JP6167530B2 - 測定装置、及び差動信号伝送用ケーブルの製造方法 - Google Patents

測定装置、及び差動信号伝送用ケーブルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、導体の中心間距離を測定する測定装置、及びそれを用いた差動信号伝送用ケーブルの製造方法に関する。
従来、フラットケーブルは、コネクタとの挿脱が行われるため、導体間ピッチやマージン幅に対して要求される精度が厳しい場合が多いことから、ケーブルの導体間ピッチやマージン幅を光学的に測定する測定方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この測定方法が対象とするフラットケーブルは、複数本の導体を光透過率が20%以上75%以下の絶縁基材によって被覆したものである。当該測定方法は、フラットケーブルの一方の側から光を当て、他方の側で透過光の輝度分布を測定し、測定した輝度分布に基づいて導体間ピッチやマージン幅を測定するものである。
一方、数Gbps以上の高速デジタル信号を扱うサーバ、ルータ及びストレージ関連機器において、機器間あるいは機器内の基板間の信号伝送には、差動信号による伝送が用いられ、その伝送媒体として差動信号伝送用ケーブルが用いられている(例えば、特許文献2参照。)。
差動信号伝送とは、対をなす2本の導体により、位相が180度反転している2つの信号をそれぞれ伝送し、受信端側で2信号の差分を取り出すものである。
特許文献2に記載された差動信号伝送用ケーブルは、平行に延びる一対以上の内部導体を断面円形又は楕円形の発泡絶縁体で一括被覆するとともに、その発泡絶縁体の周囲に外部導体を備え、さらにその外部導体を発泡絶縁体とともに絶縁ジャケットで隙間なく被覆したものである。これにより、単芯を発泡絶縁体で被覆した発泡絶縁電線を2本対にしたケーブル(ツイナックスケーブル)では到達することができない低スキューを実現することができる。
特開平6−68716号公報 特開2001−35270号公報
しかし、従来の測定方法によると、導体を被覆する絶縁基材の材料が光透過性の材料に制限されるという問題がある。一方、ケーブルの断面を直接観察して導体の中心間距離を測定する方法(以下「断面測定」という。)では、測定に時間と手間がかかり、製造後に測定するので、測定結果を直ちに製造工程に反映できないという問題がある。また、差動信号伝送用ケーブルにあっては、低スキューは重要な特性の一つであり、スキューに関わる、導体の中心間距離の測定精度の向上と、その保証が求められている。
したがって、本発明の目的は、導体を被覆する絶縁体の材料に制限されずに差動信号伝送用ケーブルの導体の中心間距離を非破壊、非接触で精度良く測定することができ、その測定結果を基にフィードバックし、導体の中心間距離を制御することで、差動信号伝送用ケーブルの低スキューを保証することが可能な測定装置、及び差動信号伝送用ケーブルの製造方法を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の測定装置、及び差動信号伝送用ケーブルの製造方法を提供する。
[1]互いに離れて長手方向に平行に延びる少なくとも一対の導体と前記少なくとも一対の導体を被覆する絶縁体とを有する差動信号伝送用ケーブルの前記少なくとも一対の導体の中心間距離を前記絶縁体を介して測定する測定部、
を備えた測定装置。
[2]前記測定部は、
前記少なくとも一対の導体に電流を流したときに前記導体から発生する磁場強度を少なくとも2つの所定の位置で検出する検出部と、
前記検出部の座標情報、及び前記検出部において検出された少なくとも2つの磁場強度に基づいて前記少なくとも一対の導体の中心間距離を演算する演算部と、
を備えた前記[1]記載の測定装置。
[3]前記測定部は、前記少なくとも一対の導体の中心間距離を前記長手方向に沿う複数の箇所で測定する前記[1]又は[2]記載の測定装置。
[4]前記検出部は、前記少なくとも2つの所定の位置にそれぞれ配置された磁気センサを備えた前記[2]記載の測定装置。
[5]前記測定部は、前記磁気センサを前記差動信号伝送用ケーブルに対して相対的に前記長手方向に移動させて前記長手方向に沿う複数の箇所で前記導体の中心間距離を測定する前記[4]記載の測定装置。
[6]前記測定部は、前記磁気センサの位置を固定させた状態で前記差動信号伝送用ケーブルが製造ラインを移動中に前記長手方向に沿う前記複数の箇所で前記導体の中心間距離を測定する前記[5]記載の測定装置。
