表し、Zは置換基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、rは1〜15の整数を表す。)
モノマー(d):下記式(5)で表されるビニルモノマー
CH2=C(R6)−COO−R7 …(5)
(上記式(5)中、R6は水素原子又はメチル基を表し、R7は炭素数12〜22の直鎖あるいは分岐のアルキル基、置換基を有していてもよいシクロヘキシル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を表す。)
モノマー(e):下記式(6)で表されるビニルモノマー
CH2=C(R8)−CO−N(R9)R10 …(6)
(上記式(6)中、R8は水素原子又はメチル基を表し、R9及びR10はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜4の直鎖あるいは分岐のアルキル基を表す。)
本発明の共重合体は、カルボキシル基を有するビニルモノマー(A)に由来する構成単位を有し、かつこのビニルモノマー(A)に由来する構成単位の割合は共重合体の全質量に対して50〜100質量%である。
1) 共重合体とカチオン界面活性剤との相互作用:共重合体中のカルボキシル基の−OHの酸素の分極により、共重合体とカチオン界面活性剤との相互作用が高められる。
2) 共重合体とカチオン界面活性剤との複合体と毛髪との相互作用:カチオン界面活性剤のカチオン基及び共重合体のカルボキシル基の分極した水素原子と毛髪表面(アニオン)の相互作用が高められる。
本発明の共重合体は、カチオン界面活性剤との相互作用を高めるために、前記ビニルモノマー(A)は以下のモノマー(a)を含む。
モノマー(a):アクリル酸及び/又はメタクリル酸
本発明の共重合体は、共重合体に親水性を付与させることでダメージ毛への親和性を高めることが出来るという観点、及び疎水性を付与させることで乾燥後の感触を良好に出来るという観点から、前記ビニルモノマー(A)に由来する構成単位として、モノマー(a)と共に、以下のモノマー(b)に由来する構成単位を含有することが好ましい。
CH2=C(R1)−CO−(O−(CH2)m−CO)n−OH …(1)
(上記式(1)中、R1は水素原子又はメチル基を表し、mは1〜4の整数を表し、nは1〜4の整数を表す。)
CH2=C(R2)−COO−(CH2)p−OCO−(CH2)q−COOH
…(2)
(上記式(2)中、R2は水素原子又はメチル基を表し、p、qはそれぞれ独立して2〜6の整数を表す。)
CH2=C(R3)−COO−(CH2)e−OCO−X−COOH …(3)
(上記式(3)中、R3は水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Xは置換基を有していてもよいシクロヘキシレン基又は置換基を有していてもよいフェニレン基を表す。)
上記式(1)で表されるビニルモノマーの具体例を挙げると、2−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、2(2−カルボキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記式(2)で表されるビニルモノマーの具体例としては2−(メタ)アクリロイルオキシエチルサクシネート等が挙げられる。
上記式(3)で表されるビニルモノマーの具体例としては、(メタ)アクリル酸エチルテレフタレート、(メタ)アクリル酸プロピルテレフタレート、ヘキサヒドロフタル酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチル等が挙げられる。
本発明の共重合体は、下記式(4)で表されるモノマー(c)に由来する構成単位を含有すると、共重合体に適度な親水性を付与することが出来好ましい。適度な親水性を有することで、使用時のなめらかさ等の感触を損なうことなく、ダメージ毛への親和性を高めることが出来、ダメージ毛に吸着しやすくなる。このため、指通りを良好なものとすることができる。
(上記式(4)中、R4は水素原子又はメチル基を表し、R5は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、Yは酸素原子又はNHを表し、Zは置換基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、rは1〜15の整数を表す。)
本発明の共重合体は、下記式(5)で表されるモノマー(d)を構成単位として含むことにより、共重合体の疎水性が高められる。特に疎水基として鎖状アルキル基を有するもの(式(5)中のR7が「炭素数12〜22の直鎖又は分岐のアルキル基」のもの)を用いるとリンス粘度が適切な範囲となる効果を得ることができる。また、疎水基として環状構造を有するもの(式(5)中のR7が「置換基を有していてもよいシクロヘキシル基又は置換基を有していてもよいフェニル基」であるもの)を用いると毛髪に共重合体が吸着した際の感触が良好となる効果を得ることができる。
