JP6165396B1 - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

内視鏡1は、細長の挿入部4と、挿入部4の長手軸方向に交わる側方周囲に、テーパが設けられた錐形状に形成された周側面を有する側方観察窓26と、側方観察窓26の周側面を洗浄するための液体の噴出方向をテーパの先細りした先端側に向けて傾けて設けられた洗浄ノズル28a、28bと、を備える。

Description

本発明は、内視鏡に関し、特に、錐形状で形成された周側面を持つ観察窓を有する内視鏡に関する。
従来より、内視鏡が医療及び工業分野で広く用いられている。内視鏡は、細長の挿入部を有し、観察窓が挿入部の先端部に設けられている。観察窓を通して入射した光は、光電変換されて、被写体像である内視鏡画像が生成され、内視鏡画像は、表示装置に表示される。
また、近年は、病変部の見落とし防止等のために、広い視野で被検体を観察可能な内視鏡もある。例えば、前方視野画像と側方視野画像等の2つ以上の視野を有する広角内視鏡がある。
内視鏡は検査対象内に挿入されるため、異物が観察窓の表面に付着する場合がある。医療用内視鏡の場合、体内に残存する汚物などが観察窓に付着する。そのため、観察窓の表面に付着した異物を除去するために、観察窓の近傍に気体及び/又は液体を噴出して観察窓を洗浄する洗浄ノズルが設けられている。
例えば、特許第5583873号明細書に、挿入部の前方を観察するための前方観察窓と、側方を観察するための円錐台形レンズを有する側方観察窓を有する広角内視鏡が提案されている。その提案に係る内視鏡においても、前方観察窓と側方観察窓の各々を洗浄するための洗浄ノズルが、各観察窓の近傍に設けられている。
特に、錐形状で形成された周側面を有するレンズユニットの側方観察窓を洗浄するための2つの洗浄ノズルは、円錐台形のレンズユニットの中心軸に対して直交する方向から、円弧状の側方観察窓の周側面上に洗浄液を噴出するように、挿入部の先端部に設けられている。
しかし、円錐台形のレンズユニットの側方観察窓を洗浄するための洗浄ノズルの場合、洗浄ノズルから噴出した洗浄液は、円錐台形のレンズユニットの中心軸に対して直交する方向に噴出されるが、洗浄液が、円弧状の側方観察窓の表面の全周に渡って、伝わり難いという問題がある。
円錐台形のレンズユニットの中心軸に対して直交する方向に噴出された洗浄液は、円錐台形のレンズユニットの基端側である広角側へは流れるが、先端側である狭角側へは流れ難い傾向がある。
そこで、本発明は、錐形状で形成された周側面を持つ観察窓の全周面上に洗浄液を伝わらせ易くした洗浄ノズルを有する内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡は、細長の挿入部と、前記挿入部の長手軸方向に交わる側方周囲にテーパが設けられ錐形状に形成された周側面を有する第1の観察窓と、前記周側面を洗浄するための液体の噴出方向を前記テーパの先細りした先端側に向けて、前記液体が噴出される開口部が傾けて設けられた洗浄ノズルと、を備え、前記洗浄ノズルの前記開口部の中心位置は、前記第1の観察窓における前記長手軸方向の中心位置よりも基端側に設けられており、前記開口部の幅と前記幅の両端から前記噴出方向に平行に延びる2本の仮想線とにより形成される領域は、前記錐形状の展開図における扇形の一端から前記扇形の上辺部と下辺部の間を含むように設けられる。
本発明の一態様の内視鏡は、細長の挿入部と、前記挿入部の長手軸方向に交わる側方周囲にテーパが設けられ、錐形状に形成された周側面を有する観察窓と、前記観察窓に隣接して、前記挿入部の先端部分から前記長手軸方向に突出するように設けられ、前記長手軸方向と交差する方向を向く側面を有する台座部と、前記台座部に設けられ、前記周側面を洗浄するための液体の噴出方向を前記テーパの先細りした先端側に向けて傾けて、前記液体が噴出される開口部が設けられた洗浄ノズルと、を備え、前記洗浄ノズルは、前記台座部の側面に対して直交する方向から見たときに、前記周側面を洗浄するための液体の噴出方向を前記観察窓の中心軸に直交する面に対して前記テーパの先細りした先端側に向けて傾けるように、前記液体が噴出される開口部が設けられる。