[7]互いに離れて長手方向に平行に延びる少なくとも一対の導体を該導体の中心間距離が所定値となるように絶縁体で被覆する被覆工程と、
前記被覆工程後に前記絶縁体を介して前記長手方向の複数の箇所で前記少なくとも一対の導体の中心間距離を測定する測定工程と、
測定された前記導体の中心間距離が前記所定値から外れる場合には、前記導体の中心間距離が所定値となるように製造ラインにフィードバックし、前記導体の中心間距離を制御する調整工程と、
を含む差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
[8]前記測定工程は、
前記少なくとも一対の導体に電流を流したときに前記導体から発生する磁場強度を少なくとも2つの所定の位置で検出する検出工程と、
前記少なくとも2つの所定の位置の座標情報、及び前記検出工程において検出された前記少なくとも2つの磁場強度に基づいて前記少なくとも一対の導体の中心間距離を演算する演算工程と、
含む前記[7]記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
[9]前記検出工程は、前記少なくとも2つの所定の位置にそれぞれ配置された磁気センサを用いて行う前記[8]記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
[10]前記測定工程は、前記少なくとも2つの磁気センサを前記差動信号伝送用ケーブルに対して相対的に前記長手方向に移動させて前記長手方向に沿う前記複数の箇所で前記中心間距離を測定する前記[9]記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
[11]前記測定工程は、前記少なくとも2つの磁気センサの位置を固定させた状態で前記少なくとも一対の導体が製造ラインを移動中に前記長手方向に沿う前記複数の箇所で前記少なくとも一対の導体の中心間距離を測定する前記[10]記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
[12]前記被覆工程は、押出成形により前記絶縁体が前記少なくとも一対の導体を一括して被覆するものである前記[7]乃至[11]のいずれかに記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
[13]前記測定工程による前記一対の導体の中心間距離の測定結果に基づいて前記少なくとも一対の導体の中心間距離を調整する調整工程を、
さらに含む前記[7]乃至[12]のいずれかに記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
本発明によれば、導体を被覆する絶縁体の材料に制限されずに差動信号伝送用ケーブルの導体の中心間距離を非破壊、非接触で精度良く測定することができ、その測定結果を基にフィードバックし、導体の中心間距離を制御することで、差動信号伝送用ケーブルの低スキューを保証することが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係る製造装置の概略の構成例を示す図である。 図2は、図1に示す製造装置によって製造される差動信号伝送用ケーブルの一例を示す断面図である。 図3は、検出部の構成の一例を示す図である。 図4は、本実施の形態に係る芯線間距離の測定方法の一例を説明するための図である。 図5は、変形例1に係る差動信号伝送用ケーブルの断面図である。 図6は、変形例2に係る差動信号伝送用ケーブルの断面図である。 図7は、本実施例1、2に係る芯線間距離の測定方法を説明するための図である。 図8は、本実施例2に係る磁場強度の分布を示すグラフである。 図9は、本実施例1及び比較例に係る製造装置の概略の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[実施の形態の要約]
本実施の形態に係る測定装置は、互いに離れて長手方向に平行に延びる少なくとも一対の導体と前記少なくとも一対の導体を被覆する絶縁体とを有する差動信号伝送用ケーブルの前記少なくとも一対の導体の中心間距離を前記絶縁体を介して測定する測定部、を備える。