(上記式(5)中、R6は水素原子又はメチル基を表し、R7は炭素数12〜22の直鎖又は分岐のアルキル基、置換基を有していてもよいシクロヘキシル基又は置換基を有していてもよいフェニル基を表す。)
本発明の共重合体は、下記式(6)で表されるモノマー(e)を構成単位として含むことが好ましい。モノマー(e)に由来する構成単位を含有することにより、共重合体の親疎水性を調整し、乾燥後の指通りを良好なものとすることができる。
(上記式(6)中、R8は水素原子又はメチル基を表し、R9及びR10はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜4の直鎖あるいは分岐のアルキル基を表す。)
上記のモノマー(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)以外にも、本発明の共重合体には、本発明の効果を損なわない範囲において、更に他のビニル系モノマーに由来する構造単位を含有させてもよい。その他のビニル系モノマーとしては、例えば、ノニオン性モノマー、両性モノマー、半極性モノマー、カチオン性モノマー等の他、ポリシロキサン基含有モノマーも用いられうる。但し、これらその他のモノマーには、前記のビニルモノマー(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は含まないものとする。
両性モノマーとしては、例えば、ベタイン基含有(メタ)アクリルエステル、ベタイン基含有(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
半極性モノマーとしては、例えば、アミンオキシド基含有(メタ)アクリル酸エステル、アミンオキシド基含有(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
カチオン性モノマーとしては、例えば、4級アンモニウム基含有(メタ)アクリル酸エステル、4級アンモニウム基含有(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
−(SiR11R12−O)− …(7)
(上記式(7)中、R11及びR12はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、又はフェニル基を表す。)
CH2=C(R13)−Q−(SiR14R15−O)s−R16 …(8)
(上記式(8)中、R13は水素原子又はメチル基を表し、R14及びR15はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、又はフェニル基を表し、R16は炭素数1〜8のアルキル基を表し、Qは2価の連結基又は直接結合を表し、sは2〜200の整数を表す。
)
−CONH−R−
−O−R−
−R−
本発明の共重合体において、モノマー(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及びその他のモノマーに由来するそれぞれの構成単位の含有量は、カルボニル基、アミド結合、ポリシロキサン構造や各種官能基、炭素骨格等のIR吸収やラマン散乱、ポリジメチルシロキサンのメチル基やアミド結合部位及びそれらに隣接するメチル基、メチレン基等の1H−NMR、あるいはそれらの13C−NMR等に代表される各種NMRにより測定することができる。
本発明の共重合体の質量平均分子量は、3,000〜400,000である。本発明の共重合体の質量平均分子量を3,000以上とすることにより、カチオン界面活性剤とのコンプレックスが毛髪や肌に付着することによるコンディショニング効果がより高まる。この効果を更に高める観点から、本発明の共重合体の質量平均分子量は好ましくは5,000以上であり、より好ましくは10,000以上である。一方、本発明の共重合体の質量平均分子量を、400,000以下とすることにより、乾燥後の感触をより高めることができる。この効果を更に高める観点から、本発明の共重合体の質量平均分子量は好ましくは200,000以下、より好ましくは100,000以下であり、更に好ましくは50,000以下であり、最も好ましくは30,000以下である。
本発明の共重合体は、20質量%エタノール溶液の25℃での粘度が5mPa・s以上20000mPa・s以下であることが好ましい。この粘度は、より好ましくは10mPa・s以上、更に好ましくは15mPa・s以上であり、一方、より好ましくは10000mPa・s以下、更に好ましくは5000mPa・s以下である。上記共重合体のエタノール溶液の粘度が上記範囲内であるとハンドリングの点で好ましい。この粘度はB型粘度計等を用いて測定することが可能である。
本発明の共重合体は、例えば、それぞれの構成単位を与えるモノマー又はその前駆体を混合し、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の方法により共重合させた後、必要に応じてポリシロキサン構造の付加、縮合反応等を行うことにより製造することができる。
