JP6166597B2 - 洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄装置、特にソーラーパネル洗浄装置に関するものである。
近年、環境保護の観点から、太陽光を電力に変換するソーラーパネル(太陽電池)を屋根に設置する家庭が増加している。また、世界規模で石油/原子力の代替エネルギーについての議論が行われており、太陽光発電などの再生可能エネルギーの固定価格買取制度の施策が実施され、企業、自治体、電力会社などにおいては、より大型な太陽光発電所を経営し、発電した電力の自社活用、売電による電力事業が行われるようになってきている。
これまで、ソーラーパネルは、雨などで表面上の汚れが取れるなど、メンテナンスフリーで発電できるとされていた。しかしながら、ソーラーパネルは、太陽光により発電するため、表面に枯れ葉やほこり等の汚れが付着すると、発電する電力量が急激に低下する。特に、砂漠/乾燥地帯などの降雨量の少ない地域、火山灰、黄砂、雪などの堆積物が多い地域では、年間を通して効率よく発電するためにソーラーパネル表面の汚れを清掃する必要があるとして、清掃作業を行っている。
図15は、特許文献1に記載のソーラーパネル洗浄装置900の概略図である。ソーラーパネル洗浄装置900は、ソーラーパネル洗浄装置900のフレーム901にギアを施したギアフレーム902を有し、その上を固定車で支えた電動車903の歯車を電動させることで、ギアフレーム902上を移動しつつ、回転モップ類904が回転移動し、給水ホース905からの給水噴射でソーラーパネル910を洗浄する。また、特許文献2に記載のソーラーパネル清掃装置は、ソーラーパネル上を4本足で自走し、ソーラーパネルの表面を清掃するブラシ、ブレード等の清掃体にてソーラーパネルの清掃を行う。また、洗浄液をソーラーパネルの表面に向けて高圧噴射する高圧洗浄機構を設けており、固くこびりついた汚れを浮かび上がらせる。
特開2010−287867号公報(2010年12月24日公開) 特開2010−186819号公報(2010年8月26日公開)
しかしながら、特許文献1のソーラーパネル洗浄機900においては、メガソーラー発電所に代表される、多数のパネル群の洗浄が困難である。列状に多数ならんだソーラーパネルへの上記洗浄機の適用には、列の全長と同程度の長さのギアフレーム902が必要である。さらに、全てのソーラーパネルの列を洗浄するためには、全ての列にギアフレーム902を設置する、もしくは、装置をギアフレームごと他の列に移動させる必要があり、多大なコストが掛かるという課題を有する。
一方で、特許文献2のソーラーパネル清掃装置においても、メガソーラー発電所のような多数のソーラーパネル群への適用には適さない。長い列状に並ぶソーラーパネルを、両端を何度も往復するように洗浄するのは非効率的である。また、ソーラーパネルの列は向きや列数、パネルサイズが異なる場合が多い。洗浄装置に端から端まで1回の移動で全面洗浄できる装置幅を持たせるためには、これらの各並べ方に対応させる必要があるが、歩行動作は高度な制御が必要で、重量制限等もあり、大型化が困難という課題を有する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ソーラーパネルの並べ方や被洗浄面の大きさによらず、効率的にかつ安価にソーラーパネルを洗浄できる装置を実現することにある。
本発明に係る洗浄装置は、被洗浄面を洗浄する洗浄体と、前記被洗浄面上を走行するための走行輪と、前記洗浄体を保持する保持部材とを備えた洗浄ユニットを複数連結してなる洗浄装置であって、複数の洗浄ユニットを洗浄装置の移動方向と交差する方向で互いに連結するとともに、複数の洗浄ユニットを洗浄装置の移動方向に沿って互いにスライド可能とする連結部を備え複数の洗浄ユニットがその連結方向で互いの洗浄体の位置が異なるようにスライドした状態で移動可能とされていることを特徴とする。
また、前記複数の洗浄ユニットのうち、少なくともいずれか1つの洗浄ユニットがモータ駆動する駆動輪を備えていることを特徴としてもよい。
また、前記連結部は、連結される複数の洗浄ユニットが洗浄装置の移動方向に沿った回転軸で互いに回動可能な回転機構を備えることを特徴としてもよい。
また、洗浄ユニットを構成する保持部材は複数の部品より構成され、複数の部品の少なくとも一部が複数の部品同士の接続方向での長さが異なる数種類の部品から選択できるものであり、それら部品を交換することにより、洗浄ユニットの全長が可変となることを特徴としてもよい。
本発明によれば、ソーラーパネルの並べ方や被洗浄面の大きさによらず、効率的にかつ安価にソーラーパネルを洗浄できる装置を実現することが可能となる。