本実施の形態に係る差動信号伝送用ケーブルの製造方法は、互いに離れて長手方向に平行に延びる少なくとも一対の導体を該導体の中心間距離が所定値となるように絶縁体で被覆する被覆工程と、前記被覆工程後に前記絶縁体を介して前記長手方向の複数の箇所で前記少なくとも一対の導体の中心間距離を測定する測定工程と、測定された前記導体の中心間距離が前記所定値から外れる場合には、前記導体の中心間距離が前記所定値となるように製造ラインにフィードバックし、前記導体の中心間距離を制御する調整工程と、を含む。
上記構成によれば、上記測定装置において、一対の導体の中心間距離を精度良く測定することができ、製造工程において、測定された導体の中心間距離からフィードバックし、導体の中心間距離を制御して中心間距離を一定の範囲に保つことにより、低スキューを保証することができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る製造装置の概略の構成例を示す図である。この製造装置1は、差動信号伝送用ケーブル10の製造ライン2に差動信号伝送用ケーブル10を構成する一対の導体4の中心間距離(以下「芯線間距離」という。)を測定する測定装置12をインライン化したものである。
より具体的には、この製造装置1は、差動信号伝送用ケーブル10の製造ライン2に、導体4を送り出す送り出し機3と、導体4を加熱する加熱器5と、導体4が通過するクロスヘッド6、及び一対の導体4を発泡絶縁体8で被覆し、発泡絶縁体8をスキン層9で被覆する押出機7と、一対の導体4を発泡絶縁体8及びスキン層9により被覆して得られた差動信号伝送用ケーブル10を冷却する水槽11と、芯線間距離を測定する測定装置12と、差動信号伝送用ケーブル10に張力を付与するダンサ13と、差動信号伝送用ケーブル10を巻き取る巻き取り機14とを備える。ここで、測定装置12は、測定部の一例である。
クロスヘッド6は、押出金口の形状及びサイズが変更できるように構成されている。断面が楕円形の差動信号伝送用ケーブルを製造する場合は、押出金口は楕円形のものを使用し、断面が円形の差動信号伝送用ケーブルを製造する場合は、押出金口は円形のものを使用する。
測定装置12は、導体4に電流を流したときに導体4から発生する磁場強度を検出する検出部15と、本製造装置1の各部を制御する制御装置16とを備える。検出部15の詳細については、後述する。
制御装置16は、検出部15によって検出された磁場強度に基づいて芯線間距離を演算するとともに、本製造装置1の各部を制御するCPU等を有する制御部160と、CPUのプログラムや各種のデータを記憶する記憶部161と、芯線間距離の測定結果等を表示する表示部162とを備える。制御装置16は、コンピュータによって実現することができる。ここで、制御部160は、演算部の一例である。
制御部160は、後述する図4に示す2つの磁気センサ154、154の位置の座標情報、及び2つの磁気センサ154、154が検出した磁場強度に基づいて芯線間距離を演算する。また、制御部160は、演算した芯線間距離と所定値とを比較し、演算した芯線間距離が所定値から外れる場合には、再度測定して演算した芯線間距離が所定値を満たすように製造ライン2に対してフィードバック制御、すなわち製造ライン2の速度、押出条件、水槽11の水位、差動信号伝送用ケーブル10への張力等を調整し、芯線間距離の制御を行う。
図2は、図1に示す製造装置1によって製造される差動信号伝送用ケーブル10の一例を示す断面図である。差動信号伝送用ケーブル10は、図2に示すように、互いに離れて長手方向に平行に延びる一対の導体4と、一対の導体4を被覆する断面が楕円形の発泡絶縁体8と、発泡絶縁体8の周囲を被覆するスキン層9とを備える。なお、一対の導体4に発泡絶縁体8及びスキン層9を被覆した構成(コア)の周囲にシールド層等を形成してもよい。
導体4は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼等の電気良導体からなる単線、又はその電気良導体にメッキ等を施した単線を用いることができる。なお、導体4は、屈曲性を重視する場合には、単線と同様の材料からなる複数の導線を撚って形成した撚線でもよい。また、差動信号伝送用ケーブル10は、図2に示す2芯のものに限られず、4芯以上の偶数本の多芯でもよい。
発泡絶縁体8は、耐圧潰性であって低誘電率を有するものであれば特に限定されるものではないが、一括押出成形によって一対の導体4を一括被覆する都合上、押出性,硬化性等に優れた公知の熱可塑性ポリマー、例えば、フッソエチレンプロピレンコポリマー(FEP),ペルフルオロアルコキシコポリマー(PFA),エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE),ポリオレフィンコポリマー等の熱可塑性ポリマーを用いることが好ましい。なお、発泡絶縁体8は、発泡していない絶縁体でもよい。