本発明の共重合体が有する全カルボキシル基のうち、50〜100モル%は中和されていない状態で配合される。共重合体において、この割合は、好ましくは60モル%以上であり、より好ましくは80モル%以上であり、更に好ましくは90モル%以上である。最も好ましくは、全カルボキシル基が中和されていない状態で配合されることである。
本発明の化粧料組成物は、上述の本発明の共重合体0.05〜5質量%と、カチオン界面活性剤0.1〜20質量%と、高級アルコール0.1〜20質量%とを含有するものであり、好ましくは更に水、シリコーン油等を配合して調製される。
本発明の化粧料組成物は、化粧料組成物全体に対して本発明の共重合体を0.05質量%以上含有することにより、肌や毛髪に対する吸着力が増加し、濯ぎ時のなめらかさや乾燥後のサラサラ感等のコンディショニング効果を与えることができる。
本発明の共重合体は、化粧料組成物に用いることの可能な溶媒又は分散媒に溶解又は分散させて用いられる。これらの溶媒又は分散媒としては例えば、水やエタノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコールが挙げられるが、本発明の化粧料組成物は好ましくは水を含むものである。
上記の範囲内で水を含有することにより、本発明の化粧料組成物は適度な粘性を有することができ、塗布時のなめらかさ及び肌や毛髪への吸着性が向上する。
本発明の化粧料組成物はカチオン界面活性剤を含有する。
本発明の化粧料組成物に含まれるカチオン界面活性剤としては、特に制限されないが、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤は1種のみでも2種以上を組み合わせても使用可能である。
本発明の化粧料組成物は高級アルコールを含有する。本明細書において「高級アルコール」とは炭素数12〜24のアルコールを意味し、1価のアルコールが好ましい。高級アルコールの具体例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール等が挙げられる。
本発明の化粧料組成物にはシリコーン油を含有させることが好ましい。本発明の化粧料組成物に用いるシリコーン油の種類は特に限定されないが、例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリジメチルシロキサンアルキレンオキシド共重合体、アミノ変性ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン、フッ素変性ポリジメチルシロキサン、アルコール変性ポリジメチルシロキサン、アルキル変性ポリジメチルシロキサン、アルコキシ変性ポリジメチルシロキサン及び環状シリコーン等が挙げられる。これらは特開2000−336018号公報に記載されている。
ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンとして最も好ましくは、ジメチルシロキサンと、前記共重合体骨格のオキシアルキレン基を有するシロキサンとを共重合させて得たものである。
本発明の化粧料組成物はその効果を損なわない限り、本発明の共重合体、水、カチオン界面活性剤、高級アルコール、シリコーン油の他にも、炭化水素油分、保湿剤(水溶性高分子)、カチオン性高分子、アニオン性高分子、ノニオン性高分子、両性高分子等の高分子、カチオン界面活性剤以外の各種界面活性剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤等を適宜組み合わせて使用することができる。
本発明の化粧料組成物は毛髪化粧料として特に有用である。本明細書において毛髪化粧料とは、特に限定されないが、例えば、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、アウトバス用トリートメント、染毛剤、パーマ剤、ヘアパック、ヘアスプレー、ヘアフォーム、スタイリング剤等が挙げられる。本発明の毛髪化粧料はこれらのなかでも、コンディショニング効果が要求される、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、アウトバス用トリートメント、のようなコンディショニング剤として特に有用である。
<共重合体(1)の製造>
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器にエタノール100質量部を仕込み、滴下ロートにメトキシポリエチレングリコール(2モル)メタクリレート40質量部、アクリル酸60質量部、及びエタノール100質量部からなる単量体混合液を仕込み、反応器を窒素置換したのち80℃まで加熱した。反応器に、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート(V−601;和光純薬工業(株)製)0.5質量部を投入後、共重合体混合液を2時間かけて滴下した。滴下終了後から8時間反応させたのち、エタノール溶媒を留去しながら蒸留水を添加し、共重合体(1)の水溶液を得た。