本発明の実施の形態に関わる、前方観察窓及び側方観察窓を挿入部の先端部に有する内視鏡と、前方観察窓と側方観察窓を洗浄する洗浄機構とを有する内視鏡装置の外観構成を示す図である。 本発明の実施の形態に関わる、内視鏡1の挿入部4の先端部7の斜視図である。 本発明の実施の形態に関わる先端部7の左側面図である。 本発明の実施の形態に関わる、側方観察窓26に対する洗浄ノズル28aの位置と傾きを説明するための先端部7の模式的左側面図である。 図4において二点鎖線で示した従来の配置の洗浄ノズル28aと28bの場合における液体の進行方向を説明するための図である。 図4において実線で示した本実施の形態の配置の洗浄ノズル28aの場合における液体の噴出方向を説明するための図である。 洗浄ノズル28aの開口部33aから噴出した液体の届く範囲を説明するための、従来の配置の洗浄ノズルを有する内視鏡1の挿入部4の先端部7の斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる、開口部33aと33bから噴出される液体LQの噴出方向FD1,FD2をレンズユニット24における先細りした先端側に向けて傾けて設けた洗浄ノズル28aの位置を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係わる、開口部33aと33bから噴出される液体LQの噴出方向FD1,FD2をレンズユニット24における先細りした先端側に向けて傾けて設けた洗浄ノズル28aの位置を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係わる、開口部33aと33bから噴出される液体LQの噴出方向FD1,FD2をレンズユニット24における先細りした先端側に向けて傾けて設けた洗浄ノズル28aの位置の他の例を説明するための図である。 洗浄ノズル28aの開口部33aから噴出した液体の届く範囲を説明するための、本実施の形態の配置の洗浄ノズルを有する内視鏡1の挿入部4の先端部7の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(構成)
図1は、本発明の実施の形態に関わる、前方観察窓及び側方観察窓を挿入部の先端部に有する内視鏡と、前方観察窓と側方観察窓を洗浄する洗浄機構とを有する内視鏡装置の外観構成を示す図である。
本実施の形態の内視鏡装置は、大別して、内視鏡1と、移動可能なトロリー2に搭載された内視鏡用機器3とにより構成される。以下の説明は、軟性鏡を例として説明するが、本実施の形態は、硬性鏡においても同様に適用可能である。
内視鏡1は、観察対象となる体内に挿入される細長の挿入部4を有する。挿入部4は、基端側に設けられた細長の可撓管5と、可撓管5の先端側に設けられた湾曲部6と、湾曲部6の先端側に設けられた先端部7とを含む。内視鏡1は、湾曲部6を上下及び左右方向に湾曲動作させる上下及び左右のための2つの湾曲操作ノブ、レリーズボタン等の各種ボタンが設けられた操作部8と、操作部8から延出したユニバーサルケーブル9を、さらに有して構成される。
内視鏡用機器3は、観察対象部位に照射する照明光を生成する光源装置11と、撮像された映像信号に所定の画像処理を施すビデオプロセッサ12と、映像信号を観察画像として表示するモニタ13と、ユーザが各種コマンド及びデータを入力するための入力部であるキーボード14等を有している。
さらに、トロリー2の支柱には、洗浄等に用いられる液体である洗浄液、例えば水あるいは生理食塩水等を貯留するボトル15が着脱可能に取り付けられている。また、内視鏡用機器3のいずれかの装置の内部には、送気用ポンプユニット(図示せず)が配置されている。洗浄液は、送気ポンプユニットからの空気がボトル15に供給されることによって、図示しない送液チャンネルを介して各洗浄ノズルに供給される。さらに、トロリー2の棚には、体内で後述する洗浄ノズルから体内に噴出された液体や気体を吸引する吸引ユニット16が設けられている。
ユニバーサルケーブル9は、コネクタ17により光源装置11に接続されている。ユニバーサルケーブル9は、光ファイバーからなるライトガイドの他に、映像信号等を伝送する複数の信号線、チューブからなる気体及び液体の供給路(送気送液チャンネル)と排出路を含んでいる。ユニバーサルケーブル9の内視鏡用機器3側に接続するコネクタ17は、信号線とチューブとライトガイドに分岐して、それぞれの構成部位に接続している。
図2は、内視鏡1の挿入部4の先端部7の斜視図である。図3は、先端部7の左側面図である。
挿入部4の先端部7は、樹脂製の先端部本体21を有している。ゴム製のシース部材22が挿入部4を覆っている。シース部材22の先端部が、糸巻き部23により先端部本体21に対して固定されている。糸巻き部23には、接着剤が塗布されている。