スキン層9は、例えば、発泡していない絶縁体、又は発泡絶縁体8と比較して発泡度が小さい絶縁体からなる。スキン層9の絶縁体としては、例えば、四フッ化エチレン・パーフロロプロビルビニルエーテル共重合体(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、エチレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE)を用いることができる。なお、スキン層9は、PET(ポリエチレンテレフタラート)テープ等のテープを巻回したものでもよい。
図3は、検出部15の構成の一例を示す図である。検出部15は、導体4に交流電圧を印加する交流電源150と、交流電源150と導体4との間に接続された抵抗151と、導体4に流れる電流を表示する電流計152と、磁場強度を検出するラインセンサ153とを備える。導体4に印加する電圧は、コイルによる誘導起電力により印加するのが適切であり、その場合は主に導体4間の起電力は同相となる。その他の方法で導体4に別々に電圧を印加できる場合は、差動方式とすれば、より高精度な測定が期待できる。
図4は、芯線間距離の測定方法の一例を説明するための図である。差動信号伝送用ケーブル10は、芯線間距離pを測定するとき、各導体4の中心が図4のX軸上に位置するようにテーブル17上に配置される。この場合、磁気センサの数は、導体4の数と同数又はそれ以上であればよい。本実施の形態のラインセンサ153は、X軸に沿ってライン状に配置された2つの磁気センサ154、154(これらを総称するときは磁気センサ154という。)を用いる。なお、差動信号伝送用ケーブル10を一対のテーブル17で上下から挟むようにしてもよい。磁気センサ154は、磁場強度に応じた電流を出力する。磁気センサ154としては、コイル、ホール素子等を用いることができる。本実施の形態では、基板上に導電性材料からなる渦巻き状のパターンのプリントコイルを用いる。
磁気センサ154、154毎に電流計152で電流値を読み取り、それを制御装置16で演算処理してグラフ化する。このとき、予め芯線間距離が1mmとなる基準のケーブルを測定して得られた電流波形との比較により芯線間距離を次式[1]で割り出すプログラムを作成した。このプログラムは、記憶部161に記憶しておく。
Figure 0006167530
ここで、Iは電流(mA)、(x,y)は磁気センサ154の位置(センサ位置)の座標(mm)、x1、はそれぞれの導体4の中心位置(mm)、Hが磁場強度(nH)である。
図4における測定系において、既知の量は、電流I(mA)、センサ位置(x,y)(mm)、磁場強度H(nH)である。このため、所定の位置に配置された2つの磁気センサ154、154を用いることで、次の式[2]、[3]のようなデータを得ることができる。2つの磁気センサ154、154は、差動信号伝送用ケーブル10の中心軸と直交する面上の異なる位置に配置されるのが好ましい。これによりその面における芯線間距離を測定することができる。ラインセンサ153は、高精度な測定のため、図示しない支持部材によって差動信号伝送用ケーブル10にできるだけ接近させて支持されるのが好ましい。
Figure 0006167530
Figure 0006167530
ここで、上記式[2]、[3]において、(1),(2)の添え字は、磁気センサ154毎のデータを表している。式[2]、[3]をxとxについて解いて|x−x|を算出することにより芯線間距離pを求めることができる。
なお、磁気センサの数を導体4の数よりも多いn個用いてもよい。この場合、最小二乗法により平均値を算出することで各導体4のx座標x、xを計算することができる。
また、各導体4をX軸上に配置せずに、磁気センサの数を4つ以上にして芯線間距離を測定してもよい。
また、予め芯線間距離が既知の基準のケーブルを用いて、磁場強度を上述の方法で測定しておき、新たにケーブルを製造する際に、ケーブルの製造工程で磁場強度をインライン(またはオフライン)で測定し、基準のケーブルの磁場強度との差を小さくすることで、芯線間距離を基準のケーブルと等しい値に調整することができ、芯線間距離を精度良く調整、製造することが可能である。
(製造方法)
次に、上述した製造装置1による差動信号伝送用ケーブル10の製造方法の一例について説明する。