表−1に記載の単量体を表−1に記載の割合で用いたこと以外は共重合体(1)の製造と同様にして共重合体(2)〜共重合体(12)を製造した(なお、「共重合体(9)」は「共重合体」ではなく、単一のモノマーを用いた「重合体」であるが、便宜上「共重合体(9)」と称す。)。
<質量平均分子量の測定>
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(装置:東ソー株式会社製「SC8010,SD8022,RI8020,CO8011,PS8010」、カラム:和光純薬工業株式会社「Wakopak(WakobeadsG−50)」、展開溶媒:水/メタノール/酢酸/酢酸ナトリウム=6/4/0.3/0.41)を用いて、ポリエチレングリコールを標準物質として共重合体(1)〜(8)、(10)、(11)及び(12)の質量平均分子量を求めた。
なお、共重合体(9)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(装置:東ソー株式会社製「SC8020,SD8022,CCPM−II,RI8020,CO8020」、カラム:東ソー株式会社「G6000Hxl,G4000Hxl,G2500Hxl」、展開溶媒:テトラヒドロフラン)を用いて、ポリスチレンを標準物質として質量平均分子量を求めた。
得られた結果を表−1に示す。
以下の実施例及び比較例における化粧料組成物の物性測定方法及び評価方法は以下の通りである。
評価用の毛束として、人毛黒髪(100%)根本揃え(未処理毛、10g×30cm、(株)ビューラックス社)を用い、これをブリーチ処理したものを「ダメージ毛」として使用した。即ち、この毛束1本に、ブリーチ剤として、(株)ミルボン製「プロマティスブレーブオキシタン6.0(過酸化水素6%クリーム)」を12g及び(株)メロス化学製「パウダーブリーチMR2」を6g混合したものを塗布し、30分放置したのち水洗しラウロイル(EO)3硫酸ナトリウム(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)で洗浄し、ダメージ毛を作成した。このダメージ毛を5g束ねたものをダメージ毛サンプル毛束とした。
上記のダメージ毛サンプル毛束に対して、25質量%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムをシャンプーとして使用して洗浄・すすぎを実施し、次いで実施例及び比較例で調製された各化粧料組成物を塗布した後、40℃の流水中で毛束を濯いだときの指通りのなめらかさを以下の4段階で評価した。なお、比較標準品とは、共重合体(11)を使用して調製した化粧料組成物を示す。
+2:比較標準品と比べて優れる
+1:比較標準品と比べてやや優れる
0:比較標準品と同程度
−1:比較標準品と比べて劣る
上記のダメージ毛サンプル毛束に対して、25質量%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムをシャンプーとして使用して洗浄・すすぎを実施し、次いで実施例及び比較例で調製された各化粧料組成物を塗布した後、40℃の流水中で毛束を濯いだ後、23℃、60%RHで1日自然乾燥した後の、毛束のゴワツキの無さを以下の4段階で評価した。ここでのゴワツキの無さの評価は、ダメージ毛が有するゴワツキがどれだけ低減されたかの評価であり、毛髪表面の均一性と毛束の柔らかさを総合した評価である。なお、比較標準品とは、共重合体(11)を使用して調製した化粧料組成物を示す。
+2:比較標準品と比べて優れる
+1:比較標準品と比べてやや優れる
0:比較標準品と同程度
−1:比較標準品と比べて劣る
上記のダメージ毛サンプル毛束に対して、25質量%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムをシャンプーとして使用して洗浄・すすぎを実施し、次いで実施例及び比較例で調製された各化粧料組成物を塗布した後、40℃の流水中で毛束を濯いだ後の毛束をタオルで軽く押さえて水分を除去した後、指を通した時の指通り具合を以下の4段階で評価した。なお、比較標準品とは、共重合体(11)を使用して調製した化粧料組成物を示す。
+2:比較標準品と比べて優れる
+1:比較標準品と比べてやや優れる
0:比較標準品と同程度
−1:比較標準品と比べて劣る
上記のダメージ毛サンプル毛束に対して、25質量%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムをシャンプーとして使用して洗浄・すすぎを実施し、次いで実施例及び比較例で調製された各化粧料組成物を塗布した後、40℃の流水中で毛束を濯いだ後の毛束をタオルで軽く押さえて水分を除去した後、毛先を持ち上げて落としたときの毛束のまとまりの良さ(毛先の広がりのなさ)を以下の4段階で評価した。なお、比較標準品とは、共重合体(11)を使用して調製した化粧料組成物を示す。