太陽光発電装置の設置の状態を説明する平面図及び側面図である。 実施形態1に係る洗浄装置の概略構成を示す平面図である。 実施形態1に係る洗浄装置の概略構成を示す側面図である。 実施形態1に係る洗浄装置を太陽電池モジュール列に設置した状態、および連結部を示す斜視図である。 実施形態2に係る洗浄装置を太陽電池モジュール列に設置した状態を示す斜視図である。 実施形態2に係る洗浄ユニットの連結部を示す斜視図である。 実施形態3に係る洗浄ユニットの概略構成を示す斜視図である。 実施形態3に係るアタッチメントの一例を示す斜視図である。 太陽電池モジュールに使用される多様なパネルサイズを説明する表である。 実施形態4に係る洗浄ユニットの概略構成を示す平面図である。 洗浄ユニット40cを縦に3台連結した洗浄装置10bを示した平面図である。 洗浄装置10bの動作を説明する図である。 洗浄装置10bが太陽光発電装置上を洗浄する状態を示す図である。 実施形態5に係る洗浄ユニットの概略構成を示す平面図である。 従来の洗浄装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る洗浄装置について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。なお、実施形態の説明において、説明の便宜上、上、下、左、右の表現を用いるが、これらの表現は示した図に基づくものであって発明の構成を限定するものではない。
下記の実施形態においては、ソーラーパネル洗浄装置について説明するが、本実施の形態は、ソーラーパネル洗浄装置に限られず、屋根、床などの平坦な部分に利用する洗浄装置であればよい。
<実施形態1>
図1は、太陽光発電装置100の設置の状態を説明する図であり、図1(a)は、太陽光発電装置100の正面図、図1(b)は、太陽光発電装置100の側面図である。太陽光発電装置100は、太陽電池モジュール101と太陽電池モジュール101を保持するための架台102と固定部材103とで構成される。固定部材103は、太陽電池モジュール101を架台102に固定する。太陽電池モジュール101には、太陽電池モジュール101の周辺を保護するためのフレーム104が設けられている。太陽電池モジュール101と設置基準面Gとの設置角度及び高さは設置状態により適宜選択される。設置角度については、発電量等を考慮して10°〜30°程度に設定される。設置基準面G自体は、屋根のように傾いている場合もあり得る。
説明の便宜上、太陽電池モジュール101を構成する太陽電池パネルのうち、最も高い位置に設置されたものを上側パネル101aと呼び、最も低い位置に設置されたものを下側パネル101bと呼ぶことにする。本実施形態では、縦横それぞれ2枚の太陽電池パネルを用いている。
(洗浄装置10の構成)
図2は、本実施形態に係る洗浄装置10を構成する洗浄ユニット及び側面ユニットの概略構成を示す平面図である。図2(a)は、洗浄装置10が停止している状態、図2(b)は、洗浄装置10が太陽電池パネルを洗浄中の状態を示している。
図2に示すように、洗浄ユニット40は、紙面上から順に洗浄ユニット40a、洗浄ユニット40bよりなり、基本構成として、洗浄体であるブレード11、保持部材12、走行輪14a、液体供給部である配管17とノズル18を備えている。上記に加えて、上側パネル101aに位置する洗浄ユニット40aは、モータ13、貯水タンク15、ポンプ16、バッテリー19を備えている。バッテリー19は、モータ13およびポンプ16と図示していない各種センサ類に電力を供給するためのものである。また、洗浄ユニット40aは、下側パネル101bに位置する洗浄ユニット40bとは進行方向において互いにスライド可能な連結部20により接続されている。
洗浄ユニット40両端には、ガイド輪14bを備えた側面ユニット41が接続されている。すなわち、洗浄ユニット40aにおいて連結部20と対向する端部において、側面ユニット41aが、また洗浄ユニット40bにおいて連結部20と対向する端部において側面ユニット41bが接続されている。
また、洗浄装置10の移動方向をXとし、太陽電池モジュール101の受光面と平行かつX方向と直交する方向をYとする。ブレード11は、洗浄ユニット40aに設けられるブレード11a、洗浄ユニット40bに設けられるブレード11bよりなり、洗浄装置10と共にX方向に進行する。
洗浄装置10は、太陽電池モジュール101のフレーム104上に走行輪14aが接触し、かつ太陽電池モジュール101の上下端に、洗浄ユニット40a、40bと接続された側面ユニット41a、41bのガイド輪14bが接触する位置に配置される。走行輪14aにより、太陽電池モジュール101と洗浄ユニット40との間の距離が一定に保たれる。また、ガイド輪14bにより、設置基準面に対して傾斜している太陽電池モジュール101からの洗浄装置の脱落・落下が防止され、かつ洗浄装置が太陽電池モジュール101の上下端に沿って直線的に進行する際の安定性が高められる。
ブレード11の延びる方向は、洗浄ユニット40の移動方向と垂直な方向Yに対し、わずかに傾いていることが望ましい。本実施形態ではブレード11の延びる方向は、図においてθ1で示すように方向Yに対して1〜5°程度傾いている。これにより、洗浄装置10が進行する際、ブレード11が拭き取る太陽電池モジュール101上の汚水(液体)をブレード11の傾斜方向に押し出す力が働き、太陽電池モジュール101の受光面から汚水をスムーズに排出することができる。また、ブレード11をわずかに傾けることで、ブレード11が太陽電池モジュール101の周囲のフレーム104の段差を乗り越える際、先に当たった箇所から徐々に乗り越えるようになるため、乗り越え時の負荷を大幅に低減することができる。なお、ブレード11の傾きが1〜5°とわずかな量となっているのは、傾きが大きくなるほど、ブレード11を収納する保持部材12の幅が増大するためである。