(1)被覆工程
送り出し機3から導体4が送り出されると、導体4は加熱器5によって加熱された後、クロスヘッド6を通過する。導体4がクロスヘッド6を通過する際、押出機7によって一対の導体4が発泡絶縁体8で被覆され、さらに発泡絶縁体8がスキン層9で被覆され、差動信号伝送用ケーブル10が得られる。続いて差動信号伝送用ケーブル10は水槽11で冷却される。
(2)測定工程
この測定工程では、差動信号伝送用ケーブル10が製造ライン2を移動中に差動信号伝送用ケーブル10の全長に渡って長手方向に沿う複数の箇所で芯線間距離が測定される。すなわち、水槽11で冷却された差動信号伝送用ケーブル10は、検出部15を通過する際、交流電源150から交流電圧が一対の導体4に印加され、導体4を流れる電流によって導体4から磁場が発生する。検出部15のラインセンサ153の磁気センサ154、154は、導体4から発生する磁場強度に応じた電流を検出信号として制御部160に出力する。制御部160は、磁気センサ154、154からの検出信号に基づいて芯線間距離を演算する。なお、芯線間距離の測定は、断続的に行ってもよく、連続して行ってもよい。
測定装置12の検出部15を通過した差動信号伝送用ケーブル10は、ダンサ13を通って巻き取り機14に巻き取られる。
(3)調整工程
制御部160は、演算して得られた芯線間距離が所定値を満たさない場合は、所定値を満たすように製造ライン2に対してフィードバック制御を行う。
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(a)導体4に電流を流して導体4から発生する磁場強度を測定して芯線間距離を求めているので、芯線間距離を精度良く測定できるとともに、導体4を被覆する絶縁体の材料に制限されずに、非破壊、非接触で芯線間距離を測定することができる。
(b)差動信号伝送用ケーブルを全長に渡って芯線間距離を測定し、芯線間距離を一定の範囲に保つことにより低スキューを保証することが可能になる。
(c)磁気センサ154を固定とし、差動信号伝送用ケーブル10を移動させて芯線間距離を測定することで、インライン測定が可能であり、磁気センサ154を移動させる場合と比べて測定装置12が複雑にならなくて済む。
(d)フィードバック制御により芯線間距離を所定値を満たすように調整できるので、信頼性の高い差動信号伝送用ケーブル10を製造することができる。
(変形例1)
図5は、変形例1に係る差動信号伝送用ケーブルの断面図である。変形例1に係る差動信号伝送用ケーブル10は、一対の導体4を2組横一例に配置した断面が楕円形の多芯タイプであり、他は実施の形態と同様に構成されている。多芯タイプ(芯線数N本)の場合は、磁気センサの数も最低限芯線の数(N個)が必要となる。各導体4の位置を算出するためには、式[1]を変更しなくてはならないが、2芯毎に電圧を印加することで、前述したのと同じスキームで導***置の計算が可能である。なお、芯線の数は、横一列に6本以上配置されたものでもよい。
(変形例2)
図6は、変形例2に係る差動信号伝送用ケーブルの断面図である。変形例2に係る差動信号伝送用ケーブル10は、同心円上に4本の導体4を配置した断面が円形の多芯タイプであり、他は実施の形態と同様に構成されている。この変形例2も変形例1と同様に、2芯毎に電圧を印加することで、前述したのと同じスキームで導***置の計算が可能である。なお、芯線の数は、同心円上に6本以上配置されたものでもよい。
次に、本発明の実施例について説明する。実施例1及び比較例の試料A、Bとして、図9に示す製造装置100を用いて図2に示す差動信号伝送用ケーブル10を製造した。図9は、図1に示す製造装置1に対して測定装置12を有していない汎用の製造装置100である。
一対の導体4は24AWG銀メッキ銅線の2芯を用いた。発泡絶縁体8を構成するポリマーには、ポリエチレン、発泡剤としてADCA(アゾジカルボンアミド)を用い、添加量は樹脂に対して1%とした。発泡度はいずれも45±1%である。
クロスヘッド6として楕円形の押出金口を用い、押出機7としてイタリアSAMP社製45mm押出機7を用いた。スクリューの回転速度及び線速を調整して2芯の24AWG銀メッキ銅線を一括で押出成形した。芯線間距離pがそれぞれ1.00mmの基準サンプル、0.9mmの試料A、1.10mmの試料Bのケーブルを製作した。
(比較例)