+2:比較標準品と比べて優れる
+1:比較標準品と比べてやや優れる
0:比較標準品と同程度
−1:比較標準品と比べて劣る
実施例及び比較例で調製した各化粧料組成物について、B型粘度計を用い、25℃にて、ローターナンバー4を用い、回転数12rpmにて粘度の測定を行った。
上記のダメージ毛サンプル毛束に対して、25質量%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムをシャンプーとして使用して洗浄・すすぎを実施し、次いで実施例及び比較例で調製された各化粧料組成物を塗布した後、40℃の流水中で毛束を濯いだ後、毛髪に吸着したシリコーン油を抽出して抽出液のNMR測定(1H−NMRにより、Si−CH3のHを定量)によりポリジメチルシロキサンとしての吸着量を評価した。
なお、抽出は毛束をクロロホルム/メタノール=4/1の溶媒に浸して超音波処理することにより行い、抽出溶媒を減圧乾燥後、残留物を重クロロホルムに溶解させ、内部標準としてテレフタル酸ジメチルを添加してその濃度を求め、ポリジメチルシロキサンの吸着量をこの濃度で示した。
<実施例1−1〜1−10及び比較例1−1>
共重合体(1)〜(11)を用い、定法に従い、表−2に示す組成の化粧料組成物を調製した。なお、いずれの成分も活性成分としての質量であり、同伴される水は、添加する水の量にて調整した。得られた化粧料組成物について、前記の「塗布時のなめらかさ」、「乾燥後のゴワツキの無さ」、「乾燥後の指通りの良さ」、「粘度」及び「シリコーン油吸着量」について評価・測定した。その結果を表−3に示す。
(1-1) 比較例1−1の化粧料組成物は、用いた共重合体のビニルモノマー(A)に由来する構成単位の含有割合が30質量%と本発明の範囲よりも少ないのに対し、実施例1−1〜1−の化粧料組成物で用いた共重合体は、モノマー(a)を含むビニルモノマー(A)に由来する構成単位の含有割合が50質量%以上であり、塗布時のなめらかさを損なうことなく、乾燥後のゴワツキが無く、乾燥後の指通りも良好であった。
(1-2) 実施例1−5の化粧料組成物は、用いた共重合体が、モノマー(b)として疎水性の高い前記式(3)で表されるビニルモノマーに由来する構成単位を有し、実施例1−8の化粧料組成物は、用いた共重合体が、モノマー(d)に由来する構成単位として疎水性の高いシクロヘキシルメタクリレートに由来する構成単位を有しているため、乾燥後のゴワツキが無く良好であった。
(1-3) 実施例1−1及び実施例1−3の化粧料組成物は、用いた共重合体が、モノマー(c)の中でも疎水性の高い、ポリエチレングリコール鎖が短いものの(メタ)アクリルエステルモノマーに由来する構成単位を有しているため、乾燥後のゴワツキが無く、乾燥後の指通りも良好であった。
(1-4) 実施例1−1〜1−10の中でも、シリコーン油吸着量が高いものは、乾燥後の指通りが良好であった。
重合体(1)〜(6)、(8)、(11)及び(12)を用い、定法に従って表−4に示す組成の化粧料組成物を調製した。なお、いずれの成分も活性成分としての質量であり、同伴される水は、添加する水の量にて調整した。得られた化粧料組成物について、前記の「塗布時のなめらかさ」、「乾燥後の指通りの良さ」及び「乾燥後のまとまりの良さ」について評価した。その結果を表−5に示す。
(2-1) 比較例2−1の化粧料組成物は、用いた共重合体のビニルモノマー(A)に由来する構成単位の含有割合が30質量%と本発明の範囲よりも少ないのに対し、実施例2−1〜2−8の化粧料組成物で用いた共重合体は、モノマー(a)を含むビニルモノマー(A)に由来する構成単位の含有割合が50質量%以上であり、塗布時のなめらかさを損なうことなく、乾燥後の指通りが良好であり、また、乾燥後のまとまりも良好であった。
(2-2) 実施例2−2及び実施例2−8の化粧料組成物は、モノマー(a)の含有割合を他の実施例、比較例よりも多くしたため、乾燥後の指通りが特に良好であった。
Claims (8)
- 下記モノマー(a)に由来する構成単位と、下記モノマー(b),(c),(e)に由来する構成単位のうちの少なくとも1つとを有する共重合体であって、共重合体の全質量に対してカルボキシル基を有するビニルモノマー(A)に由来する構成単位を55質量%以上100質量%以下含み、該ビニルモノマー(A)はモノマー(a)を含有し、該共重合体がモノマー(b)に由来する構成単位を含む場合は、該ビニルモノマー(A)はモノマー(b)を含み、質量平均分子量が3,000〜400,000である共重合体0.05〜5質量%と、カチオン界面活性剤0.1〜20質量%と、高級アルコール0.1〜20質量%とを含むことを特徴とする化粧料組成物。
モノマー(a):アクリル酸及び/又はメタクリル酸
モノマー(b):下記式(1)、(2)又は(3)で表されるビニルモノマーの1種又は2種以上