先端部本体21の先端面には、挿入部4の挿入方向である先端方向に突出した直方体形状の台座部21aが形成されている。先端部本体21の先端面には、台座部21aに隣接して、レンズユニット24が突出するように設けられている。レンズユニット24は、略円柱形状を有し、前方観察窓25及び側方観察窓26を有している。すなわち、台座部21aは、挿入部4の先端部分から突出するように設けられ、レンズユニット24は、挿入部4の先端部分から突出するように台座部21aに隣接して設けられている。
前方観察窓25は、円形形状を有し、レンズユニット24の先端面に配置されている。側方観察窓26は、レンズユニット24の周側面上に、周方向に沿った円弧状に設けられ、前方観察窓25の後方側(すなわち基端側)に配置されている。レンズユニット24は、内視鏡1の撮像光学系を含み、撮像光学系は、図示しない撮像素子の前方に配置される。撮像光学系は、撮像画像を結像するために、複数のレンズ及びレンズ群を含み、各レンズは、図示しない鏡枠などにより支持されている。
図2に示すように、レンズユニット24の側方観察窓26は、円錐台形状を有する。側方観察窓26は、円錐台形状を有するため、側方観察窓26は、先細りしたテーパ部を有する。すなわち、側方観察窓26は、円錐台形のレンズの斜面部の一部であり、先細りのテーパ形状を有する。よって、側方観察窓26は、錐形状に形成された周側面を持つ円弧形状を有する。側方観察窓26の先端には、前方観察窓25が設けられている。
すなわち、側方観察窓26は、挿入部4の長手軸方向に交わる側方周囲に、基端側から先端側に向けて先細りしたテーパが設けられ錐形状に形成された周側面を有し、前方観察窓25は、側方観察窓26の円弧形状の中心に、長手軸方向に沿って光軸を有している。
よって、前方観察窓25は、挿入部4が挿入される被検体の第1の領域の第1の被検体像を取得し、側方観察窓26は、その第1の領域とは少なくとも一部が異なる被検体の第2の領域の第2の被検体像を取得する。前方観察窓25が取得する第1の被検体像は、挿入部4の長手軸方向に沿った挿入部4の前方を含む第1の領域の被検体像であり、側方観察窓26によって取得される第2の被検体像は、長手軸方向と交差する方向である挿入部4の側方を含む第2の領域の被検体像である。
台座部21aは、台座部21aの先端面が前方観察窓25と略同じ面の高さ(前方への張り出し高さ)を有する先端構造物である。前方観察窓25の表面を洗浄するための洗浄ノズル27が、台座部21aの先端面の前方観察窓25の近傍に配設されている。洗浄ノズル27は、台座部21aの先端面に平行な方向に液体を噴出する。
側方観察窓26の表面を洗浄するための2つの洗浄ノズル28aと28bは、台座部21aの、互いに反対側となる側面部に配設されている。2つの洗浄ノズル28aと28bは、円弧形状の側方観察窓26の両端の近傍に設けられている。
なお、先端部本体21には、鉗子等を挿通するための処置具挿通孔の開口部(図示せず)も設けられている。
円環形状を有する照明窓29が、前方観察窓25を囲むようにレンズユニット24の先端部に設けられている。照明窓29は、先端部7の前方を照明するための照明光を照射する。さらに、円弧形状を有する照明窓30が、側方観察窓26の基端側に設けられている。照明窓30は、先端部7の主に側方、つまり先端部7の周囲の領域を照明するための照明光を照射する。
照明窓29と30の後側には、光源装置11からの照明光が出射されるライトガイド(図示せず)の先端部が配設されている。
照明窓29と側方観察窓26の間の領域の表面には、照明窓29からの照明光が側方観察窓26に入射することを防ぐ処理がなされている。側方観察窓26と照明窓30の間の領域の表面にも、照明窓30からの照明光が側方観察窓26に入射することを防ぐ処理がなされている。
レンズユニット24に隣接する台座部21aには、2つの洗浄ノズル28a、28bが設けられている。2つの洗浄ノズル28aと28bは、それぞれ、台座部21aの互いに平行な2つの側面21a1と21a2上に設けられている。
具体的には、洗浄ノズル28aは、側面21a1上に突出するように配設され、レンズユニット24の外周面上に配置された円弧状の側方観察窓26の一端側から、側面21a1に平行な方向に液体を噴出する。洗浄ノズル28bは、側面21a2上に突出するように配設され、レンズユニット24の外周面上に配置された円弧状の側方観察窓26の他端側から、側面21a2に平行な方向に液体を噴出する。洗浄ノズル28a、28bは、それぞれ液体を噴出する開口部33a、33bを有している。洗浄ノズル27は、液体を噴出する開口部33cを有している。
洗浄ノズル27は、開口部33cからの液体が前方観察窓25の表面に当たるように台座部21aの先端面部に設けられている。2つの洗浄ノズル28aと28bは、開口部33aと33bからの液体が側方観察窓26の表面に当たるように台座部21aの側面部に設けられている。
各開口部33a、33b、33cは、ここでは、高さhが0.5mm程度で、幅wが1mm程度の長方形を有する開口である。
図3に示すように、洗浄ノズル28aは、開口部33aからの液体LQの噴出方向FDがレンズユニット24の中心軸Oに直交する平面PLに対して所定の角度θだけ傾いた方向になるように、配設されている。洗浄ノズル28bも同様に配設されている。すなわち、洗浄ノズル28aと28bは、側方観察窓26の周側面を洗浄するために、液体LQの噴出方向FDが、周側面のテーパの先細りした先端側に向けて傾けて設けられている。
次に、洗浄ノズル28a、28bの配置についてより詳細に説明する。
図4は、側方観察窓26に対する洗浄ノズル28aの位置と傾きを説明するための先端部7の模式的左側面図である。
円錐台形状の側方観察窓26の上辺部ULの直径DUは、例えば3〜5mmであり、下辺部LLの直径DLは、例えば6〜8mmである。上辺部ULと下辺部LLの間の距離L、すなわちレンズユニット24の軸方向における側方観察窓26の周側面部の高さは、ここでは約2mmである。
上辺部ULは、側方観察窓26の狭角側であり、下辺部LLは、側方観察窓26の広角側である。よって、洗浄ノズル28a、28bは、液体LQの噴出方向FDが狭角側に傾くように配設される。
図4に示すように側面21a1の平面に対して直交する方向から先端部7を見たときにおける、洗浄ノズル28a、28bのそれぞれの中心と、円錐台の中心軸(図3及び図4ではレンズユニット24の中心軸Oに一致する)との間の距離DDは、例えば6〜8mmである。
洗浄ノズル28aと28bは、上述したように、それぞれ、台座部21aの平行な2つの側面21a1と21a2上に設けられている。
図4に示すように、側面21a1の平面に対して直交する方向から先端部7を見たときに、洗浄ノズル28aと28bは、円錐台の中心軸(図3及び図4ではレンズユニット24の中心軸Oに一致する)に直交する面に平行な平面PLに対して角度θだけ傾いている。
さらに、側面21a1の平面に直交する方向から先端部7を見たときに、円錐台形状の側方観察窓26の上辺部ULと下辺部LLの間の中央(距離Lの中央)を通る平面PLに対して、洗浄ノズル28aと28bの開口部33aと33bの中心(ここでは開口部33a、33bの幅方向における中心)は、距離dだけ基端方向に離れた位置に配置されている。
すなわち、洗浄ノズル28aと28bのそれぞれの開口部33aと33bの中心位置は、側方観察窓26における長手軸方向の中心位置よりも基端側に設けられている。
図4において、実線が、開口部33aの中心が平面PLから距離dだけ基端方向に離れた洗浄ノズル28aの配置位置を示し、二点鎖線が、洗浄ノズル28aの従来の配置位置を示している。
(作用)
次に、上述した洗浄ノズル28a及び28bによる、内視鏡1の側方観察窓26の洗浄作用について説明する。
始めに、従来の配置の洗浄ノズルから噴出した液体の経路を説明する。
図5は、図4において二点鎖線で示した従来の配置の洗浄ノズル28aと28bの場合における液体の進行方向を説明するための図である。図5は、円錐台形状の側方観察窓26の周側面を平面上に展開した状態を示し、展開された側方観察窓26は、扇形を有する。
洗浄ノズル28aは、図4の二点鎖線で示すように、液体LQの噴出方向FDが上辺部ULと下辺部LLに平行な方向となるように側面21a1に配設されている。洗浄ノズル28bも、同様に液体LQの噴出方向FDが上辺部ULと下辺部LLに平行な方向となるように、側面21a2に配設されている。
従来の配置の場合、図5に示すように、洗浄ノズル28aから噴出した液体は、点線で示す開口部33aの幅wを持って、噴出方向FD1に沿って進行し、洗浄ノズル28bから噴出した液体も、同様に、点線で示す開口部33bの幅wを持って、噴出方向FD2に噴出する。
実際には、洗浄ノズル28aと28bのそれぞれの開口部33aと33bから噴出した液体LQは、側面21a1と21a2との接触抵抗により、幅wよりも広い幅で側面21a1と21a2上を進行し、側方観察窓26の表面との接触抵抗により、側方観察窓26に当たるとさらに広がりながら側方観察窓26の表面上を進行する。
洗浄ノズル28aと28bから噴出した液体LQは、それぞれ噴出方向FD1とFD2に沿って真っ直ぐに進行するが、図5に示すように、側方観察窓26の端から下辺部LLの遠くの中央Cまで届き難い。図5の場合、開口部33aと33bから噴出した液体LQは、それぞれ側面21a1と21a2の表面上を進んだ後、円錐台形状の側方観察窓26の表面を進むが、液体LQは、側方観察窓26の下辺部LLの中央Cまでは届き難い。
挿入部4の先端部7は、内視鏡検査中、体内において種々の姿勢になるため、先端部7は、水平方向に対して、上方向、下方向あるいは斜め方向等、種々の方向に向いて使用される。加えて、内視鏡検査中、先端部7は、挿入部4の軸回りに回動するため、洗浄ノズル28a及び28bは、重力方向において、レンズユニット24の側方観察窓26に対して、上側に位置したり、下側側に位置したり、斜め方向に位置したりする。
よって、従来の配置の洗浄ノズル28aの場合、側方観察窓26の洗浄時、液体LQは、側方観察窓26の表面全体に渡る場合もあるが、図5に示すように、液体LQの噴出方向FD1,FD2は円弧状の側方観察窓26の下辺部LLの中央Cまで届き難いため、側方観察窓26の洗浄性は高くない。
次に、本実施の形態の配置の洗浄ノズルによる液体の噴出を説明する。
図6は、図4において実線で示した本実施の形態の配置の洗浄ノズル28aの場合における液体の噴出方向を説明するための図である。図6は、円錐台形状の側方観察窓26の展開図周側面を平面上に展開した状態を示している。
洗浄ノズル28aは、図4の実線で示したように、液体LQの噴出方向FDが上辺部UL側に傾くように側面21a1に配設されている。洗浄ノズル28bも、同様に液体LQの噴出方向FDが上辺部UL側に傾くように側面21a2に配設されている。図6においては、洗浄ノズル28aからの液体LQは噴出方向FD1に噴出し、洗浄ノズル28bからの液体は噴出方向FD2に噴出する。
洗浄ノズル28aと28bから噴出した液体LQは、それぞれ噴出方向FD1とFD2に沿って真っ直ぐに進行するが、洗浄ノズル28aと28bは液体LQの噴出方向FDが上辺部UL側に傾くように配設されているため、図6に示すように開口部33aと33bから噴出した液体LQは、下辺部LLの中央Cまで届き易くなる。図6の場合、噴出方向FD1,FD2の液体LQは、円弧状の側方観察窓26の下辺部LLの中央Cまで届いている。
すなわち、洗浄ノズル28aと28bのそれぞれの開口部33aと33bから噴出した液体LQは、側方観察窓26の下辺部LLの隅々までは届き易く、図6の場合、液体の噴出方向FD1,FD2は、円弧状の側方観察窓26の下辺部LLの中央Cまで届いている。
図7は、洗浄ノズル28aの開口部33aから噴出した液体の届く範囲を説明するための、従来の配置の洗浄ノズルを有する内視鏡1の挿入部4の先端部7の斜視図である。図7において、洗浄ノズル28aから噴出した液体LQが到達する範囲は、斜線で示されている。
上述したように、挿入部4の先端部7は、内視鏡検査中、水平方向に対して、上方向、下方向あるいは斜め方向等、種々の方向に向いて使用され、かつ、挿入部4の軸回りに回動する。よって、従来の配置の洗浄ノズル28aの場合、洗浄時、液体が側方観察窓26の表面全体に渡る場合もある。しかし、図7に示すように、液体の噴出方向FD1,FD2は円弧状の側方観察窓26の下辺部LLの中央Cまで届いていないため、液体は、側方観察窓26の表面全体に渡り難い場合もある。
図8及び図9は、開口部33aと33bから噴出される液体LQの噴出方向FD1,FD2をレンズユニット24における先細りした先端側に向けて傾けて設けた洗浄ノズル28aの位置を説明するための図である。
開口部33aと33bから噴出する液体LQは、それぞれ側面21a1と21a2上で広がり、かつ側方観察窓26の表面上でも広がるようにして進行する。しかし、図8及び図9で示すように、液体LQの噴出方向FD1,FD2に沿った開口部33aと33bの両端部の延長線FP1,FP2により規定される領域内では、液体LQは勢いよく進行する。
開口部33aについての延長線FP1uとFP1dにより規定される領域すなわち範囲、及び開口部33bについての延長線FP2uとFP2dにより規定される領域すなわち範囲が、側方観察窓26の上辺部ULと下辺部LLの間になるように、洗浄ノズル28aは、液体LQの噴出方向が上辺部UL側に傾くように配設される。
すなわち、開口部33aの幅wとその幅の両端から噴出方向FD1に平行に延びる2本の仮想線である延長線FP1u,FP1dとにより形成される領域、及び、開口部33bの幅wとその幅の両端から噴出方向FD2に平行に延びる2本の仮想線である延長線FP2u, FP2dとにより形成される領域が、錐形状の展開図における扇形の他端から扇形の上辺部ULと下辺部LLの間に位置するように、各洗浄ノズル28aと28bは設けられている。
図8では、洗浄ノズル28aについての延長線FP1uは、上辺部ULとの接線であり、上辺部ULの点P11で接している。図8では、洗浄ノズル28bについての延長線FP2uも、上辺部ULとの接線であり、上辺部ULの点P12で接している。
図9では、洗浄ノズル28aについての延長線FP1dは、下辺部LLとの接線であり、下辺部LLの点P21で接している。図9では、洗浄ノズル28bについての延長線FP2dも、下辺部LLとの接線であり、下辺部LLの点P22で接している。点P21とP22は、下辺部LLの端点である。
従って、液体LQの噴出方向が上辺部UL側に傾くように洗浄ノズル28aと28bを配設したときに、洗浄ノズル28aと28bの各々の開口部33aと33bについての延長線FP1uとFP1dにより規定される範囲が、側方観察窓26の上辺部ULと下辺部LLの間になることが好ましい。
洗浄ノズル28aと28bの各々の開口部33aと33bについての延長線FP1u,FP2uとFP1d,FP2dにより規定される2つの範囲の一部が、側方観察窓26の上辺部UL又は下辺部LLを越えると、側方観察窓26の表面に流れる液体の量が減る。
図10は、開口部33aと33bから噴出される液体LQの噴出方向FD1,FD2をレンズユニット24における先細りした先端側に向けて傾けて設けた洗浄ノズル28aの位置の他の例を説明するための図である。
図10では、洗浄ノズル28aについての延長線FP1uは、上辺部UL上の点P11で接していると共に、延長線FP1dは、下辺部LL上の点P21で接している。洗浄ノズル28bについての延長線FP2uも、同様に、上辺部UL上の点P12で接していると共に、延長線FP2dは、下辺部LL上の点P22で接している。
すなわち、図10では、洗浄ノズル28aと28bのそれぞれの開口部33aと33bについての延長線FP1u,FP2uとFP1d,FP2dにより規定される範囲が、側方観察窓26の上辺部ULと下辺部LLの間になり、かつ2本の延長線FP1u,FP2uが上辺部ULに接し、かつ延長線FP1d,FP2dが下辺部LLの端部に接するように、洗浄ノズル28aと28bが、液体LQの噴出方向が上辺部UL側に傾くように配設されている。
図10に示す配置のとき、洗浄ノズル28aと28bからの液体LQを、側方観察窓26の狭角側の広い範囲に渡って行き渡らせることができる。
図11は、洗浄ノズル28aの開口部33aから噴出した液体の届く範囲を説明するための、本実施の形態の配置の洗浄ノズルを有する内視鏡1の挿入部4の先端部7の斜視図である。図11において、洗浄ノズル28aから噴出した液体LQが到達する範囲は、斜線で示されている。
レンズユニット24の中心軸Oに対する、側方観察窓26の周側面の傾斜角度α(例えば25度)のとき(図4参照)、図8から図10に説明した範囲で洗浄ノズルの開口部の中心を平面PLから距離dだけ基端方向に離し、洗浄ノズル28a、28bからの液体LQの噴出方向を上辺部UL側に所定の角度θだけ傾くように配設すれば、図11に示すように液体LQは、側方観察窓26の広角側の中央Cまで届き易くなる。
以上説明したように、上述した実施の形態によれば、錐形状で形成された周側面を持つ観察窓の全周面上に洗浄液を伝わらせ易くした洗浄ノズルを有する内視鏡を提供することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本出願は、2016年1月18日に日本国に出願された特願2016−6995号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。

Claims (12)

  1. 細長の挿入部と、
    前記挿入部の長手軸方向に交わる側方周囲にテーパが設けられ、錐形状に形成された周側面を有する第1の観察窓と、
    前記周側面を洗浄するための液体の噴出方向を前記テーパの先細りした先端側に向けて、前記液体が噴出される開口部が傾けて設けられた洗浄ノズルと、
    を備え
    前記洗浄ノズルの前記開口部の中心位置は、前記第1の観察窓における前記長手軸方向の中心位置よりも基端側に設けられており、
    前記開口部の幅と前記幅の両端から前記噴出方向に平行に延びる2本の仮想線とにより形成される領域は、前記錐形状の展開図における扇形の一端から前記扇形の上辺部と下辺部の間を含むように設けられることを特徴とする内視鏡。
  2. 記領域が、前記錐形状の展開図における扇形の一端から前記扇形の上辺部と下辺部の間に位置するように、前記洗浄ノズルは設けられることを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  3. 前記2本の仮想線のうちの一方が前記扇形の前記上辺部に接すると共に、前記2本の仮想線のうちの他方が前記下辺部の端部に接するように、前記洗浄ノズルは設けられていることを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  4. 前記第1の観察窓は、前記錐形状に形成された周側面を持つ円弧形状を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  5. 前記第1の観察窓の円弧形状の中心に、前記長手軸方向に沿って光軸を有する第2の観察窓を有することを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  6. 前記第2の観察窓は、前記挿入部が挿入される被検体の第1の領域の第1の被検体像を取得し、
    前記第1の観察窓は、前記第1の領域とは少なくとも一部が異なる前記被検体の第2の領域の第2の被検体像を取得することを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  7. 前記第1の被検体像は、前記長手軸方向に沿った前記挿入部の前方を含む前記第1の領域の被検体像であり、
    前記第2の被検体像は、前記長手軸方向と交差する方向である前記挿入部の側方を含む前記第2の領域の被検体像であることを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  8. 前記挿入部の先端部分から突出するように設けられた台座部を有し、
    前記洗浄ノズルは、前記台座部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  9. 前記挿入部の先端部分から突出するように前記台座部に隣接して設けられたレンズユニットを有し、
    前記第1の観察窓は、前記レンズユニットに設けられていることを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  10. 前記第1の観察窓は、前記周側面に円弧形状に設けられ、
    前記洗浄ノズルは、前記円弧形状の前記第1の観察窓の両端の近傍に2つ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  11. 前記洗浄ノズルは、前記テーパの先細りした先端側に向けて略4度傾けて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  12. 細長の挿入部と、
    前記挿入部の長手軸方向に交わる側方周囲にテーパが設けられ、錐形状に形成された周側面を有する観察窓と、
    前記観察窓に隣接して、前記挿入部の先端部分から前記長手軸方向に突出するように設けられ、前記長手軸方向と交差する方向を向く側面を有する台座部と、
    前記台座部に設けられ、前記周側面を洗浄するための液体の噴出方向を前記テーパの先細りした先端側に向けて傾けて、前記液体が噴出される開口部が設けられた洗浄ノズルと、
    を備え、
    前記洗浄ノズルは、前記台座部の側面に対して直交する方向から見たときに、前記周側面を洗浄するための液体の噴出方向を前記観察窓の中心軸に直交する面に対して前記テーパの先細りした先端側に向けて傾けるように、前記液体が噴出される開口部が設けられることを特徴とする内視鏡。
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