まず、基準サンプル及び試料A、Bの芯線間距離は断面測定により芯線間距離を測定した。断面測定は、ケーブル長手方向の任意の点で横断面に切断して芯線間距離を測定したものであり、ケーブル長手方向の10箇所で同様に測定した値の平均値で示す。
(実施例1)
実施例1として、上述のように製造したケーブルの磁場強度をオフラインで本実施の形態の測定装置を用い、前述した方法で測定した。オフライン磁場測定は長さ1mに切断したケーブルサンプルに交流電圧を図3のように2芯線に対して並列(同相)で印加し、磁気センサ毎に電磁誘導により発生した電流の実効値を記録し、芯線間距離1.00mmの基準サンプルの磁場分布からのズレを基に芯線間距離を計算した。
(実施例2)
実施例2は、実施例1と同様のケーブルをインラインで磁場測定した。図1のように測定装置を製造ラインに組み込み、製造過程においてインラインで連続的に磁場強度を測定した。表1の値は、その測定値の平均値である。図7は、本実施例1、2に係る導体の芯線間距離の測定方法を説明するための図である。図8は、本実施例2に係る磁場強度の分布を示すグラフである。ラインセンサ153は、図7に示すように、X軸方向に沿って4つの磁気センサ154〜154が並んだものを用いた。また、ラインセンサ153は、図示しない支持部材により、コアに1mm程度まで近づけて行った。磁場強度の分布として、試料A(p=1.1mm)、試料B(p=0.9mm)測定時の磁気センサ154〜154の電流値(試料測定値のセンサ出力)を基準サンプルの測定時の磁気センサ154〜154の電流値(基準サンプル測定時のセンサ出力)で割った値を図8に示す。図8から両側に位置する磁気センサ154、154よりも内側に位置する磁気センサ154、すなわち導体4に近い磁気センサ154、154の方が感度が良いことが分かる。したがって、2つの磁気センサ154を用いるときは、導体4に近い磁気センサ154、154を用いる。
表1に、各測定方法による芯線間距離の測定結果を示す。ラインセンサ153は、図7に示すものを用いた。インライン測定は区間2000mを40m/min及び80m/minでそれぞれ走行させ測定を実施し、外径変動の大きい方を記載した。ただし、基準サンプルのインライン磁場測定は、製造過程での測定ではなく、本実施の形態の測定装置を試料A、Bを製造する際の線速と同様の線速で基準サンプルを通過させて測定したものである。
Figure 0006167530
表1から、本実施の形態の測定装置によって磁場を測定し算出された芯線間距離は、オフライン磁場測定、インライン磁場測定のいずれにおいても、断面測定した場合と同様に誤差が小さく、良い精度で一致していることが分かる。また、製造ライン2に上記測定装置12を配置し、インラインの全長検査においてもケーブルの振動をローラで抑制することで、上述の実験と同等の結果が得られることを確認した。計測データは、時系列で制御装置16に記録して、製造した差動信号伝送用ケーブルの品質保証に利用することが可能である。また、本発明を適用することで、従来の断面測定のように、時間や手間を掛けることなく、精度の高い芯線間距離測定が可能となる。
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変形、実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、測定対象のケーブルを一対の導体を発泡絶縁体で一括して被覆したものとしたが、単芯を絶縁体で被覆した一対以上の電線をケーブルとしたものでもよく、一対の導体を絶縁体で一括して被覆した複数の電線をさらに絶縁体で被覆したケーブルとしたものでもよい。
また、X線を測定対象のケーブルに照射して芯線間距離を測定してもよい。
また、上記実施の形態では、磁気センサを固定した状態で、差動信号伝送用ケーブルの移動中に、ケーブルの長手方向に沿う複数の箇所で芯線間距離を測定したが、差動信号伝送用ケーブルを固定した状態で、磁気センサをケーブルの長手方向に移動させて芯線間距離を測定してもよい。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことが可能である。例えば、上記実施の形態では、2つの磁気センサを用いたが、一方の磁気センサのみを用いてもよい。すなわち、一方の磁気センサで磁場強度を測定した後、一方の磁気センサを他方の磁気センサの位置に移動させてそこで磁場強度を測定してもよい。
1…製造装置、2…製造ライン、3…送り出し機、4…導体、5…加熱器、6…クロスヘッド、7…押出機、8…発泡絶縁体、9…スキン層、10…差動信号伝送用ケーブル、11…水槽、12…測定装置、13…ダンサ、14…巻き取り機、15…検出部、16…制御装置、17…テーブル、100…製造装置、150…交流電源、151…抵抗、152…電流計、153…ラインセンサ、154〜154…磁気センサ、160…制御部、161…記憶部、162…表示部

Claims (11)

  1. 互いに離れて長手方向に平行に延びる少なくとも一対の導体と前記少なくとも一対の導体を被覆する絶縁体とを有する差動信号伝送用ケーブルの前記少なくとも一対の導体の中心間距離を前記絶縁体を介して測定する測定部、を備え、
    前記測定部は、
    前記少なくとも一対の導体に電流を流したときに前記導体から発生する磁場強度を少なくとも2つの所定の位置で検出する検出部と、
    前記導体に流れる電流値、前記検出部の座標情報、及び前記検出部において検出された少なくとも2つの磁場強度に基づいて前記少なくとも一対の導体の中心間距離を演算する演算部と、
    を備えた測定装置。
  2. 前記測定部は、前記少なくとも一対の導体の中心間距離を前記長手方向に沿う複数の箇所で測定する請求項1記載の測定装置。
  3. 前記検出部は、前記少なくとも2つの所定の位置にそれぞれ配置された磁気センサを備えた請求項1記載の測定装置。
  4. 前記測定部は、前記磁気センサを前記差動信号伝送用ケーブルに対して相対的に前記長手方向に移動させて前記長手方向に沿う複数の箇所で前記導体の中心間距離を測定する請求項3記載の測定装置。
  5. 前記測定部は、前記磁気センサの位置を固定させた状態で前記差動信号伝送用ケーブルが製造ラインを移動中に前記長手方向に沿う複数の箇所で前記導体の中心間距離を測定する請求項記載の測定装置。
  6. 互いに離れて長手方向に平行に延びる少なくとも一対の導体を該導体の中心間距離が所定値となるように絶縁体で被覆する被覆工程と、
    前記被覆工程後に前記絶縁体を介して前記長手方向の複数の箇所で前記少なくとも一対の導体の中心間距離を測定する測定工程と、
    測定された前記導体の中心間距離が前記所定値から外れる場合には、前記導体の中心間距離が前記所定値となるように製造ラインにフィードバックし、前記導体の中心間距離を制御する調整工程と、を含み、
    前記測定工程は、
    前記少なくとも一対の導体に電流を流したときに前記導体から発生する磁場強度を少なくとも2つの所定の位置で検出する検出工程と、
    前記導体に流れる電流値、前記少なくとも2つの所定の位置の座標情報、及び前記検出工程において検出された前記少なくとも2つの所定の位置での磁場強度に基づいて前記少なくとも一対の導体の中心間距離を演算する演算工程と、
    を含む差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
  7. 前記検出工程は、前記少なくとも2つの所定の位置にそれぞれ配置された磁気センサを用いて行う請求項6記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
  8. 前記測定工程は、少なくとも2つの磁気センサを前記差動信号伝送用ケーブルに対して相対的に前記長手方向に移動させて前記長手方向に沿う前記複数の箇所で前記中心間距離を測定する請求項7記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
  9. 前記測定工程は、前記少なくとも2つの磁気センサの位置を固定させた状態で前記少なくとも一対の導体が製造ラインを移動中に前記長手方向に沿う前記複数の箇所で前記少なくとも一対の導体の中心間距離を測定する請求項記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
  10. 前記被覆工程は、押出成形により前記絶縁体が前記少なくとも一対の導体を一括して被覆するものである請求項6乃至9のいずれか1項に記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
  11. 前記測定工程による前記少なくとも一対の導体の中心間距離の測定結果に基づいて前記少なくとも一対の導体の中心間距離を調整する調整工程を、
    さらに含む請求項6乃至10のいずれか1項に記載の差動信号伝送用ケーブルの製造方法。
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