CH2=C(R1)−CO−(O−(CH2)m−CO)n−OH …(1)
(上記式(1)中、R1は水素原子又はメチル基を表し、mは1〜4の整数を表し、nは1〜4の整数を表す。)
CH2=C(R2)−COO−(CH2)p−OCO−(CH2)q−COOH
…(2)
(上記式(2)中、R2は水素原子又はメチル基を表し、p、qはそれぞれ独立して2〜6の整数を表す。)
CH2=C(R3)−COO−(CH2)e−OCO−X−COOH …(3)
(上記式(3)中、R3は水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Xは置換基を有していてもよいシクロヘキシレン基又は置換基を有していてもよいフェニレン基を表す。)
モノマー(c):下記式(4)で表されるビニルモノマー
CH2=C(R4)−CO−Y−(Z−O)r−R5 …(4)
(上記式(4)中、R4は水素原子又はメチル基を表し、R5は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表し、Yは酸素原子又はNHを表し、Zは置換基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、rは1〜15の整数を表す。)
モノマー(e):下記式(6)で表されるビニルモノマー
CH2=C(R8)−CO−N(R9)R10 …(6)
(上記式(6)中、R8は水素原子又はメチル基を表し、R9及びR10はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜4の直鎖あるいは分岐のアルキル基を表す。) - 前記共重合体が、前記モノマー(a)に由来する構成単位を共重合体の全質量に対して10〜95質量%含む、請求項1に記載の化粧料組成物。
- 前記共重合体が、前記モノマー(b)に由来する構成単位を共重合体の全質量に対して1〜99質量%含む、請求項1又は2に記載の化粧料組成物。
- 前記共重合体が、前記モノマー(c)に由来する構成単位を、共重合体の全質量に対して1〜50質量%含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
- 前記共重合体が、前記モノマー(e)に由来する構成単位を、共重合体の全質量に対して1〜50質量%有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
- 更に、シリコーン油0.1〜10質量%を含む、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
- シリコーン油の含有量が0.1質量%未満である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の化粧料組成物からなるコンディショニング剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013088710A JP6167636B2 (ja) | 2012-04-20 | 2013-04-19 | 化粧料組成物及びコンディショニング剤 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012096780 | 2012-04-20 | ||
JP2012096780 | 2012-04-20 | ||
JP2012259857 | 2012-11-28 | ||
JP2012259857 | 2012-11-28 | ||
JP2013088710A JP6167636B2 (ja) | 2012-04-20 | 2013-04-19 | 化粧料組成物及びコンディショニング剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014129320A JP2014129320A (ja) | 2014-07-10 |
JP6167636B2 true JP6167636B2 (ja) | 2017-07-26 |
Family
ID=51408080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013088710A Expired - Fee Related JP6167636B2 (ja) | 2012-04-20 | 2013-04-19 | 化粧料組成物及びコンディショニング剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6167636B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017218590A (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 三菱ケミカル株式会社 | 両親媒性共重合体、その製造方法、毛髪化粧料組成物 |