本実施形態では、洗浄体として弾性のあるブレード11を用いているが、洗浄体はブレード11に限定されず、チャンネルブラシや回転ブラシ・スポンジ等を替わりに用いても良い。
洗浄装置10の動作は、モータ13が洗浄ユニット40aの走行輪14aを駆動させることで行われる。本実施形態では、モータ13の回転軸を直近の走行輪14aに直接連結する1輪駆動形態となっているが、モータ13の駆動力をシャフト・軸受け・タイミングベルト等で各走行輪に伝達し2輪駆動や4輪駆動にしても良い。
洗浄ユニット40aの配管17と洗浄ユニット40bの配管17は、はチューブ17aによって連結されており、太陽電池モジュール101とブレード11の方向へ水を噴射するためのノズル18が取り付けられている。モータ13の駆動と同時に貯水タンク15からポンプ16を通して水あるいは洗浄液等の液体が配管17に供給され、前記ノズル18を経て太陽電池モジュール101上に噴射される。なお、本実施形態では水を勢いよく噴射して太陽電池モジュール101上の汚れを浮かせるために配管17にノズル18を取り付けているが、直接配管17に穴をあけて噴射口としても良い。配管17及びノズル18は、被洗浄面に洗浄のための液体を供給する液体供給部である。
以下、本実施形態に係る洗浄装置10に備えられた各種部品について、さらに詳細に説明する。
図3は、本実施形態における洗浄装置10の走行中の状態を移動方向Xの面から見た概略構成を示す側面図である。ブレード11は、太陽電池モジュール101の表面(受光面)とブレード11のエッジが平行になるように配置されている。また、ブレード11は、太陽電池モジュール101の平面の法線方向から洗浄装置10の進行方向に図においてθ2で示すように30°〜45°程度傾いて固定されている。ブレード11を傾けて固定する理由は、太陽電池モジュール101の洗浄に使用する水の拭き払い性を高くするためである。ブレード11の材料は、水、汚れの拭き取り性能および耐候性を考慮し、弾性のある材料を用いるのが好ましい。例えば、ブレード11として、EPTゴム、ウレタンゴムなどを用いたゴムブレードを用いることが好ましい。
配管17及び配管17に配置されるノズル又は穴等の噴射口は、ブレード11又は太陽電池モジュール101に水を吹き付けられるように配置されている。噴射口の個数や噴射量については、洗浄ユニット10の進行速度やポンプの最大圧力・最大流量によって最適な値が異なることから、モータ13及びポンプ16の性能から必要量を算出すると良い。
洗浄装置10の全ての構成要素は、直接又は間接的に保持部材12に固定されている。保持部材12は、洗浄装置10が屋外で使用され、さらに水を使用しての洗浄を行うことから、耐候性に優れた材料で構成されることが好ましい。また、洗浄装置10の保持部材12は、太陽電池モジュール101の長手方向を覆う形状であり、洗浄装置自体のサイズはユニット連結数により長いもので数mになることから、保持部材12には高剛性・低重量であることが求められる。本実施形態では保持部材12には軽量で防錆性に優れた金属部材であるアルミニウム(A5052)製角パイプを用い、図示とは異なるトラス構造などの剛性に優れた溶接フレーム構造とすることにより軽量化を図っている。主なアルミニウム角パイプの断面形状は40mm×40mm(アルミの厚み:t=2mm)、20mm×20mm(t=1.5mm)、20mm×40mm(t=2mm)の3種類であるが、これは日本国内での流通性の高さと溶接性を考慮したものであり、同程度の剛性を保持する他のフレーム構造を採用することで、円柱を含む他の断面形状のパイプとも置き換え可能である。
以下、本実施形態に係る洗浄ユニット40の連結機構について、詳細に説明する。
図4は、本実施形態で洗浄対象とする、2列に配列された太陽電池モジュール101と、それに設置された洗浄装置10を示す。なお簡単のため、図4に示す洗浄装置10は、その筐体を構成する洗浄ユニット40と側面ユニット41を主体に描き、その他構成部品を省略している。
2列太陽電池モジュール用の洗浄装置10は、2つの洗浄ユニット40a、40bを連結部20で連結し、連結した洗浄ユニット40a、40bを挟むように2つの側面ユニット41a、41bを連結した構造となっている。本実施形態では、洗浄ユニット40a、40bの連結に連結部としてリニアガイド50を用いている。リニアガイド50は、ガイドレールと、ベアリングを介してレール上を平行移動可能なベースから成る構造体である。リニアガイド50により、2つの洗浄ユニット40a、40bは、互いに移動方向に対してスライド可能になる。さらに、太陽電池モジュール101の上側パネル101a上の洗浄ユニット40aにモータ13を備えた走行輪14aが配置されているため、図2(b)に示すように、洗浄装置10が洗浄(走行)を始めると、自動的に上側パネル101a上の洗浄ユニット40aが先行し、下側パネル101b上の洗浄ユニット40bが最大位置までスライドされた後、牽引される状態で洗浄を行う。
この構造の利点について洗浄原理と洗浄装置10の大きさ(X軸方向の幅)の観点から図2を用いて説明すると下記のように述べることができる。まず、フレーム104を有する太陽電池モジュール101では、洗浄装置10の連結部20の有無に依らず、洗浄用のブレード11を少なくとも上側パネル101a用と下側パネル101b用の2本に分割する方がブレード11の構造がフレーム形状に左右されないため好ましい。フレーム104とその周辺の汚水除去については、フレーム形状に特化した図示していない小さなサブブレードを配置すれば良い。
しかし、前述した2本のブレード11a、11bを使用して汚水を高い位置から低い位置へ向かって排出する場合、洗浄中のブレード11の配置における△Wが示すように、上側のブレード11aの下端が下側のブレード11bの上端に対してX軸方向(移動方向)にある程度オフセット(ΔW>0)している必要がある。そうでなければ、上側のブレード11aにより排出された汚水が、ブレード11aとブレード11b間の隙間から洗浄済のパネル側へ流出してしまうからである。オフセット量△Wは、太陽電池モジュールの傾きやブレード間距離、走行速度、洗浄水の使用量によって適正値が異なるが、当実施形態においては、太陽電池モジュールの傾き10°、ブレード間距離35mm、走行速度180mm/sec、上側パネル101aでの水使用量0.4L/枚の時にオフセット量ΔW=60mmである。
ここで、スライド機構を有する連結部20を備えていない洗浄装置10の場合は、このオフセット量ΔWを固定長で設定されている必要があるため、洗浄装置10の幅(X軸方向)が大きくなってしまう。それに対して、スライド機構を有する連結部20を備えた洗浄装置10の場合は、このオフセット量を洗浄ユニット40a、40bのスライドにより発生させることができるため、洗浄装置10の停止状態において、洗浄装置10の幅を極力小さく構成することができる。さらに、洗浄ユニット40a、40bの構成部材である保持部材12、ブレード11、配管17などを共通設計にすることが可能となり、汎用性を大幅に向上させることが可能である。
なお、洗浄ユニット40a、40bを連結する際、各洗浄ユニットが、上述の構成要素を全て備えている必要はない。例えば、図2に示すように、モータ13及びバッテリー19は2つの洗浄ユニットのどちらか一方にだけ備えられていれば良い。図2では、最も高い位置のソーラーパネルの列上を走行する洗浄ユニット40aに動力を伝達するモータ13と走行輪14aが備わっているため、相対的に上列パネルに位置する洗浄ユニット40aがその下列パネルに位置する洗浄ユニット40bを先導する形で自動走行することが可能となる。
同様の理由で、貯水タンク15やポンプ16も片方だけに備えられていれば良い。なお、ポンプ16が片方だけの搭載になった場合、ポンプ16を搭載していない側の洗浄ユニット40の配管に洗浄液が供給されないため、双方の配管17を柔軟性のあるチューブ17a等で連結する必要がある。
<実施形態2>
次に、実施形態2について説明する。本実施形態では、太陽電池モジュールが3列である場合について説明する。なお、本実施形態に係る洗浄装置の保持部材と連結部材以外の構成要素については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
図5は、本実施形態で洗浄対象とする、3列に配列された太陽電池モジュール101´と、それに設置された洗浄装置10aを示す。本実施形態では、実施形態1の洗浄装置10の構成要素のうち、洗浄ユニット40を保持部材の構造の異なる洗浄ユニット48に置き換え、さらに、連結部20をステンレス製の円柱形状の接続軸43に置き換えている。本実施形態に係る洗浄装置10aの洗浄ユニット48a、48b、48cの構造と連結部材以外の構成要素については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。洗浄ユニット48aは、上パネル101aを、また、洗浄ユニット48bは、下パネル101bを、また洗浄ユニット48cは、中パネル101cをそれぞれ
洗浄する。このように、3列以上の太陽電池モジュール101´に対しても、洗浄ユニット48の連結数を増加することで一度に洗浄を行うことが可能である。この際、各接続軸43の中心軸間距離は、太陽電池モジュールの列方向配列ピッチと同じ距離になるように組み込まれていることが好ましく、また、各パネルのフレームとフレーム間の隙間のセンター上に接続軸43が配置されるように、側面ユニット41a、41bによって、洗浄装置10aの列方向配置を決定することが好ましい。
図6は、本実施形態の洗浄ユニット48の連結部の概略詳細図を示す斜視図である。図6(a)に示すように、連結部材として使用される接続軸43は、片方の洗浄ユニット48aに設けられた図示しない軸受けに固定され、他方の洗浄ユニット48cには、ブッシュ44を介して接続されている。軸受けとブッシュ44は、すべて角パイプの中空内に組み付けられている。ブッシュ44は、ベアリングが使用されたリニアブッシュタイプでも良いが、野外で水を使用した運用となるため、鋳物製や、スチールバックメタル層に青銅焼結層とPTFE層を形成した無給油ブッシュタイプの方が信頼性が高く、好ましい。
接続軸43とブッシュ44を使用することで、洗浄ユニット48の連結部は、洗浄装置10aの移動方向Xへのスライド機能に加えて洗浄ユニットに回転機能を有することができる。このように、連結される洗浄ユニットが互いに回動可能な回転機構を備えることにより、図5に示す太陽電池モジュール101´の行Nに乗った際にも、洗浄ユニット48間の連結部がパネルの傾斜角度変化に対応するため、走行輪14aやブレード11が安定して太陽電池モジュール101´に接触し、走行性や洗浄性が保たれるという効果を発揮する。
さらに、装置の運搬性を高めるために、例えば、図6(b)に示すように洗浄ユニット48cにロック軸45、またこれに対して洗浄ユニット48aにロック軸ホルダ46を備えていることが好ましい。なお、ロック軸45が洗浄ユニット48aに、またロック軸46が洗浄ユニット48cに設けられていても構わない。
洗浄を終えた後、洗浄ユニット48a、48cの保持部材の端部同士がほぼ揃うようにスライドさせて、洗浄ユニット48a、48cを連結する。すなわち、洗浄ユニット48cの端部に設けられたロック軸45を洗浄ユニット48aのロック軸ホルダ46に挿入する。このようにすることで、洗浄装置10aは、複数の洗浄ユニット48に分離された剛性体から、1体の剛性体となり固定されるので、搬送性および安全性が向上する。さらに、図6(b)に示すように、予め、接続軸43にバネ47を組み込むことで、洗浄終了後、ブレード11を太陽電池モジュール101´表面から離し、摩擦力を低下させた後に、自然にロック軸45とロック軸ホルダ46の中心軸が一致するようにバネ47の強度を調整すれば、ロック軸45とロック軸ホルダ46の中心軸を合わせる作業が軽減され、作業効率を向上させることができる。
<実施形態3>
次に、実施形態3について説明する。本実施形態では、洗浄ユニットの保持部材が3つに分割されている点が上記実施形態のいずれとも異なる。なお、本実施形態に係る洗浄装置の保持部材以外の構成要素については、上記実施形態1及び2と同様であるため、説明を省略する。
図7は、本実施形態の洗浄ユニット49の概略構成図を示す斜視図である。実施形態1、2では洗浄ユニットが一体の保持部材で構成されていたのに対して、本実施形態では洗浄ユニットを構成する保持部材が3つに分割されている。保持部材12は、保持部材12a、12b、12cと、これらを連結するアタッチメント42により構成されている。各々の保持部材は、交換可能な2つのアタッチメント42によってボルト締結されている。この構造は、様々なパネル製造メーカが提供する多様なパネルサイズに対して、形状の異なるアタッチメント42を交換することで対応し、洗浄装置の構成部品をなるべく共通化設計することで、生産工程の簡略化、かつ、コストダウンを図ったものである。
図8は、アタッチメント42の一例を示した斜視図である。アタッチメント42は、平坦部42a、脚部42bより構成される。保持部材12a、12bによりアタッチメント42の脚部42bを左右から挟持するようにして固定する。同様に、保持部材12b、12cによりアタッチメント42の脚部42bを左右から挟持するようにして固定する。ここで、隣り合う保持部材同士の間隔は、脚部42bの幅△Lにより決定される。△Lは、アタッチメント42の形状により、脚部42bの幅とは限らず、アタッチメント42により決定された、保持部材12a、12b、12cのうちの隣り合う保持部材間の距離である。
脚部42bの幅を変更することで、保持部材12の全長を容易に変更することができる。なお、アタッチメント42の形状はこれに限られず、2つの保持部材の間隔を調整し、固定できる形状のものであればどのようなものでもかまわない。また、本実施形態においては、2つのアタッチメント42は同じ形状のものを用いているが、互いに異なった形状のものでもかまわない。しかしながら、部材の生産コスト、組み立て効率等を勘案し、同じ部材を用いることがよりのぞましい。
さらに、本実施形態では、保持部材12が3つの部材と2つのアタッチメントにより構成されている例を示したがこれに限られず、保持部材12が2つの部材と1つのアタッチメントで構成されたり、4つの部材と3つのアタッチメントにより構成されても構わない。構成については、洗浄装置の仕様等により適宜決定すればよい。
図7において、洗浄ユニット49を構成する保持部材12の接続軸43の中心軸間の長さを軸間長さLとすると、Lは以下の式により表わされる。
L=L0+△L×2・・・式1
ここで、L0はアタッチメント42を除いた保持部材12のみの接続軸43の中心軸間の長さであり、これを基本長L0とする。上記式1を用いて、大きさの異なる太陽電池パネルに対する洗浄ユニット49の構成について説明する。
図9は、太陽電池モジュールに使用される多様なパネルサイズと、洗浄ユニットのタイプを概略説明する表である。表に基づき、太陽電池モジュールの列方向洗浄ユニットタイプとアタッチメントの脚部42bの幅△Lの関係について具体的に説明する。表は、単結晶、多結晶、薄膜タイプに関わらず、パネル製造メーカ各社が提供する主なパネルサイズ(概略寸法)を、太陽電池モジュールとして縦置き(Lp向き)設置と横置き(Wp向き)設置した時の、列方向洗浄ユニットタイプを分類したものである。この表及び上記式1に従うと、列方向洗浄ユニットは大きく分けてタイプAとタイプBに分類される。
まず、タイプAは、軸間長さLが980〜1260mmの場合に適用され、以下の式により、洗浄ユニット49の構成が決定される。
L=980(基本長L0)+2×(0≦△L≦140)mm
一方、タイプBは、軸間長さLが1400〜1660mmの場合に適用され、以下の式により、洗浄ユニット49の構成が決定される。
L=1400(基本長L0)+2×(0≦△L≦130)mm
図7の保持部材12aと保持部材12cは全タイプで共通寸法設計とし、中央の保持部材12bの長さをタイプAとタイプBに対応する2種類用意する。この3部材すなわち保持部材12a、12b、12cで基本長L0を構築し、パネルサイズの差異は、アタッチメント42の脚部42bの幅△Lで対応すれば、主要な全てのパネルサイズに対応する洗浄装置を構成することが可能となる。この洗浄ユニット49の構成は、太陽電池モジュールのフレーム間を隙間無く設置した場合について説明したが、隙間を設けている場合であっても、基本長L0が隙間距離分長くなるだけで同様に対応することが可能である。
<実施形態4>
次に、実施形態4について説明する。本実施形態では、洗浄ユニットが複数のブレードを備えている例について説明する。なお、本実施形態に係る洗浄装置のブレードとノズル以外の構成要素については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
図10は、本実施形態に係る洗浄ユニット40cの概略構成を示す平面図である。ここでは、簡略化のため、ブレード11c、11d、保持部材12、ノズル18c、18dのみを示している。
ブレード11cは、洗浄装置10の進行方向(X方向)と略垂直方向に配置されており、パネルの端(Y方向)に対し、ブレード11cのエッジが1〜5°程度傾いて配置されるように、洗浄装置10の保持部材12に固定部材(図示せず)で固定されている。
ブレード11dはブレード11cと略対向して、対となるように洗浄装置10の進行方向と略垂直方向に配置されている。ブレード11dは、パネルの端(Y方向)に対し、ブレード11dのエッジが−1〜−5°程度傾いて配置されるように、洗浄装置10に固定部材(図示せず)で固定されている。
ノズル18c、18dは、複数のノズルよりなり、配管を通じて繋がれている。貯水タンク15内の水もしくは洗浄液を配管を通じてノズル18c、18dの穴からソーラーパネル上に噴射する。また、ノズル18c、18dは、略対向するブレード11c、11dの内側に配置されている。
先に述べたように、ブレード11cは、パネルの端(Y方向)に対し、1〜5°程度傾いて配置され、ブレード11dは、パネルの端(Y方向)に対し、−1〜−5°程度傾いて配置される。また、ブレード11cは、ソーラーパネルの平面の法線方向から洗浄装置10の進行方向に30〜45°程度傾いて、また、ブレード11dは、ソーラーパネル110の平面の法線方向から洗浄装置10の進行方向に対し、−30〜45°程度傾いて、固定されている。洗浄を行う場合には、図10に示すX方向に進む時は、ブレード11cが用いられ、逆方向(−X方向)に進む時は、ブレード11dが用いられる。このようにブレードを傾けて固定する理由は、上記実施形態でも説明したとおり、用いるブレードを進行方向にある程度傾けることにより、ソーラーパネルとブレードエッジ部の摩擦が低減され、ソーラーパネル上をスムーズにブレードが移動し、良好に水を拭き取ることが可能となるからである。すなわち、装置の駆動が困難となったり、ブレードが細かい振動(ビビリ)を起すなどして拭き取り残りが発生することが無くなるためである。
また、ブレード11c、11dは、ブレードを固定する固定部材(図示せず)で固定されており、固定部材は、ブレードの押し当て機構であり、ブレード11c、11dをパネルに押し当てたり、あるいは離したりすることが可能となっている。ブレード11cがパネルに押し当てられるときは、ブレード11dはパネルから離れており、ブレード11dがパネルに押し当てられるときは、ブレード11cはパネルから離れるように制御される。
次に上記で説明したユニット40cを連結して動作させる方法について説明する。
図11は、洗浄ユニット40cを縦に3台連結した洗浄装置10bを示している。ここでは、簡略化のため、ブレード11c、11d、保持部材12、連結部20のみを示している。洗浄ユニット40cは、連結部20により互いに連結されている。
図12は、洗浄装置10bの動作を説明する図である。図12(a)は、洗浄装置10bが停止している状態を示している。図12(b)は、図12(a)の停止状態からX方向に洗浄装置10bが移動中の状態を示している。3台の洗浄ユニット40cのうちの一番上の洗浄ユニット40cがX方向に先行し、保持部材12によって連結された二番目の洗浄ユニット40cが従動し、さらに一番下の洗浄ユニットがそれに続いて従動する。このとき、それぞれの洗浄ユニット40cのブレード11cが被洗浄面に押し当てられて洗浄を行う。
−X方向に洗浄装置10bが移動する場合も、図12(c)に示すように、3台の洗浄ユニット40cのうちの一番上の洗浄ユニット40cが−X方向に先行し、保持部材12によって連結された二番目の洗浄ユニット40cが従動し、さらに一番下の洗浄ユニットがそれに続いて従動する。このとき、それぞれの洗浄ユニット40cのブレード11dが被洗浄面に押し当てられて洗浄を行う。
図13は、洗浄装置10bが太陽光発電装置100上を洗浄する状態を示している。洗浄装置10bは、図において、太陽光発電装置100の左上から洗浄を開始する。洗浄装置10bは、太陽電池モジュール1011上を矢印に示すように左から右に向かって移動し、洗浄を行う。このときブレード11cをパネルに押し当てて洗浄する。洗浄装置10bが太陽電池モジュール1011の右端に達すると、洗浄装置10bの一番上の洗浄ユニット40cが太陽電池モジュール1011の列の端部を検知して自動で停止する。その後、二番目、三番目の洗浄ユニット40cも停止する。
次に、洗浄装置10bは、太陽電池モジュール1012上に移動し、洗浄を行う。このときは、図において、右から左方向に洗浄装置10bが移動する。ブレード11cはパネルから離れた位置に移動し、ブレード11dがパネルに押し当てられて洗浄を行う。洗浄装置10bが太陽電池モジュール1012の左端に達すると、洗浄装置10bの一番上の洗浄ユニット40cが太陽電池モジュール1012の列の端部を検知して自動で停止する。その後、二番目、三番目の洗浄ユニット40cも停止する。
次に、洗浄装置10bは、太陽電池モジュール1013上に移動し、洗浄を行う。このときは、図において、左から右方向に洗浄装置10bが移動する。ブレード11dはパネルから離れた位置に移動し、ブレード11cがパネルに押し当てられて洗浄を行う。洗浄装置10bが太陽電池モジュール1012の右端に達すると、洗浄装置10bの一番上の洗浄ユニット40cが太陽電池モジュール1012の列の端部を検知して自動で停止する。その後、二番目、三番目の洗浄ユニット40cも停止する。
上記のような動作を繰り返すことで、一度の3列の太陽電池パネルの洗浄が可能となるとともに、往復での洗浄が可能となるので、極めて効率よく太陽光発電装置100の洗浄を行うことができる。
<実施形態5>
次に、実施形態5について説明する。本実施形態では、洗浄ユニットが複数のブレードを備えた別の例について説明する。なお、本実施形態に係る洗浄装置のブレードとノズル以外の構成要素については、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
図14は、本実施形態に係る洗浄ユニット40dの概略構成を示す平面図である。ここでは、簡略化のため、ブレード11e〜h、保持部材12、ノズル18e〜hのみを示している。
ブレード11e、11fは、洗浄装置10の進行方向(X方向)と略垂直方向に配置されており、パネルの端(Y方向)に対し、ブレード11e、11fのエッジが1〜5°程度傾いて配置されるように、洗浄装置10の保持部材12に固定部材(図示せず)で固定されている。
ブレード11gはブレード11eと略対向して、またブレード11hはブレード11fと略対向して、対となるように洗浄装置10の進行方向と略垂直方向に配置されている。ブレード11g、11hは、パネルの端(Y方向)に対し、ブレードのエッジが−1〜−5°程度傾いて配置されるように、洗浄装置10に固定部材(図示せず)で固定されている。
それぞれのブレードe〜hは、図に示すように複数の小ブレードを繋ぎ合わせて構成しても良い。これは、大型の洗浄装置に取り付ける場合、ブレード寸法が長くなり、ブレードを作製するコストが高くなるだけでなく、ブレードの取付けなどのメンテナンス性が悪くなるためである。ブレードを複数の小ブレードを用いて並べてつなぎ合わせることで、ブレード作製のコスト低減が可能となり、取付けなどのメンテナンス性を改善することが可能となる。また、小ブレードの数を変えることで、異なる寸法のソーラーパネルなどの洗浄対象に対応することが可能となるため好ましい。
ノズル18e〜hは、複数のノズルよりなり、配管を通じて繋がれている。貯水タンク15内の水もしくは洗浄液を配管を通じてノズル18e〜hの穴からソーラーパネル上に噴射する。ノズル18e、18gは、略対向するブレード11e、11gの外側に配置されている。また、ノズル18f、18hは、略対向するブレード11f、11hの内側に配置されている。
また、ブレード11e〜hは、ブレードを固定する固定部材(図示せず)で固定されており、固定部材は、ブレードの押し当て機構であり、ブレード11e〜hをパネルに押し当てたり、あるいは離したりすることが可能となっている。ブレード11e、11fがパネルに押し当てられるときは、ブレード11g、11hはパネルから離れており、ブレード11g、11hがパネルに押し当てられるときは、ブレード11e、11hはパネルから離れるように制御される。
洗浄装置10がX方向に移動するときは、ブレード11e、11fをパネルに押し当てて洗浄し、−X方向に移動するときは、ブレード11g、11hをパネルに押し当てて洗浄する。
このように、ブレードの配置を略X字状に配置することで、実施形態4のような略ハの字、若しくは略Vの字形状に配置するよりも、洗浄ユニットの幅を小さくすることができるので、洗浄装置の小型化が可能となる。
以上説明したように、本発明の太陽電池モジュール洗浄システムは、上述の洗浄装置を備えており、さらに貯水タンク15内の液体残量を検知して自動で停止・作動するセンシング機能、太陽電池モジュールの列の端部を検知して自動で停止するセンシング機能、及び/又は、太陽電池モジュールの列が多数存在する場合に洗浄装置を次列に移すためのリフター・無人搬送車等を有する。なお、本発明においては、太陽電池モジュールの列の端部を検知して自動で停止するセンシング機能は、先行する洗浄ユニット、すなわち最も上側に配置される洗浄ユニットに設ける。このようにすることで、洗浄ユニットの落下を防止することができる。また、パネル面上に直接走行輪を設置させることでフレーム無し太陽電池モジュールに対しても適用できる。上記太陽電池モジュール洗浄システムは、洗浄装置を太陽光発電装置の構成に合わせて適切に稼働させ、かつ、大規模な太陽電池モジュールにも対応できる柔軟性を持たせることも可能なシステムである。
本発明によれば、被洗浄面であるソーラーパネルの列について、保持部材・洗浄体・走行輪を組み合わせた洗浄ユニットを、パネルの列数分連結した洗浄装置を構成することができる。そのため、行方向の移動のみで、被洗浄面全面を効率良く洗浄することができる。また、互いの洗浄ユニットをスライドさせた状態で洗浄を実施することから、洗浄ユニット単体の横幅を極力短い構造に構成することができる。このため、洗浄装置の軽量化とコストダウンが可能となるとともに、運搬性にも優れたものとなる。
さらに、上記洗浄装置の一実施形態によれば、洗浄ユニットは交換可能な長さの異なる剛性部材により構成されているため、洗浄ユニット1台当たりの列方向のユニット長を容易に変更することが可能であり、様々なパネル製造メーカが提供する多様なパネルサイズに対しても運用することができるため汎用性の高い洗浄装置となる。
それゆえ、ソーラーパネルの並べ方や被洗浄面の大きさによらず、効率的にかつ安価にソーラーパネルを洗浄できる装置を実現することが可能となる。
また、上記洗浄装置の一実施形態によれば、洗浄ユニットは複数のブレードを備えているため、往復での洗浄が可能となり、さらに効率的に洗浄を行うことができる。
なお、上述の洗浄装置は、太陽光発電装置に限らず、同一幅で長く伸びる被洗浄面に対して好適に適用することができる。例えば、上述の洗浄装置を、曲面を有するアーケード、一般家庭の屋根、および廊下に適合させることも可能である。
曲面を有するアーケードにおいては、曲面の頂点で洗浄装置ユニット同士を曲面形状に対応可能な連結部材により連結することにより、洗浄、走行することが可能になる。
本発明に係る洗浄装置は、太陽光発電装置に限らず、同一幅で長く伸びる被洗浄面に対して好適に適用することができる。例えば、上述の洗浄装置を、曲面を有するアーケード、一般家庭の屋根、および廊下に適合させることも可能である。
10、10a、10b 洗浄装置
11、11a〜h ブレード
12、12a〜c、 保持部材
13 モータ
14a 走行輪
14b ガイド輪
15 貯水タンク
16 ポンプ
17 配管
17a チューブ
18、18a〜h ノズル
19 バッテリー
20 連結部
40a〜c、48a〜d、49 洗浄ユニット
41、41a、41b 側面ユニット
42 アタッチメント
43 接続軸
44 ブッシュ
45 ロック軸
46 ロック軸ホルダ
47 バネ

Claims (4)

  1. 被洗浄面を洗浄する洗浄体と、
    前記被洗浄面上を走行するための走行輪と、
    前記洗浄体を保持する保持部材とを備えた洗浄ユニットを複数連結してなる洗浄装置であって、
    複数の前記洗浄ユニットを洗浄装置の移動方向と交差する方向で互いに連結するとともに、前記複数の洗浄ユニットを前記洗浄装置の移動方向に沿って互いにスライド可能とする連結部を備え
    前記複数の洗浄ユニットがその連結方向で互いの前記洗浄体の位置が異なるようにスライドした状態で移動可能とされていることを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記複数の洗浄ユニットのうち、少なくともいずれか1つ前記洗浄ユニットがモータ駆動する駆動輪を備えていることを特徴とする請求項1記載の洗浄装置。
  3. 前記連結部は、連結される前記複数の洗浄ユニットが前記洗浄装置の移動方向に沿った回転軸で互いに回動可能な回転機構を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の洗浄装置。
  4. 前記洗浄ユニットを構成する前記保持部材は複数の部品より構成され、
    前記複数の部品の少なくとも一部が前記複数の部品同士の接続方向での長さが異なる数種類の部品から選択できるものであり、それら部品を交換することにより、前記洗浄ユニットの全長が可変となることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の洗浄装置。
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