JP2020026526A (ja) * | 2018-08-08 | 2020-02-20 | 三菱ケミカル株式会社 | 共重合体および毛髪化粧料組成物 |
JP7163724B2 (ja) * | 2018-11-06 | 2022-11-01 | 日油株式会社 | 毛髪化粧料 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09143035A (ja) * | 1995-11-28 | 1997-06-03 | Lion Corp | 毛髪化粧料 |
IN2014DN06927A (ja) * | 2012-03-30 | 2015-04-10 | Procter & Gamble |
-
2013
- 2013-04-19 JP JP2013088710A patent/JP6167636B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014129320A (ja) | 2014-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5998445B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP5949080B2 (ja) | リンスオフコンディショナー | |
JP4736741B2 (ja) | 化粧料組成物 | |
JP5245397B2 (ja) | ブロックポリマー及びその製造方法と、このブロックポリマーを含有した化粧料組成物 | |
JP5747519B2 (ja) | ブロックポリマー | |
JP5262376B2 (ja) | シリコーン含有ブロックポリマーと、このシリコーン含有ブロックポリマーを含む化粧料組成物 | |
EP1719785B1 (en) | Water-soluble resin, cosmetic hair preparation containing the same, and silicone oil adsorption aid | |
JP2011026304A (ja) | 化粧料用共重合体、及びそれを含む化粧料用組成物 | |
JP5887690B2 (ja) | 共重合体および化粧料用組成物 | |
JP6167635B2 (ja) | 共重合体、化粧料組成物及びコンディショニング剤 | |
JP5887691B2 (ja) | 共重合体および化粧料用組成物 | |
JP6167636B2 (ja) | 化粧料組成物及びコンディショニング剤 | |
JP2017179121A (ja) | 共重合体、これを含む溶液、毛髪化粧料組成物、毛髪洗浄剤、コンディショニング剤、アウトバストリートメント剤 | |
KR101785278B1 (ko) | 공중합체 및 화장료용 조성물 | |
CA2871024C (en) | Cosmetic composition and conditioning agent | |
JP2012233179A (ja) | 共重合体、化粧料組成物及び毛髪化粧料 | |
WO2012057210A1 (ja) | 共重合体および化粧料用組成物 | |
WO2010041530A1 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP4894240B2 (ja) | ポリマー及び化粧料組成物 | |
US20160106656A1 (en) | Cosmetic Composition and Conditioning Agent | |
JP2018150500A (ja) | 両親媒性共重合体、毛髪化粧料組成物 | |
JP5168842B2 (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
WO2020032137A1 (ja) | 共重合体、共重合体の製造方法、毛髪化粧料組成物、コンディショニング剤及び毛髪洗浄剤 | |
JP2017218590A (ja) | 両親媒性共重合体、その製造方法、毛髪化粧料組成物 | |
JP2011219367A (ja) | 化粧料用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170110 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170216 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170530 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170612 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6167636 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |